(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126381
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20240912BHJP
B60R 1/26 20220101ALI20240912BHJP
【FI】
H04N7/18 J
B60R1/26 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034717
(22)【出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕也
(72)【発明者】
【氏名】植村 暢彦
【テーマコード(参考)】
5C054
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054CE00
5C054HA30
(57)【要約】
【課題】 車体に対するカメラの取り付け位置を変更することができる作業車両を提供する。
【解決手段】 作業車両は、車体と、車体に接続される作業部と、車体よりも後方を撮影するカメラと、カメラと車体とを接続する接続具と、を備え、接続具は、車体に固定される本体部と、本体部とカメラとを接続し、本体部の複数の位置に固定可能なカメラ接続部と、を備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と、
前記車体に接続される作業部と、
前記車体よりも後方を撮影するカメラと、
前記カメラと前記車体とを接続する接続具と、を備え、
前記接続具は、
前記車体に固定される本体部と、
前記本体部と前記カメラとを接続し、前記本体部の複数の位置に固定可能なカメラ接続部と、を備える、作業車両。
【請求項2】
前記作業車両は、前記作業部が前記車体に回転可能に接続される荷台を備えるダンプトラックであり、
前記荷台は、
荷台下フレームと、
前記荷台下フレームの後方部から下方へ突出し、左右方向へ延びる軸心を軸にして前記車体に回転可能に接続されるヒンジ部と、を備え、
前記接続具は、少なくとも一部が左右方向視にて前記ヒンジ部と重なるように、配置され、
前記カメラは、前記車体と前記荷台との間に配置される、請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記カメラは、前記軸心よりも、上方に配置される、請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記カメラは、前記荷台が最大傾斜角で傾斜したときに、前記車体と前記荷台との間から前記車体よりも後方を撮影可能に、配置される、請求項2又は3に記載の作業車両。
【請求項5】
ナンバープレートに光を照射する光源をさらに備え、
前記接続具は、前記本体部と前記光源とを接続する光源接続部をさらに備える、請求項1~3の何れか1項に記載の作業車両。
【請求項6】
前記光源及び前記カメラは、それぞれ前記ナンバープレートよりも上方に配置され、
前記カメラは、前記光源から左右方向へ離れて、配置される、請求項5に記載の作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、作業車両は、車体と、車体に接続される作業部と、車体よりも後方を撮影するカメラとを備えている(例えば、特許文献1)。ところで、特許文献1に係る作業車両においては、カメラが車体に対して回転可能に接続されている一方で、車体に対するカメラの取り付け位置は、同じである、即ち、不変である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、車体に対するカメラの取り付け位置を変更することができる作業車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
作業車両は、車体と、前記車体に接続される作業部と、前記車体よりも後方を撮影するカメラと、前記カメラと前記車体とを接続する接続具と、を備え、前記接続具は、前記車体に固定される本体部と、前記本体部と前記カメラとを接続し、前記本体部の複数の位置に固定可能なカメラ接続部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図4】
図3のIV-IV線拡大断面図であって、一部の構成のみを示した図
【
図6】
図3のIV-IV線拡大断面図であって、一部の構成のみを示した図
【
図8】
図6の状態から、車体に対するカメラの取り付け位置を変更した状態を示す図
【
図9】荷台が水平状態を示す図((a)作業車両の要部右側面図、(b)表示装置の画像を示す図)
【
図10】荷台が最大傾斜状態を示す図((a)作業車両の要部右側面図、(b)表示装置の画像を示す図)
【発明を実施するための形態】
【0007】
各図面において、構成要素の寸法は、例えば、理解を容易にするために、実際の寸法に対して拡大、縮小して示す場合があり、また、各図面の間での寸法比は、一致していない場合がある。なお、各図面において、例えば、理解を容易にするために、構成要素の一部を省略して示す場合がある。
【0008】
