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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127037
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20240912BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035874
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】501137636
【氏名又は名称】株式会社TMEIC
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【氏名又は名称】内田 敬人
(72)【発明者】
【氏名】今野 純也
【テーマコード(参考)】
5H770
【Fターム(参考)】
5H770AA15
5H770DA01
5H770DA03
5H770DA10
5H770DA22
5H770DA41
5H770QA13
5H770QA16
(57)【要約】
【課題】複数のスイッチングモジュール間における電流アンバランスの発生を抑制できる電力変換装置を提供する。
【解決手段】直列に接続された第1及び第2スイッチング素子を有する一対の第1スイッチングモジュールと、直列に接続された第3及び第4スイッチング素子を有する一対の第2スイッチングモジュールと、交流回路の一対の入出力端子の一方と電気的に接続される板状の第1導体と、交流回路の一対の入出力端子の他方と電気的に接続されるとともに、所定の間隔を空けて第1導体と重ねて設けられる板状の第2導体と、を備え、一対の第1スイッチングモジュールは、第1導体及び第2導体の側方に並べて設けられ、一対の第2スイッチングモジュールは、一対の第1スイッチングモジュールの間に配置される電力変換装置が提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流回路及び交流回路に接続され、直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行う電力変換装置であって、
直列に接続された第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを有する一対の第1スイッチングモジュールと、
直列に接続された第3スイッチング素子と第4スイッチング素子とを有する一対の第2スイッチングモジュールと、
前記交流回路の一対の入出力端子の一方と電気的に接続される板状の第1導体と、
前記交流回路の前記一対の入出力端子の他方と電気的に接続されるとともに、所定の間隔を空けて前記第1導体と重ねて設けられる板状の第2導体と、
を備え、
前記一対の第1スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の両端を介して前記直流回路と電気的に接続されるとともに、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の接続点を介して前記第1導体及び前記交流回路の前記一対の入出力端子の一方と電気的に接続されることにより、互いに並列に接続され、
前記一対の第2スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子の両端を介して前記直流回路と電気的に接続されるとともに、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子の接続点を介して前記第2導体及び前記交流回路の前記一対の入出力端子の他方と電気的に接続されることにより、互いに並列に接続され、
前記一対の第1スイッチングモジュール及び前記一対の第2スイッチングモジュールは、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び前記第4スイッチング素子によってフルブリッジ回路を構成し、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び前記第4スイッチング素子のスイッチングによって直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行い、
前記一対の第1スイッチングモジュールは、前記第1導体及び前記第2導体の側方に並べて設けられ、
前記一対の第2スイッチングモジュールは、前記一対の第1スイッチングモジュールとともに前記第1導体及び前記第2導体の側方に並べて設けられるとともに、前記一対の第1スイッチングモジュールの間に配置される電力変換装置。
【請求項2】
前記一対の第1スイッチングモジュール及び前記一対の第2スイッチングモジュールは、それぞれ2組設けられ、前記第1導体及び前記第2導体の両側方に並べて配置される請求項1記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記一対の第1スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を収容する第1筐体と、前記直流回路の高電位側の端子と電気的に接続される第1直流端子と、前記直流回路の低電位側の端子と電気的に接続される第2直流端子と、前記第1導体と電気的に接続される第1交流端子と、を有し、
前記第1交流端子は、前記第1筐体の一端側に設けられ、
前記第1直流端子及び前記第2直流端子は、前記第1筐体の他端側に設けられ、
前記一対の第1スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第1交流端子の設けられた前記第1筐体の前記一端側を前記第1導体及び前記第2導体側に向けて配置され、
前記一対の第2スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子を収容する第2筐体と、前記直流回路の高電位側の端子と電気的に接続される第3直流端子と、前記直流回路の低電位側の端子と電気的に接続される第4直流端子と、前記第2導体と電気的に接続される第2交流端子と、を有し、
