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特開2024-126773情報処理システム、情報処理方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126773
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240912BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20240912BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240912BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G06F3/12 331
G06F3/12 304
G06F3/12 332
G06F3/12 324
G06F3/12 336
G06F3/12 385
B41J29/00 G
B41J29/00 U
B41J29/38 202
H04N1/00 127B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035394
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】弁理士法人グローバル・アイピー東京
(72)【発明者】
【氏名】新井 秀和
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP10
2C061BB10
2C061BB15
2C061CG02
2C061CG15
2C061CQ36
2C061CQ47
2C061HH03
2C061HJ10
2C061HK11
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA12
5C062AA14
5C062AA37
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC22
5C062AC34
5C062AE15
5C062AF00
(57)【要約】
【課題】国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報をユーザが容易に入手できるようにする。
【解決手段】本発明のある態様は、ユーザが所持するユーザ端末と、ユーザ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む情報処理システムである。ここで、ユーザ端末は、印字媒体又は印字媒体の包装に記録された情報であって、印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得する第1取得部と、プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、プリンタの使用地域を示す地域情報と、をプリンタから取得する第2取得部と、を備える。情報処理装置は、ユーザ端末からの要求に応じて、媒体識別情報、プリンタ種別情報、及び地域情報に対応する、プリンタの設定情報又はプリンタのマニュアル情報を前記ユーザ端末に提供する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所持するユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、
前記ユーザ端末は、
印字媒体又は前記印字媒体の包装に記録された情報であって、前記印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得する第1取得部と、
プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、前記プリンタの使用地域を示す地域情報と、を前記プリンタから取得する第2取得部と、を備え、
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記媒体識別情報、前記プリンタ種別情報、及び前記地域情報に対応する、前記プリンタの設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を前記ユーザ端末に提供する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末は、
前記プリンタと無線通信が可能な通信部と、
前記プリンタとの無線通信が可能になったときに、前記プリンタのプリンタ設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を前記プリンタに送信するように制御する送信制御部と、を備えた、
請求項1に記載された情報処理システム。
【請求項3】
前記プリンタは、
前記ユーザ端末を前記プリンタの外部に露出した所定の位置に近接させたときに、前記ユーザ端末との無線通信が可能となるように配置された無線タグと、
前記プリンタの設定情報を、前記無線タグから取得し、あるいは前記無線タグを介して取得した場合、前記プリンタ設定情報に基づいて前記プリンタの設定を行う設定部と、を備えた、
請求項2に記載された情報処理システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末の第2取得部は、前記プリンタに付されているコード情報、あるいは前記プリンタの表示部に表示されているコード情報から光学的方法により、前記プリンタ種別情報と前記地域情報を取得する、
請求項1から3のいずれか一項に記載された情報処理システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末の第2取得部は、前記無線タグ又はプリンタ本体から受信することにより、前記プリンタ種別情報と前記地域情報を取得する、
請求項1から3のいずれか一項に記載された情報処理システム。
【請求項6】
印字媒体又は前記印字媒体の包装には、前記媒体識別情報のほか、前記印字媒体の製品コードが付されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載された情報処理システム。
【請求項7】
前記プリンタは、前記プリンタの電源がオフのときに前記無線タグが前記ユーザ端末と無線通信を行う第1通信モードと、前記プリンタの電源がオンのときに前記無線タグを介して前記ユーザ端末と無線通信を行う第2通信モードと、により動作し、
前記第1通信モードでは、前記無線タグが受信した前記プリンタ設定情報を前記無線タグに記憶させ、
前記第2通信モードでは、前記無線タグを介して受信した前記プリンタ設定情報をプリンタ本体に記憶させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載された情報処理システム。
【請求項8】
前記設定部は、前記プリンタの電源がオフからオンになったときに、前記無線タグに記憶した前記プリンタ設定情報に基づいて前記プリンタの設定を行う、
請求項7に記載された情報処理システム。
【請求項9】
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末に前記プリンタのマニュアル情報を提供する場合、前記マニュアル情報としてURL(Uniform Resource Locator)を前記ユーザ端末に提供し、
前記ユーザ端末は、前記URLに基づいて前記プリンタのマニュアル情報を表示するウェブブラウザを有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載された情報処理システム。
【請求項10】
