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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127179
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】ラベル連続体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/00 20060101AFI20240912BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G09F3/00 E
G09F3/00 M
G06K19/077 224
G06K19/077 144
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036157
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】嶋岡 徹
(57)【要約】
【課題】長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体においてRFIDラベルの薄型化を実現する。
【解決手段】剥離紙2上の領域のうち、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11の貼着領域どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10の貼着領域と重ならない領域に接合ラベル4を貼着する工程と、接合ラベル4が貼着された剥離紙2上に複数の仮ラベル3を所定のピッチP1で貼着する工程と、複数の仮ラベル3の不要部11を接合ラベル4とともに剥離紙2から剥離する工程とを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルを長尺状の剥離紙上に所定のピッチで互いに離隔して貼着した後、前記不要部を前記剥離紙から剥離することで、前記長尺状の剥離紙上に複数の前記RFIDラベルが前記所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体を製造する、ラベル連続体の製造方法であって、
前記剥離紙上の領域のうち、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの前記不要部の貼着領域どうしをつなぎ、かつ、前記RFIDラベルの貼着領域と重ならない領域に接合ラベルを貼着する工程と、
前記接合ラベルが貼着された前記剥離紙上に前記複数の仮ラベルを前記所定のピッチで貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルの前記不要部を前記接合ラベルとともに前記剥離紙から剥離する工程と、を有する、ラベル連続体の製造方法。
【請求項2】
RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルを長尺状の剥離紙上に所定のピッチで互いに離隔して貼着した後、前記不要部を前記剥離紙から剥離することで、前記長尺状の剥離紙上に複数の前記RFIDラベルが前記所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体を製造する、ラベル連続体の製造方法であって、
前記複数の仮ラベルを前記剥離紙上に前記所定のピッチで貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルが貼着された剥離紙上に、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの前記不要部どうしをつなぎ、かつ、前記RFIDラベルと重ならないように接合ラベルを貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルの前記不要部を前記接合ラベルとともに前記剥離紙から剥離する工程と、を有する、ラベル連続体の製造方法。
【請求項3】
RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルを長尺状の剥離紙上に並べて貼着した後、前記不要部を前記剥離紙から剥離することで、前記長尺状の剥離紙上に複数の前記RFIDラベルが貼着されてなるラベル連続体を製造する、ラベル連続体の製造方法であって、
前記仮ラベルを、当該仮ラベルの前記不要部が、隣り合う仮ラベルの前記不要部と重なり、かつ、隣り合う仮ラベルの前記RFIDラベルと重ならないように貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルの前記不要部を前記剥離紙から剥離する工程と、を有する、ラベル連続体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触状態にて情報の書き込みや読み取りが可能なRFIDメディアが様々な用途に利用されている。例えば、商品等の物品にRFIDラベルを貼着し、このRFIDラベルに対して情報を書き込んだり読み取ったりすることで、物品を管理する技術が知られている。このようなRFIDラベルを提供するために、長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体が用いられている。
【0003】
図8は、長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体の一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図である。
