(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126418
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
A63F5/04 650
A63F5/04 611Z
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034783
(22)【出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100148563
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 実
(72)【発明者】
【氏名】山王 剛史
【テーマコード(参考)】
2C182
2C518
【Fターム(参考)】
2C182CE26
2C518EA08
2C518EA09
2C518EB05
2C518EB07
2C518EC26
(57)【要約】
【課題】進行不能状態に関する情報を把握し易くすることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】演出表示装置は、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数、及び、所定期間内に進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な到達回数画像を表示可能である。これにより、到達回数画像に基づき、どの程度の頻度で復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するか、又は、どの程度の頻度で進行不能状態に制御されるかについて、把握し易くすることができる。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能な遊技機において、
特別条件の成立を契機として前記進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段と、
表示手段と、
前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、
遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、
前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において前記操作手段が操作されることにより、所定期間内に前記特別条件が成立した回数、及び、所定期間内に前記進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な特定情報を前記表示手段に表示可能であることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記特別条件は、遊技媒体が付与されることに伴って成立し得る請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、前記進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特殊情報を表示可能である請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機の中には、特許文献1に記載された遊技機のように、記憶手段の記憶内容が一致しない場合、遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御されるものがある。進行不能状態に制御されることは、遊技を進行することができない状況に陥ることに相当する。このため、例えば、進行不能状態に関する情報を把握することによって、頻繁に進行不能状態に制御されることに対処したいと考える遊技機の管理者の存在も考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日においては、進行不能状態に関する情報を遊技機の管理者が把握し易くすることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する遊技機は、遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能な遊技機において、特別条件の成立を契機として前記進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段と、表示手段と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において前記操作手段が操作されることにより、所定期間内に前記特別条件が成立した回数、及び、所定期間内に前記進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な特定情報を前記表示手段に表示可能であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、進行不能状態に関する情報を把握し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図3】スロットマシンの電気的構成を示す図である。
【
図6】(a)及び(b)は、設定値確認状態において各種の選択画像が表示されているときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図である。
【
図7】(a)及び(b)は、エラー履歴が表示されているときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図である。
【
図8】(a)及び(b)は、演出表示装置の表示内容のうち日時を設定可能な表示内容の一例を示す図である。
【
図9】(a)及び(b)は、演出表示装置の表示内容のうち進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容の一例を示す図である。
【
図10】(a)~(f)は、進行不能状態に制御された後の演出表示装置の表示内容の一例を示す図である。
【
図11】(a)~(d)は、進行不能状態に制御された後の演出表示装置の表示内容の一例を示す図である。
【
図12】変更例において、進行不能状態に制御された後の演出表示装置の表示内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、遊技機の一種であるスロットマシン(所謂、回胴式遊技機)の実施形態について説明する。本明細書において、上、下、左、右、前(正面)、後の各方向は、スロットマシンで遊技を行う遊技者から見たときの各方向を指すものとする。
【0009】
図1に示すように、遊技機としてのスロットマシン10(以下、遊技機10と示す)は、四角箱状の本体キャビネット11を備えている。本体キャビネット11は、前面に、図示しない開口部を備えている。遊技機10は、本体キャビネット11の開口部を覆っている前面扉12を備えている。扉部材としての前面扉12は、本体キャビネット11に対して開閉可能に支持されている。遊技機10は、前面扉12が開放されていることを検知可能な扉開放センサSEaを備えている(
図3に示す)。前面扉12が開放されることは、扉部材の開放に関する扉開放エラーに相当する。本実施形態では、扉開放エラーが特定エラーに相当する。そして、本実施形態では、扉開放エラーを検出することが可能な扉開放センサSEaによって、特定エラーを検出することが可能な特定エラー検出手段としての機能が実現される。扉開放センサSEaは、扉部材が開放されていることを検知可能な開放検知手段ともいえる。遊技機10は、施錠部SJを備える。遊技機10では、施錠部SJによって前面扉12の開放が規制されている。遊技機10では、例えば、遊技場の管理者が管理する鍵を用いて施錠部SJを右回りに操作することで解錠され、前面扉12を開放させることができる。
【0010】
遊技機10は、前面扉12に、例えば、発光体を点灯、消灯又は点滅させる演出を実行可能な発光手段としての装飾ランプ13を備えている。遊技機10は、前面扉12に、例えば、効果音や楽曲、音声などの音を出力する演出を実行可能な音出力手段としてのスピーカ14を備えている。遊技機10は、前面扉12に、例えば、キャラクタや文字などを模した画像を表示する演出を実行可能な表示手段としての演出表示装置15を備えている。演出表示装置15としては、例えば、液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイなどを採用できる。遊技機10は、前面扉12の前面であって、且つ、演出表示装置15の下方に、略四角形の表示窓12aを備えている。表示窓12aは、例えば、無色透明の樹脂材料製である。本実施形態では、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15のうち一部又は全部の演出装置が演出実行手段に相当する。
【0011】
遊技機10は、リールユニット16を備える。リールユニット16は、表示窓12aを介して(通じて)遊技者が視認できるように、機内部に配設されている。リールユニット16は、左リール16a(第1リール)、中リール16b(第2リール)及び右リール16c(第3リール)を備える。リール16a~16cは、ドラムとも称される回胴である。このように、遊技機10は、複数のリールを備える。リール16a~16cは、その外周面に沿って、複数の図柄が識別可能に配列されている図柄列をそれぞれ備える。図柄列は、複数の図柄を長手方向に沿って印刷した帯状の透光性フィルムを、リール16a~16cの外側に巻き付けることにより設けられている。リール16a~16cの図柄列には、それぞれ21個の図柄が含まれている。図柄には、複数種類の図柄がある。例えば、複数種類の図柄には、チェリーを模したチェリー図柄、スイカを模したスイカ図柄、ベルを模したベル図柄、赤色の「7」を模した赤セブン図柄、「7」を模した白セブン図柄及び「REPLAY」の文字を模したリプレイ図柄が含まれる。このように、リール16a~16cは、複数の図柄をそれぞれ有している。
【0012】
リールユニット16は、左リール16aを駆動させるアクチュエータ、中リール16bを駆動させるアクチュエータ、及び、右リール16cを駆動させるアクチュエータを備える。リール16a~16c駆動させるアクチュエータとしては、例えば、ステッピングモータを採用できる。リール16a~16cは、それぞれに対応して設けられたアクチュエータによって、相互に独立して、縦方向に回転及び停止が可能である。遊技機10では、リール16a~16cが回転すると、表示窓12aを介して視認可能な図柄列(複数種類の図柄)が変動され、変動ゲームが実行される。例えば、図柄列の変動は、図柄列が上方から下方に向かって縦方向にスクロール表示される態様により行われる。このように、遊技機10は、変動ゲームを実行可能に構成されている。リールユニット16は、左リール16aの回転位置を検出するための左リールセンサSE1、中リール16bの回転位置を検出するための中リールセンサSE2、及び、右リール16cの回転位置を検出するための右リールセンサSE3を備える(
図3に示す)。
【0013】
表示窓12aは、リール16a~16cにおいて周方向に連続している3つの図柄を表示可能な大きさである。表示窓12aには、リール16a~16c毎に、上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置が設定されている。リールの回転が停止した場合に上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置の各停止位置には、1つの図柄が停止して表示される。そして、遊技機10では、表示窓12aを介して各停止位置に停止された図柄を視認することができ、表示窓12aに図柄が表示される。つまり、リール16a~16cのうち一部又は全部のリールの回転が停止している場合には、回転が停止しているリールが有する複数の図柄のうち少なくとも上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置に停止される計3つの図柄を、表示窓12aを介して視認することが可能である。遊技機10では、リール16a~16c毎に設定された3つの停止位置の中から1つずつ選択された停止位置の組み合わせによって、停止された図柄組み合わせを入賞と判定し得る有効な停止位置の組み合わせが設定されている。以下の説明では、有効な停止位置の組み合わせを構成する複数の停止位置を結んだラインを、単に「有効ラインYL」と示す。本実施形態では、リール16a~16cの各中段停止位置によって、有効ラインYL(有効な停止位置の組み合わせ)が構成されている。有効ラインYLは、入賞ラインともいわれる。
【0014】
ここで、図柄について「停止」とは、図柄が表示窓12a内、即ち上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置の何れかに停止され、遊技者に視認可能に表示されることを意味する。また、「入賞」とは、賞が定められた図柄組み合わせが有効ラインYL上に表示されることを意味している。遊技機10では、入賞が発生すると、当該入賞した図柄組み合わせに定められた賞が付与される。なお、有効な停止位置の組み合わせ以外の組み合わせは、表示された図柄組み合わせを入賞と判定し得ない無効な停止位置の組み合わせ(所謂、無効ライン)となる。以下、「変動ゲームにて導出されるゲーム結果」とは、変動ゲームにおいて有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせに相当する。
【0015】
遊技機10は、前面扉12の前面に、メダルを投入するメダル投入口17を備える。遊技機10は、機内部に、メダルセレクタを備える。メダルセレクタは、メダル投入口17から投入されたメダルを検出する投入センサSE4を備える(
図3に示す)。
【0016】
遊技機10は、前面扉12の前面に、ベットボタン18を備える。ベットボタン18は、遊技機10において内部的に記憶しているクレジットからメダルを掛ける手段である。ベットボタン18は、クレジットからメダルを掛けるときに操作する操作手段である。ベットボタン18は、遊技者が操作することができる。クレジットは、内部的に記憶されているメダルに相当する。遊技機10は、クレジットとしてメダルを記憶することで、遊技価値をデータとして記憶可能である。また、メダルを掛けることは、メダルをベットすることに相当する。なお、遊技機10では、メダル投入口17からメダルを投入することでメダルを掛けることも可能である。遊技機10は、メダルを掛けることで、メダルを消費し、変動ゲームを実行可能に構成されている。
【0017】
遊技機10は、前面扉12の前面に、操作可能な精算操作手段としての精算ボタン19を備える。精算ボタン19は、ベットされたメダル、及び、内部的に記憶しているクレジットを払い戻すときに操作する手段である。即ち、精算ボタン19は、ベットされたメダルやクレジットを精算するときに操作する操作手段である。精算ボタン19は、遊技者が操作することができる。
【0018】
遊技機10は、前面扉12の前面に、開始操作部としてのスタートレバー20を備える。スタートレバー20は、リール16a~16cの回転を開始させる開始操作をするための手段である。即ち、開始操作の受付は、変動ゲームを開始させる契機となる。このように、スタートレバー20は、変動ゲームを開始させるときに操作する操作手段である。スタートレバー20は、遊技者が操作することができる。変動ゲームを開始させるスタートレバー20の操作は、開始操作といえる。遊技機10では、開始操作に基づき変動ゲームが開始される。
【0019】
遊技機10は、前面扉12の前面に、左ストップボタン21(第1ストップボタン)を備える。左ストップボタン21は、左リール16aと対応しており、左リール16aの回転を停止させる停止操作をするための操作手段である。遊技機10は、前面扉12の前面に、中ストップボタン22(第2ストップボタン)を備える。中ストップボタン22は、中リール16bと対応しており、中リール16bの回転を停止させる停止操作をするための操作手段である。遊技機10は、前面扉12の前面に、右ストップボタン23(第3ストップボタン)を備える。右ストップボタン23は、右リール16cと対応しており、右リール16cの回転を停止させる停止操作をするための操作手段である。ストップボタン21~23は、遊技者が操作することができる。ストップボタン21~23は、複数の図柄列と各別に対応している。ストップボタン21~23は、それぞれ停止操作部に相当する。このように、遊技機10は、ストップボタンが操作されたことを契機としてリールの回転を停止させることが可能に構成されている。また、回転中のリールを停止させるストップボタンの操作は、停止操作といえる。遊技機10では、停止操作に基づきリールの回転が停止する。以上のように、遊技機10は、複数のリール16a~16cにそれぞれ対応する複数の停止操作手段としてのストップボタン21~23を備える。以下の説明では、ストップボタン21~23のうち最初の停止操作を第1停止操作と示し、2番目の停止操作を第2停止操作と示し、3番目の停止操作を第3停止操作と示す場合がある。
【0020】
ストップボタン21~23の操作順序(以下、押し順と示す)には、第1停止操作、第2停止操作及び第3停止操作を行うストップボタンを異ならせた押し順として、第1押し順~第6押し順の全6通りがある。第1押し順は、左リール16a→中リール16b→右リール16cの順に回転が停止されるように、ストップボタン21~23を操作する押し順である。第2押し順は、左リール16a→右リール16c→中リール16bの順に回転が停止されるように、ストップボタン21~23を操作する押し順である。第3押し順は、中リール16b→左リール16a→右リール16cの順に回転が停止されるように、ストップボタン21~23を操作する押し順である。第4押し順は、中リール16b→右リール16c→左リール16aの順に回転が停止されるように、ストップボタン21~23を操作する押し順である。第5押し順は、右リール16c→左リール16a→中リール16bの順に回転が停止されるように、ストップボタン21~23を操作する押し順である。第6押し順は、右リール16c→中リール16b→左リール16aの順に回転が停止されるように、ストップボタン21~23を操作する押し順である。
【0021】
遊技機10は、前面扉12の前面における下部に、払出口26を備える。遊技機10は、払出口26から払出されたメダルを受ける受皿27を備える。遊技機10は、機内部に、払出口26からメダルを払い出す払出動作が可能なホッパーユニットHUを備える(
図3に示す)。
【0022】
遊技機10は、前面扉12の前面に、遊技者が操作可能な選択ボタンSBを備えている。選択ボタンSBは、上ボタンSBaと、右ボタンSBbと、下ボタンSBcと、左ボタンSBdと、決定ボタンSBeと、で構成されている。本実施形態では、選択ボタンSBが、遊技者が操作可能な操作手段に相当する。
【0023】
遊技機10は、前面扉12の前面に、予め定めた情報を表示できる情報パネル30を備えている。情報パネル30は、投入可能表示部を備えている。投入可能表示部は、例えば、発光体の点灯状態によって、遊技機10がメダルを投入可能な状態であるかを表示する。情報パネル30は、リプレイ表示部を備えている。リプレイ表示部は、例えば、発光体の点灯状態によって、再遊技(リプレイ)が作動中であるかを表示する。なお、再遊技については後述する。情報パネル30は、ウェイト表示部を備えている。ウェイト表示部は、例えば、発光体の点灯状態によって、ウェイトタイム中であるかを表示する。情報パネル30は、状態表示部を備えている。状態表示部は、例えば、遊技機10において発生したエラーを特定できるように、エラーコードを表示する。情報パネル30は、有利区間表示部を備えている。例えば、有利区間表示部は、発光体の点灯状態によって、有利区間であるかを表示する。
【0024】
また、情報パネル30は、1掛数表示部、2掛数表示部及び3掛数表示部を備えている。以下の説明では、1掛数表示部~3掛数表示部を纏めて掛数表示部と示す場合がある。掛数表示部は、例えば、掛数表示部を構成する3つの表示部の点灯状態によって、掛け数(ベット数)を表示する。「掛け数」は、「賭数」ともいわれることがある。遊技機10では、掛け数として3枚を設定することで1回の変動ゲームを行うことが可能である。つまり、遊技機10では、3枚のメダルを使用することで、1回の変動ゲームを行うことが可能に構成されている。情報パネル30は、クレジット表示部を備えている。クレジット表示部は、機内部においてクレジットとして記憶されているメダルの枚数を表示する。情報パネル30は、払出表示部を備えている。払出表示部としては、例えば、並ぶように配置された2つの7セグメント表示器を採用できる。この場合、払出表示部は、2つの7セグメント表示器により、00~99の十進法による二桁の数字を表示できるように構成できる。払出表示部は、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数に関する情報の表示を行う。なお、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数とは、実際に払出口26から払出されるメダルの枚数ではなく、クレジットに加算されるメダルの枚数でもあることから、変動ゲームにおける入賞の発生によって付与されるメダルの枚数ともいえる。
【0025】
次に、賞が定められた図柄組み合わせについて説明する。
賞が定められた図柄組み合わせとは、「役」ともいわれる。賞が定められた図柄組み合わせ(役)には、賞としてメダルの払い出しを定めた図柄組み合わせ(払出役)及び賞として再遊技を定めた図柄組み合わせ(再遊技役)がある。再遊技は、メダルを掛ける必要がなく次の変動ゲームを開始できることである。再遊技役は、リプレイ役ともいわれる。払出役には、例えば、チェリー役、スイカ役、ベル役及び一枚役がある。
【0026】
チェリー役には、賞として所定枚数(例えば、3枚)のメダルの払い出しが定められている。以下の説明において、チェリー役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「チェリー停止目」と示す。スイカ役には、賞として所定枚数(例えば、5枚)のメダルの払い出しが定められている。以下の説明において、スイカ役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「スイカ停止目」と示す。ベル役には、賞として所定枚数(例えば、15枚)のメダルの払い出しが定められている。以下の説明において、ベル役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「ベル停止目」と示す。一枚役には、賞として所定枚数(例えば、1枚)のメダルの払い出しが定められている。以下の説明において、一枚役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「ベルこぼし停止目」と示す。なお、払い出されるメダルの枚数とは、払出口26から実際に払い出されたメダルの数ではなく、クレジットとして追加(加算)されたメダルの数を含み、遊技者に付与されたメダルの数に相当する。
【0027】
再遊技役には、賞として再遊技が定められている。以下の説明において、再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「再遊技停止目」と示す。
遊技機10は、遊技状態を制御可能に構成されている。
【0028】
図2に示すように、遊技機10における遊技状態は、複数種類ある。具体的に、遊技機10における遊技状態には、第1通常状態、第2通常状態、第1有利状態及び第2有利状態がある。以下の説明では、第1通常状態及び第2通常状態を纏めて通常状態という場合があり、第1有利状態及び第2有利状態を纏めて有利状態という場合がある。具体的には後述するが、有利状態は、通常状態に比して、有利な遊技状態である。
【0029】
遊技機10では、第1通常状態であるときに、有利区間への移行が決定されると、第2通常状態へ移行する。遊技機10では、第2通常状態であるときに、第1有利状態への移行が決定されると、第1有利状態へ移行する。そして、遊技機10では、第1有利状態の終了条件が成立するときにおいて、移行条件が成立しない場合(
図2では、不成立と示す)、有利区間が終了し、第1通常状態へ移行する。一方、遊技機10では、第1有利状態の終了条件が成立するときにおいて、移行条件が成立する場合、第2通常状態へ移行する。なお、遊技機10では、第1有利状態において実行された変動ゲームの回数が規定回数に相当する「30回」に達した場合、第1有利状態の終了条件が成立する。遊技機10では、第2有利状態から第1有利状態へ移行している場合、又は、第2通常状態から第1有利状態へ移行した場合において第2有利状態へ移行することが抽選によって決定された場合、移行条件が成立し、第1有利状態の終了後に第2有利状態へ移行する。遊技機10では、第2有利状態に滞在可能な変動ゲームの残り回数に相当する滞在残回数が0に達した場合、有利区間が終了し、第1通常状態へ移行する。その他、遊技機10では、有利区間であるときに、有利区間の終了条件が成立した場合、有利区間が終了し、第1通常状態へ移行する。遊技機10では、有利区間における変動ゲームの実行回数が上限滞在回数に相当する「1500回」に達した場合、又は、有利区間において付与された遊技媒体の数が上限付与枚数に相当する「2400枚」に達した場合、有利区間の終了条件が成立する。
【0030】
遊技機10は、演出状態(演出モード)を制御可能に構成されている。
遊技機10における演出状態は、複数種類ある。具体的に、遊技機10における演出状態には、通常演出状態、擬似ボーナス演出状態及び有利演出状態がある。通常演出状態は、主に、通常状態であるときに滞在する演出状態である。擬似ボーナス演出状態は、主に、第1有利状態であるときに滞在する演出状態である。有利演出状態は、主に、第2有利状態であるときに滞在する演出状態である。各演出状態では、滞在中の演出状態を識別可能な演出状態識別情報が報知される。滞在中の演出状態とは、制御されている演出状態に相当する。遊技機10では、例えば、演出状態の種類毎に異なる背景画像を演出表示装置15に表示させたり、演出状態の種類毎に異なる発光色で装飾ランプ13を発光させたり、演出状態の種類毎に異なる背景音(所謂、BGM)をスピーカ14から出力させたりして、演出状態識別情報を報知する。演出状態識別情報を報知することで、遊技者は、滞在中の演出状態の種類を認識することができる。
【0031】
遊技機10では、例えば、賞が定められた図柄組み合わせを有効ラインYL上に停止させるためのストップボタンの操作態様を示唆又は報知する操作関連演出(以下、ナビ演出と示す)が実行される。ナビ演出において示唆又は報知されるストップボタンの操作態様には、ストップボタンの押し順及びストップボタンの操作タイミングが含まれる。ストップボタンの操作タイミングは、所謂、目押し位置を意味する。ナビ演出は、操作ナビゲーション演出や、押し順ナビゲーション演出(押し順ナビ)ともいわれる。
【0032】
遊技機10では、通常演出状態であるとき、遊技者にとって有利な内容でナビ演出が実行されない。一方、遊技機10では、擬似ボーナス演出状態であるとき及び有利演出状態であるとき、遊技者にとって有利な内容でナビ演出が実行される。即ち、擬似ボーナス演出状態であるとき及び有利演出状態であるときは、通常演出状態であるときに比して、遊技者にとって有利な内容でナビ演出が実行される割合が高い。なお、遊技機10では、通常演出状態であるときにナビ演出は実行されず、擬似ボーナス演出状態であるとき及び有利演出状態であるときにナビ演出が実行される。即ち、遊技機10では、擬似ボーナス演出状態であるとき及び有利演出状態であるとき、通常演出状態であるときに比して、ナビ演出が実行される割合が高い。このため、有利状態において制御される擬似ボーナス演出状態及び有利演出状態は、通常状態において制御される通常演出状態よりも有利な演出状態といえる。擬似ボーナス演出状態及び有利演出状態は、通常演出状態よりも有利な演出状態といえる。擬似ボーナス演出状態及び有利演出状態は、所謂、「アシストタイム(AT)」となる。したがって、有利状態は、通常状態に比して、有利である。
【0033】
遊技機10では、電力供給の開始に伴って設定値スイッチ45(
図3に示す)を操作することによって、設定値を設定することができる。設定値は、複数段階で構成されており、何れかの設定値を設定できる。即ち、遊技機10は、設定値スイッチ45を操作することで設定値を変更できる。本実施形態における設定値には、「1」~「6」がある。そして、遊技機10では、「1」~「6」のうち何れかを設定値として設定することができる。遊技機10では、電力供給の開始に伴って設定値スイッチ45を操作することにより、設定値を変更することが可能な設定値変更可能状態に制御される。遊技機10では、設定値変更可能状態においてスタートレバー20を操作することで、設定する設定値として選択している設定値を1段階ずつ変更することができる。そして、遊技機10では、設定値変更可能状態において設定値スイッチ45の操作を終えたときに選択されている設定値が、設定値として設定される。なお、遊技機10では、遊技を行うことが可能な状態であるときに設定値スイッチ45を操作することにより、設定値を確認することが可能な設定値確認状態に制御される。
【0034】
遊技機10では、設定値に基づく当選確率の下で各種の内部抽選が行われる。そして、遊技機10では、設定値により有利度が異なり、機械割が異なる。例えば、遊技機10では、設定値によって、役抽選において各種の役の入賞が許容される確率が異なる。例えば、遊技機10では、設定値によって、第1通常状態であるときに有利区間への移行が決定される確率が異なる。例えば、遊技機10では、設定値によって、第2通常状態であるときに第1有利状態への移行が決定される確率が異なる。例えば、遊技機10では、設定値によって、第2通常状態から第1有利状態へ移行した場合において第2有利状態へ移行することが決定される確率が異なる。遊技機10では、設定値によって有利状態に制御される確率が異なることから、設定値によって有利状態に制御される頻度が異なる。因みに、遊技機10では、設定値「1」<設定値「2」<設定値「3」<設定値「4」<設定値「5」<設定値「6」の順で、機械割が高く、有利度が高い。遊技機10では、少なくとも、設定値「4」~「6」のうち何れかが設定されているときには、設定値「1」~「3」のうち何れかが設定されているときに比して、有利状態に制御され易い。以上のように、遊技機10では、設定されている設定値に応じて内部抽選が行われる。
【0035】
遊技機10では、音量を調整することが可能に構成されている。遊技機10では、スピーカ14から出力される音のうち少なくとも一部の音の音量を調整可能に構成されている。「音量を調整する」ことは、「音量の出力強度を調整する」ことと捉えることもできる。「音量を調整する」ことは、音演出における音量という演出要素を調整することに相当する。即ち、音量を調整することは、演出要素を調整することに相当する。遊技機10は、上ボタンSBa又は下ボタンSBcを操作することで音量を調整可能に構成されている。即ち、遊技機10は、上ボタンSBa及び下ボタンSBcのうち少なくとも一方を操作することで音量を調整可能に構成されている。本実施形態では、上ボタンSBa及び下ボタンSBcのうち少なくとも一方が、音量を調整するにあたって操作する操作手段に相当する。以下の説明においては、上ボタンSBa又は下ボタンSBcを操作すること、つまり、上ボタンSBa及び下ボタンSBcのうち少なくとも一方を操作することを「ボタンSBa,SBcを操作する」と表現する場合がある。したがって、例えば、ボタンSBa,SBcを操作した場合とは、上ボタンSBa及び下ボタンSBcの両方を操作した場合に限らず、上ボタンSBaのみを操作した場合の他、下ボタンSBcのみを操作した場合も含むものである。このように、遊技機10は、ボタンSBa,SBcを操作することで演出要素としての音量を調整可能に構成されている。
【0036】
遊技機10では、1段階目~7段階目の中から音量を調整することができる。このため、遊技機10では、1段階目の音量が、調整可能な音量の中での最小音量に相当する。1段階目の音量に調整されている場合は、音量の段階が下限に達している場合に相当する。遊技機10では、7段階目の音量が、調整可能な音量の中での最大音量に相当する。7段階目の音量に調整されている場合は、音量の段階が上限に達している場合に相当する。
