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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126643
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】中留及びバンド
(51)【国際特許分類】
   A44C 5/18 20060101AFI20240912BHJP
   A44C 5/22 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
A44C5/18 D
A44C5/22
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035172
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 純一郎
(57)【要約】
【課題】バンド長の調整が可能であって、強固に固定することができる。
【解決手段】中留10が、コ字状に形成され、閉塞端側がバンド1の中留カバー3の一端に軸支された第1の延長駒体71と、第1の延長駒体71における開放端側に連結部材である第1のばね棒73を介して連結された第2の延長駒体72と、を含み、第2の延長駒体72は、連結部材である第1のばね棒73における連結位置とは異なる位置で第1の延長駒体71に固定され、第1の延長駒体71は、中留カバー3に軸支された一端とは異なる位置で中留カバー3に固定される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コ字状に形成され、閉塞端側がバンドの中留カバーの一端に軸支された第1の延長駒体と、
前記第1の延長駒体における開放端側に連結部材を介して連結された第2の延長駒体と、
を含み、
前記第2の延長駒体は、前記連結部材における連結位置とは異なる位置で前記第1の延長駒体に固定され、
前記第1の延長駒体は、前記中留カバーに軸支された前記一端とは異なる位置で前記中留カバーに固定される、
ことを特徴とする中留。
【請求項2】
前記連結部材は第1のばね棒であり、
前記第2の延長駒体は、前記第1の延長駒体と重なるように配置された折り畳み状態と前記バンドの長さ方向に引き出された延伸状態とを取り得、
前記第1の延長駒体及び前記第2の延長駒体は前記折り畳み状態で前記中留カバーの内側に収容可能となり、
前記第1のばね棒は、前記第1の延長駒体及び前記第2の延長駒体を前記バンドの幅方向に貫通する貫通状態で延在し、前記第1の延長駒体及び前記第2の延長駒体が前記中留カバーの内側に収容された収容状態において、両端が前記中留カバーに係止される、
ことを特徴とする請求項1に記載の中留。
【請求項3】
前記第1のばね棒と平行し、前記第2の延長駒体を前記バンドの幅方向に貫通する貫通状態で延在する第2のばね棒を備え、
前記折り畳み状態のとき、前記第2の延長駒体は前記第1の延長駒体の内側に嵌り合う嵌合状態となり、
前記第2のばね棒は、前記第2の延長駒体が前記第1の延長駒体と嵌り合った際に両端が前記第1の延長駒体に係止されて前記嵌合状態を維持させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の中留。
【請求項4】
前記第1のばね棒は、前記第1のばね棒の延在方向に対して直交する方向から前記第2の延長駒体に挿通されたイモネジによって固定されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の中留。
【請求項5】
前記第2のばね棒は、前記第2のばね棒の延在方向に対して直交する方向から前記第2の延長駒体に挿通されたイモネジによって固定されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の中留。
【請求項6】
前記中留カバーは、表板部と、前記表板部の両側部に垂設される一対の側壁部と、を含み、
前記中留カバーは、前記第1の延長駒体及び前記第2の延長駒体が前記中留カバーの内側に収容された収容状態において、前記一対の側壁部の夫々には前記第1のばね棒の両端が係止される孔部が形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の中留。
【請求項7】
前記第1の延長駒体の内側面には、前記第2の延長駒体が前記第1の延長駒体と嵌り合った際に、前記第2のばね棒の両端が前記第1の延長駒体に係止される孔部が形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の中留。
【請求項8】
前記中留カバーの一端側に係止された中折れ部材の折り畳み状態を維持させる係止ユニットを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の中留。
【請求項9】
前記中留カバーは、表板部と、前記表板部の両側部に垂設される一対の側壁部と、を含み、