【0004】
本例は図8に示すように、長尺状の剥離紙502上にRFIDラベル510が所定のピッチP1で貼着されてなるラベル連続体501である。RFIDラベル510のそれぞれは、アンテナやICチップを有するインレット520の一方の面に粘着層530が積層されるとともに、インレット520の他方の面に表面シート540が貼着されて構成されている。そして、粘着層530が積層された面が貼着面となって剥離紙502に剥離可能に貼着されている。
【0005】
図9は、図8に示したラベル連続体501の製造方法を説明するための図である。
【0006】
図8に示したラベル連続体501を製造する場合はまず、図9(a)に示すように、長尺状の剥離紙502上に、図8に示したインレット520の一方の面に粘着層530が積層されてなるラベルを含む大きさの仮ラベル503をピッチP1で貼着する。
【0007】
次に、図9(b)に示すように、剥離紙502の仮ラベル503が貼着された面の全面に、全ての仮ラベル503を覆うように、表面シート540が長尺状となったタックシート506を貼着する。
【0008】
次に、図9(c)に示すように、仮ラベル503のそれぞれについてタックシート506及び仮ラベル503を貫通するスリット505を形成する。このスリット505は、図8に示したRFIDラベル510の外形を示すものである。そのため、スリット505によって、タックシート506及び仮ラベル503は、RFIDラベル510とそれを取り囲む不要部511とに分離可能となる。
【0009】
その後、図9(d)に示すように、不要部511のみを剥離紙502から剥離する、いわゆるカス上げを行い、長尺状の剥離紙502上にRFIDラベル510が所定のピッチP1で貼着されてなるラベル連続体501が完成する。
【0010】
このように、長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体を製造する場合は、長尺状のシートが貼着されることで、カス上げを一度の処理で可能としている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2021-152726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上述したように、長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体を用いてRFIDラベルを提供する場合、RFIDラベルを任意のピッチで加工することができるという大きなメリットがある。
【0013】
一方、近年では、RFIDラベルの薄型化のニーズが高まっている。ここで、長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体を製造する場合は、上述したように、カス上げを一度の処理で可能とするために、その表面に長尺状のシートが貼着される。そのため、RFIDラベルの表面には、長尺状のシートが単片状に断裁された表面シートが存在することとなり、薄型化を実現する際の1つの障害となってしまう。
【0014】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体においてRFIDラベルの薄型化を実現することができる、ラベル連続体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために本発明は、
RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルを長尺状の剥離紙上に所定のピッチで互いに離隔して貼着した後、前記不要部を前記剥離紙から剥離することで、前記長尺状の剥離紙上に複数の前記RFIDラベルが前記所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体を製造する、ラベル連続体の製造方法であって、
前記剥離紙上の領域のうち、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの前記不要部の貼着領域どうしをつなぎ、かつ、前記RFIDラベルの貼着領域と重ならない領域に接合ラベルを貼着する工程と、
前記接合ラベルが貼着された前記剥離紙上に前記複数の仮ラベルを前記所定のピッチで貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルの前記不要部を前記接合ラベルとともに前記剥離紙から剥離する工程とを有する。
【0016】
上記のように構成された本発明においては、RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルが長尺状の剥離紙上に所定のピッチで互いに離隔して貼着された後、不要部が剥離紙から剥離されることで、長尺状の剥離紙上に複数のRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体が製造される。その際、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの不要部どうしが、仮ラベルが剥離紙上に貼着される前に剥離紙上に貼着されていた接合ラベルによってつながれているため、複数の仮ラベルの不要部を接合ラベルとともに一度の処理で剥離紙から剥離することができる。
【0017】
