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特開2024-12662グラフィカルユーザーインターフェース上で通貨プール取引を促進すべく正味機会価値を表示する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012662
(43)【公開日】2024-01-30
(54)【発明の名称】グラフィカルユーザーインターフェース上で通貨プール取引を促進すべく正味機会価値を表示する方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20230101AFI20240123BHJP
【FI】
G06Q40/00
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023197371
(22)【出願日】2023-11-21
(62)【分割の表示】P 2020521499の分割
【原出願日】2018-07-05
(31)【優先権主張番号】62/529,467
(32)【優先日】2017-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520000560
【氏名又は名称】オハニッシアン アンドレ
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オハニッシアン アンドレ
(57)【要約】
【課題】問題及び状況を認識することなく貨幣交換を行うことができない典型的なコンピュータシステムに特有の非効率性を解決する。
【解決手段】本開示は(a)ソフトウェア及び/又はファームウェアを用いて行われ、コンピュータ化されたネットワーク内における他のコンピュータとの取引通貨レベルに基づく効果的な通信を可能にする、新たな命令及び規則を介したコンピュータシステムの改善、(b)データ及び命令をフィルタリングして成績及びクライアントデータを識別することにより、主要問題の状況及び認識を解決し、(c)機会主義的又は組み合わせ的取引における配分のため通貨残高を確認するコンピュータシステムの新たな分析処理を記述する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクライアント装置及び少なくとも1個の電子通貨発行元と接続可能なシステムであって、
複数のコンピュータ可読コードを保存する記憶媒体、及び前記複数のコンピュータ可読コードのうち1個以上を実行して、
(a)前記複数のクライアント装置のうち1個からデータ及び命令を受信して、少なくとも1個のメタデータ又はデータパターンを用いて前記データ及び命令をフィルタリングして、
(i)平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド、及び総金利のうち1個以上を含む成績データと、
(ii)電子銀行口座用の銀行アクセス情報及び前記電子銀行口座に対応する通貨価値に対応するクライアントデータと、
(iii)前記通貨価値を用いて、機会主義的取引又は組み合わせ的取引の少なくとも一方を実行する命令とを識別し、
(b)前記銀行アクセス情報を用いて前記少なくとも1個の電子通貨発行元と通信して前記機会主義的取引又は組み合わせ的取引のために前記通貨価値を確保し、
(c)前記受信した命令に従い前記機会主義的又は組み合わせ的取引を実行し、当該実行に際して前記機会主義的又は組み合わせ的取引が前記通貨価値の一部又は全部を用いてネットワークにおける1個以上の第2のコンピュータ化された交換機から反復的に通貨ポジションを確保し、前記反復的に確保された通貨ポジションの各々が前記成績データのうち1個以上の正変動として検証され、
(d)前記機会主義的又は組み合わせ的取引が実行された後で前記通貨価値を更新し、前記更新された通貨価値及び前記反復的に確保された通貨ポジションの各々の正変動から計算された見込み利得値を表示すべく前記複数のクライアント装置のうち1個に送信する少なくとも1個のプロセッサを含むシステム。
【請求項2】
前記複数のコンピュータ可読コードの各々がアプリケーションプログラミングインターフェース(API)である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のコンピュータ可読コードの各々が、対応するコンピュータ可読コードに割り当てられた機能の一部を実行すべく指定されたコンピュータ可読コードのサブモジュールを含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のコンピュータ可読コードの各々が、前記少なくとも1個の電子通貨発行元、前記複数のクライアント装置、及び他のシステムのいずれかとの通信を暗号化すべく構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数のクライアント装置の各々が、第1のコンピュータ化された交換機と通信すべくアプリケーションを実行するクライアントプロセッサを含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する前に、通貨価値が電子銀行口座から受信される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記機会主義的取引が、日次ベースで最大±1.30%の変動を伴う通貨との通貨取引を含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記組み合わせ的取引が、前記機会主義的取引に利用可能且つ非機会主義的取引に利用可能と分類された通貨との通貨取引を含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記非機会主義的取引が日次ベースで最大±0.05%の変動を伴う通貨との通貨取引を含んでいる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記組み合わせ的取引が、各々の反復的に確保された通貨ポジションの後で前記通貨価値が不変である通貨取引を含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記組み合わせ的取引が、各々の反復的に確保された通貨ポジションのうち1個以上の後で前記通貨価値が平坦化又は手仕舞われる通貨取引を含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記通貨価値が、前記機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する前に異なる単位の通貨に変換される、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記通貨価値が、各々の反復的に確保された通貨ポジションにおいて異なる単位の通貨である、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記1個以上の第2のコンピュータ化された交換機の各々が、異なる単位の通貨で取引すべく指定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
複数のクライアント装置のうち1個からデータ及び命令を受信して、少なくとも1個のメタデータ又はデータパターンを用いて前記データ及び命令をフィルタリングして、
(i)平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド、及び総金利のうち1個以上を含む成績データと、
(ii)電子銀行口座用の銀行アクセス情報及び前記電子銀行口座に対応する通貨価値に対応するクライアントデータと、
(iii)前記通貨価値を用いて、機会主義的取引又は組み合わせ的取引の少なくとも一方を実行する命令とを識別するステップと、
複数のコンピュータ可読コードのうち1個以上を実行して、
