(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127351
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】検索支援システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20240912BHJP
【FI】
G06Q10/1053
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036460
(22)【出願日】2023-03-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】田島 拓実
(72)【発明者】
【氏名】殷 瑞
(72)【発明者】
【氏名】荒金 万琴
(72)【発明者】
【氏名】張田谷 魁人
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】検索結果に含まれる一部の求職者の情報を、一括して非表示にすることができる情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、検索支援システムが提供される。この検索支援システムは、プロセッサと、データベースとを備える。データベースには、求職者に関する求職者情報が登録されており、プロセッサが、検索ステップでは、入力された検索条件に基づく求職者情報の検索結果を表示させる。指定ステップでは、表示された検索結果から非表示とする求職者情報を非表示求職者情報として指定する指定操作を受け付ける。選択ステップでは、非表示求職者情報に含まれる少なくとも一以上の情報を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付ける。非表示ステップでは、一括非表示情報を含む求職者情報を検索結果から非表示にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索支援システムであって、
プロセッサと、データベースとを備え、
前記データベースには、求職者に関する求職者情報が登録されており、
前記プロセッサが、
検索ステップでは、入力された検索条件に基づく前記求職者情報の検索結果を表示させ、
指定ステップでは、表示された前記検索結果から非表示とする前記求職者情報を非表示求職者情報として指定する指定操作を受け付け、
選択ステップでは、前記非表示求職者情報に含まれる少なくとも一以上の情報を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付け、
非表示ステップでは、前記一括非表示情報を含む前記求職者情報を前記検索結果から非表示にする、
検索支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記非表示ステップでは、指定された前記非表示求職者情報において前記一括非表示情報が含まれる項目と同じ項目に前記一括非表示情報が含まれる前記求職者情報を非表示にする、
検索支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記選択ステップでは、前記求職者情報に含まれる項目を選択するとともに、前記非表示求職者情報において当該項目に対応して登録された情報を前記一括非表示情報として選択する操作を前記選択操作として受け付ける、
検索支援システム。
【請求項4】
請求項2に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記選択ステップでは、前記指定操作が行われると、前記求職者情報に含まれる前記項目及び前記非表示求職者情報に含まれる前記一括非表示情報を選択するための選択画像を表示させる、
検索支援システム。
【請求項5】
請求項4に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記選択ステップでは、前記選択画像において前記項目が選択されると、前記非表示求職者情報に含まれる当該項目に対応して登録された情報を、前記一括非表示情報として自動で表示させる、
検索支援システム。
【請求項6】
請求項2に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記選択ステップでは、前記非表示求職者情報において前記項目に対応して登録された情報を含む一定の範囲を前記一括非表示情報として選択する選択操作を受け付け、
前記非表示ステップでは、前記項目に対応して登録された情報が、選択された前記一定の範囲に含まれる前記求職者情報を非表示にする、
検索支援システム。
【請求項7】
請求項1に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
表示ステップでは、所定の操作が行われた場合に、前記非表示ステップにおいて非表示にされた前記求職者情報のみを表示させる、
検索支援システム。
【請求項8】
請求項7に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
解除ステップでは、前記非表示にされた前記求職者情報のうち選択された前記求職者情報の非表示を解除し、選択された当該求職者情報を前記検索結果に再び表示する、
検索支援システム。
【請求項9】
請求項1に記載の検索支援システムにおいて、
前記求職者情報には、前記求職者への連絡の履歴に関する情報が含まれており、
前記プロセッサが、
抽出ステップでは、前記履歴に基づいて、表示された前記検索結果のうち連絡をしていない又は連絡済みの求職者に関する前記求職者情報を抽出する、
検索支援システム。
【請求項10】
請求項9に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記抽出ステップでは、さらに、前記求職者への前記連絡の時期の指定を受け付け、前記連絡済みの前記求職者のうち、指定された前記連絡の時期に合致する前記求職者についての前記求職者情報を抽出する
検索支援システム。
【請求項11】
請求項9に記載の検索支援システムにおいて、
前記プロセッサが、
前記抽出ステップでは、さらに、前記求職者による前記連絡に対する返信の有無の指定を受け付け、前記連絡済みの前記求職者のうち、指定された前記連絡に対する返信の有無に合致する前記求職者についての前記求職者情報を抽出する
検索支援システム。
【請求項12】
情報処理方法であって、
請求項1~請求項11の何れか1つに記載の検索支援システムの各ステップを備える、
情報処理方法。
【請求項13】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項11の何れか1つに記載の検索支援システムの各ステップを実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索支援システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企業等の求人者等による求職者の検索を支援する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、検索結果として表示される求職者の数が多い場合には、検索結果の中から求人者等が求める人材を探したり、特定したりすることが難しい場合がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、検索結果に含まれる一部の求職者の情報を、一括して非表示にすることができる情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、検索支援システムが提供される。この検索支援システムは、プロセッサと、データベースとを備える。データベースには、求職者に関する求職者情報が登録されており、プロセッサが、検索ステップでは、入力された検索条件に基づく求職者情報の検索結果を表示させる。指定ステップでは、表示された検索結果から非表示とする求職者情報を非表示求職者情報として指定する指定操作を受け付ける。選択ステップでは、非表示求職者情報に含まれる少なくとも一以上の情報を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付ける。非表示ステップでは、一括非表示情報を含む求職者情報を検索結果から非表示にする。
【0007】
このような態様によれば、検索結果に含まれる一部の求職者の情報を、一括して非表示にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】検索支援システム1の全体構成を示す図である。
【
図2】サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】求人者端末20のハードウェア構成を示す図である。
【
図5】検索支援処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図9】表示された非表示選択画像の一例を示す図である。
【
図10】表示された一括非表示情報の一例を示す図である。
【
図14】検索支援処理の続きの一例を示すアクティビティ図である。
【
図15】表示された指定画像の一例を示す図である。
【
図16】表示された指定画像の別の一例を示す図である。
【
図17】表示された選択画像の一例を示す図である。
【
