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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012690
(43)【公開日】2024-01-30
(54)【発明の名称】非代替性トークン管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20240123BHJP
   G06Q 20/38 20120101ALI20240123BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
G06Q20/38 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023200178
(22)【出願日】2023-11-27
(62)【分割の表示】P 2022094598の分割
【原出願日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】518369659
【氏名又は名称】株式会社GINKAN
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】神谷 知愛
(57)【要約】
【課題】実際の社会での情報と連携した非代替性トークンを、ブロックチェーンで発行できる、非代替性トークン管理装置を提供する。
【解決手段】利用者にサービスを提供するサービス提供者のサービス提供者情報、及び利用者によるサービスの利用情報を含む非代替性トークンを、ネットワークに接続されるコンピュータにより形成されるブロックチェーンで発行する依頼を生成する発行依頼部506と、ブロックチェーンで発行される非代替性トークンを取得可能者へ付与する依頼を生成する付与依頼部507と、ブロックチェーンで発行される非代替性トークンに含まれる情報を、取得可能者に含まれる利用者による利用情報に基づいて書き換える依頼を生成する書き換え依頼部508と、を有する、管理サーバ200を構成した。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者にサービスを提供するサービス提供者のサービス提供者情報、及び前記利用者による前記サービスの利用情報を含む非代替性トークンを、ネットワークに接続されるコンピュータにより形成されるブロックチェーンで発行する依頼を生成する発行依頼部と、
前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンを取得可能者へ付与する依頼を生成する付与依頼部と、
前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンに含まれる情報を、前記取得可能者に含まれる前記利用者による前記利用情報に基づいて書き換える依頼を生成する書き換え依頼部と、
を有する、非代替性トークン管理装置。
【請求項2】
請求項1記載の非代替性トークン管理装置において、
前記書き換え依頼部は、前記利用情報に基づいて、前記非代替性トークンに含まれる情報を書き換える依頼、または、前記非代替性トークンに関連付けられるスマートコントラクトの情報を書き換える依頼を生成する、非代替性トークン管理装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の非代替性トークン管理装置において、
前記ブロックチェーンに登録されている前記非代替性トークンに含まれる情報を、前記ブロックチェーンの外部から参照し、その参照結果に基づいて、前記非代替性トークンを発行するトークン発行者が前記利用者へ提供する前記サービスを管理する制御部が、更に設けられている、非代替性トークン管理装置。
【請求項4】
請求項3記載の非代替性トークン管理装置において、
前記制御部は、前記トークン発行者が前記サービス提供者から取得する手数料を原資としてリワードの取引市場から購入した前記リワード、または、前記トークン発行者が保有する前記リワードのうち、少なくとも一方の前記リワードを前記利用者へ付与する、非代替性トークン管理装置。
【請求項5】
請求項2記載の非代替性トークン管理装置において、
前記書き換え依頼部が書き換えを依頼する前記非代替性トークンに含まれる情報、または、前記書き換え依頼部が書き換えを依頼する前記スマートコントラクトの情報は、前記利用者が利用した前記サービス提供者の数、前記利用者が前記サービスの利用により決裁した金額、前記利用者が前記サービスを利用した回数、から求められる前記サービスの利用度合いを示す情報を含む、非代替性トークン管理装置。
【請求項6】
請求項1または2記載の非代替性トークン管理装置において、
前記非代替性トークンを取得し、かつ、前記ブロックチェーンのセキュリティに用いられる秘密鍵を有する保有者から、前記非代替性トークンを預かり、かつ、前記秘密鍵の無い預かり者が管理する預かり装置が更に設けられ、
前記書き換え依頼部、または、前記預かり装置が、前記ブロックチェーンに登録されている前記非代替性トークンを書き換える依頼を生成する、非代替性トークン管理装置。
【請求項7】
請求項1または2記載の非代替性トークン管理装置において、
前記非代替性トークンの前記取得可能者に含まれる前記利用者へ、特定サービスを提供する特定サービス提供部が、更に設けられている、非代替性トークン管理装置。
【請求項8】
請求項1または2記載の非代替性トークン管理装置において、
前記サービス提供者は、
前記非代替性トークンを発行するトークン発行者により登録されている登録者と、
前記トークン発行者により登録されていない非登録者と、
を含み、
前記利用者が利用したサービスが、前記登録者が提供したサービス、または、前記非登録者が提供したサービスの何れであるかを判断する判断部を更に有し、
前記書き換え依頼部は、前記利用者が利用したサービスが、前記登録者が提供したサービスである場合、または、前記非登録者が提供したサービスある場合の何れであっても、前記利用情報に基づいて、前記ブロックチェーンに登録されている前記非代替性トークンに含まれる情報を書き換える依頼を生成する機能を有する、非代替性トークン管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非代替性トークンをブロックチェーンに登録し、ブロックチェーンに登録されている非代替性トークンに含まれる情報を更新することのできる、非代替性トークン管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非代替性トークンをブロックチェーンに登録し、ブロックチェーンに登録されている非代替性トークンに含まれる情報を更新することのできる、非代替性トークンを利用したコンテンツ出力システムの一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1には、デジタルコンテンツを出力可能な利用者端末と、デジタルコンテンツに関連付けられた非代替性トークン(以下「NFT」という)を保持したブロックチェーンとを備えるコンテンツ出力システムであって、NFT又はこれに関連付けられたスマートコントラクトは、デジタルコンテンツの所有者によって書き換え可能なテキストデータを含み、利用者端末は、ブロックチェーン上のテキストデータを参照し、デジタルコンテンツを更新して、デジタルコンテンツを出力するコンテンツ出力システム、が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7043672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、特許文献1に記載されている技術は、デジタルアート等のように、仮想社会において取引されるデジタルコンテンツを主とした非代替性トークンの発行システムであり、実際の社会での情報と連携したものはない、という課題を認識した。
【0005】
本開示の目的は、実際の社会での情報と連携した非代替性トークンを、ブロックチェーンで発行できる、非代替性トークン管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非代替性トークン管理装置は、利用者にサービスを提供するサービス提供者のサービス提供者情報、及び前記利用者による前記サービスの利用情報を含む非代替性トークンを、ネットワークに接続されるコンピュータにより形成されるブロックチェーンで発行する依頼を生成する発行依頼部と、前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンを取得可能者へ付与する依頼を生成する付与依頼部と、前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンに含まれる情報を、前記取得可能者に含まれる前記利用者による前記利用情報に基づいて書き換える依頼を生成する書き換え依頼部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の非代替性トークン管理装置は、実際の社会での情報と連携した非代替性トークンを、ブロックチェーンで発行できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の非代替性トークン管理装置を含む非代替性トークン管理システムの概要を示す模式図である。
図2】本開示の非代替性トークン管理装置の概要を示す模式図である。
図3】顧客端末の概要を示す模式図である。
図4】店舗端末の概要を示す模式図である。
図5】本開示の非代替性トークン管理装置の店舗情報記憶部に記憶されている店舗情報の例を示す図である。
図6】本開示の非代替性トークン管理装置の来店履歴情報記憶部に記憶されている来店履歴情報の例を示す図である。
図7】非代替性トークン管理装置に接続される店舗端末のディスプレイに表示される利用情報入力画面の例を示す図である。
図8】店舗端末のディスプレイに表示されるパスコード入力画面の例を示す図である。
図9】店舗端末のディスプレイに表示される読取コード発行画面の例を示す図である。
図10】非代替性トークン管理装置に接続される顧客端末のディスプレイに表示される確認画面の例を示す図である。
図11】顧客端末のディスプレイに表示される完了画面の例を示す図である。
図12】非代替性トークン管理システムで行われる制御例1を示すフローチャートである。
図13】非代替性トークン管理システムで行われる制御例2を示すフローチャートである。
図14】非代替性トークン管理システムで行われる制御例3を示すフローチャートである。
