(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127767
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】要求に応じて無線で車両動作ルールを適用するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20240912BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20240912BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
H04M11/00 301
G08G1/00 D
H04Q9/00 301B
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024015191
(22)【出願日】2024-02-02
(31)【優先権主張番号】18/119,046
(32)【優先日】2023-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521042770
【氏名又は名称】ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100120499
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 淳
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン ホン キー ラム
【テーマコード(参考)】
5H181
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181FF32
5K048BA42
5K048DA01
5K048DB01
5K048DC01
5K048EB06
5K048FB10
5K048FB15
5K048GC03
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA03
5K201AA09
5K201BA01
5K201CB11
5K201CB14
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED08
5K201FB03
(57)【要約】
【課題】無線で車両動作ルールを適用する方法を提供すること。
【解決手段】要求に応じて無線で車両動作ルールを適用する方法、システム、及びデバイスが提供される。方法は、車両の動作ルールを設定するために、クライアント端末において、プログラムされた1つ以上のプロセッサによって実装され得、方法は、車両の1つ以上の構成要素を制御するために動作ルールを設定するユーザインターフェースを出力することと、ユーザインターフェースへのユーザの入力を介して、動作ルールの設定を受信することと、車両への無線送信によりオンザフライで動作ルールを実装するために、受信された設定をサーバに送信することと、を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の動作ルールを設定するために、クライアント端末において、プログラムされた1つ以上のプロセッサによって実装される方法であって、前記方法は、
車両の1つ以上の構成要素を制御するために動作ルールを設定するユーザインターフェースを出力することと、
前記ユーザインターフェースへのユーザの入力を介して、前記動作ルールの設定を受信することと、
前記車両への無線送信によりオンザフライで前記動作ルールを実装するために、前記受信された設定をサーバに送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザインターフェースの前記出力は、前記ユーザの成功した認証に基づいて前記ユーザインターフェースを出力することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザの前記成功した認証は、ログイン手順及び/又は生体認証のうちの一方に基づいて検証される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ以上の構成要素は、インフォテインメントシステム、温度設定、音量設定、シートの位置決め、窓のロック、ドアのロック、トランクのロック、ボンネットのロック、客室のロック、ハイビーム、Bluetooth(登録商標)又はハンズフリー電話機能、及び自律運転制御のうちの少なくとも1つを備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記動作ルールは、条件と、前記条件に基づいて行われる制御と、を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記条件は、乗員数、場所、走行距離、走行時間、時刻、眠気の検出、及び不注意な運転の検出のうちの少なくとも1つを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバから、前記条件が満たされたという通知を受信することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
車両の動作ルールを設定する構成スキーマを管理する装置であって、前記装置は、
コンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、
車両の1つ以上の構成要素を制御するために動作ルールを設定するユーザインターフェースを出力し、
前記ユーザインターフェースへのユーザの入力を介して、前記動作ルールの設定を受信し、
