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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127545
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/07 20060101AFI20240912BHJP
   H01L 23/48 20060101ALI20240912BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20240912BHJP
【FI】
H01L25/04 C
H01L23/48 Q
H02M7/48 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036761
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102141
【弁理士】
【氏名又は名称】的場 基憲
(74)【代理人】
【識別番号】100137316
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 宏
(72)【発明者】
【氏名】阿部 圭太
【テーマコード(参考)】
5H770
【Fターム(参考)】
5H770BA01
5H770PA21
5H770PA42
5H770QA05
5H770QA08
5H770QA33
(57)【要約】      (修正有)
【課題】部品点数を削減し、簡易な構成を実現する半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、チップ基板10と、チップ基板10上に配置された半導体チップ20と、外部導体に接続されるバスバー30と、バスバー30を固定するための固定部材40と、を備える。固定部材40は、ナット41とボルト43とを有し、ナット41は、導電性を有しており、半導体チップ20とワイヤ80で接続されている。チップ基板10及び固定部材40は、それぞれ別体又は一体の絶縁部材51、53上に配置され、絶縁部材を介して冷却部材60上に配置されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップ基板と、前記チップ基板上に配置された半導体チップと、外部導体に接続されるバスバーと、前記バスバーを固定するための固定部材を備えた半導体装置であって、
前記固定部材は、導電性を有し、前記半導体チップとワイヤで接続されている
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記チップ基板と前記固定部材が、別体又は一体の絶縁部材上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記絶縁部材が、冷却部材上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記半導体チップと前記固定部材を複数備え、
前記半導体チップの上面視において、前記複数の半導体チップのうち電気的に接続しない半導体チップ同士が、所定間隔を設けて並置されており、
前記固定部材が、ナット本体と、前記ナット本体から延出した座を有し、
前記電気的に接続しない半導体チップ同士の間にそれぞれ対応する前記ナット本体の少なくとも一部が進入するように配置されており、
前記座は、前記所定間隔が延在する方向に延出しており、前記半導体チップとそれぞれ対応するワイヤで接続されている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つの項に記載の半導体装置。
【請求項5】
インバータに用いられる半導体装置であって、
前記半導体チップが、スイッチング素子と前記スイッチング素子と同相である還流ダイオードを有し、
前記スイッチング素子と前記還流ダイオードが、前記所定間隔が延在する方向に並置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に係り、さらに詳細には、部品点数を削減し、簡易な構成を実現し得る半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、半導体装置の外部バスバーと電極端子の接触面の面積を大きくすることなく、小型化が可能な半導体装置を開示している。この半導体装置においては、電極端子を曲げて絶縁シートに接触させることにより、外部バスバーと電極端子の接続部における雰囲気温度の上昇を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5040418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたような半導体装置においては、接続部における雰囲気温度の上昇を抑制するために内部バスバーのような電極端子を必要とするため、部品点数を削減し、簡易な構成とすることについて改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減し、簡易な構成を実現し得る半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、所定の固定部材を導電性を有するものとし、所定の固定部材と半導体チップをワイヤで接続することにより、前記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の半導体装置は、チップ基板と、チップ基板上に配置された半導体チップと、外部導体に接続されるバスバーと、バスバーを固定するための固定部材を備える。
