(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127742
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】打ち込み工具
(51)【国際特許分類】
B25C 1/00 20060101AFI20240912BHJP
B25C 5/15 20060101ALI20240912BHJP
B25C 5/13 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
B25C1/00 A
B25C5/15
B25C5/13
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023220726
(22)【出願日】2023-12-27
(31)【優先権主張番号】P 2023034480
(32)【優先日】2023-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉兼 聖展
(72)【発明者】
【氏名】寺本 真輝人
【テーマコード(参考)】
3C068
【Fターム(参考)】
3C068AA04
3C068BB01
3C068CC02
3C068CC07
3C068DD01
3C068DD11
3C068DD17
3C068EE06
3C068FF01
3C068FF02
3C068HH04
3C068HH17
3C068JJ20
(57)【要約】
【課題】マガジンに打ち込み具を装填する時にマガジンの内部に残留する打ち込み具の倒れを抑制できる打ち込み工具が必要とされている。
【解決手段】打ち込み工具1は、打ち込み通路3を備えた工具本体10と、工具本体10に装着されるマガジン30と、マガジン30の内部の打ち込み具40を打ち込み通路3に向けて付勢するプッシャ31を有する。打ち込み工具1は、打ち込み通路3に供給された打ち込み具40を打撃するドライバ15と、マガジン30の内部の打ち込み具40が所定本数以下の時にドライバ15の打ち込み動作を規制する空打ち防止機構32と、空打ち防止機構32の作動時にマガジン30の内部に残留した打ち込み具40に抵抗を付与して打ち込み具40の姿勢を保持する抵抗付与部材35を有する。抵抗付与部材35は、利用可能な最短の打ち込み具40に対応する場所に設けられる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
打ち込み工具であって、
打ち込み通路を備えた工具本体と、
前記工具本体に装着されるマガジンと、
前記マガジンの内部の打ち込み具を前記打ち込み通路に向けて付勢するプッシャと、
前記打ち込み通路に供給された前記打ち込み具を打撃するドライバと、
前記マガジンの内部の前記打ち込み具が所定本数以下の時に前記ドライバの打ち込み動作を規制する空打ち防止機構と、
前記空打ち防止機構の作動時に前記マガジンの内部に残留した前記打ち込み具に抵抗を付与して前記打ち込み具の姿勢を保持する抵抗付与部材を有し、
前記抵抗付与部材は、利用可能な最短の打ち込み具に対応する場所に設けられる打ち込み工具。
【請求項2】
請求項1に記載の打ち込み工具であって、
前記抵抗付与部材は、弾性力で前記打ち込み具を付勢する弾性部材を有する打ち込み工具。
【請求項3】
請求項2に記載の打ち込み工具であって、
前記弾性部材は、ゴム製である打ち込み工具。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記抵抗付与部材は、前記打ち込み具に当接する当接部を有し、
前記当接部は、前記マガジンへの前記打ち込み具の装填方向の装填側曲面を含む打ち込み工具。
【請求項5】
請求項4に記載の打ち込み工具であって、
前記当接部は、前記プッシャの付勢方向の送り側曲面を含む打ち込み工具。
【請求項6】
請求項4または5に記載の打ち込み工具であって、
前記当接部は、前記マガジンからの前記打ち込み具の取出し方向の取出し側曲面を含む打ち込み工具。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記抵抗付与部材は、前記打ち込み具に当接する当接部を有し、
前記当接部は、前記打ち込み具の側面に面当たりする当接平面を含む打ち込み工具。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記マガジンは、前記打ち込み具の打撃方向の下流側から上流側へ前記打ち込み具が装填される開口を有する打ち込み工具。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記空打ち防止機構は、前記プッシャに向けて付勢されかつ前記マガジン内の前記打ち込み具が所定本数以下の時に前記プッシャから外れる検知部材を有し、
前記抵抗付与部材は、前記検知部材の付勢される方向と平行な方向に前記打ち込み具を付勢する打ち込み工具。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記空打ち防止機構は、前記プッシャに向けて付勢されかつ前記マガジン内の前記打ち込み具が所定本数以下の時に前記プッシャから外れる検知部材を有し、
前記検知部材と前記抵抗付与部材が前記マガジン内の同じ側に設けられる打ち込み工具。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記抵抗付与部材は、前記マガジンに保持される保持部と、前記保持部と一体に設けられて前記保持部から突出しかつ前記打ち込み具に当接する当接部を有する打ち込み工具。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記抵抗付与部材は、前記マガジンに保持される保持部と、前記保持部から延出して弾性変形可能な撓み部と、前記撓み部から突出しかつ前記打ち込み具に当接する当接部を有し、
前記マガジンは、前記撓み部の先端が当接されて前記撓み部を撓ませた状態で支持する支え部を有する打ち込み工具。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1つに記載の打ち込み工具であって、
前記打ち込み具は、前記ドライバに打撃される基部と、前記基部の両端から略平行に延出する一対の脚部を備えたステープルである打ち込み工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、釘やステープル等の打ち込み具を木材等に打ち込むための打ち込み工具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、供給される圧縮エアのガス圧を推力として打ち込み具を射出するエア式の打ち込み工具が開示されている。打ち込み具を打撃するドライバは、シリンダ内を移動可能に設けられたピストンに連結される。ピストンの上室に圧縮エアが供給される。圧縮エアのガス圧を利用してドライバをピストンと共に下動させる。ドライバに打撃された打ち込み具が射出口から射出されて被打ち込み材に打ち込まれる。特許文献2には、電動モータの回転駆動をドライバの直線運動に変換し、ドライバは打ち込み具を射出する打ち込み工具が開示されている。
【0003】
