(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126883
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】固形コンディショナー組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/41 20060101AFI20240912BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20240912BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20240912BHJP
A61K 8/894 20060101ALI20240912BHJP
A61K 8/898 20060101ALI20240912BHJP
A61K 8/39 20060101ALI20240912BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20240912BHJP
A61K 8/92 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
A61K8/41
A61Q5/12
A61K8/34
A61K8/894
A61K8/898
A61K8/39
A61K8/37
A61K8/92
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035611
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】390003001
【氏名又は名称】川研ファインケミカル株式会社
(72)【発明者】
【氏名】杉岡 愛美
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕樹
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA121
4C083AA122
4C083AC071
4C083AC072
4C083AC421
4C083AC422
4C083AC691
4C083AC692
4C083AD131
4C083AD132
4C083AD161
4C083AD162
4C083BB06
4C083BB12
4C083BB13
4C083CC32
4C083CC33
4C083DD21
4C083EE06
4C083EE07
4C083EE28
(57)【要約】
【課題】
本発明において、頭髪に容易に塗布ができ、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶に優れ、さらに毛髪のパサつきを抑制し、まとまり良く仕上がる固形コンディショナー組成物を提供する。
【解決手段】
(A)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤のうち少なくとも1種が5~25重量%と、(B)アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールより選択される少なくとも1種が10~35重量%と、(C)25℃でペースト状または固形状の油剤のうち少なくとも1種が30~65重量%と、(D)25℃で液状の油剤のうち少なくとも1種が1~20重量%、(E)ポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーンのうち少なくとも1種が0.5~20重量%を含む固形コンディショナー組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤のうち少なくとも1種が5~25重量%と、(B)アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールより選択される少なくとも1種が10~35重量%と、(C)25℃でペースト状または固形状の油剤のうち少なくとも1種が30~65重量%と、(D)25℃で液状の油剤のうち少なくとも1種が1~20重量%、(E)ポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーンのうち少なくとも1種が0.5~20重量%を含む固形コンディショナー組成物。
【請求項2】
(A)成分である4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤がベヘントリモニウム塩型カチオン性界面活性剤である、請求項1に記載の固形コンディショナー組成物。
【請求項3】
(B)成分の高級アルコールのアルキル鎖長が炭素数16~18より選択される少なくとも1種以上である、請求項1または請求項2に記載の固形コンディショナー組成物。
【請求項4】
(C)成分の油剤が、ステアリン酸残基を有するグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル又はポリグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1または請求項2に記載の固形コンディショナー組成物。
【請求項5】
