(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127392
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20240912BHJP
H10B 43/10 20230101ALI20240912BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240912BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20240912BHJP
H10B 41/10 20230101ALI20240912BHJP
H10B 41/27 20230101ALI20240912BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B43/10
H01L29/78 371
H01L27/088 E
H10B41/10
H10B41/27
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036520
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中木 寛
【テーマコード(参考)】
5F048
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F048AA01
5F048AB01
5F048BA01
5F048BA19
5F048BA20
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5F048BD07
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5F083EP02
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5F083KA01
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5F083MA16
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5F101BA01
5F101BA45
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
(57)【要約】
【課題】一実施形態は、高密度化に適した半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】一実施形態の半導体記憶装置は、積層体と、複数の柱状体と、複数のビット線と、複数のコンタクトと、複数の分断部とを備える。前記複数の分断部は、第3方向に分かれて配置され、それぞれ前記積層体内を第1方向に延び、一方側を下方とする場合に複数のゲート電極層のうち最下層を含む1つ以上のゲート電極層を前記第3方向に分断する。前記複数の柱状体は、前記複数の分断部のうち隣り合う2つの分断部の間の領域に設けられた5つの柱状体を含む。前記5つの柱状体に含まれる各柱状体に関して、前記複数のビット線に含まれて当該柱状体に電気的に接続されるビット線と、前記複数のビット線に含まれて、前記5つの柱状体のうち当該柱状体と最短間隔で隣り合う柱状体に電気的に接続される各ビット線との間に、前記複数のビット線に含まれる別のビット線が存在する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のゲート電極層と複数の絶縁層とを含み、前記複数のゲート電極層と前記複数の絶縁層とが第1方向に1層ずつ交互に積層された積層体と、
前記積層体内を前記第1方向に延びた複数の柱状体と、
前記積層体に対して前記第1方向の一方側に配置され、前記第1方向とは交差した第2方向に並び、前記第1方向および前記第2方向とは交差した第3方向にそれぞれ延びた複数のビット線と、
前記複数の柱状体と前記複数のビット線との間に配置された複数のコンタクトと、
前記第3方向に分かれて配置され、それぞれ前記積層体内を前記第1方向に延び、前記一方側を下方とする場合に前記複数のゲート電極層のうち最下層を含む1つ以上のゲート電極層を前記第3方向に分断する複数の分断部と、
を備え、
前記複数の柱状体は、前記複数の分断部のうち隣り合う2つの分断部の間の領域において、前記第2方向で隣り合う2列であってそれぞれ前記第3方向に延びた2列に交互に配置された5つの柱状体を含み、
前記5つの柱状体に含まれる各柱状体に関して、前記複数のビット線に含まれて当該柱状体に電気的に接続されるビット線と、前記複数のビット線に含まれて、前記5つの柱状体のうち当該柱状体と最短間隔で隣り合う柱状体に電気的に接続される各ビット線との間に、前記複数のビット線に含まれる別のビット線が存在する、
半導体記憶装置。
【請求項2】
前記複数の分断部によって規定された複数の領域は、互いに隣り合う第1領域および第2領域を含み、
前記複数の柱状体は、第1柱状体、第2柱状体、第3柱状体、第4柱状体、第5柱状体、第6柱状体、第7柱状体、第8柱状体、第9柱状体、および第10柱状体を含み、
前記第1柱状体、前記第2柱状体、前記第3柱状体、前記第4柱状体、および前記第5柱状体は、前記第1領域に設けられ、前記2列に交互に配置されるとともに、前記第3方向に関してこの順に並び、
前記第6柱状体、前記第7柱状体、前記第8柱状体、前記第9柱状体、および前記第10柱状体は、前記第2領域に設けられ、前記2列に交互に配置されるとともに、前記第3方向に関してこの順に並び、
前記複数のビット線は、第1ビット線、第2ビット線、第3ビット線、第4ビット線、および第5ビット線を含み、前記第1ビット線、前記第2ビット線、前記第3ビット線、前記第4ビット線、および前記第5ビット線は、前記第2方向にこの順に並び、
前記第1柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続され、
前記第2柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第3柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第4柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続され、
前記第5柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続され、
前記第6柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続され、
前記第7柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第8柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第9柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続され、
前記第10柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続される、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記複数の領域は、前記第2領域に対して前記第1領域とは反対側に位置して前記第2領域に隣り合う第3領域を含み、
前記複数の柱状体は、第11柱状体、第12柱状体、第13柱状体、第14柱状体、および第15柱状体を含み、
前記第11柱状体、前記第12柱状体、前記第13柱状体、前記第14柱状体、および前記第15柱状体は、前記第3領域に設けられ、前記2列に交互に配置されるとともに、前記第3方向に関してこの順に並び、
前記第11柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続され、
前記第12柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第13柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第14柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続され、
前記第15柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続される、
請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記複数の分断部により分断された複数の領域は、互いに隣り合う第1領域および第2領域を含み、
前記複数の柱状体は、第1柱状体、第2柱状体、第3柱状体、第4柱状体、第5柱状体、第6柱状体、第7柱状体、第8柱状体、第9柱状体、および第10柱状体を含み、
前記第1柱状体、前記第2柱状体、前記第3柱状体、前記第4柱状体、および前記第5柱状体は、前記第1領域に設けられ、前記2列に交互に配置されるとともに、前記第3方向に関してこの順に並び、
前記第6柱状体、前記第7柱状体、前記第8柱状体、前記第9柱状体、および前記第10柱状体は、前記第2領域に設けられ、前記2列に交互に配置されるとともに、前記第3方向に関してこの順に並び、
前記複数のビット線は、第1ビット線、第2ビット線、第3ビット線、第4ビット線、および第5ビット線を含み、前記第1ビット線、前記第2ビット線、前記第3ビット線、前記第4ビット線、および前記第5ビット線は、前記第2方向にこの順に並び、
前記第1柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続され、
前記第2柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続され、
