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特開2024-126207誘導装置、エネルギー供給施設、移動体、誘導方法及び誘導プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126207
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】誘導装置、エネルギー供給施設、移動体、誘導方法及び誘導プログラム
(51)【国際特許分類】
   B67D 7/04 20100101AFI20240912BHJP
   G08G 1/07 20060101ALI20240912BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20240912BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20240912BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20240912BHJP
   G16Y 40/60 20200101ALI20240912BHJP
【FI】
B67D7/04 Z
G08G1/07 Q
G01C21/36
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034439
(22)【出願日】2023-03-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-08-14
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】宮里 太也
(72)【発明者】
【氏名】大和田 昭彦
【テーマコード(参考)】
2F129
3E083
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129DD13
2F129DD15
2F129DD20
2F129EE21
2F129EE43
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE81
2F129EE92
2F129FF02
2F129FF20
2F129GG17
2F129HH12
3E083AA02
3E083AD30
3E083AK06
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB08
5H181BB13
5H181BB20
5H181CC04
5H181FF13
5H181FF27
5H181LL09
(57)【要約】
【課題】移動体を適切に誘導可能な誘導装置、エネルギー供給施設、移動体、誘導方法及び誘導プログラム。
【解決手段】本開示に係る誘導装置100は、移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設の誘導装置である。誘導装置100は、移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出部11と、検出部11が検出した移動体の種類又はエネルギー媒体の種類に基づき、移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部12と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設の誘導装置において、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出部と、
前記検出部が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部と、を有する誘導装置。
【請求項2】
前記誘導装置はさらに、
前記誘導情報生成部が生成した誘導情報を前記移動体又は前記移動体を操縦する操縦者に対して提供する提供部を有する、請求項1に記載の誘導装置。
【請求項3】
前記移動体は、前記誘導情報に基づき、前記所定位置に前記移動体を自動的に移動させる自動運転部を有し、
前記誘導情報生成部は、
前記誘導情報を前記自動運転部に出力する、請求項1に記載の誘導装置。
【請求項4】
前記自動運転部は、
前記誘導情報に基づき、前記移動体が前記所定位置への移動を完了したかを判定する、請求項3に記載の誘導装置。
【請求項5】
前記自動運転部は、
前記誘導情報に基づき、前記移動体の前記所定位置への移動が完了していないと判定した場合又は前記所定位置への移動が失敗したと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動させる、請求項4に記載の誘導装置。
【請求項6】
前記エネルギー供給施設は、
各レーンの手前に設けられとともに、各レーンにそれぞれ対応する複数の表示部を備えるゲート部を有し、
前記誘導情報生成部は、
生成した前記誘導情報を前記複数の表示部のいずれかに表示する、請求項1~5の何れか一項に記載の誘導装置。
【請求項7】
移動体が進入可能な複数のレーンと、
前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置と、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出装置と、
前記検出装置が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成装置と、を有するエネルギー供給施設。
【請求項8】
複数のレーンと、前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、エネルギー媒体を供給する供給装置と、前記複数のレーンへの誘導情報を生成する誘導装置とを有するエネルギー供給施設に進入する移動体において、
前記移動体は、
自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置と、
前記記憶装置が保持する自身の種類又は前記エネルギー媒体の種類を前記誘導装置に送信するとともに、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を前記誘導装置から受信する通信装置と、を有する移動体。
【請求項9】
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導方法であって、
情報処理装置が、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出し、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導方法。
【請求項10】
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導プログラムであって、
情報処理装置に、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出させ、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成させる誘導プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導装置、エネルギー供給施設、移動体、誘導方法及び誘導プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、レーンの使用状況、レーンの使用方向、及び計量機の使用状況に応じて、車両に対する誘導表示手段を制御することにより給油所内の車両を誘導案内する、給油所システムが記載されている。
特許文献1に記載の給油所システムは、車両に対して、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン及び軽油の化石燃料のみを供給する給油所に導入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-139263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ガソリンや軽油等の化石燃料のみならず、植物由来のバイオマス燃料、水素や電気等の化石燃料以外のエネルギー媒体を含めた、複数のエネルギー媒体を移動体である車両に対して供給可能なサービスステーションが注目されている。このようなサービスステーションにおいては、供給するエネルギー媒体毎に供給装置を分けるだけでなく当該供給装置を設置するレーンについても分ける必要がある。
【0005】
各エネルギー媒体に対応した供給装置がレーン毎に分けられて設置されている場合、初めてこのようなサービスステーションを利用するユーザは、どの供給装置が設置されているレーンに車両を新旧すべきかを判断できない。そのため、上記のようなサービスステーションにおいては、訪れた車両を、対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された適切なレーンへ、サービスステーションの従業員が誘導する必要があった。
しかしながら、訪れた車両に供給すべきエネルギー媒体を従業員が即座に判別することは困難であるため、車両の誘導に時間がかかってしまう場合や誤ったレーンに車両を誘導してしまう場合があった。
【0006】
つまり、従来のサービスステーションにおいては、複数のエネルギー媒体を移動体に対して供給可能なサービスステーションにおいては、移動体を適切に誘導できなかったという課題がある。
特許文献1には、このような課題を解決可能な技術は開示されていない。
【0007】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであって、移動体を適切に誘導可能な誘導システム、誘導方法、及び誘導プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る誘導装置は、