ユーザが所持するユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置との間の情報処理方法であって、
前記ユーザ端末が、印字媒体又は前記印字媒体の包装に記録された情報であって、前記印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得し、
前記ユーザ端末が、プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、前記プリンタの使用地域を示す地域情報と、を前記プリンタから取得し、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置に対して前記プリンタのプリンタ設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を要求し、
前記情報処理装置が、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記媒体識別情報、前記プリンタ種別情報、及び前記地域情報に対応する、前記プリンタ設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を前記ユーザ端末に提供する、
情報処理方法。
【請求項11】
ユーザが所持するユーザ端末にインストールされた場合にコンピュータに、
印字媒体又は前記印字媒体の包装に記録された情報であって、前記印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得する手順と、
プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、前記プリンタの使用地域を示す地域情報と、を前記プリンタから取得する手順と、
前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置に対して前記プリンタのプリンタ設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を要求する手順と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタについての情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタにセットするロール紙等の印字媒体に対して最適なプリンタ設定とする作業を容易にするための種々の提案がなされてきた。
例えば、特許文献1には、ロール紙部材の芯材に、用紙関連情報を格納するICメモリモジュールが埋設させ、印刷装置が、例えば、電源投入時、ロール紙部材の交換時、電源遮断時のタイミングでICメモリモジュールにアクセスして用紙関連情報を取得するように構成した印刷装置(プリンタ)が記載されている。この印刷装置では、ICメモリモジュールから取得した情報を反映して、印刷処理が制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2002/053389号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、プリンタやロール紙等の印字媒体は、様々な国や地域で使用され得るところ、各国や各地域において法規制が異なるため、最適なプリンタ設定が国や地域ごとに異なることがある。すなわち、同型のプリンタと同じロール紙の組合せであっても、それらが使用される国や地域によって最適なプリンタ設定が異なる。そこで、プリンタ及び/又はロール紙に記憶装置を搭載して様々な国や地域の各々に対応する複数のプリンタ設定を記憶させておくことが考えられるが、これは煩雑であり、また記憶装置の記憶容量によって記憶可能な情報量が制限される。
同様のことがプリンタのマニュアル情報についても当てはまる。プリンタのマニュアル情報は各国や各地域において言語やプリンタの仕様が異なり得るため、プリンタのユーザが必要とするマニュアル情報が国や地域ごとに異なることがある。
【0005】
そこで、本発明は、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報をユーザが容易に入手可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、ユーザが所持するユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、
前記ユーザ端末は、
印字媒体又は前記印字媒体の包装に記録された情報であって、前記印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得する第1取得部と、
プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、前記プリンタの使用地域を示す地域情報と、を前記プリンタから取得する第2取得部と、を備え、
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記媒体識別情報、前記プリンタ種別情報、及び前記地域情報に対応する、前記プリンタの設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を前記ユーザ端末に提供する、情報処理システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のある態様によれば、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報をユーザが容易に入手できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態のプリンタ作業支援システムにおいて、プリンタ設定作業を説明する図である。
図2】一実施形態のプリンタ作業支援システムにおいて、プリンタ設定作業を説明する図である。
図3】例示的なプリンタの一部を拡大して示す図である。
図4】ユーザ端末で実行されるNFCアプリケーションによる一画面を示す図である。
図5】一実施形態のプリンタ作業支援システムにおいてユーザ端末のNFCアプリケーションの画面遷移例を示す図である。
図6】一実施形態のプリンタ作業支援システムの各装置の内部構成を示すブロック図である。
図7】インレイ設定データベースとプリンタ設定データベースの各々のデータ構成例を示す図である。
図8】マニュアルデータベースとURLデータベースの各々のデータ構成例を示す図である。
図9】一実施形態のプリンタ作業支援システムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図10】一実施形態のプリンタ作業支援システムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図11】一実施形態のプリンタ作業支援システムの動作例を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に記載する形態は、図面の簡単な説明により説明される図面に限定されるものではない。
【0010】
本発明のある態様の第1の態様は、ユーザが所持するユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、
前記ユーザ端末は、
印字媒体又は前記印字媒体の包装に記録された情報であって、前記印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得する第1取得部と、
プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、前記プリンタの使用地域を示す地域情報と、を前記プリンタから取得する第2取得部と、を備え、