前記車両への無線送信によりオンザフライで前記動作ルールを実装するために、前記受信された設定をサーバに送信するように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記ユーザの成功した認証に基づいて前記ユーザインターフェースを出力するように構成されている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ユーザの前記成功した認証は、ログイン手順及び/又は生体認証のうちの一方に基づいて検証される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記1つ以上の構成要素は、インフォテインメントシステム、温度設定、音量設定、シートの位置決め、窓のロック、ドアのロック、トランクのロック、ボンネットのロック、客室のロック、ハイビーム、Bluetooth(登録商標)又はハンズフリー電話機能、及び自律運転制御のうちの少なくとも1つを備える、請求項8~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記動作ルールは、条件と、前記条件に基づいて行われる制御と、を備える、請求項8~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記条件は、乗員数、場所、走行距離、走行時間、時刻、眠気の検出、及び不注意な運転の検出のうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは更に、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記サーバから、前記条件が満たされたという通知を受信するように構成されている、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記録され、前記少なくとも1つのプロセッサに対して、車両の1つ以上の構成要素を制御するために動作ルールを設定するユーザインターフェースを出力する方法を行わせる非一時的コンピュータ可読記録媒体であって、
前記方法は、
前記ユーザインターフェースへのユーザの入力を介して、前記動作ルールの設定を受信することと、
前記車両への無線送信によりオンザフライで前記動作ルールを実装するために、前記受信された設定をサーバに送信することと、
を含む、非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項16】
前記ユーザインターフェースの前記出力は、前記ユーザの成功した認証に基づいて前記ユーザインターフェースを出力することを含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項17】
前記ユーザの前記成功した認証は、ログイン手順及び/又は生体認証のうちの一方に基づいて検証される、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項18】
前記1つ以上の構成要素は、インフォテインメントシステム、温度設定、音量設定、シートの位置決め、窓のロック、ドアのロック、トランクのロック、ボンネットのロック、客室のロック、ハイビーム、Bluetooth(登録商標)又はハンズフリー電話機能、及び自律運転制御のうちの少なくとも1つを備える、請求項15~17のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項19】
前記動作ルールは、条件と、前記条件に基づいて行われる制御と、を備える、請求項15~17のいずれか1項に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項20】
前記条件は、乗員数、場所、走行距離、走行時間、時刻、眠気の検出、及び不注意な運転の検出のうちの少なくとも1つを備える、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態と整合するシステム及び方法は、車両に関し、より具体的には、要求に応じて無線で車両動作ルールを適用するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、多数の人々によって共有される場合があり、例えば、車両の所有者は、別の人が車両を借りることを許可する場合がある。しかしながら、所有者は、借り手に対して車両の限定的な使用のみを意図する場合がある。例えば、所有者は、限定的な使用若しくは目的で、自身の子供が自身の自動車を借りることを許可するか、又は自動車を駐車するために、車庫の係員若しくは駐車係員が自動車を使用することを許可する場合がある。このような場合、一時的な操作者は、車両を安全に動作させることに関して不慣れであるか又は注意力が不足している場合がある。
【0003】
したがって、他の者が車両を運転することを許可する場合に、車両の所有者が、要求に応じて無線で動作ルールを適用できる必要がある。
【発明の概要】
【0004】
実施形態によれば、要求に応じて無線で車両についての動作ルールを適用する方法、システム、及びデバイスが提供される。ユーザが、クライアント端末(例えば、携帯電話)から車両についての動作ルールを遠隔で設定することを可能にして、車両への無線送信によりオンザフライで動作ルールを実装することによって、車両の所有者は、要求に応じて車両の使用を制限するか又は他の場合には制御して、それによって、不注意又は不慣れな運転者による安全でない運転を防ぎ得る。
【0005】
実施形態によれば、車両の動作ルールを設定するために、クライアント端末において1つ以上のプロセッサをプログラムすることによって実装され得る方法が提供され得る。方法は、車両の1つ以上の構成要素を制御するために動作ルールを設定するユーザインターフェースを出力することと、ユーザインターフェースへのユーザの入力を介して、動作ルールの設定を受信することと、車両への無線送信によりオンザフライで動作ルールを実装するために、受信された設定をサーバに送信することと、を含み得る。
【0006】
ユーザインターフェースの出力は、ユーザの成功した認証に基づいてユーザインターフェースを出力することを含み得る。
【0007】
ユーザの成功した認証は、ログイン手順及び/又は生体認証のうちの一方に基づいて検証され得る。
【0008】
1つ以上の構成要素は、インフォテインメントシステム、温度設定、音量設定、シートの位置決め、窓のロック、ドアのロック、トランクのロック、ボンネットのロック、客室のロック、ハイビーム、Bluetooth(登録商標)又はハンズフリー電話機能、及び自律運転制御のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0009】
動作ルールは、条件と、条件に基づいて行われる制御と、を含み得る。条件はまた、乗員数、場所、走行距離、走行時間、時刻、眠気の検出、及び不注意な運転の検出のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0010】
方法は、サーバから、条件が満たされたという通知を受信することを更に含み得る。
【0011】
