(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126702
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】宅配受付装置、宅配受付方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20240912BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240912BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035273
(22)【出願日】2023-03-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-28
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】西 洋平
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L030BB65
5L049AA16
5L049BB65
(57)【要約】
【課題】決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用を低減することができる宅配受付装置、宅配受付方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】本開示の宅配受付装置1は、計測部10、タグ検出部22、決済操作部30を備える。計測部10は、タグが装着された荷物のサイズと荷物の重量とを計測する。計測部10は、荷物のサイズと荷物の重量とタグの識別情報とを含むタグ登録情報をタグに登録すると共に、タグ登録情報を自装置の記憶部に登録する。タグ検出部22は、荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に荷物がロッカー部に収納された場合、荷物に装着されたタグからタグ登録情報を検出する。決済操作部30は、タグから検出されたタグ登録情報と記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、荷物の宅配受付の決済操作を可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タグが装着された荷物のサイズと前記荷物の重量とを計測し、前記荷物のサイズと前記荷物の重量と前記タグの識別情報とを含むタグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を自装置の記憶部に登録する計測部と、
前記荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に前記荷物が前記ロッカー部に収納された場合、前記荷物に装着された前記タグからタグ登録情報を検出するタグ検出部と、
前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、前記荷物の宅配受付の決済操作を可能にする決済操作部とを備える
宅配受付装置。
【請求項2】
前記計測部は、
前記荷物のサイズと前記荷物の重量とを計測した計測時刻をさらに取得し、前記計測時刻をさらに含む前記タグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を前記記憶部に登録し、
前記決済操作部は、
前記収納された荷物に装着された前記タグから検出されたタグ登録情報に含まれる前記計測時刻と前記ロッカー部での前記タグの検出時刻との差が所定時間内の場合に、前記荷物の宅配受付の決済操作を可能にする
請求項1に記載の宅配受付装置。
【請求項3】
前記決済操作部は、
前記荷物のサイズと前記荷物の重量とに基づいて前記荷物の配送料金を算出し、
前記計測部は、
前記配送料金をさらに含むタグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を前記記憶部に登録する
請求項1に記載の宅配受付装置。
【請求項4】
前記決済操作部は、
前記収納された荷物に装着された前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致しない場合に、前記荷物の宅配受付の決済操作を不可能にする
請求項1に記載の宅配受付装置。
【請求項5】
前記決済操作部は、
前記収納された荷物に装着された前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致しない場合に、収納された荷物を取り出すことを促すことをユーザに報知する
請求項4に記載の宅配受付装置。
【請求項6】
コンピュータが、
タグが装着された荷物のサイズと前記荷物の重量とを計測し、前記荷物のサイズと前記荷物の重量と前記タグの識別情報とを含むタグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を自装置の記憶部に登録し、
前記荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に前記荷物が前記ロッカー部に収納された場合、前記荷物に装着された前記タグからタグ登録情報を検出し、
前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、前記荷物の宅配受付の決済操作を可能にする
宅配受付方法。
【請求項7】
タグが装着された荷物のサイズと前記荷物の重量とを計測し、前記荷物のサイズと前記荷物の重量と前記タグの識別情報とを含むタグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を自装置の記憶部に登録し、
