(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127747
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】ワイヤレスフィッシングモニター
(51)【国際特許分類】
A01K 93/00 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
A01K93/00
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024001690
(22)【出願日】2024-01-10
(31)【優先権主張番号】112108786
(32)【優先日】2023-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】524013458
【氏名又は名称】連▲こう▼科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】趙柏村
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307HD10
(57)【要約】
【課題】ワイヤレスフィッシングモニターを提供する。
【解決手段】モニターモジュールと、制御回路と、電源供給ユニットと、中筒と、フロントカバーと、アンテナカバーと、を含んで構成されるワイヤレスフィッシングモニターである。前記制御回路は前記モニターモジュールに電気的に接続され、前記制御回路は第1回路基板と、第2回路基板と、アンテナと、を少なくとも備えている。前記電源供給ユニットは前記第2回路基板の一側に位置し、且つ第2回路基板に電気的に接続されている。前記中筒はシリンダーを有し、前記シリンダーは前端開口部及び後端開口部を有し、前記シリンダーにより前記モニターモジュール及び前記制御回路を取り付けている。前記フロントカバーは前記前端開口部に組み立てられ、前記モニターモジュールに蓋をしている。前記アンテナカバーは前記シリンダーの前記後端開口部に固装されている。ワイヤレスフィッシングモニターが水面に浮上すると、餌に食い付く魚の映像を撮影し、魚が釣り餌に食い付いていることを釣り師に知らせる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道糸を通過させると共に8字リング及び子糸と相互に結び付けられているワイヤレスフィッシングモニターであって、
モニターモジュールと、
前記モニターモジュールに電気的に接続されている制御回路であって、前記制御回路は第1回路基板と、第2回路基板と、アンテナと、を少なくとも含み、前記第1回路基板は前記第2回路基板に電気的に接続され、前記アンテナは前記第2回路基板に電気的に接続されている制御回路と、
前記第2回路基板の一側に位置し、前記第2回路基板に電気的に接続されている電源供給ユニットと、
中空の円筒状を呈しているシリンダーを有し、前記シリンダーは前端開口部及び後端開口部を有し、前記シリンダーの外面には、ねじ山状を呈している前端接合部及び後端接合部を各々有し、前記シリンダーにより前記モニターモジュール及び前記制御回路を取り付ける中筒と、
前記モニターモジュールに蓋をするように前記前端開口部の前記前端接合部に組み立てられるフロントカバーと、
前記シリンダーの前記後端開口部の前記後端接合部に固装され、その上に電極性弾性部材を有するアンテナカバーであって、前記電極性弾性部材の一端は前記電源供給ユニットに電気的に接触し、他端は前記第2回路基板に電気的に接触し、前記電源供給ユニットにより前記モニターモジュール及び前記制御回路に必要な電力を供給するアンテナカバーと、を備えていることを特徴とするワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項2】
前記モニターモジュールは、画像読取レンズと、補光回路基板と、アダプター回路基板と、を備え、前記画像読取レンズ及び前記補光回路基板は前記アダプター回路基板に電気的に接続され、且つ前記アダプター回路基板がケーブルを介して前記制御回路及び前記電源供給ユニットに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項3】
前記補光回路基板は前記画像読取レンズの周囲に周設され、且つ複数のLEDを有していることを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項4】
前記画像読取レンズはCCDレンズまたはCMOSレンズであることを特徴とする請求項3に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項5】
前記第1回路基板は信号処理回路または充電回路を有する以外、第1コネクタと、電源スイッチと、表示灯と、を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項6】