(D)成分の油剤が、脂肪酸トリグリセリドの混合物、または異なる脂肪酸基を2種以上有する脂肪酸トリグリセリドである請求項1または請求項2に記載の固形コンディショナー組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭髪に容易に塗布ができ、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶に優れ、さらに毛髪のパサつきを抑制し、まとまり良く仕上がる固形コンディショナー組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、SDGs(持続可能な開発目標)の視点から製品の濃縮化による包装容器の削減が進められている。特に液体製品を固形化する事は、脱プラスチック、包装容器の簡素化につながることで、ゴミ排出量の低減が期待でき、また、製品重量の削減、容器等のコンパクト化による、輸送時のコストおよびCO2の削減にも期待できる。ヘアケア製品においては特に、コンディショナー、トリートメントの市場は大きく、固形化する事は大きなメリットとなる。消費者側からも、固形化した製品を使用することが、身近なSDGs活動として注目されている。しかしながら、固形化した製品にするためには、成分を均一に相溶させて固形化する必要があり、ベース成分と相溶性の悪いコンディショニング成分の配合が制限される問題があった。更に、固形化した製品は、1回の使用量として適切な量を毛髪に塗布することが難しくなるため、液体のコンディショナー、トリートメントに比べ性能に劣る問題があった。
【0003】
上記のような問題を解決するため、特許文献1では、セタノール、ステアリルアルコール、カチオン性界面活性剤、液状油、及びノニオン性界面活性剤を含有する固形ヘアコンディショニング剤組成物が提案されている。この固形ヘアコンディショニング剤組成物は、水への溶解性が向上しており、塗布性とすすぎ時の髪の滑らかさの改善が報告されている。一方で、乾燥後のコンディショニング性、艶、まとまり感等の仕上がりに、なお改善の余地が有る。
【0004】
また、特許文献2では、シリコーン、カチオン性界面活性剤、高級アルコールを含有する液体トリートメント用の毛髪化粧料が提案されている。この液体トリートメント用の毛髪化粧料は、毛髪のまとまりやコンディショニング効果の持続性の向上が報告されている。しかしながら、固形コンディショナーにこの技術を応用する場合、液体製品に一般的に用いられるシリコーン油では固形コンディショナーと相溶せず、配合に難が有る。
従って、乾燥後のコンディショニング性や、艶、まとまり感等の仕上がりに優れる固形コンディショナーの開発が広く求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】WO2022/044366号公報
【特許文献2】特願2021-143157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明において、頭髪に容易に塗布ができ、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶に優れ、さらに毛髪のパサつきを抑制し、まとまり良く仕上がる固形コンディショナー組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のカチオン性界面活性剤、特定の高級アルコール、25℃でペースト状または固形状の油剤、25℃で液状の油剤およびポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーンのうち少なくとも1種を適量組み合わせた固形コンディショナー組成物が、頭髪に容易に塗布ができ、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶に優れ、さらに毛髪のパサつきを抑制し、まとまり良く仕上がることを見出し、本発明を開発するに至った。
【0008】
即ち本発明は、以下のとおりである。
(1)
(A)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤のうち少なくとも1種以上の合計が5~25重量%と、(B)アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールより選択される少なくとも1種以上の合計が10~35重量%と、(C)25℃でペースト状または固形状の油剤のうち少なくとも1種以上の合計が30~65重量%と、(D)25℃で液状の油剤のうち少なくとも1種以上の合計が1~20重量%と、(E)ポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーンのうち少なくとも1種が0.5~20重量%を含む固形コンディショナー組成物。
(2)
(A)成分である4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤がベヘントリモニウム塩型カチオン性界面活性剤である、(1)記載の固形コンディショナー組成物。
(3)
(B)成分の高級アルコールのアルキル鎖長が、炭素数16~18より選択される少なくとも1種以上である、(1)または(2)に記載の固形コンディショナー組成物。
(4)
(C)成分の油剤が、ステアリン酸残基を有するグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル又はポリグリセリン脂肪酸エステルである、(1)または(2)に記載の固形コンディショナー組成物。
(5)
(D)成分の油剤が、脂肪酸トリグリセリドの混合物、または異なる脂肪酸基を2種以上有する脂肪酸トリグリセリドである(1)または(2)に記載の固形コンディショナー組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、特定の(A)~(E)成分を適量含有する事により、頭髪に容易に塗布ができ、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶に優れ、さらに毛髪のパサつきを抑制し、まとまり良く仕上がる固形コンディショナー組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に具体例を挙げて、本発明についてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの説明により何ら限定されるものでは無い。
