(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127049
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】証憑添付業務支援装置、証憑添付業務支援方法および証憑添付業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20240912BHJP
【FI】
G06Q40/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035893
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松沢 優花
(72)【発明者】
【氏名】島田 実紀
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB64
5L055BB64
(57)【要約】
【課題】仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる証憑添付業務支援装置、証憑添付業務支援方法および証憑添付業務支援プログラムの提供を課題とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成し、(2)指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得し、(3)前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記取得した証憑のファイルに対応するGuidと、を含む証憑紐づけテーブルを生成し、(4)前記証憑紐づけテーブル中のGuidと前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報とを含む証憑情報テーブルおよび前記証憑紐づけテーブル中のGuidと前記取得した証憑のファイルとを含む証憑イメージテーブルを生成する。
【選択図】
図48
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕訳を生成する際に当該仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える証憑添付業務支援装置であって、
前記記憶部には、
証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、を含む添付情報ファイルと、
証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、
が記憶されており、
前記制御部は、
仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成する仕訳明細生成手段と、
指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得手段と、
前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成手段と、
前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成手段と、
を備えること、
を特徴とする証憑添付業務支援装置。
【請求項2】
生成された仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える証憑添付業務支援装置であって、
前記記憶部には、
生成された仕訳の伝票番号と、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、更新の仕方を示す区分である更新区分と、を含む添付情報ファイルと、
証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、
生成された仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルと、
が記憶されており、
前記制御部は、
前記添付情報ファイル中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である場合、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得手段と、
前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成手段と、
前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成手段と、
を備えること、
を特徴とする証憑添付業務支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記更新区分が、生成された仕訳に添付された証憑に関する編集または削除を行うことを示す区分である場合、前記証憑紐づけテーブル生成手段で生成した前記証憑紐づけテーブルから、前記添付情報ファイル中の生成された仕訳の伝票番号と紐づく証憑識別データを取得し、更に、前記証憑テーブル生成手段で生成した前記証憑テーブル中の情報のうち、当該取得した証憑識別データと紐づくものを編集または削除する証憑編集手段
を更に備えること、
を特徴とする請求項2に記載の証憑添付業務支援装置。
【請求項4】
仕訳を生成する際に当該仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される証憑添付業務支援方法であって、
前記記憶部には、
証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、を含む添付情報ファイルと、
証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、
が記憶されており、
前記制御部で実行される、
仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成する仕訳明細生成ステップと、
指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、
前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、
前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする証憑添付業務支援方法。
【請求項5】
生成された仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される証憑添付業務支援方法であって、
前記記憶部には、
生成された仕訳の伝票番号と、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、更新の仕方を示す区分である更新区分と、を含む添付情報ファイルと、
証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、
生成された仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルと、
が記憶されており、
前記制御部で実行される、
前記添付情報ファイル中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である場合、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、
前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、
前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする証憑添付業務支援方法。
【請求項6】
仕訳を生成する際に当該仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための証憑添付業務支援プログラムであって、
前記記憶部には、
証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、を含む添付情報ファイルと、
証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、
が記憶されており、
前記制御部に実行させるための、
仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成する仕訳明細生成ステップと、
指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、
前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、
前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする証憑添付業務支援プログラム。
【請求項7】
生成された仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための証憑添付業務支援プログラムであって、
前記記憶部には、
生成された仕訳の伝票番号と、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、更新の仕方を示す区分である更新区分と、を含む添付情報ファイルと、
証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、
生成された仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルと、
が記憶されており、
前記制御部に実行させるための、
前記添付情報ファイル中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である場合、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、
前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、