打ち込み工具には、複数の打ち込み具を収容するマガジンが設けられる。マガジンからドライバが移動する打ち込み通路に向けて、打ち込み動作の度に打ち込み具が順次供給される。マガジンに残る打ち込み具が所定本数以下、例えば0本の場合には打ち込み具が打ち込み通路に供給されなくなる。このままドライバが打ち込み通路を下動した場合、ドライバが被打ち込み材を直接打撃する空打ち状態になり、被打ち込み材を傷つけてしまう。また、下方へ移動するピストンの勢いを抑制するクッションに対して、ピストンが最大負荷で衝突する。そのためクッションの寿命が縮まってしまう。特許文献1,2に記載されるように、マガジン内の打ち込み具が所定本数以下の時にドライバの空打ちを防止する空打ち防止機構を備えた打ち込み工具が従来考案されている。
【0004】
空打ち防止機構が動作する際にマガジン内の所定本数の打ち込み具が残留するようにする。これにより最後に打ち込み可能となる打ち込み具は、マガジン内に残留する打ち込み具を介して打ち込み通路に向かう押圧力を受け続けることができる。これにより打ち込み通路に装填された打ち込み具の姿勢を安定させることができ、釘詰まりを抑制できる。
【0005】
マガジン内に打ち込み具が残留する状態で次の打ち込み具をマガジンに装填する。この場合、残留する打ち込み具は、例えば厚み方向に連結される。空打ち防止機構が動作する際の残り本数は少ない方が好ましい。マガジンの収容スペースを有効に利用するために。しかしながら少ない本数で相互に連結される打ち込み具は、厚みの総量が薄い。そのため、例えばマガジンの開口を上方へ向けた姿勢で次の打ち込み具を装填しようとすると、マガジンに残留した打ち込み具がマガジン内で倒れてしまう場合がある。そのため打ち込み具を装填する際の作業性が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4181488号公報
【特許文献2】特許第5548100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがってマガジンに打ち込み具を装填する時にマガジンの内部に残留する打ち込み具の倒れを抑制できる打ち込み工具が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の1つの特徴によると打ち込み工具は、打ち込み通路を備えた工具本体を有する。打ち込み工具は、工具本体に装着されるマガジンを有する。打ち込み工具は、マガジンの内部の打ち込み具を打ち込み通路に向けて付勢するプッシャを有する。打ち込み工具は、打ち込み通路に供給された打ち込み具を打撃するドライバを有する。打ち込み工具は、マガジンの内部の打ち込み具が所定本数以下の時にドライバの打ち込み動作を規制する空打ち防止機構を有する。打ち込み工具は、空打ち防止機構の作動時にマガジンの内部に残留した打ち込み具に抵抗を付与して打ち込み具の姿勢を保持する抵抗付与部材を有する。抵抗付与部材は、利用可能な最短の打ち込み具に対応する場所に設けられる。
【0009】
したがって空打ち防止機構が動作する時、マガジンの内部に所定本数の打ち込み具が残留する。次の打ち込み具を装填するためにマガジンを開けると、残留した打ち込み具を打ち込み通路に向けて付勢するプッシャの押圧力が解除される。この場合でも、抵抗付与部材によってマガジン内に残留する打ち込み具の姿勢を保持できる、そのためマガジンに打ち込み具を装填する時にマガジンの内部に残留する打ち込み具の倒れを抑制できる。しかも利用可能な最短の打ち込み具の倒れを抑制できることで、利用可能な様々な長さの打ち込み具の倒れも抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の第1実施例に係る打ち込み工具の右側面図である。
【
図3】ドライバが待機位置に位置する状態の打ち込み工具の縦断面図である。
【
図5】
図3中のIV-IV線断面に相当し、空打ち防止機構がオンになった状態を示す断面図である。
【
図6】ドライバとリフト機構とマガジンの斜視図である。
【
図7】空打ち防止機構とコンタクトアームの左方から見た図である。
【
図8】マガジンに打ち込み具を装填する状態を示す斜視図である。
【
図10】第2実施例に係る打ち込み工具の抵抗付与部材と打ち込み具の斜視図である。
【
図11】第3実施例に係る打ち込み工具の抵抗付与部材とマガジンの前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の他の特徴によると抵抗付与部材は、弾性力で打ち込み具を付勢する弾性部材を有する。したがって打ち込み具を弾性部材によって弾性的に保持することで、マガジンの内部に残留した打ち込み具の姿勢が変化することを抑制できる。そのため残留した打ち込み具を安定した姿勢でマガジンの内部に保持できる。
【0012】
本開示の他の特徴によると弾性部材は、ゴム製である。したがって形状と弾性力の選択幅の広いゴムを材料にして弾性部材を設けることができる。そのため打ち込み具の姿勢を保持するのに好適な形状と弾性力で弾性部材を設けることができる。
【0013】
本開示の他の特徴によると抵抗付与部材は、打ち込み具に当接する当接部を有する。当接部は、マガジンへの打ち込み具の装填方向の装填側曲面を含む。したがって当接部に装填側曲面を設けることで、マガジンに打ち込み具を装填する方向において抵抗付与部材が打ち込み具に加える抵抗を小さくすることができる。そのため打ち込み具をマガジンの内部へスムーズに装填できる。
【0014】
本開示の他の特徴によると当接部は、プッシャの付勢方向の送り側曲面を含む。したがって当接部に送り側曲面を設けることで、プッシャの付勢方向において抵抗付与部材が打ち込み具に加える抵抗を小さくすることができる。そのためプッシャは、打ち込み具をスムーズに打ち込み通路に向けて付勢できる。
【0015】
本開示の他の特徴によると当接部は、マガジンからの打ち込み具の取出し方向の取出し側曲面を含む。したがって当接部に取出し側曲面を設けることで、マガジンから打ち込み具を取出す方向において抵抗付与部材が打ち込み具に加える抵抗を小さくすることができる。そのため、例えば残留した打ち込み具をマガジンから取出したい場合に容易に取出すことができる。
【0016】
本開示の他の特徴によると抵抗付与部材は、打ち込み具に当接する当接部を有する。当接部は、打ち込み具の側面に面当たりする当接平面を含む。したがって当接平面が打ち込み具の側面に面当たりすることで、並列する打ち込み具同士の間に当接部が進入することを抑制できる。そのたプッシャによる打ち込み具の送り動作をスムーズにできる。
【0017】
本開示の他の特徴によるとマガジンは、打ち込み具の打撃方向の下流側から上流側へ打ち込み具が装填される開口を有する。したがって使用者は、概ね開口が上方を向く姿勢で打ち込み具をマガジンに装填する。そのためマガジン内に残る打ち込み具は、基部を地側(下方)に向け、脚部を天側(上方)に向けた姿勢である。このような姿勢の打ち込み具に対して、抵抗付与部材が抵抗を付与することでマガジン内に残った打ち込み具の姿勢を保持できる。これによりマガジンに打ち込み具を装填する作業性を向上させることができる。
【0018】
本開示の他の特徴によると空打ち防止機構は、プッシャに向けて付勢されかつマガジン内の打ち込み具が所定本数以下の時にプッシャから外れる検知部材を有する。抵抗付与部材は、検知部材の付勢される方向と平行な方向に打ち込み具を付勢する。したがって検知部材から打ち込み具またはプッシャに作用する付勢力と、抵抗付与部材から打ち込み具に作用する付勢力は同じ方向から加わる。そのため打ち込み具およびプッシャを打ち込む通路に向けて送る際にこじれが生じることを抑制できる。
