IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リモハブの特許一覧

特開2024-127145情報処理端末、医療者用端末、情報処理システム、情報処理端末プログラム、医療者用端末プログラム、および、情報処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127145
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】情報処理端末、医療者用端末、情報処理システム、情報処理端末プログラム、医療者用端末プログラム、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20240912BHJP
【FI】
G16H10/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036093
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】517431735
【氏名又は名称】株式会社リモハブ
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 達典
(72)【発明者】
【氏名】熊本 真由美
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA22
(57)【要約】
【課題】医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達する。
【解決手段】患者用端末8からリハビリ状態情報を取得する情報取得部1201と、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づき、表示用情報を生成して医療者用端末3に出力する第1の表示用情報出力部1205と、患者用端末8から通話要求を受け付ける通話要求受付部1204と、通話要求受付部1204により通話要求が受け付けられた場合、通話アイコン表示用情報を生成して医療者用端末3に出力する第2の表示用情報出力部1206と、複数の患者のうち1以上の患者が緊急状態であるかを判定する緊急状態判定部1207と、緊急状態判定部1207により患者が緊急状態であると判定された場合、表示変更用情報を生成して医療者用端末3に出力する変更用情報出力部1208とを備えた。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれが用いる患者用端末から、前記患者のリハビリテーション実行時の状態を示すリハビリ状態情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記リハビリ状態情報に基づき、複数の前記患者のそれぞれに関する患者情報を医療者が用いる医療者用端末に表示させるための表示用情報を生成し、生成した前記表示用情報を前記医療者用端末に出力する第1の表示用情報出力部と、
前記患者用端末から通話要求を受け付ける通話要求受付部と、
前記通話要求受付部により前記通話要求が受け付けられた場合、前記通話要求が発生していることを示す通話アイコンを前記通話要求が受け付けられた順に並べて前記医療者用端末に表示させるための通話アイコン表示用情報を生成し、生成した前記通話アイコン表示用情報を前記医療者用端末に出力する第2の表示用情報出力部と、
複数の前記患者のうち1以上の前記患者が緊急状態であるかを判定する緊急状態判定部と、
前記緊急状態判定部により前記患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す前記通話アイコンの表示態様を、当該通話アイコンと他の前記通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための表示変更用情報を生成し、生成した前記表示変更用情報を前記医療者用端末に出力する変更用情報出力部と
を備えたことを特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
前記緊急状態判定部は、前記情報取得部により取得された前記リハビリ状態情報に基づいて前記患者に緊急状態に相当する異常が生じていると判定した場合、当該患者が緊急状態であると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記情報取得部は、前記リハビリ状態情報として、前記患者のリハビリテーション実行時の心電図波形データを取得し、
前記緊急状態判定部は、前記緊急状態に相当する異常として、高度徐脈、心室頻拍、心室細動、または、心停止が生じているかを判定する
ことを特徴とする請求項2記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記通話要求受付部は、前記患者用端末からの前記通話要求として、通常通話要求および緊急通話要求を受け付けるものであり、
前記緊急状態判定部は、前記通話要求受付部により前記緊急通話要求が受け付けられた場合、前記緊急通話要求を送信した前記患者用端末を用いる前記患者が緊急状態であると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項5】
前記緊急状態判定部は、前記情報取得部により取得された前記リハビリ状態情報に基づいて患者に異常が生じていると判定し、且つ、前記通話要求受付部により当該患者が用いる前記患者用端末から前記通話要求が受け付けられた場合、前記通話要求を送信した前記患者用端末を用いる前記患者が緊急状態であると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項6】
前記緊急状態判定部は、前記患者が緊急状態であると判定した場合、さらに、前記情報取得部により取得された前記リハビリ状態情報および前記通話要求受付部により受け付けられた前記患者用端末からの前記通話要求の種類のうちの少なくとも一方に基づいて緊急状態の緊急度を判定する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項7】
前記変更用情報出力部は、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す前記通話アイコンの色および形状のうちの少なくとも一方を、他の前記通話アイコンの色とは異なるものに変更するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項8】
前記変更用情報出力部は、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す前記通話アイコンを、並べて表示された前記通話アイコンの先頭に配置するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項9】
前記変更用情報出力部は、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す前記通話アイコンの色および形状のうちの少なくとも一方を、他の前記通話アイコンの色とは異なるものに変更し、且つ、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す前記通話アイコンを並べて表示された前記通話アイコンの先頭に配置するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項10】
前記変更用情報出力部は、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す前記通話アイコンの大きさを、他の前記通話アイコンの大きさよりも大きく変更するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項11】
前記変更用情報出力部は、前記緊急状態判定部により前記患者が緊急状態であると判定された場合、前記医療者用端末に対し、アラーム音の出力を指示する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項12】
前記変更用情報出力部は、前記緊急状態判定部により複数の前記患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された複数の前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す複数の前記通話アイコンを、並べて表示された他の前記通話アイコンよりも前であって、且つ、緊急状態の前記緊急度が高い方から順に並べて配置するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項6記載の情報処理端末。
【請求項13】
前記変更用情報出力部は、前記医療者用端末に表示させる、緊急状態であると判定された前記患者に関する前記患者情報を囲う枠内の背景色を、他の前記患者に関する前記患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色に変更するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項14】
前記第1の表示用情報出力部は、複数の前記患者のそれぞれに関する患者情報を並べて表示させるための表示用情報を生成し、
前記変更用情報出力部は、緊急状態であると判定された前記患者に関する前記患者情報を、並べて表示された他の前記患者に関する前記患者情報よりも前に並べて配置するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項15】
前記第1の表示用情報出力部は、複数の前記患者のそれぞれに関する患者情報を並べて表示させるための表示用情報を生成し、
前記変更用情報出力部は、前記緊急状態判定部により複数の前記患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された前記患者に関する前記患者情報を、並べて表示された他の前記患者に関する前記患者情報よりも前であって、且つ、緊急状態の前記緊急度が高い方から順に並べて配置するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項6記載の情報処理端末。
【請求項16】
前記変更用情報出力部は、前記緊急状態判定部により複数の前記患者が緊急状態であると判定された場合、前記医療者用端末に表示させる、緊急状態であると判定された前記患者に関する前記患者情報を囲う枠内の背景色を、他の前記患者に関する前記患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色であって、且つ、緊急状態の前記緊急度ごとに異なる背景色に変更するための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項6記載の情報処理端末。
【請求項17】
前記通話要求受付部により前記通話要求が受け付けられた場合、当該通話要求を送信した前記患者用端末と前記医療者用端末との間での通話制御を行う通話制御部を備え、
前記変更用情報出力部は、前記通話制御部が前記患者用端末と前記医療者用端末との間での通話制御を行っている状態において、当該患者用端末とは別の前記患者用端末であって緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から前記通話要求が受け付けられた場合、当該通話制御を緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末と前記医療者用端末との間での通話制御に切り替えるかを選択するための画面を前記医療者用端末に表示させるための前記表示変更用情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項18】
医療者が用いる医療者用端末であって、
情報処理端末から、リハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれに関する患者情報を表示させるための表示用情報を取得する第1の表示用情報取得部と、
前記情報処理端末から、前記患者が用いる患者用端末による通話要求が発生していることを示す通話アイコンを前記通話要求が受け付けられた順に並べて表示させるための通話アイコン表示用情報を取得する第2の表示用情報取得部と、
前記情報処理端末から、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末による前記通話要求を示す前記通話アイコンの表示態様を当該通話アイコンと他の前記通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための表示変更用情報を取得する表示変更用情報取得部と、
前記第1の表示用情報取得部により取得された前記表示用情報に基づいて前記患者情報を表示部に表示させ、前記第2の表示用情報取得部により取得された前記通話アイコン表示用情報に基づいて前記通話アイコンを並べて表示させ、且つ、前記表示変更用情報取得部により取得された前記表示変更用情報に基づいて緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末による前記通話要求を示す前記通話アイコンの表示態様を決定し、決定した表示態様に基づいて、当該通話アイコンの表示態様を変更して前記表示部に表示させる表示制御部と
を備えたことを特徴とする医療者用端末。
【請求項19】
請求項1から請求項17のうちのいずれか1項に記載の情報処理端末と、
請求項17に記載の医療者用端末と
を備えた情報処理システム。
【請求項20】
コンピュータを請求項1から請求項17のうちのいずれか1項に記載の情報処理端末として機能させるための情報処理端末プログラム。
【請求項21】
コンピュータを請求項18に記載の端末として機能させるための医療者用端末プログラム。
【請求項22】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
情報取得部が、リハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれが用いる患者用端末から、前記患者のリハビリテーション実行時の状態を示すリハビリ状態情報を取得するステップと、
第1の表示用情報出力部が、前記情報取得部により取得された前記リハビリ状態情報に基づき、複数の前記患者のそれぞれに関する患者情報を医療者が用いる医療者用端末に表示させるための表示用情報を生成し、生成した前記表示用情報を前記医療者用端末に出力するステップと、
通話要求受付部が、前記患者用端末から通話要求を受け付けるステップと、
第2の表示用情報出力部が、前記通話要求受付部により前記通話要求が受け付けられた場合、前記通話要求が発生していることを示す通話アイコンを前記通話要求が受け付けられた順に並べて前記医療者用端末に表示させるための通話アイコン表示用情報を生成し、生成した前記通話アイコン表示用情報を前記医療者用端末に出力するステップと、
緊急状態判定部が、複数の前記患者のうち1以上の前記患者が緊急状態であるかを判定するステップと、