前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする証憑添付業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、証憑添付業務支援装置、証憑添付業務支援方法および証憑添付業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、経過日数の算出における汎用性を高めつつ、領収書等の証憑の原本としての保存が必要である旨を使用者に認識させることが可能な情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法が開示されている(特許文献1の0005段落、0008段落参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような証憑の管理を行う分野においては、仕訳に証憑(請求書および領収書等)を添付することにより仕訳と証憑を紐づけて管理することが重要となるが、この添付の作業は、従来においては、経理担当者が手作業により行っていたため、膨大な時間およびコストがかかり、また、添付ミスも発生しやすいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる証憑添付業務支援装置、証憑添付業務支援方法および証憑添付業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る証憑添付業務支援装置においては、仕訳を生成する際に当該仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える証憑添付業務支援装置であって、前記記憶部には、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、を含む添付情報ファイルと、証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、が記憶されており、前記制御部は、仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成する仕訳明細生成手段と、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得手段と、前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成手段と、前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成手段と、を備えること、を特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る証憑添付業務支援装置においては、生成された仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える証憑添付業務支援装置であって、前記記憶部には、生成された仕訳の伝票番号と、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、更新の仕方を示す区分である更新区分と、を含む添付情報ファイルと、証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、生成された仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルと、が記憶されており、前記制御部は、前記添付情報ファイル中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である場合、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得手段と、前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成手段と、前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る証憑添付業務支援装置においては、前記制御部は、前記更新区分が、生成された仕訳に添付された証憑に関する編集または削除を行うことを示す区分である場合、前記証憑紐づけテーブル生成手段で生成した前記証憑紐づけテーブルから、前記添付情報ファイル中の生成された仕訳の伝票番号と紐づく証憑識別データを取得し、更に、前記証憑テーブル生成手段で生成した前記証憑テーブル中の情報のうち、当該取得した証憑識別データと紐づくものを編集または削除する証憑編集手段を更に備えること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る証憑添付業務支援方法においては、仕訳を生成する際に当該仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される証憑添付業務支援方法であって、前記記憶部には、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、を含む添付情報ファイルと、証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、が記憶されており、前記制御部で実行される、仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成する仕訳明細生成ステップと、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る証憑添付業務支援方法においては、生成された仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される証憑添付業務支援方法であって、前記記憶部には、生成された仕訳の伝票番号と、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、更新の仕方を示す区分である更新区分と、を含む添付情報ファイルと、証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、生成された仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルと、が記憶されており、前記制御部で実行される、前記添付情報ファイル中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である場合、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る証憑添付業務支援プログラムにおいては、仕訳を生成する際に当該仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための証憑添付業務支援プログラムであって、前記記憶部には、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、を含む添付情報ファイルと、証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、が記憶されており、前記制御部に実行させるための、仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成する仕訳明細生成ステップと、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る証憑添付業務支援プログラムにおいては、生成された仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための証憑添付業務支援プログラムであって、前記記憶部には、生成された仕訳の伝票番号と、証憑のファイル名と、証憑に関する詳細情報と、更新の仕方を示す区分である更新区分と、を含む添付情報ファイルと、証憑のファイルが格納された格納先フォルダと、生成された仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルと、が記憶されており、前記制御部に実行させるための、前記添付情報ファイル中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である場合、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得ステップと、前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成ステップと、前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得ステップで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、仕訳に証憑を添付する業務を支援することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、証憑添付業務支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に関係するシステムおよびデータベースの一覧の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、上流の他業務システムから会計ERPに仕訳を連携する場合の従来における業務フローの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、他社の会計ERPシステムから移行してくる場合の従来における業務フローの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、上流の他業務システムから会計ERPに仕訳を連携する場合の本実施形態における業務フローの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、従来における業務一覧と当該業務に付随するリスク・デメリットとの対応関係をまとめた表を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施形態における業務一覧と当該業務を行うことによる効果との対応関係をまとめた表を示す図である。
