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特開2024-127797車両管理ソフトウェア及び車両管理装置
<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127797
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】車両管理ソフトウェア及び車両管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20240912BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024025842
(22)【出願日】2024-02-22
(62)【分割の表示】P 2023034862の分割
【原出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】523083469
【氏名又は名称】株式会社スタジオーネ
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】島村 信彦
(57)【要約】
【課題】販売者端末の利用者が、車検、点検及び自動車保険契約に関連して顧客に接触する状況を把握し易くなるような車両管理ソフトウェアを提供する。
【解決手段】拠点端末12及び本社端末13から取得する情報を処理する制御部15を有する車両管理サーバ11を、顧客へ販売した車両の車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報を、拠点端末12及び本社端末13から取得して記憶部17へ記憶させる記憶手段、車両情報に基いて販売者が顧客へ接触する履歴を含む接触情報を、拠点端末12及び本社端末13から取得することにより、記憶部17に記憶されている車両情報を更新する情報処理手段、情報処理手段が更新した車両情報を、拠点端末12及び本社端末13が備える表示部25,30で表示できるように、拠点端末12及び本社端末13へ提供する情報提供手段、として機能させる、車両管理ソフトウェアを構成した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を顧客に販売する販売者により操作される販売者端末へネットワークを介して接続され、かつ、前記販売者端末から取得する情報を処理する制御部を有する車両管理装置を、
販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報を、前記販売者端末から取得する情報取得手段、
取得した前記車両情報を記憶する記憶手段、
前記車両情報に含まれる、前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報に基づいて、記憶されている前記車両情報を更新する情報処理手段、
前記情報処理手段が更新した前記車両情報を、前記販売者端末が備える表示部で表示できるように、前記販売者端末へ提供する情報提供手段、
として機能させる、車両管理ソフトウェア。
【請求項2】
車両情報を処理する制御部、及び前記車両情報を目視できるように表示する表示部を有する車両管理装置を、
販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む前記車両情報を取得する情報取得手段、
取得した前記車両情報を記憶する記憶手段、
前記車両情報に含まれる、前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報に基づいて、前記記憶手段が記憶した前記車両情報を更新する情報処理手段、
前記情報処理手段が更新した前記車両情報を、前記表示部で表示させる情報提供手段、
として機能させる、車両管理ソフトウェア。
【請求項3】
車両を顧客に販売する販売者により操作される販売者端末へネットワークを介して接続される車両管理装置であって、
販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報を取得する情報取得部と、
取得した前記車両情報を記憶する記憶部と、
前記車両情報に基いて前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報を、前記販売者端末から取得することにより、前記記憶部に記憶されている前記車両情報を更新する情報処理部と、
前記情報処理部が更新した前記車両情報を、前記販売者端末が備える表示部で表示できるように、前記販売者端末へ提供する情報提供部と、
を有する、車両管理装置。
【請求項4】
請求項3記載の車両管理装置であって、
前記車両情報は、前記接触情報を表示する車両管理画面を含み、
前記販売者端末へ提供される前記車両管理画面は、前記接触情報を前記車両毎に区別して前記表示部に表示される表示領域を含み、
前記情報提供部は、前記販売者が前記顧客へ接触する進捗状況に応じて、前記表示領域に施す背景色を異ならせる、車両管理装置。
【請求項5】
請求項4記載の車両管理装置であって、
前記情報提供部は、
前記表示領域に前記車検に関する前記顧客の意向を示す枠を施す処理と、
前記顧客の意向に応じて前記枠の色を異ならせる処理と、
を行う、車両管理装置。
【請求項6】
請求項4記載の車両管理装置であって、
前記情報提供部は、
前記表示領域を前記車両管理画面内で異なる前記車両毎に所定方向に沿って複数並べて配置させる処理と、
前記表示領域を前記所定方向に沿って配置する位置を、前記販売者が前記顧客へ接触する進捗状況に応じて切り替える処理と、
を行う、車両管理装置。
【請求項7】
請求項4記載の車両管理装置であって、
前記車両情報は、前記顧客が所有している車両から他の車両への買い替え情報を含み、
前記接触情報は、前記顧客が所有している車両から他の車両への買い替えに関連して、前記顧客へ接触する状況を含む、車両管理装置。
【請求項8】
請求項4記載の車両管理装置であって、
前記車両情報は、前記顧客が加入する車両保険の情報を含み、
前記接触情報は、前記車両保険に関連して前記顧客へ接触する情報を含む、車両管理装置。
【請求項9】
請求項3記載の車両管理装置であって、
前記接触情報は、前記顧客に対する車両の買い替え及び保険の加入を提案するために、前記販売者が前記顧客へ接触する情報を含み、
前記情報処理部は、前記販売者端末から取得する前記車両情報に基いて、前記車両の買い替え、及び車両保険の加入により得られる売上金額を、全ての前記販売者について合計し、かつ、前記販売者の売上金額の平均値を求め、
前記情報提供部は、前記売上金額が前記平均値より低い前記販売者に対し、前記売上金額が前記平均値以上である前記販売者が行った前記接触情報をレコメンドする、車両管理装置。
【請求項10】
車両情報を処理する制御部、及び前記車両情報を目視できるように表示する表示部を有する車両管理装置であって、
販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報を取得する情報取得部と、
取得した前記車両情報を記憶する記憶部と、
前記車両情報に含まれる、前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記車両情報を更新する情報処理部と、
前記記憶部に記憶されている前記車両情報を、前記表示部で表示させる情報提供部と、