【0019】
本開示の他の特徴によると空打ち防止機構は、プッシャに向けて付勢されかつマガジン内の打ち込み具が所定本数以下の時にプッシャから外れる検知部材を有する。検知部材と抵抗付与部材がマガジン内の同じ側に設けられる。したがって検知部材と抵抗付与部材は、それぞれプッシャと打ち込み具に対して同じ側に位置する。そのため検知部材と抵抗付与部材をマガジン内にコンパクトに配置できる。
【0020】
本開示の他の特徴によると抵抗付与部材は、マガジンに保持される保持部と、保持部と一体に設けられて保持部から突出しかつ打ち込み具に当接する当接部を有する。したがって保持部と当接部が一体になったシンプルな構造で抵抗付与部材を設けることができる。
【0021】
本開示の他の特徴によると抵抗付与部材は、マガジンに保持される保持部を有する。抵抗付与部材は、保持部から延出して弾性変形可能な撓み部を有する。抵抗付与部材は、撓み部から突出しかつ打ち込み具に当接する当接部を有する。マガジンは、撓み部の先端が当接されて撓み部を撓ませた状態で支持する支え部を有する。したがって当接部は、撓み部の撓む方向と反対方向へ常時付勢される。しかも撓み部は、撓むことで打ち込み具から離れる方向へ退避可能である。そのため当接部は、打ち込み具をマガジン内で倒れずかつ打ち込み通路へスムーズに送られる程度の押し荷重で常時付勢できる。また、撓み部は、打ち込み具側へと突出することを支え部によって抑制される。そのためプッシャによる打ち込み具の送り動作をスムーズにできる。
【0022】
本開示の他の特徴によると打ち込み具は、ドライバに打撃される基部と、基部の両端から略平行に延出する一対の脚部を備えたステープルである。したがって一対の脚部が並ぶ幅方向の長さが長いステープルを、抵抗付与部材によって安定した姿勢でマガジンの内部で保持できる。
【0023】
次に本開示の実施例の1つを
図1~10に基づいて説明する。打ち込み工具1の一例として、打ち込み具を打ち込む推力として蓄圧室のガス圧を利用するガスばね式の打ち込み工具を示す。以下の説明では、打ち込み具の打ち込み方向を下方向とし、反打ち込み方向を上方向とする。打ち込み工具1の使用者は、
図1において概ね打ち込み工具1の左側に位置する。使用者の手前側を後方向、手前側と反対側の奥側を前方向とする。左右方向については使用者を基準とする。
【0024】
図1,3に示すように打ち込み工具1は、工具本体10を有する。工具本体10は、概ね円筒形の本体ハウジング11にシリンダ12を収容した構成を有する。シリンダ12内には、ピストン14が上下に往復動可能に収容される。ピストン14の上方に位置するシリンダ12の上部は、蓄圧室13に連通される。蓄圧室13には、例えば空気等の圧縮ガスが封入される。蓄圧室13のガス圧は、ピストン14の上面を付勢して下動させる推力として作用する。
【0025】
図3に示すように工具本体10の下部には、打ち込み通路3を備えた打ち込みノーズ部2が設けられる。打ち込み通路3は、工具本体10の前面に相当する第1端面10aに沿って上下方向に延出する。打ち込み通路3は、シリンダ12の下部に連通される。打ち込みノーズ部2は、打ち込み具40が装填されたマガジン30と結合される。マガジン30内には、上下方向に延出しかつ前後方向に並列した複数本の打ち込み具40を収容可能である。複数本の打ち込み具40は、前後方向に並んだ状態で相互に接着される。打ち込み具40は、マガジン30内から打ち込み通路3に向けて前方へ1本ずつ供給される。
【0026】
図1,7に示すように打ち込みノーズ部2には、上下にスライド可能なコンタクトアーム4が設けられる。コンタクトアーム4は、下方のオフ位置C1に向けて付勢されている。コンタクトアーム4は、被打ち込み材Wと当接することにより、付勢力に抗して上方のオン位置C2へ移動する。
【0027】
図1,3に示すように工具本体10の後部には、使用者が把持するグリップ5が設けられる。グリップ5の前部下面には、使用者が指先で引いて操作するトリガ6が設けられる。グリップ5の内部には、トリガ6の引き操作に応じてオフ状態からオン状態に切り替わるトリガスイッチ6aが設けられる。コンタクトアーム4が被打ち込み材に押し付けられてオン位置C2(
図7参照)へ移動した時、トリガ6の引き操作が有効になる。
【0028】
図3に示すようにグリップ5の後面には上下方向に延出するバッテリ取付部7が設けられる。バッテリ取付部7には、バッテリパック8を取り外し可能に装着できる。バッテリパック8は、バッテリ取付部7から取り外して別途用意した充電器で繰り返し充電して使用できる。バッテリパック8は、他の電動工具の電源として流用することができる。バッテリパック8は、後述する電動モータ20等に電力を供給する電源として動作する。
【0029】
図1,3に示すように本体ハウジング11は、マガジン30の上方で前後方向に延出する略円筒状の駆動部ケース11aと、駆動部ケース11aとバッテリ取付部7を上下に連結する連結部11bが設けられる。グリップ5とバッテリ取付部7と連結部11bと駆動部ケース11aが協働してループ形状を形成する。連結部11bには、底浅の矩形箱形のケースに収容されたコントローラ9が設けられる。コントローラ9は、概ね上下方向に延出した姿勢で連結部11bに収容される。コントローラ9は、主として電動モータ20の駆動を制御する。
【0030】
図3に示すようにピストン14の下面には、上下に長いドライバ15が連結される。ドライバ15は、ピストン14に連結される本体部15aと、本体部15aの下部に連結される打撃部15cを有する。打撃部15cは、本体部15aの後方で本体部15aと平行に上下方向に延出する。すなわちドライバ15は、本体部15aと打撃部15cの前後2段構造で設けられる。打撃部15cの下部は、打ち込み通路3に進入している。ドライバ15は、ピストン14の上面に作用する蓄圧室13のガス圧によって下動する。打撃部15cの下端に位置する先端15dは、打ち込み位置へ移動した時に打ち込み通路3に供給された1本の打ち込み具40を打撃する。打撃された打ち込み具40は、打ち込み通路3の下端で開口する射出口3aから射出される。射出された打ち込み具40は被打ち込み材Wに打ち込まれる。シリンダ12の下部には、ピストン14の下死点での衝撃を吸収するためのクッション16が配置される。
【0031】
図6に示すようにドライバ15の本体部15aの右側部には、右方へ突出する複数のラック歯(被係合部)15bが設けられる。本実施例では6個のラック歯15bが本体部15aの長手方向(上下方向)に並んで配置される。各ラック歯15bは、底部を打ち込み方向側(下側)に向けた略三角形状で設けられる。ラック歯15bの底部は、後述するリフト機構22の係合部24と係合する。
【0032】
図1,3に示すように駆動部ケース11aには、駆動源としての電動モータ20が収容される。電動モータ20は、モータ軸線を前後方向に延出させた姿勢で収容される。電動モータ20は、バッテリパック8の電力を電源としてトリガ6の引き操作によって起動する。電動モータ20の前方には、遊星減速機構21が設けられる。遊星減速機構21には3列の遊星ギヤ列が用いられている。遊星減速機構21の前方には、ドライバ15を上動させるリフト機構22が設けられる。電動モータ20と遊星減速機構21とリフト機構22は、モータ軸線上に並んで配置される。電動モータ20の回転駆動は、遊星減速機構21で減速されてリフト機構22に伝達される。
