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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127519
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】プリンタドライバ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
G06F3/12 339
G06F3/12 303
G06F3/12 373
G06F3/12 374
G06F3/12 359
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036719
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 裕詞
(57)【要約】
【課題】プリンタを制御するプリンタドライバであって、そのプリンタでの印刷可能残枚数を確認し易い技術を提供すること。
【解決手段】プリンタ2を制御するプリンタドライバ44は、詳細設定画面100をユーザIF13に表示させた状態で、印刷可能残枚数の取得ボタン113の操作に応じてプリンタ2での印刷可能残枚数を取得する。詳細設定画面100には、プリンタ2での印刷可能残枚数を表示する枚数表示領域111がある。プリンタドライバ44は、取得した印刷可能残枚数を詳細設定画面100の枚数表示領域111に表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置のコンピュータによって実行可能なプリンタドライバであって、
前記コンピュータに、
プリンタでの印刷に用いる印刷設定を受け付ける設定画面を、前記情報処理装置のユーザインタフェースに表示させる処理を実行させることが可能であり、前記設定画面には、前記プリンタでの印刷可能残枚数を表示する表示領域があり、前記印刷可能残枚数は、枚数に応じた金額で購入されることによって増やされる印刷可能枚数のうち未印刷分の枚数であり、
さらに前記コンピュータに、
前記設定画面が起動された状態において、
前記プリンタでの前記印刷可能残枚数を取得する第1取得処理と、
前記第1取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数を、前記設定画面の前記表示領域に表示する第1表示処理と、
を実行させることが可能である、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項2】
請求項1に記載するプリンタドライバであって、
前記設定画面には、前記印刷可能残枚数の取得指示を受け付ける第1操作子が含まれ、
前記コンピュータに、
前記ユーザインタフェースを介して前記第1操作子への操作を受け付けた場合に、前記第1取得処理と前記第1表示処理とを実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項3】
請求項1に記載するプリンタドライバであって、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置にインストールされたアプリケーションプログラムから印刷指示があった場合に、
前記情報処理装置の通信インタフェースを介して、前記プリンタでの前記印刷可能残枚数を取得する第2取得処理と、
前記第2取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数を含む確認画面を、前記ユーザインタフェースに表示させる第2表示処理と、
を実行させ、
前記第2表示処理によって前記確認画面を表示させた後、前記印刷指示に基づく印刷データを生成する生成処理を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項4】
請求項3に記載するプリンタドライバであって、
前記設定画面には、印刷時に前記プリンタでの前記印刷可能残枚数を確認するか否かの確認設定を受け付ける項目が含まれ、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置にインストールされたアプリケーションプログラムから印刷指示があった場合、
印刷時に前記プリンタでの前記印刷可能残枚数を確認する前記確認設定が受け付けられていれば、前記第2取得処理と前記第2表示処理とを実行させ、前記第2表示処理によって前記確認画面を表示させた後、前記生成処理を実行させ、
印刷時に前記プリンタでの前記印刷可能残枚数を確認しない前記確認設定が受け付けられていれば、前記第2取得処理および前記第2表示処理を実行させることなく、前記生成処理を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項5】
請求項3に記載するプリンタドライバであって、
前記確認画面には、前記印刷可能残枚数を増やすための操作を受け付ける外部デバイスの宛先を示すリンクが含まれ、
前記コンピュータに、
前記ユーザインタフェースを介して前記リンクへの操作を受け付けた場合に、前記リンクに示される宛先の前記外部デバイスにアクセスするための処理を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項6】
請求項3に記載するプリンタドライバであって、
前記確認画面には、前記印刷指示に基づく印刷をキャンセルするキャンセル指示を受け付ける第2操作子が含まれ、
前記コンピュータに、
前記ユーザインタフェースを介して前記第2操作子への操作を受け付けた場合に、前記印刷指示に基づく印刷をキャンセルするキャンセル処理を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項7】
請求項3に記載するプリンタドライバであって、
前記第2表示処理では、
前記第2取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数が前記印刷指示に基づく印刷枚数よりも少ない場合に、前記確認画面に前記印刷可能残枚数が不足する旨の警告メッセージを含める、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項8】
請求項3に記載するプリンタドライバであって、
前記コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムから前記印刷指示があった場合に、
前記第2取得処理を実行させた後、前記第2表示処理を実行させる前に、前記第2取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数に基づいて、前記印刷可能残枚数を表示するか否かを判定する判定処理を実行させ、
前記判定処理にて前記印刷可能残枚数を表示すると判定された場合に、前記第2表示処理を実行させ、
前記判定処理にて前記印刷可能残枚数を表示しないと判定された場合に、前記第2表示処理を実行させることなく、前記生成処理を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項9】
請求項8に記載するプリンタドライバであって、
前記判定処理では、
前記第2取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数が閾値よりも少ない場合に、前記印刷可能残枚数を表示すると判定する、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項10】
請求項8に記載するプリンタドライバであって、
前記判定処理では、
前記第2取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数と前記印刷指示に基づく印刷枚数との差分が閾値よりも少ない場合に、前記印刷可能残枚数を表示すると判定する、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項11】
