(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126750
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】軌条車両
(51)【国際特許分類】
B61D 17/18 20060101AFI20240912BHJP
B61D 17/12 20060101ALI20240912BHJP
B61D 17/08 20060101ALI20240912BHJP
B61D 17/06 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
B61D17/18
B61D17/12
B61D17/08
B61D17/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035351
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(71)【出願人】
【識別番号】390021577
【氏名又は名称】東海旅客鉄道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】弁理士法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】眺野 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】岩本 孝昌
(72)【発明者】
【氏名】橋本 祐貴
(72)【発明者】
【氏名】杉井 義朗
(72)【発明者】
【氏名】二村 有哉
(72)【発明者】
【氏名】小橋 克成
(72)【発明者】
【氏名】矢田部 陸翔
(72)【発明者】
【氏名】角田 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】今駒 龍太郎
(57)【要約】
【課題】部品点数を削減して軽量化を促進できることに加えて、経年による膜の伸縮等の影響を受けずに、施工した状態を維持できるとともに、容易に施工および交換できる膜を備える軌条車両を提供する。
【解決手段】構体を有する軌条車両において、前記構体は、前記軌条車両の車内側に前記構体に沿って備えられる膜を取り付けており、前記膜は、膜中央部と、弾性体を介して前記構体に接続される膜端部と、前記膜中央部と前記膜端部とを分離可能に接続する第1ファスナー部と、を有しており、前記第1ファスナー部が閉じた状態で、前記膜には、前記弾性体の張力が付与される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構体を有する軌条車両において、
前記構体は、前記軌条車両の車内側に前記構体に沿って備えられる膜を取り付けており、
前記膜は、膜中央部と、弾性体を介して前記構体に接続される膜端部と、前記膜中央部と前記膜端部とを分離可能に接続する第1ファスナー部と、を有しており、
前記第1ファスナー部が閉じた状態で、前記膜には、前記弾性体の張力が付与されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項2】
請求項1に記載される軌条車両において、
前記構体は、屋根構体であり、
前記膜は、天井膜であり、
前記天井膜は、前記天井膜の幅方向の中央部に前記屋根構体の側に突出する天井膜中央部凸部を有しており、
前記天井膜中央部凸部は、前記屋根構体に防振支持される中央部保持部の把持部に把持されており、
前記弾性体の一方の端部は、前記天井膜の前記膜端部に接続されるとともに、前記弾性体の他方の端部は、前記屋根構体に防振支持される第1膜・吸音材支持部に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項3】
請求項2に記載される軌条車両において、
前記屋根構体と前記天井膜との間に吸音材を支持する第1吸音材支持板を有しており、
前記第1吸音材支持板の幅方向の中央部は、前記中央部保持部に支持されており、
前記第1吸音材支持板の幅方向の端部は、前記第1膜・吸音材支持部に支持されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項4】
請求項1に記載された軌条車両において、
前記構体は、側構体であり
前記膜は、側膜であり、
前記側膜の高さ方向の一方の端部は、前記側構体に防振支持される荷受部の第2膜・吸音材支持部に接続されており、
前記側膜の高さ方向の他方の端部は、前記側構体に防振支持される第3膜・吸音材支持部に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項5】
請求項4に記載される軌条車両において、
前記側構体と前記側膜との間に吸音材を支持する第2吸音材支持板を有しており、
