(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126778
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】システム、方法、端末装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240912BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20240912BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20240912BHJP
G16Y 20/40 20200101ALI20240912BHJP
G16Y 40/20 20200101ALI20240912BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F21/32
G16Y40/30
G16Y20/40
G16Y40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035404
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100170209
【弁理士】
【氏名又は名称】林 陽和
(72)【発明者】
【氏名】木村 夢菜
(72)【発明者】
【氏名】萩原 弘佳
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】セキュリティレベルの異なる複数のサービスの本人確認に容易に対応する。
【解決手段】本開示の一例としてのシステムは、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる顔画像と、を対応付けて記録するデータベースと、ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、ユーザの顔が第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを顔画像としてデータベースに記録させるかに関するユーザの選択と、利用を希望するサービスに関するユーザの選択と、を受け付ける端末装置と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる前記顔画像と、を対応付けて記録するデータベースと、
前記ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、前記ユーザの顔が前記第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを前記顔画像として前記データベースに記録させるかに関する前記ユーザの選択と、利用を希望する前記サービスに関する前記ユーザの選択と、を受け付ける端末装置と、
を備える、システム。
【請求項2】
前記端末装置は、
前記第1顔画像と前記第2顔画像とのうちいずれを前記データベースに記録させるかに関する前記ユーザの選択を受け付け、
前記データベースに前記第1顔画像を記録させるとの選択が受け付けられた場合、前記第1顔画像の取得方法を前記ユーザに提示し、利用可能な前記サービスの中から前記第1顔画像を利用して前記本人確認を行う第1サービスを前記ユーザに提示することで、前記第1サービスの中から、前記ユーザが利用を希望する前記サービスの選択を受け付ける、
前記データベースに前記第2顔画像を記録させるとの選択が受け付けられた場合、前記第2顔画像の取得方法を前記ユーザに提示し、利用可能な前記サービスの中から前記第2顔画像を利用して前記本人確認を行う第2サービスを前記ユーザに提示することで、前記第2サービスの中から、前記ユーザが利用を希望する前記サービスの選択を受け付ける、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記端末装置は、
利用可能な前記サービスの全てを前記ユーザに提示することで、前記ユーザが利用を希望する前記サービスとして1以上のサービスの選択を受け付け、
前記1以上のサービスとして、前記第1顔画像を利用して前記本人確認を行う第1サービスの選択が受け付けられた場合、前記第1顔画像の取得方法を前記ユーザに提示し、
前記1以上のサービスとして、前記第2顔画像を利用して前記本人確認を行う第2サービスの選択が受け付けられた場合、前記第2顔画像の取得方法を前記ユーザに提示する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1顔画像は、前記端末装置に設けられる第1撮像部により撮像される前記顔画像であり、
前記第2顔画像は、前記端末装置とは別の外部装置に設けられる第2撮像部により撮像される前記顔画像であり、
前記端末装置は、前記外部装置に前記第2顔画像を撮像させるように前記外部装置と連携するための情報を生成することで、前記第2顔画像の取得方法を前記ユーザに提供可能である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記外部装置と連携するための情報は、前記外部装置に設けられる読取部に読み取らせるための二次元コードである、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記データベースは、前記顔画像が記録されてから所定の期間が経過した場合に、前記端末装置に対する第1通知を出力し、
前記端末装置は、前記データベースからの前記第1通知を受け取った場合に、前記顔画像の更新を前記ユーザに促すための第2通知を出力する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
端末装置およびデータベースを備えたシステムで実行される方法であって、
前記データベースにより、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる前記顔画像と、を対応付けて記録することと、
前記端末装置により、前記ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、前記ユーザの顔が前記第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを前記顔画像として前記データベースに記録させるかに関する前記ユーザの選択と、利用を希望する前記サービスに関する前記ユーザの選択と、を受け付けることと、
を含む、方法。
【請求項8】
ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる前記顔画像と、を対応付けて記録するデータベースへアクセスする通信部と、
前記ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、前記ユーザの顔が前記第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを前記顔画像として記録させるかに関する前記ユーザの選択と、利用を希望する前記サービスに関する前記ユーザの選択と、を受け付ける受付部と、
を備える、端末装置。
【請求項9】
端末装置およびデータベースを備えたシステムを構成する少なくとも1つのコンピュータに、
前記データベースにより、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる前記顔画像と、を対応付けて記録することと、
前記端末装置により、前記ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、前記ユーザの顔が前記第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを前記顔画像として前記データベースに記録させるかに関する前記ユーザの選択と、利用を希望する前記サービスに関する前記ユーザの選択と、を受け付けることと、
を実行させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、システム、方法、端末装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが写った画像を利用して本人確認を行う技術が知られている。このような本人確認は、たとえば、ネットワークを介して提供されるサービスの利用時に行われうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、一般に、上記のような本人確認が行われるサービスは、複数存在し、本人確認に利用される画像の品質は、各サービスにおいて求められるセキュリティレベルに応じて異なる。このため、セキュリティレベルの異なる複数のサービスの本人確認に対応することが望まれる。
【0005】
そこで、本開示が解決しようとする課題の一つは、セキュリティレベルの異なる複数のサービスの本人確認に容易に対応することが可能なシステム、方法、端末装置、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一例としてのシステムは、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる顔画像と、を対応付けて記録するデータベースと、ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、ユーザの顔が第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを顔画像としてデータベースに記録させるかに関するユーザの選択と、利用を希望するサービスに関するユーザの選択と、を受け付ける端末装置と、を備える。
【0007】
また、本開示の他の一例としての方法は、端末装置およびデータベースを備えたシステムで実行される方法であって、データベースにより、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる顔画像と、を対応付けて記録することと、端末装置により、ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、ユーザの顔が第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを顔画像としてデータベースに記録させるかに関するユーザの選択と、利用を希望するサービスに関するユーザの選択と、を受け付けることと、を含む。
【0008】
また、本開示のさらに他の一例としての端末装置は、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる顔画像と、を対応付けて記録するデータベースへアクセスする通信部と、記ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、ユーザの顔が第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを顔画像として記録させるかに関するユーザの選択と、利用を希望するサービスに関するユーザの選択と、を受け付ける受付部と、を備える。
【0009】
また、本開示のさらに他の一例としてのプログラムは、端末装置およびデータベースを備えたシステムを構成する少なくとも1つのコンピュータに、データベースにより、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる顔画像と、を対応付けて記録することと、端末装置により、ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像と、ユーザの顔が第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像と、のうちいずれを顔画像としてデータベースに記録させるかに関するユーザの選択と、利用を希望するサービスに関するユーザの選択と、を受け付けることと、を実行させるための、プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態にかかるシステムの構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態にかかる端末装置およびサーバ装置の機能的構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態にかかるシステムにおける会員登録の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【
図4】
図4は、実施形態にかかるシステムにおける顔画像の取得方法の選択およびサービスの選択の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【
図5】
図5は、実施形態にかかる顔画像の取得方法の選択画面の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
【
図6】
