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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126481
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】把持装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 15/08 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
B25J15/08 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034873
(22)【出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000132231
【氏名又は名称】株式会社スター精機
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100207859
【弁理士】
【氏名又は名称】塩谷 尚人
(72)【発明者】
【氏名】水野 耕治
(72)【発明者】
【氏名】筧 真純
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS02
3C707DS01
3C707ES04
3C707ET03
3C707EV07
3C707HS14
3C707NS19
(57)【要約】
【課題】簡素な機構で、隙間なくコンテナを載置することができる、又は隙間なく載置されたコンテナを把持することができる把持装置を提供すること。
【解決手段】把持装置20は、上部が開口している箱型のコンテナWを把持する装置であって、コンテナWを構成する4つの側壁11~14のうち、隣り合う2つの側壁11,12のみを把持する支持部41~43と、支持部41~43によって把持される2つの側壁11,12の間に形成される第1コーナー15を上方から押さえるクロスフレーム24と、を備える。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開口している箱型のコンテナを把持する把持装置(20)において、
前記コンテナを構成する4つの側壁のうち、隣り合う2つの側壁(11,12)のみを把持する把持部(41,42,43)と、
前記把持部によって把持される2つの前記側壁の間に形成される第1角部(15)を上方から押さえる押さえ具(24,33)と、を備える把持装置。
【請求項2】
前記コンテナは、横長の長方形状に構成されており、
前記押さえ具は、前記把持部により把持される2つの前記側壁のうち短い方の側壁を上方から押さえる第1押さえ面(24a)を有する請求項1に記載の把持装置。
【請求項3】
前記押さえ具は、前記把持部により把持される2つの前記側壁のうち第1側壁(11)を上方から押さえる第1押さえ面(24a)と、前記把持部により把持される2つの前記側壁のうち残りの第2側壁(12)を上方から押さえる第2押さえ面(33)と、を有する請求項1に記載の把持装置。
【請求項4】
前記コンテナの各側壁には、外側に突出し、水平方向に延びるリブが設けられており、
前記把持部は、
前記把持部により把持される2つの前記側壁のうち第1側壁の前記リブを下から支持する第1の支持部(41)と、
前記把持部により把持される2つの前記側壁のうち残りの第2側壁の前記リブを下から支持する第2の支持部(42)と、を有する請求項1~3のうちいずれか1項に記載の把持装置。
【請求項5】
前記第1角部の隣に位置する2つの角部のうち一方の第2角部(16)の側であって、前記第1側壁の内側に配置される第1のガイド部(31)と、
前記第1角部の隣に位置する2つの角部のうち他方の第3角部(17)の側であって、前記第2側壁の内側に配置される第2のガイド部(32)と、を有し、
前記第1の支持部は、前記第1角部よりも前記第2角部の側に配置され、
前記第2の支持部は、前記第1角部よりも前記第3角部の側に配置される請求項4に記載の把持装置。
【請求項6】
前記把持部は、前記第1側壁又は前記第2側壁の前記リブを支持する第3の支持部(43)を更に有し、
前記第3の支持部は、前記第1の支持部よりも前記第1角部の側に配置され、かつ前記第2の支持部よりも前記第1角部の側に配置されている請求項5に記載の把持装置。
【請求項7】
それぞれの前記支持部は、内側に向かって鉤状に形成された爪部(46)と、前記爪部を前記コンテナの外側から前記側壁の側に回転させて前記爪部の先端部を前記リブの下方に配置させる回転機構と、を有する請求項6に記載の把持装置。
【請求項8】