図15】顧客端末のディスプレイに表示される店舗の飲食物テイクアウト情報の概要を示す図である。
図16図1の非代替性トークン管理装置の来店履歴情報記憶部に記憶されている来店回数情報の例を示す図である。
図17】非代替性トークン管理システムで行われる制御例4を示すフローチャートである。
図18】制御例6で顧客端末に表示されるリワード選択画面の例を示す図である。
図19】非代替性トークン管理システムで行われる制御例7を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<概要>
本開示の非代替性トークン管理装置は、ネットワークを介して、利用者端末及びサービス提供者端末に接続され、利用者情報及びサービス提供者情報を取得する機能を有する。非代替性トークン管理装置は、取得した利用者情報及びサービス提供者情報を含む非代替性トークンを、ネットワーク上のブロックチェーンで発行する依頼を出力する機能を有する。また、非代替性トークン管理装置は、ブロックチェーンに登録された非代替性トークンを、書き換える依頼を出力する機能を有する。以下、本開示の非代替性トークン管理装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
<全体構成>
本開示の非代替性トークン管理装置を含む非代替性トークン管理システムの一例が、図1に示されている。非代替性トークン管理システム10は、ネットワーク501上のブロックチェーン500で発行される非代替性トークンを管理する。非代替性トークン管理システム10は、顧客端末100と、管理サーバ200と、店舗端末300と、ブロックチェーン500と、預かり装置509とを有する。管理サーバ200は、顧客端末100へネットワーク501を通じて接続される。店舗端末300は、管理サーバ200へネットワーク501を介して接続される。ブロックチェーン500は、ネットワーク501に接続される複数の分散されたコンピュータにより保持される。預かり装置509は、ネットワーク501に接続される。顧客端末100は、利用者端末の一例である。店舗端末300は、サービス提供者端末の一例である。ネットワーク501に接続される複数の分散されたコンピュータは、顧客端末100、管理サーバ200、店舗端末300の何れかを含んでいてもよい。管理サーバ200は、本開示の非代替性トークン管理装置に相当する。ネットワーク501は、無線または有線の何れか一方で構築されているもの、無線及び有線の両方によって構築されているもの、を含む。
【0011】
ブロックチェーン500は、ネットワーク501に接続されるコンピュータにより不特定多数の参加者が参加可能なパブリック型のブロックチェーンである。言い換えると、ネットワーク501は、パブリック型のブロックチェーン500を基盤としたWeb3型のインターネットである。ブロックチェーン500は、店舗情報及び顧客情報を含む全てのデータを非代替性トークン(NFT:Non-Fungible Token)を取引履歴とし、かつ、ブロック500A,500B,500C毎にまとられ、各ブロック500A,500B,500Cが1本の鎖のようにつながった分散型のデータベースである。ブロックチェーン500は、管理サーバ200が発行する非代替性トークンを登録(認証)し、かつ、非代替性トークンを書き換え可能な状態で保持(保存)する。ブロックチェーン500には、自律的に動作するプログラムとしてのスマートコントラクトが存在する。
【0012】
また、ネットワーク501に接続されるコンピュータは、発行部502、書き換え部504、非代替性トークン付与部503として役割を果たす。発行部502は、管理サーバ200から発行を依頼される非代替性トークンを、ブロックチェーン500で発行する機能を有する。非代替性トークン付与部503は、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンを購入者へ販売する機能と、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンを無償付与する機能と、を有する。書き換え部504は、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンに含まれる情報、または、非代替性トークンに関連付けられるスマートコントラクトの情報のうち、少なくとも一方の情報を書き換える機能を有する。
【0013】
店舗は、サービスを顧客に提供する。顧客は、サービス提供者が提供するサービスの利用者の一例であり、消費者と定義することも可能である。サービスは、商品の販売、商品の貸与、商品の運搬、役務の提供等を含む。商品は、液体、気体、固体などの物体の他、食品、料理、ソフトウェア等も含まれる。役務は、金融業、通信業、教育業、不動産業、レジャー産業、娯楽業等を含む。店舗は、実際の店舗及び仮想店舗(インターネット上のショップ)の両方を含む。実際の店舗としては、例えば、食堂、レストラン、娯楽施設、銀行等が挙げられる。顧客が店舗を利用することを示す利用情報は、顧客が店舗を訪れること、顧客が店舗を訪れる回数、顧客が店舗で商品を注文すること、顧客が商品を予約がすること、顧客が店舗で飲食すること、顧客が店舗で購入金額の決済を行うこと等を含む。また、店舗が仮想店舗であると、利用情報は、顧客が仮想店舗にアクセスまたはログインすること、顧客が仮想店舗にアクセスまたはログインする回数、顧客が仮想店舗で電子商取引を行うこと、等を含む。店舗が実際の店舗である場合、店舗端末300は、店舗内の空間に設置または移動可能に置かれる。
【0014】
店舗の利用情報は、サービス提供者から提供されるサービスを、利用者が利用する利用情報の一例である。店舗が仮想店舗であると、店舗が提供するサービスは、webサービス、視聴またはダウンロード可能な動画及びアニメーション及びゲーム及び音楽等を、顧客へ提供すること、を含む。何れのサービスであっても、利用情報には、利用者を特定するID、クレジットカード情報等も含まれる。さらに、サービスの利用は、サービスの利用に応じた決済も含む。決済は、クレジットカードによる決済、QRコード(登録商標)の読み取りによる決済、暗号資産による決済を含む。また、顧客端末100、管理サーバ200、店舗端末300には、所定のハードウェアおよびソフトウェアが実装される。例えば、顧客端末100、管理サーバ200、店舗端末300は、入力ポート、出力ポート、プロセッサやメモリ等を有するコンピュータを、それぞれ備えている。
【0015】
顧客端末100は、管理サーバ200からアプリケーションが提供される加盟者、管理サーバ200からアプリケーションが提供されない非加盟者を含む。また、顧客端末100は、固定型端末、可搬型端末の何れでもよい。固定型端末は、デスクトップパーソナルコンピュータを含む。可搬型端末は、タブレット端末、スマートフォンを含む。図2のように、顧客端末100は、入力部100A、ディスプレイ(表示部)15、読取部51、制御部52、通信部53及び記憶部91を備えている。入力部100Aは、タッチパネル、ボタン、キーボード、マウス、スティック等を含む。顧客端末100は、入力部100A及び読取部51から、各種信号及び情報の入力及び操作を受け付ける。制御部52は、入力部100A及び読取部51から入力される信号及び情報を処理する。制御部52は、記憶部91に記憶されているプログラム、データ、情報等に基づいて各種の処理、判断を行い、かつ、ディスプレイ14の表示を制御する。制御部52は、通信部53から信号を出力させ、かつ、通信部53から入力される信号を処理する。通信部53は、顧客端末100及び管理サーバ200との間で、ネットワーク501を介して相互に信号を送信及び受信することができる。また、通信部53は、ブロックチェーンを構築する複数の分散されたコンピュータとの間で、ネットワーク501を介して相互に信号を送信及び受信することもできる。
【0016】
顧客端末100は、決済処理を行うためのアプリケーションを管理サーバ200から提供を受けて、予めインストールされている。また、顧客端末100にアプリケーションをインストールした後、顧客端末100から管理サーバ200へ送信される情報、例えば、顧客が所有するクレジットカードの情報、メールアドレス、ドメイン、各種サービスのアカウント、顧客が予め選択したリワードの種類、IDパス等の情報が、管理サーバ200の記憶部256に登録されている。
【0017】
顧客端末100でアプリケーションを利用する際、顧客が所持するクレジットカードの情報が予め管理サーバ200に登録されている。このため、顧客端末100は、アプリケーションを動作させた状態で、管理サーバ200で生成される読取コード、例えば、QRコードまたはバーコードを読み込むことによって、店舗の利用金額の決済処理を行うことができる。なお、利用金額の決済は、暗号資産、クレジットカード、現金、商品券、優待券、割引券による決済を含む。暗号資産は、ビットコイン、イーサリアムを含む。顧客端末100は、現在位置を取得する位置情報取得部90を備えている。この位置情報取得部90は、典型的には、GPS衛星信号を受信して位置情報を求めるGPS(Global Positioning System)装置である。
【0018】
管理サーバ200は、ブロックチェーン500で非代替性トークンを発行する意図を有するトークン発行者により管理され、かつ、非代替性トークンを発行する機能を有する。トークン発行者は、事業者と定義することも可能である。管理サーバ200は、各種のアプリケーションを、顧客端末100及び店舗端末300に提供する。図3のように、管理サーバ200は、制御部50、記憶部256及び通信部257を有する。通信部257は、顧客端末100及び店舗端末300との間で互いに信号の送信及び受信を行うことができる。また、通信部257はブロックチェーンから信号を受信することもできる。制御部50は、記憶部256及び通信部257との間で信号の送信及び受信ができる。
【0019】
制御部50は、通知処理部210、暗号通貨付与部220、画面生成部230、情報更新部240、認証部80、判断部85、リワード提示部81、リワード付与部82、発行依頼部506、付与依頼部507、書き換え依頼部508、特定サービス提供部505を有する。記憶部256は、店舗情報記憶部251、来店履歴情報記憶部252及びプログラム記憶部258を有する。プログラム記憶部258には、管理サーバ200を作動及び機能させる各種のプログラム及びアプリケーションが記憶されている。また、プログラム記憶部258には、顧客端末100、店舗端末300及びネットワーク501に接続されるコンピュータに提供する各種のプログラム及びアプリケーションが記憶されている。
【0020】
