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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127217
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】緩衝ボード
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/02 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
B65D81/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036220
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】高木 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】河端 健
【テーマコード(参考)】
3E066
【Fターム(参考)】
3E066AA03
3E066BA01
3E066CA01
3E066DA01
3E066DB01
3E066HA03
3E066MA03
3E066MA05
(57)【要約】
【課題】紛失を防ぐことが求められている。
【解決手段】本開示の緩衝ボード10には、薄板状の無線通信機器100(RFIDタグ)を収容するための機器保持部30が設けられている。機器保持部30は、無線通信機器100が収まる収容空間20と、収容空間20に連通して表裏の一方の主面11に開口した複数の連通空間25と、を備えている。複数の連通空間25は、収容空間20と同じ幅の直方体状をなし、緩衝ボード10の表裏に隙間なく交互に並んでいて、収容空間20の内面の全てが、連通空間25の奥部で露出した状態になっている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板状無線機を保持するための無線機保持部を備える緩衝ボードであって、
前記無線機保持部は、緩衝ボードの内部に位置し、前記薄板状無線機が収まる扁平な収容空間と、
前記収容空間の一部と交差して緩衝ボードの外面に開口する連通空間と、を備え、
前記連通空間の奥側で露出する前記収容空間の内面をガイドにして、前記薄板状無線機を前記連通空間から前記収容空間へ曲げ入れることが可能な緩衝ボード。
【請求項2】
前記連通空間は、緩衝ボードの表裏に配されている請求項1に記載の緩衝ボード。
【請求項3】
前記連通空間は、緩衝ボードの表裏に交互に並び、
前記収容空間の内面の全てが前記連通空間の奥側で露出している請求項2に記載の緩衝ボード。
【請求項4】
前記無線機保持部は、表裏で回転対称になっている請求項1から3の何れか1の請求項に記載の緩衝ボード。
【請求項5】
緩衝ボードの表裏の主面には、無線機保持部の隣に凹部がそれぞれ設けられ、
前記収容空間は、前記表裏の主面に沿っていて、前記凹部の底面同士の間の途中の高さに配されている請求項1から3の何れか1の請求項に記載の緩衝ボード。
【請求項6】
矩形板状の緩衝ボードであって、
前記無線機保持部は、緩衝ボードの長手方向の端部に配されている請求項1から3の何れか1の請求項に記載の緩衝ボード。
【請求項7】
矩形板状の緩衝ボードであって、
前記収容空間は平面視矩形状をなし、
前記無線機保持部は、前記収容空間の長手方向が緩衝ボードの長手方向と交差する向きに配されている請求項1から3の何れか1の請求項に記載の緩衝ボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、緩衝ボードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、荷物の輸送時に荷物間に差し込まれる緩衝ボードが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-75115号公報(図6参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の緩衝ボードにおいては、紛失を防ぐことが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の緩衝ボードは、薄板状無線機を保持するための無線機保持部を備える緩衝ボードであって、前記無線機保持部は、緩衝ボードの内部に位置し、前記薄板状無線機が収まる扁平な収容空間と、前記収容空間の一部と交差して緩衝ボードの外面に開口する連通空間と、を備え、前記連通空間の奥側で露出する前記収容空間の内面をガイドにして、前記薄板状無線機を前記連通空間から前記収容空間へ曲げ入れることが可能な緩衝ボードである。
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る緩衝ボードによれば、無線通信機器を収容させることで、緩衝ボードの所在を管理しやすくなり、紛失を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の一実施形態に係る緩衝ボードの斜視図
