(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127341
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】情報収集支援プログラム、情報収集支援方法及び情報収集支援装置
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20240912BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036442
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】石田 智大
(72)【発明者】
【氏名】武田 悟郎
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA21
(57)【要約】
【課題】血縁者に関する情報の収集を支援する。
【解決手段】 コンピュータは、第1の人物(患者A)が利用する端末にURL発行画面を表示し、URL発行画面に入力された転送先(父B)の続柄の情報を受け付けると、その続柄の血縁者の情報を入力可能なアンケートフォーム画面へアクセスするためのURLを発行して、第1の人物の情報と血縁者の情報とをアンケートフォーム管理DBに記憶し、第2の人物(父B)が利用する端末からURLに対してアクセスがあると、第2の人物(父B)が利用する端末に対しアンケートフォーム画面を表示し、当該画面に入力された血縁者に関する情報を取得してアンケート結果DBに記憶する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の人物が利用する端末にアドレス発行画面を表示し、
前記アドレス発行画面に入力された血縁者の情報を受け付けると、当該血縁者に関する情報を入力可能な入力画面へアクセスするためのアドレスを発行して、前記第1の人物の情報と前記血縁者の情報とを記憶部に記憶し、
前記血縁者又は前記血縁者以外の第2の人物が利用する端末から前記アドレスに対してアクセスがあると、前記第2の人物が利用する端末に対し前記入力画面を表示し、
前記入力画面に入力された前記血縁者に関する情報を取得して前記記憶部に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報収集支援プログラム。
【請求項2】
前記アドレス発行画面に入力された前記血縁者の情報を受け付ける際に、前記アドレス発行画面に入力された前記第2の人物の連絡先の情報を受け付け、
発行した前記入力画面へアクセスするためのアドレスを、前記第2の人物の連絡先に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報収集支援プログラム。
【請求項3】
前記血縁者に関する情報は、前記血縁者の病歴の情報を含む、請求項1に記載の情報収集支援プログラム。
【請求項4】
前記記憶部に記憶された情報に基づいて家系図を生成する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報収集支援プログラム。
【請求項5】
第1の人物が利用する端末にアドレス発行画面を表示し、
前記アドレス発行画面に入力された血縁者の情報を受け付けると、当該血縁者に関する情報を入力可能な入力画面へアクセスするためのアドレスを発行して、前記第1の人物の情報と前記血縁者の情報とを記憶部に記憶し、
前記血縁者又は前記血縁者以外の第2の人物が利用する端末から前記アドレスに対してアクセスがあると、前記第2の人物が利用する端末に対し前記入力画面を表示し、
前記入力画面に入力された前記血縁者に関する情報を取得して前記記憶部に記憶する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報収集支援方法。
【請求項6】
第1の人物が利用する端末にアドレス発行画面を表示する発行画面表示処理部と、
前記アドレス発行画面に入力された血縁者の情報を受け付けると、当該血縁者に関する情報を入力可能な入力画面へアクセスするためのアドレスを発行して、前記第1の人物の情報と前記血縁者の情報とを記憶部に記憶する発行部と、
前記血縁者又は前記血縁者以外の第2の人物が利用する端末から前記アドレスに対してアクセスがあると、前記第2の人物が利用する端末に対し前記入力画面を表示する入力画面表示処理部と、
前記入力画面に入力された前記血縁者に関する情報を取得して前記記憶部に記憶する記憶処理部と、
を備える情報収集支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報収集支援プログラム、情報収集支援方法及び情報収集支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遺伝学的検査による遺伝性疾患の発症リスクの分析が行われており、発症リスクに基づいて、その後の診療方針を決定する試みが徐々に普及してきている。発症リスクを分析する際には、患者の家族歴(家族の人物情報や病歴の情報)を正確に聴取することが重要である。
【0003】
