(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127149
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】防災支援システム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/00 20060101AFI20240912BHJP
G08B 25/10 20060101ALI20240912BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240912BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20240912BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G08B25/00 510M
G08B25/10 D
G08B25/04 K
G08B21/02
H04M11/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036100
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】加藤 陽造
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5K201
【Fターム(参考)】
5C086AA01
5C086AA11
5C086AA22
5C086CA28
5C086DA14
5C086DA33
5C087AA02
5C087AA03
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD02
5C087DD04
5C087DD20
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF23
5C087GG02
5C087GG67
5C087GG84
5K201AA07
5K201BA02
5K201BA03
5K201BC27
5K201CA04
5K201CC04
5K201CC10
5K201DC04
5K201EC06
5K201ED05
5K201EF04
(57)【要約】
【課題】携帯端末により撮像された画像データを利用して、災害監視エリア内における人物位置の特定を行うことのできる防災支援システムを得る。
【解決手段】携帯端末は、カメラで撮像した画像データをクラウドサーバに送信するアプリが実装されており、クラウドサーバは、災害が発生していない平常時において、アプリが実行されることで携帯端末から受信した災害監視エリア内の種々の場所での画像データに基づいて、画像データから施設内の位置を特定するための事前学習を行う機械学習部と、災害発生時において、アプリが実行されることで携帯端末から受信した災害監視エリア内で撮像された画像データを入力として、機械学習部による事前学習結果から、撮像場所に関する位置情報を推定する位置推定部と、位置推定部で推定された位置情報を外部に通知する通知処理部とを有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドサーバと、携帯端末とを備えて構成される防災支援システムであって、
前記携帯端末は、災害監視エリア内での所望の場所を画像データとしてカメラで撮像し、前記画像データを前記クラウドサーバに送信する写真報告アプリケーションソフトウェアが実装されており、
前記クラウドサーバは、
災害が発生していない平常時において、前記写真報告アプリケーションソフトウェアが実行されることで前記携帯端末から受信した前記災害監視エリア内の種々の場所での画像データに基づいて、画像データから施設内の位置を特定するための事前学習を行う機械学習部と、
災害発生時において、前記写真報告アプリケーションソフトウェアが実行されることで前記携帯端末から受信した前記災害監視エリア内で撮像された画像データを入力として、前記機械学習部による事前学習結果から、撮像場所に関する位置情報を推定する位置推定部と、
前記位置推定部で推定された前記位置情報を外部に通知する通知処理部と
を有する防災支援システム。
【請求項2】
前記通知処理部は、前記災害発生時において前記位置推定部により前記位置情報が推定された場合には、事前登録された端末群に対して前記位置情報をプッシュ通知する
請求項1に記載の防災支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、災害監視エリア内において撮像された画像データから撮影場所の位置情報を推定する機能を備えた防災支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
火災、地震などの災害発生時における緊急対応を支援するクラウド型の防災支援システムがある(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1に係る防災支援システムは、アプリケーションソフトがインストールされたスマートフォンと、クラウドサーバとを備えて構成され、災害発生時の行動に必要なタスク情報を必要な人へ通知し、組織をタスキで繋ぎ、密な連携と迅速な行動を支援することを可能としている。
【0003】