前記第3柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第4柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第5柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続され、
前記第6柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続され、
前記第7柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続され、
前記第8柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第9柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第10柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続される、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記複数の領域は、前記第2領域に対して前記第1領域とは反対側に位置して前記第2領域に隣り合う第3領域を含み、
前記複数の柱状体は、第11柱状体、第12柱状体、第13柱状体、第14柱状体、および第15柱状体を含み、
前記第11柱状体、前記第12柱状体、前記第13柱状体、前記第14柱状体、および前記第15柱状体は、前記第3領域に設けられ、前記2列に交互に配置されるとともに、前記第3方向に関してこの順に並び、
前記第11柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続され、
前記第12柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続され、
前記第13柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第14柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第15柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続される、
請求項4に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】
前記第5柱状体と前記第6柱状体とは、前記複数の分断部に含まれる1つの分断部の両側に分かれて配置され、
前記第1方向から見た場合、前記第5柱状体と前記第6柱状体との中心間距離は、前記第4柱状体と前記第5柱状体との中心間距離と同じである、
請求項2または請求項4に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記分断部は、前記第1方向から見た場合、前記第5柱状体の一部と重なるとともに、前記第6柱状体の一部と重なる、
請求項6に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】
複数のゲート電極層と複数の絶縁層とを含み、前記複数のゲート電極層と前記複数の絶縁層とが第1方向に1層ずつ交互に積層された積層体と、
前記積層体内を前記第1方向に延びた複数の柱状体と、
前記積層体に対して前記第1方向の一方側に配置され、前記第1方向とは交差する第2方向に並び、前記第1方向および前記第2方向とは交差する第3方向にそれぞれ延びた複数のビット線と、
前記複数の柱状体と前記複数のビット線との間に配置された複数のコンタクトと、
前記第3方向に分かれて配置され、それぞれ前記積層体内を前記第1方向に延び、前記一方側を下方とする場合に前記複数のゲート電極層のうち最下層を含む1つ以上のゲート電極層を前記第3方向に分断する複数の分断部と、
を備え、
前記複数の柱状体は、第1柱状体、第2柱状体、第3柱状体、第4柱状体、および第5柱状体を含み、前記第1柱状体、前記第2柱状体、前記第3柱状体、前記第4柱状体、および前記第5柱状体は、前記複数の分断部のうち隣り合う2つの分断部の間の領域に設けられ、前記第3方向から見た場合に少なくとも部分的に互いに重なるように前記第3方向にこの順に並び、
前記複数のビット線は、第1ビット線、第2ビット線、第3ビット線、第4ビット線、および第5ビット線を含み、前記第1ビット線、前記第2ビット線、前記第3ビット線、前記第4ビット線、および前記第5ビット線は、前記第2方向にこの順に並び、
前記第1柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続され、
前記第2柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第3柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第4柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続され、
前記第5柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続され、
半導体記憶装置。
【請求項9】
複数のゲート電極層と複数の絶縁層とを含み、前記複数のゲート電極層と前記複数の絶縁層とが第1方向に1層ずつ交互に積層された積層体と、
前記積層体内を前記第1方向に延びた複数の柱状体と、
前記積層体に対して前記第1方向の一方側に配置され、前記第1方向とは交差する第2方向に並び、前記第1方向および前記第2方向とは交差する第3方向にそれぞれ延びた複数のビット線と、
前記複数の柱状体と前記複数のビット線との間に配置された複数のコンタクトと、
前記第3方向に分かれて配置され、それぞれ前記積層体内を前記第1方向に延び、前記一方側を下方とする場合に前記複数のゲート電極層のうち最下層を含む1つ以上のゲート電極層を前記第3方向に分断する複数の分断部と、
を備え、
前記複数の柱状体は、第1柱状体、第2柱状体、第3柱状体、第4柱状体、および第5柱状体を含み、前記第1柱状体、前記第2柱状体、前記第3柱状体、前記第4柱状体、および前記第5柱状体は、前記複数の分断部のうち隣り合う2つの分断部の間の領域に設けられ、前記第3方向から見た場合に少なくとも部分的に互いに重なるように前記第3方向にこの順に並び、
前記複数のビット線は、第1ビット線、第2ビット線、第3ビット線、第4ビット線、および第5ビット線を含み、前記第1ビット線、前記第2ビット線、前記第3ビット線、前記第4ビット線、および前記第5ビット線は、前記第2方向にこの順に並び、
前記第1柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第3ビット線と重なり、前記第3ビット線に電気的に接続され、
前記第2柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第5ビット線と重なり、前記第5ビット線に電気的に接続され、
前記第3柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第2ビット線と重なり、前記第2ビット線に電気的に接続され、
前記第4柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第4ビット線と重なり、前記第4ビット線に電気的に接続され、
前記第5柱状体は、前記第1方向から見た場合に前記第1ビット線と重なり、前記第1ビット線に電気的に接続され、
半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリセルが3次元に配置されたNAND型フラッシュメモリが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一実施形態は、高密度化に適した半導体記憶装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態の半導体記憶装置は、積層体と、複数の柱状体と、複数のビット線と、複数のコンタクトと、複数の分断部とを備える。前記積層体は、複数のゲート電極層と複数の絶縁層とを含み、前記複数のゲート電極層と前記複数の絶縁層とが第1方向に1層ずつ交互に積層されている。前記複数の柱状体は、前記積層体内を前記第1方向に延びている。前記複数のビット線は、前記積層体に対して前記第1方向の一方側に配置され、前記第1方向とは交差する第2方向に並び、前記第1方向および前記第2方向とは交差する第3方向にそれぞれ延びている。前記複数のコンタクトは、前記複数の柱状体と前記複数のビット線との間に配置されている。前記複数の分断部は、前記第3方向に分かれて配置され、それぞれ前記積層体内を前記第1方向に延び、前記一方側を下方とする場合に前記複数のゲート電極層のうち最下層を含む1つ以上のゲート電極層を前記第3方向に分断する。前記複数の柱状体は、前記複数の分断部のうち隣り合う2つの分断部の間の領域において、前記第2方向で隣り合う2列であってそれぞれ前記第3方向に延びた2列に交互に配置された5つの柱状体を含む。前記5つの柱状体に含まれる各柱状体に関して、前記複数のビット線に含まれて当該柱状体に電気的に接続されるビット線と、前記複数のビット線に含まれて、前記5つの柱状体のうち当該柱状体と最短間隔で隣り合う柱状体に電気的に接続される各ビット線との間に、前記複数のビット線に含まれる別のビット線が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態の半導体記憶装置の構成の一部を示すブロック図。
【
図2】第1実施形態のメモリセルアレイの一部の等価回路を示す図。
【
図3】第1実施形態の半導体記憶装置の一部を示す断面図。
【
図4】
図3に示された半導体記憶装置のF4線で囲まれた領域を拡大して示す断面図。