実施形態によれば、車両の動作ルールを設定する構成スキーマを管理する装置が提供され得、装置は、コンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサであって、コンピュータ実行可能命令を実行して、車両の1つ以上の構成要素を制御するために動作ルールを設定するユーザインターフェースを出力し、ユーザインターフェースへのユーザの入力を介して、動作ルールの設定を受信し、車両への無線送信によりオンザフライで動作ルールを実装するために、受信された設定をサーバに送信するように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、を含み得る。
【0012】
少なくとも1つのプロセッサは更に、コンピュータ実行可能命令を実行して、ユーザの成功した認証に基づいてユーザインターフェースを出力することによってユーザインターフェースを出力するように構成されている。
【0013】
また、少なくとも1つのプロセッサは更に、コンピュータ実行可能命令を実行して、サーバから、条件が満たされたという通知を受信するように構成されている。
【0014】
追加の態様は、部分的に以下の説明で記載され、部分的に当該説明から明らかになるか、又は本開示の提示される実施形態の実施によって実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示の好ましい実施形態の特徴、利点、及び重要性は、添付図面を参照して以下に記載され、当該添付図面では、同様の参照番号は同様の要素を示す。
【
図1】
図1は、1つ以上の実施形態に係る、クライアント端末及びサーバを使用して1台以上の車両と通信する例示的なシステムのブロック図を示す。
【
図2】
図2は、1つ以上の実施形態に係る、サーバの例示的な構成要素の図を示す。
【
図3】
図3は、1つ以上の実施形態に係る、車両を動作させる動作ルールを設定する例示的な方法のフロー図を示す。
【
図4】
図4は、1つ以上の実施形態に係る、車両の例示的な構成要素の図を示す。
【
図5】
図5は、1つ以上の実施形態に係る動作ルール表の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明は、添付図面を参照する。以上の開示は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図したものでもなく、開示される正確な形態に実装態様を限定することを意図したものでもない。修正物及び変形物は、上記の開示に鑑みて可能であるか、又は実装態様の実施から得られてもよい。更に、一実施形態の1つ以上の特徴又は構成要素は、別の実施形態(若しくは別の実施形態の1つ以上の特徴)に組み込まれ得るか、又はそれと組み合わされ得る。更に、以下で提供される動作のフローチャート及び説明において、1つ以上の動作が省略されてもよく、1つ以上の動作が追加されてもよく、1つ以上の動作が(少なくとも部分的に)同時に行われてもよく、1つ以上の動作の順序が切り替えられてもよいことが理解される。
【0017】
本明細書に記載されるシステム及び/又は方法は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せの様々な形態で実装され得ることが明らかであろう。当該システム及び/又は方法を実装するために使用される実際の専用制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実装態様の限定ではない。したがって、システム及び/又は方法の動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載されており、ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書の説明に基づいてシステム及び/又は方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【0018】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲で列挙され及び/又は本明細書に開示されていても、当該組合せは、可能性のある実装態様の開示を限定することを意図したものではない。実際、当該特徴の多くは、具体的に特許請求の範囲で列挙されていない方法及び/又は本明細書に開示されていない方法で組み合わされ得る。以下に列挙される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接的に従属し得るが、可能性のある実装態様の開示は、請求項のセットにおける全ての他の請求項と組み合わされた各従属請求項を含む。
【0019】
本明細書で使用される要素、行為、又は命令は、特に明示的に記載されていない限り、重要又は必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「a」及び「an」は、1つ以上の事項を含むことを意図したものであり、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。1つの事項のみを意図したものである場合、「1つ」という用語又は同様の用語が使用される。また、本明細書で使用される用語「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、又は同種のものは、オープンエンドの用語であることを意図したものである。更に、「~に基づいて」というフレーズは、特に明示的に述べられていない限り、「~に少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図したものである。更に、「[A]及び[B]のうちの少なくとも一方」又は「[A]又は[B]のうちの少なくとも一方」などの表現は、Aのみ、Bのみ、又はA及びBの両方を含むものとして理解されるべきである。
【0020】
本明細書全体を通じた、「一実施形態」、「実施形態」、「非限定的な好ましい実施形態」、又は同様の用語に対する言及は、示される実施形態と関連して記載される特定の特徴、構造、又は特質が本ソリューションの少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じたフレーズ「一実施形態では」、「実施形態では」、「非限定的な好ましい一実施形態では」、及び同様の用語は全て、同じ実施形態を参照し得るが、必ずしもそうであるわけではない。
【0021】
更に、記載される本開示の特徴、利点、及び特質は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わされ得る。当業者は、本明細書の説明に鑑みて、本開示は、特定の実施形態の特定の特徴又は利点のうちの1つ以上を伴うことなく実施され得ることを認識するであろう。他の例では、本開示の全ての実施形態で存在しない場合がある特定の実施形態において、追加の特徴及び利点が認識され得る。
