(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127619
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】屋根構造及び屋根パネルの設置方法
(51)【国際特許分類】
E04B 7/20 20060101AFI20240912BHJP
E04D 1/12 20060101ALI20240912BHJP
E04D 3/00 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
E04B7/20 521D
E04D1/12 C
E04D3/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036894
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】514131098
【氏名又は名称】株式会社ハウスギア
(71)【出願人】
【識別番号】506050226
【氏名又は名称】株式会社マツザワ瓦店
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】長津 朋幸
(72)【発明者】
【氏名】中安 誠明
(72)【発明者】
【氏名】山本 一成
(72)【発明者】
【氏名】松澤 考宏
【テーマコード(参考)】
2E108
【Fターム(参考)】
2E108AA02
2E108BN01
2E108CV09
2E108EE01
2E108FF12
2E108FG01
2E108GG15
(57)【要約】
【課題】クレーンを用いた屋根パネルの誘導を簡略化でき、屋根パネルの設置時間を短くできる屋根構造及び屋根パネルの設置方法を提供する。
【解決手段】本発明による屋根構造は、軒棟方向ERに延在されるように横架材1に架けられた縦材2と、軒棟方向ERに延在されるように縦材2上に設置されたガイド部材3と、ガイド部材3に側面4aが沿うように縦材2上に設置された屋根パネル4と、を備え、ガイド部材3は、少なくとも1つの切り欠き30を有しており、屋根パネル4は、側面4aから突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部40を所定位置に有することができるように構成されているか、又は被ガイド部40を所定位置に有しており、軒棟方向ERに被ガイド部40の位置が切り欠き30に合うように縦材2上に設置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軒棟方向に延在されるように横架材に架けられた縦材と、
前記軒棟方向に延在されるように前記縦材上に設置されたガイド部材と、
前記ガイド部材に側面が沿うように前記縦材上に設置された屋根パネルと、
を備え、
前記ガイド部材は、少なくとも1つの切り欠きを有しており、
前記屋根パネルは、前記側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は前記被ガイド部を所定位置に有しており、前記軒棟方向に前記被ガイド部の位置が前記切り欠きに合うように前記縦材上に設置されている、
屋根構造。
【請求項2】
前記切り欠きは、上部から下部に向かうにつれて開口幅が狭まる形状を有している、
請求項1に記載の屋根構造。
【請求項3】
前記切り欠きは、第1側縁と、前記第1側縁の棟側に配置されるとともに前記第1側縁の延在方向に対して傾斜して延在された第2側縁とによって少なくとも部分的に区画されており、前記第1側縁は前記ガイド部材の高さ方向又は鉛直方向に延在されている、
請求項2に記載の屋根構造。
【請求項4】
前記ガイド部材には、複数の前記切り欠きが設けられており、
前記複数の切り欠きはそれぞれ、第1側縁と、前記第1側縁の棟側に配置されるとともに前記第1側縁の延在方向に対して傾斜して延在された第2側縁とによって少なくとも部分的に区画されており、
前記複数の切り欠きには、第1切り欠きと、第1切り欠きよりも棟側に配置された第2切り欠きとが含まれており、
前記第1切り欠きと、前記第2切り欠きとでは、前記ガイド部材の上縁と前記第1側縁との間の角度が異なり、
前記第2切り欠きでは、前記ガイド部材の上縁と前記第1側縁との間の角度が90°超である、
請求項2に記載の屋根構造。
【請求項5】
前記ガイド部材は、前記ガイド部材の幅方向に延在するアーム部と、前記ガイド部材の高さ方向に前記アーム部から突出された突部とを有しており、
前記切り欠きは、前記突部に設けられている、
請求項1から4までのいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項6】
前記アーム部は、内端間が隣接された第1及び第2アームを含んでおり、
前記突部は、前記第1アームから突出された第1側壁と、前記第2アームから突出された第2側壁とを有し、前記第1及び第2側壁の上端間が互いに接続され、
前記第1側壁及び第2側壁は、前記第1アーム及び前記第2アームに対して垂直に延在されている、
請求項5に記載の屋根構造。
【請求項7】
前記アーム部は、内端間が離間された第1及び第2アームを含んでおり、
前記突部は、前記第1アームから突出された第1側壁と、前記第2アームから突出された第2側壁とを有し、前記第1及び第2側壁の上端間が互いに接続され、
前記第1側壁及び第2側壁は、前記第1アーム及び前記第2アームに垂直な方向に対して傾斜して延在されている、
請求項5に記載の屋根構造。
【請求項8】
前記アーム部は、内端間が離間された第1及び第2アームを含んでおり、
前記突部は、前記第1アームから突出された第1側壁と、前記第2アームから突出された第2側壁と、前記第1及び第2側壁の上端間を接続する天板とを有している、
請求項5に記載の屋根構造。
【請求項9】
前記切り欠きは、前記第1及び第2側壁の両方と前記天板とにまたがって形成されているか、又は前記第1及び第2側壁のいずれか一方と前記天板とにまたがって形成されている、
請求項8に記載の屋根構造。
【請求項10】
前記屋根パネルは、幅方向に互いに離間して配置された複数の枠材と、前記枠材の上に配置された野地板と、前記野地板の上に配置された屋根材とを含み、
前記被ガイド部は、前記屋根パネルの幅方向に係る両側端に配置された前記枠材に設けることができるか又は設けられている、
請求項1から4までのいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項11】
前記枠材は、下フランジ、上フランジ、及び前記下フランジと前記上フランジとの間に設けられたウェブを有し、前記ウェブの外面が前記側面を構成している溝形鋼であり、
前記被ガイド部は、前記ウェブに設けることができるか又は設けられている、
請求項10に記載の屋根構造。
【請求項12】
前記被ガイド部は、前記ウェブの高さ方向に係る中心に設けることができるか又は設けられている、
請求項11に記載の屋根構造。
【請求項13】
前記被ガイド部は、前記ウェブの高さ方向に係る中心と前記下フランジとの間に設けることができるか又は設けられている、