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設の誘導装置において、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出部と、
前記検出部が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部と、を有する誘導装置である。
【0009】
本開示に係るエネルギー供給施設は、
移動体が進入可能な複数のレーンと、
前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置と、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出装置と、
前記検出装置が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導装置と、を有するエネルギー供給施設である。
【0010】
本開示に係る移動体は、
複数のレーンと、前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、エネルギー媒体を供給する供給装置と、前記複数のレーンへの誘導情報を生成する誘導装置とを有するエネルギー供給施設に進入する移動体において、
前記移動体は、
自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置と、
前記記憶装置が保持する自身の種類又は前記エネルギー媒体の種類を前記誘導装置に送信するとともに、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を前記誘導装置から受信する通信装置を有する移動体である。
【0011】
本開示に係る誘導方法は、
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導方法であって、
情報処理装置が、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出し、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導方法である。
【0012】
本開示に係る誘導プログラムは、
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導プログラムであって、
情報処理装置に、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出させ、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成させる誘導プログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本開示によって、移動体を適切に誘導可能な誘導装置、エネルギー供給施設、移動体、誘導方法及び誘導プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1の実施形態に係る誘導装置の構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態に係る誘導システムの動作を示すフローチャートである。
図3】第2の実施形態に係る供給施設の構成を示す模式図である。
図4】第2の実施形態に係る誘導システムの構成を示すブロック図である。
図5】第2の実施形態に係る誘導装置の構成を示すブロック図である。
図6】第2の実施形態に係る誘導システムの動作を示すフローチャートである。
図7】第2の実施形態に係る誘導システムの動作を示すフローチャートである。
図8】第3の実施形態に係る誘導システムの構成を示すブロック図である。
図9】第4の実施形態に係る誘導システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施形態)
<誘導システムの構成>
以下、図面を参照して、第1の実施形態に係る誘導装置ついて詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る誘導装置の構成を示す原理図としてのブロック図である。
【0016】
本実施形態に係る誘導装置100は、移動体に供給すべきエネルギー媒体を検出し、検出したエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンへと、移動体を誘導する。
【0017】
例えば、本実施形態に係る誘導装置100は、それぞれ異なるエネルギー媒体を供給する複数の供給装置が複数のレーンの各々に設置された供給施設に備えられてもよい。
誘導装置100は、検出部11及び誘導情報生成部12を備える。
【0018】
検出部11は、移動体の種類又は移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する。検出部11は、検出した移動体の種類又は移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を、誘導情報生成部12に対して出力する。ここで、「エネルギー媒体の種類」とは具体的に、ガソリン、軽油、バイオマス燃料、水素や電気等も含む、エネルギー媒体の種類に関する情報をいい、例えば、所定ビット幅のデジタル情報に符号化又はエンコードがなされた後の符号化情報又はエンコード情報であっても良い。
【0019】
検出部11は、例えば、対象となる移動体をカメラで撮影した画像を取得し、取得した移動体の画像を、学習済みAI(Artificial Intelligence)モデルに入力して推論することにより、移動体の種別を識別してもよい。
そして、検出部11は、識別した移動体の種別に紐づけられたテーブルに記録されたエネルギー媒体の種類を、誘導情報生成部12に対して出力してもよい。
【0020】
ここで、学習済みAIモデルは、取得した移動体の画像に基づき、移動体の画像と移動体の種類との相関関係を、CNN(Convolutional Neural Network:畳み込みニューラルネットワーク)等のニューラルネットワークによる深層学習を用いて学習させることにより、予め生成することが可能である。
なお、学習済みAIモデルは、入力した移動体の画像に基づき、当該移動体に供給すべきエネルギー媒体の種類を直接的に推論するように学習させても良い。
【0021】
また、検出部11は、移動体が備える通信装置と通信を行うことにより、当該移動体に供給すべきエネルギー媒体の種類を検出するようにしても良い。
【0022】
なお、ここでいう移動体とは、例えば、自動車や、二輪車、電動アシスト自転車や電動キックボード等の人間が運転操作する非協調移動体、並びにドローン、自動運搬車や自律移動ロボット等の自律移動体などを含む。
【0023】
本開示に係る移動体は、1種以上のエネルギー媒体を動力に変換して移動する物体であればどのようなものであってもよい。本開示に係る移動体は、人工知能による自動運転制御に基づいて自律して移動する物体であってもよいし、ドライバ、パイロットやオペレータ等の操縦者の運転操作又は指示に基づいて移動する物体であってもよい。
【0024】
また、本開示に係るエネルギー媒体とは、移動体が動力に変換可能なものであれば、どのようなものであってもよい。本開示に係るエネルギー媒体は、例えば、ガソリンや軽油等の化石燃料や、バイオマス等のバイオ燃料であってもよいし、水素や、アンモニア等の化合物であってもよいし、電気であってもよい。
【0025】
誘導情報生成部12は、検出部11が検出した移動体の種類又はエネルギー媒体の種類に基づき、移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに移動体を誘導する誘導情報を生成する。
【0026】
なお、本開示に係る誘導情報は、移動体、移動体の操縦者、あるいはその両方に対して、供給装置の位置又は供給装置が設置されているレーン又は供給装置へと至るための経路を通知する情報である。
本開示に係る誘導情報は、供給装置の位置又は供給装置が設置されているレーン又は供給装置へと至るための経路を通知可能な構成であればどのような構成であってもよい。本開示に係る誘導情報は、例えば、供給装置の座標情報又はレーンの路面上に付されたレーン番号等であってもよい。
【0027】
なお、誘導装置100は、単一の装置として実現されてもよいし、複数の装置の組み合わせとして実現されてもよい。
【0028】
例えば、誘導装置100は、検出部11としての機能を有する第1のコンピュータ装置と、誘導情報生成部12としての機能を有する第2のコンピュータ装置とを有線又は無線を介して接続することによって実現されてもよい。
この場合、第1及び第2のコンピュータ装置は、一方が供給施設の敷地外に存在し、他方が供給施設の敷地内に存在するような構成であってもよい。
【0029】
<誘導装置の動作>
次に、図面を参照して、第1の実施形態に係る誘導装置の動作、即ち、誘導方法について詳細に説明する。図2は、第1の実施形態に係る誘導装置の動作を示すフローチャートである。なお、以降の説明においては、適宜図1を参照する。
【0030】
まず始めに、検出部11が、移動体の種類又は移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する(ステップST101)。
そして、誘導情報生成部12が、誘導情報を生成し(ステップST102)、誘導装置100は一連の動作を終了する。より詳細には、誘導情報生成部12が、検出部11が検出した移動体の種類又はエネルギー媒体の種類に基づき、移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに移動体を誘導する誘導情報を生成する。
【0031】
以上、説明したように、本実施形態に係る誘導装置100は、移動体に供給すべきエネルギー媒体を検出し、検出したエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンへと、移動体を誘導する。このような構成によって、本実施形態に係る誘導装置100は、移動体を適切に誘導できる。
