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特開2024-12618ユーザにマッチする助成金又は補助金制度を提案する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012618
(43)【公開日】2024-01-30
(54)【発明の名称】ユーザにマッチする助成金又は補助金制度を提案する方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240123BHJP
   G06Q 50/26 20240101ALI20240123BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023194777
(22)【出願日】2023-11-15
(62)【分割の表示】P 2023519791の分割
【原出願日】2022-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】319005833
【氏名又は名称】ミイダス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(72)【発明者】
【氏名】後藤 喜悦
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザにマッチする助成金又は補助金制度を提案する方法を提供する。
【解決手段】システム1において、サーバ端末は、ユーザ端末に、助成金制度又は補助金制度に関する複数の種別情報を送信し、ユーザ端末からの選択受信に基づいて、該種別情報に関する助成金又は補助金制度に関する第一の受給条件情報を送信し、その回答結果に関する情報及びユーザ端末に関連する法人に関するユーザ情報を受信し、ユーザ端末に、一の種別情報及びユーザ端末情報に基づいて決定された助成金又は補助金制度に関する複数の第一の希望条件情報を送信し、その選択結果を受信し、決定し助成金又は補助金制度に関する複数の第二の希望条件情報を送信し、その選択に基づいて、決定し助成金又は補助金制度に関する複数の第二の受給条件情報を送信し、その選択を受信して、ユーザ端末に、それに基づいて決定した助成金又は補助金制度に関する情報を提供する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
助成金または補助金制度の給付を希望するユーザ端末と、前記ユーザ者端末にネットワークを介して接続する、サーバ端末とを有するシステムにおいて、前記サーバ端末によって、ユーザにマッチする助成金又は補助金制度を提案する方法であって、
前記サーバ端末は、
前記ユーザ端末に、助成金制度または補助金制度に関する複数の種別情報を送信し、
前記ユーザ端末から、前記複数の種別情報から選択された一の種別情報を受信し、
前記一の種別情報に基づいて、前記ユーザ端末に、前記種別情報に関する助成金または補助金制度に関する第一の受給条件情報を送信し、
前記ユーザ端末から、前記第一の受給条件情報に対する回答結果に関する情報を受信し、
前記ユーザ端末から、前記ユーザ端末に関連する法人に関するユーザ情報を受信し、
前記ユーザ端末に、前記一の種別情報に基づいて決定された助成金または補助金制度に関する複数の第一の希望条件情報を送信し、
前記ユーザ端末から、前記複数の希望条件情報から選択された一の第一の希望条件情報を受信し、
前記ユーザ端末に、前記一の第一希望条件情報に基づいて決定された、助成金または補助金制度に関する複数の第二の希望条件情報を送信し、
前記ユーザ端末から、前記複数の第二の希望条件情報から選択された一の第二の希望条件情報を受信し、
前記ユーザ端末に、前記一の第二の希望条件情報に基づいて決定された助成金または補助金制度に関する複数の第二の受給条件情報を送信し、
前記ユーザ情報から、前記第二の受給条件情報から選択された一の第二の受給条件情報を受信し、
前記ユーザ端末に、前記一の第二の受給条件情報に基づいて決定された、助成金または補助金制度に関する情報を提供する、方法。
【請求項2】
ユーザ端末に、さらに、助成金または補助金制度の受給を受けるために行う申請についての注意事項に関する情報を送信する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記種別情報は、雇用、人材育成、働き方、自己PR、ものづくり、災害のうちいずれかの、助成金または補助金制度に関する情報である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の希望条件情報は、利用したい助成金または補助金制度の種別に関する情報である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第二の希望条件情報は、利用したい助成金または補助金制度の目的または条件に関する情報である、請求項1に記載の方法。