【
図5】
図4に示された半導体記憶装置のF5-F5線に沿う断面図。
【
図6】
図3に示された半導体記憶装置のF6-F6線に沿う断面図。
【
図7】
図6に示された半導体記憶装置のF7線で囲まれた領域を拡大して示す断面図。
【
図8】
図3に示された半導体記憶装置のF8-F8線に沿う断面図。
【
図9】
図8に示された半導体記憶装置のF9線に囲まれた領域を拡大して示す断面図。
【
図10】
図9に示された半導体記憶装置のF10線に囲まれた領域を拡大して示す断面図。
【
図11】第1実施形態の半導体記憶装置の製造方法の流れを示すフローチャート。
【
図12】第1実施形態の5連方式の利点を説明するための図。
【
図13】第1実施形態の5連方式の利点を説明するための別の図。
【
図14】第1比較例の半導体記憶装置の一部を示す断面図。
【
図15】第2比較例の半導体記憶装置の一部を示す断面図。
【
図16】第2実施形態の半導体記憶装置の一部を示す断面図。
【
図17】第1変形例の半導体記憶装置の一部を示す断面図。
【
図18】第2比較例の半導体記憶装置の一部を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の半導体記憶装置を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。以下の説明において、区別のための数字または英字を末尾に伴う参照符号は、互いに区別されなくてもよい場合、末尾の数字または英字が省略される場合がある。
【0008】
本出願では用語を以下のように定義する。「平行」、「直交」、または「同じ」とは、それぞれ「略平行」、「略直交」、または「略同じ」である場合を含み得る。「接続」とは、機械的な接続に限定されず、電気的な接続を含み得る。すなわち「接続」とは、複数の要素が直接に接続される場合に限定されず、複数の要素が別の要素を間に介在させて接続される場合を含み得る。「重なる」とは、複数の要素が互いに接する場合に限定されず、複数の要素が離れている場合(ある方向から見た場合に複数の要素の投影像同士が重なる場合)を含み得る。
【0009】
+X方向、-X方向、+Y方向、-Y方向、+Z方向、および-Z方向を、以下のように定義する。+X方向は、後述するワード線WLが延びた方向である(
図8参照)。-X方向は、+X方向の反対方向である。+X方向と-X方向とを区別しない場合、単にX方向と称する。+Y方向は、X方向とは交差する(例えば直交する)方向である。+Y方向は、ビット線BLが延びた方向である(
図8参照)。-Y方向は、+Y方向の反対方向である。+Y方向と-Y方向とを区別しない場合、単にY方向と称する。+Z方向は、X方向およびY方向とは交差する(例えば直交する)方向である。+Z方向は、後述するビット線BLから積層体40に向かう方向である(
図3参照)。-Z方向は、+Z方向の反対方向である。+Z方向と-Z方向とを区別しない場合、単にZ方向と称する。
【0010】
以下の説明では、+Z方向側を「上」、-Z方向側を「下」と称する場合がある。また以下の説明では、Z方向の位置を「高さ」と称する場合がある。ただしこれら表現は、便宜上のものであり、重力方向を規定するものではない。Z方向は、「第1方向」の一例である。X方向は、「第2方向」の一例である。Y方向は、「第3方向」の一例である。以下に説明する図面では、説明と関連しない構成の図示が省略される場合がある。
【0011】
(第1実施形態)
<1.半導体記憶装置の構成>
図1は、半導体記憶装置1の構成の一部を示すブロック図である。半導体記憶装置1は、例えば、不揮発性の半導体記憶装置であり、NAND型フラッシュメモリである。半導体記憶装置1は、外部のホスト装置と接続可能であり、ホスト装置の記憶空間として使用される。半導体記憶装置1は、例えば、メモリセルアレイ11、コマンドレジスタ12、アドレスレジスタ13、制御回路(シーケンサ)14、ドライバモジュール15、ロウデコーダモジュール16、およびセンスアンプモジュール17を含む。
【0012】
メモリセルアレイ11は、複数のブロックBLK0~BLK(k-1)(kは1以上の整数)を含む。ブロックBLKは、メモリセルトランジスタの集合である。ブロックBLKは、データの消去単位として使用される。メモリセルアレイ11には、複数のビット線および複数のワード線が設けられている。各メモリセルトランジスタは、1本のビット線と、1本のワード線とに関連付けられる。
【0013】
コマンドレジスタ12は、半導体記憶装置1がホスト装置から受信するコマンドCMDを保持する。アドレスレジスタ13は、半導体記憶装置1がホスト装置から受信するアドレス情報ADDを保持する。アドレス情報ADDは、ブロックBLK、ワード線、およびビット線の選択に使用される。制御回路14は、半導体記憶装置1の各種動作を制御する。例えば、制御回路14は、コマンドレジスタ12に保持されたコマンドCMDに基づき、データの書き込み動作、読み出し動作、または消去動作などを実行する。
【0014】
ドライバモジュール15は、電圧生成回路を含み、半導体記憶装置1の各種動作で使用される電圧を生成する。ロウデコーダモジュール16は、選択されたワード線に対応する信号線に印加された電圧を、選択されたワード線に転送する。センスアンプモジュール17は、書き込み動作において、各ビット線に所望の電圧を印加する。センスアンプモジュール17は、読み出し動作において、各ビット線の電圧に基づいて各メモリセルトランジスタに記憶されたデータ値を判定し、判定結果を読み出しデータDATとしてホスト装置に転送する。
【0015】
<2.メモリセルアレイの電気的構成>
図2は、メモリセルアレイ11の一部の等価回路を示す図である。
図2は、メモリセルアレイ11に含まれる1つのブロックBLKを示している。ブロックBLKは、複数(例えば4つ)のストリングSTR0~SU3を含む。
【0016】
各ストリングSTRは、ビット線BL0~BLm(mは1以上の整数)にそれぞれ関連付けられた複数のNANDストリングNSを含む。各NANDストリングNSは、例えば、複数のメモリセルトランジスタMT0~MTn(nは1以上の整数)、1つ以上のドレイン側選択トランジスタSTD、および1つ以上のソース側選択トランジスタSTSを含む。
【0017】
各NANDストリングNSにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MTnは、直列接続されている。各メモリセルトランジスタMTは、制御ゲートおよび電荷蓄積部を含む。メモリセルトランジスタMTの制御ゲートは、ワード線WL0~WLnのいずれかに接続されている。各メモリセルトランジスタMTは、ワード線WLを介して制御ゲートに印加された電圧に応じて電荷蓄積部に電荷が蓄積され、データ値を不揮発に保持する。
【0018】
ドレイン側選択トランジスタSTDのドレインは、当該NANDストリングNSに対応するビット線BLに接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDのソースは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MTnの一端に接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDの制御ゲートは、ドレイン側選択ゲート線SGD0~SGD3のいずれかに接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDは、ドレイン側選択ゲート線SGDを介して、ロウデコーダモジュール16と電気的に接続されている。ドレイン側選択トランジスタSTDは、対応するドレイン側選択ゲート線SGDに所定の電圧が印可された場合に、NANDストリングNSとビット線BLとを接続する。
【0019】
ソース側選択トランジスタSTSのドレインは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MTnの他端に接続されている。ソース側選択トランジスタSTSのソースは、ソース線SLに接続されている。ソース側選択トランジスタSTSの制御ゲートは、ソース側選択ゲート線SGSに接続されている。ソース側選択トランジスタSTSは、ソース側選択ゲート線SGSに所定の電圧が印可された場合に、NANDストリングNSとソース線SLとを接続する。
【0020】
同一のブロックBLKにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MTnの制御ゲートは、それぞれ対応するワード線WL0~WLnに共通接続されている。同一のストリングSTRにおいて、ドレイン側選択トランジスタSTDの制御ゲートは、対応するドレイン側選択ゲート線SGD0~SGD3に共通接続されている。ソース側選択トランジスタSTSの制御ゲートは、ソース側選択ゲート線SGSに共通接続されている。メモリセルアレイ11において、ビット線BLは、複数のストリングSTRにおいて同一のカラムアドレスが割り当てられたNANDストリングNSによって共有されている。
【0021】
<3.半導体記憶装置の物理的構成>
次に、半導体記憶装置1の物理的構成について説明する。
図3は、半導体記憶装置1の一部を示す断面図である。半導体記憶装置1は、例えば、第1チップ2と、第2チップ3とを有する。
【0022】
<3.1 第1チップ>
第1チップ2は、周辺回路を含む回路チップである。第1チップ2は、例えば、半導体基板21、周辺回路22、絶縁部23、および複数のパッド24を含む。
【0023】
半導体基板21は、例えば、第1チップ2のベースとなる基板である。半導体基板21の少なくとも一部は、X方向およびY方向に沿う板状である。半導体基板21は、例えば、シリコンのような半導体材料により形成されている。
【0024】