前記情報処理装置は、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記媒体識別情報、前記プリンタ種別情報、及び前記地域情報に対応する、前記プリンタの設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を前記ユーザ端末に提供する、情報処理システムである。
【0011】
本開示において「印字媒体」とは、ラベルや帳票等、情報を印字するための媒体である。印字媒体の材質は、紙に限られずフィルムであってもよい。印字媒体は、RFIDラベルであってもよい。RFIDラベルとは、ラベルの中にインレイ(樹脂フィルムなどの基材上にICチップとアンテナを配置した、アンテナ付ICチップであり、「RFIDインレイ」又は「RFIDインレット」と表記される場合もある。)が組み込まれているラベルである。RFIDラベルに印字を行う場合、プリンタに設けられるリーダライタにより、RFIDラベルの中のインレイに情報が書き込まれる。
【0012】
ユーザ端末が光学的方法により媒体識別情報を取得する例は、バーコード又は二次元コードを光学的に読み取ることにより、当該コードに対応する情報を取得することである。例えば、印字媒体に又は印字媒体の包装に二次元コードが印刷されているか、二次元コードが印字されたラベルが貼付されており、ユーザ端末が光学的に当該二次元コードを読み取ることで媒体識別情報を取得する。また、電磁的方法では、印字媒体又は印字媒体の包装からユーザ端末により媒体識別情報を非接触により取得する。
【0013】
本発明のある態様の第1の態様によれば、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報を、ユーザ端末を通してユーザが容易に入手できる。
【0014】
本発明のある態様の第2の態様は、前記ユーザ端末は、
前記プリンタと無線通信が可能な通信部と、
前記プリンタとの無線通信が可能になったときに、前記プリンタのプリンタ設定情報を前記プリンタに送信するように制御する送信制御部と、を備えた、前記第1の態様に記載のプリンタである。
【0015】
本発明のある態様の第2の態様によれば、プリンタに対して無線でプリンタ設定情報を送ることができる。
【0016】
本発明のある態様の第3の態様は、前記プリンタは、
前記ユーザ端末を前記プリンタの外部に露出した所定の位置に近接させたときに、前記ユーザ端末との無線通信が可能となるように配置された無線タグと、
前記プリンタの設定情報を、前記無線タグから取得し、あるいは前記無線タグを介して取得した場合、前記プリンタ設定情報に基づいて前記プリンタの設定を行う設定部と、を備えた、前記第2の態様に記載のプリンタである。
【0017】
本発明のある態様の第3の態様によれば、ユーザ端末をプリンタの所定の位置に近接させるワンタッチ操作によって、使用地域に応じた最適なプリンタ設定を行うことができる。
【0018】
本発明のある態様の第4の態様は、前記ユーザ端末の第2取得部は、前記プリンタに付されているコード情報、あるいは前記プリンタの表示部に表示されているコード情報から光学的方法により、前記プリンタ種別情報と前記地域情報を取得する、前記第1から第3の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0019】
本発明のある態様の第4の態様によれば、プリンタ種別情報と地域情報を容易に取得することができる。
【0020】
本発明のある態様の第5の態様は、前記ユーザ端末の第2取得部は、前記無線タグ又はプリンタ本体から受信することにより、前記プリンタ種別情報と前記地域情報を取得する、前記第1から第3の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0021】
本発明のある態様の第5の態様によれば、プリンタ種別情報と地域情報をさらに容易に取得することができる。
【0022】
本発明のある態様の第6の態様は、印字媒体又は前記印字媒体の包装には、前記媒体識別情報のほか、前記印字媒体の製品コードが付されている、前記第1から第5の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0023】
本発明のある態様の第6の態様によれば、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報を、ユーザ端末を通してユーザが容易に入手できるという効果を、より実効的に発揮させることができる。つまり、印字媒体又は前記印字媒体の包装に付されている製品コードとして印字媒体の供給元による独自のコードが使用されるのが一般的である。そこで、製品コードとは別に、印字媒体又は前記印字媒体の包装に媒体識別情報を適用することで、印字媒体の供給元に関わらず全ての印字媒体を、媒体識別情報を通してプリンタの設定情報又はマニュアル情報に対応付けることができる。
【0024】
本発明のある態様の第7の態様は、前記プリンタは、前記プリンタの電源がオフのときに前記無線タグが前記ユーザ端末と無線通信を行う第1通信モードと、前記プリンタの電源がオンのときに前記無線タグを介して前記ユーザ端末と無線通信を行う第2通信モードと、により動作し、
前記第1通信モードでは、前記無線タグが受信した前記プリンタ設定情報を前記無線タグに記憶させ、
前記第2通信モードでは、前記無線タグを介して受信した前記プリンタ設定情報をプリンタ本体に記憶させる、前記第1から第6の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0025】
本発明のある態様の第7の態様によれば、プリンタの電源の状態に応じて、ユーザ端末からの情報を適切に処理することができる。
【0026】
本発明のある態様の第8の態様は、前記設定部は、前記プリンタの電源がオフからオンになったときに、前記無線タグに記憶した前記プリンタ設定情報に基づいて前記プリンタの設定を行う、第7の態様に記載のプリンタである。
【0027】
本発明のある態様の第8の態様によれば、プリンタの電源がオンになった直後にユーザ端末から取得したプリンタの設定が反映されることが可能となる。
【0028】
本発明のある態様の第9の態様は、前記情報処理装置は、前記ユーザ端末に前記プリンタのマニュアル情報を提供する場合、前記マニュアル情報としてURL(Uniform Resource Locator)を前記ユーザ端末に提供し、
前記ユーザ端末は、前記URLに基づいて前記プリンタのマニュアル情報を表示するウェブブラウザを有する、前記第1から第8の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0029】
本発明のある態様の第9の態様によれば、取得したマニュアル情報をユーザが閲覧することが可能となる。
【0030】
本発明のある態様の第10の態様は、ユーザが所持するユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置との間の情報処理方法であって、
前記ユーザ端末が、印字媒体又は前記印字媒体の包装に記録された情報であって、前記印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得し、
前記ユーザ端末が、プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、前記プリンタの使用地域を示す地域情報と、を前記プリンタから取得し、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置に対して前記プリンタのプリンタ設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を要求し、