【0022】
本開示の例示的な実施形態は、要求に応じて無線で車両についての動作ルールを適用する方法及びシステムを提供する。ユーザが、クライアント端末(例えば、携帯電話)から車両についての動作ルールを遠隔で設定することを可能にして、車両への無線送信によりオンザフライで動作ルールを実装することによって、車両の所有者は、要求に応じて車両の使用を制限するか又は他の場合には制御して、それによって、不注意又は不慣れな運転者による安全でない運転を防ぎ得る。
【0023】
制御され得る車両の構成要素の例には、インフォテインメントシステム、音システムの音量制御、温度制御、シートの位置決め、窓、サンルーフ、ロック、トランクのアクセス、ボンネットのアクセス、車両速度、客室のアクセス、ハイビーム、自律運転制御などのうちの1つ以上(例えば、全て)の機能が含まれるが、これらに限定されるわけではない。動作ルールの例には、乗員数の限界、インフォテインメントシステムに関する制限、ハイビームの使用に関する制限、トランク若しくは前方のボンネットへの(例えば、そのロックを維持することによる)アクセスの制限、運転者のドアを除く全てのドア及び/又は1つ以上の乗員ドアのロックなどが含まれるが、これらに限定されるわけではない。
【0024】
更に、動作ルールは、複合又は条件付きのルール(例えば、Xである場合にY)、例えば、特定の条件が満たされたことに基づいて車両の特定の使用又は動作を限定又は制限する(例えば、場所パラメータ(例えば、指定立入禁止ゾーン及び/若しくは使用が許可される指定ゾーン)、又は車両において検出される乗員数に基づいて、車両の指定機能を無効にする)ことを含み得る。条件付きのパラメータの例には、場所、(例えば、シート下の重量センサ、光センサ、又は他の手段によって検出される)乗員の占有の限界/数、(例えば、車線ふらつきセンサ、眠気の検出、激しいブレーキの検出、車間距離の検出、不注意な運転の検出などに基づいて検出される)安全運転パラメータ、運転者警戒パラメータ、運転距離、運転時間、時刻などが含まれるが、これらに限定されるわけではない。場所は、特定の緯度及び経度として、又は範囲若しくはエリアとして提供され得る。
【0025】
図1は、1つ以上の実施形態に係る、サーバ及びクライアント端末を介して車両と通信する例示的なシステム100のブロック図を示す。
図1を参照して、システム100は、サーバ110と、ネットワーク120と、クライアント端末130と、車両140と、を含み得る。
【0026】
サーバ110は、ネットワーク120を介してクライアント端末130に対して通信可能に接続され得る。サーバ110及びクライアント端末130は、互いに情報を送信及び受信するように構成され得る。サーバ110はまた、ネットワーク120を介して車両140に対して通信可能に接続され得る。サーバ110及び車両140は、互いに情報を送信及び受信するように構成され得る。情報は、信号の形態、ネットワークデータ、及び任意の他の好適な形態でサーバ110並びにクライアント端末130及び/又は車両140間で交換され得る。
【0027】
ネットワーク120は、サーバ110とクライアント端末130及び/又は車両140と(そこに含まれる構成要素又はシステムと)の間の電子データの移送を可能にする1つ以上のデータリンクを含み得る。この点に関して、ネットワーク120は、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク120は、セルラネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN))、ワイヤレスフィディリティ(WiFi)ネットワーク、プライベートネットワーク、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、若しくは同種のもの、及び/又はこれらのタイプ若しくは他のタイプのネットワークの組合せを含み得る。他の実施形態によれば、サーバ110は、車両を動作させる動作ルールに関する情報を含む信号をブロードキャスト又はマルチキャストするように構成され得る。信号は、要求に応じて、又はネットワーク120を使用した無線(OTA)送信により、車両140に送信され得る。
【0028】
サーバ110は、情報又はデータを受信、生成、記憶、処理、計算、及び/又は提供することが可能な1つ以上のデバイスを含み得る。実施形態によれば、サーバ110は、クラウドサーバ又はクラウドサーバのグループ(例えば、サーバクラスタなど)を含み得る。実施形態によれば、サーバ110は、複数のサーバによって構成され得、その一部は、異なる場所で展開され得る。例えば、サーバ110は、車両140の近くで展開されるエッジサーバ、車両140の遠くで展開されるセントラルサーバ、及び同種のものを含み得る。
【0029】
クライアント端末130は、ユーザがデータを入力するのを可能にすることができる1つ以上のデバイス(例えば、携帯電話、デスクトップコンピュータなど)を含み得る。更に、クライアント端末130は、携帯電話アプリケーション、ブラウザウェブページ、又は車両を動作させる動作ルールを設定するためにユーザがデータを入力するのを可能にする任意の他の適切な手段によって、ユーザインターフェースを提供するように構成され得る。ユーザインターフェースは、サーバ110を介してクライアント端末130に提供され得る。実施形態によれば、ユーザインターフェースは、認証/登録されたユーザ(すなわち、所有者)によってのみアクセス可能であり得る。ユーザの認証/登録の検証は、ログインすることによって(例えば、認証/登録されたユーザのユーザ名及びパスワードを送信することによって、又は生体認証により)行われ得る。ユーザインターフェースは、入力されるユーザデータをサーバ110に送信するように構成され得、その後、当該ユーザデータは、車両140に送信され得る。
【0030】
図2は、1つ以上の実施形態に係る、デバイス200の例示的な構成要素の図を示す。デバイス200は、
図1におけるサーバ110又はクライアント端末130を実装するために使用され得、したがって、デバイス200、サーバ110、及びクライアント端末130に対応する説明は、特に明示的に記載されていない限り、互いに適用可能であり得る。
【0031】
図2を参照して、デバイス200は、バス210と、プロセッサ220と、メモリ230と、ストレージ構成要素240と、入力構成要素250と、出力構成要素260と、通信インターフェース270と、を含み得る。
【0032】