変更用情報出力部が、前記緊急状態判定部により前記患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された前記患者が用いる前記患者用端末から受け付けられた前記通話要求を示す前記通話アイコンの表示態様を、当該通話アイコンと他の前記通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための表示変更用情報を生成し、生成した前記表示変更用情報を前記医療者用端末に出力するステップと
を備えたことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理端末、医療者用端末、情報処理システム、情報処理端末プログラム、医療者用端末プログラム、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通院によるリハビリテーション(以下、「リハビリテーション」を単に「リハビリ」ともいう。)は、日々の仕事、通院距離または通院手段の問題などから、患者への負担が大きく、継続率が高くないという状況を背景として、いわゆる遠隔リハビリが提案されている。例えば特許文献1には、在宅リハビリ中の患者の状況を医師等の専門スタッフがリアルタイムで監視するための、リハビリテーションシステムが開示されている。このリハビリテーションシステムは、在宅リハビリ中の患者の心臓の状態に異常があると判断すると、緊急対応機関に対して警報を通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-129630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遠隔リハビリ中の患者を監視する医師等の専門スタッフ(以下「医療者」という。)は、複数の患者のリハビリ状態を監視している場合がある。このような場合でも、医療者は、いずれかの患者に緊急状態が発生した場合には、複数の患者のうち、緊急状態にある患者を至急認識して対応する必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示されたような従来のシステムでは、医療者が複数の患者の状態を監視している場合に患者に発生し得る緊急状態のことが考慮されておらず、複数の患者のうちの緊急状態にある患者を、当該医療者が的確に認識できないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、医療者が複数の患者の遠隔リハビリ中の状態を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる情報処理端末を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理端末は、リハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれが用いる患者用端末から、患者のリハビリテーション実行時の状態を示すリハビリ状態情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得されたリハビリ状態情報に基づき、複数の患者のそれぞれに関する患者情報を医療者が用いる医療者用端末に表示させるための表示用情報を生成し、生成した表示用情報を医療者用端末に出力する第1の表示用情報出力部と、患者用端末から通話要求を受け付ける通話要求受付部と、通話要求受付部により通話要求が受け付けられた場合、通話要求が発生していることを示す通話アイコンを通話要求が受け付けられた順に並べて医療者用端末に表示させるための通話アイコン表示用情報を生成し、生成した通話アイコン表示用情報を医療者用端末に出力する第2の表示用情報出力部と、複数の患者のうち1以上の患者が緊急状態であるかを判定する緊急状態判定部と、緊急状態判定部により患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの表示態様を、当該通話アイコンと他の通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための表示変更用情報を生成し、生成した表示変更用情報を医療者用端末に出力する変更用情報出力部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、上記のように構成したので、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る遠隔リハビリテーションシステムの構成例を示す図である。
図2】実施の形態1に係る情報処理端末が備える演算部の構成例を示す図である。
図3】実施の形態1に係る患者用端末が備える演算部の構成例を示す図である。
図4】実施の形態1に係る医療者用端末が備える演算部の構成例を示す図である。
図5】実施の形態1に係る情報処理端末、患者用端末、または、医療者用端末のハードウェア構成例を示す図である。
図6】実施の形態1に係る情報処理端末による患者用端末に対する基本の動作例を示すフローチャートである。
図7】実施の形態1に係る患者用端末により生成されるレジスタンス運動画面の一例を示す図である。
図8】実施の形態1に係る患者用端末により表示されるバイク運動画面の一例を示す図である。
図9】実施の形態1に係る情報処理端末による医療者用端末に対する基本の動作例を示すフローチャートである。
図10】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の一例を示す図である。
図11】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の一例を示す図である。
図12】実施の形態1に係る医療者用端末により生成される患者情報の一例を示す図である。
図13】実施の形態1に係る医療者用端末により表示される通話画面の一例を示す図である。
図14】実施の形態1に係る情報処理端末による患者用端末からの通話要求に関する動作例を示すフローチャートである。
図15】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の一例であって、1つの患者用端末から通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面を示す図である。
図16】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の一例であって、複数の患者用端末から通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面を示す図である。
図17】実施の形態1に係る情報処理端末による患者の緊急状態の判定に関する動作例を示すフローチャートである。
図18】実施の形態1における緊急状態判定部による心室頻拍に対する緊急状態の判定例を説明するための図である。
図19】実施の形態1における緊急状態判定部による緊急度の判定例を示す図である。
図20】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の一例であって、1つの患者用端末から緊急通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面を示す図である。
図21】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の一例であって、複数の患者用端末から通常通話要求が送信され、且つ、当該複数の患者用端末とは別の患者用端末から緊急通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面を示す図である。
図22】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の別の一例であって、複数の患者用端末から通常通話要求が送信され、且つ、当該複数の患者用端末とは別の患者用端末から緊急通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面を示す図である。
図23】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の一例であって、患者が緊急状態である場合でのリハビリテーション画面を示す図である。
図24】実施の形態1に係る医療者用端末により表示されるリハビリテーション画面の別の一例であって、患者が緊急状態である場合でのリハビリテーション画面を示す図である。
図25】実施の形態1に係る医療者用端末により表示される患者用端末との通話画面の一例であって、当該患者用端末とは別の患者用端末から緊急通話要求が送信された場合での通話画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
遠隔リハビリテーションシステムでは、図1に示すように、情報処理端末1、患者用システム2、および、医療者用端末3が、ネットワーク4を介して接続されている。なお、図1では、患者用システム2を1つのみ示しているが、ネットワーク4には、複数の患者用システム2が接続され得る。また、図1では、医療者用端末3を1つのみ示しているが、ネットワーク4には、複数の医療者用端末3が接続され得る。
なお、以下では、ネットワーク4に複数の患者用システム2が接続される場合を例に説明を行う。また、1つの医療者用端末3は、後述のとおり、複数の患者の患者情報を表示する機能を有しているところ、監視中の患者が1人であれば当該患者の患者情報のみを表示する状況もあり得るが、以下では、特に、監視中の患者が複数人であって複数の患者情報を同時に表示する場合を例に説明を行う。
ネットワーク4としては、既存の電気通信回線が利用できる。ネットワーク4は、例えばインターネットである。
【0010】
また、以下では、遠隔リハビリテーションシステムが、心疾患に対するリハビリテーションを支援するシステムである場合を例に説明を行うが、リハビリテーションの対象となる疾患の種類は、これに限らない。すなわち、遠隔リハビリテーションシステムは、心疾患以外の疾患に対するリハビリテーションを支援するシステム、例えば、脳卒中または癌等の疾患に対するリハビリテーションを支援するシステムであってもよい。
【0011】
また、以下では、患者用端末8を用いる患者が実行するリハビリテーションがレジスタンス運動およびバイク運動である場合を示すが、患者が実行するリハビリテーションはこれに限らず、レジスタンス運動のみまたはバイク運動のみであってもよいし、その他の運動であってもよい。
【0012】
また、図1では、情報処理端末1が医療者用端末3とは別に構成されている場合を示している。しかしながら、これに限らず、情報処理端末1は、医療者用端末3を含む構成であってもよい。
【0013】
情報処理端末1は、図1に示すように、通信部11、演算部12、および、記憶部13を備えている。
なお、情報処理端末1は、物理的に1台の端末で構成されていてもよく、複数台の端末で構成されていてもよい。
【0014】
通信部11は、ネットワーク4を介して、患者用システム2が有する患者用端末8、および、医療者用端末3と通信を行う。
【0015】
演算部12は、情報処理端末1の全体動作を制御する。演算部12は、情報処理端末アプリケーションを実行することにより、各種の機能を実現する。
【0016】
記憶部13は、情報処理端末アプリケーションを記憶し、演算部12の演算処理に用いるデータを記憶する。また、ネットワーク4を介して患者用端末8に各種機能を提供するために、情報処理端末1が患者用端末アプリケーションを実行する場合、記憶部13には患者用端末アプリケーションも記憶される。また、ネットワーク4を介して医療者用端末3に各種機能を提供するために、情報処理端末1が医療者用端末アプリケーションを実行する場合、記憶部13には医療者用端末アプリケーションも記憶される。
なお、記憶部13は、情報処理端末1からアクセス可能であればよく、情報処理端末1の外部に備えられていてもよい。
【0017】
演算部12は、図2に示すように、情報取得部1201、取得要求受付部1202、出力要求受付部1203、通話要求受付部1204、第1の表示用情報出力部1205、第2の表示用情報出力部1206、緊急状態判定部1207、変更用情報出力部1208、負荷制御部1209、および、通話制御部1210を備えている。演算部12が、情報処理端末アプリケーションを実行することにより、情報取得部1201、取得要求受付部1202、出力要求受付部1203、通話要求受付部1204、第1の表示用情報出力部1205、第2の表示用情報出力部1206、緊急状態判定部1207、変更用情報出力部1208、負荷制御部1209、および、通話制御部1210の各機能が実現される。
情報処理端末アプリケーションは、患者用端末8または医療者用端末3からの各種要求等を随時取得できるように、常時起動している。
【0018】
情報取得部1201は、患者用端末8からリハビリ状態情報を取得する。リハビリ状態情報は、患者用端末8を用いる患者のリハビリテーション実行時の状態を示す情報である。このリハビリ状態情報としては、例えば、心電図波形データ、心拍数、バイク運動時の呼吸のきつさ、バイク運動時の運動のきつさ、患者用システム2が有するバイク6におけるペダルの回転数、および、血圧が挙げられる。
【0019】
取得要求受付部1202は、患者用端末8から、患者用端末8で患者用画面を表示するための表示用情報の取得要求を受け付ける。
また、取得要求受付部1202は、医療者用端末3から、医療者用端末3で医療者用画面を表示するための表示用情報の取得要求を受け付ける。
【0020】
出力要求受付部1203は、医療者用端末3から、患者用端末8への負荷制御情報の出力要求を受け付ける。負荷制御情報は、患者がバイク運動時に用いるバイク6におけるペダルの負荷および当該ペダルを漕ぐ時間を患者用端末8に制御させるための情報である。なお、負荷制御情報の出力要求には、ペダルの目標負荷を示す情報、および、ペダルを漕ぐ目標時間を示す情報も含まれる。
【0021】
通話要求受付部1204は、患者用端末8から通話要求を受け付ける。患者用端末8からの通話要求としては、通常通話要求および緊急通話要求が挙げられる。通常通話要求は、緊急ではない通常の通話要求である。緊急通話要求は、緊急の通話要求である。
また、通話要求受付部1204は、医療者用端末3から通話要求を受け付ける。医療者用端末3からの通話要求としては、通常通話要求が挙げられる。通常通話要求は、緊急ではない通常の通話要求である。
【0022】
第1の表示用情報出力部1205は、取得要求受付部1202により患者用端末8からの表示用情報の取得要求が受けられた場合、当該表示用情報を当該患者用端末8に出力する。
また、第1の表示用情報出力部1205は、取得要求受付部1202により医療者用端末3からの表示用情報の取得要求が受けられた場合、当該表示用情報を当該医療者用端末3に出力する。
【0023】
また、第1の表示用情報出力部1205は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づいてリハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれに関する患者情報を表示させるための表示用情報を生成し、生成した表示用情報を医療者用端末3に出力する。