【0032】
(第2の実施形態)
<誘導装置の構成>
以下、図面を参照して、第2の実施形態に係る誘導装置について詳細に説明する。第2の実施形態に係る誘導装置は、第1の実施形態に係る誘導装置の1つの具体例である。まず始めに、第2の実施形態に係る誘導装置の構成について説明する。
【0033】
本実施形態に係る誘導装置100は、移動体に対してエネルギー媒体を供給する供給施設に導入された誘導システム1に組み込まれる。
図3は、第2の実施形態に係る供給施設の構成を示す模式図である。より詳細には、供給施設ESと、供給施設ESを訪れた自動車Cを図示する模式図である。
【0034】
供給施設ESは、移動体に対してエネルギー媒体を供給する施設である。より詳細には、本実施形態に係る供給施設ESは、ガソリン、バイオ燃料、水素ガス、及び電気を自動車に対して供給可能なサービスステーションである。
供給施設ESは、給油装置E1、バイオ燃料供給装置E2、水素ガス供給装置E3、充電装置E4、撮影部2、及び誘導装置100を備える。
【0035】
給油装置E1は、自動車に対してガソリンや軽油等の化石燃料を供給する。また、バイオ燃料供給装置E2は、自動車に対してバイオ燃料を供給する。また、水素ガス供給装置E3は、自動車に対して水素ガスを供給する。また、充電装置E4は、自動車に対して電気を供給する。
【0036】
ここで、化石燃料、バイオ燃料、水素ガス、及び電気は、第1の実施形態に係るエネルギー媒体に対応している。また、給油装置E1、バイオ燃料供給装置E2、水素ガス供給装置E3、及び充電装置E4は、第1の実施形態に係る供給装置に対応している。
【0037】
図3に示すように、給油装置E1、バイオ燃料供給装置E2、水素ガス供給装置E3、及び充電装置E4は、供給施設ESに設けられた自動車が通行可能なレーンであるレーン1~レーン4にそれぞれ面して設置されている。
【0038】
給油装置E1は、レーン1を通行する自動車に対して化石燃料を供給する。また、バイオ燃料供給装置E2は、レーン2を通行する自動車に対してバイオ燃料を供給する。また、水素ガス供給装置E3は、レーン3を通行する自動車に対して水素を供給する。そして、充電装置E4は、レーン4を通行する自動車に対して電気を供給する。
【0039】
自動車Cは、エネルギー媒体を補給するために供給施設ESを訪れた自動車である。自動車Cは、化石燃料、バイオ燃料、水素ガス、及び電気のうちのいずれか、又はこれらのうちの2つ以上をエネルギー媒体として走行する。
また、本実施形態に係る自動車Cは、自動運転によって走行する。より詳細には、本実施形態に係る自動車Cは、後述する自動運転制御システム3によって走行を制御される。
自動車Cは、第1の実施形態に係る移動体に対応している。
【0040】
自動車Cは、給油装置E1、バイオ燃料供給装置E2、水素ガス供給装置E3、及び充電装置E4のいずれかの供給装置から、自身に対応するエネルギー媒体の供給を受ける。
自動車Cは、誘導装置100による誘導に基づき、レーン1~レーン4のうちから、いずれかのレーンを選択するとともに、選択されたレーンに設置された供給装置からエネルギー媒体を供給可能な所定位置に向かって走行し、所定位置で停止する。
自動車Cは、所定位置で停止後、走行したレーンに対応する供給装置からエネルギー媒体の供給を受ける。
【0041】
例えば、自動車Cが水素を燃料として用いて走行する燃料電池車であった場合、自動車Cは、誘導装置100から、レーン3を通行するように誘導される。そして、レーン3に進行した自動車Cは、所定位置で停止後、水素ガス供給装置E3から水素を供給される。
【0042】
撮影部2は、カメラ等により実現され、移動体の画像を撮影する。つまり、撮影部2は、供給施設ESを訪れた自動車Cの画像を撮影する。撮影部2は、撮影した自動車Cの画像を誘導装置100に対して出力する。
【0043】
図4は、第2の実施形態に係る誘導システムの構成を示すブロック図である。より詳細には、図4は、誘導装置100及び撮影部2の組み合わせとして実現された誘導システム1と、自動車Cが備える自動運転制御システム3と、の構成を示すブロック図である。
なお、以降の説明においては、適宜図3を参照する。
【0044】
誘導装置100は、供給施設ESに備えられた装置である。誘導装置100は、撮影部2から自動車Cの画像を取得する。そして、取得した自動車Cの画像に基づいて、自動車Cに供給するエネルギー媒体の種類を検出し、検出したエネルギー媒体に対応する供給装置が面するレーンに、自動車Cを誘導する。
誘導装置100は、検出部11、誘導情報生成部12、提供部13、識別部14、移動判定部15、及び再誘導情報生成部16を備える。
【0045】
なお、本実施形態に係る誘導装置100は、図5に示すような装置構成によって実現される。図5は、第2の実施形態に係る誘導装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る誘導装置100は、プログラムに従って演算を行うCPU(Central Processing Unit)等の演算部101と、誘導装置100を制御するためのプログラムやデータ等が格納されたRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部102とを備える。即ち、誘導装置100は、情報処理装置又はコンピュータとしての機能を有する。
【0046】
そのため、図4に示す誘導装置100を構成する各機能ブロックは、ハードウェア的には、上記演算部、記憶部、その他の回路等によって構成でき、ソフトウェア的には、記憶部に格納された誘導装置100を制御するためのプログラムなどによって実現できる。即ち、誘導装置100は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは両者の組み合わせによって、様々な形態で実現できる。
【0047】
なお、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための一連の命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、Random-Access Memory(RAM)、Read-Only Memory(ROM)、フラッシュメモリ、Solid-State Drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、Digital Versatile Disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気記憶媒体を含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されるか、又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0048】
図4の説明に戻る。
識別部14は、移動体の種類を識別する。
本実施形態に係る識別部14は、まず始めに、撮影部2から自動車Cを撮影した画像を取得する。そして、識別部14は、取得した画像を画像処理し、自動車Cの種類を識別する。つまり、識別部14は、自動車Cを撮影した画像に基づいて、自動車Cの種類を識別する。識別部14は、識別した自動車の種類を、検出部11に対して出力する。
【0049】
なお、本実施形態に係る識別部14は、自動車Cを撮影した画像に基づいて、自動車Cの種類を識別しているが、識別部14の構成はこれに限定されない。
例えば、識別部14は、自動車Cから、自動車Cの種類を取得してもよい。つまり、識別部14は、例えば自動運転制御システム3等の自動車Cの制御システムと通信を行い、当該通信を介して、自動車Cの種類を取得するような構成であってもよい。
【0050】
検出部11は、識別部14から自動車Cの種類を取得する。そして、本実施形態に係る検出部11は、識別部14が識別した自動車Cの種類に基づいて、自動車Cに供給するエネルギー媒体の種類を検出する。検出部11は、検出したエネルギー媒体の種類を誘導情報生成部12に対して出力する。
【0051】
例えば、検出部11は、自動車の種類と、自動車に対して供給するエネルギー媒体とが対応づけて記録されているテーブルを参照してもよい。そして、検出部11は、識別部14が識別した自動車Cの種類に対応して記録されているエネルギー媒体を、自動車Cに対して供給するエネルギー媒体として検出してもよい。ここで、自動車の種類とは、エネルギー媒体に対応した具体的な車種や車名であってもよいし、ガソリン車、ディーセル車、バイオエタノール車や電気自動車等の車両区分であってもよい。
【0052】
なお、本実施形態に係る検出部11は、識別部14が識別した自動車Cの種類に基づいて、自動車Cに供給するエネルギー媒体を検出しているが、検出部11の構成はこれに限定されない。
【0053】
例えば、検出部11は、自動車Cの種類に関する情報又は自動車Cに対して供給するエネルギー媒体の種類に関する情報を、自動車Cから取得してもよい。
つまり、検出部11は、例えば自動運転制御システム3等の自動車Cの制御システムと通信を行い、当該通信を介して、自動車Cの種類に関する情報又は自動車Cに供給するエネルギー媒体の種類に関する情報を取得するような構成であってもよい。
【0054】
検出部11は、自動車Cから自動車Cの種類に関する情報を取得する構成の場合、自動車の種類と、自動車に対して供給するエネルギー媒体とが対応づけて記録されているテーブルを参照してもよい。そして、テーブルに自動車Cの種類に対応して記録されているエネルギー媒体を、自動車Cに対して供給するエネルギー媒体として検出してもよい。
【0055】
誘導情報生成部12は、検出部11から自動車Cに対して供給するエネルギー媒体の種類を取得する。そして、誘導情報生成部12は、取得したエネルギー媒体の種類に基づいて、自動車Cを誘導するための誘導情報を生成する。誘導情報生成部12は、生成した誘導情報を提供部13に対して出力する。