バス210は、デバイス200の構成要素間の通信を許可する1つ以上の構成要素を含み得る。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せで実装され得る。プロセッサ220は、中央処理装置(CPU)、画像処理装置(GPU)、加速処理装置(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は別のタイプの処理若しくは計算構成要素であり得る。一部の実装態様では、プロセッサ220は、機能を行うようにプログラム可能な1つ以上のプロセッサを含み得る。メモリ230は、プロセッサ220が使用する情報及び/又は命令を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、並びに/又は別のタイプの動的若しくは静的ストレージデバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、及び/若しくは光メモリ)を含み得る。
【0033】
ストレージ構成要素240は、デバイス200の動作及び使用に関する情報及び/又はソフトウェアを記憶し得る。例えば、ストレージ構成要素240は、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び/若しくはソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、並びに/又は別のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0034】
入力構成要素250は、ユーザ入力などを介してデバイス200が情報を受信することを許可する1つ以上の構成要素(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/又はマイクなど)を含み得る。追加的に又は代替的に、入力構成要素250は、情報を検知するセンサ(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又はアクチュエータ)を含み得る。出力構成要素260は、デバイス200からの出力情報を提供する1つ以上の構成要素(例えば、ディスプレイ、スピーカ、及び/又は1つ以上の発光ダイオード(LED))を含み得る。
【0035】
通信インターフェース270は、有線接続、無線接続、又は有線及び無線接続の組合せなどを介してデバイス200が他のデバイスと通信することを可能にする送受信機のような構成要素(例えば、送受信機並びに/又は別々の受信機及び送信機)を含み得る。通信インターフェース270は、デバイス200が別のデバイス(例えば、複数の車両に含まれるデバイスなど)から情報を受信し及び/又は情報を上記別のデバイスに提供することを許可し得る。例えば、通信インターフェース270は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、セルラネットワークインターフェース、又は同種のものを含み得る。
【0036】
デバイス200は、メモリ230及び/又はストレージ構成要素240などの非一時的コンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令をプロセッサ220が実行したことに応じて、本明細書に記載される1つ以上のプロセスを行い得る。コンピュータ可読媒体は、本明細書において非一時的メモリデバイスとして定められる。メモリデバイスは、単一の物理ストレージデバイス内のメモリ空間、又は複数の物理ストレージデバイスに及ぶメモリ空間を含む。
【0037】
ソフトウェア命令は、通信インターフェース270を介して別のコンピュータ可読媒体から又は別のデバイスからメモリ230及び/又はストレージ構成要素240に読み込まれ得る。実行されると、メモリ230及び/又はストレージ構成要素240に記憶されたソフトウェア命令は、本明細書に記載される1つ以上のプロセスをプロセッサ220に行わせ得る。追加的に又は代替的に、ハードワイヤード回路は、本明細書に記載される1つ以上のプロセスを行うために、ソフトウェア命令の代わりに、又はソフトウェア命令と組み合わされて使用され得る。したがって、本明細書に記載される実装態様は、ハードウェア回路及びソフトウェアのどの特定の組合せにも限定されない。
【0038】
図3は、1つ以上の実施形態に係る、車両を動作させる動作ルールを設定する例示的な方法300のフロー図を示す。
【0039】
図3を参照して、動作S310で、車両の1つ以上の構成要素を制御するために1つ以上の動作ルールを設定するユーザインターフェースは、ユーザに出力される。ユーザインターフェースは、ウェブポータルであってもよく、サーバ110からクライアント端末130に提供されてもよい(例えば、携帯電話アプリケーション、ウェブブラウザページなど)。例示的な実施形態によれば、ユーザが、認証されたユーザ(すなわち、車両の所有者)であることを検証するために、ユーザは、ユーザインターフェースにアクセスする前に認証手順を行うように求められ得る。認証手順は、ログインユーザ名及びパスワード、生体認証などであり得るが、これらに限定されるわけではない。
【0040】
動作S320で、動作ルールを設定するユーザ入力は、ユーザインターフェースから受信される。ユーザ入力は、クライアント端末130による任意の適切な手段(例えば、物理的な又は仮想的なキーボード、タッチスクリーンなど)から受信され得る。例示的な実施形態によれば、ユーザインターフェースは、カスタマイズされた動作ルールをユーザが定めることを可能にし得る。これは、ユーザが、1つ以上の関連の車両構成要素(インフォテインメントシステム、音システムの音量制御、シートの位置決め、窓、サンルーフ、ロック、トランクのアクセス、ボンネットのアクセス、車両速度、客室のアクセス、ハイビーム、自律運転制御などの機能)を選択して、既定のパラメータ(例えば、「オン」若しくは「オフ」オプション)から選択することを可能にすることによって、及び/又は(特定の場所、車両についての速度限界などを定めた)特定のパラメータを定めることによって行われ得る。ユーザは、動作ルールを適用する条件(例えば、乗員/占有の限界の数、累積運転時間、使用時間、運転距離など)を課す既定のパラメータを更に選択することが可能であり得る。代替的に、ユーザは、予め既に定められた動作ルールから選択するだけであってもよい。例示的な実施形態によれば、サービス提供者(例えば、車両製造者)は、ユーザが直ちに車両を構成するのを可能にするために、全セットのデフォルトの動作ルールを提供し得る。複数の動作ルールが、ユーザが入力する単一のオプションに合成され得ることを理解されたい。例えば、「学習モード」は、車両の速度が所定の速度未満となるように制限されるオプションであってもよく、車両が何らかの指定場所を出発したことが決定される場合に、自律的に車両を安全な場所に導くためのオプションを含んでもよい。