前記係止ユニットは、前記中留カバーの前記一対の側壁部からそれぞれ突出するプッシュボタンを有し、前記中留カバーの両側から前記プッシュボタンが押し込まれることで前記中折れ部材の折り畳み状態が解除される、
ことを特徴とする請求項8に記載の中留。
【請求項10】
前記中留は、前記係止ユニットの前記プッシュボタンの内側への押し込み動作を規制するロック機構を備え、
前記係止ユニット及び前記ロック機構は、前記中留カバーの内側の収容領域のうち、一端側である前記中折れ部材の係止端側に寄せて収容され、他端側である前記中折れ部材が係止されている側とは逆側の収容領域には、前記第1の延長駒体及び前記第2の延長駒体が収容される、
ことを特徴とする請求項9に記載の中留。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の中留を含むことを特徴とするバンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中留及びバンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、腕時計等の機器ケースに取り付けられ腕等に装着されるバンドとして、中留により連結されるバンドが知られている。
【0003】
バンドが取り付けられる時計等の機器によっては、通常の使用状態の他に、服の袖等の上から装着することが想定されるものがある。例えばダイビング時に装着される所謂ダイバーズウォッチでは生地の厚いウェットスーツを着用した上から装着されることが想定される。このような機器に取り付けられるバンドでは、腕に直接装着する通常の使用状態と、ウェットスーツ等の上から装着する所定目的での使用状態とで、簡易にバンド長を調整できることが好ましい。
【0004】
例えば特許文献1には、バンド駒と接続されたばね棒が、長さ調整板のスライド窓内をバンドの長手方向に滑動可能となっている構成が記載されている。
これによれば、長さ調整板のスライド窓の範囲でバンド長の微調整を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-104022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、ばね棒を長さ調整板のスライド窓に引っ掛け、伸縮部材だけで位置(長さ)の微調整を行っている。このためバンド長を丁度良い長さで強固に固定することができず、特に前述のダイビング時のようなハードな使用環境のもとでは信頼性に欠ける。
【0007】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、バンド長の調整が可能であって、強固に固定することができる中留及びバンドを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明に係る中留は、
コ字状に形成され、閉塞端側がバンドの中留カバーの一端に軸支された第1の延長駒体と、
前記第1の延長駒体における開放端側に連結部材を介して連結された第2の延長駒体と、
を含み、
前記第2の延長駒体は、前記連結部材における連結位置とは異なる位置で前記第1の延長駒体に固定され、
前記第1の延長駒体は、前記中留カバーに軸支された前記一端とは異なる位置で前記中留カバーに固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、バンド長の調整が可能であって、強固に固定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】延長駒体が中留カバーの内側に収容された収容状態となっている中留及びこれを備えるバンドの斜視図である。
図2図1に示す中留及びこれを備えるバンドを、中留カバーを透過状態で示した斜視図である。
図3図2に示す中留及びこれを備えるバンドの側面図である。
図4】延長駒体が中留カバーの内側から引き出されたバンド延長状態となっている中留及びこれを備えるバンドの斜視図である。
図5図4に示す中留及びこれを備えるバンドを、バンドの非視認側から見た斜視図である。
図6図4に示すXI-XI線に沿って断面にした延長駒体の断面図である。
図7】延長駒体が中留カバーの内側に収容された収容状態と延長状態との途中の状態を示す中留及びこれを備えるバンドの側面図である。
図8図7に示す状態の中留及びこれを備えるバンドを、中留カバーを透過状態で示した斜視図である。
図9】延長駒体が中留カバーの内側に収容された収容状態と延長状態との途中の状態を示す中留及びこれを備えるバンドの側面図である。
図10】変形例における延長駒体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る中留及びこの中留を有するバンドの一実施形態について説明する。
本実施形態におけるバンドは、腕等に直接装着する通常の使用状態と、通常よりもバンド長を長くして衣服等の上から装着する使用状態とが想定されるものであり、各使用状態に応じて、中留部分において簡易にバンド長の調整を行うことができる。衣服等の上から装着する使用状態としては、例えば中留を有するバンドが時計(例えば、所謂ダイバーズウォッチ)の機器ケースに取り付けられる時計バンドである場合において、ダイビング時にウェットスーツの上から装着する場合等が想定される。
