(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125859
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 23/36 20060101AFI20240911BHJP
H01L 23/373 20060101ALI20240911BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20240911BHJP
【FI】
H01L23/36 D
H01L23/36 M
H05K7/20 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033967
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520124752
【氏名又は名称】株式会社ミライズテクノロジーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩橋 清太
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 功二
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 正太郎
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AA02
5E322AB11
5E322FA04
5E322FA09
5F136AA10
5F136BA30
5F136BC02
5F136DA25
5F136EA14
5F136EA41
5F136FA01
5F136FA02
5F136FA03
(57)【要約】
【課題】封止空間内に収容された熱伝導材が水分と反応するのを抑える技術を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、基板10,20と、基板上に設けられている半導体チップ30と、半導体チップに対向するヒートシンク50と、半導体チップとヒートシンクの間に設けられている液体金属の熱伝導材40と、半導体チップから離れて設けられているとともに半導体チップの周囲を取り囲んでおり、基板とヒートシンクの間に封止空間80を画定するシール材60と、半導体チップとシール材の間であって封止空間内の少なくとも一部に設けられている水分バリア材70と、を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板(10,20)と、
前記基板上に設けられている半導体チップ(30)と、
前記半導体チップに対向するヒートシンク(50)と、
前記半導体チップと前記ヒートシンクの間に設けられている液体金属の熱伝導材(40)と、
前記半導体チップから離れて設けられているとともに前記半導体チップの周囲を取り囲んでおり、前記基板と前記ヒートシンクの間に封止空間(80)を画定するシール材(60)と、
前記半導体チップと前記シール材の間であって前記封止空間内の少なくとも一部に設けられている水分バリア材(70)と、を備えている、半導体装置。
【請求項2】
前記熱伝導材が、Ga又はGaInSnである、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記水分バリア材は、前記半導体チップから離れて設けられているとともに前記半導体チップの周囲の少なくとも一部を取り囲む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記水分バリア材は、前記半導体チップの周囲を一巡するように設けられている、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記半導体チップと前記水分バリア材の間の少なくとも一部に設けられているスポンジ材、をさらに備えている、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記水分バリア材が液体金属である、請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記水分バリア材が、Ga又はGaInSnである、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記ヒートシンクには前記封止空間に連通する貫通孔が形成されており、
前記貫通孔はキャップによって封止されている、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記貫通孔は、前記熱伝導材の存在範囲に連通する第1貫通孔と、前記水分バリア材の存在範囲に連通する第2貫通孔と、を有している、請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1貫通孔は、複数の貫通孔を有しており、
前記第2貫通孔は、複数の貫通孔を有している、請求項9に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、半導体装置に関する。
【0002】