【0041】
ユーザはまた、リアルタイムで動作ルールを実装又は設定すること(例えば、リアルタイムの訓練又は制御)が可能であり得る。例えば、サーバ110は、車両140が何らかの条件を満たしている(当該条件が車両におけるセンサによって検出され得る)ことを、クライアント端末130を介してユーザに通知/警告を送信し得る。本条件は、ユーザインターフェースにおいてユーザによって予め指定され得るか、又はデフォルトでトリガされ得る(例えば、速度限界を超えている場合、通知がデフォルトで送信され得る)。通知/警告の受信に基づいて、ユーザには、動作ルールを設定するためのオプションが提供され得る。
【0042】
例えば、車両のナビゲーションシステムは、車両140の操作者が指定場所を出発したことを検出し得る(この場所は、ユーザインターフェースを介してユーザによって予め設定されていてもよい)。したがって、車両140は、車両が指定場所を出発したことを示す信号をサーバ110に送信し得、サーバ110は、クライアント端末130を介してユーザに通知/警告を送信し得る。次いで、ユーザには、車両の動作を制限するように動作ルールを設定するためのオプションが提示され得る。これは、速度が所定の速度を超えないリンプモードに車両を移行させること、車両が走行している現在の道路の速度限界に車両速度を制限すること、現在の道路の速度限界未満の何らかの所定の速度に車両速度を制限すること、指定場所に戻るようにユーザに指示するか又はユーザを導くナビゲーション制御を出力すること、車両を指定場所に返すように、又は車両を安全な駐車場所に導くように車両の自律制御を作動させること、インフォテインメントシステムを無効にすることなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0043】
動作S330で、動作S320でユーザ入力から動作ルールについて受信された設定は、動作ルールを実装するために車両に送信される。具体的には、クライアント端末130は、受信された設定をサーバ110に送信し得る。一実施形態によれば、設定は、(例えば、設定が有効であること、車両140が設定の受信を利用可能であることなどを検証するために)サーバによって処理され得る。サーバ110はまた、受信された設定をメモリ/ストレージに保存し得る。その後、サーバ110は、動作ルールについて受信された設定を車両140に送信し得る。一実施形態によれば、車両140は、(例えば、有効なソースから設定が受信されていることを検証するために、使用可能な形態に設定を変換するために、などで)動作ルールについて受信された設定を処理し得る。車両140はまた、受信された設定をメモリ/ストレージに保存し得る。その後、車両140は、動作ルールを実装し得る。
【0044】
例えば、ユーザが、複数の人が車両を占有している場合に(例えば、運転者に加えて1人以上の乗員が車両内にいる場合に)インフォテインメントシステムの使用を制限するように動作ルールを設定した場合、動作ルールについての設定を受信した後、車両は、条件が満たされたかどうかを決定するために、すなわち、1人以上の乗員が車両を占有しているかどうかを決定するために、車両のシート下の重量センサからのセンサ情報又は(乗員を検出するように処理される)画像センサ情報を受信し得る。当該決定に基づいて、車両におけるコントローラは、インフォテインメントシステムを作動停止するように構成され得る。
【0045】
図4は、1つ以上の実施形態に係る、車両400の例示的な構成要素の図を示す。車両400は、
図1における車両140と同様であってもよく、したがって、車両400及び車両140に対応する説明は、特に明示的に記載されていない限り、互いに適用可能であり得る。
【0046】
更に、車両400は、人及び/又は貨物を搬送又は移送し得る任意の動力付き及び/又は機械式の機械、例えば、乗用車、トラック、オートバイ、バス、自転車、移動スクータ、航空車両、及び同種のものを含み得る。
【0047】
図4を参照して、車両400は、バス410と、プロセッサ420と、メモリ430と、ストレージ構成要素440と、センサ450と、車両制御インターフェース460と、通信インターフェース470と、を含み得る。バス410、プロセッサ420、メモリ430、ストレージ構成要素440、及び通信インターフェース470の概略的な機能及び役割は、
図2を参照して上述したバス210、プロセッサ220、メモリ230、ストレージ構成要素240、及び通信インターフェース270とそれぞれ同様であり得る。したがって、それに対応する冗長な説明は、簡潔にするために本明細書で省略され得る。更に、車両400はまた、本開示の範囲から逸脱することなく、入力構成要素250及び出力構成要素260と同様の機能及び役割を有する入力構成要素及び出力構成要素を含んでもよいことが理解され得る。
【0048】
図4を参照して、車両400は、(本明細書において「センサデータ」と称され得る)それぞれのデータを検出、測定、及び捕捉するように構成された少なくとも1つのセンサ450を含み得る。例えば、少なくとも1つのセンサ450は、車両の加速度/減速度、車両速度、及び/又は車両走行距離に対応付けられるデータを測定及び捕捉する加速度計と、車両の周囲又は近くの画像データを検出及び捕捉する画像センサ(例えば、カメラなど)と、可視スペクトル、赤外スペクトル、紫外スペクトル、及び/又は任意の他の光スペクトルなどの1つ以上の光スペクトルでの光に対応付けられるデータを検出及び捕捉する光検出及び測距(LiDAR)センサと、車両の内部及び/又は外部の音声データを検出及び捕捉し得る音声センサ(例えば、マイクなど)と、車両の内部及び/又は外部の温度に対応付けられるデータを測定及び捕捉する温度センサと、車両の場所、位置、及び/又は向きに対応付けられるデータを測定及び捕捉する場所センサ(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)、慣性計測装置(IMU)など)と、車両の一部及びオブジェクト間のデータを検出及び捕捉する接触センサ(例えば、圧力検出器、衝撃検出器など)と、車両の内部及び/又は外部の空気に対応付けられるデータ(例えば、酸素レベル、汚染レベル、湿度レベルなど)を測定及び捕捉する空気センサと、乗員が存在するかどうかを決定する重量センサ(例えば、シート下に展開される重量センサ)と、車両での展開に好適な任意の他のセンサと、を含み得る。
【0049】