【0024】
また、この際、第1の表示用情報出力部1205は、複数の患者のそれぞれに関する患者情報を並べて表示させるための表示用情報も生成し、生成した表示用情報を医療者用端末3に出力してもよい。
【0025】
第2の表示用情報出力部1206は、通話要求受付部1204により患者用端末8からの通話要求が受け付けられた場合、通話アイコン表示用情報を生成し、生成した通話アイコン表示用情報を医療者用端末3に出力する。通話アイコン表示用情報は、患者用端末8により通話要求が発生していることを示す通話アイコンを通話要求が受け付けられた順に並べて表示させるための情報である。
【0026】
緊急状態判定部1207は、複数の患者のうち1以上の患者が緊急状態であるかを判定する。
【0027】
例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づいて患者に緊急状態に相当する異常が生じていると判定した場合、当該患者が緊急状態であると判定してもよい。
この際、例えば、緊急状態判定部1207は、緊急状態に相当する異常として、高度な徐脈、心室頻拍、心室細動、または、心停止が生じているかを判定してもよい。また、例えば、緊急状態判定部1207は、緊急状態に相当する異常として、血圧または脈拍数の急激な変化もしくは自覚症状(胸痛、腹痛、背部痛、強い関節痛または筋肉痛、てんかん発作、意識消失、あるいは、血圧低下等)が生じているか、または、心電図波形データ上、Q波のない誘導に1mm以上のST上昇を認めるか(aVR、aVLおよびV1誘導以外)を判定してもよい。
【0028】
例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報のうちの心電図波形データに基づいて、当該心電図波形データに対してパターン認識を行うことで、患者に緊急状態に相当する異常が生じているかを判定してもよい。
また、例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報のうちのバイク運動時のバイク6におけるペダルの回転数から、当該回転数が所定の閾値以下であるかを判定することで、患者に緊急状態に相当する異常が生じているかを判定してもよい。
【0029】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報のうちの心電図波形データおよびペダルの回転数以外の情報、例えば、血圧、呼吸のきつさ、または、運動のきつさに基づいて、患者に緊急状態に相当する異常が生じているかを判定してもよい。
【0030】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、通話要求受付部1204により患者用端末8からの緊急通話要求が受け付けられた場合、当該患者用端末8を用いる患者が緊急状態であると判定してもよい。
【0031】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づいて患者に異常が生じていると判定し、且つ、通話要求受付部1204により当該患者が用いる患者用端末8からの通話要求が受け付けられた場合、当該患者が緊急状態であると判定してもよい。
【0032】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、患者が緊急状態であると判定した場合、さらに、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報および通話要求受付部1204により受け付けられた患者用端末8からの通話要求の種類のうちの少なくとも一方に基づいて緊急状態の緊急度を判定してもよい。
【0033】
変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により患者が緊急状態であると判定された場合、表示変更用情報を生成し、生成した表示変更用情報を医療者用端末3に出力する。表示変更用情報は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8による通話要求を示す通話アイコンの表示態様を、当該通話アイコンと他の通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための情報である。
この際、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207から緊急状態であると判定された患者を特定する情報を取得し、当該緊急状態であると判定された患者を特定する情報を含む表示変更用情報を生成する。また、緊急状態判定部1207が緊急度も判定する場合には、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207から緊急状態であると判定された患者を特定する情報および緊急度を示す情報を取得し、当該緊急状態であると判定された患者を特定する情報および緊急度を示す情報を含む表示変更用情報を生成する。また、表示変更用情報には、上記に加え、具体的な変更後の表示態様を示す情報が含まれていてもよい。
【0034】
この際、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの色を、他の通話アイコンの色とは異なる色に変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0035】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンを、並べて表示された通話アイコンの先頭に配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0036】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの色を、他の通話アイコンの色とは異なる色に変更し、且つ、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けた通話要求を示す通話アイコンを並べて表示された通話アイコンの先頭に配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0037】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの大きさを、他の通話アイコンの大きさよりも大きく変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0038】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定され且つ緊急状態の緊急度が判定された場合、緊急状態であると判定された複数の患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す複数の通話アイコンを、並べて表示された他の通話アイコンよりも前であって、且つ、緊急状態の緊急度が高い方から順に並べて配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0039】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、医療者用端末3に表示させる、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色を、他の患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色に変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0040】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を、並べて表示された他の患者に関する患者情報よりも前に並べて配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0041】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定され且つ緊急状態の緊急度が判定された場合、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を、並べて表示された他の患者に関する患者情報よりも前であって、且つ、緊急状態の緊急度が高い方から順に並べて配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0042】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定され且つ緊急状態の緊急度が判定された場合、医療者用端末3に表示させる、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色を、他の患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色であって、且つ、緊急状態の緊急度ごとに異なる背景色に変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0043】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、通話制御部1210が患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御を行っている状態において、当該患者用端末8とは別の患者用端末8であって緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から通話要求が受け付けられた場合、当該通話制御を緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御に切り替えるかを選択するための画面を医療者用端末3に表示させるための表示変更用情報を生成してもよい。
【0044】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、表示変更用情報の出力に加え、緊急状態判定部1207により患者が緊急状態であると判定された場合、アラーム音の出力の指示を医療者用端末3に対して行ってもよい。
【0045】
負荷制御部1209は、出力要求受付部1203により負荷制御情報の出力要求が受け付けられた場合、当該出力要求に基づいて負荷制御情報を生成し、生成した負荷制御情報を患者用端末8に出力する。この際、負荷制御部1209は、出力要求に含まれるペダルの目標負荷を示す情報、および、ペダルを漕ぐ目標時間を示す情報を用い、負荷制御情報を生成する。
【0046】
通話制御部1210は、通話要求受付部1204により通話要求が受け付けられた場合、患者用端末8と医療者用端末3との間での通話を制御する。
この通話制御部1210は、患者用端末8から音声情報を取得し、取得した音声情報を医療者用端末3に出力する。また、通話制御部1210は、医療者用端末3から音声情報を取得し、取得した音声情報を患者用端末8に出力する。
【0047】
なお、患者用端末8により音声情報とともに画像情報が出力されている場合、通話制御部1210は、当該画像情報を取得し、取得した画像情報を医療者用端末3に出力する。また、医療者用端末3により音声情報とともに画像情報が出力されている場合、通話制御部1210は、当該画像情報を取得し、取得した画像情報を患者用端末8に出力する。すなわち、この場合、通話制御部1210は、患者用端末8との間でのビデオ通話を制御する。
【0048】
なお、図2では、演算部12が、情報取得部1201、取得要求受付部1202、出力要求受付部1203、通話要求受付部1204、第1の表示用情報出力部1205、第2の表示用情報出力部1206、緊急状態判定部1207、変更用情報出力部1208、負荷制御部1209、および、通話制御部1210を備える場合を示した。しかしながら、これに限らず、演算部12は、情報取得部1201、通話要求受付部1204、第1の表示用情報出力部1205、第2の表示用情報出力部1206、緊急状態判定部1207、変更用情報出力部1208、および、通話制御部1210を備えていればよい。
【0049】
患者用システム2は、リハビリテーションを実行する患者が用いるシステムである。
患者用システム2は、図1に示すように、心電計5、バイク6、回転検出器7、および、患者用端末8を備えている。
【0050】
心電計5は、リハビリテーションを実行する患者が自身の心臓付近に取り付ける機器である。この心電計5は、患者用端末8と接続される。
そして、心電計5は、患者の心臓の電気的な活動を検出し、その結果である心拍数を示す情報および心電図波形データを示す情報を、医療情報として患者用端末8に出力する。
【0051】
バイク6は、リハビリテーションにおけるバイク運動を実行する患者が用いる据え置きの機器である。このバイク6には、患者がバイク運動の際に漕ぐペダルが設けられている。
このバイク6は、患者用端末8に接続され、患者用端末8によりペダルの負荷が制御可能に構成されている。
【0052】
回転検出器7は、バイク6に設けられている。この回転検出器7は、バイク6におけるペダルの回転数を検出し、検出した回転数を示す情報を医療情報として患者用端末8に出力する。
【0053】
なお、図1に示す患者用システム2では、医療情報を患者用端末8に出力するセンサが心電計5および回転検出器7である場合を示したが、医療情報を患者用端末8に出力するセンサはこれに限らない。
例えば、医療情報を患者用端末8に出力するセンサとしては、上記以外に、血圧計が挙げられる。この場合、血圧計は、患者の血圧を検出し、その血圧を示す情報を、医療情報として患者用端末8に出力する。
【0054】
また、上記では、心電計5が、心拍数を示す情報および心電図波形データを示す情報を、医療情報として患者用端末8に出力する場合を示したが、心電計5が患者用端末8に出力する医療情報はこれに限らない。
例えば、心電計5は、体温、呼吸数または加速度などを検出するように構成され、これらの情報を医療情報として患者用端末8に出力してもよい。
【0055】
患者用端末8は、ネットワーク4を介して情報処理端末1と通信可能な端末であり、リハビリテーションを実行する患者が用いる端末である。この患者用端末8としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、または、PC(Personal Computer)が挙げられる。
【0056】
患者用端末8は、図1に示すように、通信部81、演算部82、操作部83、表示部84、撮影部85、音声入力部86、および、音声出力部87を備えている。
【0057】
通信部81は、情報処理端末1等の他の機器との通信を行うための通信インタフェースである。
【0058】