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(A)成分である4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、例えば、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ステアルトリモニウムメトサルフェート、セトリモニウムメトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、リシノレアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ババスアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、パームアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアリルエチルヘキシルジモニウムメトサルフェート、ジオレオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジダイズ油脂肪酸エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジナタネ種子油脂肪酸エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパーモイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジ水添パーモイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ビス((イソステアロイル/オレオイル)イソプロピル)ジモニウムメトサルフェート、ビス(ダイズ油脂肪酸/ナタネ油脂肪酸)エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ビス(ベヘン酸エチルPPG-3)ジモニウムメトサルフェート、PEG-2ジメドウフォームアミドエチルモニウムメトサルフェート、PEG-3ジオレオイルアミドエチルモニウムメトサルフェート、PEG-3ジステアロイルアミドエチルモニウムメトサルフェートなどの4級アンモニウムのメトサルフェート塩、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、臭化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化セチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化2-デシルテトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化2-ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウムなどのハロゲン化4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0012】
(A)成分である4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の中でも、ベヘントリモニウム塩型カチオン性界面活性剤が、他のカチオン性界面活性剤よりも比較的親水性が低く、固形コンディショナーに配合した場合、適度な溶け崩れとなり、毛髪への固形コンディショナーの塗布性が向上するため好ましい。ベヘントリモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、例えば、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムブロミド等が挙げられる。また、複数のアルキル基をもつ中で、前記の成分が含まれるものを用いることが出来る。またこれらを、1種または2種以上を併用してもよい。
特にベヘントリモニウムクロリドは、水への溶けやすさがより適度なため、より好ましい。
【0013】
(A)成分の含有量は、塗布性と乾燥後の毛髪の指通り性と滑らかさを向上させる観点から、原料配合において全組成中の5~25重量%が好ましく、より好ましくは10~20重量%である。(A)成分が5重量%未満では適度な溶け性が得られず、塗布のしやすさや、乾燥後の毛髪の指通り性と滑らかさ等の使用感が悪くなる場合がある。また、25重量%を超えると、実使用範囲内である浴室使用時で想定される高温湿度(40℃、80%RH)下において過度な溶け崩れ等が生じ、剤型保持が困難となる場合がある。
【0014】
(B)成分である、アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールとしては、セタノール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。高級アルコールは1種または2種以上を併用してもよい。炭素数14~22の高級アルコールを用いることで、乾燥後の毛髪の指通り性と滑らかさ等の使用感を向上させる。また、固形状に保つための適度な硬さを付与する役割を担う。一方、炭素数14未満では、高級アルコールの融点が低いため、固形コンディショナーに使用した場合、例えば実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下で軟化してしまう場合がある。また、炭素数が22を超える高級アルコールは、融点が高く、固形コンディショナーに使用した場合、実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下でも水溶性が低く、塗布性が低下し、高級アルコールの毛髪への効果が発揮されにくい。従って、アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールが、乾燥後の毛髪の指通り性と滑らかさ及び剤型保持の観点から好ましく、使用感をより向上させるため、炭素数16~18がより好ましい。