前記第2交流端子は、前記第2筐体の一端側に設けられ、
前記第3直流端子及び前記第4直流端子は、前記第2筐体の他端側に設けられ、
前記一対の第2スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第2交流端子の設けられた前記第2筐体の前記一端側を前記第1導体及び前記第2導体側に向けて配置される請求項1又は2に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第1スイッチングモジュールと、第2スイッチングモジュールと、を備えた電力変換装置がある。第1スイッチングモジュールは、直列に接続された第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを有する。第2スイッチングモジュールは、直列に接続された第3スイッチング素子と第4スイッチング素子とを有する。換言すれば、第1スイッチングモジュール及び第2スイッチングモジュールは、ハーフブリッジ回路を有する。電力変換装置は、第1スイッチングモジュール及び第2スイッチングモジュールにより、フルブリッジ回路を構成し、各スイッチング素子のスイッチングにより、直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行う。
【0003】
こうした電力変換装置において、複数の第1スイッチングモジュールと複数の第2スイッチングモジュールとを設け、複数の第1スイッチングモジュールを並列に接続するとともに、複数の第2スイッチングモジュールを並列に接続することが行われている。これにより、各スイッチング素子に必要となる電流や電圧の許容値の増加を抑制しつつ、大きな電力に対応することが可能となる。
【0004】
しかしながら、上記のように、並列に接続された複数の第1スイッチングモジュール及び並列に接続された複数の第2スイッチングモジュールを設け、各スイッチングモジュールを並べて配置する際に、各スイッチングモジュールの並べ方によっては、各スイッチングモジュールに流れる電流の大きさにアンバランスが生じてしまう場合がある。
【0005】
例えば、電流のアンバランスが発生し、所定のスイッチングモジュールに電流が集中してしまうと、電流の集中したスイッチングモジュールの温度責務が増加してしまう。このため、スイッチングモジュールの冷却能力を高めたり、各スイッチングモジュールの並列接続数を増やしたりといった対策が必要となり、装置の大型化やコスト増などの要因となってしまう恐れがある。
【0006】
このため、複数のスイッチングモジュールを並列に接続する電力変換装置においては、複数のスイッチングモジュール間における電流アンバランスの発生を抑制できるようにすることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2019-134543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施形態は、複数のスイッチングモジュール間における電流アンバランスの発生を抑制できる電力変換装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態によれば、直流回路及び交流回路に接続され、直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行う電力変換装置であって、直列に接続された第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とを有する一対の第1スイッチングモジュールと、直列に接続された第3スイッチング素子と第4スイッチング素子とを有する一対の第2スイッチングモジュールと、前記交流回路の一対の入出力端子の一方と電気的に接続される板状の第1導体と、前記交流回路の前記一対の入出力端子の他方と電気的に接続されるとともに、所定の間隔を空けて前記第1導体と重ねて設けられる板状の第2導体と、を備え、前記一対の第1スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の両端を介して前記直流回路と電気的に接続されるとともに、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の接続点を介して前記第1導体及び前記交流回路の前記一対の入出力端子の一方と電気的に接続されることにより、互いに並列に接続され、前記一対の第2スイッチングモジュールのそれぞれは、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子の両端を介して前記直流回路と電気的に接続されるとともに、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子の接続点を介して前記第2導体及び前記交流回路の前記一対の入出力端子の他方と電気的に接続されることにより、互いに並列に接続され、前記一対の第1スイッチングモジュール及び前記一対の第2スイッチングモジュールは、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び前記第4スイッチング素子によってフルブリッジ回路を構成し、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び前記第4スイッチング素子のスイッチングによって直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行い、前記一対の第1スイッチングモジュールは、前記第1導体及び前記第2導体の側方に並べて設けられ、前記一対の第2スイッチングモジュールは、前記一対の第1スイッチングモジュールとともに前記第1導体及び前記第2導体の側方に並べて設けられるとともに、前記一対の第1スイッチングモジュールの間に配置される電力変換装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本実施形態では、複数のスイッチングモジュール間における電流アンバランスの発生を抑制できる電力変換装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。