請求項11に記載の屋根構造。
【請求項14】
前記複数の枠材は、前記屋根パネルの幅方向に係る一方の側端に配置された第1枠材と、前記屋根パネルの幅方向に係る他方の側端に配置された第2枠材と、を含み、
前記屋根パネルは、前記軒棟方向に関して、前記被ガイド部を有することができるか又は有している位置が前記第1及び第2枠材で異なる、
請求項10に記載の屋根構造。
【請求項15】
前記被ガイド部は、頭部を有しておらず操作溝が軸端部に設けられたネジである、
請求項1から4までのいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項16】
前記屋根パネルは、幅方向に互いに離間して配置された複数の枠材と、前記枠材の上に配置された野地板と、前記野地板の上に配置された屋根材とを含み、
前記枠材は、下フランジ、上フランジ、及び前記下フランジと前記上フランジとの間に設けられたウェブを有し、前記下フランジが前記縦材上に載置され、前記上フランジ上に前記野地板が配置され、前記ウェブの外面が前記側面を構成している溝形鋼であり、
前記ガイド部材は、前記ガイド部材の幅方向に延在するアーム部と、前記ガイド部材の高さ方向に前記アーム部から突出された突部とを有しており、前記切り欠きは、前記突部に設けられており、
前記ウェブの外面からの前記被ガイド部の突出量が前記突部の厚み以下とされている、
請求項15に記載の屋根構造。
【請求項17】
前記被ガイド部は、軸体と、前記側面から突出するように前記軸体を付勢するスプリングとを有するスプリングプランジャである、
請求項1から4までのいずれか1項に記載の屋根構造。
【請求項18】
軒棟方向に延在されるように横架材に架けられた縦材上に屋根パネルを設置するための屋根パネルの設置方法であって、
前記軒棟方向に延在されるように前記縦材上にガイド部材を設置する工程と、
前記ガイド部材に側面が沿うように前記縦材上に前記屋根パネルを設置する工程と、
を含み、
前記ガイド部材には、少なくとも1つの切り欠きが設けられており、
前記屋根パネルは、前記側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は前記被ガイド部を所定位置に有しており、
前記屋根パネルを設置する工程において、前記軒棟方向に前記被ガイド部の位置が前記切り欠きに合うように前記屋根パネルを設置する、
屋根パネルの設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根パネルを備えた屋根構造及び屋根パネルの設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来用いられていたこの種の屋根構造としては、例えば下記の特許文献1,2に示されている構成を挙げることができる。
【0003】
特許文献1には、複数の屋根パネルを建物の上部に設置する構成が示されている。具体的には、建物の上部に支持構造(屋切りパネル、束及びブラケット等)を設置した後に、支持構造の上に第1屋根面の屋根パネルを取り付けることが記載されている。第1屋根面の屋根パネルにはプレート部材が取り付けられており、そのプレート部材を利用して第1屋根面の屋根パネルに第2屋根面の屋根パネルが接合される。
【0004】
特許文献2には、屋根パネル等の建築用パネル間の接合方法が示されている。具体的には、2枚の建築用パネルの各対向端面に接合金物をそれぞれ配設しておき、1つの建築用パネルを所定位置に設置した後に、その建築用パネルに、接合金物を利用して他の建築用パネルを接合することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7-180253号公報
【特許文献2】特開平8-333833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、屋根パネルを所定の位置に設置する場合、建物の上部にクレーンで吊られてくる屋根パネルを誘導して支持構造に設置する。その際、屋根パネルは、その軒側の端部が軒桁から水平方向に所定量(例えば455~910mm)だけ突出するように設置される。最初の屋根パネルを設置した後、軒側の端部を揃えながら他の屋根パネルを順次設置する。軒側の端部を揃えることを、軒の出を揃えるとも言う。職人が屋根パネルを誘導しながら設置しても、屋根パネルの端部の位置に数mm程度、場合によっては数cm程度の誤差が生じる。この誤差は、外観を損なう等の不備が生じる。この誤差を解消するためには、クレーンで吊った屋根パネルの位置を数mm程度ずつずらす必要があり、屋根パネルの設置時間が長くなる要因となる。
【0007】
特許文献1には上述のような構成が示されているが、軒の出を揃えるためには、やはり職人によるクレーンを用いての屋根パネルの誘導が必要となり、屋根パネルの設置時間が長くなっている。また、特許文献2のような接合金物を用いても、少なくとも最初の屋根パネル(建築用パネル)の位置決めには、やはり職人によるクレーンを用いての屋根パネルの誘導が必要となり、屋根パネルの設置時間を短くする余地がある。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、クレーンを用いた屋根パネルの誘導を簡略化でき、屋根パネルの設置時間を短くできる屋根構造及び屋根パネルの設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、一実施形態において、軒棟方向に延在されるように横架材に架けられた縦材と、軒棟方向に延在されるように縦材上に設置されたガイド部材と、ガイド部材に側面が沿うように縦材上に設置された屋根パネルと、を備え、ガイド部材は、少なくとも1つの切り欠きを有しており、屋根パネルは、側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は被ガイド部を所定位置に有しており、軒棟方向に被ガイド部の位置が切り欠きに合うように縦材上に設置されている、屋根構造に関する。
【0010】
本発明は、一実施形態において、軒棟方向に延在されるように横架材に架けられた縦材上に屋根パネルを設置するための屋根パネルの設置方法であって、軒棟方向に延在されるように縦材上にガイド部材を設置する工程と、ガイド部材に側面が沿うように縦材上に屋根パネルを設置する工程と、を含み、ガイド部材には、少なくとも1つの切り欠きが設けられており、屋根パネルは、側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は被ガイド部を所定位置に有しており、屋根パネルを設置する工程において、軒棟方向に被ガイド部の位置が切り欠きに合うように屋根パネルを設置する、屋根パネルの設置方法に関する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の屋根構造の一実施形態によれば、屋根パネルは、側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は被ガイド部を所定位置に有しており、軒棟方向に被ガイド部の位置が切り欠きに合うように縦材上に設置されているので、クレーンを用いた屋根パネルの誘導を簡略化でき、屋根パネルの設置時間を短くできる。