図2】緩衝ボードの機器保持部近傍の側断面図
図3】緩衝ボードの機器保持部近傍の斜視断面図
図4】緩衝ボードの機器保持部近傍の斜視断面図
図5】(A)無線通信機器の取り付けを説明するための機器保持部近傍の側断面図、(B)無線通信機器の取り付けを説明するための機器保持部近傍の側断面図、(C)無線通信機器が収容されている状態の機器保持部近傍の側断面図
図6】(A)無線通信機器の形成を説明するための図、(B)無線通信機器の形成を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1から図6を参照して、本実施形態の緩衝ボード10について説明する。図1に示された緩衝ボード10は、例えば、発泡樹脂(例えば、発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン)のビーズを成形型内で発泡させてなる発泡成形品である。
【0009】
緩衝ボード10は、長方形の板状をなし、表裏の主面11と長方形の4辺に配される側面12とを有する。緩衝ボード10のコーナー部及び各辺は面取り形状になっている。また、図1に示すように、緩衝ボード10の表裏の主面11には、長手方向で並んだ2つの矩形凹部14が形成されている(図1には、表側の主面11の矩形凹部14のみが示されている)。この矩形凹部14には、例えば、製品名や社名等が膨出成形されたり、シールが貼られたりする。
【0010】
さて、本実施形態の緩衝ボード10には、薄板状の無線通信機器100(本実施形態では、RFIDタグ。図5参照)を収容するための機器保持部30が設けられている。機器保持部30は、緩衝ボード10の長手方向の一端部(即ち、短辺側の側面12寄り位置)のうち、中央部に配されている。
【0011】
図2に示すように、機器保持部30は、無線通信機器100が収まる収容空間20と、収容空間20に連通して表裏の一方の主面11に開口した複数の連通空間25と、を備えている。収容空間20は、緩衝ボード10の板厚方向の中央部に配された長方形板状の空間で、表裏の主面11と平行かつ、長手方向が緩衝ボード10の短辺に沿った向き(即ち、緩衝ボード10の長手方向と交差する向き)になっている。
【0012】
図3及び図4に示すように、複数の連通空間25は、収容空間20と同じ幅の直方体状をなし、緩衝ボード10の表裏に隙間なくかつ重ならずに交互に並んでいる。詳細には、連通空間25は、表側と裏側とに2つずつ設けられ、収容空間20の長手方向で1列に並んでいる。各連通空間25は同じ大きさで、収容空間20の長手方向の一端に表側の連通空間25が配され、他端に裏側の連通空間25が配されている。そして、収容空間20の内側面は、連通空間25の内側面と面一になっていて、収容空間20の内面の全てが、連通空間25の奥部で露出した状態になっている。また、上記構成により、機器保持部30は、収容空間20の短手方向を回転軸とした回転対称になっている。
【0013】
無線通信機器100は、機器保持部30に以下のようにして取り付けられる。即ち、まず、図5(A)に示すように、無線通信機器100を、収容空間20の端部に配された連通空間25に斜め手前から差し込む。次いで、図5(B)に示すように、その連通空間25の奥側で露出する収容空間20の内面をガイドにして収容空間20の奥側へ向かうように無線通信機器100を弾性変形させながら(曲げながら)押し込む。このとき、反対側の連通空間25から無線通信機器100が飛び出しそうであれば、反対側の連通空間25から指や工具で抑えながら押し込む。そして、図5(C)に示すように、無線通信機器100の全体が連通空間25を通過すると、弾性復帰して無線通信機器100が収容空間20に収容される。
【0014】
図1及び図4に示すように、表側の主面11には、連通空間25の内側の隣に小凹部28が形成され、裏側の主面11にも同位置に小凹部28が形成されている。
【0015】
小凹部28の平面形状は、略正方形で矩形凹部14よりも小さくなっている。また、小凹部28の深さは、矩形凹部14の深さと略同一になっている。この小凹部28には、例えば、収容空間20の目印となるような表記(例えば、「RFIDタグ」等の文字や矢印等)が膨出成形されたり、シールが貼られたりする。この小凹部28によって、表記を緩衝ボード10の主面11から突出させずに設けることができる。なお、表記を設けず、小凹部28自体が目印となっていてもよい。
【0016】
また、図4に示すように、各小凹部28の底面は、収容空間20よりも浅い位置に配されている。換言すれば、収容空間20は、表裏の小凹部28の底面同士の間の途中の高さに配されていることとなる。
【0017】
