(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125986
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】家具システムおよびその家具アセンブリ
(51)【国際特許分類】
A47B 88/90 20170101AFI20240911BHJP
【FI】
A47B88/90
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023177175
(22)【出願日】2023-10-13
(31)【優先権主張番号】112108391
(32)【優先日】2023-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】蘇 芳成
(72)【発明者】
【氏名】湯 岳樺
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B160
【Fターム(参考)】
3B160AA01
3B160AB01
3B160AB61
3B160DA12
3B160DA15
3B160DA22
3B160DA26
3B160DA44
(57)【要約】
【課題】ユーザの要求に応じて設置される少なくとも1つの補助装置を有する家具システムおよびその家具アセンブリを提供する。
【解決手段】家具アセンブリは、パネルと、接続部材と、補助装置とを含む。パネルは、第1の側と第2の側とを有する。接続部材は、パネルの第1の側および第2の側のうちの一方に隣接して配置される。接続部材は、第1の部分と第2の部分とを含む。第1の部分は、パネルに接続されるように構成される。補助装置は、接続部材の第2の部分に取り付けられるように構成される。補助装置は、パネルの上方の家具アセンブリの高さを増加させるように構成される。本発明は、家具システムも提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具アセンブリであって、
第1の側および第2の側を有する第1のパネルと、
前記第1のパネルの前記第1の側および前記第2の側のうちの一方に隣接して配置された接続部材であって、第1の部分および第2の部分を含み、前記第1の部分が前記第1のパネルに接続されるように構成される、接続部材と、
前記第1のパネルの上方の前記家具アセンブリの高さを増加させるために、前記接続部材の前記第2の部分に取り付けられるように構成された補助装置と
を備える家具アセンブリ。
【請求項2】
前記第1のパネルは、底部と上部とを含み、第1の所定の高さは、前記第1のパネルの前記上部と前記底部との間に画定され、前記補助装置が前記接続部材の前記第2の部分に取り付けられると、第2の所定の高さが、前記補助装置の上部と前記第1のパネルの前記底部との間に画定され、前記第2の所定の高さは、前記第1の所定の高さよりも高く、前記接続部材の前記第2の部分は前記第1の部分から延在し、前記接続部材の前記第2の部分は前記第1のパネルの前記上部を所定の距離だけ超えて延在する、請求項1に記載の家具アセンブリ。
【請求項3】
前記補助装置は、第1の取付部材と、第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置された延長部材とを含み、前記補助装置は、前記第1の取付部材を介して前記接続部材の前記第2の部分に取り付けられる、請求項2に記載の家具アセンブリ。
【請求項4】
前記第1の取付部材は、前記接続部材の前記第2の部分をスリーブするように構成され、前記第1のパネルは、所定の部分を含み、前記第1の取付部材および前記第2の取付部材のうちの一方には、前記第1のパネルの前記所定の部分と係合するように構成されたフックが設けられ、前記フックは弾性である、請求項3に記載の家具アセンブリ。
【請求項5】
前記延長部材は、第1の側端部および第2の側端部を有し、前記第1の取付部材は、前記第1の側端部に着脱可能に取り付けられるように構成され、前記第2の取付部材は、前記第2の側端部に着脱可能に取り付けられるように構成される、請求項3に記載の家具アセンブリ。
【請求項6】
前記延長部材はロッドであり、前記延長部材と、前記第1の取付部材と、前記第2の取付部材と、前記第1のパネルの前記上部とによって所定の空間が画定される、請求項3に記載の家具アセンブリ。
【請求項7】
サイドカバーをさらに備え、前記第1の取付部材は側部を含み、前記サイドカバーは、前記第1の取付部材の前記側部および前記第1のパネルの前記第1の側を覆うように構成される、請求項3に記載の家具アセンブリ。