請求項1に記載するプリンタドライバであって、
前記設定画面には、前記印刷可能残枚数を増やすための操作を受け付ける外部デバイスの宛先を示すリンクが含まれ、
前記コンピュータに、
前記ユーザインタフェースを介して前記リンクへの操作を受け付けた場合に、前記リンクに示される宛先の前記外部デバイスにアクセスするための処理を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項12】
請求項1に記載するプリンタドライバであって、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置にインストールされたアプリケーションプログラムから印刷指示があり、かつ前記印刷指示に基づく印刷が完了した場合に、
前記情報処理装置の通信インタフェースを介して、前記プリンタでの印刷可能残枚数を取得する第3取得処理と、
前記第3取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数を含む第1通知画面を、前記ユーザインタフェースに表示させる第3表示処理と、
を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【請求項13】
請求項1に記載するプリンタドライバであって、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置にインストールされたアプリケーションプログラムから印刷指示があり、かつ前記印刷指示に基づく印刷が完了しない場合に、
前記情報処理装置の通信インタフェースを介して、前記プリンタでの印刷可能残枚数を取得する第4取得処理と、
前記第4取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数を含む第2通知画面を、前記ユーザインタフェースに表示させる第4表示処理と、
を実行させる、
ように構成されるプリンタドライバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、プリンタを制御するプログラムであるプリンタドライバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷枚数の制限が可能なプリンタがある。例えば特許文献1には、画像記録装置(プリンタ)と、情報処理装置と、センターサーバ装置と、を備える印刷システムであって、情報処理装置が、課金手続きが完了したことを条件として、印刷枚数が制限されたプリペイド式のプリンタドライバをセンターサーバ装置からダウンロードし、そのプリンタドライバによって、印刷実行時に印刷枚数と印刷可能残枚数とを比較し、印刷可能残枚数が不足している場合に印刷可能残枚数が不足していることを表示する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-209311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷枚数が制限されている場合、印刷可能残枚数を確認したいという要望がある。特許文献1に開示されている技術では、印刷実行時に印刷枚数に対して印刷可能残枚数が不足していれば、印刷可能残枚数を把握できるが、その他の条件で確認する方法については開示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題の解決を目的としてなされたプリンタドライバは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能なプリンタドライバであって、前記コンピュータに、プリンタでの印刷に用いる印刷設定を受け付ける設定画面を、前記情報処理装置のユーザインタフェースに表示させる処理を実行させることが可能であり、前記設定画面には、前記プリンタでの印刷可能残枚数を表示する表示領域があり、前記印刷可能残枚数は、枚数に応じた金額で購入されることによって増やされる印刷可能枚数のうち未印刷分の枚数であり、さらに前記コンピュータに、前記設定画面が起動された状態において、前記プリンタでの前記印刷可能残枚数を取得する第1取得処理と、前記第1取得処理にて取得された前記印刷可能残枚数を、前記設定画面の前記表示領域に表示する第1表示処理と、を実行させることが可能である、ように構成される。
【0006】
上記構成のように構成されるプリンタドライバは、設定画面が起動された状態、すなわち、設定画面の表示中において、プリンタドライバがプリンタでの印刷可能残枚数を取得してその設定画面の表示領域に表示する。これにより、ユーザは、任意のタイミングでその設定画面を開くことで印刷可能残枚数を確認でき、印刷可能残枚数を確認し易い。
【0007】
上記プリンタドライバが組み込まれた情報処理装置、プリンタドライバを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体、及びプリンタドライバの機能を実現するための制御方法、プリンタドライバとプリンタとを含む印刷システムも、新規で有用である。
【発明の効果】
【0008】
本明細書に開示される技術によれば、プリンタを制御するプリンタドライバであって、そのプリンタでの印刷可能残枚数を確認し易い技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態におけるPCの電気的構成の概略を示すブロック図である。
図2】詳細設定画面の一例を示す図である。
図3】画面表示制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図4】第1管理テーブルの一例を示す説明図である。
図5】表示要否設定画面の一例を示す図である。
図6】表示要否設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7】印刷処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図8】確認画面の一例を示す図である。
図9】印刷完了時表示処理の一例を示すフローチャートである。
図10】第1通知画面の一例を示す図である。
図11】印刷非完了時表示処理の一例を示すフローチャートである。
図12】第2通知画面の一例を示す図である。
図13】第2実施形態における印刷処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本形態のプリンタドライバを利用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書は、PCにて実行されるプリンタドライバを開示する。
【0011】
(第1実施形態)
図1に示す印刷システム5は、PC1と、プリンタ2と、サーバ3と、を備え、これらがインターネット4などのネットワークを介して接続している。サーバ3に接続されるプリンタ2、PC1の数は本形態に限定されない。印刷システム5は、チャージ枚数に応じてプリンタでの印刷を許可する印刷管理サービスに利用される。具体的に、印刷管理サービスでは、プリンタ2毎にチャージ枚数がチャージされる。プリンタ2は、チャージ枚数のうち未印刷分の枚数である印刷可能枚数が0枚になるまでは、印刷が許可され、印刷可能残枚数が0枚になると、印刷の途中でも、印刷が制限される。印刷が制限されたプリンタ2は、チャージ枚数が増やされることによって、再び印刷が許可される。チャージ枚数は、「印刷可能枚数」の一例である。
【0012】
本形態のPC1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。PC1は、「情報処理装置」の一例である。CPU11は、「コンピュータ」の一例である。また、PC1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。なお、図1中のコントローラ10は、PC1の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