図18】表示された指定画像の別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集団体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態に係る検索支援システムのハードウェア構成について説明する。
【0014】
図1は、検索支援システム1の全体構成を示す図である。
図1においては、検索支援システム1が備える各装置と、それらの装置を使用するユーザの概要が示されている。各概要については、他の図も参照しながら随時説明する。
【0015】
検索支援システム1は、求職者が登録されている求職者情報データベースDB1から、求人者等が求める求職者を検索する作業を支援するための検索支援処理を実行する情報処理システムである。検索支援システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、求人者端末20とを備える。
【0016】
通信回線2は、特に限定されるものではないが、インターネット網によって構成されてよい。また、通信回線2は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)等を含んでもよい。通信回線2は、自回線に接続する装置同士のデータのやり取りを仲介する。通信回線2には、サーバ装置10が有線で接続され、求人者端末20が無線で接続されている。なお、各装置の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。
【0017】
サーバ装置10は、通信回線2を介して求人者端末20とデータをやり取りしながら、検索支援処理を実行する情報処理装置である。サーバ装置10は、求職者情報データベースDB1を記憶している。求職者情報データベースDB1には、求職者に関する情報である求職者情報が登録されている。求職者情報は、例えば、求職者の年齢、住所、職業及び役職等の情報である。ここでいう求職者は、例えば、求職者を支援する別システム(不図示)に登録されているユーザである。サーバ装置10は、求職者情報データベースDB1から求人者等が求める求職者の求職者情報を検索する検索処理を、検索支援処理の1つとして実行する。
【0018】
求人者端末20は、求人者等をユーザとする端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等である。ここでいう求人者等は、例えば、企業等の組織におけるスカウト担当者、採用担当者及び人事部門のその他の担当者等とともに、企業等の組織から依頼を受けた外部のエージェント、ヘッドハンター及び人材紹介業者等が含まれる。求人者端末20は、検索支援処理に必要な入力の受け付け及び検索結果の表示等を行う。
【0019】
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、バス14とを備える。バス14は、サーバ装置10が備える各部を電気的に接続する。
【0020】
(制御部11)
制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、1以上のIntegrated Circuit、1以上のDiscrete Circuit、及び、これらの組合せによって構成されてもよい。
【0021】
制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、検索支援システム1に係る種々の機能を実現するコンピュータである。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部11を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0022】
(記憶部12)
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行される検索支援システム1に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)やHDD(Hard Disk Drive)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行される検索支援システム1に係る種々のプログラムや変数等を記憶している。
【0023】
(通信部13)
通信部13は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6G等の規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3等の規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。通信部13は、サーバ装置10から種々の電気信号を外部の構成要素に送信可能に構成される。また、通信部13は、外部の構成要素からサーバ装置10への種々の電気信号を受信可能に構成される。さらに好ましくは、通信部13がネットワーク通信機能を有し、これにより通信回線2を介して、サーバ装置10と外部機器との間で種々の情報を通信可能に実施してもよい。
【0024】
図3は、求人者端末20のハードウェア構成を示す図である。求人者端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25と、バス26とを備える。バス26は、求人者端末20が備える各部を電気的に接続する。制御部21、記憶部22及び通信部23は、
図2に示す制御部11、記憶部12及び通信部13と、スペック、モデル等は異なっていてもよいが、同様のハードウェアである。
【0025】
(入力部24)
入力部24は、キー、ボタン、タッチスクリーン及びマウス等を有し、ユーザによる入力を受け付ける。また、入力部24は、マイクロフォンを有し、ユーザによる音声の入力を受け付けてもよい。
【0026】
(出力部25)
出力部25は、ディスプレイ及びスピーカ等を有し、ディスプレイの表示面に画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された視覚情報を表示し、音声を含む音を出力する。
【0027】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、各装置の記憶部に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部によって具体的に実現されることで、制御部に含まれる各機能部が実行されうる。
【0028】
図4は、各装置の制御部の機能構成を示す図である。サーバ装置10の制御部11は、サーバ表示部111と、記憶制御部112と、検索処理部113と、指定処理部114と、選択処理部115と、特定処理部116と、抽出処理部117とを備える。求人者端末20は、ユーザ表示部211と、操作受付部212とを備える。
【0029】
サーバ表示部111は、検索支援システム1に関するシステム画面を各端末に表示させるための処理を実行する。サーバ表示部111は、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)ファイルの生成及び送信等の処理を行い、システム画面を示すウェブページを求人者端末20に表示させる。なお、サーバ表示部111は、検索支援システム1を利用するためのアプリケーションの表示用データの生成及び送信等の処理を行ってもよい。
【0030】
記憶制御部112は、自装置の記憶部12を制御し、記憶部12へのデータの書き込み、読み出し、上書き及び削除等を行う。記憶制御部112は、求職者情報データベースDB1への求職者情報の格納、読み出し、更新及び削除等も行う。検索処理部113は、求職者情報データベースDB1を参照して、求職者情報を検索する検索処理を実行する。検索処理部113が行った検索処理の検索結果は、サーバ表示部111が、求人者端末20に表示させる。
【0031】
指定処理部114は、検索結果から非表示とする求職者情報の指定に関する指定処理を実行する。選択処理部115は、一括非表示情報の選択に関する選択処理を実行する。一括非表示情報とは、求職者情報の検索結果から一括で非表示にする求職者情報を特定するための情報である。一括非表示情報については後ほど詳しく説明する。特定処理部116は、選択処理により選択された一括非表示情報に基づいて、検索結果から一括で非表示にする求職者情報を特定する。
【0032】
抽出処理部117は、求職者情報の検索結果から特定の求職者情報を抽出する処理である抽出処理を実行する。抽出処理部117は、例えば、所定の送信元との連絡の有無に基づき求職者情報を抽出する。所定の送信元とは、例えば、スカウト担当者又はスカウト担当者が所属する組織等の求人者等により使用される情報処理装置である。
【0033】
求人者端末20のユーザ表示部211は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す検索支援システム1に関するシステム画面を表示する。操作受付部212は、求人者端末20を利用するユーザによる操作を受け付ける。求人者等がユーザとして求人者端末20を操作して検索支援システム1を利用する際は、ユーザID(Identification)及びパスワードを入力してログインが行われる。これにより、求人者端末20において生成される情報にユーザIDが対応付けられ、どのユーザについての情報であるかが分かるようになっている。
【0034】
3.情報処理
本節では、本実施形態において、検索支援システム1を制御するコンピュータにプログラムを実行させる情報処理(検索支援処理)について説明する。検索支援システム1は、次の
