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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126928
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/26 20200101AFI20240912BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G01R31/26 Z
G01R31/26 H
H01L21/66 H
H01L21/66 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035694
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松田 一
【テーマコード(参考)】
2G003
4M106
【Fターム(参考)】
2G003AA10
2G003AD02
2G003AD03
2G003AD04
4M106AA04
4M106BA14
4M106CA31
4M106CA62
4M106DH46
4M106DJ01
(57)【要約】
【課題】 検査対象物に結露が発生しにくい検査装置を提供する。
【解決手段】 検査装置は、チャンバと、チャンバ内に位置しており、且つ、検査対象物を保持する保持器と、チャンバ内に位置しており、且つ、保持器が保持している検査対象物の電気特性を測定する測定器と、チャンバ内にドライエアーを導入するドライエアー導入部と、を備えている。鉛直下方向を下方向と定義し、チャンバには、チャンバ内と検査装置外とを繋ぐ開口であって、検査対象物が出入り可能な開口が設けられており、ドライエアーは、前記ドライエアー導入部から前記チャンバ内に流入し、ドライエアー導入部は、前記開口より下に位置しており、保持器は、前記開口より下に位置している。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバと、
前記チャンバ内に位置しており、且つ、検査対象物を保持する保持器と、
前記チャンバ内に位置しており、且つ、前記保持器が保持している前記検査対象物の電気特性を測定する測定器と、
前記チャンバ内にドライエアーを導入するドライエアー導入部と、
を備えた検査装置であって、
鉛直下方向を下方向と定義し、
前記チャンバには、前記チャンバ内と前記検査装置外とを繋ぐ開口であって、前記検査対象物が出入り可能な開口が設けられており、
前記ドライエアーは、前記ドライエアー導入部から前記チャンバ内に流入し、
前記ドライエアー導入部は、前記開口より下に位置しており、
前記保持器は、前記開口より下に位置している、
検査装置。
【請求項2】
前記ドライエアーの絶体湿度は、前記検査装置外に存在している外気の絶体湿度より低い、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記ドライエアーの比重は、前記検査装置外に存在している外気の比重より大きい、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項4】
前記検査装置は、温度調節器を更に備えており、
前記温度調節器は、前記保持器の温度を低下させる、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の検査装置。
【請求項5】
前記ドライエアーの露点温度は、前記検査装置外に存在している外気の露点温度より低い、
請求項4に記載の検査装置。
【請求項6】
前記検査装置は、ドライエアー制御器を更に備えており、
前記ドライエアー制御器は、前記ドライエアーの流量を制御し、
前記ドライエアー制御器が、前記ドライエアー導入部を備えている、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の検査装置。
【請求項7】
前記ドライエアー導入部は、減速部であり、
前記ドライエアーは、前記減速部を通過して前記チャンバ内に流入し、
前記減速部を通過した後のドライエアーの風速は、前記減速部を通過する前の前記ドライエアーの風速よりも小さい、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の検査装置。
【請求項8】
前記減速部には、入口と、1以上の出口と、が設けられており、
前記ドライエアーは、前記入口を介して、前記減速部内に流入し、
前記ドライエアーは、前記1以上の出口を介して、前記減速部外へ流出し、
前記1以上の出口それぞれの面積の合計は、前記入口の面積より大きい、
請求項7に記載の検査装置。
【請求項9】
前記減速部は、多孔質部材により形成されている、
請求項8に記載の検査装置。
【請求項10】
前記ドライエアー導入部には、1以上のドライエアー導入口が設けられており、
前記ドライエアーは、前記1以上のドライエアー導入口から前記チャンバ内に導入され、
前記1以上のドライエアー導入口の一部は、前記ドライエアー導入部の下端部に設けられている、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の検査装置。