なお、以下の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0012】
[構成]
図1から図9を参照しつつ、本実施形態の中留及びこの中留を有するバンドの一実施形態について説明する。
図1は、延長駒体が中留カバーの内側に収容された収容状態の中留及びこれを備えるバンドの斜視図である。図2は、図1に示す中留の中留カバーを透過状態として中留の内部の構造を示した斜視図である。図3は、図2に示す中留及びこれを備えるバンドの側面図である。
また図4は、延長駒体が中留カバーの内側から引き出されたバンド延長状態の中留及びバンドの斜視図である。図5は、図4に示す中留及バンドを、バンドの非視認側から見た斜視図である。
【0013】
従来、例えば中留内に予め延長駒を内蔵させておき、通常使用時よりもバンド長を長くしたい場合に、簡易な操作でバンド長を調整できるようにする構成がある。例えば、延長駒を中留内に収容し、所定位置に固定させておく構成として、中留又は延長駒体の一方にダボを設け、中留又は延長駒体の他方にこのダボを受ける孔又は凹部を設けて、ダボと孔等とを嵌め合わせることで固定するものが知られている。
しかしながら、ダボと孔等との嵌め合わせによって固定する場合、着脱を繰り返すうちにダボが摩耗し固定力が弱まってしまうという問題がある。
【0014】
このような状況を改善するためのものであり、繰り返しの使用にも耐え、耐摩耗性に優れる中留及びバンドを以下の通り説明する。
【0015】
バンド1は、図示しない機器ケースの一端側(例えばアナログ方式の時計における6時側)に取り付けられる第1のバンド1aと、他端側(例えばアナログ方式の時計における12時側)に取り付けられる第2のバンド1bとを備えており、第1のバンド1aと第2のバンド1bとは、中留10によって連結されている。
【0016】
バンド1(第1のバンド1a及び第2のバンド1b)は、例えば図1等に示すように、複数の駒体11が連結されることにより構成されている。
バンド1を構成する駒体11は、例えばチタンやステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属材料で形成されている。なお、駒体11を構成する材料はここに例示したものに限定されない。
【0017】
中留10は、中留カバー3と、中留カバー3の内側(非視認側)に重なる構成部材とを有している。
中留カバー3は、例えばチタンやステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属材料で形成された金属部品である。
図1から図5等に示すように、中留カバー3は、バンド1の長さ方向に沿って長尺に形成されており、中留10の外観部分を構成する。
【0018】
具体的には、中留カバー3は、中留カバー3の外装面を構成する長尺な平板状の部である表板部31と、この表板部31の両側部に垂設される一対の側壁部32とを含んでいる。
表板部31と一対の側壁部32とで囲まれる空間が、中留10を構成する各種構成部材を収容する収容領域となっている。
【0019】
中留カバー3の一端側(図1から図5において左側)には、中折れ部材4の一端が係止されている(図3等参照)。中留10による第1のバンド1aと第2のバンド1bとの連結時には、中折れ部材4は、2枚の板部材が折り重なった折り畳み状態で中留カバー3にほぼ沿うように中留カバー3(中留カバー3の収容領域)の非視認側に配置される。
また本実施形態の中留10は、図2及び図3に示すように、折り畳み状態で配置された中折れ部材4の折り畳み状態を維持させる係止ユニット5を構成部材として含んでいる。
本実施形態の中留10は、折り畳み状態の中折れ部材4が係止ユニット5とともに中留カバー3の非視認側に配置される三つ折れ方式のバンドの中留である。
【0020】
係止ユニット5は、中留カバー3の一対の側壁部32からそれぞれ突出するプッシュボタン51を有しており、中留カバー3の両側からプッシュボタン51が押し込まれることで中折れ部材4の折り畳み状態が解除されるように構成されている。
中折れ部材4の折り畳み状態が解除されると、第1のバンド1aと第2のバンド1bとが連結された連結状態が解除された連結解除状態となり、バンド1をユーザの腕等の被装着対象から取り外すことが可能となる。
【0021】
また図1等に示すように、本実施形態の中留10は、係止ユニット5のプッシュボタン51の内側への押し込み動作をロック(規制)するロック機構6を備えている。これにより、意図せずにプッシュボタン51が押し込まれて、バンド1が連結解除状態とならないように規制される。
【0022】
図2図3図5に示すように、本実施形態において係止ユニット5及びロック機構6は、中留カバー3の内側(非視認側)の収容領域のうち、中折れ部材4の係止端側(図1から図5において左側)に寄せて収容されている。
図2及び図3に示すように、中留カバー3の他端側(中折れ部材4が係止されている側とは逆側、図1から図5において右側)の収容領域には、延長駒体7が収容される。