図6は、実施形態にかかるサービスの選択画面の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
【
図7】
図7は、実施形態にかかるシステムにおける顔画像の取得方法の選択およびサービスの選択の流れの他の一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【
図8】
図8は、実施形態にかかるサービスの選択画面の他の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
【
図9】
図9は、実施形態にかかるシステムにおける証明写真機を用いた顔画像の取得の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【
図10】
図10は、実施形態にかかるシステムにおける証明写真機を用いた顔画像の取得の流れの他の一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【
図11】
図11は、実施形態にかかるシステムにおける顔画像の更新の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【
図12】
図12は、実施形態にかかるシステムにおける顔画像の更新の流れの他の一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【
図13】
図13は、実施形態にかかる端末装置、サーバ装置、および証明写真機に含まれうる情報処理装置のハードウェア構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態および変形例を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、あくまで一例であって、以下の記載内容に制限されるものではない。
【0012】
図1は、実施形態にかかるシステム100の機能的構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【0013】
図1に示されるように、実施形態にかかるシステム100は、端末装置110と、サーバ装置120と、を含む。
【0014】
端末装置110は、たとえばスマートフォンやタブレットなどのような電子機器であり、ユーザ(の顔)を撮像可能なカメラ111を備えている。端末装置110は、ネットワーク150を介してサーバ装置120に接続されている。
【0015】
サーバ装置120は、端末装置110のユーザに関する情報を管理する。たとえば、サーバ装置120は、ネットワーク150を介して提供される様々なサービスに対するユーザの会員登録に関する情報を管理する。実施形態において、これらのサービスは、利用時に、ユーザの顔が映った顔画像を利用した本人確認を行うように構成される。
【0016】
端末装置110およびサーバ装置120は、次の
図2に示されるような機能を有する。
【0017】
図2は、実施形態にかかる端末装置110およびサーバ装置120の機能的構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【0018】
図2に示されるように、端末装置110は、通信部211と、受付部212と、提示部213と、を含む。通信部211は、端末装置110と外部(たとえばサーバ装置120)との間の通信を制御する。受付部212は、端末装置110に対するユーザの操作入力を検出する。提示部213は、端末装置110を介した(ユーザに対する)各種の情報の出力を制御する。
【0019】
また、サーバ装置120は、通信部221と、制御部222と、を含む。通信部221は、サーバ装置120と外部(たとえば端末装置110)との間の通信を制御する。制御部222は、ユーザの会員登録に関する情報が記録されるデータベース222Aを含み、当該データベース222Aを管理する。
【0020】
図1に戻り、実施形態では、端末装置110およびサーバ装置120とネットワーク150を介して接続された外部装置(第2撮像部)として、証明写真機130が設けられている。証明写真機130は、端末装置110のカメラ111よりも高い品質でユーザ(の顔)を撮像可能な装置である。証明写真機130は、たとえばQRコード(登録商標)のような二次元コードを読み取り可能な読取部131を備えている。
【0021】
実施形態では、端末装置110で取得された顔画像(第1顔画像)と、証明写真機130で取得された顔画像(第2顔画像)と、のうちいずれかが、サービス利用時の本人確認に使用される。
【0022】
以上の構成に基づき、実施形態にかかるシステム100は、以下で説明されるような流れで動作する。
【0023】
図3は、実施形態にかかるシステム100における会員登録の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【0024】
図3に示される例では、まず、S301において、端末装置110のユーザは、端末装置110に搭載される会員登録用のアプリケーション、または端末装置110を介してアクセス可能な会員登録用のwebアプリケーションを起動することで、端末装置110に対して、ネットワーク150を介して提供される様々なサービスに対する会員登録を依頼する。
【0025】
そして、S302において、端末装置110は、会員登録を行うための登録用画面を表示する。登録用画面は、ユーザのメールアドレス、指定のパスワード、氏名、性別、住所などの各種の情報を入力するためのインターフェースを含む。
【0026】
そして、S302において、端末装置110のユーザは、端末装置110に表示された登録用画面の上記インターフェースに必要事項を入力する。
【0027】
そして、S303において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、今回入力された会員情報がデータベース222Aに重複して登録されているか否かの確認を依頼する。
【0028】
会員情報がデータベース222Aに重複して登録されている場合、S305において、サーバ装置120は、会員登録の重複がある旨を端末装置110に通知する。この場合、S306において、端末装置110は、重複により会員登録が不可能である旨を画像または音声でユーザに通知する。
【0029】
一方、会員情報がデータベース222Aに重複して登録されていない場合、S307において、サーバ装置120は、会員登録の重複がない旨を端末装置110に通知する。この場合、S306において、端末装置110は、会員登録が可能である旨を画像または音声でユーザに通知する。そして、S307において、端末装置110は、会員登録のためにユーザが遵守すべき規約を表示してユーザに通知する。