前記荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に前記荷物が前記ロッカー部に収納された場合、前記荷物に装着された前記タグからタグ登録情報を検出し、
前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、前記荷物の宅配受付の決済操作を可能にする処理を、コンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、宅配受付装置、宅配受付方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
宅配業界において、慢性的な人材の不足が問題化している。これは、EC市場拡大に伴う宅配取扱数量の増加と、労働時間を適正にしていく働き方改革に伴うリソースの現象が原因となっている。これらの問題を解決するためには、業務を無人化、セルフ化による業務効率化が必要である。
【0003】
コンビニエンスストアなどの宅配の受付業務は、有人で実施されている。その際、サイズを計測し、POSへのデータ入力、伝票情報の入力を行うなどをレジで実施する必要がある。これらの作業は、レジに清算待ちの利用者の列を発生させてしまう問題があった。それを解決するために無人受付の手法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、貨物を収納する収納容積の異なる複数の収納ボックスと、少なくとも貨物の寸法を測定する測定手段と、測定手段で測定された前記貨物の寸法から該貨物を収納できる最小容積の空き収納ボックスを前記複数の収納ボックスの中から選択し該収納ボックスを開錠する制御手段と、を備えるロッカーシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に係る技術では、決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用が可能であることが課題である。
【0007】
本開示は、そのような課題を鑑みることによって、決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用を低減することができる宅配受付装置、宅配受付方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の宅配受付装置は、
タグが装着された荷物のサイズと前記荷物の重量とを計測し、前記荷物のサイズと前記荷物の重量と前記タグの識別情報とを含むタグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を自装置の記憶部に登録する計測部と、
前記荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に前記荷物が前記ロッカー部に収納された場合、前記荷物に装着された前記タグからタグ登録情報を検出するタグ検出部と、
前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、前記荷物の宅配受付の決済操作を可能にする決済操作部とを備える。
【0009】
本開示の宅配受付方法は、
コンピュータが、
タグが装着された荷物のサイズと前記荷物の重量とを計測し、前記荷物のサイズと前記荷物の重量と前記タグの識別情報とを含むタグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を自装置の記憶部に登録し、
前記荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に前記荷物が前記ロッカー部に収納された場合、前記荷物に装着された前記タグからタグ登録情報を検出し、
前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、前記荷物の宅配受付の決済操作を可能にする。
【0010】
本開示のプログラムは、
タグが装着された荷物のサイズと前記荷物の重量とを計測し、前記荷物のサイズと前記荷物の重量と前記タグの識別情報とを含むタグ登録情報を前記タグに登録すると共に、前記タグ登録情報を自装置の記憶部に登録し、
前記荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に前記荷物が前記ロッカー部に収納された場合、前記荷物に装着された前記タグからタグ登録情報を検出し、
前記タグから検出されたタグ登録情報と前記記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、前記荷物の宅配受付の決済操作を可能にする処理を、コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示は、決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1の実施形態に係る宅配受付装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】第2の実施形態に係る宅配受付装置の構成の一例を示す外形図である。
【
図3】第2の実施形態に係る宅配受付装置のロッカー部の構成の一例を示す外形図である。
【
図4】第2の実施形態に係る宅配受付装置の計測部の構成の一例を示す外形図である。
【
図5】第2の実施形態に係る宅配受付装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】第2の実施形態に係る宅配受付装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図7】第2の実施形態に係る宅配受付装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図8】第2の実施形態に係る宅配受付装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図9】本実施形態に係るコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施形態)