また、医療機関においては、遺伝性疾患に関する悩みや不安を抱えている人に対し、科学的根拠に基づく正確な医学的情報を知らせるサービス(遺伝カウンセリング)が提供されることもある。このサービスにおいても、家族歴を正確に聴取することは重要である。
【0004】
これに対し、最近では、家系図の作成作業を支援する技術が知られている(例えば特許文献1等参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
家系図を作成する場合、作成者(医師等)は患者等から血縁者の病歴や人物情報を聴取する必要があるが、患者等は自己の血縁者の病歴や人物情報を正確に把握していない場合が多い。このため、患者等から聴取するのみでは、正確な家系図を作成できないおそれがある。家系図が不正確な場合、遺伝性疾患の診療方針を決定する際に間違いが生じたり、正確な遺伝カウンセリングが行えない可能性がある。
【0007】
また、医師や患者等が、電話や郵便で血縁者に病歴等を問い合わせする方法も考えられるが、この方法では手間がかかる。
【0008】
1つの側面では、本発明は、血縁者に関する情報の収集を支援することが可能な情報収集支援プログラム、情報収集支援方法及び情報収集支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一つの態様では、情報収集支援プログラムは、第1の人物が利用する端末にアドレス発行画面を表示し、前記アドレス発行画面に入力された血縁者の情報を受け付けると、当該血縁者に関する情報を入力可能な入力画面へアクセスするためのアドレスを発行して、前記第1の人物の情報と前記血縁者の情報とを記憶部に記憶し、前記血縁者又は前記血縁者以外の第2の人物が利用する端末から前記アドレスに対してアクセスがあると、前記第2の人物が利用する端末に対し前記入力画面を表示し、前記入力画面に入力された前記血縁者に関する情報を取得して前記記憶部に記憶する、処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
血縁者に関する情報の収集を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態に係る家系図作成支援システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】
図2(a)は、医師端末及び利用者端末のハードウェア構成を示す図であり、
図2(b)は、サーバのハードウェア構成を示す図である。
【
図5】一実施形態で例示する血縁者の関係を示す図である。
【
図6】アンケートフォーム管理DBのデータ構造を示す図である。
【
図7】
図7(a)、
図7(b)は、アンケートフォーム画面を示す図である。
【
図8】アンケート結果DBのデータ構造を示す図である。
【
図9】サーバによる情報収集処理を示すフローチャート(その1)である。
【
図10】サーバによる情報収集処理を示すフローチャート(その2)である。
【
図13】
図13(a)は、アンケートフォーム管理DBに格納される情報を説明するための図であり、
図13(b)は、アンケート結果DBに格納される情報を説明するための図である。
【
図16】サーバによる家系図作成処理を示すフローチャートである。
【
図18】サーバによって作成される家系図の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、一実施形態について、
図1~
図18に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1には、一実施形態に係る家系図作成支援システム100の構成が概略的に示されている。本実施形態の家系図作成支援システム100は、例えば、医師が患者に対して遺伝カウンセリングを行う際に、患者の血縁者の病歴や人物情報を確認するための家系図を作成し、医師に提供するためのシステムである。病歴は、これまでにかかった病気とかかったときの年齢などを含み、人物情報は、年齢や性別、生年月日や没年月日などを含む。
【0014】
図1に示すように、家系図作成支援システム100は、医師端末60と、利用者端末70と、情報収集支援装置としてのサーバ10と、を備える。医師端末60、利用者端末70、及びサーバ10は、インターネットや携帯電話網などのネットワーク80に接続されている。
【0015】
医師端末60は、PC(Personal Computer)やタブレット型端末などであり、遺伝カウンセリングのサービスを提供する医師が利用する端末である。医師端末60には、サーバ10から提供される家系図作成サービスの画面が表示され、当該画面において医師が情報を入力したり操作をすると、医師端末60は入力情報や操作情報をサーバ10に送信する。
【0016】
図2(a)には、医師端末60のハードウェア構成が示されている。
図2(a)に示すように、医師端末60は、CPU(Central Processing Unit)190、ROM(Read Only Memory)192、RAM(Random Access Memory)194、ストレージ(SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)など)196、ネットワークインタフェース197、表示部193、入力部195及び可搬型記憶媒体用ドライブ199等を備えている。これら医師端末60の構成各部は、バス198に接続されている。
