(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127620
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】ライセンス管理システム及びライセンス管理方法
(51)【国際特許分類】
G06F 21/10 20130101AFI20240912BHJP
【FI】
G06F21/10 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036895
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000279
【氏名又は名称】弁理士法人ウィルフォート国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陶久 あや
(57)【要約】
【課題】ライセンスを適切に管理し、容易に適用することができるようにする。
【解決手段】仮想サーバ(102,103)に対するライセンスを管理するライセンス管理システム10において、ライセンス管理システム10は、ライセンスマネージャーサーバ105を有し、ライセンスマネージャーサーバ105は、所有するライセンスの情報であるライセンス情報を記憶し、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス適用対象の仮想サーバである対象仮想サーバに適用するライセンスを特定可能なライセンス特定情報を受け付け、ライセンス特定情報に対応する利用可能なライセンスのライセンス情報に基づいて、対象仮想サーバにライセンスを設定させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想マシンに対するライセンスを管理するライセンス管理システムであって、
前記ライセンス管理システムは、ライセンスマネージャーサーバを有し、
前記ライセンスマネージャーサーバは、所有するライセンスの情報であるライセンス情報を記憶し、
前記ライセンスマネージャーサーバは、
ライセンス適用対象の仮想マシンである対象仮想マシンに適用するライセンスを特定可能なライセンス特定情報を受け付け、
前記ライセンス特定情報に対応する利用可能なライセンスのライセンス情報に基づいて、前記対象仮想マシンにライセンスを設定させる
ライセンス管理システム。
【請求項2】
前記対象仮想マシンは、移行対象の仮想マシンであり、
前記ライセンスマネージャーサーバは、
前記対象仮想マシンについて、移行元の基盤と、移行先の基盤とで、ライセンスを切り替える必要があるか否かを判定し、ライセンスの切り替えが必要な場合に、前記対象仮想マシンにライセンスを設定させる
請求項1記載のライセンス管理システム。
【請求項3】
前記ライセンスマネージャーサーバは、
前記対象仮想マシンがインターネットに接続可能か否かを確認し、
前記対象仮想マシンがインターネットに接続可能である場合に、前記ライセンス特定情報に対応する利用可能なライセンスのライセンス情報に基づいて、前記インターネットを経由して前記対象仮想マシンにライセンスを設定させる
請求項1又は請求項2に記載のライセンス管理システム。
【請求項4】
前記ライセンスマネージャーサーバは、
前記対象仮想マシンに対してライセンスの設定を行う画面遷移及び前記ライセンス情報の入力をロボティックプロセスオートメーションにより実行させるコマンドを前記対象仮想マシンに送信し、
前記対象仮想マシンは、
前記コマンドに基づいて、ライセンス設定を行う画面遷移及び前記ライセンス情報の入力を行って前記ライセンスの設定を行う
請求項3に記載のライセンス管理システム。
【請求項5】
電話機能を、前記ライセンスマネージャーサーバと通信可能な機能とを有する作業者デバイスを更に備え、
前記ライセンスマネージャーサーバは、
前記対象仮想マシンがインターネットに接続可能でない場合に、前記ライセンス特定情報に対応する利用可能なライセンスのライセンス情報に基づいて前記対象仮想マシンに表示される確認情報を前記作業者デバイスに通知し、
前記作業者デバイスは、前記電話機能により、前記確認情報に基づいて、ライセンス認証連絡先から前記対象仮想マシンにライセンスを設定するための発行情報を取得し、前記発行情報を前記ライセンスマネージャーサーバに通知し、
前記ライセンスマネージャーサーバは、
通知された前記発行情報を、前記対象仮想マシンに設定させる
請求項3に記載のライセンス管理システム。
【請求項6】
前記対象仮想マシンは、
表示される画面に対して前記ライセンス情報を入力し、これにより得られる画面に含まれる確認情報を認識し、前記確認情報を前記ライセンスマネージャーサーバに通知する
請求項5に記載のライセンス管理システム。
【請求項7】
前記対象仮想マシンは、
前記電話機能により前記ライセンス認証連絡先から得られる音声から前記発行情報を認識する
請求項5に記載のライセンス管理システム。
【請求項8】
前記ライセンスマネージャーサーバは、
前記ライセンス管理システムに、前記ライセンス特定情報に対応する利用可能なライセンスが不足しているか否かを判定し、
利用可能なライセンスが不足している場合に、ライセンス不足であることを示す情報を表示させる
請求項1に記載のライセンス管理システム。
【請求項9】
仮想マシンに対するライセンスを管理するライセンス管理システムによるライセンス管理方法であって、
前記ライセンス管理システムは、ライセンスマネージャーサーバを有し、
前記ライセンスマネージャーサーバは、所有するライセンスの情報であるライセンス情報を記憶し、
前記ライセンスマネージャーサーバは、