を有する、車両管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、販売者が客に販売した車両の車検、点検及び自動車保険契約に関連する車両情報の管理に利用できる、車両管理ソフトウェア及び車両管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
販売者が客に販売した車両の車検等に関する情報の管理に利用できる車両管理装置の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された車両点検管理システムは、車両の定期的な点検の満期が車両毎に記録された点検管理表を、入力指示に応じて表示部に表示させるように出力する管理表出力部と、車両の制御情報を取得して車両の部品の故障又は劣化を予測する予測部と、予測部により車両の部品の故障又は劣化が予測された場合、定期的な点検の満期が記録された欄に特別点検推奨項目を併記する併記部と、を備える。車両管理システムは、車両管理サーバー(車両管理装置)と通信可能な端末として、車両管理サーバーの保守等を行う管理者が操作する管理者端末、販売業者や整備業者などが操作する端末、管理対象となる車両の整備履歴の情報を保有する整備履歴サーバー等が含まれる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-52866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、特許文献1に記載されている車両点検管理システムは、車両管理装置に接続される販売者端末の利用者が、車検、点検及び自動車保険契約に関連して顧客に接触する状況を把握しにくい、という課題を認識した。
【0005】
本開示の目的は、販売者端末の利用者が、車検、点検及び自動車保険契約に関連して顧客に接触する状況を把握し易くなるようにした、車両管理ソフトウェア及び車両管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の構成は、車両を顧客に販売する販売者により操作される販売者端末へネットワークを介して接続され、かつ、前記販売者端末から取得する情報を処理する制御部を有する車両管理装置を、販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報を、前記販売者端末から取得する情報取得手段、取得した前記車両情報を記憶する記憶手段、前記車両情報に含まれる、前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報に基づいて、記憶されている前記車両情報を更新する情報処理手段、前記情報処理手段が更新した前記車両情報を、前記販売者端末が備える表示部で表示できるように、前記販売者端末へ提供する情報提供手段、として機能させる、車両管理ソフトウェアである。
【0007】
第2の構成は、車両情報を処理する制御部、及び前記車両情報を目視できるように表示する表示部を有する車両管理装置を、販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む前記車両情報を取得する情報取得手段、取得した前記車両情報を記憶する記憶手段、前記車両情報に含まれる、前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報に基づいて、前記記憶手段が記憶した前記車両情報を更新する情報処理手段、前記情報処理手段が更新した前記車両情報を、前記表示部で表示させる情報提供手段、として機能させる、車両管理ソフトウェアである。
【0008】
第3の構成は、車両を顧客に販売する販売者により操作される販売者端末へネットワークを介して接続される車両管理装置であって、販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報を取得する情報取得部と、取得した前記車両情報を記憶する記憶部と、前記車両情報に基いて前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報を、前記販売者端末から取得することにより、前記記憶部に記憶されている前記車両情報を更新する情報処理部と、前記情報処理部が更新した前記車両情報を、前記販売者端末が備える表示部で表示できるように、前記販売者端末へ提供する情報提供部と、を有する、車両管理装置である。
【0009】
第4の構成は、第3の構成に加え、前記車両情報は、前記接触情報を表示する車両管理画面を含み、前記車両管理画面は、前記接触情報を前記車両毎に区別して表示する表示領域を含み、前記表示領域の背景色は、前記販売者が前記顧客へ接触する進捗状況に応じて異なる。
【0010】
第5の構成は、第4の構成に加え、前記表示領域は、前記車検に関する前記顧客の意向を示す枠を含み、かつ、前記顧客の意向に応じて前記枠の色が異なる。
【0011】
第6の構成は、第4の構成に加え、前記表示領域は、前記車両管理画面内で異なる前記車両毎に所定方向に沿って複数並べて配置され、前記表示領域は、前記販売者が前記顧客へ接触する進捗状況に応じて、前記所定方向における配置位置が切り替えられる。
【0012】
第7の構成は、第4の構成に加え、前記車両情報は、前記顧客が所有している車両から他の車両への買い替え情報を含み、前記接触情報は、前記顧客が所有している車両から他の車両への買い替えに関連して、前記顧客へ接触する状況を含む。
【0013】
第8の構成は、第4の構成に加え、前記車両情報は、前記顧客が加入する車両保険の情報を含み、前記接触情報は、前記車両保険に関連して前記顧客へ接触する情報を含む。
【0014】
第9の構成は、第3の構成に加え、前記接触情報は、前記顧客に対する車両の買い替え及び保険の加入を提案するために、前記販売者が前記顧客へ接触する情報を含み、前記情報処理部は、前記販売者端末から取得する前記車両情報に基いて、前記車両の買い替え、及び車両保険の加入により得られる売上金額を、全ての前記販売者について合計し、かつ、前記販売者の売上金額の平均値を求め、前記情報提供部は、前記売上金額が前記平均値より低い前記販売者に対し、前記売上金額が前記平均値以上である前記販売者が行った前記接触情報をレコメンドする。
【0015】
第10の構成は、車両情報を処理する制御部、及び前記車両情報を目視できるように表示する表示部を有する車両管理装置であって、販売者が顧客へ販売した車両について車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報を取得する情報取得部と、取得した前記車両情報を記憶する記憶部と、前記車両情報に含まれる、前記販売者が前記顧客へ接触する履歴を含む接触情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記車両情報を更新する情報処理部と、前記記憶部に記憶されている前記車両情報を、前記表示部で表示させる情報提供部と、を有する、車両管理装置である。
【発明の効果】
【0016】
第1の構成、第2の構成、第3の構成、または第10の構成であると、車検、点検及び自動車保険契約に関連して顧客に接触する状況を把握し易くなる。
【0017】
第4の構成であると、販売者は、車両管理画面の表示領域の背景色を目視することで、顧客へ接触する進捗状況を把握でき、利便性が向上する。
【0018】
第5の構成であると、車両管理画面の表示領域の枠の色を目視することで、顧客の意向を把握でき、利便性が向上する。