【0015】
(B)成分の含有量は、固形コンディショナーとしての乾燥後の指通り性と滑らかさ及び剤型保持の観点から、原料配合において全組成中の10~35重量%が好ましく、より好ましくは15~30重量%である。
高級アルコールが10重量%未満の場合、乾燥後の毛髪の指通り性と滑らかさが低下する場合や、硬度が低くなる為、実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下において剤型保持が困難となる場合があり、35重量%を超えて配合すると、硬度が高くなる為、塗布性が低下し、乾燥後の毛髪の指通り性や滑らかさ等の使用感が悪くなる場合がある。
【0016】
(C)成分の25℃でペースト状または固形状の油剤としては、例えば、ステアリン酸PEG-5グリセリル、ステアリン酸PEG-10グリセリル、ステアリン酸PEG-15グリセリル、ステアリン酸PEG-20グリセリル、ジステアリン酸PEG-4グリセリル、トリステアリン酸PEG-4グリセリル、トリステアリン酸PEG-5グリセリル、トリステアリン酸PEG-6グリセリル、トリステアリン酸PEG-10グリセリル、トリステアリン酸PEG-15グリセリル、トリステアリン酸PEG-20グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸ポリグリセリル-2、ステアリン酸ポリグリセリル-4、オレイン酸ポリグリセリル-4、ステアリン酸ポリグリセリル-6、ステアリン酸ポリグリセリル -10、オレイン酸ポリグリセリル-10、トリステアリン酸ポリグリセリル-6、トリステアリン酸ポリグリセリル-10、トリオレイン酸ポリグリセリル-10、ワセリン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、合成炭化水素ワックス、ポリプロピレン、コメヌカロウ、シア脂、硬化油、馬脂、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ラノリン、ラノリンアルコール、還元ラノリン、硬質ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/2-オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2-オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(2-オクチルドデシル)、N-ラウロイルサルコシンイソプロピル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ダイマージリノール酸フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、乳酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル等が挙げられる。
これらの25℃でペースト状または固形状の油剤のうち1種または2種以上を併用してもよい。
【0017】
(C)成分である25℃でペースト状または固形状の油剤を、固形コンディショナーに配合することで、実使用範囲内である高温湿度(40℃、80%RH)下でも剤型を保持することができる。
特にステアリン酸残基を有するグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル又はポリグリセリン脂肪酸エステルは、さらに(E)成分との相溶性に優れ、また乾燥後の毛髪の指通り性と滑らかさとまとまり感を向上させるためより好ましい。具体例として、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG-5グリセリル、ステアリン酸PEG-10グリセリル、ステアリン酸PEG-15グリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル-4、ステアリン酸ポリグリセリル-6が挙げられる。
【0018】
(C)成分を固形コンディショナーに配合する場合、使用感と剤型保持のバランスの観点から、原料配合において全組成中の30~65重量%が好ましく、より好ましくは40~60重量%である。
配合量が30重量%未満では、実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下において、剤型保持が困難となり、また、過剰量の油剤が髪に塗布される為、塗布性およびすすぎから乾燥後までの毛髪の指通りなどの使用感が悪くなる場合があり、65重量%を超えると、塗布性が低下し、乾燥後の毛髪の指通り性や滑らかさ等の使用感が悪くなる場合がある。
【0019】