【0023】
延長駒体7は、中留10によって連結される第1のバンド1a及び第2のバンド1bが連結状態のままでもバンド1の長さを簡易に延長することのできる構成部材である。
延長駒体7は、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72を含んでおり、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72は折り畳み状態で中留カバー3の内側(非視認側)に収容可能となる。
【0024】
具体的には、図5に示すように、第1の延長駒体71は、ほぼコ字状に形成されており、閉塞端側(コの字の閉じた側)がバンド1の中留カバー3の内側端部(図1から図5において右側の端部)に支持軸8により軸支されている。
本実施形態では、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72が折り畳み状態で中留カバー3の内側に収容されると、図2及び図3に示すように、折り畳み状態の中折れ部材4が係止ユニット5とともに中留カバー3の非視認側に配置された際に、延長駒体7は、中留カバー3の非視認側(内側)に、中折れ部材4と中留カバー3との間に挟まれるようにして収容される。
【0025】
また第2の延長駒体72は、第1の延長駒体71における開放端側(コの字の開いている側)に第1のばね棒73(連結部材)を介して連結されており、第1の延長駒体71と重なるように配置された折り畳み状態とバンド1の長さ方向に引き出された延伸状態とを取り得るように構成されている。すなわち、第2の延長駒体72は、ほぼコ字状に形成された第1の延長駒体71の内側に収まるように形成されている。
このため折り畳み状態では、第1の延長駒体71の長さ分(バンド1の長さ方向の長さ)のスペースに第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72がコンパクトに配置される(図2図3参照)。また延伸状態となったときには延長駒体7部分が第2の延長駒体72が引き出された分だけ第1の延長駒体71の長さよりも長くなる(図4図5参照)。
【0026】
第2の延長駒体72は、ほぼコ字状に形成された第1の延長駒体71の内側に収まる幅であればよく第1の延長駒体71の内側の空間幅よりも小さくてもよいが、第1の延長駒体71の内側から引き出された延伸状態となったときの強度の観点からは第1の延長駒体71の内側にほぼ隙間なく嵌り合う程度の幅を有することが好ましい。
なお、第2の延長駒体72における第1の延長駒体71との連結側とは逆側にはバンド1(第2のバンド1b)を構成する駒体11と連結される連結部725が連続して設けられている。
【0027】
第1のばね棒73は、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72をバンド1の幅方向に貫通する貫通状態で延在している。
図6は、図4のXI-XI線に沿う模式的な断面図であり、第1のばね棒73が第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72を貫通している状態を示している。
図6に示すように、第1の延長駒体71の開放端側にはそれぞれバンド1の幅方向に貫通する第1の貫通孔74(図6において第1の貫通孔74a,74bと示す)が形成されている。
【0028】
また第2の延長駒体72において、第1の延長駒体71への取付け側には、第1の延長駒体71の第1の貫通孔74(第1の貫通孔74a,74b)と連通しバンド1の幅方向に貫通する第2の貫通孔75が形成されている。
第1のばね棒73は、この第1の貫通孔74(第1の貫通孔74a,74b)及び第2の貫通孔75内に挿通され、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72を貫通する。また第1のばね棒73の両側の先端部731は、外側に配置されている第1の延長駒体71の第1の貫通孔74(第1の貫通孔74a,74b)よりも外側に突出している。
【0029】
第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72が中留カバー3の内側に収容された収容状態において、この突出した第1のばね棒73の両側の先端部731が中留カバー3に係止される。
すなわち、中留カバー3の側面である一対の側壁部32には、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72が収容される部分であって、第1のばね棒73の先端部731の位置に対応してそれぞれ孔部321が形成されている。
第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72が中留カバー3の内側に収容されると、第1のばね棒73の両側の先端部731がこの孔部321に嵌るようになっている。
【0030】