まず、
図1を用いて、第1の実施形態に係る宅配受付装置1の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る宅配受付装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、宅配受付装置1は、計測部10、タグ検出部22、決済操作部30を備える。計測部10は、タグが装着された荷物のサイズと荷物の重量とを計測する。計測部10は、荷物のサイズと荷物の重量とタグの識別情報とを含むタグ登録情報をタグに登録すると共に、タグ登録情報を自装置の記憶部に登録する。タグ検出部22は、荷物を収納するためのロッカー部において、計測後に荷物がロッカー部に収納された場合、荷物に装着されたタグからタグ登録情報を検出する。決済操作部30は、タグから検出されたタグ登録情報と記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、荷物の宅配受付の決済操作を可能にする。
【0015】
宅配受付装置1は、タグを用いることによって、決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用を低減することができる。
【0016】
(第2の実施形態)
続いて、
図2-
図5を用いて、第2の実施形態に係る宅配受付装置2の構成について説明する。
図2は、第2の実施形態に係る宅配受付装置2の構成の一例を示す外形図である。
図3は、第2の実施形態に係る宅配受付装置2の計測部10の構成の一例を示す外形図である。
図4は、第2の実施形態に係る宅配受付装置2の収納部20の構成の一例を示す外形図である。また、
図5は、第2の実施形態に係る宅配受付装置2の構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図2-
図5に示すように、宅配受付装置2は、宅配受付業務を無人で実施するための装置である。宅配受付装置2は、計測部10、収納部20及び決済操作部30を備える。計測部10は、ユーザによってタグ70が装着された荷物のサイズ及び重量を計測する。タグ70は、例えばRFIDタグである。収納部20は、計測された荷物を収納する。決済操作部30は、荷物の宅配受付のためのユーザ操作を受け付け、計測された荷物の宅配受付のための決済を実行する。
【0018】
具体的には、計測部10は、3辺計測部11、重量計測部12、タグ登録部13を備える。
3辺計測部11は、例えば深度カメラであり、取得された深度を用いて3次元データでの物体の高さと深度マップとから、荷物の縦、横及び高さの3辺の長さである3辺のサイズを計測する。また、3辺計測部11は、サイズを計測した計測日時を取得する。
【0019】
重量計測部12は、例えば電子ばかりであり、荷物の重量を計測する。また、重量計測部12は、重量を計測した計測日時を取得する。サイズが計測した計測時刻と重量が計測した計測時刻とは同時刻であることが想定されるが、別々の時刻であってもよい。
【0020】
タグ登録部13は、荷物のサイズと重量との計測後、荷物に装着されたタグ70からタグ識別情報を読み取る。タグ識別情報は、例えばタグ70の固有番号である。そして、タグ登録部13は、荷物のサイズと荷物の重量とタグの識別情報とを含むタグ登録情報をタグ70に登録すると共に、タグ登録情報を自装置の記憶部40に登録する。ここで、タグ登録部13は、計測部10内のいずれの場所にタグ70がある場合でも、タグ70からタグ識別情報を読み取れるように設置される。また、タグ登録部13は、サイズ及び重量の計測時刻をさらに含むタグ登録情報をタグ70に登録すると共に、タグ登録情報を自装置の記憶部40に登録してもよい。なお、タグ登録情報は、上述の一例に限られず、各々設定できる。
【0021】
収納部20は、複数のロッカー部21を備える。複数のロッカー部21は、計測部10によって計測された荷物を収納する。複数のロッカー部21は、ユーザが計測された荷物のサイズに合わせて収納できるように、ロッカー(大)とロッカー(小)など荷物の収納面積がそれぞれ異なる。
【0022】
各ロッカー部21は、タグ検出部22及び開閉制御部23を備える。
タグ検出部22は、例えばRFIDリーダライタであり、計測後に荷物がロッカー部21に収納された場合、荷物に装着されたタグ70からタグ登録情報を検出する。
開閉制御部23は、ロッカー部21の扉の開閉を制御する。
【0023】
決済操作部30は、表示部31、操作部32、情報取得部33、印刷部34及び決済部35を備える。
表示部31は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、ユーザに対して宅配受付装置2を利用して荷物を宅配するための各案内を表示する。
操作部32は、例えばタッチパネルであり、ユーザの各操作を受け付ける。
情報取得部33は、例えばQRリーダであり、QRコード(登録商標)等からユーザの荷物の宅配のための事前登録情報を取得する。事前登録情報は、荷物の宅配のための宅配先、宅配元、宅配サービス、宅配会社等の情報を含む。なお、情報取得部33は、操作部32においてユーザに入力された情報から事前登録情報を取得してもよい。事前登録情報の宅配元は、収納部20の所在地から決定されてもよい。
【0024】
印刷部34は、例えばレシートプリンタであり、荷物の配送の決済が完了した場合に受領確認を印刷する。