【0013】
PC1のCPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ12には、各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。CPU11が備えるバッファも、メモリの一例である。なお、メモリ12の一例は、PC1に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体、例えば、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体であっても良い。
【0014】
ユーザIF13は、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアであるディスプレイ13aと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。なお、ユーザIF13は、情報を表示可能なディスプレイ13aと、入力受付機能を有するマウスやキーボード等と、の組であっても良いし、ディスプレイ13aの機能と入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。
【0015】
通信IF14は、プリンタ2やサーバ3等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF14の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、USBなどである。PC1は、通信IF14を介して、インターネットに接続可能であっても良い。PC1は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF14を備えていてもよい。
【0016】
PC1のメモリ12には、図1に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)21と編集アプリ43と、プリンタドライバ44と、ブラウザ45と、を含む、各種のプログラムが記憶されている。また、メモリ12には、表示要否情報51を含む、各種のデータが記憶されている。編集アプリ43は、「アプリケーションプログラム」の一例である。表示要否情報51については、後述する。
【0017】
OS21は複数のタスクを管理して切り換えることにより複数のタスクを並行して処理できるマルチタスクOSである。OS21は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、Linux(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)である。
【0018】
編集アプリ43は、例えば、画像データや文書データの作成や編集を行うためのプログラムである。編集アプリ43は、例えば、マイクロソフト(登録商標)製のワード(登録商標)やパワーポイント(登録商標)などであっても良いし、プリンタ2のベンダから提供されるプログラムであっても良い。編集アプリ43は、ユーザIF13を介して、例えば、プリンタ2に印刷を実行させる印刷実行指示を受け付け可能である。なお、編集アプリ43は、データの作成や編集を行うためのプログラムに限らず、ユーザの要求に応じて、地図情報やウェブページ等の各種の情報の表示指示や印刷指示を受け付ける機能を有するプログラムであっても良い。
【0019】
編集アプリ43は、印刷設定を受け付ける画面を表示し、印刷を実行するプリンタの選択を受け付けることができる。編集アプリ43は、当該画面にて、汎用的な印刷設定を受け付けることができるが、選択されたプリンタに固有の印刷設定を受け付けることができない場合がある。
【0020】
プリンタドライバ44は、プリンタを制御するプログラムである。プリンタドライバ44は、プリンタのモデルごとに、プリンタのベンダによって提供されている。本形態のプリンタドライバ44は、プリンタ2のモデルに対応し、プリンタ2に固有の印刷設定を受け付けることができる。プリンタドライバ44は、プリンタ2に印刷を実行させるための印刷データを生成することができる。
【0021】
ブラウザ45は、ウェブページをユーザIF13のディスプレイ13aに表示させることが可能なプログラムである。本形態のPC1は、インターネット4を介して、サーバ3に接続されている。
【0022】
サーバ3は、ウェブサーバ機能を有し、チャージ枚数を購入する手続きを受け付けるためのウェブページを、PC1等の外部装置に提供できる。サーバ3は、ウェブサーバ機能の他、少なくとも、記憶機能と、通信機能と、を有する。本形態のサーバ3は、第2管理テーブル3aを備えている。第2管理テーブル3aには、チャージ履歴など、印刷管理サービスに利用されるデータが記憶されている。
【0023】
本形態のPC1は、通信IF14を介して、プリンタ2に接続されている。プリンタ2は、少なくとも印刷機能と通信機能とを有する装置である。プリンタ2は、例えば、PC1等から印刷データを受信した場合、受信した印刷データに基づく印刷を実行可能である。本形態のプリンタ2は、カラー印刷可能なカラープリンタであるが、プリンタ2は、単色印刷のみを実行可能なプリンタであっても良い。
【0024】
プリンタ2は、第1管理テーブル2aを備えている。第1管理テーブル2aには、印刷可能残枚数など、印刷管理サービスに利用されるデータが記憶されている。プリンタ2は、インターネット4を介してサーバ3に接続することができる。プリンタ2は、第1管理テーブル2aにデータを登録したり、第1管理テーブル2aからデータを読み出してPC1やサーバ3等に提供したりすることができる。第1管理テーブル2aについては後述する。
【0025】
次に、PC1を用いた印刷の手順について説明する。本形態における各処理は、基本的に、プリンタドライバ44などのプログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。CPU11による処理は、OS21のAPIを用いたハードウェアの制御も含む。本明細書では、OS21の詳細な記載を省略して各プログラムの動作を説明する。また、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。
【0026】
まず、印刷設定の手順について説明する。例えば、編集アプリ43は、ユーザの指示に基づいて、文章や画像の作成や編集を受け付ける。そして、表示中の文章や画像を印刷させたい場合、あるいは、印刷可能残枚数を表示させたい場合、ユーザは、編集アプリ43にて印刷を選択する。ユーザは、例えば編集アプリ43に設けられた操作項目のメニューから、印刷を選択できる。
【0027】
編集アプリ43は、印刷の選択を受け付けると、図2に示す印刷設定画面800をPC1のディスプレイ13aに表示させる。印刷設定画面800は、印刷に関する指示を受け付ける画面である。印刷設定画面800は、印刷を実行するプリンタの選択や、汎用的な印刷設定などを受け付けることができる。また、印刷設定画面800は、印刷ボタン801と、キャンセルボタン802と、詳細設定ボタン803と、を含む。印刷ボタン801は、印刷を実行する印刷指示を受け付けるための操作子である。キャンセルボタン802は、印刷をキャンセルするキャンセル指示を受け付けるための操作子である。詳細設定ボタン803は、詳細な印刷設定を受け付ける詳細設定画面100を表示させる指示を受け付けるための操作子である。詳細設定画面100は「設定画面」の一例である。
【0028】
