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特開2024-126738プロジェクターの投射方法、プロジェクター、及びプロジェクターの制御プログラム
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  • 特開-プロジェクターの投射方法、プロジェクター、及びプロジェクターの制御プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126738
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】プロジェクターの投射方法、プロジェクター、及びプロジェクターの制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20240912BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240912BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20240912BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240912BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20240912BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240912BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALN20240912BHJP
【FI】
H04N5/74 Z
G03B21/00 D
G03B21/14 Z
G09G5/00 510B
G09G5/38 100
G09G5/37 600
G06F3/04845
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035333
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】吉村 順
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
2K203FA02
2K203FA22
2K203FA25
2K203FA62
2K203FA82
2K203HB05
2K203KA42
2K203MA23
5C058BA35
5C058EA02
5C182AA03
5C182AA04
5C182AC03
5C182AC39
5C182BA01
5C182BA03
5C182CA32
5C182CB42
5C182CC26
5E555AA01
5E555BA29
5E555BB29
5E555BC13
5E555CA17
5E555CB20
5E555CC26
5E555DA03
5E555DB53
5E555DC19
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】プロジェクターの補正対象画像を移動する際のユーザーの利便性を向上する。
【解決手段】プロジェクター100の投射方法は、形状補正の対象である補正対象画像PCをスクリーンSCに投射することと、補正対象画像PCがスクリーンSCに投射されているときに、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲を示すガイド画像PGをスクリーンSCに投射することと、を含む。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、
前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、
を含む、プロジェクターの投射方法。
【請求項2】
ユーザーから前記ガイド画像の色を変更する操作を受け付けることと、
前記操作に応じて、前記ガイド画像の色を変更することと、
を更に含む、請求項1に記載のプロジェクターの投射方法。
【請求項3】
前記ガイド画像は、前記補正対象画像を囲み、前記ガイド画像の外周を示す線画像を含む、請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターの投射方法。
【請求項4】
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記補正対象画像の外周の少なくとも一部が前記線画像の位置に到達したときに、前記補正対象画像の前記投射面における位置の移動を停止させること、
を更に含む、請求項3に記載のプロジェクターの投射方法。
【請求項5】
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記補正対象画像の外周と前記線画像との間の距離に応じて、前記補正対象画像の移動速度を変更すること、
を更に含む、請求項3に記載のプロジェクターの投射方法。
【請求項6】
前記補正対象画像は、矩形の画像であって、
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記補正対象画像と前記線画像との間の距離に応じて、前記線画像の表示態様を変更すること、
を更に含む、請求項3に記載のプロジェクターの投射方法。
【請求項7】
光学装置と、
プロセッサーと、を含み、
前記プロセッサーは、
形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、
前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、
を実行する、プロジェクター。
【請求項8】
形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、
前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、
をプロセッサーに実行させる、プロジェクターの制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクターの投射方法、プロジェクター、及びプロジェクターの制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクターの投射方法に関する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、方向キーの操作によって、調整点としての入力画像の角部を移動させることが可能であり、投写面に投写される入力画像を見ながら、例えば左上の角部を必要な量だけ右下に移動させ、入力画像の台形歪を補正可能なプロジェクターが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-195634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術では、入力画像の画像光は、光源からの光を、入力画像の画像データに応じて駆動される光変調装置によって変調することで生成される。ここで、光変調装置が例えば液晶パネルであれば、当該液晶パネルは最大画素数、すなわち最大使用範囲を有する。よって、当該液晶パネルの最大使用範囲を超えるような入力画像の移動が行われると、入力画像の一部は投写面に投射されずに消失する。
そのため、ユーザーは入力画像の移動の過程で入力画像の一部が消えたことを認識して初めて入力画像の移動量に限界があることを把握することとなる。換言すれば、ユーザーは、予め入力画像の移動可能な範囲を認識することができない。このような問題は、光変調装置がDMD(Digital Micromirror Device)であっても同様に生じる。そこで、入力画像を移動する際のユーザーの利便性を改善する余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、を含む、プロジェクターの投射方法である。
【0006】
本開示の他の一態様は、光学装置と、プロセッサーと、を含み、前記プロセッサーは、形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、を実行する、プロジェクターである。