【0056】
ここで、本実施形態に係る誘導情報生成部12が生成する誘導情報は、自動運転制御システム3に読み込まれる情報である。つまり、本実施形態に係る誘導情報は、自動運転制御システム3が、自動車Cを適切なエネルギー媒体を供給する供給装置へと移動させるために必要な情報を含む。
【0057】
例えば、本実施形態に係る誘導情報は、供給装置の位置情報又はレーン番号等のレーン情報を含んでもよい。より詳細には、例えば、本実施形態に係る誘導情報は、検出部11が検出した種類のエネルギー媒体を供給する供給装置の位置情報又はレーン番号等の情報を含んでいてもよい。
【0058】
また、例えば、本実施形態に係る誘導情報は、供給装置が設置されたレーンの位置情報又はレーン番号等のレーン情報を含んでもよい。より詳細には、例えば、本実施形態に係る誘導情報は、検出部11が検出した種類のエネルギー媒体を供給する供給装置が設置されたレーンの位置情報又はレーン番号等のレーン情報を含んでいてもよい。
【0059】
これらのような構成によると、誘導情報を読み込んだ自動運転制御システム3が、移動すべき供給装置の位置情報、あるいは移動すべき供給装置が設置されたレーンの位置情報又はレーン番号等のレーン情報を取得できる。その結果として、自動車Cが適切な供給装置へと移動できる。
【0060】
また、例えば、本実施形態に係る誘導情報は、供給装置へと至る経路に関する情報を含んでもよい。より詳細には、例えば、本実施形態に係る誘導情報は、検出部11が検出した種類のエネルギー媒体を供給する供給装置へと至る経路に関する情報を含んでもよい。
【0061】
また、例えば、本実施形態に係る誘導情報は、供給装置が設置されたレーンへと至る経路に関する情報を含んでもよい。より詳細には、例えば、本実施形態に係る誘導情報は、検出部11が検出した種類のエネルギー媒体を供給する供給装置が設置されたレーンへと至る経路に関する情報を含んでいてもよい。
【0062】
これらのような構成によると、誘導情報を読み込んだ自動運転制御システム3が、供給装置、あるいは供給装置が設置されたレーンへと至る適切な経路を把握できる。その結果として、自動車Cが適切な供給装置へとより円滑に移動できる。
【0063】
移動判定部15は、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したか否かを判定する。移動判定部15は、判定結果を再誘導情報生成部16に対して出力する。
【0064】
本実施形態に係る移動判定部15は、自動車Cの自動運転を制御する自動運転制御システム3から、自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かに関する通知を取得する。移動判定部15は、自動運転制御システム3から、自動車Cが供給装置への移動に失敗したことを通知された場合に、自動車Cが供給装置への移動に失敗したと判定する。
【0065】
また、移動判定部15は、自動車Cが所定の時間以内に供給装置が設置された位置又はレーンへと移動しなかった場合に、自動車Cが供給装置への移動に失敗したと判定してもよい。
【0066】
この場合、移動判定部15は、所定の時間が経過したタイミングにおいて自動車Cを撮影した画像を、撮影部2から取得してもよい。そして、取得した画像に基づいて当該画像に映る自動車Cの位置又はレーンを特定し、特定した位置又はレーンが供給装置近傍でない場合に、自動車Cが供給装置への移動に失敗したと判定してもよい。
【0067】
供給装置近傍であるか否かの判断については、供給装置から自動車Cへの距離が、給油ホース長(ガソリン、軽油やバイオマス燃料の場合)又は給電ケーブル長(電気の場合)以内の場合に供給装置近傍であると判断してもよい。
【0068】
再誘導情報生成部16は、移動判定部15が、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したと判定した場合に、自動車Cを所定の位置又はレーンへと誘導するための再誘導情報を生成する。
【0069】
ここで、本実施形態に係る再誘導情報生成部16が生成する再誘導情報は、自動運転制御システム3に読み込まれる情報である。つまり、本実施形態に係る誘導情報は、自動運転制御システム3が、自動車Cを適切なエネルギー媒体を供給する供給装置へと移動させるために必要な情報を含む。
【0070】
より詳細には、再誘導情報は、例えば、誘導情報と同様に、供給装置の位置情報、供給装置が設置されたレーンの位置情報又はレーン番号等のレーン情報、またはその両方を含んでもよい。この場合、再誘導情報は、誘導情報と同一の情報であってもよい。
【0071】
また、再誘導情報は、例えば、誘導情報と同様に、供給装置、又は供給装置が設置されたレーンへと至るための経路に関する情報を含んでもよい。
この場合、再誘導情報生成部16は、自動車Cの現在位置情報又はレーン情報を取得し、取得した位置情報又はレーン情報から、供給装置の位置、又は供給装置が設置されたレーンの位置又はレーンへと至るための経路を決定してもよい。そして、再誘導情報生成部16は、決定した経路に関する情報を再誘導情報として出力してもよい。
【0072】
なお、本実施形態に係る移動判定部15及び再誘導情報生成部16は、誘導装置100の機能ブロックとして実現されているが、本開示に係る移動判定部15及び再誘導情報生成部16は、自動運転制御システム3が備える機能ブロックとして実現されてもよい。
つまり、本開示に係る自動運転制御システム3は、誘導情報に基づき、自動車Cが所定位置への移動を完了したかを判定してもよい。
また、本開示に係る自動運転制御システム3は、自動車Cの所定位置への移動が完了していないと判定した場合又は所定位置への移動が失敗したと判定した場合、自動車Cを所定位置に再度移動させるようにしてもよい。
【0073】
提供部13は、誘導情報生成部12から誘導情報を取得する。また、提供部13は、再誘導情報生成部16から再誘導情報を取得する。提供部13は、誘導情報生成部12が生成した誘導情報を、移動体、又は移動体の操縦者、あるいはその両方に対して提供する。
【0074】
本実施形態に係る提供部13は、自動車Cの自動運転を制御する自動運転制御システム3に対して、誘導情報を提供する。また、提供部13は、再誘導情報生成部16が生成した再誘導情報を、自動運転制御システム3に対して提供する。
或いは、本実施形態に係る提供部13は、例えば、自動運転制御システム3に対して、誘導情報及び再誘導情報を送信する送信機として実現されてもよい。
【0075】
本実施形態に係る自動運転制御システム3は、自動車Cの自動運転を制御する。つまり、本実施形態に係る自動運転制御システム3は、自動車Cの進行や、停止等の運転動作を制御し、目的地へと自動車Cを移動させる。
自動運転制御システム3は、例えば、自動車Cに搭載されたコンピュータによって実現されてもよいし、自動車Cと通信を行うサーバ等の情報処理装置によって実現されてもよい。
自動運転制御システム3は、受信部31、運転制御部32、及び送信部33を備える。
【0076】
受信部31は、誘導装置100と通信を行う受信機である。受信部31は、誘導装置100から誘導情報を受信する。また、受信部31は、誘導装置100から再誘導情報を受信する。受信部31は、受信した誘導情報を、運転制御部32に対して出力する。
【0077】
送信部33は、誘導装置100と通信を行う送信機である。送信部33は、運転制御部32から自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かに関する判定結果を取得する。送信部33は、取得した判定結果を誘導装置100に対して送信する。送信部33は、自動車Cが供給装置への移動に失敗した場合のみ、自動車Cが供給装置への移動に失敗した旨の通知を誘導装置100に対して送信するような構成であってもよい。
受信部31及び送信部33は、通信装置として構成されてもよい。
【0078】
また、送信部33は、自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を誘導装置100に対して送信するようにしてもよい。この場合、自動運転制御システム3は、自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置を有するようにしてもよい。
【0079】
つまり、本実施形態に係る自動車Cは、自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置と、記憶装置が保持する自身の種類又はエネルギー媒体の種類を誘導装置100に送信するとともに、自身の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに自身を誘導する誘導情報を誘導装置から受信する通信装置と、を有する移動体であってもよい。
【0080】
運転制御部32は、受信部31から誘導情報を取得する。運転制御部32は、受信部31が受信した誘導情報に基づいて、自動車Cの運転を制御する。
運転制御部32は、例えば、誘導情報が供給装置又はレーンの位置情報又はレーン番号等のレーン情報を含む場合、自動車Cの現在地点から、誘導情報が含む位置情報又はレーン情報が示す地点に至るまでの経路を決定してもよい。そして、決定した経路に従って自動車Cの運転を制御し、誘導情報が含む位置情報又はレーン情報が示す地点まで、自動車Cを移動させてもよい。
【0081】
また、運転制御部32は、例えば、誘導情報が供給装置又はレーンへと至る経路に関する情報を含む場合、当該経路に従って自動車Cの運転を制御し、誘導情報が含む位置情報又はレーン情報が示す地点まで、自動車Cを移動させてもよい。
【0082】
また、運転制御部32は、自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かを判定する。