前記情報処理装置が、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記媒体識別情報、前記プリンタ種別情報、及び前記地域情報に対応する、前記プリンタ設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を前記ユーザ端末に提供する、情報処理方法である。
【0031】
本発明のある態様の第10の態様によれば、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報を、ユーザ端末を通してユーザが容易に入手できる。
【0032】
本発明のある態様の第11の態様は、ユーザが所持するユーザ端末にインストールされた場合にコンピュータに、
印字媒体又は前記印字媒体の包装に記録された情報であって、前記印字媒体を識別する媒体識別情報を、電磁的方法又は光学的方法により取得する手順と、
プリンタの種別を示すプリンタ種別情報と、前記プリンタの使用地域を示す地域情報と、を前記プリンタから取得する手順と、
前記ユーザ端末と通信可能な情報処理装置に対して前記プリンタのプリンタ設定情報又は前記プリンタのマニュアル情報を要求する手順と、を実行させるプログラムである。
【0033】
本発明のある態様の第11の態様によれば、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報を、ユーザ端末を通してユーザが容易に入手できる。
【0034】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、無線タグの一例としてNFCタグを挙げるが、その限りではなく、Bluetooth(登録商標) Low Energyを利用したBLEタグでもよいし、UHF帯のRFIDタグでもよい。すなわち、プリンタとユーザ端末の間の無線通信プロトコルは如何なる仕様でもよい。
【0035】
以下、情報処理システムの一例であるプリンタ作業支援システムについて説明する。プリンタ作業支援システムは、プリンタに関する作業を支援するシステムである。プリンタに関する作業として、プリンタに対して最適な設定(プリンタ設定作業)を行うことや、プリンタ内の消耗品の交換作業等を行うためにプリンタのマニュアルを閲覧することが挙げられる。
【0036】
図1及び図2はそれぞれ、一実施形態のプリンタ作業支援システムにおいて、プリンタ設定作業を説明する図である。図1において、ラベル包装LP1,LP2は、プリンタ2にセットされて印字、発行の対象となる複数のラベル(印字媒体の一例)を含むロール状のラベル連続体、又は長尺状のラベル連続体(ラベルファンフォールド紙など)を包装する。
一実施形態では、プリンタ2は、RFIDラベルを発行可能なRFIDプリンタである。
ラベル包装LP1にはNFCタグ11が取り付けられており、NFCタグ11には、ラベル包装LP1内のラベルに組み込まれているインレイに固有の識別情報(以下、「インレイID」という。)が記録されている。インレイIDは、媒体識別情報の一例である。
ラベル包装LP2には二次元コード12が印刷されたシールが取り付けられており、二次元コード12は、ラベル包装LP2内のラベルに組み込まれているインレイIDを含む。
NFCタグ11を取り付けたシールや二次元コード12が印刷されたシールを、ラベル包装の封止めシールとして使用してもよい。NFCタグ11は、読取性を考慮しなくてよいため、ラベルロールの紙管に取り付けてもよい。また、二次元コード12が印刷されたシールは、周囲のタグとの干渉を受けないため、二次元コード12を読み取り可能な位置であれば如何なる位置に配置してもよい。NFCタグ11や二次元コード12が印刷されたシールは、ラベル包装に貼付することが好ましいが、その限りではなく、複数のラベル包装を包含する段ボールやパレット梱包に貼付してもよい。
【0037】
ユーザ端末3は、ユーザが所持する通信端末であり、スマートフォン、タブレット型端末、スマートウォッチ、その他ウェアラブル装置等である。
ユーザ端末3には、プリンタ設定を行うためのNFCアプリケーション、及び、ウェブブラウザがインストールされている。NFCアプリケーションは、プリンタとの間でNFC(Near field communication;近距離無線通信)による無線通信を行うようにプログラムされているソフトウェアである。
【0038】
図1の状態ST1は、インレイIDを取得する手順である。
NFCアプリケーションは、ユーザ端末3をNFCタグ11に近接させた場合に、ユーザ端末3に内蔵されているNFCリーダライタ38がNFCタグ11と無線通信を行うことで受信したインレイIDを取得する(ST1-a)。
NFCアプリケーションはまた、ユーザ端末3に内蔵されている撮像部により二次元コード12を撮像して、二次元コード12を読み込むことでインレイIDを取得してもよい(ST1-b)。
なお、NFCタグ11と無線通信を行うことでラベルデータを取得することは、ユーザ端末3が電磁的方法により媒体識別情報を取得する例である。二次元コード12を読み込むことでインレイIDを取得することは、ユーザ端末3が光学的方法により媒体識別情報を取得する例である。
【0039】
図2の状態ST2は、プリンタ2の製品コード(以下、「プリンタ製品コード」という。)を取得する手順である。
ユーザは、ユーザ端末3をプリンタ2の所定の位置にタッチ操作を行うことにより、ユーザ端末3がプリンタ製品コードを取得する(ST2-a)。この場合、ユーザ端末は、NFCタグ28(図3)又はプリンタ本体からプリンタ製品コードを受信することにより、プリンタ製品コードを電磁的方法により取得する。後述するが、NFCタグ28は、プリンタ2に内蔵されているタグである。
プリンタ製品コードには、対応するプリンタ2のプリンタ名(あるいはプリンタの型式)及びリージョン情報に関する情報が含まれる。リージョン情報とは、プリンタ2の使用地域を示す地域情報の一例であり、国、又は所定の国の中の一地域、あるいは複数の国を跨がる地域を特定する情報である。プリンタ名は、プリンタの種別を示すプリンタ種別情報の一例である。
NFCアプリケーションはまた、ユーザ端末3に内蔵されている撮像部により、プリンタ2の背面部2Bに貼付されているラベル20Lに含まれる一次元コード(バーコード)を撮像し、当該一次元コードを読み込むことでプリンタ2のプリンタ製品コードを取得してもよい(ST2-b)。
【0040】
なお、プリンタ製品コードを取得する方法は、図2の状態ST2に示した方法に限られない。
ユーザ端末3はプリンタ製品コードを、プリンタ2に付されているコード情報、あるいはプリンタ2の表示部25(図3)に表示されているコード情報から光学的方法により取得してもよい。この場合、プリンタ2は、ユーザによる所定の操作に応じて、プリンタ製品コードに対応する一次元コードあるいは二次元コードを表示部25に表示するように構成される。
いずれの方法によってもユーザ端末3は、プリンタ製品コードを容易に取得することができる。
【0041】
次いで、ユーザがNFCアプリケーション上で、プリンタ設定情報をサーバから取得するための所定の操作を行った後、図2の状態ST3に示すようにユーザ端末3をプリンタ2の所定の位置にタッチ操作を行うと、プリンタ設定情報がNFCアプリケーションからプリンタ2に送信される。プリンタ2は、受信したプリンタ設定情報に基づいてプリンタ設定を行う。
なお、以下の説明において「タッチ操作」は、ユーザ端末3をプリンタ2の所定の位置に物理的に接触させる場合に限られず、ユーザ端末3をプリンタ2の所定の位置に向けてかざす、あるいは近接させる等の、ユーザ端末3をプリンタ2に物理的に接触させない場合も含まれる。
また、以下の説明では、ユーザ端末3をプリンタ2にタッチ操作することは、NFCタグ28が内蔵されているプリンタ2の所定の位置にユーザ端末3をタッチ操作することを意味する。
