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特開2024-127269ゴルフクラブ、ホーゼルおよびクラブヘッド組立体
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  • 特開-ゴルフクラブ、ホーゼルおよびクラブヘッド組立体 図1
  • 特開-ゴルフクラブ、ホーゼルおよびクラブヘッド組立体 図2
  • 特開-ゴルフクラブ、ホーゼルおよびクラブヘッド組立体 図3
  • 特開-ゴルフクラブ、ホーゼルおよびクラブヘッド組立体 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127269
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】ゴルフクラブ、ホーゼルおよびクラブヘッド組立体
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/02 20150101AFI20240912BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20240912BHJP
【FI】
A63B53/02
A63B102:32
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036301
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】509226358
【氏名又は名称】株式会社MURATA
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】阿部 歩
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA07
2C002KK01
2C002KK04
(57)【要約】
【解決手段】本開示に係るゴルフクラブ10は、シャフト12とクラブヘッド14とホーゼル16とを備え、ホーゼルは、シャフトの受け孔22とクラブヘッドの取付孔24とに挿入されるインサート26と、インサートのクラブヘッドに対する角度を調整する角度調整部材28とを備え、シャフトは、先端部12tに受け孔22を備えるとともに、角度調整部材よりも基端方向D2においてインサートに接続され、かつ、ホーゼルとの接続部34において最外周に位置する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブであって、
グリップを有するシャフトと、
前記シャフトに接続されたクラブヘッドと、
前記クラブヘッドと前記シャフトとを連結し、前記クラブヘッドに固定されるホーゼルと、を備え、
前記クラブヘッドは、前記ホーゼルを受け入れて保持する取付孔を有し、
前記ホーゼルは、前記シャフトと前記取付孔とに挿入されるインサートと、前記インサートの前記クラブヘッドに対する角度を調整する角度調整部材と、を備え、
前記シャフトは、先端部に前記インサートを受け入れる受け孔を備え、
前記シャフトは、前記角度調整部材よりも基端方向側において前記インサートに接続され、
前記シャフトは、前記ホーゼルとの接続部において最外周に位置する、ゴルフクラブ。
【請求項2】
請求項1に記載のゴルフクラブであって、
前記角度調整部材の外径は、前記シャフトの外径と同等以下である、ゴルフクラブ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のゴルフクラブであって、
前記角度調整部材は、
前記インサートから径方向外方に膨出した環状突起と、
前記環状突起に対して先端方向に配置され、前記インサートの外周部を囲む複数の環状部材と、を有し、
前記環状突起の外径と、前記環状部材の外径とが同一寸法を有する、ゴルフクラブ。
【請求項4】
請求項3に記載のゴルフクラブであって、
前記環状部材は、それぞれが前記先端方向および前記基端方向に延び出た複数の凹凸部を有し、
前記角度調整部材は、複数の前記環状部材の前記凹凸部の噛み合わせを変更することで前記クラブヘッドの前記角度を調整する、ゴルフクラブ。
【請求項5】
請求項1に記載のゴルフクラブであって、
前記取付孔は、前記クラブヘッドを貫通し、
前記インサートは、前記クラブヘッドの先端方向側からネジ部材によって前記クラブヘッドに固定される、ゴルフクラブ。
【請求項6】