編集アプリ43が、プリンタ2を選択した状態で、ユーザIF13を用いて詳細設定ボタン803の操作を受け付けると、プリンタ2に対応するプリンタドライバ44が詳細設定画面100を起動し、PC1のディスプレイ13aに表示させる。詳細設定画面100は、例えば、現在の設定されている印刷設定の内容が現設定表示領域110に表示されている。詳細設定画面100は、設定領域120にて、プリンタ2が対応可能な印刷設定の項目毎に設定を受け付けることができる。設定領域120は、汎用的な印刷設定だけでなく、プリンタ2に固有の印刷設定も受け付けることができる。詳細設定画面100にて受け付け可能な印刷設定の項目は多いことから、プリンタドライバ44は、基本タブ121と拡張機能タブ122とによって、選択対象の項目の切り替え指示を受け付けることができる。タブの数は3個以上でもよい。
【0029】
プリンタドライバ44は、詳細設定画面100を表示すると、図3に示す画面表示制御処理を実行する。すなわち、CPU11は、まず、取得指示を受け付けたか否かを判断する(S01)。取得指示は、印刷可能残枚数を取得する指示である。例えば、図2に示す詳細設定画面100の現設定表示領域110には、取得指示を受け付けるための印刷可能残枚数の取得ボタン113(以下「取得ボタン113」とする)が含まれている。取得ボタン113は「第1操作子」の一例である。タブ121,122の切り替えによって、設定領域120は表示項目やレイアウトが変更されるが、現設定表示領域110は表示項目やレイアウトが変更されない。そのため、詳細設定画面100の表示中、取得ボタン113は、常に表示され、任意のタイミングで取得指示を受け付けることができる。
【0030】
CPU11は、ユーザIF13を用いて取得ボタン113が操作された場合、取得指示を受け付けたと判断する(S01:YES)。この場合、CPU11は、印刷可能残枚数を取得する(S02)。S02は、「第1取得処理」の一例である。
【0031】
本形態のプリンタ2は、第1管理テーブル2aによって印刷可能残枚数を管理している。第1管理テーブル2aの一例を図4に示す。第1管理テーブル2aは、デバイスIDと、累積チャージ枚数と、累積印刷枚数と、印刷可能残枚数と、を記憶している。デバイスIDは、プリンタ2を識別する情報である。
【0032】
累積チャージ枚数は、プリンタ2に対してチャージされたチャージ枚数の累積値である。本形態のプリンタ2は、サーバ3からプリンタ2に対して新たにチャージするチャージ枚数が通知されると、通知されたチャージ枚数を累積チャージ枚数に加算することによって、チャージ枚数を増やす。本形態では、利用可能な全てのユーザがプリンタ2に対してチャージ枚数をそれぞれチャージできる。なお、チャージ枚数は、プリンタ2の管理者のみがチャージでき、ユーザがチャージできないようにしてもいし、プリンタ2を利用可能なユーザの一部だけがチャージできるようにしてもよい。また、サーバ3からプリンタ2に対してチャージがされた際には、サーバ3の第2管理テーブル3aにチャージしたユーザを特定するユーザ情報、チャージした日時、チャージした枚数等がチャージ履歴として登録される。またチャージ後の印刷可能残枚数等もプリンタ2から取得して第2管理テーブル3aに定期的に登録される。
【0033】
累積印刷枚数は、印刷の都度カウントされる印刷枚数の累積値である。本形態のプリンタ2は、印刷枚数をカウントする機能を有し、印刷の都度、累積印刷枚数をリアルタイムに更新する。印刷可能残枚数は、累積チャージ枚数と累積印刷枚数との差分である。よって、プリンタ2は、印刷に応じて、印刷可能残枚数をリアルタイムに管理できる。なお、印刷枚数と印刷可能残枚数は、必ずしも用紙の枚数と同じではなく、用紙のサイズによって異なる枚数をカウントするものでもよい。例えば、A3サイズ用紙は、A4サイズ用紙の倍の枚数でカウントされてもよい。また、例えば、両面印刷した用紙は、2枚分として、カウントされてもよい。
【0034】
CPU11は、取得ボタン113の操作を受け付けると、通信IF14を用いてプリンタ2に印刷可能残枚数の送信を要求する。要求には、印刷設定にて指定されているプリンタ2のデバイスIDが付されている。プリンタ2は、自分宛の要求を受信すると、第1管理テーブル2aから印刷可能残枚数を読み出してPC1に送信する。CPU11は、通信IF14を用いて印刷可能残枚数を受信することによって、印刷可能残枚数を取得する。
【0035】
図3に戻り、CPU11は、S02にて取得した印刷可能残枚数を詳細設定画面100に表示する(S03)。S03は、「第1表示処理」の一例である。例えば図2に示すように、詳細設定画面100の現設定表示領域110は、印刷可能残枚数を表示可能な枚数表示領域111を含む。枚数表示領域111は、「表示領域」の一例である。CPU11は、例えばS02にて印刷可能残枚数「10枚」をプリンタ2から取得した場合、枚数表示領域111に「印刷可能残枚数:10枚」を表示する。
【0036】
図3に示すように、印刷可能残枚数を表示したCPU11は、図2に示す詳細設定画面100のOKボタン131またはキャンセルボタン132が操作されたか否かを判断する(S04)。例えば、枚数表示領域111に表示される印刷可能残枚数が印刷指示にて指定される印刷枚数より多い場合、ユーザは、印刷可能残枚数を見て、印刷可能残枚数の不足により印刷が制限されないことを確認できる。この場合、ユーザは、ユーザIF13を用いてOKボタン131を操作する。OKボタン131の操作を受け付けたCPU11は(S04:YES)、詳細設定画面100を閉じ(S05)、画面表示制御処理を終了する。
【0037】
画面表示制御処理の終了後、ディスプレイ13aには、図2に示す印刷設定画面800が表示されている。プリンタ2を選択した状態で印刷ボタン801が操作された場合、プリンタドライバ44は、印刷を実行する印刷指示を受け付ける。印刷指示受付後の処理の手順については後述する。
【0038】
一方、例えば、枚数表示領域111に表示される印刷可能残枚数が印刷指示にて指定される印刷枚数より少ない場合、ユーザは、印刷可能残枚数を見て、印刷可能残枚数の不足により印刷が制限されることを確認できる。例えば、ユーザは、この印刷を中止したい場合、ユーザIF13を用いてキャンセルボタン132を操作する。CPU11は、キャンセルボタン132の操作を受け付けると(S04:YES)、詳細設定画面100を閉じ(S05)、画面表示制御処理を終了する。なお、プリンタドライバ44は、印刷設定画面800のキャンセルボタン802が操作された場合、プリンタ2に印刷を実行させない。
【0039】
ここで、本形態の詳細設定画面100は、リンク112が表示されている。本形態のリンク112は、サーバ3が提供するチャージ画面のURLが関連付けて記憶されている。チャージ画面は、チャージ枚数を購入する手続きを受け付けるためのウェブページである。このURLには、プリンタ2を特定する識別情報が付されていてもよいし、付されていなくてもよい。リンク112は、枚数表示領域111の近くに表示されている。そのため、ユーザは、印刷可能残枚数を確認する際にリンク112の存在に気付きやすい。リンク112は、「印刷可能残枚数を増やすための操作を受け付ける外部デバイスの宛先を示すリンク」の一例である。サーバ3は、「外部デバイス」の一例である。URLは「宛先」の一例である。
【0040】
例えば、枚数表示領域111に表示される印刷可能残枚数が印刷指示にて指定される印刷枚数より少ない場合、或いは予め印刷可能残枚数を増やしておきたい場合、ユーザは、ユーザIF13を用いて詳細設定画面100のリンク112を操作する。この場合、CPU11は、リンク112の操作を受け付け(S11:YES)、ブラウザ45を起動し(S12)、S04の処理へ進む。S04以降の処理については上述したので、説明を割愛する。
【0041】
プリンタドライバ44は、ブラウザ45を起動する際に、リンク112に関連付けられたURLをブラウザ45に渡す。このURLにはプリンタドライバ44で選択されているプリンタ2を特定するデバイス特定情報がクエリとして含まれている。ブラウザ45は、受け取ったURLに基づいてサーバ3にアクセスし、サーバ3から提供されるチャージ画面をPC1のディスプレイ13aに表示させる。例えば、チャージ画面には、第2管理テーブル3aに登録されているデバイス特定情報に対応する印刷可能残枚数と、枚数に応じて金額が異なるプランの一覧と、ユーザ情報を入力する欄と、費用を支払う指示を受け付ける購入ボタンと、が表示されている。