【0019】
第6の構成であると、表示領域は、販売者が顧客へ接触する進捗状況に応じて、所定方向における配置位置が切り替えられる。したがって、販売者は車両管理画面を所定方向にスクロールさせることなく、進捗程度が浅い車両情報を確認でき、利便性が向上する。
【0020】
第7の構成であると、販売者は、顧客が所有している車両から他の車両への買い替え情報に関連して、顧客へ接触する状況を確認でき、利便性が向上する。
【0021】
第8の構成であると、販売者は、顧客が加入する車両保険に関連して顧客へ接触することができ、利便性が向上する。
【0022】
第9の構成であると、売上金額が平均値より低い販売者は、売上金額が平均値以上である販売者が行った接触情報を確認でき、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】車両管理装置を含む車両管理システムの一例を示すブロック図である。
図2】車両管理システムで行われる車両管理方法の一例を示すフローチャートである。
図3】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図4】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図5】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図6】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図7】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図8】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図9】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図10】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図11】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図12】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図13】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図14】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図15】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図16A】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図16B】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図16C】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図16D】拠点端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図17】本社端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図18】本社端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図19】本社端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
図20】本社端末の表示部で表示される利用画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(本開示の概要)
車両管理システム10は、車両管理サーバ11、拠点端末12、本社端末13を含む。
車両管理サーバ11は、車両管理システム10を構築する提供者により管理される。車両管理サーバ11は、ネットワーク14上でウェブサイトを公開する。拠点端末12がウェブサイトにアクセスすると、拠点端末12と車両管理サーバ11との間で、相互に通信が可能である。本社端末13がウェブサイトにアクセスすると、本社端末13と車両管理サーバ11との間で、相互に通信が可能である。
【0025】
拠点端末12は、例えば、顧客へ車両を販売するディーラーの各拠点で利用される。各拠点に在籍する担当者、例えば、営業担当者、店舗スタッフ、等が拠点端末12を利用する。図1では、便宜上、拠点端末12が単数示されているが、複数の拠点端末12がネットワーク14へ接続される。本社端末13は、例えば、ディーラーの本社の管理者により利用される。ディーラーの本社は、各拠点を管理する。さらに、図1では、便宜上、拠点端末12と本社端末13とを区別して表しているが、端末単位ではなく、利用者単位で異なるアカウントが割り当てられるため、拠点の担当者と、本社の管理者とが、同じ端末を利用することも可能である。ディーラーの担当者の車両管理システム10を利用すると、車検に関する処理の進捗情報を見える化することができ、利便性を向上できる。
【0026】
(車両管理サーバの説明)
車両管理サーバ11は、制御部15、通信部16、記憶部17を有するコンピュータである。制御部15は、情報取得部18、情報処理部19、情報提供部20、レコメンド生成部110を有する他、入力ポート、出力ポート、演算処理装置等を有する。制御部15は、記憶部17に記憶されているソフトウェア、拠点端末12から取得する情報、本社端末13から取得する情報、等に基づいて、各種の処理、判断および学習制御、記憶部17への情報の記憶及び更新、拠点端末12への情報の送信、本社端末13への情報の送信、等を行う。
【0027】
情報取得部18は、拠点端末12及び本社端末13から、情報を取得する機能を有する。情報処理部19は、取得した情報を処理及び判断し、学習制御を行う機能を有する。また、情報処理部19は、拠点端末12及び本社端末13から取得する車両情報に基いて、車両の買い替え、及び車両保険(自動車保険)の加入により得られる売上金額を、全ての担当者について合計し、かつ、担当者の売上金額の平均値を求める機能を有する。車両の買い替えは、所有者が現在所有している車両の車検を行わずに、他の車両を購入して所有することである。担当者の売上金額の平均値は、記憶部17へ記憶される。売上金額の平均値は、例えば、1ケ月毎に算出可能である。
【0028】
情報提供部20は、ネットワーク14にウェブサイトを提供する機能、拠点端末12及び本社端末13へ情報を提供する機能を有する。また、情報提供部20は、売上金額が平均値より低い担当者が拠点端末12を利用した場合に、売上金額が平均値以上である担当者が行った接触情報をレコメンドする機能を有する。
【0029】
なお、本開示において、情報は、車両に関する情報、データ、ファイル等を含む。車両に関する情報は、拠点端末12及び本社端末13で利用されるものである。レコメンド生成部110は、拠点端末12及び本社端末13から取得する情報を処理することにより、拠点端末12及び本社端末13へ提供するレコメンドを生成する機能を有する。レコメンド生成部110が生成するレコメンドの例は、後述する。
【0030】
