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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125893
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】電気接続箱ユニット
(51)【国際特許分類】
H02G 3/16 20060101AFI20240911BHJP
H02G 3/14 20060101ALI20240911BHJP
H05K 5/03 20060101ALN20240911BHJP
B60R 16/02 20060101ALN20240911BHJP
【ＦＩ】
H02G3/16
H02G3/14
H05K5/03 D
B60R16/02 610J
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023034015
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉田 翔
(72)【発明者】
【氏名】中山 拓哉
【テーマコード（参考）】
4E360
5G361
【Ｆターム（参考）】
4E360AB34
4E360BD05
4E360EA03
4E360GA52
4E360GB93
5G361AA06
5G361AB12
5G361AC02
5G361AD01
5G361BA02
5G361BA03
5G361BB01
5G361BC01
5G361BC02
(57)【要約】
【課題】搭載スペースを削減可能な電気接続箱ユニットを提供すること。
【解決手段】電気接続箱ユニット１００は、第１接続部３０が設けられた第１電気接続箱１と、第１接続部３０と電気的に接続される第２接続部３０ａが設けられ、第１電気接続箱１と接続される第２電気接続箱２と、を備える。第１接続部３０は、ボルト４と、一端が第１電気接続箱１の内部の電子部品に接続されて他端がボルト４に締結固定される第１バスバ５ａと、を有し、第２接続部３０ａは、一端が第２電気接続箱２の内部の電子部品に接続されて他端がボルト４に締結固定される第２バスバ５ｂと、を有する。電気接続箱ユニット１００は、第１バスバ５ａ及び第２バスバ５ｂがボルト４に共締めされることで、互いに電気的に接続される。
【選択図】図７
【解決手段】電気接続箱ユニット１００は、第１接続部３０が設けられた第１電気接続箱１と、第１接続部３０と電気的に接続される第２接続部３０ａが設けられ、第１電気接続箱１と接続される第２電気接続箱２と、を備える。第１接続部３０は、ボルト４と、一端が第１電気接続箱１の内部の電子部品に接続されて他端がボルト４に締結固定される第１バスバ５ａと、を有し、第２接続部３０ａは、一端が第２電気接続箱２の内部の電子部品に接続されて他端がボルト４に締結固定される第２バスバ５ｂと、を有する。電気接続箱ユニット１００は、第１バスバ５ａ及び第２バスバ５ｂがボルト４に共締めされることで、互いに電気的に接続される。
【選択図】図７
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第１接続部が設けられた第１電気接続箱と、
前記第１接続部と電気的に接続される第２接続部が設けられ、前記第１電気接続箱と接続される第２電気接続箱と、
を備えた電気接続箱ユニットであって、
前記第１接続部は、
ボルトと、一端が前記第１電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第１バスバと、を有し、
前記第２接続部は、
一端が前記第２電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第２バスバと、を有し、
当該電気接続箱ユニットは、
前記第１バスバ及び前記第２バスバが前記ボルトに共締めされることで、互いに電気的に接続される、
電気接続箱ユニット。
前記第１接続部と電気的に接続される第２接続部が設けられ、前記第１電気接続箱と接続される第２電気接続箱と、
を備えた電気接続箱ユニットであって、
前記第１接続部は、
ボルトと、一端が前記第１電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第１バスバと、を有し、
前記第２接続部は、
一端が前記第２電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第２バスバと、を有し、
当該電気接続箱ユニットは、
前記第１バスバ及び前記第２バスバが前記ボルトに共締めされることで、互いに電気的に接続される、