演算部82は、患者用端末8の全体動作を制御する。また、演算部82は、例えば、患者用端末アプリケーションが患者用端末8にインストールされている場合、患者用端末アプリケーションを実行することにより各種の機能を実現する。また、演算部82は、例えば、患者用端末アプリケーションが情報処理端末1において実行されるものである場合、情報処理端末1からの指示を受けることで、各種の機能を実現する。
【0059】
操作部83は、患者用端末8における表示部84に表示された患者用画面に対する操作を受け付ける入力装置である。例えば、患者用端末8がスマートフォンまたはタブレット端末である場合、操作部83は、表示部84と一体に設けられたタッチパネルである。また、患者用端末8がPCである場合は、操作部83は、例えば、マウスまたはキーボードである。
【0060】
表示部84は、患者用端末8が備える表示装置である。表示部84は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electroluminescence)表示装置である。
【0061】
撮影部85は、患者を撮影することで画像を取得し、取得した画像を示す情報である画像情報を演算部82に出力する。撮影部85は、例えば、カメラである。なお、画像としては、静止画または動画が挙げられる。
なお、撮影部85は、患者用システム2に必須の構成ではなく、患者用システム2に備えられていなくてもよい。
【0062】
音声入力部86は、患者による音声を入力し、入力した音声を示す情報である音声情報を演算部82に出力する。音声入力部86は、例えば、マイクである。
【0063】
音声出力部87は、演算部82から音声情報を取得し、取得した音声情報が示す音声を外部に出力する。音声出力部87は、例えば、スピーカである。
【0064】
なお、図1では、撮影部85、音声入力部86、および、音声出力部87が患者用端末8の内部に備えられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、撮影部85、音声入力部86、および、音声出力部87は、患者用端末8の外部に備えられていてもよい。
【0065】
演算部82は、図3に示すように、センサ情報取得部8201、操作情報取得部8202、情報出力部8203、取得要求部8204、通話要求部8205、表示用情報取得部8206、表示制御部8207、負荷制御部8208、および、通話制御部8209を備えている。演算部82が、例えば、患者用端末アプリケーションを実行することにより、センサ情報取得部8201、操作情報取得部8202、情報出力部8203、取得要求部8204、通話要求部8205、表示用情報取得部8206、表示制御部8207、負荷制御部8208、および、通話制御部8209の各機能が実現される。
【0066】
センサ情報取得部8201は、センサ情報を取得する。センサ情報取得部8201により取得されるセンサ情報としては、例えば、心電計5および回転検出器7により出力された医療情報、音声入力部86により出力された音声情報、ならびに、撮影部85により出力された画像情報が挙げられる。
【0067】
操作情報取得部8202は、操作情報を取得する。操作情報取得部8202により取得される操作情報は、操作部83により受け付けられた操作を示す情報である。
【0068】
情報出力部8203は、センサ情報取得部8201により取得されたセンサ情報に基づくリハビリ状態情報を情報処理端末1に出力する。
【0069】
なお、操作情報取得部8202により取得された操作情報からもリハビリ状態情報が得られる場合には、情報出力部8203は、センサ情報取得部8201により取得されたセンサ情報および操作情報取得部8202により取得された操作情報に基づくリハビリ状態情報を情報処理端末1に出力する。
【0070】
取得要求部8204は、操作情報取得部8202により取得された操作情報に基づいて、患者用画面を表示するための表示用情報の取得要求を情報処理端末1に対して行う。
【0071】
通話要求部8205は、操作情報取得部8202により取得された操作情報に基づいて、通話要求を情報処理端末1に対して行う。通話要求としては、通常通話要求および緊急通話要求が挙げられる。
【0072】
表示用情報取得部8206は、情報処理端末1から表示用情報を取得する。
【0073】
表示制御部8207は、操作情報取得部8202により取得された操作情報および表示用情報取得部8206により取得された表示用情報に基づいて、患者用画面を表示部84に表示する。
表示制御部8207が表示する患者用画面としては、例えば、レジスタンス運動画面、および、バイク運動画面が挙げられる。
【0074】
レジスタンス運動画面は、患者がレジスタンス運動を実行するための画面である。
【0075】
バイク運動画面は、患者がバイク運動を実行するための画面である。
【0076】
負荷制御部8208は、情報処理端末1から負荷制御情報を取得し、取得した負荷制御情報に基づいてバイク6におけるペダルの負荷およびペダルを漕ぐ時間を制御する。
【0077】
通話制御部8209は、医療者用端末3との間での通話を制御する。
この通話制御部8209は、センサ情報取得部8201により取得された音声情報を情報処理端末1に出力する。また、通話制御部8209は、通話要求部8205による通話要求に応じて情報処理端末1により出力された音声情報を取得し、取得した音声情報を音声出力部87に出力する。
【0078】
なお、センサ情報取得部8201により音声情報とともに画像情報が取得されている場合、通話制御部8209は、当該画像情報を情報処理端末1に出力する。また、通話要求部8205による通話要求に応じて情報処理端末1により音声情報とともに画像情報が出力されている場合、通話制御部8209は、当該画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像を表示部84に表示する。すなわち、この場合、通話制御部8209は、医療者用端末3との間でのビデオ通話を制御する。
【0079】
なお、図3では、演算部82が、センサ情報取得部8201、操作情報取得部8202、情報出力部8203、取得要求部8204、通話要求部8205、表示用情報取得部8206、表示制御部8207、負荷制御部8208、および、通話制御部8209を備える場合を示した。しかしながら、これに限らず、演算部82は、センサ情報取得部8201、操作情報取得部8202、情報出力部8203、通話要求部8205、表示用情報取得部8206、表示制御部8207、および、通話制御部8209を備えていればよい。
【0080】
医療者用端末3は、ネットワーク4を介して情報処理端末1と通信可能な端末であり、リハビリテーションの監視を実行する医療者が用いる端末である。この医療者用端末3としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、または、PCが挙げられる。
【0081】
医療者用端末3は、図1に示すように、通信部31、演算部32、操作部33、表示部34、撮影部35、音声入力部36、および、音声出力部37を備える。
【0082】
通信部31は、情報処理端末1等の他の機器との通信を行うための通信インタフェースである。
【0083】
演算部32は、医療者用端末3の全体動作を制御する。また、演算部32は、例えば、医療者用端末アプリケーションが医療者用端末3にインストールされている場合、医療者用端末アプリケーションを実行することにより各種の機能を実現する。また、演算部32は、例えば、医療者用端末アプリケーションが情報処理端末1において実行されるものである場合、情報処理端末1からの指示を受けることで、各種の機能を実現する。
【0084】
操作部33は、医療者用端末3における表示部34に表示された画面に対する操作を受け付ける入力装置である。例えば、医療者用端末3がスマートフォンまたはタブレット端末である場合、操作部33は、表示部34と一体に設けられたタッチパネルである。また、医療者用端末3がPCである場合は、操作部33は、例えば、マウスまたはキーボードである。
【0085】
表示部34は、医療者用端末3が備える表示装置である。表示部34は、例えば、LCDまたは有機EL表示装置である。
【0086】
撮影部35は、医療者を撮影することで画像を取得し、取得した画像を示す情報である画像情報を演算部32に出力する。撮影部35は、例えば、カメラである。なお、画像としては、静止画または動画が挙げられる。
なお、撮影部35は、医療者用端末3に必須の構成ではなく、医療者用端末3に備えられていなくてもよい。
【0087】
音声入力部36は、医療者による音声を入力し、入力した音声を示す情報である音声情報を演算部32に出力する。音声入力部36は、例えば、マイクである。
【0088】
音声出力部37は、演算部32から音声情報を取得し、取得した音声情報が示す音声を外部に出力する。音声出力部37は、例えば、スピーカである。
【0089】
なお、図1では、撮影部35、音声入力部36、および、音声出力部37が医療者用端末3の内部に備えられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、撮影部35、音声入力部36、および、音声出力部37は医療者用端末3の外部に備えられていてもよい。
【0090】
演算部32は、図4に示すように、センサ情報取得部3201、操作情報取得部3202、取得要求部3203、出力要求部3204、通話要求部3205、第1の表示用情報取得部3206、第2の表示用情報取得部3207、表示変更用情報取得部3208、表示制御部3209、通話制御部3210、および、音声制御部3211を備えている。演算部32が、例えば、医療者用端末アプリケーションを実行することにより、センサ情報取得部3201、操作情報取得部3202、取得要求部3203、出力要求部3204、通話要求部3205、第1の表示用情報取得部3206、第2の表示用情報取得部3207、表示変更用情報取得部3208、表示制御部3209、通話制御部3210、および、音声制御部3211の各機能が実現される。
【0091】
センサ情報取得部3201は、センサ情報を取得する。センサ情報取得部3201により取得されるセンサ情報としては、例えば、音声入力部36により出力された音声情報、および、撮影部35により出力された画像情報が挙げられる。
【0092】
操作情報取得部3202は、操作情報を取得する。操作情報取得部3202により取得される操作情報は、操作部33により受け付けられた操作を示す情報である。
【0093】
取得要求部3203は、操作情報取得部3202により取得された操作情報に基づいて、医療者用画面を表示するための表示用情報の取得要求を情報処理端末1に対して行う。
【0094】
出力要求部3204は、操作情報取得部3202により取得された操作情報に基づいて、患者用端末8への負荷制御情報の出力要求を情報処理端末1に対して行う。なお、負荷制御の指示要求には、ペダルの目標負荷を示す情報、および、ペダルを漕ぐ目標時間を示す情報も含まれる。
【0095】
通話要求部3205は、操作情報取得部3202により取得された操作情報に基づいて、通話要求を情報処理端末1に対して行う。通話要求としては、通常通話要求が挙げられる。
【0096】
第1の表示用情報取得部3206は、情報処理端末1から表示用情報を取得する。
【0097】
第2の表示用情報取得部3207は、情報処理端末1から通話アイコン表示用情報を取得する。
【0098】
表示変更用情報取得部3208は、情報処理端末1から表示変更用情報を取得する。
【0099】
表示制御部3209は、操作情報取得部3202により取得された操作情報、第1の表示用情報取得部3206により取得された表示用情報、第2の表示用情報取得部3207により取得された通話アイコン表示用情報、および、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて、医療者用画面を表示部34に表示する。
表示制御部3209が表示する医療者用画面としては、例えば、リハビリテーション画面が挙げられる。
【0100】
リハビリテーション画面は、医療者が患者によるリハビリテーションを監視するための画面である。
【0101】
なお、この際、表示制御部3209は、第1の表示用情報取得部3206により取得された表示用情報に基づいて、患者情報をリハビリテーション画面に表示する。
また、表示制御部3209は、第2の表示用情報取得部3207により取得された通話アイコン表示用情報に基づいて、通話アイコンを並べてリハビリテーション画面に表示する。
【0102】
また、表示変更用情報が緊急状態であると判定された患者を特定する情報である場合、表示制御部3209は、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8による通話要求を示す通話アイコンの表示態様を決定し、決定した表示態様に基づいて、当該通話アイコンの表示態様を変更してリハビリテーション画面に表示する。
一方、表示変更用情報が上記情報に加えて具体的な変更後の表示態様を示す情報を含む場合、表示制御部3209は、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8による通話要求を示す通話アイコンの表示態様を変更してリハビリテーション画面に表示する。
【0103】
また、表示変更用情報が緊急状態であると判定された患者を特定する情報である場合、表示制御部3209は、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報の表示態様を決定し、決定した表示態様に基づいて、当該患者情報の表示態様を変更してリハビリテーション画面に表示してもよい。
一方、表示変更用情報が上記情報に加えて具体的な変更後の表示態様を示す情報を含む場合、表示制御部3209は、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報の表示態様を変更してリハビリテーション画面に表示してもよい。
【0104】
通話制御部3210は、患者用端末8との間での通話を制御する。
この通話制御部3210は、センサ情報取得部3201により取得された音声情報を情報処理端末1に出力する。また、通話制御部3210は、通話要求部3205による通話要求に応じて情報処理端末1により出力された音声情報を取得し、取得した音声情報を音声出力部37に出力する。
【0105】
なお、センサ情報取得部3201により音声情報とともに画像情報が取得されている場合、通話制御部3210は、当該画像情報を情報処理端末1に出力する。また、通話要求部3205による通話要求に応じて情報処理端末1により音声情報とともに画像情報が出力されている場合、通話制御部3210は、当該画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて当該画像情報が示す画像を表示部34に表示する。すなわち、この場合、通話制御部3210は、患者用端末8との間でのビデオ通話を制御する。
【0106】
また、表示変更用情報が緊急状態であると判定された患者を特定する情報である場合、通話制御部3210は、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて、現在行っている通話制御を緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御に切り替えるかを選択するための画面の表示態様を決定し、決定した表示態様に基づく画面を表示してもよい。