例えば、運転制御部32は、自動車Cが、供給装置又は供給装置が設置されたレーンへの移動を、所定の時間以内に完了しているか否かを判定してもよい。この場合、運転制御部32は、自動車Cが、供給装置又は供給装置が設置されたレーンへの移動を、所定の時間以内に完了していない場合に、自動車Cが供給装置への移動に失敗したと判定する。
運転制御部32は、自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かに関する判定結果を、送信部33に対して出力する。なお、運転制御部32は、自動車Cが供給装置への移動に失敗した場合にのみ判定結果を送信部33に対して出力する構成であってもよい。
【0083】
<誘導装置の動作>
次に、図面を参照して、第2の実施形態に係る誘導装置の動作、即ち方法について詳細に説明する。なお、以降の説明においては、適宜図4を参照する。
【0084】
図6は、第2の実施形態に係る誘導装置の動作を示すフローチャートである。より詳細には、図6は、本実施形態に係る誘導装置100を含む誘導システム1による、誘導情報を提供する動作を示すフローチャートである。
【0085】
まず始めに、撮影部2が移動体Cの画像を撮影する(ステップST201)。ステップST201において撮影部2が撮影した画像は、識別部14に対して出力される。
次に、識別部14が、移動体の画像に基づいて移動体の種類を識別する(ステップST202)。ステップST202において識別部14が識別した移動体Cの種類は、検出部11に対して出力される。
【0086】
次に、検出部11が、移動体の種類に基づいて、エネルギー媒体の種類を検出する(ステップST203)。ステップST203において検出部11が検出したエネルギー媒体の種類は、誘導情報生成部12に対して出力される。
【0087】
次に、誘導情報生成部12が、誘導情報を生成する(ステップST204)。より詳細には、ステップST203において検出部11が検出した種類のエネルギー媒体を移動体Cに対して供給する供給装置が設置された位置又はレーンへと移動体を誘導するための誘導情報を、誘導情報生成部12が生成する。ステップST204において誘導情報生成部12が生成した誘導情報は、提供部13に対して出力される。
【0088】
最後に、提供部13が、誘導情報を自動運転制御システム3に対して提供し(ステップST205)、誘導装置100は一連の動作を終了する。
【0089】
図7は、第2の実施形態に係る誘導装置の動作を示すフローチャートである。より詳細には、図7は、本実施形態に係る誘導装置100による、再誘導情報を提供する動作を示すフローチャートである。
【0090】
まず始めに、移動判定部15が、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したか否かを判定する(ステップST301)。なお、ステップST301においては、移動判定部15が、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したか否かの判定結果を、自動運転制御システム3から取得してもよい。
供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗しなかった場合(ステップST301 NO)、誘導装置100は一連の動作を終了する。
【0091】
供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗した場合(ステップST301 YES)、再誘導情報生成部16が、再誘導情報を生成する(ステップST302)。ステップST302において再誘導情報生成部16が生成した再誘導情報は、提供部13に対して出力される。
最後に、提供部13が、再誘導情報を自動運転制御システム3に対して提供し(ステップST303)、誘導装置100は一連の動作を終了する。
【0092】
以上説明したように、本実施形態に係る誘導装置100は、自動車Cに対して供給するエネルギー媒体の種類を検出する。そして、誘導装置100は、検出した種類のエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された地点まで、自動車Cを誘導するための誘導情報を生成し、自動車Cの運転を制御する自動運転制御システム3に対して提供する。
このような構成によると、本実施形態に係る誘導装置100は、複数の種類のエネルギー媒体を供給可能な供給施設においても、自動車Cを適切に誘導できる。
【0093】
(第3の実施形態)
<誘導装置の構成>
以下、図面を参照して、第3の実施形態に係る誘導装置について詳細に説明する。第3の実施形態に係る誘導装置は、第1の実施形態に係る誘導装置の1つの具体例である。まず始めに、第3の実施形態に係る誘導装置の構成について説明する。
【0094】
第3の実施形態に係る誘導装置は、第2の実施形態に係る誘導装置と同様に、図3に示すような、供給施設に導入された誘導装置100として実現される。
第3の実施形態に係る誘導装置100は、ドライバ、パイロットやオペレータ等の操縦者によって運転されている自動車C等の移動体に対して誘導情報を提供する点で、第2の実施形態とは異なる。
【0095】
第3の実施形態に係る自動車Cは、自動運転制御システム3ではなく、ドライバによって運転される点で、第2の実施形態に係る自動車Cとは異なる。
第3の実施形態に係る自動車Cは、目的地までの経路をドライバに対して案内するナビゲーションシステム4を備える。
【0096】
なお、第3の実施形態に係るナビゲーションシステム4は、その構成の全てが自動車Cに搭載されている必要はない。例えば、ナビゲーションシステム4の機能の一部は、自動車Cの外部に設けられたサーバ等の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0097】
図8は、第3の実施形態に係る誘導システムの構成を示すブロック図である。第3の実施形態に係る誘導装置100は、自動車Cのナビゲーションシステムに対して、誘導情報を提供する点で、第2の実施形態と異なる。
【0098】
本実施形態においては、誘導装置100がナビゲーションシステム4に対して提供する誘導情報は、最終的に、自動車Cのドライバに対して提供される。つまり、本実施形態に係る誘導装置100は、ナビゲーションシステム4を介して、ドライバに対して誘導情報を提供する。
【0099】
本実施形態においては、撮影部2、識別部14、及び検出部11の好ましい態様は、第2の実施形態と同様である。
【0100】
本実施形態に係る誘導情報生成部12は、第2の実施形態に係る誘導情報生成部12と同様に、誘導情報を生成する。ただし、本実施形態に係る誘導情報生成部12は、生成する誘導情報がナビゲーションシステム4を介して自動車Cのドライバに対して提供される点で、第2の実施形態に係る誘導情報生成部12とは異なる。
【0101】
つまり、本実施形態に係る誘導情報生成部12が生成する誘導情報は、ナビゲーションシステム4に読み込まれる情報である。本実施形態に係る誘導情報生成部12が生成する誘導情報は、ナビゲーションシステム4が、自動車Cのドライバを、適切な供給装置が設置された地点まで案内するために必要な情報を含む。
【0102】
本実施形態に係る誘導情報は、最終的に自動車Cのドライバに対して提供される。そのため、誘導情報生成部12は、例えば、誘導情報を画像データとして生成してもよい。
なお、誘導情報生成部12が誘導情報を画像データとして生成する場合、ナビゲーションシステム4は、当該画像を、自動車Cのドライバに対して表示する。
【0103】
誘導情報生成部12が誘導情報を画像データとして生成する場合、誘導情報生成部12は、例えば、供給施設ESのマップに、適切な供給装置の位置又はレーンをマークした画像を、誘導情報として生成してもよい。
また、この場合、誘導情報生成部12は、例えば、供給施設ESのマップに、適切な供給装置へと至るための経路をマークした画像を、誘導情報として生成してもよい。
また、この場合、誘導情報生成部12は、例えば「レーン1に進んでください」というような、移動すべきレーンを指示するテキストデータを誘導情報として生成してもよい。
【0104】
また、誘導情報生成部12は、例えば、誘導情報を音声データとして生成してもよい。
なお、誘導情報生成部12が誘導情報を音声データとして生成する場合、ナビゲーションシステム4は、当該音声を、自動車Cのドライバに対して再生する。
【0105】
誘導情報生成部12が誘導情報を音声データとして生成する場合、誘導情報生成部12は、例えば「レーン1に進んでください」というような、移動すべきレーンを指示する音声データを、誘導情報として生成してもよい。
【0106】
本実施形態に係る提供部13は、自動車Cのナビゲーションシステム4に対して、誘導情報を提供する点で、第2の実施形態に係る提供部13と異なる。
本実施形態に係る提供部13は、例えば、自動車Cのナビゲーションシステム4と通信を行う送信機として構成されてもよい。
【0107】
なお、本実施形態に係る誘導情報生成部12は、画像データや音声データ等以外の形式で、誘導情報を出力してもよい。
例えば、本実施形態に係る誘導情報生成部12は、単に供給装置の位置又はレーンを示す座標データを誘導情報として出力してもよい。この場合、誘導情報を読み込んだナビゲーションシステム4が、供給装置が設置された位置又はレーンへと操縦者を案内する為の画像データや音声データ等を生成することが好ましい。
【0108】
本実施形態に係る移動判定部15は、第2の実施形態に係る移動判定部15と同様に、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したか否かを判定し、判定結果を再誘導情報生成部16に対して出力する。
本実施形態に係る移動判定部15は、ナビゲーションシステム4から、自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かに関する通知を取得する点で、第2の実施形態に係る移動判定部15と異なる。
