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特開2024-126343情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126343
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20240912BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240912BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/69 510
A63F13/79 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034656
(22)【出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
(57)【要約】
【課題】より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、特典付与部と設定部とを備える。特典付与部は、ユーザが必要数の価値を消費することによってユーザに特典を付与する。設定部は、特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合と比べて、必要数を減少させて設定する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特典付与部と設定部とを備え、
前記特典付与部は、ユーザが必要数の価値を消費することによって前記ユーザに特典を付与し、
前記設定部は、前記特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合と比べて、前記必要数を減少させて設定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記価値は、第1の抽選と、第2の抽選とを含む抽選の実行に関連して前記ユーザに付与され、
前記特典付与部は、前記第1の抽選の実行に関連して付与された前記価値の量が、前記設定部により減少されて設定された必要数に到達しているとき、前記減少されて設定された必要数の消費により前記特典を付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記特典の付与に関連する所定期間において、前記ユーザに付与された前記特典の数に応じて前記必要数を減少させて設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記価値は、第1の期間に実行可能な第1の抽選と、前記第1の期間の後の第2の期間に実行可能な第2の抽選とを含む抽選の実行に関連して前記ユーザに付与され、
前記設定部は、前記第1の期間において、前記ユーザに前記特典が付与された回数に応じて前記必要数を減少させて設定し、前記第1の期間から前記第2の期間に移行した場合、前記第1の期間において減少される前に前記必要数を戻して設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
価値調整部をさらに備え、
前記価値調整部は、前記ユーザが前記必要数の価値を保有する状態で、前記特典の付与に関連する所定期間内に前記必要数の価値を消費しなかった場合、前記ユーザが保有する価値の数を減少させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
価値消費部をさらに備え、
前記価値消費部は、前記ユーザが前記必要数の価値を保有する状態で、前記特典の付与に関連する所定期間内に前記必要数の価値を消費しなかった場合、前記ユーザが保有する価値を消費する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
通知部をさらに備え、
前記通知部は、第1期間の終了時点で前記必要数の設定が変更される旨を前記ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記通知部は、前記必要数の設定に応じて、前記ユーザに価値が付与されるために必要な案内を前記ユーザに通知する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特典付与部は、前記ユーザが前記必要数の価値を保有するまでに要した期間が短いほど、有利な特典を前記ユーザに付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記設定部は、前記特典の付与によって前記ユーザに関連付けられたゲーム媒体の希少度が所定希少度以上である場合、前記所定希少度未満である場合と比べて、前記必要数を増加させて設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記設定部は、前記特典の付与によって前記ユーザに関連付けられたゲーム媒体の希少度が所定希少度以下である場合、前記所定希少度より大きい場合と比べて、前記必要数を減少させて設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記設定部は、前記ユーザと所定関係を有する所定ユーザに価値が付与された場合、価値が付与されない場合と比べて、前記必要数を減少させて設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
プロセッサが、ユーザが必要数の価値を消費することによって前記ユーザに特典を付与し、
プロセッサが、前記特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合よりも前記必要数を小さく設定する、
情報処理方法。
【請求項14】
プロセッサに、
ユーザが必要数の価値を消費することによって前記ユーザに特典を付与し、
前記特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合よりも前記必要数を小さく設定する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ゲーム内で、ガチャと呼ばれる抽選を行うことが可能なゲームが知られている。抽選を行うことで、ユーザは、新たなキャラクタやアイテム等のゲーム媒体を入手することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザが抽選ゲームを繰り返しプレイすることによって付与された特別アイテム(価値)の数が、予め設定された目標数(例えば、300)に到達した場合、目標数の特別アイテムを使用(消費)することによって、そのユーザに対して特典(例えば、豪華な景品)を与える情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-176895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与える点において改善の余地を残しているという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、