周辺回路22は、上述したメモリセルアレイ11を機能させるための回路である。周辺回路22は、上述したコマンドレジスタ12、アドレスレジスタ13、制御回路14、ドライバモジュール15、ロウデコーダモジュール16、およびセンスアンプモジュール17のうち1つ以上を含む。周辺回路22は、例えば、複数のトランジスタ31、複数のコンタクト32、複数の配線層33、および複数のビア34を含む。
【0025】
トランジスタ31は、半導体基板21上に設けられている。コンタクト32は、導電性を有してZ方向に延び、トランジスタ31のソース領域、ドレイン領域、またはゲート電極に接する。複数の配線層33は、複数の高さに分かれて配置されている。各配線層33は、X方向またはY方向に延びた複数の配線33aを含む。ビア34は、第1チップ2内をZ方向に延びた電気接続部である。複数のビア34は、例えば、異なる高さに配置された2つの配線33aを接続するビア34と、配線33aとパッド24とを接続するビア34とを含む。
【0026】
絶縁部23は、複数のトランジスタ31、複数のコンタクト32、複数の配線層33、および複数のビア34を覆う。複数のパッド24は、絶縁部23の表面に設けられている。各パッド24は、ビア34を介して配線33aに電気的に接続されている。
【0027】
<3.2 第2チップ>
第2チップ3は、メモリセルアレイ11を含むアレイチップである。第2チップ3は、例えば、メモリセルアレイ11、絶縁部35、および複数のパッド36を有する。ここでは、絶縁部35および複数のパッド36について説明し、メモリセルアレイ11については後述する。
【0028】
絶縁部35は、メモリセルアレイ11を覆う。複数のパッド36は、絶縁部35の表面に設けられている。各パッド36は、後述するメモリセルアレイ11の配線部80に含まれる配線(例えば配線81または配線83)に電気的に接続されている。本実施形態では、第1チップ2の複数のパッド24と、第2チップ3の複数のパッド36とが向かい合わせにされて貼合されることで、第1チップ2と第2チップ3とが一体化されている。
【0029】
<4.メモリセルアレイの物理的構成>
次に、メモリセルアレイ11の物理的構成について説明する。
図3に示すように、メモリセルアレイ11は、積層体40、ソース線SL、複数のメモリピラーMH、複数のBL、メモリピラー用の複数のコンタクトCH、メモリピラー用の複数のコンタクトVY、導電層用のコンタクト70、配線部80、および複数の分断部90(
図6参照)を有する。
【0030】
<4.1 積層体>
まず、積層体40について説明する。
図4は、
図3に示された半導体記憶装置1のF4線で囲まれた領域を拡大して示す断面図である。積層体40は、複数の導電層41と、複数の絶縁層42とを含む。複数の導電層41および複数の絶縁層42は、Z方向に1層ずつ交互に積層されている。
【0031】
導電層41は、X方向およびY方向に沿う。各導電層41は、例えば、タングステンまたはモリブデンのような導電材料で形成されている。導電層41は、「ゲート電極層」の一例である。
【0032】
複数の導電層41のうち下方に位置する1つ以上(例えば複数)の導電層41は、ドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する。ドレイン側選択ゲート線SGDは、X方向またはY方向で並ぶ複数のメモリピラーMHに対して共通に設けられている。ドレイン側選択ゲート線SGDと各メモリピラーMHのチャネル層52(後述)との交差部分は、上述したドレイン側選択トランジスタSTDとして機能する。
【0033】
複数の導電層41のうち上方に位置する1つ以上(例えば複数)の導電層41は、ソース側選択ゲート線SGSとして機能する。ソース側選択ゲート線SGSは、X方向またはY方向で並ぶ複数のメモリピラーMHに対して共通に設けられている。ソース側選択ゲート線SGSと各メモリピラーMHのチャネル層52との交差部分は、上述したソース側選択トランジスタSTSとして機能する。
【0034】
複数の導電層41のうち、ドレイン側選択ゲート線SGDおよびソース側選択ゲート線SGSとして機能する導電層41の間に設けられた残りの導電層41の少なくとも一部は、ワード線WLとして機能する。ワード線WLは、X方向およびY方向で並ぶ複数のメモリピラーMHに対して共通に設けられている。本実施形態では、ワード線WLと各メモリピラーMHのチャネル層52との交差部分は、メモリセルトランジスタMTとして機能する。メモリセルトランジスタMTについては、詳しく後述する。
【0035】
絶縁層42は、Z方向で隣り合う2つの導電層41の間に設けられ、当該2つの導電層41を絶縁する層間絶縁膜である。絶縁層42は、X方向およびY方向に沿う。絶縁層42は、例えば、シリコンと酸素と含む膜により形成されている。
【0036】
<4.2 ソース線>
ソース線SLは、積層体40に対して上方に配置されている。ソース線SLは、X方向およびY方向に広がる導電層である。ソース線SLは、ポリシリコンまたはタングステンのような導電材料により形成されている。
【0037】
<4.3 メモリピラー>
複数のメモリピラーMHは、X方向およびY方向に並ぶ(
図3参照)。各メモリピラーMHは、積層体40内をZ方向に延びており、積層体40を貫通している。メモリピラーMHの上端は、ソース線SLに接する。一方で、各メモリピラーMHの下端は、後述するコンタクトCHに接する。メモリピラーMHは、「柱状体」の一例である。
【0038】
図5は、
図4に示された半導体記憶装置1のF5-F5線に沿う断面図である。メモリピラーMHは、例えば、メモリ膜(多層膜)51、チャネル層52、絶縁コア53、およびキャップ部54(
図4参照)を有する。
【0039】
メモリ膜51は、チャネル層52の外周側に設けられている。メモリ膜51は、複数の導電層41とチャネル層52との間に位置する。メモリ膜51は、例えば、ブロック絶縁膜61、チャージトラップ膜62、およびトンネル絶縁膜63を含む。
【0040】
ブロック絶縁膜61は、複数の導電層41とチャージトラップ膜62との間に設けられている。ブロック絶縁膜61は、バックトンネリングを抑制する絶縁膜である。バックトンネリングは、ワード線WLからチャージトラップ膜62へ電荷が戻る現象である。ブロック絶縁膜61は、環状に形成され、Z方向に延びている。ブロック絶縁膜61は、例えば、メモリピラーMHのZ方向の全長に亘る。ブロック絶縁膜61は、例えば、シリコンと酸素を含む膜または金属と酸素を含む膜などの複数の絶縁膜が積層された積層構造膜である。金属と酸素を含む膜の一例は、アルミニウム酸化物である。ブロック絶縁膜61は、シリコン窒化物またはハフニウムオキサイドのような高誘電率材料(High-k材料)を含んでもよい。
【0041】
チャージトラップ膜62は、ブロック絶縁膜61とトンネル絶縁膜63との間に位置する。チャージトラップ膜62は、環状に形成され、Z方向に延びている。チャージトラップ膜62は、例えば、メモリピラーMHのZ方向の全長に亘る。チャージトラップ膜62は、多数の結晶欠陥(捕獲準位)を有し、結晶欠陥に電荷を捕獲可能な機能膜である。チャージトラップ膜62は、例えばシリコンと窒素を含む膜により形成されている。チャージトラップ膜62のなかで各ワード線WLと隣り合う部分は、電荷を蓄積することで情報を記憶可能な「電荷蓄積部」の一例である。
【0042】
トンネル絶縁膜63は、チャネル層52とチャージトラップ膜62との間に設けられている。トンネル絶縁膜63は、例えばチャネル層52の外周面に沿う環状であり、チャネル層52に沿ってZ方向に延びている。トンネル絶縁膜63は、例えば、メモリピラーMHのZ方向の全長に亘る。トンネル絶縁膜63は、チャネル層52とチャージトラップ膜62との間の電位障壁である。トンネル絶縁膜63は、シリコンと酸素を含む膜、または、シリコンと酸素と窒素を含む膜により形成されている。
【0043】
これにより、各ワード線WLと同じ高さには、メモリピラーMHに隣り合うワード線WLの端部、ブロック絶縁膜61、チャージトラップ膜62、トンネル絶縁膜63、およびチャネル層52により、MANOS(Metal-Al-Nitride-Oxide-Silicon)型のメモリセルトランジスタMTが形成されている。なお、メモリ膜51は、電荷蓄積部として、チャージトラップ膜62に代えて、フローティングゲート方式の電荷蓄積部(フローティングゲート電極)を有してもよい。フローティングゲート電極は、例えば、不純物を含むポリシリコンにより形成される。
【0044】
絶縁コア53は、チャネル層52の内側に設けられている。絶縁コア53は、チャネル層52の内部の少なくとも一部を埋めている。絶縁コア53は、シリコンと酸素を含む膜により形成されている。絶縁コア53の一部は、チャネル層52の内周面に沿う環状に形成され、内部に空間部(エアギャップ)を有してもよい。絶縁コア53は、Z方向に延びている。絶縁コア53は、例えば、メモリピラーMHの上端部を除いてメモリピラーMHのZ方向の大部分に亘る(
図4参照)。
【0045】
次に
図4に戻り、キャップ部54について説明する。キャップ部54は、絶縁コア53の下方に設けられている。キャップ部54は、アモルファスシリコンまたはポリシリコンのような半導体材料で形成された半導体部である。キャップ部54は、不純物がドープされていてもよい。キャップ部54は、メモリ膜51の下端部の内周側に配置され、チャネル層52と一体に形成されている。キャップ部54は、チャネル層52の下端部とともに、メモリピラーMHの下端部を形成している。キャップ部54には、コンタクトCHがZ方向で接する。
【0046】
<4.4 ビット線>
次に、
図3に戻り、ビット線BLについて説明する。
ビット線BLは、複数のメモリピラーMHのなかから1つのメモリピラーMHを選択するための配線である。複数のビット線BLは、積層体40に対して下方側に配置されている。複数のビット線BLは、X方向に間隔を空けて、X方向に並ぶ。各ビット線BLは、Y方向に延びている。各ビット線BLは、対応する複数のメモリピラーMHの下方を通るように延びている。