ゴルフクラブに備えられるシャフトとクラブヘッドとを連結するホーゼルであって、
前記クラブヘッドと、前記シャフトとに挿入されるインサートと、
前記インサートの前記クラブヘッドに対する角度を調整する角度調整部材と、を備え、
前記角度調整部材は、
前記インサートから径方向外方に膨出した環状突起と、
前記環状突起に対して先端方向に配置され、前記インサートの外周部を囲む複数の環状部材と、を有し、
前記環状突起の外径と、前記環状部材の外径とが同一寸法を有する、ホーゼル。
【請求項7】
請求項6に記載のホーゼルと、
取付孔を有する前記クラブヘッドと、
を備え、
前記ホーゼルが前記取付孔に固定されている、クラブヘッド組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゴルフクラブ、ホーゼルおよびクラブヘッド組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1にはゴルフクラブが開示されている。特許文献1のゴルフクラブは、ホーゼル(ホーゼル)と、クラブヘッドと、シャフトとを備える。ホーゼルはクラブヘッドのネックに結合される。シャフトは、ホーゼルに挿入される。シャフトは、軽量化するために細い繊維強化樹脂材料によって形成される。このようなシャフトをクラブヘッドに十分な強度で連結するために、特許文献1では、ホーゼルがシャフトを外周側から覆うように支持する構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-224367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のゴルフクラブにおいて、クラブヘッドとシャフトとの角度を調整可能とするべく、角度調整可能機能を有するホーゼルが用いられる。しかし、特許文献1のホーゼルを用いると、クラブヘッドのネック周辺に外径の大きな構造物が現れてしまう。そこで、ゴルフクラブにおいて、シャフトとヘッドとの角度調整を可能としつつも、外観をスリムにすることができる技術が待望されている。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、ゴルフクラブであって、グリップを有するシャフトと、前記シャフトに接続されたクラブヘッドと、前記クラブヘッドと前記シャフトとを連結し、前記クラブヘッドに固定されるホーゼルと、を備え、前記クラブヘッドは、前記ホーゼルを受け入れて保持する取付孔を有し、前記ホーゼルは、前記シャフトと前記取付孔とに挿入されるインサートと、前記インサートの前記クラブヘッドに対する角度を調整する角度調整部材と、を備え、前記シャフトは、先端部に前記インサートを受け入れる受け孔を備え、前記シャフトは、前記角度調整部材よりも基端方向側において前記インサートに接続され、前記シャフトは、前記ホーゼルとの接続部において最外周に位置する、ゴルフクラブである。
【0007】
本発明の第2の態様は、ゴルフクラブに備えられるシャフトとクラブヘッドとを連結するホーゼルであって、前記クラブヘッドと、前記シャフトとに挿入されるインサートと、前記インサートの前記クラブヘッドに対する角度を調整する角度調整部材と、を備え、前記角度調整部材は、前記インサートから径方向外方に膨出した環状突起と、前記環状突起に対して先端方向に配置され、前記インサートの外周部を囲む複数の環状部材と、を有し、前記環状突起の外径と、前記環状部材の外径とが同一寸法を有する、ホーゼルである。
【0008】
本発明の第3の態様は、第2の態様に係るホーゼルと、取付孔を有する前記クラブヘッドと、を備え、前記ホーゼルが前記取付孔に固定されている、クラブヘッド組立体である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、クラブヘッドのネック周辺の外観をスリムにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、一実施形態に係るゴルフクラブの斜視図である。
図2図2は、シャフトと、ホーゼルと、クラブヘッドとの接続関係を示す模式図である。
図3図3は、ホーゼルとネジ部材とを示す斜視図である。
図4図4は、ゴルフクラブの一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(一実施形態)
図1は、一実施形態に係るゴルフクラブ10の斜視図である。ゴルフクラブ10の後方斜視図が、図1には示されている。図2は、シャフト12と、ホーゼル16と、クラブヘッド14との接続関係を示す模式図である。