図5等で示す各ステップがなされるようにプログラムを実行可能なプロセッサを備える。
【0035】
図5は、検索支援処理の一例を示すアクティビティ図である。
図5に示す検索支援処理は、求人者等が、求人者端末20に対して、求職者情報の検索画面を表示させる操作を行うことを契機に開始される。まず、求人者端末20は、操作受付部212により、検索画面の表示操作を受け付ける(A11)。操作受付部212は、検索画面の表示を要求する要求データをサーバ装置10に送信する。
【0036】
サーバ装置10は、サーバ表示部111により、送信されてきた要求データにより要求された検索画面を示す画面データを生成する(A12)。サーバ表示部111は、生成した画面データを求人者端末20に送信する。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた画面データが示す検索画面を表示する(A13)。
【0037】
図6は、検索画面の一例を示す図である。
図6の例では、ユーザ表示部211が、検索画面G1を表示している。検索画面G1には、検索条件の切り替えタブD1、D2、D3、D4と、検索条件の入力欄C11と、検索結果の件数の表示欄C12と、表示切り替えボタンB11、B12、B13、B14と、並び替えボタンB15と、保存ボタンB16、B17と、スカウトボタンB18と、検索結果を表示する検索結果領域E1とが表示されている。
【0038】
切り替えタブは、表示される検索条件を切り替えるためのタブであり、新規の検索条件を表示させる切り替えタブD1と、保存された検索条件を表示させる切り替えタブD2等とが含まれている。各切り替えタブには、検索結果に対して付けられた名称(
図6の例では「検索条件1」等)が表示されている。
図6では切り替えタブD1が選択されている。入力欄C11は、検索条件を入力するための領域である。入力欄C11には、例えば、求人者等が検索したい求職者の職種、業種、経験年数又は学歴等がAND条件又はOR条件で入力される。表示欄C12は、検索結果の件数を表示するための領域である。
【0039】
表示切り替えボタンは、検索結果の表示方法を切り替えるためのボタンである。表示切り替えボタンB11は、検索結果を全て表示させるためのボタンである。表示切り替えボタンB12~B14については後ほど説明する。並び替えボタンB15は、検索結果の表示順を並び替えるためのボタンである。並び替えボタンB15が操作されると、例えば、求職者が前述した求職者を支援する別システムにログインした日時の順番、組織名等の50音順又は新着順等の並び替えが行われる。なお、表示切り替えボタンの代わりに、表示を切り替えるためのタブが設けられていてもよい。
【0040】
保存ボタンは、検索結果を保存するためのボタンである。保存ボタンB16は新しく名前をつけて検索結果を保存する場合に操作され、保存ボタンB17は上書き保存をする場合に操作される。スカウトボタンB18は、スカウトメールの送信の有無により検索結果を絞り込むためのボタンである。ここで、スカウトメールとは、求人者等、例えば、検索を行っている求人者や求人者より依頼を受けた人材紹介業者等が、特定の求職者に対して連絡することを言うものとする。なお、メールでの連絡に限らず、電話等の他の手段による特定の求職者への連絡の有無により検索結果を絞り込むことができるようにしてもよい。
【0041】
なお、スカウトボタンの他に、求職者の最終ログイン日時で絞り込むボタン又は求職者が登録する職務経歴書等の最終更新日時で絞り込むボタン等が設けられていてもよい。これらのボタンで絞り込む際は期間を指定する必要があり、例えば、1日以内、3日以内、1週間以内又は1か月以内等の予め設定された期間から指定する期間を選択したり、数字(1、3、5・・・)を入力し、単位(日、週、月、年)を選択することで期間を指定したりする。これらのボタンが操作されると、求職者情報から、指定された期間に基づき絞り込まれた結果が検索結果として表示される。
【0042】
求人者等が検索の操作を行うと、求人者端末20は、操作受付部212により、その検索操作を受け付け、入力された検索条件及び選択されている検索条件の切り替えタブを示す条件データをサーバ装置10に送信する(A14)。サーバ装置10は、記憶制御部112により、送信されてきた条件データが示す検索条件を、その条件データが示す切り替えタブに対応付けて保存する(A15)。これにより、切り替えタブが選択された場合にその切り替えタブに対応付けられた検索条件を読み出して検索を行うことができる。
【0043】
次に、サーバ装置10は、検索処理部113により、送信されてきた条件データが示す検索条件に基づく検索処理を実行する(A16)。具体的には、検索処理部113は、求職者情報データベースDB1を参照し、検索条件を満たす求職者情報を検索結果として抽出する。続いて、サーバ装置10は、サーバ表示部111により、抽出された求職者情報、すなわち、検索された求職者情報を示す検索結果画面を生成する(A17)。サーバ表示部111は、生成した検索結果画面を示す画面データを求人者端末20に送信する。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた画面データが示す検索結果画面を表示する(A18)。
【0044】
図7は、検索結果画面の一例を示す図である。
図7の例では、ユーザ表示部211が、検索結果画面G2を表示している。検索結果画面G2には、検索結果である求職者情報の一覧E10が表示されている。一覧E10には、求職者A、B及びCの求職者情報を示す求職者情報画像E11、E12及びE13が含まれている。
図7に示す求職者情報画像は一覧E10の一部であり、スクロール又はページめくり等の操作により、検索された他の求職者の求職者情報画像が表示される。
【0045】
記憶制御部112は、切り替えタブに対応付けて検索条件を保存するのに加え、その検索条件による検索結果も切り替えタブに対応付けて保存する。これにより、検索条件を再度設定してなくても、過去に検索した条件で抽出した求職者情報を再度表示させることができる。また、切り替えタブを操作することで、複数の検索条件による複数の検索結果の表示を簡単に切り替えることができる。
【0046】
各求職者情報画像は、各求職者の求職者情報と1対1で対応しており、対応する求職者情報に含まれる各項目(氏名、地域、年収及び組織名等)に対応して登録された情報を示している。求職者情報画像が示す求職者情報は、求職者情報データベースDB1に登録されている求職者情報の全てとは限らないが、どのような求職者の情報であるかが分かる程度には詳細な情報となっている。つまり、検索支援システム1においては、求職者情報画像を介して求職者情報が表示されるようになっている。
【0047】
各求職者情報画像には、チェックボックスF11と、スターアイコンF12と、非表示アイコンF13とが表示されている。チェックボックスF11及びスターアイコンF12は、求職者情報画像が選択されたことを示す画像である。チェックボックスF11は、例えば検索をし直すとリセットされるが、スターアイコンF12は、検索をし直しても選択されている状態が維持される。スターアイコンF12は、いわゆる「お気に入り」の役割のボタンであり、良い求職者がいた場合等に操作して選択することで、表示切り替えボタンB13を操作した場合に、スターアイコンF12が選択された求職者情報画像のみを検索結果から分けて表示することができる。
【0048】
非表示アイコンF13は、求職者情報画像が検索結果の一覧E10において非表示の状態になっていることを示す画像である。
図6に示す求職者情報画像はいずれも非表示の状態ではないので、非表示アイコンF13が点線で示されている。また、非表示アイコンF13を操作して求職者情報画像を選択することで、選択された求職者情報画像を検索結果に表示させないようにすることができる。
【0049】
ここで、表示切り替えボタンB12~B14について説明する。表示切り替えボタンB12は、検索結果のうち、未読の検索結果、すなわち、検索した求人者等が詳細な求職者情報を一度も表示させていない求職者情報画像のみを表示させるためのボタンである。表示切り替えボタンB13は、前述したように、スターアイコンF12がチェックされた求職者情報画像を表示させるためのボタンである。表示切り替えボタンB14は、非表示アイコンF13が選択され、検索結果の一覧E10に表示されない状態(非表示の状態)になっている求職者情報画像を表示させるためのボタンである。
【0050】
ここで、例えば、求人者等が入力した検索条件に合致する求職者が多く、検索結果として表示される求職者情報が多すぎる場合等に、求人者等が、表示された検索結果をさらに絞込みたい場合がある。ここで、求人者等は、表示された検索結果から非表示にする求職者情報を指定する操作である非表示指定操作を行うものとする。非表示指定操作は、例えば、非表示にする求職者情報を示す求職者情報画像を指定し、所定のキーを押す操作である。
【0051】
なお、非表示指定操作は、非表示にする求職者情報を示す求職者情報画像の非表示アイコンF13を選択する操作、又は、非表示にする求職者情報を示す求職者情報画像をダブルクリック又はダブルタップする操作等であってもよい。求人者端末20は、操作受付部212により、非表示指定操作を受け付けると、非表示の対象として指定された求職者情報を示す指定データをサーバ装置10に送信する(A21)。
【0052】
