(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126131
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】加熱調理用プレート
(51)【国際特許分類】
A47J 37/06 20060101AFI20240912BHJP
F16B 5/07 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
A47J37/06 311
F16B5/07 C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034323
(22)【出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】592209892
【氏名又は名称】株式会社林スプリング製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100073287
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 聞一
(72)【発明者】
【氏名】西島 洋輔
【テーマコード(参考)】
3J001
4B040
【Fターム(参考)】
3J001FA06
3J001GB01
3J001HA04
3J001HA08
3J001HA09
3J001JD15
3J001KA19
3J001KB03
4B040AA02
4B040AB04
4B040AC03
4B040AD04
4B040AE09
4B040EB06
4B040GA02
4B040GA20
(57)【要約】
【課題】1枚ものでは調理法が限定される。
【解決手段】複数枚の矩形状のプレート部材1、1a…で構成され、各プレート部材1、1a…の側壁面に、開口側より底側が広い係合溝3を、反対側の側壁面に、係合溝3に差し込み可能な係合突条2を形成し、隣接する一方のプレート部材1、1a…の係合溝3に、他方のプレート部材1、1a…の係合突条2を差し込んで組み合わされていることにより、調理法及び材料量に基づき最適な形状、大きさのプレート部材1、1a…を選択して組み合わせることで、複数の料理を同時調理しても、隣接するプレート部材1、1a…から独立した調理を可能とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の矩形状のプレート部材で構成され、各プレート部材の側壁面に、開口側より底側が広い係合溝を、反対側の側壁面に、前記係合溝に差し込み可能な係合突条を形成し、隣接する一方のプレート部材の係合溝に、他方のプレート部材の係合突条を差し込み組み合わされていることを特徴とする加熱調理用プレート。
【請求項2】
前記反対側の側壁面に、複数個の前記係合突条が一直線上に配されていることを特徴とする請求項1記載の加熱調理用プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の加熱調理を同時調理可能な加熱調理用プレートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、かかる加熱調理用プレートにあっては、一枚の鉄板の一部にスリットを設けたものがあり、特にたこ焼きと焼きそばを同時調理可能なものとして、鉄板の両側に半球面状の凹部を複数個設けたものが見受けられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術にあっては、焼きそば等の鉄板調理とたこ焼きの2パターンしか選択出来ず、而も1枚もので大きく、特に1人でのキャンプ、所謂「ソロキャンプ」で使用するには不向きであるなど、解決せねばならない課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記従来技術に基づく、1枚ものでは調理法が限定される課題に鑑み、複数枚の矩形状のプレート部材で構成され、各プレート部材の側壁面に、開口側より底側が広い係合溝を、反対側の側壁面に、前記係合溝に差し込み可能な係合突条を形成し、隣接する一方のプレート部材の係合溝に、他方のプレート部材の係合突条を差し込み組み合わされていることによって、調理法及び材料量に基づき最適な形状、大きさのプレート部材を選択して組み合わせることが出来る様にして、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
要するに本発明は、複数枚の矩形状のプレート部材で構成され、各プレート部材の側壁面に、開口側より底側が広い係合溝を、反対側の側壁面に、前記係合溝に差し込み可能な係合突条を形成し、隣接する一方のプレート部材の係合溝に、他方のプレート部材の係合突条を差し込み組み合わされているので、各プレート部材にセパレートされているため、隣接するプレート部材の材料が混ざり込まずに同時調理することが出来、特にソロキャンプで使用する場合、メニューに応じたプレート部材だけを分解し重ねた状態とすることが出来るため、手軽に持ち運ぶことが出来、更に分解状態で洗浄出来るため、洗浄作業の簡易化を図ることが出来る。
【0007】
前記反対側の側壁面に、複数個の前記係合突条が一直線上に配されているので、各々の係合突条を小片化することで製造時の歪みが少なくなるため、係合溝への差し込みを更にスムーズに行なうことが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係る加熱調理用プレートにおける小型プレート部材の平面図である。
【
図3】本発明に係る加熱調理用プレートにおける大型プレート部材の平面図である。
【
図4】2枚の小型プレート部材と1枚の大型プレート部材で構成された加熱調理用プレートの平面図である(実施例1)。
【
図6(a)】2枚の大型プレート部材で構成された加熱調理用プレートの平面図である。
【
図6(b)】1枚のたこ焼き用小型プレート部材と、1枚の鉄板小型プレート部材と、1枚の大型プレート部材で構成された加熱調理用プレートの平面図である。
【
図7】本発明に係る加熱調理用プレートの実施例2の平面図である。
【
図8】本発明に係る加熱調理用プレートの実施例3の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る加熱調理用プレートは、基本的に、複数枚の矩形状のプレート部材1、1a…を組み合わせたもので、各プレート部材1、1a…の側壁面に、開口側より底側が広い係合溝3を、反対側の側壁面に、係合溝3に合わせた形状とした係合突条2を形成し、隣接する一方のプレート部材1、1a…の係合溝3に、他方のプレート部材1、1a…の係合突条2を差し込んで、隣接するプレート部材1、1a…が横方向に離間しない様に形成されている。
【実施例0010】
図5は、本発明に係る加熱調理用プレートの1例で、1枚の大型のプレート部材1と、2枚の小型のプレート部材1a、1bで構成され、プレート部材1の一方の長辺側に、連結された小型のプレート部材1a、1bが組み付けられており、プレート部材1aとプレート部材1bは同じものとしている。
【0011】
図1は、小型プレート部材1a(1b)の平面図であり、この小型プレート部材1a(1b)はたこ焼き用のもので、平面視正方形状で四方に側壁面4、4a、5、5aを有し、側壁面4a、5aに、開口側を短辺とし底側を長辺とした台形状の断面形状をした係合溝3を、側壁面4a、5aの反対側の側壁面4、5に、係合突条2より若干小さく基端側を短辺とし先端側を長辺とした台形状の断面形状をした係合突条2を形成している。
【0012】
図3は、大型プレート部材1の平面図であり、平面視正方形の皿状に形成され、四方に側壁面6、6a、7、7aを有し、長辺側の一方の側壁面6に係合突条2を、他方の側壁面6aに係合溝3を形成している。
【0013】
そして、一方の小型プレート部材1aの側壁面4aの係合溝3に、他方の小型プレート部材1bの側壁面4の係合突条2を差し込みスライドさせて、両方の小型プレート部材1a、1bの側壁面4、5の係合突条2、2を揃える様に組み付け、揃えた係合突条2、2を、大型プレート部材1の側壁面6aの係合溝3に差し込みスライドさせて、加熱調理用プレートを組み立てる。
【0014】
図6(a)は、2枚の大型プレート部材1、1で構成された加熱調理用プレートであり、一方の大型プレート部材1の側壁面6の係合突条2を、他方の大型プレート部材1の側壁面6aの係合溝3に差し込みスライドさせて組み立てる。
【0015】
図6(b)は、
図5の加熱調理用プレートと同様に、1枚の大型のプレート部材1と、2枚の小型のプレート部材1a、1bで構成されているが、一方の小型プレート部材1aがたこ焼き用であり、他方の小型のプレート部材1bは単なる鉄板である点を除いて、一方の小型プレート部材1aと同様の構成としている。
【0016】
尚、プレート部材1、1a…は上記形態のものに限定せず、調理法にあった形態のものを適宜選択可能とし、必要に応じて単独で使用することも可能としている。
【0017】
つまり、複数の種類、大きさのプレート部材1、1a…から、必要に応じて選択し組み合わせることを可能としている。