【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザにマッチする助成金又は補助金制度を提案する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、自治体によって提供される、事業の目的に応じた助成金または補助金制度が充実しており、所望の助成金または補助金制度を検索するサービスが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、助成金・補助金を受けたい者と、この補助金・助成金を使って商品又はサービスを提供することができる者をマッチングさせることができるマッチングシステム及びマッチング方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許6890803号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、助成金または補助金を受けたいユーザは、助成金または補助金制度を検索する際に、何を基準として制度を見つけるべきか把握していないことも多々あり、ユーザにマッチした助成金または補助金制度を見つけることができない、という課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、助成金または補助金を受けたいユーザに対し、適切な検索条件を提供することで、ユーザにマッチする助成金または補助金制度を提案することを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、助成金または補助金制度の給付を希望するユーザ端末と、前記ユーザ者端末にネットワークを介して接続する、サーバ端末とを有するシステムにおいて、前記サーバ端末によって、ユーザにマッチする助成金又は補助金制度を提案する方法であって、前記サーバ端末は、前記ユーザ端末に、助成金制度または補助金制度に関する複数の種別情報を送信し、前記ユーザ端末から、前記複数の種別情報から選択された一の種別情報を受信し、前記一の種別情報に基づいて、前記ユーザ端末に、前記種別情報に関する助成金または補助金制度に関する第一の受給条件情報を送信し、前記ユーザ端末から、前記第一の受給条件情報に対する回答結果に関する情報を受信し、前記ユーザ端末から、前記ユーザ端末に関連する法人に関するユーザ情報を受信し、前記ユーザ端末に、前記一の種別情報及び前記ユーザ端末情報に基づいて決定された助成金または補助金制度に関する複数の第一の希望条件情報を送信し、前記ユーザ端末から、前記複数の希望条件情報から選択された一の第一の希望条件情報を受信し、前記ユーザ端末に、前記一の第一希望条件情報に基づいて決定された、助成金または補助金制度に関する複数の第二の希望条件情報を送信し、前記ユーザ端末から、前記複数の第二の希望条件情報から選択された一の第二の希望条件情報を受信し、前記ユーザ端末に、前記一の第二の希望条件情報に基づいて決定された助成金または補助金制度に関する複数の第二の受給条件情報を送信し、前記ユーザ情報から、前記第二の受給条件情報から選択された一の第二の受給条件情報を受信し、前記ユーザ端末に、前記一の第二の受給条件情報に基づいて決定された、助成金または補助金制度に関する情報を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、助成金または補助金を受けたいユーザに対し、適切な検索条件を提供することで、ユーザにマッチする助成金または補助金制度を提案することを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第一実施形態に係る、助成金または補助金制度を提案するシステムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
図3図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
図4】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
図5】サーバ100に格納される助成金データの一例を示す図である。
図6】本発明の第一実施形態に係る、助成金または補助金制度を提案する方法に係るフローチャートの一例である。
図7】本発明の第一実施形態に係る、助成金または補助金の給付を申請する際の注意事項に関する情報の一例である。
図8】本発明の第一実施形態に係る、助成金または補助金制度の種別情報の一例である。
図9】本発明の第一実施形態に係る、助成金または補助金制度の受給条件情報の一例である。
図10】本発明の第一実施形態に係る、助成金または補助金制度の利用を希望するユーザのユーザ情報の一例である。
図11】本発明の第一実施形態に係る、利用したい助成金または補助金制度の種別に関する希望条件情報の一例である。
図12】本発明の第一実施形態に係る、利用したい助成金または補助金制度の目的に関する希望条件情報の一例である。
図13】本発明の第一実施形態に係る、利用したい助成金または補助金制度の目的に関する希望条件情報の他の一例である。
図14】本発明の第一実施形態に係る、決定された助成金または補助金制度に関する受給条件情報の一例である。
図15】本発明の第一実施形態に係る、提案された助成金または補助金制度に関する情報の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
(実施形態1)
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、ユーザに対し、助成金または補助金制度を提案するシステムを示すブロック構成図である。本システム1は、助成金または補助金を受給したいユーザ(法人等の担当者)に関連するユーザ端末200と、ユーザに対し、ユーザにマッチする助成金又は助成金制度を提案するサーバ端末100と、により構成される。
【0012】
サーバ端末100と、ユーザ端末200A、200Bとは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100は、ユーザにマッチする助成金または補助金制度を提供する事業者によって運営されるものであり、ユーザ情報及び助成金等の情報を管理し、ユーザによって選択または入力された所定の条件情報を基にユーザにマッチする助成金または補助金制度を提案する装置であり、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ端末として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0014】