ライセンス適用対象の仮想マシンである対象仮想マシンに適用するライセンスを特定可能なライセンス特定情報を受け付け、
前記ライセンス特定情報に対応する利用可能なライセンスのライセンス情報に基づいて、前記対象仮想マシンにライセンスを設定させる
ライセンス管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想サーバに対するライセンスを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
各種企業においては、業務における処理等が、例えば、オンプレミスとクラウドとを含むハイブリッドクラウドを利用して行われることがある。ハイブリッドクラウドにおいては、仮想サーバをオンプレミスからクラウドに移行等することもできる。
【0003】
例えば、仮想サーバにおいては、OS(Operating System)のようなライセンスの必要なソフトウェアが使用される。したがって、仮想サーバを構築する場合には、必要なライセンスを設定する必要がある。また、オンプレミスの仮想サーバで必要となるライセンスと、クラウドの仮想サーバで必要なライセンスとが異なり、使用される基盤に応じたライセンスを設定しなければならない。
【0004】
このようなライセンスを管理し、仮想サーバに設定することは手間がかかるという問題がある。
【0005】
ライセンスの管理に関連する技術として、例えば、特許文献1には、ユーザが保持しているソフトウェアライセンスの有無を利用してワークフローを定義できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に開示された技術においては、ソフトウェアライセンスの有無を利用してワークフローを定義できる技術であり、ユーザが適宜ライセンスの設定等の処理を行う必要があり、手間がかかるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ライセンスを適切に管理し、容易に適用することのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、一観点に係るライセンス管理システムは、仮想マシンに対するライセンスを管理するライセンス管理システムであって、前記ライセンス管理システムは、ライセンスマネージャーサーバを有し、前記ライセンスマネージャーサーバは、所有するライセンスの情報であるライセンス情報を記憶し、前記ライセンスマネージャーサーバは、ライセンス適用対象の仮想マシンである対象仮想マシンに適用するライセンスを特定可能なライセンス特定情報を受け付け、前記ライセンス特定情報に対応する利用可能なライセンスのライセンス情報に基づいて、前記対象仮想マシンにライセンスを設定させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ライセンスを適切に管理し、容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るライセンス管理システムの全体構成図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係るライセンス移行データベースの構成図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係るサーバ移行事前確認処理のフローチャートである。
【
図4】
図4は、一実施形態に係るサーバ移行時ライセンス適用処理のフローチャートである。
【
図5】
図5は、一実施形態に係るインターネット接続確認処理のフローチャートである。
【
図6】
図6は、一実施形態に係る電話認証処理のフローチャートである。
【
図7】
図7は、一実施形態に係るライセンス数追加処理のフローチャートである。
【
図8】
図8は、一実施形態に係るライセンス期限管理処理のフローチャートである。
【
図9】
図9は、一実施形態に係る基盤情報更新処理のフローチャートである。
【
図10】
図10は、一実施形態に係るサーバ設定時ライセンス適用処理のフローチャートである。
【
図11】
図11は、一実施形態に係るサーバ移行中止処理のフローチャートである。
【
図12】
図12は、一実施形態に係るエラー処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、一実施形態に係るライセンス管理システムの全体構成図である。
【0014】
ライセンス管理システム10は、作業者デバイスの一例としての作業者スマートデバイス300と、オンプレミス100と、クラウドサービス200とを含む。作業者スマートデバイス300と、オンプレミス100と、クラウドサービス200とは、インターネット網30を介して接続されている。また、オンプレミス100と、クラウドサービス200とは、専用線40を介して接続されている。
【0015】
作業者スマートデバイス300は、ライセンスの管理を行う作業者(ユーザ)が使用する装置であり、例えば、インターネット網30を介して各種データを送受信できる機能(データ通信)と、公衆電話網やインターネット網を介して、電話番号を指定して接続先との音声通信ができる機能(電話機能)とを有する。作業者スマートデバイス300は、ライセンス設定に関わる処理を実行可能なアプリケーション301(単に、アプリともいう)を格納している。アプリケーション301は、ロボティックプロセスオートメーションの機能を有しており、オートメーションコマンドにしたがって画面での各種操作を行うことができる。また、アプリケーション301は、音声認識を行うことができる。
【0016】