センサデータは、所定の期間永続的に又は半永続的に、車両400に記憶(例えば、メモリ430及び/又はストレージ構成要素440などに記憶)され得る。センサデータは、定期的に、連続的に、断続的に、又はトリガ事象(例えば、大きい声、警笛の作動、急な減速又は激しいブレーキ、急な方向転換など)に基づいて捕捉され得る。更に、センサデータの一部又は全ては、記憶媒体に記憶する前及び/又は後にプロセッサ420によって処理され得る。
【0050】
図3における動作S330を参照して、センサデータは、ユーザによって設定される条件のうちのいずれかに一致するかどうかに関して、プロセッサ420によって解釈され得る。
【0051】
図4を参照して、車両400は、車両制御インターフェース460を含み得る。車両制御インターフェース460は、車両動作において使用される特定の構成要素(ステアリング、車両速度など)、又は車両装備品(インフォテインメントシステム、シート設定など)を制御するために使用され得る。車両制御インターフェース460は、動作ルールに基づいてプロセッサ420から命令を受信し得、例えば、ユーザによって設定される条件が動作ルールを参照してトリガされる場合、車両制御インターフェース460は、動作ルールに基づいて特定の車両構成要素を制御するように制御信号を送信し得る。一実施形態によれば、車両制御インターフェース460は、センサ450から送信されるセンサデータに応じて直接的に動作し得る。
【0052】
図5は、1つ以上の実施形態に係る動作ルール表500の例を示す。動作ルール表500は、サーバ110、クライアント端末130、又は車両140のうちのいずれかにおいて実装され得る。例えば、動作ルール表500は、クライアント端末130からサーバ110に送信されて、その後、車両140、400に送信され得る。別の実施形態によれば、動作ルール表500は、サーバ110から受信される動作ルールに基づいて車両140、400において(例えば、メモリ430及び/又はストレージ構成要素440などにおいて)記憶及び更新され得る。
【0053】
動作ルールは、どの構成要素にそれが適用されるか、設定が何であるか、及び動作ルールを適用する条件が何であるか(適用可能である場合)に基づいて記憶され得る。例えば、
図5に示されるように、第1の動作ルールは、車両のインフォテインメントシステムに関連し得、設定は「オフ」であって(例えば、これは、車両におけるラジオがオンにされ得、及び/又は音楽が再生され得ることを示す)、条件は、乗員が存在する場合である(これは、車両のシートにおける重量センサ及び同種のものに基づいて決定され得る)。別の動作ルールは、どの条件も有していない場合がある。依然、
図5を参照して、別の動作ルールは、Bluetooth(登録商標)又はハンズフリー電話機能に関連し得、設定は、どの条件もなく、「常にオン」である。
【0054】
動作ルール表500は、データがどのように記憶され得るかに関する例であって、代替的に、動作ルールは各々、各構成要素別に別々のデータ/ファイルとして記憶されてもよいことを理解されたい。
図5に示される動作ルールは、その単なる例であって、本開示の例示的な実施形態がそれに限定されないことも理解されたい。
【0055】
上記を考慮して、本開示の例示的な実施形態は、要求に応じて無線で車両についての動作ルールを適用する方法及びシステムを提供する。ユーザが、クライアント端末(例えば、携帯電話)から車両についての動作ルールを遠隔で設定することを可能にして、車両への無線送信によりオンザフライで動作ルールを実装することによって、車両の所有者は、要求に応じて車両の使用を制限するか又は他の場合には制御して、それによって、不注意又は不慣れな運転者による安全でない運転を防ぎ得る。
【0056】
本明細書に開示されるプロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序又は階層は、例示的なアプローチの実例であることが理解される。設計の好みに基づいて、プロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序又は階層は再配置され得ることが理解される。更に、一部のブロックが組み合わされ得るか又は省略され得る。添付の方法は、見本の順序で様々なブロックの本要素を特許請求しており、提示される特定の順序又は階層に限定されることを意味するものではない。
【0057】
一部の実施形態は、統合の任意の可能性のある技術的詳細レベルでのシステム、方法、及び/又はコンピュータ可読媒体に関し得る。更に、上述した上記構成要素のうちの1つ以上は、コンピュータ可読媒体において記憶され少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令として実装され得る(及び/又は少なくとも1つのプロセッサを含み得る)。コンピュータ可読媒体は、プロセッサに動作を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読非一時的記憶媒体(又は媒体(複数))を含み得る。
【0058】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用される命令を保持及び記憶し得る有形デバイスであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又は以上の任意の好適な組合せであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、以下、すなわち、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピーディスク、命令が記録されたパンチカード又は溝内の隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、及び以上の任意の好適な組合せが含まれる。本明細書で使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、電波若しくは他の自由に伝播する電磁波、導波路若しくは他の送信媒体を通じて伝播する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又はワイヤを通じて送信される電気信号などの、一時的な信号自体であると解釈されるべきではない。
【0059】