【0047】
各ビット線BLは、Z方向から見た場合、複数のメモリピラーMHと重なる(
図6参照)。各ビット線BLは、後述するコンタクトVYおよびコンタクトCHを介して、メモリピラーMHのチャネル層52に接続されている。これにより、ワード線WLとビット線BLとの組み合わせにより、3次元に配置された複数のメモリセルトランジスタMTのなかから任意のメモリセルトランジスタMTを選択することができる。
【0048】
<4.5 メモリピラー用のコンタクトCH>
複数のコンタクトCHは、複数のメモリピラーMHと複数のビット線BLとの間に配置されている。各コンタクトCHは、コンタクトVYとメモリピラーMHとを電気的に接続する電気接続部である。コンタクトCHは、例えば、円柱状または円錐台形状である。Z方向から見た場合、コンタクトCHの外形は、例えば、メモリピラーMHの外形と同じ、またはメモリピラーMHの外形よりも一回り小さい。
【0049】
コンタクトCHは、対応するメモリピラーMHの下方に配置され、メモリピラーMHの下端に接している。コンタクトCHは、例えば、メモリピラーMHのキャップ部54に接している(
図4参照)。コンタクトCHとメモリピラーMHとの接続面積(Z方向から見た場合に重なる面積)は、後述するコンタクトVYとコンタクトCHとの接続面積よりも大きい。コンタクトCHは、例えば、タングステンまたはモリブデンのような金属材料により形成されている。コンタクトCHの材料とメモリピラーMHの材料とが異なる場合でも、コンタクトCHとメモリピラーMHとの接続面積をある程度大きくすることで、コンタクトCHとメモリピラーMHとの良好な電気接続性が確保される。
【0050】
<4.6 メモリピラー用のコンタクトVY>
複数のコンタクトVYは、複数のコンタクトCHと複数のビット線BLとの間に配置されている。各コンタクトVYは、ビット線BLとコンタクトCHとを電気的に接続する電気接続部である。コンタクトVYのX方向の幅は、ビット線BLのX方向の幅と同じである(
図10参照)。コンタクトVYのX方向の幅は、コンタクトCHのY方向の幅よりも小さい。Z方向から見た場合、コンタクトVYは、Y方向に沿う細長い形状を有する。
【0051】
コンタクトVYは、対応するビット線BLの上方に配置され、コンタクトCHの下端とビット線BLとに接している。コンタクトVYは、X方向に関して、コンタクトCHの中心およびメモリピラーMHの中心に対してずれた位置に配置されている。コンタクトVYは、例えば、タングステンまたはモリブデンのような金属材料により形成される。コンタクトVYを形成する材料は、例えば、コンタクトCHを形成する材料と同じである。コンタクトVYとコンタクトCHとの接続面積が小さい場合でも、コンタクトVYの材料とコンタクトCHの材料とが同じまたは類似であることで、コンタクトCHとコンタクトVYとの良好な電気接続性が確保される。
【0052】
<4.7 導電層用のコンタクト>
図3に示すように、コンタクト70は、導電層41と配線部80に含まれる配線83(後述)とを電気的に接続する電気接続部である。複数のコンタクト70は、例えば、積層体40において複数の導電層41の端部が階段状に配置された階段領域に対応して配置されている。複数のコンタクト70は、Z方向に延びており、例えば、Z方向の長さが互いに異なる。各コンタクト70の上端は、対応する導電層41に接している。各コンタクト70の上端は、対応する導電層41に電気的に接続されている。
【0053】
<4.8 配線部>
次に、配線部80について説明する。配線部80は、例えば、積層体40と、半導体基板21との間に配置されている。配線部80は、例えば、複数の配線81、複数のビア82、および複数の配線83を含む。
【0054】
配線81は、ビット線BLと、パッド36とを電気的に接続する電気接続部である。複数の配線81は、例えば、複数のビット線BLに対して下方に配置されている。各配線81は、例えば、X方向またはY方向に延びている。配線81とビット線BLとの間には、配線81とビット線BLとを電気的に接続するビア82が設けられている。
【0055】
配線83は、導電層用のコンタクト70と、パッド36とを電気的に接続する電気接続部である。配線83は、導電層用のコンタクト70を介して導電層41に電気的に接続される。配線83は、導電層41(ワード線WL、ドレイン側選択ゲート線SGD、またはソース側選択ゲート線SGS)を選択するために電圧が印加される。
【0056】
<5.積層体の分断部>
次に、分断部90について説明する。
図6は、
図3に示された半導体記憶装置1のF6-F6線に沿う断面図である。本実施形態では、複数の分断部90は、積層体40に設けられている。複数の分断部90は、Y方向に分かれて配置されている。複数の分断部90は、それぞれ積層体40内をZ方向に延び、複数の導電層41のうち最下層を含む1つ以上の導電層41をY方向に分断する。複数の分断部90は、例えば、複数の分断部STと、複数の分断部SHEとを含む。
【0057】
<5.1 分断部ST>
分断部STは、積層体40をY方向に分断する壁部である。複数の分断部STは、Y方向に分かれて配置されている。分断部STは、Z方向に延びており、積層体40を貫通するとともに、X方向に延びている。すなわち、分断部STは、Z方向およびX方向に沿う壁部である。分断部STは、積層体40に含まれる全ての導電層41の各々をY方向に分断している。分断部STは、例えば、絶縁部STaと、導電部STbとを含む。
【0058】
絶縁部STaは、Z方向に延びており、積層体40を貫通している。絶縁部STaは、積層体40に含まれる複数の導電層41の各々をY方向に分断している。絶縁部STaは、例えば、シリコンと酸素を含む膜により形成されている。
【0059】
導電部STbは、絶縁部STaの内部に設けられている。導電部STbは、Z方向に延び、積層体40を貫通している。導電部STbの上端は、ソース線SLに接している。導電部STbは、タングステンまたはモリブデンのような導電材料により形成されている。導電部STbは、例えば、ソース線SLとメモリセルアレイ11内の配線とを接続する電気接続部である。
【0060】
<5.2 分断部SHE>
分断部SHEは、分断部STと比べてZ方向に浅い分断部であり、積層体40の下端部をY方向に分断する壁部である。複数の分断部SHEは、Y方向に分かれて配置されている。本実施形態では、Y方向で隣り合う2つの分断部STの間に、複数(例えば3つ)の分断部SHEが存在する。分断部SHEは、積層体40の下端部に設けられ、積層体40の途中までZ方向に延びるとともに、X方向に延びている。すなわち、分断部SHEは、Z方向およびX方向に沿う壁部である。
【0061】
分断部SHEは、複数の導電層41のうち最下層を含む一部の導電層41を貫通し、当該一部の導電層41をY方向に分断している。例えば、分断部SHEは、ドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する全ての導電層41の各々を貫通している。一方で、分断部SHEは、ワード線WLとして機能する導電層41には達していない。分断部SHEは、ドレイン側選択ゲート線SGDとして機能する導電層41のみをY方向に分断する。分断部SHEは、例えば、シリコンと酸素を含む膜により形成されている。
【0062】
図7は、
図6に示された半導体記憶装置1のF7線で囲まれた領域を拡大して示す断面図である。本実施形態では、分断部SHEは、メモリピラーMHの下端部の一部に食い込むように設けられている。すなわち、Z方向から見た場合、分断部SHEの一部とメモリピラーMHの一部とが重なる。これにより、詳しくは後述するように、Z方向から見た場合、複数のメモリピラーMHは、分断部SHEの有無に関わらず、等間隔に配置される。
【0063】
図8は、
図3に示された半導体記憶装置1のF8-F8線に沿う断面図である。本実施形態では、ドレイン側選択ゲート線SGDに対応する導電層41が分断部STおよび分断部SHEによりY方向に分断されている。これにより、X方向に延びたドレイン側選択ゲート線SGDが形成されている。これにより、分断部STまたは分断部SHEにより区分される領域が1つのストリングSTRに対応する。
【0064】
言い換えると、積層体40は、複数の分断部STおよび複数の分断部SHEによって規定された複数の領域Rを有する。複数の領域Rは、例えば、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3、および第4領域R4を含む。第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3、および第4領域R4は、Y方向で隣り合う2つの分断部STの間に存在する。
【0065】
本実施形態では、Y方向で隣り合う2つの分断部ST(分断部ST1,ST2)の間に3つの分断部SHE(分断部SHE1,SHE2,SHE3)が存在する。分断部SHE1、分断部SHE2、および分断部SHE3は、この順に、分断部ST1から分断部ST2に向けて並ぶ。これにより、第1領域R1は、分断部ST1と、分断部SHE1との間に規定される。第2領域R2は、分断部SHE1と分断部SHE2との間に規定される。第3領域R3は、分断部SHE2と分断部SHE3との間に規定される。第4領域R4は、分断部SH3と分断部ST2との間に規定される。すなわち、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3、および第4領域R4は、Y方向にこの順に並ぶ。第1領域R1と第2領域R2とは互いに隣り合う。第3領域R3は、第2領域R2に対して第1領域R1とは反対側に位置して第2領域R2に隣り合う。
【0066】
<6.メモリピラーとビット線の接続構造>
次に、メモリピラーMHとビット線BLの接続構造について説明する。