図2】実施形態に係る電力変換装置を模式的に表す説明図である。
図3】実施形態に係る電力変換装置を模式的に表す説明図である。
図4】参考の電力変換装置を模式的に表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
【0013】
図1は、実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、電力変換装置10は、一対の第1スイッチングモジュール11と、一対の第2スイッチングモジュール12と、を備える。
【0014】
この例において、電力変換装置10は、2組の一対の第1スイッチングモジュール11と、2組の一対の第2スイッチングモジュール12と、を備える。換言すれば、電力変換装置10は、4つの第1スイッチングモジュール11と、4つの第2スイッチングモジュール12と、を備えている。
【0015】
但し、電力変換装置10に設けられる第1スイッチングモジュール11及び第2スイッチングモジュール12の数は、上記に限定されるものではない。電力変換装置10は、3組以上の一対の第1スイッチングモジュール11、及び3組以上の一対の第2スイッチングモジュール12を備えてもよい。電力変換装置10は、少なくとも一対の第1スイッチングモジュール11(2つの第1スイッチングモジュール11)と、一対の第2スイッチングモジュール12(2つの第2スイッチングモジュール12)と、を備えていればよい。
【0016】
電力変換装置10は、直流回路2及び交流回路4に接続される。電力変換装置10は、直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行う。換言すれば、電力変換装置10は、直流回路2から供給された直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を交流回路4に供給する動作、及び交流回路4から供給された交流電力を直流電力に変換し、変換後の直流電力を直流回路2に供給する動作の少なくとも一方の動作を行う。
【0017】
直流回路2は、例えば、直流電源や直流負荷などである。交流回路4は、例えば、交流電源、交流負荷、あるいは電力系統などである。直流回路2及び交流回路4は、例えば、別の変換器などでもよい。直流回路2及び交流回路4は、上記に限ることなく、任意の回路でよい。
【0018】
一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、直列に接続された第1スイッチング素子21と第2スイッチング素子22とを有する。一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、直列に接続された第3スイッチング素子23と第4スイッチング素子24とを有する。換言すれば、第1スイッチングモジュール11及び第2スイッチングモジュール12は、ハーフブリッジ回路を有する。
【0019】
第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24のそれぞれは、一対の主端子と、制御端子と、を有する。また、第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24のそれぞれは、オン状態と、オフ状態と、を有する。
【0020】
オン状態は、一対の主端子間に電流を流す状態である。オフ状態は、一対の主端子間の電流の流れを遮断する状態である。第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24のそれぞれは、一対の主端子間の電圧、及び制御端子の電圧に応じて、オン状態及びオフ状態を切り替える。なお、オフ状態は、一対の主端子間に完全に電流が流れない状態に限ることなく、電力変換装置10の動作に影響の無い範囲の微弱な電流が一対の主端子間に流れる状態でもよい。
【0021】
第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24は、例えば、IGBTである。複数の第1スイッチングモジュール11及び複数の第2スイッチングモジュール12は、換言すれば、IGBTモジュールである。但し、第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24は、IGBTに限ることなく、MOSFETなどの他の自励式の半導体素子でもよい。第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24は、上記に限ることなく、オン状態及びオフ状態を任意に切り替えることが可能な任意の素子でよい。
【0022】
一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、第1直流端子11aと、第2直流端子11bと、第1交流端子11cと、を有する。また、一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、第1筐体11dを有する。第1スイッチング素子21及び第2スイッチング素子22は、第1筐体11dの内部に設けられる。換言すれば、第1筐体11dは、第1スイッチング素子21及び第2スイッチング素子22を内部に収容する。第1筐体11dは、例えば、絶縁性のパッケージである。
【0023】
第1直流端子11a、第2直流端子11b、及び第1交流端子11cは、第1筐体11dの外面に設けられ、外部の機器との電気的な接続に用いられる。第1交流端子11cは、例えば、第1筐体11dの一端側に設けられる。第1直流端子11a及び第2直流端子11bは、例えば、第1筐体11dの他端側に設けられる。換言すれば、第1直流端子11a及び第2直流端子11bは、第1筐体11dの第1交流端子11cと反対側の端部に設けられる。第1筐体11dは、例えば、略直方体状である。第1筐体11dを上方から見た形状は、略長方形状である。第1交流端子11cは、例えば、略直方体状の第1筐体11dの長手方向の一端側に設けられる。第1直流端子11a及び第2直流端子11bは、例えば、略直方体状の第1筐体11dの長手方向の他端側に設けられる。