【0007】
本開示の更に別の一態様は、形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、をプロセッサーに実行させる、プロジェクターの制御プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係るプロジェクターの構成の一例を示す図。
図2】プロジェクターの第1制御部の構成の一例を示す図。
図3】初期状態における画像投射システムの構成の一例を示す図。
図4】第1状態の補正対象画像、及び線画像の一例を示す図。
図5】第2状態の補正対象画像、及び線画像の一例を示す図。
図6】プロジェクターの第1制御部の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター100の構成の一例を示す図である。
画像投射システム1は、プロジェクター100と、画像供給装置200と、を備える。
【0010】
画像供給装置200は、例えばパーソナルコンピューター等で構成され、プロジェクター100に対して補正対象画像PCを供給する。画像供給装置200は、例えば、Ethernet(登録商標)ケーブルを介して、補正対象画像PCをプロジェクター100に送信する。補正対象画像PCは、プロジェクター100が形状補正の対象として使用する画像である。
補正対象画像PCについては、図3図5を参照して更に説明する。
【0011】
本実施形態では、画像供給装置200は、プロジェクター100と、Ethernet(登録商標)ケーブル等によって有線通信可能に接続されるが、Wi-Fi(登録商標)等によって無線通信可能に接続されてもよい。
本実施形態では、画像供給装置200が、パーソナルコンピューターで構成されるが、画像供給装置200が、タブレット端末、又はスマートフォン等で構成されてもよい。
【0012】
プロジェクター100は、画像光PLをスクリーンSCの投射領域RSに投射する。また、プロジェクター100は、スクリーンSC上に投射画像PJを表示するように、画像光PLを投射する。投射画像PJは、補正対象画像PCと、ガイド画像PGとを含む。
ガイド画像PGは、補正対象画像PC等の投射画像PJを投射可能な最大の範囲を示す。
ガイド画像PGについては、図3図5を参照して更に説明する。
【0013】
次に、図1を参照して、プロジェクター100の構成について説明する。
図1に示すように、プロジェクター100は、投射部110と、投射部110を駆動する駆動部120とを備える。投射部110は、光学的な画像の形成を行い、スクリーンSCに画像光PLを投射する。なお、本実施形態では、投射部110は、投射画像PJに対応する画像光PLをスクリーンSCに投射する。
投射部110は、光源部111、光変調装置112及び投射光学系113を備える。駆動部120は、光源駆動部121及び光変調装置駆動部122を備える。
スクリーンSCは、「投射面」の一例に対応する。
投射部110は、「光学装置」の一例に対応する。
【0014】
光源部111は、光源を備える。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、レーザー光源等の固体光源である。
本実施形態では、光源部111の光源が固体光源である場合について説明するが、これに限定されない。光源部111の光源が、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ光源でもよい。
【0015】
また、光源部111は、光源が発した光を光変調装置112に導くリフレクター、及び補助リフレクターを備えてもよい。更に、光源部111は、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群、偏光板、又は光源が発した光の光量を光変調装置112に至る経路上で低減させる調光素子等を備えてもよい。
光源駆動部121は、内部バス107に接続され、同じく内部バス107に接続された第1制御部150の指示に従って、光源部111の光源を点灯、及び消灯させ、光源の出力を制御する。
【0016】
光変調装置112は、例えば、R、G及びBの三原色に対応した3枚の液晶パネル115を備える。Rは赤色を示し、Gは緑色を示し、Bは青色を示す。すなわち、光変調装置112は、R色光に対応する液晶パネル115と、G色光に対応する液晶パネル115と、B色光に対応する液晶パネル115とを備える。
光源部111が発する光はRGBの3色の色光に分離され、それぞれ対応する液晶パネル115に入射される。3枚の液晶パネル115の各々は、透過型の液晶パネルであり、透過する光を変調して画像光PLを生成する。各液晶パネル115を通過して変調された画像光PLは、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系113に射出される。
液晶パネル115における表示可能な範囲は、ガイド画像PGが示す投射画像PJを投射可能な最大の範囲に対応する。
本実施形態では、光変調装置112が光変調素子として透過型の液晶パネル115を備える場合について説明するが、これに限定されない。光変調素子は反射型の液晶パネルでもよいし、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)でもよい。
【0017】
光変調装置112は、光変調装置駆動部122によって駆動される。光変調装置駆動部122は、画像処理部145に接続される。
光変調装置駆動部122には、画像処理部145からR,G,Bの各原色に対応する画像データが入力される。光変調装置駆動部122は、入力された画像データを液晶パネル115の動作に適したデータ信号に変換する。光変調装置駆動部122は、変換したデータ信号に基づいて、各液晶パネル115の各画素に電圧を印加し、各液晶パネル115に画像を描画する。
【0018】
投射光学系113は、入射された画像光PLをスクリーンSC上に結像させる投射レンズ、ミラー等を備える。また、投射光学系113は、スクリーンSCに投射される画像を拡大又は縮小させるズーム機構、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構、及び、画像光PLの投射方向を調整するレンズシフト機構等を備える。
【0019】
プロジェクター100は、操作部131、リモコン受光部133、入力インターフェース135、記憶部137、第1通信インターフェース141、フレームメモリー143、画像処理部145、及び第1制御部150を更に備える。入力インターフェース135、記憶部137、第1通信インターフェース141、画像処理部145、及び第1制御部150は、内部バス107を介して相互にデータ通信可能に接続される。
【0020】
操作部131は、プロジェクター100の筐体表面に設けられた各種のボタンやスイッチを備え、これらのボタンやスイッチの操作に対応した操作信号を生成して、入力インターフェース135に出力する。操作部131は、方向を指示する4つのボタンを有する。4つのボタンは、上方向ボタンBU、下方向ボタンBD、左方向ボタンBL、及び右方向ボタンBRで構成される。入力インターフェース135は、操作部131から入力された操作信号を第1制御部150に出力する回路を備える。
【0021】
リモコン受光部133は、リモコン5から送信される赤外線信号を受光し、受光した赤外線信号をデコードして操作信号を生成する。リモコン受光部133は、生成した操作信号を入力インターフェース135に出力する。入力インターフェース135は、リモコン受光部133から入力された操作信号を第1制御部150に出力する回路を備える。
【0022】
記憶部137は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気的記録装置、又は、フラッシュメモリー、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶素子を用いた記憶装置である。記憶部137は、第1制御部150が実行するプログラム、第1制御部150が処理したデータ、及び画像データ等を記憶する。
【0023】