それぞれの前記支持部には、前記爪部の先端部に接続されており、前記回転機構によって前記爪部が回転する際にその回転中心側に前記先端部を移動させるリンク機構(101)が設けられている請求項7に記載の把持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテナを把持する把持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パレタイジングロボットやハンドリングロボットを利用することによって、移載用のコンテナを別の場所に移動させるパレタイジング作業(又はデパレタイジング作業、以下同じ)の自動化が実施されている。
【0003】
このようなパレタイジング作業の自動化に用いるコンテナの把持装置は、例えば、薄板状に形成された左右一対の把持具を有しており、コンテナを持ち上げる際、まず、当該把持具をコンテナの横方向からコンテナの左右両側壁に沿わせて所定位置に達するまで水平移動させる。そして、把持装置は、把持具が所定位置に達したときに、各把持具を水平方向において回転させて、略鉤状に形成されたその先端部をコンテナの補強用リブの下側に入り込ませる。その後、把持装置が、その把持具とともに上昇移動させられることにより、左右一対の把持具の先端部で、コンテナの補強用リブを介して当該コンテナを支持して持ち上げている。これにより、水平方向に近接して並列しているコンテナであっても、一対の把持具によりコンテナを把持することができる。このような把持装置の例としては、特許文献1に開示された把持装置が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-50904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような把持装置は、機構が複雑で、製造に手間がかかり、把持装置自体の重量が大きくなるという課題がある。さらに、コンテナを把持する際の手順や動作が複雑であり、把持して吊り上げるまでに時間を要するという問題もある。また、パレタイズする場合には、コンテナの間に、把持具による隙間が形成されるため、隙間なくコンテナを載置するということは困難である。
【0006】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な機構で、隙間なくコンテナを載置することができる、又は隙間なく載置されたコンテナを把持することができる把持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段は、
上部が開口している箱型のコンテナを把持する把持装置において、
前記コンテナを構成する4つの側壁のうち、隣り合う2つの側壁のみを把持する把持部と、
前記把持部によって把持される2つの前記側壁の間に形成される第1角部を上方から押さえる押さえ具と、を備える。
【0008】
コンテナの隣り合う2側壁を把持するため、パレタイズを実施する際、残りの2側壁の側において、他のコンテナに対して隙間なく当接させることができる。また、デパレタイズを実施する際、隣り合うコンテナとの間に隙間がなくても、隣り合う2側壁においてコンテナを把持することができる。
【0009】
また、2つの側壁のみを把持する把持部と、第1角部を上方から押さえる押さえ具という簡素な構成で、把持装置を実現できる。
【0010】
なお、コンテナの隣り合う2側壁を把持する構成であるため、コンテナを把持して、吊り上げる際、コンテナの自重により、第1角部とは対角の関係となる角部に下向きの回転モーメントが生じることとなる。しかしながら、当該回転モーメントに対抗するように、押さえ具が第1角部を上方から押さえつけるため、コンテナが傾くことを抑制することができ、安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】把持装置の斜視図。
図2】パレタイズされた複数のコンテナを示す斜視図。
図3】把持装置の上面図。
図4】把持装置の下面図。
図5】把持する前の把持装置の斜視図。
図6】把持したときの把持装置の斜視図。
図7】支持部の側面図。
図8】把持装置の変形例を示す斜視図。
図9】把持装置の変形例を示す斜視図。
図10】変形例における支持部の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示にかかる「把持装置」を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態及び変形例において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。また、実施形態及び変形例の説明において、明示している構成の組み合わせだけでなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、実施形態及び変形例を組み合わせることも可能である。
【0013】
図1に示す把持装置20は、図示しないワーク搬送装置に取り付けられるものであり、コンテナWを把持するための装置である。なお、ワーク搬送装置は、例えば、可搬式のパレットP上に整列させて積載されたコンテナWを、所定の排出場所に順次搬送する装置、すなわち、デパレタイズを実施する装置(デパレタイズロボット)であってもよいし、コンテナWを可搬式のパレットP上に整列させて積載する装置、すなわち、パレタイズを実施する装置(パレタイズロボット)であってもよい。デパレタイズを実施する場合には、基本的に、パレタイズを実施する場合の逆の動作を行えばよいため、本実施形態では、パレタイズについて主に説明する。