サーバ装置10は、送信されてきた指定データを受信することで、指定処理部114により、受信した指定データが示す求職者情報を、非表示とする求職者情報(以下「非表示求職者情報」と言う)として指定する指定操作が行われたことを受け付ける(A22)。次に、サーバ装置10は、サーバ表示部111により、A17において、指定された求職者情報を示す求職者情報画像を非表示にした検索結果画面を生成する。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、A18において、生成された検索結果画面を表示する。
【0053】
図8は、検索結果画面の別の一例を示す図である。
図8の例では、ユーザ表示部211が、検索結果画面G3を表示している。検索結果画面G3においては、
図7に示す求職者情報画像E11、E12及びE13のうち、求職者Bの求職者情報画像E12が非表示求職者情報として指定され非表示になっており、代わりに求職者Dの求職者情報画像E14が表示されている。また、検索結果画面G3には、ポップアップ画像C31が表示されている。
【0054】
ポップアップ画像C31には、「求職者Bを非表示にしました。似た求職者を非表示にしますか?」という文字列と、元に戻すボタンB31と、一括非表示ボタンB32とが含まれている。元に戻すボタンB31が操作されると、ユーザ表示部211は、非表示求職者情報として指定されていた求職者Bの求職者情報画像E12を非表示にする前の画面、すなわち
図7に示す検索結果画面G2を表示する。一括非表示ボタンB32が操作されると、操作受付部212が、求職者Bに似た求職者を非表示にする一括非表示操作として受け付け、一括非表示を要求する要求データをサーバ装置10に送信する(A23)。
【0055】
サーバ装置10は、送信されてきた要求データを受信すると、サーバ表示部111により、非表示にする求職者情報を選択するための画像である非表示選択画像を生成する(A24)。サーバ表示部111は、生成した非表示選択画像を求人者端末20に送信する。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた非表示選択画像を表示する(A25)。
【0056】
図9は、表示された非表示選択画像の一例を示す図である。
図9の例では、ユーザ表示部211が、
図8に示す検索結果画面G3において、ポップアップ画像C31に代えて送信されてきた非表示選択画像C41を表示している。非表示選択画像C41には、項目の入力欄C42と、内容の入力欄C43と、キャンセルボタンB41と、一括非表示ボタンB42とが含まれている。キャンセルボタンB41は、非表示にする求職者情報の選択を中止するためのボタンである。一括非表示ボタンB42は、非表示にする求職者情報の選択を確定させて非表示を実行するためのボタンである。
【0057】
入力欄C42は、求職者情報に含まれる情報の項目(氏名、地域、年収、組織名、職種、業種及び年収等)のうち、一括非表示情報(求職者情報の検索結果から一括で非表示にする求職者情報を特定するための情報)の項目として求人者等が選択する項目を入力する領域である。入力欄C43は、入力欄C42に入力された項目の内容のうち、一括非表示情報の内容として求人者等が選択する内容を入力する領域である。例えば、入力欄C42に「職種」という項目が入力され、入力欄C43に「マーケティング」という内容が入力された場合、検索結果のうち「職種」の項目に「マーケティング」という内容が含まれている求職者情報が非表示にする求職者情報として特定される。なお、一括非表示情報の項目として求人者等が選択又は入力する項目は、指定された非表示求職者情報に含まれる情報の項目から選択又は入力されてもよい。
【0058】
求人者端末20は、まず、操作受付部212により、入力欄C42への入力操作を、一括非表示情報の項目の選択操作として受け付ける(A26)。操作受付部212は、入力された項目、すなわち、一括非表示情報の項目として選択された項目(以下「選択項目」とも言う)を示す項目データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、送信されてきた項目データを受信することで、選択処理部115により、その項目データが示す項目を選択する選択操作が行われたことを受け付ける(A27)。
【0059】
次に、サーバ装置10は、選択処理部115により、A21で指定された非表示求職者情報に含まれる情報のうち、選択項目に対応して登録された情報を、一括非表示情報として特定する(A28)。選択処理部115は、例えば、求職者Bの求職者情報が非表示求職者情報として指定され、選択項目が「職種」である場合、求職者Bの求職者情報において職種として登録された情報(例えば「マーケティング」)を、一括非表示情報として特定する。選択処理部115は、特定した一括非表示情報を求人者端末20に送信する。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた一括非表示情報を入力欄C43に表示させる(A29)。
【0060】
図10は、表示された一括非表示情報の一例を示す図である。
図10では、求職者Bの求職者情報が非表示求職者情報として指定されている場合において、
図10(a)に示すように入力欄C42に「職種」と入力すると、
図10(b)に示すように入力欄C43に一括非表示情報として「マーケティング」が自動的に挿入され、表示される例が示されている。また、入力欄C43に項目の内容が一括非表示情報として表示されると、
図10(b)に示すように追加ボタンB43が表示される。
【0061】
追加ボタンB43が操作されると、入力欄C42及び入力欄C43が新たに1つ追加で表示され、一括非表示情報をOR条件でさらに追加で設定することができる。追加ボタンB43は繰り返し表示され、2以上の一括非表示情報を追加で設定することができるようになっている。なお、追加ボタンB43が操作されると、入力欄C43のみが新たに1つ追加で表示され、1つの選択項目に対して、複数の一括非表示情報をOR条件でさらに追加で設定することができるようにしてもよい。一括非表示情報が表示された状態で一括非表示ボタンB42が操作されると、求人者端末20は、操作受付部212により、その操作を一括非表示の操作として受け付け、選択項目及び一括非表示情報と一括非表示の要求とを示す一括要求データをサーバ装置10に送信する(A31)。
【0062】
サーバ装置10は、一括要求データを受信することで、特定処理部116により、一括非表示の操作が行われたことを受け付ける(A32)。次に、サーバ装置10は、特定処理部116により、受信した要求データが示す選択項目に対応して、その要求データが示す一括非表示情報が登録されている求職者情報を、検索結果から一括で非表示にする求職者情報として特定する(A33)。
【0063】
続いて、サーバ装置10は、サーバ表示部111により、特定された求職者情報を検索結果から除いた(非表示にした)検索結果画面を生成して、要求された求職者情報の非表示を検索結果画面に反映する(A34)。サーバ表示部111は、生成した検索結果画面を示す画面データを求人者端末20に送信する。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた画面データが示す検索結果画面を表示する(A35)。
【0064】
図11は、検索結果画面の別の一例を示す図である。
図11の例では、ユーザ表示部211が、検索結果画面G5を表示している。検索結果画面G5においては、
図9に示す求職者情報画像E11、E13及びE14のうち、「職種」が「マーケティング」であった求職者Cの求職者情報画像E13が非表示になっており、代わりに求職者Eの求職者情報画像E15が表示されている。なお、求職者C以外にも、「職種」が「マーケティング」である求職者の求職者情報画像は非表示になっているものとする。
【0065】
このように、サーバ表示部111は、A26において選択された選択項目に対応して、A28において特定された一括非表示情報を含む求職者情報(
図11の例では求職者情報画像E13等)を検索結果から非表示にする一括非表示処理を行っている。
【0066】
また、検索結果画面G5には、ポップアップ画像C51が表示されている。ポップアップ画像C51には、「「職種:マーケティング」に合致する求職者を一括で非表示にしました(対象:・・人)。」という文字列と、元に戻すボタンB51とが含まれている。元に戻すボタンB51が操作されると、ユーザ表示部211は、一括非表示処理が実行される前の画面、すなわち
図9に示す検索結果画面G3を表示する。サーバ表示部111は、このように、選択項目、一括非表示情報及び非表示にした求職者情報の件数により非表示処理の結果を示す結果画像(ポップアップ画像C51)を表示させる。
【0067】
ポップアップ画像C51において非表示にした条件と非表示にした具体的な人数を表示することで、どのような条件に合致する求職者がどの程度の人数非表示にされたのか、ユーザである求人者等が把握できるとともに、非表示にした条件が違っていた等の誤操作があった場合や非表示にされた人数が想定よりも多かった場合等に、元に戻すボタンB51を操作することですぐに元に戻すことができる。
【0068】
ここで、非表示の状態になっている求職者情報画像を表示させるためのボタンである表示切り替えボタンB14が操作されたとする。求人者端末20は、操作受付部212により、表示切り替えボタンB14への操作を、非表示の状態になっている求職者情報画像の表示操作として受け付け、表示の切り替えを要求する要求データをサーバ装置10に送信する(A41)。サーバ装置10は、送信されてきた要求データを受信することで、表示の切り替え操作が行われたことを受け付ける(A42)。