記憶部17は、制御部15に接続されており、記憶部17には、制御部15が処理、判断、学習制御等を行う場合に起動されるソフトウェアが格納されていることに加え、各種のデータベース、表、グラフ等が記憶されている。通信部16は、制御部15に接続されており、通信部16は、ネットワーク14を介して拠点端末12及び本社端末13へ接続される。また、記憶部17は、入力される情報、データ等の記憶、更新、履歴の蓄積等を行う。
【0031】
(拠点端末の説明)
拠点端末12は、ネットワーク14を介して車両管理サーバ11へ接続されるコンピュータである。拠点端末12は、制御部21、通信部22、記憶部23、操作部24、表示部25を有する。制御部21は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置等を有する。通信部22は、制御部21に接続されており、通信部22は、ネットワーク14を介して車両管理サーバ11へ接続できる。
【0032】
操作部24は、マウス、キーボード等を有し、担当者が操作部24を操作し、その操作信号は、制御部21へ入力される。表示部25は、液晶モニタ、または、有機エレクトロルミネッセンスモニタ等であり、担当者は、表示部25を目視できる。表示部25の表示内容は、制御部21により制御される。表示部25には、車両管理サーバ11がネットワーク14へ提供するウェブサイトの画面、各種の画面、情報、データ、等が表示される。表示部25が、タッチパネルであると、表示部25は、操作部24の機能を兼ねることができる。
【0033】
記憶部23には、制御部21が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるソフトウェア、データ等が記憶されている。制御部21は、記憶部23、操作部24及び通信部22に接続されており、制御部21は、記憶部23に記憶されているソフトウェア及びデータ、操作部24の操作に基づいて、拠点端末12を制御する。また、制御部21は、各種の判断、処理、制御等を行った結果を、記憶部23へ記憶することができる。
【0034】
(本社者端末の説明)
本社端末13は、ネットワーク14を介して車両管理サーバ11へ接続されるコンピュータである。本社端末13は、制御部26、通信部27、記憶部28、操作部29、表示部30を有する。制御部26は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置等を有する。通信部27は、制御部21に接続されており、通信部27は、ネットワーク14を介して車両管理サーバ11へ接続できる。
【0035】
操作部29は、マウス、キーボード等を有し、管理者が操作部29を操作し、その操作信号は、制御部26へ入力される。表示部30は、液晶モニタ、または、有機エレクトロルミネッセンスモニタ等であり、管理者は、表示部30を目視できる。表示部30の表示内容は、制御部26により制御される。表示部30には、各種の画面、情報、データ、等が表示される。表示部30が、タッチパネルであると、表示部30は、操作部29の機能を兼ねることができる。
【0036】
記憶部28には、制御部26が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるソフトウェア、データ等が記憶されている。制御部26は、記憶部28、操作部29及び通信部27に接続されており、制御部26は、記憶部28に記憶されているソフトウェア及びデータ、操作部29の操作に基づいて、本社端末13を制御する。また、制御部26は、各種の判断、処理、制御等を行った結果を、記憶部28へ記憶することができる。
【0037】
(車両管理システムで行われる処理例)
図2のフローチャートは、車両管理システム10により行われる車両管理方法の一例を示す。車両管理サーバ11は、ステップS10において、ネットワーク14へウェブサイトを提供する。本社端末13は、ステップS11においてウェブサイトにアクセスし、本社アカウントを入力する。本社アカウントは、本社端末13に依存せずに、利用者毎に割り当てられたログインID及びパスワードを含む。車両管理サーバ11は、ステップS12において、本社アカウントの処理及び認証を行う。車両管理サーバ11は、本社アカウントの認証が完了すると、ステップS12で利用画面を本社端末13へ提供する。
【0038】
本社端末13は、ステップS13において、車両管理サーバ11から利用画面を取得し、かつ、表示部30で利用画面を表示できる。本社端末13は、ステップS14において、各種の情報を車両管理サーバ11へ送信することができる。本社端末13から車両管理サーバ11へ送信される情報は、データ、ファイル等を含む。ファイルは、例えば、CSV(Comma Separated Value )ファイルを含む。CSVファイルについては、後述する。
【0039】
車両管理サーバ11は、ステップS15において本社端末13から情報を取得し、かつ、取得した情報の処理、記憶部17への記憶及び更新、拠点端末12及び本社端末13へ提供する利用画面の表示情報を更新する処理を行う。本社端末13は、ステップS17で利用画面を表示し、かつ、利用画面に含まれる情報及びデータの変更指示を、車両管理サーバ11へ送信する。
【0040】
車両管理サーバ11は、ステップS18で本社端末13から取得した情報及びデータに基づいて、利用画面に含まれる情報及びデータを更新し、記憶部17に記憶する。車両管理サーバ11は、ステップS19において、本社端末13へ、更新された情報及びデータを含む利用画面を、本社端末13へ提供できる。本社端末13は、車両管理サーバ11から取得した利用画面を、ステップS20で取得することができる。
【0041】
拠点の担当者が拠点端末12を利用し、ステップS21においてウェブサイトにアクセスし、担当者アカウントを入力する。担当者アカウントは、各拠点毎、及び各担当者毎に割り振られたログリンID及びパスワードを含む。車両管理サーバ11は、ステップS16において、拠点端末12から取得した担当者アカウントの処理及び認証を行う。車両管理サーバ11は、拠点端末12を利用している担当者の区別、担当者が在籍している拠点の区別、を行う。車両管理サーバ11は、担当者アカウントの認証が完了すると、ステップS16で利用画面を拠点端末12へ提供する。
【0042】
拠点端末12は、ステップS22において、車両管理サーバ11から利用画面を取得し、かつ、表示部25で利用画面を表示できる。拠点端末12は、ステップS23において、各種の利用処理を行うことができる。利用処理は、表示部25に各種の画面、情報及びデータ等を表示する処理、拠点端末12への情報及びデータの入力、拠点端末12における情報及びデータの検索、車両管理サーバ11に対する情報、データ、ファイル等の送信、車両管理サーバ11に対する情報、データ等の取得要求、車両管理サーバ11に対するCSVファイルのダウンロード要求、等を含む。
【0043】
車両管理サーバ11は、ステップS18において、拠点端末12から情報、データ、ファイル等を取得すると、各種の処理を行う。各種の処理は、拠点端末12から取得する情報、データ、ファイル等の処理、処理結果の記憶及び更新、処理結果に基づく学習処理、等を含む。また、車両管理サーバ11は、拠点端末12からの取得要求及びダウンロード要求に応じるため、ステップS19において、情報、データ、CSVファイル等を拠点端末12へ送信する処理を行う。
【0044】