このように、中留10は、コ字状に形成され閉塞端側がバンド1の中留カバー3の一端に軸支された第1の延長駒体71と、第1の延長駒体71における開放端側に連結部材(第1のばね棒73)を介して連結された第2の延長駒体72と、を含み、第2の延長駒体72は連結部材(第1のばね棒73)における連結位置とは異なる位置で第1の延長駒体71に固定され、第1の延長駒体71は中留カバー3の一端に軸支された位置とは異なる位置で中留カバー3に固定される。
【0031】
なお、第1のばね棒73の先端部731は、丸みを帯びた形状となっていることが好ましい。先端部731にRが設けられていることにより、第1のばね棒73が挿通された状態の延長駒体7を中留カバー3の内側に収容する際、第1のばね棒73が中留カバー3の側壁部32等に引っ掛かりにくく、少ない抵抗で嵌め込むことができる。
中留カバー3に引っ掛からない程度まで押し縮められた第1のばね棒73は、孔部321に嵌るとばねの反力で元の長さまで戻り、孔部321にしっかりと係止された状態となる。
【0032】
また第2の延長駒体72には、いずれかの面から第2の貫通孔75に向って直交するようにねじ孔722が形成されている。本実施形態では、図2等に示すように、第2の延長駒体72の面のうち、延長駒体7が中留カバー3の内側に収容された状態において、中留カバー3の表板部31の内側面と対向する面から第2の貫通孔75に向ってねじ孔722が形成されている(図4図6参照)。
図6に示すように、第2の貫通孔75に第1のばね棒73が挿通された状態で、ねじ孔722にはイモネジ78が設けられる。イモネジ78は、その先端が第1のばね棒73に突き当たるまでねじ込まれる。これにより、第1のばね棒73は、第1のばね棒73の延在方向に対して直交する方向から第2の延長駒体72に挿通されたイモネジ78によって第2の貫通孔75内における位置が固定される。なお、イモネジ78はねじ孔722から第2の延長駒体72の外側に突出しなければよく、イモネジ78の具体的な形状等は特に限定されない。
【0033】
また図4図5に示すように、第2の延長駒体72の内部には、第1の貫通孔74(第1の貫通孔74a,74b)及び第2の貫通孔75とほぼ平行する第3の貫通孔76が形成されている。第3の貫通孔76内には第2のばね棒77が挿通される。
第2のばね棒77は、第1のばね棒73とほぼ平行に配置され、第2の延長駒体72をバンド1の幅方向に貫通する貫通状態で延在する。
【0034】
なお、第2のばね棒77の両側の先端部771は、第1のばね棒73の両端の先端部731と同様に、丸みを帯びた形状となっていることが好ましい。先端部771にRが設けられていることにより、第2のばね棒77が挿通された状態の第2の延長駒体72を第1の延長駒体71と重なり合うようにコ字状の間の空間に嵌め込む際、第2のばね棒77が第1の延長駒体71等に引っ掛かりにくく、少ない抵抗で嵌め込むことができる。
【0035】
第2の延長駒体72が第1の延長駒体71と重なるように配置された折り畳み状態において、第2のばね棒77の両側の先端部771に対応する第1の延長駒体71の内側面には、孔部711が形成されている。
第2の延長駒体72が第1の延長駒体71に嵌め込まれると、第2のばね棒77の両側の先端部771が孔部711に嵌るようになっている。
第1の延長駒体71等に引っ掛からない程度の押し縮められた第2のばね棒77は、孔部711に嵌るとばねの反力で元の長さまで戻り、孔部711にしっかりと係止された状態となる。
【0036】
第2の延長駒体72には、いずれかの面から第3の貫通孔76に向って直交するようにねじ孔723が形成されている。本実施形態では、前述のねじ孔722と同様に、第2の延長駒体72の面のうち、延長駒体7が中留カバー3の内側に収容された状態において、中留カバー3の表板部31の内側面と対向する面から第3の貫通孔76に向ってねじ孔723が形成されている(図4参照)。
図4に示すように、第3の貫通孔76に第2のばね棒77が挿通された状態で、ねじ孔723にはイモネジ78が設けられる。イモネジ78は、その先端が第2のばね棒77に突き当たるまでねじ込まれる。これにより、第2のばね棒77は、第2のばね棒77の延在方向に対して直交する方向から第2の延長駒体72に挿通されたイモネジ78によって第3の貫通孔76内における位置が固定される。なお、イモネジ78はねじ孔723から第2の延長駒体72の外側に突出しなければよく、第1のばね棒73を固定するイモネジ78と同様に、イモネジ78の具体的な形状等は特に限定されない。
【0037】
[作用]
図を参照しつつ、本実施形態における中留及び中留を備えるバンドの作用について説明する。
【0038】
第1のバンド1aと第2のバンド1bとを中留10によって連結した連結状態であり、かつ、延長駒体7が中留カバー3の内側に折り畳み状態で収容されているとき(図1から図3に示す状態)は、ユーザの腕等に直接装着することが可能である。予めバンド1を構成する駒体11の数等を調整することで、ユーザが自分の腕に丁度合うバンド長とすることができる。
【0039】
このようにユーザが自分のサイズに調整したバンド1をダイビング等の際にウェットスーツ等の上から装着する場合には、中留10を連結状態としたまま、延長駒体7を中留カバー3から引き出す。