【0017】
利用者端末70は、例えばスマートフォンなどであり、患者本人や患者の血縁者が利用する端末である。利用者端末70には、サーバ10から提供される各種画面が表示される。また、利用者端末70は、患者本人や患者の血縁者が各種画面において情報を入力したり操作をすると、入力情報や操作情報をサーバ10に送信する。利用者端末70は、
図2(a)に示すように、医師端末60と同様のハードウェア構成を有する。
【0018】
サーバ10は、医師端末60や利用者端末70に各種画面を送信し、各種画面における入力情報や操作情報を取得し、家系図作成に必要な処理を実行する。
【0019】
図2(b)には、サーバ10のハードウェア構成が示されている。
図2(b)に示すように、サーバ10は、CPU90、ROM92、RAM94、ストレージ96、ネットワークインタフェース97、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これらサーバ10の構成各部は、バス98に接続されている。サーバ10では、ROM92あるいはストレージ96に格納されているプログラム(情報収集支援プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラムをCPU90が実行することにより、
図3に示す各部の機能が実現される。なお、
図3の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0020】
図3には、サーバ10の機能ブロック図が示されている。サーバ10においては、CPU90がプログラムを実行することにより、発行画面表示処理部としてのURL発行画面表示処理部20、発行部としてのURL発行部21、送信部としてのURL送信部22、入力画面表示処理部としてのアンケートフォーム表示処理部23、記憶処理部としてのアンケート結果取得部24、生成部としての家系図作成部25、としての機能が実現されている。
【0021】
URL発行画面表示処理部20は、利用者端末70からの表示要求に応じて、利用者端末70にアドレス発行画面としてのURL発行画面(
図4)を表示する。URL発行画面には、「転送先の続柄」を入力する欄と、「送信先メールアドレス」を入力する欄と、「URL発行」ボタンが設けられている。
【0022】
例えば、
図5に示す患者Aが、父Bに病歴等を確認するため、父Bにアンケート(父B自身の病歴や人物情報を回答してもらうためのアンケート)を送信したい場合がある。すなわち、転送元である患者Aが転送先である父Bにアンケートフォームを転送したい場合がある。この場合、患者Aは、自己の利用者端末70にURL発行画面を表示させ、転送先の続柄の欄に「父」を入力するとともに、送信先メールアドレスの欄に父Bのメールアドレスを入力して、URL発行ボタンを押す。
【0023】
また、患者Aの父Bが、父Bの弟(患者Aの叔父)Cに病歴等を確認するために、叔父Cにアンケートを送信したい場合がある。この場合、父Bは、自己の利用者端末70にURL発行画面を表示させ、転送先の続柄の欄に「弟」を入力するとともに、送信先メールアドレスの欄に叔父Cのメールアドレスを入力して、URL発行ボタンを押す。同様に、父Bが、父Bの父(患者Aの祖父)Dにアンケートを送信したい場合には、父Bは、URL発行画面の転送先の続柄の欄に「父」を入力するとともに、送信先メールアドレスの欄に祖父Dのメールアドレスを入力して、URL発行ボタンを押す。
【0024】
なお、本実施形態においては、父Bの母(患者Aの祖母)Eが既に亡くなっている場合に、他の人(例えば父B)が祖母Eの代理として祖母Eの病歴や人物情報に関するアンケートに回答できるものとする。父Bが祖母Eの代理で回答する場合、父BはURL発行画面の転送先の続柄の欄に「母」を入力するとともに、送信先メールアドレスの欄に自己(B)のメールアドレスを入力して、URL発行ボタンを押す。
【0025】
図3に戻り、URL発行部21は、Web形式のアンケートフォームにアクセスするためのアドレス(URL)を発行し、発行したURLを含む情報をアンケートフォーム管理DB30に格納する。なお、アンケートフォームとしては、URLを発行する度に毎回異なるアンケートフォームIDが設定されたものが作成され、アンケートフォームIDと、URLとは、1対1で紐づくものとする。
【0026】
図6は、アンケートフォーム管理DB30のデータ構造を示す図である。
図6に示すように、アンケートフォーム管理DB30には、「URLを発行した人物の人物ID」、「URL」、「アンケートフォームID」、「転送先の続柄」、「転送先の人物ID」、「送信先メールアドレス」の各項目の情報が格納される。例えば、
図5の患者Aが、
図4のURL発行画面において、転送先の続柄の欄に「父」、送信先メールアドレスの欄に父Bのメールアドレス「0002@xxx.ne.jp」を入力し、URL発行ボタンを押したとする。この場合、アンケートフォーム管理DB30の「URLを発行した人物の人物ID」の欄には、