(D)成分の25℃で液状である油剤としては、例えば、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、デカイソステアリン酸ポリグリセリル、デカエチルへキサン酸ポリグリセリル、(ジイソステアリン酸/水添ロジン酸)グリセリル、(カプリル酸/カプリン酸/コハク酸)トリグリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリリノール酸グリセリル、テトライソステアリン酸スクロース、ジカプリン酸プロピレングリコール、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、サリチル酸エチルヘキシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸ミリスチル、炭酸ジアルキル、液状ラノリン、酢酸液状ラノリン、トリメリト酸トリデシル、ダイマー酸ジイソプロピル、オリーブ脂肪酸エチル、オレイン酸エチル、ヤシ油、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、カメリア油、ローズヒップ油、アボカド油、ホホバ油、ココナッツ油、サフラワー油、ごま油、コーン油、パーム油、大豆油、ひまわり油、アーモンド油、アルガンオイル、グレープシードオイル、アマニ油、メドウフォーム油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ツバキ油等などが挙げられる。
特に、(E)成分との相溶性の観点から、(D)成分は25℃で液状の脂肪酸トリグリセリドが好ましい。25℃で液状の脂肪酸トリグリセリドとしては、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、(ジイソステアリン酸/水添ロジン酸)グリセリル、(カプリル酸/カプリン酸/コハク酸)トリグリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリリノール酸グリセリル、ヤシ油、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、カメリア油、ローズヒップ油、アボカド油、ホホバ油、ココナッツ油、サフラワー油、ごま油、コーン油、パーム油、大豆油、ひまわり油、アーモンド油、アルガンオイル、グレープシードオイル、アマニ油、メドウフォーム油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ツバキ油等が挙げられる。さらに、指通り性や滑らかさ等の使用感の観点から、油剤中に2種以上の異なる脂肪酸基を有することがより好ましく、例えば脂肪酸トリグリセリドの混合物、または異なる脂肪酸基を2種以上有する脂肪酸トリグリセリドが挙げられる。25℃で液状であり脂肪酸トリグリセリドの混合物としては、合成して得られた脂肪酸トリグリセリドを任意で混合する他に、植物性油脂であるヤシ油、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、カメリア油、ローズヒップ油、アボカド油、ホホバ油、ココナッツ油、サフラワー油、ごま油、コーン油、パーム油、大豆油、ひまわり油、アーモンド油、アルガンオイル、グレープシードオイル、アマニ油、メドウフォーム油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ツバキ油等が挙げられる。また、25℃で液状であり脂肪酸基を2種以上有する脂肪酸トリグリセリドとしては、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸/水添ロジン酸)グリセリル、(カプリル酸/カプリン酸/コハク酸)トリグリセリルが挙げられる。特に、25℃で液状の植物性の脂肪酸トリグリセリドであるヤシ油は、広く流通し、入手もしやすい。
これらの(D)成分は1種または2種以上を併用してもよい。
【0020】
(D)成分を固形コンディショナーに配合することで、毛髪への塗布性を向上させる。さらに、毛髪の乾燥後の指通り性と滑らかさと艶を向上することが出来る。(D)成分の含有量は使用感と剤型保持のバランスの観点から1~20重量%が好ましい。より好ましくは2~15重量%である。(D)成分の含有量が1重量%未満では毛髪への塗布量が十分でなく、乾燥後の指通り性と滑らかさや艶を付与できない場合があり、20重量%を超えると、毛髪および頭皮に付着する油分量が増え、乾燥後の指通り性と滑らかさが損なわれる場合や、硬さの低下により実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下において剤型保持が困難となる場合がある。
【0021】
(C)成分と(D)成分は共に油剤であるが、(C)成分は融点が高い油剤であることから、剤型保持性に優れており、(D)成分は融点の低い油剤であることから溶けの良さ、つまり塗布性に寄与する。これより、(C)成分と(D)成分を適切な範囲で配合することにより、剤型保持性と塗布性の両立を叶える。
【0022】
(E)成分はポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーンである。ポリエーテル変性シリコーンは、シロキサンの一部にポリエーテル基が導入されたものである。アミノポリエーテル変性シリコーンはシロキサンの一部にポリエーテル基及びアミノ基が導入されたものである。ポリグリセリン変性シリコーンはシロキサンの一部にポリグリセリン基が導入されたものである。上記修飾基の結合様式により、修飾基を側鎖に有するペンダント型、修飾基とシリコーンが交互に結合したブロック共重合タイプのABn型、シリコーンの片末端又は両末端に修飾基を有する末端変性シリコーン等に分けられるが、特に限定はされない。また、これらの(E)成分は1種または2種以上を併用して使用してもよい。