このように、仮ラベルが剥離紙上に貼着される前に剥離紙上に貼着されていた接合ラベルを用いて、複数の仮ラベルの不要部が一度の処理で剥離紙から剥離されることになる。接合ラベルは、剥離紙上の領域のうち、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの不要部の貼着領域どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベルの貼着領域と重ならない領域に貼着されるものである。そのため、複数の仮ラベルの不要部を一度の処理で剥離紙から剥離するために、剥離紙上に貼着された複数の仮ラベルを覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がなくなり、RFIDラベルの薄型化が実現される。
【0018】
また、RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルを長尺状の剥離紙上に所定のピッチで互いに離隔して貼着した後、前記不要部を前記剥離紙から剥離することで、前記長尺状の剥離紙上に複数の前記RFIDラベルが前記所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体を製造する、ラベル連続体の製造方法であって、
前記複数の仮ラベルを前記剥離紙上に前記所定のピッチで貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルが貼着された剥離紙上に、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの前記不要部どうしをつなぎ、かつ、前記RFIDラベルと重ならないように接合ラベルを貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルの前記不要部を前記接合ラベルとともに前記剥離紙から剥離する工程とを有する。
【0019】
上記のように構成された本発明においては、RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルが長尺状の剥離紙上に所定のピッチで互いに離隔して貼着された後、不要部が剥離紙から剥離されることで、長尺状の剥離紙上に複数のRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体が製造される。その際、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの不要部どうしが、仮ラベルが剥離紙上に貼着された後に剥離紙上に貼着された接合ラベルによってつながれているため、複数の仮ラベルの不要部を接合ラベルとともに一度の処理で剥離紙から剥離することができる。
【0020】
このように、仮ラベルが剥離紙上に貼着された後に剥離紙上に貼着された接合ラベルを用いて、複数の仮ラベルの不要部が一度の処理で剥離紙から剥離されることになる。接合ラベルは、複数の仮ラベルが貼着された剥離紙上に、少なくとも隣り合う2つの仮ラベルの不要部どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベルと重ならないように貼着されるものである。そのため、複数の仮ラベルの不要部を一度の処理で剥離紙から剥離するために、剥離紙上に貼着された複数の仮ラベルを覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がなくなり、RFIDラベルの薄型化が実現される。
【0021】
また、RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルを長尺状の剥離紙上に並べて貼着した後、前記不要部を前記剥離紙から剥離することで、前記長尺状の剥離紙上に複数の前記RFIDラベルが貼着されてなるラベル連続体を製造する、ラベル連続体の製造方法であって、
前記仮ラベルを、当該仮ラベルの前記不要部が、隣り合う仮ラベルの前記不要部と重なり、かつ、隣り合う仮ラベルの前記RFIDラベルと重ならないように貼着する工程と、
前記複数の仮ラベルの前記不要部を前記剥離紙から剥離する工程とを有する。
【0022】
上記のように構成された本発明においては、RFIDラベルが不要部に分離可能に取り囲まれてなる複数の仮ラベルが長尺状の剥離紙上に並べて貼着された後、不要部が剥離紙から剥離されることで、長尺状の剥離紙上に複数のRFIDラベルが貼着されてなるラベル連続体が製造される。その際、仮ラベルの不要部が、隣り合う仮ラベルの不要部と重なり、かつ、隣り合う仮ラベルのRFIDラベルと重ならないように、複数の仮ラベルが剥離紙上に貼着されているので、複数の仮ラベルの不要部を一度の処理で剥離紙から剥離することができる。
【0023】
このように、隣り合う2つの仮ラベルの不要部どうしを互いに重ねて貼着することで、複数の仮ラベルの不要部が一度の処理で剥離紙から剥離されることとなる。それにより、複数の仮ラベルの不要部を一度の処理で剥離紙から剥離するために、剥離紙上に貼着された複数の仮ラベルを覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がなくなり、RFIDラベルの薄型化が実現される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、仮ラベルが剥離紙上に貼着される前に剥離紙上に貼着されていた接合ラベルを用いて、複数の仮ラベルの不要部が一度の処理で剥離紙から剥離されることになる。そのため、複数の仮ラベルの不要部を一度の処理で剥離紙から剥離するために、剥離紙上に貼着された複数の仮ラベルを覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がなくなり、RFIDラベルの薄型化を実現することができる。