図9は、
図8に示された半導体記憶装置1のF9線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。なお
図9では、説明の便宜上、コンタクトCHの図示を省略するとともに、一部のビット線BLにハッチングを施している。
【0067】
本実施形態では、複数のメモリピラーMHは、六方格子状に敷き詰められた仮想上の複数の六角形の角と中心にそれぞれメモリピラーMHが位置するように配置されている。本実施形態では、隣り合う2つの分断部90(すなわち分断部STまたは分断部SHE)の間の領域Rに、Y方向に5つのメモリピラーMHが並ぶ配置構造(以下「5連方式の配置構造」と称する)により複数のメモリピラーMHが配置されている。なお本出願で「複数のメモリピラーが特定方向に並ぶ」とは、複数のメモリピラーMHが上記特定方向に直線状に並ぶことに限定されず、複数のメモリピラーMHが上記特定方向に沿って千鳥状に並ぶことも該当し得る。すなわち、「複数のメモリピラーがY方向に並ぶ」とは、複数のメモリピラーMHのY方向の位置が異なることを意味し、複数のメモリピラーMHのX方向の位置は互いに異なってもよい。この定義は、本出願で「複数のメモリピラーが特定方向に関して並ぶ」と表現される場合も同様である。
【0068】
本実施形態では、X方向で隣り合う5本のビット線BLを含むビット線セットBLSと、上記5本のビット線BLに対応する複数のメモリピラーMHとの接続構造が1つの構成単位となる。そして、上記接続構造が、5本のビット線BLごとにX方向で繰り返し存在する。このため以下では、1つのビット線セットBLSに対応する接続構造について詳しく説明する。
【0069】
<6.1 メモリピラーの配置>
複数のメモリピラーMHは、例えば、第1群G1のメモリピラーMHと、第2群G2のメモリピラーMHと、第3群G3のメモリピラーMHと、第4群G4のメモリピラーMHとを含む。
【0070】
第1群G1のメモリピラーMHは、第1領域R1に配置されている。第1群G1のメモリピラーMHは、例えば、第1メモリピラーMH1(第1柱状体)、第2メモリピラーMH2(第2柱状体)、第3メモリピラーMH3(第3柱状体)、第4メモリピラーMH4(第4柱状体)、および第5メモリピラーMH5(第5柱状体)を含む。第1メモリピラーMH1、第2メモリピラーMH2、第3メモリピラーMH3、第4メモリピラーMH4、および第5メモリピラーMH5は、Y方向に関してこの順に並ぶ。
【0071】
本実施形態では、第1から第5のメモリピラーMH1~MH5は、1つの列セットRWSに含まれる第1列RW1および第2列RW2に分かれて配置されている。第1列RW1および第2列RW2は、X方向で隣り合う2列であってそれぞれY方向に延びた2列である。第1から第5のメモリピラーMH1~MH5は、第1列RW1および第2列RW2に交互に配置されている。例えば、第1メモリピラーMH1、第3メモリピラーMH3、および第5メモリピラーMH5は、第1列RW1に配置されている。第2メモリピラーMH2、および第4メモリピラーMH4は、第2列RW2に配置されている。本実施形態では、第1から第5のメモリピラーMH1~MH5は、Y方向から見た場合に部分的に互いに重なる。
【0072】
第2群G2のメモリピラーMHは、第2領域R2に配置されている。第2群G2のメモリピラーMHは、例えば、第6メモリピラーMH6(第6柱状体)、第7メモリピラーMH7(第7柱状体)、第8メモリピラーMH8(第8柱状体)、第9メモリピラーMH9(第9柱状体)、および第10メモリピラーMH10(第10柱状体)を含む。第6メモリピラーMH6、第7メモリピラーMH7、第8メモリピラーMH8、第9メモリピラーMH9、および第10メモリピラーMH10は、Y方向に関してこの順に並ぶ。
【0073】
本実施形態では、第6から第10のメモリピラーMH6~MH10は、上記列セットRWSに含まれる第1列RW1および第2列RW2に分かれて配置されている。第6から第10のメモリピラーMH6~MH10は、第1列RW1および第2列RW2に交互に配置されている。例えば、第6メモリピラーMH6、第8メモリピラーMH8、および第10メモリピラーMH10は、第2列RW2に配置されている。第7メモリピラーMH7、および第9メモリピラーMH9は、第1列RW1に配置されている。本実施形態では、第6から第10のメモリピラーMH6~MH10は、Y方向から見た場合に部分的に互いに重なる。
【0074】
第3群G3のメモリピラーMHは、第3領域R3に配置されている。第3群G3のメモリピラーMHは、例えば、第11メモリピラーMH11(第11柱状体)、第12メモリピラーMH12(第12柱状体)、第13メモリピラーMH13(第13柱状体)、第14メモリピラーMH14(第14柱状体)、および第15メモリピラーMH15(第15柱状体)を含む。第11メモリピラーMH11、第12メモリピラーMH12、第13メモリピラーMH13、第14メモリピラーMH14、および第15メモリピラーMH15は、Y方向に関してこの順に並ぶ。
【0075】
本実施形態では、第11から第15のメモリピラーMH11~MH15は、上記列セットRWSに含まれる第1列RW1および第2列RW2に分かれて配置されている。第11から第15のメモリピラーMH11~MH15は、第1列RW1および第2列RW2に交互に配置されている。例えば、第11メモリピラーMH11、第13メモリピラーMH13、および第15メモリピラーMH15は、第1列RW1に配置されている。第12メモリピラーMH12、および第14メモリピラーMH14は、第2列RW2に配置されている。本実施形態では、第11から第15のメモリピラーMH11~MH15は、Y方向から見た場合に部分的に互いに重なる。
【0076】
第4群G4のメモリピラーMHは、第4領域R4に配置されている。第4群G4のメモリピラーMHは、例えば、第16メモリピラーMH16(第16柱状体)、第17メモリピラーMH17(第17柱状体)、第18メモリピラーMH18(第18柱状体)、第19メモリピラーMH19(第19柱状体)、および第20メモリピラーMH20(第20柱状体)を含む。第16メモリピラーMH16、第17メモリピラーMH17、第18メモリピラーMH18、第19メモリピラーMH19、および第20メモリピラーMH20は、Y方向に関してこの順に並ぶ。
【0077】
本実施形態では、第16から第20のメモリピラーMH16~MH20は、上記列セットRWSに含まれる第1列RW1および第2列RW2に分かれて配置されている。第16から第20のメモリピラーMH16~MH20は、第1列RW1および第2列RW2に交互に配置されている。例えば、第16メモリピラーMH16、第18メモリピラーMH18、および第20メモリピラーMH20は、第2列RW2に配置されている。第17メモリピラーMH17、および第19メモリピラーMH19は、第1列RW1に配置されている。本実施形態では、第16から第20のメモリピラーMH16~MH20は、Y方向から見た場合に部分的に互いに重なる。
【0078】
上述したように、本実施形態では、Z方向から見た場合、分断部SHEの一部とメモリピラーMHの一部とが重なるように、分断部SHEおよびメモリピラーMHが高密度に配置されている。このため、Z方向から見た場合、1つの領域R内において最短距離で隣り合う2つのメモリピラーMHの中心間距離Lと、分断部SHEを間に挟むことで2つの領域Rに分かれて配置されて最短距離で隣り合う2つのメモリピラーMHの中心間距離Lとは同じである。
【0079】
例えば、第5メモリピラーMH5と第6メモリピラーMH6とは、分断部SHE1の両側に分かれて配置されている。分断部SHE1は、Z方向から見た場合、第5メモリピラーMH5の一部と重なるとともに、第6メモリピラーMH6の一部と重なる。Z方向から見た場合、第5メモリピラーMH5と第6メモリピラーMH6との間の中心間距離Lは、第4メモリピラーMH4と第5メモリピラーMH5との中心間距離Lと同じである。
【0080】
同様に、第10メモリピラーMH10と第11メモリピラーMH11とは、分断部SHE2の両側に分かれて配置されている。分断部SHE2は、Z方向から見た場合、第10メモリピラーMH10の一部と重なるとともに、第11メモリピラーMH11の一部と重なる。Z方向から見た場合、第10メモリピラーMH10と第11メモリピラーMH11との間の中心間距離Lは、第9メモリピラーMH9と第10メモリピラーMH10との中心間距離Lと同じである。
【0081】
<6.2 ビット線の配置>
複数のビット線BLは、第1ビット線BL1、第2ビット線BL2、第3ビット線BL3、第4ビット線BL4、および第5ビット線BL5を含む。第1ビット線BL1、第2ビット線BL2、第3ビット線BL3、第4ビット線BL4、および第5ビット線BL5は、X方向にこの順に並ぶ。
【0082】
<6.3 接続構造>
図10は、
図9に示された半導体記憶装置1のF10線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。なお
図10では、説明の便宜上、コンタクトCHの図示を省略するとともに、一部のビット線BLにハッチングを施している。
【0083】
第1メモリピラーMH1は、Z方向から見た場合に第1ビット線BL1と重なり、コンタクトVYを介して第1ビット線BL1に電気的に接続される。第2メモリピラーMH2は、Z方向から見た場合に第4ビット線BL4と重なり、コンタクトVYを介して第4ビット線BL4に電気的に接続される。第3メモリピラーMH3は、Z方向から見た場合に第2ビット線BL2と重なり、コンタクトVYを介して第2ビット線BL2に電気的に接続される。第4メモリピラーMH4は、Z方向から見た場合に第5ビット線BL5と重なり、コンタクトVYを介して第5ビット線BL5に電気的に接続される。第5メモリピラーMH5は、Z方向から見た場合に第3ビット線BL3と重なり、コンタクトVYを介して第3ビット線BL3に電気的に接続される。以下では、上述した第1領域R1における5つメモリピラーMHと5つのビット線BLとの接続構造を、第1接続構造CS1と称する。