前記表示灯は複数のLEDで構成されていることを特徴とする請求項5に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項7】
前記第2回路基板は前記ケーブルを介して前記アダプター回路基板に電気的に接続され、前記モニターモジュールの信号を受信し、且つ前記第2回路基板の一端には負の電極及び正の電極を有し、前記負の電極は前記電源供給ユニットの負極に電気的に接触していることを特徴とする請求項5に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項8】
前記第2回路基板は信号処理回路及びワイヤレス信号送信回路を有する以外、第2コネクタを更に備えていることを特徴とする請求項7に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項9】
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタはマイクロUSB、ミニUSB、或いはUSBタイプCのコネクタであることを特徴とする請求項8に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項10】
前記電源供給ユニットは前記負極及び正極を有し、前記負極は前記第2回路基板の前記負の電極に電気的に接触し、前記制御回路及び前記モニターモジュールに必要な電力を供給することを特徴とする請求項7に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項11】
前記電源供給ユニットは一次電池または充電池であることを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項12】
前記前端接合部と前記後端接合部との間にある前記シリンダーの外面には少なくとも1つのリング部が凸設され、前記リング部は少なくとも1つの貫通孔を有し、前記貫通孔は挟持具を更に有し、前記挟持具は2つの弾性部材を有し、2つの前記弾性部材は2つの挟持具の口部に連接され、2つの前記弾性部材が内に向けて圧搾されることで、2つの前記挟持具の口部が開くことを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項13】
前記制御回路は前記第1回路基板に固装されている支持プレートを更に備え、前記支持プレートは螺合穴を有していることを特徴とする請求項12に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項14】
前記シリンダー内部の壁面には相互に対応する2つのリブを有し、前記リブは前記制御回路を固定するために用いられ、2つの前記リブの前端にはロック穴を各々有し、前記ロック穴により支持フレームをロックすることを特徴とする請求項13に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項15】
前記シリンダーの外面には防水カバーと、電源ボタンと、表示窓と、を有し、前記制御回路は前記シリンダー内部に取り付けられ、前記防水カバーは前記第1コネクタに対応し、前記電源ボタンは前記電源スイッチに対応し、前記表示窓はこれら前記表示灯に対応していることを特徴とする請求項14に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項16】
前記ワイヤレスフィッシングモニターは固定プレートを有している前記支持フレームを更に備え、前記固定プレートは複数の貫通穴を有し、これら前記貫通穴にネジを通すことで、前記固定プレートが前記支持プレートの前記螺合穴及び前記シリンダーの前記リブの前記ロック穴にロックされ、前記制御回路が固定され、前記固定プレートには前記アンテナを通過させるカテーテルを有していることを特徴とする請求項15に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項17】
前記フロントカバーは開放端及び閉鎖端を有し、前記開放端内部はねじ山状を呈している内部の接合部を有し、前記内部の接合部は前記シリンダーの前記前端接合部に接合され、前記閉鎖端には透明窓を有していることを特徴とする請求項16に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項18】
前記アンテナカバーは浮き筒及び前記浮き筒に被装されているロック具を有し、前記浮き筒の開口箇所にはフランジ部を有し、前記フランジ部は前記シリンダーの前記後端開口部に接合され、前記浮き筒内部には異なる形状を呈している凸リブを有し、そのうちの1つの前記凸リブには前記電極性弾性部材が固装され、前記電極性弾性部材の一端は前記電源供給ユニットの前記正極に電気的に接触され、前記電極性弾性部材の他端は前記第2回路基板の前記正の電極に電気的に接触し、電源は前記第2回路基板を介して前記第1回路基板及び前記モニターモジュールに給電することを特徴とする請求項17に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項19】