オンプレミス100は、インターネット接続網101と、1以上の物理サーバ110と、syslogサーバ104と、ライセンスマネージャーサーバ105と、専用線ゲートウェイ107と、基盤マネージャーサーバ108と、移行マネージャーサーバ109と、を含む。
【0017】
インターネット接続網101は、例えば、LAN(Local Area Network)等の通信網であり、物理サーバ110と、ライセンスマネージャーサーバ105と、基盤マネージャーサーバ108と、移行マネージャーサーバ109と、インターネット網30との間を通信可能に接続する。
【0018】
ライセンスマネージャーサーバ105と、移行マネージャーサーバ109とは、専用線ゲートウェイ107を介して、専用線40に接続されている。
【0019】
物理サーバ110は、プロセッサやメモリ等を有し、仮想マシン(VM)で構成される仮想サーバ102,103等を動作させる。例えば、仮想サーバとしては、インターネット接続された仮想サーバ102と、インターネット非接続の仮想サーバ103とがある。本実施形態においては、仮想サーバ102、103は、ライセンスの設定に関する処理を行うアプリケーションを格納している。このアプリケーションは、ロボティックプロセスオートメーションの機能を有しており、オートメーションコマンドにしたがって画面での各種操作を行うことができる。
【0020】
基盤マネージャーサーバ108は、例えば、プロセッサやメモリ等を有する物理サーバ又は、仮想マシンで構成される。基盤マネージャーサーバ108は、オンプレミス100内の物理サーバ110の仮想サーバ(仮想マシン)を管理する処理を行う。
【0021】
移行マネージャーサーバ109は、例えば、物理サーバ又は仮想マシンで構成される。移行マネージャーサーバ109は、仮想サーバの移行、例えば、オンプレミス100内の物理サーバ110間の移行や、オンプレミスの物理サーバ110からクラウドサービス200の物理サーバ210への移行等を管理する処理を行う。
【0022】
syslogサーバ104は、各種ログを受領して管理する処理を行う。なお、ライセンス管理システム10は、syslogサーバ104が管理するログを参照し、所定のログを検出した場合に、ログに対応するアラート等をユーザに通知する通知装置(図示せず)を備えるようにしてもよい。
【0023】
ライセンスマネージャーサーバ105は、例えば、プロセッサやメモリ等を有する物理サーバ又は仮想マシンで構成される。ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンスの管理に必要な情報を記憶するライセンス移行データベース(DB)106を保持し、ライセンスの管理に関わる各種処理を実行する。ライセンスマネージャーサーバ105の処理は、例えば、プロセッサがプログラムを実行することにより実行される。
【0024】
クラウドサービス200は、インターネット接続網201と、1以上の物理サーバ210と、syslogサーバ204と、ライセンスマネージャーサーバ205と、専用線ゲートウェイ207と、基盤マネージャーサーバ208と、移行マネージャーサーバ209と、を含む。クラウドサービス200の各構成は、オンプレミス100の同名の構成と同様の機能を有する。
【0025】
物理サーバ210は、プロセッサやメモリ等を有し、仮想マシンで構成される仮想サーバ202,203等を動作させる。例えば、仮想サーバとしては、インターネット接続された仮想サーバ202と、インターネット非接続の仮想サーバ203とがある。
【0026】
次に、ライセンス移行データベース106,206が格納する各種情報について説明する。
【0027】
図2は、一実施形態に係るライセンス移行データベースの構成図である。
【0028】
ライセンス移行データベース106,206は、基盤情報120と、移行情報130と、ライセンス情報140と、を格納する。
【0029】
基盤情報120は、基盤毎の情報を管理する。ここで、基盤としては、例えば、オンプレミス100の物理サーバや、クラウドサービス200のアベイラビリティゾーンがある。基盤情報120は、基盤毎のエントリを格納する。基盤情報120のエントリは、基盤識別ID120aと、社内外提供120bと、ライセンス区分120cとのフィールドを含む。基盤識別ID120aには、エントリに対応する基盤の識別ID(基盤識別ID)が格納される。社内外提供120bには、エントリに対応する基盤が提供される提供先が格納される。ライセンス区分120cには、エントリに対応する基盤についてのライセンスの区分(ライセンス区分)が格納される。ライセンス区分としては、オンプレミス100の基盤において必要となるライセンス区分を示すOEMと、クラウドサービス200の基盤において必要となるライセンス区分を示すクラウドとがある。
【0030】
移行情報130は、仮想サーバの移行毎の情報を管理する。移行情報130は、仮想サーバの移行毎のエントリを格納する。移行情報130のエントリは、日時130aと、移行マシン130bと、移行時OS130cと、CPU130dと、Memory130eと、Disk130fと、移行元基盤130gと、移行先基盤130hと、ライセンス切替済130iと、のフィールドを含む。
【0031】