【請求項11】
前記検査装置は、搬送器を更に備えており、
前記搬送器は、前記開口を介して前記チャンバ内へ前記検査対象物を搬送する、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象物を検査する検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ICチップの試験を行う電子部品試験装置が記載されている。電子部品試験装置は、ソケットと、チャンバと、熱交換装置と、温度制御装置と、試験用メイン装置と、を備えている。ソケットは、チャンバ内に位置している。ICチップは、ソケットに配置される。熱交換装置は、チャンバ内の温度を上昇又は低下させる。温度制御装置は、熱交換装置を制御する。試験用メイン装置は、低温状態又は高温状態においてICチップが正常に動作するか否かを試験する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-035458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電子部品試験装置の分野において、検査対象物に結露が発生しにくいことが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、検査対象物に結露が発生しにくい検査装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る検査装置は、
チャンバと、
前記チャンバ内に位置しており、且つ、検査対象物を保持する保持器と、
前記チャンバ内に位置しており、且つ、前記保持器が保持している前記検査対象物の電気特性を測定する測定器と、
前記チャンバ内にドライエアーを導入するドライエアー導入部と、
を備えた検査装置であって、
鉛直下方向を下方向と定義し、
前記チャンバには、前記チャンバ内と前記検査装置外とを繋ぐ開口であって、前記検査対象物が出入り可能な開口が設けられており、
前記ドライエアーは、前記ドライエアー導入部から前記チャンバ内に流入し、
前記ドライエアー導入部は、前記開口より下に位置しており、
前記保持器は、前記開口より下に位置している。
【0007】
以下に、本明細書における部材の位置関係について定義する。第1部材乃至第3部材は、検査装置の構成である。第1部材が第2部材の下に配置されるとは、以下の状態を示す。第1部材の少なくとも一部は、第2部材の真下に位置している。従って、下方向に見て、第1部材は、第2部材と重なっている。この定義は、下方向以外の方向にも適用される。
【0008】
本明細書において、第1部材が第2部材より下に配置されるとは、第1部材の上端が、第2部材の下端より下に配置されることをいう。このとき、第1部材の少なくとも一部が第2部材の真下に位置している場合、及び、第1部材が第2部材の真下に位置せずに第1部材が第2部材の斜め下に位置している場合を含む。この場合、上下方向に見て、第1部材は、第2部材と重なっていなくてもよい。斜め下とは、例えば、左下、右下である。この定義は、上下方向以外の方向にも適用される。
【0009】
本明細書において、特に断りのない場合には、第1部材の各部について以下のように定義する。第1部材の前端とは、前方向における第1部材の端を意味する。第1部材の後端とは、後方向における第1部材の端を意味する。第1部材の左端とは、左方向における第1部材の端を意味する。第1部材の右端とは、右方向における第1部材の端を意味する。第1部材の上端とは、上方向における第1部材の端を意味する。第1部材の下端とは、下方向における第1部材の端を意味する。第1部材の前端部とは、第1部材の前端及びその近傍を意味する。第1部材の後端部とは、第1部材の後端及びその近傍を意味する。第1部材の左端部とは、第1部材の左端及びその近傍を意味する。第1部材の右端部とは、第1部材の右端及びその近傍を意味する。第1部材の上端部とは、第1部材の上端及びその近傍を意味する。第1部材の下端部とは、第1部材の下端及びその近傍を意味する。
【0010】
本明細書において、第1部材が第2部材に保持されているとは、第1部材が第2部材に対して移動不可能に第2部材に取り付けられている(すなわち、固定されている)場合を含み、第1部材が第2部材に対して移動可能に第2部材に取り付けられている場合を含まない。また、第1部材が第2部材に保持されているとは、第1部材が第2部材に直接に取り付けられている場合、及び、第1部材が第3部材を介して第2部材に取り付けられている場合の両方を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態に係る検査装置によれば、検査対象物に結露が発生しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、第1実施形態に係る検査装置1を示す斜視図である。
図2図2は、検査装置1を後方向に見た図である。
図3図3は、ドライエアー導入部601を後方向に見た図である。