第1通信インターフェース141は、画像供給装置200とEthernet(登録商標)規格に従って通信を実行する通信インターフェースである。第1通信インターフェース141は、Ethernet(登録商標)ケーブルを接続するコネクター、及びコネクターを伝送される信号を処理するインターフェース回路を備える。第1通信インターフェース141は、コネクター及びインターフェース回路を有するインターフェース基板であり、第1制御部150の第1プロセッサー150A等が実装されるメイン基板に接続される。或いは、第1通信インターフェース141を構成するコネクター及びインターフェース回路が、第1制御部150のメイン基板に実装される。第1通信インターフェース141は、画像供給装置200から画像データ等を受信する。
【0024】
第1制御部150は、第1メモリー150B及び第1プロセッサー150Aを備える。
第1メモリー150Bは、第1プロセッサー150Aが実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第1メモリー150Bは、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置によって構成される。また、第1メモリー150Bは、第1プロセッサー150Aのワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。第1メモリー150Bは、第1制御部150によって処理されるデータ、及び第1プロセッサー150Aが実行する第1制御プログラムPGM1等を記憶する。
【0025】
第1プロセッサー150Aは、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第1プロセッサー150Aとして機能する構成であってもよい。第1プロセッサー150Aは、第1制御プログラムPGM1を実行してプロジェクター100の各部を制御する。例えば、第1プロセッサー150Aは、操作部131及びリモコン5によって受け付けた操作に対応した画像処理の実行指示と、この画像処理に用いるパラメーターとを画像処理部145に出力する。パラメーターには、例えば、スクリーンSCに投射する画像の幾何的な歪みを補正するための幾何補正パラメーター等が含まれる。また、第1プロセッサー150Aは、光源駆動部121を制御して光源部111の点灯と消灯とを制御し、また光源部111の出力、すなわち光量を調整する。
第1プロセッサー150Aは、「プロセッサー」の一例に対応する。
【0026】
第1プロセッサー150Aは、第1メモリー150Bの一部または全部、及び、その他の回路と統合されたSoC(System on Chip)で構成されてもよい。また、第1プロセッサー150Aは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。第1プロセッサー150Aの機能の全てを、ハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0027】
画像処理部145、及びフレームメモリー143は、例えば、集積回路によって構成することができる。集積回路は、LSI(Large-Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)を含む。PLDには、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、プロセッサーと集積回路との組み合わせであってもよい。プロセッサーと集積回路との組み合わせは、マイクロコントローラー(MCU)、SoC(System-on-a-chip)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
【0028】
画像処理部145は、第1通信インターフェース141から入力された画像データをフレームメモリー143に展開する。フレームメモリー143は、複数のバンクを備える。各バンクは、1フレーム分の画像データを書き込み可能な記憶容量を有する。フレームメモリー143は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)によって構成される。
【0029】
画像処理部145は、フレームメモリー143に展開した画像データに対して、例えば、解像度変換処理、又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行う。
また、画像処理部145は、垂直同期信号の入力フレーム周波数を描画周波数に変換した垂直同期信号を生成する。生成した垂直同期信号を出力同期信号という。画像処理部145は、生成した出力同期信号を光変調装置駆動部122に出力する。
【0030】
次に、図2を参照してプロジェクター100の第1制御部150の構成について説明する。図2は、プロジェクター100の第1制御部150の構成の一例を示す図である。第1制御部150は、プロジェクター100の動作を制御する。
図2に示すように、第1制御部150は、操作受付部151と、第1画像投射部152と、第2画像投射部153と、第1通信制御部154と、第1画像記憶部155と、を備える。具体的には、第1制御部150の第1プロセッサー150Aが、第1メモリー150Bに記憶された第1制御プログラムPGM1を実行することによって、操作受付部151、第1画像投射部152、第2画像投射部153、及び第1通信制御部154、として機能する。また、第1制御部150の第1プロセッサー150Aが、第1メモリー150Bに記憶された第1制御プログラムPGM1を実行することによって、第1メモリー150Bを、第1画像記憶部155として機能させる。
第1制御プログラムPGM1は、「制御プログラム」の一例に対応する。
【0031】
第1画像記憶部155は、補正対象画像PCと、ガイド画像PGと、を記憶する。補正対象画像PCは、第1画像投射部152によって、画像供給装置200から受け付けられ、第1画像投射部152によって、第1画像記憶部155に記憶される。ガイド画像PGは、第2画像投射部153によって生成され、第2画像投射部153によって、第1画像記憶部155に記憶される。
【0032】
第1画像投射部152は、補正対象画像PCを画像供給装置200から受け付けて、補正対象画像PCを第1画像記憶部155に記憶させる。また、第1画像投射部152は、補正対象画像PCをスクリーンSCに投射する。
【0033】
また、第1画像投射部152は、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置を移動する第1操作Q1を受け付けた場合に、第1操作Q1に対応する方向に補正対象画像PCを移動する。本実施形態では、第1操作Q1は、例えば、操作部131に配置された上方向ボタンBU、下方向ボタンBD、左方向ボタンBL、及び右方向ボタンBRのいずれか1つを押下する操作である。
【0034】
本実施形態では、第1操作Q1が、操作部131に対する操作である場合について説明するが、これに限定されない。第1操作Q1が、例えば、リモコン5に対する操作であってもよい。
【0035】
また、第1画像投射部152は、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置を移動する第1操作Q1を受け付けた場合に、補正対象画像PCとガイド画像PGの線画像PGAとの間の距離Lを検出する。第1画像投射部152は、例えば、液晶パネル115に表示された補正対象画像PCとガイド画像PGの線画像PGAとの間の距離を、距離Lとして検出する。距離Lは、補正対象画像PCの移動方向における、補正対象画像PCとガイド画像PGの線画像PGAとの間の距離である。距離Lは、例えば、画素数、ピクセル数で表す。
【0036】
そして、第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下である場合に、補正対象画像PCの移動速度VMを減速する。例えば、第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下である場合に、補正対象画像PCの移動速度VMを第1速度VM1から第1速度VM1よりも小さい第2速度VM2に減速する。第1速度VM1は、例えば、20ピクセル/秒であり、第2速度VM2は、例えば、10ピクセル/秒である。