日時130aには、エントリに対応する移行を行う日時が格納される。移行マシン130bには、移行対象となる仮想マシン(仮想サーバ)の名前が格納される。移行時OS130cには、移行時の仮想マシンのOS(Operating System)の名前が格納される。CPU130dには、エントリに対応する移行対象の仮想マシンに割り当てられているCPUの数が格納される。Memory130eには、エントリに対応する移行対象の仮想マシンに割り当てられているメモリの容量が格納される。Disk130fには、エントリに対応する移行対象の仮想マシンに割り当てられているディスクドライブの容量が格納される。移行元基盤130gには、エントリに対応する移行対象の仮想マシンの移行元の基盤の基盤名が格納される。移行先基盤130hには、エントリに対応する移行対象の仮想マシンの移行先の基盤の基盤名が格納される。ライセンス切替済130iには、エントリに対応する移行対象の仮想マシンのライセンスの切り替えが済んだか否かを示すフラグが格納される。ライセンス切替済130iには、ライセンスの切り替えが済んでいる場合には、Trueが設定され、切り替えが済んでいない場合には、Falseが設定される。
【0032】
ライセンス情報140は、所有しているライセンスの情報を管理する。ライセンス情報140は、所有しているライセンス毎のエントリを格納する。ライセンス情報140のエントリは、ライセンス140aと、ライセンス区分140bと、OS140cと、単位140dと、単位数140eと、ライセンスID140fと、残数140gと、使用数140hと、有効期限140iと、のフィールドを含む。
【0033】
ライセンス140aには、エントリに対応するライセンスの名前が格納される。ライセンス区分140bには、エントリに対応するライセンスの区分が格納される。OS140cには、エントリに対応するライセンスが対象とするOSの名前が格納される。単位140dには、エントリに対応するライセンスが対象とする単位が格納される。単位としては、例えば、CPU Core、VM等がある。単位数140eには、エントリに対応するライセンスが対象とする単位の数が格納される。ライセンスID140fには、エントリに対応するライセンスの識別名(ライセンスID)が格納される。残数140gには、エントリに対応するライセンスの使用可能な残りの数(未使用の数)が格納される。使用数140hには、エントリに対応するライセンスの使用されている数が格納される。有効期限140iには、エントリに対応するライセンスの有効期限が格納される。
【0034】
次に、ライセンス管理システム10における処理動作について説明する。
【0035】
まず、仮想サーバを移行する際に事前に行われるサーバ移行事前確認処理について説明する。
【0036】
図3は、一実施形態に係るサーバ移行事前確認処理のフローチャートである。
【0037】
サーバ移行事前確認処理は、例えば、定期的に実行される。まず、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行マネージャーサーバ109(209)から仮想サーバについての移行計画情報を取得する(401)。ここで、移行計画情報は、移行日時、移行マシン名、移行時OS、CPU数、メモリ容量、ディスク容量、移行元基盤、移行先基盤等の情報を含む。
【0038】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス移行データベース206の基盤情報120から移行元と移行先との基盤の情報を参照するとともに、ライセンス情報140を参照する(402)。
【0039】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、参照した情報に基づいて、ライセンスの切り替えが必要であるか否かを判定する(403)。ここで、例えば、移行元の基盤でのライセンスの区分と、移行先の基盤でのライセンスの区分とが異なっている場合に、ライセンスの切り替えが必要であると判定する。
【0040】
この結果、ライセンスの切り替えが必要でない場合(403:NO)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理を終了する。
【0041】
一方、ライセンスの切り替えが必要である場合(403:YES)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、切り替えるライセンスが不足しているか否かを判定する(404)。具体的には、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス情報140の移行先のライセンスに対応するエントリの残数140gの残数を確認することにより不足しているか否かを判定する。
【0042】
この結果、ライセンスが不足していない場合(404:NO)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理を終了する。
【0043】
一方、ライセンスが不足していない場合には、ライセンスマネージャーサーバ105は、ユーザにライセンス不足の情報を含む情報を通知(例えば、表示)させるために、syslogサーバ104にライセンス不足ログを発行し(405)、処理を終了する。ここで、ライセンス不足ログは、不足しているライセンスの情報、例えば、ライセンス名を含んでもよい。なお、syslogサーバ104にライセンス不足ログが格納されると、その後、通知装置は、ライセンス不足の内容をユーザの装置(例えば、作業者スマートデバイス300等)に通知(例えば、画面が表示する等)することとなり、ユーザは不足するライセンスを把握して、予め手配しておくことができるようになる。
【0044】
次に、仮想サーバを移行する際にライセンスを適用するサーバ移行時ライセンス適用処理について説明する。
【0045】
図4は、一実施形態に係るサーバ移行時ライセンス適用処理のフローチャートである。
【0046】
