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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012658
(43)【公開日】2024-01-30
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240123BHJP
   G06Q 50/14 20120101ALN20240123BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q50/14
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023196790
(22)【出願日】2023-11-20
(62)【分割の表示】P 2020152254の分割
【原出願日】2020-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】518388498
【氏名又は名称】株式会社MaaS Tech Japan
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】日高 洋祐
(57)【要約】
【課題】ユーザにとって利便性の高い情報を提供する。
【解決手段】プログラムが、コンピュータとしてのサーバ装置10を、ユーザの将来のスケジュールを記憶する記憶手段50、スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者に、当該スケジュールを送信する送信手段52、当該サービス提供者から、ユーザに対する案内情報を取得する取得手段54、取得された案内情報を端末装置12に提供する提供手段56、として機能させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、
前記ユーザの将来のスケジュールを記憶する記憶手段、
前記スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者に、当該スケジュールを送信する送信手段、
前記サービス提供者から、前記ユーザに対する案内情報を取得する取得手段、
前記取得された案内情報を前記端末装置に提供する提供手段、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
前記送信手段は、現在から一定期間先までのスケジュールを送信する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記取得手段は、前記移動経路の範囲内での災害に関する情報を取得し、
前記提供手段は、前記移動経路の利用中止を促す案内情報を提供する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記ユーザの住所を記憶し、
前記提供手段は、前記移動経路に前記ユーザの住所が含まれる場合、当該住所に対応する避難場所の案内情報を提供し、当該移動経路に当該ユーザの住所が含まれない場合、当該移動経路を含む地域に対応する広域避難場所の案内情報を提供する、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記取得手段は、前記移動経路に含まれる施設の休業時間を取得し、
前記提供手段は、前記スケジュールにおける前記施設での滞在時間の一部又は全部と、当該施設の休業時間とが重なる場合、当該スケジュールの変更を促す案内情報を提供する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記取得手段は、前記移動経路に含まれる施設における利用者の予約可能数を取得し、
前記提供手段は、前記予約可能数を示す案内情報を提供する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記提供手段は、前記予約可能数が第一所定数未満である場合、前記施設の利用中止を促す案内情報を提供する、
請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記提供手段は、前記予約可能数が第二所定数未満である場合、前記施設を予約するための案内情報を提供する、
請求項6に記載のプログラム。
【請求項9】
前記取得手段は、前記移動経路で利用する移動手段の予約可能数を取得し、
前記提供手段は、前記予約可能数を示す案内情報を提供する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項10】
前記提供手段は、前記予約可能数が第一所定数未満である場合、前記移動手段の利用中止を促す案内情報を提供する、
請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記提供手段は、前記予約可能数が第二所定数未満である場合、前記移動手段を予約するための案内情報を提供する、
請求項9に記載のプログラム。
【請求項12】
前記取得手段は、前記移動経路に含まれる施設における商品の在庫数を取得し、
前記提供手段は、前記商品の在庫数を示す案内情報を提供する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項13】
前記提供手段は、前記在庫数が所定数未満である場合、前記施設の利用中止を促す案内情報を提供する、
請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記取得手段は、前記移動経路に含まれる地域におけるイベントの開催情報を取得し、
前記提供手段は、前記スケジュールにおける前記地域での滞在時間の一部と、前記開催情報に含まれる前記イベントの開催時間とが重なる場合、当該イベントの参加を促す案内情報を提供する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項15】
前記記憶手段は、前記ユーザの出発地情報を記憶し、
前記取得手段は、前記端末装置に表示された目的地情報に対して前記ユーザからの操作があった場合に、当該目的地情報と前記ユーザの出発地情報とを取得し、
前記提供手段は、前記取得された目的地情報と出発地情報とに基づき、前記ユーザのスケジュールに反映させるためのスケジュールを提供する、
請求項1乃至14の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項16】
ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
前記ユーザの将来のスケジュールを記憶する記憶手段と、
前記スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者に、当該スケジュールを送信する送信手段と、
前記サービス提供者から、前記ユーザに対する案内情報を取得する取得手段と、
前記取得された案内情報を前記端末装置に提供する提供手段と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが所持する端末装置に各種情報を提供する技術が知られている。
【0003】
これに関し、特許文献1には、端末装置の現在位置や災害種別に基づいて、当該端末装置に推奨避難所に関する案内情報を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-195030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような技術では、ユーザが将来のスケジュールが端末装置やサーバ装置等で管理(設定)されている場合であっても、当該スケジュールに含まれる移動予定の地域や施設から案内情報の提供を受けることができなかった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザにとって利便性の高い情報を提供することができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、前記ユーザの将来のスケジュールを記憶する記憶手段、前記スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者に、当該スケジュールを送信する送信手段、前記サービス提供者から、前記ユーザに対する案内情報を取得する取得手段、前記取得された案内情報を前記端末装置に提供する提供手段、として機能させる。
【0008】
また、本発明の第二態様では、前記送信手段は、現在から一定期間先までのスケジュールを送信する。
【0009】
また、本発明の第三態様では、前記取得手段は、前記移動経路の範囲内での災害に関する情報を取得し、前記提供手段は、前記移動経路の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0010】
また、本発明の第四態様では、前記記憶手段は、前記ユーザの住所を記憶し、前記提供手段は、前記移動経路に前記ユーザの住所が含まれる場合、当該住所に対応する避難場所の案内情報を提供し、当該移動経路に当該ユーザの住所が含まれない場合、当該移動経路を含む地域に対応する広域避難場所の案内情報を提供する。
【0011】
また、本発明の第五態様では、前記取得手段は、前記移動経路に含まれる施設の休業時間を取得し、前記提供手段は、前記スケジュールにおける前記施設での滞在時間の一部又は全部と、当該施設の休業時間とが重なる場合、当該スケジュールの変更を促す案内情報を提供する。
【0012】
また、本発明の第六態様では、前記取得手段は、前記移動経路に含まれる施設における利用者の予約可能数を取得し、前記提供手段は、前記予約可能数を示す案内情報を提供する。
【0013】
また、本発明の第七態様では、前記提供手段は、前記予約可能数が第一所定数未満である場合、前記施設の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0014】
また、本発明の第八態様では、前記提供手段は、前記予約可能数が第二所定数未満である場合、前記施設を予約するための案内情報を提供する。
【0015】
また、本発明の第九態様では、前記取得手段は、前記移動経路で利用する移動手段の予約可能数を取得し、前記提供手段は、前記予約可能数を示す案内情報を提供する。
【0016】
また、本発明の第十態様では、前記提供手段は、前記予約可能数が第一所定数未満である場合、前記移動手段の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0017】
また、本発明の第十一態様では、前記提供手段は、前記予約可能数が第二所定数未満である場合、前記移動手段を予約するための案内情報を提供する。
【0018】
また、本発明の第十二態様では、前記取得手段は、前記移動経路に含まれる施設における商品の在庫数を取得し、前記提供手段は、前記商品の在庫数を示す案内情報を提供する。
【0019】
また、本発明の第十三態様では、前記提供手段は、前記在庫数が所定数未満である場合、前記施設の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0020】
また、本発明の第十四態様では、前記取得手段は、前記移動経路に含まれる地域におけるイベントの開催情報を取得し、前記提供手段は、前記スケジュールにおける前記地域での滞在時間の一部と、前記開催情報に含まれる前記イベントの開催時間とが重なる場合、当該イベントの参加を促す案内情報を提供する。
【0021】
また、本発明の第十五態様では、前記記憶手段は、前記ユーザの出発地情報を記憶し、前記取得手段は、前記端末装置に表示された目的地情報に対して前記ユーザからの操作があった場合に、当該目的地情報と前記ユーザの出発地情報とを取得し、前記提供手段は、前記取得された目的地情報と出発地情報とに基づき、前記ユーザのスケジュールに反映させるためのスケジュールを提供する。
【0022】
また、本発明の第十六態様に係る情報処理装置は、ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、前記ユーザの将来のスケジュールを記憶する記憶手段と、前記スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者に、当該スケジュールを送信する送信手段と、前記サービス提供者から、前記ユーザに対する案内情報を取得する取得手段と、前記取得された案内情報を前記端末装置に提供する提供手段と、を備える。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザにとって利便性の高い情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施形態に係る案内情報提供システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図1に示すサーバ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る案内情報提供システムにおいて、ユーザがスケジュールを登録する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】端末装置の画面に表示される観光ルート紹介ページの一例を示す図である。