特典付与部と設定部とを備え、
前記特典付与部は、ユーザが必要数の価値を消費することによって前記ユーザに特典を付与し、
前記設定部は、前記特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合と比べて、前記必要数を減少させて設定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示す図である。
図2】本実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
図5】ユーザ端末の表示部に表示されるホーム画面の一例である。
図6】ユーザ端末の表示部に表示される抽選実行画面の一例である。
図7】ユーザ端末の表示部に表示される抽選結果画面の一例である。
図8】ユーザ端末の表示部に表示される抽選結果画面の一例である。
図9】ユーザ端末の表示部に表示される通知画面の一例である。
図10】サーバが行う通常抽選処理の一例を示すフローチャートである。
図11】サーバが行う抽選特典付与処理の一例を示すフローチャートである。
図12】サーバが行う特別抽選処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
【0011】
(ゲームシステム1の構成)
図1は、本実施形態におけるゲームシステム1の構成を示す。図1に示すゲームシステム1は、サーバ10(ゲームサーバ)と、複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20d)とを備える。サーバ10およびユーザ端末20は、インターネット、イントラネット、無線LANまたは移動通信等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0012】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dを使用するユーザをそれぞれユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4とする。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれユーザUと表現する。
【0013】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0014】
なお、ゲームシステム1が備えるユーザ端末20の数は4つに限られず、少なくとも2つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0015】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザUにゲームを提供する。ユーザUは、ユーザ端末20を操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0016】
サーバ10は、例えば、ユーザUに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、ユーザ端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。サーバ10は、1または複数の情報処理装置から構成されても良いし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されても良い。
【0017】
(ゲーム概要)
次に、ゲームシステム1が提供するゲーム(以下、バトルゲームとも言う)の概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザUは、所持している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテム等(ゲーム媒体)を入手することができる。また、ユーザUは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0018】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題およびミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したユーザUは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザUに報酬が与えられたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。
【0019】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。ユーザUは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。本実施形態では、ユーザUがクエスト等を「実行」することを、「クエストプレイ」と称しても良い。
【0020】
本実施形態のゲームは、複数のユーザUが各々のユーザ端末20を操作して共同してプレイすることが可能なマルチプレイゲームである。すなわち、ユーザUは、単独プレイ(ソロプレイ)することは勿論、他のユーザUと共に共通のクエストを同時にプレイする所謂マルチプレイ(共同プレイともいう)も可能である。マルチプレイでは、各ユーザUは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。
【0021】
このマルチプレイでは、特定のクエストに対してマルチプレイを主催して仲間を募集するユーザU(以下、ホストユーザという)と、その募集に応募してマルチプレイに参加するユーザU(以下、ゲストユーザという)とにより、共同関係が形成され、プレイの進行がマルチプレイを行うユーザU(ホストユーザ、ゲストユーザ)間で同期される。なお、ユーザU(ホストユーザ)は、メッセージアプリを介し、他のユーザU(ゲストユーザ候補)に対して招待メッセージを送ることによって、当該他のユーザUをマルチプレイに直接誘うこともできる。
【0022】