【0012】
本発明の屋根パネルの設置方法の一実施形態によれば、屋根パネルは、側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は被ガイド部を所定位置に有しており、屋根パネルを設置する工程において、軒棟方向に被ガイド部の位置が切り欠きに合うように屋根パネルを設置するので、クレーンを用いた屋根パネルの誘導を簡略化でき、屋根パネルの設置時間を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態による屋根構造を示す斜視図である。
【
図3】
図2の切り欠きに屋根パネルの被ガイド部が挿入された状態を示す説明図である。
【
図4】
図2の(a)に示すガイド部材の正面を拡大して示す説明図である。
【
図5】
図4のガイド部材の様々な正面形状を示す説明図である。
【
図6】
図5の(d)の突部を示す平面図、左側面図及び右側面図である。
【
図7】
図1の屋根パネルの構成の一例を示す説明図である。
【
図8】
図7の屋根パネルの配置態様の一例を示す説明図である。
【
図10】
図9の被ガイド部の使用態様を示す説明図である。
【
図11】
図9の被ガイド部の第1変形例を示す説明図である。
【
図12】
図7の第1及び第2枠材を示す側面図である。
【
図13】
図9の被ガイド部の第2変形例を示す説明図である。
【
図15】
図9の被ガイド部の第3変形例を示す説明図である。
【
図17】
図16の第1締結体及び第2締結体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態による屋根構造を示す斜視図である。
図1に示す屋根構造は、例えば木造家屋等の構造物の一部を構成し得るものである。
図1に示すように、本実施の形態の屋根構造は、横架材1、縦材2、ガイド部材3及び屋根パネル4を備えている。
【0016】
横架材1及び縦材2は、それぞれの軸方向(長手方向)が互いに交わるように配置された長手状の部材である。好ましくは、横架材1の軸方向は縦材2の軸方向に直交する。横架材1は、水平方向に延在された部材であり得る。横架材1は、軒桁10及び棟木11を含んでいてよい。軒桁10が延びる方向は軒方向Eと呼ばれ、軒桁10と棟木11との離間は軒棟方向ERと呼ばれる。軒棟方向ERは、軒方向Eに直交していてよい。また、軒棟方向ERは、屋根の勾配に応じて水平に対して傾斜していてよい。縦材2は、軒棟方向ERに延在されるように横架材1に架けられている。縦材2は、登梁又は垂木と呼ばれることもある(
図1に示す小屋組では縦材2は登梁と呼ばれる)。なお、横架材1の軸方向は軒方向Eと同義であり、縦材2の軸方向は軒棟方向ERと同義であり得る。
【0017】
本実施の形態の縦材2は水平に対して傾斜して延在されている。より具体的には、縦材2は、棟側端部が軒側端部よりも上方に位置するように傾斜して延在されている。水平に対する縦材2の傾斜角度は、構造物の屋根毎に異なる場合がある。縦材2は、軒棟方向ERに軒側端部が軒桁10から突出するように配置されていてよい。軒棟方向ERに係る軒桁10からの軒側端部等の突出量は、軒の出と呼ばれることもある。
【0018】
ガイド部材3は、軒棟方向ERに延在されるように縦材2上に設置されている。屋根パネル4は、ガイド部材3に側面4aが沿うように縦材2上に設置されている。
図1では屋根パネル4の外形を概略的に示している。また、
図1では2つのガイド部材3及び1つの屋根パネル4を示しているが、実際にはより多くのガイド部材3及び屋根パネル4が縦材2上に設置されてよい。複数の屋根パネル4は、軒方向E及び軒棟方向ERに並べて配置され得る。複数のガイド部材3の離間間隔は、軒方向Eに係る屋根パネル4の幅に対応し得る。
【0019】
後に図を用いて詳しく説明するように、ガイド部材3は、少なくとも1つの切り欠き30(
図2等参照)を有している。同様に、後に図を用いて詳しく説明するように、屋根パネル4は、側面4aから突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部40を所定位置に有することができるように構成されているか、又は被ガイド部40を所定位置に有している(
図7等参照)。屋根パネル4は、軒棟方向ERに被ガイド部40の位置が切り欠き30に合うように縦材2上に設置されている。被ガイド部40が切り欠き30に挿入されるように屋根パネル4を設置することで、被ガイド部40の位置が切り欠き30に合うように屋根パネル4を縦材2上に設置することができる。
【0020】
通常、屋根パネル4は、クレーンで吊られて建物の上部に搬送される。この屋根パネル4の搬送前に縦材2上にガイド部材3を設置しておくことで、縦材2上の屋根パネル4の位置を予め規定でき、クレーンを用いた屋根パネル4の誘導を簡略化でき、屋根パネル4の設置時間を短くできる。なお、ガイド部材3は屋根パネル4に比べて軽量の部材であり、ガイド部材3の位置決めは屋根パネル4の位置決めに比べて容易である。
【0021】
次に、
図2は
図1のガイド部材3を示す説明図であり、
図3は
図2の切り欠き30に屋根パネル4の被ガイド部40が挿入された状態を示す説明図である。なお、
図2の(a)はガイド部材3の正面図であり、
図2の(b)はガイド部材3の側面図である。
【0022】
図2に示されているように、ガイド部材3は、長手状の部材であり、その長手方向が縦材2の軸方向に沿うように縦材2上に設置される(
図1参照)。図示のガイド部材3は、複数の切り欠き30を有している。複数の切り欠き30は、ガイド部材3の長手方向、すなわち屋根の軒棟方向ERに互いに離間して配置されている。切り欠き30の数は、屋根の軒棟方向ERに並べられる屋根パネル4の数及び1つの屋根パネル4に対して設けられる切り欠き30の数に応じて任意に設定され得る。
【0023】
例えば、
図1に示すように複数の屋根パネル4が軒棟方向ERに並べられることがある。それらの屋根パネル4が1つのガイド部材3を共有するとともに、1つの屋根パネル4に対して少なくとも1つの切り欠き30が設けられるとき、1つのガイド部材3に複数の切り欠き30が設けられる。軒棟方向ERに離れた複数の位置で屋根パネル4の位置決めを行うために、1つの屋根パネル4に関して複数の切り欠き30が設けられることが好ましい。
【0024】
また、本実施の形態では、軒方向Eに並べて配置される2つの屋根パネル4が1つのガイド部材3を共有することができる。2つの屋根パネル4が1つのガイド部材3を共有する場合にも、1つのガイド部材3に複数の切り欠き30を設けてよい。
図2の(b)には5つの切り欠き30を示している。
図2の(b)の紙面に直交する方向が屋根の軒方向Eに対応しているところ、左から1番目、3番目及び5番目の切り欠き30は
図2の(b)の奥側に配置される屋根パネル4のための切り欠き30であり、左から2番目及び4番目の切り欠き30は
図2の(b)の手前側に配置される屋根パネル4のための切り欠き30であり得る。