【0042】
図3を参照すると、例示的なプリンタ2の外観の一部が拡大して示される。図3に示すように、プリンタ2は、その前面に表示部25及び操作入力部26を有するとともに、所定の位置にNFCタグ28が内蔵されている。NFCタグ28が内蔵されている位置に対応したプリンタ2の外面上の所定の位置には、NFCタグ28が内蔵されている位置であることを示すマークが付してあることが好ましい。この所定の位置に対してタッチ操作を行うことで、NFCアプリケーションがプリンタ2とNFCによる通信を行うことが可能となる。
【0043】
次に、図4及び図5を参照してNFCアプリケーションの機能について説明する。図4は、NFCアプリケーションのメインニューを表示する画面を示す。図5は、ユーザによって操作されたときのNFCアプリケーションのユーザ端末3における画面の遷移例を示している。
図4を参照すると、NFCアプリケーションのメインメニューは、プリンタ2の電源状態に応じて、OFFモードによるNFC送信モード(第1通信モードの一例;「OFFモードNFC送信」)、又は、ONモードによるNFC送信モード(第2通信モードの一例;「ONモードNFC送信」)のいずれかを選択するラジオボタンを含む。図4の画面G1では、OFFモードNFC送信が選択された例が示される。
NFCアプリケーションのメインメニューはまた、プリンタ2に対してプリンタ設定作業を行うためのボタンb1(「プリンタ設定」)と、プリンタ2のマニュアルを閲覧するためのボタンb2(「マニュアル閲覧」)と、を含む。
【0044】
メインメニューからボタンb1が選択操作されると、図5の画面G2が表示される。
画面G2においてユーザがボタンb3(「インレイのコード読込」)を操作すると画面G3が表示される。この状態で、図1の状態ST1に示すようにユーザがユーザ端末3をNFCタグ11に近付けると、ユーザ端末3のNFCアプリケーションがNFCタグ11とNFC通信を行って、NFCタグ11からインレイIDを取得し、画面G4に遷移する。
あるいは、画面G3においてユーザがユーザ端末3を二次元コード12に向けてもよい。その場合、NFCアプリケーションは、二次元コード12を撮像して二次元コードを読み込む。NFCアプリケーションは、二次元コード12の読み込みが完了すると、二次元コード12からインレイIDを取得し、画面G4に遷移する。
【0045】
次いで、画面G4においてユーザがボタンb4(「プリンタのコード読込」)を操作すると画面G5が表示される。この状態で、図2の状態ST2に示すようにユーザがユーザ端末3をプリンタ2のNFCタグ28(図3参照)に近付けると、ユーザ端末3のNFCアプリケーションがNFCタグ28とNFC通信を行って、NFCタグ28からプリンタ製品コードを取得し、画面G6に遷移する。
あるいは、画面G5においてユーザがユーザ端末3をプリンタ2の背面部2Bのラベル20Lに向けてもよい。その場合、NFCアプリケーションは、ラベル20Lに含まれる一次元コードを撮像して一次元コードを読み込む。NFCアプリケーションは、一次元コードの読み込みが完了すると、一次元コードからプリンタ製品コードを取得し、画面G6に遷移する。
【0046】
画面G6は、プリンタ設定情報を後述するサーバ5から取得する要求を行うボタンb5(「はい」)と、画面G2又はG4に戻って再度コード読込を行うボタンb6(「コード読込に戻る」)と、を含む。ここで、ボタンb5が選択操作されると、NFCアプリケーションは、サーバ5からユーザ端末3に最適なプリンタ設定情報を取得し、画面G7に遷移する。画面G7において、図2の状態ST3に示したようにしてユーザがユーザ端末3をプリンタ2にタッチ操作を行うと、サーバ5から取得したプリンタ設定情報がプリンタ2のNFCタグ28に送信される。
【0047】
メインメニューからボタンb2(「マニュアル閲覧」)が選択操作された場合、プリンタ製品コードのみを取得すればよいため、図5の画面G4,G5に示した手順を実行すればよい。ボタンb2(「マニュアル閲覧」)が選択操作された場合、画面G4,G5の次に、取得対象のマニュアル種別をユーザに選択させる画面が表示される。NFCアプリケーションは、この選択操作に応じて、ユーザに選択されたマニュアル種別のURLをサーバから取得して表示する。
【0048】
画面G1においてONモードNFC送信が選択された場合も画面の遷移は、OFFモードNFC送信の場合と同様である。
なお、ユーザ端末3とプリンタ2の間の通信はNFC通信に限られないため、NFCアプリケーションには、他の通信方式を選択するためのボタンを設けてもよい。他の通信方式として、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)が挙げられる。
また、図5の画面遷移では、インレイIDとプリンタ製品コードの取得をこの順で行う場合を例示したが、その限りではなく、逆の順で行ってもよい。
【0049】
次に、図6を参照して、本実施形態のプリンタ作業支援システム1内の各装置の構成について説明する。図6は、本実施形態のプリンタ作業支援システム1においてプリンタ2、ユーザ端末3、及びサーバ5のハードウェア構成を含むブロック図である。
図6に示すように、プリンタ作業支援システム1では、ユーザ端末3とサーバ5がネットワークNWを介して通信可能に構成されている。ネットワークNWは、限定しないが、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等である。
【0050】
図6に示すように、プリンタ2は、制御部21、ストレージ22、搬送部23、印字部24、表示部25、操作入力部26、通信部27、NFCタグ28、及び、リーダライタ29を備える。
【0051】
制御部21は、CPU211、ROM212、及び、RAM213を含み、プリンタ2の全体を制御する。例えば、CPU211は、ROM212に記録されているファームウェアをロードして実行することで、様々な機能を実現する。RAM213は、CPU211が様々な処理を行う上でのメインメモリとして機能する。
【0052】
制御部21は、ユーザ端末3のNFCアプリケーションから受信するデータに基づいて様々な処理を実行する。
制御部21は、NFCアプリケーションから送られるデータに、イメージデータとともにラベル発行コマンドが含まれている場合には、ラベルが発行されるように搬送部23及び印字部24を制御する。ラベルを発行する場合、制御部21は、ユーザ端末3からNFCタグ28を介して取得するイメージデータのライン毎のデータであるラインデータを順次、印字部24へ送出する。
制御部21は、NFCアプリケーションから送られるデータに、プリンタ設定情報とともにプリンタ設定コマンドが含まれている場合には、プリンタ設定コマンドに基づいてプリンタ2に対する設定を行う。つまり、制御部21は、プリンタの設定情報を、NFCタグ28から取得し、あるいはNFCタグ28を介して取得した場合、取得したプリンタ設定情報に基づいてプリンタ2の設定を行う設定部として機能する。
【0053】
ストレージ22は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSD(Solid State Drive)である。ストレージ22には、例えば、図示しないホストコンピュータから受信する印字データを基にイメージデータを作成するためのフォーマットファイル等が記録されている。
【0054】
搬送部23は、プラテンローラ、モータ駆動回路、および、ステッピングモータを含み、プリンタ2内の連続紙の搬送を行う。搬送部23は、例えば、制御部21による搬送要求に基づき、モータ駆動回路が、プラテンローラの回転を制御するステッピングモータを駆動することによって、連続紙を搬送させる。