【0025】
また、仮ラベルが剥離紙上に貼着された後に剥離紙上に貼着された接合ラベルを用いて、複数の仮ラベルの不要部が一度の処理で剥離紙から剥離されることになるものにおいても、複数の仮ラベルの不要部を一度の処理で剥離紙から剥離するために、剥離紙上に貼着された複数の仮ラベルを覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がなくなり、RFIDラベルの薄型化を実現することができる。
【0026】
また、隣り合う2つの仮ラベルの不要部どうしを互いに重ねることで、複数の仮ラベルの不要部が一度の処理で剥離紙から剥離されることとなるものにおいても、複数の仮ラベルの不要部を一度の処理で剥離紙から剥離するために、剥離紙上に貼着された複数の仮ラベルを覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がなくなり、RFIDラベルの薄型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明のラベル連続体の製造方法によって製造されるラベル連続体の一実施形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレットの構成を示す図である。
図2図1に示したラベル連続体の製造方法の第1の実施形態を説明するための図である。
図3図1に示したラベル連続体の製造方法の第2の実施形態を説明するための図である。
図4図1に示したラベル連続体の製造方法の第3の実施形態を説明するための図である。
図5図1に示したラベル連続体の製造方法の第4の実施形態を説明するための図である。
図6】本発明のラベル連続体の製造方法によって製造されるラベル連続体の他の実施形態を示す表面図である。
図7図6に示したラベル連続体の製造方法の一例を説明するための図である。
図8】長尺状の剥離紙上にRFIDラベルが所定のピッチで貼着されてなるラベル連続体の一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図である。
図9図8に示したラベル連続体の製造方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、本発明のラベル連続体の製造方法によって製造されるラベル連続体の一実施形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA-A断面図、(c)はインレット20の構成を示す図である。
【0030】
本実施形態は図1に示すように、複数のRFIDラベル10が剥離紙2の一方の面に貼着されて構成されたラベル連続体1である。
【0031】
剥離紙2は、長尺状の形状を有しており、一方の面に剥離剤が塗工されている。複数のRFIDラベル10は、剥離紙2の剥離剤が塗工された面に、剥離紙2の長尺方向に所定のピッチP1で並んで剥離可能に貼着されている。
【0032】
複数のRFIDラベル10のそれぞれは、インレット20の一方の面に粘着層30が積層されて構成されており、粘着層30によって剥離紙2に剥離可能に貼着されている。粘着層30は、インレット20の一方の面に、両面テープを貼着したり、粘着剤を塗工したりすることで、インレット20に積層することができる。
【0033】
インレット20は、図1(c)に示すように、ベース基材23の一方の面に、非接触通信用のアンテナ22が形成されているとともに、ICチップ21が搭載されている。そして、アンテナ22が形成されるとともにICチップ21が搭載された面に粘着層30が積層されている。
【0034】
ベース基材23は、紙やフィルム等から構成されている。
【0035】
アンテナ22は、ベース基材23の一方の面に、二等辺三角形の2つの導体部22a,22bが空隙を介して並んで構成されている。なお、アンテナ22の形状としてはこれに限らず、2つの帯状の導体部が空隙を介して直線状に並んだものや、1つの導体部から構成されたもの等、様々なものが考えられる。
【0036】
ICチップ21には、2つのアンテナ端子(不図示)が設けられている。そして、ICチップ21は、これらアンテナ端子が設けられた面が搭載面となって、ベース基材23のアンテナ22が形成された面に搭載され、異方性導電ペースト(不図示)によって固定されている。ICチップ21のアンテナ端子は、それぞれアンテナ22に接続されており、異方性導電ペーストによってアンテナ22と導通している。ICチップ21は、アンテナ22を介した非接触通信によって得た電力によって起動し、アンテナ22を介して受信した情報をICチップ21内のメモリに書き込んだり、ICチップ21内のメモリに書き込まれた情報をアンテナ22を介して非接触送信したりする。
【0037】
このように構成されたラベル連続体1は、ロール状に巻き取られて搬送、保管される。
【0038】
以下に、図1に示したラベル連続体1の製造方法について複数の実施形態を例に挙げて説明する。
【0039】
(第1の実施形態)
図2は、図1に示したラベル連続体1の製造方法の第1の実施形態を説明するための図である。
【0040】
本実施形態においては、図1に示したラベル連続体1を製造する場合、まず、図2(a)に示すように、剥離紙2の長尺方向に、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP1で複数の接合ラベル4を貼着する。接合ラベル4としては、紙や樹脂からなるシート基材の一方の面に粘着層が積層されたものを用いることができるが、シート基材としては樹脂や合成紙といった、ある程度の強度を有するものである方が好ましい。なお、剥離紙2の長尺方向における接合ラベル4の長さL1については後述する。