図2の(b)の右側の省略されている部分に、棟側に配置される別の屋根パネル4のための切り欠き30がさらに設けられてよい。
【0025】
ガイド部材3は、切り欠き30が上方に向けて開口する向きで使用される。切り欠き30は、上部から下部に向かうにつれて開口幅が狭まる形状を有している。
図3に示すように、切り欠き30には、屋根パネル4の被ガイド部40が挿入される。上部における切り欠き30の開口幅が広いことで、ガイド部材3の上方にある屋根パネル4を降下させて切り欠き30に被ガイド部40を挿入するとき、切り欠き30への被ガイド部40の挿入を容易にすることができる。また、下部において切り欠き30の開口幅が狭まっていることで、切り欠き30内での被ガイド部40の位置決めをより確実に行うことができる。
【0026】
図2において拡大して示すように、切り欠き30は、第1側縁30aと、第1側縁30aの棟側に配置されるとともに第1側縁30aの延在方向に対して傾斜して延在された第2側縁30bとによって少なくとも部分的に区画されている。
【0027】
図2に示す態様では、切り欠き30は、第1側縁30aと、第2側縁30bと、これら第1側縁30a及び第2側縁30bの下端を接続する底縁30cとによって区画されている。底縁30cの形状は、被ガイド部40の外形に適合するように決定され得る。被ガイド部40の外形が円筒状であるとき、底縁30cの形状は円弧状であり得る。底縁30cの曲率半径は被ガイド部40の曲率半径と同じか又は同程度であることが好ましい。
【0028】
第1側縁30aは、ガイド部材3の高さ方向又は鉛直方向に延在されていることが好ましい。軒側の(すなわち屋根勾配の下側に位置する)第1側縁30aがガイド部材3の高さ方向又は鉛直方向に延在されていることで、軒棟方向ERに係る屋根パネル4の位置精度を向上できる。
【0029】
なお、第1側縁30aがガイド部材3の高さ方向に延在されているとは、
図2の(b)に示すようにガイド部材3を側方から見たとき、第1側縁30aの延在方向がガイド部材3の下面3aに直交していると理解してよい。ここで言う直交とは、厳密な直交のみならず、実質的な直交も含む。例えば、第1側縁30aの延在方向とガイド部材3の下面3aとの交わる角度が85度~95度であるとき、それらが直交している(実質的に直交している)と理解してよい。第1側縁30aが鉛直方向に延在されているとは、ガイド部材3を縦材2上に設置した状態で、第1側縁30aの延在方向が鉛直方向に沿っていると理解してよい。このとき、第1側縁30aの延在方向とガイド部材3の下面3aとが交わる角度は、屋根の勾配(水平に対する縦材2の傾斜角度)に応じて設定されている。第1側縁30aの延在方向と鉛直方向との間のズレ角が5度以内のとき、第1側縁30aが鉛直方向に延在されていると理解してよい。
【0030】
複数の切り欠き30には、第1切り欠き31と、第1切り欠き31よりも棟側に配置された第2切り欠き32とが含まれている。第1切り欠き31と、第2切り欠き32とでは、ガイド部材3の上縁3uと第1側縁30aとの間の角度が異なっていてよい。また、第2切り欠き32では、ガイド部材3の上縁3uと第1側縁30aとの間の角度が90°超(鈍角)であってよい。クレーンで吊り上げられた屋根パネル4は、軒側に位置する被ガイド部40を切り欠き30に挿入させた後に、棟側に位置する別の被ガイド部40を別の切り欠き30(第2切り欠き32)に挿入させるように回動される場合がある。第2切り欠き32における第1側縁30aとガイド部材3の上縁3uとの間の角度が90°超とされていることで、屋根パネル4の回動による第2切り欠き32への被ガイド部40の挿入をより円滑に行うことができる。
【0031】
なお、第1切り欠き31及び第2切り欠き32は、1つの屋根パネル4のために設けられた複数の切り欠き30のうちの2つの切り欠き30を区別するための呼び名に過ぎない。すなわち、1つの屋根パネル4のために3つ以上の切り欠き30が設けられることは除外されない。第1切り欠き31は、1つの屋根パネル4のために設けられた複数の切り欠き30のうち最も軒側に位置する切り欠き30であってよい。第2切り欠き32は、1つの屋根パネル4のために設けられた複数の切り欠き30のうち、第1切り欠き31よりも棟側に位置する任意の切り欠き30であってよく、最も棟側に位置する切り欠き30であってよい。1つの屋根パネル4のために3つ以上の切り欠き30が設けられているとき、それぞれの切り欠き30の第1側縁30aとガイド部材3の上縁3uとの間の角度が軒側から棟側に向けて徐々に大きく設定されていてもよい。
【0032】
次に、
図4は、
図2の(a)に示すガイド部材3の正面を拡大して示す説明図である。
図4に示すように、ガイド部材3は、ガイド部材3の幅方向に延在するアーム部35と、ガイド部材3の高さ方向にアーム部35から突出された突部36とを有していてよい。上述の切り欠き30は、突部36に設けられていてよい。ガイド部材3は、アーム部35の下面が縦材2の上面に載るように縦材2上に設けられる。アーム部35の下面は、ガイド部材3の下面3aを構成する。例えば釘又はビス等の緊結部材37がアーム部35を通して縦材2に打ち込まれることで、ガイド部材3が縦材2に固定され得る。
【0033】
次に、
図5は
図4のガイド部材3の様々な正面形状を示す説明図であり、
図6は
図5の(d)の突部36を示す平面図(a)、左側面(b)及び右側面図(c)である。ガイド部材3の正面形状は様々な形状とすることができる。
図5の(a)~(f)は、ガイド部材3の正面形状の例を表している。ガイド部材3は金属板を曲げ加工することで形成することができる。
【0034】
図5の(a)は密接曲げによるT字型の正面形状を表している。
図5の(a)に示すガイド部材3においては、アーム部35は、内端間が隣接された第1及び第2アーム35a,35bを含んでおり、突部36は、第1アーム35aから突出された第1側壁36aと、第2アーム35bから突出された第2側壁36bとを有し、それら第1及び第2側壁36a,36bの上端間が互いに接続され、第1側壁36a及び第2側壁36bは、第1アーム35a及び第2アーム35bに対して垂直に延在されていると理解できる。このようなガイド部材3を用いることで、軒方向Eに並べて配置される2つの屋根パネル4の間隔を小さくできる。
【0035】
図5の(b)は、山型の正面形状を表す。
図5の(b)に示すガイド部材3においては、アーム部35は、内端間が離間された第1及び第2アーム35a,35bを含んでおり、突部36は、第1アーム35aから突出された第1側壁36aと、第2アーム35bから突出された第2側壁36bとを有し、それら第1及び第2側壁36a,36bの上端間が互いに接続され、第1側壁36a及び第2側壁36bが第1アーム35a及び第2アーム35bに垂直な方向に対して傾斜して延在されていると理解できる。このようなガイド部材3を用いることで、屋根パネル4を設置する際に、ガイド部材3の幅方向(軒方向E)に屋根パネル4を誘導できる。
【0036】
図5の(c)~(e)は、ハット型の正面形状を表している。