【0042】
例えば、ユーザが、チャージ画面にて、チャージ枚数「200枚」のプランを選択し、ユーザ情報を入力して購入ボタンを操作すると、サーバ3は、決済を行う。サーバ3は、決済が完了すると、チャージ履歴を第2管理テーブル3aに記憶する。サーバ3は、チャージ枚数「200枚」を追加することを、プリンタ2に通知する。プリンタ2は、その通知に応じて、第1管理テーブル2aの累積チャージ枚数に、追加されたチャージ枚数「200枚」を加算する。これに伴い、印刷可能残枚数が「200枚」増える。
【0043】
ユーザが、リンク112を操作してチャージ枚数を増やす処理をした後に、取得ボタン113を操作すると(S01:YES)、CPU11が、プリンタ2から印刷可能残枚数を再取得する(S02)。これにより、枚数表示領域111には、チャージ枚数「200枚」が追加された後の印刷可能残枚数が再表示される(S03)。よって、ユーザは、詳細設定画面100の表示中にチャージ枚数を増やす処理をした後、チャージ枚数が追加された後の印刷可能残枚数を詳細設定画面100に再表示させて確認することができる。
【0044】
ところで、本形態のプリンタドライバ44は、詳細設定画面100の表示中だけでなく、印刷指示があった場合や、印刷完了時や、印刷非完了時にも印刷可能残枚数を表示する機能を有する。印刷完了は、印刷指示に基づくプリンタでの印刷が終了することをいう。印刷非完了は、印刷指示に基づくプリンタでの印刷が終了しないことをいう。印刷が終了しないことは、例えば、印刷指示があって完了通知を受け取ることなく所定時間以上が経過して、タイムオーバーになったことや、エラーの発生により印刷が中止されたことである。1つの印刷作業の中で、印刷可能残枚数が頻繁に表示されると、ユーザが煩わしく感じることがある。そこで、本形態のプリンタドライバ44は、印刷可能残枚数を表示するタイミングを詳細設定画面100にて設定できるようにしている。
【0045】
具体的に、例えば、詳細設定画面100の設定領域120は、拡張機能タブ122が操作されると、プリンタ2に固有の印刷設定項目について設定を受け付ける画面に切り替えられる。この画面には、特殊設定ボタンが含まれる。特殊設定ボタンは、設定頻度の低い特殊な印刷設定項目を一覧表示する特殊画面を表示させる指示を受け付けるための操作子である。特殊設定ボタンが操作されると、プリンタドライバ44は、例えば、図5に示す特殊画面900をディスプレイ13aに表示させる。本形態では、特殊画面900に一覧表示される項目の1つに、印刷可能残枚数の表示要否を設定する表示要否項目910が含まれている。
【0046】
図3に戻り、ユーザが、ユーザIF13を用いて表示要否項目910を選択した場合、CPU11は、OKボタン131及びキャンセルボタン132が操作されず(S04:NO)、また、取得ボタン113が操作されず(S01:NO)、さらに、リンク112が操作されないと判断し(S05:NO)、表示要否を設定するか否かを判断する(S21)。CPU11は、上述のようにユーザIF13を用いて表示要否項目910が選択されている場合、表示要否を設定すると判断し(S21:YES)、表示要否設定処理を実行する(S22)。
【0047】
図6のフローチャートに基づいて、表示要否設定処理の手順を説明する。CPU11は、表示要否設定画面をPC1のディスプレイ13aに表示させ(S31)、表示要否情報を登録するか否かを判断する(S32)。
【0048】
例えば、図5に示すように、CPU11は、表示要否項目910を選択する操作に応じて表示要否設定画面920をディスプレイ13aに表示させる。表示要否設定画面920には、チェックボックス921,922,923と、OKボタン924と、キャンセルボタン925と、が含まれている。
【0049】
チェックボックス921は、チェックが入れられることによって、印刷指示があった場合に印刷可能残枚数を表示する受付時表示指示を受け付けることができる。チェックボックス922は、チェックが入れられることによって、印刷完了時に印刷可能残枚数を表示する完了時表示指示を受け付けることができる。チェックボックス923は、チェックが入れられることによって、印刷非完了時に印刷可能残枚数を表示する非完了時表示指示を受け付けることができる。OKボタン924は、表示要否設定画面920に入力された設定を受け付けることを指示する操作子である。キャンセルボタン925は、表示要否設定画面920に入力された設定をキャンセルすることを指示する操作子である。
【0050】
図6に示すように、CPU11は、ユーザIF13を用いて、表示要否設定画面920に含まれるOKボタン924の操作を受け付けた場合、表示要否情報を登録すると判断する(S32:YES)。この場合、CPU11は、チェックボックス921,922,923に入れられたチェックに応じて、図1に示すメモリ12の不揮発性領域に表示要否情報51を記憶する(S33)。表示要否情報51は、印刷指示があった場合、印刷完了時、印刷非完了時のタイミングごとに、プリンタでの印刷可能残枚数を表示するか否かを示す情報を記憶している。
【0051】
例えば、チェックボックス921,922,923は、デフォルト時、チェックが入れられていない。そのため、表示要否情報51には、プリンタドライバ44が印刷指示を受け付けたタイミングで印刷可能残枚数を表示しないことを示す受付時OFF設定と、プリンタ2が印刷を完了したタイミングで印刷可能残枚数を表示しないことを示す完了時OFF設定と、プリンタ2が印刷を中止したタイミングで印刷可能残枚数を表示しないことを示す非完了時OFF設定と、がデフォルト値として記憶されている。
【0052】
例えば、ユーザがチェックボックス921,922,923にそれぞれチェックを入れてOKボタン924を操作した場合、CPU11は、メモリ12に記憶されている表示要否情報51を、プリンタドライバ44が印刷指示を受け付けたタイミングで印刷可能残枚数を表示することを示す受付時ON設定と、プリンタ2が印刷を完了したタイミングで印刷可能残枚数を表示することを示す完了時ON設定と、プリンタ2が印刷を中止したタイミングで印刷可能残枚数を表示することを示す非完了時ON設定と、を含む表示要否情報51に、書き換える。チェックボックス921に対応する項目は、「印刷時に前記プリンタでの前記印刷可能残枚数を確認するか否かの確認設定を受け付ける項目」の一例である。
【0053】
図6に示すように、CPU11は、表示要否情報51をメモリ12に記憶すると、表示要否設定処理を終了し、図3の画面表示制御処理に戻る。これにより、ユーザは、表示要否設定画面920のチェックボックス921,922,923に任意にチェックを入れることで、印刷後に印刷可能残枚数を表示するタイミングをカスタマイズすることができる。
【0054】
これに対して、CPU11は、ユーザIF13を用いて、表示要否設定画面920に含まれるキャンセルボタン925の操作を受け付けた場合、表示要否情報を登録しないと判断し(S32:NO)、表示要否設定画面920に入力された設定を表示要否情報51としてメモリ12に記憶しないで、表示要否設定処理を終了し、図3の画面表示制御処理に戻る。
【0055】
図3に戻り、表示要否設定処理を終了したCPU11は、S04の処理に進む。なお、表示要否項目910が選択されない場合、CPU11は、表示要否を設定しないと判断し(S21:NO)、S04の処理に進む。S04以降の処理は上述したので説明を省略する。
【0056】
次に、印刷処理について説明する。例えば、図2に示す印刷設定画面800の印刷ボタン801が操作されたことを契機に、CPU11は、編集アプリ43からプリンタドライバ44に印刷指示を渡す。CPU11は、プリンタドライバ44を用いて図7のフローチャートに示す印刷処理を実行する。
【0057】