【0024】
但し、第1筐体11dの形状は、上記に限ることなく、任意の形状でよい。第1直流端子11a、第2直流端子11b、及び第1交流端子11cの配置は、上記に限ることなく、任意の配置でよい。
【0025】
第1直流端子11aは、第1筐体11d内において、第1スイッチング素子21の一方の主端子と電気的に接続される。第1スイッチング素子21の他方の主端子は、第2スイッチング素子22の一方の主端子と電気的に接続される。第2スイッチング素子22の他方の主端子は、第2直流端子11bと電気的に接続される。換言すれば、第2直流端子11bは、第1筐体11d内において、第2スイッチング素子22の他方の主端子と電気的に接続される。第1交流端子11cは、第1筐体11d内において、第1スイッチング素子21の他方の主端子と第2スイッチング素子22の一方の主端子との接続点と電気的に接続される。
【0026】
このように、第1スイッチングモジュール11では、直列に接続された第1スイッチング素子21及び第2スイッチング素子22の両端が一対の直流接続点となり、第1スイッチング素子21と第2スイッチング素子22との接続点が交流接続点となる。
【0027】
また、一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、図示は省略するが、第1スイッチング素子21の制御端子に制御信号を入力するための端子と、第2スイッチング素子22の制御端子に制御信号を入力するための端子と、をさらに有する。各端子は、第1筐体11dの外面に設けられる。第1スイッチング素子21及び第2スイッチング素子22のオン状態及びオフ状態は、第1筐体11dに設けられた各端子を介して制御端子に制御信号を入力することによって切り替えられる。
【0028】
一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、第3直流端子12aと、第4直流端子12bと、第2交流端子12cと、を有する。また、一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、第2筐体12dを有する。第2交流端子12cは、例えば、第2筐体12dの一端側に設けられる。第3直流端子12a及び第4直流端子12bは、例えば、第2筐体12dの他端側に設けられる。第2スイッチングモジュール12の構成は、第1スイッチングモジュール11の構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
【0029】
一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれの第1直流端子11aは、直流回路2の高電位側の端子2aと電気的に接続される。一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれの第2直流端子11bは、直流回路2の低電位側の端子2bと電気的に接続される。一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれの第1交流端子11cは、交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの一方と電気的に接続される。一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれの第1交流端子11cは、例えば、交流回路4の入出力端子4aと電気的に接続される。
【0030】
換言すれば、一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、第1スイッチング素子21及び第2スイッチング素子22の両端を介して直流回路2と電気的に接続されるとともに、第1スイッチング素子21及び第2スイッチング素子22の接続点を介して交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの一方と電気的に接続される。これにより、一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、互いに並列に接続される。
【0031】
一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれの第3直流端子12aは、直流回路2の高電位側の端子2aと電気的に接続される。一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれの第4直流端子12bは、直流回路2の低電位側の端子2bと電気的に接続される。一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれの第2交流端子12cは、交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの他方と電気的に接続される。一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれの第2交流端子12cは、例えば、交流回路4の入出力端子4bと電気的に接続される。
【0032】
換言すれば、一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、第3スイッチング素子23及び第4スイッチング素子24の両端を介して直流回路2と電気的に接続されるとともに、第3スイッチング素子23及び第4スイッチング素子24の接続点を介して交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの他方と電気的に接続される。これにより、一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、互いに並列に接続される。
【0033】