図4図4は、変形例1に係る検査装置1aが備えているドライエアー導入部601aを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係る検査装置1について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る検査装置1を示す斜視図である。図1において、チャンバ10の内部についての記載を省略している。また、図1において、搬送器20及び検査対象物OBの記載を省略している。図2は、検査装置1を後方向に見た図である。図2において、チャンバ10内を透視している。図2に示す例において、冷却器70が有している部品の内の冷却ホースのみを図示している。図2において、ドライエアー制御器60の左端部の記載を省略している。図2において、冷却器70の左端部の記載を省略している。図3は、ドライエアー導入部601を後方向に見た図である。
【0014】
本実施形態において、方向を以下のように定義する。鉛直下方向を下方向と定義する。鉛直下方向は、検査装置1に加わる重力の方向と一致している。また、図1に示すように、下方向は、保持器30と温度調節器50とがこの順に並んでいる方向である。下方向の反対方向を上方向と定義する。上方向は、温度調節器50と保持器30とがこの順に並んでいる方向である。上下軸に直交する軸を、左右軸と定義する。上下軸及び左右軸に直交する方向を、前後軸と定義する。
【0015】
検査装置1は、検査対象物OBの電気特性を測定することによって、検査対象物OBが正常に動作するか否かを検査する。検査対象物OBとは、具体的には、電子部品である。電子部品とは、積層セラミックコンデンサ、インダクタ、サーミスタ、モジュール基板等である。電気特性とは、例えば、検査対象物OBの抵抗、耐電圧等である。検査装置1は、低温状態における検査対象物OBの電気特性を測定する。低温とは、例えば、-100℃以上且つ+10℃以下である。
【0016】
検査装置1は、図1及び図2に示すように、チャンバ10と、搬送器20と、保持器30と、測定器40と、温度調節器50と、ドライエアー制御器60と、冷却器70と、露点温度計80と、を備えている。
【0017】
図1に示すように、チャンバ10は、左右軸に沿って延びる2辺と、上下軸に沿って延びる2辺と、前後軸に沿って延びる2辺と、を有する直方体形状を有している。一例として、上下方向におけるチャンバ10の2辺それぞれの長さは、50~500mmであり、且つ、左右方向におけるチャンバ10の2辺それぞれの長さは、50~500mmであり、且つ、前後方向におけるチャンバ10の2辺それぞれの長さは、50~500mmである。チャンバ10は、下方向にこの順に並んでいる上面UpS及び下面DpSを含んでいる。チャンバ10は、上面UpSと下面DpSとを繋ぐ4つの側面を含んでいる。図2に示すように、チャンバ10内には、空間SPが存在している。このようなチャンバ10の材料は、金属、樹脂、ゴム等である。
【0018】
チャンバ10には、チャンバ10内とチャンバ10外とを繋ぐ開口HLであって、検査対象物OBが出入り可能な開口HLが設けられている。本実施形態では、チャンバ10外とは、検査装置1外である。つまり、本実施形態において、開口HLは、チャンバ10内と検査装置1外とを繋いでいる。図1及び図2に示す例において、開口HLは、上面UpSに設けられている。より詳細には、開口HLは、上面UpSの中央及びその近傍に設けられている。開口HLの形状は、例えば、上下方向に見て、長方形状である。開口HLの大きさは、上面UpSの大きさより小さい。開口HLの大きさは、検査対象物OBの大きさより大きい。一例として、前後方向における開口HLの長さ及び左右方向における開口HLの長さのそれぞれは、30~200mmである。
【0019】
搬送器20は、図2に示すように、開口HLを介してチャンバ10内へ検査対象物OBを搬入する。搬送器20は、例えば、吸着ノズルを含んでいる。吸着ノズルは、検査対象物OBを吸着する。吸着ノズルは、吸着した検査対象物OBを、開口HLを介してチャンバ10内へ搬送する。
【0020】
保持器30は、図2に示すように、チャンバ10内に位置している。保持器30は、開口HLより下に位置している。図2に示す例において、保持器30は、上下方向におけるチャンバ10の中央近傍、且つ、左右方向におけるチャンバ10の中央近傍、且つ、前後方向におけるチャンバ10の中央近傍に位置している。保持器30は、チャンバ10と接触していない。保持器30は、検査対象物OBを保持する。具体的には、保持器30は、搬送器20によってチャンバ10内へ搬送された検査対象物OBを保持する。保持器30は、例えば、検査対象物OBの位置決めを行う位置決め部品を有している。このような保持器30は、キャビティ、平行チャック、四つ爪チャック等を有している部材である。
【0021】
測定器40は、図2に示すように、チャンバ10内に位置している。図2に示す例において、測定器40は、上下方向に見て、チャンバ10の中央近傍に位置している。図2に示す例では、測定器40は、保持器30と接触している。測定器40は、チャンバ10に接触していない。測定器40は、保持器30が保持している検査対象物OBの電気特性を測定する。測定器40は、例えば、測定端子を含んでいる測定基板を有する部材である。例えば、測定器40は、当該測定端子を検査対象物OBの表面に設けられている電極に接触させることによって、検査対象物OBの電気特性を測定する。測定器40によって電気特性を測定された検査対象物OBは、搬送器20によって開口HLを介してチャンバ10外へ搬送される。