【0030】
S309で表示された規約にユーザが同意しない場合、S310において、ユーザは、規約が表示された画面を操作し、規約に同意しない旨の回答を行う。この場合、以降の手続を継続することが不可能であるため、S311において、端末装置110は、手続の終了をユーザに通知する。
【0031】
一方、S309で表示された規約にユーザが同意する場合、S312において、ユーザは、規約が表示された画面を操作し、規約に同意する旨の回答を行う。この場合、手続を先に進めるため、S313において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、S303で入力された情報のデータベース222Aへの登録を依頼する。
【0032】
そして、S314において、サーバ装置120は、S303で入力された情報をデータベース222Aに登録する。登録が完了すると、S315において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S316において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0033】
上記のS316を経て会員登録が完了すると、実施形態にかかるシステム100は、端末装置110で取得された顔画像(第1顔画像)と、証明写真機130で取得された顔画像(第2顔画像)と、のうちいずれを本人確認用の顔画像としてデータベース222Aに登録するかの選択と、本人確認を要する様々なサービスのうちどのサービスの利用を希望するかの選択と、をユーザに実行させるため、次の
図4に示されるような流れで動作する。
【0034】
図4は、実施形態にかかるシステム100における顔画像の取得方法の選択およびサービスの選択の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【0035】
図4に示される例では、まず、S401において、端末装置110は、顔画像の取得方法の選択画面、つまり本人確認用の顔画像として上記の第1顔画像および第2顔画像のうちいずれをデータベース222Aに登録するかに関するユーザの選択操作を受け付ける選択画面を表示する。そして、S402において、ユーザは、選択画面を操作し、いずれの顔画像をデータベース222Aに登録するかを選択する。
【0036】
上記の選択画面は、たとえば次の
図5に示されるような画像500として表示される。
【0037】
図5は、実施形態にかかる顔画像の取得方法の選択画面の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
【0038】
図5に示される画像500は、2つのインターフェース501および502を含む。上側のインターフェース501の操作は、証明写真機130で取得された顔画像(第2顔画像)をデータベース222Aに登録することの選択に相当し、下側のインターフェース502の操作は、端末装置110で取得された顔画像(第1顔画像)をデータベース222Aに登録することの選択に相当する。
【0039】
図4に戻り、S401で表示された選択画面で「写真アップロード」が選択された場合、すなわち上記のインターフェース502(
図5参照)の操作によって端末装置110で取得された顔画像(第1顔画像)をデータベース222Aに登録することが選択された場合、S403に処理が進む。そして、S403において、端末装置110は、第1顔画像のアップロード方法、すなわち、端末装置110を用いて第1顔画像を撮像する方法および撮像した第1顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。
【0040】
そして、S404において、ユーザは、S403で表示された方法に従って第1顔画像を撮像するとともに、撮像した第1顔画像のデータベース222Aへの登録を端末装置110に依頼する。そして、S405において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、第1顔画像のデータベース222Aへの登録を依頼する。そして、S406において、サーバ装置120は、第1顔画像をデータベース222Aに登録する。
【0041】
第1顔画像のデータベース222Aへの登録が完了すると、S407において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S408において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0042】
一方、S401で表示された選択画面で「証明写真機で撮影」が選択された場合、すなわち上記のインターフェース501(
図5参照)の操作によって証明写真機130で取得された顔画像(第2顔画像)をデータベース222Aに登録することが選択された場合、S409に処理が進む。そして、S409において、端末装置110は、第2顔画像のアップロード方法、すなわち、証明写真機130を用いて第2顔画像を撮像する方法および撮像した第2顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。このとき、S410において、端末装置110は、証明写真機130を用いて条件に合った顔画像を撮像することを可能にするため、必要な情報を受け渡すために証明写真機130の読取部131に読み取らせる有効期限付きの二次元コードを表示してユーザに通知する。二次元コードを介した証明写真機130による撮影の流れについては、後で詳細に説明するため、ここではこれ以上の説明を省略する。
【0043】
S408またはS410の処理が完了すると、S411において、端末装置110は、S402で選択された方法で利用できるサービスを表示する。たとえば、「写真アップロード」が選択されている場合、端末装置110で取得された顔画像(第1顔画像)を利用して本人確認を行うサービス(第1サービス)の一覧を表示し、「証明写真機で撮影」が選択されている場合、証明写真機130で取得された顔画像(第2顔画像)で本人確認を行うサービス(第2サービス)の一覧を表示する。そして、S412において、ユーザは、表示されたサービスの一覧の中から、利用を希望するサービスを選択する。
【0044】
サービスの一覧表示は、たとえば次の
図6に示されるような画像600によって行われる。
【0045】
図6は、実施形態にかかるサービスの選択画面の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