管理サーバ200は、店舗端末300から、店舗ID、顧客が店舗に来た人数、顧客ID、店舗で顧客が利用した金額等を入手(受信)する。顧客が店舗に来た人数は、顧客が店舗にアクセスした人数を含む。管理サーバ200の画面生成部230は、店舗を識別するための店舗IDと、人数と、金額とに基づき、利用金額を決済をするための読取コードを生成する。また、画面生成部230は、読取コードを含む読取コード発行画面を、店舗端末300に提供する。
【0021】
管理サーバ200の情報更新部240は、顧客ID(アプリケーションID(顧客に割り振られるアプリケーション自体のID)など)を決済時に取得する。また、情報更新部240は、顧客を識別するための顧客IDと、読取コードが顧客端末100に読み取られることで取得される、店舗IDと、来店日時と、顧客が利用した金額と、顧客が店舗に来た人数とを対応付けて来店履歴情報記憶部252に記憶する。来店日時は、顧客が店舗を訪れた日時、顧客が店舗アクセスした日時を含む。
【0022】
管理サーバ200の通知処理部210は、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報を参照し、所定期間以上来店していないことが確認される顧客端末100にメッセージやクーポンを送信する。より詳細には、通知処理部210は、来店履歴情報記憶部252から来店履歴情報を定期的(例えば、1日おき)に取得し、所定間隔以上来店がない顧客の顧客端末100に対して、メッセージや、クーポンを送信する。例えば、管理サーバ200の通知処理部210は、顧客端末100に「1か月以上来店していません」などのメッセージを送信する。
【0023】
また、通知処理部210は、来店履歴情報を構成する注文情報に基づき、過去に注文したことのある飲食物に関連するクーポンなどを顧客端末100に送信する。判断部85は、信号、情報及びデータの判断を行う機能を有する。また、判断部85は、店舗のうち非代替性トークンの購入者に含まれない特定店舗を、非代替えトークンの購入者(保有者)に含まれる顧客が利用したか否かを判断する機能を有する。管理サーバ200の認証部80は、顧客が店舗を利用したことを認証する。
【0024】
管理サーバ200のリワード提示部81は、顧客に複数種類のリワードを提示する。管理サーバ200のリワード付与部(リワード提供部)82は、顧客にリワードを付与(提供)する。また、リワード付与部82は、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンに含まれる情報を、ブロックチェーン500の外部から参照し、その参照結果に基づいて、顧客へリワードを提供する機能を有する。リワード付与部は、トークン発行者が店舗から取得する手数料を原資としてリワードの取引市場から購入したリワード、または、トークン発行者が保有するリワードのうち、少なくとも一方のリワードを顧客へ提供する機能を、更に有する。なお、リワードについては後述する。
【0025】
より詳細には、通知処理部210は、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報を参照し、来店履歴情報を構成する、来店日時(時間帯)、金額、人数の少なくとも何れか一つ以上の条件に基づき、対応するクーポンを特定し、特定したクーポンを顧客端末100に送信する。そして、顧客が店舗で飲食をした時間帯と、利用金額とに基づいて、お勧めのメニューやクーポンを、アプリケーションを介して顧客にリコメンドすることが可能になる。また、管理サーバ200は、AI機能により、顧客が行った店舗、顧客が店舗で選択したメニュー、食品、料理等の趣味及び嗜好を学習し、学習結果に基づいた店舗を選択して顧客にリコメンドすることも可能である。なお、管理サーバ200から顧客端末100及び店舗端末300に送信する情報の言語は、日本語に限らず、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語等、言語の種類は問わない。
【0026】
また、通知処理部210は、店舗情報記憶部251から関連店舗(多店舗展開している場合の他のグループの店舗)の情報を取得する。そして、顧客が飲食をした時間帯と、金額などに基づいて、顧客の好みや行動パターンを推定し、関連店舗のクーポンを顧客端末100に送信する。これによって、特に、多店舗展開している場合にて、関連店舗を含むグループ全体での売上の増加を図ることができる。
【0027】
管理サーバ200の暗号通貨付与部220は、飲食代金(顧客が支払う金額)に所定の割合(例えば、5%以上)を乗算することで、店舗に請求する成功報酬額(店舗から管理サーバ200の運営者に支払われる)を算出する。そして、管理サーバ200の通知処理部210は、暗号通貨付与部220が算出した額と対応する成功報酬額を店舗端末300に送信する。
【0028】
管理サーバ200の暗号通貨付与部220は、飲食代金に所定割合(例えば、1%以上)を乗算することで、顧客に付与する暗号通貨額を算出する。そして、管理サーバ200の通知処理部210は、暗号通貨付与部220が算出した額と対応する暗号通貨額を顧客端末100に送信する。なお、暗号通貨付与部220は、成功報酬額に所定割合(例えば、10~40%)を乗算することで、顧客に付与する暗号通貨額を算出するようにしても良い。すなわち、暗号通貨付与部220は、成功報酬額の一部を暗号通貨として算出する。
【0029】
発行依頼部506は、店舗に関する店舗情報、及び顧客が店舗を利用したことを示す利用情報を含む非代替性トークンをブロックチェーン500で発行する依頼を生成する機能を有する。付与依頼部507は、ブロックチェーン500で保持される非代替性トークンを、取得可能者の一例である顧客へ付与する依頼を生成する機能を有する。書き換え依頼部508は、顧客による利用情報に基づいて、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンに含まれる情報、または、非代替性トークンに関連付けられるスマートコントラクトの情報のうち、少なくとも一方の情報を書き換える依頼を生成する機能を有する。特定サービス提供部505は、非代替性トークンの購入者に含まれる顧客が享受できる特定サービスを、顧客へ提供する機能を有する。また、特定サービス提供部505は、非代替性トークンを無償で顧客端末100へ付与する機能も有する。
【0030】
さらに、制御部50は、ネットワーク501上において、非代替性トークンの購入注文を受け付け、かつ、非代替性トークンを販売するためのプラットフォームを生成する機能を有する。さらにまた、制御部50は、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンに含まれる情報を、ブロックチェーン500の外部から参照し、その参照結果に基づいて、トークン発行者が顧客へ提供するサービスを管理する機能を有する。顧客へ提供するサービスを管理する、ということは、トークン発行者が顧客へ提供するサービス、特定の顧客だけが利用できるサービスまたは部屋がある、特別な優待情報、等の認証、及び認証後のサービス提供に用いるという意味も含む。
【0031】
店舗端末300は、管理サーバ200からアプリケーションが提供される加盟店(登録者)、または、管理サーバ200からアプリケーションが提供されない非加盟店(非登録者)を含む。図4のように、店舗端末300は、入力部300A、ディスプレイ(表示部)20、読取部54、コンピュータ55、記憶部57及び通信部56をそれぞれ備えている。読取部54は、カメラ、スキャナ、バーコードリーダ、磁気センサ、光センサ等を含む。磁気センサは、接触型または非接触型の何れでもよい。入力部300Aは、タッチパネル、ボタン、キーボード、マウス、スティック等を含む。店舗端末300は、入力部300A及び読取部54から、各種信号及び情報の入力及び操作を受け付ける。コンピュータ55は、読取部54、記憶部57、通信部56、ディスプレイ20及び入力部300Aに対して信号の授受ができるように接続されている。
【0032】
記憶部57には、データ、情報、アプリケーション及びプログラム等が記憶されている。コンピュータ55は、記憶部57に記憶されている情報、データなどに基づいて処理、判断及び制御を行う。コンピュータ55は、入力部300A及び読取部54から入力される信号及び情報を処理する。コンピュータ55は、ディスプレイ20の表示内容を制御する。コンピュータ55は、通信部56から信号を出力させ、かつ、通信部56から入力される信号を処理する。通信部56は、顧客端末100及び管理サーバ200との間で、ネットワーク501を介して相互に信号の送信及び受信が可能である。また、通信部56は、ブロックチェーンを構築する複数の分散されたコンピュータとの間で、ネットワーク501を介して相互に信号の送信及び受信が可能である。
【0033】
また、顧客は、入力部100Aを操作することにより、受け取るリワードを予め選択し、その情報を管理サーバ200及び店舗端末300へ送信しておくことができる。顧客端末100及び管理サーバ200から店舗端末300に送信される情報は、記憶部57へ記憶される。
【0034】
店舗端末300には、各種のアプリケーションがインストールされている。店舗端末300にインストールされるアプリケーションは、管理サーバ200から提供される。店舗端末300は、顧客が顧客端末100を用いて読取コードを読み取ることで決済を行うと、来店履歴情報を蓄積する。具体的には、店舗端末300は、顧客が顧客端末100で読取コードを読み取ると、顧客IDと、来店日時と、利用金額(決済金額)とを取得する。そして、店舗端末300は、取得した金額に所定割合を乗算することで暗号通貨額を算出する。店舗端末300は、取得した顧客IDと、来店日時と、金額と、暗号通貨額とを対応付けた情報を管理サーバ200へ送信し、管理サーバ200は受信した情報を来店履歴情報記憶部252に記憶する。
【0035】
預かり装置509は、ネットワーク501を介して顧客端末100、管理サーバ200、店舗端末300に接続可能なコンピュータである。非代替性トークンの購入者(保有者)から、非代替性トークンを預かる機能と、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンを書き換える依頼を出す機能と、を有する。また、預かり装置509は、非代替性トークンを取得し、かつ、ブロックチェーン500のセキュリティに用いられる秘密鍵を有する保有者から、非代替性トークンを預かる機能を有する。預かり装置509は、秘密鍵の無い預かり者により管理される。
【0036】
<店舗情報>
