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特開2024-126631二次元コードを利用したNFT所有認証システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126631
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】二次元コードを利用したNFT所有認証システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/38 20120101AFI20240912BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20240912BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
G06Q20/40
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035155
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】523084606
【氏名又は名称】シンシズモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003731
【氏名又は名称】弁理士法人C&N
(72)【発明者】
【氏名】赤川 英之
(72)【発明者】
【氏名】山口 睦生
(72)【発明者】
【氏名】飯泉 一馬
(72)【発明者】
【氏名】高井 比文
(72)【発明者】
【氏名】菊池 健士朗
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA72
5L055AA72
(57)【要約】      (修正有)
【課題】デジタルコンテンツを購入したユーザの所有認証を簡潔に実行できる仕組みを実現する方法を提供する。
【解決手段】事業者による、ユーザのNFT保有の認証を支援する方法であって、サーバ端末の制御部は、事業者端末から、NFT情報を含む認証条件情報を受け付け、前記認証条件情報を基に、二次元コードを生成する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業者による、ユーザのNFT保有の認証を支援する方法であって、サーバ端末の制御部は、事業者端末から、NFT情報を含む認証条件情報を受け付け、前記認証条件情報を基に、認証用コードを生成する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記認証用コードから読み取った前記認証条件情報と、ユーザの保有しているNFTのウォレット情報を参照し、所有認証を行う、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記ウォレット情報は、前記ユーザのデジタルコンテンツの購入数を含む、方法。
【請求項4】
前記ウォレット情報は、前記ユーザのデジタルコンテンツの購入額を含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、前記認証条件情報と前記ウォレット情報の認証結果を、ユーザ端末に表示する方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記認証条件情報は、NFTが記録されているブロックチェーンの種類、トークン種類、NFTのコントラクトアドレス、トークンID、個数、及びメタデータのいずれかを含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記認証用コードは、二次元コードとして生成される方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、前記認証用コードは、NFC認証用コードとして生成される方法。









【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元コードを利用したNFTの所有認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現実空間またはデジタル空間に存在するデジタルコンテンツ等の対象物を、ユーザ間で、オンラインで取引するマーケットプレイスが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、有体物である対象物をオンラインで取引し、取引された対象物をノンファンジブルトークン(以下、「NFT」)と紐づけ、ブロックチェーン・ネットワークで管理するスキームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許登録6710401号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、アート作品の取引を通じて対象物の取引の安全性や契約の透明性を担保することを実現することができるが、アート作品を購入したユーザの所有認証について手当されていない。具体的には、実際にユーザのデジタルコンテンツのNFT所有の有無を確認する際には、複雑な手続きが必要であり、事業者およびユーザにとって、難解であるため、NFTの導入数が増えないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、デジタルコンテンツを事前所有したユーザの所有認証を簡潔に実行できる仕組みを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、事業者によるNFT(非代替性トークン)の所有認証を実行する方法であって、サーバ端末の制御部は、事業者端末から、NFT情報を含む認証条件情報と、前記事業者の顧客として関連づけられるユーザのユーザデータを参照し、前記ユーザのウォレット情報を参照する。前記ウォレット情報を基に、所有認証を実行し、対象ユーザを決定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、現実空間またはデジタル空間に設置されたデジタルコンテンツの取引の所有認証を簡潔に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第一実施形態に係る、NFTの所有認証システムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
図3図1の事業者端末200を示す機能ブロック構成図である。
図4】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
図5】サーバ100に格納される事業者データの一例を示す図である。
図6】本発明の第一実施形態に係る、事業者端末のNFTの所有認証方法を示すフローチャートである。
図7】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末のNFTの所有認証方法を示すフローチャートである。
図8】本発明の第一実施形態に係る、事業者端末にて生成される2次元コードの所有認証条件の設定方法に関する画面例である。
図9】本発明の第一実施形態に係る、事業者端末にて生成される2次元コードの所有認証条件の設定方法に関する画面例である。
図10】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示されるNFTの所有認証方法に関する画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、本発明の第一実施形態に係る、NFTの所有認証システムを示すブロック構成図である。本システム1は、店舗等を運営する事業者と連携し、ユーザのNFT所有を認証するサーバ端末100、上記事業者に関連づけられる事業者端末200A、200B(以下、総称して「事業者端末200」という)、及びNFTを事前所有し、事業者が運営する店舗に来店したり、サービスを享受するユーザ端末300A、300B(以下、総称して「ユーザ端末300」という)を含む。