【
図8】
図8は、添付情報ファイル中の各項目についての説明をまとめた表を示す図である。
【
図9】
図9は、更新区分が0である場合の添付情報ファイルの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、更新区分が1である場合の添付情報ファイルの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、更新区分が2である場合の添付情報ファイルの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、更新区分が3である場合の添付情報ファイルの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、更新区分が4である場合の添付情報ファイルの一例を示す図である。
【
図14】
図14は、仕訳外部データ受入画面の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、ファイル一括添付画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、仕訳外部データ受入画面の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、ファイル一括添付画面の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、仕訳受入後の証憑添付における前提を示す図である。
【
図21】
図21は、仕訳受入後の証憑添付における前提を示す図である。
【
図22】
図22は、仕訳受入後の証憑添付における前提を示す図である。
【
図23】
図23は、仕訳受入後の証憑添付における前提を示す図である。
【
図24】
図24は、仕訳受入後の証憑添付における前提を示す図である。
【
図25】
図25は、仕訳受入後の証憑添付における前提を示す図である。
【
図26】
図26は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図27】
図27は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図28】
図28は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図29】
図29は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図30】
図30は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図31】
図31は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図32】
図32は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図33】
図33は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図34】
図34は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図35】
図35は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図36】
図36は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図37】
図37は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図38】
図38は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図39】
図39は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図40】
図40は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図41】
図41は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図42】
図42は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図43】
図43は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図44】
図44は、仕訳受入後の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図45】
図45は、仕訳受入と同時の証憑添付における前提を示す図である。
【
図46】
図46は、仕訳受入と同時の証憑添付における前提を示す図である。
【
図47】
図47は、仕訳受入と同時の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図48】
図48は、仕訳受入と同時の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【
図49】
図49は、仕訳受入と同時の証憑添付の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明に係る証憑添付業務支援装置、証憑添付業務支援方法および証憑添付業務支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
業務システムに添付する証憑(請求書および領収書等)は、財務数字に関わることが多い。このため、仕訳と証憑を合わせて会計システム(基幹ERP)に保管することで、経理業務の負荷軽減ができる。なお、ERPとは、企業資源計画(Enterprise Resources Planning)のことである。元証憑については、業務システムで管理しているパターンと、そもそもシステム管理していないパターンと、が考えられる。
【0017】
しかしながら、従来においては、伝票と証憑を紐づけてシステム内に保管するためには、経理担当者が、入力画面から個別に伝票を呼び出して添付作業をする必要があった。取引量の多い企業ほど、この添付作業には膨大なコストおよび時間を要する。つまり、従来においては、システム内で伝票に証憑を添付して管理するという運用ができていなかった。
【0018】
そこで、本実施形態においては、例えば、上流他システムからデータ連携をする場合および会計システムを移行する場合等に、仕訳に対して証憑を一括添付できるようにした。これにより、例えば、添付作業に関する負荷および人的ミスのリスクを軽減することに成功した。また、添付作業に関する負荷の軽減に伴い、会計システム側で証憑を添付する運用が可能となり、この結果、経理の確認業務を効率化することに成功した。そして、電子帳簿保存法やペーパレスといった要件がほぼ必須となっている中で、月次業務中やシステム移行時等に発生する大量の業務伝票登録の中で証憑ファイルもまとめて管理できるようになったため、作業効率向上が見込めるようになった。特に、伝票を大量に取り込む取引量の多い大手企業においては、大幅な作業効率向上を期待できる。
【0019】
また、本実施形態においては、データ取込と同時に証憑を一括添付できるようにするだけではなく、データ取込後に証憑の追加、更新および削除等の操作をできるようにした。
【0020】
なお、参考として、本実施形態に関係するシステムおよびデータベースの一覧を
図2に示す。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0021】
[2.構成]
本実施形態に係る証憑添付業務支援装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、証憑添付業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
証憑添付業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、証憑添付業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0023】
証憑添付業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。証憑添付業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、証憑添付業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、証憑添付業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、例えば、添付情報ファイル106aと、格納先フォルダ106bと、仕訳明細テーブル106cと、証憑紐づけテーブル106dと、証憑情報テーブル106eと、証憑イメージテーブル106fと、ファイル情報テーブル106gと、ファイルイメージテーブル106hと、受入情報ワークテーブル106iと、既存情報ワークテーブル106jと、を備えている。証憑情報テーブル106eおよび証憑イメージテーブル106fを併せて証憑テーブルということができる。また、ファイル情報テーブル106gとおよびファイルイメージテーブル106hを併せてファイルテーブルということができる。
【0028】
添付情報ファイル106aは、本願においてポイントとなるテーブルである。添付情報ファイル106aにおいて、仕訳に対する証憑の一括添付を行うための詳細設定を行う。添付情報ファイル106aは、
図8および
図25等に示すように、例えば、仕訳の伝票番号と、伝票種類と、証憑のファイル名と、証憑やファイルの管理の仕方を定めた区分である制度区分と、書類種類と、取引年月日と、金額と、取引先名と、品名と、受領日と、サイズと、メモと、遅延理由と、更新の仕方を示す区分である更新区分と、変更前伝票番号と、等の項目を含む。前記書類種類から前記遅延理由までの項目は、証憑に関する詳細情報ということができる。各項目についての説明を記載した添付情報ファイル106aのフォーマットを