(a)前記銀行アクセス情報を用いて少なくとも1個の電子通貨発行元と通信して前記機会主義的取引又は組み合わせ的取引のために前記通貨価値を確保し、
(b)前記受信した命令に従い前記機会主義的又は組み合わせ的取引を実行し、当該実行に際して前記機会主義的又は組み合わせ的取引が前記通貨価値の一部又は全部を用いてネットワークにおける1個以上の第2のコンピュータ化された交換機から反復的に通貨ポジションを確保し、前記反復的に確保された通貨ポジションの各々が前記成績データのうち1個以上の正変動として検証され、
(c)前記機会主義的又は組み合わせ的取引が実行された後で前記通貨価値を更新し、前記更新された通貨価値及び前記反復的に確保された通貨ポジションの各々の正変動から計算された見込み利得値を表示すべく前記複数のクライアント装置のうち1個に送信するステップとを含む方法。
【請求項16】
前記複数のコンピュータ可読コードの各々がアプリケーションプログラミングインターフェース(API)である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のコンピュータ可読コードの各々が、対応するコンピュータ可読コードに割り当てられた機能の一部を実行すべく指定されたコンピュータ可読コードのサブモジュールを含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のコンピュータ可読コードの各々が、前記少なくとも1個の電子通貨発行元、前記複数のクライアント装置、及び他のシステムのいずれかとの通信を暗号化すべく構成されている、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のクライアント装置の各々が、第1のコンピュータ化された交換機と通信すべくアプリケーションを実行するクライアントプロセッサを含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する前に、通貨価値が電子銀行口座から受信される、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記機会主義的取引が、日次ベースで最大±1.30%の変動を伴う通貨との通貨取引を含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記組み合わせ的取引が、前記機会主義的取引に利用可能且つ非機会主義的取引に利用可能と分類された通貨との通貨取引を含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記非機会主義的取引が日次ベースで最大±0.05%の変動を伴う通貨との通貨取引を含んでいる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記組み合わせ的取引が、各々の反復的に確保された通貨ポジションの後で前記通貨価値が不変である通貨取引を含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記組み合わせ的取引が、各々の反復的に確保された通貨ポジションのうち1個以上の後で前記通貨価値が平坦化又は手仕舞われる通貨取引を含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記通貨価値が、前記機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する前に異なる単位の通貨に変換される、請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記通貨価値が、各々の反復的に確保された通貨ポジションにおいて異なる単位の通貨である、請求項15に記載の方法。
【請求項28】
前記1個以上の第2のコンピュータ化された交換機の各々が、異なる単位の通貨で取引すべく指定されている、請求項15に記載の方法。
【請求項29】
グラフィカルユーザーインターフェース上で通貨プール取引を促進すべく正味機会価値を表示する方法であって、
利得表示領域の複数のクリック可能な第1の位置に第1の値を動的に表示するステップにおいて、クリック可能な第1の位置の各々が、複数の利用可能な通貨残高のうち1個に対する各利得値の位置に対応しており、前記複数の利用可能な通貨残高は異なる通貨であり、前記複数のクリック可能な第1の位置が、対応する利用可能な通貨残高を表示された未実現金利で取引する注文に関連付けられているステップと、
損失表示領域の複数のクリック可能な第2の位置に第2の値を動的に表示するステップにおいて、クリック可能な第2の位置の各々が、前記複数の利用可能な通貨残高のうち1個に対する各々の損失値の位置に対応しているステップと、
前記複数のクリック可能な第1の位置うち1個から前記第1の値のうち少なくとも1個を前記複数のクリック可能な第2の位置における前記第2の値のうち少なくとも1個に動的に変更するステップにおいて、前記変更が、前記第1の値の少なくとも1個の対応する未実現金利の変化に伴うステップと、
前記複数のクリック可能な第1の位置又は前記複数のクリック可能な第2の位置のうち1個の選択に応答して、ユーザー入力機器の単一アクションにより、(a)前記選択に関連付けられた取引注文の取引記録、又は(b)前記選択に関連付けられた取引注文を処理しない非取引記録のいずれかを開始するステップとを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、動的な通貨取引環境における通貨残高の効果的な配分に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ化された取引ネットワークにおける1個以上のコンピュータは、ネットワークにおける自身の役割に応じたデータの受送信のみ可能である。当該1個以上のコンピュータの能力は典型的に、コンピュータ化された取引ネットワーク外の関係先との統合運用の問題により制約される。さらに、そのようなコンピュータ化された取引ネットワークにおける安全なアーキテクチャの利用は、情報フロー及び通貨取引用の通貨残高の効果的な配分を制約する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2007/0078755号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
典型的なコンピュータシステムが特に非効率なのは、プロセッサ及びメモリ単独で貨幣交換における問題及び状況(コンテキスト)を認識できない点、次いで、問題及び状況を利用して通貨送金を行うことができない点である。例えば、多くの実施において、1個以上のコンピュータは、単にユーザーから入力を受け付けて当該入力に対応するデータを送信する役割を果たすに過ぎない低レベルのクライアント装置である。通貨レベルを含む問題の認識、又は他の装置とのやり取りによる通貨残高の配分は通常は限られたハードウェア環境では理解されない。そのような問題は、ユーザーが当該問題を認識していることで状況が分かるため通常の金銭取引には存在しないが、ユーザーは通常、異なる国々における通貨評価の現状に精通していないため、ユーザーの認識は情報の非対称性の故にさらに困難になる。さらに、通貨単位呼称、レート、基準通貨価値、及び金利が常に変化しているため、通貨リソースの効果的な配分は、単に現金通貨の交換を模倣するだけでは済まない。
【0005】