第1、第2等の序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、構成要素は、この用語によって特に限定されるものではない。なお、序数を含む構成要素の個数は、特に限定されず、例えば、一つでもよい場合がある。また、以下の明細書及び図面で用いられる序数は、特許請求の範囲に記載された序数と異なる場合がある。
【0009】
以下、作業車両における一実施形態について、
図1~
図10を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、作業車両の構成等の理解を助けるために例示するものであり、作業車両の構成を限定するものではない。
【0010】
図1に示すように、作業車両1は、車体2と、車体2に接続される作業部3とを備えていてもよい。なお、以下の説明及び各図において、第1方向D1は、前後方向D1ともいい、第2方向D2は、左右方向D2ともいい、第3方向D3は、上下方向D3ともいう。即ち、それぞれの方向D1~D3は、作業車両1の運転席に座った人(ドライバー)から見た方向としている。
【0011】
前後方向D1のうち、図における矢印方向を前方向とし、図における矢印方向と反対方向を後方向とする。また、左右方向D2のうち、図における矢印方向を左方向とし、図における矢印方向と反対方向を右方向とする。また、上下方向D3のうち、図における矢印方向を上方向とし、図における矢印方向と反対方向を下方向とする。
【0012】
車体2は、例えば、本実施形態のように、前方に配置される運転室2aと、後方に配置される車体フレーム4と、複数の車輪2bとを備えていてもよい。また、作業車両1は、例えば、本実施形態のように、運転室2aの内部に表示装置1a(例えば、モニタ)を備えていてもよい。
【0013】
なお、作業車両1は、特に限定されない。例えば、本実施形態のように、作業車両1は、ダンプトラックであり、作業部3は、車体2に回転可能に接続される荷台5を備えている、という構成でもよい。また、例えば、作業車両1は、ブルドーザであり、作業部3は、排土板を備えている、という構成でもよい。また、例えば、作業車両1は、ロードローラ(転圧機)であり、作業部3は、ローラを備えている、という構成でもよい。
【0014】
また、車体2は、例えば、本実施形態のように、運転室2aを有する車体前部2cと、車体フレーム4を有し、車体前部2cに上下方向D3を軸にして回転可能に接続される車体後部2dとを備えている、即ち、トレーラタイプであってもよい。なお、車体2は、斯かる構成に限られず、例えば、運転室2aを有する車体前部2cと、車体フレーム4を有し、車体前部2cと一体となるように固定される車体後部2dとを備えている、即ち、単車タイプであってもよい。
【0015】
図1~
図3に示すように、車体フレーム4は、例えば、前後方向D1へ延びる車体前後フレーム4a,4aと、左右方向D2へ延び、車体前後フレーム4a,4aの後方部の上面に連結される車体左右フレーム4bと、車体左右フレーム4bの上面に連結される軸受部4cとを備えていてもよい。なお、荷台5が水平方向に対して傾斜するため、車体前後フレーム4aの後端4dは、例えば、本実施形態のように、水平方向に対して傾斜していてもよい。
【0016】
荷台5は、例えば、本実施形態のように、後端に荷物排出用の開口を有する荷台本体5aと、荷台本体5aの下端に連結される荷台下フレーム6と、荷台下フレーム6の後方部から下方へ突出し、車体2に回転可能に接続されるヒンジ部7とを備えていてもよい。なお、
図1において、二点鎖線は、最大傾斜角θ1で傾斜した状態(最大傾斜状態)の荷台5を示している。
【0017】
図2及び
図3に示すように、荷台下フレーム6は、例えば、前後方向D1へ延びる荷台前後フレーム6a,6aと、左右方向D2へ延び、荷台前後フレーム6a,6aの上方部に連結される荷台左右フレーム6bとを備えていてもよい。荷台左右フレーム6bは、例えば、本実施形態のように、左右方向D2の中央部に、上方へ凹む凹部6cを備えていてもよい。
【0018】
また、作業車両1は、例えば、本実施形態のように、車体2とヒンジ部7とを回転可能に接続する軸部8を備えていてもよい。軸部8は、例えば、本実施形態のように、左右方向D2へ延びて、円柱状に形成されていてもよい。なお、軸部8は、例えば、車体2(具体的には、車体左右フレーム4b)及びヒンジ部7のうち、一方と一体となるように固定され、他方に対して回転可能である、という構成でもよく、また、例えば、車体2及びヒンジ部7の両方に対して回転可能である、という構成でもよい。
【0019】
これにより、ヒンジ部7が、軸部8を介して、車体フレーム4の軸受部4cに接続されているため、ヒンジ部7は、左右方向D2へ延びる軸心7a(
図4及び
図6参照)を軸にして、車体2に回転可能に接続されている。なお、ヒンジ部7の軸心7aは、軸部8の軸心と一致している。
【0020】
また、ヒンジ部7は、荷台下フレーム6(具体的には、荷台前後フレーム6a)から突出している領域を指す。具体的には、ヒンジ部7は、軸心7aが延びる左右方向D2視にて、荷台下フレーム6(具体的には、荷台前後フレーム6a)と重なっていない領域を指す。
【0021】