【0037】
遊技機10では、輝度を調整することが可能に構成されている。遊技機10では、装飾ランプ13が発光する発光演出のうち少なくとも一部の発光演出における装飾ランプ13の輝度を調整可能に構成されている。「輝度を調整する」ことは、「発光強度を調整する」ことと捉えることもできる。「輝度を調整する」ことは、発光演出における輝度という演出要素を調整することに相当する。即ち、輝度を調整することは、演出要素を調整することに相当する。輝度を調整することは、光量を調整するといわれることもある。遊技機10は、右ボタンSBb又は左ボタンSBdを操作することで輝度を調整可能に構成されている。即ち、遊技機10は、右ボタンSBb及び左ボタンSBdのうち少なくとも一方を操作することで輝度を調整可能に構成されている。本実施形態では、右ボタンSBb及び左ボタンSBdのうち少なくとも一方が、輝度を調整するにあたって操作する操作手段に相当する。以下の説明においては、右ボタンSBb又は左ボタンSBdを操作すること、つまり、右ボタンSBb及び左ボタンSBdのうち少なくとも一方を操作することを「ボタンSBb,SBdを操作する」と表現する場合がある。したがって、例えば、ボタンSBb,SBdを操作した場合とは、右ボタンSBb及び左ボタンSBdの両方を操作した場合に限らず、右ボタンSBbのみを操作した場合の他、左ボタンSBdのみを操作した場合も含むものである。このように、遊技機10は、ボタンSBb,SBdを操作することで演出要素としての輝度を調整可能に構成されている。
【0038】
遊技機10では、1段階目~7段階目の中から輝度を調整することができる。このため、遊技機10では、1段階目の輝度が、調整可能な輝度の中での最小輝度に相当する。1段階目の輝度に調整されている場合は、輝度の段階が下限に達している場合に相当する。遊技機10では、7段階目の輝度が、調整可能な輝度の中での最大輝度に相当する。7段階目の輝度に調整されている場合は、輝度の段階が上限に達している場合に相当する。
【0039】
次に、遊技機10の電気的構成を説明する。
図3に示すように、遊技機10は、主制御部としての主基板40を備える。主基板40は、変動ゲームに係る処理を行うとともに、該処理の結果に応じて制御情報を出力する。制御情報は、制御信号又は制御コマンドともいわれる。遊技機10は、副制御部としての副基板50を備える。副基板50は、主基板40から入力する制御情報に基づいて処理を行う。遊技機10は、電源ユニット60を備える。
【0040】
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主CPU41と、主ROM42と、主RWM43と、を備える。主CPU41は、主制御プログラムを実行することにより、各種の処理を行う。主ROM42は、主制御プログラム、及び、所定の抽選に用いられる判定値などを記憶している。主RWM43は、遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主RWM43が記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主RWM43は、各種の情報を記憶可能な記憶手段としての機能を実現する。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
【0041】
主基板40には、リールセンサSE1~SE3、投入センサSE4及び扉開放センサSEaが接続されている。主CPU41は、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1~SE4,SEaが出力する検知信号を入力可能に構成されている。主基板40には、リール16a~16cの各アクチュエータが接続されている。主CPU41は、図示しない駆動回路を介して、リール16a~16cの各アクチュエータの動作を制御可能に構成されている。
【0042】
主基板40には、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21~23が接続されている。主CPU41は、図示しないポートを介して、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21~23が出力する検知信号を入力可能に構成されている。
【0043】
主基板40には、情報パネル30が接続されている。主CPU41は、図示しない駆動回路を介して、情報パネル30の表示内容を制御可能に構成されている。主基板40には、ホッパーユニットHUが接続されている。主CPU41は、図示しない駆動回路を介して、ホッパーユニットHUを制御可能に構成されている。
【0044】
主基板40は、設定値スイッチ45と接続されている。主CPU41は、図示しないポートを介して、設定値スイッチ45が操作されたときに出力する検知信号を入力可能に構成されている。設定値スイッチ45は、前面扉12の裏側(後ろ側)、つまり、機内部に設けられている。設定値スイッチ45は、所定の鍵を用いることで操作することが可能に構成されている。以下の説明において、「設定値スイッチ45が操作される」という場合は、所定の鍵を用いて設定値スイッチ45が操作されることを意味する。このように、設定値スイッチ45は、前面扉12を開放することで操作することが可能である。
【0045】
ここで、主ROM42に記憶されている抽選テーブルのうち、複数ある当選番号の中から当選番号を決定するための内部抽選に用いられる役抽選テーブルと上記当選番号について説明する。なお、当選番号を決定するための内部抽選は、「役抽選」である。役抽選において決定される当選番号は、条件装置組み合わせともいわれる。このため、役抽選は、「条件装置組み合わせ抽選」ともいえる。以下の説明では、「役抽選にて所定の当選番号が決定される」ことを「役抽選にて所定の当選番号に当選する」と示したり、「役抽選にて決定される当選番号」を「当選した当選番号」と示したりする場合がある。
【0046】
当選番号は、変動ゲームにおいて導出(表示)可能な図柄組み合わせとして、1つ又は複数の図柄組み合わせが定められた制御情報である。即ち、当選番号は、変動ゲームにおいて入賞が可能な役として、1つ又は複数の役が定められた条件装置識別子である。当選番号には、例えば、チェリー役の入賞を許容する当選番号、スイカ役の入賞を許容する当選番号、ベル役の入賞を許容する当選番号及び再遊技役の入賞を許容する当選番号が含まれている。ベル役の入賞を許容する当選番号の中には、ベル役に加えて一枚役の入賞を許容する当選番号がある。ベル役及び一枚役の入賞を許容する当選番号には、ベル役を入賞させるためのストップボタンの操作順序と、一枚役を入賞させるためのストップボタンの操作順序と、が異なる当選番号が含まれている。例えば、ベル役及び一枚役の入賞を許容する当選番号には、所定の操作順序でストップボタンが操作された場合にはベル役が入賞する一方、所定の操作順序とは異なる操作順序でストップボタンが操作された場合には一枚役が入賞する当選番号が含まれている。
【0047】
以下の説明において、役抽選にてチェリー役の入賞を許容する当選番号に当選した場合を「チェリー役の入賞が許容された場合」と示す。なお、チェリー役の入賞が許容された場合とは、役抽選の抽選結果が「チェリー役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。以下の説明において、役抽選にてスイカ役の入賞を許容する当選番号に当選した場合を「スイカ役の入賞が許容された場合」と示す。なお、スイカ役の入賞が許容された場合とは、役抽選の抽選結果が「スイカ役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。以下の説明において、役抽選にてベル役の入賞を許容する当選番号に当選した場合を「ベル役の入賞が許容された場合」と示す。なお、ベル役の入賞が許容された場合とは、役抽選の抽選結果が「ベル役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。ベル役の入賞を許容する当選番号には、ベル役及び一枚役の入賞を許容する当選番号も含まれる。以下の説明において、役抽選にて再遊技役の入賞を許容する当選番号に当選した場合を「再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。再遊技役の入賞が許容された場合とは、役抽選の抽選結果が「再遊技役の入賞を許容する抽選結果」であることに相当する。
【0048】
主ROM42には、設定値毎に参照される役抽選テーブルが記憶されている。役抽選テーブルには、決定可能とする当選番号に対して、役抽選に用いられる乱数(以下、役抽選用乱数と示す)の値が、当該乱数の値として取り得る範囲内の数値の中から所定個数ずつ振り分けられている。遊技機10では、役抽選において何れの当選番号にも当選しなかった場合、つまり、役の入賞が許容されなかった場合、役抽選の抽選結果が「はずれ」となる。そして、役抽選の抽選結果が「はずれ」の場合には、役抽選の抽選結果に基づいて、賞が定められた図柄組み合わせが有効ラインYL上に導出されることはない。
【0049】
主基板40には、設定表示器47が接続されている。主CPU41は、図示しない駆動回路を介して、設定表示器47の表示内容を制御可能に構成されている。設定表示器47には、例えば、設定値確認状態であるときにおいて、設定されている設定値を特定可能な情報(例えば、設定値を示す数値)が表示される。
【0050】
次に、副基板50について詳しく説明する。
副基板50は、副CPU51と、副ROM52と、副RWM53と、を備える。例えば、副CPU51は、副制御プログラムを実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副ROM52は、副制御プログラム、及び、各種の抽選に用いられる判定値などを記憶している。副ROM52は、装飾ランプ13における発光演出に関する発光演出データを記憶している。副ROM52は、スピーカ14における音演出に関する音演出データを記憶している。副ROM52は、演出表示装置15における表示演出に関する表示演出データを記憶している。副RWM53は、遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副RWM53が記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板50は、乱数を生成可能に構成されている。乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
【0051】
副基板50には、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15が接続されている。副CPU51は、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15を制御可能に構成されている。副基板50には、選択ボタンSBが接続されている。主CPU41は、図示しないポートを介して、選択ボタンSBの各ボタンSBa~SBeがそれぞれ出力する検知信号を入力可能に構成されている。
【0052】
次に、電源ユニット60について説明する。
電源ユニット60は、遊技場などの外部電源から供給される電源電圧を所定の電源電圧に変換するとともに、その変換後の電源電圧を各基板40,50へ供給すべき電源電圧に変換する。電源ユニット60は、電源スイッチ61を備える。電源スイッチ61は、オン状態及びオフ状態の何れかに切り替える操作を可能であって、切替え後の操作状態を維持する。遊技機10を起動するためには、電源スイッチ61をオン状態に操作したまま外部電源からの電力供給を開始するか、外部電源からの電力供給をしている状態のまま電源スイッチ61をオフ状態からオン状態に操作することとなる。
【0053】
電源ユニット60は、バックアップ電源62を備える。バックアップ電源62は、電力供給が遮断された後にも、主RWM43に対して電力を供給する。主RWM43は、バックアップ電源62から電力供給が行われることにより、電力供給が遮断された時における主RWM43の記憶内容を電力供給が遮断された後も保持可能である。バックアップ電源62は、電力供給が遮断された後にも、副RWM53に対して電力を供給する。副RWM53は、バックアップ電源62から電力供給が行われることにより、電力供給が遮断された時における副RWM53の記憶内容を電力供給が遮断された後も保持可能である。例えば、主RWM43及び副RWM53のうち一方又は両方は、電力供給が遮断されている状態であっても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであることにより、電力供給が遮断された後にも記憶している情報を保持可能に構成してもよい。
【0054】
遊技機10は、バックアップ機能を備えている。バックアップ機能は、外部電源からの電力供給が遮断された場合でも遊技制御に関する各種の情報を内部的に保持(バックアップ)し、電力供給が開始されたときに、保持している各種の情報に基づいて遊技制御を復帰する機能である。本実施形態では、主基板40及び副基板50の何れもがバックアップ機能を有している。例えば、副基板50は、バックアップ機能を有さなくてもよい。主RWM43は、各種の情報を記憶することが可能であって、記憶している情報のうち少なくとも一部の情報を電力供給が遮断された後も保持可能に構成された記憶手段の一例となる。遊技機10は、電力供給が遮断された場合であっても、記憶手段に記憶された情報のうち少なくとも一部の情報を記憶保持することが可能に構成されている。
【0055】
ここで、電力供給が遮断されたときに行われる処理について説明する。
遊技機10では、電力供給が遮断されるなどして供給電圧が所定値以下となった場合、主CPU41によって主電源断処理が行われる。同様に、遊技機10では、電力供給が遮断されるなどして供給電圧が所定値以下となった場合、副CPU51によって副電源断処理が行われる。
【0056】
主電源断処理において主CPU41は、主RWM43に記憶されている各種情報に加えて、レジスタ及びスタックポインタなどの情報をバックアップ情報として主RWM43に記憶保持させる。バックアップ情報としては、例えば、遊技状態を特定可能な情報などがある。例えば、スタックポインタを記憶保持することによって、主CPU41は、処理途中で電力供給が遮断された場合であっても、その後に電力供給が再開された際に、処理途中から再開することが可能となる。また、主CPU41は、主RWM43のチェックサムを算出し、当該チェックサムを主RWM43に記憶する。更に、主CPU41は、主RWM43にバックアップフラグを設定する。その後、主CPU41は、主RWM43へのアクセスを禁止する。そして、主CPU41は、ループ処理を行う。電力供給が遮断されるまでの間、主CPU41は、ループ処理を行うこととなる。電力供給が遮断された後は、バックアップ電源62から主RWM43へ電力が供給され、電力供給が遮断されたときに主RWM43に記憶されている情報のうち一部又は全部の情報がバックアップ情報として記憶保持される。
【0057】
副電源断処理において副CPU51は、副RWM53に記憶されている各種情報に加えて、レジスタ及びスタックポインタなどの情報をバックアップ情報として副RWM53に記憶保持させる。バックアップ情報としては、例えば、演出状態を特定可能な情報などがある。例えば、スタックポインタを記憶保持することによって、副CPU51は、処理途中で電力供給が遮断された場合であっても、その後に電力供給が再開された際に、処理途中から再開することが可能となる。また、副CPU51は、副RWM53のチェックサムを算出し、当該チェックサムを副RWM53に記憶する。更に、副CPU51は、副RWM53にバックアップフラグを設定する。その後、副CPU51は、副RWM53へのアクセスを禁止する。そして、副CPU51は、ループ処理を行う。電力供給が遮断されるまでの間、副CPU51は、ループ処理を行うこととなる。電力供給が遮断された後は、バックアップ電源62から副RWM53へ電力が供給され、電力供給が遮断されたときに副RWM53に記憶されている情報のうち一部又は全部の情報がバックアップ情報として記憶保持される。
【0058】
次に、電力供給が開始されたときに行われる処理について説明する。
遊技機10では、電力供給が開始された場合、主CPU41によって主電源復帰処理が行われる。同様に、遊技機10では、電力供給が開始された場合、副CPU51によって副電源復帰処理が行われる。
【0059】
主電源復帰処理において主CPU41は、電力供給の開始時に必要な各種設定を行う。電力供給の開始時に必要な各種設定として、主CPU41は、割込処理の割込みの禁止、主RWM43の記憶領域のアクセスの許可、主基板40の周辺デバイスとウォッチドッグタイマの初期設定を行う。続いて、主CPU41は、設定値スイッチ45が操作されているかを判定する。設定値スイッチ45が操作されている場合、主CPU41は、設定値変更可能状態に制御する。そして、設定値変更可能状態の終了後、主CPU41は、メイン初期起動処理を行う。一方、設定値スイッチ45が操作されていない場合、主CPU41は、主復帰処理を行う。
【0060】
設定値変更可能状態に制御しているとき、主CPU41は、所定の変更操作手段が操作される毎に、設定可能な設定値を1段階ずつ変化させる。ここでいう変更操作手段は、設定値を変更するとき専用の操作手段であってもよい。本実施形態における変更操作手段は、スタートレバー20としている。そして、主CPU41は、設定値スイッチ45の操作が終了すると、そのとき選択されている設定値を、設定値として設定する。このとき、主CPU41は、設定されている設定値を特定可能な情報(以下、設定値設定情報と示す)を、選択されている設定値を特定可能な情報に更新する。設定値設定情報は、主RWM43に記憶されている。遊技機10では、選択されている設定値を特定可能な設定値設定情報に更新することにより、設定値が設定される。設定値を設定した後、主CPU41は、主初期起動処理を行う。なお、設定値変更可能状態に制御しているとき、主CPU41は、選択されている設定値を特定可能な値を設定表示器47に表示する。
【0061】
主初期起動処理において主CPU41は、主RWM43に記憶されているバックアップ情報を消去する。そして、主CPU41は、初期情報を主RWM43に記憶し、主RWM43の記憶内容を初期化する。例えば、主CPU41は、スタックポインタなど、主RWM43に初期値を設定する。なお、このとき、主RWM43に記憶されている設定値設定情報は、初期化されない。続いて、主CPU41は、主初期起動処理が行われたことを特定可能な制御情報(以下、初期化コマンドと示す)を出力バッファに格納する。次に、主CPU41は、割込処理のインターバルタイマ(例えば、4ms)を設定し、割込処理を許可する。そして、主CPU41は、主初期起動処理を終了する。その後、主CPU41は、所定周期毎に割込処理を行うこととなる。なお、主CPU41によって出力バッファに格納された制御情報(制御コマンド)は、次回以降の割込処理において副基板50へと出力される。以下の説明において、「電力供給の開始に伴って初期化された場合」と示す場合は、電力供給が開始されて主初期起動処理が行われた場合を意味する。遊技機10では、主初期起動処理が正常に行われることで、当該主初期起動処理が行われた後、遊技を行うことが可能な状態となる。
【0062】
主復帰処理において主CPU41は、バックアップフラグが設定されているかを判定する。バックアップフラグが設定されていない場合、主CPU41は、復帰エラー状態とする。バックアップフラグが設定されている場合、主CPU41は、主RWM43のチェックサムを算出し、当該算出したチェックサムが、電力供給が遮断されたときに算出したチェックサムの値と一致するかを判定する。電力供給の開始に伴って算出したチェックサムと電力供給の停止に伴って算出したチェックサムが一致しない場合、主CPU41は、復帰エラー状態とする。遊技機10では、復帰エラー状態となった場合、遊技を行うことが可能な状態とならない。このため、遊技機10では、復帰エラー状態となった場合、再び電力供給を遮断した後、電力供給の開始に伴って設定値スイッチ45を操作することにより主初期起動処理が行われて主RWM43の記憶内容が初期化されることで、遊技を行うことが可能な状態とすることができる。
【0063】
電力供給の開始に伴って算出したチェックサムと電力供給の停止に伴って算出したチェックサムが一致する場合、主CPU41は、主バックアップ処理を行う。主バックアップ処理において主CPU41は、電力供給が遮断される前のスタックポインタを復帰させる。次に、主CPU41は、メイン復帰処理が行われたことを特定可能な制御情報(以下、復帰コマンドと示す)を出力バッファに格納する。続いて、主CPU41は、割込処理のインターバルタイマ(例えば、4ms)を設定する。更に、主CPU41は、電力供給が遮断されたときのレジスタの内容を復帰させる。その後、主CPU41は、割込処理の許可/不許可(禁止)を電力供給が遮断されたときの状態に復帰させ、電力供給が遮断される前のアドレスを設定し、その設定したアドレスへと復帰する。これにより、遊技機10は、バックアップ情報に基づいて復帰する。そして、バックアップ情報に基づく復帰が行われると、主CPU41は、主バックアップ処理を終了する。その後、主CPU41は、所定周期毎に割込処理を行うこととなる。以下の説明において、「電力供給が遮断された後に電力供給が再開された場合」と示す場合は、電力供給が開始されて主バックアップ処理が行われた場合を意味する。遊技機10では、主バックアップ処理が正常に行われることで、当該主バックアップ処理が行われた後、遊技を行うことが可能な状態となる。
【0064】
主CPU41は、主初期起動処理及び主バックアップ処理の何れを行った場合であっても、設定値設定情報から設定されている設定値を特定する。そして、主CPU41は、設定されている設定値を特定可能な制御情報(以下、設定値設定コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
【0065】
副電源復帰処理において副CPU51は、電力供給の開始に伴って必要な各種設定(初期設定)を行う。初期設定を行った後、副CPU51は、初期化コマンド又は復帰コマンドを入力するまで待機する。なお、副CPU51は、主CPU41よりも先に起動する。このため、主CPU41から初期化コマンド又は復帰コマンドが出力されるとき、副CPU51は既に起動しており、初期化コマンド又は復帰コマンドの入力を待機している状況となる。
【0066】
初期化コマンドを入力した場合、副CPU51は、副初期起動処理を行う。副初期起動処理において副CPU51は、副RWM53に記憶されているバックアップ情報を消去する。副CPU51は、初期情報を副RWM53に記憶し、副RWM53の記憶内容を初期化する。そして、副CPU51は、副初期起動処理を終了する。副初期起動処理を行った場合、副CPU51は、主初期起動処理が行われたことを示唆又は報知する初期化演出を実行するように、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15のうち少なくとも1つを制御する。初期化演出は、初期化演出の実行時間が経過するまで、実行される。
【0067】
復帰コマンドを入力した場合、副CPU51は、バックアップフラグが設定されているかを判定する。バックアップフラグが設定されていない場合、副CPU51は、副初期起動処理を行う。バックアップフラグが設定されている場合、副CPU51は、副RWM53のチェックサムを算出し、当該算出したチェックサムが、電力供給が遮断されたときに算出したチェックサムの値と一致するかを判定する。電力供給の開始に伴って算出したチェックサムと電力供給の停止に伴って算出したチェックサムが一致しない場合、副CPU51は、副初期起動処理を行う。
【0068】
電力供給の開始に伴って算出したチェックサムと電力供給の停止に伴って算出したチェックサムが一致する場合、副CPU51は、副バックアップ処理を行う。副バックアップ処理において副CPU51は、電力供給が遮断される前のスタックポインタを復帰させる。更に、副CPU51は、電力供給が遮断されたときのレジスタの内容を復帰させる。その後、副CPU51は、電力供給が遮断される前のアドレスを設定し、その設定したアドレスへと復帰する。これにより、遊技機10は、バックアップ情報に基づいて復帰する。そして、バックアップ情報に基づく復帰が行われると、副CPU51は、副バックアップ処理を終了する。
【0069】
また、副CPU51は、設定値設定コマンドを入力した場合、当該設定値設定コマンドから特定可能な設定値を特定する。そして、副CPU51は、副RWM53に記憶されている副設定値設定情報を、特定した設定値を特定可能な情報に更新する。副RWM53には、副CPU51が副初期起動処理及び副バックアップ処理の何れを行った場合であっても、副設定値設定情報が記憶される。
【0070】
次に、電力供給が開始されて復帰した後、主CPU41が行う処理について説明する。例えば、主CPU41は、遊技進行処理を行う。
以下、
図4に基づき、遊技進行処理について説明する。
【0071】
遊技進行処理において主CPU41は、遊技開始セット処理を行う(ステップS101)。遊技開始セット処理において主CPU41は、例えば、遊技機10の遊技状態に関する情報の記憶を行う。遊技開始セット処理において主CPU41は、例えば、主RWM43における所定の記憶領域の情報を消去又は更新する。
【0072】
次に、主CPU41は、メダルの受付を開始する(ステップS102)。次に、主CPU41は、遊技状態をチェックする(ステップS103)。続いて、主CPU41は、再遊技作動時であるかを判定する(ステップS104)。再遊技作動時とは、再遊技が付与されているときに相当する。再遊技作動時ではない場合(ステップS104;NO)、主CPU41は、今回の変動ゲームにおけるベット数を設定するメダル管理処理を行う(ステップS105)。ステップS105において掛け数を設定した場合、主CPU41は、掛け数が設定されたことを特定可能な制御情報(以下、掛け数設定コマンドと示す)を出力バッファに格納する。なお、掛け数設定コマンドからは、設定されている掛け数を特定することも可能に構成されている。ステップS105において主CPU41は、ベットボタン18からの検知信号を入力すると、主RWM43に記憶されている掛け数が「3枚」となるように掛け数を加算するとともに、該加算分だけ、主RWM43に記憶されているクレジットを減算する。ステップS105において主CPU41は、投入センサSE4からの検知信号を入力した場合、掛け数を1増加させる。このとき、掛け数が「3枚」に達している場合、主CPU41は、主RWM43に記憶されているクレジットに1加算し、クレジットを更新する。但し、クレジットが上限数に達している場合には、クレジットが増加しない。
【0073】
主CPU41は、再遊技作動時である場合(ステップS104;YES)、又は、ステップS105の処理を終了した場合、掛け数がゲーム規定枚数Xに達しているかを判定する(ステップS106)。ステップS106において主CPU41は、掛け数が3枚に達しているか、つまり、掛け数が3枚であるか、を判定する。つまり、本実施形態におけるゲーム規定枚数Xは、3枚である。なお、主CPU41は、再遊技作動時である場合(ステップS104;YES)、前回の変動ゲームにおける掛け数を、今回の変動ゲームにおける掛け数として再び設定する。因みに、掛け数が設定されている場合であっても、再遊技作動時であるかを特定可能な情報が主RWM43に記憶されることから、当該情報を参照することで主CPU41は再遊技作動時であるかを特定することができる。
【0074】
掛け数がゲーム規定枚数Xに達していない場合(ステップS106;NO)、主CPU41は、ステップS103の処理に移行する。即ち、ステップS106において主CPU41は、変動ゲームの実行を開始可能な状態となったかを判定している。一方、掛け数がゲーム規定枚数Xに達している場合(ステップS106;YES)、主CPU41は、スタートレバー20による開始操作を受付けたかを判定する(ステップS107)。
【0075】
ステップS107において主CPU41は、スタートレバー20から検知信号を入力した場合には肯定判定する一方、スタートレバー20から検知信号を入力しない場合には否定判定する。開始操作を受付けていない場合(ステップS107;NO)、主CPU41は、ステップS103の処理へ移行する。一方、開始操作を受付けた場合(ステップS107;YES)、主CPU41は、ゲーム数減算処理を行う(ステップS108)。なお、主CPU41は、開始操作を受付けた場合、変動ゲームの開始を特定可能な制御情報(以下、変動ゲーム開始コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
【0076】
ゲーム数減算処理において主CPU41は、第1ゲーム数減算処理と、第2ゲーム数減算処理と、第3ゲーム数減算処理と、を行う。ゲーム数減算処理において主CPU41は、第1ゲーム数減算処理を行い、当該第1ゲーム数減算処理を終了した後に第2ゲーム数減算処理を行い、当該第2ゲーム数減算処理を終了した後に第3ゲーム数減算処理を行う。そして、ゲーム数減算処理において主CPU41は、第3ゲーム数減算処理を終了した後、遊技進行処理に戻る。
【0077】
第1ゲーム数減算処理において主CPU41は、主RWM43に記憶されている遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第1有利状態であるかを判定する。第1有利状態でない場合、主CPU41は、第1ゲーム数減算処理を終了する。一方、第1有利状態である場合、主CPU41は、主RWM43に記憶されている擬似ボーナス滞在残回数を1減算して更新する。擬似ボーナス滞在残回数は、第1有利状態に滞在可能な変動ゲームの残り回数に相当する。その後、主CPU41は、第1ゲーム数減算処理を終了する。
【0078】
第2ゲーム数減算処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第2有利状態であるかを判定する。第2有利状態でない場合、主CPU41は、第2ゲーム数減算処理を終了する。一方、第2有利状態である場合、主CPU41は、主RWM43に記憶されている滞在残回数を1減算して更新する。滞在残回数は、第2有利状態に滞在可能な変動ゲームの残り回数に相当する。その後、主CPU41は、第2ゲーム数減算処理を終了する。
【0079】
第3ゲーム数減算処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第2通常状態及び有利状態の何れかであるかを判定する。第2通常状態及び有利状態の何れでもない場合、主CPU41は、第3ゲーム数減算処理を終了する。一方、第2通常状態及び有利状態の何れかである場合、主CPU41は、主RWM43に記憶されている有利上限値を1減算して更新する。有利上限値は、有利区間の終了条件が成立するまでの値であって、有利上限値が0に達した場合に有利区間の終了条件が成立する。その後、主CPU41は、第3ゲーム数減算処理を終了する。
【0080】
ゲーム数減算処理を終えると、主CPU41は、役抽選として、当選番号を決定するための役抽選処理を行う(ステップS109)。役抽選処理において主CPU41は、役抽選用乱数の値を取得する。主CPU41は、設定値設定情報を参照し、設定されている設定値を特定する。そして、主CPU41は、特定した設定値及び掛け数に対応する役抽選テーブルを選択する。主CPU41は、取得した役抽選用乱数の値を基に、選択した役抽選テーブルを参照することによって、役抽選を行う。具体的に、主CPU41は、取得した役抽選用乱数の値が振り分けられている当選番号を決定する。なお、役抽選用乱数の値が、賞が定められた図柄組み合わせの入賞を許容する当選番号に振り分けられていない場合、役抽選の抽選結果は「はずれ」となる。本実施形態では、主CPU41が役抽選処理を行うことで、役抽選を行う役抽選手段としての機能が実現される。本実施形態では、設定されている設定値に応じて内部抽選としての役抽選を主CPU41が行うことにより、設定されている設定値に応じて内部抽選を行う内部抽選手段としての機能が実現される。
【0081】
役抽選処理において主CPU41は、役抽選の抽選結果を特定可能な情報(以下、当選情報と示す)を、主RWM43に記憶する。主CPU41は、役抽選の抽選結果を特定可能な制御情報(以下、当選情報コマンドと示す)を出力バッファに格納する。当選情報コマンドを出力バッファに格納した後、主CPU41は、役抽選処理を終了するとともに、遊技進行処理に戻る。