図5は、本開示の実施の形態1における管理サーバ200の店舗情報記憶部251に記憶されている店舗情報の構成例の概要を示す図である。店舗情報は、サービス提供者情報の一例である。図5に示されるように、店舗情報は、店舗IDと、グループIDと、店舗名と、店舗住所と、成功報酬額とから構成される。店舗IDは、店舗を識別するための符号を示す。グループIDは、多店舗展開などをしている場合のグループを識別するための符号を示す。店舗名は、店舗の名称を示す。店舗住所は店舗の住所を示す。成功報酬額は、サーバの運営者から店舗に請求される成功報酬の額を示す。また、店舗が仮想店舗であると、店舗情報は、仮想店舗で提供される全てのサービスを含む。
【0037】
<来店履歴情報>
図6は、本開示の実施の形態1における管理サーバ200の来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報の構成例の概要を示す図である。来店履歴情報は、利用者によるサービス利用情報の一例である。図6に示されるように、来店履歴情報は、店舗IDと、パスコードと、顧客IDと、来店日時と、決済金額と、人数と、リワード提示額とを含む。パスコードは、店舗の従業員の氏名などの個人情報と対応付けて割り振られる符号であって、従業員を識別するために利用される。顧客IDは、顧客を識別するための符号を示す。来店日時は、顧客が来店した日時を示す。決済金額は、顧客が店舗で支払った金額を示す。人数は、顧客の来店人数を示す。暗号通貨額は、管理サーバ200から顧客に付与された暗号通貨の額を示す。
【0038】
<利用情報入力画面>
図7は、本開示の実施の形態1における店舗端末300のディスプレイ20に表示される利用情報入力画面11の構成例の概要を示す図である。利用情報入力画面11は、管理サーバ200の画面生成部230から提供される。図7に示されるように、利用情報入力画面11には、人数入力欄1310と、金額入力欄1320と、確定ボタン1330と、読取コード読取開始ボタン1340とが表示される。
【0039】
人数入力欄1310は、店舗に来客した顧客の人数の入力を受け付ける。金額入力欄1320は、顧客が店舗にて消費した金額の入力を受け付ける。確定ボタン1330が入力を受け付けると、店舗端末300は、人数入力欄1310に入力された人数と、金額入力欄1320に入力された金額とを、管理サーバ200に送信する。
【0040】
<パスコード入力画面>
読取コード読取開始ボタン1340が選択されると、店舗端末300は、管理サーバ200から提供される図8のパスコード入力画面12をディスプレイ20に表示させる。パスコード入力画面12には、パスコード入力ボタン1410が表示される。パスコード入力ボタン1410が入力を受け付けることで、パスコードが入力される。店舗端末300は、入力されたパスコードと、図4の利用情報入力画面11を介して入力された人数と、金額とを、管理サーバ200に送信する。
【0041】
<読取コード発行画面>
店舗端末300は、パスコードが入力されると、管理サーバ200から提供される図9の読取コード発行画面13をディスプレイ20に表示させる。読取コード発行画面13には、人数表示欄1510と、金額表示欄1520と、読取コード1530と、完了ボタン1540とが表示される。
【0042】
人数表示欄1510には、図4の利用情報入力画面11で入力された人数が表示される。金額表示欄1520には、利用情報入力画面11で入力された金額が表示される。読取コード1530が、顧客端末100に読み取られた後に、完了ボタン1540が入力を受け付けると、店舗端末300は、完了ボタン1540が入力を受け付けた旨の通知を管理サーバ200に送信する。
【0043】
<確認画面>
管理サーバ200は、完了ボタン1540が入力を受け付けた旨の通知を受信すると、確認画面を生成し、生成した確認画面を図10に示す顧客端末100に提供する。顧客端末100のディスプレイ14には、確認画面15が表示される。図10に示されるように、確認画面15には、金額表示欄1610と、承認拒否ボタン1620と、承認ボタン1630とが表示される。金額表示欄1610には、金額入力欄1320が入力を受け付けた金額が表示される。
【0044】
<完了画面>
承認ボタン1630が入力を受け付けると、顧客端末100は、管理サーバ200から提供される図11の完了画面16をディスプレイ14に表示させる。完了画面16には、完了ボタン1710が表示される。また、完了画面には、「15日以内に時価レートで付与されます。」などの暗号通貨が付与される時期などを示すメッセージが表示される。完了ボタン1710が入力を受け付けると、決済処理から暗号通貨処理までの一連の処理が完了する。
【0045】
<制御例1>
図12は、本開示の非代替性トークン管理システム10で行われる制御例1を示すフローチャートである。まず、S901にて、店舗端末300のディスプレイ20は、利用情報入力画面11を表示する。そして、顧客が店舗に来店した際に、利用情報入力画面11の人数入力欄1310が、来店した顧客の人数の入力を受け付ける。また、利用情報入力画面11の金額入力欄1320は、顧客が利用した金額の入力を受け付ける。利用情報入力画面11は、管理サーバ200により提供される。
【0046】
確定ボタン1330が入力を受け付けると、S902にて、店舗端末300は、S901で人数入力欄1310に入力された人数と、金額入力欄1320に入力された金額とを、管理サーバ200に送信する。そして、読取コード読取開始ボタン1340が入力(選択)を受け付けると、S903に進む。
【0047】
次に、S903にて、管理サーバ200は、S902にて送信された人数と、金額とを受信する。次に、S904にて、管理サーバ200の画面生成部230は、パスコード入力画面12を店舗端末300に提供する。次に、S905にて、店舗端末300のディスプレイ20は、パスコード入力画面12を表示する。パスコード入力画面12は、パスコード入力ボタン1410を表示させ、パスコードの入力を受け付ける。次に、S906にて、店舗端末300は、入力されたパスコードと、店舗IDとを管理サーバ200に送信する。管理サーバ200は、S907において、店舗端末300から送信されるパスコード、店舗IDを受信する。
【0048】
次に、S908にて、管理サーバ200の画面生成部230は、店舗IDと、S903にて受信した人数と、金額とに基づき、決済をするための読取コードを生成する。また、画面生成部230は、生成した読取コードと、S903にて受信した人数と、金額とに基づき、読取コード発行画面13を生成する。次に、S909にて、管理サーバ200の画面生成部230は、S908にて生成した読取コード発行画面13を店舗端末300に提供する。
【0049】
次に、S910にて、店舗端末300は、ディスプレイ20で読取コード発行画面13を表示する。そして、店舗端末300は、読取コード1530が、顧客端末100の読取部51で読み取られた(承認された)後に、完了ボタン1540の入力を受け付ける。完了ボタン1540が入力を受け付けると、S911にて、店舗端末300は、完了ボタンが入力を受け付けた旨の通知を管理サーバ200へ送信する。
【0050】
管理サーバ200の認証部80は、S912において、完了ボタン1540が入力を受け付けた旨の通知を受信する。また、管理サーバ200の判断部85は、顧客が店舗を利用したことを認証する。すると、管理サーバ200の画面生成部230は、ステップS912において、確認画面15を生成する。
【0051】
次に、S913にて、管理サーバ200の画面生成部230は、生成した確認画面15を顧客端末100に提供する。次に、S914にて、顧客端末100は、ディスプレイ14に確認画面15を表示し、承認ボタン1630の入力を受け付ける。より詳細には、顧客端末100は、確認画面15に、金額表示欄1610と承認拒否ボタン1620と承認ボタン1630とを表示させ、承認ボタン1630が入力を受け付ける。なお、S914の後に、顧客端末100から承認可否情報が管理サーバ200に送信される。
【0052】
次に、S915にて、顧客端末100は、顧客IDと、読取コード1530を読み取られることで取得される、店舗IDと、パスコードと、来店日時と、金額と、人数とを管理サーバ200に送信する。
【0053】
次に、S916にて、管理サーバ200は、S915にて送信された顧客IDと、店舗IDと、パスコードと、来店日時と、金額と、人数とを受信する。そして、管理サーバ200の暗号通貨付与部220は、受信した金額(飲食代金)に所定の割合(例えば、5%以上)を乗算することで、店舗に請求する成功報酬額を算出する。また、暗号通貨付与部220は、金額(飲食代金)に所定割合(例えば、1%以上)を乗算することで、顧客に付与する暗号通貨額を算出する。
【0054】
次に、S917にて、管理サーバ200は、S916にて受信した店舗IDと、パスコードと、顧客IDと、来店日時と、金額と、人数と、S916にて算出した暗号通貨額とを対応づけて来店履歴情報記憶部252に記憶する。次に、S918にて、管理サーバ200の画面生成部230は、完了画面16を顧客端末100および店舗端末300に提供する。管理サーバ200の通知処理部210は、算出した暗号通貨額を顧客端末100に送信する。また、管理サーバ200の通知処理部210は、算出した成功報酬額を店舗端末300に送信する。
【0055】
次に、顧客端末100は、ステップS919において、完了画面16をディスプレイ20に表示させ、店舗端末300は、完了画面16をディスプレイ20に表示させる。完了画面16には、完了ボタン1710が表示され、完了ボタン1710が入力を受け付けると、決済処理から暗号通貨処理までの一連の処理が完了する。
【0056】
以上のように、制御例1が行われると、管理サーバ200の画面生成部230が、店舗IDと、人数と、金額とに基づき、決済をするための読取コード1530を生成し、読取コード1530を含む読取コード発行画面13を店舗端末300へ提供する。情報更新部240は、顧客IDと、顧客端末100で読取コード1530が読み取られることで取得される、店舗IDと、来店日時と、金額と、人数とをそれぞれ対応付けて来店履歴情報記憶部252に記憶する。したがって、管理サーバ200は、店舗と顧客との間における利用金額の決済を容易にするとともに、顧客関係管理(CRM:Customer Relationship Management)を可能にできる。また、店舗は、管理サーバ200から店舗端末300に送信される情報を利用して、販売時点情報管理(POS:point of sale )に役立てることができる。
【0057】