サーバ移行時ライセンス適用処理は、例えば、サーバ移行を行う通知を、ユーザ又は移行マネージャーサーバ109から受け付けた場合に実行される。まず、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行マネージャーサーバ109(209)から仮想サーバについての移行実行情報を取得し、ライセンス移行データベース106に登録する(501)。ここで、移行実行情報(ライセンス特定情報)は、移行日時、移行マシン名、移行時OS、CPU数、メモリ容量、ディスク容量、移行元基盤、移行先基盤等の情報を含む、これらは、移行情報130のエントリの対応するフィールドに格納する。なお、この際、エントリのライセンス切替済130iには、ライセンス切替済でないことを示すFalseが設定される。
【0047】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス移行データベース106の基盤情報120から移行元と移行先との基盤の情報を参照するとともに、ライセンス情報140を参照する(502)。
【0048】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、参照した情報に基づいて、ライセンスの切り替えが必要であるか否かを判定する(503)。ここで、例えば、仮想サーバの移行元の基盤でのライセンスの区分と、移行先の基盤でのライセンスの区分とが異なっている場合に、ライセンスの切り替えが必要であると判定する。
【0049】
この結果、ライセンスの切り替えが必要でない場合(503:NO)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理を終了する。
【0050】
一方、ライセンスの切り替えが必要である場合(503:YES)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先(ライセンス適用対象)の仮想サーバ(対象サーバ:対象仮想マシン)がインターネット接続可能か否かを判定する(504)。なお、対象サーバがインターネット接続可能か否かについては、
図5に示すインターネット接続確認処理を行って判定する。インターネット接続確認処理については後述する。
【0051】
この結果、対象サーバがインターネット接続可能である場合(504:YES)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理をステップ505に進める一方、対象サーバがインターネット接続可能でない場合(504:NO)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理をステップ507に進める。
【0052】
ステップ505では、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先のライセンスに対応するライセンスIDを用いて、このライセンスIDに変更するためのインターネット接続を前提とするライセンス変更コマンド(ライセンス設定コマンドの一例)を作成する(505)。
【0053】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先の基盤の基盤マネージャーサーバ(108又は208)にライセンス変更コマンドを送付する(506)。この結果、基盤マネージャーサーバは、ライセンス変更コマンドを受け取ると、対象サーバにライセンス変更コマンドを送信する。次いで、対象サーバは、ライセンス変更コマンドを実行することにより、インターネット接続を行ってライセンスを変更することとなる。これにより、対象サーバに適切にライセンスを適用することができる。
【0054】
一方、ステップ507では、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先のライセンスに対応するライセンスIDを用いて、このライセンスIDに変更するためのインターネット非接続を前提とするライセンス変更コマンドと、対象サーバでのロボティックプロセスオートメーションにより確認ID(確認情報)を取得するための操作を行うためのコマンド(オートメーションコマンド)とを作成する。
【0055】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先の基盤の基盤マネージャーサーバ(108又は208)にライセンス変更コマンド及びオートメーションコマンドを送付する(508)。この結果、基盤マネージャーサーバは、ライセンス変更コマンド及びオートメーションコマンドを受け取ると、対象サーバにライセンス変更コマンド及びオートメーションを送信する。次いで、電話認証処理(
図6参照)が実行される(509)。
【0056】
ステップ506又はステップ509の処理が終わると、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先の基盤マネージャーサーバを経由して対象サーバからライセンス認証結果を取得する(510)。
【0057】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105はライセンス認証が成功した場合には、移行情報130の移行に対応するエントリのライセンス切替済130iをTrueに更新し(511)、ライセンス情報140の移行元のライセンスに対応するエントリの残数140gの残数に1を加算し、移行先のライセンスに対応するエントリの残数140gの残数から1を減算し(512)、処理を終了する。
【0058】
次に、ステップ504で実行される、仮想サーバがインターネット接続可能か否かを確認するインターネット接続確認処理について説明する。