ユーザ端末200は、助成金または補助金の受給を希望するユーザであって、サーバ端末100により提供されるサービスを利用するユーザが所有する、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100と、ユーザ端末200A、200Bとを備え、ユーザが各々、ユーザ端末200A、200Bを利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、ユーザまたは求人者が操作を行う機能を備えても良い。以下、説明の便宜のために、複数のユーザ端末200A、200Bを総称して、「ユーザ端末200」として説明を行う。また、助成金または補助金を総称して、「助成金」として説明を行う。
【0016】
図2は、図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200及び求人者端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、ユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、助成金に関連する各種データを格納する、助成金データ格納部122等を有する。さらに、記憶部120は、ユーザ端末200、求人者端末300と通信を行ったデータを一時的に記憶することもできる。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、ユーザ端末200からの入力を受け付ける指示受付部131と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理する、ユーザデータ管理部132と、助成金に関連する助成金データを参照し、ユーザにマッチする助成金制度を提案する処理を行う、助成金提案処理部133とを有する。この指示受付部131、ユーザデータ管理部132、助成金提案処理部133は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0020】
指示受付部131は、サーバ端末100が提供し、ユーザ端末200または求人者端末300において、ウェブブラウザまたはアプリケーションを介して表示される画面等のユーザインターフェースを介して、ユーザまたは求人者であるユーザが、(クリック、タップ、スワイプしたり、キーワードを入力したり、アイコンを押下する等して)所定の入力を行ったとき、ユーザ端末200から通信部110を介して指示を受付ける。
【0021】
ユーザデータ管理部132は、ユーザに関連する各種データ(例えば、ユーザID、法人種類、本社所在地、業種、従業員情報、資本金、労働保険・社会保険への加入の有無等)を管理し、処理を行う。
【0022】
助成金提案処理部133は、助成金に関連する各種データ(例えば、助成金ID、助成金の種別、受給条件、希望条件、詳細情報等)を管理し、処理を行う。
【0023】
図3は、図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0024】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0025】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。表示操作部を介して、ユーザは、提供される適性試験に対して、キーボードの場合は、キーボードの押下、マウスの場合は、マウスによりカーソルの移動、タッチパネルの場合は、タップ、スワイプ、ピンチ操作等を行うことができる。
【0026】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0027】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0028】
なお、サーバ端末100に表示操作部の機能を備える構成としても良く、この場合、ユーザ端末200を備えない構成としても良い。
【0029】
図4は、サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0030】
図4に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを格納する。図4において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザの情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザの法人種類に関する情報(株式会社、有限会社、合同会社、社会福祉法人、医療法人、 NPO法人、士業法人等)、本社所在地/支店所在地、業種(製造業、建築業、運輸業、卸売業、小売業、飲食業、サービス業、ゴム製品製造業、ソフトウェア/情報処理サービス業、旅館業、その他)、従業員数(5人以下、6以上20人以下、21人以上50人以下、51人以上100人以下、101人以上200人以下、201人以上300人以下、900人以上)、資本金(5000万円以下、6000万円以上1億円以下、1.5億円以上3億円以下、3.5億円以上)、労働保険(労災保険・雇用保険)の加入の有無、社会保険(健康保険・厚生年金)の加入の有無)等の情報が挙げられる。
【0031】
図5は、サーバ100に格納される助成金データの一例を示す図である。
【0032】