【0041】
次に、図2(b)に示すように、RFIDラベル10を含む大きさの仮ラベル3を、隣り合う接合ラベル4を跨ぐように複数の接合ラベル4間のそれぞれにて、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP1で貼着する。仮ラベル3は、RFIDラベル10を含む大きさのラベルであるため、その層構成がRFIDラベル10と同一となっている。この際、剥離紙2の長尺方向における仮ラベル3の長さL2は、仮ラベル3がピッチP1で剥離紙2上に貼着された場合に、隣り合う仮ラベル3と重ならず、かつ、仮ラベル3が接合ラベル4の一部と重なるような長さとなっている。そのため、複数の仮ラベル3どうしが互いに離隔した状態で剥離紙2上に貼着される。また、接合ラベル4の一部が隣接する仮ラベル3の一部と重なって互いに貼着され、それにより、隣り合う仮ラベル3どうしが接合ラベル4によってつながることになる。
【0042】
次に、図2(c)に示すように、仮ラベル3に対してRFIDラベル10の外形に合わせてスリット5を形成する。これにより、仮ラベル3が、RFIDラベル10と、RFIDラベル10をスリット5を介して分離可能に取り囲む不要部11とから構成されたものとなる。そして、剥離紙2の長尺方向における接合ラベル4の長さL1は、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10と重ならない長さとなっている。そのため、図2(a)に示した工程において、接合ラベル4は、剥離紙2上の領域のうち、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11の貼着領域どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10の貼着領域と重ならない領域に貼着されることになる。
【0043】
その後、1つの仮ラベル3の不要部11を剥離紙2から剥離していくと、不要部11は、スリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっていることで、RFIDラベル10が剥離紙2に貼着されたまま、不要部11のみが剥離紙2から剥離される。また、剥離紙2から剥離される不要部11には、隣接する接合ラベル4が貼着されているため、不要部11が剥離紙2から剥離されると、隣接する接合ラベル4も剥離紙2から剥離されていく。さらに、この接合ラベル4には、隣接する仮ラベル3の不要部11が貼着されており、不要部11はスリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっていることで、接合ラベル4に隣接する仮ラベル3の不要部11のみが剥離紙2から剥離されていく。このようにして、剥離紙2に貼着された複数の仮ラベル3の不要部11が、複数の接合ラベル4とともに剥離紙2から剥離していく。
【0044】
これにより、仮ラベル3の不要部11が、剥離紙2上に貼着されていた接合ラベル4とともに剥離紙2から剥離され、図2(d)に示すように、長尺状の剥離紙2上にRFIDラベル10が所定のピッチP1で貼着されてなるラベル連続体1が製造されることになる。
【0045】
このように、仮ラベル3が剥離紙2上に貼着される前に剥離紙2上に貼着されていた接合ラベル4を用いて、複数の仮ラベル3の不要部11が一度の処理で剥離紙2から剥離されることになる。そのため、複数の仮ラベル3の不要部11を一度の処理で剥離紙2から剥離するために、剥離紙2上に貼着された複数の仮ラベル3を覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がない。それにより、RFIDラベル10の薄型化を実現することができる。
【0046】
(第2の実施形態)
図3は、図1に示したラベル連続体1の製造方法の第2の実施形態を説明するための図である。
【0047】
本実施形態においては、図1に示したラベル連続体1を製造する場合、まず、図3(a)に示すように、RFIDラベル10を含む大きさの仮ラベル3を、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP1で貼着する。仮ラベル3は、RFIDラベル10を含む大きさのラベルであるため、その層構成がRFIDラベル10と同一となっている。この際、剥離紙2の長尺方向における仮ラベル3の長さL2が、仮ラベル3がピッチP1で剥離紙2上に貼着された場合に、隣り合う仮ラベル3と重ならない長さとなっている。そのため、複数の仮ラベル3どうしが互いに離隔した状態で剥離紙2上に貼着される。
【0048】
次に、図3(b)に示すように、隣り合う仮ラベル3を跨ぐように複数の仮ラベル3間のそれぞれに接合ラベル4を貼着する。これにより、接合ラベル4は、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP1で、その一部が隣接する仮ラベル3の一部と重なった状態で剥離紙2上に貼着される。そして、隣り合う仮ラベル3どうしが接合ラベル4によってつながることになる。接合ラベル4としては、紙や樹脂からなるシート基材の一方の面に粘着層が積層されたものを用いることができるが、シート基材としては樹脂や合成紙といった、ある程度の強度を有するものである方が好ましい。
【0049】