【請求項8】
家具システムであって、
底板と、
前記底板の左側および右側にそれぞれ配置された第1の側壁および第2の側壁と、
前記底板の前側および後側にそれぞれ配置された第1のパネルおよび第2のパネルであって、前記第1のパネルが第1の側および第2の側を有する、第1のパネルおよび第2のパネルと、
前記第1のパネルの前記第1の側および前記第2の側のうちの一方に隣接して配置された接続部材であって、第1の部分および第2の部分を含み、前記第1の部分が前記第1のパネルに接続されるように構成される、接続部材と、
前記接続部材の前記第2の部分に着脱可能に取り付けられるように構成された補助装置と
を備える家具システム。
【請求項9】
前記第1のパネルは、底部と上部とを含み、第1の所定の高さは、前記第1のパネルの前記上部と前記底部との間に画定され、前記補助装置が前記接続部材の前記第2の部分に取り付けられると、第2の所定の高さが前記補助装置の上部と前記第1のパネルの前記底部との間に画定され、前記第2の所定の高さは、前記第1の所定の高さよりも高い、請求項8に記載の家具システム。
【請求項10】
前記補助装置は、第1の取付部材と、前記第1の取付部材に接続された延長部材とを含み、前記補助装置は、前記第1の取付部材を介して前記接続部材の前記第2の部分に取り付けられ、前記第1のパネルは、所定の部分を含み、前記第1の取付部材には、前記第1のパネルの前記所定の部分と係合するように構成されたフックが設けられる、請求項9に記載の家具システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具システムに関し、より詳細には、ユーザの要求に応じて設置される少なくとも1つの補助装置を有する家具システムおよびその家具アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
特許番号第WO2009/111807号では、引出しが開示されている。引出しの前面パネルには、長手方向アームと、直角に下方に延びる2つの短いアームとを含む引出しバーが設けられる。引出しバーの2つの端部の各々には、第1の壁要素が設けられる。第1の壁要素にはそれぞれ2つの爪要素が設けられる。爪要素は、平坦なクランプアームの形態のロック要素をロックするように構成される。これにより、より短いアームは、第1の壁要素の後面とロック要素との間にクランプさられ得る。
【0003】
しかしながら、市場の多様な要求に応えるためには、様々な製品を開発することが重要である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、ユーザの要求に応じて設置される少なくとも1つの補助装置を有する家具システムおよびその家具アセンブリに関する。
【0005】
本発明の実施形態によれば、家具アセンブリは、第1のパネルと、接続部材と、補助装置とを備える。第1のパネルは、第1の側および第2の側を有する。接続部材は、第1のパネルの第1の側および第2の側のうちの一方に隣接して配置される。接続部材は、第1の部分および第2の部分を含む。第1の部分は、第1のパネルに接続されるように構成される。補助装置は、第1のパネルの上方の家具アセンブリの高さを増加させるために、接続部材の第2の部分に取り付けられるように構成される。
【0006】
本発明の別の実施形態によれば、家具システムは、底板と、第1の側壁と、第2の側壁と、第1のパネルと、第2のパネルと、接続部材と、補助装置とを備える。第1の側壁および第2の側壁は、底板の左側および右側にそれぞれ配置される。第1のパネルおよび第2のパネルは、底板の前側および後側にそれぞれ配置される。第1のパネルは、第1の側および第2の側を有する。接続部材は、第1のパネルの第1の側および第2の側のうちの一方に隣接して配置される。接続部材は、第1の部分および第2の部分を含む。第1の部分は、第1のパネルに接続されるように構成される。補助装置は、接続部材の第2の部分に着脱可能に取り付けられるように構成される。
【0007】
本発明のこれらの目的および他の目的は、様々な図および図面に示される好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者には疑いなく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態による、家具システムを示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による、家具システムを第1の視角から見た分解図である。