図5の(c)~(e)に示すガイド部材3においては、アーム部35は、内端間が離間された第1及び第2アーム35a,35bを含んでおり、突部36は、第1アーム35aから突出された第1側壁36aと、第2アーム35bから突出された第2側壁36bと、第1及び第2側壁36a,36bの上端間を接続する天板36cとを有していると理解できる。このようなガイド部材3を用いることで、突部36に十分な幅を確保でき、被ガイド部40の突出長の管理を容易にできる。
【0037】
図5の(c)に示すガイド部材3の切り欠き30は、第1及び第2側壁36a,36bの両方と天板36cとにまたがって形成されている。これに対して、
図5の(d)及び(e)に示すガイド部材3の切り欠き30は、第1及び第2側壁36a,36bのいずれか一方と天板36cとにまたがって形成されている。すなわち、
図5の(d)及び(e)のガイド部材3においては、特定の切り欠き30を見たとき、第1及び第2側壁36a,36bのいずれか一方が欠損されており、第1及び第2側壁36a,36bの他方は欠損されておらず残されている。
【0038】
図5の(d)及び(e)では第1側壁36aを欠損させた切り欠き30を示しているが、ガイド部材3の長さ方向に係る別の位置では第2側壁36bを欠損させた切り欠き30が設けられていてよい。すなわち、切り欠き30は、ガイド部材3の長さ方向に係る位置に応じて第1側壁36a又は第2側壁36bを選択的に欠損させることによって形成されていてよい。
【0039】
換言すると、
図6に示すように、切り欠き30は、第1側壁36aを欠損させた第1側方切り欠き30d(左切り欠き)と、第2側壁36bを欠損させた第2側方切り欠き30e(右切り欠き)とを含んでいてよい。第1側方切り欠き30dは
図6の(a)においてガイド部材3の左側に配置される屋根パネル4のための切り欠き30であり、第2側方切り欠き30eは
図6の(a)においてガイド部材3の右側に配置される屋根パネル4のための切り欠き30であり得る。第1側方切り欠き30d及び第2側方切り欠き30eは、ガイド部材3の長さ方向に互いに離間して配置されている。第1側方切り欠き30d及び第2側方切り欠き30eは、ガイド部材3の長さ方向に交互に配置されていてよい。このようなガイド部材3を用いることで、被ガイド部40が突部36を超えて突出する状況を避けることができ、突部36を超えて突出する被ガイド部40が隣の屋根パネル4と干渉する虞を低減できる。
【0040】
図5の(e)に示すように、ガイド部材3は、舌片体36dをさらに有していてよい。舌片体36dは、切り欠き30によって切り欠かれておらず残されている第1及び第2側壁36a,36bの他方の上部から突部36の内部に向かって延在されている。舌片体36dは、第1及び第2側壁36a,36bの他方の上部から斜め下方に向かって延在されていてよい。舌片体36dは平板状であってよい。舌片体36dは、切り欠き30によって切り欠いた部分の材料によって構成されていてよい。
【0041】
なお、
図5の(a)及び(b)に示すT字型及び山型のガイド部材3においては、第1及び第2側壁36a,36bの両方にまたがるように切り欠き30を設けることが好ましいが、上述の
図5の(d)及び(e)のガイド部材3と同様に、ガイド部材3の長さ方向に係る位置に応じて第1側壁36a又は第2側壁36bを選択的に欠損させることによって形成されていてもよい。
【0042】
図5の(f)は、L字型の正面形状を表している。
図5の(f)に示すガイド部材3においては、アーム部35は、第1アーム35aにより構成され、突部36は、第1アーム35aから突出された第1側壁36aにより構成されていると理解できる。
【0043】
次に、
図7は
図1の屋根パネル4の構成の一例を示す説明図であり、
図8は
図7の屋根パネル4の配置態様の一例を示す説明図である。
図7に示すように、屋根パネル4は、幅方向に互いに離間して配置された複数の枠材41と、枠材41の上に配置された野地板42と、野地板42の上に配置された屋根材43とを含むことができる。被ガイド部40は、屋根パネル4の幅方向に係る両側端に配置された枠材41に設けることができるか又は設けられている。両側端の枠材41に被ガイド部40を設けることができるか又は設けられていることで、上方から見たときに被ガイド部40を視認でき(被ガイド部40が屋根パネル4の下に隠れることを回避でき)、クレーンを用いた屋根パネル4の誘導をより確実に簡略化できる。
【0044】
限定はされないが、
図7に示すように、複数の枠材41の上に野地板42が配置され、断熱材44、通気垂木45、第2野地板46及びルーフィング(図示せず)を介して野地板42の上に屋根材43が配置されてよい。図中点線で示す太陽光発電パネル47が屋根材43の上にさらに配置されてよい。軒方向Eに係る屋根材43の幅は、同方向に係る屋根パネル4の幅よりも狭い場合がある。この場合、
図8に示すように軒方向Eに2つの屋根パネル4が並べて配置された後に、2つの屋根パネル4をまたがるように防水テープ48が貼付されるとともに、防水テープ48の上にパネルジョイント49が配置され得る。パネルジョイント49は、通気垂木45及び第2野地板46を有していてよい。2つの屋根パネル4の屋根材43の隙間を埋めるように、パネルジョイント49の上に別の屋根材43が配置され得る。
【0045】
次に、
図9は
図7の枠材41を拡大して示す正面図である。
図9に示すように、枠材41は、下フランジ41a、上フランジ41b、及び下フランジ41aと上フランジ41bとの間に設けられたウェブ41cを有し、ウェブ41cの外面が屋根パネル4の側面4aを構成する溝形鋼であり得る。被ガイド部40は、任意の位置に設けられるが、ウェブ41cに設けることができるか又は設けられていてよい。下フランジ41a及び上フランジ41bの先端にリップ41dが更に設けられていてよい。上フランジ41bの上に野地板42が配置され得る。下フランジ41aが縦材2上に載置され得る(
図10参照)。
【0046】
図9に特に表れているように、被ガイド部40は、頭部を有しておらず操作溝40aが軸端部に設けられたネジであってよい。このようなネジは、長ネジと呼ばれることもある。図中では操作溝40aがプラス溝であるように示しているが、操作溝40aの形状は任意である。ウェブ41cには、被ガイド部40が挿通された貫通孔41eが設けられている。貫通孔41eの内周面には、被ガイド部40の軸部に設けられた雄ネジが螺合される雌ネジが形成されていてよい。被ガイド部40は、操作溝40aが操作されることでウェブ41cの板厚方向に進退可能に設けられ得る。被ガイド部40が進退されることで、被ガイド部40が側面4aから突出可能であるか又は突出される。なお、被ガイド部40を設けることができるか否かは、貫通孔41eの有無に基づいて判断できる。すなわち、枠材41に貫通孔41eが設けられているとき、その枠材41に被ガイド部40を設けることができると判断してよい。また、被ガイド部40を設けることができる位置は、貫通孔41eの位置に基づいて判断できる。
【0047】
次に、
図10は、
図9の被ガイド部40の使用態様を示す説明図である。