次に、図3(c)に示すように、仮ラベル3に対してRFIDラベル10の外形に合わせてスリット5を形成する。これにより、仮ラベル3が、RFIDラベル10と、RFIDラベル10をスリット5を介して分離可能に取り囲む不要部11とから構成されたものとなる。そして、剥離紙2の長尺方向における接合ラベル4の長さL1は、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10と重ならない長さとなっている。そのため、図3(b)に示した工程において、接合ラベル4は、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10と重ならないように貼着されることになる。
【0050】
その後、1つの仮ラベル3の不要部11を剥離紙2から剥離していくと、不要部11は、スリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっていることで、RFIDラベル10が剥離紙2に貼着されたまま、不要部11のみが剥離紙2から剥離される。また、剥離紙2から剥離される不要部11には、隣接する接合ラベル4が貼着されているため、不要部11が剥離紙2から剥離されると、隣接する接合ラベル4も剥離紙2から剥離されていく。さらに、この接合ラベル4には、隣接する仮ラベル3の不要部11が貼着されており、不要部11はスリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっていることで、接合ラベル4に隣接する仮ラベル3の不要部11のみが剥離紙2から剥離されていく。このようにして、剥離紙2に貼着された複数の仮ラベル3の不要部11が、複数の接合ラベル4とともに剥離紙2から剥離していく。
【0051】
これにより、仮ラベル3の不要部11が、剥離紙2上に貼着されていた接合ラベル4とともに剥離紙2から剥離され、図3(d)に示すように、長尺状の剥離紙2上にRFIDラベル10が所定のピッチP1で貼着されてなるラベル連続体1が製造されることになる。
【0052】
このように、仮ラベル3が剥離紙2上に貼着された後に剥離紙2上に貼着された接合ラベル4を用いて、複数の仮ラベル3の不要部11が一度の処理で剥離紙2から剥離されることになる。そのため、複数の仮ラベル3の不要部11を一度の処理で剥離紙2から剥離するために、剥離紙2上に貼着された複数の仮ラベル3を覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がない。それにより、RFIDラベル10の薄型化を実現することができる。
【0053】
(第3の実施形態)
図4は、図1に示したラベル連続体1の製造方法の第3の実施形態を説明するための図である。
【0054】
本実施形態においては、図1に示したラベル連続体1を製造する場合、まず、図4(a)に示すように、長尺状の剥離紙2の両側部に沿って長尺状の接合ラベル104を貼着する。接合ラベル104としては、紙や樹脂からなるシート基材の一方の面に粘着層が積層されたものを用いることができるが、シート基材としては樹脂や合成紙といった、ある程度の強度を有するものである方が好ましい。なお、剥離紙2の短尺方向における接合ラベル104の幅W1については後述する。
【0055】
次に、図4(b)に示すように、RFIDラベル10を含む大きさの仮ラベル3を、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP1で貼着する。仮ラベル3は、RFIDラベル10を含む大きさのラベルであるため、その層構成がRFIDラベル10と同一となっている。この際、剥離紙2の長尺方向における仮ラベル3の長さL2が、仮ラベル3がピッチP1で剥離紙2上に貼着された場合に、隣り合う仮ラベル3と重ならない長さとなっている。そのため、複数の仮ラベル3どうしが互いに離隔した状態で剥離紙2上に貼着される。また、剥離紙2の短尺方向における接合ラベル104の幅W1が、剥離紙2上に仮ラベル3と接合ラベル104が貼着された場合に、接合ラベル104の一部が仮ラベル3の一部に重なるような幅となっている。そのため、接合ラベル104の一部が、剥離紙2上に貼着された全ての仮ラベル3の一部と重なって互いに貼着され、それにより、複数の仮ラベル3どうしが接合ラベル104によってつながることになる。
【0056】
次に、図4(c)に示すように、仮ラベル3に対してRFIDラベル10の外形に合わせてスリット5を形成する。これにより、仮ラベル3が、RFIDラベル10と、RFIDラベル10をスリット5を介して分離可能に取り囲む不要部11とから構成されたものとなる。そして、剥離紙2の短尺方向における接合ラベル104の幅W1は、複数の仮ラベル3の不要部11どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10と重ならない幅となっている。そのため、図4(a)に示した工程において、接合ラベル104は、剥離紙2上の領域のうち、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11の貼着領域どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10の貼着領域と重ならない領域に貼着されることになる。
【0057】