(E)成分に用いるポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、PEG-3ジメチコン、PEG-7ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-6メチルエーテルジメチコン、PEG-7メチルエーテルジメチコン、PEG-8メチルエーテルジメチコン、PEG-9メチルエーテルジメチコン、PEG-10メチルエーテルジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコン、PEG-32メチルエーテルジメチコンPEG-32メチルエーテルジメチコン、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリシリコーン-13などが挙げられる。特に、PEG-10メチルエーテルジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコンが、本発明である固形コンディショナー組成物との相溶性の観点から好ましい。
アミノポリエーテル変性シリコーンとしては、(ビスイソブチルPEG-14/アモジメチコン)コポリマー、メトキシPEG/PP G-7/3 アミノプロピルジメチコン、PEG-7アモジメチコン等が挙げられる。オイル、エマルション等のいずれの形態のものでもよいが、オイルであることが好ましい。特に、(ビスイソブチルPEG-14/アモジメチコン)コポリマーが、本発明である固形コンディショナー組成物との相溶性の観点から好ましい。
ポリグリセリン変性シリコーンとしては、例えば、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン等が挙げられる。特に、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコンが、本発明である固形コンディショナー組成物との相溶性の観点から好ましい。
【0023】
(E)成分を配合することで、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ及び艶が向上し、さらに毛髪のパサつきを抑制し、まとまりの良い仕上がりとなる。(D)成分の含有量が0.5重量%未満では、効果が十分に発揮されず乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶、まとまりが十分に付与できない場合があり、20重量%を超えると、固形コンディショナー組成物の塗布性が低下し、使用感が悪くなる場合がある。そのため、含有量は0.5~20重量%が好ましく、1~10重量%がより好ましい。
【0024】
本発明である固形コンディショナー組成物に、水は原料に含有している水分や水溶性成分を溶解する為の水分等を適宜配合することができる。しかし、固形コンディショナー組成物中の水分量は10重量%以下、さらには3重量%以下が望ましく、配合しなくてもよい。10重量%を超えると固体が軟化し、成型加工が難しくなる場合や、剤型保持が困難となる場合がある。
【0025】
本発明の固形コンディショナー組成物には、通常の液体コンディショナーや固形洗浄剤に用いられる成分を、本願にて提供する効能効果を阻害しない範囲で配合する事ができる。特に限定されるものではないが、トレハロース、ヒアルロン酸、コラーゲン、カルボキシメチルキトサンサクシナミド等の保湿剤、アロエベラエキス、オウゴン根エキス、オタネニンジンエキス、カキタンニンエキス、カニナバラエキス、カミツレ花エキス、セイヨウオドリギソウエキス、セイヨウナシ枝エキス、センチフォリアバラエキス、チャ葉エキス、トウセンカエキス、ハマメリスエキス、フユボダイジュエキス、マグワエキス、ヤグルマギクエキス、ユズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等のエキス類、ウコン抽出物、オタネニンジン抽出物、ヒバマタ抽出物、ブナの芽抽出物、米ぬか抽出物、ツバキ抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、マジョラム抽出物、イチヤクソウ抽出物、月桃葉抽出物、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分等の天然物抽出物類、天然物抽出成分類、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、カチオン化セルロース、ヒドロキシアルキル化セルロース等の高分子化合物、ジンクピリチオン、トリクロロカルバニリド、イオウ、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤、乳化剤、乳濁剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、粉末成分、血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、毛髪栄養剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、抗老化薬剤、エモリエント剤、角質溶解剤、殺菌剤、フェノキシエタノール、パラベン類等の防腐剤、消炎剤、抗炎症剤、清涼剤、アミノ酸、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤、pH調整剤、色素、染料、色材、香料等が例示される。
【0026】
次に、本発明の固形コンディショナーの好ましい使用方法を説明する。
毛髪洗浄後に、本発明の固形コンディショナーを直接毛髪に接触させ塗布し、その後全体によく馴染ませる。もしくは、固形コンディショナー少量を水又は、お湯に溶かし、毛髪全体に馴染ませる。馴染ませた後に十分にすすぐことで、すすぎ時から乾燥後の髪の滑らかさの向上等の好ましい使用感が最も感じられる。
一方すすぎを行わない場合、又はすすぎが不十分な場合は、乾燥後にべたつきや粉吹き等が発生する場合がある。
【実施例0027】
本発明の効果に関して、以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。なお、以下の記載における処方中の配合量は、特に断りのない限り全量に対する重量%である。
【0028】