例えば本実施形態において延長駒体7が設けられている第2のバンド1bを中留10に対して強く引くことで、第2の延長駒体72を貫通するとともに先端部771が第1の延長駒体71の孔部711に係止されていた第2のばね棒77の先端部771が孔部711から外れ、図7及び図8に示すように、第2の延長駒体72が第1の延長駒体71に嵌め込まれた折り畳み状態が解除される。
【0040】
さらに第2のバンド1bを中留10に対して強く引くと、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72を貫通するとともに先端部731が中留カバー3の孔部321に係止されていた第1のばね棒73の先端部731が孔部321から外れ、図9に示すような状態となる。
この状態でさらに第2のバンド1bを引くことで延長駒体7を中留カバー3の内側(非視認側)から完全に引き出すと、図4及び図5に示すバンド延長状態となる。
これにより、延伸された延長駒体7の長さ分(第1の延長駒体71の長さ及び第1の延長駒体71と重なり合っていた第2の延長駒体72の長さ分)だけバンド長を長くすることができ、ウェットスーツ等、厚手の生地の上からでもバンド1を装着することが可能となる。
【0041】
なお、バンド1を通常の使用状態に戻したいときには、バンド1を延長状態としたときとは逆の手順によって、第2の延長駒体72が第1の延長駒体71と重なり合った折り畳み状態とし、さらにこの折り畳み状態のまま中留カバー3の内側に収容させる収容状態とする。
なお、第2の延長駒体72が第1の延長駒体71と重なり合った折り畳み状態は、第2のばね棒77が第1の延長駒体71の孔部711に係止されることで維持される。このため、例えば図7図8に示すように第2の延長駒体72が第1の延長駒体71から垂れ下がった状態とならず、バンド1の外観意匠的にも好ましい。
このように本実施形態の中留を備えるバンド1では、駒体11を着脱してバンド長の調整をし直すことなく、延長駒体7の長さ分の調整を簡易に行うことができる。また延長駒体7の長さ分の調整は、中留10部分を外してバンド1を連結解除状態としなくても、中留カバー3から延長駒体7を引き出すだけで行うことができる。
【0042】
[効果]
以上のように、本実施形態によれば、中留10が、コ字状に形成され、閉塞端側がバンド1の中留カバー3の一端に軸支された第1の延長駒体71と、第1の延長駒体71における開放端側に連結部材である第1のばね棒73を介して連結された第2の延長駒体72と、を含み、第2の延長駒体72は、連結部材である第1のばね棒73における連結位置とは異なる位置で第1の延長駒体71に固定され、第1の延長駒体71は、中留カバー3に軸支された一端とは異なる位置で中留カバー3に固定されている。
【0043】
また、本実施形態において連結部材は第1のばね棒73であり、第2の延長駒体72は、第1の延長駒体71と重なるように配置された折り畳み状態とバンド1の長さ方向に引き出された延伸状態とを取り得、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72は折り畳み状態で中留カバー3の内側に収容可能となり、第1のばね棒73は、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72をバンド1の幅方向に貫通する貫通状態で延在し、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72が中留カバー3の内側に収容された収容状態において、両端が中留カバー3に係止される構成となっている。
【0044】
このため、通常の使用状態のときには延長分を中留カバー3内にコンパクトに収容しておくことができ、ウェットスーツ着用時等には第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72の長さ分だけ容易にバンド長を長くすることができる。
これにより、治具等を用いて駒体11の着脱等を行うことなく簡易にバンド長を調整することができ、異なる使用状況に柔軟かつ迅速に対応することができる。
延長駒体7の長さ分の調整は、バンド1の連結状態を解除しないままでも、中留カバー3から延長駒体7を引き出すだけで行うことができ、バンド長の微調整時に誤って時計100を落下させてしまうおそれもない。
また延長駒体7を係止する手段としてばね棒(第1のばね棒73や第2のばね棒77)を用いているため、例えばダボを用いて係止させる場合と異なり、延長駒体7を係止させる中留カバー3がSUS等の金属で形成されている場合にも繰り返しの使用による摩耗や削れ等が生じにくく、係止力(固定力)が弱まらない。このため、長く使用しても高い信頼性を維持することができる。
【0045】
また、本実施形態の中留10は、第1のばね棒73と平行し、第2の延長駒体72をバンド1の幅方向に貫通する貫通状態で延在する第2のばね棒77を備え、折り畳み状態のとき、第2の延長駒体72は第1の延長駒体71の内側に嵌り合う嵌合状態となり、第2のばね棒77は、第2の延長駒体72が第1の延長駒体71と嵌り合った際に両端が第1の延長駒体71に係止されて嵌合状態を維持させる。