前記第2吸音材支持板の高さ方向の一方の端部は、前記第2膜・吸音材支持部に接続されており、
前記第2吸音材支持板の高さ方向の他方の端部は、前記第3膜・吸音材支持部に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項6】
請求項1に記載される軌条車両において、
前記軌条車両は、側構体に沿って機器が配置される機器室と、前記機器室に面する車端部通路と、を有しており、
前記車端部通路は、
一対の柱と、
前記柱の上端部を接続する梁と、
前記車端部通路の上部と前記機器室を区画するとともに前記車端部通路の長手方向に交差する形状がU字状の車端部膜と、
前記車端部膜の下端部を覆うとともに前記車端部通路と前記機器室とを区画する車端部パネルと、を有すること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項7】
請求項6に記載される軌条車両において、
前記車端部膜の前記車端部パネルに覆われる端部は、弾性体を介して前記柱に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項8】
請求項7に記載される軌条車両において、
前記車端部膜は、車端部側膜と、弾性体を介して前記柱に接続される側膜端部と、前記車端部側膜と前記側膜端部とを分離可能に接続する第2ファスナー部と、を有すること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項9】
請求項8に記載される軌条車両において、
前記機器室に面する前記車端部膜は、前記機器室に配置される前記機器の点検に供される点検用開口部を有しており、
前記第2ファスナー部は、前記点検用開口部の上辺と、下辺と、前記上辺および前記下辺の一方の端部を接続する垂辺とに沿って連続して配置されていること、
を特徴とする軌条車両。
【請求項10】
請求項1に記載される軌条車両において、
前記軌条車両は、その長手方向の中央部の客室と、その長手方向の端部の車端部と、前記客室と前記車端部とを仕切る内妻と、を有しており、
前記内妻は、仕切り材と、前記仕切り材の前記客室の側に備えられる内妻膜と、を有しており、
前記内妻膜は、内妻膜中央部と、弾性体を介して前記仕切り材に接続される内妻膜端部と、前記内妻膜中央部と前記内妻膜端部とを接続する第3ファスナー部と、を有しており、
前記第3ファスナー部が閉じた状態で、前記内妻膜には、前記弾性体の張力が付与されること、
を特徴とする軌条車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌条車両に関する。
【背景技術】
【0002】
敷設された軌道に沿って運行される軌条車両は、一般的に、床面をなす台枠と、台枠の長手方向の両端部に立設される妻構体と、台枠の幅方向の両端部に立設される側構体と、妻構体および屋根構体の上端部に載置される屋根構体からなる6面体の軌条車両構体を有する。台枠の上面には上床が備えられ、この上床の上面に座席等が備えられる。側構体および屋根構体の車内側には、断熱材や遮音材が備えられ、これら断熱材や遮音材を覆う態様でそれぞれ側材と天井材などの内装材が備えられ、快適な車内環境を提供している。
【0003】
特許文献1に、部品点数を削減するとともに、側構体および屋根構体と内装材との位置決め作業に係わる製作工数を低減でき、軽量な内装材を有する軌条車両が開示されている。かかる軌条車両は、台枠と、台枠の上面に備えられるとともに床部をなす上床と、台枠の幅方向の端部に立設される側構体と、側構体の上端部に載置される屋根構体と、を有し、側構体の車内側に備えられる側膜と、屋根構体の車内側に備えられる天井膜と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記軌条車両によれば、側構体の車内側に備えられる内装材としての機能を備える側膜と、屋根構体の車内側に備えられる内装材としての機能を備える天井膜と、を備えることにより、部品点数の削減および軽量化に寄与することができる。しかしながら、経年や車内の温度湿度の影響によって、膜が伸縮して膜の張りが失われるなどして施工時(製造直後)の状態を維持できない懸念がある。また、運用に伴う傷付きや、経年などによる汚損や変色等の劣化が生じた場合に、膜を容易に交換できる構成を備えることが望ましい。
【0006】
本発明は、部品点数を削減して軽量化を促進できることに加えて、経年による膜の伸縮等の影響を受けずに、施工した状態を維持できるとともに、容易に施工および交換できる膜を備える軌条車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、代表的な本発明の軌条車両の一つは、
構体を有する軌条車両において、
前記構体は、前記軌条車両の車内側に前記構体に沿って備えられる膜を取り付けており、