【0109】
本実施形態に係る再誘導情報生成部16は、第2の実施形態に係る再誘導情報生成部16と同様に、移動判定部15が、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したと判定した場合に、自動車Cを所定の位置又はレーンへと誘導するための再誘導情報を生成する。
本実施形態に係る再誘導情報は、本実施形態に係る誘導情報と同様に、例えば、画像データとして生成されてもよいし、音声データとして生成されてもよいし、その他の形式のデータとして生成されてもよい。
【0110】
ナビゲーションシステム4は、自動車Cのドライバに目的地までの経路を案内するシステムであり、所謂カーナビゲーションシステムである。
本実施形態に係るナビゲーションシステム4は、受信部41、案内部42、及び送信部43を備える。
【0111】
受信部41は、誘導装置100と通信を行う受信機である。受信部41は、誘導装置100から誘導情報を受信する。また、受信部41は、誘導装置100から再誘導情報を受信する。受信部41は、受信した誘導情報を、案内部42に対して出力する。
【0112】
案内部42は、受信部41が受信した誘導情報に基づいて、供給装置が設置された位置又はレーンへと自動車Cのドライバを案内する。案内部42は、例えば、ドライバに対して画像を表示する案内パネル、ドライバに対して音声を再生する音響機器、及びこれらを制御する制御コンピュータの組み合わせによって実現されてもよい。
【0113】
案内部42は、例えば、受信部41が受信した誘導情報が、供給装置の位置又はレーンを指示する画像データである場合、ドライバに対して当該画像を表示することによって、ドライバを供給装置が設置された位置又はレーンまで案内してもよい。
【0114】
案内部42は、例えば、受信部41が受信した誘導情報が、供給装置の位置又はレーンを指示する音声データである場合、ドライバに対して当該音声を再生することによって、ドライバを供給装置が設置された位置又はレーンまで案内してもよい。
【0115】
また、案内部42は、第2の実施形態に係る運転制御部32と同様に、自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かを判定してもよい。
案内部42は、自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かに関する判定結果を、送信部43に対して出力する。なお、案内部42は、自動車Cが供給装置への移動に失敗した場合にのみ判定結果を送信部43に対して出力する構成であってもよい。
【0116】
送信部43は、誘導装置100と通信を行う送信機である。送信部43は、案内部42から自動車Cが供給装置への移動に失敗したか否かに関する判定結果を取得する。送信部43は、取得した判定結果を誘導装置100に対して送信する。
なお、送信部43は、自動車Cが供給装置への移動に失敗した場合のみ、自動車Cが供給装置への移動に失敗した旨の通知を誘導装置100に対して送信するような構成であってもよい。
受信部41及び送信部43は、通信装置として構成されてもよい。
【0117】
また、送信部43は、自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を誘導装置100に対して送信するようにしてもよい。この場合、自動運転制御システム3は、自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置を有するようにしてもよい。
【0118】
つまり、本実施形態に係る自動車Cは、自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置と、記憶装置が保持する自身の種類又はエネルギー媒体の種類を誘導装置100に送信するとともに、自身の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに自身を誘導する誘導情報を誘導装置から受信する通信装置と、を有する移動体であってもよい。
【0119】
以上、説明したように本実施形態に係る誘導装置100は、自動車Cを誘導するための誘導情報を生成し、自動車Cのドライバを案内するナビゲーションシステム4に対して提供する。つまり、本実施形態に係る誘導装置100は、ナビゲーションシステム4を介して、自動車Cのドライバに対して誘導情報を提供している。
このような構成によると、本実施形態に係る誘導装置100は、自動車Cがドライバによって運転されている場合であっても、適切に誘導できる。
【0120】
(第4の実施形態)
<誘導システムの構成>
以下、図面を参照して、第4の実施形態に係る誘導システムについて詳細に説明する。第4の実施形態に係る誘導システムは、第1の実施形態に係る誘導システムの1つの具体例である。まず始めに、第4の実施形態に係る誘導システムの構成について説明する。
【0121】
第4の実施形態に係る誘導システムは、第2及び第3の実施形態に係る誘導システムと同様に、図3に示すような供給施設ESに導入された誘導装置100として実現される。
第4の実施形態に係る誘導装置100は、供給装置へと至る経路中に設けられ、自動車Cのドライバに対して通行可否を通知するゲートに対して、誘導情報を提供する点で、第2及び第3の実施形態とは異なる。
【0122】
第4の実施形態に係る自動車Cは、第3の実施形態に係る自動車Cと同様に、ドライバによって運転される。
第4の実施形態に係る供給施設ESは、自動車Cのドライバに対して通行可否を通知するゲートを備える点で、第2及び第3の実施形態に係る供給施設ESと異なる。
【0123】
第4の実施形態に係るゲートは、レーン1からレーン4までの各レーンに一つずつ設置された開閉するゲートであり、後述するゲートシステム5によって制御されている。第4の実施形態に係るゲートは、自動車Cが進入すべきレーンに設置されたゲートのみが開くことにより自動車Cの進入を可能にするとともに、残りのレーンに設置されたゲートが閉じることにより自動車Cの侵入を制限するように、ゲートシステム5から制御される。
つまり、第4の実施形態に係るゲートは、自動車Cが移動すべきレーンにのみ、自動車Cが進入可能となるように、ゲートシステム5から開閉を制御される。
【0124】
また、第4の実施形態に係るゲートは、レーン1からレーン4までの各レーンに一つずつ設置された開閉するゲートの代わりに、レーン1からレーン4までの各レーンに一つずつ設置された開放状態のゲートの上部にディスプレイ等の表示部を設けてもよい。
そして、第4の実施形態に係るゲートは、ゲートシステム5からの制御に基づき、制御自動車Cが進入すべきレーンに設置されたゲートの表示部に自動車Cが進入可能である旨の情報を表示することにより自動車Cの進入を可能にしてもよい。
また、第4の実施形態に係るゲートは、ゲートシステム5からの制御に基づき、残りのレーンに設置されたゲートの表示部に自動車Cが進入禁止である旨の情報を表示することにより、自動車Cの侵入を制限するようにしてもよい。
【0125】
図9は、第4の実施形態に係る誘導装置の構成を示すブロック図である。第4の実施形態に係る誘導装置100は、ゲートシステム5に対して、誘導情報を提供する点で、第2の実施形態と異なる。
【0126】
本実施形態においては、撮影部2、識別部14、及び検出部11の好ましい態様は、第2の実施形態と同様である。
【0127】
本実施形態に係る誘導情報生成部12は、第2及び第3の実施形態に係る誘導情報生成部12と同様に、誘導情報を生成する。ただし、本実施形態に係る誘導情報生成部12は、生成する誘導情報がゲートシステム5に提供される点で、第2及び第3の実施形態に係る誘導情報生成部12と異なる。
【0128】
例えば、本実施形態に係る誘導情報生成部12は、検出部11が検出した種類のエネルギー媒体を供給する供給装置が設置されたレーンに設置されたゲートを識別するゲート番号等の識別情報を、誘導情報として生成してもよい。つまり、本実施形態に係る誘導情報生成部12は、開くべきゲートのゲート番号等の識別情報を、誘導情報として出力してもよい。
【0129】
本実施形態に係る提供部13は、供給装置へと至る経路中に設けられ、自動車Cのドライバに対して通行可否を通知するゲートに対して、誘導情報を提供する。より詳細には、本実施形態に係る提供部13は、供給施設ESに備えられたゲートを制御するゲートシステム5に対して誘導情報を提供する。
【0130】
本実施形態に係る移動判定部15は、第2及び第3の実施形態に係る移動判定部15と同様に、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したか否かを判定し、判定結果を再誘導情報生成部16に対して出力する。
【0131】
例えば、本実施形態に係る移動判定部15は、所定の時間以内に、自動車Cがゲートを通過したか否かを判定してもよい。そして、本実施形態に係る移動判定部15は、所定の時間以内に、自動車Cがゲートを通過しなかった場合に、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したと判定してもよい。
【0132】
本実施形態に係る移動判定部15は、ゲート制御部52から、自動車Cがゲートを通過した旨の通知を受信してもよい。そして、本実施形態に係る移動判定部15は、当該通知が所定の時間以内に受信できなかった場合に、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したと判定してもよい。
【0133】
本実施形態に係る再誘導情報生成部16は、第2及び第3の実施形態に係る再誘導情報生成部16と同様に、移動判定部15が、供給装置が設置された位置又はレーンへの移動に自動車Cが失敗したと判定した場合に、自動車Cを所定の位置又はレーンへと再度誘導するための再誘導情報を生成する。
本実施形態に係る再誘導情報は、例えば、本実施形態に係る誘導情報と同様に、開くべきゲートの識別情報であってもよい。
【0134】
ゲートシステム5は、レーン1からレーン4までの各レーンに一つずつ設置されたゲートの開閉を制御する。ゲートシステム5は、例えば、コンピュータ装置であってもよい。
ゲートシステム5は、受信部51、ゲート制御部52、及び送信部53を備える。
【0135】
受信部51は、誘導装置100と通信を行う受信機である。受信部51は、誘導装置100から誘導情報を受信する。また、受信部41は、誘導装置100から再誘導情報を受信する。受信部51は、受信した誘導情報を、ゲート制御部52に対して出力する。
【0136】
ゲート制御部52は、レーン1からレーン4までの各レーンに一つずつ設置されたゲートの開閉を制御する。例えば、誘導情報が開くべきゲートの識別情報であった場合、ゲート制御部52は、誘導情報によって識別されたゲートのみを開き、それ以外のゲートを閉じるように、各ゲートの開閉を制御する。
つまり、ゲート制御部52は、ゲートの開閉によって、自動車Cのドライバに対して、移動すべきレーンを指示する。
【0137】
なお、前述したように、ゲート制御部52は、ゲートの開閉によって、移動すべきレーンを指示するものであるため、誘導装置100は、ゲートシステム5を介して、自動車Cのドライバに対して誘導情報を提供していると言うこともできる。
【0138】
また、ゲート制御部52は、自動車Cが開いたゲートを通過したことを検出してもよい。そして、ゲート制御部52は、自動車Cが開いたゲートを通過したことを検出した場合、その旨を送信部53に対して出力してもよい。
【0139】
送信部53は、誘導装置100と通信を行う送信機である。送信部53は、ゲート制御部52が、自動車Cが開いたゲートを通過したことを検出した場合、その旨の通知を誘導装置100に対して送信する。
【0140】
以上、説明したように本実施形態に係る誘導装置100は、自動車Cを誘導するための誘導情報を生成し、供給施設ESに備えられたゲートの開閉を制御するゲートシステム5に対して提供する。そして、前述したように、本実施形態に係る誘導装置100は、ゲートシステム5を介して、自動車Cのドライバに対して誘導情報を提供していると言える。
このような構成によっても、本実施形態に係る誘導装置100は、自動車Cがドライバによって運転されている場合であっても、適切に誘導できる。
【0141】
(その他の実施形態)
第2、第3、及び第4の実施形態に係る誘導装置は、自動運転制御システム3、ナビゲーションシステム4、及びゲートシステム5のうち、いずれか1つに誘導情報及び再誘導情報を提供していたが、本開示に係る誘導装置の構成はこれに限定されない。
例えば、本開示に係る誘導装置は、自動運転制御システム3、ナビゲーションシステム4、及びゲートシステム5のうちの2つ以上に誘導情報及び再誘導情報を提供してもよい。つまり、本開示に係る誘導装置は、誘導情報及び再誘導情報を、自動車C、又は自動車Cのドライバの両方に対して提供してもよい。
【0142】
以上、本開示を上記実施形態に即して説明したが、本開示は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
【0143】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設の誘導装置において、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出部と、
前記検出部が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部と、を有する誘導装置。
(付記2)
前記誘導装置はさらに、
前記誘導情報生成部が生成した誘導情報を前記移動体又は前記移動体を操縦する操縦者に対して提供する提供部を有する、付記1に記載の誘導装置。
(付記3)
前記移動体は、
前記誘導情報に基づき、前記所定位置に前記移動体を自動的に移動させる自動運転部を有し、
前記誘導情報生成部は、
前記誘導情報を前記自動運転部に出力する、付記1に記載の誘導装置。
(付記4)
前記自動運転部は、
前記誘導情報に基づき、前記移動体が前記所定位置への移動を完了したかを判定する、付記3に記載の誘導装置。
(付記5)
前記自動運転部は、
前記誘導情報に基づき、前記移動体の前記所定位置への移動が完了していないと判定した場合又は前記所定位置への移動が失敗したと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動させる、付記4に記載の誘導装置。
(付記6)
前記エネルギー供給施設は、
各レーンの手前に設けられとともに、各レーンにそれぞれ対応する複数の表示部を備えるゲート部を有し、
前記誘導情報生成部は、
生成した前記誘導情報を前記複数の表示部のいずれかに表示する、請求項1~5の何れか一項に記載の誘導装置。
(付記7)
移動体が進入可能な複数のレーンと、
前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置と、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出装置と、
前記検出装置が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導装置と、を有するエネルギー供給施設。
(付記8)
複数のレーンと、前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、エネルギー媒体を供給する供給装置と、前記複数のレーンへの誘導情報を生成する誘導装置とを有するエネルギー供給施設に進入する移動体において、
前記移動体は、
自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置と、
前記記憶装置が保持する自身の種類又は前記エネルギー媒体の種類を前記誘導装置に送信するとともに、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を前記誘導装置から受信する通信装置と、を有する移動体。
(付記9)
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導方法であって、
情報処理装置が、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出し、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成する誘導方法。
(付記10)
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導プログラムであって、
情報処理装置に、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出させ、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成させる誘導プログラム。
【符号の説明】
【0144】
1 誘導システム、11 検出部、12 誘導情報生成部、13 提供部、14 識別部、15 移動判定部、16 再誘導情報生成部、2 撮影部、3 自動運転制御システム、31 受信部、32 運転制御部、33 送信部、4 ナビゲーションシステム、41 受信部、42 案内部、43 送信部、5 ゲートシステム、51 受信部、52 ゲート制御部、53 送信部、100 誘導装置、101 演算部、102 記憶部、ES 供給施設、E1 給油装置、E2 バイオ燃料供給装置、E3 水素ガス供給装置、E4 充電装置、C 自動車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-03-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導情報に基づいて所定位置に移動体を自動的に移動させるとともに、前記誘導情報に基づいて前記移動体が前記所定位置への移動を所定時間以内に完了したかを判定し、前記誘導情報に基づいて前記移動体の前記所定位置への移動が前記所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動させる自動運転部を有する移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設の誘導装置において、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出部と、
前記検出部が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する前記誘導情報を生成するとともに、生成した前記誘導情報を前記自動運転部に出力する誘導情報生成部と、を有する誘導装置。
【請求項2】
前記誘導装置はさらに、
前記誘導情報生成部が生成した誘導情報を前記移動体に対して提供する提供部を有する、請求項1に記載の誘導装置。
【請求項3】
前記エネルギー供給施設は、
各レーンの手前に設けられとともに、各レーンにそれぞれ対応する複数の表示部を備えるゲート部を有し、
前記誘導情報生成部は、
生成した前記誘導情報を前記複数の表示部のいずれかに表示する、請求項1又は2に記載の誘導装置。
【請求項4】
誘導情報に基づいて所定位置に移動体を自動的に移動させるとともに、前記誘導情報に基づいて前記移動体が前記所定位置への移動を所定時間以内に完了したかを判定し、前記誘導情報に基づいて前記移動体の前記所定位置への移動が前記所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動させる自動運転部を有する移動体が進入可能な複数のレーンと、
前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置と、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出装置と、