具体的には、非特許文献1に係る防災支援システムは、敷地内の複数棟にまたがって設置された様々な設備の遠隔一括監視を可能としている。さらに、異常発生時には、グルーピングした携帯端末へプッシュ通知することで、迅速かつ的確な支援を可能としている。
【0004】
また、非特許文献1に係る防災支援システムは、簡単な操作によって、スマートフォンのカメラで撮像した災害発生時の現場状況の画像データを、例えば自衛消防隊のメンバーが有するスマートフォンに送信できる。この結果、災害状況を容易に共有することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】能美防災株式会社 ホームページ、防災支援システム(TASKis)(URL:https://www.nohmi.co.jp/product/task_information_system/index.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
火災、地震などの災害発生時には、被災者の位置を特定し、逃げ遅れなどがないかを迅速に判定することが、支援活動を行うに当たって重要となる。しかしながら、非特許文献1では、災害状況を得ることはできるが、災害監視エリアにおいて逃げ遅れた人の位置までは情報提供されていない。
【0007】
また、非特許文献1では、例えば、自衛消防隊の隊員などが撮像した画像データにより、災害状況を隊員間で共有することができる。しかしながら、その他の用途では、画像データが有効利用されていない。
【0008】
また、自動火災報知設備によって、火源位置は特定できるものの、災害監視エリアにおいて逃げ遅れた人の位置までは情報提供されていない。
【0009】
近年では、多くの人がスマートフォンに代表される携帯端末を携帯している。そこで、災害発生時に携帯端末により撮像された画像データを用いて撮像位置を特定し、逃げ遅れた人などの位置情報を推定できれば、避難誘導、救助活動などを迅速かつ的確に行うことが期待できる。
【0010】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、携帯端末により撮像された画像データを利用して、災害監視エリア内における人物位置の特定を行うことのできる防災支援システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示に係る防災支援システムは、クラウドサーバと、携帯端末とを備えて構成される防災支援システムであって、携帯端末は、災害監視エリア内での所望の場所を画像データとしてカメラで撮像し、画像データをクラウドサーバに送信する写真報告アプリケーションソフトウェアが実装されており、クラウドサーバは、災害が発生していない平常時において、写真報告アプリケーションソフトウェアが実行されることで携帯端末から受信した災害監視エリア内の種々の場所での画像データに基づいて、画像データから施設内の位置を特定するための事前学習を行う機械学習部と、災害発生時において、写真報告アプリケーションソフトウェアが実行されることで携帯端末から受信した災害監視エリア内で撮像された画像データを入力として、機械学習部による事前学習結果から、撮像場所に関する位置情報を推定する位置推定部と、位置推定部で推定された位置情報を外部に通知する通知処理部とを有するものである。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、携帯端末により撮像された画像データを利用して、災害監視エリア内における人物位置の特定を行うことのできる防災支援システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の実施の形態1に係る防災支援システムの基本構成を示した説明図である。
【
図2】本開示の実施の形態1に係る防災支援システムの機能ブロック図である。
【
図3】本開示の実施の形態1に係る携帯端末により、写真報告アプリケーションソフトウェアを用いて画像データを撮像する具体例を示した説明図である。
【
図4】本開示の実施の形態2に係る防災支援システムが適用される高齢者施設のレイアウト図である。
【
図5】本開示の実施の形態2における
図4中に示されたシンボルに関する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の防災支援システムの好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
本開示に係る防災支援システムは、災害監視エリアの様々な場所で事前に撮像された種々の画像データに基づいて、画像データから施設内の位置を特定するための事前学習を実施しておき、災害発生時に撮像された画像データを入力として、事前学習結果から撮像場所に関する推定結果を位置情報として出力できる機能を、従来の防災支援システムに付加した点に技術的特徴を有するものである。
【0015】
実施の形態1.
まず初めに、本開示に係る防災支援システムの基本構成について説明する。
図1は、本開示の実施の形態1に係る防災支援システムの基本構成を示した説明図である。本実施の形態1に係る防災支援システムは、クラウドサーバ200および携帯端末300を備えることを基本構成としている。
【0016】
また、クラウドサーバ200は、災害監視エリアに設置された自動火災報知設備100から火災が発生したことを知らせる緊急信号を受信することができる。なお、