【0046】
図6に示される画像600は、顔画像(第1顔画像または第2顔画像)を利用して本人確認を行うサービスの一覧が表示される領域601を含む。ユーザは、この領域601に表示されたサービスの一覧の中から、利用を希望するサービスを選択(または利用を希望しないサービスを除外)する。
【0047】
図4に戻り、S411で表示された利用可能なサービスの中からユーザが利用を希望するサービスを選択すると、S413において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、ユーザが選択したサービスのデータベース222Aへの登録を依頼する。そして、S414において、サーバ装置120は、ユーザが選択したサービスをデータベース222Aに登録する。
【0048】
ユーザが選択したサービスのデータベース222Aへの登録が完了すると、S415において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S416において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0049】
ここで、上記の説明では、顔画像の取得方法の選択の後にサービスの選択が行われているが、これはあくまで一例である。他の一例として、次の
図7に示されるように、サービスの選択の後に顔画像の取得方法の選択が行われることもありうる。
【0050】
図7は、実施形態にかかるシステム100における顔画像の取得方法の選択およびサービスの選択の流れの他の一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【0051】
図7に示される例では、まず、S701において、端末装置110は、第1顔画像を利用して本人確認を行うか第2顔画像を利用して本人確認を行うか否かに関わらず利用可能な全てのサービスの一覧の中から利用を希望するサービスをユーザに選択させるための選択画面を表示する。そして、S702において、ユーザは、選択画面に表示されたサービスの一覧の中から利用を希望するサービスを選択する。
【0052】
利用可能な全てのサービスの一覧は、たとえば次の
図8に示されるような画像800として表示される。
【0053】
図8は、実施形態にかかるサービスの選択画面の他の一例を示した例示的かつ模式的な図である。
【0054】
図8に示される画像800は、第1顔画像を利用して本人確認を行うか第2顔画像を利用して本人確認を行うか否かに関わらず利用可能な全てのサービスの一覧が表示される領域801を含む。ユーザは、この領域801に表示されたサービスの一覧の中から、利用を希望するサービスを選択(または利用を希望しないサービスを除外)する。
【0055】
図7に戻り、S701で表示された利用可能なサービスの中からユーザが利用を希望するサービスを選択すると、S703において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、ユーザが選択したサービスのデータベース222Aへの登録を依頼する。そして、S704において、サーバ装置120は、ユーザが選択したサービスをデータベース222Aに登録する。
【0056】
ユーザが選択したサービスのデータベース222Aへの登録が完了すると、S705において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S706において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0057】
ここで、S702で選択されたサービスが全て「写真アップロード」に対応する、すなわちS702で選択されたサービスが全て端末装置110を用いて撮像された顔画像(第1顔画像)を利用して本人確認を行うサービス(第1サービス)である場合、S707に処理が進む。そして、S707において、端末装置110は、第1顔画像のアップロード方法、すなわち、端末装置110を用いて第1顔画像を撮像する方法および撮像した第1顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。
【0058】
そして、S708において、ユーザは、S707で表示された方法に従って第1顔画像を撮像するとともに、撮像した第1顔画像のデータベース222Aへの登録を端末装置110に依頼する。そして、S709において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、第1顔画像のデータベース222Aへの登録を依頼する。そして、S710において、サーバ装置120は、第1顔画像をデータベース222Aに登録する。
【0059】
第1顔画像のデータベース222Aへの登録が完了すると、S711において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S712において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0060】
一方、S702で選択されたサービスのうち少なくとも1つが「証明写真機で撮影」に対応する、すなわちS702で選択されたサービスの中に証明写真機130を用いて撮像された顔画像(第2顔画像)を利用して本人確認を行うサービス(第2サービス)が含まれる場合、S713に処理が進む。そして、S713において、端末装置110は、第2顔画像のアップロード方法、すなわち、証明写真機130を用いて第2顔画像を撮像する方法および撮像した第2顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。このとき、S714において、端末装置110は、証明写真機130を用いて条件に合った顔画像を撮像することを可能にするため、必要な情報を受け渡すために証明写真機130の読取部131に読み取らせる二次元コードを表示してユーザに通知する。
【0061】
ここで、
図9を参照して、二次元コードを介した証明写真機130による撮影の流れについて説明する。
【0062】
図9は、実施形態にかかるシステム100における証明写真機130を用いた顔画像の取得の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【0063】
図9に示される例では、まず、S901において、端末装置110は、条件に合った顔画像の撮像を実現するために証明写真機130に読み取らせるべき二次元コードを表示する。そして、S902において、ユーザは、表示された二次元コードを証明写真機130(の読取部131)に読み取らせる。