図10の(a)に示すように、屋根パネル4は、側面4a(ウェブ41cの外面)がガイド部材3(より具体的には突部36の側面)に沿うように縦材2上に設置される。このとき、ウェブ41cの外面から被ガイド部40を突出させておき、被ガイド部40が上方から切り欠き30に挿入されるように屋根パネル4が設置される。屋根パネル4を設置した後、
図10の(b)に示すように被ガイド部40の操作溝40a(
図9参照)を操作することで、ウェブ41cの外面からの被ガイド部40の突出量を調整できる。ウェブ41cの外面からの被ガイド部40の突出量がガイド部材3の突部36の厚み以下とすることが好ましい。このように突出量を調整することで、被ガイド部40が軒方向Eに並べて配置される別の屋根パネル4と干渉することを防止することができる。また、
図10の(b)の上部に描く別の屋根パネル4の被ガイド部40の突出量を上述のように調整することで、その被ガイド部40が先に設置されている屋根パネル4と干渉することを防止できる。
【0048】
図10の(b)の左側の屋根パネル4を設置した後、被ガイド部40は、その軸端部がウェブ41cの外面と同一面をなす程度にウェブ41c内に収められてよい。このとき、屋根パネル4を設置した状態において、屋根パネル4の側面4aから被ガイド部40が突出されていないと理解できる。また、被ガイド部40は、その軸端部がガイド部材3の突部36の厚み内に位置する程度にウェブ41c内に収められてよい。このとき、屋根パネル4を設置した状態において、屋根パネル4の側面4aから被ガイド部40が突出されていると理解できる。
【0049】
また、
図10の(b)の左側の屋根パネル4を設置した後に、被ガイド部40を除去してもよい。この場合、被ガイド部40を所定位置に有することができる屋根パネル4を縦材2上に設置した状態において、被ガイド部40が既に除去されていても、被ガイド部40の位置が切り欠き30に合うという状況が生じる。
【0050】
次に、
図9及び
図11を参照しながら、ウェブ41cの高さ方向Hに係る被ガイド部40の位置について説明する。
図11は、
図9の被ガイド部40の第1変形例を示す説明図である。
図9に示すように、被ガイド部40は、ウェブ41cの高さ方向Hに係る中心Cに設けることができるか又は設けられていることが好ましい。被ガイド部40が中心Cに位置することで、切り欠き30への被ガイド部40の進入深さを十分に確保しつつ、切り欠き30の深さを適度に抑えて被ガイド部40との接触によるガイド部材3(突部36)の変形等が発生する虞を低減できる。しかしながら、被ガイド部40は、ウェブ41cの高さ方向Hに関して任意の位置に配置されてよく、
図11に示すようにウェブ41cの高さ方向Hに係る中心Cと下フランジ41aとの間に設けることができるか又は設けられていてもよい。被ガイド部40を中心Cと下フランジ41aとの間に設けることで、切り欠き30への被ガイド部40の進入深さをより深くすることができ、屋根パネル4の位置決めをより確実に行うことができる。代替的に、被ガイド部40を中心Cと下フランジ41aとの間に設けることで、アーム部35からの突部36の突出量を小さく抑え、突部36の変形等が発生する虞を低減できる。
【0051】
次に、
図7及び
図12を参照しながら、軒棟方向ERに関する被ガイド部40の位置について説明する。
図12は、
図7の第1及び第2枠材411,412を示す側面図である。
図7に示すように、屋根パネル4の複数の枠材41は、屋根パネル4の幅方向W(軒方向E)に係る一方の側端に配置された第1枠材411と、屋根パネル4の幅方向Wに係る他方の側端に配置された第2枠材412とを含んでいる。
図12に示すように、屋根パネル4は、軒棟方向ERに関して、被ガイド部40を有することができるか又は有している位置が第1及び第2枠材411,412で異なっていてよい。
【0052】
図12の(a)は第1枠材411における被ガイド部40の位置を示し、
図12の(b)は第2枠材412における被ガイド部40の位置を示している。
図12の(a)に示すように、被ガイド部40は、第1枠材411の両端部と中央部とに配置されていてよい。また、
図12の(b)に示すように、被ガイド部40は、第2枠材412の端部と中央部との中間部に配置されていてよい。
図2に示す切り欠き30の配置は、この被ガイド部40の配置に対応している。
【0053】
被ガイド部40の位置が第1及び第2枠材411,412で異なっていることで、軒方向Eに並べて配置される2つの屋根パネル4の被ガイド部40を異なる切り欠き30に挿入でき、それら屋根パネル4の被ガイド部40が互いに干渉する虞を低減できる。
【0054】
しかしながら、例えば、先に設置した屋根パネル4において、軸端部がウェブ41cの外面と同一面をなす程度に被ガイド部40をウェブ41c内に収めるか、又は被ガイド部40を除去する等の被ガイド部40の管理を行えば、同じ切り欠き30を利用して2つの屋根パネル4の位置決めを行うことも可能である。また、
図5の(c)に示すガイド部材3のように突部36の厚みが十分にあれば、ウェブ41cの外面から被ガイド部40が突出されていても、同じ切り欠き30を利用して2つの屋根パネル4の位置決めを行うことができる場合もある。
【0055】
次に、
図13は
図9の被ガイド部40の第2変形例を示す説明図であり、
図14は
図13の被ガイド部40の使用例を示す説明図である。
図13に示すように、被ガイド部40は、軸体401と、屋根パネル4の側面4a(ウェブ41cの外面)から突出するように軸体401を付勢するスプリング402とを有するスプリングプランジャであってよい。スプリング402は、ハウジング403に設けられた挿通穴403aに収められている。軸体401の後端は挿通穴403aに挿通されている。軸体401は、スプリング402の付勢に逆らって挿通穴403aに引き込み可能に設けられている。軸体401の先端がガイド部材3又は他の屋根パネル4との接触により軸体401が挿通穴403a内に引き込まれることで、軸体401が他の屋根パネル4と干渉することを防止できる。
【0056】
図14に示すように、
図5の(e)を用いて説明した舌片体36dを有するガイド部材3は、
図13の被ガイド部40と組み合わせて用いると特に有効である。切り欠き30内で軸体401を下げる過程において、舌片体36dとの接触により軸体401を挿通穴403aに引き込ませることができる。
【0057】
次に、
図15は、
図9の被ガイド部40の第3変形例を示す説明図である。被ガイド部40は、屋根パネル4の側面4a(ウェブ41cの外面)から固定的に突出された突起404であってよい。他の屋根パネル4との干渉を避けるため、屋根パネル4の側面4aからの突起404の突出量がガイド部材3の突部36の厚み以下に設定されてよい。
【0058】
次に、
図16は
図1の縦材2及び枠材41を示す側面図であり、
図17は
図16の第1締結体5及び第2締結体6を示す斜視図である。
図16では第2締結体6が現れるように枠材41(溝形鋼)のリップ41dの一部を切り欠いて示している。
図1の縦材2及び枠材41の接合には、任意の方法及び部材を用いることができるが、