その後、1つの仮ラベル3の不要部11を剥離紙2から剥離していくと、不要部11は、スリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっていることで、RFIDラベル10が剥離紙2に貼着されたまま、不要部11のみが剥離紙2から剥離される。また、剥離紙2から剥離される不要部11には接合ラベル104が貼着されているため、不要部11が剥離紙2から剥離されると、接合ラベル104も剥離紙2から剥離されていく。さらに、接合ラベル104には、剥離紙2上に貼着された全ての仮ラベル3の不要部11が貼着されており、全ての仮ラベル3の不要部11はスリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっている。これにより、剥離紙2に貼着された全ての仮ラベル3の不要部11が、複数の接合ラベル104とともに剥離紙2から剥離していく。
【0058】
これにより、仮ラベル3の不要部11が、剥離紙2上に貼着されていた接合ラベル104とともに剥離紙2から剥離され、図4(d)に示すように、長尺状の剥離紙2上にRFIDラベル10が所定のピッチP1で貼着されてなるラベル連続体1が製造されることになる。
【0059】
このように、仮ラベル3が剥離紙2上に貼着される前に剥離紙2上に貼着されていた接合ラベル104を用いて、複数の仮ラベル3の不要部11が一度の処理で剥離紙2から剥離されることになる。そのため、複数の仮ラベル3の不要部11を一度の処理で剥離紙2から剥離するために、剥離紙2上に貼着された複数の仮ラベル3を覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がない。それにより、RFIDラベル10の薄型化を実現することができる。
【0060】
なお、本実施形態においては、第1の実施形態に示したものと同様に、剥離紙2上に接合ラベル104を貼着した後に仮ラベル3を剥離紙2上に貼着している。しかしながら、第2の実施形態に示したものと同様に、剥離紙2上に仮ラベル3を貼着した後に接合ラベル104を剥離紙2上に貼着する構成としてもよい。
【0061】
(第4の実施形態)
図5は、図1に示したラベル連続体1の製造方法の第4の実施形態を説明するための図である。
【0062】
本実施形態においては、図1に示したラベル連続体1を製造する場合、まず、図5(a)に示すように、長尺状の剥離紙2の両側部に沿う領域に、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP1で複数の接合ラベル204を貼着する。接合ラベル204としては、紙や樹脂からなるシート基材の一方の面に粘着層が積層されたものを用いることができるが、シート基材としては樹脂や合成紙といった、ある程度の強度を有するものである方が好ましい。なお、剥離紙2の長尺方向における接合ラベル204の長さL3及び剥離紙2の短尺方向における接合ラベル204の幅W2については後述する。
【0063】
次に、図5(b)に示すように、RFIDラベル10を含む大きさの仮ラベル3を、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP1で貼着する。仮ラベル3は、RFIDラベル10を含む大きさのラベルであるため、その層構成がRFIDラベル10と同一となっている。この際、剥離紙2の長尺方向における仮ラベル3の長さL2が、仮ラベル3がピッチP1で剥離紙2上に貼着された場合に、隣り合う仮ラベル3と重ならず、かつ、仮ラベル3が接合ラベル204の一部と重なるような長さとなっている。また、剥離紙2の短尺方向における接合ラベル204の幅W2が、仮ラベル3が剥離紙2の短尺方向の両端部にて接合ラベル204の一部と重なるような幅となっている。そのため、複数の接合ラベル204のそれぞれについて、その一部が、互いに隣り合う仮ラベル3のそれぞれの一部と重なって互いに貼着され、それにより、隣り合う仮ラベル3どうしが接合ラベル204によってつながることになる。
【0064】
次に、図5(c)に示すように、仮ラベル3に対してRFIDラベル10の外形に合わせてスリット5を形成する。これにより、仮ラベル3が、RFIDラベル10と、RFIDラベル10をスリット5を介して分離可能に取り囲む不要部11とから構成されたものとなる。そして、剥離紙2の長尺方向における接合ラベル204の長さL3及び剥離紙2の短尺方向における接合ラベル204の幅W2は、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10と重ならないものとなっている。そのため、図5(a)に示した工程において、接合ラベル204は、剥離紙2上の領域のうち、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11の貼着領域どうしをつなぎ、かつ、RFIDラベル10の貼着領域と重ならない領域に貼着されることになる。
【0065】
その後、1つの仮ラベル3の不要部11を剥離紙2から剥離していくと、不要部11は、スリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっていることで、RFIDラベル10が剥離紙2に貼着されたまま、不要部11のみが剥離紙2から剥離される。また、剥離紙2から剥離される不要部11には、剥離紙2の短尺方向における両端部にて接合ラベル204が貼着されているため、不要部11が剥離紙2から剥離されると、不要部11に貼着された接合ラベル204も剥離紙2から剥離されていく。さらに、この接合ラベル204には、剥離紙2から剥離した不要部11に隣り合う仮ラベル3の不要部11が貼着されており、不要部11はスリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっている。それにより、剥離紙2から剥離した不要部11に隣り合う仮ラベル3の不要部11のみが剥離紙2から剥離されていく。このようにして、剥離紙2に貼着された複数の仮ラベル3の不要部11が、複数の接合ラベル204とともに剥離紙2から剥離していく。