【
図3】本発明の一実施形態による、家具システムを第2の視角から見た分解図である。
【
図4】本発明の一実施形態による、家具アセンブリの分解図である。
【
図5】本発明の一実施形態による、家具アセンブリの補助装置が第1のパネルに取り付けられた状態を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態による、家具アセンブリの補助装置が第1のパネルに固定されている状態を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態による、家具システムが力によって所定の方向に沿って移動する様子を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態による、補助装置を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~
図3に示すように、本発明の一実施形態によれば、家具システム20は、第1の側壁22と、第2の側壁24と、底板26と、第1のパネル28と、第2のパネル30とを含む。本実施形態では、家具システム20は、引出しであるが、本発明はこれに限定されない。
【0010】
第1の側壁22および第2の側壁24は、底板26の左側および右側にそれぞれ配置されている。左側および右側は、相対位置の理解を容易にするための例示に過ぎず、すなわち、左側および右側は交換可能であり、特定の位置を限定することを意図するものではない。一方、第1のパネル28および第2のパネル30は、底板26の前方側および後方側にそれぞれ配置されている。例えば、第1のパネル28は前面パネルであり、第2のパネル30は後面パネル(またはバックパネル)であるが、本発明はこれに限定されない。
【0011】
第1の側壁22、第2の側壁24、底板26、第1のパネル28および第2のパネル30は、物体を収容するための収容空間を共に画定する。
【0012】
本実施形態では、X軸は、家具システム20の長さ方向であり、Y軸は、家具システム20の幅方向であり、Z軸は、家具システム20の高さ方向である。長さ方向、幅方向および高さ方向は、互いに直交する。加えて、家具システム20の左側および右側は、実質的に同一の構造配置を有する。ユーザの要求に応じて、家具システム20の左側および右側には、それぞれ第1の高架部材32および第2の高架部材34が設けられ、家具システム20の左側および右側の高さを増加させて、第1のパネル28および第2のパネル30の高さに合わせることができる。
【0013】
好ましくは、第1の取付部材36を介して第1の側壁22の第1の対応する部分38に第1のパネル28を取り付けることができ、および/または、第2の取付部材40を介して第2の側壁24の第2の対応する部分42に第1のパネル28を取り付けることができる。そのような構成は当業者には周知であり、簡略化のために、これ以上の説明は提供されない。
【0014】
図4および
図5を参照されたい。
図4では、第1の高架部材32および第2の高架部材34は省略されている。
【0015】
さらに、第1のパネル28は、第1の側S1と、第1の側S1に対向する第2の側S2とを有する。家具システム20は、第1のパネル28の第1の側S1に隣接して配置された第1の接続部材44をさらに備える。第1の接続部材44は、第1の部分46および第2の部分48を含む。第1の接続部材44の第1の部分46は、第1のパネル28の第1の側S1に接続されるように構成される。例えば、第1の接続部材44の第1の部分46は、少なくとも1つの締結部材50を介して第1のパネル28の第1の側S1に接続(例えば固定)される(
図4に示すように)。同様に、家具システム20は、第1のパネル28の第2の側S2に隣接して配置された第2の接続部材52をさらに備える。第2の接続部材52は、第1の部分(視角の関係で
図4には示されていない)および第2の部分56を含む。第2の接続部材52の第1の部分は、第1のパネル28の第2の側S2に接続されるように構成される。
【0016】
家具システム20は、第1の接続部材44の第2の部分48および/または第2の接続部材52の第2の部分56に取り付けられるように構成された補助装置58をさらに備える。本実施形態では、補助装置58は、第1の接続部材44の第2の部分48および第2の接続部材52の第2の部分56に取り付けられるように構成される。
【0017】