前記膜は、膜中央部と、弾性体を介して前記構体に接続される膜端部と、前記膜中央部と前記膜端部とを分離可能に接続する第1ファスナー部と、を有しており、
前記第1ファスナー部が閉じた状態で、前記膜には、前記弾性体の張力が付与されることにより達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、部品点数を削減して軽量化を促進できることに加えて、経年による膜の伸縮等の影響を受けずに、施工した状態を維持できるとともに、容易に施工および交換できる膜を備える軌条車両を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】
図2は、鉄道車両の長手方向に交差する断面図(
図1のA-A断面図)である。
【
図3】
図3は、鉄道車両の長手方向に交差する屋根構体の中央部の断面図(
図2のC部)である。
【
図4】
図4は、鉄道車両の長手方向に交差する屋根構体の幅方向の端部の断面図(
図2のD部)である。
【
図5】
図5は、鉄道車両の長手方向に交差する側構体の高さ方向の上端部の断面図(
図2のE部)である。
【
図6】
図6は、鉄道車両の長手方向に交差する側構体の高さ方向の下端部の断面図(
図2のF部)である。
【
図7】
図7は、鉄道車両の車端部の水平断面図(
図1のB-B断面図)である。
【
図8】
図8は、鉄道車両の車端部の長手方向に交差する断面図(
図7のG-G断面図)である。
【
図9】
図9は、鉄道車両の車端部通路の上端部の長手方向に交差する断面図(
図8のH部)である。
【
図10】
図10は、鉄道車両の車端部通路の側壁の長手方向に交差する断面図(
図8のI部)である。
【
図12】
図12は、鉄道車両の車端部通路に面する機器室の車端部膜の点検用開口部を開けた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明による軌条車両に係わる実施の形態を説明する。まず、軌条車両の構成を説明するために、各方向を定義する。軌条車両の長手方向をx方向、軌条車両の幅方向をy方向、軌条車両の高さ方向をz方向とする。以下、単に、x方向、y方向、z方向と記すことがある。
【0011】
軌条車両とは、敷設された軌道に沿って運行される車両であり、鉄道車両、モノレール車両、新交通システム車両、路面電車等を示す。以下、軌条車両の代表例として鉄道車両を例に挙げて説明する。また、単に「構体」とは、妻構体、側構体、屋根構体等を含み、「膜」とは、天井膜、側膜等を含む。
【0012】
図1は鉄道車両の側面図であり、
図2は鉄道車両の長手方向に交差する断面図(
図1のA-A断面図)である。鉄道車両1は、床面をなす台枠10と、台枠10のy方向の両端部に立設される側構体20と、台枠10のx方向の端部に立設される妻構体30と、側構体20と妻構体30との上端部に載置される屋根構体40とから構成される6面体の鉄道車両構体と、この鉄道車両構体のx方向の両端部の下面を支持する一対の台車(図示を省略)と、からなる。台車は、鉄道車両構体を支持するとともに軌道90に沿って移動する。
【0013】
鉄道車両1は、x方向の中央部に乗客等が乗車する客室部2と、客室部2に連続するとともに鉄道車両1のx方向の端部に位置する車端部3と、を有する。車端部3には、各種機器が備えられる。車端部3のy方向の中央部にはx方向に沿って、乗務員等が往来できる車端部通路5が備えられる(
図7参照)。
【0014】
鉄道車両1の客室部2は、台枠10の上面に上床12を有しており、上床12の上面には座席14が備えられる。屋根構体40の車内側には、屋根構体40の車内側面板40bの側から順に、断熱材52と吸音材54と天井膜42が備えられる(
図3参照)。同様に、側構体20の車内側面板20bの側から順に、断熱材52と吸音材54と側膜22が備えられる(
図5参照)。
【0015】
<鉄道車両の天井部の構成>
図3は鉄道車両の長手方向に交差する屋根構体の中央部の断面図(
図2のC部)であり、
図4は鉄道車両の長手方向に交差する屋根構体の幅方向の端部の断面図(
図2のD部)である。屋根構体40は、車外側面板40aと、車内側面板40bと、これら両面板を接続する複数の接続リブ40cとを有するx方向に押し出し成形される中空押し出し形材からなる。
【0016】
図3において、屋根構体40の車内側には、断熱材52、第1吸音材支持板44、吸音材54、天井膜42の順に備えられる。断熱材52は、車内側面板40bに当接して備えられる。
【0017】
屋根構体40のy方向の中央部の車内側面板40bに、防振ゴム58を介して車内側に垂下する態様の中央部保持部46が備えられる。中央部保持部46は、そのz方向の中央部に、第1吸音材支持板44を保持するとともに、吸音材54を通過してなるz方向の下端部に把持部46aを有する。把持部46aは、天井膜42のy方向の中央部に接続する天井膜中央凸部42aを、y方向両側から把持する一対の爪状である。天井膜中央凸部42aは、z方向上方に向かうにつれてy方向幅が大きくなる形状を有する。このため、天井膜中央凸部42aをz方向下方から把持部46aに挿入することで、工具を用いることなく天井膜42を組み付けることができる。