図6】端末装置の画面に表示される提供スケジュールの一例を示す図である。
図7】端末装置の画面に表示される日程入力画面の一例を示す図である。
図8】端末装置の画面に表示される登録スケジュールの一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る案内情報提供システムにおいて、図3に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】端末装置の画面に表示される案内ページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0026】
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る案内情報提供システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図1に示すように、案内情報提供システム1は、サーバ装置10と、複数の端末装置12と、を備える。これらの装置は、インターネットや電話回線網等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に構成されている。
【0028】
サーバ装置10は、案内情報の提供に関する各種制御を行う情報処理装置(コンピュータ)である。このサーバ装置10は、端末装置12を介して、ユーザのスケジュールを管理したり、サービス提供者からのユーザに対する案内情報を提供したりする。
【0029】
端末装置12は、ユーザが操作する情報処理装置である。ユーザは、この端末装置12を操作してサーバ装置10にアクセスする。これら端末装置12は、例えば、第一端末装置12Aと、第二端末装置12Bと、を含む。端末装置12としては、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0030】
第一端末装置12Aは、ユーザAが操作する装置である。
【0031】
第二端末装置12Bは、ユーザBが操作する装置である。
【0032】
<ハードウェア構成>
図2は、図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0034】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0035】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間や、外部サーバ装置との間で各種の情報を送受信する。
【0036】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0037】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置等を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0038】
<機能的構成>
図3は、図1に示すサーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0039】
図3に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、送信手段52と、取得手段54と、提供手段56と、を備える。
【0040】
記憶手段50は、例えば、ウェブページ50Aと、経路情報50Bと、ユーザ情報50Cと、スケジュール50Dと、サービス提供者情報50Eと、を記憶する機能手段である。
【0041】
ウェブページ50Aは、ログインページや後述する案内ページ等の複数のウェブページを含む。
経路情報50Bは、例えば日本全国にある移動手段(電車やバス等)の各経路(リンク)、駅やバス停等(ノード)の名前及びID、各経路における移動手段の出発時間、到着時間、料金等を含む。
ユーザ情報50Cは、各ユーザの識別情報(ユーザID)に対応付けて、ユーザそれぞれのログインIDや、パスワード、ユーザ名、生年月日、性別、年齢、住所、連絡先、現在位置情報、出発地情報、交通に関する嗜好情報、旅行日時を含む旅行履歴等を含む。住所としては、例えばユーザが予め登録した自宅や職場等の住所が挙げられる。連絡先としては、電話番号や、メールアドレス、メッセージアプリケーションのユーザID等が挙げられる。現在位置情報は、ユーザが所持する端末装置12の現在位置を示す情報を含む。この現在位置を示す情報としては、例えば取得手段54がユーザの端末装置から取得した緯度経度や住所等が挙げられる。出発地情報は、端末装置12を介してユーザにより登録・変更が可能であり、ユーザの現在位置、自宅又は職場の住所、自宅又は職場の最寄りの駅のID、自宅又は職場の最寄りのバス停のID等の何れか1つを含む。嗜好情報としては、タクシーを好む、バスを好む、安い交通手段を好む、早い交通手段を好む、安全な交通手段を好む等が挙げられる。
スケジュール50Dは、ユーザ毎に設けられ、ユーザの将来におけるスケジュール(予定)を含む。例えば、スケジュール50Dは、滞在場所(例えば施設)や、当該滞在場所での目的、当該目的の開始時間と終了時間、滞在場所の予約情報を含む。この開始時間から終了時間の間は、滞在時間として記憶される。滞在場所の予約情報は、滞在場所(例えば施設)が予約可能か否か、及び予約可能である場合にユーザが予約済みであるか否かを示す情報である。また、スケジュール50Dは、ユーザのスケジュール間の移動スケジュールを含む。移動スケジュールは、移動経路情報と、出発時間情報と、到着時間情報と、移動手段の予約情報と、を含む。この移動経路情報には、出発地点や経由地点、到着地点等の名前や場所(例えばノード情報や施設名)、電車やバス等の移動手段の名前やリンク情報、利用料金等を含む。移動手段の予約情報は、移動手段(例えば飛行機)の座席等が予約可能か否か、及び予約可能である場合にユーザが予約済みであるか否かを示す情報である。