図3~
図7に示すように、作業車両1は、例えば、ナンバープレート10と、ナンバープレート10に光を照射する光源11と、車体2よりも後方を撮影するカメラ12と、ナンバープレート10、光源11及びカメラ12のそれぞれと車体2とを接続する接続具13とを備えていてもよい。また、作業車両1は、例えば、本実施形態のように、光源11を覆う光源カバー14と、カメラ12を覆うカメラカバー15とを備えていてもよい。
【0022】
接続具13は、例えば、本実施形態のように、車体フレーム4の車体左右フレーム4bに固定される本体部16と、本体部16とナンバープレート10とを接続するプレート接続部17と、本体部16と光源11とを接続する光源接続部18と、本体部16とカメラ12とを接続するカメラ接続部19とを備えていてもよい。
【0023】
これにより、ナンバープレート10は、本体部16及びプレート接続部17によって、車体フレーム4に接続され、光源11は、本体部16及び光源接続部18によって、車体フレーム4に接続され、カメラ12は、本体部16及びカメラ接続部19によって、車体フレーム4に接続されている。したがって、接続具13は、ナンバープレート10、光源11及びカメラ12のそれぞれを車体2に接続することができる。
【0024】
なお、特に限定されないが、プレート接続部17及び光源接続部18は、例えば、本実施形態のように、一体となっていてもよい。そして、各部間16,17(16,18;10,17;11,18等)の固定は、特に限定されず、例えば、接合(例えば、溶接、接着等)による固定でもよく、また、例えば、締結手段(例えば、ボルト及びナット等)を用いた固定でもよい。
【0025】
なお、
図4及び
図5においては、カメラ12、カメラカバー15及びカメラ接続部19は、図示されていない。また、
図6及び
図7においては、ナンバープレート10、光源11、光源カバー14、プレート接続部17及び光源接続部18は、図示されていない。
【0026】
光源11は、特に限定されず、例えば、LEDでもよく、また、例えば、ランプでもよい。また、カメラ12は、特に限定されず、例えば、CCDカメラでもよく、また、例えば、CMOSカメラでもよい。そして、カメラ12で撮影した画像は、例えば、表示装置1a(
図1参照)で表示されていてもよい。
【0027】
接続具13の一部は、例えば、本実施形態のように、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なっていてもよい。本実施形態においては、接続具13のうち、本体部16、プレート接続部17及びカメラ接続部19のそれぞれの一部は、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なっている。
【0028】
これにより、光源11及びカメラ12は、車体2の後端、即ち、車体フレーム4の後端4d(
図2参照)よりも前方に配置され、且つ、光源11及びカメラ12は、車体2と荷台5との間に配置される。したがって、例えば、光源11及びカメラ12が作業車両1の外部に露出することを抑制することができるため、例えば、外部の物が光源11及びカメラ12に当たることを抑制することができる。
【0029】
なお、接続具13の一部は、例えば、本実施形態のように、左右方向D2視にて軸部8と重なっている、という構成でもよい。さらに、接続具13の一部は、例えば、本実施形態のように、左右方向D2視にてヒンジ部7の軸心7aと重なっている、という構成でもよい。
【0030】
また、カメラ12は、例えば、本実施形態のように、車体2と荷台5とによって形成される内部空間に、配置されていてもよい。具体的には、カメラ12は、例えば、前後方向D1視にて、荷台5の荷台前後フレーム6a,荷台左右フレーム6b及びヒンジ部7と車体2の車体左右フレーム4b及び軸受部4cとによって形成される内部空間に、配置されていてもよい。
【0031】
また、カメラ12は、例えば、本実施形態のように、上下方向D3において、車体2と荷台5との間に配置されていてよい。具体的には、カメラ12は、例えば、荷台5(具体的には、荷台左右フレーム6b)の真下で、且つ、車体2(具体的には、車体左右フレーム4b)の真上に配置されていてもよい。即ち、カメラ12の一部は、上下方向D3視にて、荷台5(具体的には、荷台左右フレーム6b)及び車体2(具体的には、車体左右フレーム4b)とそれぞれ重なるように、配置されていてもよい。
【0032】
また、光源11及びカメラ12のぞれぞれは、例えば、本実施形態のように、ヒンジ部7の軸心7aよりも、上方に配置されていてもよい。具体的には、光源11及びカメラ12のそれぞれは、例えば、本実施形態のように、ナンバープレート10よりも、上方に配置されていてもよい。
【0033】
これにより、光源11及びカメラ12をより上方へ配置することができる。したがって、例えば、荷台5が車体2に対して回転して傾斜し、荷台5から荷物(例えば、土砂、砂利等)が排出されるときに、粉塵等が舞って光源11及びカメラ12まで到達することを抑制することができる。
【0034】