図8に示すが、前記制度区分および前記更新区分は本願においてポイントとなる項目であるため、以下説明する。
【0029】
前記制度区分としては、「1:電子取引」、「2:スキャナ保存」および「3:その他添付」の3つの区分が挙げられる。前記制度区分のうち、「1:電子取引」および「2:スキャナ保存」は、「制度ファイル」に該当する。「3:その他添付」は、社内管理用の区分である。
【0030】
前記更新区分としては、「0:ファイルを新規追加」、「1:添付済のファイルを削除」、「2:添付済ファイルの証憑情報を変更(書類種類~遅延理由のみ変更)」、「3:添付済の同名ファイルを差し替え」および「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」の5つの区分が挙げられる。「0:ファイルを新規追加」は、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である。これに対して、「1:添付済のファイルを削除」、「2:添付済ファイルの証憑情報を変更(書類種類~遅延理由のみ変更)」、「3:添付済の同名ファイルを差し替え」および「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」は、生成された仕訳に添付された証憑に関する編集または削除を行うことを示す区分である。
【0031】
前記更新区分が「0:ファイルを新規追加」である場合の添付情報ファイル106aの例を
図9に示し、前記更新区分が「1:添付済のファイルを削除」である場合の添付情報ファイル106aの例を
図10に示し、前記更新区分が「2:添付済ファイルの証憑情報を変更(書類種類~遅延理由のみ変更)」である場合の添付情報ファイル106aの例を
図11に示し、前記更新区分が「3:添付済の同名ファイルを差し替え」である場合の添付情報ファイル106aの例を
図12に示し、前記更新区分が「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」である場合の添付情報ファイル106aの例を
図13に示す。
【0032】
格納先フォルダ106bには、証憑のファイルが格納されている。なお、当該ファイルの形式は、特に制限されない。
【0033】
仕訳明細テーブル106cは、生成された仕訳の情報を管理するためのテーブルである。仕訳明細テーブル106cは、
図21等に示すように、例えば、仕訳の伝票番号と、仕訳を他システムから受け入れたとき等に採番される伝票番号である受入伝票番号と、借方勘定科目と、借方金額と、等を含む。
【0034】
証憑紐づけテーブル106dは、証憑と生成された仕訳とを紐づけるためのテーブルである。証憑紐づけテーブル106dは、
図22等に示すように、例えば、前記仕訳の伝票番号と、システム分類と、証憑を識別するための証憑識別データ(Guid)と、前記制度区分と、等を含む。
【0035】
証憑情報テーブル106eは、前記証憑に関する詳細情報を管理するためのテーブルである。証憑情報テーブル106eは、
図23等に示すように、例えば、前記証憑識別データ(Guid)と、前記証憑のファイル名と、前記書類種類と、前記取引年月日と、前記金額と、前記取引先名と、前記品名と、前記受領日と、前記サイズと、前記遅延理由と、前記制度区分と、削除フラグと、等を含む。
【0036】
証憑イメージテーブル106fは、証憑のファイルそのもの(バイナリデータ等)を管理するためのテーブルである。証憑イメージテーブル106fは、
図23等に示すように、例えば、前記証憑識別データ(Guid)と、証憑のバイナリデータ(バイナリ)と、等を含む。
【0037】
ファイル情報テーブル106gは、ファイルに関する詳細情報を管理するためのテーブルである。ファイル情報テーブル106gは、
図24等に示すように、例えば、前記証憑識別データ(Guid)と、前記仕訳の伝票番号と、前記システム分類と、前記メモと、等を含む。
【0038】
ファイルイメージテーブル106hは、ファイルそのもの(バイナリデータ等)を管理するためのテーブルである。ファイルイメージテーブル106hは、
図24等に示すように、例えば、前記証憑識別データ(Guid)と、ファイルのファイル名と、ファイルのバイナリデータ(バイナリ)と、等を含む。
【0039】
受入情報ワークテーブル106iおよび既存情報ワークテーブル106jの内容の詳細については、以下の[5.処理の具体例]で説明する。
【0040】
制御部102は、証憑添付業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0041】
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブルを生成する仕訳明細生成手段としての仕訳明細生成部102aと、(2)指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得手段(前記添付情報ファイル中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分である場合、指定された格納先フォルダから、指定された添付情報ファイル中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する証憑ファイル取得手段)としての証憑ファイル取得部102bと、(3)前記仕訳明細テーブル中の前記仕訳の伝票番号と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データと、を含む証憑紐づけテーブルを生成する証憑紐づけテーブル生成手段としての証憑紐づけテーブル生成部102cと、(4)前記証憑紐づけテーブル中の前記証憑識別データと、前記指定された添付情報ファイル中の証憑に関する詳細情報と、前記証憑ファイル取得手段で取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する証憑テーブル生成手段としての証憑テーブル生成部102dと、(5)前記更新区分が、生成された仕訳に添付された証憑に関する編集または削除を行うことを示す区分である場合、前記証憑紐づけテーブル生成手段で生成した前記証憑紐づけテーブルから、前記添付情報ファイル中の生成された仕訳の伝票番号と紐づく証憑識別データを取得し、更に、前記証憑テーブル生成手段で生成した前記証憑テーブル中の情報のうち、当該取得した証憑識別データと紐づくものを編集または削除する証憑編集手段としての証憑編集部102eと、を備えている。
【0042】
以下、[2-1]においては、仕訳受入後に証憑を一括添付する場合の処理について説明し、[2-2]においては、一括添付した証憑を編集する場合の処理について説明し、[2-3]においては、仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合の処理について説明する。
【0043】
[2-1.仕訳受入後に証憑を一括添付する場合]
本項目では、仕訳受入後に証憑を一括添付する場合の処理について説明する。なお、当該処理は、以下の[5.処理の具体例]でいうと、[5-1]の(7)における(証憑追加時)および(ファイル追加時)において実行される処理である。
【0044】
証憑ファイル取得部102bは、添付情報ファイル106a(
図25参照)中の前記更新区分が、生成された仕訳に証憑を添付することを示す区分(「0:ファイルを新規追加」の区分)である場合、指定された格納先フォルダ106b(
図25参照)から、指定された添付情報ファイル106a(
図25参照)中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する。
【0045】
[5-1]の(7)における(証憑追加時)の例(
図36参照)でいうと、証憑ファイル取得部102bは、添付情報ファイル106a(
図25参照)中の1行目のレコード(伝票番号「Zaimu100」のレコード)中の前記更新区分が、「0:ファイルを新規追加」の区分であるため、指定された格納先フォルダ106b(
図25参照)から、指定された添付情報ファイル106a(
図25参照)中の前記1行目のレコード(伝票番号「Zaimu100」のレコード)中の証憑のファイル名「ファイルA.pdf」に対応する証憑のファイル「ファイルA.pdf」を取得する。
【0046】
証憑紐づけテーブル生成部102cは、仕訳明細テーブル106c(
図21参照)中の前記仕訳の伝票番号と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データ(Guid)と、を含む証憑紐づけテーブル106dを生成する。
【0047】
[5-1]の(7)における(証憑追加時)の例(
図36参照)でいうと、証憑紐づけテーブル生成部102cは、仕訳明細テーブル106c(
図21参照)中の生成された仕訳の伝票番号「Zaimu100」と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイル「ファイルA.pdf」に対応するGuid「Guid1」と、等を含む証憑紐づけテーブル106dを生成する。
【0048】
証憑テーブル生成部102dは、証憑紐づけテーブル106d中の前記証憑識別データ(Guid)と、前記指定された添付情報ファイル106a中の証憑に関する詳細情報と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する。
【0049】
[5-1]の(7)における(証憑追加時)の例(
図36参照)でいうと、証憑テーブル生成部102dは、証憑紐づけテーブル106d中のGuid「Guid1」と、添付情報ファイル106a(
図25参照)中の1行目のレコード(伝票番号「Zaimu100」のレコード)中の前記書類種類~前記遅延理由と、等を含む証憑情報テーブル106e、および、証憑紐づけテーブル106d中のGuid「Guid1」と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイル「ファイルA.pdf」のバイナリデータと、を含む証憑イメージテーブル106fを生成する。