CPU11は、まず、印刷指示があった場合にプリンタ2での印刷可能残枚数を確認するか否かを判断する(S51)。CPU11は、メモリ12に記憶されている表示要否情報51が受付時OFF設定を含む場合、印刷指示があった場合にプリンタ2での印刷可能残枚数を確認しないと判断する(S51:NO)。つまり、CPU11は、印刷時にプリンタでの印刷可能残枚数を確認しない確認設定が受け付けられていると判断する。この場合、CPU11は、後述する印刷可能残枚数を取得する処理(S52)や後述する確認画面を表示する処理(S54)を行わずに、印刷データを生成し(S63)、印刷処理を終了する。S63の処理は、「生成処理」の一例である。生成された印刷データは、例えば、OS21によってプリンタ2へ送信される。
【0058】
これに対して、CPU11は、メモリ12に記憶されている表示要否情報51が受付時ON設定を含む場合、印刷指示があった場合にプリンタ2での印刷可能残枚数を確認すると判断する(S51:YES)。つまり、CPU11は、印刷時にプリンタでの印刷可能残枚数を確認する確認設定が受け付けられていると判断する。この場合、CPU11は、印刷可能残枚数を取得する(S52)。S52の処理は、図3のS02の処理と同様なので、説明を割愛する。S52の処理は、「第2取得処理」の一例である。
【0059】
CPU11は、印刷可能残枚数を含む確認画面をPC1のディスプレイ13aに表示させる(S54)。S54の処理は、「第2表示処理」の一例である。確認画面の一例を図8に示す。例えば、確認画面300は、メッセージ301と、リンク302と、OKボタン303と、キャンセルボタン304と、更新ボタン305と、を含む。
【0060】
メッセージ301は、S51にて取得した印刷可能残枚数を通知するメッセージが含まれている。このように、印刷指示があった場合に印刷可能残枚数を自動的に確認画面300に表示して確認できるようにすることで、ユーザが印刷可能残枚数を確認し易くなる。印刷可能残枚数が印刷枚数に対して不足している場合、メッセージ301は、その旨を通知する警告メッセージ301aを含んでもよい。印刷可能残枚数が印刷枚数よりも少なく、印刷が制限されることを、プリンタ2が印刷を開始する前にユーザに警告することで、無駄な処理が回避されることを期待できる。確認画面300は、印刷可能残枚数の不足する枚数を表示してもよい。チャージ枚数を増やす際の目安になるからである。
【0061】
リンク302は、図2に示すリンク112と同様なので、説明を割愛する。OKボタン303は、印刷指示に基づく印刷を続行する続行指示を受け付ける操作子である。キャンセルボタン304は、印刷指示に基づく印刷をキャンセルするキャンセル指示を受け付ける操作子である。キャンセルボタン304は、「第2操作子」の一例である。更新ボタン305は、確認画面300に表示される印刷可能残枚数を更新する更新指示を受け付ける操作子である。確認画面300は、印刷可能残枚数が印刷枚数に対して不足する状態で表示される場合、チャージ枚数が増やされない限り、OKボタン303を操作できないようにしてもよい。
【0062】
図7に戻り、確認画面300を表示したCPU11は、リンク302の操作を受け付けたか否かを判断する(S55)。リンク302の操作を受け付けない場合には(S55:NO)、S56の処理へ進む。リンク302の操作を受け付けた場合には(S55:YES)、ブラウザ45を起動して(S62)、S56へ進む。S55,S62の処理は、図3のS11,S12の処理と同様なので、説明を割愛する。S62の処理は、「ユーザインタフェースを介してリンクへの操作を受け付けた場合に、リンクに示される宛先の外部デバイスにアクセスするための処理」の一例である。ユーザは、確認画面300にて印刷可能残枚数が足りないことを把握すると、その確認画面300に表示されるリンク302からサーバ3にアクセスできるので、印刷可能残枚数を増やす手間が軽減される。
【0063】
CPU11は、S56の処理にて、確認画面300に表示されるボタンが操作されたか否かを判断する(S56)。CPU11は、ボタンが操作されないと判断する場合(S56:NO)、S55の処理に戻る。
【0064】
一方、CPU11は、ボタンが操作されたと判断した場合(S56:YES)、操作されたボタンの種別を判別する(S57)。操作されたボタンがOKボタン303である場合(S57:OKボタン)、CPU11は、印刷指示に基づく印刷データを生成する(S58)。S58の処理は、「生成処理」の一例である。CPU11は、確認画面300を閉じ(S59)、印刷処理を終了する。これによれば、ユーザが、確認画面300で印刷可能残枚数を確認し、印刷指示による印刷ができると判断した場合に、プリンタ2が印刷を実行するので、印刷が完了する期待が高まる。
【0065】
操作されたボタンがキャンセルボタン304である場合(S57:キャンセルボタン)、CPU11は、印刷指示に基づく印刷をキャンセルする(S64)。S64の処理は、「キャンセル処理」の一例である。印刷をキャンセルしたCPU11は、確認画面300を閉じ(S59)、印刷処理を終了する。これによれば、印刷指示を入力したユーザが、プリンタ2が印刷を実行する前に、確認画面300にて印刷可能残枚数を確認し、印刷可能残枚数が足りないと判断した場合には印刷をキャンセルできるので、途中のページまでしか印刷されないといった無駄な印刷を低減できる。
【0066】
操作されたボタンが更新ボタン305である場合(S57:更新ボタン)、CPU11は、印刷可能残枚数を再取得する(S60)。S60の処理は、図3のS02の処理と同様なので、説明を割愛する。CPU11は、再取得した印刷可能残枚数を反映した確認画面を再表示し(S61)、S55の処理へ戻る。例えば、ユーザは、チャージ枚数を増やした後で更新ボタン305を操作することで、増やされた後の印刷可能残枚数を確認画面300で確認できる。
【0067】
次に、印刷処理後の処理について説明する。プリンタドライバ44は、例えば、ステータスモニタ機能を有する場合、印刷データを生成して所定の記憶領域に記憶させた後、ステータスモニタ機能用のプログラム(以下、「ステータスモニタ用プログラム」とする)を起動し、そのプログラムによって、プリンタ2からステータス情報を定期的に取得する。なお、本形態では、プリンタドライバ44は、ステータスモニタ用プログラムを含めて、「プリンタドライバ」の一例となる。ステータスモニタ用プログラムは、ステータス情報に基づいて印刷が完了したと判断すると、図9に示す印刷完了時表示処理をCPU11に実行させる。また例えば、ステータスモニタ用プログラムは、ステータス情報に基づいて印刷が終了しないと判断すると、図11に示す印刷非完了時表示処理をCPU11に実行させる。また例えば、印刷が終了しないことは、プリンタ2からのエラー通知を受信することで判断してもよい。
【0068】
図9に示す印刷完了時表示処理の手順を説明する。CPU11は、まず、印刷完了時にプリンタ2での印刷可能残枚数を通知するか否かを判断する(S71)。CPU11は、メモリ12に記憶されている表示要否情報51が完了時OFF設定を含む場合、印刷完了時にプリンタ2での印刷可能残枚数を通知しないと判断する(S71:NO)。この場合、CPU11は、後述する印刷可能残枚数を取得する処理(S72)や後述する第1通知画面を表示する処理(S73)を行わずに、印刷完了時表示処理を終了、すなわち、ステータスモニタ用プログラムを終了させる。
【0069】
これに対して、CPU11は、メモリ12に記憶されている表示要否情報51が完了時ON設定を含む場合、印刷完了時にプリンタ2での印刷可能残枚数を通知すると判断する(S71:YES)。この場合、CPU11は、印刷可能残枚数をプリンタ2から取得する(S72)。S72の処理は、図3のS02の処理と同様なので、説明を割愛する。S72の処理は、「第3取得処理」の一例である。
【0070】
CPU11は、S72にて取得した印刷可能残枚数を含む第1通知画面を、PC1のディスプレイ13aに表示させる(S73)。第1通知画面の一例を図10に示す。例えば、第1通知画面400は、印刷結果を示すメッセージ401と、印刷可能残枚数を含むメッセージ402と、OKボタン404と、を含む。S73の処理は、「第3表示処理」の一例である。
【0071】
図9に戻り、第1通知画面400を表示したCPU11は、OKボタン404が操作されたか否かを判断する(S74)。CPU11は、OKボタン404が操作されるまで待機する(S74:NO)。CPU11は、OKボタン404が操作されたと判断すると(S74:YES)、第1通知画面400を閉じ(S75)、印刷完了時表示処理を終了、すなわち、ステータスモニタ用プログラムを終了させる。
【0072】
このように、プリンタドライバ44は、ステータスモニタ用プログラムを起動して、印刷完了時にもその時点での印刷可能残枚数を第1通知画面400に含めて表示することで、ユーザは今後の印刷において印刷枚数を考慮できる。なお、本形態では、ステータスモニタ用プログラムは、プリンタ2から定期的に受信するステータス情報に基づいて印刷完了を判断したが、サーバ3がプリンタ2のステータスを管理している場合には、サーバ3からステータス情報を取得して印刷完了を判断してもよい。また、ステータスモニタ用プログラムは、プリンタ2が印刷完了時に印刷完了通知を印刷データの送信元に送信する機能を有する場合には、印刷完了通知に基づいて印刷完了を判断してもよい。
【0073】
次に、図11に示す印刷非完了時表示処理の手順について説明する。CPU11は、まず、印刷が完了しない印刷非完了時にプリンタ2での印刷可能残枚数を通知するか否かを判断する(S91)。CPU11は、メモリ12に記憶されている表示要否情報51が非完了時OFF設定を含む場合、印刷非完了時にプリンタ2での印刷可能残枚数を通知しないと判断する(S91:NO)。この場合、CPU11は、後述する印刷可能残枚数を取得する処理(S92)や後述する第2通知画面を表示する処理(S93)を行わずに、印刷非完了時表示処理を終了、すなわち、ステータスモニタ用プログラムを終了させる。
【0074】
これに対して、CPU11は、メモリ12に記憶されている表示要否情報51が非完了時ON設定を含む場合、印刷非完了時にプリンタ2での印刷可能残枚数を通知すると判断する(S91:YES)。この場合、CPU11は、印刷可能残枚数を取得する(S92)。S92の処理は、図3のS02の処理と同様なので、説明を割愛する。S92の処理は、「第4取得処理」の一例である。
【0075】
CPU11は、S51にて取得した印刷可能残枚数を含む第2通知画面をPC1のディスプレイ13aに表示させる(S93)。S93の処理は、「第4表示処理」の一例である。
【0076】
第2通知画面の一例を図12に示す。例えば、第2通知画面600は、印刷が完了していないことを示すメッセージ601と、印刷可能残枚数を含むメッセージ602と、リンク603と、OKボタン604と、更新ボタン605と、を含む。メッセージ601は、例えば、エラーによる印刷中止など、印刷が完了しなかった原因を示すメッセージを含む。また、メッセージ601は、プリンタ名や、ファイル名が含まれ、どのプリンタで印刷された、どのファイルが、印刷を完了しなかったかをユーザに知らせることができる。また、メッセージ601は、印刷枚数が含まれ、印刷指示に対応するファイルが何ページまで印刷されたかをユーザに知らせることができる。リンク603は、図2に示すリンク112と同様なので、説明を割愛する。
【0077】
図11に示すように、第2通知画面600を表示したCPU11は、リンク603の操作を受け付けたか否かを判断する(S94)。リンク603の操作を受け付けない場合には(S94:NO)、S95の処理へ進む。リンク603の操作を受け付けた場合には(S94:YES)、ブラウザ45を起動して(S97)、S95へ進む。S94,S97の処理は、図3のS11,S12の処理と同様なので、説明を割愛する。
【0078】
CPU11は、S95の処理にて、第2通知画面600に表示されるボタンが操作されたか否かを判断する。CPU11は、ボタンが操作されないと判断する場合(S95:NO)、S94の処理に戻る。一方、CPU11は、OKボタン604が操作された場合には(S95:OKボタン)、第2通知画面600を閉じ(S96)、印刷非完了時表示処理を終了、すなわち、ステータスモニタ用プログラムを終了させる。
【0079】
CPU11は、更新ボタン605が操作された場合には(S95:更新ボタン)、印刷可能残枚数を再取得し(S98)、取得した印刷可能残枚数を第2通知画面600に再表示する(S99)。S98,S99の処理は、図7のS60,S61の処理と同様なので、説明を割愛する。
【0080】
このように、ステータスモニタ用プログラムは、エラーなどにより印刷が完了しない場合にもその時点での印刷可能残枚数を第2通知画面600に含めて表示する。そのため、第2通知画面600にて通知される印刷可能残枚数が0枚であれば、ユーザは印刷可能残枚数が不足していることを認識できる。
【0081】
以上説明したように、本形態のプリンタドライバ44は、詳細設定画面100が起動された状態、すなわち、詳細設定画面100の表示中において、プリンタドライバ44がプリンタ2での印刷可能残枚数を取得してその詳細設定画面100の枚数表示領域111に表示する。これにより、ユーザは、任意のタイミングでその詳細設定画面100を開くことで印刷可能残枚数を確認でき、印刷可能残枚数を確認し易い。
【0082】
(第2実施形態)
続いて、本明細書にて開示する技術の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、印刷可能残枚数に基づいて確認画面300の表示要否を判断する。この点が、表示要否情報51に記憶されている設定に応じて確認画面300の表示要否を判断する第1実施形態と相違し、その他の点は第1実施形態と共通している。本形態では、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点は第1実施形態と同じ符号を図面と説明に説明し、説明を適宜割愛する。
【0083】
図13に示すように、本形態のプリンタドライバ44は、印刷指示を受け付けると、印刷可能残枚数を取得し(S52)、取得した印刷可能残枚数に基づいて、印刷可能残枚数を表示するか否かを判定する(S110)。S110は、「判定処理」の一例である。CPU11は、例えば、S52にて取得した印刷可能残枚数(例えば10枚)が、印刷指示に基づく印刷枚数以上である場合、印刷可能残枚数を表示しないと判定する(S110:NO)。印刷の途中で印刷が制限される可能性が低く、印刷可能残枚数を表示する必要性が低いからである。この場合、CPU11は、確認画面を表示しないで、印刷データを生成し(S63)、印刷処理を終了する。このように、プリンタドライバ44は、印刷可能残枚数が印刷枚数以上であり、印刷が制限されないことが明白である場合には、印刷可能残枚数を表示しないことで、印刷開始の遅れを抑制できる。
【0084】
これに対して、CPU11は、例えば、S52にて取得した印刷可能残枚数(例えば10枚)が印刷指示に基づく印刷枚数(例えば15枚)よりも少ない場合、印刷可能残枚数を表示すると判定する(S110:YES)。印刷の途中で印刷が制限されることが想定され、印刷可能残枚数を表示する必要性が高いからである。この場合、CPU11は、確認画面を表示する(S54)。ユーザは、確認画面の印刷可能残枚数を見て、印刷が途中で制限されることに気付き、キャンセルボタンを操作して印刷をキャンセルしたり(S64)、リンクを操作してチャージ枚数を増やす処理をしたりすることできる(S55,S56)。このように、プリンタドライバ44は、印刷可能残枚数が印刷枚数よりも少なく、印刷が制限されるおそれがある場合には、印刷可能残枚数を表示することで、無駄な印刷を抑制することが期待できる。
【0085】