電気接続箱ユニット。
【請求項2】
請求項１に記載の電気接続箱ユニットであって、
前記第１電気接続箱は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第１フレームを有し、
前記第１接続部は、
前記第１フレームの側壁部の外方から突出するように設けられて、前記第１バスバを保持するバスバ保持部と、
前記バスバ保持部の突出端に一体に設けられて、前記ボルトを保持するボルト保持部と、を有し、
前記第２電気接続箱は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第２フレームを有し、
前記第２接続部は、
前記第２フレームの側壁部から外方に突出するように設けられて、前記第２バスバを保持するバスバ保持部を有する、
電気接続箱ユニット。
前記第１電気接続箱は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第１フレームを有し、
前記第１接続部は、
前記第１フレームの側壁部の外方から突出するように設けられて、前記第１バスバを保持するバスバ保持部と、
前記バスバ保持部の突出端に一体に設けられて、前記ボルトを保持するボルト保持部と、を有し、
前記第２電気接続箱は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第２フレームを有し、
前記第２接続部は、
前記第２フレームの側壁部から外方に突出するように設けられて、前記第２バスバを保持するバスバ保持部を有する、
電気接続箱ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両に搭載されるとともにリレー等の電子部品が収容される収容空間を有するリレーボックス等の電気接続箱（以下、「従来電気接続箱」ともいう。）が提案されている。このような電気接続箱は、搭載される車両の車種やオプションの仕様等の種々の条件に対応して、複数個搭載されることがある。この場合、例えば、一の電気接続箱と他の電気接続箱とは、電線を介して互いに接続されている（例えば、特許文献１を参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０２２－１９０６１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の電気接続箱同士の接続では、いわゆる太物電線が用いられることが多く、電線の屈曲性を確保するため、電線余長が必要になる。このため、電気接続箱同士が隣接搭載される場合には、電線の配索が煩雑化したり電線の搭載スペースを確保したりする必要がある。
【0005】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、搭載スペースを削減可能な電気接続箱ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱ユニットは、下記を特徴としている。
第１接続部が設けられた第１電気接続箱と、
前記第１接続部と電気的に接続される第２接続部が設けられ、前記第１電気接続箱と接続される第２電気接続箱と、
を備えた電気接続箱ユニットであって、
前記第１接続部は、
ボルトと、一端が前記第１電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第１バスバと、を有し、
前記第２接続部は、
一端が前記第２電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第２バスバと、を有し、
当該電気接続箱ユニットは、
前記第１バスバ及び前記第２バスバが前記ボルトに共締めされることで、互いに電気的に接続される、
電気接続箱ユニットであること。
第１接続部が設けられた第１電気接続箱と、
前記第１接続部と電気的に接続される第２接続部が設けられ、前記第１電気接続箱と接続される第２電気接続箱と、
を備えた電気接続箱ユニットであって、
前記第１接続部は、
ボルトと、一端が前記第１電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第１バスバと、を有し、
前記第２接続部は、
一端が前記第２電気接続箱の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルトに締結固定される第２バスバと、を有し、
当該電気接続箱ユニットは、
前記第１バスバ及び前記第２バスバが前記ボルトに共締めされることで、互いに電気的に接続される、
電気接続箱ユニットであること。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第１電気接続箱と第２電気接続箱とが、第１バスバ及び第２バスバを介して電気的に接続される。これにより、従来のように電線を介して電気接続箱同士を接続する場合に比べ、電線の配索スペースを確保する必要がなく、車両等における電気接続箱ユニットの搭載スペースを削減できる。
【0008】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態（以下、「実施形態」という。）を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
＜実施形態＞
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る電気接続箱ユニット１００について説明する。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る電気接続箱ユニット１００について説明する。
【0011】
以下、説明の便宜上、図１等に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。
【0012】
＜電気接続箱ユニット１００＞
以下、電気接続箱ユニット１００について説明する。電気接続箱ユニット１００は、典型的には車両に搭載され、図１～図２に示すように、第１電気接続箱１と、第２電気接続箱２と、により構成される。各電気接続箱は、リレー等の電子部品やその他の部品を収容する内部空間を有するリレーボックスである。
以下、電気接続箱ユニット１００について説明する。電気接続箱ユニット１００は、典型的には車両に搭載され、図１～図２に示すように、第１電気接続箱１と、第２電気接続箱２と、により構成される。各電気接続箱は、リレー等の電子部品やその他の部品を収容する内部空間を有するリレーボックスである。
【0013】
＜第１電気接続箱１＞
以下、第１電気接続箱１について説明する。図１～図３に示すように、第１電気接続箱１は、略矩形筒状のフレーム１１（本発明の「第１フレーム」に対応）と、フレーム１１の下端開口を塞ぐようにフレーム１１の下方に組み付けられるロアカバー１２と、により構成される。なお、第１電気接続箱１は、フレーム１１の上端開口を塞ぐようにフレーム１１の上方に組み付けられるアッパカバー（図示省略）を更に備えている。第１電気接続箱１を構成するこれらの部品は全て、樹脂成形体である。以下、第１電気接続箱１を構成するフレーム１１及びロアカバー１２について順に説明する。
以下、第１電気接続箱１について説明する。図１～図３に示すように、第１電気接続箱１は、略矩形筒状のフレーム１１（本発明の「第１フレーム」に対応）と、フレーム１１の下端開口を塞ぐようにフレーム１１の下方に組み付けられるロアカバー１２と、により構成される。なお、第１電気接続箱１は、フレーム１１の上端開口を塞ぐようにフレーム１１の上方に組み付けられるアッパカバー（図示省略）を更に備えている。第１電気接続箱１を構成するこれらの部品は全て、樹脂成形体である。以下、第１電気接続箱１を構成するフレーム１１及びロアカバー１２について順に説明する。
【0014】
まず、フレーム１１について説明する。図３に示すように、フレーム１１は、上下方向に延びる略矩形筒状の側壁部１３を備える。側壁部１３は、第１電気接続箱１の側面の外観の大部分を構成する。
【0015】
左右方向両側の側壁部１３の複数個所（本例では、４箇所）の外面には、それぞれ、上下方向に延びる貫通孔を含む被係止部１４が一体に設けられている。被係止部１４は、ロアカバー１２をフレーム１１に組み付ける機能を有する。
【0016】
左側の側壁部１３の外面には、後述する第２電気接続箱２の接続部３０ａと接続される接続部３０（本発明の「第１接続部」に対応）が左方に延びるように設けられている。接続部３０は、ボルト４と、収容空間内部の部品や電源等と接続されてボルト４に締結されるバスバ５ａ（本発明の「第１バスバ」に対応、単に「バスバ５」ともいう）と、バスバ５を保持するバスバ保持部３１と、ボルト４を保持するボルト保持部３２と、により構成される。
【0017】
ボルト４は、ボルトヘッド４１と、ボルトヘッド４１から立設されるネジ部４２と、が一体に構成される公知のボルトである。バスバ５には、ボルト４のネジ部４２に挿通される挿通孔５１が設けられており、バスバ５の形状は、収容空間内部の部品や電源等と接続されてボルト４に締結されるように構成されていれば図示の形状に限定されるものではない。
【0018】
バスバ保持部３１は、左側の側壁部１３から左方に突出するように設けられて、バスバ保持空間３３が画成されている。バスバ保持空間３３は、バスバ５を収容・保持する機能を有する（図４も参照）。
【0019】
ボルト保持部３２は、略矩形筒状に形成されて、右側の筒壁がバスバ保持部３１の突出端に一体に設けられている。ボルト保持部３２の筒孔は、ボルト４のボルトヘッド４１を収容・保持するボルト保持空間３４としての機能を有する（図５参照）。図５に示すように、ボルト保持部３２の筒壁には、ボルト保持空間３４内に延びる一対の保持片３５が設けられている。つまり、ボルト保持部３２は、ボルト保持空間３４内に収容されたボルトヘッド４１を保持片３５によって保持している。
【0020】
次に、ロアカバー１２について説明する。図３に示すように、ロアカバー１２は、第１電気接続箱１の下側側面の外観の大部分を構成する側壁部１５と、側壁部１５の下端開口を塞ぐとともに第１電気接続箱１の底面の外観の大部分を構成する底壁部（図示省略）と、を一体に備える。
【0021】
左右方向両側の側壁部１５における上端部の複数個所（本例では、４箇所）の外面には、それぞれ、フレーム１１の複数の被係止部１４に対応して、上下方向に延びる係止片１６が一体に設けられている。
【0022】
以上、第１電気接続箱１を構成するフレーム１１及びロアカバー１２について説明した。第１電気接続箱１を得るには、フレーム１１及びロアカバー１２を組み付ける必要がある。フレーム１１及びロアカバー１２を組み付けるためには、まず、ロアカバー１２の係止片１６（図３参照）を、下方からフレーム１１の被係止部１４（図３参照）の複数の貫通孔にそれぞれ挿入し、この状態から、ロアカバー１２の側壁部１５の環状の上端縁部をフレーム１１の側壁部１３の環状の下端縁部に嵌合させ、且つ、複数の係止片１６を複数の被係止部１４にそれぞれ係止させる。これにより、フレーム１１にロアカバー１２が組み付けられ、第１電気接続箱１が完成される（図２参照）。
【0023】
＜第２電気接続箱２＞
以下、第２電気接続箱２について説明する。図１～図２及び図６に示すように、第２電気接続箱２は、略矩形筒状のフレーム２１（本発明の「第２フレーム」に対応）と、フレーム２１の下端開口を塞ぐようにフレーム２１の下方に組み付けられるロアカバー２２と、により構成される。なお、第２電気接続箱２は、フレーム２１の上端開口を塞ぐようにフレーム２１の上方に組み付けられるアッパカバー（図示省略）を更に備えている。第２電気接続箱２を構成するこれらの部品は全て、樹脂成形体である。以下、第２電気接続箱２を構成するフレーム２１及びロアカバー２２について順に説明する。
以下、第２電気接続箱２について説明する。図１～図２及び図６に示すように、第２電気接続箱２は、略矩形筒状のフレーム２１（本発明の「第２フレーム」に対応）と、フレーム２１の下端開口を塞ぐようにフレーム２１の下方に組み付けられるロアカバー２２と、により構成される。なお、第２電気接続箱２は、フレーム２１の上端開口を塞ぐようにフレーム２１の上方に組み付けられるアッパカバー（図示省略）を更に備えている。第２電気接続箱２を構成するこれらの部品は全て、樹脂成形体である。以下、第２電気接続箱２を構成するフレーム２１及びロアカバー２２について順に説明する。
【0024】
まず、フレーム２１について説明する。図６に示すように、フレーム２１は、上下方向に延びる略矩形筒状の側壁部２３を備える。側壁部２３は、第２電気接続箱２の側面の外観の大部分を構成する。
【0025】
左右方向両側の側壁部２３の複数個所（本例では、４箇所）の外面には、それぞれ、上下方向に延びる貫通孔を含む被係止部２４が一体に設けられている。被係止部２４は、ロアカバー２２をフレーム２１に組み付ける機能を有する。
【0026】
右側の側壁部２３の外面には、第１電気接続箱１の接続部３０に対応して、接続部３０ａ（本発明の「第２接続部」に対応）が右方に延びるように設けられている。接続部３０ａは、収容空間内部の部品等と接続されて接続部３０のボルト４に締結されるバスバ５ｂ（本発明の「第２バスバ」に対応、単に「バスバ５」ともいう）と、バスバ５を保持するバスバ保持部３１と、により構成される（図７も参照）。接続部３０ａは、接続部３０と比較して、ボルト４及びボルト保持部３２を備えていない点以外は同一の構成であるため、説明を省略する。なお、バスバ５については、説明の便宜上、バスバ５ａ，５ｂと異なる符号を付しているが、構成については同一である。ただし、バスバ５ａ，５ｂを異なる構成にしてもよい。
【0027】
次に、ロアカバー２２について説明する。図６に示すように、ロアカバー２２は、第２電気接続箱２の下側側面の外観の大部分を構成する側壁部２５と、側壁部２５の下端開口を塞ぐとともに第２電気接続箱２の底面の外観の大部分を構成する底壁部（図示省略）と、を一体に備える。
【0028】
左右方向両側の側壁部２５における上端部の複数個所（本例では、４箇所）の外面には、それぞれ、フレーム２１の複数の被係止部２４に対応して、上下方向に延びる係止片２６が一体に設けられている。
【0029】
以上、第２電気接続箱２を構成するフレーム２１及びロアカバー２２について説明した。第２電気接続箱２を得るには、フレーム２１及びロアカバー２２を組み付ける必要がある。フレーム２１及びロアカバー２２を組み付けるためには、まず、ロアカバー２２の係止片２６（図６参照）を、下方からフレーム２１の被係止部２４（図６参照）の複数の貫通孔にそれぞれ挿入し、この状態から、ロアカバー２２の側壁部２５の環状の上端縁部をフレーム２１の側壁部２３の環状の下端縁部に嵌合させ、且つ、複数の係止片２６を複数の被係止部２４にそれぞれ係止させる。これにより、フレーム２１にロアカバー２２が組み付けられ、第２電気接続箱２が完成される（図２参照）。
【0030】
＜第１電気接続箱１と第２電気接続箱２の接続構造＞
以下、第１電気接続箱１と第２電気接続箱２の接続構造について説明する。まず、電気接続箱ユニット１００を得るには、第１電気接続箱１及び第２電気接続箱２を接続・固定する必要がある。
以下、第１電気接続箱１と第２電気接続箱２の接続構造について説明する。まず、電気接続箱ユニット１００を得るには、第１電気接続箱１及び第２電気接続箱２を接続・固定する必要がある。
【0031】
具体的には、第２電気接続箱２の接続部３０ａにおけるバスバ５ｂの挿通孔５１に、第１電気接続箱１の接続部３０におけるボルト４のネジ部４２を挿通させる。その後、不図示のナットをネジ部４２に螺合することで、バスバ５ａ，５ｂが共締めされる。これにより、第１電気接続箱１及び第２電気接続箱２がバスバ５ａ，５ｂを介して電気的に接続されるとともに、接続部３０，３０ａ同士がボルト４によって固定される（図７参照）。
【0032】
なお、バスバ５ａ，５ｂ同士の電気的な接続は、直接接触によって行われてもよいし、ボルト４を介して行われてもよい。
【0033】
＜作用・効果＞
本実施形態によれば、第１電気接続箱１と第２電気接続箱２とが、バスバ５ａ，５ｂを介して電気的に接続される。これにより、従来のように電線を介して電気接続箱同士を接続する場合に比べ、電線の配索スペースを確保する必要がなく、車両等における電気接続箱ユニット１００の搭載スペースを削減できる。
本実施形態によれば、第１電気接続箱１と第２電気接続箱２とが、バスバ５ａ，５ｂを介して電気的に接続される。これにより、従来のように電線を介して電気接続箱同士を接続する場合に比べ、電線の配索スペースを確保する必要がなく、車両等における電気接続箱ユニット１００の搭載スペースを削減できる。
【0034】
更に、本実施形態によれば、従来のように車両への電線の配索作業を行わなくてよく、容易に車両へ搭載できる。
【0035】
更に、本実施形態によれば、ボルト保持部３２が第１電気接続箱１のバスバ保持部３１の突出端に設けられることで、ボルト４がバスバ５ａ，５ｂ間に配置される。これにより、バスバ５ａ，５ｂを一定の長さに設定でき、バスバの共通化を図れる。
【0036】
＜他の形態＞
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0037】
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱ユニットの実施形態の特徴をそれぞれ以下［１］～［２］に簡潔に纏めて列記する。
【0038】
［１］
第１接続部（３０）が設けられた第１電気接続箱（１）と、
前記第１接続部（３０）と電気的に接続される第２接続部（３０ａ）が設けられ、前記第１電気接続箱（１）と接続される第２電気接続箱（２）と、
を備えた電気接続箱ユニット（１００）であって、
前記第１接続部（３０）は、
ボルト（４）と、一端が前記第１電気接続箱（１）の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルト（４）に締結固定される第１バスバ（５ａ）と、を有し、
前記第２接続部（３０ａ）は、
一端が前記第２電気接続箱（２）の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルト（４）に締結固定される第２バスバ（５ｂ）と、を有し、
当該電気接続箱ユニット（１００）は、
前記第１バスバ（５ａ）及び前記第２バスバ（５ｂ）が前記ボルト（４）に共締めされることで、互いに電気的に接続される、
電気接続箱ユニット（１００）。
第１接続部（３０）が設けられた第１電気接続箱（１）と、
前記第１接続部（３０）と電気的に接続される第２接続部（３０ａ）が設けられ、前記第１電気接続箱（１）と接続される第２電気接続箱（２）と、
を備えた電気接続箱ユニット（１００）であって、
前記第１接続部（３０）は、
ボルト（４）と、一端が前記第１電気接続箱（１）の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルト（４）に締結固定される第１バスバ（５ａ）と、を有し、
前記第２接続部（３０ａ）は、
一端が前記第２電気接続箱（２）の内部の電子部品に接続されて他端が前記ボルト（４）に締結固定される第２バスバ（５ｂ）と、を有し、
当該電気接続箱ユニット（１００）は、
前記第１バスバ（５ａ）及び前記第２バスバ（５ｂ）が前記ボルト（４）に共締めされることで、互いに電気的に接続される、
電気接続箱ユニット（１００）。
【0039】
上記［１］の構成によれば、第１電気接続箱と第２電気接続箱とが、第１バスバ及び第２バスバを介して電気的に接続される。これにより、従来のように電線を介して電気接続箱同士を接続する場合に比べ、電線の配索スペースを確保する必要がなく、車両等における電気接続箱ユニットの搭載スペースを削減できる。
【0040】
［２］
上記［１］に記載の電気接続箱ユニット（１００）であって、
前記第１電気接続箱（１）は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第１フレーム（１１）を有し、
前記第１接続部（３０）は、
前記第１フレーム（１１）の側壁部（１３）から外方に突出するように設けられて、前記第１バスバ（５ａ）を保持するバスバ保持部（３１）と、
前記バスバ保持部（３１）の突出端に一体に設けられて、前記ボルト（４）を保持するボルト保持部（３２）と、を有し、
前記第２電気接続箱（２）は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第２フレーム（２１）を有し、
前記第２接続部（３０ａ）は、
前記第２フレーム（２１）の側壁部（２３）から外方に突出するように設けられて、前記第２バスバ（５ｂ）を保持するバスバ保持部（３１）を有する、
電気接続箱ユニット（１００）。
上記［１］に記載の電気接続箱ユニット（１００）であって、
前記第１電気接続箱（１）は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第１フレーム（１１）を有し、
前記第１接続部（３０）は、
前記第１フレーム（１１）の側壁部（１３）から外方に突出するように設けられて、前記第１バスバ（５ａ）を保持するバスバ保持部（３１）と、
前記バスバ保持部（３１）の突出端に一体に設けられて、前記ボルト（４）を保持するボルト保持部（３２）と、を有し、
前記第２電気接続箱（２）は、
前記電子部品を収容する収容空間を有する第２フレーム（２１）を有し、
前記第２接続部（３０ａ）は、
前記第２フレーム（２１）の側壁部（２３）から外方に突出するように設けられて、前記第２バスバ（５ｂ）を保持するバスバ保持部（３１）を有する、
電気接続箱ユニット（１００）。
【0041】
上記［２］の構成によれば、ボルト保持部が第１電気接続箱のバスバ保持部の突出端に設けられることで、ボルトが第１バスバと第２バスバとの間に配置される。これにより、第１バスバ及び第２バスバを一定の長さに設定でき、バスバの共通化を図れる。
【符号の説明】
【0042】
１ 第１電気接続箱
２ 第２電気接続箱
４ ボルト
５ バスバ
５ａ バスバ（第１バスバ）
５ｂ バスバ（第２バスバ）
１１ フレーム（第１フレーム）
１２，２２ ロアカバー
１３，２３ 側壁部
２１ フレーム（第２フレーム）
３０ 接続部（第１接続部）
３０ａ 接続部（第２接続部）
３１ バスバ保持部
３２ ボルト保持部
３３ バスバ保持空間
３４ ボルト保持空間
３５ 保持片
４１ ボルトヘッド
４２ ネジ部
５１ 挿通孔
１００ 電気接続箱ユニット
２ 第２電気接続箱
４ ボルト
５ バスバ
５ａ バスバ（第１バスバ）
５ｂ バスバ（第２バスバ）
１１ フレーム（第１フレーム）
１２，２２ ロアカバー
１３，２３ 側壁部
２１ フレーム（第２フレーム）
３０ 接続部（第１接続部）
３０ａ 接続部（第２接続部）
３１ バスバ保持部
３２ ボルト保持部
３３ バスバ保持空間
３４ ボルト保持空間
３５ 保持片
４１ ボルトヘッド
４２ ネジ部
５１ 挿通孔
１００ 電気接続箱ユニット
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】