【0012】
サーバ端末100、事業者端末200及びユーザ端末300は、ネットワークNW1を介して各々接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100及び事業者端末200は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
サーバ端末100は、上記のように、事業者端末200とユーザ端末300等との間、または、ユーザ端末300間で実行されたデジタルコンテンツを対象とする取引に関する取引情報を受信し、商品に識別子等により関連づけられたノンファンジブルトークン(Non-Fungible Token(以下、「NFT」))を、他の取引情報とともに、ブロックチェーン・ネットワークに記録することができる。NFTは、例えば、ブロックチェーン・ネットワークのプラットフォームであるEthereum等の「ERC721」という規格等で発行されるトークンであって、ブロックチェーン・ネットワークに記録されるデータの単位であり、IDに基づいてデジタルコンテンツのエディション(所有権)に対応付けられることができ、非代替性の性格を有する。NFTはブロックチェーン上にスマートコントラクトとともに記録され、追跡可能であるため、権利者、所有権者情報等の詳細及び履歴を含む取引情報を証明することができる。また、ここで、スマートコントラクトを用いることで、プラットフォーム事業者とユーザ間、または、複数のユーザ間の取引に関する契約を、第三者を介さずに自動生成し、承認及び実行をすることができる。また、スマートコントラクトにより、取引の当事者及び第三者が、サーバ端末を介することなく、取引情報を参照することが可能となり、サービス利便性が高まり、運用コストも軽減することができる。
【0015】
図2は、図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0016】
通信部110は、ネットワークNWを介して事業者端末200及びユーザ端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0017】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、デジタルコンテンツに関連する各種データを格納する、ユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、事業者に関連する各種データを格納する、事業者データ格納部122、を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0018】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、各端末からの情報を受け付ける情報受付部131と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理する、ユーザ情報処理部132と、事業者に関連する各種データを参照し、処理する、事業者情報処理部133は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0019】
情報受付部131は、サーバ端末100が提供し、事業者端末200及びユーザ端末300から通信部110を介して情報を受付ける。例えば、事業者端末200からは、事業者が提供する認証条件情報(例えば、許可対象となるNFTの種類等)を受信する。
【0020】
ユーザ情報処理部132は、ユーザ端末200から受信したユーザに関連する各種データ(例えば、後述するユーザデータ1000)を参照し、所定の処理を行う。
【0021】
事業者情報処理部133は、事業者に関連する情報(例えば、後述する事業者データ2000)を参照し、所定の処理を行う。
【0022】
また、制御部130は、図示しない、画面生成部を有することもでき、求めに応じて、事業者端末200及びユーザ端末300各々のユーザーインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された(図示しない)画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザーインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザーインターフェースを生成する。画像生成部に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0023】
図3は、図1の事業者端末200を示す機能ブロック構成図である。事業者端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0024】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0025】
表示操作部220は、事業者が指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザーインターフェースであり、事業者端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、事業者端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である事業者端末200により実行される。
【0026】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0027】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、事業者端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0028】
なお、ユーザ端末300についても、事業者端末200と基本構成は同等であり、目的や用途に応じて適宜改変したものを用いることができるが、ユーザ端末300においては、事業者が発行する2次元コードを読み取り可能なカメラおよびNFCを内蔵することが好ましい。
【0029】
図4は、サーバ100に格納されるユーザデータ1000の一例を示す図である。
【0030】
図4に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを格納する。図4において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザの情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザの基本情報(サーバ端末が提供する認証用アプリケーションを利用するために必要なログイン情報。SNS、ユーザID、パスワード等)、ウォレット情報(NFT情報(認証時に記録されるトークンIDやメタデータ、コントラクトアドレス等のNFTの所有を確認する上で必要な情報)を含むことができる。
【0031】
図5は、サーバ100に格納される事業者データの一例を示す図である。
【0032】