拠点端末12は、ステップS24において、車両管理サーバ11から各種の情報、データ等を取得し、取得した情報、データを表示部25で表示することができる。また、拠点端末12は、ステップS24において、車両管理サーバ11からCSVファイルをダウンロードし、取得したCSVファイルを表示部25で展開することができる。CSVファイルには、表示部25で表示される画面に含まれる全ての情報が表形式で記載されている。
【0045】
(利用画面例)
次に、車両管理サーバ11から、拠点端末12及び本社端末13へ提供される利用画面の一例を説明する。なお、便宜上、主として、拠点端末12を操作して表示部25に利用画面を表示する例を説明する。図3には、拠点端末12の表示部25に表示される利用画面の一例が示されている。利用画面には、メニューボタン41が表示される。メニューボタン41は、トップ(TOP)、活動推移グラフ、実施リスト、実績分析、保険、サービスDM(ダイレクトメール)、本社管理、等のメニュー項目を含む。拠点の担当者は、何れかのメニュー項目を選択してクリックできる。利用画面を表示すると、初期状態では、トップ画面50が表示された状態になる。メニュー項目を切り替えることにより、利用画面の表示画面が切り替えられる。なお、メニューボタン41は、何れのメニュー項目が選択された場合でも、利用画面に表示されている。また、表示部25に表示される利用画面は、何れも縦方向及び横方向にスクロールできる。
【0046】
(1)トップ画面
図3は、トップ画面50の一例が示されている。トップ画面50には、情報項目として、お知らせ欄42、実施状況検索欄43、車検実施状況(拠点)欄44が表示される。お知らせ欄42は、お知らせ件数、日付、件名、内容、の項目を含む。実施状況検索欄43は、実施月、拠点の検索項目を含む。また、トップ画面50には、操作ボタン45が表示される。操作ボタン45は、検索、クリア、CSVダウンロードを有する。担当者は、検索項目に対応する情報の検索を実行する場合に、検索をクリックする。実施月及び拠点を選択し、かつ、検索をクリックすると、車検実施状況欄44に、選択した該当月、及び選択した拠点名に対応する車検実施状況が表示される。
【0047】
車検実施状況(拠点)は、初期表示状態において、各拠点名(地区)における車両情報が表形式で、かつ、所定期間、例えば、1箇月毎に集計された状態で表示される。1箇月毎の表の縦方向(上下方向)には、各拠点名が複数並べて表示され、表の横方向(左右方向)には、各拠点毎の対象台数、車検、接触、等の項目が表示される。車検の項目は、意向及び実績に区分される。意向は、車検について客の意向を示す。意向は、未確定、その他、他社車検、自社車検、自社率に細分化される。
【0048】
未確定は、顧客が自社での車検を予定しているか、または、顧客が自社での車検をしていないか、という意向が未確定であること、所有者が現在所有している車両から他の車両へ買い替えることの意向が未確定であること、を示す。他社車検は、顧客が他社で車検を予定していることを示す。自社車検は、顧客が自社車検を予定していることを示す。その他は、未確定、他社車検、自社車検の何れでもないことを示す。自社率は、対象台数における自社数の比率を示す。実績は、出荷、予約、獲得率を含む。出荷は、車検する車両を車検場へ出荷した台数である。予約は、顧客から自社車検を正式に受けた台数を示す。獲得率は、対象台数のうち予約を受けた台数の比率を示す。
【0049】
接触は、他社車検及び他者車検の何れをも行わずに、顧客が車検を行わずに車両の買い替えを検討している場合において、顧客に対する担当者の接触状況を示す。接触は、顧客が買い替え、または車検・点検の実施を検討するように促すためおよび意向の確認のため、車検が自社であるか、車検が他社であるかに関係なく行われる。接触は、接触実施、査定、試乗、商談、自社代替等の項目を含む。接触実施は、顧客への接触を実施した件数、接触実施率を含む。接触実施率は、対象台数に対して顧客への接触を実施した件数の比率を示す。査定は、所有している車両の査定を行った件数を示す。実施率は、対象台数のうち査定を行った台数の比率である。試乗は、買い替え対象の車両に顧客が試乗することを示す。試乗の件数は、顧客が試乗を行った台数である。試乗の実施率は、対象台数に対して試乗を行った台数の比率である。商談は、買い替える車両に関する打ち合わせの状況である。商談の件数は、商談を行った件数である。商談の実施率は、対象台数に対して商談を行った件数の比率である。自社代替は、車両を買い替えるにあたって、自社から客へ代替車両を提供している状況を示す。自社代替の件数は、自社での車両買い替えが成約して、顧客に代替車両を提供した件数である。自社代替の成約率は、対象台数に対して顧客に自社から代替車両を提供した件数の比率である。
【0050】
上記した全ての項目の最下欄に、各項目毎の合計値が表示されている。また、拠点名をクリックすると、拠点に在籍する複数の担当者名が縦方向に示され、各担当者毎に、上記した項目が横方向に示された表が、トップ画面50として表示される。
【0051】
さらに、車検実施状況欄44が表示されている場合に、CSVダウンロードがクリックされると、表示されている車検実施状況を、車両管理サーバ11から拠点端末12へ、CSVファイルでダウンロードすることができる。CSVファイルは、本社端末13から車両管理サーバ11へ、事前にアップロードされている。なお、担当者が、クリアをクリックすると、選択した検索項目がクリアされる。なお、クリアがクリックされると、トップ画面50は、初期の表示内容に戻る。
【0052】
(2)活動進捗グラフ画面
メニュー項目として活動進捗グラフが選択されると、図4に示す活動進捗グラフ画面51が表示される。活動進捗グラフ画面51には、ボード選択タブ52、検索項目欄55、操作ボタン45、意向欄53が表示される。操作ボタン45は、検索ボタン及びクリアボタンを含む。ボード選択タブ52は、第1ボード(車検)及び第2ボード(点検)の2種類を含む。ボード選択タブ52をクリックすると、表示する第1ボード54と、図5に示す第2ボード58とが切り替えられる。また、検索項目欄55には、検索項目が表示される。検索項目は、拠点、担当者、対象年月、メンテナンスパック、表示形式、等を含む。“メンテナンスパック”は、“車両について複数回の点検を行うこと及び車検が、セットになっている商品である。なお、表示項目は、“メンテナンスパック”に代えて、“各ディーラーが提供するオリジナルの商品名”でもよい。
【0053】
担当者は、拠点名、担当者、車検の対象年月、メンテナンスパックの有無、表示形式、の検索項目を選択できる。担当者が検索項目を選択し、かつ、検索ボタンをクリックすると、検索項目を満たす第1ボード54が表形式で表示される。担当者がクリアボタンをクリックすると、検索項目がクリアされる。
【0054】
(2-1)第1ボード(車検)
第1ボード(車検)54には、目視できる縦線及び横線で仕切られた複数の表示領域(カード)57が、縦方向及び横方向に並べて配置されている。各表示領域57は、一例として四角形である。各表示領域57のそれぞれには、車両及び車両の所有者に関する車両情報が、各車両毎に区別して表示される。車両情報は、所有者の氏名、車両型式、車検時期、車検までの残日数、試乗の有無、査定の有無、商談の有無、伝達事項、等の項目を含む。担当者は、表示領域57を目視することで、試乗、査定、商談について以降結果が出ていない顧客への接触を行える。伝達事項を選択すると、伝達事項を記入及び送信するための伝達事項画面が表示される。伝達事項は、各拠点の担当者同士の間における伝達事項、各拠点の担当者から本社の管理者への伝達事項、の何れでもよい。伝達事項画面に入力された伝達事項は、車両管理サーバ11へ送信され、記憶部17のデータベースに記憶される。