【0033】
図1,6に示すようにリフト機構22は、打ち込みノーズ部2の右側部に設けられる。リフト機構22は、前後方向に延出する軸回りに回転可能なホイール23を有する。ホイール23は、前方から見て反時計回り方向に回転可能であり、かつ時計回り方向への回転が規制される。ホイール23の外周縁に沿って複数の係合部24が装着される。本実施例では、例えば6個の係合部24が設けられる。係合部24には、前後方向に延出する円柱形の軸部材(ピン)が用いられる。ホイール23の左部は、打ち込み通路3の右部に設けられた窓部を経て打ち込み通路3内に進入する。ホイール23の各係合部24は、打ち込み通路3内においてドライバ15のラック歯15bの底部と係合する。係合部24の少なくとも1つがラック歯15bの底部と係合した状態で、ホイール23が反時計回り方向に回転する。これによりドライバ15とピストン14が上方へ戻される。リフト機構22によりピストン14が上方へ戻されることで、蓄圧室13(
図3参照)のガス圧が高められる。
【0034】
図2,4,7に示すようにコンタクトアーム4は、概ね上下方向に延出する板状部材として設けられる。コンタクトアーム4の下端には、被打ち込み材Wに当接する先端4aが設けられる。コンタクトアーム4は、マガジン30の左部において後述するストッパ33と係合する被係合部4bを有する。被係合部4bは、後方と右方に向けて開口しかつ左右方向から見てU字状の溝形状に設けられる。ストッパ33は、図では見えていない被係合部4bの下面(図示手前側)に係合する。コンタクトアーム4は、被係合部4bの上方で調整ダイヤル4cに連結される。調整ダイヤル4cを回転操作することで、コンタクトアーム4の先端4aの上下方向の突出量を調整できる。
【0035】
図7に示すようにコンタクトアーム4は、調整ダイヤル4cの上方で前後方向に延出するスイッチ当接部4eを有する。コンタクトアーム4は、スイッチ当接部4eの上方に設けられた圧縮ばね4dによって下方に向けて付勢されている。スイッチ当接部4eの先端の上方には、押し操作可能なスイッチ4gが設けられる。スイッチ当接部4eとスイッチ4gの間には、板ばね4fが設けられる。コンタクトアーム4の先端4aが被打ち込み材Wに押し付けられると、コンタクトアーム4は圧縮ばね4dの付勢力に抗してオフ位置C1からオン位置C2へ移動する。スイッチ当接部4eも同様にオフ位置C1からオン位置C2へ移動し、板ばね4fを介してスイッチ4gを押す。スイッチ4gが押されてオン状態の時、トリガ6(
図2参照)の引き操作が有効になる。スイッチ当接部4eがオフ位置C1に位置し、スイッチ4gが押されていないオフ状態の場合には、トリガ6の引き操作が有効ではない。
【0036】
図1,3,4に示すようにマガジン30は、打ち込みノーズ部2から後方へ延出する略矩形箱形に設けられる。マガジン30は、複数本の打ち込み具40を収容可能なマガジン本体30aと、マガジン本体30aの下方を塞ぐカバー30bを有する。マガジン30の前部には、前方の打ち込み通路3に向けて開口して打ち込み通路3に連通される供給口30cが設けられる。マガジン30には、供給口30cから後方へ直線状に延出する溝形状の打ち込み具収容部30dが設けられる。打ち込み具収容部30dの内部に、複数本の打ち込み具40と、打ち込み具40を打ち込み通路3に向けて前方へ付勢するプッシャ31が収容される。
【0037】
図6,9に示すように打ち込み具40は、U字形状のステープルである。打ち込み具40は、左右方向に延出する棒状の基部40aと、基部40aの両端から基部40aと略直交する方向に延出する一対の脚部40bを有する。打ち込み具40は、上方に基部40aが位置し、一対の脚部40bが下方へ延出する姿勢でマガジン30に収容される。
【0038】
図8に示すようにマガジン本体30aの下面には、前後方向に直線状に延出する開口30eが設けられる。開口30eの左右両側には、前後方向および上下方向に平面状に延出する側壁30fが設けられる。開口30eの奥側(上側)は打ち込み具収容部30dに連通される。マガジン本体30aに打ち込み具40を装填する際には、打ち込み具40の下側を天側(上方)に向け、開口30eが天側に向いた姿勢で装填作業が行われる。打ち込み具40は、基部40a(
図9参照)を地側(打ち込み具40の上側)に、脚部40bを天側(打ち込み具40の下側)にした姿勢で開口30eから天側から地側に向けて装填される。
【0039】
図3,4に示すようにプッシャ31は、上下方向および前後方向に延出する左右一対の平板を有する。プッシャ31は、前後方向から見て打ち込み具40と略同じU字形状である。プッシャ31は、後方に設けられた圧縮ばね31dによって打ち込み具収容部30d内で前方に向けて付勢される。プッシャ31の前面31aは、前方に収容された打ち込み具40を打ち込み通路3に向けて付勢する。
【0040】
図4,5に示すように打ち込み工具1には、空打ち防止機構32が設けられる。空打ち防止機構32は、マガジン30の内部に残る打ち込み具40が所定本数以下の時に動作してリフト機構22によるドライバ15の巻き上げ動作を規制する。本開示の空打ち防止機構32は、マガジン30の内部に残る打ち込み具40が3本以下の時に動作する。空打ち防止機構32には、コンタクトアーム4の上動を規制するストッパ(検知部材)33が設けられる。ストッパ33は、マガジン30の打ち込み具収容部30dの左方に設けられる。
【0041】
図4,5に示すようにストッパ33は、前後方向に概ね直線状に延出する。ストッパ33は、上下方向に延出する回転軸33aの軸回りに左右に回転可能である。回転軸33aは、ストッパ33の前後方向の中央よりもわずかに後方に設けられる。ストッパ33の前端には、オフ位置C1に位置するコンタクトアーム4の被係合部4bと係合可能な係合部33cが設けられる。係合部33cが被係合部4bと係合すると、コンタクトアーム4はオフ位置C1からオン位置C2(
図7参照)へ上動することが規制される。ストッパ33は、回転軸33aの後方において右方へ張出した当接部33bを有する。当接部33bは、上下方向から見て半円形状に設けられる。当接部33bは、打ち込み具収容部30dの左方から打ち込み具収容部30d内へ進入可能である。
【0042】
図4,5に示すように回転軸33aの後方かつ当接部33bの左方には、圧縮ばね34が設けられる。圧縮ばね34は、下方から見てストッパ33を時計回り方向に回転するように付勢する。ストッパ33の当接部33bは、打ち込み具収容部30d内のプッシャ31に近づくように圧縮ばね34によって右方へ付勢される。ストッパ33の係合部33cは、打ち込み具収容部30d内のプッシャ31から遠ざかりかつコンタクトアーム4の被係合部4bに近づくように圧縮ばね34によって左方へ付勢される。
【0043】