サービス提供者情報50Eは、各サービス提供者の識別情報(サービス提供者ID)に対応付けて、住所(緯度及び経度)や連絡先を含む。この連絡先は、例えば送信手段52がスケジュールを送信したり、取得手段54が案内情報を取得(受信)したりするためのメールアドレスやURLを含む。このサービス提供者としては、市役所等の自治体(行政機関)や、施設(スーパーマーケットや飲食店等)を運営する事業者等が挙げられる。なお、このサービス提供者情報50Eに含まれる情報は、第三者によって提供される情報であってもよい。
【0042】
また、記憶手段50は、提供手段56によってユーザに提供されたスケジュールに対してユーザからの操作があった場合に、当該スケジュールを当該ユーザのスケジュールに反映(登録)させる。
【0043】
送信手段52は、各種情報を送信する機能手段である。本実施形態では、送信手段52は、ユーザの将来のスケジュールに含まれる移動経路の範囲内における一又は複数のサービス提供者の外部サーバ装置や端末装置に、当該スケジュールを送信する。この移動経路の範囲内としては、例えば移動経路に含まれる出発地点や経由地点、到着地点(滞在場所)だけでなく、これらの地点を含む地域(例えば市町村)が挙げられる。また、サービス提供者の煩雑さを抑制するため、送信手段52は、ユーザの将来のスケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者であって、将来のスケジュールに関係するサービス提供者を抽出し、抽出したサービス提供者の外部サーバ装置や端末装置に、当該スケジュールを送信してもよい。また、送信手段52は、ユーザの将来のスケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者であって、当日のスケジュールに関係するサービス提供者を抽出し、抽出したサービス提供者の外部サーバ装置や端末装置に、当該スケジュールを送信してもよい。また、送信手段52は、移動経路の範囲内におけるサービス提供者の数が閾値以上の場合、サービス提供者の煩雑さを抑制するため、ユーザの将来のスケジュールの内容に基づき、閾値未満の数のサービス提供者を抽出し、抽出したサービス提供者の外部サーバ装置や端末装置に、当該スケジュールを送信してもよい。また、送信手段52は、ユーザの将来のスケジュールのうち、現在から一定期間先までのユーザのスケジュールを送信する。この一定期間は、例えば1週間や1ヶ月等の予め定められた期間であってもよいし、ユーザによって指定された期間であってもよい。
【0044】
取得手段54は、各種情報を取得する機能手段である。本実施形態では、取得手段54は、サービス提供者から、ユーザに対する案内情報を取得する。例えば、取得手段54は、サービス提供者の外部サーバ装置又は端末装置から各種案内情報を一定時間毎に取得する。
【0045】
以下では、取得手段54が移動経路の範囲内における各種案内情報を取得する具体例を説明する。なお、これらの具体例は、それぞれを組み合わせてもよい。
【0046】
(1)災害に関する情報
例えば、取得手段54は、災害に関する情報を取得する。具体的には、取得手段54は、移動経路の経由地点又は到着地点を含む地域(例えば市町村)における大雨(土砂災害、浸水害)や防風、高潮、波浪、大雪、暴風雪、竜巻、火山の噴火、地震、津波等の災害発生又は災害発生予報に関する警報情報を、当該地域が管理する外部サーバ装置等から取得する。例えば、取得手段54は、警戒レベルや危険度、震度等が所定値(例えば3)以上である場合に、警報情報を取得する。
【0047】
(2)施設の休業時間
例えば、取得手段54は、移動経路に含まれる施設(サービス提供者)の休業時間(休業日)を取得する。具体的には、取得手段54は、移動経路の到着地点(滞在場所)が施設である場合、当該施設の休業時間を、当該施設を運営する企業が管理する外部サーバ装置や、検索サイトを運営する企業が管理する外部サーバ装置等から取得する。この施設としては、スーパーマーケットや飲食店、宿泊施設、衣料品店、雑貨店、ショッピングモール、美術館、博物館、映画館、公園、スポーツジム、体育館等の休業時間が設けられている施設が挙げられる。
【0048】
(3)施設の予約可能数
例えば、取得手段54は、移動経路に含まれる施設における利用者の予約可能数を取得する。具体的には、取得手段54は、移動経路の到着地点(滞在場所)が施設(例えば宿泊施設)である場合、当該施設における利用者の予約可能数(例えば空室数)を、当該施設を運営する企業が管理する外部サーバ装置等から取得する。この施設としては、飲食店や宿泊施設、美術館、博物館、映画館等のユーザが予約可能な施設が挙げられる。
【0049】
(4)移動手段の予約可能数
例えば、取得手段54は、移動経路で利用する移動手段の予約可能数を取得する。具体的には、取得手段54は、移動経路で利用する移動手段(例えば電車やバス、新幹線、飛行機等)の座席の予約可能数を、当該移動手段を運営する企業が管理する外部サーバ装置等から取得する。
【0050】
(5)商品の在庫数
例えば、取得手段54は、移動経路に含まれる施設における商品の在庫数を取得する。具体的には、取得手段54は、移動経路の到着地点(滞在場所)が施設である場合、当該施設で販売される商品の在庫数を、当該施設が管理する外部サーバ装置等から取得する。この商品としては、数量限定で販売される商品が挙げられる。
【0051】
(6)イベントの開催情報
例えば、取得手段54は、移動経路に含まれる地域におけるイベントの開催情報を取得する。具体的には、取得手段54は、現在から1週間以内のスケジュールに含まれる移動経路の経由地点又は到着地点を含む地域(例えば市町村)におけるイベントを、当該地域が管理する外部サーバ装置等から取得する。このイベントとしては、祭りや花火大会、市場等が挙げられる。
【0052】
また、取得手段54は、端末装置12に表示された目的地情報に対してユーザからの操作があった場合に、当該目的地情報とユーザの出発地情報とを取得する。例えば、取得手段54は、旅行等に関するウェブページを管理する外部サーバ装置等から目的地情報等を取得する。また、取得手段54は、ユーザ情報50Cを参照して、ユーザの出発地情報を取得する。
【0053】
提供手段56は、各種情報をユーザの端末装置12に提供する機能手段である。本実施形態では、提供手段56は、取得手段54によって取得された案内情報を端末装置12に提供する。
【0054】
以下では、提供手段56が案内情報を提供する具体例を説明する。なお、これらの具体例は、それぞれを組み合わせてもよい。
【0055】
(1)災害に関する情報が取得された場合