【0069】
次に、サーバ装置10は、サーバ表示部111により、検索結果のうち非表示の状態になっている求職者情報の一覧を生成し、生成した一覧を求人者端末20に送信する(A43)。求人者端末20は、送信されてきた非表示の状態になっている求職者情報の一覧を表示する(A44)。
【0070】
図12は、検索結果画面の別の一例を示す図である。
図12の例では、ユーザ表示部211が、検索結果画面G6を表示している。検索結果画面G6においては、
図8において非表示にされた求職者Bの求職者情報画像E12と、
図11において一括非表示にされた求職者Cの求職者情報画像E13及び求職者Fの求職者情報画像E16とが表示されている。求職者情報画像E12、E13及びE16においては、非表示アイコンF13がいずれも実線で示されており、これらの求職者情報画像が検索結果画面において非表示の状態であることを表している。
【0071】
記憶制御部112は、切り替えタブに対応付けて検索条件及び検索結果を保存するのに加え、その検索結果における非表示に関する情報も切り替えタブに対応付けて保存する。非表示に関する情報は、例えば、非表示の条件を示す選択項目及び一括非表示情報であってもよいし、非表示にされた求職者情報そのものであってもよい。サーバ表示部111は、現在選択され表示されているアクティブな切り替えタブに対応付けられている非表示に関する情報に基づいて、非表示を反映した検索結果を表示させる。このように非表示に関する情報を検索条件及び検索結果とともに保存することで、次に切り替えタブを開いたときに、非表示に関する情報を適用し、不要な求職者情報を非表示にすることができる。
【0072】
また、検索条件や非表示の条件を再度設定しなくても、求人者等の意図に応じて絞り込まれた検索結果をすぐに表示させることができる。また、ユーザである企業等にとっては、検索するタイミングによって、募集している求人が違ったり、人材紹介業者等にとっては、保有している求人や取引先の企業等が変化したりするため、検索結果として表示したい又は表示したくない求職者も変化する。検索支援システム1においては、切り替えタブによって、検索条件及び非表示の条件を保存して切り替えることができるため、その時々での多様な検索ニーズに対応することができる。
【0073】
ここで、求人者等が、求職者情報画像E16を非表示の状態から表示される状態に戻したい場合、求人者端末20は、操作受付部212により、非表示の状態を解除する求職者情報を指定する解除指定操作を受け付ける(A51)。解除指定操作は、例えば、非表示の状態を解除する求職者情報画像に含まれている非表示アイコンF13を選択する操作である。なお、解除指定操作は、非表示の状態を解除する求職者情報画像を指定し、所定のキーを押す操作、又は、非表示の状態を解除する求職者情報画像をダブルクリック又はダブルタップする操作等であってもよい。
【0074】
操作受付部212は、解除指定操作を受け付けると、非表示の状態を解除する対象として指定された求職者情報を示す指定データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、送信されてきた指定データを受信することで、指定処理部114により、受信した指定データが示す求職者情報を、非表示の状態を解除する求職者情報として指定する解除指定操作が行われたことを受け付ける(A52)。次に、サーバ装置10は、サーバ表示部111により、指定された求職者情報を示す求職者情報画像を含むように表示した検索結果画面を生成することで、検索結果画面に非表示の解除を反映する(A53)。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、生成された検索結果画面を表示する(A54)。
【0075】
図13は、検索結果画面の別の一例を示す図である。
図13の例では、ユーザ表示部211が、検索結果画面G7を表示している。検索結果画面G7においては、
図11に示す検索結果画面G5において非表示の状態になっていた求職者情報画像E13が再度表示されている。
【0076】
図5に示す検索支援処理の続きを、
図14を参照して説明する。
図14は、検索支援処理の続きの一例を示すアクティビティ図である。
図14では、
図5に示すA54(検索結果画面の表示)の続きが示されている。
図14の例では、
図13に示す検索結果画面G7において、スカウトボタンB18に対する操作が行われたものとする。求人者端末20は、操作受付部212により、スカウトボタンB18への操作を、求人者等から求職者への連絡であるスカウトメールの実施の有無により検索結果を絞り込むための絞り込み操作として受け付ける(A61)。
【0077】
操作受付部212は、検索結果の絞り込みを要求する絞り込み要求データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、絞り込み要求データを受信することで、検索結果の絞り込みの操作が行われたことを受け付ける(A62)。サーバ装置10は、サーバ表示部111により、絞り込みの条件を指定するための指定画像を生成し、生成した指定画像を求人者端末20に送信する(A63)。求人者端末20は、ユーザ表示部211により、送信されてきた指定画像を表示する(A64)。
【0078】
図15は、表示された指定画像の一例を示す図である。
図15の例では、ユーザ表示部211が、
図13に示す検索結果画面G7において、絞り込み条件の指定画像C81を表示している。指定画像C81には、グラフC82と、スライダーC83と、受信数指定の入力欄C84と、スカウトメールの有無を選択する指定ボタンB81とが含まれている。
【0079】
グラフC82は、横軸が、受信したスカウトメールの件数(受信数)を表し、縦軸が、求職者の人数を表しており、検索結果に含まれる求職者について、スカウトメールの受信数ごとの求職者の人数の分布を表すグラフである。求職者情報データベースDB1には、求職者と求人者等との連絡の履歴も格納されており、求職者が求人者等から連絡を受けた件数が分かるようになっている。また、サーバ装置10は、求職者毎に、求人者等から連絡を受けた件数、すなわちスカウトメールを受信した件数(受信数)や連絡を受けた求人者の数を算出する。
【0080】
さらに、サーバ装置10は、検索結果に含まれる求職者の数を、受信数ごとに計数する。そして、サーバ表示部111は、グラフC82を生成し、表示する。なお、横軸は、受信したスカウトメールの件数(受信数)の代わりに、求職者が連絡を受けた求人者数等であってもよい。また、受信数には、電子メールの件数に限らず、電話やSNS(Social Networking Service)等の他の手段を用いた求職者への連絡の件数を含めてもよい。
【0081】
スライダーC83は、受信数を絞り込むための操作用画像であり、左右の丸い画像を動かすことで受信数の最小値及び最大値を絞り込み条件として指定することができる。入力欄C84は、スライダーC83と同様に、受信数を絞り込むための入力を行う領域であり、受信数の最小値及び最大値を絞り込み条件として入力することができる。
【0082】
指定ボタンB81は、求人者等が所属する組織から求職者への連絡であるスカウトメールの有無(求人者端末20のユーザ自身からのスカウトメールだけでなく同じ組織に属する同僚等からのスカウトメールも含む)を絞り込み条件として指定するボタンであり、「指定なし」、「未スカウト」及び「スカウト済み」のいずれかを指定することができる。
【0083】
「指定なし」が指定されると、絞り込みが行われない。「未スカウト」が指定されると、求職者情報の検索結果が、求人者等から連絡を受けていない(スカウトメールがされていない)求職者の求職者情報に絞り込まれる。また、「スカウト済み」が指定されると、求職者情報の検索結果が、求人者等から既に連絡されている(既にスカウトメールが送信されている)求職者の求職者情報に絞り込まれる。ユーザ表示部211は、「スカウト済み」が指定されると、絞り込み条件をさらに拡張した指定画像を表示する。
【0084】
図16は、表示された指定画像の別の一例を示す図である。
図16の例では、ユーザ表示部211が、絞り込み条件の指定画像C85を表示している。指定画像C85には、
図15に示すグラフC82及び指定ボタンB81等に加え、グラフC86と、スライダーC87と、期間指定の入力欄C88と、求職者情報の抽出ボタンB82とが含まれている。
図16の例では、指定ボタンB81により「スカウト済み」が指定されているので、求人者端末20のユーザと同じ組織に属する求人者等から既に連絡されている求職者の求職者情報に検索結果が絞り込まれている。その結果、グラフC82は、
図15に示す絞り込みがされていない状態よりも、グラフに表示される求職者の人数が少なくなるように変化している。
【0085】
グラフC86は、求人者等から求職者への連絡時期(例えば、求人者等から求職者へのスカウトメールの送信時期)に応じた検索結果の件数を示すグラフである。求職者情報データベースDB1には、求職者と求人者等との連絡の履歴も格納されており、求人者等が求職者に連絡した時期が分かるようになっている。また、サーバ装置10は、求職者に連絡した連絡元(例えば、求職者へのスカウトメールの送信元)が属する組織のリストを記憶しているものとする。サーバ装置10は、そのリストを参照し、求人者端末20のユーザと同じ組織に属する連絡元を特定する。そして、サーバ装置10は、検索結果に含まれる求職者のうち、求人者等と同じ組織に属する連絡元との連絡の履歴がある求職者の数を、連絡時期ごとに計数する。そのようにして、サーバ表示部111は、グラフC86を生成する。