【0014】
ここで、図2を参照して、コンテナWについて説明する。図2に示すように、コンテナWは、上部が開口している箱型のコンテナである。例えば、側壁や底面がメッシュ状となっており、軽量化されている樹脂製のメッシュコンテナであってもよい。本実施形態のコンテナWは、図2に示すように横長の略扁平形状に形成されている。コンテナWは、底面19と、底面19の外縁を囲むように立設する4つの側壁11~14から構成されている。ここで、4つの側壁11~14のうち幅の短い(狭い)側壁を短側壁11,13と示し、幅の長い(広い)側壁を長側壁12,14と示す。
【0015】
より具体的には、コンテナWの一対の長側壁12,14を、「第1長側壁12」及び「第2長側壁14」と示し、コンテナWの一対の短側壁11,13を、「第1短側壁11」及び「第2短側壁13」と示す。また、第1短側壁11と第1長側壁12との間の夾角部分を、「第1コーナー15」と示し、第1短側壁11と第2長側壁14との間の夾角部分を、「第2コーナー16」と示し、第1長側壁12と第2短側壁13との間の夾角部分を、「第3コーナー17」と示し、第2短側壁13と第2長側壁14との間の夾角部分を、「第4コーナー18」と示す。
【0016】
また、コンテナWの各側壁11~14にコンテナWの外側に突出し、水平方向に延びるリブRが設けられている。リブRは、コンテナWの上部近傍において上下方向に一定程度の幅をもって設けられている。リブRの形状は任意であり、例えば、図2に示すように、リブRを、軽量化のため、最低限の強度を保ちつつ、中空構造としてもよい(肉抜きしてもよい)。このリブRにより、コンテナWの各側壁11~14を補強しつつ、持ち手としても活用される。このコンテナWの中に、図示はしないが、通常、食料品や機械部品などの移載対象物が収容される。
【0017】
ワーク搬送装置は、把持装置20を上下方向及び水平方向に移動させることができるような構成であれば、どのような構成でもよく、例えば、直交ロボットであってもよいし、多関節ロボットであってもよい。ワーク搬送装置は、ロボットアームの先端に取り付けられる把持装置20を制御して、コンテナWを把持することができるように構成されている。
【0018】
ワーク搬送装置は、各種機能を有し、各種機能の中には、例えば、コンテナWを搬送し、パレットPに積載するパレタイズ機能が存在する。パレタイズ機能について簡単に説明すると、ワーク搬送装置は、センサやティーチングなどでコンテナWの位置を特定し、コンテナWを把持装置20により把持する。そして、ワーク搬送装置は、把持装置20をアームによって移動させることにより、把持したコンテナWをパレットP上に移動させ、解放することにより、コンテナWを積載する。この機能により、図2に示すように、コンテナWは、パレットP上に、上下方向に複数段に亘って積み重ねられる。その際、各段において、所定方向(長手方向又は短手方向)にそれぞれ複数の列となるように整列される。なお、図2では、長手方向に2列、短手方向に2列となるように整列され、上下方向に3段となるようにコンテナWが積層されている。
【0019】
また、各種機能の中には、例えば、パレットPに積載されているコンテナWを1つずつ搬送するデパレタイズ機能が存在してもよい。デパレタイズ機能について簡単に説明すると、パレットPに積載されている各コンテナWの位置をセンサなどで特定し、位置を特定したコンテナWを把持装置20により把持し、パレットPから所定の排出場所に搬送する機能である。
【0020】
パレタイズを行う際、コンテナWの荷崩れ等を抑制するため、隣接するコンテナWを隙間なく載置し、隣接するコンテナWが互いに支えあうようにして安定性を高めるようにすることが望ましい。しかしながら、従来の把持装置のように、コンテナWの水平方向の両側側壁(長側壁12,14又は短側壁11,13)を把持具で把持する場合、隣接するコンテナWの隙間がなくなるように、長手方向に2列以上整列させ、かつ、短手方向に2列以上整列させることは難しかった。
【0021】
そこで、本実施形態の把持装置20では、隣り合う2側壁(本実施形態では、第1短側壁11と第1長側壁12)を把持し、残りの2側壁(第2短側壁13と第2長側壁14)を把持しないようにしている。これにより、残りの2側壁の側において、他のコンテナWに当接させることができる。なお、把持する2側壁は、隣り合う2側壁であれば、任意に変更してもよい。
【0022】
ところで、隣り合う2側壁のみを把持する場合、コンテナWの剛性や、コンテナWに収容される移載対象物の重量や数によっては、コンテナWが傾く場合や歪む場合がある。搬送中にコンテナWが傾く(又は歪む)と、移載対象物がその傾きに従って移動し、移載対象物が偏る可能性がある。そして、移載対象物が偏ると、コンテナWがさらに傾き、最終的にはバランスを崩してコンテナWが落下する可能性がある。また、落下しなくても傾いたコンテナWを所望の位置に隙間なく載置することが困難となる。そこでは、本実施形態の把持装置20では、次のような工夫を施している。以下、図面を参照して詳しく説明する。