機器保持部30は以下のようにして形成される。即ち、図6(A)に示すように、緩衝ボード10の厚み方向で開閉する上型50と下型51とに、表側の連通空間25を形成する上側突部50Aと、裏側の連通空間25を形成する下側突部51Aとが設けられている。これら上側突部50Aと下側突部51Aとは、上型50と下型51とを閉じたときに、一列に隙間なく交互に並び、かつ、高さ方向で先端同士が重なるように設計されている。この型50,51内でビーズを発泡させることで、上側突部50Aと下側突部51Aとが重なった領域が収容空間20となった機器保持部30が形成される(図6(B)参照)。これにより、スライド型等を要さずに機器保持部30を形成することができる。
【0018】
次に、緩衝ボード10の作用効果について説明する。緩衝ボード10は、例えば、トラックや海上コンテナ等で荷物を輸送する際に、荷物間にスペーサーとして差し込まれて使用される。本実施形態の緩衝ボード10は、機器保持部30にRFIDタグ等の無線通信機器100を収容して使用可能になっている。そして、例えば、GPS機能を搭載した無線通信機器100を使用すれば、その緩衝ボード10の所在地をリアルタイムに確認可能となる。また、輸送される荷物にRFIDタグ等が取り付けられて管理されている場合、荷物と共に通過点が記録され、所在を把握しやすくなる。これにより、緩衝ボード10の紛失を防ぐことが可能となる。
【0019】
また、本実施形態では、無線通信機器100が収容空間20と交差する方向から曲げ入れられ、全体が連通空間25を通過すると弾性復帰して収容空間20内に納まるので、入れ終えた後は連通空間25を通りにくくなり、無線通信機器100の脱落が防がれる。また、連通空間25を通して、無線通信機器100の有無を視認可能となっている。さらに、連通空間25が複数設けられているので、交換等のため無線通信機器100を抜くときに、複数の連通空間25を介して無線通信機器100を操作しやすくなっている。また、機器保持部30が回転対称になっているので、表裏のどちらからでも同じ感覚で無線通信機器100を着脱することができ、作業効率が向上する。
【0020】
また、収容空間20は、表裏の小凹部28の底面同士の間の途中の高さ、さらに言えば、緩衝ボード10の板厚方向の中央部に配されているので、無線通信機器100が衝撃から保護されやすくなっている。また、表裏の小凹部28が収容空間20の深さよりも浅くなっているので、緩衝ボード10の強度の低下が防がれている。
【0021】
緩衝ボード10は長手方向で曲がりやすいところ、本実施形態では、機器保持部30が緩衝ボード10の長手方向の端部に配されているので、無線通信機器100が曲げの影響を受けにくくなる。さらに、機器保持部30が、その長手方向が、緩衝ボード10の長手方向と交差する向きに配されているので、無線通信機器100が曲げの影響をより受けにくくなる。
【0022】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、収容空間20は、主面11と平行であったが、主面11と直交又は交差していてもよい。
【0023】
(2)連通空間25は、収容空間20の一部(好ましくは端部)にのみ配されていてもよい。また、表裏の一方にのみ配されていてもよい。
【0024】
(3)連通空間25は、表裏で個数が異なっていてもよい。
【0025】
(4)緩衝ボード10の厚さ方向から見て、表側の連通空間25と裏側の連通空間25とが一部重なり、緩衝ボード10の一部が厚さ方向で貫通した構成になっていてもよい。
【0026】
(5)緩衝ボード10の厚さ方向から見て、表側の連通空間25と裏側の連通空間25とが、緩衝ボード10の厚さ方向と直交する方向(緩衝ボード10の長手方向又は短手方向)で離間していてもよい。
【0027】
(6)収容空間20は、連通空間25を形成する突部50A,51Aにスライド型を設けて形成されてもよいし、緩衝ボード10の側方(収容空間20の延在方向)から差し込まれるスライド型や薄板等により形成された後に側方の開口が塞がれる構成であってもよい。また、緩衝ボード10の成形後に緩衝ボード10の側方から工具が差し込まれて形成された後、側方の開口が塞がれる構成であってもよい。
【0028】
(7)無線通信機器100は、カード状その他の薄板状であってもよい。また、タグリーダーからの電波や磁界を受けて動作するパッシブタグ、バッテリーを内蔵して電波を受けた時だけ動作するセミアクティブタグ、バッテリーを内蔵して常に信号を発信するアクティブタグの何れであってもよい。また、RFIDタグではなく、赤外線通信機器、その他の通信機器であってもよい。
【0029】
(8)無線通信機器100がそのまま差し込まれるのではなく、無線通信機器100を機器保持具に保持させ、その機器保持具を差し込む構成であってもよい。これによれば、無線通信機器100の剛性が小さくてもスムーズに差し込むことが可能となる。
【0030】
(9)機器保持部30は、複数設けられていてもよい。
【0031】
(10)機器保持部30は、緩衝ボード10の短手方向の端部に配されていてもよい。
【0032】
(11)機器保持部30は、緩衝ボード10の長手方向に沿った向きになっていてもよい。
【0033】
(12)上記実施形態では、連通空間25が直方体状であったが、外方に向かって開口が拡大していくように内側面が傾斜していてもよい。