【0018】
第1吸音材支持板44のy方向の中央部が、屋根構体40に防振支持される中央部保持部46に接続され、そのy方向の端部が屋根構体40に防振支持される第1膜・吸音材支持部49に接続される(
図4参照)。
【0019】
第1膜・吸音材支持部49は、矩形断面部と、矩形断面部の一面からz方向に延伸する延伸部と、この延伸部のz方向の端部からy方向に延伸する水平部49aと、を有する。この水平部49aは、屋根構体40の車内側面板40bに接続する断面L字状の受部40dに防振ゴム58を介して防振支持される。受部40dは、屋根構体40と一体に押出し成形されても良いし、屋根構体40から独立した別の部品で構成しても良い。また、第1膜・吸音材支持部49に、灯具24を備えても良い。
【0020】
天井膜42は、そのy方向の中央部の天井膜中央部42bと、そのy方向の端部の天井膜端部42cとから構成される。天井膜中央部42bと天井膜端部42cとは、開閉・分離可能なファスナー部(第1ファスナー部ともいう)42dを介して接続される。
【0021】
上述したように、天井膜42は、そのy方向の中央部に天井膜42に接続するとともに屋根構体40の側に突出する天井膜中央凸部42aを有しており、この天井膜中央凸部42aが中央部保持部46の把持部46aに把持される。
【0022】
天井膜端部42cのy方向の端部(ファスナー部42dと反対側端部)は、例えばコイルばねである弾性体56の一方の端部に接続されその他方の端部は弾性体支持部56aを介して第1膜・吸音材支持部49に接続される。天井膜42は、ファスナー部42dが閉じた状態で、弾性体56の弾性力によって、常に引張られた状態(y方向に張力が付与された状態)で鉄道車両1に備えられる。
【0023】
屋根構体40の車内側の大きな面積を占める第1吸音材支持板44、および、天井膜42は、ともに、屋根構体40に防振支持される中央部保持部46と、屋根構体40に防振支持される第1膜・吸音材支持部49に支持される。
【0024】
<効果>
鉄道車両1の天井を、部品点数の少ない天井膜42で覆うことにより、少ない製作工数で容易に施工できる。さらに、天井膜42において、ファスナー部42dを介して天井膜中央部42bと天井膜端部42cとが接続されているので、経年劣化等によって天井膜42を取り換える必要が生じた場合に、ファスナー部42dを開閉し分離することによって、天井膜中央部42bのみを容易に取り換えることができる。
【0025】
さらに、天井膜42のy方向の両端部を弾性体56で支持することによって、天井膜42を常に張った状態で維持できる。このため、天井膜42が経年や車内温度変化によって伸縮する場合であっても、常に施工された状態(新製時の状態)を維持できる。
【0026】
さらに、鉄道車両1が高速で走行する場合やトンネル内で対向車両とすれ違う際の車外圧力変動によって屋根構体40が加振されて振動する場合がある。かかる場合にも、第1吸音材支持板44、および、天井膜42が屋根構体40に対して防振支持されているため、第1吸音材支持板44および天井膜42の振動が抑制されて、車内騒音の増大を抑制できる。
【0027】
以上の構成よって、部品点数を削減して軽量化を促進できることに加えて、高速走行時の車内騒音の増大を抑制できるとともに、経年による膜の伸縮等の影響を受けずに、施工した状態を維持でき、さらに、容易に施工および交換できる膜を備える軌条車両を提供することができる。
【0028】
<鉄道車両の側部の構成>
図5は鉄道車両の長手方向に交差する側構体の高さ方向の上端部の断面図(
図2のE部)であり、
図6は鉄道車両の長手方向に交差する側構体の高さ方向の下端部の断面図(
図2のF部)である。
【0029】
側構体20は、車外側面板20aと、車内側面板20bと、これら両面板を接続する複数の接続リブ20cとを有するx方向に押し出し成形される中空押し出し形材からなる。
【0030】
側構体20の車内側には、断熱材52、第2吸音材支持板44A、吸音材54、側膜22の順に備えられる。断熱材52は、車内側面板20bに固定される。
【0031】
側構体20のz方向の上端部の車内側面板20bに、車内側に水平に延伸する態様の受部20dが備えられる。受部20dは側構体20と一体に押出し成形されても良いし、側構体20から独立した別の部品で構成しても良い。
【0032】
側構体20の上端部と屋根構体40のy方向の端部と接続部の車内側(軒部)に、荷受部21が備えられる(
図2参照)。荷受部21は、荷受部底部21bと、荷受部底部21bのy方向の一方の端部に立設される荷受部奥側パネル21dと、荷受部底部21bのy方向の他方の端部に立設される荷受部手前側パネル21aと、を有する。荷受部手前側パネル21aは、荷受部底部21bを通過し、側膜22の上端よりz方向下方まで斜めに延在する。