図16に示すような第1締結体5及び第2締結体6を用いてよい。
【0059】
縦材2は、下面20から上面21まで延在する貫通孔22を有している。第1締結体5は、縦材2の下面20から貫通孔22に挿通されている。第2締結体6は、枠材41の内部に配置されている。これら第1及び第2締結体5,6の螺合により、縦材2及び枠材41が締結されて接合されている。第1締結体5は、縦材2の下方からの操作により回動可能な頭部50を有しており、第2締結体6は、第1締結体5との螺合時の共回りが規制されるように構成されているか又は配置されている。すなわち、第1及び第2締結体5,6は、人手により第2締結体6を保持せずに、縦材2の下方から頭部50を回動させることで螺合可能に構成されている。
【0060】
第1締結体5の頭部50は、図示の態様のように縦材2の下面20から突出されていてよい。しかしながら、第1締結体5の頭部50は、下面20に設けられた凹部に収められていてもよい。
【0061】
第1締結体5との螺合時の共回りが規制されるように第2締結体6を構成又は配置する方法は任意である。第2締結体6は、第1締結体5との螺合時に枠材41等の他の部材から反力を取るように構成又は配置され得る。例えば、第2締結体6は、枠材41等の他の部材との当接又は嵌り合いにより共回りが規制されてもよいし、他の部材に固定されることで共回りが規制されてもよい。
【0062】
図示の態様のように、第2締結体6は、角根ボルト60及び座金61を有していてよい。
【0063】
図17に特に表れているように、角根ボルト60は、軸部60aの根本に角部60bが設けられたボルトである。軸部60aの外周にはネジが設けられている。軸部60aの根本は、頭部60cと軸部60aとの接続部分であり、首部等と呼ばれることもある。角部60bは、断面が多角形の部分である。角部60bの幅は、軸部60aの直径よりも大きくされている。また、角部60bの幅は、頭部60cの直径よりも小さくされている。角部60bの幅は、向かい合う一対の辺の間の寸法であるか、又は角部60bの断面を内部に収める最小円の直径であり得る。
【0064】
座金61は、角根ボルト60の軸部60a及び角部60bが挿通可能な開口部61aが設けられた部材である。角根ボルト60の角部60bが座金61の開口部61aに挿通されている。座金61は、枠材41の内部、より具体的には枠材41のウェブ41cとリップ41dとの間に配置されており、角根ボルト60と第1締結体5との螺合時に、枠材41からから反力を取るように構成又は配置されている。このように、角根ボルト60の角部60bが座金61の開口部61aに挿通され、座金61が枠材41から反力を取ることで、第1締結体5との螺合時の第2締結体6の共回りが規制され得る。
【0065】
第1締結体5は、角根ボルト60に螺合可能なナット体51と、ナット体51に螺合されたボルト52とを有していてよい。ナット体51は、或る程度の長さを有するものであり、長ナットと呼ばれることもある。ナット体51は、内周面にネジが設けられた軸穴51aを有している。上述の頭部50は、ボルト52の一端に設けられている。ボルト52は、ナット体51の軸穴51aに螺合可能な軸部52aを有している。第1締結体5は、縦材2の下面20と頭部50との間に介在するようにボルト52に取り付けられるワッシャー53をさらに有していてよい。
【0066】
ボルト52の軸部52aにナット体51の軸穴51aを螺合させた状態で、ナット体51を縦材2の貫通孔22(
図16参照)にナット体51を挿通し、ナット体51の軸穴51aの一端に角根ボルト60の軸部60aの一端を押当てることができる。この押当ての後に、頭部50を回動させることで、角根ボルト60の軸部60aをナット体51の軸穴51aに螺合させることができる。角根ボルト60は、貫通孔22の内部においてナット体51に螺合され得る。
【0067】
ここで、ナット体51へのボルト52の進入量は、ナット体51への角根ボルト60の進入量よりも大きくされていることが好ましい。ナット体51とボルト52との間の摩擦量又は抵抗をナット体51と角根ボルト60との間の摩擦量又は抵抗よりも大きくでき、頭部50を回動させることで、より確実に角根ボルト60をナット体51に螺合させることができる。
【0068】
次に、本発明の実施の形態による屋根パネル4の設置方法について説明する。本発明の実施の形態による屋根パネル4の設置方法は、軒棟方向ERに延在されるように横架材1に架けられた縦材2上に屋根パネル4を設置するための方法である。この方法は、
図1~
図17を用いて説明した屋根構造の製造方法に相当する。
【0069】
本発明の実施の形態による屋根パネル4の設置方法は、軒棟方向ERに延在されるように縦材2上にガイド部材3を設置する工程と、ガイド部材3に側面4aが沿うように縦材2上に屋根パネル4を設置する工程とを含む。
【0070】
図2等を用いて説明したように、ガイド部材3には、少なくとも1つの切り欠き30が設けられている。
図7等を用いて説明したように、屋根パネル4は、側面4aから突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部40を所定位置に有することができるように構成されているか、又は被ガイド部40を所定位置に有している。そして、屋根パネル4を設置する工程において、軒棟方向ERに被ガイド部40の位置が切り欠き30に合うように屋根パネル4を設置する。
【0071】
上述のように、通常、屋根パネル4は、クレーンで吊られて建物の上部に搬送される。この屋根パネル4の搬送前に縦材2上にガイド部材3を設置しておくことで、縦材2上の屋根パネル4の位置を予め規定でき、クレーンを用いた屋根パネル4の誘導を簡略化でき、屋根パネル4の設置時間を短くできる。なお、ガイド部材3は屋根パネル4に比べて軽量の部材であり、ガイド部材3の位置決めは屋根パネル4の位置決めに比べて容易である。
【0072】
このようにガイド部材3を利用して複数の屋根パネル4を任意に設置できる。
図9等を用いて説明したように、被ガイド部40は、頭部を有しておらず操作溝40aが軸端部に設けられたネジであってよい。
図10の(a)に示すように、ウェブ41cの外面から被ガイド部40を突出させておき、被ガイド部40が上方から切り欠き30に挿入されるように屋根パネル4を設置できる。屋根パネル4を設置した後、
図10の(b)に示すように被ガイド部40の操作溝40a(
図9参照)を操作することで、ウェブ41cの外面からの被ガイド部40の突出量を調整できる。ウェブ41cの外面からの被ガイド部40の突出量がガイド部材3の突部36の厚み以下とすることで、被ガイド部40が軒方向Eに並べて配置される別の屋根パネル4と干渉することを防止することができる。屋根パネル4を設置した後、被ガイド部40を除去してもよい。
【0073】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0074】
本明細書に記載された発明は、次のように記載することも可能である。
[1]
軒棟方向に延在されるように横架材に架けられた縦材と、
前記軒棟方向に延在されるように前記縦材上に設置されたガイド部材と、