マルチプレイは、各ユーザUのユーザ端末20の通信機能を通じて行われる。一例として、あるゲストユーザが、マルチプレイを主催して仲間を募集するホストユーザとのマッチング要求を行い、その要求に応じて表示された1以上のホストユーザを確認する。そして、ゲストユーザは、所望のホストユーザが募集するマルチプレイに対して参加の申込を行い、ホストユーザがその申込を許可すると、ゲストユーザとホストユーザとの間にマルチプレイ用の通信経路が確立される。なお、マルチプレイの申込資格は、特に限定されず、任意に設定することができる。例えば、申込みを行うゲストユーザから所定距離の範囲内に居るホストユーザの募集に対して申込を行うことができるとしても良いし、あるユーザUと交友関係がある他のユーザUであって、ユーザU同士で互いに承認したフレンド(ゲストユーザ)が申込を行うことができるとしても良い。
【0023】
その後、マルチプレイに要する各種データの送受信が、公知の通信方式にしたがって実施される。このときのデータは、サーバ10を介したクライアント・サーバ方式であっても良く、サーバ10を介さないP2P(ピア・ツー・ピア)方式であっても良い。また、マルチプレイの様式は、完全同期型および非同期型に分類されるが、何れの様式を採用しても良い。
【0024】
なお、マルチプレイゲームには、複数のユーザUが協力する協力プレイゲーム、および、ユーザU同士が対戦する対戦ゲームが含まれるが、何れのタイプであっても良い。また、一回のマルチプレイにおけるユーザU数の上限(最大プレイ人数)については、特に限定されず任意の数に設定しても良いが、例えば最大で4人程度に設定するのが良い。
【0025】
ユーザUは、ゲーム中の様々な場面(例えばクエストをクリアした場合等)でキャラクタを入手することができる。また、ユーザUは、名ゲームの中で、ユーザUに付与する付与候補として任意のゲーム媒体(キャラクタまたはアイテム)を決定する抽選を行う(くじを引く)ことができる。ユーザUに付与する任意のゲーム媒体を決定する抽選を行う(くじを引く)ことは、「ガチャ」とも呼ばれる。ユーザUは、ゲーム内価値(通貨)を消費すること、または、ゲームにて受け取れるゲーム内アイテムである抽選券を消費すること等で、当該抽選を行うことができる。例えばゲーム内価値の単位が「オーブ」である場合、1オーブの消費で1回の抽選を行うことができる。なお、抽選には、ユーザUに付与する1体のキャラクタを決定する抽選(シングルガチャ)と、例えば10体のキャラクタを決定する抽選(10連ガチャ)とが存在する。
【0026】
各ゲーム媒体には、抽選で当選する確率に対応したレアリティ度(希少性)が付与されている。レアリティ度は例えばレベル1からレベル6まで設定されており、レベル1が最も当選する確率が高く、レベル2、レベル3、レベル4、レベル5、レベル6の順に当選する確率が低くなる。
【0027】
本実施形態では、ユーザUは、第1の期間(例えば、1週間)に実行可能な第1の抽選(例えば、第1のアニメとコラボしたガチャ)と、第1の期間の後の第2の期間(例えば、1週間)に実行可能な第2の抽選(例えば、第2のアニメとコラボしたガチャ)とを行うことができる。ゲーム内価値(オーブ)を消費して行われた抽選(以下、通常抽選とも言う)の結果、レアリティ度が例えばレベル4のキャラクタが、ユーザUに付与するキャラクタとして決定された場合、当該キャラクタと共に、当該キャラクタ1体につき1個の特別アイテム(本発明の「価値」に相当、例えば星玉のカケラ)がユーザUに付与される。なお、特別アイテムは、通常抽選の結果に限らず、ユーザUによるゲームのプレイ結果(例えば、クエストのクリア有無)に応じて、ユーザUに付与される。
【0028】
ユーザUは、自身が所持する特別アイテムを必要数(例えば50個)消費することにより、抽選特典(本発明の「特典」に相当)として、例えばレアリティ度がレベル5以上のキャラクタが、ユーザUに付与するキャラクタとして決定されることが確定している特別抽選の実行権を入手することができる。そして、ユーザUは、ゲーム内価値(オーブ)を消費するとともに抽選特典を使用することによって、特別抽選を行うことができる。
【0029】
(サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0030】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0031】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0032】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0033】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0034】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0035】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0036】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0037】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28を備えて構成される。
【0038】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0039】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0040】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0041】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0042】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0043】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0044】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0045】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0046】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0047】