【0055】
また、制御部15は、記憶部17に記憶されている車両情報、例えば、顧客に対する担当者の接触状況に応じて、第1ボード(車検)54の各表示領域57における枠56の表示及び非表示を、自動的に切り替える処理を行う。枠56は、一例として四角形である。制御部15は、記憶部17に記憶されている車両情報、例えば、顧客に対する担当者の接触状況に応じて、枠56の色を、白色以外で複数種類の異なる色に変更する。さらに、制御部15は、制御部15は、記憶部17に記憶されている車両情報、例えば、顧客に対する担当者の接触状況に応じて、各表示領域57の背景色を自動的に変更する。背景色は、白色を含む複数種類の異なる色で変更できる。
【0056】
意向欄53は、TMR意向、活動意向、活動実績の項目を含む。TMR意向とは、テレマーケティングオペレーター(TMR)が、車両の所有者(顧客)に対して確認した、車検に関する情報確認の意向を意味する。テレマーケティングオペレーターは、自社の担当者またはテレマーケティングオペレーター、自社以外のテレマーケティング会社のテレマーケティングオペレーター、等を含む。TMR意向は、自社予約済、入庫意向有り、代替意向有り、他社予約済、代替意向無し、入庫意向無し、リコール、等を、担当者が枠56の色、表示領域57の背景色で認識できるようになっている。
【0057】
自社意向は、顧客が自社で車検を受ける意向であることを示す。他社意向は、顧客が自社以外で車検を受ける意向であることを示す。代替意向有は、顧客が車両の買い替える意向であることを示す。代替意向無は、顧客が車両を買い替える意向が無いことを示す。自社予約済は、自車意向を有する顧客が、自社で車検の予約を行ったことを示す。入庫意向は、顧客が自社の車検場へ車両を持ち込む意向を示す。他社予約済は、他社意向を有する顧客が、他社で車検を行う予約を他社で行ったことを示す。リコールは、顧客が所有している車両が、車両メーカーのリコール対象であることを示す。
【0058】
活動意向は、未確定、自社車検、自社代替、他社車検、他社代替、廃車・転売、拠点移管、転居予定、等を背景色の色で認識できるようになっている。自社車検は、顧客が自社で車検を行う意向であることを示す。自社代替は、顧客が自社で車両を買い替える意向であることを示す。他社車検は、顧客が他社で車検を行う意向であることを示す。他社代替は、顧客が他社で車両を買い替える意向であることを示す。廃車・転売は、顧客が、車両を廃車または転売する意向であることを示す。拠点移管は、顧客が拠点を、現在の拠点から他の拠点へ移管する意向であることを示す。転居予定は、顧客が転居する意向であることを示す。
【0059】
活動実績は、予約済、入庫済、代替済、等を背景色で認識できるようになっている。車両管理サーバ11の制御部15は、第1ボード54に表示される表示領域57のうち、活動実績の予約済、入庫済、代替済の何れかが完了している表示領域57を、第1ボード54の横方向で右側に表示させ、活動実績の予約済、入庫済、代替済の何れも完了していない表示領域57を、第1ボード54の横方向で左側に表示させる処理を行う。車両管理サーバ11の制御部15は、複数の表示領域57のうち、進捗状況(活動実績)が同じであるものを、相互に隣り合わせに並べて表示させる。
【0060】
また、各表示領域57の何れかを選択してクリックすると、選択された表示領域57に対応する車検対象の詳細画面が、表示部25に表示される。詳細画面には、表示領域57に表示しきれない情報が網羅されている。詳細画面には、トップ画面、活動推進グラフ画面、実施リスト画面、実績分析画面、保険画面、サービスDM画面、で表示される全ての情報が含まれる。具体的には、車両情報が含まれる。車両情報は、顧客情報、保険情報、クレジット情報、活動・接触情報、予約・実績情報、営業活動情報、TMR架電結果、等を含む。
【0061】
顧客情報は、車検点検月、統合車両管理番号、車両登録番号、顧客コード、顧客名、車名、郵便番号、顧客住所、顧客の電話番号、顧客のメールアドレス、車検回数、車検区分、次回車検日、メンテナンスパックコース、攻略対象車、最終更新日、等の項目を含む。保険情報は、保険終期月、保険終期日、保険区分、保険会社名、等の情報を含む。クレジット情報は、支払満期月、支払回数、据置・残価率、初回支払い年月、契約区分、最終回支払金、等の項目を含む。
【0062】
接触・活動情報は、試乗・商談の有無及びその年月日、査定情報、見積、等の項目を含む。予約・実績情報は、入庫日時、作業開始日時、最終実績、予約承認日時、出庫日時、納車済日時、等の項目を含む。営業活動情報は、電話・訪問・来店の種別、電話・訪問・来店のそれぞれの年月日、意向結果、最終意向確認日、台車予定車種、伝達事項、メモ、等の項目を含む。TMR架電結果は、テレマーケティングオペレーターまたは担当者が、顧客に電話を掛けたことの記録である。TMR架電結果は、顧客へ電話した年月日、電話した回数、電話した趣旨、電話した処理状況等が含まれる。
【0063】
また、詳細画面には、拠点の担当者が顧客に対して行なった提案、セールストークの内容等を記入するメモ欄がある。そして、拠点端末12では、詳細画面に記載されている情報及び内容を変更及び追加し、かつ、更新することができる。更新された詳細情報は、拠点端末12から車両管理サーバ11へ送られ、かつ、制御部15で処理された後、記憶部17のデータベースに記憶される。
【0064】
(2-2)第2ボード(点検)
図5には、第2ボード(点検)55の一例が示されている。第2ボード(点検)55が表示されると、活動進捗グラフ画面51の検索項目欄55には、図4の検索項目の他、点検区分が表示される。また、第2ボード(点検)58の表示領域57には、第1ボード(車検)54で表示される事項のうち、車検時期、車検までの残日数に代えて、点検時期、点検までの残日数が表示される。さらに、第2ボード(点検)58に表示される各表示領域57は、枠56が施されていない。さらに、車両管理サーバ11の制御部15は、各表示領域57の背景色として異なる2色を自動的に切り替える処理を行う。そして、意向欄53は、TMR意向及び活動実績を有し、活動意向を備えていない。また、担当者は、活動実績を目視することで、予約済及び入庫済の2つを、背景色で認識できる。さらに、第2ボード(点検)55の表示領域57をクリックして詳細画面を表示させ詳細画面に記載されている情報及び内容を変更及び追加し、かつ、更新することもできる。
【0065】
(3)実施リスト
実施リストがクリックされると、図6に示す実施リスト画面60が示される。実施リスト画面60には、リスト選択タブ61が表示される。リスト選択タブ61をクリックして、車検リスト、点検リスト、顧客マスターリストを選択的に切り替えできる。
【0066】
(3-1)車検リスト
車検リストがクリック選択されると、図6のように、検索項目欄55、操作ボタン45、意向欄53、車検リスト62が表示される。検索項目欄55は、車検月、統合車両管理番号、拠点・担当者名、顧客コード・顧客名、登録車両番号・車種名、保険の有無、保険加入区分、任意保険終期、クレジットの有無、クレジットの区分、予約の有無、納車の有無、TMR意向・活動意向、車検回数、メンテナンスパックの有無、等の検索項目を選択できるようになっている。統合車両管理番号は、ディーラーが販売した車両を識別するために、各車両のそれぞれに付与した管理番号である。車両番号は、車両のナンバープレートに記載されている文字及び数字である。顧客は、車両の所有者であり、顧客コードは、車両の所有者毎に付与された識別番号等である。顧客名は、車両の所有者の氏名である。