特許文献1には、基板と、基板上に設けられている半導体チップと、半導体チップに対向するヒートシンクと、半導体チップとヒートシンクの間に設けられている液体金属の熱伝導材と、を備えた半導体装置が開示されている。この半導体装置はさらに、半導体チップから離れて設けられているとともに半導体チップの周囲を取り囲んでおり、基板とヒートシンクの間に封止空間を画定するシール材を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような半導体装置では、例えば高湿度な環境においてシール材を介して封止空間内に水分が浸入することが懸念される。封止空間内に浸入した水分が液体金属の熱伝導材に触れると、熱伝導材と水分が反応し、熱伝導材が変質する。本明細書は、封止空間内に収容された熱伝導材が水分と反応するのを抑える技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する半導体装置は、基板(10,20)と、前記基板上に設けられている半導体チップ(30)と、前記半導体チップに対向するヒートシンク(50)と、前記半導体チップと前記ヒートシンクの間に設けられている液体金属の熱伝導材(40)と、前記半導体チップから離れて設けられているとともに前記半導体チップの周囲を取り囲んでおり、前記基板と前記ヒートシンクの間に封止空間(80)を画定するシール材(60)と、前記半導体チップと前記シール材の間であって前記封止空間内の少なくとも一部に設けられている水分バリア材(70)と、を備えていてもよい。
【0006】
上記半導体装置では、前記熱伝導材と前記シール材の間に前記水分バリア材が設けられている。このため、前記シール材を介して前記封止空間内に水分が浸入しても、浸入した水分が前記水分バリア材を超えて前記熱伝導材に到達することが抑制される。上記半導体装置では、前記封止空間内に収容された前記熱伝導材が水分と反応することが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】半導体装置の要部断面図を模式的に示す図である。
【
図2】
図1の半導体装置であって、ヒートシンクを取り外した状態の半導体装置の平面図を模式的に示す図である。
【
図3】
図1の半導体装置の変形例であって、ヒートシンクを取り外した状態の半導体装置の平面図を模式的に示す図である。
【
図4】
図1の半導体装置の変形例であって、ヒートシンクを取り外した状態の半導体装置の平面図を模式的に示す図である。
【
図5】
図1の半導体装置の変形例であって、半導体装置の要部断面図を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1及び
図2に示すように、半導体装置1は、回路基板10と、インターポーザ20と、半導体チップ30と、熱伝導材40と、ヒートシンク50と、シール材60と、水分バリア材70と、を備えている。回路基板10とインターポーザ20と半導体チップ30と熱伝導材40とヒートシンク50は、この順で積層している。本明細書では、回路基板10とインターポーザ20を合わせて基板という。
【0009】
半導体チップ30は、特に限定されるものではないが、例えば車両に搭載される各種機器を制御するための集積回路であってもよい。半導体チップ30は、インターポーザ20を介して回路基板10に搭載されており、インターポーザ20を介して回路基板10に電気的に接続されている。このように、半導体チップ30は、回路基板10とインターポーザ20からなる基板上に設けられている。
【0010】
熱伝導材40は、半導体チップ30とヒートシンク50の間に設けられており、半導体チップ30とヒートシンク50の双方に接触している。熱伝導材40は、半導体チップ30で発生した熱をヒートシンク50に放熱する役割を担っている。熱伝導材40は、融点が100℃以下であり、少なくとも半導体チップ30が動作したときに流動性を有する材料で構成されている。熱伝導材40は、常温(例えば20℃)において流動性を有していてもよいし、有していなくてもよい。熱伝導材40は、特に限定されるものではないが、例えばガリウム(Ga)を主成分とする液体金属であってもよい。具体的には、熱伝導材40は、例えばGa、GaInSnであってもよい。なお、ガリウム(Ga)を主成分とする液体金属は、常温(例えば20℃)において流動性を有している。熱伝導材40としてこのような液体金属が用いられると、熱伝導材40と半導体チップ30の間の界面熱抵抗及び熱伝導材40とヒートシンク50の間の界面熱抵抗の双方が低く抑えられる。また、熱伝導材40は、金属を含んでいるので高い熱伝導率を有している。したがって、半導体装置1は、高い放熱性能を有することができる。
【0011】
ヒートシンク50は、プレート状の金属材料で構成されており、特に限定されるものではないが、例えば銅又はアルミニウム等の高熱伝導率の金属材料で構成されている。ヒートシンク50は、図示よりもさらに側方にまで延びており、その側方部分でフィンに接続されている。
【0012】