例えば、提供手段56は、取得手段54によって災害に関する情報が取得された場合、スケジュールに含まれる移動経路の利用中止を促す案内情報を提供する。具体的には、提供手段56は、災害に関する情報(例えば警報情報)とともに、利用予定の移動経路を利用しないように促す案内情報を提供する。なお、提供手段56は、スケジュール(移動日時)の変更や、スケジュールのキャンセルを促す案内情報を提供してもよい。
また、提供手段56は、スケジュールに含まれる移動経路(例えば出発地点や到着地点)にユーザの住所が含まれる場合、当該住所に対応する避難場所の案内情報を提供する。一方、提供手段56は、当該移動経路にユーザの住所が含まれない場合、当該移動経路を含む地域に対応する広域避難場所の案内情報を提供する。避難場所や広域避難場所の情報は、例えば、取得手段54によって地域が管理する外部サーバ装置等から取得される。
【0056】
(2)施設の休業時間が取得された場合
例えば、提供手段56は、取得手段54によって施設の休業時間が取得された場合、ユーザのスケジュールにおける施設での滞在時間の一部又は全部と、当該施設の休業時間とが重なる場合、当該スケジュールの変更を促す案内情報を提供する。具体的には、提供手段56は、スケジュールにおける施設での滞在時間に、当該施設の休業時間が含まれる場合、滞在時間を休業時間ではない時間に変更するように促す案内情報を提供する。なお、提供手段56は、同業種の異なる施設の利用を促す案内情報を提供してもよい。
【0057】
(3)施設の予約可能数が取得された場合
例えば、提供手段56は、取得手段54によって施設における利用者の予約可能数が取得された場合、当該予約可能数を示す案内情報を提供する。具体的には、提供手段56は、飲食店や宿泊施設の予約可能数(空席数や空室数)を含む案内情報を提供する。また、提供手段56は、予約可能数が第一所定数(例えば1室)未満である場合、施設の利用中止を促す案内情報を提供する。この場合、提供手段56は、同業種の異なる施設の利用を促す案内情報を提供してもよい。また、提供手段56は、予約可能数が第一所定数よりも多い第二所定数(例えば10室)未満である場合、施設を予約するための案内情報を提供する。この案内情報は、例えば、施設の予約を実行するための予約ボタンや、施設との連絡(例えばメールやメッセージの送受信、電話)を行うためのボタン等を含む。なお、この施設を予約するための案内情報は、当該施設が予約可能であって、ユーザが当該施設を予約していない場合にのみ提供される。また、第二所定数は、複数存在してもよく(例えば10室と5室)、提供手段56は、複数回に渡って案内情報を提供してもよい。
【0058】
(4)移動手段の予約可能数が取得された場合
例えば、提供手段56は、取得手段54によって移動手段の予約可能数が取得された場合、当該予約可能数を示す案内情報を提供する。具体的には、提供手段56は、移動手段(例えば飛行機)の座席の予約可能数を含む案内情報を提供する。また、提供手段56は、当該予約可能数が第一所定数(例えば1席)未満である場合、移動手段の利用中止を促す案内情報を提供する。この場合、提供手段56は、異なる時間帯の移動手段の利用を促す案内情報を提供してもよい。また、提供手段56は、予約可能数が第一所定数よりも多い第二所定数(例えば10席)未満である場合、移動手段を予約するための案内情報を提供する。この案内情報は、例えば、移動手段の予約を実行するための予約ボタンや、移動手段を運営する企業(例えば航空会社)との連絡(例えばメールやメッセージの送受信、電話)を行うためのボタン等を含む。なお、この移動手段を予約するための案内情報は、当該移動手段が予約可能であって、ユーザが当該移動手段を予約していない場合にのみ提供される。また、第二所定数は、複数存在してもよく(例えば10席と5席)、提供手段56は、複数回に渡って案内情報を提供してもよい。
【0059】
(5)商品の在庫数が取得された場合
例えば、提供手段56は、取得手段54によって施設における商品の在庫数が取得された場合、当該商品の在庫数を示す案内情報を提供する。また、提供手段56は、当該在庫数が第一所定数(例えば5個)未満である場合、施設の利用中止を促す案内情報を提供する。この場合、提供手段56は、同業種の異なる施設の利用を促す案内情報を提供してもよい。
【0060】
(6)イベントの開催情報が取得された場合
例えば、提供手段56は、取得手段54によって地域におけるイベントの開催情報が取得された場合、ユーザのスケジュールにおける地域での滞在時間の一部と、開催情報に含まれるイベントの開催時間とが重なる場合、当該イベントの参加を促す案内情報を提供する。具体的には、提供手段56は、スケジュールにおける地域での滞在時間の一部に、イベントの開催時間が含まれる場合、当該イベントの開催地を到着地点(滞在場所)とするスケジュール(提供スケジュール)を追加するように促す案内情報を提供する。
【0061】
また、提供手段56は、取得手段54によって取得された目的地情報と出発地情報とに基づき、ユーザのスケジュールに反映(登録)させるためのスケジュール(提供スケジュール)を提供する。例えば、提供手段56は、経路情報50Bを参照して、出発地情報に含まれる住所を出発地点とし、目的地情報に含まれる目的地(例えば飲食店)を到着地点として、移動経路を検索する。続いて、提供手段56は、検索した移動経路に基づいてスケジュール(提供スケジュール)を作成して端末装置12に表示する。
【0062】
<スケジュール登録に係る処理の流れ>
図4は、本実施形態に係る案内情報提供システムにおいて、ユーザがスケジュールを登録する処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、以下のステップの処理は、例えば、ユーザが観光スポット紹介サイト(外部サイト)にログインした状態で、観光ルート紹介記事を選択したタイミングで開始される。
【0063】
(ステップSP10)
端末装置12は、観光スポット紹介サイトを管理する外部サーバ装置から、通信ネットワークNTを介して観光ルートの紹介ページを受信し、画面に表示する。
【0064】
図5は、端末装置12の画面に表示される観光ルート紹介ページ100の一例を示す図である。
【0065】
図5に示すように、観光ルート紹介ページ100は、観光ルート情報領域102と、ルート検索ボタン104と、が設けられている。観光ルート情報領域102には、一又は複数の施設(例えば飲食店や宿泊施設)の紹介情報が表されている。この紹介情報には、例えば飲食店のメニューや宿泊施設のイメージ、特色、料金等が記述されている。ルート検索ボタン104は、ユーザが各施設へ移動するルート(移動経路)を検索する指示を行うためのボタンである。
【0066】