図4は、本実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、制御部11は、機能構成として、受付部11a、プレイ制御部11b、抽選実行部11c、特典付与部11d、設定部11e、価値調整部11f、価値消費部11gおよび通知部11hを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本実施形態におけるゲームシステム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0048】
受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、スタミナ、オーブ)を消費することによってプレイ可能なゲーム(クエスト)のプレイ要求を受け付ける。
【0049】
受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、オーブ)を消費することによって通常抽選(第1の抽選、第2の抽選)の実行要求を受け付ける。
【0050】
受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、ユーザUから、必要数の特別アイテムを消費することによって抽選特典の付与要求を受け付ける。
【0051】
受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、オーブ)を消費するとともに抽選特典を使用することによって、特別抽選の実行要求を受け付ける。
【0052】
プレイ制御部11bは、受付部11aによりユーザU(例えば、ユーザU1)からのゲームのプレイ要求が受け付けられた場合、ユーザUによるゲームのプレイを制御する。
【0053】
抽選実行部11cは、受付部11aによりユーザU(例えば、ユーザU1)からの通常抽選の実行要求が受け付けられた場合、ユーザUに付与するキャラクタを決定する通常抽選を実行する。そして、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタとして決定したキャラクタをユーザUに付与する。また、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタとして決定したキャラクタのレアリティ度が例えばレベル4である場合、ユーザUに特別アイテムを付与する。なお、特別アイテムは、第1の抽選と第2の抽選とを含む通常抽選の実行に関連してユーザUに付与される。
【0054】
抽選実行部11cは、受付部11aによりユーザU(例えば、ユーザU1)からの特別抽選の実行要求が受け付けられた場合、ユーザUに付与するキャラクタとして、例えばレアリティ度がレベル5以上のキャラクタを決定する特別抽選を実行する。そして、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタとして決定したキャラクタをユーザUに付与する。
【0055】
特典付与部11dは、受付部11aによりユーザU(例えば、ユーザU1)からの抽選特典の付与要求が受け付けられた場合、ユーザUが必要数の特別アイテムを消費することによってユーザUに抽選特典を付与する。
【0056】
設定部11eは、抽選特典の付与に関連する所定タイミング(例えば、現在の通常抽選のキャンペーンが開始されたタイミングや、前回、抽選特典がユーザUに付与されたタイミング)からの経過時間が短い場合(例えば、1週間以内である場合)、長い場合(例えば、1週間を超える場合)と比べて、必要数(抽選特典が付与されるために特別アイテムを消費する必要がある数)を例えば60から30に減少させて設定する。これにより、より少ない必要数の特別アイテムの消費で抽選特典を得るために、より早いタイミングで特別アイテムを消費する動機付けをユーザUに与えることができる。
【0057】
特典付与部11dは、ユーザUに付与された特別アイテムのうち、第1の抽選の実行に関連して付与された特別アイテムの量が、設定部11eにより減少されて設定された必要数(例えば、30)に到達しているとき、減少されて設定された必要数(例えば、30)の特別アイテムの消費により抽選特典をユーザUに付与する。ただし、特典付与部11dは、ユーザUに付与された特別アイテムのうち、第1の抽選および第2の抽選の実行に関連して付与された特別アイテムの量が、設定部11eにより減少されて設定された必要数(例えば、30)に到達しているときでも、減少されて設定された必要数(例えば、30)の特別アイテムの消費により抽選特典をユーザUに付与せず、減少されて設定される前の必要数(例えば、60)の特別アイテムの消費により抽選特典をユーザUに付与する。これにより、より少ない必要数の特別アイテムの消費で抽選特典を得るために、同一の抽選の実行に関連して付与された特別アイテムを消費する動機付けをユーザUに与えることができる。なお、特典付与部11dは、ユーザUに付与された特別アイテムが、第1の抽選の実行に関連して付与されたのか、または、第2の抽選の実行に関連して付与されたのかを示す情報を記憶部12に記憶させる。また、通知部11hは、第1の抽選の実行に関連して付与された特別アイテムの量、および、第2の抽選の実行に関連して付与された特別アイテムの量をユーザUが把握可能にユーザUに通知しても良い。
【0058】
設定部11eは、抽選特典の付与に関連する所定期間において、ユーザUに付与された抽選特典の数に応じて特別アイテムの必要数を例えば60から50、40、30と段階的に減少させて設定する。ここで、所定期間は、予め定められた例えば1週間毎の期間、最初に特別アイテムがユーザUに付与されてからの例えば1ヶ月の期間や、直近で抽選特典がユーザUに付与されてからの例えば1ヶ月の期間等である。これにより、より少ない必要数の特別アイテムの消費で抽選特典を得るために、所定期間で付与される抽選特典の数を増やす動機付けをユーザUに与えることができる。
【0059】
設定部11eは、第1の抽選を実行可能な第1の期間において、ユーザUに抽選特典が付与された回数に応じて特別アイテムの必要数を例えば60から50、40、30と段階的に減少させて設定し、第1の期間から、第2の抽選を実行可能な第2の期間に移行した場合、第1の期間において減少される前に特別アイテムの必要数(例えば、60)を戻して設定する。これにより、より少ない必要数の特別アイテムの消費で抽選特典を得るために、同じ抽選(第1の抽選)を実行可能な期間で抽選特典が付与される回数を増やす動機付けをユーザUに与えることができる。
【0060】
設定部11eにより、第1の期間において減少される前に特別アイテムの必要数(例えば、60)が戻して設定される場合、通知部11hは、第1の期間の終了前において、第1の期間の終了時点で必要数の設定が変更(増大)される旨をユーザUに通知する。これにより、必要数の設定が変更される前に、変更(増大)前の必要数で特別アイテムを消費する動機付けをユーザUに与えることができる。
【0061】