事業者データ2000は、事業者に関連する各種データを格納する。図6において、説明の便宜上、一事業者(事業者ID「20001」で識別される事業者)の例を示すが、複数の事業者に関連する情報を格納することができる。事業者に関連する各種データとして、例えば、事業者の基本情報(事業者の組織名、住所または所在地、事業者のプロフィール情報(企業の業種、提供商品/サービス)等)、プロジェクト情報(プロジェクト名、店舗名、住所、事業者が開催するイベント情報の提供、認証と引き換えに配布するクーポン等の特典情報)、認証条件情報(認証NFT情報(NFTが記録されているブロックチェーンの種類、トークン種類(規格)、NFTのコントラクトアドレス、トークンID、個数、メタデータ)、認証回数情報、二次元コード情報)、認証履歴(来店日時、認証許可および失敗回数、認証したNFTの種類)を含むことができる。
【0033】
図6は、本発明の第一実施形態に係る、事業者端末のNFTの所有認証方法を示すフローチャートである。
【0034】
図7は、本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末のNFTの所有認証方法を示すフローチャートである。
<処理の流れ>
図6および図7を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する、NFTの所有認証システムの処理の流れについて説明する。
【0035】
まず、ステップS101の前処理として、事業者は、各端末のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、事業者の基本情報等を入力することでユーザ登録を行う。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、事業者端末200から、ユーザ登録に必要な情報を受信する。サーバ端末100の制御部130の事業者情報処理部133は、受信した情報を、記憶部120の事業者データ格納部122に、事業者データ2000として格納する。なお、事業者が既にユーザ登録済であって、ユーザカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ウェブサイト、アプリケーション等を介して所定の事業者用ユーザーインターフェースが提供され、次ステップへ進む。
【0036】
続いて、ステップS101の処理として、情報受付部131は、事業者端末200からの認証条件を受信する。認証条件は、具体的には、事業者により開催されるイベントの告知や認証条件情報(認証NFT情報、認証回数情報)を設定する。このように、事業者は、認証条件を独自に簡易に設定することができる。
【0037】
続いて、ステップS102の処理として、事業者情報処理部133は、上記決定した認証条件に基づいて二次元コードを生成する。ここで、二次元コード(例えば、QRコード(登録商標))に限らず、認証用のコードとして、NFC認証用のコードを生成することとしてもよい。
【0038】
ステップS201の処理の前処理は、ユーザは、各端末のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、ユーザの基本情報等を入力することでユーザ登録を行う。ユーザ登録に際して、ユーザは個人情報を提供することなく、任意のユーザ名を登録することができる。また、個人のSNSと連携することもできる。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から、ユーザ登録に必要な情報を受信する。なお、ユーザが既にユーザ登録済であって、ユーザカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。
【0039】
続いて、ステップS201の処理として、ユーザは、店舗の店頭などに設置されている印刷済みの2次元コードをユーザ端末300に設けられているカメラで読み込む。そして、読み込んだ2次元モードを基にプロジェクトID、サーバ端末にアクセスするためのURLが、ユーザ端末に送信される。ここで、上記認証用コードとして、NFC認証用コードを生成した場合は、NFC認証用コードを書き込んだNFCタグを店頭に設置し、ユーザ端末300に内蔵された非接触ICチップで読み込む。
【0040】
ステップS202の処理として、サーバ端末100は、ユーザ端末300に、情報受付部131より受信した、事業者のプロジェクト情報及び認証条件情報をユーザ端末300に送信する。
【0041】
ステップS203の処理として、ステップS201の前処理として設定したIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインする。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から、ユーザ登録の際に設定した、IDとパスワードを受信する。なお、ユーザがログイン済の場合は、本ステップは省略する。
【0042】
ステップS204の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ユーザデータ1000のウォレット情報を参照し、ブロックチェーンに対してユーザの、デジタルコンテンツ等のNFTの所有状況を照会する。ユーザのウォレット情報には、NFT情報として、認証時に記録されるトークンIDやメタデータ、コントラクトアドレス等のNFTの所有を確認する上で必要な情報が記録されており、これらの情報を参照できる。サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部133は、ユーザデータ1000のウォレット情報を介して、事業者端末200からの受信した認証条件に該当するか否かの認証処理を行う。
【0043】
ステップS205の処理として、サーバ端末100は、ユーザ情報処理部133によって処理された結果をユーザ端末100に送信する。ステップS206の処理として、送信された認証結果は、サーバ端末100の記憶部120の事業者データ格納部122に記録される。認証結果として認証条件に該当する場合、サーバ端末100のユーザ情報処理部133は、上記プロジェクト情報に基づき、ユーザ端末100に対し、所定の特典(割引クーポン等)を付与することもできる。
【0044】
これにより、事業者は、ユーザの来店日時、認証許可および失敗回数、認証したNFTの種類状況を管理することができる。
【0045】
図8は、本発明の第一実施形態に係る、事業者端末にて生成される2次元コードの所有認証条件の設定方法に関する画面例である。事業者は、事業者端末100に表示される設定画面において、認証許可をする回数を設定することができる。
【0046】
図9は、本発明の第一実施形態に係る、事業者端末にて生成される2次元コードの所有認証条件の設定方法に関する画面例である。事業者は、事業者端末100に表示される設定画面において、認証許可をするNFTの種類を設定することができる。
【0047】
図10は、本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示されるNFTの所有認証方法に関する画面例である。まず店舗の店頭などに設置されている二次元コードをユーザ端末100に設置されているカメラで読み取る。すると、店舗の情報と認証条件情報が表示される。次に、すでに登録済みのユーザIDとパスワードを入力しログインする。ログイン成功した場合には、ユーザ端末100に、事業者が設定した認証条件との認証処理が開始される。認証後、認証条件に合致した場合には、ユーザ端末100に、認証成功の表示がされる。一方、認証条件に合致しない場合には、ユーザ端末100に、認証失敗の表示がされる。これにより、ユーザは認証の可否を知ることができる。
【0048】
以上本実施形態によれば、デジタルコンテンツを事前所有したユーザの所有認証を簡潔に実行できる仕組みを実現することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 事業者端末、200 ユーザ端末、300 NW1 ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10