【0059】
図5は、一実施形態に係るインターネット接続確認処理のフローチャートである。
【0060】
ライセンスマネージャーサーバ105は、対象サーバのインターネット接続確認を行うためのインターネット接続確認コマンドを作成し(1201)、移行先の基盤の基盤マネージャーサーバ(108又は208)にインターネット接続確認コマンドを送付する(1202)。この結果、基盤マネージャーサーバは、インターネット接続確認コマンドを受信し、インターネット接続確認コマンドに基づいて対象サーバのインターネット接続の可否を確認し、その結果をライセンスマネージャーサーバ105に送信することとなる。
【0061】
ステップ1202を実行した後に、ライセンスマネージャーサーバ105は、基盤マネージャーサーバからインターネット接続確認コマンドの実行結果を受け取り、インターネット接続の可否を特定する(1203)。
【0062】
次に、ステップ509で実行される電話認証処理について説明する。
【0063】
図6は、一実施形態に係る電話認証処理のフローチャートである。
【0064】
対象サーバは、ライセンスマネージャーサーバ105から送信されたライセンス変更コマンドと、オートメーションコマンドとを受信し、ロボティックプロセスオートメーションによりオートメーションコマンドを実行することにより、確認IDを表示させる画面遷移を実行する(5101)。
【0065】
次いで、対象サーバは、画像認識により画面上の確認IDを認識し、ライセンスマネージャーサーバ105に対して確認IDを送付する(5102)。
【0066】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、対象サーバから送信された確認IDを受信し、確認IDを作業者スマートデバイス300のアプリケーション301に送付する(5103)。
【0067】
次いで、作業者スマートデバイス300のアプリケーション301は、電話機能により所定のライセンス認証連絡先への電話を行い、確認IDを通知する(5104)。
【0068】
次いで、作業者スマートデバイス300のアプリケーション301は、ライセンス認証電話の音声上にエラー発生の文言があるか否かを判定する(5105)。
【0069】
この結果、ライセンス認証電話の音声上にエラー発生の文言があると判定した場合(5105:YES)には、アプリケーション301は、ライセンスマネージャーサーバ105にエラーが発生したことを通知し、ライセンスマネージャーサーバ105は、エラー処理(
図12参照)を実行し(5111)、処理を終了する。
【0070】
一方、ライセンス認証電話の音声上にエラー発生の文言がないと判定した場合(5105:NO)には、アプリケーション301は、音声認識によりライセンス認証電話の音声における対象サーバに設定する発行ID(発行情報)を認識し、発行IDをライセンスマネージャーサーバ105に送付する(5106)。
【0071】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、発行IDを受信して、発行IDを移行先の対象サーバに転送し、対象サーバのアプリがロボティックプロセスオートメーションにより発行IDを認証画面における発行IDの入力領域に入力する(5107)。
【0072】
次いで、作業者スマートデバイス300は、ライセンス認証電話の音声上にエラーが発生の文言があるか否かを判定する(5108)。
【0073】
この結果、ライセンス認証電話の音声上にエラー発生の文言があると判定した場合(5108:YES)には、アプリケーション301は、ライセンスマネージャーサーバ105にエラーが発生したことを通知し、ライセンスマネージャーサーバ105は、エラー処理(
図12参照)を実行し(5111)、処理を終了する。
【0074】
一方、ライセンス認証電話の音声上にエラー発生の文言がないと判定した場合(5108:NO)には、アプリケーション301は、ライセンス認証の完了をライセンスマネージャーサーバ105に送付する(5109)。
【0075】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先の基盤マネージャーサーバにライセンス認証が正常に完了しているか否かを確認するためのライセンス確認コマンドを送信する(5110)。これに対して、基盤マネージャーサーバは、ライセンス確認コマンドを実行して、対象サーバへのライセンスの認証が確認しているか否かを確認し、ライセンス認証結果をライセンスマネージャーサーバ105に送信する。
【0076】
ステップ5101~5110の処理によると、インターネット接続可能でない対象サーバについて、適切にライセンスを適用することができる。
【0077】
次に、ライセンス数追加処理について説明する。
【0078】
図7は、一実施形態に係るライセンス数追加処理のフローチャートである。
【0079】
ライセンスマネージャーサーバ105は、新たに手配したライセンスの数の情報(ライセンスの名称及びライセンス数)の入力を受け付ける(601)。次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス移行データベース106のライセンス情報140の対応するライセンスのエントリの残数に、新たに手配した数を加算する(602)。
【0080】
このライセンス数追加処理により、新たにライセンスを手配した場合に、ライセンスの残数を適切に管理することができる。
【0081】
次に、ライセンス期限管理処理について説明する。
【0082】
図8は、一実施形態に係るライセンス期限管理処理のフローチャートである。