【0082】
ステップS110の有利抽選処理において主CPU41は、有利区間移行抽選処理と、第1有利移行抽選処理と、第2有利移行抽選処理と、天井判定処理と、上乗せ抽選処理と、を行う。有利抽選処理において主CPU41は、有利区間移行抽選処理を行い、当該有利区間移行抽選処理を終了した後に第1有利移行抽選処理を行い、当該第1有利移行抽選処理を終了した後に第2有利移行抽選処理を行う。更に、有利抽選処理において主CPU41は、第2有利移行抽選処理を終了した後に天井判定処理を行い、当該天井判定処理を終了した後に上乗せ抽選処理を行う。そして、有利抽選処理において主CPU41は、上乗せ抽選処理を終了した後、遊技進行処理に戻る。
【0083】
有利区間移行抽選処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第1通常状態であるかを判定する。第1通常状態でない場合、主CPU41は、有利区間移行抽選処理を終了する。一方、第1通常状態である場合、主CPU41は、役抽選の抽選結果に基づいて、有利区間移行抽選を行う。主CPU41は、例えば、主基板40内で生成した乱数の値を取得するとともに、当該取得した乱数の値を基に所定の抽選テーブルを参照し、有利区間への移行を決定可能な有利区間移行抽選を行う。有利区間移行抽選において有利区間への移行が決定される確率は、設定されている設定値及び役抽選の抽選結果に応じて異なる。例えば、遊技機10では、役抽選の抽選結果が同じ場合、設定値「1」<設定値「2」<設定値「3」<設定値「4」<設定値「5」<設定値「6」の順で、有利区間への移行が決定される確率が高い。なお、有利区間移行抽選において有利区間への移行が決定される確率は、設定されている設定値及び役抽選の抽選結果のうち一方に応じて異なるように構成してもよい。また、有利区間移行抽選において有利区間への移行が決定されなかった場合、主CPU41は、有利区間移行抽選処理を終了する。一方、有利区間移行抽選において有利区間への移行が決定された場合、主CPU41は、有利移行許容情報を主RWM43に記憶する。更に、主CPU41は、有利演出状態への移行が決定されたことを特定可能な制御情報(以下、有利許容コマンドと示す)を出力バッファに格納し、有利移行抽選処理を終了する。
【0084】
第1有利移行抽選処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第2通常状態又は第2有利状態であるかを判定する。第2通常状態又は第2有利状態でない場合、主CPU41は、第1有利移行抽選処理を終了する。一方、第2通常状態又は第2有利状態である場合、主CPU41は、役抽選の抽選結果に基づいて、第1有利移行抽選を行う。主CPU41は、例えば、主基板40内で生成した乱数の値を取得するとともに、当該取得した乱数の値を基に所定の抽選テーブルを参照し、第1有利状態への移行を決定可能な第1有利移行抽選を行う。第1有利移行抽選において第1有利状態への移行が決定される確率は、設定されている設定値及び役抽選の抽選結果に応じて異なる。例えば、遊技機10では、役抽選の抽選結果が同じ場合、設定値「1」<設定値「2」<設定値「3」<設定値「4」<設定値「5」<設定値「6」の順で、第1有利状態への移行が決定される確率が高い。なお、第1有利移行抽選において第1有利状態への移行が決定される確率は、設定されている設定値及び役抽選の抽選結果のうち一方に応じて異なるように構成してもよい。また、第1有利移行抽選において第1有利状態への移行が決定される確率は、第2通常状態であるときと、第2有利状態であるときと、で異なる。具体的に、第2有利状態であるときに第1有利移行抽選において第1有利状態への移行が決定される確率は、第2通常状態であるときに第1有利移行抽選において第1有利状態への移行が決定される確率よりも高い。第1有利移行抽選において第1有利状態への移行が決定されなかった場合、主CPU41は、第1有利移行抽選処理を終了する。一方、第1有利移行抽選において第1有利状態への移行が決定された場合、主CPU41は、第1有利状態への移行が決定されていることを特定可能な第1有利許容情報を主RWM43に記憶する。更に、主CPU41は、第1有利状態への移行が決定されたことを特定可能な制御情報(以下、第1有利許容コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第1有利移行抽選処理を終了する。
【0085】
第2有利移行抽選処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第1有利状態であるかを判定する。第1有利状態でない場合、主CPU41は、第2有利移行抽選処理を終了する。一方、第1有利状態である場合、主CPU41は、第2有利状態への移行が決定されていることを特定可能な第2有利許容情報が主RWM43に記憶されているかを判定する。そして、第2有利許容情報が記憶されている場合、主CPU41は、第2有利移行抽選処理を終了する。一方、第2有利許容情報が記憶されていない場合、主CPU41は、役抽選の抽選結果に基づいて、第2有利移行抽選を行う。主CPU41は、例えば、主基板40内で生成した乱数の値を取得するとともに、当該取得した乱数の値を基に所定の抽選テーブルを参照し、第2有利状態への移行を決定可能な第2有利移行抽選を行う。第2有利移行抽選において第2有利状態への移行が決定される確率は、設定されている設定値及び役抽選の抽選結果に応じて異なる。例えば、遊技機10では、役抽選の抽選結果が同じ場合、設定値「1」<設定値「2」<設定値「3」<設定値「4」<設定値「5」<設定値「6」の順で、第2有利状態への移行が決定される確率が高い。なお、第2有利移行抽選において第2有利状態への移行が決定される確率は、設定されている設定値及び役抽選の抽選結果のうち一方に応じて異なるように構成してもよい。第2有利移行抽選において第2有利状態への移行が決定されなかった場合、主CPU41は、第2有利移行抽選処理を終了する。一方、第2有利移行抽選において第2有利状態への移行が決定された場合、主CPU41は、第2有利許容情報を主RWM43に記憶する。更に、主CPU41は、第2有利状態への移行が決定されたことを特定可能な制御情報(以下、第2有利許容コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第2有利移行抽選処理を終了する。
【0086】
天井判定処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第2通常状態であるかを判定する。第2通常状態でない場合、主CPU41は、天井判定処理を終了する。一方、第2通常状態である場合、主CPU41は、主RWM43に記憶されている通常実行回数に1加算し、通常実行回数を更新する。通常実行回数は、有利状態に制御されることなく第2通常状態において実行された変動ゲームの回数に相当する。主CPU41は、更新後の通常実行回数が、主RWM43に記憶されている天井回数に達したかを判定する。通常実行回数が天井回数に達していない場合、主CPU41は、天井判定処理を終了する。一方、通常実行回数が天井回数に達した場合、主CPU41は、第1有利許容情報を主RWM43に記憶する。更に、主CPU41は、第1有利許容コマンドを出力バッファに格納し、天井判定処理を終了する。
【0087】
上乗せ抽選処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態が第2有利状態であるかを判定する。第2有利状態でない場合、主CPU41は、上乗せ抽選処理を終了する。一方、第2有利状態である場合、主CPU41は、役抽選の抽選結果に基づいて、上乗せ抽選を行う。主CPU41は、例えば、主基板40内で生成している乱数の値を取得するとともに、当該取得した乱数の値を基に所定の抽選テーブルを参照し、取得した乱数の値に応じて、上乗せすること、又は、上乗せしないことを決定する上乗せ抽選を行う。本実施形態では、上乗せすることが決定される場合、上乗せする回数(所謂、上乗せ回数)も決定される。ここでいう「上乗せ」は、第2有利状態に滞在可能な変動ゲームの残り回数に相当する滞在残回数を増加させること、つまり、第2有利状態に制御される期間を延長することに相当する。「上乗せ回数」は、滞在残回数を増加させる回数、つまり、滞在残回数に加算される回数に相当する。但し、主RWM43に記憶されている滞在残回数が、主RWM43に記憶されている有利上限値を超えている場合、主CPU41は、上乗せ抽選処理において上乗せ抽選を行わず、上乗せ抽選処理を終了する。上乗せ抽選において上乗せすることを決定した場合、主CPU41は、決定した上乗せ回数を滞在残回数に加算し、滞在残回数を更新する。更に、主CPU41は、上乗せ回数を特定可能な制御情報(以下、上乗せ回数コマンドと示す)を出力バッファに格納し、上乗せ抽選処理を終了する。
【0088】
有利抽選処理を終えると、主CPU41は、指示情報決定処理を行う(ステップS111)。指示情報決定処理において主CPU41は、有利状態であって、役抽選においてベル役及び一枚役の入賞を許容する当選番号に当選した場合、ベル役を入賞させるための操作順序に対応する指示番号を決定する。また、主CPU41は、決定した指示情報を特定可能な制御情報(以下、指示情報コマンドと示す)を出力バッファに格納し、指示情報決定処理を終了するとともに、遊技進行処理に戻る。本実施形態における払出表示部で表示される指示情報には、ストップボタンの操作順序(押し順)毎に対応する指示情報がそれぞれある。なお、指示情報決定処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態を特定する。
【0089】
指示情報決定処理を終えると、主CPU41は、指示情報表示処理を行う(ステップS112)。指示情報決定処理において指示情報を決定した場合、主CPU41は、決定した指示情報が表示されるように、払出表示部を制御する。主CPU41は、変動ゲームが終了するまで、指示情報が表示されるように払出表示部を制御する。なお、指示情報決定処理において指示情報を決定していない場合、主CPU41は、指示情報表示処理を終了し、遊技進行処理に戻る。
【0090】
指示情報表示処理を終えると、主CPU41は、ウェイトタイムが経過したかを判定する(ステップS113)。ウェイトタイムが経過していない場合(ステップS113;NO)、主CPU41は、ウェイトタイムが経過するまで待機する。ウェイトタイムが経過している場合(ステップS113;YES)、主CPU41は、リール16a~16cの回転が開始されるように、リール16a~16cの各アクチュエータを制御する(ステップS114)。遊技機10では、ステップS114においてリール16a~16cの回転が開始されることにより変動ゲームが開始される。因みに、遊技機10では、割込処理においてリール16a~16cの回転を加速及び維持する回転制御が行われる。リール16a~16cが回転する速度が定速に達した場合には、リール16a~16cの回転する速度が定速のまま維持される。ステップS114において主CPU41は、全てのリール16a~16cの回転を同時又は略同時に開始させる。例えば、ステップS114において主CPU41は、リール16a~16cの回転を開始させる順序を決定し、決定した順序でリール16a~16cの回転を開始させるようにしてもよい。このとき、例えば、リール16a~16cの回転を開始させる順序は、複数通りの順序の中から決定されるように構成してもよいし、予め決められた1つの順序であってもよい。
【0091】
続いて、主CPU41は、リール16a~16cが回転する速度が定速に達しているかを判定する(ステップS115)。リール16a~16cが回転する速度が定速に達していない場合(ステップS115;NO)、主CPU41は、リール16a~16cが回転する速度が定速に達するまで待機する。リール16a~16cが回転する速度が定速に達している場合(ステップS115;YES)、主CPU41は、ストップボタン21~23の何れかによる停止操作を受付けたかを判定する(ステップS116)。ステップS116において主CPU41は、ストップボタン21~23の何れかから検知信号を入力している場合には肯定判定する一方で、ストップボタン21~23の何れからも検知信号を入力していない場合には否定判定する。停止操作を受付けていない場合(ステップS116;NO)、主CPU41は、ステップS115の処理に移行する。これにより、主CPU41は、リール16a~16cの回転が定速であるときにおいて停止操作を受付けるまで待機することとなる。
【0092】
一方、停止操作を受付けた場合(ステップS116;YES)、主CPU41は、検知信号を入力したストップボタンに対応するリールの回転を停止させるリール停止処理を実行する(ステップS117)。即ち、主CPU41は、停止操作を契機としてアクチュエータを制御し、停止操作に対応するリールにおいて図柄を停止させる。詳しく説明すると、主CPU41は、役抽選の抽選結果及びストップボタン21~23の操作態様(操作順序及び操作タイミング)に基づいて、予め定められた引込み範囲(例えば、4図柄)内に位置する図柄の中から有効ラインYL上に停止可能な図柄を検索する。そして、主CPU41は、検索された図柄が有効ラインYL上に停止されるようにアクチュエータを制御する。主CPU41は、リール16a~16cの停止操作に関してこのようなリール停止制御を行うことにより、当選番号とストップボタンの操作態様とに応じた図柄組み合わせを有効ラインYL上に停止させる。ステップS117において主CPU41は、ストップボタン21~23から検知信号を入力すると、当該検知信号を入力したストップボタンを特定可能な制御情報(以下、操作コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
【0093】
続いて、主CPU41は、リール16a~16cの全てが停止したかを判定する(ステップS118)。リール16a~16cのうち一部のリールが停止していない場合(ステップS118;NO)、主CPU41は、ステップS115の処理へ移行する。一方、リール16a~16cの全てが停止している場合(ステップS118;YES)、主CPU41は、有効ラインYL上に停止されている図柄組み合わせを判定する表示図柄判定処理を行う(ステップS119)。表示図柄判定処理において主CPU41は、有効ラインYL上に賞が定められた図柄組み合わせ(役)が停止されているか、及び、有効ラインYL上に賞を定めた図柄組み合わせ(役)が停止されている場合にその図柄組み合わせの種類を判定する。そして、賞が定められた図柄組み合わせが停止されている場合、つまり、役が入賞した場合、主CPU41は、入賞した役を特定可能な制御情報(以下、入賞コマンドと示す)を出力バッファに格納する。ステップS119において、有効ラインYL上に賞として再遊技が定められた図柄組み合わせが停止されている場合、主CPU41は、今回の変動ゲームで設定された掛け数を再び掛け数として設定し、再遊技を作動させる。これにより、再遊技が賞として付与される。
【0094】
続いて、主CPU41は、遊技者にメダルの払い出しを行うかを判定する(ステップS120)。ステップS120において主CPU41は、払出役が入賞している場合には肯定判定する一方、払出役が入賞していない場合には否定判定する。メダルの払い出しを行う場合(ステップS120;YES)、主CPU41は、メダル払出処理を実行する(ステップS121)。メダル払出処理において主CPU41は、払い出すメダルの枚数だけ主RWM43に記憶されているクレジットを増加させる。このとき、クレジットが上限数を超える場合、主CPU41は、上限数を超える枚数のメダルが払い出されるように、ホッパーユニットHUを制御する。メダル払出処理において主CPU41は、入賞の発生によって払い出すメダルの枚数が表示されるように、払出表示部を制御する。因みに、賞が定められていない図柄組み合わせ(例えば、はずれ停止目)が有効ラインYL上に停止されている場合には、賞は付与されない。
【0095】
メダルの払い出しを行わない場合(ステップS120;NO)、及び、メダル払出処理を終了した場合、主CPU41は、1回の変動ゲームを終了させる終了処理を行う(ステップS122)。終了処理の処理において主CPU41は、変動ゲームの終了を特定可能な制御情報(以下、変動ゲーム終了コマンドと示す)を出力バッファに格納する。本実施形態における変動ゲーム終了コマンドは、入賞の有無や、入賞した役についても特定可能な制御情報である。終了処理において主CPU41は、規定達成計数処理と、獲得枚数計数処理と、遊技状態移行処理と、演出状態移行処理と、を行う。
【0096】
まず、規定達成計数処理について説明する。
規定達成計数処理において主CPU41は、電力供給が開始されてから払い出された遊技媒体の増加枚数に関する復電後獲得枚数情報を更新する場合がある。復電後獲得枚数情報は、主RWM43に記憶されている。例えば、主CPU41は、払い出されたメダルの枚数から変動ゲームを実行するにあたって消費したメダルの枚数(掛け数)を差し引いた値を、復電後獲得枚数情報に反映させ、復電後獲得枚数情報を更新する。例えば、掛け数として「3枚」が設定されて実行された変動ゲームにおいてベル役が入賞した場合には、「12枚(=15枚-3枚)」が復電後獲得枚数情報に加算される。掛け数として「3枚」が設定されて実行された変動ゲームにおいて一枚役が入賞した場合には、「-2枚(=1枚-3枚)」が復電後獲得枚数情報に加算される。つまり、このとき、復電後獲得枚数情報から「2」減算される。因みに、主CPU41は、再遊技役が入賞した場合、復電後獲得枚数情報を更新しない。なお、更新後の復電後獲得枚数情報が0を下回る場合、主CPU41は、復電後獲得枚数情報を「0」とし、復電後獲得枚数情報を更新する。本実施形態において、復電後獲得枚数情報は、基準値となる0から増加した後、当該基準値まで減少することなく獲得したメダルの枚数ともいえる。
【0097】
主CPU41は、復電後獲得枚数情報を更新した場合、更新後の復電後獲得枚数情報を特定可能な制御情報(以下、復電後獲得枚数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。更新後の復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した場合、主CPU41は、後述する進行不能処理を行う。但し、更新後の復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達していない場合、主CPU41は、進行不能処理を行わない。復電後獲得枚数情報が規定値に達したことを契機に進行不能処理を行う場合、主CPU41は、復電後獲得枚数情報が規定値に達したことを契機に進行不能処理が行われることを特定可能な制御情報(以下、遊技不能コマンドと示す)を出力バッファに格納する。なお、進行不能処理における具体的な制御は、後ほど説明する。
【0098】
遊技機10では、ここでいう「規定値」を「19000」としている。したがって、遊技機10では、復電後獲得枚数情報が「19000」に達した場合、進行不能処理が行われる。因みに、復電後獲得枚数情報は、電力供給が遮断された後に記憶保持されない情報の1つである。したがって、復電後獲得枚数情報は、電力供給が遮断された場合、消去されることとなる。例えば、復電後獲得枚数情報は、電力供給が開始された場合、0が設定するなどして、初期化されるように構成してもよい。なお、復電後獲得枚数情報は、電力供給が遮断された後であっても記憶保持される情報としてもよい。
【0099】
次に、獲得枚数計数処理について説明する。
獲得枚数計数処理において主CPU41は、第2通常状態及び有利状態のうち何れかであるとき、表示図柄判定処理の結果に基づき、有利区間であるときに付与された遊技媒体の枚数を特定可能な有利区間獲得情報を更新する場合がある。有利区間獲得情報は、主RWM43に記憶されている。例えば、主CPU41は、払い出されたメダルの枚数から変動ゲームを実行するにあたって消費したメダルの枚数(掛け数)を差し引いた値を、有利区間獲得情報に反映させ、有利区間獲得情報を更新する。例えば、掛け数として「3枚」が設定されて実行された変動ゲームにおいてベル役が入賞した場合には、「12枚(=15枚-3枚)」が有利区間獲得情報に加算される。掛け数として「3枚」が設定されて実行された変動ゲームにおいて一枚役が入賞した場合には、「-2枚(=1枚-3枚)」が有利区間獲得情報に加算される。つまり、このとき、遊技区間獲得情報から「2」減算される。因みに、主CPU41は、再遊技役が入賞した場合、有利区間獲得情報を更新しない。なお、更新後の有利区間獲得情報が0を下回る場合、主CPU41は、有利区間獲得情報を「0」とし、有利区間獲得情報を更新する。有利区間獲得情報は、第1通常状態に制御されることに伴って、「0」に更新され、初期化される。具体的に、有利区間獲得情報は、第1通常状態に制御されてから1回目の変動ゲームが実行されたことに伴って、初期化される。
【0100】
獲得枚数計数処理において主CPU41は、有利状態であるとき、表示図柄判定処理の結果に基づき、有利状態であるときに付与された遊技媒体の枚数を特定可能な第1期間獲得情報を更新する場合がある。第1期間獲得情報は、主RWM43に記憶されている。例えば、有利区間獲得情報と同様、主CPU41は、払い出されたメダルの枚数から変動ゲームを実行するにあたって消費したメダルの枚数(掛け数)を差し引いた値を、第1期間獲得情報に反映させ、第1期間獲得情報を更新する。なお、更新後の第1期間獲得情報が0を下回る場合、主CPU41は、第1期間獲得情報を「0」とし、第1期間獲得情報を更新する。第1期間獲得情報は、第1通常状態に制御されることに伴って、「0」に更新され、初期化される。具体的に、第1期間獲得情報は、第1通常状態に制御されてから1回目の変動ゲームが実行されたことに伴って、初期化される。
【0101】
獲得枚数計数処理において主CPU41は、第1有利状態であるとき、表示図柄判定処理の結果に基づき、第1有利状態であるときに付与された遊技媒体の枚数を特定可能な第2期間獲得情報を更新する場合がある。第2期間獲得情報は、主RWM43に記憶されている。例えば、有利区間獲得情報及び第1期間獲得情報と同様、主CPU41は、払い出されたメダルの枚数から変動ゲームを実行するにあたって消費したメダルの枚数(掛け数)を差し引いた値を、第2期間獲得情報に反映させ、第2期間獲得情報を更新する。なお、更新後の第2期間獲得情報が0を下回る場合、主CPU41は、第2期間獲得情報を「0」とし、第2期間獲得情報を更新する。第2期間獲得情報は、第1通常状態に制御されること又は第2有利状態に制御されることに伴って、「0」に更新され、初期化される。具体的に、第2期間獲得情報は、第1通常状態又は第2有利状態に制御されてから1回目の変動ゲームが実行されたことに伴って、初期化される。
【0102】
次に、遊技状態移行処理について説明する。
遊技状態移行処理において主CPU41は、遊技状態フラグの値を更新し、遊技状態を移行させる。なお、主CPU41は、遊技状態フラグを参照し、現在の遊技状態を特定する。主CPU41は、表示図柄判定処理(ステップS119)の結果に基づき、入賞した役を特定する。主CPU41は、遊技状態フラグの値を更新した場合、更新後の値から特定可能な遊技状態を指示する制御情報(以下、遊技状態指定コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
【0103】
具体的に、遊技状態移行処理において主CPU41は、第1通常状態であるときに主RWM43に有利移行許容情報が記憶されている場合、つまり、有利区間への移行が決定された場合、第2通常状態を特定可能な値を遊技状態フラグに設定する。また、主CPU41は、天井回数を決定し、当該決定した天井回数を主RWM43に記憶する。例えば、主CPU41は、設定値に応じた抽選確率の下、上限滞在回数に相当する「1500回」未満の回数の中から天井回数を決定する。更に、主CPU41は、主RWM43に記憶されている有利移行許容情報を消去する。
【0104】
また、主CPU41は、第2通常状態又は第2有利状態であるときに主RWM43に第1有利許容情報が記憶されている場合、つまり、第1有利状態への移行が決定された場合、第1有利状態を特定可能な値を遊技状態フラグに設定する。また、主CPU41は、擬似ボーナス滞在残回数として「30回」を主RWM43に記憶する。更に、主CPU41は、主RWM43に記憶されている第1有利許容情報を消去する。
【0105】
また、主CPU41は、第1有利状態であるときに主RWM43に記憶されている擬似ボーナス滞在残回数が0に達した場合、つまり、第1有利状態が終了する場合、第2有利許容情報が記憶されているとき、又は、滞在残回数が1以上であるとき、第2有利状態を特定可能な値を遊技状態フラグに設定する。ここでいう、第2有利許容情報が記憶されているときとは、第2通常状態から第1有利状態へ移行した場合において第2有利状態へ移行することが抽選によって決定された場合に相当する。また、ここでいう、滞在残回数が1以上であるときとは、第2有利状態から第1有利状態へ移行している場合に相当する。また、主CPU41は、主RWM43に記憶されている滞在残回数に「50回」を加算し、滞在残回数を更新する。このため、第2有利状態から第1有利状態へ移行し、当該第1有利状態が終了して再び第2有利状態へ移行する場合には、「50回」の上乗せが行われることとなる。更に、第2有利許容情報が記憶されている場合、主CPU41は、主RWM43に記憶されている第2有利許容情報を消去する。一方、主CPU41は、第1有利状態であるときに主RWM43に記憶されている擬似ボーナス滞在残回数が0に達した場合、第2有利許容情報が記憶されておらず、且つ、滞在残回数が1以上でないとき、第1通常状態を特定可能な値を遊技状態フラグに設定する。このように、本実施形態では、第1有利状態であるときに主RWM43に記憶されている擬似ボーナス滞在残回数が0に達した場合において、第2有利許容情報が記憶されているとき、又は、滞在残回数が1以上であるときであれば、移行条件が成立する。一方、本実施形態では、第1有利状態であるときに主RWM43に記憶されている擬似ボーナス滞在残回数が0に達した場合において、第2有利許容情報が記憶されておらず、且つ、滞在残回数が1以上でなければ、移行条件が成立しない。
【0106】
また、主CPU41は、第2有利状態であるときに主RWM43に記憶されている滞在残回数が0に達した場合、第1通常状態を特定可能な値を遊技状態フラグに設定する。その他、主CPU41は、第2通常状態及び有利状態であるときに主RWM43に記憶されている有利上限値が0に達した場合、つまり、有利区間の終了条件が成立した場合、第1通常状態を特定可能な値を遊技状態フラグに設定する。同様に、主CPU41は、第2通常状態及び有利状態であるときに主RWM43に記憶されている有利区間獲得情報が2400に達した場合、つまり、有利区間の終了条件が成立した場合、第1通常状態を特定可能な値を遊技状態フラグに設定する。有利区間の終了条件が成立した場合において、有利移行許容情報、第1有利許容情報及び第2有利許容情報のうち何れかが主RWM43に記憶されているとき、主CPU41は、それらの情報を消去する。このように、本実施形態では、主CPU41が遊技状態移行処理を行うことにより、遊技状態を制御する遊技状態制御手段としての機能が実現される。
【0107】
次に、演出状態移行処理について説明する。
演出状態移行処理において主CPU41は、演出状態フラグの値を更新し、演出状態を移行させる。主CPU41は、演出状態フラグを参照し、現在の演出状態を特定する。演出状態移行処理において主CPU41は、遊技状態フラグに第1通常状態又は第2通常状態を特定可能な値が設定されている場合、通常演出状態を特定可能な値を演出状態フラグに設定する。また、主CPU41は、遊技状態フラグに第1有利状態を特定可能な値が設定されている場合、擬似ボーナス演出状態を特定可能な値を演出状態フラグに設定する。主CPU41は、遊技状態フラグに第2有利状態を特定可能な値が設定されている場合、有利演出状態を特定可能な値を演出状態フラグに設定する。このように、本実施形態では、主CPU41が演出状態移行処理を行うことにより、演出状態を制御する演出状態制御手段としての機能が実現される。
【0108】
また、遊技進行処理において終了処理を終えると、主CPU41は、1回の変動ゲームの実行に係る遊技進行処理を終了し、再びステップS101の処理へ戻る。以上のように、遊技機10では、開始操作を契機として全リールの回転が開始されるとともに、停止操作を契機としてリールの回転が停止される。遊技進行処理は、変動ゲームの実行に関する制御に相当し、遊技の進行に関する制御に相当する。
【0109】
次に、設定値確認状態に係る制御として主CPU41によって行われる設定値確認処理について説明する。設定値確認処理は、割込処理の1つである。例えば、遊技進行処理における期間のうち一部の期間は、設定値確認処理の割込が許容される期間となる。例えば、遊技進行処理においてステップS101の処理が行われてからステップS107の判定結果が肯定となるまでの期間が、設定値確認処理の割込が許容される期間となる。その他、後述する進行不能処理が行われているときの少なくとも一部の期間は、設定値確認処理の割込が許容される期間となる。
【0110】
設定値確認処理において主CPU41は、設定値スイッチ45が操作されているかを判定する。設定値スイッチ45が操作されていない場合、主CPU41は、設定値確認処理を終了する。一方、設定値スイッチ45が操作されている場合、主CPU41は、設定値確認状態に制御する。設定値確認状態に制御する場合、主CPU41は、主RWM43に記憶されている設定値設定情報を参照し、設定されている設定値を特定する。そして、主CPU41は、特定した設定値を特定可能な値、つまり、設定されている設定値を特定可能な値を表示するように設定表示器47を制御する。遊技機10では、設定されている設定値を特定可能な値が設定表示器47に表示されている状態が、設定値確認状態となる。つまり、主CPU41は、設定されている設定値を特定可能な値を表示するように設定表示器47を制御することで、設定値確認状態に制御する。また、主CPU41は、設定値スイッチ45の操作が終了した場合、設定値確認処理を終了する。
【0111】
なお、設定値スイッチ45が操作されていることを契機として設定値確認状態に制御した場合、つまり、設定値確認状態が開始した場合、主CPU41は、設定値確認状態に制御されたことを特定可能な制御情報(以下、確認状態開始コマンドと示す)を出力バッファに格納する。確認状態開始コマンドを出力した後に設定値スイッチ45の操作が終了した場合、つまり、設定値確認状態が終了した場合、主CPU41は、設定値確認状態が終了したことを特定可能な制御情報(以下、確認状態終了コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
【0112】
次に、扉開放エラーの検出に係る制御として主CPU41によって行われる扉開放検出処理について説明する。扉開放検出処理は、割込処理の1つである。例えば、遊技進行処理が行われている期間は、扉開放検出処理の割込が許容される期間となる。その他、後述する進行不能処理が行われているときの少なくとも一部の期間は、扉開放検出処理の割込が許容される期間となる。
【0113】
扉開放検出処理において主CPU41は、前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていたことを検出していたかを判定する。具体的に、主RWM43には、前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていたかを特定可能な情報(以下、前回開閉情報と示す)が記憶されている。主CPU41は、前回開閉情報を参照し、前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていたことを検出していたかを判定する。
【0114】
前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていなかったと判定した場合、主CPU41は、扉開放センサSEaからの検知信号を入力したかを判定する。そして、扉開放センサSEaからの検知信号を入力した場合、主CPU41は、扉開放エラーが発生したことを特定可能な制御情報(以下、扉開放エラーコマンドと示す)を出力バッファに格納する。更に、主CPU41は、前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていたことを特定可能な前回開閉情報に更新し、扉開放検出処理を終了する。一方、扉開放センサSEaからの検知信号を入力していない場合、主CPU41は、前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていなかったことを特定可能な前回開閉情報に更新し、扉開放検出処理を終了する。