図4,5に示すようにマガジン本体30aには、打ち込み具収容部30dに残る打ち込み具40に抵抗を付与する抵抗付与部材(弾性部材)35が設けられる。抵抗付与部材35は、打ち込み具収容部30dの左方においてストッパ33の前方に並んで配置される。抵抗付与部材35は、マガジン本体30aに保持される保持部35aと、保持部35aから突出して打ち込み具40に当接する当接部35bを有する。抵抗付与部材35は、保持部35aが左方に位置し、当接部35bが打ち込み具40側の右方に位置する姿勢でマガジン本体30aに保持される。当接部35bは、供給口30cの前端から数えて3番目に位置する打ち込み具NTの脚部40bの左側面に左方から当接する。
【0044】
図9に示すように抵抗付与部材35は、保持部35aと当接部35bが同じ材料で一体に設けられる。抵抗付与部材35は、弾性力の高いゴムを材料にして設けられる。打ち込み工具1(
図1参照)は、脚部40bの長さが異なる複数種類の打ち込み具40を利用できる。当接部35bは、利用可能な打ち込み具40のうち最短の打ち込み具NSの脚部40bと当接可能な上下位置に配置される。
【0045】
図9に示すように保持部35aは、前後方向を軸方向とする略円柱状に設けられる。当接部35bは、保持部35aの右側面から球状に突出する。当接部35bは、球状面の右端およびその周囲で打ち込み具NTの脚部40bと当接する。当接部35bは、打ち込み具NTに対して前後方向および上下方向の抵抗を付与する。当接部35bの球状面は、右端の後方の送り側曲面35cと、右端の下方の装填側曲面35dと、右端の上方の取出し側曲面35eを含む。送り側曲面35cは、当接部35bにおいてプッシャ31(
図4参照)が打ち込み具40を付勢する上流側に位置する。装填側曲面35dは、当接部35bにおいて打ち込み具収容部30d(
図8参照)に打ち込み具40を装填する側に位置する。取出し側曲面35eは、当接部35bにおいて打ち込み具収容部30dから打ち込み具40を取出す側に位置する。
【0046】
図4に示すように打ち込み具収容部30dに4本以上の打ち込み具40が残っている時、当接部33bは、プッシャ31の左側の側面31bまたは打ち込み具40の脚部40bに当接する。そのためストッパ33の回転が規制され、係合部33cはコンタクトアーム4の被係合部4bとは係合していない。そのためコンタクトアーム4は、オフ位置C1からオン位置C2へと移動可能である(
図7参照)。
【0047】
図5に示すように打ち込み具収容部30dに残る打ち込み具40が3本になった時、プッシャ31は、当接部33bよりも前方へ移動する。そのため当接部33bは、プッシャ31の側面31bに当接することなく、打ち込み具収容部30d内へ進入する。これによりストッパ33は圧縮ばね34に付勢されて回転する。係合部33cは、左方へ移動してコンタクトアーム4の被係合部4bと係合する。そのためコンタクトアーム4は、オフ位置C1からオン位置C2への移動が規制されて、スイッチ4gはコンタクトアーム4のスイッチ当接部4eに押されない(
図7参照)。そのためトリガ6の引き操作が有効にならず、電動モータ20が起動しない(
図1参照)。かくしてマガジン30内の打ち込み具40の残りが3本以下になった時、ドライバ15が空打ちすることを防止できる。
【0048】
図5に示すように打ち込み具収容部30dには、空打ち防止機構32が動作した後に3本の打ち込み具40が残る。3本の打ち込み具40のうち最後端の打ち込み具NTは、抵抗付与部材35の当接部35bと当接することで、前後方向および上下方向の移動が抑制される。例えば打ち込み工具1を
図8に示す姿勢にして新たな打ち込み具40を充填する時、打ち込み具収容部30dに残った打ち込み具40は、脚部40bが略垂直に延出した姿勢で起立する。仮に抵抗付与部材35が設けられていない場合、打ち込み具収容部30dに残った打ち込み具40は、
図8に示す矢印の向きに容易に倒れてしまう。抵抗付与部材35が打ち込み具収容部30dに残った打ち込み具40に抵抗を付与することで、新たな打ち込み具40を充填する際の打ち込み具40の転倒を抑制できる。
【0049】
次に
図3~6を参照して打ち込み工具1の打ち込み動作の一連の流れを説明する。
図3~6は、ドライバ15の待機状態を示している。待機状態のドライバ15は、上死点の若干下方の待機位置で停止した状態で保持される。供給口30cに位置する最前端の打ち込み具40は、打ち込み通路3に進入せず、供給口30cの前端で停止される。
【0050】
待機状態で、コンタクトアーム4が上動しかつトリガ6が引かれることにより電動モータ20が起動する。電動モータ20を起動させると、リフト機構22のホイール23が回転する。最下端のラック歯15bの底面と係合している係合部24は、ホイール23の回転によって最下端のラック歯15bを上動させる。これによりドライバ15が待機位置から上死点まで上動する。ドライバ15が上死点へ移動する際、打ち込み具40はプッシャ31に付勢されて打ち込み通路3に進入可能になる。これにより最前端の1本の打ち込み具40がマガジン30から打ち込み通路3内に供給される。
【0051】
上死点で打ち込み直前状態に至ると、係合部24が最下端のラック歯15bの底部から離脱する。これによりドライバ15は、ピストン14に加わっていた蓄圧室13のガス圧に付勢されて下動する。ドライバ15の打撃部15cが打ち込み通路3内を下動して打ち込み位置へ移動し、先端15dが1本の打ち込み具40の基部40aを打撃する。ドライバ15が下動する際、全ての係合部24は打ち込み通路3内から退避する。そのため下動するドライバ15のラック歯15bと係合部24との干渉が回避されて、スムーズな打ち込み動作がなされる。
【0052】
ホイール23は、ドライバ15が下動している最中、および下死点に至った後においても引き続き回転する。ドライバ15が下死点の時、ホイール23が所定の回転角度まで回転すると、係合部24の1つが最上端のラック歯15bの底部と係合する。これによりドライバ15を反打ち込み方向に上動させる戻し動作が開始される。係合部24の1つが最下端のラック歯15bの底部と係合する時、ドライバ15が待機位置まで戻る。例えば電動モータ20の起動開始からの時間が適切に制御されることで、ピストン14が待機位置に至った段階で電動モータ20が停止される。これによりドライバ15が待機位置で保持される。以上で一連の打ち込み動作が終了する。
【0053】
上述するように打ち込み工具1は、
図4,5に示すように打ち込み通路3を備えた工具本体10を有する。打ち込み工具1は、工具本体10に装着されるマガジン30を有する。打ち込み工具1は、マガジン30の内部の打ち込み具40を打ち込み通路3に向けて付勢するプッシャ31を有する。打ち込み工具1は、打ち込み通路3に供給された打ち込み具40を打撃するドライバ15を有する。打ち込み工具1は、マガジン30の内部の打ち込み具40が所定本数以下の時にドライバ15の打ち込み動作を規制する空打ち防止機構32を有する。打ち込み工具1は、空打ち防止機構32の作動時にマガジン30の内部に残留した打ち込み具40に抵抗を付与して打ち込み具40の姿勢を保持する抵抗付与部材35を有する。抵抗付与部材35は、利用可能な最短の打ち込み具NS(
図9参照)に対応する場所に設けられる。
【0054】
したがって空打ち防止機構32が動作する時、マガジン30の内部に所定本数の打ち込み具40が残留する。次の打ち込み具40を装填するためにマガジン30を開けると、残留した打ち込み具40を打ち込み通路3に向けて付勢するプッシャ31の押圧力が解除される。この場合でも、抵抗付与部材35によってマガジン30内に残留する打ち込み具40の姿勢を保持できる、そのためマガジン30に打ち込み具40を装填する時にマガジン30の内部に残留する打ち込み具40の倒れを抑制できる。しかも利用可能な最短の打ち込み具NSの倒れを抑制できることで、利用可能な様々な長さの打ち込み具40の倒れも抑制できる。