図4に戻って、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0067】
(ステップSP12)
端末装置12は、観光ルート紹介ページが表示された画面上で、ユーザからルート検索ボタンの押下を受け付ける。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP14)
取得手段54は、観光スポット紹介サイトを管理する外部サーバ装置から、通信ネットワークNTを介して、観光ルートに含まれる各施設の情報を取得する。この情報としては、例えば、各施設の住所や休業時間、連絡先(例えば、電話番号やメールアドレス、メッセージアプリケーションのユーザID等)、施設紹介ページ(例えばURL)、各施設に到着すべき目安時間等が挙げられる。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP16)
取得手段54は、ユーザ情報50Cを参照し、ユーザの出発地情報を取得する。また、取得手段54は、ユーザ情報50Cの交通に関する嗜好情報や旅行履歴を取得する。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP18)
提供手段56は、経路情報50Bを参照して、ステップSP16において取得された出発地(現在位置や自宅、職場等)から、ステップSP14において取得された各施設の住所を目的地として、複数の移動経路を検索する。このとき、提供手段56は、ステップSP14において取得された各施設に到着する目安時間に基づいて、移動経路を検索する。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP20)
提供手段56は、ステップSP18において検索された複数の移動経路のうち、ステップSP16において取得されたユーザの交通に関する嗜好情報や旅行履歴に基づいて、ユーザに提供する提供スケジュールを作成する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0072】
(ステップSP22)
提供手段56は、ステップSP20において作成した提供スケジュールをユーザの端末装置12の画面に表示(提供)する。
【0073】
図6は、端末装置12の画面に表示される提供スケジュール110の一例を示す図である。
【0074】
図6に示すように、提供スケジュール110は、スケジュール情報領域112と、日程入力ボタン114と、が設けられている。スケジュール情報領域112には、日時に対応付けて、移動経路情報や出発時間情報、到着時間情報、滞在時間等が表されている。日程入力ボタン114は、ユーザが日程入力を行うためのボタンである。
【0075】
図4に戻って、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP24)
提供スケジュールが表示された画面上で、ユーザから日程入力ボタンの押下を受け付けると、提供手段56は、ユーザの端末装置12の画面に日程入力画面120を表示する。
【0077】
図7は、端末装置12の画面に表示される日程入力画面120の一例を示す図である。
【0078】
図7に示すように、日程入力画面120は、出発日入力欄122と、人数入力欄124と、登録ボタン126と、が設けられている。出発日入力欄122は、出発日を入力するための入力欄であって、将来の日付をプルダウン等によって選択可能である。人数入力欄124は、参加人数を入力するための入力欄であって、人数をプルダウン等によって選択可能である。登録ボタン126は、ユーザが各入力欄に入力した内容でスケジュール登録を行うためのボタンである。
【0079】
図4に戻って、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0080】
(ステップSP26)
日程入力画面が表示された画面上で、ユーザから登録ボタンの押下を受け付けると、記憶手段50は、ステップSP20において作成された提供スケジュールをユーザに対応付けられたスケジュール50Dに登録(反映)する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0081】
(ステップSP28)
提供手段56は、ステップSP26において登録された登録スケジュールをユーザの端末装置12の画面に表示(提供)する。
【0082】
図8は、端末装置12の画面に表示される登録スケジュール130の一例を示す図である。
【0083】
図8に示すように、登録スケジュール130は、スケジュール情報領域132と、運行情報ボタン134と、予約ボタン136と、が設けられている。運行情報ボタン134は、移動手段に対応付けて表されるボタンであって、当該移動手段の運行情報を示すページ(例えば交通機関が運営するサイト)に遷移することを指示するためのボタンである。予約ボタン136は、登録されたスケジュールに含まれる予約可能な移動手段や施設に対応付けて表されるボタンであって、予約ページ(例えば交通機関や施設が運営するサイト)に遷移することを指示するためのボタンである。なお、予約ボタン136は、移動手段や施設に連絡(メールやメッセージ送信、電話)をするためのアプリケーションを起動させることを指示するためのボタンであってもよい。
【0084】
そして、処理は、図4に示す一連の処理を終了する。
【0085】
<処理の流れ>
図9は、本実施形態に係る案内情報提供システムにおいて、図3に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、以下のステップの処理は、例えば、一定時間(例えば1日)毎に開始される。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0086】
(ステップSP30)
送信手段52は、スケジュール50Dとサービス提供者情報50Eを参照し、ユーザの将来(例えば現在から一定期間先まで)のスケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者(例えば市役所や飲食店等)の外部サーバ装置等に、当該スケジュールを送信する。例えば、送信手段52は、ユーザが来訪(滞在)予定である日時に加え、ユーザの連絡先や利用人数等をサービス提供者側に送信する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0087】
(ステップSP32)