【0115】
前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていたと判定した場合、主CPU41は、扉開放センサSEaからの検知信号を入力したかを判定する。そして、扉開放センサSEaからの検知信号を入力した場合、主CPU41は、前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていたことを特定可能な前回開閉情報に更新し、扉開放検出処理を終了する。一方、扉開放センサSEaからの検知信号を入力していない場合、主CPU41は、扉開放エラーが解消されたことを特定可能な制御情報(以下、扉閉鎖コマンドと示す)を出力バッファに格納する。更に、主CPU41は、前回の扉開放検出処理において扉開放センサSEaによって前面扉12が開放されていなかったことを特定可能な前回開閉情報に更新し、扉開放検出処理を終了する。
【0116】
遊技機10では、扉開放検出処理を実行することで特定エラーとしての扉開放エラーを検出する制御を実行可能に構成されている。そして、本実施形態では、扉開放検出処理を主CPU41が実行することにより、特定エラーを検出する特定エラー検出制御を実行可能な特定エラー検出制御手段としての機能が実現される。
【0117】
次に、精算処理について説明する。精算処理は、割込処理の1つである。例えば、遊技進行処理における期間のうち一部の期間は、精算処理の割込が許容される期間となる。例えば、遊技進行処理においてステップS101の処理が行われてからステップS107の判定結果が肯定となるまでの期間が、精算処理の割込が許容される期間となる。その他、後述する進行不能処理が行われているときの少なくとも一部の期間は、精算処理の割込が許容される期間となる。
【0118】
精算処理において主CPU41は、精算条件が成立したかを判定する。精算条件は、精算ボタン19が操作され、且つ、クレジットが1以上である場合に成立する。その他、精算条件は、クレジットが0であったとしても、精算ボタン19が操作され、且つ、再遊技が作動していないときであって掛け数が設定されている場合に成立する。因みに、主CPU41は、精算ボタン19からの検知信号を入力することで、精算ボタン19が操作されたことを特定することができる。
【0119】
そして、精算条件が成立していない場合、主CPU41は、精算処理を終了する。一方、精算条件が成立した場合、主CPU41は、遊技媒体の精算に係る精算制御を実行する。例えば、主CPU41は、主RWM43に記憶されているクレジットが1以上である場合、当該クレジットとして記憶されている枚数のメダルを払い出す(精算する)ようにホッパーユニットHUを制御し、精算制御を実行する。例えば、主CPU41は、再遊技が作動していないときであって、掛け数が1以上である場合、当該掛け数として設定されている枚数のメダルを払い出すようにホッパーユニットHUを制御し、精算制御を実行する。但し、再遊技が作動しているときである場合、主CPU41は、掛け数として設定されている枚数のメダルを払い出すようにホッパーユニットHUを制御することはなく、クレジットが1以上であれば当該クレジットとして記憶されている枚数のメダルのみが払い出されるようにホッパーユニットHUを制御し、精算制御を実行する。このように、再遊技が作動しているときは、掛け数として設定されている枚数のメダルの精算は行われない。主CPU41は、精算制御を開始した場合、精算制御が開始されたことを特定可能な制御情報(以下、精算開始コマンドと示す)を出力バッファに格納する。精算制御が終了した場合、所定の待機時間が経過した後、主CPU41は、精算処理を終了する。主CPU41は、精算制御を終了した場合、精算制御が終了されたことを特定可能な制御情報(以下、精算終了コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
【0120】
次に、
図5に基づき、進行不能処理について説明する。
進行不能処理において主CPU41は、各種の割込処理を禁止する(ステップS201)。続いて、主CPU41は、精算処理の割込を許容する(ステップS202)。主CPU41は、設定値確認処理の割込を許容する(ステップS203)。主CPU41は、扉開放検出処理の割込を許容する(ステップS204)。ステップS204の処理を終えた後、主CPU41は、精算処理の割込を禁止する(ステップS205)。主CPU41は、設定値確認処理の割込を禁止する(ステップS206)。主CPU41は、扉開放検出処理の割込を禁止する(ステップS207)。そして、ステップS207の処理を終えると、主CPU41は、再びステップS202の処理へ戻る。
【0121】
遊技機10では、進行不能処理が実行された場合、ステップS202~ステップS207の処理が繰り返される。進行不能処理においてステップS202~ステップS207の処理が繰り返される状態は、遊技進行処理が行われず、遊技を進行することが不能な進行不能状態となる。進行不能状態は、遊技進行不能状態又は遊技不能状態といわれることもある。遊技機10では、進行不能状態を終了させるためには、少なくとも電力供給を遮断する必要がある。具体的に、遊技機10では、進行不能状態を終了させるためには、電力供給を遮断した後、電力供給を開始させるにあたって設定値スイッチ45を操作することで主RWM43の記憶内容が初期化されるようにしなければ、再び進行不能状態となる。
【0122】
なお、進行不能処理では、制御情報が出力バッファに格納された場合、当該出力バッファに格納された制御情報が制御情報を出力する割込処理によって副CPU51へ出力される。つまり、図示していないが、進行不能処理では、ステップS201において各種の割込処理が禁止された後であっても、出力バッファに格納されている制御情報を出力する割込処理が許容され、当該割込処理を実行可能となっている。
【0123】
以上のように、遊技機10は、遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能である。そして、本実施形態では、主CPU41によって進行不能処理が実行されることにより、進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段としての機能が実現される。また、遊技機10では、前述したように、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した場合に進行不能処理が行われる。したがって、本実施形態では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達することにより、特別条件が成立する。なお、復電後獲得枚数情報は、メダルが付与されることによって変化することで規定値に達する場合がある。つまり、遊技機10では、メダルが付与されることに伴って復電後獲得枚数情報が規定値に達し得る。即ち、特別条件は、遊技媒体が付与されることに伴って成立し得る。
【0124】
次に、電力供給が開始されて復帰した後、副CPU51が行う処理について説明する。
副CPU51は、遊技状態コマンドを入力した場合、副RWM53に記憶されている遊技状態情報を更新する。このとき、副CPU51は、遊技状態コマンドから特定可能な遊技状態を示す遊技状態情報に更新する。また、副CPU51は、演出状態コマンドを入力した場合、副RWM53に記憶されている演出状態情報を更新する。このとき、副CPU51は、演出状態コマンドから特定可能な演出状態を示す演出状態情報に更新する。
【0125】
副CPU51は、掛け数設定コマンドを入力した場合、演出状態情報から特定可能な演出状態に制御する。因みに、再遊技役が入賞した後において、副CPU51は、変動ゲーム開始コマンドを入力した場合、演出状態情報から特定可能な演出状態に制御する。具体的に、副CPU51は、演出状態情報から特定可能な演出状態の種類が変更された場合、変更後の演出状態に制御する。一方、副CPU51は、演出状態情報から特定可能な演出状態の種類が変更されていない場合、制御中の演出状態に制御し続ける。
【0126】
副CPU51は、指示情報コマンドを入力した場合、押し順を示唆又は報知するナビ演出を実行させる押し順ナビ演出処理を行う。副CPU51は、当選情報コマンドから特定可能な当選番号と、指示情報コマンドから特定可能な指示情報と、に基づき、押し順ナビ演出処理を行う。押し順ナビ演出処理において副CPU51は、指示情報コマンドから特定可能な指示情報に基づくナビ演出が実行されるように、演出表示装置15を制御する。例えば、第4押し順を示唆又は報知するナビ演出を実行させる場合、副CPU51は、演出表示装置15におけるストップボタン21~23の上方の領域に、左から「3」を含むナビ画像、「1」を含むナビ画像、「2」を含むナビ画像が表示されるナビ演出を実行させるようにしてもよい。副CPU51は、全てのリール16a~16cの回転が停止するまで、ナビ演出が実行されるように演出表示装置15を制御する。
【0127】
因みに、副CPU51は、指示情報コマンドから特定可能な指示情報に基づくナビ演出を実行させているときにおいて、ナビ演出において示唆又は報知している押し順とは異なる押し順でストップボタンが操作された場合、ナビ演出を終了させ、ナビ演出の実行を中止する。このため、遊技機10では、例えば、第4押し順を示唆又は報知するナビ演出が実行されているときにおいて、1回目にストップボタン22以外のストップボタン21,23が操作された場合、ナビ演出が終了する。同様に、遊技機10では、例えば、第4押し順を示唆又は報知するナビ演出が実行されているときにおいて、1回目にストップボタン22が操作されたとしても2回目にストップボタン21が操作された場合、ナビ演出が終了する。なお、遊技機10では、演出表示装置15におけるナビ演出の実行が中止した場合であっても、払出表示部37における指示情報の表示は継続して行われる。
【0128】
副CPU51は、上乗せ回数コマンドを入力した場合、副CPU51は、上乗せ演出処理を行う。一方、上乗せ回数コマンドを入力していない場合、副CPU51は、上乗せ演出処理を行わない。上乗せ演出処理において副CPU51は、入力している上乗せ回数コマンドから上乗せ回数を特定し、当該上乗せ回数を報知する内容の上乗せ演出が実行されるように、演出表示装置15を制御する。
【0129】
副CPU51は、入賞コマンドを入力した場合、当該入賞コマンドから特定可能な入賞した役に応じた演出を実行させる場合がある。例えば、副CPU51は、ベル役が入賞したことを特定可能な入賞コマンドを入力した場合、黄色に発光するように装飾ランプ13を制御し、ベルを模した画像を表示するように演出表示装置15を制御する。例えば、副CPU51は、再遊技役が入賞したことを特定可能な入賞コマンドを入力した場合、青色に発光するように装飾ランプ13を制御し、再遊技役が入賞したことを特定可能な画像を表示するように演出表示装置15を制御する。
【0130】
次に、音量の調整に係る制御について説明する。
副RWM53には、音量として設定可能な段階のうち設定されている音量の段階を特定可能な情報(以下、音量情報と示す)が記憶されている。副CPU51は、音量情報から特定可能な段階の音量で音演出が実行されるように、スピーカ14を制御する。例えば、副CPU51は、音量情報から特定可能な段階の音量で背景音が出力されるように、スピーカ14を制御する。
【0131】
音量を調整可能な状況において、副CPU51は、上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合であって、音量情報から特定可能な音量の段階が上限に達していない場合、音量の段階を1つ上昇させ、上昇後の音量の段階を特定可能な音量情報に更新する。同様に、音量を調整可能な状況において、副CPU51は、下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合であって、音量情報から特定可能な音量の段階が下限に達していない場合、音量の段階を1つ下降させ、下降後の音量の段階を特定可能な音量情報に更新する。
【0132】
次に、輝度の調整に係る制御について説明する。
副RWM53には、輝度として設定可能な段階のうち設定されている輝度の段階を特定可能な情報(以下、輝度情報と示す)が記憶されている。副CPU51は、輝度情報から特定可能な段階の輝度で発光演出が実行されるように、装飾ランプ13を制御する。
【0133】
輝度を調整可能な状況において、副CPU51は、右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合であって、輝度情報から特定可能な輝度の段階が上限に達していない場合、輝度の段階を1つ上昇させ、上昇後の輝度の段階を特定可能な輝度情報に更新する。同様に、輝度を調整可能な状況において、副CPU51は、左ボタンSBdからの検知信号を入力した場合であって、輝度情報から特定可能な輝度の段階が下限に達していない場合、輝度の段階を1つ下降させ、下降後の輝度の段階を特定可能な輝度情報に更新する。
【0134】
遊技機10において、音量を調整可能な状況には、設定値変更可能状態に制御されている状況が含まれない。つまり、遊技機10では、設定値変更可能状態に制御されているときには、ボタンSBa,SBcを操作したとしても音量を調整不能である。遊技機10において、音量を調整可能な状況には、設定値確認状態に制御されている状況が含まれない。つまり、遊技機10では、設定値確認状態に制御されているときには、ボタンSBa,SBcを操作したとしても音量を調整不能である。遊技機10において、音量を調整可能な状況には、進行不能状態に制御されている状況が含まれない。つまり、遊技機10では、進行不能状態に制御されているときには、ボタンSBa,SBcを操作したとしても音量を調整不能である。遊技機10において、音量を調整可能な状況には、遊技進行処理が行われている状況が含まれる。例えば、音量を調整可能な状況には、変動ゲームが実行されているときが含まれる。このように、遊技機10において、進行不能状態に制御されていない期間のうち少なくとも一部の期間では、ボタンSBa,SBcを操作することで音量を調整可能である。
【0135】
また、遊技機10において、輝度を調整可能な状況には、設定値変更可能状態に制御されている状況が含まれない。つまり、遊技機10では、設定値変更可能状態に制御されているときには、ボタンSBb,SBdを操作したとしても輝度を調整不能である。遊技機10において、輝度を調整可能な状況には、設定値確認状態に制御されている状況が含まれない。つまり、遊技機10では、設定値確認状態に制御されているときには、ボタンSBb,SBdを操作したとしても輝度を調整不能である。遊技機10において、輝度を調整可能な状況には、進行不能状態に制御されている状況が含まれない。つまり、遊技機10では、進行不能状態に制御されているときには、ボタンSBb,SBdを操作したとしても輝度を調整不能である。遊技機10において、輝度を調整可能な状況には、遊技進行処理が行われている状況が含まれる。例えば、輝度を調整可能な状況には、変動ゲームが実行されているときが含まれる。このように、遊技機10において、進行不能状態に制御されていない期間のうち少なくとも一部の期間では、ボタンSBb,SBdを操作することで輝度を調整可能である。
【0136】
以上のように、遊技機10では、設定値変更可能状態に制御されているときには、選択ボタンSBを操作したとしても演出要素を調整不能である。遊技機10では、設定値確認状態に制御されているときには、選択ボタンSBを操作したとしても演出要素を調整不能である。遊技機10では、進行不能状態に制御されているときには、選択ボタンSBを操作したとしても演出要素を調整不能である。即ち、本実施形態において、進行不能状態に制御されているときには、操作手段を操作しても演出要素を調整不能である。また、遊技機10において、進行不能状態に制御されていない期間のうち少なくとも一部の期間では、選択ボタンSBを操作したとしても演出要素を調整不能である。即ち、本実施形態において、進行不能状態に制御されていない期間のうち少なくとも一部の期間では、操作手段を操作することで演出要素を調整可能である。
【0137】
次に、扉開放エラーの報知に係る制御について説明する。
副CPU51は、扉開放エラーコマンドを入力した場合、扉開放エラーが発生したことを報知する扉開放報知音が出力されるように、スピーカ14を制御する。このとき、副CPU51は、調整されている音量の段階が何れの段階であったとしても最大音量で扉開放報知音が出力されるように、スピーカ14を制御する。副CPU51は、扉閉鎖コマンドを入力した場合、扉開放報知音の出力が終了されるように、スピーカ14を制御する。
【0138】
副CPU51は、扉開放エラーコマンドを入力した場合、扉開放エラーが発生したことを報知する扉開放報知画像OG(例えば、
図11(a)に示す)が表示されるように、演出表示装置15を制御する。本実施形態において、扉開放報知画像OGは、「扉が開放されています」という情報(文字情報)を含む画像である。扉開放報知画像OGは、扉開放エラーが検出されたことを特定可能な画像に相当する。本実施形態では、扉開放報知画像OGが、特定エラーが検出されたことを特定可能な特定エラー情報に相当する。副CPU51は、扉閉鎖コマンドを入力した場合、扉開放報知画像OGの表示が終了されるように、演出表示装置15を制御する。
【0139】
遊技機10では、扉開放エラーが検出されて扉開放エラーコマンドが出力された後において、扉開放報知画像OGが演出表示装置15に表示される。つまり、演出表示装置15は、扉開放エラーが検出された後において、扉開放エラーが検出されたことを特定可能な扉開放報知画像OGを表示可能である。即ち、表示手段は、特定エラーが検出された後において、特定エラーが検出されたことを特定可能な特定エラー情報を表示可能である。
【0140】
本実施形態では、副CPU51が発光手段としての装飾ランプ13を制御することにより、発光手段を制御可能な発光制御手段としての機能が実現される。本実施形態では、副CPU51が音出力手段としてのスピーカ14を制御することにより、音出力手段を制御可能な音出力制御手段としての機能が実現される。本実施形態では、副CPU51が表示手段としての演出表示装置15を制御することにより、表示手段を制御可能な表示制御手段としての機能が実現される。本実施形態では、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15のうち一部又は全部の演出実行手段に相当する演出装置を副CPU51が制御することにより、演出実行手段を制御可能な演出制御手段としての機能が実現される。
【0141】
遊技機10では、設定値確認状態に制御されているとき、選択ボタンSBを操作することで、エラーに関する履歴を確認することが可能である。遊技機10では、設定値確認状態に制御されているとき、日時を設定することが可能である。遊技機10では、進行不能状態に関する履歴を初期化することが可能である。
【0142】
図6(a)及び
図6(b)に示すように、設定値確認状態において、演出表示装置15には、第1選択画像MG1と、第2選択画像MG2と、第3選択画像MG3と、が表示される場合がある。第1選択画像MG1は、エラー履歴の表示を行うことを特定可能な画像である。本実施形態における第1選択画像MG1は、「エラー履歴の表示」という情報(文字情報)を含む画像である。第2選択画像MG2は、日時を設定することを特定可能な画像である。本実施形態における第2選択画像MG2は、「日時設定」という情報(文字情報)を含む画像である。第3選択画像MG3は、進行不能状態に関する履歴を初期化することを特定可能な画像である。本実施形態における第3選択画像MG3は、「進行不能状態履歴のリセット」という情報(文字情報)を含む画像である。
【0143】
選択画像MG1~MG3が表示されているとき、演出表示装置15には、選択画像MG1~MG3のうち選択中の画像を指し示す指示画像YGが表示される。指示画像YGは、第1選択画像MG1を指し示す表示態様(
図6(a)に示す)と、第2選択画像MG2を指し示す表示態様(
図6(b)に示す)と、第3選択画像MG3を指し示す表示態様と、のうち何れかの表示態様で表示される。第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示される。第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示される。第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示される。第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示される。第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示される。第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示される。また、選択画像MG1~MG3が表示されているとき、演出表示装置15では、決定ボタンSBeを操作することで指示画像YGが指し示している画像から特定可能な内容を選択することができる旨が報知される。
【0144】
遊技機10では、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合には、エラー履歴が表示される。遊技機10では、第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合には、日時を設定することが可能となる。遊技機10では、第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合には、進行不能状態に関する履歴を初期化するかを選択することが可能となる。
【0145】
図7(a)及び
図7(b)に示すように、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeが操作され、エラー履歴が表示される場合、演出表示装置15には、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近10件の事象が表示される。具体的に、エラー履歴が表示される場合において、演出表示装置15には、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示されるとき(
図7(a)と示す)と、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近6~10件の事象が表示されるとき(
図7(b)と示す)と、がある。エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示されるときに下ボタンSBcが操作された場合、演出表示装置15には、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近6~10件の事象が表示される。エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近6~10件の事象が表示されるときに上ボタンSBaが操作された場合、演出表示装置15には、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示される。このように、遊技機10は、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内におけるエラー履歴を表示可能である。
【0146】
エラー履歴の表示対象となる事象には、扉開放エラーが発生したことが含まれる。遊技機10では、「扉開放」という情報を表示することで、扉開放エラーが発生したことを特定可能な情報を表示する。エラー履歴の表示対象となる事象には、設定値変更可能状態に制御されたこと、つまり、設定値が新たに設定されたことが含まれる。遊技機10では、「設定変更」という情報を表示することで、設定値が新たに設定されたことを特定可能な情報を表示する。因みに、遊技機10において、設定値が新たに設定されたことを特定可能な情報には、新たに設定された設定値を特定可能な情報が含まれる。具体的に、「設定変更」の情報とともに設定値を特定可能な情報を表示することで、新たに設定された設定値を特定可能な情報を表示する。例えば、
図7(a)において直近5件目の事象として例示している「設定変更「4」」という情報は、設定値が新たに設定されたことを特定可能な情報であり、新たに設定された設定値が「4」であることを特定可能な情報に相当する。その他、エラー履歴の表示対象となる事象には、進行不能状態に制御されたことが含まれる。遊技機10では、「進行不能状態」という情報を表示することで、進行不能状態に制御されたことを特定可能な情報を表示する。
【0147】
遊技機10では、エラー履歴の表示対象となる事象が発生した日時が表示される。エラー履歴の表示対象となる事象が発生した日時には、エラー履歴の表示対象となる事象が発生した日付が含まれる。エラー履歴の表示対象となる事象が発生した日時には、エラー履歴の表示対象となる事象が発生した時間が含まれる。例えば、
図7(a)において直近1件目の事象として例示している「2023年08月07日13:45」という情報は、2023年8月7日の13時45分に、直近9件目の事象が発生したこと、つまり、扉開放エラーが発生したことを特定可能な情報に相当する。演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「扉開放」という情報とともに発生日時を示す情報を表示することで、扉開放エラーが発生した日時を表示可能である。なお、扉開放エラーが検出されなければ、エラー履歴において「扉開放」という情報が表示されない。したがって、演出表示装置15は、扉開放エラーが検出された後において、扉開放エラーが発生した日時を表示可能である。例えば、
図7(b)において直近9件目の事象として例示している「2023年08月04日23:31」という情報は、2023年8月4日の23時31分に、直近9件目の事象が発生したこと、つまり、設定値が設定されたことを特定可能な情報に相当する。演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「設定変更」という情報とともに発生日時を示す情報を表示することで、設定値が新たに設定された日時を表示可能である。なお、新たに設定値が設定されなければ、エラー履歴において「設定変更」という情報が表示されない。したがって、演出表示装置15は、設定値が新たに設定された後において、設定値が新たに設定された日時を表示可能である。例えば、
図7(b)において直近7件目の事象として例示している「2023年08月05日19:28」という情報は、2023年8月5日の19時28分に、直近7件目の事象が発生したこと、つまり、進行不能状態に制御されたことを特定可能な情報に相当する。演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「進行不能状態」という情報とともに発生日時を示す情報を表示することで、進行不能状態に制御された日時を表示可能である。なお、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御されなければ、エラー履歴において「進行不能状態」という情報が表示されない。したがって、演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御された日時を表示可能である。
【0148】
例えば、
図7(a)及び
図7(b)に例示する10件分のエラー履歴からは、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内において、扉開放エラーが7回発生したことを特定することが可能である。演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「扉開放」という情報を表示することで、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内に扉開放エラーが発生した回数を表示可能である。なお、扉開放エラーが検出されなければ、エラー履歴において「扉開放」という情報が表示されない。したがって、演出表示装置15は、扉開放エラーが検出された後において、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内に扉開放エラーが発生した回数を表示可能である。例えば、過去2回以上、扉開放エラーが発生しているとき、演出表示装置15には、2回分以上の「扉開放」を表示可能である。
【0149】
図7(a)及び
図7(b)に例示する10件分のエラー履歴からは、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内において、設定値が2回設定されたことを特定することが可能である。演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「設定変更」という情報を表示することで、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内に設定値が新たに設定された回数(設定変更が行われた回数)を表示可能である。なお、新たに設定値が設定されなければ、エラー履歴において「設定変更」という情報が表示されない。したがって、演出表示装置15は、設定値が新たに設定された後において、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内に設定値が新たに設定された回数を表示可能である。例えば、過去2回以上、設定値が新たに設定されているとき、演出表示装置15には、2回分以上の「設定変更」を表示可能である。
【0150】
図7(a)及び
図7(b)に例示する10件分のエラー履歴からは、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内において、進行不能状態に制御された回数が1回であることを特定することが可能である。演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「進行不能状態」という情報を表示することで、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内に進行不能状態に制御された回数を表示可能である。なお、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御されなければ、エラー履歴において「進行不能状態」という情報が表示されない。したがって、演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御された後において、10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間内に進行不能状態に制御された回数を表示可能である。例えば、過去2回以上、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御されているとき、演出表示装置15には、2回分以上の「進行不能状態」を表示可能である。
【0151】
例えば、
図7(b)には、直近10件目の事象として、「2023年08月04日23:26」という情報と、「扉開放」という情報と、が表示されることを例示している。加えて、
図7(b)には、直近9件目の事象として、「2023年08月04日23:31」という情報と、「設定変更「6」」という情報と、が表示されることを例示している。このように、扉開放エラーが発生した後に設定値が新たに設定されたとき、エラー履歴が表示された場合には、「扉開放」という情報と、「設定変更」という情報と、が並行して演出表示装置15に表示されることがある。つまり、扉開放エラーが検出された後において設定値が新たに設定された後、「扉開放」という情報は、「設定変更」という情報と並行して演出表示装置15に表示可能である。また、扉開放エラーが検出された後において設定値が新たに設定された後、「扉開放」という情報は、「設定変更」という情報とともに表示される日時と並行して演出表示装置15に表示可能である。その他、例えば、