【0084】
第6メモリピラーMH6は、Z方向から見た場合に第5ビット線BL5と重なり、コンタクトVYを介して第5ビット線BL5に電気的に接続される。第7メモリピラーMH7は、Z方向から見た場合に第2ビット線BL2と重なり、コンタクトVYを介して第2ビット線BL2に電気的に接続される。第8メモリピラーMH8は、Z方向から見た場合に第4ビット線BL4と重なり、コンタクトVYを介して第4ビット線BL4に電気的に接続される。第9メモリピラーMH9は、Z方向から見た場合に第1ビット線BL1と重なり、コンタクトVYを介して第1ビット線BL1に電気的に接続される。第10メモリピラーMH10は、Z方向から見た場合に第3ビット線BL3と重なり、コンタクトVYを介して第3ビット線BL3に電気的に接続される。以下では、上述した第2領域R2における5つメモリピラーMHと5つのビット線BLとの接続構造を、第2接続構造CS2と称する。
【0085】
本実施形態では、複数の領域Rのなかで、第1領域R1を「1番目」としてY方向に数えた場合に奇数番目である領域R(第1領域R1、第3領域R3)では、5つのメモリピラーMHと5つのビット線BLとが上述した第1接続構造CS1により接続されている。このため、例えば、第3領域R3における接続構造は、第1領域R1における接続構造の説明において、第1から第5のメモリピラーMH1~MH5を、それぞれ第11~第15のメモリピラーMH11~MH15と読み替えればよい。
【0086】
一方で、複数の領域Rのなかで、第1領域R1を「1番目」としてY方向に数えた場合に偶数番目である領域R(第2領域R2、第4領域R4)では、5つのメモリピラーMHと5つのビット線BLとが上述した第2接続構造C2により接続されている。このため、例えば、第4領域R4における接続構造は、第2領域R2における接続構造の説明において、第6から第10のメモリピラーMH6~MH10を、それぞれ第16~第20のメモリピラーMH16~MH20と読み替えればよい。
【0087】
本実施形態では、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20に含まれる各メモリピラーMHに関して、当該メモリピラーMHに電気的に接続されるビット線BLと、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20のうち当該メモリピラーMHと最短間隔(最短ピッチ)で隣り合うメモリピラーMHに電気的に接続される各ビット線BLとの間に、別のビット線BLが存在する。
【0088】
例えば、第2メモリピラーMH2に関して述べると、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20のうち第2メモリピラーMH2と最短距離(最短ピッチ)で隣り合うメモリピラーMHとして、第1メモリピラーMH1と、第3メモリピラーMH3とが存在する。そして、第2メモリピラーMH2に電気的に接続された第4ビット線BL4と、第1メモリピラーMH1に電気的に接続された第1ビット線BL1との間には、別のビット線BLとして、第2ビット線BL2および第3ビット線BL3が存在する。同様に、第2メモリピラーMH2に電気的に接続された第4ビット線BL4と、第3メモリピラーMH3に電気的に接続された第2ビット線BL2との間には、別のビット線BLとして、第3ビット線BL3が存在する。
【0089】
例えば、第3メモリピラーMH3に関して述べると、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20のうち第3メモリピラーMH3と最短距離(最短ピッチ)で隣り合うメモリピラーMHとして、第2メモリピラーMH2と、第4メモリピラーMH4とが存在する。そして、第3メモリピラーMH3に電気的に接続された第2ビット線BL2と、第2メモリピラーMH2に電気的に接続された第4ビット線BL4との間には、別のビット線BLとして第3ビット線BL3が存在する。同様に、第3メモリピラーMH3に電気的に接続された第2ビット線BL2と、第4メモリピラーMH4に電気的に接続された第5ビット線BL5との間には、別のビット線BLとして、第3ビット線BL3および第4ビット線BL4が存在する。
【0090】
<7.製造方法>
次に、半導体記憶装置1の製造方法について説明する。
図11は、半導体記憶装置1の製造方法の流れを示すフローチャートである。以下では、分断部SHE、コンタクトCH、コンタクトVY、およびビット線BLの形成に関連する工程について説明する。その他の製造工程の詳細については、例えば、特開2022-41054号公報に記載されている。この文献は、その全体が本願明細書において参照により援用される。
【0091】
まず
図11中の(a)に示すように、絶縁層101と絶縁層42とが交互に積層されることで積層体40Aが形成される。絶縁層101は、後述する置換工程で導電層41に置換される犠牲層である。絶縁層101は、例えば、シリコンと窒素を含む膜により形成される。次に、積層体40Aに、メモリピラーMHを設けるための穴が形成され、穴の内部にメモリピラーMHが形成される。
【0092】
次に
図11中の(b)に示すように、分断部STおよび分断部SHEが形成される。例えば、分断部STを設けるための溝gが積層体40Aに形成される。次に、置換工程が行われる。すなわち、ウェットエッチングにより溝gを通じて絶縁層101が除去される。次に、絶縁層101が除去された空間に導電層41の材料が供給され、導電層41が形成される。次に、溝gの内部に分断部STが形成される。次に、分断部SHEを設けるための溝が積層体40Aに形成され、溝の内部に分断部SHEが形成される。
【0093】
次に
図11中の(c)に示すように、コンタクトCHおよびコンタクトVYが形成される。例えば、積層体40に絶縁層102が積層される。次に、コンタクトCHを設けるための穴が絶縁層102に形成され、穴の内部にコンタクトCHが形成される。次に、絶縁層102およびコンタクトCHに絶縁層103が積層される。次に、コンタクトVYを設けるための穴が絶縁層103に形成され、穴の内部にコンタクトVYが形成される。
【0094】
次に
図11中の(d)に示すように、コンタクトVYの上方にビット線BLが形成される。その後、配線部80が形成されることで、第2チップ3が完成する。そして、第2チップ3の上下方向が反転され、第1チップ2と第2チップ3が貼合されることで、半導体記憶装置1が形成される。
【0095】
<8.利点>
<8.1 5連方式の配置構造の利点>
まず、5連方式の配置構造の利点について説明する。
図12は、5連方式の利点を説明するための図である。
図12中の(a)は、比較例である4連方式の配置構造を示す。4連方式の配置構造は、隣り合う2つの分断部90(すなわち分断部STまたは分断部SHE)の間に、Y方向に4つのメモリピラーMHが並ぶ配置構造である。
図12中の(b)は、本実施形態の5連方式の配置構造を示す。
図12中の(a)および(b)の配置構造は、2つの分断部STの間の距離および複数のメモリピラーMHの配置構造が互いに同じである。
【0096】
近年、半導体記憶装置1の高積層化に伴い、ブロックサイズ(各ブロックBLKに含まれるメモリセルトランジスタMTの数)が増加傾向にある。ブロックBLKは、隣り合う2つの分断部STの間に規定される記憶単位である。ブロックサイズが大きくなると、消去動作に時間がかかり、半導体記憶装置1の高速化が難しくなる。
【0097】
そこで本実施形態では、5連方式の配置構造が設けられている。5連方式の配置構造によれば、4連方式の配置構造と比べて、各ストリングSTRに含まれるメモリトランジスタMTの数を同じにしつつ、1つのブロックBLKに含まれるストリングSTRの数を少なくすることができる。このため、5連方式の配置構造では、4連方式の配置構造と比べて、ブロックサイズを小さくすることができる。ブロックサイズを小さくすることができると、消去動作の時間短縮により半導体記憶装置1の高速化を図ることができる。
【0098】
図13は、5連方式の利点を説明するための別の図である。
図13中の(a)は、比較例である4連方式の配置構造を持つプレーンPLを示す。
図13中の(b)は、本実施形態の5連方式の配置構造を持つプレーンPLを示す。プレーンPLは、複数のブロックBLKを含む構成としてメモリセルアレイ11に含まれる物理構造の単位である。
図13中の(a)および(b)の配置構造は、プレーンPLに含まれるメモリセルトランジスタMTの数は同じである。
【0099】
本実施形態の5連方式の配置構造では、各ストリングSTRに含まれるメモリトランジスタMTの数を4連方式の各ストリングSTRに含まれるメモリトランジスタMTの数と同じにするため、4連方式の配置構造と比べて、プレーンPLのX方向の長さが4/5に短く設定される。その結果、本実施形態の5連方式の配置構造では、4連方式の配置構造と比べて、ブロックBLKの数は1.25倍に増加する。
【0100】
<8.2 本実施形態の接続構造の利点>
5連方式の配置構造を設ける場合、コンタクトVYの配置が密になりやすく、複数のコンタクトVYの間の距離が十分に大きくないと、複数のコンタクトVYの間でショートなどの不具合が生じる可能性がある。このため、5連方式の配置構造を設ける場合、高密度化が難しくなる。
【0101】
図14は、第1比較例の半導体記憶装置の一部を示す断面図である。第1比較例の半導体記憶装置は、第1実施形態と同様に、各領域RにおいてY方向に5つのメモリピラーMHが並ぶ5連方式の配置構造を有する。ただし、5本のビット線BLと複数のメモリピラーMHとの接続構造は、上述した第1実施形態の接続構造とは異なる。
【0102】