図6に示すように、URL発行部21が患者Aに対して付与した人物ID(0001とする)が格納される。また、アンケートフォーム管理DB30の「アンケートフォームID」の欄には、新規のアンケートフォームの識別情報(A00001とする)が格納され、「URL」の欄には、そのアンケートフォームにアクセス可能なURLが格納される。また、アンケートフォーム管理DB30の「転送先の続柄」の欄には、URL発行画面に入力された血縁者の情報(転送元から見た転送先の続柄)が格納される。また、「転送先の人物ID」の欄には、URL発行部21が「転送先の続柄」に対応する人物(B)に対して付与した人物ID(0002とする)が格納される。更に、「送信先メールアドレス」の欄には、URL発行画面の「送信先メールアドレス」の欄に入力されたメールアドレスが格納される。なお、人物IDについては、新たな人物とみなされる人物が出現する度にカウントアップして採番されるものとする。
【0027】
URL送信部22は、アンケートフォーム管理DB30に新たな情報(URLを含む)が入力されると、その新たな情報に含まれるURLを対応する送信先メールアドレスに対して送信する。例えば、
図6に示す情報がアンケートフォーム管理DB30に新たに格納された場合、URL送信部22は、URL「http://aaa.0001/」を送信先メールアドレス「0002@xxx.ne.jp」に送信する。
【0028】
アンケートフォーム表示処理部23は、URL送信部22が送信したURLに対して利用者端末70からアクセスがあった場合に、その利用者端末70に対してアンケートフォームを表示する画面(アンケートフォーム画面)を送信する。これにより、利用者端末70には、
図7(a)、
図7(b)に示すような入力画面としてのアンケートフォーム画面が表示される。アンケートフォーム画面には、タブ「基本情報」、「病歴」…が設けられている。例えば、タブ「基本情報」が選択された場合には、
図7(a)の画面となり、タブ「病歴」が選択された場合には、
図7(b)の画面となる。
【0029】
図7(a)の画面には、アンケートの対象となっている人物の人物情報を入力する欄(氏名、性別、年齢、生年月日、没年齢、没年月日、電話番号、住所などを入力する欄)が設けられている。また、
図7(a)の画面には、「記載者から見た続柄」の欄も設けられている。記載者が自己の情報を入力する場合には、この欄に「本人」と入力するが、記載者が他の人物の情報を代理で入力する場合には、この欄に記載者から見た当該他の人物の続柄を入力する。
【0030】
図7(b)の画面には、アンケートの対象となっている人物の病歴を入力する欄(病名や診断年齢などを入力する欄)が設けられている。
【0031】
図7(a)、
図7(b)のアンケートフォーム画面には、「転送先あり」ボタンと「終了」ボタンが設けられている。アンケートフォームへの入力を終えた人は、いずれかのボタンを押す。例えば、アンケートフォームへの入力を終えた人が、他の血縁者にアンケートを記入してもらいたい(アンケートフォームを転送したい)と考えている場合には、「転送先あり」ボタンを押す。一方、他にアンケートを記入してもらいたい人がいない場合には、「終了」ボタンを押す。「転送先あり」ボタンが押された場合、アンケートフォーム画面に入力された情報がアンケート結果取得部24に送信されるとともに、その旨がURL発行画面表示処理部20に通知される。一方、「終了」ボタンが押された場合、アンケートフォーム画面に入力された情報がアンケート結果取得部24に送信される。
【0032】
アンケート結果取得部24は、利用者端末70から送信されてきた情報(アンケートフォーム画面に入力された情報)を取得し、アンケート結果DB32に格納する。
【0033】
ここで、アンケート結果DB32は、
図8に示すようなデータ構造を有する。
図8に示すように、アンケート結果DB32には、「URL」、「アンケートフォームID」、「記載者の人物ID」のほか、アンケートフォーム画面に入力された各種情報が格納される。
【0034】
家系図作成部25は、アンケートフォーム管理DB30に格納されている情報と、アンケート結果DB32に格納されている情報と、に基づいて、患者の家系図を作成する。家系図作成部25の処理の詳細については後述する。
【0035】
(サーバ10による情報収集処理について)
次に、サーバ10による情報収集処理について、
図9、
図10のフローチャートに沿って、その他図面を適宜参照しつつ詳細に説明する。本処理は、家系図を作成するための情報を患者の血縁者から収集して蓄積する処理である。なお、
図9、
図10の説明においては、
図5に示す患者Aの血縁者の情報を収集する場合について説明する。
【0036】
図9の処理が開始されると、まずステップS10において、URL発行画面表示処理部20は、医師端末60からアンケートスタートの指示を取得するまで待機する。医師は、患者Aの家系図を作成したい場合に、医師端末60に患者Aのメールアドレスを入力して、アンケートスタートの指示を入力する。このアンケートスタートの指示が入力されると、URL発行画面表示処理部20は、ステップS12に移行する。
【0037】
ステップS12に移行すると、URL発行画面表示処理部20は、入力された患者AのメールアドレスにURL発行画面(
図4)を表示するためのURLを送信する。
【0038】
次いで、ステップS14において、URL発行画面表示処理部20は、送信したURLに対するアクセスがあるまで待機する。患者Aが、利用者端末70において、受信したURLに対してアクセスすると、