図7(b)には、直近7件目の事象として、「2023年08月05日19:28」という情報と、「進行不能状態」という情報と、が表示されることを例示している。加えて、
図7(b)には、直近6件目の事象として、「2023年08月06日06:20」という情報と、「扉開放」という情報と、が表示されることを例示している。このように、進行不能状態に制御された後に扉開放エラーが発生したとき、エラー履歴が表示された場合には、「進行不能状態」という情報と、「扉開放」という情報と、が並行して演出表示装置15に表示されることがある。つまり、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、「扉開放」という情報は、「進行不能状態」という情報と並行して演出表示装置15に表示可能である。また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、「扉開放」という情報は、「進行不能状態」という情報ともに表示される日時と並行して演出表示装置15に表示可能である。
【0152】
例えば、
図7(b)には、直近7件目の事象として、「2023年08月05日19:28」という情報と、「進行不能状態」という情報と、が表示されることを例示している。更に、
図7(b)には、それ以前の直近9件目の事象として、「2023年08月04日23:31」という情報と、「設定変更「6」」という情報と、が表示されることを例示している。そして、
図7(b)には、直近7件目の事象から9件目の事象までの直近8件目の事象として「設定変更」という情報は表示されていない。このため、直近7件目の事象となる遊技不能状態に制御されたときには、直近9件目の事象として設定された設定値「6」が設定されていたことを特定することが可能である。このように、演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「進行不能状態」という情報と、それ以前に設定された設定値を示す情報と、を表示することで、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値を表示可能である。なお、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御されなければ、エラー履歴において「進行不能状態」という情報が表示されない。したがって、演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値を表示可能である。更に、演出表示装置15には、「設定変更」という情報とともに、発生日時を示す情報が表示される。演出表示装置15は、エラー履歴を表示するにあたって「進行不能状態」という情報と、それ以前に設定された設定値を示す情報及び当該設定値が設定された日時を示す情報と、を表示することで、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時を表示可能である。即ち、演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して遊技進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時を表示可能である。
【0153】
エラー履歴が表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合、演出表示装置15には、選択画像MG1~MG3が表示される。このとき、指示画像YGは、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で表示される。エラー履歴が表示されているとき、演出表示装置15では、決定ボタンSBeを操作することで選択画像MG1~MG3が表示される状況へ戻ることができる旨が報知される。
【0154】
図8(a)及び
図8(b)に示すように、第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeが操作され、日時を設定することが可能となった場合、演出表示装置15の表示内容は、日時を設定可能な表示内容となる。具体的に、日時を設定可能な表示内容となる場合、演出表示装置15には、日付のうち選択中の西暦年数を示す日時設定領域RS1が表示される。日時設定領域RS1には、選択中の「西暦年数」を示す数字が表示される。日時を設定可能な表示内容となる場合、演出表示装置15には、日付のうち選択中の「月」を示す日時設定領域RS2が表示される。日時設定領域RS2には、選択中の月を示す数字が表示される。日時設定領域RS2には、「01」~「12」のうち何れかの数字が表示される。日時を設定可能な表示内容となる場合、演出表示装置15には、日付のうち選択中の「日」を示す日時設定領域RS3が表示される。日時設定領域RS3には、選択中の日を示す数字が表示される。日時設定領域RS3には、日時設定領域RS1,RS2にそれぞれ表示されている数字に応じて、「01」~「31」のうち何れかの数字が表示される。日時を設定可能な表示内容となる場合、演出表示装置15には、時間のうち選択中の「時」を示す日時設定領域RS4が表示される。日時設定領域RS4には、選択中の時を示す数字が表示される。日時設定領域RS4には、「00」~「23」のうち何れかの数字が表示される。日時を設定可能な表示内容となる場合、演出表示装置15には、時間のうち選択中の分を示す日時設定領域RS5が表示される。日時設定領域RS5には、選択中の「分」を示す数字が表示される。日時設定領域RS5には、「00」~「59」のうち何れかの数字が表示される。
【0155】
日時を設定可能な表示内容であるとき、演出表示装置15には、日時設定領域RS1~RS5のうち何れかに対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。昇降設定画像UDは、日時設定領域RS1に対応する位置に表示されるとき(
図8(a)に示す)と、日時設定領域RS2に対応する位置に表示されるとき(
図8(b)に示す)と、がある。また、昇降設定画像UDは、日時設定領域RS3に対応する位置に表示されるときと、日時設定領域RS4に対応する位置に表示されるときと、日時設定領域RS5に対応する位置に表示されるときと、がある。
【0156】
日時設定領域RS1に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、日時設定領域RS2に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS2に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、日時設定領域RS3に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS3に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、日時設定領域RS4に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS4に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、日時設定領域RS5に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS5に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、日時設定領域RS1に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。
【0157】
日時設定領域RS1に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに左ボタンSBdが操作された場合には、日時設定領域RS5に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS2に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに左ボタンSBdが操作された場合には、日時設定領域RS1に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS3に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに左ボタンSBdが操作された場合には、日時設定領域RS2に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS4に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに左ボタンSBdが操作された場合には、日時設定領域RS3に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。日時設定領域RS5に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに左ボタンSBdが操作された場合には、日時設定領域RS4に対応する位置に昇降設定画像UDが表示される。
【0158】
日時設定領域RS1に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、日時設定領域RS1に表示されている数字が昇順に1つ変更される。一方、日時設定領域RS1に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、日時設定領域RS1に表示されている数字が降順に1つ変更される。日時設定領域RS2に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、日時設定領域RS2に表示されている数字が昇順に1つ変更される。一方、日時設定領域RS2に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、日時設定領域RS2に表示されている数字が降順に1つ変更される。日時設定領域RS3に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、日時設定領域RS3に表示されている数字が昇順に1つ変更される。一方、日時設定領域RS3に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、日時設定領域RS3に表示されている数字が降順に1つ変更される。日時設定領域RS4に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、日時設定領域RS4に表示されている数字が昇順に1つ変更される。一方、日時設定領域RS4に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、日時設定領域RS4に表示されている数字が降順に1つ変更される。日時設定領域RS5に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、日時設定領域RS5に表示されている数字が昇順に1つ変更される。一方、日時設定領域RS5に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、日時設定領域RS5に表示されている数字が降順に1つ変更される。
【0159】
日時を設定可能な表示内容であるときに決定ボタンSBeが操作された場合、演出表示装置15には、選択画像MG1~MG3が表示される。このとき、指示画像YGは、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で表示される。日時を設定可能な表示内容であるとき、演出表示装置15では、決定ボタンSBeを操作することで選択画像MG1~MG3が表示される状況へ戻ることができる旨が報知される。遊技機10では、日時が設定された後、遊技機10の内部で計時され、時間及び日付が更新される。
【0160】
図9(a)及び
図9(b)に示すように、第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeが操作され、進行不能状態に関する履歴を初期化するかを選択することが可能となった場合、演出表示装置15の表示内容は、進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容となる。具体的に、進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容となる場合、演出表示装置15には、進行不能状態に関する履歴を初期化するかを問う情報が表示される。例えば、
図9(a)及び
図9(b)に示すように、遊技機10では、「進行不能状態履歴をリセットしますか?」という情報を表示することで、進行不能状態に関する履歴を初期化するかを問う情報が表示される。進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容となる場合、演出表示装置15には、「NO」という情報を含む否定画像NNと、「YES」という情報を含む肯定画像YNと、が表示される。
【0161】
進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容である場合、否定画像NN及び肯定画像YNのうち何れかを指し示す選択中画像SKが表示される。選択中画像SKは、否定画像NNを指し示す表示態様(
図9(a)に示す)と、肯定画像YNを指し示す表示態様(
図9(b)に示す)と、のうち何れかの表示態様で表示される。否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示される。肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに左ボタンSBdが操作された場合には、否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示される。また、進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容であるとき、演出表示装置15では、決定ボタンSBeを操作することで選択中画像SKが指し示している画像から特定可能な内容を選択することができる旨が報知される。
【0162】
否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合、演出表示装置15には、選択画像MG1~MG3が表示される。このとき、指示画像YGは、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で表示される。また、否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合には、進行不能状態に関する履歴が初期化されない。また、肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合、演出表示装置15には、選択画像MG1~MG3が表示される。このとき、指示画像YGは、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で表示される。また、肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに決定ボタンSBeが操作された場合には、進行不能状態に関する履歴が初期化される。
【0163】
ここで、設定値確認状態に制御されているときにおいて副CPU51によって行われる制御について説明する。
確認状態開始コマンドを入力した場合、副CPU51は、選択画像MG1~MG3が表示されるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。選択画像MG1~MG3が表示されているとき、副CPU51は、決定ボタンSBeを操作することで指示画像YGが指し示している画像から特定可能な内容を選択することができる旨が報知されるように、演出表示装置15を制御する。
【0164】
第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。また、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0165】
第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、エラー履歴が表示されるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示されるように、演出表示装置15を制御する。エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示されているときに下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近6~10件の事象が表示されるように、演出表示装置15を制御する。エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近6~10件の事象が表示されているときに上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示されるように、演出表示装置15を制御する。エラー履歴が表示されているとき、副CPU51は、決定ボタンSBeを操作することで選択画像MG1~MG3が表示される状況へ戻ることができる旨が報知されるように、演出表示装置15を制御する。エラー履歴が表示されているときに決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、選択画像MG1~MG3が表示されるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0166】
ここで、エラー履歴の表示に関する制御について説明する。
副RWM53には、最大10件のエラー履歴の表示対象となる事象に関する情報としてエラー履歴情報が記憶される。扉開放エラーコマンドを入力した場合、副CPU51は、時間経過に伴って更新される日時情報から特定可能な日時と、扉開放エラーが発生したことと、を特定可能なエラー履歴情報を副RWM53に新たに記憶する。日時情報は、副RWM53に記憶される情報である。日時情報は、「西暦年数」、「月」、「日」、「時」及び「分」を特定可能な情報を含む情報である。つまり、日時情報は、年月日時分を特定可能な情報である。副RWM53に記憶されている日時情報は、電力供給が遮断されているときであっても、バックアップ電源62からの電力供給によって、更新される。このとき、日時情報は、時間に限らず、日付についても更新される。遊技不能コマンドを入力した場合、副CPU51は、日時情報から特定可能な日時と、進行不能状態に制御されたことと、を特定可能なエラー履歴情報を副RWM53に新たに記憶する。設定値設定コマンドを入力した場合、副CPU51は、日時情報から特定可能な日時と、設定値が設定されたことと、設定された設定値と、を特定可能なエラー履歴情報を副RWM53に新たに記憶する。
【0167】
新たなエラー履歴情報を副RWM53に記憶する場合、副CPU51は、新たに記憶するエラー履歴情報を最も新しいエラー履歴情報として副RWM53に記憶する。ここでいう「最も新しいエラー履歴情報」とは、直近1件目のエラー履歴の表示対象となる事象を特定可能なエラー履歴情報に相当する。新たなエラー履歴情報を副RWM53に記憶するときにおいて、既に10件分のエラー履歴情報が副RWM53に記憶されている場合、副CPU51は、最も古いエラー履歴情報、つまり、直近10件目のエラー履歴の表示対象となる事象を特定可能なエラー履歴情報を消去する。
【0168】
副CPU51は、エラー履歴を表示させる場合、エラー履歴情報を参照し、エラー履歴の表示対象となる事象を特定するとともに、当該事象が発生した日時を特定する。そして、副CPU51は、特定したエラー履歴の表示対象となる事象及び当該事象が発生した日時を特定可能な情報が表示されるように、演出表示装置15を制御する。エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示させるにあたって、副CPU51は、エラー履歴情報のうち最も新しいエラー履歴情報から5つ目に新しいエラー履歴情報に基づいて、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示されるように、演出表示装置15を制御する。同様に、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近1~5件の事象が表示させるにあたって、副CPU51は、エラー履歴情報のうち6つ目に新しいエラー履歴情報から10つ目に新しいエラー履歴情報に基づいて、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近6~10件の事象が表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0169】
第2選択画像MG2を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時を設定可能な表示内容となるように、演出表示装置15を制御する。日時を設定可能な表示内容であるとき、副CPU51は、日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報から特定可能な数字が日時設定領域RS1に表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時を設定可能な表示内容であるとき、副CPU51は、日時情報のうち「月」を特定可能な情報から特定可能な数字が日時設定領域RS2に表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時を設定可能な表示内容であるとき、副CPU51は、日時情報のうち「日」を特定可能な情報から特定可能な数字が日時設定領域RS3に表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時を設定可能な表示内容であるとき、副CPU51は、日時情報のうち「時」を特定可能な情報から特定可能な数字が日時設定領域RS4に表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時を設定可能な表示内容であるとき、副CPU51は、日時情報のうち「分」を特定可能な情報から特定可能な数字が日時設定領域RS5に表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時を設定可能な表示内容であるとき、副CPU51は、決定ボタンSBeを操作することで選択画像MG1~MG3が表示される状況へ戻ることができる旨が報知されるように、演出表示装置15を制御する。日時を設定可能な表示内容であるときに決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、選択画像MG1~MG3が表示されるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0170】
日時を設定可能な表示内容とした場合、副CPU51は、日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「月」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「月」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「日」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「日」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「時」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「時」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「分」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「分」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。
【0171】
日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、左ボタンSBdからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「分」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「月」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、左ボタンSBdからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「日」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、左ボタンSBdからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「月」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「時」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、左ボタンSBdからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「日」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。日時情報のうち「分」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、左ボタンSBdからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「時」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況とする。
【0172】
日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において副CPU51は、日時設定領域RS1に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時情報のうち「月」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において副CPU51は、日時設定領域RS2に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時情報のうち「日」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において副CPU51は、日時設定領域RS3に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時情報のうち「時」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において副CPU51は、日時設定領域RS4に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されるように、演出表示装置15を制御する。日時情報のうち「分」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において副CPU51は、日時設定領域RS5に対応する位置に昇降設定画像UDが表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0173】
日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を昇順に1つ変更する。日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報を降順に1つ変更する。日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報が変更された場合には、日時設定領域RS1に表示される数字が変更されることとなる。
【0174】
日時情報のうち「月」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「月」を特定可能な情報を昇順に1つ変更する。日時情報のうち「月」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「月」を特定可能な情報を降順に1つ変更する。本実施形態において、日時情報のうち「月」を特定可能な情報は、「01」~「12」の範囲内で変更される。日時情報のうち「月」を特定可能な情報が変更された場合には、日時設定領域RS2に表示される数字が変更されることとなる。日時情報のうち「日」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「日」を特定可能な情報を昇順に1つ変更する。日時情報のうち「日」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「日」を特定可能な情報を降順に1つ変更する。本実施形態において、日時情報のうち「日」を特定可能な情報は、日時情報のうち「西暦年数」を特定可能な情報及び「月」を特定可能な情報に応じて、「01」~「31」の範囲内で変更される。例えば、「西暦年数」を特定可能な情報が「2023」であり、「月」を特定可能な情報が「2」であるとき、日時情報のうち「日」を特定可能な情報は、「01」~「28」の範囲内で変更される。日時情報のうち「日」を特定可能な情報が変更された場合には、日時設定領域RS3に表示される数字が変更されることとなる。
【0175】
日時情報のうち「時」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「時」を特定可能な情報を昇順に1つ変更する。日時情報のうち「時」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「時」を特定可能な情報を降順に1つ変更する。本実施形態において、日時情報のうち「時」を特定可能な情報は、「00」~「23」の範囲内で変更される。日時情報のうち「時」を特定可能な情報が変更された場合には、日時設定領域RS4に表示される数字が変更されることとなる。日時情報のうち「分」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「分」を特定可能な情報を昇順に1つ変更する。日時情報のうち「分」を特定可能な情報を変更することを特定可能な状況において、下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、日時情報のうち「分」を特定可能な情報を降順に1つ変更する。本実施形態において、日時情報のうち「分」を特定可能な情報は、「00」~「59」の範囲内で変更される。日時情報のうち「分」を特定可能な情報が変更された場合には、日時設定領域RS5に表示される数字が変更されることとなる。
【0176】
第3選択画像MG3を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されているときに決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容となるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、進行不能状態に関する履歴を初期化するかを問う情報が表示されるように、演出表示装置15を制御する。更に、副CPU51は、否定画像NN及び肯定画像YNが表示されるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されるように、演出表示装置15を制御する。進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容であるとき、副CPU51は、決定ボタンSBeを操作することで選択中画像SKが指し示している画像から特定可能な内容を選択することができる旨が報知されるように、演出表示装置15を制御する。