【0022】
温度調節器50は、図2に示すように、チャンバ10内に位置している。図2に示す例において、温度調節器50は、保持器30及び測定器40の下に位置している。温度調節器50は、チャンバ10内の温度を低下させる。温度調節器50は、保持器30の温度を低下させる。例えば、温度調節器50は、保持器30の温度を-100℃以上且つ+10℃以下の温度に低下させる。このような温度調節器50は、例えば、ペルチェモジュールである。
【0023】
ドライエアー制御器60は、ドライエアーFLの流量を制御する。ドライエアー制御器60は、ドライエアー供給部600と、ドライエアー導入部601と、を有している。本実施形態では、検査装置1が備えているドライエアー制御器60が、ドライエアー導入部601を有している。従って、検査装置1は、ドライエアー導入部601を備えている。
【0024】
ドライエアー供給部600は、ドライエアーFLを生成する。図2に示すように、ドライエアー供給部600によって生成されたドライエアーFLは、チャンバ10内に向かって流れる。例えば、ドライエアー供給部600は、エアドライヤー、ホース、絞り弁、流量計及び継手を含んでいる。エアドライヤーは、空気を圧縮することによって得られる圧縮空気を脱湿することによってドライエアーFLを生成する。ホースは、エアドライヤーと継手とを繋ぐ。絞り弁は、ホースを通過するドライエアーFLの流量を調整する。流量計は、ドライエアーFLの流量を計測する。絞り弁等によって流量を調整されたドライエアーFLは、ホース及び継手を通過することによってドライエアー導入部601に到達する。
【0025】
図2に示すように、ドライエアー導入部601は、ドライエアー供給部600と繋がっている。ドライエアー導入部601は、チャンバ10内に位置している。図2に示すように、ドライエアー導入部601は、開口HLより下に位置している。本実施形態において、ドライエアー導入部601は、保持器30より下に位置している。より詳細には、ドライエアー導入部601は、空間SPにおける下端部に位置している。ドライエアー導入部601には、1以上のドライエアー導入口Ex1が設けられている。
【0026】
ドライエアー導入部601は、チャンバ10内へドライエアーFLを導入する。具体的には、ドライエアー供給部600が生成したドライエアーFLは、ドライエアー導入部601に向かって流れる。ドライエアーFLは、1以上のドライエアー導入口Ex1からチャンバ10内に流入する。これにより、ドライエアーFLは、ドライエアー導入部601からチャンバ10内に流入する。図2に示す例では、ドライエアー導入部601が空間SPにおける下端部に位置しているため、ドライエアー導入部601から導入されたドライエアーFLは、空間SPにおける下端部に到達する。
【0027】
本実施形態において、ドライエアー導入部601は、ドライエアーFLの流量を低下させる。具体的には、本実施形態において、ドライエアー導入部601は、減速部6010である。減速部6010が、ドライエアーFLの流量を低下させる。減速部6010は、チャンバ10内に位置している。ドライエアーFLは、減速部6010を通過してチャンバ10内に流入する。このとき、減速部6010を通過した後のドライエアーFLの風速は、減速部6010を通過する前のドライエアーFLの風速よりも小さい。
【0028】
例えば、図3に示すように、減速部6010は、入口Etと、1以上の流路(図示省略)と、1以上の出口Ex2と、が設けられている。本実施形態において、ドライエアー導入部601は減速部6010である。このため、図3に示すように、減速部6010における1以上の出口Ex2は、1以上のドライエアー導入口Ex1に相当する。1以上の流路のそれぞれは、入口Etと1以上の出口Ex2とを繋いでいる。1以上の流路は、減速部6010内に形成されている。ドライエアーFLは、入口Etを介して減速部6010内に流入する。具体的には、ドライエアーFLは、入口Etを介して1以上の流路それぞれに流入する。ドライエアーFLは、1以上の流路を介して1以上の出口Ex2それぞれに到達する。ドライエアーFLは、1以上の出口Ex2を介して減速部6010外へ流出する。
【0029】
このとき、1以上の出口Ex2それぞれの面積の合計は、入口Etの面積より大きい。これにより、1以上の出口Ex2それぞれから流出するドライエアーFLの風速は、入口Etに流入するドライエアーFLの風速より小さくなる。一例として、減速部6010を備えていない検査装置においてチャンバ10内に流入したドライエアーFLの風速は、約0.22m/sである。一方、検査装置1において減速部6010を介してチャンバ10内に流入したドライエアーFLの風速は、約0.13m/sである。上記に示すような減速部6010は、例えば、多孔質部材により形成されている。例えば、セラミック等の材料を焼結することによって、多孔質部材である減速部6010が形成される。
【0030】