本明細書に記述する典型的なコンピュータシステムに特有の非効率性は、業務の実施ではなく、通貨価値の動的な変化を認識する能力に欠ける現行のコンピュータに伴う特有の問題である。現行の非効率性がコンピュータ及びネットワーク技術に付随する理由は、コンピュータ、携帯情報端末、スマートフォン、ネットブック、ウルトラブック、ラップトップ、及び他の接続されたスマート機器の一般的な使用が、過剰且つフィルタリングされてないデータのユーザーへの流入が増大することで情報の非対称性が増すためである。典型的コンピュータシステムは、ハードウェア単独では動的なデータから状況を導出することができず、現行の実施では通貨レベルの動的な変化を効果的な認識することができず、且つ貨幣交換の際に適切な状況下で通貨レベルを配分することができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の複数の態様により、問題及び状況を認識することなく貨幣交換を実行する典型的なコンピュータシステムに特有の非効率性を解決することができる。関連して、本開示は(a)ソフトウェア及び/又はファームウェアを用いて行われ、コンピュータ化されたネットワーク内における他のコンピュータとの取引通貨レベルに基づく効果的な通信を可能にする、新たな命令及び規則を介したコンピュータシステムの改善、(b)データ及び命令をフィルタリングして成績及びクライアントデータを識別することにより、状況及び主要な問題の認識を可能にし、(c)機会主義的又は組み合わせ的取引における配分のため通貨残高を確認するコンピュータシステムの新たな分析処理について記述する。
【0007】
例示的な実施において、少なくとも1個の電子通貨発行元及び複数のクライアント装置を有するネットワーク内に第1のコンピュータ化された交換機を含むシステムを提供する。複数のコンピュータ可読コードを保存する第1のコンピュータ化された交換機の記憶媒体及び当該複数のコンピュータ可読コードのうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサを提供しており、当該コードは以下の機能を実行すべく当該1個以上のプロセッサをさらに設定する。複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサは、第1のコンピュータ化された交換機に、当該複数のクライアント装置のうち1個からデータ及び命令を受信させ、メタデータ又はデータパターンを用いてデータ及び命令をフィルタリングさせて成績データ、クライアントデータ及び/又は命令を識別させる。成績データは、平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド(値鞘)、及び総金利のうち1個以上を含んでいる。クライアントデータは、電子銀行口座への銀行アクセス情報及び電子銀行口座に対応する通貨価値に対応する。命令は、例えば、通貨価値を用いて機会主義的取引又は組み合わせ的取引を実行するものである。さらに、複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサは、第1のコンピュータ化された交換機に、当該銀行アクセス情報を用いて少なくとも1個の電子通貨発行元と通信させて、機会主義的取引又は組み合わせ的取引に用いる通貨価値を確保させ、受信した命令に応じて機会主義的又は組み合わせ的取引を実行させる。機会主義的又は組み合わせ的取引は、通貨価値の一部又は全部を用いて、ネットワーク内のうち1個以上の第2のコンピュータ化された交換機から通貨ポジションを反復的に確保する。反復的に確保された通貨ポジションの各々は、成績データのうち1個以上の正変動として検証される。複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサはまた、第1のコンピュータ化された交換機に、機会主義的又は組み合わせ的取引が実行された後で通貨価値を更新させ、更新された通貨価値と、各々の反復的に確保された通貨ポジションの正変動から計算された見込み利得値とを当該複数のクライアント装置のうち1個に表示すべく送信させる。
【0008】
別の例示的な実施において、少なくとも1個の電子通貨発行元及び複数のクライアント装置を有するネットワーク内に第1のコンピュータ化された交換機を含む方法を提供する。複数のコンピュータ可読コードを保存する第1のコンピュータ化された交換機の記憶媒体及び当該複数のコンピュータ可読コードのうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサを提供しており、当該コードは以下の機能を実行すべく当該1個以上のプロセッサをさらに設定する。複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサは、第1のコンピュータ化された交換機に、当該複数のクライアント装置のうち1個からデータ及び命令を受信させ、メタデータ又はデータパターンを用いてデータ及び命令をフィルタリングさせて成績データ、クライアントデータ及び/又は命令を識別させる。成績データは、平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド、及び総金利のうち1個以上を含んでいる。クライアントデータは、電子銀行口座への銀行アクセス情報及び電子銀行口座に対応する通貨価値に対応する。命令は、通貨価値を用いて機会主義的取引又は組み合わせ的取引を実行するものである。さらに、複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサは、第1のコンピュータ化された交換機に、当該銀行アクセス情報を用いて少なくとも1個の電子通貨発行元と通信させて、機会主義的取引又は組み合わせ的取引に用いる通貨価値を確保させ、受信した命令に応じて機会主義的又は組み合わせ的取引を実行させる。機会主義的又は組み合わせ的取引は、通貨価値の一部又は全部を用いて、ネットワーク内のうち1個以上の第2のコンピュータ化された交換機から通貨ポジションを反復的に確保する。反復的に確保された通貨ポジションの各々は、成績データのうち1個以上の正変動として検証される。複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサはまた、第1のコンピュータ化された交換機に、機会主義的又は組み合わせ的取引が実行された後で通貨価値を更新させ、更新された通貨価値と、各々の反復的に確保された通貨ポジションの正変動から計算された見込み利得値とを当該複数のクライアント装置のうち1個に表示すべく送信させる。
【0009】
別の実施形態において、複数のクライアント装置及び少なくとも1個の電子通貨発行元と接続可能なシステムは、複数のコンピュータ可読コードを保存する記憶媒体及び当該複数のコンピュータ可読コードのうち1個以上を実行して当該複数のクライアント装置のうち1個からデータ及び命令を受信し、メタデータ又はデータパターンを用いてデータ及び命令をフィルタリングして、平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド、及び総金利のうち1個以上を含む成績データ、電子銀行口座への銀行アクセス情報及び電子銀行口座に対応する通貨価値に対応するクライアントデータ、及び通貨価値を用いて機会主義的取引又は組み合わせ的取引を実行する命令を識別し、当該銀行アクセス情報を用いて少なくとも1個の電子通貨発行元と通信して、機会主義的取引又は組み合わせ的取引に用いる通貨価値を確保し、受信した命令に応じて機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する1個以上のプロセッサを含み、機会主義的又は組み合わせ的取引は、通貨価値の一部又は全部を用いて、ネットワーク内のうち1個以上の第2のコンピュータ化された交換機から通貨ポジションを反復的に確保し、反復的に確保された通貨ポジションの各々は、成績データのうち1個以上の正変動として検証され、機会主義的又は組み合わせ的取引が実行された後で通貨価値を更新し、更新された通貨価値と、各々の反復的に確保された通貨ポジションの正変動から計算された見込み利得値とを当該複数のクライアント装置のうち1個に表示すべく送信する。
【0010】
添付の図面は、本明細書の一部を構成しており、以下に記述する説明と合わせて本発明の特定の例示的な実施を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】電子通貨発行元及びクライアント装置を有するネットワーク内のコンピュータ化された交換機の例示的なシステムの構成図である。