【0177】
否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されるように、演出表示装置15を制御する。肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに左ボタンSBdからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0178】
否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときと、肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときと、のうち何れであるときであっても、決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、選択画像MG1~MG3が表示されるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、第1選択画像MG1を指し示す表示態様で指示画像YGが表示されるように、演出表示装置15を制御する。なお、否定画像NNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、副RWM53に記憶されている進行不能状態に関する履歴を初期化しない。一方、肯定画像YNを指し示す表示態様で選択中画像SKが表示されているときに決定ボタンSBeからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、副RWM53に記憶されている進行不能状態に関する履歴を初期化する。副CPU51は、副RWM53に記憶されている不能回数情報及び達成日時情報を初期化することにより、副RWM53に記憶されている進行不能状態に関する履歴を初期化する。不能回数情報及び達成日時情報については、後ほど説明する。
【0179】
設定値確認状態における制御を行っているときに確認状態終了コマンドを入力した場合、副CPU51は、設定値確認状態における制御を終了する。例えば、選択画像MG1~MG3を表示させているときに確認状態終了コマンドを入力した場合、副CPU51は、選択画像MG1~MG3の表示を終了させる。エラー履歴を表示させているときに確認状態終了コマンドを入力した場合、副CPU51は、エラー履歴の表示を終了させる。時を設定可能な表示内容であるときに確認状態終了コマンドを入力した場合、副CPU51は、時を設定可能な表示内容を終了させる。進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容であるときに確認状態終了コマンドを入力した場合、副CPU51は、進行不能状態に関する履歴の初期化を選択可能な表示内容を終了させる。
【0180】
遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を確認することが可能である。本実施形態において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時は、進行不能状態に制御された日時に相当する。遊技機10では、進行不能状態に制御された後、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を確認することができる。本実施形態において、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数は、所定期間内に進行不能状態に制御された回数に相当する。遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を確認することができる。本実施形態において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値は、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値に相当する。遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を確認することができる。本実施形態において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時は、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時に相当する。
【0181】
図10(a)~
図10(f)に示すように、進行不能状態において、演出表示装置15には、遊技を進行することが不能であることを特定可能な画像MJ1が表示される。画像MJ1は、「本日は、終了です。」の情報(文字情報)を含む画像である。画像MJ1を表示することは、進行不能状態に制御されていることを報知することに相当する。更に、進行不能状態において、演出表示装置15には、画像MJ2が表示される。画像MJ2は、「のめり込みに注意しましょう。」の情報(文字情報)を含む画像である。画像MJ2を表示することは、のめり込みに関する注意喚起を実行することに相当する。
【0182】
また、
図10(a)~
図10(c)に示すように、進行不能状態において、演出表示装置15には、第1選択肢画像MN1と、第2選択肢画像MN2と、第3選択肢画像MN3と、が表示される場合がある。第1選択肢画像MN1は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を確認することを特定可能な画像である。本実施形態における第1選択肢画像MN1は、「達成日時表示」という情報(文字情報)を含む画像である。第2選択肢画像MN2は、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を確認することを特定可能な画像である。本実施形態における第2選択肢画像MN2は、「到達回数表示」という情報(文字情報)を含む画像である。第3選択肢画像MN3は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を確認することを特定可能な画像である。また、第3選択肢画像MN3は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を確認することを特定可能な画像である。本実施形態における第3選択肢画像MN3は、「設定値表示」という情報(文字情報)を含む画像である。
【0183】
選択肢画像MN1~MN3が表示されているとき、演出表示装置15には、選択肢画像MN1~MN3のうち選択中の画像を指し示す矢印画像YSが表示される。矢印画像YSは、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様(
図10(a)に示す)と、第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様(
図10(b)に示す)と、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様(
図10(c)に示す)と、のうち何れかの表示態様で表示される。第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示される。第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示される。第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに下ボタンSBcが操作された場合には、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示される。第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示される。第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示される。第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに上ボタンSBaが操作された場合には、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示される。また、選択肢画像MN1~MN3が表示されているとき、演出表示装置15では、右ボタンSBbを操作することで矢印画像YSが指し示している画像から特定可能な内容を確認することができる旨が報知される。
【0184】
遊技機10では、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を確認することができる。遊技機10では、第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を確認することができる。遊技機10では、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を確認することができる。また、遊技機10では、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合には、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を確認することができる。
【0185】
図10(d)に示すように、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合、演出表示装置15には、達成日時画像SS1が表示される。達成日時画像SS1は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を特定可能な情報を含む画像である。例えば、
図10(d)に示す達成日時画像SS1は、「達成日時2023年08月07日16:26」という情報(文字情報)を含んでいる。
図10(d)に示す達成日時画像SS1は、2023年8月7日の16時26分において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを特定可能な情報を含む画像に相当する。即ち、
図10(d)に示す達成日時画像SS1は、2023年8月7日の16時26分において、進行不能状態に制御されたことを特定可能な情報を含む画像に相当する。本実施形態では、達成日時画像SS1が、特別条件が成立した日時、及び、進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特別情報に相当する。遊技機10では、達成日時画像SS1が演出表示装置15に表示されることにより、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を確認することが可能となる。また、達成日時画像SS1が表示されているとき、演出表示装置15では、左ボタンSBdを操作することで選択肢画像MN1~MN3が表示されている状況へ戻ることができる旨が報知される。
【0186】
演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時、及び、進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な達成日時画像SS1を表示可能である。即ち、表示手段は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において、特別条件が成立した日時、及び、進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特別情報を表示可能である。遊技機10は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、達成日時画像SS1を演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において操作手段が操作されることにより、特別条件が成立した日時、及び、進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特別情報を表示手段に表示可能である。
【0187】
なお、
図10(d)に示すように、遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ1が演出表示装置15に継続して表示され、進行不能状態に制御されていることが継続して報知される。同様に、遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ2が演出表示装置15に継続して表示され、のめり込みに関する注意喚起が継続して実行される。
【0188】
図10(e)に示すように、第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合、演出表示装置15には、到達回数画像SS2が表示される。到達回数画像SS2は、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を特定可能な情報を含む画像である。本実施形態において、ここでいう「所定期間」は、進行不能状態に関する履歴が初期化されてからの期間に相当する。なお、遊技機が製造されてから一度も進行不能状態に関する履歴が初期化されていない場合、「所定期間」は、遊技機が製造されてからの期間に相当する。例えば、
図10(e)に示す到達回数画像SS2は、「おめでとうございます。7回目の到達です。」という情報(文字情報)を含んでいる。
図10(e)に示す到達回数画像SS2は、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数が7回であることを特定可能な情報を含む画像に相当する。即ち、
図10(e)に示す到達回数画像SS2は、所定期間内に進行不能状態に制御された回数が7回であることを特定可能な情報を含む画像に相当する。本実施形態では、到達回数画像SS2が、所定期間内に特別条件が成立した回数、及び、所定期間内に進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な特定情報に相当する。遊技機10では、到達回数画像SS2が演出表示装置15に表示されることにより、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を確認することが可能となる。また、到達回数画像SS2が表示されているとき、演出表示装置15では、左ボタンSBdを操作することで選択肢画像MN1~MN3が表示されている状況へ戻ることができる旨が報知される。
【0189】
演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数、及び、所定期間内に進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な到達回数画像SS2を表示可能である。即ち、表示手段は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において、所定期間内に特別条件が成立した回数、及び、所定期間内に進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な特定情報を表示可能である。遊技機10は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、到達回数画像SS2を演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において操作手段が操作されることにより、所定期間内に特別条件が成立した回数、及び、所定期間内に進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な特定情報を表示手段に表示可能である。
【0190】
なお、
図10(e)に示すように、遊技機10では、進行不能状態に制御された後、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ1が演出表示装置15に継続して表示され、進行不能状態に制御されていることが継続して報知される。同様に、遊技機10では、進行不能状態に制御された後、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ2が演出表示装置15に継続して表示され、のめり込みに関する注意喚起が継続して実行される。
【0191】
図10(f)に示すように、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合、演出表示装置15には、設定値報知画像SS3が表示される。設定値報知画像SS3は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を特定可能な情報を含む画像である。例えば、
図10(f)に示す設定値報知画像SS3は、「設定値は、「4」でした。」という情報(文字情報)を含んでいる。
図10(f)に示す設定値報知画像SS3は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が「4」であったことを特定可能な情報を含む画像に相当する。即ち、
図10(f)に示す設定値報知画像SS3は、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が「4」であることを特定可能な情報を含む画像に相当する。本実施形態では、設定値報知画像SS3が、特別条件が成立したときに設定されていた設定値、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値のうち少なくとも何れかを特定可能な設定値情報に相当する。遊技機10では、設定値報知画像SS3が演出表示装置15に表示されることにより、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を確認することが可能となる。
【0192】
演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値のうち少なくとも何れかを特定可能な設定値報知画像SS3を表示可能である。即ち、表示手段は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において、特別条件が成立したときに設定されていた設定値、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値のうち少なくとも何れかを特定可能な設定値情報を表示可能である。遊技機10は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、設定値報知画像SS3を演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において操作手段が操作されることにより、特別条件が成立したときに設定されていた設定値、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値のうち少なくとも何れかを特定可能な設定値情報を表示手段に表示可能である。
【0193】
また、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbが操作された場合、演出表示装置15には、設定変更日時画像SS4が表示される。設定変更日時画像SS4は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を特定可能な情報を含む画像である。例えば、
図10(f)に示す設定変更日時画像SS4は、「2023年08月06日06:23に設定値が設定されました。」という情報(文字情報)を含んでいる。
図10(f)に示す設定変更日時画像SS4は、2023年8月6日の6時23分において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定されたことを特定可能な情報を含む画像に相当する。即ち、
図10(f)に示す設定変更日時画像SS4は、2023年8月6日の6時23分において、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定されたことを特定可能な情報を含む画像に相当する。本実施形態では、設定変更日時画像SS4が、特別条件が成立したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特殊情報に相当する。遊技機10では、設定変更日時画像SS4が演出表示装置15に表示されることにより、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を確認することが可能となる。また、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4が表示されているとき、演出表示装置15では、左ボタンSBdを操作することで選択肢画像MN1~MN3が表示されている状況へ戻ることができる旨が報知される。
【0194】
演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な設定変更日時画像SS4を表示可能である。即ち、表示手段は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において、特別条件が成立したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特殊情報を表示可能である。遊技機10は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、設定変更日時画像SS4を演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態は、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において操作手段が操作されることにより、特別条件が成立したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特殊情報を表示手段に表示可能である。
【0195】
なお、
図10(f)に示すように、遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ1が演出表示装置15に継続して表示され、進行不能状態に制御されていることが継続して報知される。同様に、遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ2が演出表示装置15に継続して表示され、のめり込みに関する注意喚起が継続して実行される。遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ1が演出表示装置15に継続して表示され、進行不能状態に制御されていることが継続して報知される。同様に、遊技機10では、進行不能状態に制御された後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を確認可能な状況となった場合であっても、画像MJ2が演出表示装置15に継続して表示され、のめり込みに関する注意喚起が継続して実行される。
【0196】
ここで、進行不能状態に制御された後において副CPU51によって行われる制御について説明する。
遊技不能コマンドを入力した場合、副CPU51は、選択肢画像MN1~MN3が表示されるように、演出表示装置15を制御する。このとき、副CPU51は、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されるように、演出表示装置15を制御する。選択肢画像MN1~MN3が表示されているとき、副CPU51は、右ボタンSBbを操作することで矢印画像YSが指し示している画像から特定可能な内容を確認することができる旨が報知されるように、演出表示装置15を制御する。
【0197】
第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに下ボタンSBcからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されるように、演出表示装置15を制御する。また、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されるように、演出表示装置15を制御する。第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに上ボタンSBaからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0198】
第1選択肢画像MN1を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、達成日時画像SS1が表示されるように、演出表示装置15を制御する。具体的に、副CPU51は、副RWM53に記憶されている達成日時情報に基づいて、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を特定する。そして、副CPU51は、特定した復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時を特定可能な情報を含む達成日時画像SS1が表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0199】
因みに、遊技不能コマンドを入力した場合、副CPU51は、日時情報を参照し、遊技不能コマンドを入力したときの日時情報から特定可能な日時を特定し、当該日時を特定可能な情報に達成日時情報を更新する。このため、達成日時情報から特定可能な日時は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時に相当し、進行不能状態に制御された日時に相当する。なお、副CPU51は、達成日時情報を消去することにより、達成日時情報を初期化する。
【0200】
第2選択肢画像MN2を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、到達回数画像SS2が表示されるように、演出表示装置15を制御する。具体的に、副CPU51は、副RWM53に記憶されている不能回数情報に基づいて、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を特定する。そして、副CPU51は、特定した所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を特定可能な情報を含む到達回数画像SS2が表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0201】
因みに、遊技不能コマンドを入力した場合、副CPU51は、副RWM53に記憶されている不能回数情報から特定可能な回数に1加算し、不能回数情報を更新する。このため、不能回数情報から特定可能な回数は、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数に相当し、所定期間内に進行不能状態に制御された回数に相当する。なお、副CPU51は、不能回数情報から特定可能な回数として「0」を設定することにより、不能回数情報を初期化する。
【0202】
第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、設定値報知画像SS3が表示されるように、演出表示装置15を制御する。具体的に、副CPU51は、副RWM53に記憶されている変更設定値情報に基づいて、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を特定する。そして、副CPU51は、特定した復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を特定可能な情報を含む設定値報知画像SS3が表示されるように、演出表示装置15を制御する。また、第3選択肢画像MN3を指し示す表示態様で矢印画像YSが表示されているときに右ボタンSBbからの検知信号を入力した場合、副CPU51は、設定変更日時画像SS4が表示されるように、演出表示装置15を制御する。具体的に、副CPU51は、副RWM53に記憶されている変更日時情報に基づいて、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時を特定する。そして、副CPU51は、特定した復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を特定可能な情報を含む設定変更日時画像SS4が表示されるように、演出表示装置15を制御する。
【0203】
因みに、設定値設定コマンドを入力した場合、副CPU51は、入力した設定値設定コマンドから設定された設定値を特定し、当該特定した設定値を特定可能な変更設定値情報に更新する。このため、変更設定値情報から特定可能な値は、設定された最新の設定値である。そして、変更設定値情報から特定可能な値は、設定値が設定された後において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達すれば、当該規定値に達したときに設定されていた設定値に相当する。なお、副CPU51は、新たに設定値が設定される度に、変更設定値情報を更新する。また、設定値設定コマンドを入力した場合、副CPU51は、日時情報を参照し、設定値設定コマンドを入力したときの日時情報から特定可能な日時を特定し、当該特定した日時を特定可能な情報に変更日時情報を更新する。このため、変更日時情報から特定可能な日時は、設定値が設定された最新の日時を特定可能な日時である。そして、変更日時情報から特定可能な日時は、設定値が設定された後において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達すれば、当該規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時に相当する。なお、副CPU51は、新たに設定値が設定される度に、変更日時情報を更新する。
【0204】
ここで、
図11(a)~
図11(d)に基づき、進行不能状態に制御された後における演出表示装置15の表示内容の一例と、それに伴って遊技者が推測可能な内容について説明する。なお、遊技機が設定されている遊技場の営業時間は、午前10時から午後11時迄であることを前提とする。
【0205】
図11(a)に示すように、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、選択肢画像MN1~MN3が表示される場合がある。その後、前面扉12が開放されて扉開放エラーが検出されると、演出表示装置15には、扉開放報知画像OGが表示され、扉開放エラーが検出されたことが報知される。このように、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、演出表示装置15に表示可能である。扉開放報知画像OGは、選択肢画像MN1~MN3と並行して演出表示装置15に表示可能である。つまり、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、選択肢画像MN1~MN3と並行して演出表示装置15に表示可能である。
【0206】
図11(b)に示すように、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、達成日時画像SS1が表示され、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時が報知される場合がある。その後、前面扉12が開放されて扉開放エラーが検出されると、演出表示装置15には、扉開放報知画像OGが表示され、扉開放エラーが検出されたことが報知される。このように、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、演出表示装置15に表示可能である。扉開放報知画像OGは、達成日時画像SS1と並行して演出表示装置15に表示可能である。つまり、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、達成日時画像SS1と並行して演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態では、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において特定エラーが検出された後、特定エラー情報は、特別情報と並行して表示手段に表示可能である。