また、管理サーバ200の通知処理部210が、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報を参照し、所定期間以上来店していない顧客の顧客端末100にメッセージまたはクーポンの少なくとも一方を送信することで、顧客に次回以降の来店を促すことができる。
【0058】
また、通知処理部210が、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報を参照し、来店履歴情報を構成する、来店日時、金額、人数のうち、少なくとも何れか一つ以上に基づき、対応するクーポンを特定し、特定したクーポンを顧客端末100に送信することで、顧客の行動パターンを考慮した上で、より高い精度で顧客に次回以降の来店を促すことができる。
【0059】
また、暗号通貨付与部220が、金額に所定割合を乗算することで、顧客に付与する暗号通貨額を算出し、通知処理部210が、暗号通貨額を顧客端末100に送信することで、顧客の来店実績に応じたインセンティブを付与できる。さらに、暗号通貨付与部220は、金額に所定割合を乗算することで店舗から、管理サーバ200の管理者に支払われる成功報酬額を算出する。さらに、暗号通貨付与部220は、成功報酬額に所定割合を乗算することで、顧客に付与する仮想通貨額を算出する。さらに、通知処理部210は、成功報酬額を店舗端末300に送信し、かつ、仮想通貨額を顧客端末100に送信する。したがって、顧客の来店実績に応じて、管理サーバ200の管理者に支払われる成功報酬の一部を、インセンティブとして顧客に付与できる。
【0060】
<制御例3>
図13は、非代替性トークン管理システム10で行われる制御例3を示すフローチャートである。まず、顧客端末100は、ステップS1601において、ビーコン装置400から定期的に送信されるビーコン装置識別情報を受信する。次に、顧客端末100は、ステップS1602において、ビーコン装置識別情報、顧客ID、及び現在の時刻である来店時刻を管理サーバ200へ送信する。
【0061】
管理サーバ200は、ステップS1603において、ビーコン装置識別情報、顧客ID及び来店時刻を受信する。そして、管理サーバ200の情報更新部240は、受信したビーコン装置識別情報をキーとして店舗情報記憶部251を検索し、対応する店舗情報を取得する。
【0062】
次に、管理サーバ200の情報更新部240は、S1604において、顧客ID、来店時刻、店舗ID、グループID、店舗名、店舗住所に対応付けたチェックイン情報を、チェックイン情報記憶部253に記憶する。次に、照合部250は、S1605において、顧客IDをキーとして決済情報記憶部255を検索し、対応する決済情報を取得する。
【0063】
次に、照合部250は、S1606において、チェックイン情報と決済情報とが一致するかしないかを照合する。より詳細には、照合部250は、“チェックイン情報を構成する、顧客ID、店舗ID、グループID、店舗名、店舗住所”と、“決済情報を構成する、顧客ID、店舗ID、グループID、店舗名、店舗住所”と、が一致するか否かを照合する。
【0064】
なお、照合部250は、“チェックイン情報を構成する、顧客ID、店舗ID、グループID、店舗名、店舗住所”と、“決済情報を構成する、顧客ID、店舗ID、グループID、店舗名、店舗住所”と、の一部が一致するか否かを照合しても良い。これによって、実際に決済される店舗と、ビーコン装置400からの情報により特定される店舗との照合が可能になり、決済の精度を高めることが可能になる。
【0065】
そして、照合部250が、ステップS1606において、チェックイン情報と決済情報とが一致しないと判断すると、管理サーバ200の画面生成部230が“決済できません”などのエラーメッセージを出力して全体処理を終了する。照合部250が、ステップS1606において、チェックイン情報と決済情報とが一致すると判断すると、顧客端末100は、ステップS1607の処理を行う。
【0066】
次に、顧客端末100は、ステップS1607において、ディスプレイに表示されるカード情報入力画面で、所定のカード情報の入力を受け付けると、管理サーバ200にログインする。そして、顧客端末100は、ステップS1608において、カード情報を管理サーバ200に送信する。
【0067】
次に、管理サーバ200は、ステップS1609において、顧客端末100から受信したカード情報の顧客IDに紐付いている明細情報を、明細情報記憶部254から取得する。次に、顧客端末100は、ステップS1610において、ログインした後のディスプレイで明細情報を表示させる。
【0068】
その後、顧客端末100は、ステップS1611において、明細情報と連携したクレジットカードを顧客に使用させることによって決済処理を行う。次に、顧客端末100は、S1612において、決済情報を管理サーバ200に送信する。
【0069】
次に、管理サーバ200は、顧客端末100から受信した決済情報に基づいて、ステップS1613で仮想通貨額を算出する。次に、管理サーバ200は、ステップS1614において、仮想通貨額のうちの一部を、顧客端末100を操作する顧客(ユーザー)が指定するアドレスまたはドメインへ還元(送信)する。
【0070】
次に、管理サーバ200は、ステップS1615において、前述の決済情報に基づいて算出した決済金額の一部について、店舗端末300に支払いを行う。その後、管理サーバ200は、ステップS1616において、顧客端末100から受信した決済情報を、明細情報記憶部254から呼び出した明細情報に上書きをして更新登録を行う。
【0071】
以上のように、図13の制御例が行われると、照合部250が、顧客IDと、ビーコン装置識別情報から特定される店舗情報とを含むチェックイン情報と、予め記憶されている決済情報とを照合することで、決済される店舗と、ビーコン装置400からの情報とを照合可能になり、決済の精度を高めることができる。
【0072】
また、クレジットカードを使用することの前提として、ビーコン装置400を介したチェックイン機能を実現でき、クレジットカード決済に伴うセキュリティを高めることができる。さらに、ビーコン装置400からのビーコン識別情報を顧客端末100が受信した直後に顧客と店舗を管理サーバ200が認識可能になり、チェックインするタイミング(チェックインした直後)からセキュリティを維持しつつ、決済が可能になる。
【0073】
<制御例3>
図14は、非代替性トークン管理システム10で行われる制御例3を示すフローチャートである。まず、S1701にて、顧客端末100は、顧客が行った店舗でQRコードを読み取る。次に、S1702にて、顧客端末100は、S1701で顧客端末100が読み取ったQRコードに対応する読取り情報を管理サーバ200へ送信する。
【0074】
次に、管理サーバ200は、ステップS1703において、顧客端末100から送信された読取り情報を受信し、チェックイン情報記憶部253に記憶する。そして、管理サーバ200の情報更新部240は、受信した読取り情報をキーに、店舗情報記憶部251を検索し、対応する店舗情報を取得する。
【0075】
次に、管理サーバ200の情報更新部240は、ステップS1704にて、ワンタイムパスを発行する。次に、管理サーバ200は、ステップS1705において、ワンタイムパスを顧客端末100に送信する。すると、顧客端末100は、ステップS1706において、ワンタイムパスをディスプレイに表示する。
【0076】
次に、顧客端末100は、ステップS1707において、ディスプレイに表示したワンタイムパスを管理サーバ200に送信する。次に、店舗端末300は、ステップS1708において、顧客端末100から送信されたワンタイムパスを受信して、入力を受け付ける。次に、店舗端末300は、ステップS1709にて、金額・人数の入力を受け付ける。
【0077】
その後、S1710にて、店舗端末300は、S1709で入力を受け付けた金額・人数を管理サーバ200に送信する。次に、S1711にて、管理サーバ200は、S1710で店舗端末300から送信された金額・人数・ワンタイムパスを受信する。次に、管理サーバ200は、ステップS1712において、受信した金額・人数・ワンタイムパスを顧客端末100に送信する。
【0078】
次に、顧客端末100は、ステップS1713において、管理サーバ200から送信された金額・人数・ワンタイムパスを受信して、承諾画面をディスプレイに表示する。次に、顧客端末100は、ステップS1714において、ディスプレイに表示させた承諾画面を管理サーバ200に送信する。
【0079】
次に、管理サーバ200は、ステップS1715において、顧客端末100から送信された承諾画面を受信して、承諾の可否をチェックイン情報記憶部253に記憶する。次に、管理サーバ200は、ステップS1716において、完了画面を顧客端末100および店舗端末300に送信する。その後、顧客端末100および店舗端末300は、S1717において、送信された完了画面を受信してディスプレイにそれぞれ表示する。
【0080】
以上のように、図14の制御例3によれば、QRコードの読取りにより特定される顧客情報と店舗情報とを含むチェックイン情報と、予め記憶されている決済情報とを照合することで、決済される店舗と、顧客情報とを照合可能になり、決済の精度を高めることができる。また、スマートフォン、タブレット等がない店舗についても、管理サーバ200は、紙に印刷したQRコードを店舗に設置するなどして、QRコードを顧客端末100に読み込ませることにより決済を行うことができる。
【0081】
<制御例4>
非代替性トークン管理システム10で行われる他の制御例を説明する。他の制御例では、店舗に来店した顧客が飲食物をテイクアウトする場合を想定する。この場合、管理サーバ200の通知処理部210は、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報と、店舗情報記憶部251に記憶されている店舗情報と、を参照し、顧客が過去に来店した店舗またはその関連店舗における飲食物のテイクアウト情報を顧客端末100に送信する。これについて、図15に基づいて説明する。
【0082】
図15は、本開示の実施の形態4において顧客端末100のディスプレイに表示される店舗の飲食物テイクアウト情報の概要を示す図である。図18に示されるように、顧客端末100のディスプレイには、顧客の現在位置周辺において飲食物のテイクアウトが可能な店舗がマップ1910上に表示される。ここで、管理サーバ200は、顧客端末100から送信された顧客端末100の現在位置を取得する。そして、管理サーバ200が、取得した顧客端末100の現在位置、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報、および店舗情報記憶部251に記憶されている店舗情報に基づいて、顧客の現在位置周辺において飲食物のテイクアウトが可能な店舗の情報を顧客端末100に送信することで、該顧客端末100のディスプレイに上記が表示される。