【0037】
本実施形態では、第1画像投射部152は、例えば、距離Lが第1閾値TH1に到達したときに、補正対象画像PCの移動速度VMをステップ的に減速する場合について説明するが、これに限定されない。第1画像投射部152は、例えば、距離Lが第1閾値TH1以下の場合に、距離Lに応じて、移動速度VMをランプ状に減速してもよい。例えば、第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下の場合に、距離Lに比例して移動速度VMを設定してもよい。
【0038】
また、第1画像投射部152は、距離Lが零に到達したとき、すなわち、補正対象画像PCの四隅の少なくともいずれか1つが線画像PGAの位置に到達したときに、補正対象画像PCの移動を停止する。
第1画像投射部152の処理については、図3図5を参照して更に説明する。
【0039】
第2画像投射部153は、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲を示すガイド画像PGを生成する。ガイド画像PGは、線画像PGAを含む。線画像PGAは、補正対象画像PCを囲み、ガイド画像PGの外周を示す。換言すれば、線画像PGAは、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲の外周を示す。線画像PGAは、例えば白色の線である。また、線画像PGAは、図1を参照して説明したように、液晶パネル115における表示可能な範囲の外周を示す。
【0040】
また、第2画像投射部153は、ユーザーから線画像PGAの色を変更する第2操作Q2を受け付けた場合に、第2操作Q2に応じて、線画像PGAの色を変更する。
例えば、線画像PGAの色を白色から黄色に変更する第2操作Q2を受け付けた場合には、第2画像投射部153が、線画像PGAの色を白色から黄色に変更する。このように、第2画像投射部153が第2操作Q2に応じて、線画像PGAの色を変更するため、ユーザーは、線画像PGAの色を所望する色で表示できる。
本実施形態では、第2画像投射部153は、ユーザーの第2操作Q2に応じて、線画像PGAの色を変更する場合について説明するが、これに限定されない。第2画像投射部153は、ユーザーの操作に応じて、線画像PGAの表示形態を変更してもよい。線画像PGAの表示形態は、線画像PGAの色、線種、及び太さを含む。
【0041】
また、第2画像投射部153は、第1画像投射部152が検出した距離Lが第2閾値TH2以下である場合に、線画像PGAの表示態様を変更する。第2閾値TH2は、第1閾値TH1よりも大きくてもよいし、第1閾値TH1よりも小さくてもよいし、第1閾値TH1と同一値でもよい。表示態様は、線画像PGAの線の太さ、線種、及び線の色を含む。
本実施形態では、例えば、第2閾値TH2が、第1閾値TH1と同一値である場合について説明する。第1閾値TH1及び第2閾値TH2は、例えば、50ピクセルである。
【0042】
また、本実施形態では、第2画像投射部153は、第1画像投射部152が検出した距離Lが零に到達したとき、すなわち、補正対象画像PCの四隅の少なくともいずれか1つが線画像PGAの位置に到達したときに、線画像PGAの表示態様を変更する。
本実施形態では、第2画像投射部153は、例えば、第1画像投射部152が検出した距離Lが第2閾値TH2以下であるときに、線画像PGAの線の太さを変更し、距離Lが零に到達したときに、線画像PGAの線の色を変更する。
第2画像投射部153の処理については、図3図5を参照して更に説明する。
【0043】
第1通信制御部154は、第1通信インターフェース141を介して、画像供給装置200から補正対象画像PCを受信する。
【0044】
次に、図3図5を参照して、第1画像投射部152、及び第2画像投射部153の処理について説明する。まず、図3を参照して、初期状態においてスクリーンSCに表示される補正対象画像PC、及びガイド画像PGについて説明する。
【0045】
図3は、初期状態における画像投射システム1の構成の一例を示す図である。図3に示すように、画像投射システム1は、プロジェクター100と、画像供給装置200と、を備える。画像供給装置200は、プロジェクター100に補正対象画像PCを送信する。プロジェクター100は、補正対象画像PCとガイド画像PGとをスクリーンSCに投射する。
本実施形態では、初期状態において、幾何学補正のうち、いわゆる、台形補正が完了している場合について説明する。すなわち、図3に示すように、初期状態において、スクリーンSCに表示される補正対象画像PC1は、長方形状である。また、補正対象画像PC1は、スクリーンSCの中央部に表示される。補正対象画像PC1は、初期状態における補正対象画像PCである。
【0046】
また、図3に示すように、ガイド画像PGは、線画像PGAで構成される。線画像PGAは、補正対象画像PCを囲み、ガイド画像PGの外周を示す。初期状態における線画像PGAを線画像PG1と記載する。図3では、線画像PG1は、矩形状に表示される。線画像PG1は、略逆台形状に表示される。また、線画像PG1は、例えば、白色で表示される。
図3には、距離Lの一例を示している。距離Lは、補正対象画像PCと線画像PG1との間の距離である。距離Lは、例えば、補正対象画像PC1の4つの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4のうちのいずれか1つと、線画像PG1を構成する4つの辺SD1、辺SD2、辺SD3、及び辺SD4のうちのいずれか1つとの間の距離のうち最も短い距離である。図3では、距離Lが頂点VX4と辺SD4との間の距離である場合を示している。補正対象画像PC1の4つの頂点のうちどの頂点と、線画像PG1を構成する4つの辺のうちどの辺との間の距離を距離Lとするかは、補正対象画像PC1の移動方向Dに応じて適宜変更されてもよい。
例えば、図3では、補正対象画像PC1が移動方向Dに移動する。したがって、距離Lは、4つの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4のうち、移動方向Dにおいて最も先行する頂点VX4と、4つの辺SD1、辺SD2、辺SD3、及び辺SD4のうち、移動方向Dに沿って頂点VX4を通る仮想線と交差する辺SD4と、の間の距離である。
4つの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4は、「補正対象画像PCの外周」を構成する部分の一例に対応する。「補正対象画像PCの外周」は、4つの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4を互いに結ぶ線、すなわち補正対象画像PCの輪郭線Cであってもよい。言い換えれば、補正対象画像PCの外周は、4つの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4を通る輪郭線Cである。輪郭線Cは、表示されなくてもよいし、線画像PG1と同様に画像として表示されてもよい。
【0047】
図4は、第1状態の補正対象画像PC、及び線画像PGAの一例を示す図である。第1状態では、初期状態と比較して、補正対象画像PCが右方向に移動している。
換言すれば、図4では、第1画像投射部152が、第1操作Q1として右方向ボタンBRの押下を受け付け、補正対象画像PCを右方向に移動する場合について説明する。ベクトルV1は、補正対象画像PCの移動方向、及び移動距離を示す。
【0048】
本実施形態では、第1操作Q1は、例えば、操作部131に配置された上方向ボタンBU、下方向ボタンBD、左方向ボタンBL、及び右方向ボタンBRのいずれか1つを押下する操作である。上方向ボタンBUの押下を受け付けた場合に、第1画像投射部152は補正対象画像PCを上方向に移動する。下方向ボタンBDの押下を受け付けた場合に、第1画像投射部152は補正対象画像PCを下方向に移動する。左方向ボタンBLの押下を受け付けた場合に、第1画像投射部152は補正対象画像PCを右方向に移動する。右方向ボタンBRの押下を受け付けた場合に、第1画像投射部152は補正対象画像PCを右方向に、第1速度VM1で移動する。
【0049】
