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▶ 株式会社開発コンサルティングの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125874
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】廃棄物を原料とする固形燃料
(51)【国際特許分類】
   C10L 5/48 20060101AFI20240911BHJP
【FI】
C10L5/48
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033991
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】718005766
【氏名又は名称】株式会社開発コンサルティング
(72)【発明者】
【氏名】池内 茂之
(72)【発明者】
【氏名】池内 豊之
(72)【発明者】
【氏名】池内 貴之
【テーマコード(参考)】
4H015
【Fターム(参考)】
4H015AA01
4H015AA12
4H015AA16
4H015AB01
4H015BA03
4H015BA13
4H015CB01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】焼却処理や埋め立て処理が行われている可燃性廃棄物である木質廃棄物やプラスチック廃材の減量および焼却処理により発生するCOの排出削減のため、廃棄物を燃料として利用すること。
【解決手段】可燃性廃棄物である木屑、枯草、廃木材、紙くずなどの植物性廃棄物や、プラスチック廃材を粉砕したもの、又は、木屑、枯草、廃木材、紙くずや、プラスチック廃材を其々粉砕し適切な混合比で混合整形し、多様な燃焼炉に適した燃料を常に安定した品質で供給する事で可燃性廃棄物を燃料とする燃焼炉の普及を促進し、可燃性廃棄物の減量と温室効果ガスの排出量の削減並びに吸収作用の保全強化をするカーボンニュートラルに貢献できる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可燃性廃棄物を原料とした固型燃料の製造に関する
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
焼却処理や埋め立て処理されているゴミの減量やCOの削減などの環境保護対策が社会的に求められている。
【背景技術】
【0002】
可燃性廃棄物を処理するゴミ焼却場より排出される排熱を利用した発電などの利用が行われている。
【0003】
バイオマス発電など木質廃棄物を燃料とすることでCOの排出削減が行われている。
【0004】
工業用に木質廃棄物やプラスチック廃材を燃料とした熱源が利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012-153889
【特許文献2】特開2004-137373
【特許文献3】特開2000-154389
【特許文献4】特開09-059659
【特許文献5】特開52-115801
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
焼却処理や埋め立て処理が行われている可燃性廃棄物である木質廃棄物やプラスチック廃材の減量
【0007】
焼却処理により発生するCOの排出削減
【0008】
可燃性廃棄物を燃料とする場合、均質な燃料の継続的供給を保証する事が難しく、可燃性廃棄物の燃料としての利用が一般的に及していない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
可燃性廃棄物である木質廃棄物やプラスチック廃材を其々粉砕し適切な混合比で混合することで常に安定した品質の燃料を提供できる。
【0010】
上記の粒状の燃料を加熱圧縮で整形することで多様な可燃性廃棄物を燃料とする燃焼炉に適した形状の燃料を燃焼炉の時間当りの燃焼量より算出した配合で必要な熱量を得るのに適合した燃料が提供できる。
【0011】
求められる可燃性廃棄物による燃料の発熱量は原料其々が持つ熱量と混合量に燃焼効率を乗じて得られた熱量の合計となる。以下に1Kg当りの発熱量の計算例を示す。
名 称 熱 量 混合量(%) 燃焼効率 発熱量
PVC 4000×1Kg×0.20×1/3 = 266.7Kcal/Kg
11000×1Kg×0.20×1/3 = 733.3Kcal/Kg
PpPz 11000×1Kg×0.20 =2200.0Kcal/Kg
繊維屑 3000×1Kg×0.15 = 450.0Kcal/Kg
木 屑 5000×1Kg×0.10 = 500.0Kcal/Kg
紙その他 5000×1Kg×0.15 = 750.0Kcal/Kg
合成ゴム 11000×1Kg×0.07×1/3 = 256.7Kcal/Kg
7000×1Kg×0.07×1/3 = 163.4Kcal/Kg
天然ゴム 6000×1Kg×0.08 = 480.0Kcal/Kg
合 計 = 5760.1Kcal/Kg
【発明の効果】
【0012】
可燃性廃棄物を燃料とする場合には、燃焼炉の構造に合った均質な燃料を継続的に供給する必要がある。燃焼炉に適合した品質の燃料としての多様な可燃性廃棄物を種類と其々の必要量に応じて効率的に回収する事は難しく小規模な燃焼炉ほど一般的に普及していない。本発明による可燃性廃棄物による燃料は、大量に収集し分別した可燃性廃棄物を多様な燃焼炉に適した配合と形状に加工し提供する事で可燃性廃棄物を燃料とする燃焼炉に均質な燃料を継続的に供給する事で可燃性廃棄物の有効利用を促進し、可燃性廃棄物の減量と温室効果ガスの排出量の削減並びに吸収作用の保全強化をするカーボンニュートラルに貢献できる。