【0083】
なお、顧客端末100のディスプレイに表示されるマップ1910は、顧客端末100の現在位置周辺でなくてもよく、顧客端末100によって指定された所定のエリアについてのマップであってもよい。
【0084】
また、管理サーバ200は、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報を参照し、飲食物のテイクアウト情報を欲している顧客とは異なる顧客によってソーシャルネットワークサービス(以下、SNS:Social Networking Service)へ投稿され、所定回数以上のインプレッション(例えば、50万回以上のインプレッション)となった店舗における飲食物のテイクアウト情報を、飲食物のテイクアウト情報を欲している顧客の顧客端末100に送信してもよい。
【0085】
この場合、顧客端末100には、SNSを利用するためのアプリケーションがインストールされており、店舗に対するレビュー投稿等が可能となっている。レビュー投稿には、顧客が独自に行った店内の雰囲気の感想、顧客による料理へのコメント、顧客が料理を食べている写真、実際に出てきた料理の写真等が含まれる。そして、上記のアプリケーションでは、例えば、イートインに対する投稿機能とテイクアウトに対する投稿機能とが切替可能に構成されている。
【0086】
そして、図15によると、顧客端末100のディスプレイには、選択された店舗における飲食物のテイクアウトメニュー等を含んだ詳細店舗情報1920が表示される。顧客は、このような情報に基づいてテイクアウト来店する店舗を決定し、実際に該店舗に来店することができる。そして、店舗に顧客が来店すると、上記の図9に示した決済システムの全体処理が実行される。
【0087】
ここで、管理サーバ200の通知処理部210が、来店履歴情報記憶部252に記憶されたテイクアウト来店についての来店履歴情報を参照し、テイクアウト来店した顧客の顧客端末100に、メッセージまたはクーポンのうち、少なくとも一方を送信することで、該顧客に次回以降のイートイン来店を促してもよい。また、通知処理部210は、実際にテイクアウト来店した顧客の顧客端末100だけでなく、図15に示される店舗に関心を示した顧客の顧客端末100にも、メッセージまたはクーポンのうち、少なくとも一方を送信してもよい。なお、顧客が店舗へ関心を示したか否かは、例えば、マップ1910上に表示された店舗一覧の中からの顧客の選択を分析する等、周知の手法を用いて判別することができる。
【0088】
以上に述べた処理は、顧客が、デリバリーによる飲食物の提供を受ける場合にも適用され得る。この場合、管理サーバ200の通知処理部210は、顧客が過去に来店した店舗やその関連店舗、またはSNSに投稿された店舗における飲食物のデリバリー情報を顧客端末100に送信する。そして、顧客は、顧客端末100のディスプレイに表示された情報に基づいて店舗を決定し、該店舗からデリバリーによる飲食物の提供を受けることができる。この場合、配達員が有する端末を店舗端末300として、店舗端末300と管理サーバ200との間で、図12に示す制御例1が実行されてもよい。
【0089】
そして、顧客がデリバリーによる飲食物の提供を受ける場合にも、管理サーバ200の通知処理部210は、来店履歴情報記憶部252に記憶されたデリバリー利用についての来店履歴情報を参照し、デリバリーを利用した顧客の顧客端末100に、メッセージまたはクーポンのうち、少なくとも一方を送信することで、該顧客に次回以降のイートイン来店を促してもよい。
【0090】
<制御例4の効果>
以上のように、制御例4によれば、通知処理部210が、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報を参照し、テイクアウト来店した顧客またはデリバリーを利用した顧客の顧客端末100にメッセージまたはクーポンのうち、少なくとも一方を送信することで、顧客に次回以降の来店を促すことができる。このように、実施の形態4によれば、良好な顧客関係管理を可能にできる。
【0091】
<制御例5>
非代替性トークン管理システム10で行われる制御例5を説明する。制御例5では、顧客の来店回数に応じて、顧客に対して優遇措置が適用される。詳しくは、管理サーバ200の通知処理部210は、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店履歴情報を参照し、顧客に対する優遇措置を顧客端末100に送信する。ここで、来店履歴情報記憶部252には、来店日時に基づく来店回数情報が記憶されている。図16は、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店回数情報の例を示す図である。図16に示されるように、来店回数情報は、顧客IDと、店舗IDと、グループIDと、来店日時と、店舗名と、来店回数とから構成される。
【0092】
そして、本実施形態では、例えば、来店回数に応じて顧客の会員ステータスのステージが決定され、顧客は、各ステージに応じた優遇措置を受けることが可能となる。なお、このような優遇会員プログラムへの参加を促すために、例えば、上記の図12に示した制御例1において、読取コードとともに店舗端末300のディスプレイに該プログラムへの参加を選択する画面が表示されてもよいし、別の手段により店舗会員になっている顧客に対しては該プログラムへ自動的に参加させるようにしてもよい。なお、店舗への来店回数のカウントは、イートイン来店であってもよいし、テイクアウト来店であってもよい。
【0093】
また、顧客の会員ステータスのステージの決定には、SNSへの投稿結果が加味されてもよい。例えば、顧客の会員ステータスのステージは、顧客の店舗への来店回数と、顧客から店舗に対するSNSへの投稿のインプレッション数と、に応じて決定されてもよい。
【0094】
そして、管理サーバ200の通知処理部210は、来店履歴情報記憶部252に記憶された来店日時に基づく来店回数情報を参照し、顧客の会員ステータスのステージに応じて、メッセージまたはクーポンのうち、少なくとも一方を顧客端末100に送信することで、顧客に次回以降の来店を促すことができる。
【0095】
<制御例5の効果>
以上のように、制御例5が行われると、良好な顧客関係管理を可能にできる。
【0096】
<制御例6>
図1の管理サーバ200は、制御例6を実行することができる。顧客は、制御例6が実行されると、店舗の利用により、複数種類のリワードから何れかのリワードを選択することが可能である。
【0097】
図17は、管理サーバ200が行う制御例6、つまり、リワード付与方法を示すフローチャートである。まず、管理サーバ200の認証部80は、ステップS10において、顧客が店舗を利用したことの認証を行う。この認証は、例えば、顧客が決済を行うにあたり、図12のS912または図13のステップS1613で行うことができる。管理サーバ200は、ステップS10に次ぐステップS11において、複数種類のリワードを顧客に提示する。管理サーバ200は、ステップS11において、図18に示すように、顧客端末100のディスプレイ14にリワード提示画面60を提示する。
【0098】
リワード提示画面60には、仮想通貨ボタン61、シンクロポイントボタン62、共通ポイントボタン63及び選択ボタン64が表示される。仮想通貨ボタン61は、顧客が仮想通貨の入手を希望する場合に操作する。シンクロポイントボタン62は、顧客がシンクロポイントの入手を希望する場合に操作する。シンクロポイントは、管理サーバ200の管理者から、顧客に提供されるものである。シンクロポイントは、管理サーバ200の管理者が提供するe-gift(イーギフト)の購入、優待券の購入、店舗に対する支払い等に利用可能である。共通ポイントは、管理サーバ200の管理者とは異なる業者(個人、団体の何れでもよい)が提供する共通ポイントサービスに利用される。共通ポイントサービスは、商品の支払、商品の割引、優待券等を含む。これらの仮想通貨、シンクロポイント、共通ポイント、トークン発行者により発行される独自トークン、仮想通貨が、複数種類のリワードである。
【0099】
顧客は、リワード提示画面60の仮想通貨ボタン61、シンクロポイントボタン62、共通ポイントボタン63の何れかを操作し、かつ、選択ボタン64を操作する。すると、管理サーバ200は、顧客により選択されたリワードを、ステップS12で判断する。具体的に説明すると、管理サーバ200は、ステップS11よりも前に顧客端末100から送信されて記憶部256に記憶されているリワードの選択情報、または、ステップS11の後に顧客端末100から送信されるリワード選択情報に基づいて、ステップS12の判断を行う。次に、管理サーバ200は、顧客により選択されたリワードを、ステップS13で顧客に付与し、図17の処理を終了する。管理サーバ200から顧客に付与されるリワードは、決済金額に応じて決定される。顧客は、管理サーバ200に登録したメールアドレス、ドメイン、各種サービスのアカウント等において、リワードを受け取る。顧客は、リワードを受け取った後に管理サーバ200にアクセスし、リワードの種類を変更することも可能である。
【0100】
さらに、図17の制御例6の変更例は、次の通りである。顧客端末100がアプリケーションをインストールした後であり、かつ、顧客が店舗を訪れるよりも前の段階で、顧客が受け取るリワードを、予め顧客が設定しておいてもよい。この場合、管理サーバ200は、図17のステップS10処理を行い、かつ、ステップS11及びステップS12の処理をスキップし、ステップS13の処理を行う。
【0101】
また、顧客端末100が読取部51で読み取る対象は、図9の読取コード1530に限定されない。例えば、顧客端末100の読取部51で店舗の認証対象物70を読み取り、かつ、顧客端末100から管理サーバ200へ信号を送ることにより、管理サーバ200がステップS10の認証を行うことも可能である。認証対象物70は、店舗が金額の決済後に発行し、かつ、バーコードまたはQRコードが付与されているレシートを含む。また、認証対象物70は、店舗端末300とは別に設けられ、通信機能を備えていないICチップ付きカードでもよい。さらに、顧客が過去に店舗で行ったキャッシュレス決済の利用履歴を用いて、管理サーバ200が認証を行ってもよい。
【0102】