このように、第1の延長駒体71と第2の延長駒体72とが嵌り合った状態を維持することができるため、延長駒体7を中留カバー3から引き出した際に引き出された延長駒体7が重力方向に垂れ下がってしまうことを防止できる。これにより、バンド1の延長状態でも見栄えを損なわない。
また第1の延長駒体71と第2の延長駒体72とが嵌り合った状態を維持させる構成にもばね棒(第2のばね棒77)を用いているため、繰り返しの使用による摩耗や削れ等が生じにくく、長く係止力(固定力)を維持することができる。
【0046】
また、本実施形態では、第1のばね棒73は、第1のばね棒73の延在方向に対して直交する方向から第2の延長駒体72に挿通されたイモネジ78によって固定されている。
このため、第1のばね棒73が第2の延長駒体72の第1、第2の貫通孔74,75内でずれたり抜け落ちたりせず、確実に所定位置に保持することができる。
また外観に影響を与えないイモネジ78のみによって第1のばね棒73を固定することができるため、第1のばね棒73が先端部731以外露出せず、バンド1の外観意匠性にも優れる。
【0047】
また、本実施形態では、第2のばね棒77についても、第2のばね棒77の延在方向に対して直交する方向から第2の延長駒体72に挿通されたイモネジ78によって固定されている。
このため、第2のばね棒77についても、第3の貫通孔76内に配置された状態で確実固定される。
また外観に影響を与えないイモネジ78のみによって第2のばね棒77を固定することができるため、第2のばね棒77が先端部771以外露出せず、バンド1の外観意匠性にも優れる。
【0048】
このような構成の中留10をバンド1に設けた場合には、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72分のバンド長の調整を簡易に行うことができる。
このため、腕に直接バンドを装着する場合、衣服の上から装着する場合、のように被装着対象の太さが変わるような場合に、一々治具等を用いて駒体11の着脱等を行うことなく簡易にバンド長を調整することができ、異なる使用状況に柔軟かつ迅速に対応することができる。また延長駒体7の長さ分の調整は、バンド1の連結状態を解除しないままでも、中留カバー3から延長駒体7を引き出すだけで行うことができ、バンド長の微調整時にバンド1を外す手間をかけずに対応することができる。さらにバンド1の連結状態を解除しなくても調整することができるため、調整時に誤って時計100を落下させてしまうおそれもない。
また延長駒体7を係止する手段としてばね棒を用いているため、例えばダボを用いて係止させる場合と異なり、延長駒体7を係止させる中留カバー3がSUS等の金属で形成されている場合にも繰り返しの使用による摩耗や削れ等が生じにくく、係止力(固定力)が弱まらない。このため、長く使用しても高い信頼性を維持することができる。
【0049】
また、本実施形態の中留10は、中留カバー3の一端側に係止された中折れ部材4の折り畳み状態を維持させる係止ユニット5を含んでいる。
本実施形態の中留カバー3は、表板部31と、表板部31の両側部に垂設される一対の側壁部32と、を含み、係止ユニット5は、中留カバー3の一対の側壁部32からそれぞれ突出するプッシュボタン51を有し、中留カバー3の両側からプッシュボタン51が押し込まれることで中折れ部材4の折り畳み状態が解除される。
このため、意図的に係止ユニット5を解除しないと中折れ部材4の折り畳み状態が解除されず、バンド1が連結解除状態とならない。これにより、誤ってバンド1が外れるのを防止できる。
【0050】
また、本実施形態の中留10は、係止ユニット5のプッシュボタン51の内側への押し込み動作を規制するロック機構6を備え、係止ユニット5及びロック機構6は、中留カバー3の内側の収容領域のうち、一端側である中折れ部材4の係止端側に寄せて収容され、他端側である中折れ部材4が係止されている側とは逆側の収容領域には、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72が収容される。
このため、意図せずにバンド1が連結解除状態となるのをより確実に防止できる。また、中留カバー3の内側の収容領域の空いている部分に延長駒体7を収容することができるため、バンド1を延長せずに使用するときには延長駒体7をコンパクトに収容することができる。
【0051】
[変形例]
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0052】
例えば、上記実施形態では、第1のばね棒73を係止させる部分が中留カバー3に形成された孔部321であり、第2のばね棒77を係止させる部分が第1の延長駒体71に形成された孔部711である場合を例示したが、第1のばね棒73を係止させる部分、第2のばね棒77を係止させる部分はこれに限定されない。
ばね棒の先端部731,771を係止させることができるものであればよく、例えば貫通しない凹部であってもよい。この場合には係止された部分が外観に現れず、より外観意匠性に優れる。
【0053】