図10のステップS20に移行する。
【0039】
ステップS20に移行すると、URL発行画面表示処理部20は、URL発行画面(
図4)を患者Aの利用者端末70に送信する。これにより、患者Aの利用者端末70の表示部196には、
図4のURL発行画面が表示される。その後、URL発行部21は、ステップS22において、URL発行ボタンが押されるまで待機する。ここで、
図5の患者Aは、患者Aの父(B)にアンケートを依頼したいと考えているものとする。この場合、患者Aは、
図11(a)に示すように、URL発行画面の「転送先の続柄」の欄に「父」を入力し、「送信先メールアドレス」の欄に父Bのメールアドレス(0002@xxx.ne.jp)を入力して、URL発行ボタンを押す。このようにURL発行ボタンが押されると、ステップS24に移行する。
【0040】
ステップS24に移行すると、URL発行部21は、アンケートフォームのURLを発行し、アンケートフォーム管理DB30に
図6に示すような情報を格納する。
【0041】
次いで、ステップS26において、URL送信部22は、アンケートフォーム管理DB30に新たに格納された送信先のメールアドレス(患者Aの父Bのメールアドレス)に対し、発行したURLを送信する。
【0042】
次いで、ステップS28において、アンケートフォーム表示処理部23は、送信したURLに対するアクセスがあるまで待機する。患者Aの父Bが、受信したURLに対してアクセスすると、ステップS30に移行する。
【0043】
ステップS30に移行すると、アンケートフォーム表示処理部23は、アクセス元の利用者端末70(患者Aの父Bの利用者端末70)に、アンケートフォーム画面を送信する。これにより、
図11(b)に示すように、患者Aの父Bの利用者端末70には、アンケートフォーム画面が表示される。その後は、ステップS32又はステップS36の判断が肯定されるまでステップS32、S36の判断を繰り返す。
【0044】
患者Aの父Bは、表示されたアンケートフォーム画面に自身の病歴や人物情報を入力する。ここで、患者Aの父Bは、次に、患者Aの叔父(父Bの弟)Cに対してアンケートの回答を依頼したい(アンケートフォームを転送したい)と考えているとする。この場合、父Bは、アンケートフォーム画面の「転送先あり」ボタンを押す。このように「転送先あり」ボタンが押されると、ステップS32の判断が肯定され、ステップS34に移行する。
【0045】
ステップS34に移行すると、アンケート結果取得部24は、
図8に示すように、アンケートフォーム画面に入力された情報をアンケート結果DB32に格納する。その後は、ステップS20に戻る。
【0046】
ステップS20に戻ると、URL発行画面表示処理部20は、URL発行画面(
図4)を父Bの利用者端末70に送信する。これにより、父Bの利用者端末70の表示部196にURL発行画面が表示される。その後は、URL発行部21は、ステップS22において、URL発行ボタンが押されるまで待機する。このとき、父Bは、
図12(a)に示すように、URL発行画面の「転送先の続柄」の欄に「弟」と入力し、「送信先メールアドレス」の欄に叔父Cのメールアドレス(0003@xxx.ne.jp)を入力して、URL発行ボタンを押す。このようにURL発行ボタンが押されると、ステップS24に移行する。なお、ステップS24に移行する段階では、父Bの利用者端末70の表示部193は、回答済みのアンケートフォーム画面が表示された状態に戻る(
図11(b)参照)。
【0047】
ステップS24に移行すると、URL発行部21は、アンケートフォームのURLを発行し、アンケートフォーム管理DB30に
図13(a)において矢印Ar1で示す行の情報を格納する。
【0048】
次いで、ステップS26において、URL送信部22は、アンケートフォーム管理DB30に新たに格納されたURLを、対応する送信先メールアドレス(叔父Cのメールアドレス)に対して送信する。
【0049】
次いで、ステップS28において、アンケートフォーム表示処理部23は、送信したURLに対するアクセスがあるまで待機する。叔父Cが、受信したURLに対してアクセスすると、ステップS30に移行する。
【0050】
ステップS30に移行すると、アンケートフォーム表示処理部23は、アクセス元の利用者端末70(叔父Cの利用者端末70)に、アンケートフォーム画面を送信する。これにより、
図12(b)に示すように、叔父Cの利用者端末70には、アンケートフォーム画面が表示される。その後は、ステップS32又はステップS36の判断が肯定されるまで待機する。
【0051】
叔父Cは、表示されたアンケートフォーム画面に病歴や人物情報を入力する。なお、叔父Cは他の血縁者に対してアンケートの回答を依頼しないため、アンケートフォーム画面の「終了」ボタンを押すものとする。この場合、ステップS36の判断が肯定されるので、ステップS38に移行する。
【0052】
ステップS38に移行すると、アンケート結果取得部24は、
図13(b)において矢印Ar11で示すように、叔父Cがアンケートフォーム画面に入力した情報をアンケート結果DB32に格納する。
【0053】
次いで、ステップS40において、アンケート結果取得部24は、送信済みのアンケートフォーム画面全てで「終了」ボタンが押されたか否かを判断する。なお、この時点では、父Bの利用者端末70には、入力(回答)済みのアンケートフォーム画面が表示されており(
図11(b)参照)、「終了」ボタンは未だ押されていないので、ステップS40の判断は否定され、ステップS32に戻る。
【0054】
なお、父Bは、叔父Cの次に、自身の父(患者Aの祖父)Dに対してアンケートの回答を依頼するものとする。したがって、父Bは、アンケートフォーム画面の「転送先あり」ボタンを押す。この場合、ステップS32の判断が肯定されるので、ステップS34に移行する。
【0055】
ステップS34に移行すると、アンケート結果取得部24は、アンケートフォーム画面に入力された情報をアンケート結果DB32に格納する処理を実行する。ただし、父Bがアンケートフォーム画面に入力した情報は前回のステップS34の処理において既にアンケート結果DB32に格納済みであるので、アンケート結果DB32には何も格納されずに、ステップS20に戻る。
【0056】
その後は、
図14(a)に示すように、父Bの利用者端末70にURL発行画面が表示される(S20)。この場合、父Bは、URL発行画面に、自身から見た祖父Dの続柄「父」と祖父Dのメールアドレス(0004@xxx.ne.jp)を入力し、URL発行ボタンを押す。これにより、アンケートフォーム管理DB30には、
図13(a)において矢印Ar2で示す行の情報が格納される(S24)。なお、この段階で、父Bの利用者端末70は、
図11(b)のように父Bの病歴等を入力するためのアンケートフォーム画面を表示した状態に戻る。
【0057】
また、祖父Dのメールアドレスには、アンケートフォーム画面にアクセスするためのURLが送信される(S26)。そして、祖父Dが、受信したURLにアクセスすることで、
図14(b)に示すように、祖父Dの利用者端末70には、アンケートフォーム画面が表示される(S30)。その後、祖父Dがアンケートフォーム画面に必要事項を入力し、「終了」ボタンを押すと、アンケートフォーム画面に入力された情報がアンケート結果DB32に格納される(S38、
図13(b)の矢印Ar12参照)。
【0058】
次に、患者Aの父Bは、既に亡くなっている自身の母(患者Aの祖母)Eのアンケートの回答を祖母Eの代理で入力する。この場合、父Bは、
図11(b)のアンケートフォーム画面において、「転送先あり」ボタンを押す。このように「転送先あり」ボタンが押されると、ステップS32の判断が肯定され、ステップS34を経由して、ステップS20に戻る。
【0059】
その後は、
図15(a)に示すように、父Bの利用者端末70にURL発行画面が表示される(S20)ため、父Bは、自身から見た祖母Eの続柄の情報と父Bのメールアドレス(0002@xxx.ne.jp)を入力し、URL発行ボタンを押す。これにより、アンケートフォーム管理DB30には、
図13(a)において矢印Ar3で示す情報が格納される(S24)。
【0060】
また、父Bのメールアドレスには、アンケートフォーム画面にアクセスするためのURLが送信される(S26)。そして、父Bが、受信したURLにアクセスすることで、
図15(b)に示すように、父Bの利用者端末70には、アンケートフォーム画面が表示される(S30)。この場合、父Bは、アンケートフォーム画面に祖母Eの病歴や人物情報を入力する。なお、アンケートフォーム画面への入力を終えた父Bは、これ以上ほかの人にアンケートフォーム画面を転送しないのであれば、「終了」ボタンを押す。これにより、アンケートフォーム画面に入力された情報がアンケート結果DB32に格納される(S38、
図13(b)の矢印Ar13参照)。この段階で、父Bの利用者端末70は、
図11(b)のように父Bの病歴等を入力するためのアンケートフォーム画面を表示した状態に戻る。
【0061】
その後、父Bが
図11(b)のアンケートフォーム画面において「終了」ボタンを押すと、アンケート結果取得部24は、ステップS38に移行する。なお、父Bがアンケートフォーム画面に入力した情報は既にアンケート結果DB32に格納済みであるので、ここでは、アンケート結果DB32には何も格納されずに、ステップS40に移行する。
【0062】
ステップS40に移行すると、アンケート結果取得部24は、送信済みのアンケートフォーム画面全てで「終了」ボタンが押されたか否かを判断する。この判断が肯定されると、
図9、
図10の全処理が終了する。
【0063】
以上の処理により、
図13(a)、
図13(b)に示すようにアンケートフォーム管理DB30及びアンケート結果DB32に患者Aの家系図を作成するために必要な情報が格納されるようになっている。
【0064】
(サーバ10による家系図作成処理について)
図16には、サーバ10が実行する家系図作成処理がフローチャートにて示されている。医師は、家系図の作成を開始する際には、医師端末60に発端者(患者)の人物IDを入力するとともに、家系図作成要求を入力する。なお、ここでは、医師が、発端者の人物IDとして患者Aの人物ID(0001)を入力する場合について説明する。
【0065】
図16の処理が開始されると、まず、ステップS100において、家系図作成部25は、患者の人物IDとともに、家系図作成要求が入力されるまで待機する。医師端末60において、医師が患者Aの人物ID(0001)と家系図作成要求を入力すると、ステップS102に移行する。
【0066】
ステップS102に移行すると、家系図作成部25は、アンケートフォーム管理DB30とアンケート結果DB32を参照して、家系図を作成する。具体的には、家系図作成部25は、
図13(a)に示すアンケートフォーム管理DB30を参照する。そして、家系図作成部25は、患者A(人物ID=0001)を起点として、
図17(a)において太線矢印で示すように、転送先の続柄と転送先の人物IDを順に取得し、
図17(b)に示すような家系図のベースを作成する。なお、
図17(b)において、□は男性、○は女性を意味し、斜線は亡くなった人物を意味する。
【0067】
そして、家系図作成部25は、
図18に示すように、アンケート結果DB32に格納されている情報(例えば、年齢や没年齢)を家系図のベースに反映させて、家系図を作成する。なお、
図18において、「57Y」や「62Y」は、現在の年齢が57歳や62歳であることを意味し、「d.87Y」は、没年齢が87歳であることを意味する。そして、家系図作成部25は、作成した家系図を医師端末60に送信する。これにより、医師端末60の表示部193上に
図18の家系図が表示される。なお、家系図において□や○をクリックすると、アンケート結果DB32に格納されている各人物の病歴や人物情報を参照できるようになっている。このようにできるのは、アンケートフォーム管理DB30の各情報(各行)と、アンケート結果DBの各情報(各行)とが、URLで紐づいているからである。
【0068】
本実施形態では、医師が手動で家系図を作成する必要が無く、
図13(a)、
図13(b)のように収集された情報から自動的に患者の家系図を作成することが可能となっている。
【0069】
なお、これまでの説明からわかるように、本実施形態においては、アンケートフォーム管理DB30と、アンケート結果DB32と、により、サーバが収集する情報を格納する記憶部としての機能が実現されている。
【0070】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、サーバ10のURL発行画面表示処理部20は、第1の人物(例えば患者A)の利用者端末70にURL発行画面(
図11(a))を表示する(S20)。また、サーバ10のURL発行部21は、アドレス発行画面に入力された血縁者の情報(続柄:父)を受け付けると、アンケートフォーム画面へアクセスするためのURLを発行する。また、URL発行部21は、第1の人物(患者A)と、血縁者の情報(続柄:父)と、をアンケートフォーム管理DB30に格納する(S24)。その後、第2の人物(例えば父B)の利用者端末70からURLに対してアクセスがあると、サーバ10のアンケートフォーム表示処理部23は、その利用者端末70に対しアンケートフォーム画面を表示する(
図11(b)、S30)。そして、サーバ10のアンケート結果取得部24は、アンケートフォーム画面に入力された血縁者に関する情報(父Bの病歴や人物情報)を取得してアンケート結果DB32に格納する(S34、S38)。このように、アンケートフォーム管理DB30には、アンケートフォームの転送元の人物(例えば患者A)と、アンケート対象の血縁者の情報(例えば、患者Aに対する父Bの続柄)が格納される。また、アンケート結果DB32には、アンケートフォームに入力された情報(例えば父Bの病歴や人物情報)が格納される。そして、上記のような情報の蓄積が繰り返されることで、患者Aの家系図(
図18)を作成するための情報を収集することができるようになっている。より具体的には、アンケートフォームの転送元と転送先の続柄をアンケートフォーム管理DB30で管理するので、このアンケートフォーム管理DB30を参照することで家系図のベース(
図17(b))を作成することができる。また、家系図にアンケート結果DB32に格納された病歴や人物情報を反映させることで、遺伝カウンセリングを適切に行うために必要な家系図(
図18)を作成することができる。また、本実施形態では、医師や患者が電話や郵便を用いて血縁者から病歴等の情報を聴取する必要が無いため、医師や患者の手間を省くことができる。
【0071】
また、本実施形態では、URL発行画面には、転送先メールアドレスを入力する欄が設けられている。そして、この欄にメールアドレスを入力することで、アンケートフォームのURLが自動的に転送先(血縁者等)に送信されるようになっている。これにより、アンケートフォームへの回答を依頼する側の人物(転送元)は、発行されたURLをメール等を用いて転送先に送信しなくてもよいようになっている。したがって、転送元の手間を省くことが可能となっている。ただし、これに限らず、URL発行画面には、転送先メールアドレスを入力する欄を設けなくてもよい。この場合には、転送元の人物は、転送先に対して、発行されたURLをメール等により送信するようにすればよい。
【0072】
また、本実施形態では、既に亡くなっていたり、アンケートへの回答が困難な人の代理で、アンケートに回答することが可能となっている。これにより、代理でのアンケートへの回答ができない場合よりも詳細な家系図を作成することができる。
【0073】