【0033】
荷受部奥側パネル21dの車外側には、荷受部支持部21eが備えられる。同様に、荷受部底部21bの下方(-z方向)には、荷受部支持部21eと、第2膜・吸音材支持部21cが備えられる。第2膜・吸音材支持部21cは、荷受部手前側パネル21aと平行に、それより短く(約半分の長さで)延在する。
【0034】
荷受部21に接続する2か所の荷受部支持部21eによって、荷受部21は、側構体20の車内側面板20bに接続する受部20dに防振ゴム58を介してそれぞれ防振支持される。
【0035】
荷受部奥側パネル21dの上端部には、軒部内装パネル48の他方の端部が接続する。軒部内装パネル48の一方の端部は、屋根構体40に防振支持される第1膜・吸音材支持部49に固定される(
図4参照)。つまり、軒部内装パネル48は、屋根構体40および側構体20に対して防振支持される。
【0036】
図6に示すように、側構体20(車内側面板20b)のz方向の下端部の車内側には、防振ゴム支持部59が備えられ、防振ゴム支持部59の上面に防振ゴム58を介して第3膜・吸音材支持部49Aが防振支持される。防振ゴム支持部59は、側構体20と一体に押出し成形されても良いし、側構体20から独立した別の部品で構成しても良い。
【0037】
側構体20に沿ってz方向に備えられる第2吸音材支持板44Aは、その上端部が側構体20に防振支持される第2膜・吸音材支持部21cに接続されるとともに(
図5参照)、その下端部が防振ゴム58を介して側構体20(防振ゴム支持部59)に防振支持される第3膜・吸音材支持部49Aに接続される。
【0038】
側膜22は、そのz方向の中央部の側膜中央部22bと、そのz方向の端部の側膜端部22cとから構成される。側膜中央部22bと側膜端部22cとは、開閉・分離可能なファスナー部(第1ファスナー部ともいう)22dを介して接続される。
【0039】
側膜22の一方の上端部の側膜端部22cは、側構体20に防振支持される第2膜・吸音材支持部21cに接続されており、同様に、側膜22の他方の下端部の側膜端部22cは、側構体20に防振支持される第3膜・吸音材支持部49Aに、弾性体56を介して接続される。側膜22は、ファスナー部22dが閉じた状態で、弾性体56の弾性力によって、常に引張られた状態(張力を付与された状態)で鉄道車両1に備えられる。
【0040】
つまり、側構体20の車内側の大きな面積を占める第2吸音材支持板44A、および、側膜22は、ともに、それらz方向の一方の上端部が側構体20に防振支持される第2膜・吸音材支持部21cに接続され、それらz方向の他方の下端部が側構体20に防振支持される第3膜・吸音材支持部49Aに接続される。
【0041】
<効果>
鉄道車両1の車内側の側面を、部品点数の少ない側膜22で覆うことにより、少ない製作工数で容易に施工することができる。さらに、側膜22をファスナー部22dを介して側膜中央部22bと側膜端部22cとを接続しているので、経年劣化等によって取り換える必要が生じた場合に、ファスナー部22dを開閉し分離することによって、側膜中央部22bのみを容易に取り換えることができる。
【0042】
さらに、側膜22のz方向の端部を弾性体56で支持することによって、側膜22を常に張った状態で維持できる。このため、側膜22が経年や車内温度変化によって伸縮する場合であっても、常に施工された状態を維持できる。
【0043】
さらに、鉄道車両1が高速で走行する場合やトンネル内で対向車両とすれ違う際の車外圧力変動によって側構体20が加振されて振動する場合がある。この場合であっても、側構体20に、第2吸音材支持板44Aと側膜22と荷受部21が防振支持されているため、第2吸音材支持板44Aと側膜22と荷受部21の振動が低減されるので、車内騒音の増大を抑制できる。
【0044】
以上の構成によって、部品点数を削減して軽量化を促進できることに加えて、高速走行時の車内騒音の増大を抑制できるとともに、経年による膜の伸縮等の影響を受けずに、施工した状態を維持でき、さらに、容易に施工および交換できる膜を備える軌条車両を提供することができる。
【0045】
<車端部の構成>
図7は鉄道車両の車端部の水平断面図(
図1のB-B断面図)であり、
図8は鉄道車両の車端部の長手方向に交差する断面図(
図7のG-G断面図)である。
図9は鉄道車両の車端部通路の上端部の長手方向に交差する断面図(
図8のH部)であり、
図10は鉄道車両の車端部通路の側壁の長手方向に交差する断面図(
図8のI部)である。
【0046】
鉄道車両1は、x方向の中央部の客室部2と、x方向の端部の車端部3と、からなる。客室部2と車端部3とは内妻7で仕切られており、客室部2には座席等が備えられ、車端部3には、各種機器80が配置される機器室6a、6bと、乗客等が鉄道車両1に乗降する乗降口と、この乗降口と客室部2とを結ぶ出入り台4および車端部通路5などが備えられる。