印字部24は、サーマルヘッドおよびヘッド駆動回路を含む。ヘッド駆動回路は、制御部21によって順次送出されるラインデータに基づき、サーマルヘッドの複数の発熱素子に選択的に電流を流すことで、印字を行う。
【0055】
表示部25は、例えばLCD等の表示パネル及び表示駆動回路を含み、ファームウェアによるプログラムの実行結果を表示する。プリンタ2には、例えば、連続紙が巻回されたロール紙が収容されている。連続紙は、台紙と、台紙上に仮着された複数のラベルとを含む。
操作入力部26は、例えば、ボタン、あるいは表示部25の表示パネルに実装されるタッチ入力装置等の入力装置を含み、ユーザによる操作入力を受け付ける。
通信部27は、例えば図示しないホストコンピュータと通信を行うことでラベルを発行するための印字データを受信するための通信インタフェースである。
【0056】
NFCタグ28は、ユーザ端末3との間でNFCによる近距離無線通信を行うためのタグであり、図3に示したように、ユーザ端末3をプリンタ2にタッチ操作させたときに、ユーザ端末3との無線通信が可能となるように配置されている。
プリンタ2の電源がOFFの場合には、NFCタグ28は、ユーザ端末3から受信するNDEF(NFC Data Exchange Format)データを受信する。NDEFデータとは、NFCを用いたデータ交換用の軽量なバイナリーフォーマットのデータである。プリンタ2の電源がOFFの場合にユーザ端末3をプリンタ2にタッチ操作したときに送られるデータは、NDEF形式となっている。
NFCタグ28は、ROM281を含む。ROM281は、NFCタグ28がユーザ端末3から受信したデータを一時的に記憶するための不揮発性メモリである。プリンタ2の電源がOFFのときにNFCタグ28が受信したデータは、ROM281に格納される。
【0057】
リーダライタ29は、プリンタ2にセットされたRFIDラベルに印字を行うときに、RFIDラベルに組み込まれているインレイからデータを読み出し、インレイにデータを書き込むRFIDモジュールである。
リーダライタ29において、例えば、インレイからデータを読み出すときの読み出し出力(電磁波レベル)、及び、インレイにデータを書き込むときの書き込み出力(電磁波レベル)は、制御部21によって調整可能である。制御部21によって読み出し出力及び/又は書き込み出力を調整することは、プリンタ設定処理の一例である。
また、プリンタ2内部で搬送中のRFIDラベルのインレイがリーダライタ29と交信するための最適位置の設定は、制御部21によって調整可能である。制御部21によって、この最適位置を設定することは、プリンタ設定処理の一例である。
【0058】
図6に示すように、ユーザ端末3は、制御部31、ストレージ32、操作入力部33、表示部34、撮像部35、コードリーダ36、通信部37、及び、NFCリーダライタ38を備える。
制御部31は、CPUを主体として構成され、ユーザ端末3全体を制御する。例えば、制御部31に含まれるCPUは、ストレージ32に記録されているNFCアプリケーションやウェブブラウザのプログラムをROMからロードして実行し、その実行結果を表示部34に表示する。
ストレージ32は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSDである。ストレージ32は、NFCアプリケーションを実行することで取得したデータ(例えば、インレイIDやプリンタ製品コード、プリンタ設定情報など)を記憶する。
【0059】
NFCアプリケーションを実行することで、制御部31は、以下の第1取得部、第2取得部、及び送信制御部の各機能を実現する。
第1取得部は、ラベル又はラベル包装に記録されたインレイIDを、電磁的方法又は光学的方法により取得する。
第2取得部は、プリンタ名とリージョン情報を含むプリンタ製品コードをプリンタ2から取得する。一実施形態では、第2取得部は、プリンタ2の背面部2Bに付されている二次元コード、あるいは前記プリンタの表示部25に表示されている二次元コードから光学的方法により、プリンタ製品コードを取得する。一実施形態では、第2取得部は、NFCタグ28又はプリンタ本体から受信することにより、プリンタ製品コードを取得する。
送信制御部は、プリンタ2とのNFCによる無線通信が可能になったときに、サーバ5から取得したプリンタ2のプリンタ設定情報を、プリンタ2に送信するように制御する。なお、プリンタ2におけるマニュアルの閲覧を可能とするために、送信制御部は、サーバ5から取得したプリンタ2のマニュアル情報をプリンタ2に送信するように制御してもよい。
一実施形態では、制御部31は、サーバ5から取得したURLに基づいてプリンタ2のマニュアル情報を表示部34に表示する。
【0060】
操作入力部33は、例えば、ユーザ端末3の表示パネルに設けられたタッチパネル型入力デバイスである。操作入力部33は、表示パネルに対する操作入力をNFCアプリケーションに通知する。
表示部34は、例えば液晶表示パネルや有機ELパネルを含み、NFCアプリケーションの実行結果を表示する。また、表示部34は、撮像部35によって生成されるデジタル画像信号を表示する。
撮像部35は、例えば、光学レンズと、光学レンズからの入射光を電気信号に変換する撮像素子(イメージセンサ)と、を有し、デジタル画像を逐次生成し、表示部34に出力する。
コードリーダ36は、撮像部35によって生成される画像信号に含まれるコード情報(例えば、図1に示した二次元コード12、及び、図2のラベル20Lに含まれる一次元コード)を解析して、コード情報からデータを抽出(取得)する。
【0061】
通信部37は、外部の装置との間で通信を行うための通信インタフェースである。
NFCリーダライタ38(通信部の一例)は、NFCによる近距離無線通信を行うための通信インタフェースである。例えば、NFCリーダライタ38は、ラベル包装等に取り付けられたNFCタグに近接された場合、あるいは、プリンタ2に対してユーザ端末3のタッチ操作が行われたときに、NFCアプリケーションによる制御の下、NFCによる通信を行う。
【0062】
図6に示すように、サーバ5は、制御部51、ストレージ52、および、通信部53を備える。
制御部51は、CPUを主体として構成され、サーバ5全体を制御する。例えば、制御部51に含まれるCPUは、ストレージ52に記録されているサーバプログラムをロードして実行する。
ストレージ52は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置であり、サーバプログラムのほか、インレイ設定データベース、プリンタ設定データベース、マニュアルデータベース、URLデータベースを記憶する。各データベースは、サーバプログラムを実行するときに、適宜、制御部51からアクセスされる。
通信部53は、ユーザ端末3との間で通信を行うための通信インタフェースである。
【0063】
図7に、ストレージ52に記憶されるインレイ設定データベースのデータ構成例を示す。
図7に例示するインレイ設定データベースの各レコードは、インレイIDに関連付けて、リージョン情報、プリンタ製品コード、プリンタ名、及びインレイ設定IDについての値を含む。インレイ設定データベースでは、同一のインレイID及び同一のプリンタ名についてもリージョン情報が異なる場合には、異なるインレイ設定IDが関連付けられている。
図7に、ストレージ52に記憶されるプリンタ設定データベースのデータ構成例を示す。