【0207】
図11(b)に示す達成日時画像SS1は、「達成日2023年10月12日20:00」の情報(文字情報)を含んでいる。この達成日時画像SS1の表示により、遊技者は、20時において、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを確認することができる。例えば、達成日時画像SS1を確認した時間が2023年10月12日の21時であれば、
図11(b)に示す達成日時画像SS1の表示により、遊技者は、進行不能状態に制御されてから1時間が経過したことを特定することができる。営業開始時間が10時であることを前提とし、営業開始前に設定値が変更されたとするならば、
図11(b)に示す達成日時画像SS1の表示により、遊技者は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでに10時間を要したものと推測することができる。
【0208】
図11(c)に示すように、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、到達回数画像SS2が表示され、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数が報知される場合がある。その後、前面扉12が開放されて扉開放エラーが検出されると、演出表示装置15には、扉開放報知画像OGが表示され、扉開放エラーが検出されたことが報知される。このように、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、演出表示装置15に表示可能である。扉開放報知画像OGは、到達回数画像SS2と並行して演出表示装置15に表示可能である。つまり、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、到達回数画像SS2と並行して演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態では、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において特定エラーが検出された後、特定エラー情報は、特定情報と並行して表示手段に表示可能である。
【0209】
図11(c)に示す到達回数画像SS2は、「おめでとうございます。10回目の到達です。」という情報(文字情報)を含んでいる。この到達回数画像SS2の表示により、遊技者は、所定期間内において復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数が「10回」に到達したことを確認することができる。例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数が「10回」であることに対して「少ない」と感じる遊技者は、
図11(c)に示す到達回数画像SS2の表示により、有利度が高い設定値が設定され難い遊技機であると推測することができる。その他、例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数が「10回」であることに対して「少ない」と感じる遊技者の中には、
図11(c)に示す到達回数画像SS2の表示により、遊技機が不調であり、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達し難い状況であるものと推測する遊技者の存在も考えられる。逆に、例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数が「10回」であることに対して「多い」と感じる遊技者は、
図11(c)に示す到達回数画像SS2の表示により、有利度が高い設定値が設定され易い遊技機であると推測することができる。その他、例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数が「10回」であることに対して「多い」と感じる遊技者の中には、
図11(c)に示す到達回数画像SS2の表示により、遊技機が好調であり、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達し易い状況であるものと推測する遊技者の存在も考えられる。このように、所定期間内において復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数を把握することで、遊技者は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達し易いかを推測することができる。
【0210】
図11(d)に示すように、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、設定値報知画像SS3が表示され、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が報知される場合がある。その後、前面扉12が開放されて扉開放エラーが検出されると、演出表示装置15には、扉開放報知画像OGが表示され、扉開放エラーが検出されたことが報知される。このように、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、演出表示装置15に表示可能である。扉開放報知画像OGは、設定値報知画像SS3と並行して演出表示装置15に表示可能である。つまり、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、設定値報知画像SS3と並行して演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態では、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において特定エラーが検出された後、特定エラー情報は、設定値情報と並行して表示手段に表示可能である。
【0211】
また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、設定変更日時画像SS4が表示され、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時が報知される場合がある。その後、前面扉12が開放されて扉開放エラーが検出されると、演出表示装置15には、扉開放報知画像OGが表示され、扉開放エラーが検出されたことが報知される。このように、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、演出表示装置15に表示可能である。扉開放報知画像OGは、設定変更日時画像SS4と並行して演出表示装置15に表示可能である。つまり、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、設定変更日時画像SS4と並行して演出表示装置15に表示可能である。即ち、本実施形態では、特別条件が成立して進行不能状態に制御された後において特定エラーが検出された後、特定エラー情報は、特殊情報と並行して表示手段に表示可能である。
【0212】
図11(d)に示す設定値報知画像SS3は、「設定値は、「2」でした。」という情報(文字情報)を含んでいる。この設定値報知画像SS3の表示により、遊技者は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が「2」であったことを確認することができる。例えば、設定値が「2」であることに対して「有利度が低い」と感じる遊技者は、
図11(d)に示す設定値報知画像SS3の表示により、有利度が低い設定値が設定されていたにもかかわらず復電後獲得枚数情報から特定可能な値を規定値に到達させることができたという喜びを感じることができる。逆に、例えば、設定値が「2」であることに対して「有利度が高い」と感じる遊技者は、
図11(d)に示す設定値報知画像SS3の表示により、有利度が高い設定値が設定されていたことに対する喜びを感じることができる。また、例えば、設定値が「2」であることに対して「有利度が高い」と感じる遊技者は、
図11(d)に示す設定値報知画像SS3の表示により、有利度が高い設定値が設定されていたからこそ、復電後獲得枚数情報から特定可能な値を規定値に到達させることができたという喜びを感じることができる。
【0213】
図11(d)に示す設定変更日時画像SS4は、「2023年10月12日07:15に設定値が設定されました。」という情報(文字情報)を含んでいる。この設定変更日時画像SS4の表示により、遊技者は、2023年10月12日の7時15分において、設定値が設定されたことを確認することができる。
図11(d)に示す設定変更日時画像SS4の表示により、遊技者は、開店前に設定値が新たに設定されていることを推測することができる。
図11(d)に示す設定変更日時画像SS4の表示により、遊技者は、遊技場では毎日設定値が変更されていることを推測することができる。つまり、
図11(d)に示す設定変更日時画像SS4の表示により、遊技者は、遊技場では、前日から設定値を変更せずに開店すること(所謂、設定値の据え置き)が少ないと推測することができる。
【0214】
また、
図11(b)に示す達成日時画像SS1及び
図11(d)に示す設定変更日時画像SS4を確認した遊技者は、営業開始時間が10時であることから、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでに10時間を要したものと推測することができる。このため、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでに10時間を要することを想定して遊技を行うべきであることを推測することができる。
【0215】
特に、
図11(d)に示す設定値報知画像SS3を確認した遊技者は、設定値として「2」が設定されているときには、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでに10時間を要することを推測することができる。つまり、設定値が「2」であれば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでに10時間を要することを想定して遊技を行うべきであることを推測することができる。そして、遊技者は、設定値が「2」よりも有利度の高い設定値であるときには、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでの時間が10時間よりも短くなることを推測することができる。一方、遊技者は、設定値が「2」よりも有利度の低い設定値であるときには、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでの時間が10時間よりも長くなることを推測することができる。
【0216】
その他、
図11(a)~
図11(d)に示すように、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、画像MJ1が表示され、進行不能状態であることが報知される。更に、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、画像MJ2が表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。その後、前面扉12が開放されて扉開放エラーが検出されると、演出表示装置15には、扉開放報知画像OGが表示され、扉開放エラーが検出されたことが報知される。このように、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、演出表示装置15に表示可能である。扉開放報知画像OGは、画像MJ1と並行して演出表示装置15に表示可能である。つまり、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、画像MJ1と並行して演出表示装置15に表示可能である。扉開放報知画像OGは、画像MJ2と並行して演出表示装置15に表示可能である。つまり、遊技機10では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、画像MJ2と並行して演出表示装置15に表示可能である。
【0217】
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時、及び、進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な達成日時画像SS1を表示可能である。これにより、例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでにどれだけの時間を要したか、又は、進行不能状態に制御されるまでにどれだけの時間を要したかを把握し易くすることができる。このような進行不能状態に関する情報を把握し易くすることで、例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまで、又は、進行不能状態に制御されるまでにどれだけの時間を要することを想定すべきかを推測する楽しみを提供することができる。
【0218】
また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、達成日時画像SS1を演出表示装置15に表示可能である。遊技者が操作可能な選択ボタンSBが操作されることにより、達成日時画像SS1を演出表示装置15に表示可能である。このように、達成日時画像SS1の表示を選択できるようにすることで、必要としてないときに達成日時画像SS1が表示されることによる煩わしさを抑制することができる。
【0219】
(2)演出表示装置15は、所定期間内に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数、及び、所定期間内に進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な到達回数画像SS2を表示可能である。これにより、到達回数画像SS2に基づき、どの程度の頻度で復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するか、又は、どの程度の頻度で進行不能状態に制御されるかについて、把握し易くすることができる。このような進行不能状態に関する情報を把握し易くすることで、例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達し易いのか、進行不能状態に制御され易いのか、を推測する楽しみを提供することができる。
【0220】
また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、到達回数画像SS2を演出表示装置15に表示可能である。遊技者が操作可能な選択ボタンSBが操作されることにより、到達回数画像SS2を演出表示装置15に表示可能である。このように、到達回数画像SS2の表示を選択できるようにすることで、必要としてないときに到達回数画像SS2が表示されることによる煩わしさを抑制することができる。
【0221】
(3)演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値のうち少なくとも何れかを特定可能な設定値報知画像SS3を表示可能である。このため、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達することと、設定値と、の関連を把握し易くすることができる。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達することと、設定値と、の関連を把握し易くすることにより、設定値を推測する楽しみを向上させることができる。
【0222】
また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、設定値報知画像SS3を演出表示装置15に表示可能である。遊技者が操作可能な選択ボタンSBが操作されることにより、設定値報知画像SS3を演出表示装置15に表示可能である。このように、設定値報知画像SS3の表示を選択できるようにすることで、必要としてないときに設定値報知画像SS3が表示されることによる煩わしさを抑制することができる。
【0223】
(4)演出表示装置15は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な設定変更日時画像SS4を表示可能である。これにより、設定変更日時画像SS4に基づき、いつ設定値が変更されたか、又は、どれくらい設定値が変更されずにいたかを把握し易くすることができる。このような「いつ設定値が変更されたか」又は「どれくらい設定値が変更されずにいたか」という進行不能状態に関する情報を把握し易くすることで、例えば、設定値をなかなか変更しない遊技場なのか、設定値を毎日変更している遊技場なのか、を推測する楽しみを提供することができる。
【0224】
また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBが操作されることにより、設定変更日時画像SS4を演出表示装置15に表示可能である。遊技者が操作可能な選択ボタンSBが操作されることにより、設定変更日時画像SS4を演出表示装置15に表示可能である。このように、設定変更日時画像SS4の表示を選択できるようにすることで、必要としてないときに設定変更日時画像SS4が表示されることによる煩わしさを抑制することができる。
【0225】
(5)メダルが付与されることに伴って、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達し得る。つまり、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するには、付与されるメダルを獲得する遊技者が関わることとなる。このため、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達することや、それに伴って進行不能状態に制御されることに対する遊技者の関心を高め、興趣の向上に寄与することができる。
【0226】
(6)復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、達成日時画像SS1と並行して演出表示装置15に表示可能である。これにより、達成日時画像SS1が表示されているときであっても、扉開放エラーが検出されたことを把握することが可能となる。つまり、達成日時画像SS1が表示されたことによって扉開放エラーが検出されたことに気が付かないことを抑制することができる。
【0227】
(7)復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、到達回数画像SS2と並行して演出表示装置15に表示可能である。これにより、到達回数画像SS2が表示されているときであっても、扉開放エラーが検出されたことを把握することが可能となる。つまり、到達回数画像SS2が表示されたことによって扉開放エラーが検出されたことに気が付かないことを抑制することができる。
【0228】
(8)復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、設定値報知画像SS3と並行して演出表示装置15に表示可能である。これにより、設定値報知画像SS3が表示されているときであっても、扉開放エラーが検出されたことを把握することが可能となる。つまり、設定値報知画像SS3が表示されたことによって扉開放エラーが検出されたことに気が付かないことを抑制することができる。
【0229】
(9)復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、設定変更日時画像SS4と並行して演出表示装置15に表示可能である。これにより、設定変更日時画像SS4が表示されているときであっても、扉開放エラーが検出されたことを把握することが可能となる。つまり、設定変更日時画像SS4が表示されたことによって扉開放エラーが検出されたことに気が付かないことを抑制することができる。
【0230】
(10)進行不能状態に制御されているときには、選択ボタンSBを操作しても音量を調整不能となる。また、進行不能状態に制御されているときには、選択ボタンSBを操作しても輝度を調整不能となる。このように、進行不能状態に制御されているときには、選択ボタンSBを操作しても演出要素を調整不能となる。進行不能状態に制御された後は遊技が進行されないため、演出要素を調整する必要性が低下することから、演出要素を調整不能にすることによる影響は少ない。このような進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBを操作することで達成日時画像SS1を表示させることができるように構成しているため、達成日時画像SS1を表示させるために操作する操作手段を、演出要素を調整するための操作手段とは別に設ける必要がない。同様に、このような進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBを操作することで到達回数画像SS2を表示させることができるように構成しているため、到達回数画像SS2を表示させるために操作する操作手段を、演出要素を調整するための操作手段とは別に設ける必要がない。また、このような進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBを操作することで設定値報知画像SS3を表示させることができるように構成しているため、設定値報知画像SS3を表示させるために操作する操作手段を、演出要素を調整するための操作手段とは別に設ける必要がない。同様に、このような進行不能状態に制御された後において選択ボタンSBを操作することで設定変更日時画像SS4を表示させることができるように構成しているため、設定変更日時画像SS4を表示させるために操作する操作手段を、演出要素を調整するための操作手段とは別に設ける必要がない。
【0231】
(11)復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として進行不能状態となったとしても、遊技媒体の精算に係る精算処理を実行可能である。このため、進行不能状態となって精算処理が実行されずに遊技媒体の精算を行うことができない状況となることを抑制し、利便性の低下を抑制できる。
【0232】
(12)復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として進行不能状態となったとしても、設定値確認処理を実行可能である。このため、進行不能状態となって設定値確認処理が実行されずに設定値確認状態に制御できない状況となることを抑制し、利便性の低下を抑制できる。
【0233】
(13)復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として進行不能状態となったとしても、扉開放検出処理を実行可能である。このため、進行不能状態となって扉開放検出処理が実行されずに扉開放エラーが検出されない状況となることを抑制し、利便性の低下を抑制できる。
【0234】
(14)演出表示装置15は、達成日時画像SS1、到達回数画像SS2、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4を表示可能である。達成日時画像SS1、到達回数画像SS2、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4の各画像から推測できる内容の組み合わせによって、更に別の推測を行う楽しみを提供することができる。
【0235】
(15)例えば、遊技機10の管理者は、エラー履歴を表示させることができるため、進行不能状態に制御された後であれば、進行不能状態に改めて制御されるようにしなくても、エラー履歴の表示対象となる事象が発生したこと、及び、その事象が発生した日時を確認することができる。このようなことを管理者側が確認できるようにすることで、例えば、設定値の有利度を低下させて進行不能状態に制御されるまでの期間が長くなるようにしようとするなど、調整を行うことが可能となる。
【0236】
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・
図12に示すように、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、達成日時画像SS1及び到達回数画像SS2を並行して表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、達成日時画像SS1及び設定値報知画像SS3を並行して表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、達成日時画像SS1及び設定変更日時画像SS4を並行して表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、到達回数画像SS2及び設定値報知画像SS3を並行して表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、到達回数画像SS2及び設定変更日時画像SS4を並行して表示可能であってもよい。また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4を並行して表示不能であってもよい。
【0237】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、選択ボタンSBを操作しなくても、演出表示装置15には、達成日時画像SS1を表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、選択ボタンSBを操作しなくても、演出表示装置15には、到達回数画像SS2を表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、選択ボタンSBを操作しなくても、演出表示装置15には、設定値報知画像SS3を表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、選択ボタンSBを操作しなくても、演出表示装置15には、設定変更日時画像SS4を表示可能であってもよい。例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、
図12が示すように、達成日時画像SS1、到達回数画像SS2、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4が表示されるように構成してもよい。このとき、例えば、演出表示装置15には、達成日時画像SS1、到達回数画像SS2、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4のうち一部の画像が表示されるように構成してもよい。以上のように構成する場合、演出表示装置15には、選択肢画像MN1~MN3のうち一部又は全部が表示されないように構成してもよい。
【0238】
・上記実施形態における遊技機は、達成日時画像SS1、到達回数画像SS2、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4のうち一部の1又は複数の画像を表示可能な遊技機に具体化してもよい。つまり、上記実施形態における遊技機は、達成日時画像SS1、到達回数画像SS2、設定値報知画像SS3及び設定変更日時画像SS4のうち一部の画像を表示しない遊技機に具体化してもよい。
【0239】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15に達成日時画像SS1が表示される場合には、画像MJ1及び画像MJ2のうち一方又は両方が演出表示装置15に表示されないように構成してもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15に到達回数画像SS2が表示される場合には、画像MJ1及び画像MJ2のうち一方又は両方が演出表示装置15に表示されないように構成してもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15に設定値報知画像SS3が表示される場合には、画像MJ1及び画像MJ2のうち一方又は両方が演出表示装置15に表示されないように構成してもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15に設定変更日時画像SS4が表示される場合には、画像MJ1及び画像MJ2のうち一方又は両方が演出表示装置15に表示されないように構成してもよい。
【0240】
・演出表示装置15には、画像MJ1及び画像MJ2のうち一方又は両方を表示しないように構成してもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15では、のめり込みに関する注意喚起が実行されないように構成してもよい。
【0241】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時(つまり、特別条件が成立した日時)と、進行不能状態に制御された日時と、が異なる日時となる場合があってもよい。例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時と、進行不能状態に制御された日時と、が異なる場合があってもよい。そして、達成日時画像SS1の表示により、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時と、進行不能状態に制御された日時と、のうち少なくとも一方を特定可能に構成してもよい。
【0242】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数(つまり、特別条件が成立した回数)と、進行不能状態に制御された回数と、が異なる回数となる場合があってもよい。例えば、所定期間内において復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数と、進行不能状態に制御された回数と、が異なる場合があってもよい。そして、到達回数画像SS2の表示により、所定期間内において復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数と、進行不能状態に制御された回数と、のうち少なくとも一方を特定可能に構成してもよい。
【0243】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したとき(つまり、特別条件が成立したとき)に設定されていた設定値が設定された日時と、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時と、が異なる日時となる場合があってもよい。例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時と、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時と、が異なる場合があってもよい。そして、設定変更日時画像SS4の表示により、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時と、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時と、のうち少なくとも一方を特定可能に構成してもよい。
【0244】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、達成日時画像SS1に代えて、又は、達成日時画像SS1に一部又は全部を重ねて、演出表示装置15に表示可能であってもよい。同様に、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、到達回数画像SS2に代えて、又は、到達回数画像SS2に一部又は全部を重ねて、演出表示装置15に表示可能であってもよい。また、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、設定値報知画像SS3に代えて、又は、設定値報知画像SS3に一部又は全部を重ねて、演出表示装置15に表示可能であってもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後において扉開放エラーが検出された後、扉開放報知画像OGは、設定変更日時画像SS4に代えて、又は、設定変更日時画像SS4に一部又は全部を重ねて、演出表示装置15に表示可能であってもよい。