第1比較例の接続構造によれば、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20に含まれる1つ以上のメモリピラーMHに関して、当該メモリピラーMHに電気的に接続されるビット線BLと、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20のうち当該メモリピラーMHと最短間隔で隣り合うメモリピラーMHに電気的に接続される各ビット線BLとの間に、別のビット線BLが存在しない箇所が生じる(
図14中の黒矢印参照)。例えば、
図14に示す例では、第5メモリピラーMH5に電気的に接続された第3ビット線BL3と、第6メモリピラーMH6に電気的に接続された第4ビット線BL4との間には、別のビット線BLは存在しない。このため、第5メモリピラーMH5に対応するコンタクトVYと、第6メモリピラーMH6に対応するコンタクトVYとの間の距離が小さく、不具合の原因になり得る。
【0103】
図15は、第2比較例の半導体記憶装置の一部を示す断面図である。第2比較例の半導体記憶装置は、各領域RにおいてY方向に4つのメモリピラーMHが並ぶ4連方式の配置構造を有する。4連方式の配置構造では、どのような接続構造を採用しようと、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20に含まれる1つ以上のメモリピラーMHに関して、当該メモリピラーMHに電気的に接続されるビット線BLと、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20のうち当該メモリピラーMHと最短間隔で隣り合うメモリピラーMHに電気的に接続される各ビット線BLとの間に、別のビット線BLが存在しない箇所が生じる(
図15中の黒矢印参照)。
【0104】
一方で、本実施形態では、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20に含まれる各メモリピラーMHに関して、当該メモリピラーMHに電気的に接続されるビット線BLと、第1から第20のメモリピラーMH1~MH20のうち当該メモリピラーMHと最短間隔で隣り合うメモリピラーMHに電気的に接続される各ビット線BLとの間に、別のビット線BLが存在する(
図9参照)。これは、4連方式の配置構造では存在しない5連方式での特有の配置構造である。このような構成を有することで、5連方式の配置構造を設けるとともに、コンタクトVYの配置が密になることを回避することができ、複数のコンタクトVYの間の距離を十分に大きく確保することができる。これにより、高密度化に適した半導体記憶装置1を得ることができる。
【0105】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお以下に説明する以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
【0106】
図16は、第2実施形態の半導体記憶装置1Aの一部を示す断面図である。本実施形態では、第1メモリピラーMH1は、Z方向から見た場合に第3ビット線BL3と重なり、コンタクトVYを介して第3ビット線BL3に電気的に接続される。第2メモリピラーMH2は、Z方向から見た場合に第5ビット線BL5と重なり、コンタクトVYを介して第5ビット線BL5に電気的に接続される。第3メモリピラーMH3は、Z方向から見た場合に第2ビット線BL2と重なり、コンタクトVYを介して第2ビット線BL2に電気的に接続される。第4メモリピラーMH4は、Z方向から見た場合に第4ビット線BL4と重なり、コンタクトVYを介して第4ビット線BL4に電気的に接続される。第5メモリピラーMH5は、Z方向から見た場合に第1ビット線BL1と重なり、コンタクトVYを介して第1ビット線BL1に電気的に接続される。本実施形態では、上記接続構造を、第1接続構造CS1と称する。
【0107】
第6メモリピラーMH6は、Z方向から見た場合に第3ビット線BL3と重なり、コンタクトVYを介して第3ビット線BL3に電気的に接続される。第7メモリピラーMH7は、Z方向から見た場合に第1ビット線BL1と重なり、コンタクトVYを介して第1ビット線BL1に電気的に接続される。第8メモリピラーMH8は、Z方向から見た場合に第4ビット線BL4と重なり、コンタクトVYを介して第4ビット線BL4に電気的に接続される。第9メモリピラーMH9は、Z方向から見た場合に第2ビット線BL2と重なり、コンタクトVYを介して第2ビット線BL2に電気的に接続される。第10メモリピラーMH10は、Z方向から見た場合に第5ビット線BL5と重なり、コンタクトVYを介して第5ビット線BL5に電気的に接続される。以下では、上記接続構造を、第2接続構造CS2と称する。
【0108】
本実施形態では、複数の領域Rのなかで、第1領域R1を「1番目」としてY方向に数えた場合に奇数番目である領域R(第1領域R1、第3領域R3)では、5つのメモリピラーMHと5つのビット線BLとが上述した第1接続構造CS1により接続されている。このため、例えば、第3領域R3における接続構造は、第1領域R1における接続構造の説明において、第1から第5のメモリピラーMH1~MH5を、それぞれ第11~第15のメモリピラーMH11~MH15と読み替えればよい。
【0109】
一方で、複数の領域Rのなかで、第1領域R1を「1番目」としてY方向に数えた場合に偶数番目である領域R(第2領域R2、第4領域R4)では、5つのメモリピラーMHと5つのビット線BLとが上述した第2接続構造CS2により接続されている。このため、例えば、第4領域R4における接続構造は、第2領域R2における接続構造の説明において、第6から第10のメモリピラーMH6~MH10を、それぞれ第16~第20のメモリピラーMH16~MH20と読み替えればよい。
【0110】
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、5連方式の配置構造を設けるとともに、コンタクトVYの配置が密になることを回避することができ、複数のコンタクトVYの間の距離を十分に大きく確保することができる。これにより、高密度化に適した半導体記憶装置1を得ることができる。なお、第2実施形態の接続構造は、第1実施形態の接続構造と対称関係の構造である。すなわち、第1実施形態の接続構造を180度回転させることで、第2実施形態の接続構造を得ることができる。
【0111】
(実施形態の変形例)
次に、いくつかの変形例について説明する。以下に説明する変形例は、上述した第1実施形態および第2実施形態にそれぞれ適用可能である。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
【0112】
<第1変形例>
図17は、第1変形例の半導体記憶相違1Bの一部を示す断面図である。本実施形態では、第1群G1のメモリピラーMHと第2群G2のメモリピラーMHとの間に、ダミーメモリピラーDMHが配置されている。同様に、第2群G2のメモリピラーMHと第3群G3のメモリピラーMHとの間に、ダミーメモリピラーDMHが配置されている。第3群G3のメモリピラーMHと第4群G4のメモリピラーMHとの間に、ダミーメモリピラーDMHが配置されている。ダミーメモリピラーDMHは、メモリピラーMHと同じ構造を有するが、メモリピラーMHとして機能しない構造体である。本実施形態では、分断部SHEは、Z方向から見た場合、ダミーメモリピラーDMHと重なるように配置されてX方向に延びている。
【0113】
第1変形例では、例えば、第2領域R2では、5つのメモリピラーMHと5つのビット線BLとが、第1領域R1と同様に、上述した第1接続構造CS1により接続されている。このため、例えば、第2領域R2における接続構造は、第1領域R1における接続構造の説明において、第1から第5のメモリピラーMH1~MH5を、それぞれ第6~第10のメモリピラーMH6~MH10と読み替えればよい。なお第2領域R2に設けられる接続構造は、第1接続構造CS1に代えて、第2接続構造CS2でもよい。
【0114】
<第2変形例>
図18は、第2変形例の半導体記憶相違1Cの一部を示す断面図である。本実施形態では、Z方向から見た場合、分断部SHEは、メモリピラーMHと重ならない。分断部SHEは、複数のメモリピラーMHの間を繰り返し曲がりながら(または屈曲しながら)X方向に延びている。
【0115】
これら変形例の構成によっても、第1実施形態または第2実施形態と類似の作用効果を得ることができる。
【0116】
以上、いくつかの実施形態および変形例について説明した。ただし、実施形態および変形例は、上述した例に限定されない。例えば、隣り合う2つの分断部STの間に配置されるストリングSTRの数(すなわち1つのブロックBLKに含まれるストリングSTRの数)は、4つに限らず、3つ以下でもよく、5つ以上でもよい。
【0117】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、半導体記憶装置は、2つの分断部の間の領域においてY方向に並ぶ5つの柱状体を有する。上記5つの柱状体に含まれる各柱状体に関して、当該柱状体に電気的に接続されるビット線と、当該柱状体と最短間隔で隣り合う柱状体に電気的に接続される各ビット線との間に、前記複数のビット線に含まれる別のビット線が存在する。このような構成によれば、高密度化を図ることができる。
【0118】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0119】
1,1A,1B,1C…半導体記憶装置、40…積層体、41…導電層(ゲート電極層)、42…絶縁層、MH…メモリピラー(柱状体)、BL…ビット線、VY…コンタクト、90…分断部、ST…分断部、SHE…分断部、R1…第1領域、R2…第2領域、R3…第3領域、RW1…第1列、RW2…第2列。