固定部材は、導電性を有し、半導体チップとワイヤで接続されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、上述の固定部材を導電性を有するものとし、上述の固定部材と半導体チップをワイヤで接続したため、部品点数を削減し、簡易な構成を実現し得る半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の半導体装置の第1実施形態の要部を模式的に示す部分断面図である。
図2】第2実施形態の半導体装置の要部を模式的に示す部分断面図である。
図3】第3実施形態の半導体装置の要部を模式的に示す部分断面図である。
図4】第4実施形態の半導体装置の要部を模式的に示す部分断面図である。
図5】第5実施形態の半導体装置の要部を模式的に示す部分断面図である。
図6】第6実施形態の半導体装置の要部を模式的に示す部分断面図である。
図7】第7実施形態の半導体装置の要部を模式的に示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の半導体装置について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で引用する図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0011】
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の半導体装置1は、チップ基板10と、チップ基板10上に積層配置された半導体チップ20と、外部導体(図示せず)に接続されるバスバー30と、バズバー30を固定するための固定部材40を備えている。図示例においては、固定部材40は、ナット41とボルト43を有している。
【0012】
さらに、この半導体装置1は、図示したように、別体の絶縁部材51,53と、冷却部材60と、モールド樹脂70を備えていることが好ましい。チップ基板10は電気絶縁性を有する絶縁部材51を介して冷却部材60上に配置されており、ナット41は電気絶縁性を有する絶縁部材53を介して冷却部材60上に配置されている。さらに、モールド樹脂70は、チップ基板10、半導体チップ20、絶縁部材51,53、ワイヤ80等を封止するものであり、封止後の状態を二点鎖線で示している。
【0013】
そして、この半導体装置1においては、ナット41は、導電性を有しており、半導体チップ20とワイヤ80で接続されている。
【0014】
次に、本実施形態の利点について説明する。本実施形態によれば、固定部材40の一部であるナット41を導電性を有するものとし、ナット41と半導体チップ20をワイヤ80で直接接続したので、特許文献1に開示の半導体装置において必要としていた樹脂ケース内に配置された内部バスバーのような電極端子が不要となる。これにより、部品点数を削減し、簡易な構成を実現し得る。また、詳しくは後述する放熱性やワイヤ長さの短縮化の観点から、ナット41とボルト43の構造的特徴を考慮して、外側に位置しやすいナット41を導電経路とすることが好ましい。
【0015】
また、図示したように、ナット41の形状が直方体や立方体であることが好ましい。ナット41が詳しくは後述する延出した部分を有する場合(図4~6参照)と異なり、その形状が直方体や立方体であるため、構造がシンプルになるという利点がある。
【0016】
さらに、ボルト穴が上方にあるナット41の半導体チップ20側の側面にワイヤ80が接続されているので、小型化に寄与し得るという利点がある。また、これに伴い、インダクタンスの削減にも寄与し得るという利点もある。
【0017】
さらに、ナット41の形状が直方体や立方体であるため、ナット41のタップ面を90度変えてもナット41の固定構造を殆ど変えずに、バスバー30の接続方向を変えることができるという利点もある(図2参照)。
【0018】
さらに、図示したように、チップ基板10と固定部材40が、別体の絶縁部材51,53上に配置されていることが好ましい。ナット41が絶縁部材53上に配置されており、チップ基板10が絶縁部材51上に配置されているため、絶縁部材51に対する絶縁部材53の厚さを調整することにより、半導体チップの積層方向(図中矢印Zで示す方向)におけるワイヤ80の長さを短くすることができ、小型化を実現し得るという利点がある。また、これに伴い、インダクタンスを減らすことができるという利点もある。
【0019】
さらに、図示したように、絶縁部材53が、冷却部材60上に配置されていることが好ましい。ナット41が絶縁部材53を介して冷却部材60上に配置されているため、ナット41が冷却されやすい。これによりバスバー30とナット41との接触抵抗によって発生する熱やバスバー30の内部抵抗によって発生する熱を冷却部材60に逃がすことができるという利点がある。なお、ナット41や絶縁部材53の熱伝導性、冷却部材60に対するナット41や絶縁部材53の設置面積を変更することにより、冷却性能を容易に制御することができる(図4参照)。別体である絶縁部材51と絶縁部材53を備える場合は、一体の絶縁部材50を備える場合(図3~6参照)よりも冷却性能を容易に制御しやすいという利点があり、製造する際の自由度が高いという利点もある。