ここで、補正対象画像PCの移動方向である上方向、下方向、左方向、及び右方向について説明する。上方向、及び下方向は、液晶パネル115の表示領域の短辺方向に対応する。すなわち、上方向、及び下方向は、液晶パネル115の表示領域の短辺方向と平行な方向である。左方向、及び右方向は、液晶パネル115の表示領域の長辺方向に対応する。すなわち、左方向、及び右方向は、液晶パネル115の表示領域の長辺方向と平行な方向である。
このように、液晶パネル115の表示領域によって、補正対象画像PCの移動方向である上方向、下方向、左方向、及び右方向が規定される。そこで、補正対象画像PCの移動方向である上方向、下方向、左方向、及び右方向は、スクリーンSCにおける上方向、下方向、左方向、及び右方向とは相違する。
【0050】
図4には、初期状態における補正対象画像PC1の位置を破線で示している。また、移動後の補正対象画像PCを補正対象画像PC2と記載している。距離L1は、補正対象画像PC2と、線画像PGAとの距離である。距離L1は、補正対象画像PC2の頂点VX4と、線画像PGAの辺SD4との間の距離である。距離L1は、例えば、第1閾値TH1、及び第2閾値TH2よりも小さい。
【0051】
距離Lが第1閾値TH1以下であるため、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの移動速度VMを第1速度VM1から第1速度VM1よりも小さい第2速度VM2に減速する。
また、距離Lが第2閾値TH2以下であるため、第2画像投射部153は、線画像PGAの表示態様を変更する。例えば、第2画像投射部153は、線画像PG2に示すように、初期状態の線画像PGAである線画像PG1の線の太さよりも太い線に変更する。線画像PG2は、第1状態における線画像PGAである。
【0052】
図5は、第2状態の補正対象画像PC、及び線画像PGAの一例を示す図である。第2状態では、第1状態と比較して、補正対象画像PCが更に右方向に移動している。
換言すれば、図5では、第1画像投射部152が、第1操作Q1として右方向ボタンBRの押下を受け付け、補正対象画像PCを更に右方向に移動する場合について説明する。ベクトルV2は、補正対象画像PCの移動方向、及び移動距離を示す。
【0053】
図5には、第1状態における補正対象画像PC2の位置を破線で示している。また、第2状態における補正対象画像PCを補正対象画像PC3と記載している。第2状態では、補正対象画像PC3の頂点VX4は、線画像PGAの辺SD4上に位置している。換言すれば、第2状態では、距離Lは零である。
【0054】
距離Lが零であるため、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの移動を停止する。
また、距離Lが零であるため、第2画像投射部153は、線画像PGAの表示態様を変更する。例えば、第2画像投射部153は、線画像PG3に示すように、第2状態の線画像PGAである線画像PG2が白色の線であるのに対して、第3状態の線画像PGAである線画像PG3は、例えば、赤色の線である。図5では、第3状態の線画像PG3が赤色であることを、破線で示している。
【0055】
次に、図6を参照して、プロジェクター100の第1制御部150の処理の処理について説明する。図6は、プロジェクター100の第1制御部150の処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、ステップS101において、第1画像投射部152は、補正対象画像PCをスクリーンSCに投射する。
次に、ステップS103において、第2画像投射部153は、ガイド画像PGを生成し、生成したガイド画像PGをスクリーンSCに投射する。
次に、ステップS105において、第1画像投射部152は、第1操作Q1を受け付けたか否かを判定する。第1操作Q1は、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置を移動する操作である。
【0056】
第1操作Q1を受け付けていないと第1画像投射部152が判定した場合(ステップS105;NO)には、処理が待機状態になる。第1操作Q1を受け付けたと第1画像投射部152が判定した場合(ステップS105;YES)には、処理がステップS107へ進む。
そして、ステップS107において、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの位置の移動を開始する。
次に、ステップS109において、第1画像投射部152は、補正対象画像PCとガイド画像PGの線画像PGAとの間の距離Lを検出する。
次に、ステップS111において、第2画像投射部153は、距離Lが第2閾値TH2以下であるか否かを判定する。
距離Lが第2閾値TH2以下ではないと第2画像投射部153が判定した場合(ステップS111;NO)には、処理がステップS115へ進む。距離Lが第2閾値TH2以下であると第2画像投射部153が判定した場合(ステップS111;YES)には、処理がステップS113へ進む。
【0057】
そして、ステップS113において、第2画像投射部153は、ガイド画像PG、すなわち線画像PGAの表示態様を変更する。例えば、第2画像投射部153は、線画像PGAの線の太さを太くする。
次に、ステップS115において、第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下であるか否かを判定する。
距離Lが第1閾値TH1以下ではないと第1画像投射部152が判定した場合(ステップS115;NO)には、処理がステップS123へ進む。距離Lが第1閾値TH1以下であると第1画像投射部152が判定した場合(ステップS115;YES)には、処理がステップS117へ進む。
そして、ステップS117において、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの移動速度VMを第1速度VM1から第2速度VM2に減速する。
【0058】
次に、ステップS119において、第1画像投射部152は、距離Lが零であるか否かを判定する。
距離Lが零ではないと第1画像投射部152が判定した場合(ステップS119;NO)には、処理がステップS123へ進む。距離Lが零であると第1画像投射部152が判定した場合(ステップS119;YES)には、処理がステップS121へ進む。
そして、ステップS121において、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの移動を停止する。
【0059】
次に、ステップS123において、第1制御部150は、終了操作を受け付けたか否かを判定する。終了操作は、補正対象画像PCの移動を終了する場合に、ユーザーによって操作部131に対して行われる操作である。終了操作は、例えば、操作部131に配置された特定キーの操作である。
終了操作を受け付けていないと第1制御部150が判定した場合(ステップS123;NO)には、処理がステップS109に戻る。終了操作を受け付けたと第1制御部150が判定した場合(ステップS123;YES)には、その後、処理が終了する。
【0060】
ステップS101は、「補正対象画像を投射面に投射すること」の一例に対応する。ステップS103は、「ガイド画像を投射面に投射すること」ことの一例に対応する。ステップS113は、「線画像の表示態様を変更する」ことの一例に対応する。ステップS117は、「補正対象画像の移動速度を変更すること」の一例に対応する。ステップS121は、「補正対象画像の投射面における位置の移動を停止させること」の一例に対応する。
【0061】
図6を参照して説明したように、第1画像投射部152は、距離Lが零に到達したとき、すなわち、補正対象画像PCの外周の少なくとも一部が線画像PGAの位置に到達したときに、補正対象画像PCの移動を停止する。例えば、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの四隅の少なくともいずれか1つが線画像PGAの位置に到達したときに、補正対象画像PCの移動を停止する。