【0050】
[2-2.一括添付した証憑を編集する場合]
本項目では、一括添付した証憑を編集する場合の処理について説明する。なお、当該処理は、以下の[5.処理の具体例]でいうと、[5-1]の(7)における(証憑削除時)、(証憑情報変更時)、(ファイル削除時)、(ファイル修正時)、(添付済ファイル差替時)および(別の伝票に付替時)において実行される処理である。
【0051】
証憑編集部102eは、前記更新区分が、生成された仕訳に添付された証憑に関する編集または削除を行うことを示す区分(「1:添付済のファイルを削除」、「2:添付済ファイルの証憑情報を変更(書類種類~遅延理由のみ変更)」、「3:添付済の同名ファイルを差し替え」または「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」の区分)である場合、証憑紐づけテーブル生成部102cで生成した証憑紐づけテーブル106d(
図22参照)から、添付情報ファイル106a(
図25参照)中の生成された仕訳の伝票番号と紐づく証憑識別データ(Guid)を取得する。証憑編集部102eは、更に、証憑テーブル生成部102dで生成した証憑テーブル中の情報のうち、当該取得した証憑識別データ(Guid)と紐づくものを編集または削除する。
【0052】
[5-1]の(7)における(証憑削除時)の例(
図37参照)でいうと、証憑編集部102eは、添付情報ファイル106a(
図25参照)中の2行目のレコード(伝票番号「Zaimu200」のレコード)中の前記更新区分が、「1:添付済のファイルを削除」の区分であるため、証憑紐づけテーブル生成部102cで生成した証憑紐づけテーブル106d(
図22参照)から、前記2行目のレコード(伝票番号「Zaimu200」のレコード)中の生成された仕訳の伝票番号「Zaimu200」と紐づくGuid「Guid2」を取得する。証憑編集部102eは、更に、証憑テーブル生成部102dで生成した証憑情報テーブル106e(
図37参照)および証憑イメージテーブル106f(
図37参照)中の情報のうち、当該取得した「Guid2」と紐づく情報である削除フラグを、「False」から「True」に更新する。
【0053】
[2-3.仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合]
本項目では、仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合の処理について説明する。なお、当該処理は、以下の[5.処理の具体例]でいうと、[5-2]の(7)における(証憑追加時)および(ファイル追加時)において実行される処理である。
【0054】
仕訳明細生成部102aは、仕訳の伝票番号を含む仕訳明細テーブル106cを生成する。
【0055】
[5-2]の(7)における(証憑追加時)の例(
図48参照)でいうと、仕訳明細生成部102aは、仕訳の伝票番号「Zaimu001」等を含む仕訳明細テーブル106cを生成する。
【0056】
証憑ファイル取得部102bは、指定された格納先フォルダ106b(
図46参照)から、指定された添付情報ファイル106a(
図46参照)中の証憑のファイル名に対応する証憑のファイルを取得する。
【0057】
[5-2]の(7)における(証憑追加時)の例(
図48参照)でいうと、証憑ファイル取得部102bは、指定された格納先フォルダ106b(
図46参照)から、指定された添付情報ファイル106a(
図46参照)中の1行目のレコード(伝票番号「Uke001」のレコード)中の証憑のファイル名「ファイルA.pdf」に対応する証憑のファイル「ファイルA.pdf」を取得する。
【0058】
証憑紐づけテーブル生成部102cは、仕訳明細テーブル106c(
図48参照)中の前記仕訳の伝票番号と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイルに対応する証憑識別データ(Guid)と、を含む証憑紐づけテーブル106dを生成する。
【0059】
[5-2]の(7)における(証憑追加時)の例(
図48参照)でいうと、証憑紐づけテーブル生成部102cは、仕訳明細テーブル106c(
図48参照)中の前記仕訳の伝票番号「Zaimu001」と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイル「ファイルA.pdf」に対応するGuid「Guid001」と、等を含む証憑紐づけテーブル106dを生成する。
【0060】
証憑テーブル生成部102dは、証憑紐づけテーブル106d中の前記証憑識別データ(Guid)と、前記指定された添付情報ファイル106a中の証憑に関する詳細情報と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイルと、を含む証憑テーブルを生成する。
【0061】
[5-2]の(7)における(証憑追加時)の例(
図48参照)でいうと、証憑テーブル生成部102dは、証憑紐づけテーブル106d中のGuid「Guid001」と、添付情報ファイル106a(
図46参照)中の1行目のレコード(伝票番号「Uke001」のレコード)中の前記書類種類~前記遅延理由と、等を含む証憑情報テーブル106e、および、証憑紐づけテーブル106d中のGuid「Guid001」と、証憑ファイル取得部102bで取得した証憑のファイル「ファイルA.pdf」のバイナリデータと、を含む証憑イメージテーブル106fを生成する。
【0062】
[3.業務フローの概要]
本項目では、従来における業務フローの概要と本実施形態における業務フローの概要を比較して説明する。
【0063】
[3-1.従来における業務フローの概要]
上流の他業務システムから会計ERPに仕訳を連携する場合の従来における業務フローの一例を
図3に示す。上流の業務システムと会計システム(基幹ERP)とで証憑保管の仕組みが異なる場合、
図3の「仕訳に対して添付が必要」の文言で示すように、経理担当者が、仕訳ファイルの受入後に証憑を手動で添付する必要があった。
【0064】
他社の会計ERPシステムから移行してくる場合の従来における業務フローの一例を
図4に示す。会計システムを移行する場合、
図4の「仕訳に対して添付が必要」の文言で示すように、経理担当者が、仕訳の移行とともに、受入した仕訳に対して証憑を手動で添付する必要があった。
【0065】
従来における業務一覧と当該業務に付随するリスク・デメリットとの対応関係をまとめた表を
図6に示す。
図6からわかるように、従来においては簡単にいうと、証憑の添付に手間がかかっていた。
【0066】
[3-2.本実施形態における業務フローの概要]
そこで、本実施形態においては、仕訳ファイルとは別に、一括添付用の添付情報ファイルおよび1フォルダ内の全添付証憑ファイルを事前に用意しておくことで、仕訳受入と同時または仕訳受入後に、仕訳に対する証憑の一括添付を容易にできるようにした。
【0067】
上流の他業務システムから会計ERPに仕訳を連携する場合の本実施形態における業務フローの一例を
図5に示す。
図5の「添付情報ファイル受入」の文言で示すように、本実施形態に係る一括添付機能があることで、本実施形態においては、仕訳に対する証憑の添付に要する手間およびリスクを大幅に軽減することに成功した。
【0068】
本実施形態に係る一括添付機能においては、以下の(1)~(3)に示すような柔軟な対応もできるようにした。
(1)添付タイミングを柔軟に選択できるようにした。すなわち、仕訳受入と同タイミングで添付を行うパターンおよび仕訳受入後に添付のみ行うパターンの両方に対応できるようにした。
(2)「電子取引」、「スキャナ保存」および「その他添付」の制度区分に柔軟に対応できるようにした。これにより、混在データを一括で受入可能となった。なお、「その他添付」の制度区分は、社内管理用添付の区分である。
(3)複数操作(追加、削除、証憑情報のみの変更、同名ファイル差し替えおよび添付先伝票変更)を1回の添付作業に集約できるようにした。
【0069】
本実施形態における業務一覧と当該業務を行うことによる効果との対応関係をまとめた表を
図7に示す。
【0070】
[4.画面および操作のイメージ]
本項目では、本実施形態における画面および操作のイメージについて説明する。
【0071】
(1)仕訳データの受入と同時に証憑を一括添付する場合
担当者は、まず、メニュー画面から
図14に示す仕訳外部データ受入画面を起動し、当該画面において「一括添付」ボタンをクリックする。当該クリックにより、
図15に示すファイル一括添付画面が起動する。
【0072】
担当者は、次に、起動した
図15に示すファイル一括添付画面において、添付情報ファイル106aおよび格納先フォルダ106bを指定した上で、当該画面の右下の「実行」ボタンをクリックする。なお、添付情報ファイル106aとしては、
図16に示す内容のものが予め生成されているものとする。当該クリックにより、
図17に示す仕訳外部データ受入画面に戻る。
【0073】
担当者は、最後に、
図17に示す仕訳外部データ受入画面の右下の「実行」ボタンをクリックする。当該クリックにより、仕訳データの受入と証憑添付が同時に実行され、仕訳データが証憑と紐づいた状態で受入される。
【0074】
(2)仕訳データの受入後に証憑を一括添付する場合(財務に登録済の仕訳データに対して証憑を一括添付する場合)
担当者は、まず、事前作業として、メニュー画面から仕訳外部データ受入画面を起動し、当該画面において「実行」ボタンをクリックすることで、仕訳データを登録する。すなわち、担当者は、仕訳データを先に登録する。
【0075】
担当者は、次に、メニュー画面から
図18に示すファイル一括添付画面を起動し、当該画面において、添付情報ファイル106aおよび格納先フォルダ106bを指定した上で、当該画面の右下の「実行」ボタンをクリックする。なお、添付情報ファイル106aとしては、
図19に示す内容のものが予め生成されているものとする。当該クリックにより、先に登録された仕訳データに対して証憑が事後的に添付される。