【0020】
ここで、上述した各構成要素の仕様や材質等について詳細に説明する。チップ基板10としては、例えば、銅(Cu)やその合金製のものを用いることができる。また、半導体チップ20としては、例えば、ケイ素(Si)製又はケイ化炭素(SiC)製のものを用いることができる。このような半導体チップとしては、例えば、スイッチング素子(例えばIGBT)や還流ダイオード(FWD)として機能するものを挙げることができる。さらに、バスバー30としては、例えば、銅(Cu)製、その合金製、アルミニウム(Al)製、その合金製のものを用いることができる。さらに、固定部材40におけるナット41やボルト43としては、例えば、アルミニウム(Al)製やその合金製のものを用いることができる。さらに、絶縁部材50としては、例えば、弾性材料であるシリコーンゴム製のものを用いることができ、固定部材40が配置される側に固定部材が密着し得る粘着剤が含まれていることが好ましい。さらに、冷却部材60は、いわゆるヒートシンクであり、その材質としては、例えば、アルミニウム(Al)やその合金を挙げることができる。さらに、モールド樹脂70としては、例えば、エポキシ樹脂を挙げることができる。さらに、ワイヤ80としては、例えば、アルミニウム(Al)製、その合金製、銅(Cu)製、その合金製のものを用いることができる。また、ワイヤ80の形状はリボン状であってもよい。
【0021】
また、図2図7は、本発明の半導体装置の第2実施形態~第7実施形態を説明する図である。なお、以下の各実施形態では、上述した第1実施形態と同じ構成部位に同一符号を付して詳細な発明を省略する。
【0022】
(第2実施形態)
図2に示すように、本実施形態の半導体装置2は、ナット41のタップ面を90度変え、ナット41の底面にワイヤ80を接続したこと以外は、第1実施形態の半導体装置1と同様の構造を有する。
【0023】
次に、本実施形態の利点について説明する。本実施形態によれば、ナット41のタップ面を90度変え、ナット41の底面にワイヤ80を接続したので、第1実施形態の利点に加えて、ナット41のタップ面を90度変えてもナット41の固定構造を殆ど変えずに、バスバー30の接続方向を例えば上方に変えることができるという利点がある。
【0024】
(第3実施形態)
図3に示すように、本実施形態の半導体装置3は、絶縁部材51と絶縁部材53を一体である絶縁部材50にしたこと以外は、第1実施形態の半導体装置1と同様の構造を有する。
【0025】
次に、本実施形態の利点について説明する。本実施形態によれば、別体の絶縁部材51と絶縁部材53を電気絶縁性を有する一体である絶縁部材50にしたので、第1実施形態の利点に加えて、部品点数をより削減し、より簡易な構成を実現し得るという利点がある。
【0026】
(第4実施形態)
図4に示すように、本実施形態の半導体装置4は、ナット41の形状を四角柱形状でありかつ半導体チップ20側の側面が上面側から下面側に向かってこれらに平行な断面の面積が漸次増加する傾斜面である形状にしたこと以外は、第3実施形態の半導体装置3と同様の構造を有する。
【0027】
次に、本実施形態の利点について説明する。本実施形態によれば、ナット41の形状を上述した四角柱形状にしたので、第3実施形態の利点に加えて、ワイヤ80が接続される接続面(傾斜面)を拡大でき、冷却部材60に対する設置面(下面)を拡大できるという利点がある。
【0028】
(第5実施形態)
図5に示すように、本実施形態の半導体装置5は、ナット41が、ナット本体41Aと、ナット本体41Aから延出した座41Bを有し、座41Bにワイヤ80が接続されていること以外は、第1実施形態の半導体装置1と同様の構造を有する。
【0029】
次に、本実施形態の利点について説明する。本実施形態によれば、ナット41が、ナット本体41Aと、ナット本体41Aから延出した座41Bを有し、座41Bにワイヤ80を接続したので、第1実施形態の利点に加えて、半導体チップ20と座41Bとの図5中矢印Yで示す方向における距離が短くなってワイヤ80の長さを短くでき、インダクタンスをより減らすことができるという利点がある。
【0030】
(第6実施形態)
図6に示すように、本実施形態の半導体装置6は、ナット本体41Aの上面41Aaと座41Bの上面41Baに段差を設けたこと以外は、第5実施形態の半導体装置5と同様の構造を有する。
【0031】
次に、本実施形態の利点について説明する。本実施形態によれば、ナット本体41Aの上面41Aaと座41Bの上面41Baに段差を設けたので、第5実施形態の利点に加えて、座41Bとワイヤ80の接続部位やその近傍をモールド樹脂70で封止しやすいという利点がある。さらに、モールド樹脂70で座41Bとワイヤ80の接続部位やその近傍を封止する際に、ナット本体41Aと座41Bによってモールド樹脂70を形成する材料が溢れるおそれを低減することができるという利点がある。
【0032】
(第7実施形態)
本実施形態の半導体装置7は、上述した第6実施形態の半導体装置6の変形例である。なお、上述した第5実施形態の半導体装置5も同様に変形することができる。
【0033】