【0012】
なお、図1図2には、先端方向D1と基端方向D2とがさらに示されている。先端方向D1は、後述するシャフト12(本体部18)の軸線に平行するとともに、後述する基端部12bから先端部12tに向かう方向である。図1に示す基端方向D2は、先端方向D1に対して反対の方向である。後述する長手方向は、先端方向D1と基端方向D2との総称である。
【0013】
ゴルフクラブ10は、シャフト12と、クラブヘッド14と、ホーゼル16とを備える。ゴルフクラブ10は例えばパターであるとともに、クラブヘッド14は例えばパターヘッドであるが、これに限定されない。
【0014】
シャフト12は、本体部18とグリップ20とを有する。
【0015】
本体部18は、棒状の部材である。本体部18の材料には、例えばスチールが含まれている。本体部18は、シャフト12の長手方向における一方の端部である先端部12tと、シャフト12の他方の端部である基端部12bとを有する。先端部12tには、受け孔22が備えられている(図2参照)。基端部12bには、グリップ20が取り付けられている。グリップ20は、ゴルフプレイヤーによって握られる部分である。
【0016】
クラブヘッド14は、ゴルフボールを打つ部分である。クラブヘッド14は、取付孔24を備える。取付孔24は、ホーゼル16を受け入れて保持する孔である。クラブヘッド14のネック141に、取付孔24は形成されている。図示は省略するが、取付孔24は、ネック141から先端方向D1に沿って延在して、クラブヘッド14のうちの先端方向D1側まで貫通している。クラブヘッド14は、ホーゼル16を介して、シャフト12に接続されている。
【0017】
図3は、ホーゼル16とネジ部材32とを示す斜視図である。図4は、ゴルフクラブ10の一部を示す断面図である。図3図4に示す先端方向D1と基端方向D2とは、図1図2に準ずる。
【0018】
ホーゼル16は、シャフト12とクラブヘッド14とを連結する部材である。ホーゼル16は、インサート26と、角度調整部材28とを備える。
【0019】
インサート26は、円柱状の部材である。インサート26は、シャフト12の長手方向に沿って延在する。図3に示すように、インサート26は、第1部分261と第2部分262と環状突起36とを有する。環状突起36は、インサート26の長手方向の中央付近に位置する。環状突起36は、後述するように各角度調整部材28の一部を構成する。
【0020】
インサート26の第1部分261は、インサート26のうち、環状突起36に対して先端方向D1側の部分である。したがって、第1部分261は、インサート26の先端部26tを含む。第1部分261の少なくとも一部が、上述したクラブヘッド14の取付孔24に挿入される。
【0021】
インサート26には、ネジ穴(雌螺子)30が形成されている。ネジ穴30は、インサート26の先端部26tから基端方向D2に向けて延在する。ネジ穴30には、クラブヘッド14の先端方向D1側から取付孔24に挿入されるネジ部材(雄螺子)32が螺合する(図1図2も参照)。これにより、ホーゼル16は、クラブヘッド14に固定される。
【0022】
クラブヘッド14の取付孔24にホーゼル16が固定されることにより、クラブヘッド組立体42が構成される。すなわち、クラブヘッド組立体42は、クラブヘッド14と、クラブヘッド14の取付孔24に固定されたホーゼル16とを備える組立体(構造体)である。
【0023】
インサート26の第2部分262は、インサート26のうち、環状突起36に対して基端方向D2側の部分である。したがって、第2部分262は、インサート26の基端部26bを含む。第2部分262は、シャフト12の受け孔22(上述)に挿入される(図2も参照)。
【0024】
本実施形態によれば、第1部分261の少なくとも一部がクラブヘッド14の取付孔24に挿入されるとともに、第2部分262がシャフト12の受け孔22に挿入される。これにより、クラブヘッド14とシャフト12とが、ホーゼル16を介して連結される。環状突起36は、インサート26をシャフト12の受け孔22に挿入した際に、シャフト12の先端と当接することで、シャフト12の先端に向けた前進を阻止する。環状突起36は、ホーゼル16とシャフト12との長手方向の相対位置を位置決めする。第2部分262とシャフト12とは、接着剤等によって分離不能に接合される。
【0025】