また、カメラ12は、例えば、本実施形態のように、光源11から左右方向D2へ離れて、配置されてもよい。これにより、例えば、光源11から放射された光がカメラ12で直接に受けることを抑制することができる。
【0035】
ところで、
図6~
図8に示すように、接続具13は、例えば、カメラ接続部19が本体部16の複数の位置に固定可能にする固定機構20を備えていてもよい。固定機構20は、例えば、本実施形態のように、カメラ接続部19に設けられる接続孔19aと、接続孔19aの個数よりも多い個数を本体部16に設けられる本体孔16aと、接続孔19a及び本体孔16aに挿通されて、カメラ接続部19及び本体部16を締結する締結手段20a(例えば、ボルト及びナット等)とを備えていてもよい。
【0036】
なお、特に限定されないが、本実施形態においては、接続孔19aは、上下方向D3に2つ並べられ、本体孔16aは、上下方向D3に5つ並べられている。これにより、締結手段20aが挿通される本体孔16aを変更することによって、本体部16に対するカメラ接続部19の固定位置を変更することができる。したがって、接続具13によって、車体2に対するカメラ12の取り付け位置を変更することができる。
【0037】
ここで、本実施形態に係るカメラ12が撮影する領域について、
図9及び
図10を参照しながら説明する。なお、以下の説明は、カメラ12が撮影する領域等の理解を助けるために例示するものであり、カメラ12が撮影する領域を限定するものではない。
【0038】
図9は、荷台5が水平である状態(水平状態)を示し、
図10は、荷台5が最大傾斜角θ1で傾斜した状態(最大傾斜状態)を示している。なお、
図9及び
図10において、二点鎖線は、カメラ12の撮影領域を示している。
【0039】
図9(a)及び
図10(a)に示すように、カメラ12が車体2と荷台5との間に配置されているため、荷台5が水平状態のときでも最大傾斜状態のときでも、カメラ12は、車体2と荷台5との間から車体2よりも後方を撮影する。これにより、荷台5の傾斜角に拘わらず、車体2よりも後方をカメラ12で撮影することができる。
【0040】
例えば、本実施形態のように、カメラ12は、後方で且つ斜め下方の領域を撮影していてもよい。特に限定されないが、例えば、
図9(b)及び
図10(b)に示すように、カメラ12は、下方領域に車体2の後端(具体的には、車体フレーム4の後端4d)が映るように、車体2の後方及び車体2よりも後方を撮影していてもよい。
【0041】
これにより、例えば、カメラ12で撮影した画像(表示装置1aに表示される画像)によって、車体2の後方の状態(例えば、荷台5からの荷物の落下状態)を確認しながら、作業車両1を走行することができる。したがって、例えば、荷物(例えば、土砂、砂利等)を均一に広げながら落下させることができる。
【0042】
[1]
以上より、作業車両1は、本実施形態のように、車体2と、前記車体2に接続される作業部3と、前記車体2よりも後方を撮影するカメラ12と、前記カメラ12と前記車体2とを接続する接続具13と、を備え、前記接続具13は、前記車体2に固定される本体部16と、前記本体部16と前記カメラ12とを接続し、前記本体部16の複数の位置に固定可能なカメラ接続部19と、を備える、という構成が好ましい。
【0043】
斯かる構成によれば、カメラ接続部19が、本体部16の複数の位置に固定可能であるため、本体部16に対するカメラ接続部19の固定位置を変更することができる。これにより、接続具13によって、車体2に対するカメラ12の取り付け位置を変更することができる。
【0044】
[2]
また、上記[1]の作業車両1においては、本実施形態のように、前記作業車両1は、前記作業部3が前記車体2に回転可能に接続される荷台5を備えるダンプトラックであり、前記荷台5は、荷台下フレーム6と、前記荷台下フレーム6の後方部から下方へ突出し、左右方向D2へ延びる軸心7aを軸にして前記車体2に回転可能に接続されるヒンジ部7と、を備え、前記接続具13は、少なくとも一部が左右方向D2視にて前記ヒンジ部7と重なるように、配置され、前記カメラ12は、前記車体2と前記荷台5との間に配置される、という構成が好ましい。
【0045】
斯かる構成によれば、ヒンジ部7は、荷台下フレーム6の後方部から下方へ突出し、車体2に回転可能に接続されている。そして、接続具13の少なくとも一部が、左右方向D2視にて、ヒンジ部7と重なることによって、車体2と荷台5との間に、カメラ12を配置することができる。
【0046】
[3]
また、上記[2]の作業車両1においては、本実施形態のように、前記カメラ12は、前記軸心7aよりも、上方に配置される、という構成が好ましい。
【0047】
斯かる構成によれば、上下方向D3にて車体2と荷台5との間に、カメラ12を配置することができ、しかも、ヒンジ部7の軸心7aよりも上方に、カメラ12を配置することができる。これにより、カメラ12をより上方へ配置することができる。したがって、例えば、荷台5が車体2に対して回転して傾斜し、荷台5から荷物(例えば、土砂、砂利等)が排出されるときに、粉塵等が舞ってカメラ12まで到達することを抑制することができる。
【0048】
[4]