前記ガイド部材に側面が沿うように前記縦材上に設置された屋根パネルと、
を備え、
前記ガイド部材は、少なくとも1つの切り欠きを有しており、
前記屋根パネルは、前記側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は前記被ガイド部を所定位置に有しており、前記軒棟方向に前記被ガイド部の位置が前記切り欠きに合うように前記縦材上に設置されている、
屋根構造。
[2]
前記切り欠きは、上部から下部に向かうにつれて開口幅が狭まる形状を有している、
第1項に記載の屋根構造。
[3]
前記切り欠きは、第1側縁と、前記第1側縁の棟側に配置されるとともに前記第1側縁の延在方向に対して傾斜して延在された第2側縁とによって少なくとも部分的に区画されており、前記第1側縁は前記ガイド部材の高さ方向又は鉛直方向に延在されている、
第1又は2項に記載の屋根構造。
[4]
前記ガイド部材には、複数の前記切り欠きが設けられており、
前記複数の切り欠きはそれぞれ、第1側縁と、前記第1側縁の棟側に配置されるとともに前記第1側縁の延在方向に対して傾斜して延在された第2側縁とによって少なくとも部分的に区画されており、
前記複数の切り欠きには、第1切り欠きと、第1切り欠きよりも棟側に配置された第2切り欠きとが含まれており、
前記第1切り欠きと、前記第2切り欠きとでは、前記ガイド部材の上縁と前記第1側縁との間の角度が異なり、
前記第2切り欠きでは、前記ガイド部材の上縁と前記第1側縁との間の角度が90°超である、
第1又は2項に記載の屋根構造。
[5]
前記ガイド部材は、前記ガイド部材の幅方向に延在するアーム部と、前記ガイド部材の高さ方向に前記アーム部から突出された突部とを有しており、
前記切り欠きは、前記突部に設けられている、
第1から4までのいずれか1項に記載の屋根構造。
[6]
前記アーム部は、内端間が隣接された第1及び第2アームを含んでおり、
前記突部は、前記第1アームから突出された第1側壁と、前記第2アームから突出された第2側壁とを有し、前記第1及び第2側壁の上端間が互いに接続され、
前記第1側壁及び第2側壁は、前記第1アーム及び前記第2アームに対して垂直に延在されている、
第5項に記載の屋根構造。
[7]
前記アーム部は、内端間が離間された第1及び第2アームを含んでおり、
前記突部は、前記第1アームから突出された第1側壁と、前記第2アームから突出された第2側壁とを有し、前記第1及び第2側壁の上端間が互いに接続され、
前記第1側壁及び第2側壁は、前記第1アーム及び前記第2アームに垂直な方向に対して傾斜して延在されている、
第5項に記載の屋根構造。
[8]
前記アーム部は、内端間が離間された第1及び第2アームを含んでおり、
前記突部は、前記第1アームから突出された第1側壁と、前記第2アームから突出された第2側壁と、前記第1及び第2側壁の上端間を接続する天板とを有している、
第5項に記載の屋根構造。
[9]
前記切り欠きは、前記第1及び第2側壁の両方と前記天板とにまたがって形成されているか、又は前記第1及び第2側壁のいずれか一方と前記天板とにまたがって形成されている、
第8項に記載の屋根構造。
[10]
前記屋根パネルは、幅方向に互いに離間して配置された複数の枠材と、前記枠材の上に配置された野地板と、前記野地板の上に配置された屋根材とを含み、
前記被ガイド部は、前記屋根パネルの幅方向に係る両側端に配置された前記枠材に設けることができるか又は設けられている、
第1から9までのいずれか1項に記載の屋根構造。
[11]
前記枠材は、下フランジ、上フランジ、及び前記下フランジと前記上フランジとの間に設けられたウェブを有し、前記ウェブの外面が前記側面を構成している溝形鋼であり、
前記被ガイド部は、前記ウェブに設けることができるか又は設けられている、
第10項に記載の屋根構造。
[12]
前記被ガイド部は、前記ウェブの高さ方向に係る中心に設けることができるか又は設けられている、
第11項に記載の屋根構造。
[13]
前記被ガイド部は、前記ウェブの高さ方向に係る中心と前記下フランジとの間に設けることができるか又は設けられている、
第11項に記載の屋根構造。
[14]
前記複数の枠材は、前記屋根パネルの幅方向に係る一方の側端に配置された第1枠材と、前記屋根パネルの幅方向に係る他方の側端に配置された第2枠材と、を含み、
前記屋根パネルは、前記軒棟方向に関して、前記被ガイド部を有することができるか又は有している位置が前記第1及び第2枠材で異なる、
第10から13までのいずれか1項に記載の屋根構造。
[15]
前記被ガイド部は、頭部を有しておらず操作溝が軸端部に設けられたネジである、
第1から14までのいずれか1項に記載の屋根構造。
[16]
前記屋根パネルは、幅方向に互いに離間して配置された複数の枠材と、前記枠材の上に配置された野地板と、前記野地板の上に配置された屋根材とを含み、
前記枠材は、下フランジ、上フランジ、及び前記下フランジと前記上フランジとの間に設けられたウェブを有し、前記下フランジが前記縦材上に載置され、前記上フランジ上に前記野地板が配置され、前記ウェブの外面が前記側面を構成している溝形鋼であり、
前記ガイド部材は、前記ガイド部材の幅方向に延在するアーム部と、前記ガイド部材の高さ方向に前記アーム部から突出された突部とを有しており、前記切り欠きは、前記突部に設けられており、
前記ウェブの外面からの前記被ガイド部の突出量が前記突部の厚み以下とされている、
第15項に記載の屋根構造。
[17]
前記被ガイド部は、軸体と、前記側面から突出するように前記軸体を付勢するスプリングとを有するスプリングプランジャである、
第1から14までのいずれか1項に記載の屋根構造。
[18]
軒棟方向に延在されるように横架材に架けられた縦材上に屋根パネルを設置するための屋根パネルの設置方法であって、
前記軒棟方向に延在されるように前記縦材上にガイド部材を設置する工程と、
前記ガイド部材に側面が沿うように前記縦材上に前記屋根パネルを設置する工程と、
を含み、
前記ガイド部材には、少なくとも1つの切り欠きが設けられており、
前記屋根パネルは、前記側面から突出可能であるか若しくは突出されている少なくとも1つの被ガイド部を所定位置に有することができるように構成されているか、又は前記被ガイド部を所定位置に有しており、
前記屋根パネルを設置する工程において、前記軒棟方向に前記被ガイド部の位置が前記切り欠きに合うように前記屋根パネルを設置する、
屋根パネルの設置方法。
【符号の説明】
【0075】
1 :横架材
2 :縦材
3 :ガイド部材
3u :上縁
30 :切り欠き
30a :第1側縁
30b :第2側縁
31 :第1切り欠き
32 :第2切り欠き
35 :アーム部
35a :第1アーム
35b :第2アーム
36 :突部
36a :第1側壁
36b :第2側壁
36c :天板
4 :屋根パネル
4a :側面
40 :被ガイド部
40a :操作溝
41 :枠材
41a :下フランジ
41b :上フランジ
41c :ウェブ
411 :第1枠材
412 :第2枠材
42 :野地板
43 :屋根材
401 :軸体
402 :スプリング