【0076】
[5.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。以下、[5-1]においては、仕訳受入後に証憑を一括添付する場合の具体例について説明し、[5-2]においては、仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合の具体例について説明する。
【0077】
[5-1.仕訳受入後に証憑を一括添付する場合の具体例]
本項目では、仕訳受入後に証憑を一括添付する場合(仕訳受入後、後から添付操作を行う場合)の具体例について説明する。
【0078】
(1)前提
本項目[5-1]において主に用いる情報は、
図20に示すように、添付情報ファイル106aおよび格納先フォルダ106bである。また、本項目[5-1]における説明の前提として、
・
図21の仕訳明細テーブル106cに示すように、伝票100-900(受入伝票番号:Uke100-Uke900)の9伝票を既に受入済であるものとし、
・
図22の証憑紐づけテーブル106dに示すように、伝票200および300には「制度ファイル」に該当する証憑(Guid2およびGuid3)が添付されており、伝票500、600、700および800には「その他ファイル」に該当するファイル(Guid5、Guid6、Guid7およびGuid8)が添付されており、
・「制度ファイル」に該当する証憑(Guid2およびGuid3)の情報は、
図23に示す証憑情報テーブル106eおよび証憑イメージテーブル106fに格納されており、
・「その他ファイル」に該当するファイル(Guid5、Guid6、Guid7およびGuid8)の情報は、
図24に示すファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106hに格納されており、
・添付情報ファイル106aおよび格納先フォルダ106bは、
図25に示す内容で設定されている、
ものとする。
【0079】
(2)受入情報ワークテーブル106iの生成
まず、
図26に示すように、
図25に示した添付情報ファイル106aが読み込まれて、添付情報ファイル106a中の前記制度区分がチェックされる。
図26に示すように、前記制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合は、制度要件項目未入力チェックが行われ、これに対して、前記制度区分が「3:その他添付」である場合は、制度要件項目入力不可チェックが行われる。
【0080】
続けて、
図26に示すように、受入時基本チェックとして、入力項目型桁チェック、ファイル存在チェックおよび同一ファイル添付チェックが行われる。以上の処理により、
図26に示すように、添付情報ファイル106aを受入情報ワークテーブル106iに退避させることができる。言い換えると、以上の処理により、添付情報ファイル106aに基づいて、受入情報ワークテーブル106iを生成することができる。
【0081】
生成された受入情報ワークテーブル106iを
図27に示す。受入情報ワークテーブル106iは、添付情報ファイル106aが含む項目に加えて、
図27に示すように、例えば、業務伝票番号と、前記証憑識別データ(Guid)と、前記バイナリデータと、差替前の証憑についての前記証憑識別データ(差替前Guid)と、等を含む。
【0082】
前記業務伝票番号は、添付する既存伝票の既存伝票番号である。前記業務伝票番号の初期値はNULLであり、受入情報ワークテーブル106iの作成後に値が以下のようにして更新される。すなわち、受入情報ワークテーブル106i中で伝票番号として「登録済伝票番号」が指定されている場合には、受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号の値は、添付情報ファイル106a内の「伝票番号」と同値になる。これに対して、受入情報ワークテーブル106i中で伝票番号として「受入伝票番号」が指定されている場合には、受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号の値は、当該受入伝票番号をキーとして特定される。なお、前記業務伝票番号の値の更新については、以下の(3)で詳細に説明する。
【0083】
前記Guidは、システム内でファイルを識別するために使用され、システム内で一意に採番される。受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が、「1:添付済のファイルを削除」、「2:添付済ファイルの証憑情報を変更」または「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」である場合には、以下の(6)で説明するように、当該Guidの値が更新される。
【0084】
前記差替前Guidは、初期値はNULLである。受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が、「3:添付済の同名ファイルを差し替え」である場合には、以下の(6)で説明するように、当該差替前Guidの値が更新される。
【0085】
(3)受入情報ワークテーブル106i中の業務伝票番号の値の更新
次に、受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号の値が、以下のようにして更新される。すなわち、受入情報ワークテーブル106i中の前記伝票種類が
図28に示すように「1:財務伝票番号」である場合には、受入情報ワークテーブル106i中の伝票番号(財務伝票番号)と同じ伝票番号(財務伝票番号)を有する仕訳明細テーブル106c中のレコードが特定され、当該特定されたレコード中の前記伝票番号(財務伝票番号)が受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号となる。つまり、受入情報ワークテーブル106iにおいて、前記伝票番号(財務伝票番号)の値と前記業務伝票番号の値が同じとなる。これに対して、受入情報ワークテーブル106i中の前記伝票種類が「0:受入伝票番号」である場合には、受入情報ワークテーブル106i中の伝票番号(受入伝票番号)と同じ受入伝票番号を有する仕訳明細テーブル106c中のレコードが特定され、当該特定されたレコード中の前記伝票番号(財務伝票番号)が受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号となる。
【0086】
(4)既存情報ワークテーブル106jの生成
次に、受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が「0:ファイルを新規追加」以外の場合は、既存情報ワークテーブル106jが以下のようにして生成される。
【0087】
図29に示すように、(3)で更新された受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が、「1:添付済のファイルを削除」、「2:添付済ファイルの証憑情報を変更」または「3:添付済の同名ファイルを差し替え」である場合には、受入情報ワークテーブル106i中の「前記業務伝票番号」を伝票番号として有する証憑紐づけテーブル106d中のレコードが特定される。これに対して、
図29に示すように、(3)で更新された受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が、「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」である場合には、受入情報ワークテーブル106i中の「前記変更前伝票番号」を伝票番号として有する証憑紐づけテーブル106d中のレコードが特定される。
【0088】
そして、
図29に示すように、証憑紐づけテーブル106dから特定されたレコードが有する前記伝票番号、前記証憑識別データ(Guid)および前記制度区分が既存情報ワークテーブル106jに格納されることにより、既存情報ワークテーブル106jが生成される。なお、既存情報ワークテーブル106j中のファイル名は、以下の(5)の処理で更新される。
【0089】
(5)既存情報ワークテーブル106j中のファイル名の更新
次に、
図30に示すように、証憑情報テーブル106eおよびファイルイメージテーブル106hから、(4)で生成された既存情報ワークテーブル106j中の前記証憑識別データ(Guid)と同じものと紐づくファイル名が特定される。そして、
図30に示すように、当該特定されたファイル名が、既存情報ワークテーブル106jに更新される。
【0090】
続けて、
図31に示すように、添付内容修正チェックとして、既存添付チェック、重複添付チェックおよび制度区分変更チェックが行われる。
【0091】
(6)受入情報ワークテーブル106i中のGuidおよび差替前Guidの更新
次に、受入情報ワークテーブル106i中のGuidおよび差替前Guidが、以下のようにして更新される。
【0092】
図32に示すように、受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が、「1:添付済のファイルを削除」または「2:添付済ファイルの証憑情報を変更」である場合には、受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号および前記ファイル名と同じものを有する既存情報ワークテーブル106j中のレコードが特定される。そして、
図32に示すように、当該特定されたレコードが有するGuid(=該当ファイル添付時に採番されたGuid)が、受入情報ワークテーブル106iのGuidとして更新される。
【0093】
図32に示すように、受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が、「3:添付済の同名ファイルを差し替え」である場合には、受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号および前記ファイル名と同じものを有する既存情報ワークテーブル106j中のレコードが特定される。そして、