一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12は、第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24によってフルブリッジ回路FBCを構成し、第1スイッチング素子21、第2スイッチング素子22、第3スイッチング素子23、及び第4スイッチング素子24のスイッチングによって直流電力から交流電力への変換及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行う。
【0034】
第1スイッチングモジュール11は、例えば、単相フルブリッジ回路の一対のレグの一方を構成し、第2スイッチングモジュール12は、例えば、単相フルブリッジ回路の一対のレグの他方を構成する。第1スイッチングモジュール11は、換言すれば、フルブリッジ回路FBCを構成するための複数のスイッチングモジュールにおいて、交流回路4の一方の入出力端子4aと電気的に接続されるスイッチングモジュールである。第2スイッチングモジュール12は、換言すれば、フルブリッジ回路FBCを構成するための複数のスイッチングモジュールにおいて、交流回路4の他方の入出力端子4bと電気的に接続されるスイッチングモジュールである。
【0035】
このように、電力変換装置10では、複数の第1スイッチングモジュール11及び複数の第2スイッチングモジュール12を並列に接続する。これにより、電力変換装置10では、各スイッチング素子21~24に必要となる電流や電圧の許容値の増加を抑制しつつ、大きな電力に対応することが可能となる。一対の第1スイッチングモジュール11の数及び一対の第2スイッチングモジュール12の数は、扱う電力の大きさに応じて適宜設定すればよい。
【0036】
交流回路4の交流電力は、例えば、単相交流電力である。電力変換装置10は、例えば、直流電力から単相交流電力への変換及び単相交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行う。但し、交流回路4の交流電力は、例えば、三相交流電力などでもよい。電力変換装置10は、例えば、3つの単相フルブリッジ回路によって直流電力から三相交流電力への変換及び三相交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方を行う構成としてもよい。一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12は、例えば、三相交流電力の1つの相に対応する部分としてもよい。
【0037】
図2及び図3は、実施形態に係る電力変換装置を模式的に表す説明図である。
図2及び図3に表したように、電力変換装置10は、第1導体31と、第2導体32と、をさらに備える。第1導体31は、交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの一方の入出力端子4aと電気的に接続される板状の導体である。第2導体32は、交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの他方の入出力端子4bと電気的に接続される板状の導体である。第1導体31及び第2導体32は、例えば、ブスバーやバスバーなどと呼ばれる場合もある。
【0038】
第2導体32は、所定の間隔を空けて第1導体31と重ねて設けられる。第2導体32は、板状の第1導体31及び第2導体32の厚さ方向において第1導体31と重ねられる。厚さ方向は、換言すれば、板状の第1導体31及び第2導体32の上面及び下面に対して直交する方向である。
【0039】
第1導体31と第2導体32との間には、例えば、絶縁シートなどが設けられていてもよい。第1導体31と第2導体32との間は、例えば、空気層などでもよい。第1導体31と第2導体32との間の材料は、第1導体31と第2導体32との電気的な絶縁を適切に確保することができる任意の材料でよい。第1導体31と第2導体32との間の距離(間隔)は、第1導体31と第2導体32との電気的な絶縁を適切に確保することができる任意の距離でよい。
【0040】
図3では、図示を容易にするため、便宜的に、第2導体32を第1導体31に対して僅かにずらして図示している。第2導体32の外形形状は、第1導体31の外形形状と実質的に同じでもよい。第2導体32は、第1導体31に対して完全に重なるように配置してもよい。但し、第2導体32の形状は、必ずしも第1導体31の形状と同じでなくてもよい。第2導体32は、第1導体31に対して少なくとも一部が厚さ方向において重なるように配置されていればよい。
【0041】
一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、第1スイッチング素子21及び第2スイッチング素子22の接続点を介して第1導体31と電気的に接続される。換言すれば、一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、第1交流端子11cを介して第1導体31と電気的に接続される。一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、例えば、ネジ止めなどによって第1導体31と機械的及び電気的に接続され、第1導体31を介して交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの一方の入出力端子4aと電気的に接続される。
【0042】
一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、第3スイッチング素子23及び第4スイッチング素子24の接続点を介して第2導体32と電気的に接続される。換言すれば、一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、第2交流端子12cを介して第2導体32と電気的に接続される。一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、例えば、ネジ止めなどによって第2導体32と機械的及び電気的に接続され、第2導体32を介して交流回路4の一対の入出力端子4a、4bの他方の入出力端子4bと電気的に接続される。