【0064】
ここで、二次元コードが無効な場合、たとえば二次元コードの有効期限が切れている場合、S903に処理が進む。そして、S903において、証明写真機130は、撮像が不可能である旨をユーザに通知する。
【0065】
一方、二次元コードが有効な場合、S904に処理が進む。そして、S904において、証明写真機130は、撮影が可能である旨をユーザに通知する。そして、S905において、証明写真機130は、証明写真機130を用いた顔画像(第2顔画像)の取得方法を表示してユーザに通知する。そして、S906において、ユーザは、S905で表示された方法に従って、証明写真機130を用いた顔画像の取得を実施する。
【0066】
証明写真機130を用いた顔画像(第2顔画像)の取得が完了すると、S907において、ユーザは、取得された第2顔画像が証明写真機130を介してデータベース222Aに登録されるように、証明写真機130を操作して所定の依頼を行う。そして、S908において、証明写真機130は、サーバ装置120に対して、取得された第2顔画像のデータベース222Aへの登録を依頼する。
【0067】
そして、S909において、サーバ装置120は、S908の依頼に応じて、第2顔画像をデータベース222Aに登録する。登録が完了すると、S910において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を証明写真機130に通知する。そして、S911において、証明写真機130は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0068】
なお、上記のS903のように、二次元コードの有効期限切れなどによって証明写真機130による撮像が不可能である旨が通知された場合、ユーザは、次の
図10に示されるような流れで、二次元コードの再発行を端末装置110に対して依頼した上で証明写真機130による撮像を実施することができる。
【0069】
図10は、実施形態にかかるシステム100における証明写真機130を用いた顔画像の取得の流れの他の一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【0070】
図10に示される例では、まず、S1001において、証明写真機130は、撮像が不可能である旨を表示してユーザに通知する。そして、S1002において、ユーザは、端末装置110に対して、二次元コードの再発行を依頼する。
【0071】
再発行の依頼を受けると、S1003において、端末装置110は、再発行の要件を確認し、再発行の依頼が適切になされたものか否かを確認する。そして、S1004において、端末装置110は、S1003における確認の結果を表示してユーザに通知する。再発行の要件を満たす場合は、確認の結果とともに、再発行された二次元コードもユーザに通知される。なお、再発行の要件を満たさない場合としては、たとえば、二次元コードの不正利用が疑われる場合や、前回二次元コードが発行されてから所定期間を超えた時間が経過した場合、再発行の依頼の回数が所定回数を超えて再発行が依頼された場合などが挙げられる。
【0072】
二次元コードの再発行の要件を満たさない場合、S1005に処理が進む。そして、S1005において、ユーザは、証明写真機130に対して、今回の登録手続をキャンセルし、登録手続を最初からやり直すように依頼する。
【0073】
一方、二次元コードの再発行の要件を満たしている場合、S1006に処理が進む。そして、S1006において、ユーザは、再発行された二次元コードを証明写真機130(の読取部131)に読み取らせる。そして、S1007において、証明写真機130は、撮影が可能である旨をユーザに通知する。
【0074】
そして、S1008において、証明写真機130は、証明写真機130を用いた顔画像(第2顔画像)の取得方法を表示してユーザに通知する。そして、S1009において、ユーザは、S1008で表示された方法に従って、証明写真機130を用いた顔画像の取得を実施する。
【0075】
証明写真機130を用いた顔画像(第2顔画像)の取得が完了すると、S1010において、ユーザは、取得された第2顔画像が証明写真機130を介してデータベース222Aに登録されるように、証明写真機130を操作して所定の依頼を行う。そして、S1011において、証明写真機130は、サーバ装置120に対して、取得された第2顔画像のデータベース222Aへの登録を依頼する。
【0076】
そして、S1012において、サーバ装置120は、S1011の依頼に応じて、第2顔画像をデータベース222Aに登録する。登録が完了すると、S1013において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を証明写真機130に通知する。そして、S1014において、証明写真機130は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0077】
ここで、データベース222Aに登録された顔画像は、セキュリティの観点から、定期的に更新することが望まれる。この場合、次の
図11および
図12に示されるような流れで、ユーザに対して顔画像の更新を促すことが望まれる。
【0078】
図11は、実施形態にかかるシステム100における顔画像の更新の流れの一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【0079】
図11に示される例では、まず、S1101において、サーバ装置120は、端末装置110に対して、データベース222Aに登録された顔画像(第1顔画像または第2顔画像)の有効期限が近付いたことを通知する。すると、S1102において、端末装置110は、ユーザに対して、画像または音声で、顔画像の更新を推奨する。
【0080】
S1102の推奨に応じてユーザが顔画像をすぐに更新することを望む場合、S1103に処理が進む。そして、S1103において、ユーザは、端末装置110に対して顔画像の更新を依頼する。すると、端末装置110は、S1104において、現在登録されているサービスの一覧およびそれらのサービスに対応した顔画像の取得方法をユーザに案内する。
【0081】
そして、S1105において、ユーザは、S1104で案内されたサービスの一覧の中から利用の継続を希望するサービスを選択する。そして、S1106において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、S1105で選択されたサービスを引き続きデータベース222Aに登録することを依頼する。