表1~4に示す固形コンディショナー組成物を下記製造手順に従って調整した。
(製造手順)
表1~4に示す、すべての成分を約90℃に加熱し均一に混合する。
直径5cm、高さ50cmの円筒の筒で底面に蓋をしたものに混合液を流し込み放冷する。室温まで冷却し、固化したら筒から押し出して、包丁で3cm間隔に切断して固形コンディショナー組成物を得た。なお、表1~4に示す固形コンディショナー組成物は、すべて室温で固形となった。
【0029】
表1~4に示す実施例および比較例における本発明の固形コンディショナー組成物の評価方法は、以下のとおりである。
【0030】
(品質評価)
剤型保持性について、40℃、80%RH下、24時間保管後における表1~4に示す固形コンディショナー組成物の外観を目視により下記評価基準にて評価した。
◎:剤型保持に優れ、使用に耐えられる
〇:剤型保持が可能で、使用に耐えられる
△:剤型が保持されず、使用に耐えられない(例:溶け崩れる、もろく崩れる)
×:剤型が全く保持されず、使用に耐えられない
【0031】
(使用感評価)
6名の専門パネラーが表1~4に記載の実施例および比較例の固形コンディショナーを5日間使用し、下記の各評価基準に基づき点数をつけ、合計点が25点以上を◎、20点~24点を〇、15点~19点を△、15点未満を×とした。
(塗布性)
5点:塗布しやすくよく伸びる
4点:塗布しやすく伸びる
3点:塗布できるが伸びは悪い
2点:やや塗布し難い
1点:塗布し難い
(乾燥後の髪の指通り性)
5点:乾燥後の髪の指通りがとても良い
4点:乾燥後の髪の指通りがやや良い
3点:乾燥後の髪の指通りが良い
2点:乾燥後の髪の指通りがやや悪い
1点:乾燥後の髪の指通りがとても悪い
(乾燥後の髪の滑らかさ)
5点:乾燥後の髪の滑らかさがとても良い
4点:乾燥後の髪の滑らかさがやや良い
3点:乾燥後の髪の滑らかさが良い
2点:乾燥後の髪の滑らかさがやや悪い
1点:乾燥後の髪の滑らかさがとても悪い
(乾燥後の髪の艶)
5点:乾燥後の髪の艶がとてもある
4点:乾燥後の髪の艶がややある
3点:乾燥後の髪の艶がある
2点:乾燥後の髪の艶がややない
1点:乾燥後の髪の艶がとてもない
(乾燥後の髪のまとまり)
5点:乾燥後の髪のまとまりがとてもある
4点:乾燥後の髪のまとまりがややある
3点:乾燥後の髪のまとまりがある
2点:乾燥後の髪のまとまりがややない
1点:乾燥後の髪のまとまりがとてもない
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
※1:リポカード(登録商標)22-80(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製) 、※2:カルコール(商標登録)6098(花王社製)、※3:カルコール8098(花王社製)、※4:NIKKOL(商標登録) MGS-BV2(日光ケミカルズ社製)、※5 EMALEX(商標登録) GM-5(日本エマルジョン社製)、※6:NIKKOL TETRAGLYN 1-SV(日光ケミカルズ社製)、※7:Lipex(商標登録) Sheasoft(AAK Sweden AB社製)、※8:NIKKOL TRIFAT C-24(日光ケミカルズ社製)、※9:ダウ・東レ株式会社 DOWSIL(商標登録) SS-2802、※10:ダウ・東レ株式会社 DOWSIL SILSTYLE 104あるいはDOWSIL SILSTYLE 201、※11:信越化学工業株式会社 KF-6100
【0037】
評価の結果
本発明の固形コンディショナー組成物の範囲内で調整された実施例1~11は、すべての評価が〇評価以上となり、剤型保持性、塗布性、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶、そしてまとまり感に優れていることが確認できた。
一方で、(A)成分が範囲未満である比較例1は、塗布性、乾燥後の毛髪の指通り性および滑らかさが悪かった。(A)成分が範囲を超える比較例2は、実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下における剤型保持が困難であった為、評価対象外とした。(B)成分が範囲未満である比較例3は、実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下における剤型保持が困難であった為、評価対象外とした。(B)成分が範囲を超える比較例4は、実使用範囲内の高温湿度(40℃、80%RH)下において一部が崩れ、硬度が高く水溶性が低いため、塗布性が悪かった。(C)成分が範囲未満である比較例5は、剤型保持が困難であった為、評価対象外とした。(C)成分が範囲を超える比較例6は、毛髪への塗布性が悪く、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさおよびまとまりが悪かった。(D)成分が範囲未満である比較例7は、毛髪への塗布性が悪く、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさおよび艶が悪かった。(D)成分が範囲を超える比較例8は、剤型の保持が困難であった為、評価対象外とした。(E)成分が範囲未満である比較例9は、乾燥後の毛髪の指通り性、滑らかさ、艶、まとまりが悪かった。(E)成分が範囲を超える比較例10は、剤の水溶性が低く、塗布性が悪かった。
本発明により、省資源化および省エネルギーにより環境負荷低減が実現できるだけでなく、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、乾燥後の毛髪の指通り、滑らかさ、艶、そしてまとまりに優れ、液体コンディショナーと同等の性能を持つため、環境負荷低減と優れた使用感の両立を叶えた固形コンディショナーの製造に利用できる。