【0083】
ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス情報140の各エントリの有効期限140iに設定されている有効期限を参照し、有効期限切れのライセンスがあるか否かを判定する(701)。
【0084】
この結果、有効期限切れのライセンスがない場合(701:NO)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理を終了する一方、有効期限切れのライセンスがある場合(701:YES)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス情報140の有効期限切れのライセンスのそれぞれの残数を0に更新する(702)。
【0085】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、syslogサーバ104にライセンス有効期限切れログを発行し(703)、処理を終了する。ここで、ライセンス有効期限切れログは、有効期限切れのライセンスの情報、例えば、ライセンス名、ライセンスID、有効期限切れとなったライセンス数を含んでもよい。
【0086】
なお、syslogサーバ104にライセンス有効期限切れログが格納されると、通知装置により、ライセンス有効期限切れログの内容がユーザに通知される(例えば、作業者スマートデバイス300に表示される)こととなる。
【0087】
次に、基盤情報更新処理について説明する。
【0088】
図9は、一実施形態に係る基盤情報更新処理のフローチャートである。
【0089】
基盤情報更新処理は、例えば、ライセンスマネージャーサーバ105がユーザから基盤情報の更新の要求を受け付けた場合に実行される。
【0090】
ライセンスマネージャーサーバ105は、ユーザからの基盤の更新の内容、例えば、基盤の追加、基盤の変更、基盤の削除等の内容を受け付ける(801)。なお、ライセンスマネージャーサーバ105は、定期的に基盤マネージャーサーバ108,208に基盤の更新内容を問い合わせて受け付けるようにしてもよい。
【0091】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、受け付けた基盤の更新の内容に基づいて基盤情報120を更新し(802)、処理を終了する。
【0092】
次に、サーバ設定時ライセンス適用処理について説明する。
【0093】
図10は、一実施形態に係るサーバ設定時ライセンス適用処理のフローチャートである。
【0094】
サーバ設定時ライセンス適用処理は、新たに作成する対象のサーバ(対象サーバ:対象仮想マシン)に対してライセンスを設定する処理である。
【0095】
まず、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス設定指示及び設定する対象サーバの指定、対象サーバのOSの情報を受け付ける(901)。ライセンスマネージャーサーバ105は、これら情報を、入力装置からの直接入力又はAPI(Apprication Programming Interface)入力を経由して受け付けてもよい。
【0096】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、対象サーバがインターネット接続可能か否かを判定する(902)。なお、対象サーバがインターネット接続可能か否かについての処理は、
図4のステップ504と同様である。
【0097】
この結果、対象サーバがインターネット接続可能である場合(902:YES)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理をステップ903に進める一方、対象サーバがインターネット接続可能でない場合(902:NO)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、処理をステップ905に進める。
【0098】
ステップ903では、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス情報140を参照し、対象サーバのライセンスに対応する使用可能なライセンスIDを特定し、このライセンスIDを用いて、このライセンスIDを設定するためのインターネット接続を前提とするライセンス設定コマンドを作成する。
【0099】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、設定先の基盤の基盤マネージャーサーバ(108又は208)にライセンス設定コマンドを送付する(904)。この結果、基盤マネージャーサーバは、ライセンス設定コマンドを受け取ると、対象サーバにライセンス設定コマンドを送信する。次いで、対象サーバは、ライセンス設定コマンドを実行することにより、インターネット接続を行ってライセンスを設定することとなる。これにより、対象サーバに適切にライセンスを適用することができる。
【0100】
一方、ステップ905では、ライセンスマネージャーサーバ105は、ライセンス情報140を参照し、対象サーバのライセンスに対応する使用可能なライセンスIDを特定し、このライセンスIDに変更するためのインターネット非接続を前提とするライセンス設定コマンドと、対象サーバでのロボティックプロセスオートメーションにより確認IDを取得するための操作を行うためのコマンド(オートメーションコマンド)とを作成する。