【0082】
そして、S1107において、サーバ装置120は、S1106の依頼に応じて、ユーザが引き続き利用を希望しているサービスをデータベース222Aに登録する。登録が完了すると、S1108において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S1109において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0083】
ここで、S1105で選択されたサービスが全て「写真アップロード」に対応する、すなわちS1105で選択されたサービスが全て端末装置110を用いて撮像された顔画像(第1顔画像)を利用して本人確認を行うサービス(第1サービス)である場合、S1110に処理が進む。そして、S1110において、端末装置110は、第1顔画像のアップロード方法、すなわち、端末装置110を用いて第1顔画像を撮像する方法および撮像した第1顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。
【0084】
そして、S1111において、ユーザは、S1110で表示された方法に従って第1顔画像を撮像するとともに、撮像した第1顔画像のデータベース222Aへの登録を端末装置110に依頼する。そして、S1112において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、第1顔画像のデータベース222Aへの登録を依頼する。そして、S1113において、サーバ装置120は、第1顔画像をデータベース222Aに登録する。
【0085】
第1顔画像のデータベース222Aへの登録が完了すると、S1114において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S1115において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0086】
一方、S1105で選択されたサービスのうち少なくとも1つが「証明写真機で撮影」に対応する、すなわちS1105で選択されたサービスの中に証明写真機130を用いて撮像された顔画像(第2顔画像)を利用して本人確認を行うサービス(第2サービス)が含まれる場合、S1116に処理が進む。そして、S1116において、端末装置110は、第2顔画像のアップロード方法、すなわち、証明写真機130を用いて第2顔画像を撮像する方法および撮像した第2顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。このとき、S1117において、端末装置110は、証明写真機130を用いて条件に合った顔画像を撮像することを可能にするため、必要な情報を受け渡すために証明写真機130の読取部131に読み取らせる二次元コードを表示してユーザに通知する。
【0087】
なお、S1102で推奨されたにも関わらずユーザが顔画像を後で更新することを望む場合、S1108に処理が進む。そして、S1108において、ユーザは、端末装置110に対して、後で顔画像の更新を依頼する予定である旨を通知する。
【0088】
ここで、
図11に示される流れは、顔画像の有効期限が近付いた場合における流れを示している。これに対して、顔画像の有効期限が切れた場合は、たとえば次の
図12に示されるような流れで顔画像の更新が実施される。
【0089】
図12は、実施形態にかかるシステム100における顔画像の更新の流れの他の一例を示した例示的かつ模式的なシーケンス図である。
【0090】
図12に示される例では、まず、S1201において、サーバ装置120は、端末装置110に対して、データベース222Aに登録された顔画像(第1顔画像または第2顔画像)の有効期限が切れたことを通知する。すると、S1202において、端末装置110は、ユーザに対して、画像または音声で、顔画像の更新を推奨する。
【0091】
顔画像の有効期限が切れた場合、すぐに更新手続を行う必要があるので、S1203において、ユーザは、端末装置110に対して顔画像の更新を依頼する。すると、端末装置110は、S1204において、現在登録されているサービスの一覧およびそれらのサービスに対応した顔画像の取得方法をユーザに案内する。
【0092】
そして、S1205において、ユーザは、S1204で案内されたサービスの一覧の中から利用の継続を希望するサービスを選択する。そして、S1206において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、S1205で選択されたサービスを引き続きデータベース222Aに登録することを依頼する。
【0093】
そして、S1207において、サーバ装置120は、S1206の依頼に応じて、ユーザが引き続き利用を希望しているサービスをデータベース222Aに登録する。登録が完了すると、S1208において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S1209において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0094】
ここで、S1205で選択されたサービスが全て「写真アップロード」に対応する、すなわちS1205で選択されたサービスが全て端末装置110を用いて撮像された顔画像(第1顔画像)を利用して本人確認を行うサービス(第1サービス)である場合、S1210に処理が進む。そして、S1210において、端末装置110は、第1顔画像のアップロード方法、すなわち、端末装置110を用いて第1顔画像を撮像する方法および撮像した第1顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。
【0095】
そして、S1211において、ユーザは、S1210で表示された方法に従って第1顔画像を撮像するとともに、撮像した第1顔画像のデータベース222Aへの登録を端末装置110に依頼する。そして、S1212において、端末装置110は、サーバ装置120に対して、第1顔画像のデータベース222Aへの登録を依頼する。そして、S1213において、サーバ装置120は、第1顔画像をデータベース222Aに登録する。
【0096】
第1顔画像のデータベース222Aへの登録が完了すると、S1214において、サーバ装置120は、登録が完了した旨を端末装置110に通知する。そして、S1215において、端末装置110は、登録が完了した旨を表示してユーザに通知する。