【0047】
図示はしないが、内妻7は、断熱性および遮音性を有する仕切り材と、この仕切り材の客室部2の側の表面を覆う内妻膜と、を有する。この仕切り材は、その上端部に内妻膜を支持する上端受部を備えるとともに、その下端部に内妻膜を支持する下端受部と、を備える。
【0048】
側膜22と同様に、内妻膜は、内妻膜中央部と、弾性体を介して仕切り材に接続される内妻膜端部と、前記内妻膜中央部と前記内妻膜端部とを接続する開閉・分離可能な第3ファスナー部と、を有している。内妻膜端部の高さ方向の端部は、上端受部に接続されており、内妻中央部の高さ方向の端部は、下端受部に弾性体を介して接続される。この時、内妻膜は常に弾性体によって引張り張力が付与される状態で、内妻を構成する仕切り材に備えられる。第3ファスナー部が閉じた状態で、内妻膜には、弾性体の張力が付与される。
【0049】
鉄道車両1のx方向の車端部3には、各種機器80が収容される機器室6bが設置されている。側構体20に面する機器室6aの間には、鉄道車両1のx方向に沿う車端部通路5が備えられる。機器室6bは、鉄道車両1の妻構体30に面する部位にも配置されており、妻構体30に面する機器室6bと、側構体20に面する機器室6aと、の間には、乗客等がホームなどから鉄道車両1に乗降する際の通路となる出入り台4が設けられる。
【0050】
車端部通路5は、一対の車端部柱81と、車端部柱81の上端部を接続する車端部梁82と、車端部柱81の上部および車端部梁82とを覆う車端部膜83と、車端部膜83の下端部および車端部柱81の下部を覆う車端部パネル84と、から構成される。
【0051】
車端部膜83は、
図9、10に示すように、車端部通路5の天井を覆う天井膜83aと、天井膜83aのy方向の両端部から垂下する車端部側膜83bと、車端部側膜83bの下端部に開閉・分離可能なファスナー部(第2ファスナー部ともいう)83dを介して接続する側膜端部83cと、からなる。天井膜83aと車端部側膜83bとは、車端部通路5に交差する断面形状が馬蹄形(U字状)の一体物(車端部膜中央部)で構成しても良いし、天井膜83aと車端部側膜83bとを別のファスナー部で接続して分離可能に構成しても良い。
【0052】
天井膜83aと車端部側膜83bとの接続部は、弾性体56の一方の端部に接続されており、弾性体56の他方の端部は弾性体支持部56aを介して車端部梁82と車端部柱81との交差部に接続される。天井膜83aのy方向の端部と、車端部側膜83bのz方向の上端部と、を重ねる態様で、弾性体56を覆い隠すように構成しても良い。
【0053】
側膜端部83cの下端部には弾性体56が接続されており、弾性体56は、車端部柱81の通路側に固定される防振ゴム支持部59の上面に防振ゴム58を介して防振支持される膜固定部89に弾性体支持部56aを介して固定される。
【0054】
車端部パネル84は、車端部側膜83bの下端部と、ファスナー部83dと、側膜端部83cと、弾性体56と、膜固定部89と、防振ゴム58と、防振ゴム支持部59と、車端部柱81と、を覆い隠す態様で備えられる。
【0055】
なお、車端部パネル84のz方向上端は、膜固定部89のy方向中心よりも車端部柱81に近接するように曲がっていると好ましい。これにより、車端部パネル84の上端が車端部側膜83bに当接して、車端部側膜83bを車端部パネル84に近接するように変位させることができ、利用可能な車内空間を増大することができる。
【0056】
また、車端部通路5を構成する車端部柱81が、車外圧力変動を受けて振動しやすい屋根構体40や側構体20のように振動しないのであれば、防振ゴム58および膜固定部89を省略して、側膜端部83cが接続される弾性体56の他方の端部を、防振ゴム支持部59に相当する部品に直接接続しても良い。
【0057】
<効果>
鉄道車両1の車端部通路5の上部を、部品点数の少ない車端部膜83で覆うことにより、少ない製作工数で容易に施工することができる。さらに、車端部膜83をファスナー部83dを介して車端部側膜83bと側膜端部83cとを接続しているので、経年劣化等によって取り換える必要が生じた場合に、ファスナー部83dを開閉し分離することによって、車端部側膜83b(天井膜83aを含む場合もある)を容易に取り換えることができる。
【0058】
さらに、車端部膜83の下端部の側膜端部83cを弾性体56で支持することによって、車端部膜83を常に張った状態で維持できる。このため、車端部膜83が経年や車内温度変化によって伸縮する場合であっても、常に施工された状態を維持できる。
【0059】
さらに、鉄道車両1が高速で走行する時に車端部通路5を構成する車端部柱81が振動する場合であっても、車端部通路5を構成する車端部柱81に、車端部膜83が防振支持されているため、車端部膜83の振動が制限されるので、車内騒音の増大を抑制できる。