【0043】
一対の第1スイッチングモジュール11は、第1導体31及び第2導体32の側方に並べて設けられる。換言すれば、一対の第1スイッチングモジュール11は、第1導体31及び第2導体32の厚さ方向と直交する方向において、第1導体31及び第2導体32と隣接して設けられる。
【0044】
第1導体31及び第2導体32を上方から見た形状は、例えば、略長方形状である。一対の第1スイッチングモジュール11は、例えば、長方形状の第1導体31及び第2導体32の長手方向の1つの辺に沿って並ぶ。但し、第1導体31及び第2導体32の形状は、上記に限ることなく、任意の形状でよい。
【0045】
一対の第2スイッチングモジュール12は、一対の第1スイッチングモジュール11とともに第1導体31及び第2導体32の側方に並べて設けられるとともに、一対の第1スイッチングモジュール11の間に配置される。
【0046】
一対の第2スイッチングモジュール12は、例えば、一対の第1スイッチングモジュール11とともに長方形状の第1導体31及び第2導体32の長手方向の1つの辺に沿って並ぶ。一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12は、例えば、長方形状の第1導体31及び第2導体32の長手方向の1つの辺に沿って、第1スイッチングモジュール11、第2スイッチングモジュール12、第2スイッチングモジュール12、及び第1スイッチングモジュール11の順に並ぶ。
【0047】
また、電力変換装置10では、一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12が、それぞれ2組ずつ設けられ、第1導体31及び第2導体32の両側方に並べて配置されている。2組の一対の第1スイッチングモジュール11及び2組の一対の第2スイッチングモジュール12は、第1導体31及び第2導体32を挟むように、第1導体31及び第2導体32の両側に配置される。
【0048】
2組の一対の第1スイッチングモジュール11の一方及び2組の一対の第2スイッチングモジュール12の一方は、第1導体31及び第2導体32の側方に並べて設けられる。2組の一対の第1スイッチングモジュール11の一方及び2組の一対の第2スイッチングモジュール12の一方は、例えば、長方形状の第1導体31及び第2導体32の長手方向の一方の辺に沿って並ぶ。
【0049】
2組の一対の第1スイッチングモジュール11の他方及び2組の一対の第2スイッチングモジュール12の他方は、第1導体31及び第2導体32の2組の一対の第1スイッチングモジュール11の一方及び2組の一対の第2スイッチングモジュール12の一方と反対側の側方に並べて設けられる。2組の一対の第1スイッチングモジュール11の他方及び2組の一対の第2スイッチングモジュール12の他方は、例えば、長方形状の第1導体31及び第2導体32の長手方向の他方の辺に沿って並ぶ。
【0050】
図2及び図3に表したように、一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれは、例えば、第1交流端子11cの設けられた第1筐体11dの一端側を第1導体31及び第2導体32側に向けて配置される。一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれは、例えば、第2交流端子12cの設けられた第2筐体12dの一端側を第1導体31及び第2導体32側に向けて配置される。
【0051】
図4は、参考の電力変換装置を模式的に表す説明図である。
図4に表したように、参考の電力変換装置10aでは、4つの第1スイッチングモジュール11が、第1導体31及び第2導体32の一方の側方側に並べて設けられ、4つの第2スイッチングモジュール12が、第1導体31及び第2導体32の他方の側方側に並べて設けられている。
【0052】
また、図4では、第1スイッチング素子21及び第4スイッチング素子24をオン状態とし、第2スイッチング素子22及び第3スイッチング素子23をオフ状態とした場合の電流の流れを二点鎖線の矢線で模式的に表している。
【0053】
上記のようにスイッチングを行った場合、直流回路2の高電位側の端子2aから出力された電流が、第1スイッチングモジュール11の第1直流端子11a、第1スイッチング素子21、第1スイッチングモジュール11の第1交流端子11c、及び第1導体31を介して交流回路4に流れるとともに、交流回路4を流れた電流が、第2導体32、第2スイッチングモジュール12の第2交流端子12c、第4スイッチング素子24、及び第2スイッチングモジュール12の第4直流端子12bを介して直流回路2の低電位側の端子2bに流れる。
【0054】
本願発明者は、鋭意の検討の結果、参考の電力変換装置10aの構成では、上記のようにスイッチングを行う際に、各スイッチングモジュールに流れる電流にアンバランスが生じてしまう可能性があることを見出した。より具体的には、4つ並んだ第1スイッチングモジュール11のうちの中央側の2つの第1スイッチングモジュール11に電流が流れ難くなり、外側の2つの第1スイッチングモジュール11に電流が集中してしまう場合があることを見出した。同様に、4つ並んだ第2スイッチングモジュール12のうちの中央側の2つの第2スイッチングモジュール12に電流が流れ難くなり、外側の2つの第2スイッチングモジュール12に電流が集中してしまう場合がある。
【0055】
図4に表したように、参考の電力変換装置10aの構成では、上記のようにスイッチングを行う際に、隣接する4つの第1スイッチングモジュール11において同じ方向に電流が流れるとともに、隣接する4つの第2スイッチングモジュール12において同じ方向に電流が流れる。上記の電流のアンバランスは、例えば、隣接する複数の第1スイッチングモジュール11間、及び隣接する複数の第2スイッチングモジュール12間における相互誘導の影響であると考えられる。
【0056】