また、店舗端末300の読取部54が、金額の決済処理と併せて顧客の認証対象71を読み取り、かつ、店舗端末300から管理サーバ200へ信号を送ることにより、管理サーバ200がステップS10の認証を行うことも可能である。さらに、店舗端末300の読取部54が、金額の決済処理とは別に、顧客の認証対象71を読み取り、かつ、店舗端末300から管理サーバ200へ信号を送ることにより、管理サーバ200がステップS10の認証を行うことも可能である。つまり、認証部80が行う“顧客が店舗を利用したこと”の認証は、金額の決済処理の有無を問わない。認証対象71は、顧客が所有するクレジットカード、顧客が所有する個人証明カードを含む。個人証明カードは、ICチップ付きの運転免許証、QRコード付きのマイナンバーカード等を含む。また、認証対象71は、顧客の指紋、網膜、静脈等であってもよい。つまり、管理サーバ200がステップS10で行う認証は、生体認証であってもよい。
【0103】
さらに、店舗が仮想店舗であると、顧客が仮想店舗にログインした時点、商品を予約した時点、商品を購入した時点、商品を購入した金額の決済をクレジットカードで行った時点の何れかにおいて、店舗端末300から管理サーバ200へ信号を送信し、管理サーバ200がステップS10の認証を行うことができる。
【0104】
さらに、図17のステップS10の認証は、顧客が店舗を利用した場合の決済と同時に行わわれることに限定されない。例えば、店舗の利用金額の決済後、一定期間後、例えば2週間後に行ってもよい。また、所定月に初めて決済を行う場合に、ステップS10の処理を、前月における店舗の利用に応じて行ってもよい。
【0105】
<制御例6の効果>
顧客は、複数種類のリワードから、希望するリワードを選択できる。つまり、非代替性トークン管理システム10を機能させるアプリケーションは、マルチリワード還元システムとして機能する。このため、顧客が店舗を利用する動機付け、及び店舗を利用する回数の増加を促進できる。さらに、顧客が仮想通貨を購入することによるリスクを低減し、仮想通貨を購入するハードルを低下させ、仮想通貨の利用拡大を見込むことができる。
【0106】
<その他>
さらに、店舗端末300は、図16に示される来店回数情報に基づいて、各顧客毎に、来店頻度、リピート率等をディスプレイ20に表示する機能、つまり、ダッシュボード機能を有していてもよい。
【0107】
さらにまた、顧客が店舗を初めて利用し、図12のステップS911の処理が行われた場合、または、顧客が店舗を初めて利用し、図17のステップS10の処理が行われた場合に、ステップS13において、管理サーバ200から顧客端末100に対し、顧客専用の会員カードを発行してもよい。この会員カードはデジタル会員カードであるが、デジタル会員カードと物理会員カードとを併用してもよい。
【0108】
さらに、管理サーバ200は、図12のステップS911及び図17のステップS10の処理に並行して、所定期間内に顧客が店舗に来店した回数、顧客が店舗に来店した合計回数、顧客が店舗で決裁した金額の合計のうちの少なくとも1つの条件に基づいて、店舗毎に会員ランク(ステータス)を段階的に決定可能である。そして、管理サーバ200は、会員ランクに連動する顧客の来店情報を、自動で来店履歴情報記憶部252へ記憶することができる。顧客の来店情報は、所定期間内に顧客が店舗に来店した回数、顧客が店舗に来店した合計回数、顧客が店舗で決裁した金額の合計のうちの少なくとも1つの条件である。管理サーバ200は、来店履歴情報記憶部252に記憶されている来店情報を、各店舗毎に店舗端末300へ送信可能である。管理サーバ200は、会員ランクに連動する来店情報を、顧客端末100へ送信可能である。
【0109】
さらに、管理サーバ200が図12のステップS911の処理、または図17のステップS10の処理を行ったことを、店舗端末300に送信すると、店舗端末300からは、管理サーバ200を介して、店舗独自の優待券、クーポン、前払い食事券等を、顧客端末100へ発行してもよい。制御例1乃至制御例6は、顧客が仮想店舗を利用する場合にも実行可能である。
【0110】
<制御例7>
管理サーバ200が、ネットワーク501に接続される複数のコンピュータにより保持されるブロックチェーン500に関連して行う処理の概要を、図19を参照して説明する。顧客端末100及び店舗端末300は、ネットワーク501のプラットフォームにログインし、アカウント作成、ウォレット作成、入金等の処理が行われる。ネットワーク501上に分散された複数のコンピュータ、顧客端末100、管理サーバ200及び店舗端末300は、ブロックチェーン500に参加し、かつ、監視及び閲覧することができる。
【0111】
顧客端末100は、ステップS600において情報及びデータを、管理サーバ200へ送信する。顧客端末100から管理サーバ200へ送信される情報及びデータは、前述した顧客情報、利用情報等の全てを含む。また、店舗端末300は、ステップS601において情報及びデータを、管理サーバ200へ送信する。店舗端末300から管理サーバ200へ送信される情報及びデータは、前述した店舗情報、来店履歴、等の全てを含む。
【0112】
管理サーバ200は、ステップS602において、情報及びデータを処理し、かつ、処理結果を記憶部256へ記憶する。また、管理サーバ200は、取得した顧客情報及び店舗情報を含むデータ、リワードの付与履歴等を含む非代替性トークンをネットワーク501のブロックチェーン500で発行し、かつ、非代替性トークンを販売する依頼を、ステップS603で出力する。また、管理サーバ200が販売を依頼する非代替性トークンには、会員証及び会員番号等が併せて記録されている。すなわち、管理サーバ200は、ウォレットを作成し、かつ、ネットワーク501のプラットフォーム上で複数の分散されたコンピュータに対し、データ及び情報をアップロードする。ウォレットは、秘密鍵を生成及び保存する。ウォレットを用いて送金の操作を行うと、送金額、送金者、受取人等等の情報がデータ化されて、トランザクションとしてブロックチェーン500に記録される。トランザクションのデータは、秘密鍵で復号される。ブロックチェーン500では、ステップS604において、ブロック、例えば、ブロック500Aにおいて非代替性トークンが発行(登録)され、かつ、プラットフォームに非代替性トークンが、ステップS605で掲載される。つまり、非代替性トークン付与部503で非代替性トークンを販売及び無償付与できる環境になる。
【0113】
ステップS600、ステップS601、ステップS602、ステップS603の処理は所定時間の間隔で繰り返され、管理サーバ200は、ネットワーク501で発行された代替性トークンを書き換える依頼を、ステップS606においてネットワーク501に出す。ここで、管理サーバ200が書き換えを依頼する非代替性トークンに含まれる情報、または、書き換えを依頼するスマートコントラクトの情報は、顧客が利用した店舗の数、顧客が各店舗で決裁した金額、月間における平均決済金額、顧客が各店舗を利用した回数、月間における店舗の平均利用回数、から求められるサービスの利用度合いを示す情報を含む。すると、ステップS607において、ネットワーク501では非代替性トークンを書き換える処理が行われる。例えば、書き換えた非代替性トークンは、ブロック500Bに記録される。
【0114】
非代替性トークンの保有(所有)を希望する者が顧客端末100を操作し、ステップS608において、ネットワーク501上で販売されている非代替性トークンを購入する注文を出すことができる。非代替性トークンの保有(所有)を希望する者が店舗端末300を操作して、ステップS609において、ネットワーク501上で販売されている非代替性トークンを購入する注文を出すことができる。ネットワーク501は、非代替性トークンを顧客端末100及び店舗端末300へ販売する処理を、ステップS610で行う。また、ステップS610では、非代替性トークンの購入者(保有者)が、所定のブロック、例えば、ブロック500Cに記録される。顧客端末100は、ステップS611において非代替性トークンを取得(購入)する。店舗端末300では、ステップS612において非代替性トークンを取得(購入)する。なお、ステップS605の後、ステップS606,S707をスキップしてステップS608またはステップS609少なくとも一方が行われてもよい。
【0115】
また、ネットワーク501のブロックチェーン500で非代替性トークンが発行されると、顧客情報または店舗情報の少なくとも一方の情報が、管理サーバ200を経由せずにネットワーク501に送信され、ブロックチェーン500のスマートコントラクトが非代替性トークンを書き換える処理を行ってもよい。さらに、管理サーバ200は、図17の制御例を実行するにあたり、ブロックチェーン500の非代替性トークンを参照することで、図17のステップS10の認証処理を行い、ステップS11、S12、S13の処理を行うことも可能である。
【0116】
さらに、管理サーバ200のリワード付与部82は、トークン発行者が店舗から取得する手数料を原資としてリワードの取引市場から購入したリワード、または、トークン発行者が保有するリワードのうち、少なくとも一方のリワードを、図17のステップS13で顧客端末100へ提供してもよい。さらにまた、ブロックチェーン500を用いて非代替性トークンを発行する意図を有するトークン発行者、または、購入者から非代替性トークンを預かる預かり者が、ネットワーク501上でブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンを書き換え可能であってもよい。この場合、ブロックチェーン500のスマートコントラクトには、非代替性トークンの保有者ではない者が、非代替性トークンの書き換えが許可されるように、予め記憶されている。
【0117】
特定サービス提供部505は、図19の制御例7が行われた場合に、非代替性トークンの購入者に含まれる顧客が享受できる特定サービスを顧客端末100へ提供する機能を有する。特定サービスは、認証された顧客のみが利用可能なサービスであり、顧客の認証の一例は、図17のステップS10で行われる。特定サービスは、例えば、特定店舗の利用、特定店舗のサービスの利用を含む。特定店舗のサービスは、他の店舗では提供されないサービスである。特定サービスは、非代替性トークンが保有する情報毎に変更することもできる。認証された顧客のみが利用可能なサービスは、管理サーバ200の管理者であるトークン発行者が提供する場合もある。また、特定サービス提供部505は、非代替性トークン付与部503から顧客端末100へ、非代替性トークンを無償で付与するように、ネットワーク501へ指示を出してもよい。
【0118】