決済部35は、例えばICカードリーダであり、ユーザのICカードを読み取り、配送料金の決済操作を実行する。決済部35は、荷物の宅配のためのユーザの事前登録情報、荷物のサイズ及び荷物の重量に基づいて、配送料金を算出する。ここで、決済部35は、タグ検出部22によってタグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部40に記憶されたタグ登録情報とが一致するか否かに基づいて、荷物の宅配受付の決済操作を可能にするか否かを決定する。具体的には、決済部35は、タグ検出部22によってタグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致する場合、荷物の宅配受付の決済操作を可能にする。一方、決済部35は、タグ検出部22によってタグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部に登録されたタグ登録情報とが一致しない場合、荷物の宅配受付の決済操作を可能にしない。
【0025】
また、決済部35は、タグ検出部22によってタグ70からから検出されたタグ登録情報に含まれる計測時刻とロッカー部21でのタグ70の検出時刻との差が所定時間内の場合に、荷物の宅配受付の決済操作を可能にする。
【0026】
記憶部40は、タグ登録情報、荷物の宅配のためのユーザの事前登録情報等の情報を記憶する。
外部通信部50は、通信インターフェースであり、外部機器と通信する。
制御部60は、計測部10、収納部20、決済操作部30、記憶部40及び外部通信部50を制御する。
【0027】
続いて、
図6-
図8を用いて、第2の実施形態に係る宅配受付装置2の動作について説明する。
図6-
図8は、第2の実施形態に係る宅配受付装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0028】
図6に示すように、まず、宅配受付装置2の決済操作部30の表示部31は、ユーザに対して、宅配受付装置2の利用案内を表示する(ステップS101)。次に、操作部32は、ユーザの操作があるか否かを判定する(ステップS102)。ユーザの操作がないと判定された場合(ステップS102のNO)、処理はステップS101戻る。一方、ユーザの操作があると判定された場合(ステップS102のYES)、表示部31は、ユーザに対して、荷物にタグ70を装着することをユーザに促す案内を表示する(ステップS103)。ユーザは、当該案内を確認した後、荷物にタグ70を装着する。ここで、タグ70は、荷物に装着されると簡単に取り外せないようになっている。
【0029】
次に、ユーザは、宅配受付装置2に荷物の宅配のための事前登録があるか否かを操作部32において選択する(ステップS104)。事前登録情報は、荷物の宅配のための宅配先、宅配元、宅配サービス、宅配会社等の情報を含む。なお、事前登録情報の宅配元は、収納部20の所在地から決定されてもよい。ユーザの事前登録がある場合、ユーザにはQRコードが割り当てられている。ユーザによって事前登録があるが選択された場合(ステップS104のYES)、情報取得部33は、QRコードを読み取り、QRコードから事前登録情報を取得する(ステップS105)。そして、処理はステップS107に進む。一方、ユーザによって事前登録があるが選択されなかった場合(ステップS104のNO)、ユーザは、事前登録情報を操作部32に入力する。そして、情報取得部33は、ユーザによって操作部32に入力された事前登録情報を取得する(ステップS106)。ステップS106において、宅配受付装置2は、ユーザが事前登録情報を操作部32に入力した際にQRコードをユーザに割り当ててもよい。その場合、情報取得部33は、QRコードを読み取り、QRコードから事前登録情報を取得する。そして、処理はステップS107に進む。
【0030】
次に、ステップS107の処理では、表示部31は、計測部10に荷物を置くことをユーザに促すための案内を表示する。ユーザは、当該案内を確認した後、計測部10に荷物を置く。
【0031】
次に、計測部10のタグ登録部13は、計測部10で荷物に装着されたタグ70を検出する(ステップS108)。タグ70が検出できなかった場合(ステップS108のNO)、処理はステップS107に戻る。一方、タグ70が検出できた場合(ステップS108のYES)、3辺計測部11は、荷物のサイズを計測する(ステップS109)。この際、3辺計測部11は、荷物の3辺サイズの計測日時も同時に取得する。次に、重量計測部12は、荷物の重量を計測する(ステップS110)。この際、重量計測部12は、荷物の重量の計測日時も同時に取得する。サイズが計測した計測時刻と重量が計測した計測時刻とは同時刻であることが想定されるが、別々の時刻であってもよい。
【0032】
次に、決済操作部30の決済部35は、荷物を宅配するための宅配料金を算出する(ステップS111)。具体的には、決済部35は、宅配先、宅配元、宅配サービス及び宅配会社等の情報を含む事前登録情報、並びに、荷物の3辺サイズ及び荷物の重量を含む荷物の測定情報に基づいて、宅配料金を算出する。そして、表示部31は、算出された宅配料金を表示する。
【0033】
次に、計測部10のタグ登録部13は、荷物に装着されたタグ70からタグ識別情報を読み取り、タグ70のタグ識別情報、荷物の事前登録情報、測定情報、宅配料金及び計測日時を含むタグ登録情報をタグ70に登録する(ステップS112)。次に、タグ登録部13は、当該タグ登録情報を記憶部40に登録する(ステップS113)。
【0034】
次に、収納部20は、利用可能な収納部20のロッカー部21を決定する。収納部20は、他のユーザによって利用中でないロッカー部21を利用可能とする。また、収納部20は、荷物のサイズに対応するロッカー部21を利用可能とする。決済操作部30の表示部31は、決定された利用可能なロッカー部21をユーザが選択できるように表示する(ステップS114)。そして、ユーザは、操作部32において表示されたロッカー部21の中から荷物を収納するロッカー部21を選択する。
【0035】