なお、通知部11hの通知態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで通知情報を聴覚的に通知する態様、画像をユーザ端末20の表示部24に表示することで通知情報を視覚的に通知する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで通知情報を視覚的に通知する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで通知情報を触覚的に通知する態様、ユーザ端末20において首振り可能な空気砲を用いて刺激臭のような所定の匂いのついた空気をユーザUの鼻腔に向けて発射させることで通知情報を嗅覚的に通知する態様等が挙げられる。なお、音響信号には、人の音声によるメッセージ、ブザー音、チャイム音および警報音等が含まれる。表示部24に表示される画像は、図形、コンピュータグラフィックス、写真、文字、数字および記号等の少なくとも1つの要素を含む画像であって、2つ以上の要素の組み合わせを含む画像であっても良い。さらに、画像は、モノクロ映像およびカラー映像の何れでも良く、静止画および動画の何れでも良い。
【0062】
また、通知部11hは、通知画面において、必要数の設定に応じて、ユーザUに特別アイテムが付与されるために必要な案内(例えば、クエスト実行画面や、抽選実行画面への遷移)をユーザUに通知する。これにより、必要数の設定が変更される前に必要数の特別アイテムを得るために必要な案内をユーザUに行うことができる。なお、通知部11hは、設定されている必要数が例えば60や50に異なることに応じて、ユーザUに特別アイテムが付与されるために必要な案内について、ユーザUに通知するタイミングや通知内容を異ならせても良い。
【0063】
価値調整部11fは、ユーザUが必要数の特別アイテムを保有する状態で、抽選特典の付与に関連する所定期間(例えば、現在の通常抽選のキャンペーン中)内に当該必要数の特別アイテムを消費しなかった場合、ユーザUが保有する特別アイテムの数を例えば50から30または0に減少させる。これにより、保有する特別アイテムの数が減少されないように、必要数の特別アイテムを所定期間内に消費する動機付けをユーザUに与えることができる。
【0064】
価値消費部11gは、ユーザUが必要数の特別アイテムを保有する状態で、抽選特典の付与に関連する所定期間(例えば、現在の通常抽選のキャンペーン中)内に当該必要数の特別アイテムを消費しなかった場合、ユーザUの指示に関係なく所定のタイミング(例えば、所定期間の終了直後)において、ユーザUが保有する特別アイテムを自動的に消費する。これにより、保有する特別アイテムの数が消費されないように、必要数の特別アイテムを所定期間内に自身で消費する動機付けをユーザUに与えることができる。
【0065】
特典付与部11dは、ユーザUが必要数の特別アイテムを保有するまでに要した期間(例えば、前回、必要数の特別アイテムが消費されたタイミングから、必要数の特別アイテムが付与されたタイミングまでの期間)が短いほど、有利な特典(例えば、特別アイテム以外におまけのアイテムを付与すること、同じ必要数の特別アイテムの消費により特別抽選の実行回数を増加)をユーザUに付与する。これにより、より有利な特典を得るために、必要数の特別アイテムを保有するまでに要した期間を短くする動機付けをユーザUに与えることができる。
【0066】
設定部11eは、抽選特典の付与ひいては特別抽選の実行によってユーザUに付与された(関連付けられた)キャラクタの希少度(例えば、レアリティ度)が所定希少度(例えば、レベル6)以上である場合、所定希少度(例えば、レベル6)未満である場合と比べて、次以降の特別抽選を実行するための特別アイテムの必要数を増加させて設定する。これにより、抽選特典を得るために必要な特別アイテムの消費数について、抽選特典の付与ひいては特別抽選の実行によって付与されたキャラクタの希少度が異なるユーザU間の公平性を確保することができる。なお、キャラクタの希少度が所定希少度以上である場合とは、キャラクタのレアリティ度がレベル6以上である場合に限らず、キャラクタのNFT(Non-Fungible Token)の残数や発行数が所定数より少ない場合も含まれる。
【0067】
設定部11eは、抽選特典の付与ひいては特別抽選の実行によってユーザUに付与された(関連付けられた)キャラクタの希少度(例えば、レアリティ度)が所定希少度(例えば、レベル1)以下である場合、所定希少度(例えば、レベル1)より大きい場合と比べて、特別アイテムの必要数を減少させて設定する。これにより、抽選特典を得るために必要な特別アイテムの消費数について、抽選特典の付与ひいては特別抽選の実行によって付与されたキャラクタの希少度が異なるユーザU間の公平性を確保することができる。さらに、付与されたキャラクタの希少度が所定希少度以下であるユーザUに対して、引き続き特別アイテムを集めて抽選特典の入手ひいては特別抽選を行う動機付けを与えることができる。なお、キャラクタの希少度が所定希少度以下である場合とは、キャラクタのレアリティ度がレベル1以下である場合に限らず、キャラクタのNFT(Non-Fungible Token)の残数や発行数が所定数より多い場合も含まれる。
【0068】
設定部11eは、ユーザUと所定関係を有する所定ユーザ(例えば、ユーザUと交友関係がある他のユーザUであって、ユーザU同士で互いに承認したフレンド)に特別アイテムが付与された場合、特別アイテムが付与されない場合と比べて、ユーザUに関して特別アイテムの必要数を減少させて設定する。これにより、より少ない必要数の特別アイテムの消費で抽選特典を得るために、自身との間で所定関係を有する所定ユーザを作る動機付けをユーザUに与えることができる。なお、設定部11eは、ユーザUと所定関係を有する所定ユーザに特別アイテムが所定タイミングより早いタイミングで付与された場合、特別アイテムが当該所定タイミングより遅いタイミングで付与された場合と比べて、ユーザUに関して特別アイテムの必要数を減少させて設定しても良い。
【0069】
図5は、ユーザ端末20の表示部24に表示されるホーム画面の一例を示す図である。ホーム画面は、ユーザUがゲームにログインした後のゲーム開始時等に表示される。以下で説明する各画面は、サーバ10からユーザ端末20に送信された画面表示データに基づいて表示される。
【0070】