図2】電子通貨発行元及びクライアント装置を有するネットワーク内のコンピュータ化された交換機用の例示的な方法のフロー図である。
図3】電子通貨発行元及びクライアント装置を有するネットワーク内のコンピュータ化された交換機用の例示的な方法のフロー図である。
図4図1のシステムのようなコンピュータ化された交換機システムにおける通貨プール取引用の、図2、3の方法を用いる例示的なインターフェースのイメージである。
図5図1のシステムのようなコンピュータ化された交換機システムにおける通貨プール取引用のAPIを用いる別の例示的なインターフェースのイメージである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の各種の実施形態によるシステム及び方法は、コンピュータシステムが問題及び状況を認識することなく貨幣交換を扱う従来の方式で直面する上述及び他の短所のうち1個以上を克服することができる。以下の複数の実施形態は、(a)コンピュータ化された取引ネットワーク内で通貨レベルに基づいて他のコンピュータとの効果的な通信を可能にするソフトウェア及び/又はファームウェアを用いて実施された新たな命令及び規則を介したコンピュータシステムの改良、(b)データ及び命令をフィルタリングして成績及びクライアントデータ、並びに取引に対する命令を識別することによる、特有状況及び問題の認識の解決、及び(c)機会主義的又は組み合わせ的取引における配分のため通貨残高確認を行うコンピュータシステム用の新たな分析処理を提供する。
【0013】
他の各種の機能及び利点について、当該各種実施形態に従い提供できるように以下に記述及び提案する。
【0014】
図1に、各種の実施形態による、電子通貨発行元及びクライアント装置を有するネットワーク内のコンピュータ化された交換機の例示的なシステム100を示す。システム100は、1個以上のネットワーク110を介してクライアント装置115及び電子通貨発行元120に接続されたコンピュータ化された交換機105を含んでいる。クライアント装置115は、1個以上のスマートフォン及びセルラ機器115A、1個以上の携帯情報端末115、1個以上のラップトップ、ネットブック、タブレット、及び他の移動コンピュータ装置115C、並びに1個以上のデスクトップ及び他の固定コンピュータ装置115Dを含んでいる。コンピュータ化された交換機105は、図1にサーバ105A、105B、105C及び105Dとして示す1個以上のサーバを含んでいる。これらのサーバは、内部ネットワーク構造を介して協働すべく構成されていても、又はプレゼンテーションサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバ、又は共に本実施形態を提供すべく構成された他の関連サーバとして階層構造において機能してもよい。さらに、図1に通貨ポジションを取引すべくコンピュータ化された交換機105とネットワークを構成する追加的なコンピュータ化された交換機130、135を示す。
【0015】
コンピュータ化された交換機105を形成する1個以上のサーバ105A~Dは、図2、3の機能に対応するコード等、複数のコンピュータ可読コードを保存すべく構成された、独立した(例えばデータベースの一部として)、又は共有された(例えば各サーバ105A~Dの一部として)記憶媒体を含んでいる。コンピュータ化された交換機105を形成する1個以上のサーバ105A~Dはまた、当該複数のコンピュータ可読コードのうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサを含み、当該コードは以下の機能を実行すべく1個以上のプロセッサをさらに設定する。
【0016】
複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行するコンピュータ化された交換機105内の1以上のプロセッサは、コンピュータ化された交換機105に、クライアント装置115A~Dのうち1個からネットワーク110Aを介してデータ及び命令を受信させる。コンピュータ可読コード機能はまた、コンピュータ化された交換機105に、メタデータ又はデータパターンを用いてデータ及び命令をフィルタリングさせて、成績データ、クライアントデータ、及び命令を識別させる。一例において、1個以上のリソースサイト、例えばBloomberg(登録商標)、Reuters(登録商標)、及び他の市場データソースからのストリーミングデータがフィルタリングに利用できる。関連して、データストリーム又はメタデータからのパターンが成績データ、クライアントデータ及び命令のフィルタリング及び識別に利用できる。例示的な実施形態において、データパケット又はデータストリームに添付されたメタデータ署名が、複数のリソースからのデータのフィルタリングの基礎となることによりデータの非対称性が低減される。
【0017】
成績データは、平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド、及び総金利のうち1個以上を含んでいる。このようなデータは、履歴データであっても、又は実際のイベントまで追跡されてもよく、値を近似するためのデータストリームの提示に適用されてもよい。特定の実施形態において、履歴データの近似的又は厳密なユーザー評価が上述のデータストリームに利用でき、そこから本明細書に開示するフィルタリング方法がデータのフィルタリングに利用できる。別の例において、成績データは、所定の時間内でデータに対するリクエストに固有であり、成績データは現行のフィルタを用いてフィルタリングされた他の無関係なデータと共に受信される。
【0018】
クライアントデータは、対応する電子銀行口座の銀行情報、及び電子銀行口座に対応する通貨価値に対応している。一例において、銀行情報は、1個以上の電子通貨発行元120からの通貨価値、通貨種別、及び入手可能性に関係している。例えば、銀行は、通貨配信を電子的に許可することができ、これは次いで機会主義的又は組み合わせ的取引における配分の基礎となり得る。別の例において、電子通貨リソースは、Bitcoin及びEther等の暗号通貨を含むがこれに限定されないコンピュータ通貨へのアクセスを可能にする。
【0019】
本実施の一例において、銀行情報へのアクセス許可は、パスワードに基づく認証、クッキーに基づく認証、2段階認証、音声照合認証、指紋認証、公開鍵暗号鍵認証、又はネットワークアーキテクチャにより利用可能な他の認証方法のうち1個以上を含む認証情報を用いる。例えば、デスクトップにインストールされたアプリケーションにおいて、ユーザーは2段階認証を行うことができる一方、指紋スキャナを含む移動機器上では指紋署名の認証にアプリケーションが利用でき、認証されたならば、銀行口座情報を第三者アプリケーションが利用できる。代替的に、所定の認証が、ユーザー機器115Aから直接通信125を介して銀行120Cに提供され、次いでコンピュータ化された交換機105が、例えばアプリケーションプログラムインターフェース(API)モジュールを用いて銀行情報を銀行から直接確保可能にする。
【0020】
例示的な実施形態において、クライアント装置115A~Dのうち1個から受信される命令は、通貨価値を用いて機会主義的取引又は組み合わせ的取引を実行するものである。1個以上のコンピュータ可読コード機能を実行するコンピュータ化された交換機105の1個以上のプロセッサは、機会主義的な又は組み合わせ的取引で用いる通貨価値を確保すべく銀行アクセス情報を用いて、コンピュータ化された交換機105に、電子通貨発行元120A、120B及び120Cと通信させる。コンピュータ化された交換機105の1個以上のプロセッサ上で実行されたコンピュータ可読コード機能は、受信したユーザー命令に応じて機会主義的又は組み合わせ的取引を実行すべく1個以上のプロセッサを設定する。
【0021】