次に、ユーザに選択されたロッカー部21の開閉制御部23は、扉を開錠する(ステップS115)。そして、ユーザは、開錠されたロッカー部21に荷物を収納する。次に、タグ検出部22は、ロッカー部21で収納された荷物に装着されたタグ70を検出する(ステップS116)。ロッカー部21内でタグ70が検出できた場合(ステップS116のYES)、タグ検出部22は、タグ70に登録されたタグ登録情報を検出し、タグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部40に登録されたタグ登録情報とが一致するか否かを判定する(ステップS117)。タグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部40に登録されたタグ登録情報とが一致すると判定された場合(ステップS117のYES)、処理はステップS118に進む。一方、タグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部40に登録されたタグ登録情報とが一致しないと判定された場合(ステップS117のNO)、処理はステップS124に進む。
【0036】
次に、ステップS118では、タグ検出部22は、タグ70から検出されたタグ登録情報に含まれる計測時刻が現在時刻から所定時間内であるか否かを判定する。当該判定は、タグ70が荷物から取り外されて異なる荷物に装着されることを防ぎ、決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用を低減するものである。当該所定時間は、例えばタグ70を荷物から取り外すのに必要な時間を考慮して決定される。タグ70に記憶された計測時刻が現在時刻から所定時間内であると判定された場合(ステップS118のYES)、処理はステップS119に進む。一方、タグ70に記憶された計測時刻が現在時刻から所定時間内でないと判定された場合(ステップS118のNO)、処理はステップS124に進む。
【0037】
次に、ステップS119では、開閉制御部23は、ロッカー部21の扉を施錠する。次に、表示部31は、決済方法をユーザに選択させるメニューを表示する(ステップS120)。決済方法は、例えば電子マネー決済、ICカード決済、クレジット決済又はQRコード決済である。そして、ユーザは、操作部32において決済方法を選択する。次に、表示部31は、決済実行依頼を表示する(ステップS121)。ユーザは、決済実行依頼を確認し、操作部32において配送料金を支払う、つまり決済を実行する。次に、決済部35は、配送料金が支払い済みか否かを判定する(ステップS122)。配送料金が支払い済みと判定された場合(ステップS122のYES)、印刷部34は、受領証を発行する(ステップS123)。そして、処理は終了する。一方、配送料金が支払い済みでない判定された場合(ステップS122のNO)、処理はステップS121に戻る。
【0038】
また、ステップS124では、表示部31は、ユーザにロッカー部21から荷物を取り出ことを促すガイダンスを表示する(ステップS124)。ユーザは、当該表示に従ってロッカー部21から荷物を取り出す。次に、開閉制御部23は、荷物を取り出された後、ロッカー部21の扉を施錠する(ステップS125)。そして、処理は終了する。
なお、タグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部40に登録されたタグ登録情報とが一致しないと判定された場合(ステップS117のNO)、宅配受付装置2は、ロッカー部21が不正利用されている可能性がある旨を外部に通知してもよい。例えば、表示部31は、ロッカー部21が不正利用されている可能性がある旨の通知を表示する。
【0039】
上述したように、第2の実施形態に係る宅配受付装置2は、ロッカー部21に収納された荷物に装着されたタグ70から検出されたタグ登録情報と記憶部40に登録された計測時のタグ登録情報とが一致する場合のみ、荷物の決済を行う。宅配受付装置2は、決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用を低減することができる。
【0040】
また、宅配受付装置2は、計測部10における荷物のサイズ及び重量の計測時刻がロッカー部21でタグ70が検出された時刻から所定時間内である場合のみ、荷物の決済を行う。宅配受付装置2は、タグ70が荷物から取り外されて異なる荷物に装着されることを防ぎ、決済のために計測された荷物と異なる荷物をロッカーに収納するような不正利用を低減することができる。
【0041】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0042】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置及び各機能(処理)を、
図19に示すような、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ1001及び記憶装置であるメモリ1002を有するコンピュータ1000により実現してもよい。例えば、メモリ1002に実施形態における方法(映像処理方法)を行うためのプログラムを格納し、各機能を、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001で実行することにより実現してもよい。
【0043】
これらのプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【符号の説明】
【0044】
1、2 宅配受付装置
10 計測部
11 3辺計測部
12 重量計測部
13 タグ登録部
20 収納部
21 ロッカー部
22 タグ検出部
23 開閉制御部
30 決済操作部
31 表示部
32 操作部
33 情報取得部
34 印刷部
35 決済部
40 記憶部
50 外部通信部
60 制御部
70 タグ
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