【0086】
スライダーC87は、求人者等から求職者への連絡時期を絞り込むための操作用画像であり、左右の丸い画像を動かすことで連絡時期の開始時期及び終了時期を絞り込み条件として指定することができる。入力欄C88は、スライダーC87と同様に、求職者への連絡時期を絞り込むための入力を行う領域であり、連絡時期の開始時期及び終了時期を絞り込み条件として入力することができる。なお、入力欄C88には、時期を示す情報が直接入力されてもよいし、スライダーC87により指定された時期を示す情報が自動的に入力されてもよい。
【0087】
「スカウト済み」が指定された場合、さらに、連絡時期が絞り込まれることで、指定された時期に求人者等から連絡を取った求職者の求職者情報に絞り込まれる。スカウトメールの受信数の指定、スカウトメールの有無の指定及び連絡時期の指定がされた状態で求職者情報の抽出ボタンB82への操作が行われると、求人者端末20は、操作受付部212により、その操作を、抽出する求職者情報の絞り込み条件を指定する指定操作として受け付ける(A65)。操作受付部212は、指定された絞り込み条件を示す条件データをサーバ装置10に送信する。
【0088】
サーバ装置10は、条件データを受信することで、抽出処理部117により、条件データが示す絞り込み条件の指定操作が行われたことを受け付ける(A66)。次に、サーバ装置10は、抽出処理部117により、求職者情報の検索結果から、指定された絞り込み条件を満たす求職者情報を抽出する(A67)。続いて、サーバ装置10は、サーバ表示部111により、抽出された求職者情報を示す抽出結果画面を生成する(A68)。求人者端末20は、生成された抽出結果画面を表示する(A69)。こうして表示された抽出結果画面には、スカウト済み又は未スカウトの求職者に絞り込まれた検索結果が示される。
【0089】
以上のとおり、検索支援システム1は、求人者等が実施した求職者情報の検索結果を、様々な観点でスクリーニングすること、すなわち、求人者等が望む条件に合う求職者情報を容易に選び出すことができる機能を有している。
【0090】
具体的には、検索支援システム1は、求職者に関する求職者情報が登録されているデータベースである求職者情報データベースDB1を備える。そして、サーバ表示部111及び抽出処理部117が協働して、入力された検索条件に基づく求職者情報の検索結果を表示させる検索部の一例として機能する。
図7に示す求職者情報の一覧E10は検索結果の一例である。また、指定処理部114は、表示された検索結果から非表示とする求職者情報を非表示求職者情報として指定する指定操作を受け付ける指定部の一例として機能する。
図7の例では、求職者Bの求職者情報画像E12が示す求職者情報が非表示求職者情報として指定されている。
【0091】
また、選択処理部115は、非表示求職者情報に含まれる少なくとも一以上の情報を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付ける選択部の一例として機能する。より詳細には、選択処理部115は、求職者情報に含まれる項目を選択するとともに、非表示求職者情報においてその項目に対応して登録された情報を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付ける。
図9及び
図10に示す例では、「職種」という項目と「マーケティング」という内容とを選択する選択操作が選択処理部115によって受け付けられている。この場合、「マーケティング」という情報が一括非表示情報として選択されている。また、
図10に示す追加ボタンB43への操作により、選択処理部115は、2以上の一括非表示情報の選択を受け付けることもできる。
【0092】
そして、サーバ表示部111及び特定処理部116が協働して、一括非表示情報を含む求職者情報を検索結果から非表示にする非表示部の一例として機能する。より詳細には、サーバ表示部111及び特定処理部116は、指定された非表示求職者情報と同じ項目に一括非表示情報が含まれる求職者情報を非表示にする。本実施形態では、サーバ表示部111及び特定処理部116は、選択された項目に対応して、一括非表示情報を含む求職者情報を検索結果から非表示にする。
【0093】
図11の例では、選択された「職種」という項目に対応して、「マーケティング」という一括非表示情報を含む求職者情報である求職者Cの求職者情報画像E13が非表示にされている。このような態様によれば、検索結果に含まれる一部の求職者の情報を、一括して非表示にすることができる。例えば、求人者等が指定して非表示にした求職者情報及び一括で非表示にされた求職者情報のように不要な検索結果をまとめて非表示にすることができる。
【0094】
また、上記の態様によれば、検索条件の設定では求職者を適切に絞り込めない場合や検索結果を見ながらさらに求職者を絞込みたい場合等に、求人者等の意図に合わない求職者を簡単な操作(
図8~
図10で説明した操作)で非表示の条件として設定でき、閲覧中の検索結果から除外することができる。求人者等が、検索結果から除外したいと考える条件は、特定の情報(会社名・部署・役職名など)に起因することが多いため(特定の会社に属する求職者を除外したいなど)、その条件をもつ求職者を、簡単に一括して非表示の条件として設定することができ、検索条件とともに保存することができる。
【0095】
また、求職者検索においては、非表示にしたい項目及び内容が多岐に渡る(例:企業名、部署・役職名、年収、そのほか条件設定時に設定し忘れた条件等)ことが多い。検索支援システム1においては、そのような多岐に渡る非表示にしたい項目及び内容に対応するため、項目及び内容を選択可能することで、ユーザが自由に項目及び内容を設定できるようにしつつ、操作の容易性を担保している。また、「項目」と「それに対応して登録されている情報(内容)」をセットで非表示の条件として設定することができることにより、異なる項目に同じ情報が含まれている求職者を除外することがなく、より正確に、求人者等の意図に合わない求職者のみを除外し、本来検索結果に残しておくべきである求職者を意図せず除外しないようにすることができる。
【0096】
また、検索支援システム1においては、サーバ表示部111及び選択処理部115が協働して、指定操作が行われると、求職者情報に含まれる項目及び非表示求職者情報に含まれる一括非表示情報を選択するための選択画像を表示させる選択部の一例として機能する。
図9に示す非表示選択画像C41は、選択画像の一例である。このような態様によれば、普段は選択画像を表示させないので、選択画像を常時表示させる場合に比べて、表示領域を有効に利用することができる。
【0097】
また、検索支援システム1においては、サーバ表示部111及び選択処理部115が協働して、選択画像において項目が選択されると、非表示求職者情報に含まれるその項目に対応して登録された情報を、一括非表示情報として自動で表示させる選択部の一例として機能する。
図10の例では、入力欄C42において「職種」という項目が選択されると、「マーケティング」という一括非表示情報が自動で表示されている。このような態様によれば、一括非表示情報が自動で表示されない場合に比べて、一括非表示情報の選択の手間を減らすことができる。
【0098】
また、検索支援システム1においては、サーバ表示部111は、所定の操作が行われた場合に、非表示部において非表示にされた求職者情報のみを表示させる表示部の一例として機能する。
図12に示す求職者情報画像E12、E13及びE16は、いずれも、
図11に示す検索結果画面G5において非表示にされた求職者情報である。このような態様によれば、求人者等は、非表示が正しくされているか否か、言い換えると、非表示にしたくない求職者情報が非表示になっていないか否かを確認することができる。
【0099】
また、検索支援システム1においては、サーバ表示部111は、非表示にされた求職者情報のうち選択された求職者情報の非表示を解除し、選択されたその求職者情報を検索結果に再び表示する解除部の一例として機能する。
図13の例では、
図11に示す検索結果画面G5において非表示の状態になっていた求職者情報画像E13の非表示が解除されている。このような態様によれば、必要な求職者情報、すなわち、求人者等が非表示にしたくなかった求職者情報を再度表示させることができる。なお、非表示処理は一括で行われるが、非表示の解除は個々の求職者情報毎にでも行うことができる。
【0100】
また、検索支援システム1においては、求職者情報には、所定の送信元から求職者への連絡の履歴に関する情報が含まれている。所定の送信元とは、例えば、スカウト担当者が利用する情報処理装置である。連絡の履歴に関する情報とは、例えば、電子メールの履歴、電話の通話履歴及びSNS(Social Networking Service)での投稿の履歴等である。そして、抽出処理部117は、上記の連絡の履歴に基づいて、表示された検索結果のうち所定の送信元から連絡をしていない又は連絡済みの求職者に関する求職者情報を抽出する抽出部の一例として機能する。
【0101】
本実施形態では、抽出処理部117は、
図15に示す指定ボタンB81で「未スカウト」が指定されると、所定の送信元から連絡をしていない求職者に関する求職者情報を抽出する。また、抽出処理部117は、指定ボタンB81で「スカウト済み」が指定されると、所定の送信元から連絡済みの求職者に関する求職者情報を抽出する。このような態様によれば、所定の送信元からの送信の有無により求職者情報を絞り込むことができる。