本明細書において、シャフト12とホーゼル16とが径方向に重なる部分を接続部34と呼ぶ。シャフト12は、ホーゼル16(第2部分262)との接続部34において最外周に位置する。したがって、接続部34においてシャフト12が最も太い部分となる。なお、ネジ部材32をネジ穴30(取付孔24)から取り外すことで、クラブヘッド14とシャフト12とを容易に分離させることが可能である。
【0026】
角度調整部材28は、クラブヘッド14に対するインサート26の角度を調整する部材である。角度調整部材28は、シャフト12の先端部12tに対して、先端方向D1に位置している(図1図2参照)。換言すれば、シャフト12は、角度調整部材28よりも基端方向D2側において、インサート26に接続されている。なお、角度調整部材28の少なくとも一部は、インサート26の第2部分262とともに、取付孔24に挿入されてもよい。図3に示すように、角度調整部材28は、環状突起36と、複数の環状部材38とを有する。
【0027】
環状突起36は、インサート26から外周側に向けて突出した環状の突起である。環状突起36は、環状突起36の径方向外方に向けて、インサート26から膨出する。環状突起36は、インサート26と一体成形されてもよい。環状突起36は、インサート26に別体の部材を接合して形成されてもよい。
【0028】
環状突起36の外径L36と、シャフト12の外径L12とが、図4に示されている。環状突起36の外径L36は、シャフト12の外径L12と同等以下である(L36≦L12)ことが好ましい。一例として、環状突起36の外径L36と、シャフト12の外径L12とは、同等であってもよい。この場合には、ホーゼル16との接続部34において最外周に位置するシャフト12と、環状突起36とが、面一になる。シャフト12と環状突起36とを面一にすることで、シャフト12からネック141の周辺部分が一定の外径で延在し、段差や膨出部分が現れない。そのため、上記の構成は、ネック141付近の外観をスリムにできる。
【0029】
複数の環状部材38は、環状突起36に対して先端方向D1に配置されている。複数の環状部材38は長手方向に隣り合って配列されている。複数の環状部材38は、インサート26(第1部分261)の外周部を囲む。複数の環状部材38は、インサート26を中心にして回転可能である。
【0030】
図3に示すように、複数の環状部材38の各々は、複数の凹凸部40を有する。複数の凹凸部40(複数の凸部)は、環状部材38から先端方向D1と基端方向D2とに延び出ている。長手方向に隣り合う凹凸部40は、互いに噛み合うことができる。インサート26を中心にして複数の環状部材38のうちの少なくとも1つを回転させることで、長手方向に隣り合う凹凸部40の噛み合わせを変更することができる。
【0031】
複数の凹凸部40は、その噛み合わせの変更により、シャフト12とクラブヘッド14との角度を調整可能とする。複数の凹凸部40によって調整される角度としては、例えば、フェース角、ロフト角、ライ角が挙げられる。クラブヘッド14の角度を調整することで、例えば、パッティングを行うゴルフプレイヤーの癖に応じて、打たれたゴルフボールが転がる方向等を調整することができる。
【0032】
図3に示すように、環状部材38のみならず、環状突起36が、凹凸部40を有してもよい。環状突起36の凹凸部40と、環状突起36と隣り合う環状部材38の凹凸部40との噛み合わせが変更されることに応じて、シャフト12に対するクラブヘッド14の角度が調整されてもよい。
【0033】
環状部材38の外径L38が、図4に示されている。環状部材38の外径L38は、環状突起36の外径L36と同一寸法であることが好ましい。これにより、環状部材38と環状突起36とが面一になる。その結果、ネック141の周辺部分が同一の外径を有する外周面を形成し、段差のないスリムな形状となる。さらに、ホーゼル16は、接続部34から環状突起36の部分が、同一の外径を有する外周面でつながり、ネック141の周辺部分を段差のないスリムな形状に形成できる。
【0034】
なお、環状部材38の外径L38と環状突起36の外径L36とは相違してもよい。その場合であっても、環状部材38の外径L38と環状突起36の外径L36とは、ホーゼル16との接続部34において最外周に位置するシャフト12の外径L12と同等以下であることが好ましい。換言すれば、角度調整部材28の外径は、ホーゼル16との接続部34において最外周に位置するシャフト12の外径L12と同等以下であることが好ましい。これにより、ネック141の周辺部分の外観がスリムになる。