図32に示すように、当該特定されたレコードが有するGuid(=該当ファイル添付時に採番されたGuid)が、受入情報ワークテーブル106iの差替前Guidとして更新される。
【0094】
図32に示すように、受入情報ワークテーブル106i中の前記更新区分が、「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」である場合には、受入情報ワークテーブル106i中の前記変更前伝票番号および前記ファイル名と同じものを有する既存情報ワークテーブル106j中のレコードが特定される。そして、
図32に示すように、当該特定されたレコードが有するGuid(=該当ファイル添付時に採番されたGuid)が、受入情報ワークテーブル106iのGuidとして更新される。
【0095】
続けて、
図33に示すように、伝票が修正可能かのチェックとして、伝票存在チェック、最終承認チェックおよび伝票締日チェックが行われる。
【0096】
以上の処理により、
図32に示す受入情報ワークテーブル106iが完成する。
【0097】
(7)証憑の添付または編集
次に、
図34に示すように、(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)中の前記制度区分に応じて、異なるDBが更新される。すなわち、
図34に示すように、前記制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合には、証憑保管DBが主に更新され、これに対して、前記制度区分が「3:その他添付」である場合には、会計DBが更新される。DBの更新の仕方については、(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)中の前記更新区分の値によって処理が分岐する。
【0098】
以下、(7-1)においては、前記制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合の処理について説明し、(7-2)においては、前記制度区分が「3:その他添付」である場合の処理について説明する。
【0099】
(7-1)制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i中の前記制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合、
図35に示すように、仕訳明細テーブル106cおよび証憑紐づけテーブル106dは会計DBに保持され、これに対して、証憑情報テーブル106eおよび証憑イメージテーブル106fは証憑保管DBに保持される。
【0100】
(証憑追加時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO1のレコード(前記制度区分が「1:電子取引」かつ前記更新区分が「0:ファイルを新規追加」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図36に示すように、新たなレコードが生成されて、証憑紐づけテーブル106d、証憑情報テーブル106eおよび証憑イメージテーブル106fに追加される。このパターンは証憑の追加であるため、証憑紐づけテーブル106d中のレコードも新しく生成される点がポイントである。
【0101】
(証憑削除時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO2のレコード(前記制度区分が「2:スキャナ保存」かつ前記更新区分が「1:添付済のファイルを削除」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図37に示すように、証憑紐づけテーブル106d中のレコードは物理削除され、証憑情報テーブル106e中のレコードは論理削除され、一方で、証憑イメージテーブル106f中のレコードは更新されない。このパターンは証憑の削除であるが、「2:スキャナ保存」の制度区分は制度ファイルに該当するため(=制度上、データを完全に削除せず残しておく必要があるため)、証憑情報テーブル106e中のレコードは物理的には削除はされず、論理削除扱いとなる点がポイントである。なお、この論理削除は、
図37の証憑情報テーブル106eにハッチングで示すように、削除フラグが「False」から「True」に更新されることにより行われる。
【0102】
(証憑情報変更時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO3のレコード(前記制度区分が「1:電子取引」かつ前記更新区分が「2:添付済ファイルの証憑情報を変更(書類種類~遅延理由のみ変更)」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図38に示すように、証憑情報テーブル106e中のレコードのハッチングで示す箇所(書類種類~遅延理由)が更新され、一方で、証憑紐づけテーブル106d中のレコードおよび証憑イメージテーブル106f中のレコードは更新されない。このパターンは証憑情報の変更であるため、証憑情報テーブル106eのみ更新される点がポイントである。
【0103】
(7-2)制度区分が「3:その他添付」である場合
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i中の前記制度区分が「3:その他添付」である場合、
図39に示すように、仕訳明細テーブル106c、証憑紐づけテーブル106d、ファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106hのすべてが、会計DBに保持される。
【0104】
(ファイル追加時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO4のレコード(前記制度区分が「3:その他添付」かつ前記更新区分が「0:ファイルを新規追加」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図40に示すように、新たなレコードが生成されて、証憑紐づけテーブル106d、ファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106hに追加される。このパターンはファイルの追加であるため、証憑紐づけテーブル106d中のレコードが新しく生成される点がポイントである。
【0105】
(ファイル削除時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO5のレコード(前記制度区分が「3:その他添付」かつ前記更新区分が「1:添付済のファイルを削除」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図41に示すように、証憑紐づけテーブル106d、ファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106h中のレコードが物理削除される。このパターンはファイルの削除であり、「3:その他添付」の制度区分は制度ファイルに該当しないため(=データは社内管理用に過ぎないため完全に削除しても問題ないため)、レコードが物理削除される点がポイントである。
【0106】
(ファイル修正時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO6のレコード(前記制度区分が「3:その他添付」かつ前記更新区分が「2:添付済ファイルの証憑情報を変更(書類種類~遅延理由のみ変更)」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図42に示すように、証憑紐づけテーブル106d中のレコードよびファイルイメージテーブル106h中のレコードは更新されず、一方で、ファイル情報テーブル106g中のレコードのメモのみ更新される。このパターンはファイル情報の修正であるため、ファイル情報テーブル106gのみ更新される点がポイントである。
【0107】
(添付済ファイル差替時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO7のレコード(前記制度区分が「3:その他添付」かつ前記更新区分が「3:添付済の同名ファイルを差し替え」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図43に示すように、証憑紐づけテーブル106d、ファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106h中の元々添付されていた「ファイルG.pdf」に関するレコードは削除され、一方で、証憑紐づけテーブル106d、ファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106hに、新しく添付される「ファイルG.pdf」に関するレコードが追加される。このパターンは添付済ファイルの差替であるため、削除されたレコード中のファイルと追加されたレコード中のファイルとで、ファイル名は同じであるもののファイルの内容は異なる点がポイントである(
図25も参照)。
【0108】
(別の伝票に付替時)
(6)で生成された受入情報ワークテーブル106i(
図32参照)のNO8のレコード(前記制度区分が「3:その他添付」かつ前記更新区分が「4:添付済ファイルを別の伝票に付け替え」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図44に示すように、証憑紐づけテーブル106dおよびファイル情報テーブル106g中の元々添付されていた「Zaimu800」および「ファイルH.pdf」に関するレコードは削除され、一方で、証憑紐づけテーブル106dおよびファイル情報テーブル106gに、「Zaimu900」および「ファイルH.pdf」に関するレコードが追加される。なお、