取得手段54は、ステップSP30において送信手段52がスケジュールを送信したサービス提供者から、ユーザに対する案内情報を取得する。例えば、取得手段54は、移動経路の範囲内での災害に関する情報を取得する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0088】
(ステップSP34)
提供手段56は、ステップSP32において取得された案内情報が、新たな案内情報であるか否かを判定する。例えば、提供手段56は、当該取得された案内情報の内容が以前取得された案内情報と同一の内容である場合には、判定を否定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP36の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は、図9に示す一連の処理を終了する。
【0089】
(ステップSP36)
提供手段56は、ステップSP32において取得された案内情報に応じて案内ページを作成する。例えば、提供手段56は、当該取得された案内情報が災害に関する情報である場合、スケジュールに含まれる移動経路の利用中止を促す案内ページを作成する。そして、処理は、ステップSP38の処理に移行する。
【0090】
(ステップSP38)
提供手段56は、ステップSP36において作成した案内ページをユーザの端末装置12の画面に表示(提供)する。例えば、提供手段56は、メールやプッシュ通知(メッセージ)により当該案内ページを端末装置12に提供する。
【0091】
図10は、端末装置12の画面に表示される案内ページ140の一例を示す図である。
【0092】
図10に示すように、案内ページ140は、案内情報領域142と、変更ボタン144と、が設けられている。案内情報領域142には、ステップSP36において作成された案内情報が表される。案内情報領域142には、例えば移動経路の利用を中止することを促す情報が表される。変更ボタン144は、ユーザが案内情報に対応する移動経路に関するスケジュールを変更する画面に遷移するためのボタンである。このスケジュールを変更する画面(不図示)には、例えば、移動手段や施設の予約をキャンセルするためのボタン、移動手段や施設を予約するためのボタン、又は移動手段を運営する交通機関や施設に連絡するためのボタンが設けられている。
【0093】
そして、処理は、図9に示す一連の処理を終了する。
【0094】
<効果>
以上、本実施形態では、ユーザの端末装置12と通信可能なコンピュータを、ユーザの将来のスケジュールを記憶する記憶手段50、スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者に、当該スケジュールを送信する送信手段52、サービス提供者から、ユーザに対する案内情報を取得する取得手段54、取得された案内情報を端末装置12に提供する提供手段56、として機能させる。
【0095】
この構成によれば、ユーザは将来のスケジュールを管理(設定)するだけで、当該スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者から、案内情報の提供を受けることができる。このため、ユーザにとって利便性の高い情報を提供することができる。また、サービス提供者は、ユーザのスケジュールを受信することができるため、訪問者(来訪者)数の見込みを立てやすくなる。
【0096】
また、本実施形態では、送信手段52は、現在から一定期間先までのスケジュールを送信する。
【0097】
この構成によれば、現在から一定期間先までのスケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者から、案内情報の提供を受けることができる。これにより、現在から一定期間以降のスケジュールに関する案内情報は提供されないため、ユーザに煩わしさを感じさせないことができる。
【0098】
また、本実施形態では、取得手段54は、移動経路の範囲内での災害に関する情報を取得し、提供手段56は、移動経路の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0099】
この構成によれば、移動経路の範囲内での災害が生じた場合に、移動経路の利用を中止することを促すため、ユーザにとって利便性の高い情報を提供することができる。
【0100】
また、本実施形態では、記憶手段50は、ユーザの住所を記憶し、提供手段56は、移動経路にユーザの住所が含まれる場合、当該住所に対応する避難場所の案内情報を提供し、当該移動経路に当該ユーザの住所が含まれない場合、当該移動経路を含む地域に対応する広域避難場所の案内情報を提供する。
【0101】
この構成によれば、ユーザの住所に応じて、当該ユーザに関連する避難場所を提供することができるため、ユーザにとって利便性の高い情報を提供することができる。
【0102】
また、本実施形態では、取得手段54は、移動経路に含まれる施設の休業時間を取得し、提供手段56は、スケジュールにおける施設での滞在時間の一部又は全部と、当該施設の休業時間とが重なる場合、当該スケジュールの変更を促す案内情報を提供する。
【0103】
この構成によれば、例えば諸事情により施設の休業時間が変更された場合でも、事前にユーザにスケジュールの変更を促すことができるため、ユーザにとって利便性の高い情報を提供することができる。
【0104】
また、本実施形態では、取得手段54は、移動経路に含まれる施設における利用者の予約可能数を取得し、提供手段56は、予約可能数を示す案内情報を提供する。
【0105】
この構成によれば、移動経路に含まれる施設の予約可能数を示すため、ユーザが当該施設を利用できる可能性を案内することができ、ユーザのスケジュール(行程)が円滑に進むように支援することができる。
【0106】
また、本実施形態では、提供手段56は、予約可能数が第一所定数未満である場合、施設の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0107】
この構成によれば、移動経路に含まれる施設の予約可能数が第一所定数未満である場合、利用の中止が促されるため、利用できない可能性の高い施設の利用を予めスケジュールから除外することができる。
【0108】
また、本実施形態では、提供手段56は、予約可能数が第二所定数未満である場合、施設を予約するための案内情報を提供する。
【0109】
この構成によれば、移動経路に含まれる施設の予約可能数が第二所定数未満である場合に、ユーザに施設の予約を促すことができ、ユーザのスケジュール(行程)が円滑に進むように支援することができる。