また、上記[2]又は[3]の作業車両1においては、本実施形態のように、前記カメラ12は、前記荷台5が最大傾斜角θ1で傾斜したときに、前記車体2と前記荷台5との間から前記車体2よりも後方を撮影可能に、配置される、という構成が好ましい。
【0049】
斯かる構成によれば、荷台5が最大傾斜角θ1で傾斜した状態で、カメラ12は、車体2と荷台5との間から車体2よりも後方を撮影する。これにより、荷台5の傾斜角に拘わらず、車体2よりも後方をカメラ12で撮影することができる。
【0050】
[5]
また、上記[1]~[4]の何れか一つの作業車両1は、本実施形態のように、ナンバープレート10に光を照射する光源11をさらに備え、前記接続具13は、前記本体部16と前記光源11とを接続する光源接続部18をさらに備える、という構成が好ましい。
【0051】
斯かる構成によれば、カメラ12は、本体部16及びカメラ接続部19によって、車体2に接続され、光源11は、本体部16及び光源接続部18によって、車体2に接続される。これにより、接続具13は、カメラ12を車体2に接続するだけでなく、光源11も車体2に接続することができる。
【0052】
[6]
また、上記[5]の作業車両1においては、本実施形態のように、前記光源11及び前記カメラ12は、それぞれ前記ナンバープレート10よりも上方に配置され、前記カメラ12は、前記光源11から左右方向D2へ離れて、配置される、という構成が好ましい。
【0053】
斯かる構成によれば、光源11及びカメラ12が、それぞれナンバープレート10よりも上方に配置されているため、カメラ12をより上方に配置することができる。これにより、例えば、荷台5が車体2に対して回転して傾斜し、荷台5から荷物(例えば、土砂、砂利等)が排出されるときに、粉塵等が舞って光源11及びカメラ12まで到達することを抑制することができる。しかも、カメラ12が、光源11から左右方向D2へ離れているため、例えば、光源11から放射された光がカメラ12で直接に受けることを抑制することができる。
【0054】
なお、作業車両1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、作業車両1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0055】
(A)上記実施形態に係る作業車両1においては、接続具13の一部は、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なっている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。例えば、接続具13の全部は、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なっている、という構成でもよい。また、例えば、接続具13は、左右方向D2視にてヒンジ部7から離れている、という構成でもよい。
【0056】
(B)上記実施形態に係る作業車両1においては、荷台5の位置に拘わらず、接続具13の少なくとも一部は、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なっている、という構成である。具体的には、荷台5が水平状態及び最大傾斜状態のときに、接続具13の少なくとも一部は、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なっている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。
【0057】
例えば、荷台5が水平状態のときに、接続具13の少なくとも一部は、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なり、荷台5が最大傾斜状態のときに、接続具13は、左右方向D2視にて、ヒンジ部7から離れる、という構成でもよい。また、例えば、荷台5が最大傾斜状態のときに、接続具13の少なくとも一部は、左右方向D2視にてヒンジ部7と重なり、荷台5が水平状態のときに、接続具13は、左右方向D2視にて、ヒンジ部7から離れる、という構成でもよい。
【0058】
(C)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、光源11及びカメラ12は、車体2の後端(車体フレーム4の後端4d)よりも前方に配置され、上下方向D3にて車体2と荷台5との間に配置されている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。
【0059】
例えば、光源11は、車体2の後端(車体フレーム4の後端4d)よりも後方に配置されていてもよい。そして、光源11の少なくとも一部は、前後方向D1視にて、車体フレーム4と重なっていてもよい。
【0060】
また、例えば、カメラ12は、車体2の後端(車体フレーム4の後端4d)よりも後方に配置されていてもよい。そして、カメラ12の少なくとも一部は、前後方向D1視にて、車体フレーム4と重なっていてもよい。
【0061】