図1では図示を省略しているが、クラウドサーバ200は、自動火災報知設備100以外にも、例えば、緊急地震速報受信装置、水位センサー、工場内の重要設備などから緊急事態が発生したことを知らせる緊急信号を受信することができる。
【0017】
また、クラウドサーバ200は、例えば、防災管理者が所有するPC400との間でも相互通信を行って必要な情報を提供することができる。
【0018】
図1に示した構成は、非特許文献1に開示されている従来の防災支援システムの構成と同一である。
【0019】
本開示では、携帯端末300で撮像された画像データから、クラウドサーバによって、事前の機械学習結果を用いて撮像場所を推定する機能を付加した点に技術的特徴がある。そこで、この付加機能について詳細に説明する。
【0020】
図2は、本開示の実施の形態1に係る防災支援システムの機能ブロック図である。携帯端末300(1)~300(M)は、
図1における携帯端末300に相当し、カメラが標準装備されている。携帯端末300(1)~300(M)のそれぞれは、災害監視エリア内での所望の場所を画像データとしてカメラで撮像し、画像データをクラウドサーバ200に送信する写真報告アプリケーションソフトウェアが実装されている。
【0021】
図3は、本開示の実施の形態1に係る携帯端末300により、写真報告アプリケーションソフトウェアを用いて画像データを撮像する具体例を示した説明図である。携帯端末300の所持者は、写真報告アプリケーションソフトウェアを起動することで、所望の場所を容易に撮像することができる。
【0022】
さらに、図示は省略しているが、携帯端末300の所持者は、撮像後に画面表示される「送信する」ボタンをタップすることで、撮像した画像データをクラウドサーバ200に容易に送信することができる。
【0023】
クラウドサーバ200は、機械学習部201、位置推定部202、および通知処理部203を備えている。機械学習部201は、災害が発生していない平常時において、写真報告アプリケーションソフトウェアを実行した携帯端末300から、災害監視エリア内の既知の場所ごとに撮像された画像データを取得する。
【0024】
そして、機械学習部201は、既知の場所で撮像された画像データに対して機械学習を施すことで、画像データから撮像位置を特定するための事前学習処理を行う。
【0025】
位置推定部202は、災害発生時において、写真報告アプリケーションソフトウェアを実行した携帯端末300から、災害監視エリア内で撮像された画像データを取得する。そして、位置推定部202は、災害発生時に任意の場所で撮像された画像データを入力として、機械学習部201による事前学習結果から、撮像場所に関する位置情報を推定する。
【0026】
すなわち、機械学習部201により、既知の場所で撮像された種々の画像データによる事前学習処理を行っておくことで、位置推定部202は、任意の場所で撮像された1枚の画像データから、撮像場所を特定することが可能となる。
【0027】
通知処理部203は、位置推定部202で推定された位置情報を外部に通知する。例えば、通知処理部203は、ネットワークを介して上位装置に対して推定結果である位置情報を知らせることができる。
【0028】
なお、通知処理部203は、災害発生時において位置推定部202により位置情報が推定された場合には、事前登録された端末群500に対して位置情報をプッシュ通知することもできる。
【0029】
図2において、端末群500は、管理者PC401と、救助要員携帯端末301(1)~301(N)で構成されている。ここで、管理者PC401は、
図1におけるPC400に相当し、災害監視エリアの管理者が所有するPCに相当する。
【0030】
また、救助要員携帯端末301(1)~301(N)は、
図1における携帯端末300に相当し、例えば、各企業の防災センタの要員、自衛消防隊の要員など、災害監視エリアで救助活動等を行う要員が所持している携帯端末に相当する。
【0031】
従って、通知処理部203は、プッシュ通知により、事前登録されている端末群500に対して、災害発生時において災害監視エリア内にいる人の位置情報を迅速に伝えることができる。
【0032】
以上のように、実施の形態1によれば、既知の場所で撮像された種々の画像データによる事前学習結果に基づいて、災害発生時に撮像された画像データの撮像位置を推定し、位置情報として提供する機能を、防災支援システムに付加することができる。
【0033】
この結果、画像データをクラウドサーバに送信する写真報告アプリケーションソフトウェアが実装された携帯端末の所持者は、災害発生時においてこのアプリケーションソフトを起動し、画像データを送信することで、自らの位置情報を容易に伝えることが可能となる。
【0034】
従って、自衛消防隊等の要員、被災者など、様々な人が、災害発生時に写真報告アプリケーションソフトウェアを実行するだけで、クラウドサーバは、画像データの送信元である携帯端末の所持者の位置情報を迅速に推定し、位置情報を知らせることができる。この結果、逃げ遅れた人の救助作業、避難誘導などの防災支援を、より迅速に行うことが可能となる。
【0035】
なお、災害監視エリアとしては、敷地内の工場設備、高齢者施設、病院、ホテルなど、様々な用途を対象とすることができる。従って、災害発生時に災害監視エリア内の位置情報が提供されることで、種々の用途において、逃げ遅れた人の救助作業、避難誘導などの防災支援に寄与することができる。
【0036】
実施の形態2.