【0034】
(13)複数の連通空間25に、形状が異なるものが含まれていてもよい。
【0035】
(14)収容空間20は、表裏の主面11の一方に寄せて配されていてもよい。
【0036】
(15)板厚方向から見て表裏の連通空間25が一部重なっていてもよい。
【0037】
(16)緩衝ボード10は、正方形、円形、楕円形、又はその他の形状であってもよい。
【0038】
(17)緩衝ボード10の表裏の主面11に、溝等の凹凸が形成されていてもよい。
【0039】
(18)緩衝ボード10は、発泡樹脂以外の成分を含んでいてもよい。また、非発泡の樹脂から構成されていてもよい。
【0040】
<付記>
以下、上記実施形態から抽出される特徴群について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
【0041】
[特徴1]
薄板状無線機を保持するための無線機保持部を備える緩衝ボードであって、
前記無線機保持部は、緩衝ボードの内部に位置し、前記板状無線機が収まる扁平な収容空間と、
前記収容空間の一部と交差して緩衝ボードの外面に開口する連通空間と、を備え、
前記連通空間の奥側で露出する前記収容空間の内面をガイドにして、前記板状無線機を前記連通空間から前記収容空間へ曲げ入れることが可能な緩衝ボード。
【0042】
特徴1の緩衝ボードによれば、薄板状無線機を収容することで、緩衝ボードの所在を管理しやすくなり、紛失を防ぐことが可能となる。また、薄板状無線機が収容空間の長手方向と交差する連通空間から曲げ入れられる構成になっているので、入れ終えて薄板状無線機が弾性復帰した後は連通空間から抜けにくくなり、薄板状無線機の脱落が防がれる。
【0043】
[特徴2]
前記連通空間は、緩衝ボードの表裏に配されている特徴1に記載の緩衝ボード。
【0044】
特徴2の緩衝ボードによれば、緩衝ボードの表裏どちらからでも薄板状無線機を入れることができ、作業効率が向上する。
【0045】
[特徴3]
前記連通空間は、複数設けられて緩衝ボードの表裏に交互に並び、
前記収容空間の内面の全てが前記連通空間の奥側で露出している特徴2に記載の緩衝ボード。
【0046】
特徴3の緩衝ボードによれば、厚み方向で開閉する上型と下型とに、表側の連通空間と裏側の連通空間とを作るための突部を高さ方向で重なるように設けることで、表裏の連通空間と共に収容空間を形成することができる。これにより、スライド型等を要さず収容空間を形成することができる。
【0047】
[特徴4]
前記無線機保持部は、表裏で回転対称になっている特徴1から3の何れか1の特徴に記載の緩衝ボード。
【0048】
特徴4の緩衝ボードによれば、表裏のどちらからでも同じ感覚で薄板状無線機を曲げ入れることができ、作業効率が向上する。
【0049】
[特徴5]
緩衝ボードの表裏の主面には、無線機保持部の隣に凹部がそれぞれ設けられ、
前記収容空間は、前記表裏の主面に沿っていて、前記凹部の底面同士の間の途中の高さに配されている特徴1から4の何れか1の特徴に記載の緩衝ボード。
【0050】
特徴5の緩衝ボードでは、凹部に無線機保持部の位置を示唆する表示を、緩衝ボードの主面から突出せずに設けることができる。また、収容空間が凹部の底面同士の間の途中の高さに配されているので、薄板状無線機が衝撃を受けにくくなると共に、凹部が収容空間の深さよりも浅く、強度の低下が防がれている。
【0051】
[特徴6]
矩形板状の緩衝ボードであって、
前記無線機保持部は、緩衝ボードの長手方向の端部に配されている特徴1から5の何れか1の特徴に記載の緩衝ボード。
【0052】
緩衝ボードは長手方向で曲がりやすいところ、特徴6の緩衝ボードによれば、無線機保持部が緩衝ボードの長手方向の端部に配されているので、薄板状無線機が曲げの影響を受けにくくなる。
【0053】
[特徴7]
矩形板状の緩衝ボードであって、
前記収容空間は平面視矩形状をなし、
前記無線機保持部は、前記収容空間の長手方向が緩衝ボードの長手方向と交差する向きに配されている特徴1から6の何れか1の特徴に記載の緩衝ボード。
【0054】
緩衝ボードは長手方向で曲がりやすいところ、特徴7の緩衝ボードによれば、無線機保持部が、その長手方向が、緩衝ボードの長手方向と交差する向きに配されているので、薄板状無線機が曲げの影響を受けにくくなる。
【0055】
[特徴8]
前記収容空間は平面視矩形状をなし
前記連通空間は、開口が四角形状で、前記収容空間の長手方向に沿って1列に並んでいる特徴3に記載の緩衝ボード。
【0056】
特徴3の各連通空間の形状は不揃いであってもよいし、特徴8の緩衝ボードのように、開口が四角形状の連通空間を1列に並べた構成であってもよい。
【0057】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0058】
10 緩衝ボード
20 収容空間
25 連通空間
30 機器保持部(無線機保持部)
100 無線通信機器(薄板状無線機)
図1
図2
図3
図4
図5
図6