(D)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、光源11及びカメラ12は、ヒンジ部7の軸心7aよりも、上方に配置されている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。例えば、光源11は、ヒンジ部7の軸心7aよりも、下方に配置されている、という構成でもよい。また、例えば、カメラ12は、ヒンジ部7の軸心7aよりも、下方に配置されている、という構成でもよい。
【0062】
(E)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、カメラ12は、荷台5が最大傾斜角θ1で傾斜したときに、車体2と荷台5との間から車体2よりも後方を撮影可能に、配置されている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。例えば、カメラ12は、荷台5が最大傾斜角θ1で傾斜したときに、荷台5のみを撮影するように、配置されている、という構成でもよい。
【0063】
(F)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、光源11及びカメラ12は、ナンバープレート10よりも上方に配置されている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。例えば、光源11は、ナンバープレート10よりも下方に配置されている、という構成でもよい。また、例えば、カメラ12は、ナンバープレート10よりも下方に配置されている、という構成でもよい。なお、例えば、作業車両1は、光源11を備えていない、という構成でもよい。
【0064】
(G)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、カメラ12は、光源11から左右方向D2へ離れて、配置されている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。例えば、カメラ12は、少なくとも一部が前後方向D1視にて光源11と重なるように、配置されている、という構成でもよい。
【0065】
(H)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、固定機構20は、車体2に対するカメラ12の取り付け位置を上下方向D3で変更可能である、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。固定機構20は、前後方向D1、左右方向D2及び上下方向D3の少なくとも一つの方向で、車体2に対するカメラ12の取り付け位置を変更可能である、という構成であればよい。
【0066】
(I)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、固定機構20は、カメラ接続部19に設けられる真円形状の接続孔19aと、本体部16に設けられる真円形状の本体孔16aと、接続孔19a及び本体孔16aに挿通されて、カメラ接続部19及び本体部16を締結する締結手段20aとを備えている、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。固定機構20は、カメラ接続部19が本体部16の複数の位置に固定可能な構成であれば、特に限定されない。
【0067】
例えば、接続孔19a及び本体孔16aの少なくとも一つが、所定方向に沿って延びる長孔形状に形成されることによって、接続孔19a及び本体孔16aに挿通される締結手段20aの位置が、変更可能であるため、カメラ接続部19は、本体部16の複数の位置に固定可能である、という構成でもよい。また、例えば、カメラ接続部19が、本体部16を挟むことによって本体部16に固定可能な挟み部を備え、挟み部が、本体部16の複数の位置を挟むことが可能であることによって、カメラ接続部19は、本体部16の複数の位置に固定可能である、という構成でもよい。
【0068】
(J)また、上記実施形態に係る作業車両1においては、ヒンジ部7は、荷台下フレーム6の後方部から下方へ突出している、という構成である。しかしながら、作業車両1は、斯かる構成に限られない。例えば、ヒンジ部7は、荷台下フレーム6の荷台前後フレーム6aの後端から後方へ突出している、という構成でもよい。また、例えば、ヒンジ部7は、荷台下フレーム6の荷台左右フレーム6bから前方又は後方へ突出している、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0069】
1…作業車両、1a…表示装置、2…車体、2a…運転室、2b…車輪、2c…車体前部、2d…車体後部、3…作業部、4…車体フレーム、4a…車体前後フレーム、4b…車体左右フレーム、4c…軸受部、4d…後端、5…荷台、5a…荷台本体、6…荷台下フレーム、6a…荷台前後フレーム、6b…荷台左右フレーム、6c…凹部、7…ヒンジ部、7a…軸心、8…軸部、10…ナンバープレート、11…光源、12…カメラ、13…接続具、14…光源カバー、15…カメラカバー、16…本体部、16a…本体孔、17…プレート接続部、18…光源接続部、19…カメラ接続部、19a…接続孔、20…固定機構、20a…締結手段、D1…前後方向、D2…左右方向、D3…上下方向