一方、表示変更用情報が上記情報に加えて具体的な変更後の表示態様を示す情報を含む場合、通話制御部3210は、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて、現在行っている通話制御を緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御に切り替えるかを選択するための画面を表示してもよい。
【0107】
音声制御部3211は、情報処理端末1からのアラーム音の出力の指示に従い、アラーム音を示す音声情報を音声出力部37に出力する。
【0108】
なお、図4では、演算部32が、センサ情報取得部3201、操作情報取得部3202、取得要求部3203、出力要求部3204、通話要求部3205、第1の表示用情報取得部3206、第2の表示用情報取得部3207、表示変更用情報取得部3208、表示制御部3209、通話制御部3210、および、音声制御部3211を備える場合を示した。しかしながら、これに限らず、演算部32は、センサ情報取得部3201、操作情報取得部3202、通話要求部3205、第1の表示用情報取得部3206、第2の表示用情報取得部3207、表示変更用情報取得部3208、表示制御部3209、および、通話制御部3210を備えていればよい。
【0109】
図5は、情報処理端末1、患者用端末8、または、医療者用端末3の機能を実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0110】
例えば、情報処理端末1の機能は、演算部12により実現される。演算部12は、ハードウェア構成として、通信インタフェース100、入出力インタフェース101、プロセッサ102、および、メモリ103を有する。演算部12が備える情報取得部1201、取得要求受付部1202、出力要求受付部1203、通話要求受付部1204、第1の表示用情報出力部1205、第2の表示用情報出力部1206、緊急状態判定部1207、変更用情報出力部1208、負荷制御部1209、および、通話制御部1210の各機能は、これらのハードウェア構成によって実現される。
【0111】
通信インタフェース100は、通信部11によって、ネットワーク4を介して患者用端末8または医療者用端末3から受信されたデータをプロセッサ102へ出力し、プロセッサ102が生成したデータを、ネットワーク4を介して患者用端末8または医療者用端末3へ送信する。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して、記憶部13に対するデータの読み書きを制御する。
【0112】
情報取得部1201、取得要求受付部1202、出力要求受付部1203、通話要求受付部1204、第1の表示用情報出力部1205、第2の表示用情報出力部1206、緊急状態判定部1207、変更用情報出力部1208、負荷制御部1209、および、通話制御部1210の各機能を実現するための情報処理端末プログラム(情報処理端末アプリケーション)は、メモリ103に記憶されている。メモリ103は、例えば、情報処理端末1として機能するコンピュータが備える半導体メモリである。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して記憶部13からメモリ103にロードしたプログラムを実行する。これにより、プロセッサ102は、情報取得部1201、取得要求受付部1202、出力要求受付部1203、通話要求受付部1204、第1の表示用情報出力部1205、第2の表示用情報出力部1206、緊急状態判定部1207、変更用情報出力部1208、負荷制御部1209、および、通話制御部1210の各機能を実現する。
【0113】
また、患者用端末8の機能は、演算部82により実現される。演算部82は、ハードウェア構成として、通信インタフェース100、入出力インタフェース101、プロセッサ102、および、メモリ103を有する。演算部82が備えるセンサ情報取得部8201、操作情報取得部8202、情報出力部8203、取得要求部8204、通話要求部8205、表示用情報取得部8206、表示制御部8207、負荷制御部8208、および、通話制御部8209の各機能は、これらのハードウェア構成により実現される。
【0114】
通信インタフェース100は、通信部81によって、ネットワーク4を介して情報処理端末1または医療者用端末3から受信されたデータをプロセッサ102へ出力し、プロセッサ102が生成したデータを、ネットワーク4を介して情報処理端末1または医療者用端末3へ送信する。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して、表示部84の表示を制御し、操作部83から操作情報を取得する。
【0115】
患者用端末アプリケーションが患者用端末8にインストールされている場合、センサ情報取得部8201、操作情報取得部8202、情報出力部8203、取得要求部8204、通話要求部8205、表示用情報取得部8206、表示制御部8207、負荷制御部8208、および、通話制御部8209の各機能を実現するための患者用端末プログラム(患者用端末アプリケーション)は、メモリ103に記憶されている。メモリ103は、例えば、患者用端末8として機能するタブレット端末に搭載された半導体メモリである。
【0116】
患者用端末アプリケーションが患者用端末8にインストールされている場合、プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介してメモリ103にロードしたプログラムを実行する。これにより、プロセッサ102は、センサ情報取得部8201、操作情報取得部8202、情報出力部8203、取得要求部8204、通話要求部8205、表示用情報取得部8206、表示制御部8207、負荷制御部8208、および、通話制御部8209の各機能を実現する。
【0117】
また、医療者用端末3の機能は、演算部32により実現される。演算部32は、ハードウェア構成として、通信インタフェース100、入出力インタフェース101、プロセッサ102、および、メモリ103を有する。演算部32が備えるセンサ情報取得部3201、操作情報取得部3202、取得要求部3203、出力要求部3204、通話要求部3205、第1の表示用情報取得部3206、第2の表示用情報取得部3207、表示変更用情報取得部3208、表示制御部3209、通話制御部3210、および、音声制御部3211の各機能は、これらのハードウェア構成により実現される。
【0118】
通信インタフェース100は、通信部31によって、ネットワーク4を介して情報処理端末1または患者用端末8から受信されたデータをプロセッサ102へ出力し、プロセッサ102が生成したデータを、ネットワーク4を介して情報処理端末1または患者用端末8へ送信する。プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介して、表示部34の表示を制御し、操作部33から操作情報を取得する。
【0119】
医療者用端末アプリケーションが医療者用端末3にインストールされている場合、センサ情報取得部3201、操作情報取得部3202、取得要求部3203、出力要求部3204、通話要求部3205、第1の表示用情報取得部3206、第2の表示用情報取得部3207、表示変更用情報取得部3208、表示制御部3209、通話制御部3210、および、音声制御部3211の各機能を実現するための医療者用端末プログラム(医療者用端末アプリケーション)は、メモリ103に記憶されている。メモリ103は、例えば、医療者用端末3として機能するタブレット端末に搭載された半導体メモリである。
【0120】
医療者用端末アプリケーションが医療者用端末3にインストールされている場合、プロセッサ102は、入出力インタフェース101を介してメモリ103にロードしたプログラムを実行する。これにより、プロセッサ102は、センサ情報取得部3201、操作情報取得部3202、取得要求部3203、出力要求部3204、通話要求部3205、第1の表示用情報取得部3206、第2の表示用情報取得部3207、表示変更用情報取得部3208、表示制御部3209、通話制御部3210、および、音声制御部3211の各機能を実現する。
【0121】
次に、実施の形態1に係る情報処理端末1による患者用端末8に対する基本の動作例について、図6を参照しながら説明する。
【0122】
なお、患者用端末8では、センサ情報取得部8201がセンサ情報の取得を行い、情報出力部8203がセンサ情報取得部8201により取得されたセンサ情報に基づくリハビリ状態情報の情報処理端末1への出力を行う。なお、操作情報取得部8202により取得された操作情報からもリハビリ状態情報が得られる場合には、情報出力部8203は、センサ情報取得部8201により取得されたセンサ情報および操作情報取得部8202により取得された操作情報に基づくリハビリ状態情報を情報処理端末1に出力する。
また、情報処理端末1では、情報取得部1201が上記リハビリ状態情報を取得し、第1の表示用情報出力部1205が、当該リハビリ状態情報に基づいて表示用情報を生成し、生成した表示用情報を医療者用端末3に出力する。
【0123】
まず、情報処理端末1は、患者用端末8にレジスタンス運動画面を表示する(ステップST101)。
この際、まず、患者用端末8では、取得要求部8204が、例えば操作情報取得部8202により取得された操作情報がレジスタンス運動画面の表示を示している場合、患者用端末8にレジスタンス運動画面を表示するための表示用情報の取得要求を情報処理端末1に対して行う。
そして、情報処理端末1では、取得要求受付部1202が上記取得要求を受け付け、第1の表示用情報出力部1205がレジスタンス運動画面を表示するための表示用情報を患者用端末8に出力する。
そして、患者用端末8では、表示用情報取得部8206が上記表示用情報を取得し、表示制御部8207が当該表示用情報に基づいてレジスタンス運動画面を表示部84に表示する。そして、患者は、レジスタンス運動画面に表示される見本画像に従ってレジスタンス運動を行う。
【0124】
図7に示すレジスタンス運動画面では、符号7-1で示すレジスタンス運動の見本画像、および、符号7-2で示す「終了」ボタンが表示されている。
「終了」ボタンは、患者により選択されることで、レジスタンス運動を終了するためのボタンである。
【0125】
また、図7に示すレジスタンス運動画面では、符号7-3で示す患者の心拍数、および、符号7-4で示すレジスタンス運動の経過時間も表示されている。
【0126】
また、図7に示すレジスタンス運動画面では、符号7-5で示す「呼出」ボタン、および、符号7-6で示す「緊急」ボタンも表示されている。
「呼出」ボタンは、患者により選択されることで、通常通話要求を行うためのボタンである。
「緊急」ボタンは、患者により選択されることで、緊急通話要求を行うためのボタンである。
【0127】
次いで、情報処理端末1は、患者用端末8にバイク運動画面を表示する(ステップST102)。
この際、まず、患者用端末8では、取得要求部8204が、例えば操作情報取得部8202により取得された操作情報がバイク運動画面の表示を示している場合、患者用端末8にバイク運動画面を表示するための表示用情報の取得要求を情報処理端末1に対して行う。
そして、情報処理端末1では、取得要求受付部1202が上記取得要求を受け付け、第1の表示用情報出力部1205がバイク運動画面を表示するための表示用情報を患者用端末8に出力する。
そして、患者用端末8では、表示用情報取得部8206が上記表示用情報を取得し、表示制御部8207が当該表示用情報に基づいてバイク運動画面を表示部84に表示する。そして、患者は、バイク運動画面に従ってバイク運動を行う。
また、この際、負荷制御部8208は、情報処理端末1から負荷制御情報を取得し、取得した負荷制御情報に基づいてバイク6におけるペダルの負荷およびペダルを漕ぐ時間を制御する。
【0128】
図8に示すバイク運動画面では、符号8-1で示す「終了」ボタンが表示されている。
「終了」ボタンは、患者により選択されることで、バイク運動を終了するためのボタンである。
【0129】
また、図8に示すバイク運動画面では、符号8-2で示す患者の心拍数、符号8-3で示すバイク運動の経過時間、符号8-4で示す呼吸のきつさを入力するための入力項目、および、符号8-5で示す運動のきつさを入力するための入力項目も表示されている。なお、図8に示すバイク運動画面では、呼吸のきつさおよび運動のきつさは、ボルグ指数と呼ばれる指標によって数値化されている。この入力項目では、患者が数値を選択可能になっている。例えば、ボルグ指数が7である場合は「非常に楽である」ことを示し、ボルグ指数が11である場合は「楽である」ことを示し、ボルグ指数が19である場合は「非常にきつい」ことを示す。また、図8に示すバイク運動画面では、呼吸のきつさを示すボルグ指数の数値を増減するためのインクリメントボタンおよびデクリメントボタン、ならびに、運動のきつさを示すボルグ指数の数値を増減するためのインクリメントボタンおよびデクリメントボタンも表示されている。
【0130】
また、図8に示すバイク運動画面では、符号8-6で示す「呼出」ボタン、および、符号8-7で示す「緊急」ボタンも表示されている。
【0131】
なお、バイク運動は、例えば、ウォーミングアップ期間、主運動期間、および、クールダウン期間に分けられる。そして、上記バイク運動画面には、上記期間毎に、当該期間での運動内容が表示される。
ウォーミングアップ期間は、患者がペダルを所定の時間漕ぐ期間であり、ペダルの負荷を段階的に医療者により設定された目標負荷まで上げていく期間である。
主運動期間は、ウォーミングアップ期間の終了後に実施される期間であって、患者がペダルを医療者により設定された目標時間漕ぐ期間であり、ペダルの負荷を医療者により設定された目標負荷に維持した状態とする期間である。
クールダウン期間は、主運動期間の終了後に実施される期間であり、患者がペダルを漕ぐことを停止して休む期間である。
【0132】
次に、実施の形態1に係る情報処理端末1による医療者用端末3に対する基本の動作例について、図9を参照しながら説明する。
【0133】
まず、情報処理端末1は、医療者用端末3にリハビリテーション画面を表示する(ステップST201)。
この際、まず、医療者用端末3では、取得要求部3203が、例えば操作情報取得部3202により取得された操作情報がリハビリテーション画面の表示を示している場合、リハビリテーション画面を表示するための表示用情報の取得要求を情報処理端末1に対して行う。
そして、情報処理端末1では、取得要求受付部1202が上記取得要求を受け付け、第1の表示用情報出力部1205がリハビリテーション画面を表示するための表示用情報を医療者用端末3に出力する。
そして、医療者用端末3では、第1の表示用情報取得部3206が上記表示用情報を取得し、表示制御部3209が当該表示用情報に基づくリハビリテーション画面を表示部34に表示する。
【0134】