本明細書に記載されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれの計算/処理デバイスにダウンロードされ得るか、又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、及び/若しくは無線ネットワークを介して外部コンピュータ若しくは外部記憶デバイスにダウンロードされ得る。ネットワークは、銅送信ケーブル、光送信ファイバ、無線送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、及び/又はエッジサーバを備え得る。各計算/処理デバイス内のネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれの計算/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するためにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0060】
動作を実行するコンピュータ可読プログラムコード/命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路用の構成データ、又はSmalltalk、C++、若しくは同種のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語若しくは同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む1つ以上のプログラミング言語の任意の組合せで書かれたソースコード若しくはオブジェクトコードのいずれかであり得る。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータ上で完全に実行され得るか、ユーザのコンピュータ上で部分的に実行され得るか、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行され得るか、ユーザのコンピュータ上で部分的に且つリモートコンピュータ上で部分的に実行され得るか、又はリモートコンピュータ若しくはサーバ上で完全に実行され得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)若しくはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続され得るか、又は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータへの接続が行われ得る。一部の実施形態では、例えば、プログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプログラマブルロジックアレイ(PLA)を含む電子回路は、態様又は動作を行うために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路をパーソナライズすることによってコンピュータ可読プログラム命令を実行し得る。
【0061】
当該コンピュータ可読プログラム命令は、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得、その結果、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック若しくはブロック(複数)において指定される機能/行為を実装する手段を生成する。当該コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、及び/又は他のデバイスに特定の方法で機能するように指示し得るコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得、その結果、命令が内部に記憶されたコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック若しくはブロック(複数)において指定される機能/行為の態様を実装する命令を含む製造物品を備える。
【0062】
コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は別のデバイス上にロードされて、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で一連の動作ステップを行わせて、コンピュータ実装プロセスを生成し得、その結果、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック若しくはブロック(複数)において指定される機能/行為を実装する。
【0063】
図におけるフローチャート及びブロック図は、様々な実施形態に係るシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体の可能性のある実装態様のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実装する1つ以上の実行可能命令を備える命令のモジュール、セグメント、又は一部を表し得る。方法、コンピュータシステム、及びコンピュータ可読媒体は、図で描写されるものと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なって配置されたブロックを含み得る。一部の代替的な実装態様では、ブロックに記される機能は、図に記される順序と関係なく生じ得る。例えば、連続して示される2つのブロックは実際、同時に若しくは実質的に同時に実行され得るか、又はブロックは、関連する機能に応じて、逆の順序で実行されることもあり得る。ブロック図の各ブロック及び/又はフローチャート図、並びにブロック図のブロック及び/又はフローチャート図の組合せは、指定された機能若しくは行為を行うか又は専用ハードウェア及びコンピュータ命令の組合せを実行する専用のハードウェアベースのシステムによって実装され得ることにも留意されたい。
【0064】
本明細書に記載されるシステム及び/又は方法は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せの様々な形態で実装され得ることが明らかであろう。当該システム及び/又は方法を実装するために使用される実際の専用制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実装態様の限定ではない。したがって、システム及び/又は方法の動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載されており、ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書の説明に基づいてシステム及び/又は方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【外国語明細書】