【0023】
図1及び図3に示すように、把持装置20は、T字形状に形成されたメインフレーム21と、長手方向においてメインフレーム21の両側に固定されるサイドフレーム22,23と、サイドフレーム22,23に対して交差するクロスフレーム24と、を備える。なお、以下では、メインフレーム21の長手方向を、単にX方向と示し、X方向に直交する方向(短手方向)をY方向と示し、上下方向(鉛直方向)をZ方向と示す。また、図5及ぶ図6に示すように、把持装置20により、コンテナWを把持する際、メインフレーム21の長手方向(X方向)が、コンテナWの長手方向に対応し、メインフレーム21の短手方向(Y方向)が、コンテナWの短手方向に対応し、コンテナWの上下方向がZ方向に対応する。
【0024】
メインフレーム21は、金属製(アルミなど)の板により構成されており、長板状の本体部21aと、本体部21aからX方向両側に延びる第1腕部21b及び第2腕部21cを有して、T字形状に形成されている。なお、以下では、第1腕部21b及び第2腕部21cをまとめて腕部21b,21cと示す場合がある。腕部21b,21cは、本体部21aの一方側の端部において、本体部21aと直交するように設けられている。
【0025】
メインフレーム21の略中央(本体部21a)には、ワーク搬送装置のアームに組みつけられるための取付部材25が設けられている。図3に示すように、X方向における長さ寸法(第1腕部21bの端から第2腕部21cの端までの長さ寸法)は、コンテナWの長手方向の長さ寸法に対してわずかに短くなるように設けられている。図3では、コンテナWを破線で図示している。
【0026】
第1腕部21bの先端には、第1腕部21bと直交するように、第1サイドフレーム22がボルト26などにより固定されている。同様に、第2腕部21cの先端には、第2腕部21cと直交するように、第2サイドフレーム23がボルト26などにより固定されている。なお、第1サイドフレーム22及び第2サイドフレーム23を、まとめてサイドフレーム22,23と示す場合がある。図3に示すように、腕部21b,21cには、X方向に延びるスリット26aが形成されており、サイドフレーム22,23のX方向の位置を調整可能に構成されている。
【0027】
サイドフレーム22,23は、Y方向に延びる四角柱状の角材であり、図3に示すように、そのY方向における長さ寸法は、コンテナWの短手方向の長さ寸法に対してわずかに短くなるように設けられている。サイドフレーム22,23の上面には、サイドフレーム22,23に沿ってY方向に延びるボルト用のT溝27が形成されている。サイドフレーム22,23は、T溝27を介してボルト26などによって腕部21b,21cにそれぞれ締結されている。
【0028】
図4に把持装置20の下面を示す。図4に示すように、第1サイドフレーム22の一端側(図3及び図4の右側)の下方には、第1コーナーガイド31が設けられている。同様に、第2サイドフレーム23の他端側(図3及び図4の左側)の下方には、第2コーナーガイド32が設けられている。すなわち、第1コーナーガイド31は、第2コーナーガイド32に対して斜向かいの位置に配置されている。なお、第1コーナーガイド31及び第2コーナーガイド32を、まとめてコーナーガイド31,32と示す場合がある。
【0029】
図4に示すように、コーナーガイド31,32は、略四角形状に構成されており、図3に示すように、コーナーガイド31,32は、コンテナWを把持する際、コンテナWの角部の内側に配置されるものである。本実施形態の第1コーナーガイド31は、第2コーナー16の内側に配置されるものであり、第2コーナーガイド32は、第3コーナー17の内側に配置されるものである。すなわち、把持装置20がコンテナWを把持する際、コンテナWの対角となる位置にコーナーガイド31,32が配置される。そして、第1コーナーガイド31と第2コーナーガイド32との間の距離は、コンテナWの対角線の長さ(第2コーナー16から第3コーナー17までの長さ)とほぼ等しくなっている。
【0030】
そして、コーナーガイド31,32は、各コーナー16,17の内側において、各側壁11~14に当接し、コンテナWが水平方向に移動することを規制している。より詳しくは、第1コーナーガイド31が、第2コーナー16の内側において、第1短側壁11と第2長側壁14に当接し、第2コーナーガイド32が、第3コーナー17の内側において、第1長側壁12と第2短側壁13に当接することによって、コンテナWが水平方向に移動することを規制している。
【0031】
なお、図4に示すように、コーナーガイド31,32の下面には、テーパ面が形成されているため、コーナーガイド31,32と、コーナー16,17との間に多少の位置ずれが発生していても、テーパ面に沿って、コーナーガイド31,32が、コーナー16,17の内側に案内されるようになっている。以上により、本実施形態の第1コーナーガイド31は、第1のガイド部に相当し、第2コーナーガイド32は、第2のガイド部に相当する。