本実施の形態2では、先の実施の形態1で説明した防災支援システムを、高齢者施設に適用し、災害発生時おける位置情報の推定結果を有効活用する場合について、具体的に説明する。
【0037】
図4は、本開示の実施の形態2に係る防災支援システムが適用される高齢者施設のレイアウト図である。
図4では、高齢者施設のうちの1階フロアにおいて、防災設備として、煙感知器2、熱感知器3、光警報装置4、および誘導灯5が災害監視エリア内に配置され、火災受信機1により統括制御される自動火災報知設備100が設置されている状態が例示されている。
【0038】
また、
図5は、本開示の実施の形態2における
図4中に示されたシンボルに関する説明図である。
【0039】
図4のようなレイアウトを有し、自動火災報知設備100が設置されている高齢者施設では、火災受信機1により、居室1~6、管理室、および廊下で構成される災害監視エリアで発生する火災を監視することができる。
【0040】
このような構成を備えた高齢者施設に対して、先の実施の形態1における
図2で説明した防災支援システムを適用する場合について具体的に説明する。
【0041】
高齢者施設の管理者、あるいは高齢者施設の居住者は、平常時において、携帯端末300を用いて、災害監視エリア内の既知の場所ごとに撮像した画像データをクラウドサーバ200に送信することができる。
【0042】
クラウドサーバ200内の機械学習部201は、平常時において既知の場所で撮像された種々の画像データに対して機械学習を施すことで、画像データから撮像位置を特定するための事前学習処理を行うことができる。
【0043】
そして、災害発生時には、高齢者施設の管理者、あるいは高齢者施設の居住者は、写真報告アプリケーションソフトウェアが実装された携帯端末300を利用して、自身がいる場所での画像データを、クラウドサーバ200に容易に送信することができる。
【0044】
一方、画像データを取得した位置推定部202は、災害発生時に任意の場所で撮像されたその画像データを入力として、機械学習部201による事前学習結果から、撮像場所に関する位置情報を推定することができる。
【0045】
さらに、通知処理部203は、災害発生時において位置推定部202により位置情報が推定された場合には、事前登録された端末群500に対して位置情報をプッシュ通知することができる。
【0046】
従って、居室内などで逃げ遅れている高齢者は、写真報告アプリケーションソフトウェアが実装された携帯端末300を利用して画像データを送信するだけで、事前登録された端末群500に対して自身の位置情報を迅速に知らせることができる。
【0047】
また、高齢者施設の管理者あるいは救助者は、救助活動を行っている場所で、写真報告アプリケーションソフトウェアが実装された携帯端末300を利用して画像データを送信するだけで、事前登録された端末群500に対して自身の位置情報を迅速に知らせることができ、応援を依頼することができる。
【0048】
なお、
図4に示したようなレイアウトと同様のレイアウトが、他のフロアでも用いられているような場合には、一意の位置を推定できず、例えば、1階から5階の西側の非常口といった複数の位置情報が推定される場合も考えられる。
【0049】
ただし、このような場合にも、位置情報が通知された高齢者施設の管理者あるいは救助者は、火源位置がわかっているような場合には、火源位置に近い場所から優先的に駆けつけることができる。すなわち、推定された位置情報が1箇所ではなく、複数箇所であった場合にも、位置情報を有効活用することができる。
【0050】
また、複数のフロアが同じレイアウトであったとしても、例えば、先の
図3に示した画像データのように、設置されている植物、窓から見える風景などを含めた画像データを用いて事前学習しておくことで、フロアを絞り込むことが可能である。
【0051】
また、高齢者は、災害発生時において逃げ遅れた場合以外にも、居室内で転倒したり、具合が悪くなったりした緊急事態が発生した場合にも、アプリケーションソフトウェアが実装された携帯端末300を利用して画像データを送信することができれば、自身の位置情報を迅速に知らせることができ、応援を依頼することができる。
【0052】
以上のように、実施の形態2によれば、本開示に係る防災支援システムを高齢者施設等に適用することで、火災が発生していない平常時も含めて、災害監視エリア内での携帯端末の所持者の位置を容易に特定することができる。
【0053】
この結果、火災、地震等の災害発生時においては、逃げ遅れた人、助けを必要としている人などの位置を容易に特定でき、適切な避難誘導、迅速な救助作業等に有効活用することができる。また、災害発生時以外であっても、不測の事態が発生していると思われる位置情報を容易に特定でき、迅速に駆けつけ、適切な対応を取ることができる。
【符号の説明】
【0054】
1 火災受信機、2 煙感知器、3 熱感知器、4 光警報装置、5 誘導灯、100 自動火災報知設備、200 クラウドサーバ、201 機械学習部、202 位置推定部、203 通知処理部、300、300(1)~300(M) 携帯端末、301(1)~301(N) 救助要員携帯端末(携帯端末)、400 PC、401 管理者PC(PC)、500 端末群。