また、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの移動を停止した後に、補正対象画像PCが線画像PGAを越えるような第1操作Q1’をユーザーから受け付けた場合には、当該第1操作Q1’を無効とし、補正対象画像PCを移動させない。
したがって、ユーザーは、線画像PGAの外側には補正対象画像PCを移動できないことを容易に視認できる。また、第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下である場合に、補正対象画像PCの移動速度VMを減速し、距離Lが零に到達したときに、補正対象画像PCの移動を停止する。したがって、補正対象画像PCの移動から停止までを自然な動きで表示できる。また、第2画像投射部153は、距離Lが第2閾値TH2以下である場合に、線画像PGAの表示態様を変更する。したがって、ユーザーは、補正対象画像PCが線画像PGAに近付いたことを容易に視認できる。
【0062】
[本実施形態及び作用効果]
以上、図1図6を参照して説明したように、本実施形態に係るプロジェクター100の投射方法は、形状補正の対象である補正対象画像PCをスクリーンSCに投射することと、補正対象画像PCがスクリーンSCに投射されているときに、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲を示すガイド画像PGをスクリーンSCに投射することと、を含む。
【0063】
すなわち、形状補正の対象である補正対象画像PCと、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲を示すガイド画像PGと、をスクリーンSCに投射する。
よって、ガイド画像PGは、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲を示すため、ユーザーは、ガイド画像PGによって、補正対象画像PCを移動可能な範囲を視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0064】
また、上記プロジェクター100の投射方法において、ユーザーからガイド画像PGの色を変更する第2操作Q2を受け付けることと、第2操作Q2に応じて、ガイド画像PGの色を変更することと、を更に含む。
よって、ユーザーは、ガイド画像PGの色を、所望する色、例えばスクリーンSCの色に応じてユーザーが視認し易い色に変更できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0065】
また、上記プロジェクター100の投射方法において、ガイド画像PGは、補正対象画像PCを囲み、ガイド画像PGの外周を示す線画像PGAを含む。
よって、ガイド画像PGは、補正対象画像PCを囲み、ガイド画像PGの外周を示す線画像PGAを含むため、ユーザーは、線画像PGAによって、補正対象画像PCを移動可能な範囲を視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0066】
また、上記プロジェクター100の投射方法において、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置を移動する第1操作Q1を受け付けた場合に、補正対象画像PCの外周の少なくとも一部、例えば、補正対象画像PCの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4の少なくともいずれか1つが線画像PGAの位置に到達したときに、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置の移動を停止させること、を更に含む。
よって、補正対象画像PCの外周の少なくとも一部、例えば、補正対象画像PCの頂点VX1~頂点VX4の少なくともいずれか1つが線画像PGAの位置に到達したときに、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置の移動が停止されるため、ユーザーは補正対象画像PCを移動できないことを視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0067】
また、上記プロジェクター100の投射方法において、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置を移動する第1操作を受け付けた場合に、補正対象画像PCの外周と線画像PGAとの間の距離Lに応じて、補正対象画像PCの移動速度を変更すること、を更に含む。
よって、距離Lに応じて、補正対象画像PCの移動速度を変更するため、ユーザーは補正対象画像PCを移動できない位置に近付いたことを移動速度の変化によって視認或いは把握できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0068】
また、上記プロジェクター100の投射方法において、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置を移動する第1操作Q1を受け付けた場合に、補正対象画像PCと線画像PGAとの間の距離Lに応じて、線画像PGAの表示態様を変更すること、を更に含む。
よって、距離Lに応じて、線画像PGAの表示態様が変更されるため、ユーザーは補正対象画像PCを移動できない位置に近付いたことを視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0069】
本実施形態に係るプロジェクター100は、投射部110と、第1プロセッサー150Aと、を含み、第1プロセッサー150Aは、形状補正の対象である補正対象画像PCをスクリーンSCに投射することと、補正対象画像PCがスクリーンSCに投射されているときに、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲を示すガイド画像PGをスクリーンSCに投射することと、を実行する。
したがって、本実施形態に係るプロジェクター100は、本実施形態に係るプロジェクター100の投射方法と同様の効果を奏することができる。
【0070】
本実施形態に係る第1制御プログラムPGM1は、形状補正の対象である補正対象画像PCをスクリーンSCに投射することと、補正対象画像PCがスクリーンSCに投射されているときに、補正対象画像PCの投射可能な最大の範囲を示すガイド画像PGをスクリーンSCに投射することと、を第1プロセッサー150Aに実行させる。
したがって、本実施形態に係る第1制御プログラムPGM1は、本実施形態に係るプロジェクター100の投射方法と同様の効果を奏することができる。
【0071】
[他の実施形態]
上述した本実施形態は、好適な実施の形態である。ただし、上述の本実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0072】
本実施形態では、初期状態において、幾何学補正のうち、いわゆる、台形補正が完了している場合について説明するがこれに限定されない。初期状態のときが、例えば、台形補正の前でもよいし、例えば、台形補正の途中でもよい。すなわち、台形補正の前、又は、台形補正が行われる期間に、ガイド画像PGが表示されてもよい。台形補正の前にガイド画像PGが表示される場合には、ユーザーは、予めガイド画像PGの大きさや位置をどれだけ変更できるか概ね把握できる。また、台形補正が行われる期間にガイド画像PGが表示される場合には、ユーザーは、ガイド画像PGを参照しながら台形補正を行うことができる。
【0073】
また、本実施形態では、図3図5を参照して、第2閾値TH2が、第1閾値TH1と同一値である場合について説明したが、これに限定されない。第2閾値TH2は、第1閾値TH1よりも大きくてもよいし、第1閾値TH1よりも小さくてもよい。
【0074】
また、本実施形態では、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの四隅の少なくともいずれか1つが線画像PGAの位置に到達したときに、補正対象画像PCの移動を停止する場合について説明したが、これに限定されない。第1画像投射部152は、補正対象画像PCの外周すなわち輪郭線Cの少なくとも一部が線画像PGAの位置に到達したときに、補正対象画像PCの移動を停止してもよい。