【0032】
次にクロスフレーム24について説明する。図1及び図3に示すように、メインフレーム21の本体部21aには、腕部21b,21cが延びる方向(X方向)に対して平行となるクロスフレーム24がボルト28などにより固定されている。図3に示すように、本体部21aに、Y方向に延びるスリット28aが形成され、クロスフレーム24のY方向の位置を調整可能に構成されている。
【0033】
このクロスフレーム24のX方向における長さ寸法L1は、コンテナWの長手方向の長さ寸法よりも若干長くなるように、設けられている。このため、把持装置20によりコンテナWを把持する際、クロスフレーム24の下面24a(図4参照)によって、コンテナWの上辺に当接し、上方から押さえることが可能となっている。なお、クロスフレーム24の一方の端部は、第1コーナー15の近傍であって第1短側壁11の上辺を押さえるようになっており、クロスフレーム24の他方の端部は、第3コーナー17の近傍であって第2短側壁13の上辺を押さえるようになっている。このため、クロスフレーム24が押さえ具に相当し、第1短側壁11側におけるクロスフレーム24の端部の下面24aが、第1押さえ面に相当する。なお、本実施形態では、クロスフレーム24に押さえつけられる第1コーナー15の近傍部分も、第1コーナー15に含まれるものとする。
【0034】
また、図3に示すように、クロスフレーム24は、その端部近傍において、サイドフレーム22,23に対して直交している。本実施形態では、サイドフレーム22,23の端部と接触するように、Y方向におけるクロスフレーム24の位置が調整されている。
【0035】
クロスフレーム24は、X方向に延びる四角柱状の角材であり、その上面には、クロスフレーム24に沿ってX方向に延びるボルト用のT溝29が形成されている。クロスフレーム24は、T溝29を介してボルト28などによって本体部21aに締結されている。
【0036】
また、X方向においてクロスフレーム24の端部近傍(第1サイドフレーム22側の端部近傍)には、Y方向外側、すなわち、Y方向において第1サイドフレーム22とは反対側に突出する第1ブラケット33がボルトなどにより固定されている。同様に、X方向においてクロスフレーム24の端部近傍(第2サイドフレーム23側の端部近傍)には、Y方向外側、すなわち、Y方向において第2サイドフレーム23とは反対側に突出する第2ブラケット34がボルトなどにより固定されている。なお、第1ブラケット33及び第2ブラケット34をまとめてブラケット33,34と示す場合がある。
【0037】
ブラケット33,34は、側面から見たとき、L字状に形成されており、クロスフレーム24の下面とブラケット33,34の下面とが面一となるように、クロスフレーム24に固定されている。把持装置20によりコンテナWを把持する際、ブラケット33,34の下面によって、コンテナWの上辺に当接し、上方から押さえることができるように、ブラケット33,34は、Y方向においてクロスフレーム24から突出している。第1ブラケット33は、第1コーナー15の近傍において第1長側壁12の上辺を押さえるようになっており、第2ブラケット34は、第3コーナー17の近傍において第1長側壁12の上辺を押さえるようになっている。
【0038】
なお、第1ブラケット33の下面が、第2押さえ面に相当する。また、本実施形態では、第1ブラケット33に押さえつけられる第1コーナー15の近傍部分も、第1コーナー15に含まれるものとする。また、ブラケット33,34のX方向両側には、図1等に示すようにL字部分を補強する補強用リブが設けられていてもよい。
【0039】
また、図1等に示すように、第1サイドフレーム22及びクロスフレーム24には、コンテナWを構成する4つの側壁11~14のうち、隣り合う2つの側壁(第1長側壁12及び第1短側壁11)のみを把持するために、支持部41~43が取り付けられている。
本実施形態の支持部41~43が把持部を構成する。また、本実施形態の第1短側壁11が、第1側壁に相当し、第1長側壁12が、第2側壁に相当する。また、第1コーナー15が、第1角部に相当し、第2コーナー16が、第2角部に相当し、第3コーナー17が、第3角部に相当する。
【0040】
詳しく説明すると、第1サイドフレーム22には、コンテナWの第1短側壁11を支持する第1の支持部41が設けられている。この第1の支持部41は、図1図3に示すように、Y方向においてクロスフレーム24とは反対側に固定されている。これにより、コンテナWを把持する際、第1の支持部41は、第1コーナー15とはY方向において反対側となる第2コーナー16の側に配置されることとなる。なお、第1の支持部41は、T溝27を介して、ボルト41aなどにより第1サイドフレーム22に締結されるため、Y方向における位置調整が可能となっている。
【0041】