【0055】
図4,5,9に示すように抵抗付与部材35は、弾性力で打ち込み具40を付勢する弾性部材を有する。したがって打ち込み具40を弾性部材によって弾性的に保持することで、マガジン30の内部に残留した打ち込み具40の姿勢が変化することを抑制できる。そのため残留した打ち込み具40を安定した姿勢でマガジン30の内部に保持できる。
【0056】
図9に示すように抵抗付与部材(弾性部材)35は、ゴム製である。したがって形状と弾性力の選択幅の広いゴムを材料にして抵抗付与部材35を設けることができる。そのため打ち込み具40の姿勢を保持するのに好適な形状と弾性力で抵抗付与部材35を設けることができる。
【0057】
図4,5,9に示すように抵抗付与部材35は、打ち込み具40に当接する当接部35bを有する。当接部35bは、マガジン30への打ち込み具40の装填方向の装填側曲面35dを含む。したがって当接部35bに装填側曲面35dを設けることで、マガジン30に打ち込み具40を装填する方向において抵抗付与部材35が打ち込み具40に加える抵抗を小さくすることができる。そのため打ち込み具40をマガジン30の内部へスムーズに装填できる。
【0058】
図9に示すように当接部35bは、プッシャ31の付勢方向の送り側曲面35cを含む。したがって当接部35bに送り側曲面35cを設けることで、プッシャ31の付勢方向において抵抗付与部材35が打ち込み具40に加える抵抗を小さくすることができる。そのためプッシャ31は、打ち込み具40をスムーズに打ち込み通路3に向けて付勢できる。
【0059】
図9に示すように当接部35bは、マガジン30(
図8参照)からの打ち込み具40の取出し方向の取出し側曲面35eを含む。したがって当接部35bに取出し側曲面35eを設けることで、マガジン30から打ち込み具40を取出す方向において抵抗付与部材35が打ち込み具40に加える抵抗を小さくすることができる。そのため、例えば残留した打ち込み具40をマガジン30から取出したい場合に容易に取出すことができる。
【0060】
図8に示すようにマガジン30は、打ち込み具40の打撃方向の下流側から上流側へ打ち込み具40が装填される開口30eを有する。したがって使用者は、概ね開口30eが上方を向く姿勢で打ち込み具40をマガジン30に装填する。そのためマガジン30内に残る打ち込み具40は、基部40aを地側(下方)に向け、脚部40bを天側(上方)に向けた姿勢である。このような姿勢の打ち込み具40に対して、抵抗付与部材35が抵抗を付与することでマガジン30内に残った打ち込み具40の姿勢を保持できる。これによりマガジン30に打ち込み具40を装填する作業性を向上させることができる。
【0061】
図4,5に示すように空打ち防止機構32は、プッシャ31に向けて付勢されかつマガジン30内の打ち込み具40が所定本数以下の時にプッシャ31から外れるストッパ(検知部材)33を有する。抵抗付与部材35は、ストッパ33の付勢される方向と平行な方向に打ち込み具40を付勢する。したがってストッパ33から打ち込み具40またはプッシャ31に作用する付勢力と、抵抗付与部材35から打ち込み具40に作用する付勢力は同じ方向から加わる。そのため打ち込み具40およびプッシャ31を打ち込む通路3に向けて送る際にこじれが生じることを抑制できる。
【0062】
図4,5に示すように空打ち防止機構32は、プッシャ31に向けて付勢されかつマガジン30内の打ち込み具40が所定本数以下の時にプッシャ31から外れるストッパ(検知部材)33を有する。ストッパ33と抵抗付与部材35がマガジン30内の同じ左側に設けられる。したがってストッパ33と抵抗付与部材35は、それぞれプッシャ31と打ち込み具40に対して同じ左側に位置する。そのためストッパ33と抵抗付与部材35をマガジン30内にコンパクトに配置できる。
【0063】
図4,5に示すように抵抗付与部材35は、マガジン30に保持される保持部35aと、保持部35aと一体に設けられて保持部35aから突出しかつ打ち込み具40に当接する当接部35bを有する。したがって保持部35aと当接部35bを一体にしたシンプルな構造で抵抗付与部材35を設けることができる。
【0064】
図6に示すように打ち込み具40は、ドライバ15に打撃される基部40aと、基部40aの両端から略平行に延出する一対の脚部40bを備えたステープルである。したがって一対の脚部40bが並ぶ幅方向の長さが長いステープルを、抵抗付与部材35によって安定した姿勢でマガジン30の内部で保持できる。
【0065】
次に本開示の第2実施例を
図10に基づいて説明する。第2実施例の打ち込み工具50は、
図4に示す打ち込み工具1の抵抗付与部材35に代えて、抵抗付与部材(弾性部材)51を有する。以下の説明においては、第1実施例と異なる部分のみ詳細に説明する。
【0066】
図10に示すように抵抗付与部材51は、打ち込み具収容部30dの左方においてストッパ33の前方に並んで配置される(
図4参照)。抵抗付与部材51は、マガジン本体30aに保持される保持部51aと、保持部51aから突出して打ち込み具40に当接する当接部51bを有する。抵抗付与部材51は、保持部51aが左方に位置し、当接部51bが打ち込み具40側の右方に位置する姿勢でマガジン本体30aに保持される。当接部51bは、供給口30cの前端から数えて3番目に位置する打ち込み具NTの脚部40bの左側面に左方から当接する。
【0067】
図10に示すように抵抗付与部材51は、保持部51aと当接部51bが同じ材料で一体に設けられる。抵抗付与部材51は、弾性力の高い金属を材料にして板状に設けられる。打ち込み工具1(
図1参照)は、脚部40bの長さが異なる複数種類の打ち込み具40を利用できる。当接部51bは、利用可能な打ち込み具40のうち最短の打ち込み具NSの脚部40bと当接可能な上下位置に配置される。
【0068】
図10に示すように保持部51aは、平板状に設けられる。当接部51bは、保持部51aの一部を切欠き、さらに右方へ球面状に突出させることで設けられる。当接部51bは、曲面の右端およびその周囲で打ち込み具NTの脚部40bと当接する。当接部51bは、打ち込み具NTに対して前後方向および上下方向の抵抗を付与する。当接部51bの球状面は、右端の後方の送り側曲面51cと、右端の下方の装填側曲面51dと、右端の上方の取出し側曲面51eを含む。送り側曲面51cは、当接部51bにおいてプッシャ31(
図4参照)が打ち込み具40を付勢する上流側に位置する。装填側曲面51dは、当接部51bにおいて打ち込み具収容部30d(
図8参照)に打ち込み具40を装填する側に位置する。取出し側曲面51eは、当接部51bにおいて打ち込み具収容部30dから打ち込み具40を取出す側に位置する。
【0069】