これに対し、本実施形態に係る電力変換装置10では、一対の第2スイッチングモジュール12を一対の第1スイッチングモジュール11とともに第1導体31及び第2導体32の側方に並べて設けるとともに、一対の第2スイッチングモジュール12を一対の第1スイッチングモジュール11の間に配置している。
【0057】
これにより、本実施形態に係る電力変換装置10では、図3に表したように、上記のようにスイッチングを行う際に、一対の第1スイッチングモジュール11に流れる電流の向きと、一対の第2スイッチングモジュール12に流れる電流の向きと、を逆向きにすることができる。これにより、例えば、相互誘導の影響を抑制し、一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれに流れる電流の大きさにアンバランスが発生してしまうことを抑制することができる。また、これにより、各スイッチングモジュールの温度責務の増加を抑制し、各スイッチングモジュールの冷却能力を高めたり、各スイッチングモジュールの並列接続数を増やしたりといった対策の必要を抑制することもできる。従って、装置の大型化やコスト増などを抑制することができる。
【0058】
例えば、一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12を並べて配置する際に、第1スイッチングモジュール11、第2スイッチングモジュール12、第1スイッチングモジュール11、第2スイッチングモジュール12のように、交互に配置することも考えられる。しかしながら、この場合には、片側のみに第2スイッチングモジュール12が隣接する第1スイッチングモジュール11と、両側に第2スイッチングモジュール12が隣接する第1スイッチングモジュール11と、が生じ、一対の第1スイッチングモジュール11間において、相互誘導の条件に偏りが生じてしまう。同様に、片側のみに第1スイッチングモジュール11が隣接する第2スイッチングモジュール12と、両側に第1スイッチングモジュール11が隣接する第2スイッチングモジュール12と、が生じ、一対の第2スイッチングモジュール12間において、相互誘導の条件に偏りが生じてしまう。
【0059】
本実施形態に係る電力変換装置10では、一対の第2スイッチングモジュール12を一対の第1スイッチングモジュール11の間に配置したことにより、一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれにおいては、片側のみに第2スイッチングモジュール12が隣接する状態となる。そして、一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれにおいては、一対の第2スイッチングモジュール12の他方が片側に隣接し、第1スイッチングモジュール11が反対側に隣接する状態となる。
【0060】
従って、本実施形態に係る電力変換装置10では、交互に配置する場合などと比べても、一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれにおいて相互誘導の条件に偏りが生じてしまうことをより抑制することができる。一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれに流れる電流の大きさにアンバランスが発生してしまうことをより適切に抑制することができる。
【0061】
このように、本実施形態に係る電力変換装置10では、一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12の複数のスイッチングモジュール間における電流アンバランスの発生を抑制することができる。
【0062】
また、本実施形態に係る電力変換装置10では、板状の第1導体31と板状の第2導体32とを重ねて配置している。これにより、第1導体31及び第2導体32におけるインダクタンス成分の影響も抑制することができる。
【0063】
また、本実施形態に係る電力変換装置10では、一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12をそれぞれ2組設け、第1導体31及び第2導体32の両側方に並べて配置している。このように、一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12を2組ずつ設ける場合には、第1導体31及び第2導体32の両側方に並べて配置する。
【0064】
これにより、例えば、2組の一対の第1スイッチングモジュール11及び2組の一対の第2スイッチングモジュール12を第1導体31及び第2導体32の片側に並べて配置する場合と比べて、各モジュール間の相互誘導の条件に偏りが生じてしまうことを抑制することができる。一対の第1スイッチングモジュール11及び一対の第2スイッチングモジュール12をそれぞれ2組設ける場合にも、複数のスイッチングモジュール間における電流アンバランスの発生をより適切に抑制することができる。
【0065】
さらに、本実施形態に係る電力変換装置10では、第1交流端子11cの設けられた第1筐体11dの一端側を第1導体31及び第2導体32側に向けて一対の第1スイッチングモジュール11のそれぞれを配置し、第2交流端子12cの設けられた第2筐体12dの一端側を第1導体31及び第2導体32側に向けて一対の第2スイッチングモジュール12のそれぞれを配置する。
【0066】
これにより、一対の第1スイッチングモジュール11に流れる電流の向きと、一対の第2スイッチングモジュール12に流れる電流の向きと、を逆向きにし易くすることができる。これにより、例えば、相互誘導の影響をより適切に抑制することができる。
【0067】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0068】
2…直流回路、 4…交流回路、 10、10a…電力変換装置、 11…第1スイッチングモジュール、 12…第2スイッチングモジュール、 21…第1スイッチング素子、 22…第2スイッチング素子、 23…第3スイッチング素子、 24…第4スイッチング素子、 31…第1導体、 32…第2導体、 FBC…フルブリッジ回路
図1
図2
図3
図4