【0102】
特定の条件に合致する求職者を非表示にしても、まだ検索結果に表示される求職者情報の数が多い場合に、上記の連絡履歴に基づき、求人者等が所属する組織からのアクション(連絡)の有無や時期及びそれに対する返信の有無や時期での絞込みをさらに行うことで、求人者等からの連絡に対する反応又は返信がある可能性が高い求職者に絞り込むことができ、この絞り込みを行わない場合に比べて、採用活動の効率を上げることができる。
【0103】
また、検索支援システム1においては、抽出処理部117(抽出部の一例)は、さらに、求職者への連絡の時期の指定を受け付け、連絡済みの求職者のうち、指定された連絡の時期に合致する求職者についての求職者情報を抽出する。抽出処理部117は、
図15の例では、スライダーC83への操作又は入力欄C84への開始時期及び終了時期の入力を、求職者への連絡の時期の指定として受け付ける。そして、抽出処理部117は、指定された時期にスカウト担当者と連絡を取った求職者の求職者情報を抽出する。
【0104】
求人者等は、まだスカウトメールを送っていない求職者(未だ連絡を取っていない求職者)にアプローチしたいが、そのような求職者の数が少ない場合や、既にスカウトメールを送っている優秀な求職者がいる場合等に、スカウトメールを送信済みの求職者(既に連絡済みの求職者)にも再びアプローチしたい場合がある。その際、求人者等からの連絡を受けてから経過した期間が長い求職者ほど、連絡をしたときからの状況の変化等により、求人者等からの連絡し対して反応又は返信がある可能性が高くなる。上記の態様によれば、連絡をしてから所定の期間が経過している求職者を容易に特定することができるため、連絡時期で絞り込まない場合に比べて、連絡した求職者からの返信を受けやすくなり、採用活動の効率を上げることができる。
【0105】
<その他の実施形態>
非表示にする求職者情報を指定する操作である非表示指定操作は、上述したものに限らない。例えば、検索画面内の求職者情報画像以外の場所に非表示アイコンを表示させておいて、非表示にする求職者情報画像をその非表示アイコンまでドラッグ&ドロップする操作又は非表示アイコンを非表示にする求職者情報画像までドラッグ&ドロップする操作であってもよい。
【0106】
後者の操作を採用する場合、サーバ表示部111は、非表示アイコンをドロップした位置にある項目を、一括非表示情報の項目として求人者等が選択した項目であるものとみなし、
図10に示す項目の入力欄C42に予め表示させるようにしてもよい。これにより、例えば文字列を打ち込んで項目を入力する場合に比べて、項目を選択する手間を低減することができる。また、サーバ表示部111は、非表示アイコンをドロップした位置にある項目に対応して登録されている情報を、一括非表示情報として求人者等が選択した情報であるものとみなし、
図10に示す内容の入力欄C43に予め表示させるようにしてもよい。これにより、例えば文字列を打ち込んで一括非表示情報を入力する場合に比べて、一括非表示情報を選択する手間を低減することができる。
【0107】
また、求職者情報に含まれる項目及び非表示求職者情報に含まれる一括非表示情報を選択するための画像である選択画像は、
図9に示す非表示選択画像C41に限らない。例えば、サーバ表示部111は、非表示求職者情報として指定された求職者情報画像をすぐに非表示にしないで、選択画像として表示させたままにしておいたり、他の求職者情報と区別できる態様(例えば、半透明やグレーアウト)で表示させたりしてもよい。
【0108】
その場合、選択処理部115は、選択画像として表示されている求職者情報画像から項目を選択する操作を選択操作として受け付け、サーバ表示部111は、選択された項目及びその内容をハイライトするなどして選択されたことが分かるように表示させる。この方法だと、各項目の内容を見ながら項目を選択することができるので、非表示求職者情報として指定された求職者情報画像が非表示になっている場合に比べて、求人者等が非表示にする理由とした項目を選びやすくすることができる。
【0109】
また、非表示求職者情報として指定された求職者情報の選択項目に対応して登録された情報よりも広い範囲の情報が一括非表示情報として選択されてもよい。その場合、サーバ表示部111及び選択処理部115(選択部の一例)は、非表示求職者情報において選択項目に対応して登録された情報を含む一定の範囲を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付ける。サーバ表示部111は、この選択操作を受け付けるための選択画像を表示させる。
【0110】
図17は、表示された選択画像の一例を示す図である。
図17の例では、ユーザ表示部211が、非表示選択画像C91を表示している。非表示選択画像C91には、項目の入力欄C92と、内容の入力欄C93とが含まれている。入力欄C92には、「年収」が選択されている。このように数値で表される項目が選択された場合に、サーバ表示部111は、
図9に示す内容の入力欄C43のような1つの入力欄に代えて、数値の最小値の入力欄と最大値の入力欄とを組にした入力欄C93を含む選択画像を表示させる。
【0111】
選択処理部115は、入力欄C93への入力で指定される一定の範囲を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付ける。なお、最小値だけが入力された場合は最小値以上という範囲が選択され、最大値だけが入力された場合は最大値以下という範囲が選択される。そして、サーバ表示部111(非表示部の一例)は、選択項目に対応して登録された情報が、選択画像において選択された一定の範囲に含まれる求職者情報を非表示にする。
【0112】
図17の例であれば、例えば、非表示求職者情報として指定された求職者情報の年収が1000万である場合に、1000万以上という範囲が選択されると、より広い範囲の求職者情報を非表示にすることができる。仮に年収が1000万以上の求職者情報を、年収額を1つ1つ選択して非表示にしようとしたら、大変な手間がかかるが、その場合に比べて、上記のとおり範囲を選択することができれば、一括非表示情報の選択の手間を減らすことができる。
【0113】
<求職者情報の抽出>
抽出処理部117は、スカウト担当者等の所定の送信元から求職者への連絡の有無に基づいて求職者情報を抽出したが、これに限らない。例えば、求職者情報には、所定の送信元から求職者への連絡の履歴に加え、求職者から所定の送信元への返信に関する情報が含まれている場合がある。その場合に、抽出処理部117(抽出部の一例)は、さらに、求職者による連絡に対する返信の有無の指定を受け付け、連絡済みの求職者のうち、指定された連絡に対する返信の有無に合致する求職者についての求職者情報を抽出してもよい。この場合、サーバ表示部111は、
図15の例とは異なる絞り込み条件を指定するための指定画像を生成して表示させる。
【0114】
図18は、表示された指定画像の別の一例を示す図である。
図18の例では、ユーザ表示部211が、絞り込み条件の指定画像C101を表示している。指定画像C101には、グラフC102と、スライダーC103と、期間指定の入力欄C104と、求職者からの返信の有無を絞り込み条件として選択する指定ボタンB101と、求職者情報の抽出ボタンB102とが含まれている。
【0115】
グラフC102は、スカウト担当者からの連絡に対して求職者が返信した時期に応じた検索結果の件数を示すグラフである。サーバ表示部111は、求職者情報が検索された求職者のうち、求人者端末20のユーザである求人者等と同じ組織に属するスカウト担当者への返信の履歴がある求職者の数を、返信の時期ごとに計数することで、グラフC102を生成する。スライダーC103は、スカウト担当者への返信の時期を絞り込み条件として指定するための操作用画像である。入力欄C104は、スライダーC103と同様に、スカウト担当者への返信の時期を絞り込み条件として指定するための入力を行う領域である。
【0116】
指定ボタンB101は、求人者等が所属する組織からのスカウト担当者への求職者からの返信の有無を絞り込み条件として指定するボタンであり、「指定なし」、「未返信」及び「返信あり」のいずれかを指定することができる。「指定なし」が指定されると、絞り込みが行われない。「未返信」が指定されると、求職者情報の検索結果が、スカウト担当者への返信がされていない求職者の求職者情報に絞り込まれる。また、「返信あり」が指定されると、求職者情報の検索結果が、スカウト担当者への返信があった求職者の求職者情報に絞り込まれる。「返信あり」が指定された場合、さらに、返信時期が絞り込まれることで、指定された時期にスカウト担当者への返信があった求職者の求職者情報に絞り込まれる。
【0117】
抽出処理部117は、求職者情報の検索結果から、指定された絞り込み条件を満たす求職者情報を抽出する。サーバ表示部111は、抽出された求職者情報を示す抽出結果画面を生成し、求人者端末20に表示させる。こうして表示された抽出結果画面には、スカウト担当者への返信があった又は未返信の求職者に絞り込まれた検索結果が示される。このような態様によれば、所定の送信元への返信の有無により求職者情報を絞り込むことができる。また、所定の期間返信がない求職者を見つけることができるので、返信時期を絞り込み条件としない場合に比べて、別のスカウト担当者の話を聞いてくれる可能性が高い求職者にアプローチしやすくなり、スカウト担当者が成果を出しやすいようにすることができる。