【0075】
また、本実施形態では、ガイド画像PGが線画像PGAである場合について説明するが、これに限定されない。ガイド画像PGが、例えば、線画像PGAと、格子画像とで構成されてもよい。格子画像は、例えば、線画像PGAの内部の全体に表示されると共に、複数の線が交差する網状の画像である。格子画像を表示することによって、第1画像投射部152が第1操作Q1を受け付け、第1操作Q1に対応する方向に補正対象画像PCを移動する場合に、補正対象画像PCの移動方向、及び移動速度を、ユーザーが容易に視認できる。ガイド画像PGが、格子画像のみで構成されていてもよい。第2画像投射部153は、ユーザーの操作に応じて、ガイド画像PGとしての格子画像の表示形態を変更してもよい。すなわち、第2画像投射部153は、ユーザーの操作に応じて、ガイド画像PGの表示形態を変更する。
【0076】
また、本実施形態では、第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下である場合に、補正対象画像PCの移動速度VMを減速するについて説明するが、これに限定されない。第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下である場合に、補正対象画像PCの移動速度VMを加速してもよい。これは、距離Lに応じて補正対象画像PCの移動速度VMが変更されれば、ユーザーは補正対象画像PCを移動できない位置に近付いたことを移動速度の変化によって視認或いは把握できるからである。
【0077】
また、図2に示す各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター100の各部の具体的な細部構成についても、趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0078】
また、図6に示すフローチャートの処理単位は、プロジェクター100の第1制御部150の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図6のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって制限されることはなく、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0079】
また、プロジェクター100の投射方法は、プロジェクター100が備える第1プロセッサー150Aに、プロジェクター100の投射方法に対応した第1制御プログラムPGM1を実行させることで実現できる。また、第1制御プログラムPGM1は、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。
記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、画像供給装置200が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
第1制御プログラムPGM1をサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置からプロジェクター100に、第1制御プログラムPGM1をダウンロードすることで、プロジェクター100の投射方法を実現することもできる。
【0080】
[付記]
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)
形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、を含む、プロジェクターの投射方法。
【0081】
これにより、補正対象画像と、補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像とを投射面に投射するため、ユーザーは、ガイド画像によって、補正対象画像を移動可能な範囲を視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0082】
(付記2)
ユーザーから前記ガイド画像の色を変更する操作を受け付けることと、前記操作に応じて、前記ガイド画像の色を変更することと、を更に含む、付記1に記載の画像表示方法。
【0083】
これにより、ユーザーは、ガイド画像の色を、所望する色、例えばスクリーンの色に応じてユーザーが視認し易い色に変更できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0084】
(付記3)
前記ガイド画像は、前記補正対象画像を囲み、前記ガイド画像の外周を示す線画像を含む、付記1又は付記2に記載の画像表示方法。
【0085】
これにより、ガイド画像は、補正対象画像を囲み、ガイド画像の外周を示す線画像を含むため、ユーザーは、線画像によって、補正対象画像を移動可能な範囲を視認できる。できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0086】
(付記4)
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記補正対象画像の外周の少なくとも一部が前記線画像の位置に到達したときに、前記補正対象画像の前記投射面における位置の移動を停止させること、を更に含む、付記3に記載の画像表示方法。
【0087】
これにより、補正対象画像の外周の少なくとも一部が線画像の位置に到達したときに、補正対象画像のスクリーンにおける位置の移動が停止されるため、ユーザーは補正対象画像を移動できないことを視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0088】
(付記5)
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記補正対象画像と前記線画像との間の距離に応じて、前記補正対象画像の移動速度を変更すること、を更に含む、付記3又は付記4に記載の画像表示方法。
【0089】
これにより、補正対象画像と前記線画像との間の距離に応じて、補正対象画像の移動速度を変更するため、ユーザーは補正対象画像を移動できない位置に近付いたことを視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0090】
(付記6)
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記補正対象画像と前記線画像との間の距離に応じて、前記線画像の表示態様を変更すること、を更に含む、付記3から付記5のいずれか1つに記載の画像表示方法。
【0091】
これにより、補正対象画像と前記線画像との間の距離に応じて、線画像の表示態様が変更されるため、ユーザーは補正対象画像を移動できない位置に近付いたことを視認できる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0092】
(付記7)
光学装置と、プロセッサーと、を含み、前記プロセッサーは、形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、を実行する、プロジェクター。
【0093】
これにより、付記7に記載のプロジェクターは、付記1に記載のプロジェクターの投射方法と同様の効果を奏する。
(付記8)
形状補正の対象である補正対象画像を投射面に投射することと、前記補正対象画像が前記投射面に投射されているときに、前記補正対象画像の投射可能な最大の範囲を示すガイド画像を前記投射面に投射することと、をプロセッサーに実行させる、プロジェクターの制御プログラム。
【0094】
これにより、付記8に記載のプロジェクターの制御プログラムは、付記1に記載のプロジェクターの投射方法画像と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0095】