【0066】
これにより、仮ラベル3の不要部11が、剥離紙2上に貼着されていた接合ラベル204とともに剥離紙2から剥離され、図5(d)に示すように、長尺状の剥離紙2上にRFIDラベル10が所定のピッチP1で貼着されてなるラベル連続体1が製造されることになる。
【0067】
このように、仮ラベル3が剥離紙2上に貼着される前に剥離紙2上に貼着されていた接合ラベル204を用いて、複数の仮ラベル3の不要部11が一度の処理で剥離紙2から剥離されることになる。そのため、複数の仮ラベル3の不要部11を一度の処理で剥離紙2から剥離するために、剥離紙2上に貼着された複数の仮ラベル3を覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がない。それにより、RFIDラベル10の薄型化を実現することができる。
【0068】
なお、本実施形態においては、第1の実施形態に示したものと同様に、剥離紙2上に接合ラベル204を貼着した後に仮ラベル3を剥離紙2上に貼着している。しかしながら、第2の実施形態に示したものと同様に、剥離紙2上に仮ラベル3を貼着した後に接合ラベル204を剥離紙2上に貼着する構成としてもよい。
【0069】
(他の実施形態)
図6は、本発明のラベル連続体の製造方法によって製造されるラベル連続体の他の実施形態を示す表面図である。
【0070】
本実施形態は図6に示すように、図1に示したものに対して、複数のRFIDラベル10が剥離紙2上に貼着されるピッチP2が異なるラベル連続体101である。本実施形態においては、複数のRFIDラベル10が剥離紙2上に貼着されるピッチP2が、図1に示したピッチP1よりも狭くなっている。なお、本実施形態におけるRFIDラベル10及び剥離紙2の構成は、図1に示したものと同一である。
【0071】
図7は、図6に示したラベル連続体101の製造方法の一例を説明するための図である。
【0072】
本例においては、図6に示したラベル連続体101を製造する場合、まず、図7(a)に示すように、RFIDラベル10を含む大きさの仮ラベル3を、RFIDラベル10が貼着されるピッチと同一のピッチP2で並べて貼着する。仮ラベル3は、RFIDラベル10を含む大きさのラベルであるため、その層構成がRFIDラベル10と同一となっている。この際、複数の仮ラベル3が剥離紙2上に貼着されるピッチP2は、仮ラベル3がピッチP2で剥離紙2上に貼着された場合に、隣り合う仮ラベル3の一部どうしが重なるものとなっている。そのため、複数の仮ラベル3どうしがその一部にて重なった状態で剥離紙2上に貼着される。
【0073】
次に、図7(b)に示すように、仮ラベル3に対してRFIDラベル10の外形に合わせてスリット5を形成する。これにより、仮ラベル3が、RFIDラベル10と、RFIDラベル10をスリット5を介して分離可能に取り囲む不要部11とから構成されたものとなる。その際、仮ラベル3は、隣り合う仮ラベル3どうしがその一部にて重なった状態で剥離紙2上に貼着されているが、隣り合う仮ラベル3どうしは、不要部11にて重なっており、RFIDラベル10においては重なっていない。これにより、剥離紙2上に貼着された仮ラベル3は、隣り合う仮ラベル3どうしが不要部11にて互いに貼着された状態となっている。
【0074】
その後、1つの仮ラベル3の不要部11を剥離紙2から剥離していくと、不要部11は、スリット5によってRFIDラベル10から分離可能となっていることで、RFIDラベル10が剥離紙2に貼着されたまま、不要部11のみが剥離紙2から剥離される。また、剥離紙2から剥離される不要部11には、隣り合う仮ラベル3の不要部11が貼着されているため、1つの仮ラベル3の不要部11が剥離紙2から剥離されると、それと隣り合う仮ラベル3の不要部11も剥離紙2から剥離されていく。このようにして、剥離紙2に貼着された複数の仮ラベル3の不要部11が剥離紙2から剥離していく。
【0075】
これにより、図7(c)に示すように、長尺状の剥離紙2上にRFIDラベル10が所定のピッチP2で貼着されてなるラベル連続体101が製造されることになる。
【0076】
このように、隣り合う2つの仮ラベル3の不要部11どうしを互いに重ねて貼着しておくことで、複数の仮ラベル3の不要部11が一度の処理で剥離紙から剥離されることとなる。そのため、複数の仮ラベル3の不要部11を一度の処理で剥離紙2から剥離するために、剥離紙2上に貼着された複数の仮ラベル3を覆うように長尺状のシートを貼着しておく必要がない。それにより、RFIDラベル10の薄型化を実現することができる。
【0077】
なお、上述した実施形態においては、長尺状の剥離紙2上に複数のRFIDラベル10が所定のピッチで一列となって貼着されたラベル連続体1,101を例に挙げて説明した。しかしながら、長尺状の剥離紙2上に複数のRFIDラベル10が所定のピッチで複数列となって貼着された構成であってもよい。その場合、複数の仮ラベルを列毎に、接合ラベルを用いてつなげてもよいし、一部を重ね合わせてもよい。また、そのような構成において仮ラベルの複数列どうしを接合ラベルを用いてさらにつなげてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1,101 ラベル連続体
2 剥離紙
3 仮ラベル
4,104,204 接合ラベル
5 スリット
10 RFIDラベル
11 不要部
20 インレット
21 ICチップ
22 アンテナ
22a,22b 導体部
23 ベース基材
30 粘着層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9