【0067】
検索項目が選択され、かつ、検索がクリックされると、選択された検索項目を満たす条件で車検リスト62が表示される。車検リスト62は、車検の対象となる車両が、例えば、縦方向に並べて表示され、各車両毎に、伝達事項、操作、車検月、拠点・担当者、顧客コード・顧客名・統合車両管理番号、登録車両番号・型式・車種名、次回車検日・予約承認日時・納車済日時、保険区分・保険会社名称・任意保険終期、支払回数・契約区分・契約満了月、TMR意向・活動意向、攻略対象車・車検回数、メンテナンスパックの有無、査定・見積・試乗、等の表示項目が、横方向に並べて表示される。
【0068】
伝達事項の入力をクリックすると、車検の対象となる車両毎に、伝達事項の入力及び更新を行う伝達事項画面が表示される。操作に含まれる詳細をクリックすると、車検の対象となる車両毎に、車検リストに含まれる項目の詳細画面が表示される。操作に含まれる編集をクリックすると、詳細画面に表示される内容を編集できる。また、各表示項目を選択してクリックすると、選択した表示項目に関連付けて、縦方向に並べられる配置順序を変更できる。伝達事項画面及び詳細画面で入力された情報は、車両管理サーバ11へ送信され、記憶部17のデータベースが更新される。
【0069】
(3-2)点検リスト
点検リストがクリックされると、実施リスト画面60は、例えば、図7の表示内容に切り替わる。意向欄53には、活動意向は表示されない。点検リスト63には、点検月・点検区分の表示項目が表示される。点検リスト63には、車検月、活動意向は表示されない。点検リスト63における他の表示項目は、車検リスト62における表示項目と同じである。点検リスト63の使用例及び操作例は、車検リスト62の使用例及び操作例と同じである。
【0070】
(3-3)顧客マスターリスト
顧客マスターリストがクリック選択されると、例えば、図8のような顧客マスターリスト64が表示される。意向欄53は表示されない。顧客マスターリスト64は、現在の顧客の最新情報の一覧、または、過去に顧客であった所有者のデータ、のうち、少なくとも一方の顧客情報を閲覧できる。顧客マスターリスト64には、顧客コード・顧客名・住所、年式・初度登録年月・登録日、支払回数・契約区分・据置/残価率、計算方式・初回支払年月・契約満了月、攻略対象車・車検回数、新車/中古車、登録日・更新日、等の表示項目が表示される。顧客マスターリスト64における他の表示項目は、点検リスト63の表示項目と同じである。顧客マスターリスト64の使用例及び操作例は、点検リスト63の使用例及び操作例と同じである。
【0071】
(4)実施分析画面
メニュー項目として実施分析が選択されると、例えば、図9に示す実施分析画面65が表示される。実施分析画面65には、選択タブ66が表示される。選択タブ66は、拠点・担当者別実施率(車検)、拠点・担当者別実施率(点検)、意向結果を含む選択タブ66の何れかをクリックすると、拠点・担当者別実施率(車検)表、拠点・担当者別実施率(点検)表、意向結果表を切り替えて表示できる。
【0072】
(4-1)拠点・担当者別実施率(車検)
図9には、拠点・担当者別実施率(車検)表67の一例が示されている。拠点・担当者別実施率(車検)表67には、拠点、車検計画/実施、対象実施率/防衛率、市場措置対象台数、実施率、等の項目が表示される。車検計画/実施は、車検計画、当月対象・当月実施、先行実施、経過実施、総実施数、計画達成率、等の項目に細分化されている。また、対象実施率/防衛率は、当月対象(車検台数)、当月対象代替、当月対象実施数、当月対象実施数、当月対象実施率、防衛率、等の項目に細分化される。実施分析画面65に表示される検索項目欄55は、検索項目として、拠点、車検月、車種名、車検回数、メンテナンスパックの有無、等を含む。検索項目を選択し、かつ、検索をクリックすると、検索項目を満たす情報が、拠点・担当者別実施率(車検)表67に表示される。
【0073】
(4-2)拠点・担当者別実施率(点検)
図10には、拠点・担当者別実施率(点検)表68の一例が示されている。拠点・担当者別実施率(点検)表68には、拠点、当月対象(点検台数)、点検実施、対象実施率、市場措置対象台数、実施率、等の項目が含まれる。点検実施は、当月対象・当月実施、先行実施、経過実施、総実施率、等の項目に細分化されている。また、対象実施率は、当月対象(実施)、当月対象実施率、等の項目に細分化される。拠点・担当者別実施率(点検)が選択されると、検索項目として、拠点、点検月、点検区分、車種名、車検回数、メンテナンスパックの有無、等を選択できる。検索項目欄55の検索項目を選択し、かつ、検索ボタンがクリックされると、検索項目を満たす情報が、拠点・担当者別実施率(点検)表68に表示される。
【0074】
(4-3)意向結果
図11には、意向結果表69の一例が示されている。意向結果表69には、拠点毎の意向結果が表示される。各拠点は、縦方向に並べて表示される。意向結果は、対象台数、未確定、自社車検、自社代替、他社車検、他社代替、廃車・転売、転居予定、拠点移管、等の情報が、横方向に並べて表示される。意向結果を示す情報は、それぞれ件数で示される。
【0075】
(5)保険画面
メニューボタン41の保険がクリックされると、例えば、図12に示す保険画面70が表示される。保険画面70には選択タブ71が表示され、選択タブ71は、自社継続推進リスト、他社・新規管理トレジャーボード、拠点・担当者別保険集計表、担当者数登録(拠点毎)を有する。選択タブ71の何れかを選択してクリックすることにより、自社継続推進リスト、他社・新規管理トレジャーボード、拠点・担当者別保険集計表、担当者数登録(拠点毎)表を、切り替えて表示できる。
【0076】
(5-1)自社継続推進リスト
図12には、自社継続推進リスト72の一例が示されている。自社継続推進リスト72に表示される検索項目欄55には、例えば、対象年月、満期年月、拠点、担当者、更新状況、契約者名、保険会社、等の検索項目が含まれる。契約者名は、保険に加入している契約者の氏名である。契約者は、車両の所有者でもある。そして、検索項目を選択して検索ボタンをクリックすると、各検索項目に合致する情報が、自社継続推進リスト72に表示される。自社継続推進リスト72に表示される情報は、基本情報及び生業活動状況を含む。基本情報は、対象年月・満期年月、拠点名・担当者名、契約者名、保険会社・証券番号、保険満期日、を含む。営業活動状況は、伝達事項、操作、切替手続、更新状況・活動内容、接触予定日・接触日、治具・保険期間、車両保険、代車特約、等の項目を含む。操作の項目には、担当者が行った活動内容等を入力できる。例えば「手続きの進捗状況」等、営業の進捗状況を記録することができる。各拠点の担当者は、保険満期日の所定期間前に、顧客へ車両保険を勧めることができる。また、TOP画面のお知らせ欄に、保険満期日の所定期間前であることを、各拠点の担当者に伝達するお知らせを表示することもできる。
【0077】
(5-2)他社・新規管理ボード