図5に示す助成金データ2000は、助成金に関連する各種データを格納する。図5において、説明の便宜上、一助成金(助成金ID「20001」で識別される助成金)の例を示すが、複数の助成金の情報を格納することができる。助成金に関連する各種データとして、例えば、助成金の種別(雇用、人材育成、働き方、自社PR、ものづくり、災害、事業継承)、受給条件(助成金制度に共通して受給に必要な条件、例えば、「就業規則を作成して届出が必要」、「労務違反をしていない」、「指定された期間は会社都合で解雇していない」、「助成金の申請には計画書が必要」等)、希望条件(利用したい助成金制度、例えば、雇用系の制度について、「人材を採用することで支援される制度」、「求人活動することで支援される制度」、「従業員定着のために職場の環境整備しることで支援される制度」等)、希望条件(制度別に利用したい目的・条件、例えば、採用可能な条件に関する情報(例えば、「正社員、契約社員で採用できる」、「複数人採用できる」、「29歳以下でも採用できる」等)、どういう求人活動をしたいかに関する情報(例えば、「転職フェアに参加したい」、「求人HPや求人チラシ、求人PR動画を作りたい」等)、従業員定着のための活動(例えば、「従業員定着のために職場環境を整備したい」等)、受給情報(例えば、制度毎に必要な受給条件(例えば、「採用率や離職率、生産性などの目標数字を達成することが条件に付く制度」、「代行による提出は受け付けないことが条件に付く制度」、「特定の求人サービスから採用しなければならないことが条件に付く制度」等)、助成金制度の詳細に関する情報(例えば、助成額、助成率、受給条件、名称、審査方法、受付期間、URL、問い合わせ窓口等)等の情報が挙げられる。
【0033】
<処理の流れ>
図6を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する、ユーザにマッチする助成金を提案する方法の処理の流れについて説明する。図7は、本発明の第一実施形態に係る、ユーザにマッチする助成金を提案する方法に係るフローチャートの一例である。
【0034】
ここで、本システム1を利用するために、ユーザ(例えば、法人等の担当者)は、ユーザ端末200の各々のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、前述のユーザ情報等を各々入力し、既にユーザアカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ウェブサイト、アプリケーション等を介して所定のユーザインターフェースが提供され、図7に示すステップS101へ進む。
【0035】
まず、ステップS101の処理として、サーバ端末100は、通信部110を介して、ユーザ端末200に対し、助成金の種別情報を送信する。例えば、サーバ端末100は、記憶部200の助成金データ格納部122を参照し、種別情報を、ユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200の、ウェブブラウザまたはアプリケーションを介して提供されるユーザインターフェースにおいて、図8に示すような、種別情報として、助成金の種別、例えば、1)雇用、2)人材育成、3)働き方、4)自社PR、5)ものづくり、6)災害、7)事業継承に関する情報が提示される。なお、サーバ端末100は、助成金の提案に先立って、図7に示すような、助成金申請についての注意事項に関する情報を送信することもできる。
【0036】
次に、ステップS102の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から、上記送信した複数の種別情報のうち、選択された一の種別情報を受信する。例えば、ユーザは、図8に示す、複数の種別情報のうち、雇用に関する種別情報を選択すると、サーバ端末100は、雇用に関する種別情報を受信する。
【0037】
次に、ステップS103の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から受け付けた種別情報の選択に基づいて、選択された種別に関する助成金制度について受給に必要な条件として、受給条件情報を、ユーザ端末200に送信する。例えば、図9に示すように、ユーザによる、「雇用」に関する種別情報の選択に基づいて、雇用関係の制度を利用する場合の、受給に必要な条件情報(例えば、「就業規則を作成し、届出が必要です」、「労務違反をしていない」、「指定された期間に会社都合で解雇していない」、「助成金や補助金の申請には計画書の提出が必要である」等)が送信される。
【0038】
次に、ステップS104の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から、送信した受給条件情報に対する回答結果を受信する。例えば、ユーザは、図9に示す、複数の受給条件について、要件を満たす旨を確認するため、「OK」にチェックを行うと、サーバ端末100は、その旨の回答結果を受信する。
【0039】
次に、ステップS105の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200に対し、ユーザ情報を回答してもらうための情報を送信する。例えば、サーバ端末100は、図10に示すような、ユーザ情報(例えば、ユーザの法人種類に関する情報(株式会社、有限会社、合同会社、社会福祉法人、医療法人、 NPO法人、士業法人等)、本社所在地/支店所在地、業種(製造業、建築業、運輸業、卸売業、小売業、飲食業、サービス業、ゴム製品製造業、ソフトウェア/情報処理サービス業、旅館業、その他)、従業員数(5人以下、6以上20人以下、21人以上50人以下、51人以上100人以下、101人以上200人以下、201人以上300人以下、900人以上)、資本金(5000万円以下、6000万円以上1億円以下、1.5億円以上3億円以下、3.5億円以上)、労働保険(労災保険・雇用保険)の加入の有無、社会保険(健康保険・厚生年金)の加入の有無)等の情報)を、ユーザ端末200に対して送信する。