また例えば、上記実施形態では、バンド1が複数の駒体11で構成され、これらの駒体11が、金属材料で形成されている場合を例示したが、各駒体11は金属材料で形成されたものに限定されない。
例えばABS樹脂や、ポリアリレート(PAR)等のスーパーエンジニアリング・プラスチック、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)等のエンジニアリング・プラスチック等の硬質の合成樹脂やセラミック等によって駒体11を形成してもよい。
さらに、全ての駒体が同じ材料で形成されていなくてもよく、金属材料で形成された駒体、各種樹脂で形成された駒体、セラミック等で形成された駒体が組み合わせられてバンドが形成されていてもよい。このように駒体を各種材料で形成することで、質感やデザインのバリエーションが広がる。
中留10を形成する材料についても実施形態に示したものに限定されず、例えば上記のような各種材料を用いてもよい。
【0054】
さらに、バンドは、第1のバンドと第2のバンドとを備え、これらを中留によって連結する構造のバンドであればよく、複数の駒体で構成されたものに限定されない。
例えば、各種の革や樹脂等でそれぞれ一つながりに形成された第1のバンドと第2のバンドとを中留によって連結させるものであってもよい。
【0055】
また中留は、実施形態で示した三つ折れ方式の中留に限定されない。
第1の延長駒体と第2の延長駒体とを中留カバーの内側(非視認側)に収容することのできる構成であれば他の方式の中留でもよい。
また、係止ユニット5やロック機構6の詳細な構成は、特に限定されない。係止ユニットやロック機構を備えることは必須ではなく、これらを備えない構成の中留でもよい。
【0056】
また、延長駒体7の構成も実施形態に示したものに限定されない。
例えば、中留カバー3に係止される第1の延長駒体がブロック形状であり、これと連結される第2の延長駒体が第1の延長駒体を内側に嵌め込むことのできるコ字状に形成されていてもよい。
この場合には、第1の延長駒体の内部に第1のばね棒及び第2のばね棒を設け、第2のばね棒により第1の延長駒体が第2の延長駒体内に係止されるように構成する。
【0057】
また、実施形態では、イモネジ78が収容状態において中留カバー3の内側の面(表板部31の裏面)と対応する面から挿通されている例を示したが、イモネジ78の挿通方向は第1のばね棒73及び第2のばね棒77に対して直交して第1のばね棒73及び第2のばね棒77を押さえることのできるものであればよい。イモネジ78はねじ頭の無い引っ掛かりの無い形状であり、外側に飛び出さないため、組み込む際に支障がなければ例えば第2の延長駒体72の側面等から挿通されてもいい。
【0058】
また、実施形態では、第1のばね棒73は、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72をバンド1の幅方向に貫通する貫通状態で延在し、第1の延長駒体71及び第2の延長駒体72が中留カバー3の内側に収容された収容状態において、両端が中留カバー3に係止されるように構成されるとしたが、この構成に限らない。例えば、変形例における延長駒体の断面図を図10に示す。
【0059】
連結部材は、一対のスライド部101がばね部材102のばね力によってパイプ部103の両端部から外部に向けて押し出されるように構成されている。この場合、パイプ部103は、その外径が第1の貫通孔74(74a、74b)の内径と同じ大きさか、それよりも少し小さい大きさで形成されている。
【0060】
ばね部材102は例えばコイルばねであり、その外径がパイプ部103の内径よりも少し小さく形成されている。
このばね部材102は、両端部が一対のスライド部101の各内端部に弾接して一対のスライド部101をパイプ部103の内部から外部に向けて押し出す方向に付勢するように構成されている。
【0061】
また、本発明の中留10が適用されるバンド1は、ダイバーウォッチに取り付けられるバンドに限定されない、
例えばスキー服やアウトドア用の厚手のジャケット等の上から装着することが想定される機器(例えば各種スポーツウォッチ、各種生体情報測定機器)等に取り付けられるバンドに広く適用することができる。
【0062】
また、上記各実施形態では、中留10が腕に装着される時計等のバンド1に設けられている場合を例示したが、本発明の中留を適用可能なバンドは、時計バンドに限定されない。
第1のバンドと第2のバンドとを備え、これらを中留によって連結する構造のバンドであれば、腕に装着されるバンド以外にも本発明の中留を広く適用することができる。
【0063】
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0064】
1 バンド
3 中留カバー
7 延長駒体
71 第1の延長駒体
72 第2の延長駒体
73 第1のばね棒(連結部材)
74 第1の貫通孔
75 第2の貫通孔
76 第3の貫通孔
77 第2のばね棒
78 イモネジ
321 孔部
711 孔部
722 ねじ孔
723 ねじ孔
10 中留
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10