【0097】
一方、S1205で選択されたサービスのうち少なくとも1つが「証明写真機で撮影」に対応する、すなわちS1205で選択されたサービスの中に証明写真機130を用いて撮像された顔画像(第2顔画像)を利用して本人確認を行うサービス(第2サービス)が含まれる場合、S1216に処理が進む。そして、S1216において、端末装置110は、第2顔画像のアップロード方法、すなわち、証明写真機130を用いて第2顔画像を撮像する方法および撮像した第2顔画像をデータベース222Aに登録する方法を表示してユーザに通知する。このとき、S1217において、端末装置110は、証明写真機130を用いて条件に合った顔画像を撮像することを可能にするため、必要な情報を受け渡すために証明写真機130の読取部131に読み取らせる二次元コードを表示してユーザに通知する。
【0098】
以上説明したように、実施形態にかかるシステム100は、データベース222Aと端末装置110とを備えている。データベース222Aは、ユーザの顔が映った顔画像を利用して本人確認を行うサービスと、当該サービスに利用させる顔画像と、を対応付けて記録する。端末装置110は、ユーザの顔が第1品質で写った第1顔画像(端末装置110を用いて取得された顔画像)と、ユーザの顔が第1品質とは異なる第2品質で写った第2顔画像(証明写真機130を用いて取得された顔画像)と、のうちいずれを顔画像としてデータベース222Aに記録させるかに関するユーザの選択と、利用を希望するサービスに関するユーザの選択と、を受け付ける。
【0099】
上記のような構成によれば、セキュリティレベルの異なる複数のサービスが存在する場合であっても、ユーザの選択により、サービスと、本人確認のために当該サービスに利用させる顔画像と、の対応関係を容易に記録することができる。これにより、セキュリティレベルの異なる複数のサービスの本人確認に容易に対応することができる。
【0100】
最後に、上述した実施形態にかかるシステム100を構成する端末装置110、サーバ装置120、および証明写真機130に含まれうるハードウェア構成について説明する。実施形態において、端末装置110、サーバ装置120、および証明写真機130は、たとえば次の
図13に示されるようなハードウェア構成を有する情報処理装置1300を含むように構成される。
【0101】
図13は、実施形態にかかる端末装置110、サーバ装置120、および証明写真機130に含まれうる情報処理装置1300のハードウェア構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【0102】
なお、
図13は、端末装置110、サーバ装置120、および証明写真機130において実質的に共通するハードウェア構成のみを示したものである。このため、端末装置110、サーバ装置120、および証明写真機130の実際のハードウェア構成は、
図21に示されている以外の部分で様々に異なる点について留意されたい。
【0103】
図13に示されるように、情報処理装置1300は、プロセッサ1310と、メモリ1320と、ストレージ1330と、入出力インターフェース(I/F)1340と、通信インターフェース(I/F)1350と、を備えている。これらのハードウェアは、バス1360に接続されている。
【0104】
プロセッサ1310は、たとえばCPU(Central Processing Unit)として構成され、情報処理装置1300の各部の動作を統括的に制御する。
【0105】
メモリ1320は、たとえばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含み、プロセッサ1310により実行されるプログラムなどの各種のデータの揮発的または不揮発的な記憶、およびプロセッサ1310がプログラムを実行するための作業領域の提供などを実現する。
【0106】
ストレージ1330は、たとえばHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)を含み、各種のデータを不揮発的に記憶する。
【0107】
入出力インターフェース1340は、たとえばキーボードおよびマウスなどのような入力装置(不図示)から情報処理装置1300へのデータの入力と、たとえば情報処理装置1300からディスプレイおよびスピーカなどのような出力装置(不図示)へのデータの出力と、を制御する。
【0108】
通信インターフェース1350は、情報処理装置1300が他の装置と通信を実行することを可能にする。
【0109】
実施形態にかかる端末装置110およびサーバ装置120が有する各機能モジュール(
図2参照)は、それぞれの情報処理装置1300のプロセッサ1310がメモリ1320またはストレージ1330に予め記憶された情報処理プログラムを実行した結果として、ハードウェアとソフトウェアとの協働による機能モジュール群として実現される。ただし、実施形態では、
図2に示される機能モジュール群のうち一部または全部が、専用に設計された回路のようなハードウェアのみによって実現されてもよい。
【0110】
なお、上述した情報処理プログラムは、必ずしもメモリ1320またはストレージ1330に予め記憶されている必要はない。たとえば、上述した情報処理プログラムは、フレキシブルディスク(FD)のような各種の磁気ディスク、またはDVD(Digital Versatile Disk)のような各種の光ディスクなどといった、コンピュータで読み取り可能な媒体にインストール可能な形式または実行可能な形式で記録されたコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。
【0111】
また、上述した情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布されてもよい。すなわち、上述した情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納された状態で、ネットワーク経由でのダウンロードを受け付ける、といった形で提供されてもよい。
【0112】
以上、本開示の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0113】
100 システム
110 端末装置
111 カメラ(第1撮像部)
120 サーバ装置
130 証明写真機(外部装置、第2撮像部)
131 読取部
211 通信部
212 受付部
213 提示部
221 通信部
222 制御部
222A データベース