【0118】
<一括非表示情報>
実施形態では、サーバ表示部111及び特定処理部116が、指定された非表示求職者情報と同じ項目に一括非表示情報が含まれる求職者情報を非表示にしたが、項目を限定せず、他の項目に一括非表示情報が含まれる求職者情報も非表示にしてもよい。このような態様においても、実施形態と同様に、検索結果に含まれる一部の求職者の情報を、一括して非表示にすることができる。
【0119】
なお、実施形態のように非表示求職者情報と同じ項目の情報を一括非表示情報とした場合は、項目を限定しない場合に比べて、非表示求職者情報により近い情報を非表示にすることができ、求人者等が選択した求職者により近い他の求職者を一括で非表示にすることができる。また、実施形態のように非表示求職者情報の項目を求人者等に選択させることで、選択操作を行った求人者等が意図したとおりの一括非表示情報を選択することができる。
【0120】
<構成のバリエーション>
図1等に示す構成は一例であり、実施に不都合が無い限り、他の態様を取り得る。例えば、1台の装置は、2台以上の装置に分散されてもよいし、クラウドコンピューティングシステムに代替されてもよい。また、1台の装置の機能が2台以上の装置に分散して実現されてもよいし、2台以上の装置の機能が1台の装置により集中して実現されてもよい。また、1つの機能が行う動作を2以上の機能が分散して行ってもよいし、2以上の機能が1つの機能に統合されてもよい。要するに、検索支援システム1の全体で必要な各機能が実現されていれば、それらの機能を実現する装置はどのような構成であってもよい。
【0121】
上述した実施形態の態様は、サーバ装置10のような情報処理装置や、サーバ装置10を備える検索支援システム1のような情報処理システムであったが、情報処理方法であってもよい。その情報処理方法は、検索支援システムが実行する各ステップを備える。また、上述した実施形態の態様は、プログラムであってもよい。そのプログラムは、コンピュータに、検索支援システムが実行する各ステップを実行させる。
【0122】
<その他のバリエーション>
情報又はデータ(以下「情報等」と言う)の出力先は、他の装置、ディスプレイ、記憶部(内蔵の記憶部及び外部の記憶部を含む)等であってもよい。情報等の取得には、他の装置から送信されてきた情報等を取得する態様に加え、自装置で生成された情報等を取得する態様を含む。パラメータを対応付けたテーブルは、図示したテーブルに限らず、パラメータの数を少なくしたり多くしたりしてもよい。また、テーブルを用いずに、数式又は条件式等によりパラメータに応じた情報等を求めてもよい。
【0123】
<付記>
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0124】
(1)検索支援システムであって、プロセッサと、データベースとを備え、前記データベースには、求職者に関する求職者情報が登録されており、前記プロセッサが、検索ステップでは、入力された検索条件に基づく前記求職者情報の検索結果を表示させ、指定ステップでは、表示された前記検索結果から非表示とする前記求職者情報を非表示求職者情報として指定する指定操作を受け付け、選択ステップでは、前記非表示求職者情報に含まれる少なくとも一以上の情報を一括非表示情報として選択する選択操作を受け付け、非表示ステップでは、前記一括非表示情報を含む前記求職者情報を前記検索結果から非表示にする、検索支援システム。
【0125】
このような態様によれば、検索結果に含まれる一部の求職者の情報を、一括して非表示にすることができる。
【0126】
(2)上記(1)に記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、前記非表示ステップでは、指定された前記非表示求職者情報において前記一括非表示情報が含まれる項目と同じ項目に前記一括非表示情報が含まれる前記求職者情報を非表示にする、検索支援システム。
【0127】
このような態様によれば、非表示求職者情報により近い情報を非表示にすることができる。
【0128】
(3)上記(2)に記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、前記選択ステップでは、前記求職者情報に含まれる項目を選択するとともに、前記非表示求職者情報において当該項目に対応して登録された情報を前記一括非表示情報として選択する操作を前記選択操作として受け付ける、検索支援システム。
【0129】
このような態様によれば、操作者が意図したとおりの一括非表示情報を選択することができる。
【0130】
(4)上記(2)又は(3)に記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、前記選択ステップでは、前記指定操作が行われると、前記求職者情報に含まれる前記項目及び前記非表示求職者情報に含まれる前記一括非表示情報を選択するための選択画像を表示させる、検索支援システム。
【0131】
このような態様によれば、表示領域を有効に利用することができる。
【0132】
(5)上記(4)に記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、前記選択ステップでは、前記選択画像において前記項目が選択されると、前記非表示求職者情報に含まれる当該項目に対応して登録された情報を、前記一括非表示情報として自動で表示させる、検索支援システム。
【0133】
このような態様によれば、一括非表示情報の選択の手間を減らすことができる。
【0134】
(6)上記(2)~(5)の何れか1つに記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、前記選択ステップでは、前記非表示求職者情報において前記項目に対応して登録された情報を含む一定の範囲を前記一括非表示情報として選択する選択操作を受け付け、前記非表示ステップでは、前記項目に対応して登録された情報が、選択された前記一定の範囲に含まれる前記求職者情報を非表示にする、検索支援システム。
【0135】
このような態様によれば、一括非表示情報の選択の手間を減らすことができる。
【0136】
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、表示ステップでは、所定の操作が行われた場合に、前記非表示ステップにおいて非表示にされた前記求職者情報のみを表示させる、検索支援システム。
【0137】
このような態様によれば、非表示が正しくされているか確認することができる。
【0138】
(8)上記(7)に記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、解除ステップでは、前記非表示にされた前記求職者情報のうち選択された前記求職者情報の非表示を解除し、選択された当該求職者情報を前記検索結果に再び表示する、検索支援システム。
【0139】
このような態様によれば、必要な情報を再度表示させることができる。
【0140】
(9)上記(1)~(8)の何れか1つに記載の検索支援システムにおいて、前記求職者情報には、前記求職者への連絡の履歴に関する情報が含まれており、前記プロセッサが、抽出ステップでは、前記履歴に基づいて、表示された前記検索結果のうち連絡をしていない又は連絡済みの求職者に関する前記求職者情報を抽出する、検索支援システム。
【0141】
このような態様によれば、所定の送信元からの送信の有無により求職者情報を絞り込むことができる。
【0142】
(10)上記(9)に記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、前記抽出ステップでは、さらに、前記求職者への前記連絡の時期の指定を受け付け、前記連絡済みの前記求職者のうち、指定された前記連絡の時期に合致する前記求職者についての前記求職者情報を抽出する検索支援システム。
【0143】
このような態様によれば、所定の期間連絡が取られていない求職者を見つけることができる。
【0144】
(11)上記(9)又は(10)に記載の検索支援システムにおいて、前記プロセッサが、前記抽出ステップでは、さらに、前記求職者による前記連絡に対する返信の有無の指定を受け付け、前記連絡済みの前記求職者のうち、指定された前記連絡に対する返信の有無に合致する前記求職者についての前記求職者情報を抽出する検索支援システム。
【0145】
このような態様によれば、所定の送信元への返信の有無により求職者情報を絞り込むことができる。
【0146】
(12)情報処理方法であって、上記(1)~(11)の何れか1つに記載の検索支援システムの各ステップを備える、情報処理方法。
【0147】
(13)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)~(11)の何れか1つに記載の検索支援システムの各ステップを実行させるプログラム。
もちろん、この限りではない。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
【0148】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0149】
1 :検索支援システム
10 :サーバ装置
11 :制御部
20 :求人者端末
21 :制御部
111 :サーバ表示部
112 :記憶制御部
113 :検索処理部
114 :指定処理部
115 :選択処理部
116 :特定処理部
117 :抽出処理部
211 :ユーザ表示部
212 :操作受付部