機会主義的又は組み合わせ的取引は、銀行アクセスの間に提供された通貨価値の一部又は全部を用いて、コンピュータ化された交換機105とは異なる1個以上のコンピュータ化された交換機130、135から通貨ポジションを反復的に確保する。例示的な実施形態において、1個以上のコンピュータ化された交換機130、135は、クライアント装置115と共に登録された、通貨交換機105から離れて配置された通貨交換機である。反復的に確保された通貨ポジションの各々は、1個以上の成績データの正変動として検証される。例えば、機会主義的取引は、日次ベースで最大±1.30%の変動を伴う通貨との通貨取引を含んでいてよい。同様に、別の例において、非機会主義的取引は日次ベースで±0.05%の変動を伴う通貨との通貨取引を含んでいてよい。複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサはまた、交換機105に、機会主義的又は組み合わせ的取引が実行された後で通貨価値を更新させ、コンピュータ化された更新された通貨価値及び各々の反復的に確保された通貨ポジションの正変動から計算された見込み利得値をクライアント装置115に表示すべく送信させる。代替的な実施形態において、ネットワーク110Aはコンピュータ化された交換機130及び/又はコンピュータ化された交換機135と直接接続されている。
【0022】
図2、3に、各種の実施形態による、電子通貨発行元及びクライアント装置を有するネットワーク内のコンピュータ化された交換機用の例示的な方法200、300のフロー図を示す。例示的な実施において、例示的な方法200、300は図1のシステム100内で実施され、コンピュータ化された交換機105内のプロセッサが例示的な方法200、300のステップを実行する。
【0023】
一実施において、一例として図1のネットワーク100等のネットワークにおいて、コンピュータ化された交換機105に実施する方法200、300を提供する。ネットワーク100は、少なくとも1個の電子通貨発行元120及び複数のクライアント装置115を含んでいる。複数のコンピュータ可読コードを保存すべくコンピュータ化された交換機105の記憶媒体を提供する。一例において、機能205、210、305、310及び315を含む例示的な方法200、300の各機能はコンピュータ可読コードの独立したモジュールである。別の例において、そのように識別された機能の各々が1個以上のプロセッサを設定し、これらが共同して、又は独立に方法200、300又はその一部を実行する。
【0024】
例示的な実施において、方法200、300は、複数のコンピュータ可読コードのうち1個以上を実行すべく1個以上のプロセッサを設定する。コンピュータ可読コードの実行は、対応する機能を実行すべく1個以上のプロセッサを設定する。例えば、1個以上のプロセッサは、コンピュータ化された交換機105に、ステップ205に従って複数のクライアント装置のうち1個からデータ及び命令を受信させるべく設定される。ステップ205において、メタデータ又はデータパターンを用いてコンピュータ化された交換機105で受信されたデータ及び命令のフィルタリングが開始される。フィルタリング処理におけるメタデータ又はデータパターンを使用することで、コンピュータ化された交換機105が上述の成績データ、クライアントデータ及び命令を識別することができる。
【0025】
図1のシステムに関して述べたように、成績データは、平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド及び総金利のうち1個以上を含んでいる。成績データは、新たな分析処理に組み込まれ、統計的最良適合処理を用いて実時間又は履歴平均通貨残高、平均金利、平均スプレッド及び総金利を現在の通貨価値に適用して現在の通貨価値との関連度を判定する。クライアントデータは、電子銀行口座用の銀行アクセス情報、及び電子銀行口座に対応する通貨価値に対応している。命令は、通貨価値を用いて機会主義的取引又は組み合わせ的取引を実行するためのものである。
【0026】
複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサは、ステップ210に従い、コンピュータ化された交換機105の1個以上のプロセッサを設定することにより、第1のコンピュータ化された交換機に後述のように各種の機能を実行させる。例えば、ステップ305に従い、複数のコンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサは、機会主義的取引又は組み合わせ的取引で用いる通貨価値を確保すべく銀行アクセス情報を用いて少なくとも1個の電子通貨発行元と通信すべく設定されている。1個以上のプロセッサはまた、設定されたように、ステップ310に従い受信した命令に応じて機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する。
【0027】
方法ステップ310において、機会主義的又は組み合わせ的取引は通貨価値の一部又は全部を用いて、ネットワーク100内の1個以上の第2のコンピュータ化された交換機130~135から反復的に通貨ポジションを確保する。反復的に確保された通貨ポジションの各々は、成績データのうち1個以上の正変動として検証される。コンピュータ可読コード機能のうち1個以上を実行する1個以上のプロセッサはまた、コンピュータ化された交換機105に、機会主義的又は組み合わせ的取引が実行された後で、ステップ315において通貨価値を更新させる。さらに、1個以上のプロセッサは、同一の方法ステップ315を介して、更新された通貨価値及び各々の反復的に確保された通貨ポジションの正変動から計算された見込み利得値を表示すべく当該複数のクライアント装置のうち1個に送信すべく設定されている。クライアント装置115は、受信した更新通貨価値及び見込み利得値を表示すべく構成されている。ブロック320は、各種の実施形態に従い、電子通貨発行元120及びクライアント装置115を有するネットワーク100内のコンピュータ化された交換機105の方法200~300を終了させる。
【0028】
図4に、図2、3の例示的な方法を用いて、図1のシステム等のコンピュータ化された交換機システムにおける通貨プール取引を行うために例示的なインターフェースを示す。図4の例示的なインターフェースはまた、コンピュータ化された交換機における通貨プール取引に関する情報を取得及び提供するアプリケーションプログラムインターフェース(API)に依存する場合がある。例示的な実施において、複数のコンピュータ可読コードの各々はAPIである。図4において、インターフェースAPIは、図2、3の方法200~300の表示態様を示す。関連して、インターフェース400は、最適化415すべくインターフェース400からのスイープ残高命令の結果としての更新された通貨価値及び見込み利得値を示す。別の実施において、各々のコンピュータ可読コードは、対応するコンピュータ可読コードに割り当てられる機能の一部を実行すべく指定されたコンピュータ可読コードのサブモジュールを含んでいる。
【0029】
さらに、別の例において、各々のコンピュータ可読コードは、コンピュータ化された交換機105と、いずれかの電子通貨発行元120、複数のクライアント装置115、及び1個以上の第2のコンピュータ化された交換機130~135との間の通信を暗号化すべく構成されている。さらに別の例において、電子通貨発行元120は、コンピュータ化された交換機105を介した取引のために残高値410を提供するものとして示されている。本方法により、一例において、各々のクライアント装置115が自身のクライアントプロセッサを介してコンピュータ化された交換機105と通信するアプリケーションを実行することができる。
【0030】