【0035】
上記実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0036】
(付記1)
本開示に係るゴルフクラブ(10)は、ゴルフクラブであって、グリップ(20)を有するシャフト(12)と、前記シャフトに接続されたクラブヘッド(14)と、前記クラブヘッドと前記シャフトとを連結し、前記クラブヘッドに固定されるホーゼル(16)と、を備え、前記クラブヘッドは、前記ホーゼルを受け入れて保持する取付孔(24)を有し、前記ホーゼルは、前記シャフトと前記取付孔とに挿入されるインサート(26)と、前記インサートの前記クラブヘッドに対する角度を調整する角度調整部材(28)と、を備え、前記シャフトは、先端部(12t)に前記インサートを受け入れる受け孔(22)を備え、前記シャフトは、前記角度調整部材よりも基端方向(D2)側において前記インサートに接続され、前記シャフトは、前記ホーゼルとの接続部(34)において最外周に位置する。ホーゼルとの接続部においてシャフトが最外周に位置するので、クラブヘッドのネックの周辺部分に段差や膨出部分が現れない。そのため、ネック付近の外観がスリムになる。
【0037】
(付記2)
付記1に記載のゴルフクラブであって、前記角度調整部材の外径は、前記シャフトの外径(L12)と同等以下でもよい。これにより、ネック付近の外観がスリムになる。
【0038】
(付記3)
付記1または付記2に記載のゴルフクラブであって、前記角度調整部材は、前記インサートから径方向外方に膨出した環状突起(36)と、前記環状突起に対して先端方向(D1)に配置され、前記インサートの外周部を囲む複数の環状部材(38)と、を有し、前記環状突起の外径(L36)と、前記環状部材の外径(L38)とが同一寸法を有してもよい。これにより、ネック付近の外観がスリムになる。
【0039】
(付記4)
付記3に記載のゴルフクラブであって、前記環状部材は、それぞれが前記先端方向および前記基端方向に延び出た複数の凹凸部(40)を有し、前記角度調整部材は、複数の前記環状部材の前記凹凸部の噛み合わせを変更することで前記クラブヘッドの前記角度を調整してもよい。これにより、例えば、パッティングを行うゴルフプレイヤーの癖に応じて、打たれたゴルフボールが転がる方向等を調整することができる。
【0040】
(付記5)
付記1~付記4のいずれか1つに記載のゴルフクラブであって、前記取付孔は、前記クラブヘッドを貫通し、前記インサートは、前記クラブヘッドの先端方向側からネジ部材(32)によって前記クラブヘッドに固定されてもよい。ネジ部材をネジ穴から取り外すことで、クラブヘッドとシャフトとを容易に分離することが可能である。
【0041】
(付記6)
本開示に係るホーゼル(16)は、ゴルフクラブ(10)に備えられるシャフト(12)とクラブヘッド(14)とを連結するホーゼルであって、前記クラブヘッドと、前記シャフトとに挿入されるインサート(26)と、前記インサートの前記クラブヘッドに対する角度を調整する角度調整部材(28)と、を備え、前記角度調整部材は、前記インサートから径方向外方に膨出した環状突起(36)と、前記環状突起に対して先端方向(D1)に配置され、前記インサートの外周部を囲む複数の環状部材(38)と、を有し、前記環状突起の外径(L36)と、前記環状部材の外径(L38)とが同一寸法を有する。これにより、クラブヘッドのネック付近の外観がスリムになる。
【0042】
(付記7)
本開示に係るクラブヘッド組立体(42)は、付記6に記載のホーゼルと、取付孔(24)を有する前記クラブヘッドと、を備え、前記ホーゼルが前記取付孔に固定されている。これにより、クラブヘッドのネック付近の外観がスリムになる。
【0043】
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本開示の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【符号の説明】
【0044】
10…ゴルフクラブ 12…シャフト
14…クラブヘッド 16…ホーゼル
20…グリップ 22…受け孔
24…取付孔 26…インサート
28…角度調整部材 32…ネジ部材
34…接続部 36…環状突起
38…環状部材 40…凹凸部
42…クラブヘッド組立体 D1…先端方向
D2…基端方向
L12、L36、L38…外径
図1
図2
図3
図4