図44に示すように、ファイルイメージテーブル106hは更新されない。このパターンは別の伝票への付替であるため、同じ内容のファイルが、「Zaimu800」の伝票から「Zaimu900」の伝票へと付け替えられる点がポイントである。
【0109】
[5-2.仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合の具体例]
本項目では、仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合(仕訳受入と同時に添付操作を行う場合)の具体例について説明する。
【0110】
(1)前提
本項目[5-2]において主に用いる情報は、
図45に示すように、添付情報ファイル106a、格納先フォルダ106bおよび仕訳明細テーブル106cである。また、本項目[5-2]における説明の前提として、添付情報ファイル106aおよび格納先フォルダ106bは、
図46に示す内容で設定されているものとする。
【0111】
(2)から(6)まで
本項目[5-2]において、「(2)受入情報ワークテーブル106iの生成」から「(6)受入情報ワークテーブル106i中のGuidおよび差替前Guidの更新」までの処理は、[5-1]で述べた処理と同様である。
【0112】
ただし、本項目[5-2]のように仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合には、仕訳明細テーブル106c中の伝票番号(財務伝票番号)が採番された後に、受入情報ワークテーブル106i中の業務伝票番号が更新される。具体的には、本項目[5-2]のように仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合には、添付情報ファイル106a中の「伝票番号」の列には受入伝票番号が設定されており、前記伝票種類が「0:受入伝票番号」であるため、受入情報ワークテーブル106i中の伝票番号(受入伝票番号)と同じ受入伝票番号を有する仕訳明細テーブル106c中のレコードが特定され、当該特定されたレコード中の前記伝票番号(財務伝票番号)が受入情報ワークテーブル106i中の前記業務伝票番号となる。
【0113】
以上の処理により、
図47に示す受入情報ワークテーブル106iが完成する。
【0114】
(7)証憑の添付
次に、生成された受入情報ワークテーブル106i(
図47参照)中の前記制度区分に応じて、異なるDBが更新される。すなわち、前記制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合には、証憑保管DBが主に更新され、これに対して、前記制度区分が「3:その他添付」である場合には、会計DBが更新される。なお、本項目[5-2]のように仕訳受入と同時に証憑の添付を行う場合には、前記更新区分としては「0:ファイルを新規追加」しかとりえないため、前記制度区分による処理分岐のみが行われる。
【0115】
以下、(7-1)においては、前記制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合の処理について説明し、(7-2)においては、前記制度区分が「3:その他添付」である場合の処理について説明する。
【0116】
(7-1)制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合
生成された受入情報ワークテーブル106i中の前記制度区分が「1:電子取引」または「2:スキャナ保存」である場合、
図35で示したように、仕訳明細テーブル106cおよび証憑紐づけテーブル106dは会計DBに保持され、これに対して、証憑情報テーブル106eおよび証憑イメージテーブル106fは証憑保管DBに保持される。
【0117】
(証憑追加時)
生成された受入情報ワークテーブル106i(
図47参照)のNO1のレコード(前記制度区分が「1:電子取引」かつ前記更新区分が「0:ファイルを新規追加」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図48に示すように、新たなレコードが生成されて、仕訳明細テーブル106c、証憑紐づけテーブル106d、証憑情報テーブル106eおよび証憑イメージテーブル106fに追加される。このパターンは証憑の追加であるため、証憑紐づけテーブル106d中のレコードも新しく生成される点がポイントである。また、本項目[5-2]のように仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合には、添付操作の時点では仕訳が未生成の状態であるため、仕訳明細テーブル106c中のレコードが新しく生成される点もポイントである。
【0118】
(7-2)制度区分が「3:その他添付」である場合
生成された受入情報ワークテーブル106i中の前記制度区分が「3:その他添付」である場合、
図39で示したように、仕訳明細テーブル106c、証憑紐づけテーブル106d、ファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106hのすべてが、会計DBに保持される。
(ファイル追加時)
生成された受入情報ワークテーブル106i(
図47参照)のNO2のレコード(前記制度区分が「3:その他添付」かつ前記更新区分が「0:ファイルを新規追加」のレコード)で特定されるパターンにおいては、
図49に示すように、新たなレコードが生成されて、仕訳明細テーブル106c、証憑紐づけテーブル106d、ファイル情報テーブル106gおよびファイルイメージテーブル106hに追加される。このパターンはファイルの追加であるため、証憑紐づけテーブル106d中のレコードも新しく生成される点がポイントである。また、本項目[5-2]のように仕訳受入と同時にファイルを一括添付する場合には、添付操作の時点では仕訳が未生成の状態であるため、仕訳明細テーブル106c中のレコードが新しく生成される点もポイントである。
【0119】
[6.本実施形態のまとめ]
以上説明してきたように、本実施形態に係る証憑添付業務支援装置100によれば、仕訳に証憑を添付する業務を支援することができる。具体的には、経理担当者等が予め添付情報ファイル106aおよび添付対象となる証憑のファイルさえ用意しておけば、仕訳に対する証憑の添付作業を行う経理担当者は、何も意識することなく、当該添付作業を行うことができる。これにより、例えば、前記添付作業に要していた時間およびコストを削減し、また、添付ミスの発生も防ぐことができる。
【0120】
また、本実施形態に係る証憑添付業務支援装置100によれば、生成された仕訳に証憑を添付する業務を支援することもできるし、仕訳を生成する際に当該仕訳に証憑を添付する業務を支援することもできる。つまり、本実施形態に係る証憑添付業務支援装置100は、[5-1]で説明した仕訳受入後に証憑を一括添付する場合および[5-2]で説明した仕訳受入と同時に証憑を一括添付する場合の両方に対応している。
【0121】
[7.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0122】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0123】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0124】
[8.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0125】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0126】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0127】
また、証憑添付業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0128】
例えば、証憑添付業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて証憑添付業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0129】
また、このコンピュータプログラムは、証憑添付業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0130】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0131】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0132】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0133】
また、証憑添付業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、証憑添付業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0134】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0135】
本発明は、証憑の管理が必要となるあらゆる業界および業種において有用であるが、特に、大量の証憑の管理が必要となる大手企業においては極めて有用である。
【符号の説明】
【0136】
100 証憑添付業務支援装置
102 制御部
102a 仕訳明細生成部
102b 証憑ファイル取得部
102c 証憑紐づけテーブル生成部
102d 証憑テーブル生成部
102e 証憑編集部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 添付情報ファイル
106b 格納先フォルダ
106c 仕訳明細テーブル
106d 証憑紐づけテーブル
106e 証憑情報テーブル
106f 証憑イメージテーブル
106g ファイル情報テーブル
106h ファイルイメージテーブル
106i 受入情報ワークテーブル
106j 既存情報ワークテーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク