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特開2024-127349取付構造、情報処理装置及び情報処理装置の高さ調整方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127349
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】取付構造、情報処理装置及び情報処理装置の高さ調整方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240912BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G06F1/16 312T
G06F1/16 312E
H05K5/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036458
(22)【出願日】2023-03-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-23
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】宮本 旅人
(72)【発明者】
【氏名】土井畑 禅
(72)【発明者】
【氏名】秋山 紗良
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB12
4E360AB59
4E360AC01
4E360AC12
4E360GA04
4E360GB46
(57)【要約】
【課題】脚部材を筐体に対して容易に、かつ、繰り返し脱着することができる取付構造、情報処理装置及び情報処理装置の高さ調整方法を提供する。
【解決手段】筐体を構成するDカバー160と、載置面410に対してDカバー160を支持する脚部材200と、を備え、Dカバー160には、ネジ部材310が設けられ、脚部材200には、磁力によってネジ部材310との間で引力を発生させる脚側磁性部材220が設けられ、脚部材200は、脚側磁性部材220がネジ部材310に引き付けられることでDカバー160に取り付け可能とされている。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体を構成する第1筐体と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材との間で引力を発生させる脚側磁性部材が設けられ、
前記脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされている
取付構造。
【請求項2】
前記第1筐体には、前記載置面から遠ざかる方向に凹んだ窪み部が形成され、
前記脚部材には、前記窪み部の形状に適合した突起部が形成され、
前記筐体側磁性部材は、前記窪み部に設けられ、
前記脚側磁性部材は、前記突起部に設けられている
請求項1に記載の取付構造。
【請求項3】
前記窪み部は、入口から底面に向かう方向に沿って内径が漸次縮小する縮径面を有し、
及び/又は、
前記突起部は、先端から基端に向かう方向に沿って外径が漸次拡大する拡径面を有している
請求項2に記載の取付構造。
【請求項4】
筐体を構成する第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを締結するネジ部材と、
を備え、
前記ネジ部材の頭部は、前記窪み部に収容され、
前記ネジ部材は、前記筐体側磁性部材としての強磁性体とされ、
前記脚側磁性部材は、永久磁石とされている
請求項2に記載の取付構造。
【請求項5】
前記脚側磁性部材は、前記突起部に形成された凹所に埋め込まれている
請求項2に記載の取付構造。
【請求項6】
磁束を遮断するシールド部材を備え、
前記脚側磁性部材は、永久磁石とされ、
前記シールド部材は、前記脚側磁性部材における前記窪み部の底面と向かい合う面以外の面を覆っている
請求項5に記載の取付構造。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の取付構造を備えている
情報処理装置。
【請求項8】
前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
筐体を構成する第1筐体と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材又は他の脚部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材又は前記他の脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材に引き付けられる脚側磁性部材が設けられ、
前記脚部材又は前記他の脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされ、
前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる情報処理装置の高さ調整方法であって、
前記脚部材と前記他の脚部材とは、前記載置面から前記ボトム面までの距離を決定する厚さ寸法が異なり、
前記第1筐体に取り付けられていた前記脚部材を取り外す工程と、
前記第1筐体に前記他の脚部材を取り付ける工程と、
を含んでいる
情報処理装置の高さ調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、取付構造、情報処理装置及び情報処理装置の高さ調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばクラムシェル型のノートPCのボトム面には、ゴム脚が取り付けられている。
ゴム脚は机上の載置面に対してノートPCを支持する部分であり、載置面との接触箇所をゴム脚に限定することで載置面とボトム面との面接触を避けてノートPCを安定的に支持するとともに、載置面とボトム面との間に間隙を設けることでボトム面にある吸気口から冷却用の空気が効率的に取り込まれるようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなゴム脚は、例えば粘着力を有する材料(両面テープ等)を用いてノートPCのボトム面に取り付けられる。
しかしながら、粘着力を有する材料を用いてゴム脚を取り付けた場合、ゴム脚の取外しが困難なうえ、一度ゴム脚を取り外してしまうと粘着力の低下によりゴム脚の再度の取付けも困難となる。
【0004】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、脚部材を筐体に対して容易に、かつ、繰り返し脱着することができる取付構造、情報処理装置及び情報処理装置の高さ調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1態様に係る取付構造は、筐体を構成する第1筐体と、載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材と、を備え、前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、前記脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材との間で引力を発生させる脚側磁性部材が設けられ、前記脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされている。
【0006】
本開示の第2態様に係る情報処理装置は、上記の取付構造を備えている。
【0007】
本開示の第3態様に係る情報処理装置の高さ調整方法は、筐体を構成する第1筐体と、載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材又は他の脚部材と、を備え、前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、前記脚部材又は前記他の脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材に引き付けられる脚側磁性部材が設けられ、前記脚部材又は前記他の脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされ、前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる情報処理装置の高さ調整方法であって、前記脚部材と前記他の脚部材とは、前記載置面から前記ボトム面までの距離を決定する厚さ寸法が異なり、前記第1筐体に取り付けられていた前記脚部材を取り外す工程と、記第1筐体に前記他の脚部材を取り付ける工程と、を含んでいる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、脚部材を筐体に対して容易に、かつ、繰り返し脱着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理装置(開状態)の上方斜視図である。
図2】本開示の一実施形態に係る情報処理装置(閉状態)の下方斜視図である。
図3図2に示すA部の部分拡大図である。
図4図3の状態から脚部材を取り外した状態の部分拡大図である。
図5】本開示の一実施形態に係る脚部材の斜視図である。
図6図5に示すC部の部分拡大図である。
図7図6に示す切断線VII-VIIにおける縦断面図である。
図8図7に示す突起部にキャップを取り付けた状態の縦断面図である。
図9図4に示す切断線IX-IXにおける縦断面図を上下反転した縦断面図である。
図10図9に示すDカバーに脚部材が取り付けられた状態の縦断面図である。
図11図4に示す切断線XI-XIにおける縦断面図を上下反転した縦断面図である。
図12図11に示すDカバーに脚部材が取り付けられた状態の縦断面図である。
図13】変形例1に係る脚部材の縦断面図である。
図14】変形例2に係る情報処理装置(閉状態)の下方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一実施形態に係る取付構造、情報処理装置及び情報処理装置の高さ調整方法について、図面を参照して説明する。
【0011】
なお、本実施形態では情報処理装置としてクラムシェル型のノートPCを例にして説明するが、情報処理装置は載置面に載置される装置・機器であればよくノートPCに限定されない。
【0012】
[ノートPC(情報処理装置)の概略について]
図1に示すように、情報処理装置100は、上述の通りノートPCであり、机上の載置面410に載置された状態でユーザによって操作されて使用される。
情報処理装置100は、ディスプレイ筐体110及び機器筐体140を備えている。
【0013】
ディスプレイ筐体110と機器筐体140とはヒンジ103を介して連結されており、ヒンジ103を支点としてディスプレイ筐体110と機器筐体140とが相対的に回動するように構成されている。
なお、図1は、機器筐体140に対してディスプレイ筐体110が開いた「開状態」の情報処理装置100を示している。一方で、機器筐体140に対してディスプレイ筐体110が閉じた状態を「閉状態」という。
【0014】
ディスプレイ筐体110は、Aカバー120及びBカバー130を有する筐体であり、ディスプレイ101が搭載されている。
Aカバー120は、トップ面121を含むカバー部品である。トップ面121は、載置面410に載置された閉状態の情報処理装置100において、上面に相当する面である。
Bカバー130は、ディスプレイ101が設けられたディスプレイ面131を含むカバー部品である。ディスプレイ面131は、トップ面121の反対側に位置した面でもある。
ディスプレイ筐体110は、これらのAカバー120及びBカバー130がディスプレイ101を収容した状態で組み合わされることで構成されている。
【0015】
機器筐体140は、Cカバー150(第2筐体)及びDカバー160(第1筐体)を有する筐体であり、キーボード102や基板等の機器(図示せず)が搭載されている。
Cカバー150は、キーボード102が設けられたキーボード面151を含むカバー部品である。キーボード面151は、閉状態の情報処理装置100において、ディスプレイ101及びディスプレイ面131と向かい合う面でもある。なお、キーボード面151には、キーボード102以外にタッチパッドなどが設けられてもよい。
Dカバー160は、ボトム面161を含むカバー部品である。ボトム面161は、載置面410に載置された状態の情報処理装置100において、載置面410と向かい合う面面である。また、ボトム面161は、キーボード面151の反対側に位置した面でもある。
機器筐体140は、これらのCカバー150及びDカバー160がキーボード102や基板等の機器(図示せず)を収容した状態で組み合わされることで構成されている。
【0016】
図2に示すように、ボトム面161には、吸気口161aが設けられている。
吸気口161aは、情報処理装置100の外部にある空気を機器筐体140に取り込むための開口である。空気の流れは、機器筐体140に収容されたファン(図示せず)によって生成されるものであり、機器筐体140に収容された各種機器の冷却に用いられる。
【0017】
ボトム面161には、脚部材200が取り付けられている。
脚部材200は、載置面410に対してDカバー160を支持するための部品である。すなわち、脚部材200は、載置面410に対して機器筐体140ひいては情報処理装置100を支持するための部品である。
脚部材200を設けることで、載置面410との接触箇所を脚部材200に限定することで載置面410とボトム面161との面接触を避けて情報処理装置100を安定的に支持するとともに、載置面410とボトム面161との間に間隙を設けることでボトム面161に設けられた吸気口161aから冷却用の空気が効率的に取り込まれるようにしている。
脚部材200は、例えば、弾性を有する材料(ゴム等)から形成されており、ボトム面161の四隅に配置されている。なお、脚部材200の材料や配置は適宜変更できる。
脚部材200の詳細な構成については後述する。
【0018】
図3には、図2に示すA部の部分拡大図が示されている。また、図4には、図3の状態から脚部材200を取り外した状態の部分拡大図が示されている。
図3及び図4に示すように、脚部材200は、取付構造によってDカバー160に対して着脱可能に取り付けられている。
【0019】
[取付構造について]
取付構造は、脚部材200及びDカバー160が対になって構成された構造であり、脚部材200をDカバー160に対して着脱可能に取り付けるためのものでる。
以下、取付構造について、脚部材200側の構成とDカバー160側の構成とに分けて説明する。
【0020】
<脚部材側の構成>
図3から図5に示すように、A部(図2参照)に配置された脚部材200は、所定の厚さ寸法を持った略長方形のシート部材とされている。なお、脚部材200の形状は長方形に限定されず、仕様・用途に応じて適宜変更できる。例えば、図2のB部に示すように、角丸長方形であってもよい。
【0021】
図4又は図5に示すように、脚部材200は、接触面201及び筐体側面202を有している。
接触面201は、情報処理装置100が載置面410に載置された状態において、載置面410に接触する面である。
筐体側面202は、Dカバー160に接触する面である。また、筐体側面202は、接触面201の反対側に位置した面でもある。
【0022】
図3及び図4に示すように、Dカバー160のボトム面161には、囲いリブ163が設けられている。
囲いリブ163は、ボトム面161から突出した凸条が脚部材200の外形状に適合しした略長方形を描くように延びたリブである。脚部材200は、その囲いリブ163に囲まれた領域に収まった形態でボトム面161に取り付けられる。
ただし、囲いリブ163の一部の領域に切欠き163a(凸条がない領域/凸条の突出量が小さい領域)を設けることで、作業者がボトム面161から脚部材200を取り外すときに、作業者の指が脚部材200にかかりやすくなるように構成してもよい。
なお、載置面410と接触する部分はあくまでも脚部材200なので、囲いリブ163の突出量は、脚部材200の厚さ寸法よりも小さく設計されている。
【0023】
図5から図7に示すように、脚部材200には、脚側磁性部材220が設けられている。脚側磁性部材220は、例えば永久磁石や鉄等の強磁性体である。
脚側磁性部材220の種類は、後述する筐体側磁性部材の種類によって決定される。詳細については後述する。
【0024】
脚側磁性部材220は、例えば、脚部材200に形成された突起部210に設けられている。
図6及び図7に示すように、突起部210は、筐体側面202から突出した部分であり、例えば脚部材200と一部品で一体的に形成されている。突起部210の形状は、後述するDカバー160に形成された窪み部162の形状に適合している。
突起部210の内側には凹所211が形成されており、その凹所211に脚側磁性部材220が埋め込まれている。脚側磁性部材220を突起部210に埋め込むことによって、脚側磁性部材220が突起部210に保持されるとともに、脚側磁性部材220が覆い隠され外観上目視しにくくなり意匠性を良好なものにすることができる。
突起部210の外周面212は、先端部分が拡径面212aとされている。拡径面212aは、突起部210の先端から基端(根元)に向かう方向に沿って外径が漸次拡大した部分である。拡径面212aは、例えばテーパ、面取りやR部とされている。
【0025】
図6及び図7において、凹所211に埋め込まれた脚側磁性部材220の上面は外観上目視できるが、例えば図8に示すように、キャップ230を脚側磁性部材220の上面及び突起部210の先端面に被せることで脚側磁性部材220を完全に隠してもよい。
この場合、キャップ230に加飾処理を施し突起部210との間で外観上の一体性を持たせることで、意匠性を更に良好なものにすることができる。
【0026】
<Dカバー側の構成(実施例1)>
図9には、図4に示す切断線IX-IXにおける縦断面図を上下反転した図が示されている。図10には、図9に示す構成に脚部材200が取り付けられた状態の縦断面図が示されている。
【0027】
図4図9及び図10に示すように、Dカバー160のボトム面161には、窪み部162が形成されている。
窪み部162は、Cカバー150に向かって凹んだ(すなわち載置面410から遠ざかる方向に凹んだ)有底の穴である。また、窪み部162は、脚部材200の突起部210を入れ込むための穴でもある。
窪み部162の内周面162bは、例えば、窪み部162の入口から底面162aに向かう方向に沿って内径が漸次縮小した面(以下、「縮径面」という。)とされている。縮径面は、例えばテーパ、面取りやR部とされている。
【0028】
本実施例の窪み部162には、Dカバー160をCカバー150に締結するためのネジ部材310が収容される。すなわち、窪み部162は、ネジ部材310用の座ぐり穴でもある。
【0029】
ネジ部材310は、頭部311及び雄ネジが形成された軸部312を有している。
頭部311は、窪み部162の底面162aに形成された貫通穴162cよりも外径が大きく、底面162aに当接する形態で窪み部162に収容されている。
一方で、軸部312は、底面162aに形成された貫通穴162cを介してCカバー150まで到達しており、Cカバー150の受入れ部152に形成された雌ネジ152aと螺合している。
このように構成されたネジ部材310を締め込むことによって、Cカバー150とDカバー160とが締結される。
なお、このネジ部材310自体は、取付構造の有無に関わらず、Cカバー150とDカバー160とを締結するために必要な部品である。
【0030】
ネジ部材310は、脚側磁性部材220との間で磁力による引力を発生させる筐体側磁性部材でもある。
なお、ネジ部材310が鉄等の強磁性体とされている場合、脚側磁性部材220は永久磁石とされる。
【0031】
以上のように構成された取付構造によれば、脚部材200の突起部210をDカバー160の窪み部162に入れ込んだ際に、突起部210に埋め込まれた脚側磁性部材220がネジ部材310に引き付けられるので、脚部材200が磁力によってDカバー160に取り付けられることになる。
同時に、ネジ部材310が脚部材200によって隠れることになる。
【0032】
なお、より強力に脚部材200をDカバー160に取り付けるためには、脚側磁性部材220とネジ部材310とを互いに近接させ磁力による吸着力(引き付け合う力)を十分に発揮させることが好ましい。そのために、例えば、突起部210の突出量を大きくするとともに脚側磁性部材220の寸法を大きくしてもよいし、ネジ部材310の頭部311の厚さ寸法を大きくしてもよい。
【0033】
<Dカバー側の構成(実施例2)>
図11には、図4に示す切断線XI-XIにおける縦断面図を上下反転した図が示されている。図12には、図11に示す構成に脚部材200が取り付けられた状態の縦断面図が示されている。
【0034】
図4図11及び図12に示すように、Dカバー160のボトム面161には、窪み部162が形成されている。
窪み部162は、Cカバー150に向かって凹んだ(すなわち載置面410から遠ざかる方向に凹んだ)有底の穴である。また、窪み部162は、脚部材200の突起部210を入れ込むための穴でもある。
窪み部162の内周面162bは、例えば、窪み部162の入口から底面162aに向かう方向に沿って内径が漸次縮小した縮径面とされている。縮径面は、例えばテーパ、面取りやR部とされている。
【0035】
本実施例の窪み部162には、実施例1の窪み部162と異なり、Dカバー160をCカバー150に締結するためのネジ部材310が収容されていない。そのため、脚側磁性部材220との間で磁力による引力を発生させる筐体側磁性部材を別途設ける必要がある。
そこで、本実施例においては、窪み部162に筐体側磁性部材としての永久磁石320を設けることにした。具体的には、窪み部162の底面162aの裏側に永久磁石320を設けることにした。
なお、脚側磁性部材220が永久磁石とされている場合、筐体側磁性部材は鉄等の強磁性体としてもよい。反対に、筐体側磁性部材が永久磁石320とされている場合、脚側磁性部材220は鉄等の強磁性体としてもよい。
【0036】
以上のように構成された取付構造によれば、脚部材200の突起部210をDカバー160の窪み部162に入れ込んだ際に、突起部210に埋め込まれた脚側磁性部材220が永久磁石320に引き付けられるので、脚部材200が磁力によってDカバー160に取り付けられることになる。
【0037】
なお、本実施例の窪み部162にはネジ部材310が収容されていないので、実施例1と比較して窪み部162の深さ寸法を小さくすることで脚側磁性部材220と永久磁石320とを互いに近接させている。
また、永久磁石320を、窪み部162の底面162aの裏側ではなく、窪み部162に収容される形態で配置してもよい。
【0038】
以上、Dカバー160側の構成について2つの実施例を用いて説明したが、これらの実施例は適宜組み合わせることが可能であり、1つの情報処理装置100には一方の実施例のみを採用しなければならないというものではない。
【0039】
[使用方法について]
まず、取付方法について説明する。
図9及び図10並びに図11及び図12に示すように、まず、脚部材200を把持した作業者が、脚部材200の各突起部210がDカバー160の各窪み部162に入り込むように、脚部材200をボトム面161に近付ける。
このとき、突起部210に設けられた拡径面212aや窪み部162の内周面162b(縮径面)によって、突起部210が窪み部162に円滑に入り込んでいく。なお、拡径面212a及び内周面162b(縮径面)は、少なくとも一方が設けられていればよい。
そして、磁力による吸着力によって、突起部210に設けられた脚側磁性部材220が窪み部162に設けられた筐体側磁性部材(ネジ部材320/永久磁石320)に引き付けられ、脚部材200がDカバー160に取り付けられることになる。
【0040】
次に、取外方法について説明する。
作業者が、Dカバー160に取り付けられた脚部材200を把持してボトム面161から離間させることで脚部材200がDカバー160から取り外されることになる。
このとき、作業者が囲いリブ163に設けられた切欠き163aから露出した脚部材200に指をかけることで、脚部材200を把持しやすくしている。
【0041】
次に、情報処理装置100の高さの調整方法について説明する。
ここまで説明した脚部材200は所定の厚さ寸法を持ったシート部材とされていたが、厚さ寸法の異なる他の脚部材200を用意しておき脚部材200を交換してもよい。
これによって、ボトム面161から載置面410までの距離を調整することができる。
【0042】
例えば距離を小さくすることで、載置面410に載置された状態の情報処理装置100の高さを低くすることができる。
また、例えば距離を大きくすることで、ボトム面161に設けられた吸気口161aから冷却用の空気が取り込まれやすくなったりボトム面161から放熱されやすくなったりして、サーマルパフォーマンスを向上させることができる。
また、例えばヒンジ103側の距離のみを大きくすることで、キーボード102に傾きを持たせることができる。
【0043】
[変形例1]
図13に示すように、脚側磁性部材220が永久磁石の場合、脚側磁性部材220の上面(窪み部162の底面162aと対向する面)以外を覆うシールド部材240を突起部210の凹所211に設けてもよい。
シールド部材240は、例えばフェライト製の板金とされている。
【0044】
シールド部材240を設けることによって、筐体側磁性部材側(ネジ部材310/永久磁石320)に脚側磁性部材220の磁束を集中させることができる。そのため、磁力による吸着力を十分に発揮させることができる。
また、シールド部材240は、脚側磁性部材220の側面や底面を覆っているので、磁力による吸着力を発揮させたくない領域への磁束の漏洩を低減することができる。そのため、脚側磁性部材220が周囲の機器に及ぼす悪影響(磁力によるもの)を低減したり、周囲にある微細な磁性体(例えば砂鉄)の吸着を抑制したりすることができる。
【0045】
[変形例2]
脚部材200の形状や配置は、適宜変更してもよい。
例えば、図14に示すように、脚部材200は、ボトム面161の長辺に沿った長尺の一本物とされてもよい。
また、脚部材200の形状や配置によって、吸気口161aに導かれる空気の整流を行ってもよい。
【0046】
本実施形態では、以下の効果を奏する。
Dカバー160には筐体側磁性部材(ネジ部材310/永久磁石320)が設けられ、脚部材200には磁力によって筐体側磁性部材との間で引力を発生させる脚側磁性部材220が設けられ、脚部材200は脚側磁性部材220が筐体側磁性部材に引き付けられることでDカバー160に取り付けられるので、脚部材200をDカバー160に対して容易に脱着することができる。
また、例えば粘着力を有する材料を用いて脚部材200をDカバー160に取り付けている場合、一度脚部材200を取り外してしまうと、粘着力の低下により脚部材200の再度の取付けが困難となる。しかしながら、磁力による引力を用いた取付けを採用することによって、脚部材200の繰り返しの脱着が可能となる。
また、他の脚部材200(例えば、新品の脚部材200や厚さの異なる脚部材200)との交換を容易に行うことができる。
【0047】
また、筐体側磁性部材(ネジ部材310/永久磁石320)が窪み部162に設けられ、脚側磁性部材220が突起部210に設けられている場合、脚部材200の突起部210がDカバー160の窪み部162に入り込むことで、脚部材200がDカバー160に対して容易に位置決めされる。
【0048】
また、窪み部162が縮径面としての内周面162bを有し、及び/又は、突起部210が拡径面212aを有している場合、脚部材200の突起部210をDカバー160の窪み部162に入れ込む際に、突起部210を窪み部162に容易に導くことができる。
【0049】
また、ネジ部材310が筐体側磁性部材としての強磁性体とされている場合、元から備えているDカバー160とCカバー150とを締結するためのネジ部材310を利用して、すなわち筐体側磁性部材としての新たな部品を追加することなく、脚部材200を取り付けることができる。
また、ネジ部材310の頭部311が窪み部162に収容されている場合、窪み部162に入り込んだ突起部210、すなわち脚部材200によってネジ部材310を隠すことができる。そのため、意匠性を良好なものにすることができる。
また、窪み部162とネジ部材310用の座ぐりとを兼用することで、省スペース化を実現することができる。
【0050】
また、脚側磁性部材220が突起部210の形成された凹所211に埋め込まれているの場合、脚側磁性部材220を凹所211で覆い隠すことができる。そのため、意匠性を良好なものにすることができる。
また、凹所211に埋め込むことが可能なサイズ内で脚側磁性部材220を大きくすることで、磁力による吸着力を十分に発揮させることができる。
【0051】
以上、本開示について実施形態を用いて説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。開示の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
100 情報処理装置
101 ディスプレイ
102 キーボード
103 ヒンジ
110 ディスプレイ筐体
120 Aカバー
121 トップ面
130 Bカバー
131 ディスプレイ面
140 機器筐体
150 Cカバー(第2筐体)
151 キーボード面
152 受入れ部
152a 雌ネジ
160 Dカバー(第1筐体)
161 ボトム面
161a 吸気口
162 窪み部
162a 底面
162b 内周面(縮径面)
162c 貫通穴
163 囲いリブ
163a 切欠き
200 脚部材
201 接触面
202 筐体側面
210 突起部
211 凹所
212 外周面
212a 拡径面
220 脚側磁性部材
230 キャップ
240 シールド部材
310 ネジ部材(筐体側磁性部材)
311 頭部
312 軸部(雄ネジ)
320 永久磁石(筐体側磁性部材)
410 載置面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体を構成する第1筐体と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材との間で引力を発生させる脚側磁性部材が設けられ、
前記第1筐体には、前記載置面から遠ざかる方向に凹んだ窪み部が形成され、
前記脚部材には、前記窪み部の形状に適合した突起部が形成され、
前記筐体側磁性部材は、前記窪み部に設けられ、
前記脚側磁性部材は、前記突起部に設けられ、
前記脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされている
取付構造。
【請求項2】
前記窪み部は、入口から底面に向かう方向に沿って内径が漸次縮小する縮径面を有し、
及び/又は、
前記突起部は、先端から基端に向かう方向に沿って外径が漸次拡大する拡径面を有している
請求項に記載の取付構造。
【請求項3】
筐体を構成する第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを締結するネジ部材と、
を備え、
前記ネジ部材の頭部は、前記窪み部に収容され、
前記ネジ部材は、前記筐体側磁性部材としての強磁性体とされ、
前記脚側磁性部材は、永久磁石とされている
請求項に記載の取付構造。
【請求項4】
前記脚側磁性部材は、前記突起部に形成された凹所に埋め込まれている
請求項に記載の取付構造。
【請求項5】
磁束を遮断するシールド部材を備え、
前記脚側磁性部材は、永久磁石とされ、
前記シールド部材は、前記脚側磁性部材における前記窪み部の底面と向かい合う面以外の面を覆っている
請求項に記載の取付構造。
【請求項6】
請求項1からのいずれかに記載の取付構造を備えている
情報処理装置。
【請求項7】
前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
筐体を構成する第1筐体と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材又は他の脚部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材又は前記他の脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材に引き付けられる脚側磁性部材が設けられ、
前記第1筐体には、前記載置面から遠ざかる方向に凹んだ窪み部が形成され、
前記脚部材又は前記他の脚部材には、前記窪み部の形状に適合した突起部が形成され、
前記筐体側磁性部材は、前記窪み部に設けられ、
前記脚側磁性部材は、前記突起部に設けられ、
前記脚部材又は前記他の脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされ、
前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる情報処理装置の高さ調整方法であって、
前記脚部材と前記他の脚部材とは、前記載置面から前記ボトム面までの距離を決定する厚さ寸法が異なり、
前記第1筐体に取り付けられていた前記脚部材が取り外される工程と、
前記第1筐体に前記他の脚部材が取り付けられる工程と、
を含んでいる
情報処理装置の高さ調整方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体を構成する第1筐体と、
筐体を構成する第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを締結するネジ部材と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材との間で引力を発生させる脚側磁性部材が設けられ、
前記第1筐体には、前記載置面から遠ざかる方向に凹んだ窪み部が形成され、
前記脚部材には、前記窪み部の形状に適合した突起部が形成され、
前記筐体側磁性部材は、前記窪み部に設けられ、
前記脚側磁性部材は、前記突起部に設けられ、
前記脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされ
前記ネジ部材の頭部は、前記窪み部に収容され、
前記ネジ部材は、前記筐体側磁性部材としての強磁性体とされ、
前記脚側磁性部材は、永久磁石とされている
取付構造。
【請求項2】
前記窪み部は、入口から底面に向かう方向に沿って内径が漸次縮小する縮径面を有し、
及び/又は、
前記突起部は、先端から基端に向かう方向に沿って外径が漸次拡大する拡径面を有している
請求項1に記載の取付構造。
【請求項3】
前記脚側磁性部材は、前記突起部に形成された凹所に埋め込まれている
請求項1に記載の取付構造。
【請求項4】
磁束を遮断するシールド部材を備え、
前記脚側磁性部材は、永久磁石とされ、
前記シールド部材は、前記脚側磁性部材における前記窪み部の底面と向かい合う面以外の面を覆っている
請求項に記載の取付構造。
【請求項5】
請求項1からのいずれかに記載の取付構造を備えている
情報処理装置。
【請求項6】
前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
筐体を構成する第1筐体と、
筐体を構成する第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを締結するネジ部材と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材又は他の脚部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材又は前記他の脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材に引き付けられる脚側磁性部材が設けられ、
前記第1筐体には、前記載置面から遠ざかる方向に凹んだ窪み部が形成され、
前記脚部材又は前記他の脚部材には、前記窪み部の形状に適合した突起部が形成され、
前記筐体側磁性部材は、前記窪み部に設けられ、
前記脚側磁性部材は、前記突起部に設けられ、
前記脚部材又は前記他の脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされ、
前記ネジ部材の頭部は、前記窪み部に収容され、
前記ネジ部材は、前記筐体側磁性部材としての強磁性体とされ、
前記脚側磁性部材は、永久磁石とされ、
前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる情報処理装置の高さ調整方法であって、
前記脚部材と前記他の脚部材とは、前記載置面から前記ボトム面までの距離を決定する厚さ寸法が異なり、
前記第1筐体に取り付けられていた前記脚部材が取り外される工程と、
前記第1筐体に前記他の脚部材が取り付けられる工程と、
を含んでいる
情報処理装置の高さ調整方法。
【請求項8】
筐体を構成する第1筐体と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材と、
磁束を遮断するシールド部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材との間で引力を発生させる脚側磁性部材が設けられ、
前記第1筐体には、前記載置面から遠ざかる方向に凹んだ窪み部が形成され、
前記脚部材には、前記窪み部の形状に適合した突起部が形成され、
前記筐体側磁性部材は、前記窪み部に設けられ、
前記脚側磁性部材は、前記突起部に形成された凹所に埋め込まれた永久磁石とされ、
前記シールド部材は、前記脚側磁性部材における前記窪み部の底面と向かい合う面以外の面を覆い、
前記脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされている
取付構造。
【請求項9】
筐体を構成する第1筐体と、
載置面に対して前記第1筐体を支持する脚部材又は他の脚部材と、
磁束を遮断するシールド部材と、
を備え、
前記第1筐体には、筐体側磁性部材が設けられ、
前記脚部材又は前記他の脚部材には、磁力によって前記筐体側磁性部材との間で引力を発生させる脚側磁性部材が設けられ、
前記第1筐体には、前記載置面から遠ざかる方向に凹んだ窪み部が形成され、
前記脚部材又は前記他の脚部材には、前記窪み部の形状に適合した突起部が形成され、
前記筐体側磁性部材は、前記窪み部に設けられ、
前記脚側磁性部材は、前記突起部に形成された凹所に埋め込まれた永久磁石とされ、
前記シールド部材は、前記脚側磁性部材における前記窪み部の底面と向かい合う面以外の面を覆い、
前記脚部材又は前記他の脚部材は、前記脚側磁性部材が前記筐体側磁性部材に引き付けられることで前記第1筐体に取り付け可能とされ、
前記第1筐体は、前記載置面に載置したときに前記載置面と向かい合うボトム面を含んでいる情報処理装置の高さ調整方法であって、
前記脚部材と前記他の脚部材とは、前記載置面から前記ボトム面までの距離を決定する厚さ寸法が異なり、
前記第1筐体に取り付けられていた前記脚部材が取り外される工程と、
前記第1筐体に前記他の脚部材が取り付けられる工程と、
を含んでいる
情報処理装置の高さ調整方法。