前記ロックの一端には開口部を有し、他端は縮小口部であり、前記開口部内には、ねじ山状を呈している内部の接合部を有し、前記内部の接合部は前記シリンダーの前記後端接合部に接合され、前記ロック具の前記縮小口部は前記シリンダーの前記後端開口部に接合するように前記フランジ部を圧迫することを特徴とする請求項18に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【請求項20】
前記シリンダーの前記前端開口部及び前記後端開口部には防水ガスケットがそれぞれ被装されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレスフィッシングモニター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り道具に関し、詳しくは、水面に浮遊して釣りを行いつつ、水面下の魚と釣りの状況を監視するためのワイヤレスフィッシングモニターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
釣りは釣り糸を使用し、釣り餌を掛けた釣り針に魚を誘って魚を獲る方法である。最もよくある釣りの方法は、釣り竿を水面上に伸ばし、釣り糸を垂らして操る竿釣り(rod fishing)であり、人気のアウトドアレクリエーションスポーツとなっている。
【発明の概要】
【0003】
[発明が解決しようとする課題]
釣りを行う場合、道糸にある浮きが水面上で跳ねたり、水中に引っ張られたりする動きから、魚が釣り餌に食い付いた或いは釣り針に掛かった状況を知る。浮きが水面上で激しく跳ねている場合、水面下の魚が釣り餌に食い付いていることを示している。浮きに長時間反応がない場合、釣り師は魚が釣り餌に食い付いていないか、釣り餌が外れたか、釣り餌が入っている深度に魚がいないと判断する。これらの問題は経験のある釣り師には理解できるが、一般的な釣り人には分からなかった。
【0004】
このため、モニターを購入し、モニターの一端をモバイル装置に接続し、モニターを水中に投入して魚の動態を監視する釣り師もいる。このような監視方法は、水中に投入するレンズが釣り餌から遠く離れ、加えて水中は濁って視界が悪いため、魚が釣り餌に食い付いた状況を釣り師が視認することは難しかった。
【0005】
そこで、釣りを行う際に、魚が釣り餌に食い付いた或いは釣り餌が外れた状況を知ることができるようにすることが、本発明が解決を目指す問題である。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものであり、その目的は、ワイヤレスフィッシングモニターを提供することにある。すなわち、ワイヤレスフィッシングモニターを釣り糸に結び付け、釣り糸を水中に投入した後、前記ワイヤレスフィッシングモニターが水面上に即時浮き上がり、ワイヤレスフィッシングモニターの下方で魚が釣り餌に食い付く映像を撮影し、魚が釣り餌に食い付いたことを釣り師に知らせる。
【0007】
[課題を解決するための手段]
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用する。本発明の一態様に係るワイヤレスフィッシングモニターは、モニターモジュールと、制御回路と、電源供給ユニットと、中筒と、フロントカバーと、アンテナカバーと、を含んで構成されている。前記制御回路は前記モニターモジュールに電気的に接続され、前記制御回路は第1回路基板と、第2回路基板と、アンテナと、を少なくとも備えている。前記第1回路基板は前記第2回路基板に電気的に接続され、前記アンテナは前記第2回路基板に電気的に接続されている。前記電源供給ユニットは前記第2回路基板の一側に位置し、且つ前記第2回路基板に電気的に接続されている。前記中筒は中空の円筒状を呈しているシリンダーを有し、前記シリンダーは前端開口部及び後端開口部を有し、前記シリンダーの外面には、ねじ山状を呈している前端接合部及び後端接合部を各々有している。前記シリンダーにより前記モニターモジュール及び前記制御回路を取り付ける。前記フロントカバーは、前記モニターモジュールに蓋をするように前記前端開口部の前記前端接合部に組み立てられている。前記アンテナカバーは前記シリンダーの前記後端開口部にある前記後端接合部に固装され、電極性弾性部材を有している。前記電極性弾性部材の一端は前記電源供給ユニットに電気的に接触し、他端は前記第2回路基板に電気的に接触している。前記電源供給ユニットにより前記モニターモジュール及び前記制御回路に必要な電力を供給する。
【0008】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記モニターモジュールは、画像読取レンズと、補光回路基板と、アダプター回路基板と、を備え、前記画像読取レンズ及び前記補光回路基板は前記アダプター回路基板に電気的に接続され、且つ前記アダプター回路基板がケーブルを介して前記制御回路及び前記電源供給ユニットに電気的に接続されている。
【0009】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記補光回路基板は前記画像読取レンズの周囲に周設され、且つ複数のLEDを有している。
【0010】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記画像読取レンズはCCDレンズまたはCMOSレンズである。
【0011】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記第1回路基板は信号処理回路または充電回路を有する以外、第1コネクタと、電源スイッチと、表示灯と、を更に備えている。
【0012】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記表示灯は複数のLEDで構成されている。
【0013】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記第2回路基板は前記ケーブルを介して前記アダプター回路基板に電気的に接続され、前記モニターモジュールの信号を受信し、且つ前記第2回路基板の一端には負の電極及び正の電極を有し、前記負の電極は前記電源供給ユニットの前記負の電極に電気的に接触している。
【0014】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記第2回路基板は信号処理回路及びワイヤレス信号送信回路を有する以外、第2コネクタを更に備えている。
【0015】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタはマイクロUSB、ミニUSB、或いはUSBタイプCのコネクタである。
【0016】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記電源供給ユニットは負極及び正極を有し、前記負極は前記第2回路基板の前記負の電極に電気的に接触し、前記制御回路及び前記モニターモジュールに必要な電力を供給する。
【0017】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記電源供給ユニットは一次電池または充電池である。
【0018】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記前端接合部と前記後端接合部との間にある前記シリンダーの外面には少なくとも1つのリング部が凸設されている。前記リング部は少なくとも1つの貫通孔を有し、前記貫通孔は挟持具を更に有し、前記挟持具は2つの弾性部材を有している。2つの前記弾性部材は2つの挟持具の口部に連接され、2つの前記弾性部材が内に向けて圧搾されることで、2つの前記挟持具の口部が開く。
【0019】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記制御回路は前記第1回路基板に固装されている支持プレートを更に備え、前記支持プレートは螺合穴を有している。
【0020】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記シリンダー内部の壁面には相互に対応する2つのリブを有し、前記リブは前記制御回路を固定するために用いられ、2つの前記リブの前端にはロック穴を各々有し、前記ロック穴により支持フレームをロックする。
【0021】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記シリンダーの外面には防水カバーと、電源ボタンと、表示窓と、を有している。前記制御回路は前記シリンダー内部に取り付けられている。前記防水カバーは前記第1コネクタに対応し、前記電源ボタンは前記電源スイッチに対応し、前記表示窓はこれら前記表示灯に対応している。
【0022】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記ワイヤレスフィッシングモニターは固定プレートを有している支持フレームを更に備え、前記固定プレートは複数の貫通穴を有し、これら前記貫通穴にネジを通すことで、前記固定プレートが前記支持プレートの前記螺合穴及び前記シリンダーの前記リブの前記ロック穴にロックされ、前記制御回路が固定され、前記固定プレートには前記アンテナを通過させるカテーテルを有している。
【0023】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記フロントカバーは開放端及び閉鎖端を有し、前記開放端内部はねじ山状を呈している内部の接合部を有し、前記内部の接合部は前記シリンダーの前記前端接合部に接合され、前記閉鎖端には透明窓を有している。
【0024】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記アンテナカバーは浮き筒及び前記浮き筒に被装されているロック具を有し、前記浮き筒の開口箇所にはフランジ部を有している。前記フランジ部は前記シリンダーの前記後端開口部に接合されている。前記浮き筒内部には異なる形状を呈している凸リブを有し、そのうちの1つの前記凸リブには前記電極性弾性部材が固装され、前記電極性弾性部材の一端は前記電源供給ユニットの前記正極に電気的に接触され、前記電極性弾性部材の他端は前記第2回路基板の前記正の電極に電気的に接触している。電源は前記第2回路基板を介して前記第1回路基板及び前記モニターモジュールに給電する。
【0025】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記ロックの一端には開口部を有し、他端は縮小口部であり、前記開口部内には、ねじ山状を呈している内部の接合部を有している。前記内部の接合部は前記シリンダーの前記後端接合部に接合され、前記ロック具の前記縮小口部は前記シリンダーの前記後端開口部に接合するように前記フランジ部を圧迫する。
【0026】
また、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターにおいて、前記シリンダーの前記前端開口部及び前記後端開口部には防水ガスケットがそれぞれ被装されている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターを示す外観斜視図である。
【
図2】
図1に示すワイヤレスフィッシングモニターを示す概略分解図である。
【
図3】
図2に示すワイヤレスフィッシングモニターを他の角度から見た概略分解図である。
【
図4】
図2に示す制御回路の一例を概略的に示す図面である。
【
図5】本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターの中筒と防水ガスケットを示す概略分解図である。
【
図6】本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターを示す概略断面図である。
【
図7】本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターの使用状態の一例を概略的に示す図面である。
【
図8】本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターと受信装置の間の接続の一例を概略的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら本発明に係るワイヤレスフィッシングモニターの実施形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に説明する部材、材料等は、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0029】
図1は本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターを示す外観斜視図である。
図2は
図1に示すワイヤレスフィッシングモニターを示す概略分解図である。
図3は
図2に示すワイヤレスフィッシングモニターを他の角度から見た概略分解図である。
図4は
図2に示す制御回路の一例を概略的に示す図面である。
【0030】
図に示すように、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニター10は、モニターモジュール1と、制御回路2と、電源供給ユニット3と、中筒4と、フロントカバー5と、支持フレーム6と、アンテナカバー7と、を備えている。前記中筒4には道糸20及び子糸(ハリスまたは力糸)30を通過させるリング部42が設置され、且つ前記道糸20と子糸30との間には1つの8字リング40が連結され、この8字リング40により道糸20がワイヤレスフィッシングモニター10から脱離する状況を防止している。子糸30に釣り餌(不図示)を掛け、釣り餌を水面下に投入した後、前記モニターモジュール1により水面下の釣りの状況を監視し、且つ撮影した映像は受信端の受信装置50に伝送し(
図8参照)、水面下の魚が釣り餌に食い付く状況をユーザーが見られるようにしている。
【0031】
前記モニターモジュール1は、画像読取レンズ11と、補光回路基板12と、アダプター回路基板13と、を備えている。前記画像読取レンズ11及び前記補光回路基板12は前記アダプター回路基板13に電気的に接続され、且つ前記アダプター回路基板13が前記ケーブル8を介して前記制御回路2及び前記電源供給ユニット3に電気的に接続されている。前記画像読取レンズ11は水面下の釣りの状況を撮影するために用いられ、且つ撮影した映像信号はアダプター回路基板13を介して前記制御回路2に伝送して処理した後、制御回路2により前記受信端の受信装置50に伝送され(
図8参照)、水面下の魚が釣り餌に食い付く状況をユーザーが見られるようにしている。前記補光回路基板12は前記画像読取レンズ11の周囲に周設され、前記補光回路基板12には複数のLED121を有し、これら前記LED121が発生させる光源により、夜間でも釣りを継続可能にしている。本図面において、前記画像読取レンズ11はCCDレンズまたはCMOSレンズである。
【0032】
前記制御回路2は、第1回路基板21と、第2回路基板22と、支持プレート23と、アンテナ24と、を備えている。前記第1回路基板21は前記第2回路基板22に電気的に接続され、前記第1回路基板21は信号処理回路(不図示)または充電回路(不図示)を有する以外、第1コネクタ211と、電源スイッチ212と、表示灯213と、を更に含む。前記第1コネクタ211は、電源供給ユニット3に対する充電を行うか、外部の受信装置50(
図8参照)に外部接続してデータの更新や信号の伝送を行うために伝送線を挿着するために用いられている。前記電源スイッチ212は前記ワイヤレスフィッシングモニター10の電源供給を起動する。前記表示灯213は複数のLEDで構成され、前記ワイヤレスフィッシングモニター10の充電、動作状態、または電源供給ユニット3の給電状態を表示する。また、前記第2回路基板22は前記ケーブル8を介して前記アダプター回路基板13に電気的に接続され、前記モニターモジュール1の信号を受信する。前記第2回路基板22の一端には負の電極221及び正の電極222を有し(
図5参照)、前記負の電極221は前記電源供給ユニット3の前記負の電極31に電気的に接触している。前記第2回路基板22は信号処理回路(不図示)及びワイヤレス信号送信回路(不図示)を有する以外、第2コネクタ223を更に備えている。前記第2コネクタ223はワイヤレスフィッシングモニター10を取り外した後に伝送線を挿着することで、外部の受信装置50(
図8参照)に外部接続してデータの更新や信号の伝送を行うことができる。前記支持プレート23は前記第1回路基板21に固装され、且つ螺合穴231を有し、前記支持フレーム6をロックするために用いられている。また、前記アンテナ24は前記第2回路基板22に電気的に接続され、前記モニターモジュール1が伝送した映像信号を処理した後、前記ワイヤレス信号送信回路及び前記アンテナ24により送信し、受信端の受信装置50(
図8参照)により受信し、水面下の魚が釣り餌に食い付く状況をユーザーが見られるようにしている。本図面において、前記第1コネクタ211及び第2コネクタ223はマイクロUSB、ミニUSB、またはUSBタイプCのコネクタである。
【0033】
前記電源供給ユニット3は前記第2回路基板22の一側に位置し、前記電源供給ユニット3は負極31及び正極32を有し、前記負極31は前記第2回路基板22の前記負の電極221に電気的に接触し、前記制御回路2及び前記モニターモジュール1に必要な電力を供給する。本図面において、前記電源供給ユニット3は一次電池または充電池である。
【0034】
前記中筒4は中空の円筒状を呈しているシリンダー41を有し、前記シリンダー41は前端開口部411及び後端開口部412を有し、前記前端開口部411及び前記後端開口部412に近接するシリンダー41の外面には、ねじ山状を呈している前端接合部413及び後端接合部414を各々含む。前記前端接合部413には前記フロントカバー5を接合し、前記後端接合部414には前記アンテナカバー7を接合している。また、前記前端接合部413と前記後端接合部414との間にあるシリンダー41の外面には少なくとも1つのリング部42が凸設され、前記リング部42には少なくとも1つの貫通孔421を有し、前記貫通孔421は挟持具43を更に有している。前記挟持具43は2つの挟持具の口部432に連接されている2つの弾性部材431を有し、2つの前記弾性部材431が内に向けて圧搾されることで、2つの前記挟持具の口部432を開き、道糸20を引っ張ることで水面下に投入される深度を調整し、調整後に2つの弾性部材431を緩めることで2つの前記挟持具の口部432が道糸20を挟持し、ワイヤレスフィッシングモニター10が水面上に浮き上がる際に、子糸30及び釣り餌が水面下の最良の釣り位置(魚が遊泳している位置)まで沈む。また、前記シリンダー41内部の壁面には相互に対応する2つのリブ44を有し、前記リブ44は前記制御回路2を固定するために用いられている。2つの前記リブ44の前端にはロック穴441を各々有し、前記ロック穴441により前記支持フレーム6をロックする。また、前記シリンダー41の外面には防水カバー45と、電源ボタン46と、表示窓47と、を有している。前記制御回路2を前記シリンダー41内部に組み立てる際に、前記防水カバー45は前記第1コネクタ211に対応させ、前記電源ボタン46は前記電源スイッチ212に対応させ、前記表示窓47はこれら前記表示灯213に対応させる。前記防水カバー45を開いた後、前記第1コネクタ211を外に露出させ、外部の伝送線を挿着する。前記電源スイッチ212を押圧するまで前記電源ボタン46を押すことで前記ワイヤレスフィッシングモニター10を起動し、この際、これら前記表示灯213が点灯し、前記表示窓47から表示される。このようにすることで、前記ワイヤレスフィッシングモニター10の使用状態または給電状態等の情報を表示する。
【0035】
前記フロントカバー5は開放端51及び閉鎖端52を有し、前記開放端51内部には、ねじ山状を呈している内部の接合部53を有し、前記内部の接合部53は前記シリンダー41の前記前端接合部413に接合されている。前記閉鎖端52には透明窓54を有し、前記透明窓54は魚が釣り餌に食い付いた映像を前記画像読取レンズ11が撮影するために用いられている。また、夜間に釣りを行う際に、前記補光回路基板12のこれら前記LED121が発生させた光源が透明窓54から照射され、釣り師が水面下の魚が釣り餌に食い付く状況を見易くしている。
【0036】
前記支持フレーム6は複数の貫通穴611を有している固定プレート61を含み、これら前記貫通穴611にネジ60を通すことで、前記固定プレート61を支持プレート23の螺合穴231及びリブ44のロック穴441にロックし、前記制御回路2を固定する。また、前記固定プレート61にはカテーテル62を有し、前記カテーテル62は前記第2回路基板22に電気的に接続されている前記アンテナ24を通過させ、アンテナ24を取り付ける際に外力を受けて破壊される状況を防止している。
【0037】
前記アンテナカバー7は浮き筒71及び前記浮き筒71に被装されているロック具72を有している。前記浮き筒71の開口箇所にはフランジ部711を有し、前記フランジ部711は前記シリンダー41の後端開口部412に接合され、前記浮き筒71内部には異なる形状を呈している凸リブ712を有し、そのうちの1つの凸リブ712には電極性弾性部材713を有している。前記浮き筒71及び前記シリンダー41を組み立てる場合、前記電極性弾性部材713の一端を前記電源供給ユニット3の正極32に電気的に接触させ、前記電極性弾性部材713の他端を前記第2回路基板22の正の電極222に電気的に接触させ、電源が前記第2回路基板22を介して第1回路基板21及びモニターモジュール1に給電する。また、前記ロック具72の一端には開口部721を有し、他端は縮小口部722であり、前記開口部721内には、ねじ山状を呈している内部の接合部723を有している。前記内部の接合部723を前記シリンダー41の後端接合部414に接合させる際に、前記ロック具72の縮小口部722が前記シリンダー41の後端開口部412に接合するように前記フランジ部711を圧迫する。
【0038】
図5は本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターの中筒と防水ガスケットを示す概略分解図である。
図6は本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターを示す概略断面図である。図に示すように、本発明のモニターモジュール1、制御回路2、電源供給ユニット3、及び支持フレーム6を中筒4内部に組み立てた後、前記中筒4のシリンダー41の前端開口部411及び後端開口部412には防水ガスケット48、49をそれぞれ被装する。前記シリンダー41を前記フロントカバー5及び前記アンテナカバー7に組み立てる際に、前記防水ガスケット48、49により前記シリンダー41に水が進入する状況を防止し、ワイヤレスフィッシングモニター10が防水機能を有している。
【0039】
図7は本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターの使用状態の一例を概略的に示す図面である。図に示すように、本発明に係るワイヤレスフィッシングモニター10を使用する場合、2つのリング部42の貫通孔421及び挟持具43に道糸20を通し、且つ2つの貫通孔421を通る道糸20の一端に8字リング40を結び付け、8字リング40の一端に子糸30を結び付け、挟持具43を押して2つの前記挟持具の口部432を開き、水面下に投入される深度を調整するように道糸20を引っ張る。調整後に2つの弾性部材431を緩めて2つの前記挟持具の口部432により道糸20を挟持する。
【0040】
子糸30にある釣り針に釣り餌を掛けて投入した後、前記ワイヤレスフィッシングモニター10が浮きと同じように水面に浮き上がる。この際、前記モニターモジュール1が水面下での釣りの状況を監視し、且つ撮影した映像を受信端の受信装置50に伝送し(
図8参照)、水面下の魚が釣り餌に食い付く状況をユーザーが見られるようにしている。
【0041】
魚が掛かった場合、或いは釣り針が石や重量物により切られた場合、8字リング40により道糸20がワイヤレスフィッシングモニター10から脱離する状況を防止し、道糸20により前記ワイヤレスフィッシングモニター10を引き戻して、8字リング40に子糸30及び釣り針(不図示)を再度結び付ける。
【0042】
図8は本発明の一実施例に係るワイヤレスフィッシングモニターと受信装置の間の接続の一例を概略的に示す図面である。図に示すように、本発明のワイヤレスフィッシングモニター10は受信装置50に外部接続し、前記受信装置50はハウジング501を備え、前記ハウジング501内部には回路基板(不図示)が配置されている。前記回路基板はハウジング501の外部に露出されている第1光源表示部502、第2光源表示部503、電源スイッチ504、USBタイプCコネクタ505、メモリーカードスロット506、HDMIコネクタ507、及び受信アンテナ508に電気的に接続されている。
【0043】
前記ハウジング501はタッチパネル5011を有し、前記タッチパネル5011は複数のタッチキー5012のアイコンを有している。ユーザーはこれら前記タッチキー5012により前記受信装置50を操作する。本図面において、前記タッチキー5012はそれぞれ画面を4段階拡大撮影する機能、明度の補光を4段階調節する機能、切り替え撮影及び写真撮影機能である。
【0044】
前記第1光源表示部502は、電源スイッチ504をオンにした後、前記第1光源表示部502が点灯し、前記受信装置50がオン状態であることを表示する。本図面において、前記第1光源表示部502はLEDである。
【0045】
前記第2光源表示部503は、前記受信装置50をオンにした後、前記受信装置50を前記ワイヤレスフィッシングモニター10にワイヤレス接続すると、前記第2光源表示部503が点灯する。本図面において、前記第1光源表示部502はLEDである。
【0046】
前記電源スイッチ504は、前記電源スイッチ504を入れた後、前記回路基板が第1光源表示部502を点灯させ、前記受信装置50が起動状態であることを表示する。
【0047】
前記USBタイプCコネクタ505は、ワイヤレスフィッシングモニター10が撮影した映像画面を監視するための外部のモバイル装置(不図示)に電気的に接続するために、USBタイプCコネクタ形状の伝送線(不図示)を挿着するために用いられている。本図面において、前記モバイル装置は携帯電話、タブレット端末、テレビ、またはノートパソコンである。
【0048】
前記メモリーカードスロット506は、メモリーカードを挿入し、前記ワイヤレスフィッシングモニター10が撮影した映像や写真を保存するか、或いは、受信装置50の更新データやソフトウェアプログラムを保存するために用いられている。本図面において、前記メモリーカードスロット506はMicro SDカード、SDカード、またはCFカードのスロットである。
【0049】
前記HDMIコネクタ507は、前記ワイヤレスフィッシングモニター10が撮影した映像や写真を見るための外部の表示モニターに電気的に接続するために、HDMIコネクタ形状の伝送線(不図示)を挿着するために用いられている。
【0050】
前記受信アンテナ508は、前記ワイヤレスフィッシングモニター10が伝送した映像や写真信号を受信するために用いられ、ユーザーは前記受信装置50に外部接続したモバイル装置や表示モニターにより、魚が釣り餌に食い付いた状況を見ることができる。
【0051】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
10 ワイヤレスフィッシングモニター
1 モニターモジュール
11 画像読取レンズ
12 補光回路基板
121 LED
13 アダプター回路基板
2 制御回路
21 第1回路基板
211 第1コネクタ
212 電源スイッチ
213 表示灯
22 第2回路基板
221 負の電極
222 正の電極
223 第2コネクタ
23 支持プレート
231 螺合穴
24 アンテナ
3 電源供給ユニット
31 負極
32 正極
4 中筒
41 シリンダー
411 前端開口部
412 後端開口部
413 前端接合部
414 後端接合部
42 リング部
421 貫通孔
43 挟持具
431 弾性部材
432 挟持具の口部
44 リブ
441 ロック穴
45 防水カバー
46 電源ボタン
47 表示窓
48 防水ガスケット
49 防水ガスケット
5 フロントカバー
51 開放端
5011 タッチパネル
5012 タッチキー
52 閉鎖端
53 内部の接合部
54 透明窓
6 支持フレ-ム
60 ネジ
61 固定プレート
611 貫通穴
62 カテーテル
7 アンテナカバー
71 浮き筒
711 フランジ部
712 凸リブ
713 電極性弾性部材
72 ロック具
721 開口部
722 縮小口部
723 内部の接合部
8 ケーブル
20 道糸
30 子糸(ハリスまたは力糸)
40 8字リング
50 受信装置
501 ハウジング
502 第1光源表示部
503 第2光源表示部
504 電源スイッチ
505 USBタイプCコネクタ
506 メモリーカードスロット
507 HDMIコネクタ
508 受信アンテナ