【0101】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105は、設定先の基盤の基盤マネージャーサーバ(108又は208)にライセンス設定コマンド及びオートメーションコマンドを送付する(906)。この結果、基盤マネージャーサーバは、ライセンス設定コマンド及びオートメーションコマンドを受け取ると、対象サーバにライセンス設定コマンド及びオートメーションを送信する。次いで、電話認証処理(
図6参照)が実行される(907)。
【0102】
ステップ904又はステップ907の処理が終わると、ライセンスマネージャーサーバ105は、設定先の基盤マネージャーを経由して対象サーバからライセンス認証結果を取得する(908)。
【0103】
次いで、ライセンスマネージャーサーバ105はライセンス認証が成功した場合には、ライセンス情報140の設定先のライセンスに対応するエントリの残数140gの残数から1を減算し(909)、処理を終了する。
【0104】
このサーバ設定時ライセンス適用処理によると、新たに設定する対象サーバに対して容易且つ適切にライセンスを設定することができる。
【0105】
次に、サーバ移行中止処理について説明する。
【0106】
図11は、一実施形態に係るサーバ移行中止処理のフローチャートである。
【0107】
サーバ移行中止処理は、
図4に示すサーバ移行時ライセンス適用処理の途中において、サーバの移行を中止する場合に実行される処理である。
【0108】
移行マネージャーサーバ109は、ユーザから移行中止の指示を受け付けると(1001)、syslogサーバ104へ移行中止を示す移行中止ログを発行する(1002)。移行中止ログは、中止する移行についての情報(移行中止情報:移行対象のサーバ名等)を含む。この後、通知装置は、ログの中に移行中止ログを検出すると、移行中止情報をライセンスマネージャーサーバ105に通知することとなる。
【0109】
ライセンスマネージャーサーバ105は、移行中止情報を受け付け(1003)、移行中止情報に対応する移行においてライセンス変更前であるか否かを判定する(1004)。ここで、ライセンス変更前か否かは、移行情報130における対応する移行についてのエントリのライセンス切替済130iの値により判定することができる。
【0110】
この結果、ライセンス変更前である場合(1004:YES)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行先の基盤マネージャーサーバに、ライセンス変更コマンドの実行の停止及びライセンス変更画面(ステップ506に起因して対象サーバに表示される画面又は、ステップ5101,5102で表示される画面)をクローズする指示を送信し(1005)、処理を終了する。
【0111】
一方、ライセンス変更前でない場合(1004:NO)には、ライセンスマネージャーサーバ105は、移行中止となった移行処理における移行元と移行先との情報を入れ替えて切り戻しを行う処理(切り戻し処理)を行う、すなわち、移行元を移行先とし、移行先を移行元としてサーバ移行時ライセンス適用処理を行い(1006)、処理を終了する。
【0112】
このサーバ移行中止処理によると、移行を中止した際に適切に元のライセンス状態に戻すことができる。
【0113】
次に、エラー処理について説明する。
【0114】
図12は、一実施形態に係るエラー処理のフローチャートである。
【0115】
エラー処理は、例えば、ステップ5111において、又はコマンドの実行時にエラーが発生した場合に実行される。
【0116】
ライセンスマネージャーサーバ105は、エラーが発生した場合には、そのエラーに対応する内容を含むエラーログをsyslogサーバ104に送信し(1101)、処理を終了する。なお、syslogサーバ104にエラーログが格納されると、その後、通知装置により、エラーログの内容がユーザに通知されることとなる。
【0117】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
【0118】
例えば、上記実施形態では、syslogサーバ104にログを発行するようにして、通知装置が所定のログを検出した場合にその内容をユーザに通知する機能を利用して、各種情報をユーザに通知するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、ライセンスマネージャーサーバ105がユーザに通知するようにしてもよい。
【0119】
また、上記実施形態のサーバ移行時ライセンス適用処理において、ライセンスの切り替えが必要である場合(ステップ503:YES)に、ステップ404及び406と同様な処理を行うようにしてライセンスの不足状態を判定する処理を行うようにしてもよい。
【0120】
また、上記したライセンスマネージャーサーバ105が実行する処理は、移行先のライセンスマネージャーサーバと共働して処理を実行するようにしてもよい。
【0121】
また、上記実施形態において、ライセンスマネージャーサーバが行っていた処理の一部又は全部を、専用のハードウェア回路で行うようにしてもよい。また、上記実施形態におけるプログラムは、プログラムソースからインストールされてよい。プログラムソースは、プログラム配布サーバ又は記録メディア(例えば可搬型の記録メディア)であってもよい。
【符号の説明】
【0122】
10…ライセンス適用システム、30…インターネット網、100…オンプレミス、102,103…仮想サーバ、104,204…syslogサーバ、105,205…ライセンスマネージャーサーバ、106,206…ライセンス移行データベース、107,207…専用線ゲートウェイ、108,208…基盤マネージャーサーバ、109,209…移行マネージャーサーバ