図7に示すように、本実施形態の半導体装置7は、半導体チップ20と固定部材40(ナット41及びボルト43)を複数備えている。そして、半導体チップ20の上面視において、複数の半導体チップ20のうち電気的に接続しない半導体チップ20同士が、所定間隔Dを設けて格子状に並置されている。さらに、電気的に接続しない半導体チップ20同士の間にそれぞれ対応するナット本体41Aの一部が進入するように配置されている。そして、座41Bは、所定間隔Dが延在する方向(図中矢印Xで示す方向)に延出しており、上述したように半導体チップ20とそれぞれ対応するワイヤ80で接続されている。なお、所定間隔Dは、チップ基板10と固定部材40との電気的絶縁を確保できれば、小型化の観点から狭いことが好ましい。また、図7中においては、チップ基板、バズバー、絶縁部材、モールド樹脂の記載を省略している。
【0034】
さらに、このような半導体装置7は、交流モータを制御するモータ制御システムに含まれる電力変換用のインバータとして好適に用いられる。半導体装置7は、半導体チップ20が、スイッチング素子(IGBT)21とスイッチング素子21と同相である還流ダイオード(FWD)23を有し、スイッチング素子21と還流ダイオード23が所定間隔Dが延在する方向に並置されている。なお、図示しないチップ基板上に配置されたスイッチング素子21と還流ダイオード23は、ワイヤ80’で接続されている。なお、このような半導体装置は、例えば、半導体パワーモジュールと呼ばれることがある。
【0035】
次に、本実施形態の利点について説明する。本実施形態によれば、上述のようにナット本体41Aを半導体装置のより内側に配置し、座41Bを延出させたので、第6実施形態の利点に加えて、オフセットした状態で離間させて配置された半導体チップとバスバーを備えた場合の半導体装置(図1図4参照)よりもオフセット量を減らすことができ、小型化を実現し得るという利点がある。また、これに伴い、インダクタンスを減らすことができるという利点もある。
【0036】
さらに、本実施形態によれば、上述のようにスイッチング素子21と還流ダイオード23を並置したので、スイッチング素子21や還流ダイオード23に接続するワイヤ80の長さを短くすることができ、第6実施形態の利点に加えて、インバータの更なる小型化を実現できるという利点がある。また、これに伴い、インダクタンスを減らすことができるという利点もある。
【0037】
さらに、チップ基板10や半導体チップ20が設けられていない部位に図示しない強電ラインやグランドラインを設けることにより、スペースを効率的に利用でき、半導体装置の小型化、それに伴うインダクタンスの低減に寄与し得る。
【0038】
以上、本発明を複数の実施形態によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0039】
本発明においては、部品点数を削減し、簡易な構成を実現するべく、所定の固定部材を導電性を有するものとし、所定の固定部材と半導体チップをワイヤで直接接続したことを骨子とする。
【0040】
従って、上述の実施形態においては、ナット41を導電性を有するものとし、ナット41と半導体チップ20をワイヤ80で直接接続したものを例示して説明したが、本発明においては、これに限定されない。例えば、ナット41とボルト43の配置を上下逆にして、ボルト43を導電性を有するものとし、ボルト43と半導体チップ20をワイヤ80で直接接続したものとしてもよい。また、固定部材40としては、例えば、リベットを用いてもよい。
【0041】
また、上述の実施形態においては、モールド樹脂70を用いて封入した場合を例示して説明したが、本発明においては、これに限定されない。例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)製の樹脂ケースに、例えばシリコーンゲルを注入して同様に封入してもよい。
【0042】
さらに、上述の実施形態においては、座41Bを有するナット41のナット本体41Aの一部を所定間隔Dの間に進入させた場合を例示して説明したが、本発明においては、これに限定されない。例えば、ナット本体41Aの全部を所定間隔Dの間に進入させてもよく、第1~第4実施形態に示すナット41を所定間隔Dの間に進入させてもよい。
【0043】
さらに、上述の実施形態においては、インバータに適用される半導体装置を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、半導体装置をDC-DCコンバータに用いることもできる。
【0044】
さらに、例えば、上述した構成要素は、上述した実施形態に限定されるものではなく、チップ基板、半導体チップ、バスバー、固定部材、絶縁部材、冷却部材、モールド樹脂、ワイヤの仕様や材質の細部を変更することが可能である。また、一の実施形態の構成要素を他の実施形態に適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0045】
1,2,3,4,5,6,7 半導体装置
10 チップ基板
20 半導体チップ
21 スイッチング素子
23 還流ダイオード
30 バスバー
40 固定部材
41 ナット
41A ナット本体
41Aa 上面
41B 座
41Ba 上面
43 ボルト
50,51,53 絶縁部材
60 冷却部材
70 モールド樹脂
80,80’ ワイヤ
D 所定間隔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7