図7に例示するプリンタ設定データベースの各レコードは、インレイ設定IDに関連付けて、リージョン情報、プリンタ設定情報についての値を含む。プリンタ設定情報は、プリンタ機種毎に、ラベルに組み込まれたインレイをエンコードするのに最適なプリンタ設定を行うための情報である。例えば、プリンタ設定情報は、対応するインレイをエンコードするのに最適なリーダライタの最適電磁波レベル(書込み電波出力、読出し電波出力)、インレイがリーダライタと交信するための最適位置(アンテナ位置、タグオフセットなど)の情報を含むが、その限りではない。ここでは、リージョン情報の例としてUS(米国)、EU(欧州連合)等を挙げている。例えば、日本と米国では同一周波数帯を使用し、欧州では異なる周波数帯を使用し、また、電波法が国ごとに異なり、国ごとに電波出力が異なることがあるため、リージョン情報に応じて個別にプリンタ設定情報が対応付けられている。
インレイ設定データベースとプリンタ設定データベースを参照することで、インレイIDに対応する、プリンタ名と使用地域に対応したプリンタ設定情報を特定することができる。
【0064】
図8に、ストレージ52に記憶されるマニュアルデータベースのデータ構成例を示す。
図8に例示するマニュアルデータベースの各レコードは、プリンタ製品コード、プリンタ名、及び、マニュアルIDが関連付けられている。マニュアルIDとは、プリンタに関する特定の種別のマニュアル情報を特定するための識別情報である。マニュアルデータベースでは、同一のプリンタ名であっても、プリンタ製品コードに含まれるリージョン情報が異なる場合には、別々のマニュアルIDが関連付けられている。
図8に、ストレージ52に記憶されているURLデータベースのデータ構成例を示す。
図8に例示するURLデータベースの各レコードは、マニュアルIDに関連付けて、リージョン情報、マニュアル種別、及び、URL(Uniform Resource Locator)の各値を含む。マニュアル種別としては、取扱説明書、又はプログラミングレファレンスのいずれかの情報が挙げられるが、その限りではなく、調整ガイドやインレイのコンフィグレーションガイドが含まれてもよい。URL(マニュアル情報の一例)は、リージョン情報に対応する言語で記述されたマニュアルのウェブページの保存場所を示す。
マニュアルデータベースとURLデータベースを参照することで、プリンタ名ごとにプリンタの使用地域に応じた特定の種別のマニュアルのURLを特定することができる。
【0065】
次に、図9図11を参照して、本実施形態のプリンタ作業支援システム1の動作について説明する。
【0066】
[ユーザ端末がサーバからデータを取得する動作]
図9は、ユーザ端末3がサーバ5からプリンタ設定情報又はマニュアル情報(URL)を取得する場合の動作を示すシーケンスチャートである。
例えば図5の画面G2においてユーザがユーザ端末3をNFCタグ11(図1)に近接させると(図1のST1-a)、NFCリーダライタ38がNFCタグ11からインレイIDを取得する(ステップS2a)。あるいは、ユーザが画面G2においてボタンb3を操作して画面G3に遷移させた上で二次元コード12(図1)を撮像すると(図1のST1-b)、コードリーダ36が二次元コード12を読み込んでインレイIDを取得する(ステップS2b)。
次いで、図5の画面G4においてユーザがユーザ端末3をNFCタグ28(図3)に近接させると(図2のST2-a)、NFCリーダライタ38がNFCタグ28からプリンタ製品コードを取得する(ステップS4a)。あるいは、画面G4においてユーザがボタンb4を操作して画面G5に遷移させた上で、プリンタ2の背面部2Bにあるラベル20L上の一次元コードを撮像すると(図2のST2-b)、コードリーダ36が一次元コードを読み込んでプリンタ製品コードを取得する(ステップS4b)。
【0067】
インレイIDとプリンタ製品コードを取得するとユーザ端末3は、サーバ5に対して、プリンタ設定情報又はマニュアル情報(URL)を要求する(ステップS6)。この要求には、インレイIDとプリンタ製品コードが含まれる。なお、図4の画面G1においてユーザによるボタンb1又はb2の選択結果に応じて、要求対象の情報が異なる。一実施形態では、図5の画面G6に示すように、ユーザの操作に応じて要求が行われる。
【0068】
この要求に応じてサーバ5は、データベースを参照してプリンタ設定情報又はマニュアル情報(URL)を取得する。ここで、サーバ5は、プリンタ設定情報が要求されている場合、インレイ設定データベースとプリンタ設定データベースを参照して、要求に含まれるインレイIDとプリンタ製品コードに対応するプリンタ設定情報を特定する。特定されるプリンタ設定情報は、プリンタ名とリージョン情報に対応した最適なプリンタ設定情報である。
サーバ5は、マニュアル情報(URL)が要求されている場合、マニュアルデータベースとURLデータベースを参照して、要求に含まれるインレイIDとプリンタ製品コードに対応するURLを特定する。特定されるURLは、プリンタ名とリージョン情報に対応した最適なURLである。
【0069】
サーバ5は、取得したプリンタ設定情報又はマニュアル情報(URL)(データ)を含む応答をユーザ端末3に返す(ステップS10)。ユーザ端末3のNFCアプリケーションは、データを取得すると、データを取得したことを示す画面(例えば図5の画面G7)を表示する(ステップS12)。図示しないが、ユーザ端末3のウェブブラウザは、ステップS10でマニュアル情報(URL)を取得した場合には、ユーザの操作に応じて、あるいはユーザの操作無しにURLからHTML文書を取得して表示する。
【0070】
[プリンタ電源がOFFのときのユーザ端末からプリンタへのデータ送信]
図10は、ユーザ端末3がサーバ5からプリンタ設定情報を取得した後にプリンタ2に対してタッチ操作を行った場合のプリンタ作業支援システム1の動作を示すシーケンスチャートである。図10では、プリンタ2の電源がOFFである場合を想定している。
図2の状態ST3に示したように、サーバ5からプリンタ設定情報を取得した後にユーザがプリンタ2に対してタッチ操作すると、NFCアプリケーションは、送信対象のデータ(つまり、プリンタ設定情報)をNDEFデータに変換する。次いで、NFCアプリケーションは、NFCリーダライタ38を介してNDEFデータに対応するプリンタ設定情報がNFCタグ28のROM281に書き込まれるように、NFCリーダライタ38を制御する(ステップS20,S22)。
【0071】
その後、プリンタ2の電源がONになると(ステップS24)、起動時の処理においてプリンタ2は、NFCタグ28のROM281に格納されているプリンタ設定情報を読み出し(ステップS26)、RAM213に保存する(ステップS28)。次いで、プリンタ2は、RAM213に保存したプリンタ設定情報に基づいてプリンタ設定処理を実行する(ステップS30)。
したがってユーザは、プリンタ2の設定を行う際にプリンタ2を起動させる必要はなく、プリンタ2の電源をOFFのままでタッチ操作を行えば次回の起動時にプリンタ設定処理が行われることになる。
【0072】
[プリンタ電源がONのときのユーザ端末からプリンタへのデータ送信]
図11は、ユーザ端末3がサーバ5からプリンタ設定情報を取得した後にプリンタ2に対してタッチ操作を行った場合のプリンタ作業支援システム1の動作を示すシーケンスチャートである。図11では、図10とは異なり、プリンタ2の電源がONである場合を想定している。
【0073】
図11図10(プリンタ2の電源がOFFの場合)と異なるのは、タッチ操作の後にNFCアプリケーションからプリンタ2に対して送信されるデータのデータ形式がNDEF形式ではなく、所定バイト数のパケット単位でデータがプリンタ2に送信される点である。
すなわち、図11では、ユーザ端末3をプリンタ2に対してタッチ操作すると、送信データを圧縮した上で所定バイト数(例えば64バイト)ごとの複数のパケットに分割して送信する(ステップS40)。各パケットは、NFCタグ28を経由してプリンタ2の制御部21に直接受信される。ステップS40で送信される複数のパケットのいずれかのパケット(例えば最後のパケット)には、CRC(Cyclic Redundancy Check)コードが含まれている。