【0040】
次に、ステップS106の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から、送信したユーザ情報に対する回答結果を受信する。例えば、ユーザは、図10に示す、ユーザ情報に関する質問事項に対し、選択または入力を行うと、サーバ端末100は、ユーザによって選択等されたユーザ情報を受信する。
【0041】
次に、ステップS107の処理として、サーバ端末100は、ステップS102で受信した種別に関する情報に基づいて、ユーザが利用したい種別の助成金制度の希望条件を決定し、ユーザ端末200に対し、利用したい種別に関する助成金制度の希望条件に関する希望条件情報を送信する。例えば、サーバ端末100は、図11に示すように、雇用系の助成金制度の希望条件として、1)人材を採用することで支援される制度、2)求人活動をすることで支援される制度、3)従業員定着のための職場の環境整備をすることで支援される制度、等、ユーザが選択可能な複数の希望条件情報を送信する。
【0042】
次に、ステップS108の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から、送信した希望条件情報に対する回答結果を受信する。例えば、ユーザは、図11に示す、複数の希望条件情報のうち、いずれか利用したい希望条件情報を選択または入力を行うと、サーバ端末100は、ユーザによって選択等された希望条件情報を受信する。
【0043】
次に、ステップS109の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から受け付けた希望条件情報の選択に基づいて、選択された希望条件に関する助成金制度について、さらに助成金を利用する目的に関する希望条件情報を、ユーザ端末200に送信する。例えば、サーバ端末100は、図12及び図13に示すように、ユーザがステップS108において「1)人材を採用することで支援される制度」を選択した場合、採用可能な条件を選択するための、複数の希望条件情報(例えば、「正社員、契約社員で採用できる」、「複数人採用できる」、「29歳以下でも採用できる」等)を送信する。また、ユーザがステップS108において「2)求人活動をすることで支援される制度」を選択した場合、どのような求人活動を選択したいかを選択させるための、複数の希望条件情報(例えば、「転職フェアに参加したい」、「求人HPや求人チラシ、求人PR動画を作りたい」等)を送信する。また、ユーザがステップS108において「3)従業員定着のための職場の環境整備をすることで支援される制度」を選択した場合、従業員の定着のための活動を選択させるための、複数の希望条件情報(例えば、「従業員定着のために職場環境を整備したい」等)を送信する。
【0044】
次に、ステップS110の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から、送信した希望条件情報に対する回答結果を受信する。例えば、ユーザは、図12及び図13に示す、複数の希望条件情報のうち、利用したい制度の目的や条件に関する希望条件情報を選択または入力を行うと、サーバ端末100は、ユーザによって選択等された希望条件情報を受信する。
【0045】
次に、ステップS111の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から受け付けた希望条件情報の選択に基づいて、選択された希望条件に関する助成金制度について、受給条件情報をユーザ端末200に送信する。例えば、サーバ端末100は、図14に示すように、ユーザが選択した希望条件に関する助成金制度に必要な受給条件に関する情報(例えば、「採用率や離職率、生産性などの目標数字を達成することが条件に付く制度」、「代行による提出は受け付けないことが条件に付く制度」、「特定の求人サービスから採用しなければならないことが条件に付く制度」等)を、ユーザ端末200に送信する。
【0046】
次に、ステップS112の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末200から、送信した受給条件情報に対する回答結果を受信する。例えば、ユーザは、図14に示す、複数の受給条件情報のうち、該当する受給条件情報を選択または入力を行うと、サーバ端末100は、ユーザによって選択等された受給条件情報を受信する。
【0047】
次に、ステップS113の処理として、サーバ端末100は、前ステップにおいてユーザ端末200から受け付けた受給条件情報の選択に基づいて決定された助成金制度を、ユーザ端末200に送信する。例えば、サーバ端末100は、図15に示すように、人材を採用することで支援される制度として「ABC県雇用促進支援金」という補助金制度を決定し、提案としてユーザ端末200に送信する。ここで、助成金制度に決定に際して、サーバ端末100は、上述の希望条件や受給条件情報のほか、ユーザから受信したユーザ情報を参照することができる。例えば、ユーザ情報の本店所在地が「ABC県」であれば、「ABC県」が提供する助成金制度を決定し、提案することができる。
【0048】
以上のように、ユーザに対し、所定の順序で、希望条件、受給条件、ユーザ情報等の情報を提示し、選択を促すことで、ユーザは、事前に情報を整理することなく、自然な形で条件等の情報を選択することができ、ユーザが法人情報や希望にマッチする助成金制度を精度高く提案することができる。
【0049】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、NW ネットワーク
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