また、表示制御部3209は、第1の表示用情報取得部3206により患者情報を表示するための表示用情報が取得される場合、上記リハビリテーション画面に、当該表示用情報に基づく患者情報を患者毎に表示する。
【0135】
図10に示すリハビリテーション画面では、第1の表示用情報取得部3206により患者情報を表示するための表示用情報が取得されていない場合での画面を示している。この図10に示すリハビリテーション画面のように、第1の表示用情報取得部3206により患者情報を表示するための表示用情報が取得されていない場合には、患者情報が何も表示されていない画面となっている。
また、図10に示すリハビリテーション画面では、左上に「現在リハビリテーション中の人はいません」と表示されている。
一方、図11に示すリハビリテーション画面では、第1の表示用情報取得部3206により患者情報を表示するための表示用情報が取得された場合での画面を示している。この図11に示すリハビリテーション画面のように、第1の表示用情報取得部3206により患者情報を表示するための表示用情報が取得された場合には、当該患者情報が表示された画面となる。なお、図11に示すリハビリテーション画面では、名称pt1の患者、名称pt2の患者、名称pt3の患者の順に上記表示用情報が取得された場合での画面を示している。
【0136】
図12では、リハビリテーション画面に表示される患者情報の一例を示している。
図12に示す患者情報では、符号12-1で示す患者の名称、符号12-2で示す患者の画像、符号12-3で示す患者の心電図波形データ、符号12-4で示す「通話要求」ボタン、符号12-5で示す経過時間、および、符号12-6で示す「患者情報除去」ボタンが表示されている。
「通話要求」ボタンは、医療者により選択されることで、通話要求を行うためのボタンである。
「患者情報除去」ボタンは、医療者により選択されることで、患者情報の表示を終了するためのボタンである。
【0137】
そして、医療者は、このような患者情報が表示されたリハビリテーション画面を監視することで、患者によるリハビリテーションであるレジスタンス運動およびバイク運動を監視する。
【0138】
なお、図13に、患者用端末8との通話の際に医療者用端末3に表示される通話画面の一例を示す。
図13に示す通話制御部3210により表示される通話画面では、符号13-1で示す患者の画像、および、符号13-2で示す「通話終了」ボタンが表示されている。
「通話終了」ボタンは、医療者により選択されることで通話を終了するためのボタンである。
また、図13に示す通話画面では、符号13-3で示す医療者の画像も表示されている。
【0139】
また、医療者は、患者がバイク運動を開始する前に、患者のバイク運動の目標時間および目標負荷の設定を行う。この設定を示す操作情報は、操作情報取得部3202により取得される。
そして、出力要求部3204は、操作情報取得部3202により取得された操作情報に基づいて、患者用端末8への負荷制御情報の出力要求を情報処理端末1に対して行う。
また、情報処理端末1では、出力要求受付部1203が上記出力要求を受け付け、負荷制御部1209が、当該指示要求に基づいて負荷制御情報を生成し、生成した負荷制御情報を患者用端末8に出力する。
【0140】
その後、患者用端末8においてバイク運動画面の表示が行われ、患者はこのバイク運動画面に従ってバイク運動を行う。
【0141】
次に、実施の形態1に係る情報処理端末1による患者用端末8からの通話要求に関する動作例について、図14を参照しながら説明する。なお、患者は、患者用端末8の患者用画面に通常通話要求を行うための通話ボタンまたは緊急通話要求を行うための通話ボタンのうちの少なくとも一方が表示されている場合に、任意のタイミングでそれらの通話ボタンを選択することができる。また、図14に示すフローは、少なくとも通話ボタンが押される可能性がある場合は、常に動いている。また、情報処理端末1は、ある通話に対応中であっても、別の通話も受け付け可能である。
【0142】
実施の形態1に係る情報処理端末1による患者用端末8からの通話要求に関する動作例では、図14に示すように、まず、通話要求受付部1204は、患者用端末8から通話要求を受け付ける(ステップST301)。
【0143】
このステップST301において、通話要求受付部1204が患者用端末8からの通話要求を受け付けた場合、第2の表示用情報出力部1206は、通話アイコン表示用情報を生成し、生成した通話アイコン表示用情報を医療者用端末3に出力する(ステップST302)。
そして、医療者用端末3では、第2の表示用情報取得部3207が上記通話アイコン表示用情報を取得し、表示制御部3209が当該通話アイコン表示用情報に基づいて通話アイコンをリハビリテーション画面に表示する。
【0144】
これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、患者用端末8からの通話要求の送信を的確に医療者に伝達できる。
【0145】
図15では1つの患者用端末8から通常通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面の一例を示している。
1つの患者用端末8から通常通話要求が送信された場合、例えば図15に符号15-1で示すように、表示制御部3209は、リハビリテーション画面に、患者用端末8からの通常通話要求を示す通話アイコンを表示している。なお、リハビリテーション画面における通話アイコンの表示箇所は、図15に示すような右上側に限らず、その他の箇所であってもよい。
また、図15に示すリハビリテーション画面では、表示制御部3209は、符号15-2で示すように、通常通話要求を送信した患者用端末8に関する患者情報における「通話開始」ボタンの色を、例えば図11に示すような通話要求前での「通話開始」ボタンの色とは異なる色としている。また、この際、表示制御部3209は、「通話開始」ボタンの色を点滅させてもよい。
また、図15に示すリハビリテーション画面では、表示制御部3209は、符号15-3で示すように、リハビリテーション画面に、患者用端末8から通常通話要求が送信された旨を示すメッセージを表示している。
また、この際、通話制御部3210は、音声出力部37に呼び出し音を出力させてもよい。
【0146】
また、図16では複数の患者用端末8から通常通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面の一例を示している。
複数の患者用端末8から通常通話要求が送信された場合、例えば図16に符号16-1および符号16-2で示すように、表示制御部3209は、リハビリテーション画面に、患者用端末8からの通常通話要求を示す通話アイコンを、通常通話要求の送信順に並べて表示している。ここで、符号16-1で示す通話アイコンは1番目の通話要求を示す通話アイコンであり、符号16-2で示す通話アイコンは2番目の通話要求を示す通話アイコンである。
【0147】
次に、実施の形態1に係る情報処理端末1による患者の緊急状態に関する動作例について、図17を参照しながら説明する。なお、図17に示す動作は、図14に示す動作を前提とした動作である。また、図17に示すフローは、少なくとも通話ボタンが押される可能性がある場合は、常に動いている。
実施の形態1に係る情報処理端末1による患者の緊急状態に関する動作例では、図17に示すように、まず、緊急状態判定部1207は、複数の患者のうち1以上の患者が緊急状態であるかを判定する(ステップST401)。
【0148】
例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づいて患者に緊急状態に相当する異常が生じていると判定した場合、当該患者が緊急状態であると判定してもよい。
この際、例えば、緊急状態判定部1207は、緊急状態に相当する異常として、高度な徐脈、心室頻拍、心室細動、または、心停止が生じているかを判定してもよい。また、例えば、緊急状態判定部1207は、緊急状態に相当する異常として、血圧または脈拍数の急激な変化もしくは自覚症状(胸痛、腹痛、背部痛、強い関節痛または筋肉痛、てんかん発作、意識消失、あるいは、血圧低下等)が生じているか、または、心電図波形データ上、Q波のない誘導に1mm以上のST上昇を認めるか(aVR、aVLおよびV1誘導以外)を判定してもよい。
【0149】
例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報のうちの心電図波形データに基づいて、当該心電図波形データに対してパターン認識を行うことで、患者に緊急状態に相当する異常が生じているかを判定してもよい。
また、例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報のうちのバイク運動時のバイク6におけるペダルの回転数から、当該回転数が所定の閾値以下であるかを判定することで、患者に緊急状態に相当する異常が生じているかを判定してもよい。
【0150】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報のうちの心電図波形データおよびペダルの回転数以外の情報、例えば、血圧、呼吸のきつさ、または、運動のきつさに基づいて、患者に緊急状態に相当する異常が生じているかを判定してもよい。
【0151】
図18は実施の形態1における緊急状態判定部1207による心室頻拍に対する緊急状態の判定例を説明するための図である。
心室頻拍とは、図18の右図に示すように、図18の左図に示すような心室性期外収縮が3連発以上発生し、且つ、心拍数が100以上のものを指す。
ここで、少ない連発による心室頻拍は、心疾患の患者においてはある程度の頻度で発生し、緊急性もそれほど高くはないものと位置づけられる。したがって、全ての心室頻拍を緊急状態と判定することは、医療者の手を煩わせる仕組みにもなりかねないため、一定の考慮を入れることが望ましい。そこで、緊急状態判定部1207は、例えば、所定時間連続で発生している心室頻拍がある場合に、緊急状態であると判定してもよい。
なお、一般には、心室頻拍のうち、30秒未満で自然停止する場合を非持続性心室頻拍と捉え、30秒以上で自然停止する場合を持続性心室頻拍と捉えるが、非持続性心室頻拍であっても重篤な症状が現れる場合がある。そのため、上記所定時間としては、非持続性心室頻拍の場合も考慮した時間とすることが望ましく、例えば5秒とする。
【0152】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、通話要求受付部1204により患者用端末8からの緊急通話要求が受け付けられた場合、当該患者用端末8を用いる患者が緊急状態であると判定してもよい。
【0153】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づいて患者に異常が生じていると判定し、且つ、通話要求受付部1204により当該患者が用いる患者用端末8からの通話要求が受け付けられた場合、当該患者が緊急状態であると判定してもよい。
【0154】
また、例えば、緊急状態判定部1207は、患者が緊急状態であると判定した場合、さらに、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報および通話要求受付部1204により受け付けられた患者用端末8からの通話要求の種類のうちの少なくとも一方に基づいて緊急状態の緊急度を判定してもよい。
【0155】
図19は実施の形態1における緊急状態判定部1207による緊急度の判定例を示す図である。図19では、レベル1に該当する患者の緊急度が最も高く、レベル2、レベル3、レベル4の順に緊急度が低くなる場合を示している。
図19では、心電図波形データから得られる緊急状態として、心停止または心室細動の場合にはレベル1とし、心室頻拍の場合にはレベル2とし、その他の波形の場合にはレベル3またはレベル4としている。また、通話要求の種類から得られる緊急状態として、緊急通話要求の場合にはレベル3とし、通常通話要求の場合にはレベル4としている。
なお、同じレベルに該当する複数の患者が発生した場合には、緊急状態判定部1207は、例えば、その発生時間順に緊急度を設定してもよい。
【0156】
このステップST401において、緊急状態判定部1207が患者は緊急状態であると判定した場合、変更用情報出力部1208は、表示変更用情報を生成し、生成した表示変更用情報を医療者用端末3に出力する(ステップST402)。この際、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207から緊急状態であると判定された患者を特定する情報を取得し、当該緊急状態であると判定された患者を特定する情報を含む表示変更用情報を生成する。また、緊急状態判定部1207が緊急度も判定する場合には、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207から緊急状態であると判定された患者を特定する情報および緊急度を示す情報を取得し、当該緊急状態であると判定された患者を特定する情報および緊急度を示す情報を含む表示変更用情報を生成する。また、表示変更用情報には、上記に加え、具体的な変更後の表示態様を示す情報が含まれていてもよい。
そして、医療者用端末3では、表示変更用情報取得部3208が上記表示変更用情報を取得し、表示制御部3209が、当該表示変更用情報に基づいて、当該表示変更情報に具体的な変更後の表示態様を示す情報が含まれていない場合にはその表示態様を決定した上で、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8による通話要求を示す通話アイコンの表示態様を変更してリハビリテーション画面に表示する。
【0157】