図5に示すように、ホーム画面には、ゲームプレイボタン40、通常抽選要求ボタン42および特別抽選要求ボタン44等が表示される。ユーザUによってゲームプレイボタン40が押下されると、ゲームをプレイするためのゲームプレイ画面(図示しない)が表示され、ユーザUはゲームをプレイすることができる。ユーザUによって通常抽選要求ボタン42が押下されると、ユーザUは通常抽選を実行することができる。具体的には、通常抽選要求ボタン42が押下されると、受付部11aによりユーザUからの通常抽選の実行要求が受け付けられ後、抽選実行部11cにより通常抽選が実行され、抽選結果を表示するための抽選結果画面がユーザ端末20の表示部24に表示される。ユーザUによって特別抽選要求ボタン44が押下されると、ユーザUは特別抽選を実行することができる。具体的には、特別抽選要求ボタン44が押下されると、受付部11aによりユーザUからの特別抽選の実行要求が受け付けられ後、抽選実行部11cにより特別抽選が実行され、抽選結果を表示するための抽選結果画面がユーザ端末20の表示部24に表示される。
【0071】
図6は、ユーザ端末20の表示部24に表示される抽選実行画面の一例を示す図である。抽選実行画面は、図5に示すホーム画面において、ユーザUによって通常抽選要求ボタン42が押下された場合に表示される。
【0072】
図6に示すように、抽選実行画面には、第1の抽選要求ボタン50および第2の抽選要求ボタン52等が表示される。ユーザUによって第1の抽選要求ボタン50が押下されると、ユーザUは、第1の期間に実行可能な第1の抽選を実行することができる。ユーザUによって第2の抽選要求ボタン52が押下されると、ユーザUは、第2の期間に実行可能な第2の抽選を実行することができる。
【0073】
図7は、ユーザ端末20の表示部24に表示される抽選結果画面の一例を示す図である。図7に示す抽選結果画面は、図6に示す抽選実行画面で第1の抽選要求ボタン50または第2の抽選要求ボタン52が押下されて抽選が実行され、ユーザUに付与するキャラクタが1体決定される毎に表示される。抽選結果画面には、ユーザUに付与するキャラクタとして決定されたキャラクタ(例えば、キャラクタA)のキャラクタ画像60、当該キャラクタの名前およびレアリティ度を示すキャラクタ情報(図示例では、キャラクタA、レベル4)と、特別抽選の実行に必要な特別アイテムを取得した旨とを含む抽選結果内容メッセージ62等が表示される。
【0074】
図8は、ユーザ端末20の表示部24に表示される抽選結果画面の一例を示す図である。図8に示す抽選結果画面は、図5に示すホーム画面で特別抽選要求ボタン44が押下されて抽選が実行され、ユーザUに付与するキャラクタが1体決定される毎に表示される。抽選結果画面には、ユーザUに付与するキャラクタとして決定されたキャラクタ(例えば、キャラクタC)のキャラクタ画像70、当該キャラクタの名前およびレアリティ度を示すキャラクタ情報(図示例では、キャラクタC、レベル5)を含む抽選結果内容メッセージ72等が表示される。
【0075】
図9は、ユーザ端末20の表示部24に表示される通知画面の一例を示す図である。通知画面は、設定部11eにより、第1の期間において減少される前に特別アイテムの必要数(例えば、60)が戻して設定される場合に表示される。
【0076】
図9に示すように、通知画面には、第1の期間の終了時点で必要数の設定が変更(増大)される旨を示す通知メッセージ80に加えて、ユーザUに特別アイテムが付与されるために必要な案内(例えば、クエスト実行画面や、抽選実行画面への遷移)として、ゲームプレイボタン82および通常抽選要求ボタン84等が表示される。ユーザUによってゲームプレイボタン82が押下されると、ゲームをプレイするためのゲームプレイ画面(図示しない)が表示され、ユーザUは、特別アイテムを入手することが可能なゲームをプレイすることができる。ユーザUによって通常抽選要求ボタン84が押下されると、ユーザUは、特別アイテムを入手することが可能な通常抽選を実行することができる。
【0077】
図10は、本実施形態において、サーバ10が行う通常抽選処理の一例を示すフローチャートである。
【0078】
まず、受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、オーブ)を消費することによって通常抽選(第1の抽選、第2の抽選)の実行要求を受け付ける(ステップS100)。
【0079】
次に、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタを決定する通常抽選を実行する(ステップS110)。次に、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタとして決定したキャラクタをユーザUに付与する(ステップS120)。
【0080】
次に、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタとして決定したキャラクタのレアリティ度がレベル4であるか否かについて判定する(ステップS130)。判定の結果、キャラクタのレアリティ度がレベル4でない場合(ステップS130、NO)、サーバ10は図10に示す通常抽選処理を終了する。
【0081】
一方、キャラクタのレアリティ度がレベル4である場合(ステップS130、YES)、抽選実行部11cは、ユーザUに特別アイテムを付与する(ステップS140)。これにより、サーバ10は図10に示す通常抽選処理を終了する。
【0082】
図11は、本実施形態において、サーバ10が行う抽選特典付与処理(本発明の「情報処理方法」に相当)の一例を示すフローチャートである。
【0083】
まず、受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、ユーザUから、必要数の特別アイテムを消費することによって抽選特典の付与要求を受け付ける(ステップS200)。
【0084】
次に、設定部11eは、抽選特典の付与に関連する所定タイミング(例えば、現在の通常抽選のキャンペーンが開始されたタイミングや、前回、抽選特典がユーザUに付与されたタイミング)からの経過時間が短い(例えば、1週間以内である場合)か否かについて判定する(ステップS210)。判定の結果、所定タイミングからの経過時間が短い場合(ステップS210、YES)、設定部11eは、消費の必要数を減少させて設定する(ステップS220)。その後、処理はステップS240に遷移する。
【0085】
一方、所定タイミングからの経過時間が短くない場合(ステップS210、NO)、設定部11eは、消費の必要数(抽選特典が付与されるために特別アイテムを消費する必要がある数)を減少させずに設定する(ステップS230)。その後、処理はステップS240に遷移する。
【0086】
ステップS240では、特典付与部11dは、ステップS220またはステップS230にて設定された必要数の特別アイテムを消費させる(ステップS240)。最後に、特典付与部11dは、ユーザUに抽選特典を付与する(ステップS250)。これにより、サーバ10は図11に示す抽選特典付与処理を終了する。