【0074】
プリンタ2は、データを受信すると、受信したデータを伸長した後(ステップS42)、CRCチェックを行う(ステップS44)。プリンタ2がCRCチェックのチェック結果をNFCアプリケーションに返すことで(ステップS46)、NFCアプリケーションは、プリンタ2がデータを正しく受信できたか否かわかる。
チェック結果がOKであれば、プリンタ2は、受信したデータをRAM213に保存する(ステップS48)。次いで、プリンタ2は、RAM213に保存したデータに含まれるプリンタ設定情報に基づいてプリンタ設定処理を実行する(ステップS50)。
【0075】
以上説明したように、上記プリンタ作業支援システム1では、ユーザ端末3にインストールされているNFCアプリケーションは、ラベル又はラベル包装から電磁的方法又は光学的方法によりインレイIDを取得する。NFCアプリケーションはまた、プリンタ2又はプリンタ2の外面から電磁的方法又は光学的方法により、プリンタ名とリージョン情報を含むプリンタ製品コードを取得する。NFCアプリケーションは、取得したインレイIDとプリンタ製品コードに基づいてサーバ5に対して、プリンタ2に対して最適なプリンタ設定情報又はマニュアル情報を要求して取得する。そのため、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報を、ユーザ端末3を通してユーザが容易に入手できる。
【0076】
この仕組みでは、ラベル又はラベル包装には、インレイIDに対応するコードを付しておくか、インレイIDに対応する情報をタグに記憶させておけばよい。NFCタグの記憶容量は比較的小さいが、インレイIDのみを記憶させておくには十分である。そのため、記憶容量が大きいメモリをラベル又はラベル包装に付属させる必要がない。これは、同一仕様のラベルを様々な国や地域で使用する場合に多大な効果を発揮する。つまり、同一仕様のラベルに同一のインレイIDを対応付けて様々な国や地域に出荷すればよく、ラベルを入手した現地のユーザは、ラベルに対応付けられたインレイIDと現地にあるプリンタから得られるプリンタ製品コードとに基づいて、現地での最適なプリンタの設定情報又はマニュアル情報をサーバから得ることができる。したがって、出荷先に応じて異なる情報をラベルに予め対応付けておく必要がない(例えば、多数の二次元コードをラベルに付しておく必要がない)。
【0077】
このプリンタ作業支援システム1では、ユーザは、取得したプリンタ設定情報を基にプリンタ2の設定を遠隔的に行うことができる。このプリンタ設定では、ユーザは、ユーザ端末3をプリンタ2に対してタッチ操作するだけで済むため、プリンタ2にセットするラベルに対して最適なプリンタ設定作業を、簡便かつ確実に行うことができる。
【0078】
上記システムを運用する際には、ラベル又はラベル包装に製品コードが付されている場合であっても、インレイIDに対応するコードを付すことが好ましい。それによって、国や地域に応じたプリンタの設定情報又はマニュアル情報を、ユーザ端末を通してユーザが容易に入手できるという効果を、より実効的に発揮させることができる。つまり、ラベル又はラベル包装に付されている製品コードとしてラベルの供給元による独自の製品コードが使用されるのが一般的である。そこで、製品コードとは別に、ラベル又はラベル包装にインレイIDを適用することで、ラベルの供給元に関わらず全てのラベルを、インレイIDを通してプリンタの設定情報又はマニュアル情報に対応付けることができる。
【0079】
上記説明では、ラベルがRFIDラベルであり、プリンタがRFIDラベルを発行可能なRFIDプリンタである場合を想定したが、その限りではない。一実施形態では、ラベルはインレイを含まない通常のラベルであり、プリンタがインレイを含まない通常のラベルを発行する。
その場合、ラベル又はラベル包装には、インレイIDに代えてラベルデータに対応する二次元コード、あるいはラベルデータを記憶するNFCタグが取り付けられる。ラベルデータは、対象となるラベルに対応する製品コード番号、ロット番号、シリアル番号、又はラベル種名の少なくともいずれかを含む。
サーバは、インレイ設定データベース及びプリンタ設定データベースに代えて、ラベルデータとプリンタ製品コードを基にプリンタ設定情報が特定可能となるデータベースを記憶する。プリンタ設定情報は、プリンタ機種毎に、ラベルの印字品質のために最適なプリンタ設定を行うための情報であり、例えば、印字速度、印字濃度等である。ここで、国や地域に応じて温度や湿度が異なるため、最適な印字速度や印字濃度がリージョン情報に応じて異なる設定となっている。
プリンタは、ユーザのタッチ操作に応じてユーザ端末3からプリンタ設定情報を取得すると、例えば、印字速度、及び/又は、印字濃度は、所定の範囲内において調整する。
【0080】
以上、本発明の情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラムの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。例えば、上述した各実施形態および各変形例に記載した個々の技術的特徴は、技術的矛盾がない限り、他の実施形態及び他の変形例の一部又は全部と適宜組み合わせることが可能である。
【0081】
サーバ5のストレージ52が記憶する各データベースは、例えばサーバ5と通信可能な情報処理端末(例えば、コンピュータ端末、タブレット端末等)により編集可能に構成することが好ましい。一実施形態では、ユーザ端末3がサーバ5にアクセスして、各データベースを編集可能に構成される。それによって、プリンタ2が使用される地域に応じた最適なプリンタ設定情報又はマニュアル情報を、プリンタ2が使用される現地から柔軟に編集することができる。
【0082】
一実施形態では、プリンタがサーバとネットワークを介して通信可能である場合には、プリンタは、自身のプリンタ製品コードと、プリンタにセットされたラベルのインレイIDと、に基づいて、プリンタ設定情報をサーバに要求してもよい。その場合、ラベル自体にインレイIDを記憶するNFCタグを貼付しておき、プリンタがNFC通信によりラベルからインレイIDを予め取得する。そして、プリンタは、サーバからプリンタ設定情報を取得すると、取得したプリンタ設定情報に基づいてプリンタ設定処理を行う。
【0083】
上述した実施形態では、ユーザ端末にNFCアプリケーションがインストールされている場合について説明したが、その限りではない。ユーザ端末3がタグと通信を行うときの通信規格がNFCと異なる場合には、当該通信規格に応じたアプリケーションがインストールされる。例えば、ラベルロール又はラベル包装に取り付けられたタグがBLEタグであり、プリンタにBLEタグが内蔵されている場合には、ユーザ端末には、各BLEタグと通信可能なBLEアプリケーションがインストールされる。NFCタグに代えて、UHF帯のRFIDタグを利用することもできる。
【符号の説明】
【0084】
1…プリンタ作業支援システム
2…プリンタ
2B…背面部
20L…ラベル
21…制御部
211…CPU
212…ROM
213…RAM
22…ストレージ
23…搬送部
24…印字部
25…表示部
26…操作入力部
27…通信部
28…NFCタグ
281…ROM
29…リーダライタ
3…ユーザ端末
31…制御部
32…ストレージ
33…操作入力部
34…表示部
35…撮像部
36…コードリーダ
37…通信部
38…NFCリーダライタ
5…サーバ
51…制御部
52…ストレージ
53…通信部
11…NFCタグ
12…二次元コード
NW…ネットワーク
LP1,LP2…ラベル包装
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11