別の例において、コンピュータ化された交換機105は、機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する前に、上述のように電子銀行口座から第1のコンピュータ化された交換機105に通貨価値を送金する。例えば、通貨価値はインターフェース400の銀行預金残高415に記帳される。通貨価値は典型的に、連続的に又は残高の各々の予定されたスイープの後で更新される。貨幣交換を実行する本方法は、機会主義的取引に利用可能であり且つ非機会主義的取引にも利用可能であると分類された通貨による通貨取引に組み合わせ的取引が拡張された特徴を含んでいる。さらに、特定の実施において、組み合わせ的取引は、各々の反復的に確保された通貨ポジションの後でも通貨価値が不変である通貨取引を含んでいてよい。方法200~300はまた、各々の反復的に確保された通貨ポジションの1個以上の後で通貨価値が平坦化又は手仕舞われた通貨取引を組み合わせ的取引が含むことができるようにする特徴を組み込でいる。例えば、コンピュータ化された交換機105に実施されたAPIに対するクライアント手段115からの顕著な命令により、各々の確保された通貨ポジションの後で通貨ポジションをコンピュータ化された交換機105が平坦化又は手仕舞いできるようになるため、通貨取引の残高がゼロになる。
【0031】
他の例示的な実施において、通貨価値は、機会主義的又は組み合わせ的取引を実行する前に異なる通貨単位への変換に利用できる。インターフェース400において、様々な通貨オファリングが405で列挙され、方法200~300で単位の変換が利用可能且つ認識され、次いで選択された通貨単位で取引が行われる。さらに、各々の反復的に確保された通貨ポジションにおける通貨価値は通貨の異なる単位あってよい。例えば、インターフェース400に示すように、方法200~300は通貨単位に関して不可知であって、各々のやり取りにおいて任意の単位で取引することができる。しかし、特に重要なのは、図1~3に関して上で述べたように成績データ、クライアントデータ、及び取引種別を実行する命令を確保することである。任意選択的に、1個以上の第2のコンピュータ化された交換機の各々はまた、同一又は異なる通貨単位で取引を行うことを指定されている。
【0032】
図4の実施はまた、固定又は移動クライアント装置のいずれかにあってよく、且つユーザーが銀行から提供される自身の通貨プーリング機能を強化できるようにするソフトウェアアプリケーションのインターフェースの例示的な実施にも対応している。さらに、銀行は、1~3の実施に関して記述する電子通貨発行元をサポートすることができる。クライアント装置は、個人又は企業グループユーザーに属していてよい。本実施は、最大75%の高い正味実現金利収入が得られる通貨残高を効率的に配分する。図4のソフトウェアアプリケーションは、現在の通貨価値を用いるのではなく、ある履歴期間にわたる通貨プール最適化を実行する総利益を計算すべく構成されている。一例において、クライアントデータを共有することでクライアント装置115がデータを共有して、あるクライアントの手動又は自動的に収集された履歴データが、平均残高及び、平均金利、平均スプレッド対ベンチマーク比(例:LIBORスプレッド)又は各々の通貨で受け取られる総金利のいずれかの値を近似するようにできる。この情報は次いで、将来の取引のための成績データとして利用できる。
【0033】
図4の実施は、クライアント装置内の本ソフトウェアのクライアントモジュールの標準的なインストールを用いて進められてよい。会計システム、総勘定元帳、及び電子取引プラットフォームとの一体化が許可又は承認されている。ユーザー成績、ユーザー許容度及び閾値、並びに報告ファイルのデータベース位置が次いで本ソフトウェアに対して設定される。その後、本ソフトウェアが、クライアント装置により承認された銀行と通信することが承認されたならば、本ソフトウェアは自身の承認された銀行から取引用の通貨価値を確保することができる。代替的に、電子通貨発行元を介してサポートされる銀行は、当該クライアント装置での通貨取引処理に用いる実際の資金に同様のアーキテクチャを提供する。インストール後に、クライアント装置がソフトウェアアプリケーションを起動した場合、現金管理を実行する処理が開始される。関連データがロードされて最適化が開始されることで、ソフトウェアアプリケーションがコンピュータ化された交換機と通信して通貨承認用のクライアントデータ及び取引用の命令を提供する。取引の詳細が電子取引プラットフォームにアップロードされ、命令に従ってユーザー取引が処理される。取引が実行されて処理が終了した後で、日次締め命令が次いで確認済みの取引データをアップロードして、取引前の既存の通貨レベルに対し何もアクションを起こさなかった場合に比べた期待利得(経済的利益)を計算する。
【0034】
図4の実施はまた、成績を局所的に評価する特徴を含み、ソフトウェアアプリケーションは、取引データ、銀行データ、及びクライアントの残高データをコンピュータ化された交換機にアップロードし、次いで実現した経済利益を局所的に、又はコンピュータ化された交換機を介して計算するする機能を含んでいる。成績は、既存の通貨に対して何らアクションが取られなかった場合とアクションが適用された場合とでクライアントに残される評価の比較である。取引を実行した場合と何もしない場合との差が、通貨総額及び通貨毎に、月次ベースでさらに明確になり、成績評価の一部をなす。
【0035】
例示的な実施において、通貨ポジションの最適化により、日次締め時に基準通貨を中立化、且つ基準通貨残高を平坦化することができる。これらの特徴により、例えば中央銀行に政策決定を含む、通貨市場に影響を及ぼし得る主要な決定に先立ってリスクを軽減することができる。一般的な実施において、全ての機会主義的な通貨取引は、中立的な基準実施に含まれるが、組み合わせ的(非機会主義的及び部分的な数量を含む)取引が実施される結果、初期総基準通貨残高は変化せず、最後に、平坦な基準組み合わせ実施(非機会主義的及び部分的な数量を含む)では初期合計基準通貨残高の基準通貨が平坦化又はゼロクリアされるため、取引に使用可能な全ての通貨が取引されることが保証される。
【0036】
別の実施形態において、テナー査定機能が利用可能であり、本システム及びソフトウェアが、最大金利を実現する通貨残高設定の最適期間の計算及び表示に利用できる。さらに、本明細書において銀行寄りの通貨又は市場寄りの通貨のいずれかで基準通貨を代替することにより、例えば、そのような処理が成績データに基づいて経済学的により有益であるとシステムにより認識されたならば、現在の基準通貨である米ドルの代わりに日本円を取引に用いることにより、取引内容を認識するコンピュータの成績を向上させる最適化を行うことができることが分かる。特定の例において、例えば他の非限定的な組み合わせの中でユーロと米ドル又はポンドと米ドルの代わりにユーロ又はポンドとオーストラリア又はカナダドルのような異なる通貨の交換を介して利得を増やす再評価処理が本ソフトウェア内で利用できる。さらに、本ソフトウェアは、クライアント装置及び関係先による実行の品質を報告する監視又は診断機能を含んでいてよい。例えば、本ソフトウェアは、残高に残された金額、又は各流動性プロバイダに支払われた価格設定スプレッドを介した支払済み又は支払い予定料金を判定すべく構成されていてよい。
【0037】
図5は、図1のシステムのようなコンピュータ化された交換機システムでの通貨プール取引にAPIを利用する別の例示的インターフェースである。最初に、同図に示す値は、例示的であり、列間の数学的相互作用に関して何らの正確さを示唆するものではない。図5のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)500は、本開示のコンピュータ化された通貨取引環境のような動的な環境におけるエラーを防止すべく設計されている。動的な環境において、計算された正味機会が複数の通貨残高515の実時間損益値として提供される。損益値530/535は実時間的に変化し得る。その結果、インターフェース500のホストコンピュータ、ネットワーク、又はコンピュータ化された交換機による待ち時間又は遅延(図1参照)は、指定された金利での取引の選択に遅延を生じさせる。このような遅延は、意図された正味機会価値545に甚大なエラーを生じさせる。従って、GUI500は、実時間損益値を提供する動的なインターフェースを用いて電子交換機における通貨取引を容易にすると共に、突出した損失はさておき、見込み利得機会費用で意図された取引の実行を容易にする。