【0087】
図12は、本実施形態において、サーバ10が行う特別抽選処理の一例を示すフローチャートである。
【0088】
まず、受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に対するユーザU(例えば、ユーザU1)の操作を介して、ユーザUから、ゲーム内価値(例えば、オーブ)を消費するとともに抽選特典を使用することによって、特別抽選の実行要求を受け付ける(ステップS300)。
【0089】
次に、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタとして、例えばレアリティ度がレベル5以上のキャラクタを決定する特別抽選を実行する(ステップS310)。最後に、抽選実行部11cは、ユーザUに付与するキャラクタとして決定したキャラクタをユーザUに付与する(ステップS320)。これにより、サーバ10は図12に示す特別抽選処理を終了する。
【0090】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、特典付与部11dと設定部11eとを備える。特典付与部11dは、ユーザUが必要数(例えば、50)の価値(例えば、特別アイテム)を消費することによってユーザUに特典(例えば、レアリティ度がレベル5以上のキャラクタが、ユーザUに付与するキャラクタとして決定されることが確定している特別抽選の実行権)を付与する。設定部11eは、特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合と比べて、必要数を減少させて設定する。
【0091】
このように構成した本実施形態によれば、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【0092】
なお、上記実施形態において、設定部11eは、例えばユーザUの課金行為を介した抽選の実行に関連して付与された特別アイテムが消費される場合、当該抽選以外の実行(例えば、ゲームのプレイ)に関連して付与された特別アイテムが消費される場合と比べて、抽選特典をユーザUに付与するための特別アイテムの必要数を減少させて設定しても良い。
【0093】
なお、上記実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形(変形、置き換え、組み合わせ、構成の一部を削除した形)で実施することができる。
【0094】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
【0095】
[付記1]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザが必要数の価値を消費することによってユーザに特典を付与する特典付与部と、特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合と比べて、必要数を減少させて設定する設定部とを備える。
上記の情報処理装置によれば、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【0096】
[付記2]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より少ない価値数の消費で特典を得るために、同一の抽選の実行に関連して付与された価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
[付記2]価値は、第1の抽選と、第2の抽選とを含む抽選の実行に関連してユーザに付与され、特典付与部は、第1の抽選の実行に関連して付与された価値の量が、設定部により減少されて設定された必要数に到達しているとき、減少されて設定された必要数の消費により特典を付与する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、より少ない必要数の価値の消費で特典を得るために、同一の抽選の実行に関連して付与された価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【0097】
[付記3]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より少ない必要数の価値の消費で特典を得るために、所定期間で付与される特典の数を増やす動機付けをユーザに与えることである。
[付記3]設定部は、特典の付与に関連する所定期間において、ユーザに付与された特典の数に応じて必要数を減少させて設定する、付記1または2に記載の情報処理装置。
これにより、より少ない必要数の価値の消費で特典を得るために、所定期間で付与される特典の数を増やす動機付けをユーザに与えることができる。
【0098】
[付記4]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より少ない必要数の価値の消費で特典を得るために、同じ抽選を実行可能な期間で特典が付与される回数を増やす動機付けをユーザに与えることである。
[付記4]価値は、第1の期間に実行可能な第1の抽選と、第1の期間の後の第2の期間に実行可能な第2の抽選とを含む抽選の実行に関連してユーザに付与され、設定部は、第1の期間において、ユーザに特典が付与された回数に応じて必要数を減少させて設定し、第1の期間から第2の期間に移行した場合、第1の期間において減少される前に必要数を戻して設定する、付記1~3の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、より少ない必要数の価値の消費で特典を得るために、同じ抽選を実行可能な期間で特典が付与される回数を増やす動機付けをユーザに与えることができる。
【0099】
[付記5]に対応する課題
本発明の目的の1つは、保有する価値の数が減少されないように、必要数の価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
[付記5]ユーザが必要数の価値を保有する状態で、特典の付与に関連する所定期間内に必要数の価値を消費しなかった場合、ユーザが保有する価値の数を減少させる価値調整部をさらに備える、付記1~4の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、保有する価値の数が減少されないように、必要数の価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【0100】
[付記6]に対応する課題