第1のパネル28、第1の接続部材44および補助装置58は共に家具アセンブリを形成する。補助装置58は、第1のパネル28の上方の家具アセンブリの高さを増加させるように構成される。
【0018】
好ましくは、補助装置58は、第1の接続部材44の第2の部分48および/または第2の接続部材52の第2の部分56に着脱可能に取り付けられる。
【0019】
好ましくは、第1のパネル28は、底部60と上部62とを含み、第1の所定の高さH1は、第1のパネル28の上部62と底部60との間に画定される。補助装置58が第1の接続部材44の第2の部分56に取り付けられると、第2の所定の高さH2が、補助装置58の上部64と第1のパネル28の底部60との間に画定され(
図5に示すように)、第2の所定の高さH2は、第1の所定の高さH1よりも高い。
【0020】
好ましくは、第1の接続部材44の第2の部分48は、第1の部分46から延在する。本実施形態では、第1の接続部材44の第2の部分48は、第1の部分46に実質的に垂直に接続され、第1の接続部材44の第2の部分48は、第1のパネル28の上部62を所定の距離Kだけ超えて延在する(
図4に示すように)。第2の接続部材52は、第1の接続部材44と実質的に同一の構造的構成を有するので、簡略化のために、これ以上の説明は提供されない。
【0021】
補助装置58は、第1の取付部材66と、第2の取付部材68と、第1の取付部材66と第2の取付部材68との間に配置された延長部材70とを含む。例えば、延長部材70は、第1の取付部材66と第2の取付部材68との間に接続される。
【0022】
好ましくは、補助装置58は、第1の取付部材66を介して第1の接続部材44の第2の部分48に取り付けられるように構成される。本実施形態では、第1の取付部材66は、(
図4および
図5に示すように)第1の接続部材44の第2の部分48をスリーブするに構成される。例えば、第1の取付部材66および第1の接続部材44の第2の部分48のうちの一方には、取付空間72(溝など)が形成され、第1の取付部材66および第1の接続部材44の第2の部分48のうちの他方は、取付空間72に挿入されるように構成され(
図5に示すように)、それにより、第1の取付部材66と第1の接続部材44の第2の部分48とを互いに接続することができる。同様に、第2の取付部材68は、第2の接続部材52の第2の部分56をスリーブするように構成され、それにより、第2の取付部材68と第2の接続部材52の第2の部分56とを互いに接続することができる。簡略化のために、これ以上の説明は提供されない。
【0023】
図4~
図6に示すように、家具システム20は、第1の取付部材66を第1の接続部材44と互いに固定的に接続するように構成された第1の固定部材71をさらに備える。同様に、家具システム20は、第2の取付部材68を第2の接続部材52と固定的に接続するように構成された第2の固定部材73をさらに備える。
【0024】
好ましくは、第1の固定部材71は、第1の高架部材32の第1の対応する機構75に取り付けられるように構成され、第2の固定部材73は、第2の高架部材34の第2の対応する機構77に取り付けられるように構成される(
図2および
図3を参照されたい)。
【0025】
好ましくは、第1のパネル28は、所定の部分76を含む。第1の取付部材66および第2の取付部材68のうちの少なくとも一方には、第1のパネル28の所定の部分76と係合するフックが設けられる。本実施形態では、第1の取付部材66に第1のフック78が設けられ、第2の取付部材68に第2のフック80が設けられる。
【0026】
好ましくは、第1のフック78および第2のフック80は弾性である。例えば、第1のフック78および第2のフック80はプラスチック製であり、他の代替的な実施形態では、第1のフック78および第2のフック80は金属製であるが、本発明はこれに限定されない。
【0027】
好ましくは、延長部材70はロッドであり、(
図5および
図6に示すように)延長部材70、第1の取付部材66、第2の取付部材68、および第1のパネル28の上部62が、所定の空間Mを共に画定する。
【0028】
好ましくは、家具システム20は、第1のサイドカバー82をさらに備え、第1の取付部材66は、第1の側部84を含む。第1のサイドカバー82は、第1の取付部材66の第1の側部84および第1のパネル28の第1の側S1を覆うように構成される。同様に、家具システム20は、第2のサイドカバー86をさらに備え、第2の取付部材68は、第2の側部88を含む。第2のサイドカバー86は、第2の取付部材68の第2の側部88および第1のパネル28の第2の側S2を覆うように構成される。
【0029】
好ましくは、第1のサイドカバー82および第1の取付部材66の第1の側部84のうちの一方は、第1のサイドカバー82および第1の取付部材66の第1の側部84のうちの他方を接続するように構成された突起または補助フックなどの少なくとも1つの第1の接続機構90を有し、それにより、第1のサイドカバー82および第1の取付部材66の第1の側部84は、互いに対して押し付けられるか、または一緒に留められる。同様に、第2のサイドカバー86および第2の取付部材68の第2の側部88のうちの一方は、第2のサイドカバー86および第2の取付部材68の第2の側部88のうちの他方を接続するように構成された突起または補助フックなどの少なくとも1つの第2の接続機構92を有し、それにより、第2のサイドカバー86および第2の取付部材68の第2の側部88は、互いに対して押し付けられるか、または一緒に留められる。
【0030】
図7に示すように、ユーザは、所定の空間Mに手を入れ、補助装置58(補助装置58の延長部材70)を保持して、力Fを加え、キャビネット(図示せず)に対して家具システム20を所定の方向(例えば、開方向)に沿って開くことができる。第1の取付部材66の第1のフック78(および/または第2の取付部材68の第2のフック80)を第1のパネル28(第1のパネル28の所定の位置76)と係合させることで、補助装置58の予期せぬ移動によって補助装置58(第1の接続部材44の第2の部分48および/または第2の接続部材52の第2の部分56)が第1のパネル28に対して傾斜または変形することを防止することができ、補助装置58の構造強度および信頼性を向上させることができる。
【0031】
図8に示すように、補助装置58の延長部材70は、第1の側端部94と、第1の側端部94に対向する第2の側端部96とを有する。第1の取付部材66は、第1の側端部94に着脱可能に取り付けられるように構成される。第2の取付部材68は、第2の側端部96に着脱可能に取り付けられるように構成される。例えば、延長部材70の第1の側端部94には、第1の取付部材66の第1の延長部98を取り付けるように構成された第1の収容空間が形成され、延長部材70の第2の側端部96には、第2の取付部材68の第2の延長部100を取り付けるように構成された第2の収容空間が形成される。上述した着脱可能な取り付け構成により、補助装置58は、市場の多様な取り付け要件に応えることができる。しかしながら、補助装置58の延長部材70、第1の取付部材66および第2の取付部材68は一体化されていてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0032】
したがって、本発明の実施形態による家具システムおよび家具アセンブリは、以下の技術的特徴を有する:
1.補助装置58は、第1の接続部材44の第2の部分48に(着脱可能に)取り付けられるように構成されるので、ユーザの要件にしたがって補助装置58を追加することによって、第1のパネル28の上方の家具アセンブリの高さを増加させることができる。
2.第1の取付部材66の第1のフック78(および/または第2の取付部材68の第2のフック80)を第1のパネル28と係合させることで、補助装置58の予期せぬ移動によって補助装置58が第1のパネル28に対して傾斜または変形することを防止することができ、補助装置58の構造強度および信頼性を向上させることができる。
3.従来技術とは対照的に、本発明の実施形態によって提供される家具システムおよび家具アセンブリは、従来技術において開示されているクランプアームの形態のロック要素を有していない。加えて、本発明の実施形態によれば、第1のサイドカバー82は、第1の取付部材66の第1の側部84および第1のパネル28の第1の側S1を覆うように構成され、第2のサイドカバー86は、第2の取付部材68の第2の側部88および第1のパネル28の第2の側S2を覆うように構成されるので、家具システム20の組み立てが完了した後、第1のパネル28および補助装置58の2つの対向する側を覆って装飾することができ、良好な外観を有する防塵効果を得ることができる。
【0033】
当業者であれば、本発明の教示を保持しながら、装置および方法の多数の修正および変更が行われ得ることを容易に観察するであろう。したがって、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ限定されるものとして解釈されるべきである。