この際、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの色を、他の通話アイコンの色とは異なる色に変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0158】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンを、並べて表示された通話アイコンの先頭に配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0159】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの色を、他の通話アイコンの色とは異なる色に変更し、且つ、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けた通話要求を示す通話アイコンを並べて表示された通話アイコンの先頭に配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0160】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの大きさを、他の通話アイコンの大きさよりも大きく変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0161】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定され且つ緊急状態の緊急度が判定された場合、緊急状態であると判定された複数の患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す複数の通話アイコンを、並べて表示された他の通話アイコンよりも前であって、且つ、緊急状態の緊急度が高い方から順に並べて配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0162】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、医療者用端末3に表示させる、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色を、他の患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色に変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0163】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を、並べて表示された他の患者に関する患者情報よりも前に並べて配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0164】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定され且つ緊急状態の緊急度が判定された場合、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を、並べて表示された他の患者に関する患者情報よりも前であって、且つ、緊急状態の緊急度が高い方から順に並べて配置するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0165】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定され且つ緊急状態の緊急度が判定された場合、医療者用端末3に表示させる、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色を、他の患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色であって、且つ、緊急状態の緊急度ごとに異なる背景色に変更するための表示変更用情報を生成してもよい。
【0166】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、通話制御部1210が患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御を行っている状態において、当該患者用端末8とは別の患者用端末8であって緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から通話要求が受け付けられた場合、当該通話制御を緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御に切り替えるかを選択するための画面を医療者用端末3に表示させるための表示変更用情報を生成してもよい。
【0167】
また、例えば、変更用情報出力部1208は、表示変更用情報の出力に加え、緊急状態判定部1207により患者が緊急状態であると判定された場合、アラーム音の出力の指示を医療者用端末3に対して行ってもよい。
【0168】
これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者の発生を的確に医療者に伝達できる。
【0169】
図20では、1つの患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面の一例を示している。
1つの患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合、図20に符号20-1で示すように、表示制御部3209は、リハビリテーション画面に、患者用端末8からの緊急通話要求を示す通話アイコンを表示している。この際、表示制御部3209は、緊急通話要求を示す通話アイコンの色を、例えば図15に示すような通常通話要求を示す通話アイコンの色とは異なる色としている。
また、図20に示すリハビリテーション画面では、表示制御部3209は、符号20-2で示すように、緊急通話要求を送信した患者用端末8に関する患者情報における「通話開始」ボタンの色を、例えば図11に示すような通話要求前および例えば図15に示すような通常通話要求の場合での「通話開始」ボタンの色とは異なる色としている。なお、この際、表示制御部3209は、「通話開始」ボタンの色を点滅させてもよい。
また、図20に示すリハビリテーション画面では、表示制御部3209は、符号20-3で示すように、リハビリテーション画面に、患者用端末8から緊急通話要求が送信された旨を示すメッセージを表示している。
また、この際、通話制御部3210は、音声出力部37に呼び出し音を出力させてもよい。この際、通話制御部3210は、緊急通話要求を示す呼び出し音を、通常通話要求を示す呼び出し音とは異なる音としてもよい。
【0170】
また、図21では、複数の患者用端末8から通常通話要求が送信されている状態において、当該複数の患者用端末8とは別の患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面の一例を示している。
図21に示すリハビリテーション画面では、複数の患者用端末8から通常通話要求が送信されている状態において当該複数の患者用端末8とは別の患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合、符号21-1、符号21-2および符号21-3で示すように、表示制御部3209は、リハビリテーション画面に、患者用端末8からの緊急通話要求を示す通話アイコンを先頭に表示している。
ここで、符号21-1で示す通話アイコンは1番目の通話要求を示す通話アイコンであり、符号21-2で示す通話アイコンは2番目の通話要求を示す通話アイコンであり、符号21-3で示す通話アイコンは3番目の通話要求を示す通話アイコンである。そのため、仮に符号21-3で示す通話アイコンが通常通話要求であった場合には、符号21-3で示す通話アイコンは一番右側に表示されることになる。しかしながら、この符号21-3で示す通話アイコンは緊急通話要求を示す通話アイコンであるため、情報処理端末1は、その送信順に関わらず、当該通話アイコンを一番左側に表示させる。
【0171】
また、図22では、複数の患者用端末8から通常通話要求が送信されている状態において、当該複数の患者用端末8とは別の患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合でのリハビリテーション画面の別の一例を示している。
図22に示すリハビリテーション画面では、複数の患者用端末8から通常通話要求が送信されている状態において当該複数の患者用端末8とは別の患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合、符号22-1、符号22-2および符号22-3で示すように、表示制御部3209は、患者用端末8からの緊急通話要求を示す通話アイコンを、通常通話要求を示す通話アイコンに対して大きく表示している。
ここで、符号22-1で示す通話アイコンは1番目の通話要求を示す通話アイコンであり、符号22-2で示す通話アイコンは2番目の通話要求を示す通話アイコンであり、符号22-3で示す通話アイコンは3番目の通話要求を示す通話アイコンである。そして、この符号22-3で示す通話アイコンは緊急通話要求を示す通話アイコンであるため、情報処理端末1は、符号22-3で示す通話アイコンを、符号22-1および符号22-2で示す通常通話要求を示す通話アイコンに対して大きく表示させている。
【0172】
また、図23では、緊急状態である患者がいる場合でのリハビリテーション画面の一例を示している。
図23に示すリハビリテーション画面では、符号23-1で示すように、表示制御部3209は、情報処理端末1からの変更用情報に基づいて緊急状態である患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色を、例えば図11に示すような緊急状態ではない患者に関する患者情報の背景色に対して変更している。なお、この際、表示制御部3209は、背景色を点滅させてもよい。
【0173】
また、音声制御部3211は、情報処理端末1からの指示に応じ、音声出力部37にアラーム音を出力させてもよい。
図23に示す患者情報では、符号23-2で示すように、表示制御部3209が、上記アラーム音の消音を行うための「消音」ボタンを表示している。
そして、医療者により「消音」ボタンが選択された場合、音声制御部3211は、音声出力部37にアラーム音の出力を停止させる。
【0174】
さらに、音声出力部37によるアラーム音の出力の停止後、所定の期間経過しても、情報処理端末1から変更の終了を示す変更用情報が出力されていない場合、音声制御部3211は、再度、音声出力部37にアラーム音を出力させてもよい。
この場合、表示制御部3209は、上記アラーム音の消音を行うための「消音」ボタンを再度表示する。
【0175】
また、図24では、緊急状態である患者がいる場合でのリハビリテーション画面の別の一例を示している。
図24に示すリハビリテーション画面では、符号24-1および符号24-2で示すように、表示制御部3209が、情報処理端末1からの変更用情報に基づいて、リハビリテーション画面における緊急状態である患者に関する患者情報の並び順を、例えば図11に示すような患者情報の並び順に対して変更し、先頭に表示した場合を示している。
図24では、符号24-1で示す緊急状態である患者に関する患者情報が、符号24-2で示す緊急状態ではない患者に関する患者情報と入れ替えられている。
【0176】
また、図25では、患者用端末8との通話画面であって、当該患者用端末8とは別の患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合での通話画面の一例を示している。
この図25では、医療者と緊急状態ではない患者であるpt1とが通話を行っている場合での通話画面を示している。この状態において、pt1とは別の患者であるpt3が用いる患者用端末8から緊急通話要求が送信された場合、通話制御部3210は、上記通話画面に、符号25-1で示すような画面を表示する。この画面は、現在行っている通話制御を緊急通話要求を送信した患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御に切り替えるかを選択するための画面である。
図25に示す画面では、他の患者用端末8から緊急通話要求が送信された旨を示すメッセージが表示されている。
また、図25に示すメッセージでは、符号25-2で示す「このまま」ボタン、および、符号25-3で示す「切替」ボタンが表示されている。
「このまま」ボタンは、医療者により選択されることで、通話制御部1210が、現在の通話制御を継続し、緊急通話要求を送信した患者用端末8と医療者用端末3との通話制御は行わないためのボタンである。例えば、医療者は、何かしらの事情で緊急性がないと判断できる場合等には、このボタンを選択する。
「切替」ボタンは、医療者により選択されることで、通話制御部1210が、現在の通話制御を終了し、緊急通話要求を送信した患者用端末8と医療者用端末3との通話制御に切り替えるためのボタンである。
【0177】
なお、通話制御部1210が上記医療者用端末3を用いる医療者とは別の医療者が用いる端末と上記緊急状態である患者が用いる患者用端末8との通話制御を開始した場合、変更用情報出力部1208は、上記画面の表示を終了させるための表示変更用情報を生成し、生成した表示変更用情報を医療者用端末3に出力する。そして、医療者用端末3は、上記画面の表示を終了する。
【0178】
以上のように、この実施の形態1によれば、情報処理端末1は、リハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれが用いる患者用端末8から、患者のリハビリテーション実行時の状態を示すリハビリ状態情報を取得する情報取得部1201と、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づき、複数の患者のそれぞれに関する患者情報を医療者が用いる医療者用端末3に表示させるための表示用情報を生成し、生成した表示用情報を医療者用端末3に出力する第1の表示用情報出力部1205と、患者用端末8から通話要求を受け付ける通話要求受付部1204と、通話要求受付部1204により通話要求が受け付けられた場合、通話要求が発生していることを示す通話アイコンを通話要求が受け付けられた順に並べて医療者用端末3に表示させるための通話アイコン表示用情報を生成し、生成した通話アイコン表示用情報を医療者用端末3に出力する第2の表示用情報出力部1206と、複数の患者のうち1以上の患者が緊急状態であるかを判定する緊急状態判定部1207と、緊急状態判定部1207により患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの表示態様を、当該通話アイコンと他の通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための表示変更用情報を生成し、生成した表示変更用情報を医療者用端末3に出力する変更用情報出力部1208とを備えた。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0179】
また、実施の形態1によれば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づいて患者に緊急状態に相当する異常が生じていると判定した場合、当該患者が緊急状態であると判定する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、リハビリ状態情報に基づく緊急状態患者を的確に医療者に伝達できる。
【0180】
また、実施の形態1によれば、情報取得部1201は、リハビリ状態情報として、患者のリハビリテーション実行時の心電図波形データを取得し、緊急状態判定部1207は、緊急状態に相当する異常として、高度徐脈、心室頻拍、心室細動、または、心停止が生じているかを判定する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、心電図波形データに基づく緊急状態患者を的確に医療者に伝達できる。
【0181】
また、実施の形態1によれば、通話要求受付部1204は、患者用端末8からの通話要求として、通常通話要求および緊急通話要求を受け付けるものであり、緊急状態判定部1207は、通話要求受付部1204により緊急通話要求が受け付けられた場合、緊急通話要求を送信した患者用端末8を用いる患者が緊急状態であると判定する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急通話要求に基づく緊急状態患者を的確に医療者に伝達できる。