【0038】
一例において、GUI500を実施する方法は、異なる通貨565に対して1個以上の銀行金利(銀行IR)の値505を動的に表示する。銀行IR505は、通貨プーリング用に通貨残高を保持する1個以上の銀行からの実時間金利に関係していてよい。代替的に、銀行IRは、任意の通貨発行元からの現在の残高に対する実時間金利を表す。FXスイープ残高515は、通貨プールでの取引に承認された通貨価値を表す。フォワードポイント中間市場レート520は、基準通貨から意図する通貨への交換のため、呼び値の計算された比率の上に追加的な基準点を含んでいてもいなくてもよい第三者によるレートを表す。代替的に、フォワードポイント中間市場520は、通貨種別間の通貨市場金利差を表す。未実現金利が異なる通貨種別にとって基準通貨種別よりも好ましい場合、金利を利用すべく基準通貨種別を異なる通貨種別に変換することは経済的に有益であり得る。さらに、このような経済利得は、当該利得を維持すべくあらゆる交換レート要件を考慮に入れる。FXスイープ金利525は、各通貨に対して未実現金利を表す。各通貨に対して未実現金利は、一例として、当該通貨及びそのスポット値に対応する値であるフォワードポイント中間市場レート520の差である。
【0039】
正味機会545は、動的に計算された損益を、未実現金利525の変化として、銀行IR505における実時間変化及びフォワードポイント中間市場レート520における実時間変化と合わせて表す。従って、GUI500は利得列530に第1の値を示しており、これはGUI500の特定の領域に動的に表示された指標を表す。GUI500はまた、損失列535の第2に値を示しており、これも同じくGUI500の特定の領域に動的に表示された指標に対応している。関連して、利得列530の行はGUIにおける利得の位置を表す一方、損失列535の行はGUI500における損失の位置を表している。これらの領域は動的且つ選択可能である。
【0040】
一例において、利得列530の各位置(各行)は、基準通貨の銀行金利での(列515からの)FXスイープ残高の、FXスイープIR列525からの未実現金利でのFXスイープ残高との比較に基づく利得を示す動的な値を与える。利得列530の動的な値は従って、取引に利用できる残高(FXスイープ残高515)に対する現在の、但し動的な利得を表す指標である。入力ツール560を介して利得列530から選択された行に少なくとも1個の記録された注文が関連付けられていて、コンピュータ化された取引システム内で、当該関連付けられた通貨を、例えば基準通貨ではなく取引された通貨での貯蓄のため承認された残高で処理する。GUI500のユーザーが操作するポインタとして入力ツールを示している。2600.00ドルで列530の行1を選択することで、フォワードポイント中間市場レート520(すなわち1.29%)の対応する行に反映された金利で、FXスイープ残高515(すなわち15,000ドル)の対応する承認された残高を取引する注文が開始される。しかし、対応する銀行IR値又はフォワードポイント中間市場レートの変化に起因して、選択された行の値が突然損失値に動的に変化した場合、利得列530に反映された計算済み利得が存在せず、当該領域は選択可能でない。その代わり、損失列535の対応する行が列入力555で更新されて、破線枠に反映された計算済み損失値を反映する。利得列から行入力を削除して損失列に損失値を入力することで、通貨プールのための外国通貨取引におけるエラーを防止する動的なインターフェースが得られる。
【0041】
損失列入力555は、第2の値の列の第2の値の動的な表示を反映している。(利得列530の)第1の値と比較した(損失列535の)第2の値の異なる位置もまた、GUI500で選択可能な領域である。取引の注文を開始する選択を許す第1の領域とは異なり、利得値が損失値に変化した旨を承認するために損失列535の領域のうち1個から選択することが必要な場合がある。この処理及びGUI500の特徴により、システムの待ち時間に起因して既に損失値に変化している値をユーザーが誤って選択することが防止される。システムの待ち時間により、金利の変化の反映が後ろに、取引の注文が実行された後にずれ込む恐れがある。従って、動的なGUI500は注文が不適切に取引されるのを防止するのに役立つ。
【0042】
GUI50はまた、FXスイープ残高515の承認された取引残高、及び銀行IR505とFXスイープIR525からの実時間金利値に関する損益領域又は列530/535も表示する。利得列又は損失列530/535のいずれかの値は従って、静的ではなく、競争する金利505/525に依存して横方向に(列方向に)動く。競合する金利505/525及び残高は変化しない静的領域である。ユーザー入力アクションによる損失又は利得列の特定の位置の選択に応答して、FXスイープ残高515の対応する行の承認された残高に関する注文を取引すべくコンピュータ化された取引システムにパラメータが与えられる。注文を実行すべく当該注文を実施可能な適当なシステムに送られてよい。
【0043】
上述の各種の実施は、処理及び記憶目的の集積回路又はチップが組み込まれた1個以上の電子機器を含む多くの異なる様々な動作環境で適用可能である。通貨データとのコンピュータのインターフェース機能を向上させるべく、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの適当な構成を上に開示してきた。本開示のシステム又は方法はまた、本明細書に開示する同一の機能を実行すべく協業する多くの上述の例示的なシステムを含んでいる。
【0044】
上述の例示的な実施の大部分は、TCP/IP、FTP、UPnP、NFS、及びCIFS等の1個以上の商用プロトコルを用いる少なくとも1個の通信ネットワークを利用する。ネットワーク110A~Bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想専用ネットワーク、インターネット、イントラネット、エクストラネット、公衆交換電話網、赤外線ネットワーク、無線ネットワーク及び上述のネットワーク内の1個以上の組み合わせを含む無線又は有線ネットワークであってよい。
【0045】
本発明は、各種のデータストレージ及び他のメモリ又はストレージ媒体をからなるデータベースを少なくとも含んでいる。これらの要素は、上述のように1個以上のサーバに常駐していても、又はサーバのネットワークに常駐していてもよい。特定の実施形態において、情報はストレージエリアネットワーク(SAN)に常駐していてよい。同様に、コンピュータ、サーバ又は他のネットワーク装置に属する機能を実行するファイルは適宜ローカル及び/又はリモート装置に保存されていてよい。クライアント装置を含む本開示のコンピュータシステムは、データ/制御/及び電源バスを介して電気的に結合されたハードウェア要素が組み込まれていてよい。例えば、1個以上のプロセッサは、1個以上のクライアント装置用の中央演算処理装置(CPU)であってよい。クライアント装置はさらに、少なくとも1個の入力機器(例:マウス、キーボード、コントローラ、キーパッド、又は接触感応ディスプレイ)及び少なくとも1個の出力機器(例:ディスプレイ、プリンタ又はスピーカ)を含んでいてよい。このようなクライアント装置はまた、ディスクドライブ、光記憶装置及びランダムアクセスメモリ(RAM)又は読出し専用メモリ(ROM)等の固体記憶装置、並びに着脱可能媒体装置、メモリカード、フラッシュカード等を含む1個以上の記憶装置を含んでいてよい。
【0046】
別の実施形態において、一つではなく複数の通貨プーリングファシリテータの処理能力を用いる。本発明に対する選択可能な最適化は、基準中立性、口座中立性の使用及び全ての可能なポートフォリオ要素の組み合わせにわたる処理を含んでいる。複数のファシリテータは、(各ファシリテータからの)追加的なデータ供給を必要とし、そのため適切なデータネットワークトラフィッキング、処理及び分析の必要性が増す。ファシリテータの個数は処理サイクルを線形に増倍させるが、利得の増分は減少する。基準中立性は、基準通貨金利の潜在的変化(例:中央銀行の利上げ、市場主導の金利変動、又は、結果的に金利調整をもたらすファシリテータのクライアント正味残高全体のシフト)の影響を軽減することによりユーザーのリスクを軽減する。分析は、単独では好ましくない結果をもたらすが、他のアクションによりプールされた場合、基準通貨からのリスクを軽減しつつ、より大きな総効率レベルをもたらすアクションを開始する。中立な口座は、中立な通貨と同様であるが、追加的なデータ及び口座情報を考慮に入れて、単に通貨プーリング要素だけではなくユーザーの全体的なエクスポージャーに対する基準通貨金利変動の潜在的な効果を中立化する。全てのポートフォリオ要素を評価することで、単に基準通貨ではなく全てのポートフォリオ要素に対して最適化が実行される、すなわち、最大効率の組み合わせを究極的に判定すべく全ての要素通貨が代用基準通貨になるため、計算の複雑さの程度が指数的に増大する恐れがある。実時間市場データは指数オーダーで増大する(例:10種類の通貨プールの場合、市場データ(MD)の(10×テナー数×発行元×価格要因)しか要求されないのに対し、通貨ペアの全ての異なる組み合わせを考慮すれば[MD]^9が必要とされる。他の全ての処理/計算が同じく指数的に増大する。要するに、ネットワーキング及びデータボリュームが増大し、実時間処理の必要性が増大して、効率を高めつつより大幅なリスクの低減が実現する。
【0047】
本開示における装置はまた、上述のように、コンピュータ可読記憶媒体リーダ、通信機器(例:モデム、ネットワークカード(無線又は有線)、又は赤外線通信機器)及びメモリを含んでいてよい。コンピュータ可読記憶媒体リーダは、リモート、ローカル、固定及び/又は着脱可能な記憶装置、並びにコンピュータ可読情報を一時的及び/又はより恒久的に格納、保存、送信及び検索するための記憶媒体を代表するコンピュータ可読記憶媒体に接続可能又は収容すべく構成されている。本システム及び各種装置はまた、オペレーティングシステム及びクライアントアプリケーション又はWebブラウザ等のアプリケーションプログラムを含む多くのソフトウェアアプリケーション、モジュール、サービス又は少なくとも1個の動作しているメモリ装置内に配置された他の要素を典型的に含んでいる。代替的な実施形態には上述のものから多くの変更点があり得ることを理解されたい。例えば、カスタマイズされたハードウェアを用いる場合があり、及び/又は特定の要素がハードウェア、ソフトウェア(アプレット等の可搬ソフトウェアを含む)又は両方に実装されていてもよい。さらに、ネットワーク入力/出力装置等、他のコンピュータ装置への接続を用いてもよい。
【0048】
コード又はコードの一部を格納するための記憶媒体及び他の非一時的計算機可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他メモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光記憶媒体、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶装置又は所望の情報の保存に使用可能な、及び任意選択的にシステム装置からアクセス可能な他の任意の媒体を含む、計算機可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ等の情報を記憶する任意の方法又は技術により実装された揮発性及び不揮発性媒体、着脱可能及び着脱不能媒体等、当分野で公知又は使用されている任意の適当な媒体を含んでいてよいが、これらに限定されない。本明細書に開示及び教示する内容に基づいて、当業者には各種の実施形態を実装する他の仕方及び/又は方法が理解されよう。
【0049】
本明細書及び図面は従って、限定的ではなく例示的であると理解されたい。しかし、請求項に記述する本発明のより広範な概念及び範囲から逸脱することなく、各種の変更及び変形を加え得ることは明白であろう。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-12-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラフィカルユーザーインターフェース上で通貨プール取引を促進すべく正味機会価値を表示する方法であって、
利得表示領域の複数の選択可能な第1の位置に第1の値を動的に表示するステップにおいて、各選択可能な第1の位置が、複数の利用可能な通貨残高のうち1個に対する各利得値の位置に対応しており、前記複数の利用可能な通貨残高は異なる通貨であり、前記複数の選択可能な第1の位置が、対応する利用可能な通貨残高を表示された未実現金利で取引する注文に関連付けられているステップと、
損失表示領域の複数の選択可能な第2の位置に第2の値を動的に表示するステップにおいて、各選択可能な第2の位置が、前記複数の利用可能な通貨残高のうち1個に対する各々の損失値の位置に対応しているステップと、
前記複数の選択可能な第1の位置うち1個における前記第1の値のうち少なくとも1個を、前記複数の選択可能な第2の位置における前記第2の値のうち少なくとも1個に、前記第1の値の前記少なくとも1個の対応する未実現金利の変化に応答して、動的に変更するステップと
前記複数の選択可能な第1の位置又は前記複数の選択可能な第2の位置のうち1個の選択に応答して、ユーザー入力機器の単一アクションにより、(a)前記選択に関連付けられた取引注文の取引記録、又は(b)前記選択に関連付けられた取引注文を処理しない非取引記録のいずれかを開始するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記複数の選択可能な第1の位置のうち1個の選択に応答して、ユーザー入力機器の単一アクションにより、前記選択に関連付けられた取引注文の取引記録を開始する、
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
前記複数の選択可能な第2の位置のうち1個の選択に応答して、ユーザー入力機器の単一アクションにより、前記選択に関連付けられた取引注文の取引記録を開始する、
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、
前記複数の選択可能な第1の位置のうち1個の選択に応答して、ユーザー入力機器の単一アクションにより、前記選択に関連付けられた取引注文を処理しない非取引記録を開始する、
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、
前記複数の選択可能な第2の位置のうち1個の選択に応答して、ユーザー入力機器の単一アクションにより、前記選択に関連付けられた取引注文を処理しない非取引記録を開始する、
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1、2、又は4に記載の方法において、
前記複数の選択可能な第1の位置のそれぞれがクリック可能な位置である、
ことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において、
前記複数の選択可能な第2の位置のそれぞれがクリック可能な位置である、
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1、3、又は5に記載の方法において、
前記複数の選択可能な第2の位置のそれぞれがクリック可能な位置である、
ことを特徴とする方法。