【0245】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、過去に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を特定可能な情報を表示可能であってもよい。例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、1回前に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を特定可能な情報を表示可能であってもよい。例えば、過去2回以上、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御されているとき、演出表示装置15には、2回分以上の「復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値を特定可能な情報」を並行して表示可能であってもよい。
【0246】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、過去に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときの日時を特定可能な情報を表示可能であってもよい。例えば、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御された後、演出表示装置15には、1回前に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときの日時を特定可能な情報を表示可能であってもよい。例えば、過去2回以上、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達して進行不能状態に制御されているとき、演出表示装置15には、2回分以上の「復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときの日時を特定可能な情報」を並行して表示可能であってもよい。
【0247】
・音量を調整可能な状況を変更してもよい。つまり、音量を調整不能な状況を変更してもよい。例えば、音量を調整可能な状況には、設定値変更可能状態に制御されている状況及び設定値確認状態に制御されている状況のうち一方又は両方が含まれてもよい。つまり、設定値変更可能状態及び設定値確認状態の何れかに制御されているときであっても、選択ボタンSBを操作することで音量を調整可能に構成してもよい。例えば、音量を調整可能な状況には、進行不能状態に制御されている状況が含まれてもよい。つまり、遊技機10では、進行不能状態に制御されているときであっても、選択ボタンSBを操作することで音量を調整可能に構成してもよい。例えば、遊技進行処理が行われている状況のうち一部の期間内では、選択ボタンSBを操作したとしても音量を調整不能に構成してもよい。
【0248】
・輝度を調整可能な状況を変更してもよい。つまり、輝度を調整不能な状況を変更してもよい。例えば、輝度を調整可能な状況には、設定値変更可能状態に制御されている状況及び設定値確認状態に制御されている状況のうち一方又は両方が含まれてもよい。つまり、設定値変更可能状態及び設定値確認状態の何れかに制御されているときであっても、選択ボタンSBを操作することで輝度を調整可能に構成してもよい。例えば、輝度を調整可能な状況には、進行不能状態に制御されている状況が含まれてもよい。つまり、遊技機10では、進行不能状態に制御されているときであっても、選択ボタンSBを操作することで輝度を調整可能に構成してもよい。例えば、遊技進行処理が行われている状況のうち一部の期間内では、選択ボタンSBを操作したとしても輝度を調整不能に構成してもよい。
【0249】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として進行不能状態となった場合には、遊技媒体の精算に係る精算処理を実行不能に構成してもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として進行不能状態となった場合には、設定値確認処理を実行不能に構成してもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として進行不能状態となったとしても、扉開放検出処理を実行不能に構成してもよい。
【0250】
・特別条件を変更してもよい。例えば、特別条件は、所定の期間内において付与されたメダルの総数が所定数に達したことを契機に成立するように構成してもよい。この場合であっても、特別条件は、遊技媒体が付与されることに伴って成立し得るものと捉えることができる。例えば、特別条件は、所定の期間内において消費されたメダルの総数が所定数に達したことを契機に成立するように構成してもよい。このように、特別条件は、遊技媒体が付与されることに伴って成立し得るものでなくてもよい。なお、ここでいう所定の期間は、電力供給が開始されてからの期間であってもよいし、電力供給が開始された後から1回目の大当り遊技が付与されてからの期間であってもよい。
【0251】
・特定エラーを変更してもよい。特定エラーは、扉開放エラーに限られるものではない。特定エラーは、遊技媒体の投入に関する投入エラーであってもよい。例えば、投入エラーは、メダルセレクタ内においてメダルが詰まることによって生じるエラーであってもよい。例えば、投入エラーは、投入センサSE4及びメダルセレクタに配置されるセンサ(以下、セレクタセンサと示す)によって検出可能に構成してもよい。この場合、投入センサSE4及びセレクタセンサが、特定エラー検出手段としての機能を実現する。特定エラーは、遊技媒体の払い出しに関する払出エラーであってもよい。例えば、払出エラーは、ホッパーユニットHUに貯留されたメダルが無くなることによって発生するエラーであってもよい。例えば、払出エラーは、ホッパーユニットHUが備えているセンサ(以下、ホッパーセンサ)によって検出可能に構成してもよい。この場合、ホッパーセンサが、特定エラー検出手段としての機能を実現する。その他、特定エラーは、主RWM43の記憶内容に異常が生じたときに発生する主RWMエラーであってもよいし、副RWM53の記憶内容に異常が生じたときに発生する副RWMエラーであってもよい。
【0252】
・エラー履歴を表示可能でなくてもよい。また、エラー履歴は、設定値確認状態であるときに限って表示可能に構成しなくてもよい。また、設定値確認状態であるときには、エラー履歴を表示不能に構成してもよい。例えば、エラー履歴は、設定値変更可能状態であるときに表示可能に構成してもよい。例えば、エラー履歴は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機に制御された進行不能状態であるときに表示可能に構成してもよい。
【0253】
・上記実施形態では、エラー履歴の表示対象となる事象のうち直近10件の事象が表示されるように構成したが、10件でなくてもよく、例えば、5件であってもよいし、30件であってもよい。また、遊技機が製造されてからの「エラー履歴の表示対象となる事象」の全てをエラー履歴において表示可能に構成してもよい。なお、上記実施形態でいう「10件分のエラー履歴の表示対象となる事象が発生する期間」を、所定期間と捉えることも可能である。以上のように、エラー履歴として表示する期間は、上記実施形態よりも短くしてもよいし、上記実施形態よりも長くしてもよい。
【0254】
・日時を設定可能に構成しなくてもよい。例えば、電波時計を搭載し、当該電波時計から日時を特定可能に構成することもできる。また、日時の設定は、設定値確認状態であるときに限って行うことができるように構成しなくてもよい。また、設定値確認状態であるときには、日時の設定を行うことができないように構成してもよい。例えば、日時の設定は、設定値変更可能状態であるときに行うことができるように構成してもよい。例えば、日時の設定は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機に制御された進行不能状態であるときに行うことができるように構成してもよい。
【0255】
・進行不能状態に関する履歴の初期化を行うことができないように構成してもよい。また、進行不能状態に関する履歴の初期化は、設定値確認状態であるときに限って行うことができるように構成しなくてもよい。また、設定値確認状態であるときには、進行不能状態に関する履歴の初期化を行うことができないように構成してもよい。例えば、進行不能状態に関する履歴の初期化は、設定値変更可能状態であるときに行うことができるように構成してもよい。例えば、進行不能状態に関する履歴の初期化は、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機に制御された進行不能状態であるときに行うことができるように構成してもよい。
【0256】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として進行不能状態に制御された場合において、演出表示装置15には、画像MJ1及び画像MJ2のうち少なくとも一方と一緒に、又は、画像MJ1及び画像MJ2のうち少なくとも一方に代えて、他の画像が表示されるように構成してもよい。例えば、この「他の画像」とは、「コンプリート機能が作動しました」という情報(文字情報)と、「1日に払出可能な上限に達しました」という情報(文字情報)と、「本日は遊技終了です」という情報(文字情報)と、のうち一部又は全部を含む画像であってもよい。
【0257】
・例えば、進行不能状態に制御されていないときに精算処理が実行された場合には、演出表示装置15においてのめり込みに関する注意喚起が実行されるように構成してもよい。これに対して、進行不能状態に制御されているときに精算処理が実行された場合には、演出表示装置15においてのめり込みに関する注意喚起が実行されないように構成してもよい。例えば、のめり込みに関する注意喚起は、画像MJ2を表示することで実行されるように構成してもよいし、画像MJ2とは異なる画像を表示することで実行してもよい。
【0258】
・上記実施形態における復帰エラー状態は、遊技を進行することが不能な進行不能状態の一種として捉えることができる。復帰エラー状態では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として制御される進行不能状態と同様の制御が行われるように構成してもよい。また、復帰エラー状態では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として制御される進行不能状態において行われる制御の一部又は全部が行われないように構成してもよい。逆に、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として制御される進行不能状態では、復帰エラー状態において行われる制御の一部又は全部が行われないように構成してもよい。本別例における「復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として制御される進行不能状態において行われる制御」とは、上記実施形態における精算処理、設定値確認処理及び扉開放検出処理を意図する。例えば、扉開放検出処理は、復帰エラー状態と復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として制御される進行不能状態の何れにおいても実行されるように構成してよい。例えば、設定値確認処理は、復帰エラー状態では実行されず、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機として制御される進行不能状態では実行されるように構成してよい。
【0259】
・進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、演出表示装置15は、達成日時画像SS1を表示可能であってもよい。例えば、進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した日時と、進行不能状態に制御された日時と、のうち少なくとも一方を特定可能に構成してもよい。同様に、進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、演出表示装置15は、到達回数画像SS2を表示可能であってもよい。例えば、進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、所定期間内において復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した回数と、進行不能状態に制御された回数と、のうち少なくとも一方を特定可能に構成してもよい。また、進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、演出表示装置15は、設定値報知画像SS3を表示可能であってもよい。例えば、進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値と、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値と、のうち少なくとも一方を特定可能に構成してもよい。同様に、進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、演出表示装置15は、設定変更日時画像SS4を表示可能であってもよい。例えば、進行不能状態に制御された後において、進行不能状態に制御されていないときであっても、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したときに設定されていた設定値が設定された日時と、進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時と、のうち少なくとも一方を特定可能に構成してもよい。
【0260】
・復電後獲得枚数情報は、電力供給が遮断された後も主RWM43において記憶保持されるように構成してもよい。そして、電力供給が再開されたときにおいて、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達している場合には、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機とする進行不能状態に制御されるようにしてもよい。
【0261】
・復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでの残りの値が報知開始基準値以下となった場合、演出表示装置15では、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでの残りの値を特定可能な画像(情報)が表示されるように構成してもよい。復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでの残りの値が報知開始基準値以下となった後、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでの残りの値が報知開始基準値よりも高くなった場合には、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達するまでの残りの値を特定可能な画像の表示が終了してもよい。
【0262】
・精算処理は、割込処理として行わないように構成してもよい。例えば、割込処理として精算処理を行わない場合、進行不能処理では、例えば、ステップS202及びステップS205の処理が行われず、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機に制御される進行不能状態において精算処理が行われるように構成してもよい。
【0263】
・設定値確認処理は、割込処理として行わないように構成してもよい。例えば、割込処理として設定値確認処理を行わない場合、進行不能処理では、例えば、ステップS203及びステップS206の処理が行われず、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機に制御される進行不能状態において設定値確認処理が行われるように構成してもよい。
【0264】
・扉開放検出処理は、割込処理として行わないように構成してもよい。割込処理として扉開放検出処理を行わない場合、進行不能処理では、例えば、ステップS204及びステップS207の処理が行われず、復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達したことを契機に制御される進行不能状態において扉開放検出処理が行われるように構成してもよい。
【0265】
・上記実施形態において各種のセンサからの検知信号の有無(所謂、ON/OFF状態)は、割込処理において更新されるように構成するとよい。上記実施形態において各種のスイッチからの検知信号の有無(所謂、ON/OFF状態)は、割込処理において更新されるように構成するとよい。上記実施形態において各種の操作手段からの検知信号の有無(所謂、ON/OFF状態)は、割込処理において更新されるように構成するとよい。
【0266】
・上記実施形態における遊技機は、掛け数が「3枚」でなくても変動ゲームを実行可能に構成してもよい。例えば、役抽選テーブルは、掛け数毎に備えてもよい。例えば、掛け数毎に参照される役抽選テーブルを異ならせるにあたって、主ROM42には、掛け数毎に参照される役抽選テーブルが記憶されるようにしてもよい。以上のように構成した遊技機10では、例えば、払出役に定められた賞を、掛け数によって異ならせてもよい。例えば、ベル役には、掛け数が「1枚」であるときの賞として「1枚」、掛け数が「2枚」であるときの賞として「2枚」、掛け数が「3枚」であるときの賞として「15枚」のメダルの払い出しをそれぞれ定めてもよい。また、例えば、再遊技が作動した場合には、前回の変動ゲームにおいて設定された掛け数と同じ掛け数が設定されるようにしてもよい。例えば、掛け数として「1枚」が設定されているときに実行が開始された変動ゲームにおいて再遊技が入賞して、再遊技が作動した場合には、掛け数として再び「1枚」が設定されるようにしてもよい。
【0267】
・上記実施形態における遊技機は、ボーナス役に相当する図柄組み合わせ(ボーナス停止目)が変動ゲームにて導出されたことを契機に、ボーナス遊技が生起(付与)されるスロットマシンに具体化してもよい。そして、ボーナス遊技が生起されている期間は、有利区間に含まれるように構成してもよい。因みに、ボーナス遊技を生起可能なスロットマシンにおいて、ボーナス役の入賞が許容されている状態は、「持越状態」や「内部中」といわれる。例えば、ボーナス遊技中に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した場合には、ボーナス遊技の終了後に進行不能状態に制御されるように構成してもよい。例えば、ボーナス遊技中に復電後獲得枚数情報から特定可能な値が規定値に達した場合には、ボーナス遊技を中断して、進行不能状態に制御されるように構成してもよい。
【0268】
・遊技機10は、メダルとは異なる遊技媒体を用いる遊技機であってもよい。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる遊技機として具体化してもよい。その他、遊技媒体は、データ(情報)で管理されるものであってもよい。即ち、遊技機10は、所謂、管理遊技機であってもよい。つまり、遊技機10は、メダルレス遊技機であってもよい。メダルレス遊技機では、クレジットに代えて、又は、クレジットに加えて、サンドユニットから貸し受けたメダルを含む所持しているメダルの数をデータとして記憶可能に構成してもよい。所持しているメダルの数は、持ち球や持ちメダルともいわれる。このように、持ち球をデータとして記憶している場合において、サンドユニットに対して持ち球を払い戻す(転送する)処理において、本実施形態における精算処理を適用してもよい。また、掛け数として設定されているメダルの数を、データとして記憶されている持ち球に戻す処理において、本実施形態における精算処理を適用してもよい。メダルレス遊技機におけるメダルは、仮想媒体ともいえる。仮想媒体は、遊技価値に相当する。
【0269】
・変動ゲームの実行中であっても、クレジットを増加させることが可能に構成してもよい。例えば、変動ゲームの実行中であって、クレジットが上限数に達していない場合、メダル投入口17からメダルを投入することで、クレジットを1増加させることができるように構成してもよい。メダルレス遊技機においては、例えば、変動ゲームの実行中であっても、サンドユニットから貸し受けたメダルを、データとして記憶されている持ち球に追加することができるように構成してもよい。
【0270】
・上記実施形態における遊技機は、パチンコ遊技機に具体化してもよい。パチンコ遊技機では、一般的に、大当り抽選に当選した後、大当り遊技が生起される。パチンコ遊技機においては、遊技球が遊技価値に相当する。パチンコ遊技機においては、例えば、遊技球を貯留する貯留皿(所謂、上皿や下皿)に貯留された遊技球を払い戻すときの球抜きボタンが操作された場合、電気的に貯留された遊技球が払い戻され、精算されるように構成してもよい。また、パチンコ遊技機は、遊技球の数をデータとして記憶可能であって、データとして記憶された遊技球を発射することによって消費して変動ゲームを実行可能なパチンコ遊技機であってもよい。即ち、上記実施形態は、物理的な遊技媒体が払い出されないパチンコ遊技機(所謂、管理遊技機)に具体化してもよい。データとして記憶された遊技球は、仮想媒体ともいえる。仮想媒体は、遊技価値に相当する。管理遊技機としてのパチンコ遊技機では、持ち球としての遊技球をサンドユニットに対して払い戻す処理において、本実施形態における精算処理を適用してもよい。なお、パチンコ遊技機においては、大当り抽選が、内部抽選に相当する。そして、大当り抽選をCPUが行うことによって、内部抽選手段としての機能が実現される。遊技機10と同様、パチンコ遊技機は、設定値を設定可能に構成してもよい。そして、パチンコ遊技機は、設定されている設定値に応じて大当り抽選が行われるように構成してもよい。
【0271】
・設定値の種類は、1種類であってもよい。設定値の種類が複数ある場合であっても、一部の複数の設定値では、役抽選において同じ役抽選テーブルが用いられるように構成してもよい。また、設定値を変更可能に構成しなくてもよい。
【0272】
・上記実施形態における主基板40の機能は、複数の基板に分割してもよい。主CPU41は、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
・上記実施形態における副基板50の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。例えば、演出表示装置15を専門に制御する表示基板、スピーカ14を専門に制御する音基板及び装飾ランプ13を専門に制御するランプ基板を設けてもよく、これらの基板群を統括的に制御する統括基板をさらに設けてもよい。また、副CPU51は、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
【0273】
・投入可能表示部、リプレイ表示部、ウェイト表示部、状態表示部、有利区間表示部、1掛数表示部~3掛数表示部、クレジット表示部及び払出表示部のうち一部又は全部を備えない遊技機であってもよい。例えば、有利区間表示部を備えない遊技機であってもよい。その他、例えば、払出表示部を備えない遊技機であってもよい。情報パネル30が有する各種の表示部は、同一部材(上記実施形態でいえば、情報パネル30)に設ける必要はなく、例えば、一部又は全部の表示部が別の部材に設けられてもよい。
【0274】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(A-1)遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能な遊技機において、特別条件の成立を契機として前記進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段と、表示手段と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、を備え、前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、所定期間内に前記特別条件が成立した回数、及び、所定期間内に前記進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な特定情報を表示可能であることを特徴とする遊技機。
【0275】
(A-2)設定されている設定値に応じて内部抽選を行う内部抽選手段を備え、前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立したときに設定されていた設定値、及び、前記進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値のうち少なくとも何れかを特定可能な設定値情報を表示可能である技術的思想(A-1)に記載の遊技機。
【0276】
(A-3)前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立した日時、及び、前記進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特別情報を表示可能である技術的思想(A-1)又は技術的思想(A-2)に記載の遊技機。
【0277】
(B-1)遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能な遊技機において、特別条件の成立を契機として前記進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段と、表示手段と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、を備え、前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立した日時、及び、前記進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特別情報を表示可能であることを特徴とする遊技機。
【0278】
(B-2)前記特別条件は、遊技媒体が付与されることに伴って成立し得る技術的思想(B-1)に記載の遊技機。
(B-3)特定エラーを検出することが可能な特定エラー検出手段を備え、前記表示手段は、前記特定エラーが検出された後において、前記特定エラーが検出されたことを特定可能な特定エラー情報を表示可能であり、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において前記特定エラーが検出された後、前記特定エラー情報は、前記特別情報と並行して前記表示手段に表示可能である技術的思想(B-1)又は技術的思想(B-2)に記載の遊技機。
【0279】
(C-1)遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能な遊技機において、特別条件の成立を契機として前記進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段と、表示手段と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において前記操作手段が操作されることにより、所定期間内に前記特別条件が成立した回数、及び、所定期間内に前記進行不能状態に制御された回数のうち少なくとも何れかを特定可能な特定情報を前記表示手段に表示可能であることを特徴とする遊技機。
【0280】
(C-2)前記特別条件は、遊技媒体が付与されることに伴って成立し得る技術的思想(C-1)に記載の遊技機。
(C-3)前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、前記進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特殊情報を表示可能である技術的思想(C-1)又は技術的思想(C-2)に記載の遊技機。
【0281】
(D-1)遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能な遊技機において、特別条件の成立を契機として前記進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段と、表示手段と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において前記操作手段が操作されることにより、前記特別条件が成立した日時、及び、前記進行不能状態に制御された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特別情報を前記表示手段に表示可能であることを特徴とする遊技機。
【0282】
(D-2)前記操作手段を操作することで演出要素を調整可能に構成されており、前記進行不能状態に制御されているときには、前記操作手段を操作しても前記演出要素を調整不能であり、前記進行不能状態に制御されていない期間のうち少なくとも一部の期間では、前記操作手段を操作することで前記演出要素を調整可能である技術的思想(D-1)に記載の遊技機。
【0283】
(D-3)前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、前記進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特殊情報を表示可能である技術的思想(D-1)又は技術的思想(D-2)に記載の遊技機。
【0284】
(E-1)遊技を進行することが不能な進行不能状態に制御可能な遊技機において、設定されている設定値に応じて内部抽選を行う内部抽選手段と、特別条件の成立を契機として前記進行不能状態に制御可能な不能状態制御手段と、表示手段と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、を備え、前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立したときに設定されていた設定値が設定された日時、及び、前記進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値が設定された日時のうち少なくとも何れかを特定可能な特殊情報を表示可能であることを特徴とする遊技機。
【0285】
(E-2)遊技者が操作可能な操作手段を備え、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において前記操作手段が操作されることにより、前記特殊情報を前記表示手段に表示可能である技術的思想(E-1)に記載の遊技機。
【0286】
(E-3)前記表示手段は、前記特別条件が成立して前記進行不能状態に制御された後において、前記特別条件が成立したときに設定されていた設定値、及び、前記進行不能状態に制御されたときに設定されていた設定値のうち少なくとも何れかを特定可能な設定値情報を表示可能である技術的思想(E-1)又は技術的思想(E-2)に記載の遊技機。
【符号の説明】
【0287】
10…スロットマシン(遊技機) 11…本体キャビネット 12…前面扉 13…装飾ランプ 14…スピーカ 15…演出表示装置 16…リールユニット 16a~16c…リール 17…メダル投入口 18…ベットボタン 19…精算ボタン 20…スタートレバー 21~23…ストップボタン 30…情報パネル 40…主基板 41…主CPU 42…主ROM 43…主RWM 45…設定値スイッチ 47…設定表示器 50…副基板 51…副CPU 52…副ROM 53…副RWM 60…電源ユニット 61…電源スイッチ 62…バックアップ電源 HU…ホッパーユニット SB…選択ボタン SBa…上ボタン SBb…右ボタン SBc…下ボタン SBd…左ボタン SBe…決定ボタン SE1~SE3…リールセンサ SE4…投入センサ SEa…扉開放センサ YL…有効ライン