また、クロスフレーム24には、コンテナWの第1長側壁12を支持する第2の支持部42及び第3の支持部43が設けられている。この第2の支持部42は、図1図3に示すように、X方向において第1の支持部41が固定される第1サイドフレーム22とは反対側、すなわち、第3コーナー17の側に固定されている。これにより、コンテナWを把持する際、第2の支持部42は、第1コーナー15とはX方向において反対側に配置されることとなる。なお、第2の支持部42は、T溝29を介して、ボルト42aなどによりクロスフレーム24に締結されるため、X方向における位置調整が可能となっている。
【0042】
第3の支持部43は、図1図3に示すように、X方向において第1サイドフレーム22の側に固定されている。これにより、コンテナWを把持する際、第3の支持部43は、第2の支持部42に比較して、X方向において第1コーナー15の側に配置されることとなる。なお、第3の支持部43は、T溝29を介して、ボルト43aなどによりクロスフレーム24に締結されるため、X方向における位置調整が可能となっている。なお、第1の支持部41、第2の支持部42及び第3の支持部43を、まとめて支持部41~43と示す場合がある。
【0043】
支持部41~43は、同じ構成をしている。このため、以下では、第1の支持部41の構成について詳しく説明し、他の支持部42,43についての詳細な説明を省略する。図1図7に示すように、第1の支持部41は、第1サイドフレーム22に固定される基部44と、基部44の上部に固定されるエアシリンダ45と、基部44の端部において回転(回動)可能に組みつけられる爪部46と、を有する。
【0044】
エアシリンダ45は、ロッド付きエアシリンダであり、エアの吸排気によりロッド45aが直動するものである。なお、図示していないが、エアシリンダ45には、エアを吸排気するホースが接続されており、ワーク搬送装置によりエアの吸排気が制御されることにより、エアシリンダ45の動作が制御される。なお、エアシリンダ45の代わりにモータ等の他の駆動源を利用してもよい。エアシリンダ45により、本実施形態の回転機構が構成されている。
【0045】
爪部46は、基部44対して回転可能に固定されている。爪部46の一端側に、エアシリンダ45のロッド45aが回転可能に固定されており、エアシリンダ45の動作により、基部44に対して爪部46は回転する。すなわち、図5及び図6に示すように、把持装置20が、コンテナWを把持する際、爪部46は、コンテナWの外側から側壁11,12側に回転する。
【0046】
爪部46の他端側(エアシリンダ45とは反対側の端部)には、メインフレーム21の側、すなわち、内側に突出する先端部47が取り付けられている。本実施形態において、先端部47は、ボルト47aにより固定されている。爪部46の本体には、その長さ方向に沿ってスリット46aが設けられており、先端部47の位置を調整可能に構成されている。具体的には、図6図7に示すように、把持装置20がコンテナWを把持する際、爪部46をコンテナWの側壁側に回転させたときに、Z方向(上下方向)において、その先端部47がリブRの下方に位置するように先端部47の位置が調整されている。
【0047】
なお、図7に示すように、爪部46の端部(基部44とは反対側の端部)には、先端部47に上方から力が加えられた場合、下方から先端部47を下支えするための支持棒48が設けられている。
【0048】
また、図7に示すように、爪部46には、先端部47よりも回転中心よりの部分に、回転規制部49が設けられている。回転規制部49は、爪部46の内側に突出しており、爪部46をコンテナWの側壁側に回転させた場合、基部44に当接してそれ以上、側壁側に爪部46が回転することを規制するために設けられている。
【0049】
次に、把持装置20による把持動作について説明する。図5に示すように、ワーク搬送装置は、把持装置20の長手方向と短手方向が、コンテナWの長手方向と短手方向にそれぞれ対応するように、位置合わせをしてコンテナWの上方に把持装置20を配置する。すなわち、ワーク搬送装置は、第1コーナーガイド31が、第2コーナー16の内側に配置され、第2コーナーガイド32が、第3コーナー17の内側に配置されるように、把持装置20とコンテナWの位置合わせをして、コンテナWの上方に把持装置20を配置する。
【0050】
これにより、把持装置20のクロスフレーム24は、第1長側壁12に沿うように配置され、サイドフレーム22,23は、それぞれ第1短側壁11、第2短側壁13に沿うように配置される。その際、ワーク搬送装置は、クロスフレーム24をコンテナWの上辺に当接する程度まで、把持装置20を下降させる。
【0051】
そして、ワーク搬送装置は、図6に示すように、各支持部41~43のエアシリンダ45にエアを供給し、爪部46をコンテナWの外側から内側に回転させ、爪部46の先端部47をリブRの下方に配置する。これにより、把持状態となる。
【0052】