図10に示すように保持部51aは、矩形平板状の基部51fと、基部51fの上下両端から後方へ延出する一対の脚部51gを有する。一対の脚部51gをマガジン30内の不図示の溝に差し込むことで、保持部51aをマガジン30に対して固定できる。保持部51aは、基部51fから後方へ延出する曲げ部51hと、曲げ部51hから後方へ延出する矩形平板状の平面部51iを有する。曲げ部51hと平面部51iは、上下方向において一対の脚部51gの間に設けられる。平面部51iの中央には、平面部51iの板厚方向に突出する当接部51bが設けられる。曲げ部51hは、当接部51bの突出方向に向けて屈曲する。そのため平面部51iは、基部51fに対して打ち込み具40側(右側)に位置する。曲げ部51hと平面部51iは、当接部51bの突出方向と反対方向の左方へ撓むことができる。
【0070】
次に本開示の第3実施例を
図11~14に基づいて説明する。第3実施例の打ち込み工具60は、
図4に示す打ち込み工具1の抵抗付与部材35に代えて、抵抗付与部材(弾性部材)61を有する。打ち込み工具60は、
図1に示すマガジン30に代えて、抵抗付与部材61を打ち込み具収容部30dから退避可能に保持する構造を備えたマガジン63を有する。以下の説明においては、第1実施例と異なる部分のみ詳細に説明する。
【0071】
図11に示すようにマガジン63は、マガジン30(
図4,8参照)と同様にマガジン本体30a、カバー30b、供給口30c、打ち込み具収容部30d、開口30e、および側壁30fを有する。マガジン63は、抵抗付与部材61を収容しかつ保持する収容室63aを有する。収容室63aは、マガジン本体30aにおいて供給口30cに近い前部かつ打ち込み具収容部30dの右方に設けられる。そのため抵抗付与部材61は、打ち込み具収容部30dの左方に設けられる空打ち防止機構32とは左右反対側に設けられる。
【0072】
図11に示すように収容室63aの左端は、打ち込み具収容部30dに対して開口している。収容室63aの上部には、リブ63b,63cと平面63dが設けられる。リブ63bは、収容室63aの開口の上端を形成しかつ右方へ張出す。平面63dは、リブ63bの右方に位置しかつ上下方向および前後方向に平面状に延出する。リブ63cは、平面63dの下端から平面63dよりも左方へ突出する。リブ63b,63cと平面63dは、協働して上下に長く左右幅の短い矩形状の溝を形成する。この矩形状の溝に後述する抵抗付与部材61の基部61bが圧入される。
【0073】
図11に示すように収容室63aの下部には、リブ状の支え部63eが設けられる。支え部63eは、収容室63aの開口の下端を形成しかつ上下方向および前後方向に平面状に延出する。収容室63aのリブ63cと支え部63eとの間の領域には、後述する抵抗付与部材61の撓み部61fが右方へ撓むことが可能なスペースが設けられる。
【0074】
図11~14に示すように抵抗付与部材61は、マガジン63に保持される保持部61aと、保持部61aから左方へ突出する当接部62を有する。当接部62は、打ち込み具40の右側の脚部40bの右側面に当接する。保持部61aは、矩形平板状の基部61bと、基部61bから左方および下方へ延出する撓み部61fを有する。当接部62は、撓み部61fの上下方向の中間位置から左方へ突出する。基部61bと撓み部61fと当接部62は、同一材料で一体に成形される。抵抗付与部材61の材料は、例えば合成樹脂である。
【0075】
図11~14に示すように撓み部61fは、上下方向において基部61bの略中央から左方へ延出する。基部61bは、撓み部61fとの連結部分よりも上方へ張出す第1張出部61cと、撓み部61fとの連結部分よりも下方へ張出す第2張出部61dを有する。第1張出部61cと第2張出部61dは、撓み部61fよりも前後両側へわずかに長く設けられる。そのため撓み部61fは、基部61bをマガジン63に取付けた時に収容室63aの前後両端に対して前後方向の隙間を有する。この隙間によって、例えば当接部62が打ち込み具40の脚部40bの側面に押されて前後方向にわずかに撓む際、撓み部61fはマガジン63の内壁等との干渉を抑制される。
【0076】
図11~14に示すように第1張出部61cの左側面には、左方へ突出する半球状の前後2つのボス61eが設けられる。第1張出部61cは、リブ63bと平面63dの間に圧入される。ボス61eが設けられることで、第1張出部61cはリブ63bと平面63dの間から抜けないように圧入される。第2張出部61dは、平面63dに倣いかつ下端でリブ63cの上面に当接する。かくして基部61bは、リブ63b,63cと平面63dが協働して形成する溝内に保持される。
【0077】
図11~14に示すように撓み部61fは、基部61bとの連結部から下方へ湾曲する曲げ部61iを有する。撓み部61fは、曲げ部61iよりも先端側(下方)から当接部62が設けられる箇所まで略真っ直ぐに延出する。撓み部61fは、外力を受けない自然状態で下方に向けて基部61bから離れる左方へとわずかに傾斜して延出する。撓み部61fは、自然状態で基部61bの延出方向に対して角度を有して傾斜する。撓み部61fは、マガジン63に取付けられる際には右方へ撓み、基部61bに対して略平行になるように上下方向に真っ直ぐに延出する。すなわちマガジン63に取付けられた撓み部61fには、自然状態の傾斜した姿勢から上下方向に真っ直ぐに延出する姿勢へと弾性変形した分の付勢力が左方に向けて常時作用している。
【0078】
図12,14に示すように撓み部61fは、基部61bとの連結部から相互に平行に延出する前後一対の脚部61gを有する。一対の脚部61gは、それぞれ撓み部61fの前後両端に設けられる。そのため撓み部61fは、前後方向の捻じれが抑制される。例えば打ち込み具40が前方の打ち込み通路3(
図4参照)へ送られる際、打ち込み具40に当接する当接部62は前方へ押される。撓み部61fは、一対の脚部61gを設けることで当接部62が前方へ押される力に対して捻じれることを抑制される。一対の脚部61gの前後方向の間には、肉抜き部61hが設けられる。撓み部61fの押し荷重は、肉抜き部61hを設けることで打ち込み具40の倒れを防止しかつ打ち込み通路3への送り動作を妨げない程度に弱められる。
【0079】
図11~14に示すように撓み部61fの下部には、右方に向けてS字状に湾曲する先端曲げ部61jが設けられる。撓み部61fは、先端曲げ部61jよりも下方で平面状に延出する先端61kを有する。先端61kは、撓み部61fの上下方向の中央部と略平行に延出する。先端61kの左側面は、マガジン63の支え部63eの右側面に当接する。これにより撓み部61fは、上下方向に真っ直ぐに延出した姿勢でマガジン63に取付けられる。しかも撓み部61fは、取付けられた姿勢よりも左方の打ち込み具収容部30dへ移動することを規制される。撓み部61fは、収容室63a内で取付けられた姿勢よりも右方へ撓むことのみ許容される。
【0080】
図11~14に示すように当接部62は、左端に平面部分を含む半球状に設けられる。当接部62の左端には、撓み部61fと略平行に延出する当接平面62dが設けられる。当接平面62dは左方から見て略円形である。当接部62の当接平面62dの周囲に設けられる球状面は、送り側曲面62aと装填側曲面62bと取出し側曲面62cを含む。送り側曲面62aは、当接平面62dの後方に位置し、当接部62においてプッシャ31(
図4参照)が打ち込み具40を付勢する上流側に位置する。装填側曲面62bは、当接平面62dに対して打ち込み具収容部30dに打ち込み具40を装填する側である下方に位置する。取出し側曲面62cは、当接平面62dに対して打ち込み具収容部30dから打ち込み具40を取出す側である上方に位置する。