【0182】
また、実施の形態1によれば、緊急状態判定部1207は、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づいて患者に異常が生じていると判定し、且つ、通話要求受付部1204により当該患者が用いる患者用端末8から通話要求が受け付けられた場合、通話要求を送信した患者用端末8を用いる患者が緊急状態であると判定する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、リハビリ状態情報および通話要求に基づく緊急状態患者を的確に医療者に伝達できる。
【0183】
また、実施の形態1によれば、緊急状態判定部1207は、患者が緊急状態であると判定した場合、さらに、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報および通話要求受付部1204により受け付けられた患者用端末8からの通話要求の種類のうちの少なくとも一方に基づいて緊急状態の緊急度を判定する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合であって、複数の患者が緊急状態である場合に、緊急状態の患者およびその優劣を的確に医療者に伝達できる。
【0184】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの色および形状のうちの少なくとも一方を、他の通話アイコンの色とは異なるものに変更するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、通話アイコンの色および形状のうちの少なくとも一方の変更によって、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0185】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンを、並べて表示された通話アイコンの先頭に配置するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、通話アイコンの並び順の変更によって、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0186】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの色および形状のうちの少なくとも一方を、他の通話アイコンの色とは異なるものに変更し、且つ、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンを並べて表示された通話アイコンの先頭に配置するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、通話アイコンの色および形状のうちの少なくとも一方ならびに通話アイコンの並び順の変更によって、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0187】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの大きさを、他の通話アイコンの大きさよりも大きく変更するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、通話アイコンの大きさの変更によって、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0188】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により患者が緊急状態であると判定された場合、医療者用端末3に対し、アラーム音の出力を指示する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、アラーム音の出力によって、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0189】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された複数の患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す複数の通話アイコンを、並べて表示された他の通話アイコンよりも前であって、且つ、緊急状態の緊急度が高い方から順に並べて配置するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合であって、複数の患者が緊急状態である場合に、通話アイコンの並び順の緊急度順への変更によって、緊急状態の患者およびその優劣を的確に医療者に伝達できる。
【0190】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、医療者用端末3に表示させる、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色を、他の患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色に変更するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、患者情報の背景色の変更によって、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0191】
また、実施の形態1によれば、第1の表示用情報出力部1205は、複数の患者のそれぞれに関する患者情報を並べて表示させるための表示用情報を生成し、変更用情報出力部1208は、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を、並べて表示された他の患者に関する患者情報よりも前に並べて配置するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、患者情報の並び順の変更によって、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0192】
また、実施の形態1によれば、第1の表示用情報出力部1205は、複数の患者のそれぞれに関する患者情報を並べて表示させるための表示用情報を生成し、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を、並べて表示された他の患者に関する患者情報よりも前であって、且つ、緊急状態の緊急度が高い方から順に並べて配置するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合であって、複数の患者が緊急状態である場合に、患者情報の並び順の緊急度順への変更によって、緊急状態の患者およびその優劣を的確に医療者に伝達できる。
【0193】
また、実施の形態1によれば、変更用情報出力部1208は、緊急状態判定部1207により複数の患者が緊急状態であると判定された場合、医療者用端末3に表示させる、緊急状態であると判定された患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色を、他の患者に関する患者情報を囲う枠内の背景色とは異なる背景色であって、且つ、緊急状態の緊急度ごとに異なる背景色に変更するための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合であって、複数の患者が緊急状態である場合に、患者情報の背景色の緊急度を考慮した変更によって、緊急状態の患者およびその優劣を的確に医療者に伝達できる。
【0194】
また、実施の形態1によれば、情報処理端末1は、通話要求受付部1204により通話要求が受け付けられた場合、当該通話要求を送信した患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御を行う通話制御部1210を備え、変更用情報出力部1208は、通話制御部1210が患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御を行っている状態において、当該患者用端末8とは別の患者用端末8であって緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から通話要求が受け付けられた場合、当該通話制御を緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8と医療者用端末3との間での通話制御に切り替えるかを選択するための画面を医療者用端末3に表示させるための表示変更用情報を生成する。これにより、実施の形態1に係る情報処理端末1は、医療者が複数の患者を監視している場合であって、医療者がある患者と通話を行っている場合でも、緊急状態の患者からの通話要求を的確に医療者に伝達できる。
【0195】
また、実施の形態1によれば、医療者が用いる医療者用端末3は、情報処理端末1から、リハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれに関する患者情報を表示させるための表示用情報を取得する第1の表示用情報取得部3206と、情報処理端末1から、患者が用いる患者用端末8による通話要求が発生していることを示す通話アイコンを通話要求が受け付けられた順に並べて表示させるための通話アイコン表示用情報を取得する第2の表示用情報取得部3207と、情報処理端末1から、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8による通話要求を示す通話アイコンの表示態様を当該通話アイコンと他の通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための表示変更用情報を取得する表示変更用情報取得部3208と、第1の表示用情報取得部3206により取得された表示用情報に基づいて患者情報を表示部34に表示させ、第2の表示用情報取得部3207により取得された通話アイコン表示用情報に基づいて通話アイコンを並べて表示させ、且つ、表示変更用情報取得部3208により取得された表示変更用情報に基づいて緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8による通話要求を示す通話アイコンの表示態様を決定し、決定した表示態様に基づいて、当該通話アイコンの表示態様を変更して表示部34に表示させる表示制御部3209とを備えた。これにより、実施の形態1に係る医療者用端末3は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0196】
また、実施の形態1によれば、情報処理システムは、上記のような情報処理端末1と、医療者用端末3とを備えた。これにより、実施の形態1に係る情報処理システムは、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0197】
また、実施の形態1によれば、情報処理端末プログラムは、コンピュータを上記のような情報処理端末1として機能させる。これにより、情報処理端末プログラムは、コンピュータを、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる情報処理端末1として機能させることができる。
【0198】
また、実施の形態1によれば、医療者用端末プログラムは、コンピュータを上記のような医療者用端末3として機能させる。これにより、医療者用端末プログラムは、コンピュータを、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる医療者用端末3として機能させることができる。
【0199】
また、実施の形態1によれば、コンピュータが実行する情報処理方法は、情報取得部1201が、リハビリテーションを実行している複数の患者のそれぞれが用いる患者用端末8から、患者のリハビリテーション実行時の状態を示すリハビリ状態情報を取得するステップと、第1の表示用情報出力部1205が、情報取得部1201により取得されたリハビリ状態情報に基づき、複数の患者のそれぞれに関する患者情報を医療者が用いる医療者用端末3に表示させるための表示用情報を生成し、生成した表示用情報を医療者用端末3に出力するステップと、通話要求受付部1204が、患者用端末8から通話要求を受け付けるステップと、第2の表示用情報出力部1206が、通話要求受付部1204により通話要求が受け付けられた場合、通話要求が発生していることを示す通話アイコンを通話要求が受け付けられた順に並べて医療者用端末3に表示させるための通話アイコン表示用情報を生成し、生成した通話アイコン表示用情報を医療者用端末3に出力するステップと、緊急状態判定部1207が、複数の患者のうち1以上の患者が緊急状態であるかを判定するステップと、変更用情報出力部1208が、緊急状態判定部1207により患者が緊急状態であると判定された場合、緊急状態であると判定された患者が用いる患者用端末8から受け付けられた通話要求を示す通話アイコンの表示態様を、当該通話アイコンと他の通話アイコンとが区別可能な表示態様に変更するための表示変更用情報を生成し、生成した表示変更用情報を医療者用端末3に出力するステップとを備えた。これにより、実施の形態1に係る情報処理方法は、医療者が複数の患者を監視している場合でも、緊急状態の患者を的確に医療者に伝達できる。
【0200】
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0201】
1 情報処理端末、2 患者用システム、3 医療者用端末、4 ネットワーク、5 心電計、6 バイク、7 回転検出器、8 患者用端末、11 通信部、12 演算部、13 記憶部、31 通信部、32 演算部、33 操作部、34 表示部、35 撮影部、36 音声入力部、37 音声出力部、81 通信部、82 演算部、83 操作部、84 表示部、85 撮影部、86 音声入力部、87 音声出力部、100 通信インタフェース、101 入出力インタフェース、102 プロセッサ、103 メモリ、1201 情報取得部、1202 取得要求受付部、1203 出力要求受付部、1204 通話要求受付部、1205 第1の表示用情報出力部、1206 第2の表示用情報出力部、1207 緊急状態判定部、1208 変更用情報出力部、1209 負荷制御部、1210 通話制御部、3201 センサ情報取得部、3202 操作情報取得部、3203 取得要求部、3204 出力要求部、3205 通話要求部、3206 第1の表示用情報取得部、3207 第2の表示用情報取得部、3208 表示変更用情報取得部、3209 表示制御部、3210 通話制御部、3211 音声制御部、8201 センサ情報取得部、8202 操作情報取得部、8203 情報出力部、8204 取得要求部、8205 通話要求部、8206 表示用情報取得部、8207 表示制御部、8208 負荷制御部、8209 通話制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25