シール材60は、半導体チップ30から離れて設けられているとともに半導体チップ30の周囲を一巡するように取り囲んでいる。シール材60は、インターポーザ20とヒートシンク50の間に設けられており、インターポーザ20とヒートシンク50の双方に接触している。このように、シール材60は、インターポーザ20とヒートシンク50の間に封止空間80を画定している。シール材60は、封止空間80内に収容されている液体金属が外部に漏れ出すのを防止する。シール材60は、特に限定されるものではないが、例えば樹脂等で構成されていてもよい。
【0013】
水分バリア材70は、封止空間80内であって半導体チップ30とシール材60の間に設けられている。水分バリア材70は、半導体チップ30から離れて設けられているとともに半導体チップ30の周囲を取り囲んでいる。この例では、水分バリア材70は、シール材60に隣接しており、シール材60の内側面に沿って半導体チップ30の周囲を一巡するように取り囲んでいる。水分バリア材70にはシール材60よりも水分の移動を抑制可能な様々な材料を採用することができる。水分バリア材70は、特に限定されるものではないが、例えばガリウム(Ga)を主成分とする液体金属であってもよい。具体的には、水分バリア材70は、例えばGa、GaInSnであってもよい。このように、水分バリア材70は、熱伝導材40と同一材料の液体金属であってもよい。この例に代えて、水分バリア材70は、水分を吸着する吸着材であってもよい。
【0014】
例えば高湿度な環境では、シール材60を介して封止空間80内に水分が浸入することがある。仮に、水分バリア材70が設けられていないとすると、封止空間80内に浸入した水分が液体金属である熱伝導材40に触れて熱伝導材40と水分が反応する。例えば、熱伝導材40がGaからなる液体金属で構成されている場合、以下の反応式に示すように、熱伝導材40と水分の反応によって酸化ガリウム(Ga2O3)と水素(H2)が生成される。なお、他の種類の液体金属であっても、同様に金属酸化物と水素が発生し得る。
2Ga+3H2O → Ga2O3+3H2
【0015】
酸化ガリウムは固体である。このため、液体金属である熱伝導材40の一部が固体に変質することにより、熱伝導材40と半導体チップ30の間及び熱伝導材40とヒートシンク50の間の接触性が悪化し、半導体チップ30とヒートシンク50の間の熱抵抗が増加する。また、水素が発生することにより、熱伝導材40の一部が半導体チップ30とヒートシンク50の間から漏れ出し、半導体チップ30とヒートシンク50の間に空隙が形成され、半導体チップ30とヒートシンク50の間の熱抵抗が増加する。このように、水分バリア材70が設けられていないと、封止空間80内に浸入した水分と熱伝導材40の反応によって半導体チップ30とヒートシンク50の間の熱抵抗が増加する。
【0016】
一方、半導体装置1では、熱伝導材40とシール材60の間に、液体金属である水分バリア材70が設けられている。このため、シール材60を介して封止空間80内に水分が浸入しても、水分バリア材70と水分が反応することにより、水分バリア材70を超えて封止空間80のさらに内側に水分が移動することが抑えられる。このように、浸入した水分の移動を水分バリア材70が抑制することにより、熱伝導材40と水分との反応が抑えられる。半導体装置1では、熱伝導材40と水分の反応による半導体チップ30とヒートシンク50の間の熱抵抗の増加が抑えられるので、半導体装置1は放熱性能を維持することができる。半導体装置1は、長期間の信頼性を有することができる。
【0017】
図2に示すように、半導体装置1では、水分バリア材70が半導体チップ30の周囲を一巡するように設けられている。これにより、半導体装置1では、シール材60の任意の位置から浸入した水分の熱伝導材40への移動を水分バリア材70が抑制できるので、熱伝導材40と水分との反応が効果的に抑えられる。なお、
図3に示すように、水分バリア材70の一部が途切れていてもよい。この場合も、上記と同様の効果が十分に得られる。また、半導体装置1では、水分バリア材70が熱伝導材40から離れて配置されており、熱伝導材40と水分バリア材70の間に空気層が介在している。これにより、水分バリア材70が水分と反応しても、その影響が熱伝導材40に及ぶことが抑えられている。なお、
図4に示すように、熱伝導材40と水分バリア材70の間の一部に、これらと同一材料の液体金属である接続領域72が設けられていてもよい。この場合も、上記と同様の効果が十分に得られる。なお、熱伝導材40と水分バリア材70の間の封止空間80内にスポンジ材が設けられていてもよい。封止空間80内に浸入した水分が熱伝導材40に到達することがさらに抑えられるので、熱伝導材40と水分との反応がより効果的に抑えられる。
【0018】
図5に、半導体装置1の変形例を示す。変形例の半導体装置1では、ヒートシンク50に第1貫通孔52と第2貫通孔54が形成されている。第1貫通孔52は、熱伝導材40の存在範囲に連通するように形成されており、第1キャップ92によって封止されている。第2貫通孔54は、水分バリア材70の存在範囲に連通するように形成されており、第2キャップ94によって封止されている。キャップ92,94は、特に限定されるものではないが、例えば樹脂で構成されていてもよい。また、変形例の半導体装置1では、ヒートシンク50の下面に、熱伝導材40の存在範囲に対応して凹部56が形成されている。ヒートシンク50の凹部56は、平面視したときに、半導体チップ30よりも内側の範囲に形成されている。熱伝導材40は、ヒートシンク50の凹部56に収まるように配置されている。
【0019】
これら貫通孔52,54は、液体金属を封止空間80内に注入するために利用される。例えば、第2貫通孔54が液体金属を注入するための貫通孔であり、第1貫通孔52が液体金属を注入しているときのベントのための貫通孔であってもよい。
【0020】
変形例の半導体装置1は、例えば次の手順で製造されてもよい。まず、インターポーザ20を介して回路基板10上に半導体チップ30を搭載する。次に、インターポーザ20上であって半導体チップ30の周囲にシール材60を塗布する。次に、半導体チップ30に対向するようにヒートシンク50を組付ける。次に、シール材60を硬化させることにより、インターポーザ20とヒートシンク50を接着する。
【0021】
次に、第2貫通孔54を介して封止空間80内に液体金属を注入する。注入された液体金属は、半導体チップ30とシール材60の間に充填され、水分バリア材70を形成する。液体金属の注入を継続すると、液体金属が半導体チップ30とヒートシンク50の間の隙間(即ち、ヒートシンク50の凹部56の周囲であって、半導体チップ30とヒートシンク50の間の距離が狭い部分)を超えてヒートシンク50の凹部56に流入する。ヒートシンク50の凹部56に流入した液体金属は、凹部56内に充填され、熱伝導材40を形成する。なお、液体金属の表面張力は大きく、濡れ性は悪い。このため、液体金属は半導体チップ30とヒートシンク50の間の隙間に残存することはできず、熱伝導材40と水分バリア材70は離れて配置されることとなる。最後に、貫通孔52,54をキャップ92,94で封止することにより、変形例の半導体装置1が完成する。このように、ヒートシンク50に貫通孔52,54が形成された変形例の半導体装置1は、製造に適した構造を備えている。
【0022】
上記例では、ヒートシンク50に1つの第1貫通孔52と1つの第2貫通孔54が形成されていた。この例に代えて、熱伝導材40の存在範囲に連通する複数の第1貫通孔52が形成され、水分バリア材70の存在範囲に連通する複数の第2貫通孔54が形成されていてもよい。複数の第1貫通孔52の集合と複数の第2貫通孔54の集合の各々が、液体金属を注入するための貫通孔とベントのための貫通孔を有している。この例では、熱伝導材40と水分バリア材70を別々に形成することができる。
【0023】
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【0024】
(特徴1)
基板(10,20)と、
前記基板上に設けられている半導体チップ(30)と、
前記半導体チップに対向するヒートシンク(50)と、
前記半導体チップと前記ヒートシンクの間に設けられている液体金属の熱伝導材(40)と、
前記半導体チップから離れて設けられているとともに前記半導体チップの周囲を取り囲んでおり、前記基板と前記ヒートシンクの間に封止空間(80)を画定するシール材(60)と、
前記半導体チップと前記シール材の間であって前記封止空間内の少なくとも一部に設けられている水分バリア材(70)と、を備えている、半導体装置。
【0025】
(特徴2)
前記熱伝導材が、Ga又はGaInSnである、特徴1に記載の半導体装置。
【0026】
(特徴3)
前記水分バリア材は、前記半導体チップから離れて設けられているとともに前記半導体チップの周囲の少なくとも一部を取り囲む、特徴1又は2に記載の半導体装置。
【0027】
(特徴4)
前記水分バリア材は、前記半導体チップの周囲を一巡するように設けられている、特徴3に記載の半導体装置。
【0028】
(特徴5)
前記半導体チップと前記水分バリア材の間の少なくとも一部に設けられているスポンジ材、をさらに備えている、特徴3又は4に記載の半導体装置。
【0029】
(特徴6)
前記水分バリア材が液体金属である、特徴1~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0030】
(特徴7)
前記水分バリア材が液体金属である、Ga又はGaInSnである、特徴6に記載の半導体装置。
【0031】
(特徴8)
前記ヒートシンクには前記封止空間に連通する貫通孔が形成されており、
前記貫通孔はキャップによって封止されている、特徴6又は7に記載の半導体装置。
【0032】
(特徴9)
前記貫通孔は、前記熱伝導材の存在範囲に連通する第1貫通孔と、前記水分バリア材の存在範囲に連通する第2貫通孔と、を有している、特徴8に記載の半導体装置。
【0033】
(特徴10)
前記第1貫通孔は、複数の貫通孔を有しており、
前記第2貫通孔は、複数の貫通孔を有している、特徴9に記載の半導体装置。
【0034】
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0035】
1:半導体装置、 10:回路基板、 20:インターポーザ、 30:半導体チップ、 40:熱伝導材、 50:ヒートシンク、 60:シール材、 70:水分バリア材、 80:封止空間