【0081】
図11,14に示すように当接部62の当接平面62dは、打ち込み具NTの脚部40bの右側面に面当たりする。当接平面62dは、面当たりによって前後に並ぶ打ち込み具40同士の隙間に進入することを抑制される。これにより当接部62が打ち込み具40に引掛かることを抑制でき、打ち込み具40を打ち込み通路3(
図4参照)へとスムーズに送ることができる。撓み部61fは、
図11の仮想線で示すように当接部62が打ち込み具収容部30dから退避するように右方へ撓むことができる。これによっても当接部62が打ち込み具40に引掛かることを抑制でき、打ち込み具40の送り動作をスムーズにできる。
【0082】
上述するように抵抗付与部材61は、
図11,14に示すように打ち込み具40に当接する当接部62を有する。当接部62は、打ち込み具40の側面に面当たりする当接平面62dを含む。したがって当接平面62dが打ち込み具40の側面に面当たりすることで、並列する打ち込み具40同士の間に当接部62が進入することを抑制できる。そのためプッシャ31(
図4参照)による打ち込み具40の送り動作をスムーズにできる。
【0083】
図11に示すように抵抗付与部材61は、マガジン63に保持される保持部61aを有する。抵抗付与部材61は、保持部61aの基部61bから延出して弾性変形可能な撓み部61fを有する。抵抗付与部材61は、撓み部61fから突出しかつ打ち込み具40に当接する当接部62を有する。マガジン63は、撓み部61fの先端61kが当接されて撓み部61fを撓ませた状態で支持する支え部63eを有する。したがって当接部62は、撓み部61fの撓む方向と反対方向へ常時付勢される。しかも撓み部61fは、撓むことで打ち込み具40から離れる方向へ退避可能である。そのため当接部62は、打ち込み具40をマガジン63内で倒れずかつ打ち込み通路3(
図4参照)へスムーズに送られる程度の押し荷重で常時付勢できる。また、撓み部61fは、打ち込み具40側へと突出することを支え部63eによって抑制される。そのためプッシャ31(
図4参照)による打ち込み具40の送り動作をスムーズにできる。
【0084】
以上説明した各実施例の打ち込み工具1,50,60には種々変更を加えることができる。ガスばね式の打ち込み工具1,50,60を例示した。これに代えて、例えばドライバをリフト機構で反打ち込み方向へ移動させ、機械的な圧縮ばね等のばね力を高めることでドライバを打ち込み方向へ移動させる、機械ばね式と称される打ち込み工具に本開示を適用しても良い。打ち込み具の形状、サイズ等は例示した打ち込み具40に限らず適宜変更して良い。
【0085】
ドライバ15は例示したものに限らず適宜変更して良い。例えばラック歯15bの個数や上下方向の間隔を適宜変更して良い。リフト機構22は例示したものに限らず適宜変更して良い。例えば係合部24の個数や周方向の間隔を適宜変更して良い。例えばピン形状の係合部24に代えて、複数の歯を備えたピニオン形状の係合部であっても良い。
【0086】
抵抗付与部材35とストッパ33を共に打ち込み具収容部30dの左方に配置する構成を例示した。これに代えて、抵抗付与部材35とストッパ33を共に打ち込み具収容部30dの右方に配置しても良い。打ち込み工具1のコンパクト性は損なわれるが、抵抗付与部材35とストッパ33を打ち込み具収容部30dに対してそれぞれ左右逆側に配置しても良い。抵抗付与部材35,51の当接部35b,51bが当接する打ち込み具NTは、例示した前側から3番目に限らず、2番目以前、あるいは4番目以降であっても良い。
【0087】
ゴム製または金属製の抵抗付与部材35,51を例示した。これに代えて抵抗付与部材は、例えば樹脂材用で設けられるばね部材等であっても良い。抵抗付与部材35,51の保持部35a,51aと当接部35b,51bを同じ材料で一体に設ける構成を例示したが、別材料で設け、例えば当接部35b,51bのみを弾性部材で設けても良い。当接部35b,51bは、保持部35a,51aから突出していない平面状であっても良い。当接部35b,51bの先端(右端)は、曲面ではなく打ち込み具40の脚部40bの側面に倣った平面状に設けられていても良い。
【0088】
弾性部材によって打ち込み具40に抵抗を付与する抵抗付与部材35,51を例示した。これに代えて、例えば打ち込み具40の基部40aの左右側方に磁石を設け、磁石の磁力で基部40aを引き付けることで打ち込み具40に抵抗を付与する構成であっても良い。
【0089】
基部61bから下方へ延出する撓み部61fを例示した。これに代えて撓み部61fは、例えば基部61bから上方、後方、または前方へ延出する構成であっても良い。基部61bの上下方向の略中央から撓み部61fが延出する構成を例示した。これに代えて、例えば基部61bの上端または下端から撓み部61fが延出していても良い。基部61bをマガジン63に保持する構造は適宜変更して良い。例えば第1張出部61cに代えてまたは加えて第2張出部61dにボス61eを設けても良い。例えば収容室63aのリブの形状等を基部61bの形状に合わせて変更しても良い。当接部62の当接平面62dのように打ち込み具40に面当たりする箇所を当接部35b,51bに設けても良い。
【符号の説明】
【0090】
1…打ち込み工具
2…打ち込みノーズ部
3…打ち込み通路、3a…射出口、3b……第1壁面
4…コンタクトアーム、4a…先端、4b…被係合部、4c…調整ダイヤル
4d…圧縮ばね、4e…スイッチ当接部、4f…板ばね、4g…スイッチ
5…グリップ
6…トリガ、6a…トリガスイッチ
7…バッテリ取付部
8…バッテリパック
9…コントローラ
10…工具本体、10a…第1端面
11…本体ハウジング、11a…駆動部ケース、11b…連結部
12…シリンダ
13…蓄圧室
14…ピストン
15…ドライバ、15a…本体部、15b…ラック歯(被係合部)、15c…打撃部
15d…先端
16…クッション
20…電動モータ
21…遊星減速機構
22…リフト機構
23…ホイール
24…係合部
30…マガジン、30a…マガジン本体、30b…カバー、30c…供給口
30d…打ち込み具収容部、30e…開口、30f…側壁
31…プッシャ、31a…前面、31b…側面、31d…圧縮ばね
32…空打ち防止機構
33…ストッパ(検知部材)、33a…回転軸、33b…当接部、33c…係合部
34…圧縮ばね
35…抵抗付与部材(弾性部材)、35a…保持部、35b…当接部
35c…送り側曲面、35d…装填側曲面、35e…取出し側曲面
40…打ち込み具、40a…基部、40b…脚部
50…打ち込み工具
51…抵抗付与部材(弾性部材)、51a…保持部、51b…当接部
51c…送り側曲面、51d…装填側曲面、51e…取出し側曲面
51f…基部、51g…脚部、51h…曲げ部、51i…平面部
60…打ち込み工具
61…抵抗付与部材(弾性部材)、61a…保持部、61b…基部、61c…第1張出部
61d…第2張出部、61e…ボス、61f…撓み部、61g…脚部、61h…肉抜き部
61i…曲げ部、61j…先端曲げ部、61k…先端
62…当接部、62a…送り側曲面、62b…装填側曲面、62c…取出し側曲面
62d…当接平面
63…マガジン、63a…収容室、63b、63c…リブ、63d…平面
63e…支え部
NT…(抵抗付与部材が当接する)打ち込み具、NS…(最短の)打ち込み具
W…被打ち込み材
C1…オフ位置、C2…オン位置