冷却器70は、温度調節器50を冷却する。冷却器70は、例えば、冷却水循環装置及び冷却ホースを有している。冷却水循環装置は、チャンバ10外に配置されている。冷却ホースは、冷却水循環装置と温度調節器50とを繋いでいる。冷却水循環装置内にて冷却された冷却水は、冷却ホースを介して温度調節器50に到達する。温度調節器50を冷却した冷却水は、温度調節器50から冷却ホースを介して冷却水循環装置に戻る。
【0031】
露点温度計80は、チャンバ10内の露点温度を計測する。露点温度とは、気体を冷却した場合に、結露が発生する温度である。図2に示す例において、露点温度計80は、チャンバ10の側面に設けられている。露点温度計80は、左方向の端におけるチャンバ10の側面に設けられている。露点温度計80は、チャンバ10の側面の上端部に設けられている。
【0032】
本実施形態において、ドライエアーFLとは、チャンバ10外に存在している外気(以下、単に外気と称す)と比べて、乾燥している気体である。つまり、ドライエアーFLが含んでいる単位体積あたりの水分の量は、外気が含んでいる単位体積当たりの水分の量より少ない。つまり、ドライエアーFLの絶体湿度は、外気の絶体湿度より低い。
【0033】
このとき、ドライエアーFLの比重は、外気の比重より大きい。つまり、ドライエアーFLは、外気よりも重い。具体的には、水分子の質量は、外気が含んでいる気体の分子の質量の合計より軽い。水分子の1モルあたりの質量は18gである一方で、外気が含んでいる気体の分子の1モルあたりの質量の合計は約28.8gである。ドライエアーFLが含んでいる水分子の含有量は、外気が含んでいる水分子の含有量より少ない。水分子の含有量が少ないドライエアーFLは、水分子の含有量が多い外気よりも、重い。一例として、ドライエアーFLの比重は、外気の比重の1.1倍以上である。
【0034】
このとき、ドライエアーFLの露点温度は、外気の露点温度より低い。具体的には、露点温度は、温度と湿度とにより定まる温度である。湿度が低下した場合、露点温度は、低下する。つまり、水分子の含有量が少ないドライエアーFLの露点温度は、水分子の含有量が多い外気の露点温度より低くなる。一例として、ドライエアーFLの露点温度は、外気の露点温度より20度以上低い。上記に示すようなドライエアーFLは、窒素(N2)、酸素(O2)、二酸化炭素(CO2)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)等の混合物である。
【0035】
(効果)
検査装置1によれば、検査対象物OBに結露が発生しにくくなる。より詳細には、検査装置1は、チャンバ10と、ドライエアー導入部601と、を備えている。チャンバ10には、開口HLが設けられている。ドライエアー導入部601は、開口HLより下に位置している。従って、開口HLより下において、ドライエアーFLがチャンバ10内に導入される。ここで、ドライエアーFLの絶体湿度は、外気の絶体湿度より低い。このような、ドライエアーFLは、外気よりも重い。外気よりも重いドライエアーFLは、チャンバ10内の空間SPにおける下端部に移動する。具体的には、ドライエアーFLが流入する前のチャンバ10内には、外気が存在している。チャンバ10内に流入したドライエアーFLは、チャンバ10内に存在している外気より重い。従って、ドライエアーFLは、外気の下に位置するようにチャンバ10内を移動する。このとき、チャンバ10内に存在している外気は、チャンバ10内の下端部に溜まるドライエアーFLによって、チャンバ10内を上方向に向かって移動する。チャンバ10の上端には、開口HLが設けられている。このため、チャンバ10内を上方向に向かって移動する外気は、開口HLからチャンバ10外へ流出しやすい。結果、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすくなる。従って、検査対象物OBがチャンバ10内に位置している場合に、検査対象物OBに結露が発生しにくくなる。
【0036】
検査装置1によれば、検査対象物OBに結露が発生しにくくなる。具体的には、ドライエアー導入部601が、開口HLより下に位置している。これにより、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすくなる。ここで、保持器30は、開口HLより下に位置している。この場合、保持器30の周囲がドライエアーFLによって満たされやすくなる。つまり、保持器30によって保持されている検査対象物OBの周囲が、ドライエアーFLによって満たされやすくなる。結果、検査対象物OBに結露が発生しにくくなる。
【0037】
ドライエアーFLの比重は、外気の比重より大きい。従って、チャンバ10内に存在している外気は、チャンバ10内においてドライエアーFLの上に位置するようにチャンバ10内を移動する。従って、チャンバ10内に存在している外気が、チャンバ10の上端に位置している開口HLからチャンバ10外へ流出しやすくなる。
【0038】