なお、S110の処理は、例えば、プリンタドライバ44が印刷可能残枚数を表示するか否かの閾値(例えば、20枚)を記憶している場合には、S52にて取得した印刷可能残枚数と閾値とに基づいて行われてもよい。具体的に、CPU11は、S52にて取得した印刷可能残枚数が閾値以上である場合には、印刷可能残枚数を表示しないと判定し、S52にて取得した印刷可能残枚数が閾値より少ない場合には、印刷可能残枚数を表示すると判定してもよい。これによれば、印刷可能残枚数が閾値よりも少なく、印刷が制限されてしまう可能性が高い場合に、印刷可能残枚数をユーザに知らせることができる。なお、閾値は、固定値でもよいし、ユーザが設定可能な可変値であってもよい。閾値が可変値である場合、詳細設定画面100にて閾値の設定を受け付けるようにしてもよい。
【0086】
また、S110にて印刷可能残枚数を表示するか否かを判定する処理は、例えば、プリンタドライバ44が、印刷可能残枚数と印刷枚数との差分を、閾値と比較することにより行ってもよい。例えば、CPU11は、S52にて取得した印刷可能残枚数と印刷指示に基づく印刷枚数との差分が閾値以上である場合には、印刷可能残枚数を表示しないと判定し、S52にて取得した印刷可能残枚数と印刷指示に基づく印刷枚数との差分が閾値よりも少ない場合には、印刷可能残枚数を表示すると判定してもよい。このように、印刷後の印刷可能残枚数が閾値よりも少ない場合に、印刷可能残枚数を表示することで、今後の印刷において直ぐに印刷が制限されてしまう可能性が高まることをユーザに知らせることができる。
【0087】
なお、本明細書に開示される実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、PC1に接続される装置は、プリンタに限らず、複合機、複写機、FAX装置、等印刷機能を有する装置であればよい。また、PC1に接続されるプリンタの数は、図示の例に限らず、2台以上でも良い。
【0088】
例えば、プリンタ2は、第1管理テーブル2aの代わりに、印刷可能残枚数をユーザごとに管理するユーザ管理テーブルを備えていてもよい。具体的に、例えば、ユーザ管理テーブルは、ユーザIDと、ユーザがチャージしたユーザ別累積チャージ枚数と、ユーザが実行した印刷の印刷枚数を累積したユーザ別累積印刷枚数と、ユーザ別累積チャージ枚数とユーザ別印刷枚数との差分により求められるユーザ別印刷可能残枚数と、を関連付けて記憶していてもよい。この場合、プリンタドライバ44は、取得ボタン113の操作等に応じてプリンタ2から印刷可能残枚数を取得する場合に、ユーザ別印刷可能残枚数をプリンタ2から取得して詳細設定画面100や確認画面300や第1通知画面400や第2通知画面600などに表示してもよい。
【0089】
例えば、サーバ3が印刷可能残枚数を管理している場合、プリンタドライバ44は、サーバ3から印刷可能残枚数を取得してもよい。
【0090】
例えば、図3のS02など、印刷可能残枚数を取得する処理において、プリンタドライバ44は、印刷可能残枚数を直接取得しなくてもよい。例えば、プリンタ2が累積印刷枚数を管理し、サーバ3がプリンタごとに累積チャージ枚数を管理している場合、プリンタドライバ44は、プリンタ2から累積印刷枚数を取得し、サーバ3からプリンタ2の累積チャージ枚数を取得し、累積チャージ枚数から累積印刷枚数を減算することにより印刷可能残枚数を取得してもよい。
【0091】
図2に示す取得ボタン113および図3のS01の処理を省略し、例えば、詳細設定画面100の起動時、あるいは、詳細設定画面100が起動された状態で定期的に、印刷可能残枚数の取得と表示を行ってもよい。ただし、取得指示を受け付ける取得ボタン113を詳細設定画面100に表示し、その取得ボタン113への操作を契機に印刷可能残枚数を取得して表示することで、印刷可能残枚数の表示が必要な場合にのみ印刷可能残枚数を取得することが可能になる。そのため、例えば、印刷可能残枚数の表示が不要な場合に印刷可能残枚数を取得して、無駄な通信が増えることを抑制できる。すなわち、処理の無駄を軽減できる。
【0092】
例えば、図7に示すS52,S54の処理を省略し、印刷指示があった場合に印刷可能残枚数の取得と表示を行わなくてもよい。ただし、印刷指示があった場合にも印刷可能残枚数を取得して表示することで、ユーザがより印刷可能残枚数を確認しやすくなる。
【0093】
例えば、図5に示す表示要否項目910あるいは表示要否設定画面920のチェックボックス921を省略し、印刷時に印刷可能残枚数を確認するか否かの確認設定を受け付けないようにしてもよい。この場合、印刷の都度、印刷可能残枚数を表示してもよいし、表示しなくてもよい。ただし、詳細設定画面100の表示要否項目910の操作に応じて表示要否設定画面920を表示し、印刷指示があった場合に印刷可能残枚数を確認する確認画面を表示するか否かの設定を受け付けるようにすれば、例えば、ユーザが印刷時に確認画面を表示するか否かを任意に設定できるようになり、確認画面が印刷の都度表示される煩わしさを抑制できる。
【0094】
例えば、表示要否設定画面920のチェックボックス922,923の少なくとも一方を省略し、印刷完了時や印刷非完了時に印刷可能残枚数を通知するか否かの設定を受け付けないようにしてもよい。この場合、印刷指示に基づく印刷が終了する場合あるいは終了しない場合に、常に、印刷可能残枚数を通知してもよいし、通知しなくてもよい。
【0095】
例えば、図8に示す確認画面300には、リンク302が表示されなくてもよい。ただし、確認画面300にリンク302を表示し、印刷前にチャージ枚数を増やすことができるようにすることで、印刷可能残枚数不足で印刷できなくなる可能性を低減できる。
【0096】
例えば、図8に示す確認画面300は、キャンセルボタン304を含まず、図7のS64の処理を省略してもよい。たたし、確認画面300が印刷可能残枚数とキャンセルボタン304とを表示することで、例えば、ユーザは、確認画面に表示される印刷可能残枚数に基づいて、その印刷指示による印刷が可能でないと判断した場合に、キャンセルボタン304を操作し、印刷をキャンセルできる。よって、途中のページまでしか印刷されないといった無駄な印刷を低減できる。
【0097】
例えば、印刷可能残枚数が印刷枚数より少ない場合に、図8に示す警告メッセージ301aが確認画面300に表示されなくてもよい。ただし、プリンタドライバ44は、印刷可能残枚数と警告メッセージ301aとを含む確認画面300を表示して、印刷可能残枚数が不足することを警告することで、印刷可能残枚数の不足により印刷が制限されることを抑制できる。
【0098】
図2に示す詳細設定画面100がリンク112を表示せず、図3のS11,S12の処理を省略してもよい。ただし、プリンタドライバ44は、詳細設定画面100がチャージ枚数を増やすためのリンク112を表示し、詳細設定画面100にてチャージ枚数を増やせるようにすれば、印刷可能残枚数不足で印刷できなくなる可能性を低減できる。
【0099】
図9に示す印刷完了時表示処理が実行されなくてもよい。ただし、印刷完了時にもその時点での印刷可能残枚数を表示することで、今後の印刷において印刷枚数を考慮できる。
【0100】
図11に示す印刷非完了時表示処理が実行されなくてもよい。ただし、印刷が終了しない場合にもその時点での印刷可能残枚数を表示することで、通知される印刷可能残枚数が0枚であれば、ユーザは印刷可能残枚数が不足していることを認識できる。
【0101】
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
【0102】
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
【符号の説明】
【0103】
1 PC
2 プリンタ
11 CPU
13 ユーザIF
44 プリンタドライバ
図1
図2
図3
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図5
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