詳しくは、第1コーナーガイド31が、第2コーナー16の内側に配置されて、第1短側壁11の内側と当接し、第1の支持部41の爪部46が、第1短側壁11の外側と当接する。このため、コンテナWは、把持装置20に対するY方向(短手方向)の移動が規制されることとなる。また、第2コーナーガイド32が、第3コーナー17の内側に配置されて、第1長側壁12の内側と当接し、第2の支持部42及び第3の支持部43の爪部46が、第1長側壁12の外側と当接する。このため、コンテナWは、把持装置20に対するX方向(長手方向)の移動が規制されることとなる。
【0053】
また、各支持部41~43の爪部46の先端部47が、コンテナWのリブRを下から吊り上げるため、コンテナWは、把持装置20に対して、下方向の移動が規制されることとなる。また、クロスフレーム24及びブラケット33,34が、コンテナWの第1短側壁11及び第1長側壁12の上辺を上方から押さえるため、把持装置20に対して、コンテナWが上方向に移動することが規制されることとなる。
【0054】
これにより、把持装置20は、コンテナWの隣り合う2側壁(第1短側壁11及び第1長側壁12)を把持する。ところで、前述したように、隣り合う2側壁を把持する場合、反対側の2側壁は把持されないため、第1短側壁11及び第1長側壁12に挟まれた第1コーナー15とは対角線となる第4コーナー18は、支持部41~43から最も遠い箇所となる。このため、コンテナWの自重により、第4コーナー18には下向きの回転モーメントが生じ、第4コーナー18側の部分が下方に傾きやすい。
【0055】
しかしながら、本実施形態の把持装置20では、クロスフレーム24及び第1ブラケット33により、第1コーナー15を上方から押さえるようにしている。このため、第4コーナー18に生じる下向きの回転モーメントに対抗するように、クロスフレーム24及び第1ブラケット33により、第1コーナー15が上方から押圧され、コンテナWが第4コーナー18の側に傾くことを抑制することができる。
【0056】
把持状態となった後、ワーク搬送装置は、把持装置20を上方に移動させることにより、各支持部41~43によって、コンテナWを吊り上げる。その後、水平方向に移動させることにより、搬送する。
【0057】
以上のように構成したことにより、以下に示す効果を有する。
【0058】
把持装置20は、コンテナWの隣り合う2つの側壁(第1短側壁11及び第1長側壁12)のみを把持する支持部41~43と、第1短側壁11及び第1長側壁12に挟まれた夾角部分である第1コーナー15を上方から押さえるクロスフレーム24と、を備える。これにより、パレタイズを実施する際、隣り合うコンテナWに対して、第2短側壁13及び第2長側壁14を隙間なく、当接させることができる。また、デパレタイズを実施する際、隣り合うコンテナWとの間に隙間がなくても、第1短側壁11及び第1長側壁12によってコンテナWを把持することができる。
【0059】
また、コンテナWを把持して、吊り上げる際、コンテナWの自重により、第4コーナー18に下向きの回転モーメントが生じても、それに対抗するようにクロスフレーム24により、第1コーナー15を上方から押さえつけることができる。このため、コンテナWが第4コーナー18の側に傾くことを抑制することができる。これにより、安定性を向上させることができる。
【0060】
クロスフレーム24の端部(第1コーナー15側の端部)は、第1コーナー15の近傍であって、第1短側壁11を上方から押さえる。そして、第1コーナー15の近傍において、第1短側壁11の方が、第1長側壁12に比較して、第4コーナー18からの距離が遠くなりやすい。このため、コンテナWが傾きにくくなり、安定させやすくなっている。
【0061】
さらに、クロスフレーム24には、第1ブラケット33を有し、第1コーナー15の近傍であって、第1長側壁12を上方から押さえる。このように、第1コーナー15の近傍において、第1短側壁11の側と、第1長側壁12の側の2か所で押さえるため、よりコンテナWが傾きにくくなり、安定させやすくなっている。
【0062】
各支持部41~43は、内側に向かって鉤状に形成された爪部46と、爪部46の先端部47をコンテナWの外側から側壁側(内側)に回転させてリブRの下方に配置する回転機構と、を有する。このように、コンテナWを吊り上げるための機構が簡単な構成となっているため、把持装置20を軽量化することができる。よって、把持装置20を高速で動作させることができる。また、製造の手間を少なくし、製造コストを低減することができる。
【0063】
第2コーナー16と、第3コーナー17の内側にそれぞれ配置されるコーナーガイド31,32を備える。これにより、水平方向におけるコンテナWの移動を規制することができる。また、コンテナWの対角線上に配置され、第2コーナー16と、第3コーナー17の位置を決めることができる。このため、把持装置20とコンテナWとの位置合わせを容易に行うことができる。
【0064】
また、第1の支持部41は、第2コーナー16の側に配置されるため、第1コーナーガイド31との距離が近い。このため、第1の支持部41は、第1コーナーガイド31との協働により、第1短側壁11をより安定的に把持することができる。すなわち、第1の支持部41が第1コーナー15の側に配置される場合に比較して、若しくは、第1コーナーガイド31が第1コーナー15の内側に配置される場合に比較して、互いの距離が近いため、より安定的に把持することができる。