ドライエアー制御器60は、ドライエアーFLの流量を制御する。このため、ドライエアー制御器60は、チャンバ10内を流れるドライエアーFLの風速を低下させることが出来る。従って、ドライエアーFLがチャンバ10内を循環しにくくなる。これにより、ドライエアーFLがチャンバ10内を循環することによって、ドライエアーFLが開口HLからチャンバ10外へ流出するという事象が発生しにくくなる。従って、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすくなる。結果、検査対象物OBに結露が発生しにくくなる。
【0039】
減速部6010は、ドライエアーFLの風速を低下する。つまり、チャンバ10内に導入されるドライエアーFLの風速が低下する。従って、ドライエアーFLがチャンバ10内を循環しにくくなる。これにより、ドライエアーFLがチャンバ10内を循環することによって、ドライエアーFLが開口HLからチャンバ10外へ流出するという事象が発生しにくくなる。従って、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすくなる。結果、検査対象物OBに結露が発生しにくくなる。
【0040】
検査装置1は、ドライエアーFLの風速を低下させる減速部6010を備えている。この場合、検査装置1は、ドライエアー供給部600がドライエアーFLの風速を低下させる構成を備えている場合と比較して、簡単な構成でドライエアーFLの風速を低下させることが出来る。
【0041】
検査装置1では、チャンバ10内に存在している気体が、開口HLから流出することによって、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすくなる。つまり、開口HLが閉じられていない場合であっても、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすい。従って、検査装置1では、チャンバ10内をドライエアーFLで満たすために、開口HLを閉じる動作を行わなくてよい。結果、検査対象物OBが搬送器20によって搬入されてから搬出されるまでの時間を短縮することが出来る。
【0042】
減速部6010は、ドライエアーFLの風速を低下する。これにより、チャンバ10内を流れるドライエアーFLの風速を低下させることが出来る。このため、温度調節器50の近傍においてドライエアーFLの強い流れが生じにくい。従って、チャンバ10内を流れるドライエアーFLによって温度調節器50における温度調節が、阻害されにくくなる。
【0043】
検査装置1では、チャンバ10内をドライエアーFLで満たすことが出来る。このため、検査装置1では、検査対象物OBの電気特性の試験以外に、ドライエアー環境下における検査対象物OBの耐久性の試験も行うことが出来るという効果を奏する。このとき、温度調節器50は、必ずしも、保持器30の温度を低下させなくてもよい。この場合、検査対象物OBは、乾燥しやすいゴムや、樹脂等により形成されている。
【0044】
[変形例1]
以下、変形例1に係る検査装置1aについて図4を参照しながら説明する。図4は、変形例1に係る検査装置1aが備えているドライエアー導入部601aを示す図である。
【0045】
図4に示すように、検査装置1aは、ドライエアー導入部601の代わりに、ドライエアー導入部601aを備えている点で、検査装置1と異なる。ドライエアー導入部601aにおいて、1以上のドライエアー導入口Ex1の一部は、ドライエアー導入部601aの下端部に設けられている。
【0046】
本変形例において、ドライエアー導入部601aは、減速部6010と異なる減速部6010aである。このため、減速部6010aに設けられている1以上の出口Ex2のそれぞれは、ドライエアー導入部601aに設けられている1以上のドライエアー導入口Ex1に相当する。ドライエアーFLは、減速部6010aからチャンバ10内に流入する。ここで、図4に示す例において、1以上の出口Ex2の一部は、減速部6010aの下端部に設けられている。このような減速部6010aは、減速部6010と同様にして、例えば、多孔質部材により形成されている。
【0047】
(効果)
検査装置1aにおいて、1以上のドライエアー導入口Ex1の一部は、ドライエアー導入部601aの下端部に設けられている。このため、ドライエアーFLの一部は、ドライエアー導入部601aの下端部に設けられているドライエアー導入口Ex1から下方向に向かって流れる。これにより、ドライエアーFLがチャンバ10の下端部に向かって流れやすくなる。従ってドライエアーFLがチャンバ10内の空間SPの下端部に溜まりやすくなる。これにより、チャンバ10内に存在していた外気が開口HLからチャンバ10外へ流出しやすくなる。結果、ドライエアーFLが、チャンバ10内に効率的に溜まりやすくなる。
【0048】
[その他の変形例]
本発明に係る検査装置は、検査装置1,1aに限らず、その要旨の範囲において変更可能である。検査装置1,1aの構成を任意に組み合わせてもよい。
【0049】
なお、上下方向、前後方向及び左右方向は、説明のために定義した方向である。従って検査装置1の実使用時における上下方向、前後方向及び左右方向は、必ずしも、各実施形態及び各変形例における上下方向、前後方向及び左右方向と一致しなくてよい。
【0050】
なお、検査対象物OBは、積層セラミックコンデンサ、インダクタ、サーミスタ、モジュール基板以外の部品であってもよい。検査対象物OBは、例えば、個片チップ状の半導体素子、集合ウエハ状の半導体素子等であってもよい。なお、検査対象物OBは、製造途中の半製品であってもよい。
【0051】
なお、チャンバ10は、必ずしも直方体形状を有していなくてもよい。チャンバ10は、円柱形状、円錐形状、円錐台形状、球体形状等を有していてもよい。
【0052】
なお、チャンバ10の内面には、チャンバ10の内面からチャンバ10の中央近傍に向かって突出する突起等が存在していないことが好ましい。これにより、ドライエアーFLのチャンバ10内への充填が阻害されにくくなる。
【0053】
なお、チャンバ10に実質的に気体が通過しない開口(以下、第1開口と称す)が存在している場合、第1開口は、開口HLに相当しない。例えば、チャンバ10に微小な孔が存在している場合、当該微小な孔は、開口HLに相当しない。但し、チャンバ10に開口HLが存在している場合、チャンバ10に開口HLに加えて当該孔が存在していてもよい。同様にして、チャンバ10に部材等で覆われている開口(以下、第2開口と称す)が存在している場合、第2開口は、開口HLに相当しない。但し、チャンバ10に開口HLが存在している場合、チャンバ10に開口HLに加えて第2開口が存在していてもよい。
【0054】
なお、チャンバ10には、実質的に気体が通過出来る開口(以下、第3開口と称す)であって、検査対象物OBが出入り不可能な第3開口が設けられていてもよい。この場合、第3開口は、ドライエアー導入部601より上に位置していることが好ましい。また、第3開口は、保持器30より上に位置していることが好ましい。なお、検査対象物OBが第3開口を出入り不可能な理由は、例えば、以下である。第3開口の大きさが、検査対象物OBの大きさより小さい。第3開口の形状が、検査対象物OBの形状と合わない。第3開口又は第3開口の近傍に障害物が存在している。
【0055】
なお、開口HLは、必ずしも、チャンバ10の上面UpSに設けられていなくてもよい。例えば、開口HLは、チャンバ10の4つの側面のいずれかに設けられていてもよい。この場合、ドライエアー導入部601及び保持器30のそれぞれは、チャンバ10の4つの側面のいずれかに設けられている開口HLより下に位置している。
【0056】
なお、チャンバ10の材料は、必ずしも、金属、樹脂、ゴムでなくてもよい。
【0057】
なお、開口HLは、必ずしも、上下方向に見て、長方形状でなくてもよい。例えば、開口HLは、上下方向に見て、多角形状、円形状等であってもよい。
【0058】
なお、前後方向における開口HLの長さは、必ずしも、30~200mmでなくてもよい。なお、左右方向における開口HLの長さは、必ずしも、30~200mmでなくてもよい。
【0059】
なお、測定器40は、必ずしも、測定端子を含んでいる測定基板でなくてもよい。
【0060】
なお、測定器40は、必ずしも、検査対象物OBの表面に設けられている電極に測定端子を接触させる接触式の測定器でなくてもよい。測定器40は、非接触式の測定器であってもよい。例えば、測定器40は、電磁波、容量結合等によって検査対象物OBの電気特性を測定する非接触式の測定器であってもよい。
【0061】
なお、検査装置1は、複数のドライエアー導入部601を備えていてもよい。この場合、複数のドライエアー導入部601の内の少なくとも1個のドライエアー導入部601が、開口HLより下に位置していればよい。
【0062】
なお、検査装置1は、複数の保持器30を備えていてもよい。この場合、複数の保持器30の全てが、開口HLより下に位置していればよい。
【0063】
なお、チャンバ10には、複数の開口HLが設けられていてもよい。この場合、ドライエアー導入部601及び保持器30のそれぞれは、複数の開口HLより下に位置している。
【0064】
なお、検査装置1が複数のドライエアー導入部601を備えており、且つ、チャンバ10には複数の開口HLが設けられていてもよい。この場合、複数のドライエアー導入部601の内の少なくとも1つのドライエアー導入部601が、複数の開口HLの全てより下に位置していればよい。
【0065】
なお、検査装置1が複数の保持器30を備えており、且つ、チャンバ10には複数の開口HLが設けられていてもよい。この場合、複数の保持器30の全てが、複数の開口HLの全てより下に位置していればよい。
【0066】
なお、ドライエアーFLの露点温度は、外気の露点温度より低ければ、どの様な露点温度であってもよい。このため、ドライエアーFLの露点温度は、必ずしも、外気の露点温度より20度以上低くなくてよい。
【0067】
なお、ドライエアーFLの比重は、外気の比重より大きければ、どの様な比重であってもよい。このため、ドライエアーFLの比重は、必ずしも、外気の比重の1.1倍以上でなくてよい。
【0068】
なお、外気は、より詳細には、チャンバ10の周囲に存在している気体である。
【0069】
なお、第1実施形態において、開口HLは、チャンバ10内と検査装置1外とを繋いでいる。
【0070】
なお、第1実施形態において、外気は、検査装置1外に存在している。従って、ドライエアーFLの絶体湿度は、検査装置1外に存在している外気の絶体湿度より低い。ドライエアーFLの比重は、検査装置1外に存在している外気の比重より低い。ドライエアーFLの露点温度は、検査装置1外に存在している外気の露点温度より低い。
【0071】
なお、温度調節器50は、必ずしもペルチェモジュールでなくてもよい。温度調節器50は、水冷ヒートシンク、液体窒素チャンバ等であってもよい。
【0072】
なお、減速部6010,6010aは、必ずしも、多孔質部材でなくてもよい。減速部6010,6010aは、例えば、空圧機器のサイレンサーであってもよい。サイレンサーは、サイレンサーからチャンバ10内に導入されるドライエアーFLの排気音を軽減する機器である。サイレンサーを通過した後のドライエアーFLの風速は、サイレンサーを通過する前のドライエアーFLの風速よりも遅くなる。従って、検査対象物OBに結露が発生しにくくなる。
【0073】
なお、検査装置1は、減速部6010の代わりに、減速部6010とは異なる減速部(以下、変形例2に係る減速部と称す)を備えていてもよい。例えば、変形例2に係る減速部は、障害物を含んでいる。また、変形例2に係る減速部には、ドライエアーFLが流れる流路が形成されてている。障害物は、変形例2に係る減速部の流路に設けられている。この場合、流路を流れるドライエアーFLは障害物に衝突する。障害物に衝突することによってドライエアーFLが流れる向きが変化する。このとき、ドライエアーFLの風速が低下しやすい。従って、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすくなる。
【0074】
なお、検査装置1は、減速部6010の代わりに、減速部6010とは異なる減速部(以下、変形例3に係る減速部と称す)を備えていてもよい。例えば、変形例3に係る減速部における1以上の流路それぞれは、非直線形状である。これにより、ドライエアーFLが1以上の流路それぞれを通過するとき、ドライエアーFLが流れる向きが、変化する。このとき、ドライエアーFLの風速が低下しやすい。従って、チャンバ10内がドライエアーFLによって満たされやすくなる。
【0075】
なお、検査装置1は、以下に示す検査装置(以下、変形例2に係る検査装置と称す)であってもよい。変形例2に係る検査装置は、減速部6010又は減速部6010aを備えている。このとき、減速部6010又は減速部6010aは、必ずしも、開口HLより下に位置していなくてよく、且つ、保持器30は、必ずしも、開口HLより下に位置していなくてよい。
【0076】
なお、検査装置1内は、チャンバ10内、及び、検査装置1内であるがチャンバ10外である場所の両方を含んでいる。
【0077】
なお、検査装置1は、必ずしも、減速部6010を備えていなくてもよい。このため、検査装置1は、必ずしも、減速部6010によってドライエアーFLの流量を低下させなくてもよい。
【0078】
なお、減速部6010は、ドライエアー制御器60に設けられている流路の一部に配置されていてもよい。
【0079】
なお、ドライエアー制御器60が、必ずしも、ドライエアー導入部601を備えていなくてもよい。検査装置1において、ドライエアー制御器60以外の部材が、ドライエアー導入部を備えていてもよい。例えば、チャンバ10がドライエアー導入部601を備えていてもよい。例えば、チャンバ10の下面DpSの一部にドライエアーFLが導入されるドライエアー導入口が設けられていてもよい。この場合、チャンバ10の下面DpSの一部がドライエアー導入部601に相当する。
【0080】
なお、検査装置1におけるドライエアー導入部601近傍を流れるドライエアーFLの流量は、例えば、5~100L/minである。
【0081】
なお、検査装置1における開口HL近傍を流れるドライエアーFLの流量は、例えば、50L/minである。
【0082】
なお、上下方向におけるドライエアー導入部601の上端と開口HLの下端との間の距離は、上下方向における検査装置1の長さより短い。
【0083】
なお、上下方向における保持器30の上端と開口HLの下端との間の距離は、上下方向における検査装置1の長さより短い。
【0084】
なお、必ずしも、ドライエアー導入部601は、必ずしも、保持器30より下に位置していなくてもよい。保持器30が、ドライエアー導入部601より下に位置していてもよい。
【0085】
なお、減速部6010,6010aは、1個の出口Ex2のみを含んでいてもよい。
【0086】
なお、ドライエアー導入部601は、チャンバ10の下面DpSに設けられていてもよい。
【0087】
なお、測定器40が検査対象物OBを測定するとき、開口HLは、閉じられている。
【0088】
なお、検査装置1,1aは、必ずしも、冷却器70を備えていなくてもよい。
【0089】
なお、検査装置1,1aは、必ずしも、露点温度計80を備えていなくてもよい。
【符号の説明】
【0090】
1,1a:検査装置
10:チャンバ
20:搬送器
30:保持器
40:測定器
50:温度調節器
60:ドライエアー制御器
600:ドライエアー供給部
601,601a:ドライエアー導入部
6010,6010a:減速部
FL:ドライエアー
HL:開口
OB:検査対象物
図1
図2
図3
図4