【0060】
以上の構成よって、部品点数を削減して軽量化を促進できることに加えて、高速走行時の車内騒音の増大を抑制できるとともに、経年による膜の伸縮等の影響を受けずに、施工した状態を維持できるし、さらに、容易に施工および交換できる膜を備える軌条車両を提供することができる。
【0061】
<点検用開口部を有する車端部膜の構成>
図11は鉄道車両の車端部通路の斜視図であり、
図12は鉄道車両の車端部通路に面する機器室の車端部膜の点検用開口部を開けた状態の斜視図である。
【0062】
ここでは、車端部3の機器室6aと車端部通路5とを区画する車端部膜83と、機器室6bと出入り台4と区画する機器室膜87に、点検用開口部86を設けた例を示す。
【0063】
図示はしないが、機器室膜87は、中央部と端部とがファスナー部で区画されており、また、この端部は、上述した実施形態と同様に、弾性体を介して妻構体30に接続されているので、機器室膜87は常に引っ張られる状態を維持する。したがって、経年や車内環境の影響により機器室膜87が伸縮する場合であっても、弾性体が常に張力を付与するので、機器室膜87にしわがよったりたるんだりすることはなく、新製された状態を維持する。
【0064】
ここでは、点検用開口部86は、車端部膜83の車端部側膜83bあるいは機器室膜87の中央部に、ファスナー部83dで開閉可能に区画されている。開閉・分離可能なファスナー部83dは、上辺と、下辺と、上辺の一方の端部と下辺の一方の端部を結ぶ垂辺とからなる略コの字状に連続して配設される。このため、点検用開口部86の上辺の他方の端部と下辺の他方の端部はつながった状態にあり、ファスナー部83dを完全開放した状態でも、車端部膜83、機器室膜87の中央部は片開き可能な状態になって離脱しない。ただし、必要に応じて、中央部のみ容易に交換できるように、ファスナー部83dにより完全に分離できるようにしてもよい。
【0065】
機器室6a、6bに収容される機器80を点検する場合、工具等を用いることなくファスナー部83dを開放するのみで、点検用開口部86を点検用開口部86の上辺の他方の端部と下辺の他方の端部を結ぶ垂辺を軸に容易に展開でき、それにより機器80への作業者のアクセスが容易になる。
【0066】
<効果>
車端部膜83あるいは機器室膜87に、ファスナー部83dで開閉可能に区画され点検用開口部86を備えることによって、点検用開口部86を別部品で備える必要はなく、少ない部品点数で、大きい開口部面積を有する点検用開口部86を備えることができる。
【0067】
さらに、点検用開口部86をファスナー部83dで区画しているので、ファスナー部83dを開閉するだけで、開閉用の工具等を準備することなく、点検用開口部86を短時間で開閉することできる。
【0068】
さらに、ファスナー部83dを開放して、点検用開口部86を点検用開口部86の上辺の他方の端部と下辺の他方の端部を結ぶ垂辺を軸に片開きすることができるので、それにより開放される点検用開口部86をこの軸周りに巻き置くことができる。このため、別部品で大きな面積と重量を有する従来の点検蓋と異なり、軽量の膜で構成される点検用開口部86は、点検時にその置場に窮することはない。
【0069】
以上の構成よって、部品点数を削減して軽量化を促進できることに加えて、高速走行時の車内騒音の増大を抑制できるとともに、経年による膜の伸縮等の影響を受けずに、施工した状態を維持できるし、さらに、容易に施工、交換および開閉できる点検用開口の膜を備える軌条車両を提供することができる。
【0070】
本明細書は、以下の発明の開示を含む。
(第1の形態)
構体を有する軌条車両において、
前記構体は、前記軌条車両の車内側に前記構体に沿って備えられる膜を取り付けており、
前記膜は、膜中央部と、弾性体を介して前記構体に接続される膜端部と、前記膜中央部と前記膜端部とを分離可能に接続する第1ファスナー部と、を有しており、
前記第1ファスナー部が閉じた状態で、前記膜には、前記弾性体の張力が付与されること、
を特徴とする軌条車両。
【0071】
(第2の形態)
第1の形態の軌条車両において、
前記構体は、屋根構体であり、
前記膜は、天井膜であり、
前記天井膜は、前記天井膜の幅方向の中央部に前記屋根構体の側に突出する天井膜中央部凸部を有しており、
前記天井膜中央部凸部は、前記屋根構体に防振支持される中央部保持部の把持部に把持されており、
前記弾性体の一方の端部は、前記天井膜の前記膜端部に接続されるとともに、前記弾性体の他方の端部は、前記屋根構体に防振支持される第1膜・吸音材支持部に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【0072】
(第3の形態)
第2の形態の軌条車両において、
前記屋根構体と前記天井膜との間に吸音材を支持する第1吸音材支持板を有しており、