本発明の目的の1つは、保有する価値の数が消費されないように、必要数の価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
[付記6]ユーザが必要数の価値を保有する状態で、特典の付与に関連する所定期間内に必要数の価値を消費しなかった場合、ユーザが保有する価値を消費する価値消費部をさらに備える、付記1~5の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、保有する価値の数が消費されないように、必要数の価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【0101】
[付記7]に対応する課題
本発明の目的の1つは、必要数の設定が変更される前に、変更前の必要数で価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
[付記7]第1期間の終了時点で必要数の設定が変更される旨をユーザに通知する通知部をさらに備える、付記1~6の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、必要数の設定が変更される前に、変更前の必要数で価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【0102】
[付記8]に対応する課題
本発明の目的の1つは、必要数の設定が変更される前に必要数の価値を得るために必要な案内をユーザに行うことである。
[付記8]通知部は、必要数の設定に応じて、ユーザに価値が付与されるために必要な案内をユーザに通知する、付記7に記載の情報処理装置。
これにより、必要数の設定が変更される前に必要数の価値を得るために必要な案内をユーザに行うことができる。
【0103】
[付記9]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より有利な特典を得るために、必要数の価値を保有するまでに要した期間を短くする動機付けをユーザに与えることである。
[付記9]特典付与部は、ユーザが必要数の価値を保有するまでに要した期間が短いほど、有利な特典をユーザに付与する、付記1~8の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、より有利な特典を得るために、必要数の価値を保有するまでに要した期間を短くする動機付けをユーザに与えることができる。
【0104】
[付記10]に対応する課題
本発明の目的の1つは、特典を得るために必要な価値の消費数について、特典の付与によって関連付けられたゲーム媒体の希少度が異なるユーザ間の公平性を確保することである。
[付記10]設定部は、特典の付与によってユーザに関連付けられたゲーム媒体の希少度が所定希少度以上である場合、所定希少度未満である場合と比べて、必要数を増加させて設定する、付記1~9の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、特典を得るために必要な価値の消費数について、特典の付与によって関連付けられたゲーム媒体の希少度が異なるユーザ間の公平性を確保することができる。
【0105】
[付記11]に対応する課題
本発明の目的の1つは、特典を得るために必要な価値の消費数について、特典の付与によって関連付けられたゲーム媒体の希少度が異なるユーザ間の公平性を確保することである。
[付記11]設定部は、特典の付与によってユーザに関連付けられたゲーム媒体の希少度が所定希少度以下である場合、所定希少度より大きい場合と比べて、必要数を減少させて設定する、付記1~10の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、特典を得るために必要な価値の消費数について、特典の付与によって関連付けられたゲーム媒体の希少度が異なるユーザ間の公平性を確保することができる。
【0106】
[付記12]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より少ない必要数の価値の消費で特典を得るために、自身との間で所定関係を有する所定ユーザを作る動機付けをユーザに与えることである。
[付記12]設定部は、ユーザと所定関係を有する所定ユーザに価値が付与された場合、価値が付与されない場合と比べて、必要数を減少させて設定する、付記1~11の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、より少ない必要数の価値の消費で特典を得るために、自身との間で所定関係を有する所定ユーザを作る動機付けをユーザに与えることができる。
【0107】
[付記13]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
[付記13]本実施形態に係る情報処理方法においては、プロセッサが、ユーザが必要数の価値を消費することによってユーザに特典を付与し、プロセッサが、特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合よりも必要数を小さく設定する。
上記の情報処理方法によれば、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【0108】
[付記14]に対応する課題
本発明の目的の1つは、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることである。
[付記14]本実施形態に係る情報処理プログラムは、プロセッサに、ユーザが必要数の価値を消費することによってユーザに特典を付与し、特典の付与に関連する所定タイミングからの経過時間が短い場合、長い場合よりも必要数を小さく設定する処理を実行させる。
上記の情報処理プログラムによれば、より少ない価値の消費で特典を得るために、より早いタイミングで価値を消費する動機付けをユーザに与えることができる。
【符号の説明】
【0109】
1:ゲームシステム、10:サーバ、11:制御部、11a:受付部、11b:プレイ制御部、11c:抽選実行部、11d:特典付与部、11e:設定部、11f:価値調整部、11g:価値消費部、11h:通知部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、40,82:ゲームプレイボタン、42,84:通常抽選要求ボタン、44:特別抽選要求ボタン、50:第1の抽選要求ボタン、52:第2の抽選要求ボタン、60,70:キャラクタ画像、62,72:抽選結果内容メッセージ、80:通知メッセージ、U,U1,U2,U3,U4:ユーザ
図1
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図12