なお、上記実施形態では、医師が遺伝カウンセリングを行うために、患者の家系図を作成する例を説明したが、これに限らず、遺伝性疾患の発症リスク分析を行うために、患者の家系図を作成することとしてもよい。
【0074】
なお、上記実施形態において、
図13(a)、
図13(b)の各DBを、患者ごと(すなわち、親族又は血族ごと)に作成することとしてもよい。
【0075】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
【0076】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記憶媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0077】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記憶媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記憶媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0078】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【0079】
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の人物が利用する端末にアドレス発行画面を表示し、
前記アドレス発行画面に入力された血縁者の情報を受け付けると、当該血縁者に関する情報を入力可能な入力画面へアクセスするためのアドレスを発行して、前記第1の人物の情報と前記血縁者の情報とを記憶部に記憶し、
前記血縁者又は前記血縁者以外の第2の人物が利用する端末から前記アドレスに対してアクセスがあると、前記第2の人物が利用する端末に対し前記入力画面を表示し、
前記入力画面に入力された前記血縁者に関する情報を取得して前記記憶部に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報収集支援プログラム。
(付記2) 前記アドレス発行画面に入力された前記血縁者の情報を受け付ける際に、前記アドレス発行画面に入力された前記第2の人物の連絡先の情報を受け付け、
発行した前記入力画面へアクセスするためのアドレスを、前記第2の人物の連絡先に送信する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報収集支援プログラム。
(付記3) 前記血縁者に関する情報は、前記血縁者の病歴の情報を含む、付記1又は2に記載の情報収集支援プログラム。
(付記4) 前記記憶部に記憶された情報に基づいて家系図を生成する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~3のいずれかに記載の情報収集支援プログラム。
(付記5) 第1の人物が利用する端末にアドレス発行画面を表示し、
前記アドレス発行画面に入力された血縁者の情報を受け付けると、当該血縁者に関する情報を入力可能な入力画面へアクセスするためのアドレスを発行して、前記第1の人物の情報と前記血縁者の情報とを記憶部に記憶し、
前記血縁者又は前記血縁者以外の第2の人物が利用する端末から前記アドレスに対してアクセスがあると、前記第2の人物が利用する端末に対し前記入力画面を表示し、
前記入力画面に入力された前記血縁者に関する情報を取得して前記記憶部に記憶する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報収集支援方法。
(付記6) 第1の人物が利用する端末にアドレス発行画面を表示する発行画面表示処理部と、
前記アドレス発行画面に入力された血縁者の情報を受け付けると、当該血縁者に関する情報を入力可能な入力画面へアクセスするためのアドレスを発行して、前記第1の人物の情報と前記血縁者の情報とを記憶部に記憶する発行部と、
前記血縁者又は前記血縁者以外の第2の人物が利用する端末から前記アドレスに対してアクセスがあると、前記第2の人物が利用する端末に対し前記入力画面を表示する入力画面表示処理部と、
前記入力画面に入力された前記血縁者に関する情報を取得して前記記憶部に記憶する記憶処理部と、
を備える情報収集支援装置。
(付記7) 前記発行部は、前記アドレス発行画面に入力された前記血縁者の情報を受け付ける際に、前記アドレス発行画面に入力された前記第2の人物の連絡先の情報を受け付け、
発行した前記入力画面へアクセスするためのアドレスを、前記第2の人物の連絡先に送信する送信部を備える付記6に記載の情報収集支援装置。
(付記8) 前記血縁者に関する情報は、前記血縁者の病歴の情報を含む、付記6又は7に記載の情報収集支援装置。
(付記9) 前記記憶部に記憶された情報に基づいて家系図を生成する生成部を備える付記6~8のいずれかに記載の情報収集支援装置。
【符号の説明】
【0080】
10 サーバ(情報収集支援装置)
20 URL発行画面表示処理部(発行画面表示処理部)
21 URL発行部(発行部)
22 URL送信部(送信部)
23 アンケートフォーム表示処理部(入力画面表示処理部)
24 アンケート結果取得部(記憶処理部)
25 家系図作成部(生成部)
30 アンケートフォーム管理DB(記憶部の一部)
32 アンケート結果DB(記憶部の一部)