【0065】
同様に、第2の支持部42は、第3コーナー17の側に配置されるため、第2コーナーガイド32との距離が近い。このため、第2の支持部42は、第2コーナーガイド32との協働により、第1長側壁12をより安定的に把持することができる。
【0066】
また、第3の支持部43を、第1コーナー15の側に設けた。これにより、第2の支持部42と、第3の支持部43とによって、第1長側壁12をより安定的に把持することができる。
【0067】
また、クロスフレーム24のY方向の位置及びサイドフレーム22,23のX方向の位置を調整可能に構成し、各支持部41~43の位置を調整可能にした。このため、コンテナWの形状に応じて各支持部41~43及びコーナーガイド31,32を適切な位置に配置することができる。
【0068】
(変形例)
上記実施形態における把持装置20の構成の一部を以下に示すように変更してもよい。
【0069】
・上記実施形態において、第1短側壁11のX方向の移動、及び第1長側壁12のY方向の移動を規制することができるのであれば、コーナーガイドの数及び配置を任意に変更してもよい。例えば、第1コーナー15の内側だけにコーナーガイドを設けてもよい。また、全てのコーナー15~18の内側に、それぞれコーナーガイドを設けてもよい。
【0070】
・上記実施形態において、第3の支持部43を設けなくてもよい。
【0071】
・上記実施形態において、第1の支持部41のY方向における位置を任意に変更してもよい。例えば、第1の支持部41を、第1コーナー15の近傍に配置してもよい。同様に、第2の支持部42のX方向における位置を任意に変更してもよい。
【0072】
・上記実施形態の第1サイドフレーム22によって、第1コーナー15の近傍における第1長側壁12の上辺を押さえるようにしてもよい。この場合、第1サイドフレーム22の長さ寸法を、コンテナWの短手方向における長さ寸法よりも長くすればよい。
【0073】
・上記実施形態において、第1ブラケット33が第1コーナー15の直上に配置されるように、第1ブラケット33をX方向においてクロスフレーム24の端に配置してもよい。
【0074】
・上記実施形態において、複数箇所において第1短側壁11の上辺を押さえるように、第1サイドフレーム22の外側に複数のブラケットを設けてもよい。また、クロスフレーム24の外側に配置されるブラケットの数及び配置を任意に変更してもよい。
【0075】
・上記実施形態において、図8図9に示すように、先端部47をスリット26aに対して移動可能に構成するとともに、先端部47をリンク機構101に接続してもよい。このリンク機構101は、図10に示すように、リンクロッド102を有し、リンクロッド102の一端が基部44に回転可能に接続され、他端が先端部47に対して回転可能に接続されている。このリンク機構101によって、爪部46がコンテナWの外側から内側(側壁側)に回転する際、爪部46の先端部47は、回転中心に近づくように動作する。そして、リンクロッド102の長さ(より詳しくは、リンクロッド102と基部44との接続位置から、リンクロッド102と先端部47との接続位置までの距離)は、図10に示すように、爪部46が内側に回転した際、リブRの真下に先端部47がちょうど配置されるように調整されている。
【0076】
このように構成すれば、爪部46を回転させて、リブRの下方に先端部47を配置する際、先端部47をリブRの真下に配置して、Z方向(上下方向)における先端部47と、リブRとの隙間を小さくすることができる。これにより、把持装置20によってコンテナWを把持する際、Z方向における先端部47とリブRとの隙間、クロスフレーム24と第1短側壁11の上辺との間の隙間、及びブラケット33,34と第1長側壁12の上辺との間の隙間を最小限にすることができる。このため、コンテナWを吊り上げる際、支持部41~43と、クロスフレーム24及びブラケット33,34によって、コンテナWのZ方向の移動をより規制することができ、コンテナWが傾くことを効果的に抑制できる。
【符号の説明】
【0077】
11…第1短側壁、12…第1長側壁、13…第2短側壁、14…第2長側壁、15…第1コーナー(第1角部)、16…第2コーナー(第2角部)、17…第3コーナー(第3角部)、20…把持装置、21…メインフレーム、22…第1サイドフレーム、23…第2サイドフレーム、24…クロスフレーム(押さえ具)、31…第1コーナーガイド(第1のガイド部)、32…第2コーナーガイド(第2のガイド部)、33…第1ブラケット、34…第2ブラケット、41…第1の支持部、42…第2の支持部、43…第3の支持部、44…基部、45…エアシリンダ、46…爪部、47…爪部の先端部、101…リンク機構、R…リブ、W…コンテナ。
図1
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