1…画像投射システム、5…リモコン、100…プロジェクター、111…光源部、113…投射光学系(光学装置)、141…第1通信インターフェース、150…第1制御部、150A…第1プロセッサー(プロセッサー)、150B…第1メモリー、151…操作受付部、152…第1画像投射部、153…第2画像投射部、154…第1通信制御部、155…第1画像記憶部、200…画像供給装置、BD…下方向ボタン、BL…左方向ボタン、BR…右方向ボタン、BU…上方向ボタン、L、L1…距離、PC…補正対象画像、PG…ガイド画像、PGA、PC1、PC2、PC3…線画像、PGM1…第1制御プログラム(制御プログラム)、PGM2…第2制御プログラム、Q1…第1操作、Q2…第2操作、SC…スクリーン(投射面)、SD1、SD2、SD3、SD4…辺、TH1…第1閾値、TH2…第2閾値、VM…移動速度、VM1…第1速度、VM2…第2速度、VX1、VX2、VX3、VX4…頂点。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
また、図3に示すように、ガイド画像PGは、線画像PGAで構成される。線画像PG
Aは、補正対象画像PCを囲み、ガイド画像PGの外周を示す。初期状態における線画像
PGAを線画像PG1と記載する。図3では、補正対象画像PCは、矩形状に表示される
。線画像PG1は、略逆台形状に表示される。また、線画像PG1は、例えば、白色で表
示される。
図3には、距離Lの一例を示している。距離Lは、補正対象画像PCと線画像PG1と
の間の距離である。距離Lは、例えば、補正対象画像PC1の4つの頂点VX1、頂点V
X2、頂点VX3、及び頂点VX4のうちのいずれか1つと、線画像PG1を構成する4
つの辺SD1、辺SD2、辺SD3、及び辺SD4のうちのいずれか1つとの間の距離の
うち最も短い距離である。図3では、距離Lが頂点VX4と辺SD4との間の距離である
場合を示している。補正対象画像PC1の4つの頂点のうちどの頂点と、線画像PG1を
構成する4つの辺のうちどの辺との間の距離を距離Lとするかは、補正対象画像PC1の
移動方向Dに応じて適宜変更されてもよい。
例えば、図3では、補正対象画像PC1が移動方向Dに移動する。したがって、距離L
は、4つの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4のうち、移動方向Dに
おいて最も先行する頂点VX4と、4つの辺SD1、辺SD2、辺SD3、及び辺SD4
のうち、移動方向Dに沿って頂点VX4を通る仮想線と交差する辺SD4と、の間の距離
である。
4つの頂点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4は、「補正対象画像PC
の外周」を構成する部分の一例に対応する。「補正対象画像PCの外周」は、4つの頂点
VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4を互いに結ぶ線、すなわち補正対象画
像PCの輪郭線Cであってもよい。言い換えれば、補正対象画像PCの外周は、4つの頂
点VX1、頂点VX2、頂点VX3、及び頂点VX4を通る輪郭線Cである。輪郭線Cは
、表示されなくてもよいし、線画像PG1と同様に画像として表示されてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
本実施形態では、第1操作Q1は、例えば、操作部131に配置された上方向ボタンB
U、下方向ボタンBD、左方向ボタンBL、及び右方向ボタンBRのいずれか1つを押下
する操作である。上方向ボタンBUの押下を受け付けた場合に、第1画像投射部152は
補正対象画像PCを上方向に移動する。下方向ボタンBDの押下を受け付けた場合に、第
1画像投射部152は補正対象画像PCを下方向に移動する。左方向ボタンBLの押下を
受け付けた場合に、第1画像投射部152は補正対象画像PCを方向に移動する。右方
向ボタンBRの押下を受け付けた場合に、第1画像投射部152は補正対象画像PCを右
方向に、第1速度VM1で移動する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
距離Lが零であるため、第1画像投射部152は、補正対象画像PCの移動を停止する

また、距離Lが零であるため、第2画像投射部153は、線画像PGAの表示態様を変
更する。例えば、第2状態の線画像PGAを線画像PG3したとき、状態の線画像P
GAである線画像PG2が白色の線であるのに対して、第2画像投射部153は、線画像
PG3が、例えば、赤色の線となるように制御する図5では、第状態の線画像PG3
が赤色であることを、破線で示している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
次に、図6を参照して、プロジェクター100の第1制御部150の処理について説明
する。図6は、プロジェクター100の第1制御部150の処理の一例を示すフローチャ
ートである。
図6に示すように、まず、ステップS101において、第1画像投射部152は、補正
対象画像PCをスクリーンSCに投射する。
次に、ステップS103において、第2画像投射部153は、ガイド画像PGを生成し
、生成したガイド画像PGをスクリーンSCに投射する。
次に、ステップS105において、第1画像投射部152は、第1操作Q1を受け付け
たか否かを判定する。第1操作Q1は、補正対象画像PCのスクリーンSCにおける位置
を移動する操作である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0076】
また、本実施形態では、第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下である
場合に、補正対象画像PCの移動速度VMを減速する場合について説明するが、これに限
定されない。第1画像投射部152は、距離Lが第1閾値TH1以下である場合に、補正
対象画像PCの移動速度VMを加速してもよい。これは、距離Lに応じて補正対象画像P
Cの移動速度VMが変更されれば、ユーザーは補正対象画像PCを移動できない位置に近
付いたことを移動速度の変化によって視認或いは把握できるからである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
(付記2)
ユーザーから前記ガイド画像の色を変更する操作を受け付けることと、前記操作に応じ
て、前記ガイド画像の色を変更することと、を更に含む、付記1に記載の投射方法
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0084】
(付記3)
前記ガイド画像は、前記補正対象画像を囲み、前記ガイド画像の外周を示す線画像を含
む、付記1又は付記2に記載の投射方法
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0086】
(付記4)
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記
補正対象画像の外周の少なくとも一部が前記線画像の位置に到達したときに、前記補正対
象画像の前記投射面における位置の移動を停止させること、を更に含む、付記3に記載の
投射方法
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
(付記5)
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記
補正対象画像と前記線画像との間の距離に応じて、前記補正対象画像の移動速度を変更す
ること、を更に含む、付記3又は付記4に記載の投射方法
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
(付記6)
前記補正対象画像の前記投射面における位置を移動する操作を受け付けた場合に、前記
補正対象画像と前記線画像との間の距離に応じて、前記線画像の表示態様を変更すること
、を更に含む、付記3から付記5のいずれか1つに記載の投射方法
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
これにより、ガイド画像は、補正対象画像を囲み、ガイド画像の外周を示す線画像を含
むため、ユーザーは、線画像によって、補正対象画像を移動可能な範囲を視認できる。し
たがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2