前記検出装置が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する前記誘導情報を生成するとともに、生成した前記誘導情報を前記自動運転部に出力する誘導情報生成装置と、を有するエネルギー供給施設。
【請求項5】
複数のレーンと、前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、エネルギー媒体を供給する供給装置と、前記複数のレーンへの誘導情報を生成する誘導装置とを有するエネルギー供給施設に進入する移動体において、
前記移動体は、
自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置と、
前記記憶装置が保持する自身の種類又は前記エネルギー媒体の種類を前記誘導装置に送信するとともに、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を前記誘導装置から受信する通信装置と、
前記通信装置が受信した前記誘導情報に基づいて所定位置に前記移動体を自動的に移動させるとともに、前記誘導情報に基づいて前記移動体が前記所定位置への移動を完了したかを判定するとともに、前記誘導情報に基づいて前記移動体の前記所定位置への移動が所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動させる自動運転部と、を有する移動体。
【請求項6】
誘導情報に基づいて所定位置に移動体を自動的に移動させるとともに、前記誘導情報に基づいて前記移動体が前記所定位置への移動を所定時間以内に完了したかを判定し、前記誘導情報に基づいて前記移動体の前記所定位置への移動が前記所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動させる自動運転部を有する移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導方法であって、
情報処理装置が、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出し、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する前記誘導情報を生成するとともに、生成した前記誘導情報を前記自動運転部に出力する誘導方法。
【請求項7】
誘導情報に基づいて所定位置に移動体を自動的に移動させるとともに、前記誘導情報に基づいて前記移動体が前記所定位置への移動を所定時間以内に完了したかを判定し、前記誘導情報に基づいて前記移動体の前記所定位置への移動が前記所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動させる自動運転部を有する移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導プログラムであって、
情報処理装置に、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出させ、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する前記誘導情報を生成させるとともに、生成された前記誘導情報を前記自動運転部に出力させる誘導プログラム。
【請求項8】
誘導情報又は再誘導情報に基づいて供給装置が設置された位置又はレーンを指示する画像情報又は音声情報を生成し、生成した前記画像情報又は前記音声情報に基づいて、前記供給装置が設置された位置又はレーンに自身を操縦する操縦者を案内する案内装置を有する移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する前記供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設の誘導装置において、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出部と、
前記検出部が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する前記誘導情報を生成するとともに、前記誘導情報に基づいて、前記案内装置が前記移動体の所定位置への移動が所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度誘導する前記再誘導情報を生成する誘導情報生成部と、を有する誘導装置。
【請求項9】
前記エネルギー供給施設は、
各レーンの手前に設けられとともに、各レーンにそれぞれ対応する複数の表示部を備えるゲート部を有し、
前記誘導情報生成部は、
生成した前記誘導情報を前記複数の表示部のいずれかに表示する、請求項8に記載の誘導装置。
【請求項10】
誘導情報又は再誘導情報に基づいて移動位置を指定する画像情報又は音声情報を生成し、生成した画像情報又は音声情報に基づいて、前記移動位置に自身を操縦する操縦者を案内する案内装置を有する移動体が進入可能な複数のレーンと、
前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置と、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出する検出装置と、
前記検出装置が検出した移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動位置として、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する前記誘導情報を生成するとともに、前記誘導情報に基づいて、前記案内装置が前記移動体の所定位置への移動が所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度誘導する前記再誘導情報を生成する誘導情報生成装置と、を有するエネルギー供給施設。
【請求項11】
複数のレーンと、前記複数のレーンにそれぞれ備えられるとともに、エネルギー媒体を供給する供給装置と、前記複数のレーンへの誘導情報を生成するとともに、前記誘導情報に基づいて、案内装置が移動体の所定位置への移動が所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度誘導する再誘導情報を生成する誘導装置とを有するエネルギー供給施設に進入する移動体において、
前記移動体は、
自身の種類又は自身の種類に対応するエネルギー媒体の種類を保持する記憶装置と、
前記記憶装置が保持する自身の種類又は前記エネルギー媒体の種類を前記誘導装置に送信するとともに、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する前記誘導情報又は前記再誘導情報を前記誘導装置から受信する通信装置と、
前記通信装置が受信した誘導情報又は再誘導情報に基づいて供給装置が設置された位置又はレーンを指示する画像情報又は音声情報を生成し、生成した前記画像情報又は前記音声情報に基づいて、前記供給装置が設置された位置又はレーンに自身を操縦する操縦者を案内する案内装置と、
を有する移動体。
【請求項12】
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導方法であって、
情報処理装置が、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出し、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成するともに、前記誘導情報に基づいて、案内装置が前記移動体の所定位置への移動が所定時間内に完了していないと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度誘導する再誘導情報を生成し、
生成された前記誘導情報又は前記再誘導情報を前記移動体又は前記移動体を操縦する操縦者に対して提供する誘導方法。
【請求項13】
移動体が進入可能な複数のレーンを備えるとともに、前記移動体にエネルギー媒体を供給する供給装置が前記複数のレーンにそれぞれ備えられるエネルギー供給施設における誘導プログラムであって、
情報処理装置に、
前記移動体の種類又は前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体の種類を検出させ、
検出された移動体の種類又は前記エネルギー媒体の種類に基づき、前記移動体の種類に対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された位置又はレーンに前記移動体を誘導する誘導情報を生成させるとともに前記誘導情報に基づいて前記移動体の所定位置への移動が所定時間内に完了していない又は前記所定位置への移動が失敗したと判定した場合、前記移動体を前記所定位置に再度移動する再誘導情報を生成させ、
生成された前記誘導情報又は前記再誘導情報を前記移動体又は前記移動体を操縦する操縦者に対して提供させる誘導プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
各エネルギー媒体に対応した供給装置がレーン毎に分けられて設置されている場合、初めてこのようなサービスステーションを利用するユーザは、どの供給装置が設置されているレーンに車両を進入すべきかを判断できない。そのため、上記のようなサービスステーションにおいては、訪れた車両を、対応するエネルギー媒体を供給する供給装置が設置された適切なレーンへ、サービスステーションの従業員が誘導する必要があった。
しかしながら、訪れた車両に供給すべきエネルギー媒体を従業員が即座に判別することは困難であるため、車両の誘導に時間がかかってしまう場合や誤ったレーンに車両を誘導してしまう場合があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであって、移動体を適切に誘導可能な誘導装置、エネルギー供給施設、移動体、誘導方法、及び誘導プログラムを提供することを目的としている。