前記第1吸音材支持板の幅方向の中央部は、前記中央部保持部に支持されており、
前記第1吸音材支持板の幅方向の端部は、前記第1膜・吸音材支持部に支持されること、
を特徴とする軌条車両。
【0073】
(第4の形態)
第1の形態~第3の形態のいずれかの軌条車両において、
前記構体は、側構体であり
前記膜は、側膜であり、
前記側膜の高さ方向の一方の端部は、前記側構体に防振支持される荷受部の第2膜・吸音材支持部に接続されており、
前記側膜の高さ方向の他方の端部は、前記側構体に防振支持される第3膜・吸音材支持部に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【0074】
(第5の形態)
第4の形態の軌条車両において、
前記側構体と前記側膜との間に吸音材を支持する第2吸音材支持板を有しており、
前記第2吸音材支持板の高さ方向の一方の端部は、前記第2膜・吸音材支持部に接続されており、
前記第2吸音材支持板の高さ方向の他方の端部は、前記第3膜・吸音材支持部に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【0075】
(第6の形態)
第1の形態~第5の形態のいずれかの軌条車両において、
前記軌条車両は、側構体に沿って機器が配置される機器室と、前記機器室に面する車端部通路と、を有しており、
前記車端部通路は、
一対の柱と、
前記柱の上端部を接続する梁と、
前記車端部通路の上部と前記機器室を区画するとともに前記車端部通路の長手方向に交差する形状がU字状の車端部膜と、
前記車端部膜の下端部を覆うとともに前記車端部通路と前記機器室とを区画する車端部パネルと、を有すること、
を特徴とする軌条車両。
【0076】
(第7の形態)
第6の形態の軌条車両において、
前記車端部膜の前記車端部パネルに覆われる端部は、弾性体を介して前記柱に接続されること、
を特徴とする軌条車両。
【0077】
(第8の形態)
第7の形態の軌条車両において、
前記車端部膜は、車端部側膜と、弾性体を介して前記柱に接続される側膜端部と、前記車端部側膜と前記側膜端部とを分離可能に接続する第2ファスナー部と、を有すること、
を特徴とする軌条車両。
【0078】
(第9の形態)
第8の形態の軌条車両において、
前記機器室に面する前記車端部膜は、前記機器室に配置される前記機器の点検に供される点検用開口部を有しており、
前記第2ファスナー部は、前記点検用開口部の上辺と、下辺と、前記上辺および前記下辺の一方の端部を接続する垂辺とに沿って連続して配置されていること、
を特徴とする軌条車両。
【0079】
(第10の形態)
第1の形態~第9の形態のいずれかの軌条車両において、
前記軌条車両は、その長手方向の中央部の客室と、その長手方向の端部の車端部と、前記客室と前記車端部とを仕切る内妻と、を有しており、
前記内妻は、仕切り材と、前記仕切り材の前記客室の側に備えられる内妻膜と、を有しており、
前記内妻膜は、内妻膜中央部と、弾性体を介して前記仕切り材に接続される内妻膜端部と、前記内妻膜中央部と前記内妻膜端部とを接続する第3ファスナー部と、を有しており、
前記第3ファスナー部が閉じた状態で、前記内妻膜には、前記弾性体の張力が付与されること、
を特徴とする軌条車両。
【符号の説明】
【0080】
1…鉄道車両、 2…客室部、
3…車端部、 4…出入り台、
5…車端部通路、 6a,6b…機器室、
7…内妻、
10…台枠、 12…上床、
14…座席、 20…側構体、
20a…車外側面板、 20b…車内側面板、
20c…接続リブ、
20d…受部、 21…荷受部、
21a…荷受部手前側パネル、 21b…荷受部底部、
21c…第2膜・吸音材支持部、 21d…荷受部奥側パネル、
21e…荷受部支持部、 22…側膜、
22b…側膜中央部、 22c…側膜端部、
22d…第1ファスナー部、
24…灯具、 25…側下部内装パネル、
30…妻構体、 40…屋根構体、
40a…車外側面板、 40b…車内側面板、
40c…接続リブ、
41a…受部、 42…天井膜、
42a…天井膜中央凸部、 42b…天井膜中央部、
42c…天井膜端部、 42d…第1ファスナー部、
44…第1吸音材支持板、 44A…第2吸音材支持板、
46…中央部保持部、
46a…把持部、 48…軒部内装パネル、
49…第1膜・吸音材支持部、 49A…第3膜・吸音材支持部、
52…断熱材、
54…吸音材、 56…弾性体(コイルばね)、
56a…弾性体支持部、 58…防振ゴム、
59…防振ゴム支持部、 80…機器、
81…車端部柱、 82…車端部梁、
83…車端部膜、 83a…天井膜、
83b…車端部側膜、 83c…側膜端部、
83d…第2ファスナー部、 84…車端部パネル、
86…点検用開口部、 87…機器室膜、
89…膜固定部、 90…軌道、
x…長手方向(レール方向)、 y…幅方向(枕木方向)、
z…高さ方向