【0110】
また、本実施形態では、取得手段54は、移動経路で利用する移動手段の予約可能数を取得し、提供手段56は、予約可能数を示す案内情報を提供する。
【0111】
この構成によれば、移動経路で利用する移動手段の予約可能数を示すため、ユーザが移動経路を利用できる可能性を案内することができ、ユーザのスケジュール(行程)が円滑に進むように支援することができる。
【0112】
また、本実施形態では、提供手段56は、予約可能数が第一所定数未満である場合、移動手段の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0113】
この構成によれば、移動経路で利用する移動手段の予約可能数が第一所定数未満である場合、利用の中止が促されるため、利用できない可能性の高い移動手段の利用を予めスケジュールから除外することができる。
【0114】
また、本実施形態では、提供手段56は、予約可能数が第二所定数未満である場合、移動手段を予約するための案内情報を提供する。
【0115】
この構成によれば、移動経路で利用する移動手段の予約可能数が第二所定数未満である場合に、ユーザに移動手段の予約を促すことができ、ユーザのスケジュール(行程)が円滑に進むように支援することができる。
【0116】
また、本実施形態では、取得手段54は、移動経路に含まれる施設における商品の在庫数を取得し、提供手段56は、商品の在庫数を示す案内情報を提供する。
【0117】
この構成によれば、移動経路に含まれる施設における商品の在庫数を示すため、ユーザが当該商品を購入できる可能性を案内することができ、ユーザのスケジュール(行程)が円滑に進むように支援することができる。
【0118】
また、本実施形態では、提供手段56は、在庫数が所定数未満である場合、施設の利用中止を促す案内情報を提供する。
【0119】
この構成によれば、移動経路に含まれる施設における商品の在庫数が所定数未満である場合、当該施設の利用の中止が促されるため、商品が購入できない可能性の高い施設の利用を予めスケジュールから除外することができる。
【0120】
また、本実施形態では、取得手段54は、移動経路に含まれる地域におけるイベントの開催情報を取得し、提供手段56は、スケジュールにおける地域での滞在時間の一部と、開催情報に含まれるイベントの開催時間とが重なる場合、当該イベントの参加を促す案内情報を提供する。
【0121】
この構成によれば、移動経路に含まれる地域におけるイベントの開催情報を提供するため、ユーザにイベントの参加を促すことができ、ユーザのスケジュール(行程)に新たなイベントを追加することができる。
【0122】
また、本実施形態では、記憶手段50は、ユーザの出発地情報を記憶し、取得手段54は、端末装置12に表示された目的地情報に対してユーザからの操作があった場合に、当該目的地情報とユーザの出発地情報とを取得し、提供手段56は、取得された目的地情報と出発地情報とに基づき、ユーザのスケジュールに反映させるためのスケジュールを提供する。
【0123】
この構成によれば、目的地情報に対してユーザからの操作があった場合に、ユーザの出発地情報を加味したスケジュールを提供することができるため、ユーザがスケジュールを計画する手間を軽減することができる。
【0124】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0125】
例えば、上記実施形態では、取得手段54は、観光ルートに含まれる各施設の休業時間(休業日)を取得する場合を説明したが、営業時間(営業日)を取得してもよい。この場合、提供手段56は、スケジュールにおける施設での滞在時間に、当該施設の営業時間ではない時間が含まれる場合、滞在時間を営業時間内に変更するように促す案内情報を提供する。
【0126】
また、上記実施形態では、取得手段54は、施設や移動手段の予約可能数を取得する場合を説明したが、施設や移動手段の収容可能数と予約数を取得し、当該収容可能数と当該予約数から予約可能数を算出してもよい。
【0127】
また、上記実施形態では、取得手段54によって商品の在庫数が取得された場合、当該在庫数を示す案内情報を提供する場合を説明したが、在庫数が第二所定数(例えば10)未満になった場合に、当該在庫数を示す案内情報を提供することとしてもよい。
【0128】
また、上記実施形態では、取得手段54がサービス提供者から案内情報を取得する場合を説明したが、サービス提供者の外部サーバ装置等から直接ユーザの端末装置12に案内情報を提供することとしてもよい。
【0129】
また、上記実施形態では、提供手段56は、日程入力画面を表示させる場合を説明したが、当該日程入力画面の出発日入力欄には、ユーザのスケジュールが空いている日のみを選択肢として表示させてもよいし、スケジュールが空いている日と空いていない日の表示態様を変更させてもよい。また、提供手段56は、出発日入力欄には、ステップSP14において取得された各施設の営業日のみを選択肢として表示させてもよいし、営業日と休業日の表示形態を変更させてもよい。
【0130】
また、上記実施形態では、提供手段56は、予約可能数を示す案内情報を提供する場合を説明したが、案内情報において予約可能数に応じた記号(例えば○や△、×)を示すこととしてもよい。例えば、提供手段56は、予約可能数が10以上である場合は「○」、1以上10未満である場合は「△」、0である場合は「×」として、予約可能数を示す。
【0131】
また、上記実施形態では、案内ページにおいて、移動経路に関するスケジュールを変更する画面に遷移するための変更ボタンを設ける場合を説明したが、当該案内ページに、移動手段や施設の予約をキャンセルするためのボタンや、移動手段や施設を予約するためのボタン、移動手段を運営する交通機関や施設に連絡するためのボタンを設けてもよい。
【符号の説明】
【0132】
10…サーバ装置(コンピュータ)、12…端末装置、50…記憶手段、52…送信手段、54…取得手段、56…提供手段

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、
前記ユーザの将来のスケジュールを記憶する記憶手段、
前記スケジュールに含まれる移動経路の範囲内におけるサービス提供者に、当該スケジュールを送信する送信手段、
前記サービス提供者から、前記ユーザに対する案内情報を取得する取得手段、
前記取得された案内情報を前記端末装置に提供する提供手段、
として機能させるプログラム。