管理サーバ200の判断部85は、図19の制御例7が行われた場合に、店舗のうち、購入者に含まれない特定店舗を、購入者に含まれる顧客が利用したか否かを判断する機能を有していてもよい。そして、書き換え依頼部508は、特定店舗を、購入者に含まれる顧客が利用した場合のみ、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンに含まれる情報を、利用情報に基づいて書き換える依頼を、ステップS606で出してもよい。また、図1に示す預かり装置509が、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンを書き換える依頼を出してもよい。
【0119】
<本実施形態における効果>
非代替性トークンの本来の価値は、唯一無二の所有権データであり、価値があるものが所有データとなることで、非代替性トークンの取引市場で需要があり、非代替性トークンを保有すること自体の価値がデジタル資産となる。実際の社会での顧客(ユーザー)の消費データを、非代替性トークンとしてブロックチェーン500上で書き込み、顧客が店舗を利用する都度、非代替性トークンを更新することで、社会に対する顧客の貢献、トークン発行者に対する顧客の貢献を示す、顧客の唯一無二の価値となる。
【0120】
また、非代替性トークン発行者は、会員証及び会員番号を搭載した非代替性トークンを発行し、非代替性トークンを保有した顧客の消費データが、ネットワーク501のブロックチェーン500で更新されるシステムを作ることができる。したがって、非代替性トークンの保有を希望する者、及び非代替性トークンに関心がある者は、非代替性トークンの取引市場に自由にアクセスできる。また、非代替性トークンは、顧客、つまり、消費者が保有する唯一無二のデジタル資産となる。
【0121】
さらに、非代替性トークンは、ブロックチェーン500上で供給量が可視化されていることで、トークン発行の顧客にとっては、よりプレミアムなデジタル資産となる。これによって、トークン発行者のサービス利用する顧客は、よりサービスを利用することで、トークン発行からリワードの還元を受けたり、特別なサービスの提供を受けることが可能となる。さらに、トークン発行者は、プレミアムな価値を持つ非代替性トークンの会員証を活用し、会員ランク(ステータス)の高い顧客、例えば、ロイヤル顧客と、より深い関係を構築することが可能となる。さらに、Web3を基盤とするサービスが急速に加速する中で、ブロックチェーン技術を実際の社会の消費活性化に役立て、かつ、トークン発行者によるマーケティング課題の解決に役立てることができる。
【0122】
<補足説明>
本開示は、実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、店舗端末300は、管理サーバ200からアプリケーションの提供を受ける加盟店(登録者)、または、非加盟店(非登録者)の何れで使用されるものであってもよい。そして、判断部85は、利用者が利用したサービスが、加盟店が提供したサービス、または、非加盟店が提供したサービスの何れであるかを判断する機能を有していてもよい。その前提として、利用者が、サービス提供者のサービスを利用する決済に用いる、決済アプリケーションまたはクレジットカードが、管理サーバ200の運営者であるトークン発行者と提携している必要がある。そして、利用者がサービスの利用に伴う決済をおこなうと、そのサービスの利用情報が、ネットワーク501を経由して管理サーバ200へ送られる。書き換え依頼部508は、利用者が利用したサービスが、登録者が提供したサービスである場合、または、非登録者が提供したサービスある場合の何れであっても、利用情報に基づいて、ブロックチェーン500に登録されている非代替性トークンに含まれる情報を書き換える依頼を生成することができる。
【0123】
図1乃至図19の図を参照して説明した店舗は、サービス提供者の一例であり、本開示のサービス提供者は、スポーツチーム、地方自治体等を含む。スポーツチームは、サッカーチーム、バスケットチーム、野球チーム等のうちの何れでもよい。スポーツチームが提供するサービスは、スポーツ及び練習の指導、スポーツに使用する道具の販売・貸与、試合場の貸与等を含む。地方自治体は、都道府県市町村等であり、地方自治体が提供するサービスは、住民・戸籍務、年金・保険事務、介護サービス、ごみ処理サービス、消防サービス等を含む。
【0124】
サービス提供者が、スポーツチームであると、サービス提供者情報は、スポーツチームが提供するサービス全般の情報を含む。サービス提供者が地方自治体であると、サービス提供者情報は、地方自治体が提供するサービス全般を含む。利用情報は、シンクロポイントによる決済、顧客IDの連携により情報取得するWebサービスの利用、商品の配達システムを利用した場合の決済、等を含む。上記のサービス提供者は、図1乃至図19の図を参照して説明したサービス提供者に置き換え可能である。また、上記のサービス提供者が提供するサービスは、図1乃至図19の図を参照して説明したサービスに置き換え可能である。
【0125】
また、地方自治体が非代替性トークンを発行する場合、その地方自治体にある店舗を、利用者が利用する利用情報に基づいて、ブロックチェーン500に記録される非代替性トークンを書き換えるように、管理サーバ200が指示を出してもよい。さらに、非代替性トークンの発行者は、管理サーバ200の運営者に限らず、店舗、地方自治体、スポーツチーム、webサービス提供者等であってもよい。つまり、店舗は、店舗端末300により非代替性トークンの発行依頼をネットワーク501へ出せる。また、地方自治体は、専用の端末により非代替性トークンの発行依頼をネットワーク501へ出せる。さらに、スポーツチームは、専用の端末により非代替性トークンの発行依頼をネットワーク501へ出せる。webサービス提供者は、専用の端末により非代替性トークンの発行依頼をネットワーク501へ出せる。
【0126】
また、前述のように、非代替性トークンを取得し、かつ、ブロックチェーン500のセキュリティに用いられる秘密鍵を有する保有者から、非代替性トークンを預かり、かつ、秘密鍵の無い預かり者が管理する預かり装置509が設けられている。このため、図19には示されていないが、図1の預かり装置509が、ブロックチェーンに登録されている非代替性トークンを書き換える依頼を生成してもよい。預かり装置509が生成した依頼は、管理サーバ200を経由してブロックチェーン500へ送られてもよいし、管理サーバ200を経由せずにブロックチェーン500へ送られてもよい。
【0127】
さらに、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。例えば、パスコードが無い店舗でも、本開示のリワード付与装置、リワード付与方法は適用可能である。このため、パスコードが無い店舗においては、本開示において説明されているパスコードに関する操作、処理及び判断等は省略される。
【0128】
さらに、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)、モジュール、ユニットで実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive )等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。記憶部256は、管理サーバ200に内蔵されているもの、管理サーバ200に有線または無線によって接続されたもの、の何れでもよい。記憶部57は、店舗端末300に内蔵されているもの、店舗端末300に外付されているもの、の何れでもよい。非代替性トークン管理装置は、管理サーバの他、ワークステーション、ホストコンピュータ、メインフレームと呼ばれるものであってもよい。
【0129】
本実施形態には、次の非代替性トークン管理システムも開示されている。ネットワークを介して相互に接続される利用者端末、サービス提供者端末及び管理サーバを有する非代替性トークン管理システムにおいて、利用者にサービスを提供するサービス提供者に関するサービス利用者情報、及び前記利用者が前記サービスを利用したことを示す利用情報を含む非代替性トークンを、ネットワークに接続されるコンピュータにより形成されるブロックチェーンで発行する発行部と、前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンを取得可能者へ付与する非代替性トークン付与部と、前記取得可能者に含まれる前記利用者の前記利用情報に基づいて、前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンに含まれる情報を、前記取得可能者へ付与される前に書き換える書き換え部と、を有する、非代替性トークン管理システム。
【0130】
本実施形態には、次の情報処理プログラムも開示されている。例えば、ネットワークに接続されるコンピュータにより形成されるブロックチェーンに対する依頼を生成する非代替性トークン管理装置を、利用者にサービスを提供するサービス提供者のサービス提供者情報、及び前記利用者による前記サービスの利用情報を含む非代替性トークンを前記ブロックチェーンで発行する依頼を生成する発行依頼手段、前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンを取得可能者へ付与する依頼を生成する非代替性トークン付与手段、前記ブロックチェーンで発行される前記非代替性トークンに含まれる情報を、前記取得可能者に含まれる前記利用者による前記利用情報に基づいて書き換える依頼を生成する書き換え依頼手段、として機能させる非代替性トークン管理プログラム、が開示されている。図19のステップS603は、発行依頼手段及び付与依頼手段の一例であり、ステップS606は、書き換え依頼手段の一例である。店舗の利用者としての顧客、サービス提供者からサービスを受ける利用者、非代替性トークンの購入を購入する希望者、非代替性トークンを無償で取得する取得者は、取得可能者の一例である。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本開示は、非代替性トークンをブロックチェーンに登録し、ブロックチェーンに登録されている非代替性トークンに含まれる情報を更新することのできる、非代替性トークン管理装置として利用可能である。
【符号の説明】
【0132】
50…制御部、82…リワード付与部、85…判断部、200…管理サーバ、500…ブロックチェーン、501…ネットワーク、506…発行依頼部、507…付与依頼部、508…書き換え依頼部、509…預かり装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
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