図13には、他社・新規管理ボード73の一例が示されている。また、検索項目欄55、例えば、拠点、担当者、満期年月、等が表示される。そして、検索項目を選択して検索ボタンをクリックすると、各検索項目に合致する情報が、他社・新規管理ボード73に表示される。他社・新規管理ボード73に表示される表示領域74は、各拠点毎及び満期年月毎に縦方向に並べて配置される。表示領域74は、契約者名毎に区分されて横方向に並べて配置される。表示領域74は、契約者名、満期日、伝達事項、等を含む。伝達事項をクリックすると、伝達事項の入力欄が表示される。伝達事項の表示欄では、伝達事項の記入及び更新を行うことができる。表示領域74の契約者名または満期日をクリックすると、更に詳細な詳細画面が表示される。詳細画面は、図4の表示領域57をクリックして表示される詳細画面と同様の構成及び機能を有する。
【0078】
また、車両管理サーバ11の制御部15は、表示領域74に白色を含む複数種類の背景色を施す処理を、自動的に行う。背景色は、保険の獲得状況、つまり、ステータスを表している。さらに、車両管理サーバ11の制御部15は、表示領域74に、枠77を自動的に施すことが可能である。車両管理サーバ11の制御部15は、手続が完了している表示領域74に枠77を表示する。さらに、保険画面70には、他社・新規管理ボード73と共に獲得状況説明欄75及び新規顧客追加ボタン76が表示される。獲得状況説明欄75は、保険の獲得状況を、表示領域74の背景色及び枠77に対応させて説明している。車両管理サーバ11の制御部15は、例えば、未接触、提案中、獲得予定、確約、獲得済、手続き完了、未接触敗戦、対象外、キビしい、敗戦、等の状況に応じて、表示領域74の背景色を自動的に設定する。
【0079】
そして、車両管理サーバ11の制御部15は、他社・新規管理ボード73において、獲得状況が同じである契約者名の複数の表示領域74を、横方向で隣り合わせに並べて表示させる。したがって、拠点の担当者は、保険の獲得状況を見やすくなる。さらに、操作ボタン45は、検索、クリア、CSV(全拠点)ダウンロード、CSVダウンロード等の項目を含む。新規顧客追加ボタン76をクリックすると、新規顧客追加画面が表示される。新規顧客追加画面では、新規顧客の保険情報を入力し、かつ、登録する操作を行うことができる。
【0080】
(5-3)拠点・担当者別保険集計表
選択タブ71で拠点・担当者別保険集計表がクリックされた場合に表示される利用画面の一例が、図14に示されている。そして、利用画面の保険画面70には、検索項目欄55及び拠点・担当者別保険集計表78が表示される。拠点・担当者別保険集計表78は、継続推進表79と、新規獲得推進表80とを、別々に示す。継続推進表79及び新規獲得推進表80は、各拠点毎に、顧客の保険情報に関する項目を、それぞれ件数及び比率で示している。継続推進表79及び新規獲得推進表80は、何れも、各拠点毎に縦方向に並べて配置されている。各拠点毎の項目は、横方向に並べて配置されている。各拠点毎の項目は、対象台数、未接触、長期の確認、未継続、継続予定、継続済(同条件)、継続済(変更有)、継続有(合計)、継続率、車両保険付帯、代車特約付帯、等を含む。なお、各拠点をクリックすると、その拠点に含まれる担当者毎が縦方向に並べて表示れ、かつ、担当毎に、上記の項目が横方向に並べて表示される。
【0081】
また、検索項目欄55は、各種の検索項目、例えば、対象年月、満期年月、拠点等を含む。そして、検索項目を選択して検索ボタンをクリックすると、各検索項目に合致する継続推進表79及び新規獲得推進表80が表示される。
【0082】
(5-4)担当者数登録(拠点毎)
選択タブ71で担当者数登録(拠点毎)がクリックされた場合に表示される保険画面70の一例が、図15に示されている。保険画面70には、担当者数登録(拠点毎)を行う登録画面81が表示される。営業担当者数の登録の目的は、営業担当あたりの実績を確認するために入力される。これにより、拠点毎の営業効率が分かりやすくなる。登録画面81には、年度切り替えボタン82及び登録ボタン83が設けられている。年度切り替えボタン82をクリックすると、登録画面81の表示内容が、選択した年度に対応するものに切り替えられる。登録画面81には、各拠点毎に異なる拠点コードが付され、かつ、各拠点が縦方向に並べて表示される。また、各拠点の月別登録者数は、横方向に並べて表示されている。そして、各拠点の月別登録者数を入力し、かつ、登録ボタン83をクリックすると、登録画面81の月別合計数が更新される。また、入力された情報は、拠点端末12から車両管理サーバ11へ送信され、記憶部17のデータベースが更新される。
【0083】
(6)サービスDM
選択タブ71でサービスDMがクリックされると、例えば、図16Aに示すサービスDM画面101が表示される。サービスDM画面101は、担当者が、顧客へ車検年月が近づいていることを知らせるDM(車検)、顧客へ点検年月が近づいていることを知らせるDM(点検)、チェック報告リストの管理、拠点明細の管理、等に用いる。ここで“DM”は、ダイレクトメールの他、E(電子)メール、SMS(ショートメッセージサービス)等を含む。また、DM(点検)は、定期点検の顧客に対して発送される。サービスDM画面101には、リスト選択タブ105が表示される。リスト選択タブ105は、DM発送リスト(車検)、DM発送リスト(点検)、チェック報告リスト、拠点明細、等のタブを含む。リスト選択タブ105に含まれるタブの選択してクリックすると、選択したタブに応じて、サービスDM画面101の表示内容が切り替えられる。
【0084】
(6-1)DM発送リスト(車検)
DM発送リスト(車検)がクリックされると、サービスDM画面101には、検索項目欄102、操作ボタン45、チェックボタン103、DM送付リスト104が表示される。検索項目欄102は、DM(車検)の発送月、統合車両管理番号、拠点、担当者、担当者の有無、顧客コード、住所、車両番号、出庫チェック、意向結果、メンテナンスパック、不要チェック、等の項目を含む。住所は、車両の所有者の住所である。出庫は、車検が完了した車両を車検場から出すことである。不要チェックは、ダイレクトメールを発送する必要の有無である。チェックボタン103は、不要チェック後に操作される。
【0085】
DM送付リスト104は、統合車両管理番号、拠点・担当者、顧客コード・顧客名、発送月・車検年月、DM(車検)種別、郵便番号・住所、車種名、次回車検日・予約承認日時・出庫日時、攻略対象車・意向結果、メンテナンスパック、ページ内不要、不要理由、等の項目を含む。検索項目を選択して検索をクリックすると、検索項目を満たすDM送付リスト104が表示される。担当者は、DM送付リスト104を確認して、車検年月までの期間が所定期間、例えば、6ケ月に到達した時点で、拠点端末12から顧客宛に、自動的にDMが発送される構成でもよい。
【0086】
(6-2)DM発送リスト(点検)
DM発送リスト(点検)がクリックされると、サービスDM画面101の表示内容は、図16Bに示すものに切り替わる。図16Bに示すサービスDM画面101に示されるDMは、DM(点検)という意味であり、発送月は、発送月(点検)という意味である。なお、DM発送リスト(車検)に対応するサービスDM画面101の他の表示内容は、DM発送リスト(点検)に対応するサービスDM画面101の表示内容と同じである。
【0087】
(6-3)チェック報告リスト
チェック報告リストがクリックされると、サービスDM画面101の表示内容は、図16Cに示すものに切り替わる。サービスDM画面101には、検索項目欄106、操作ボタン45、チェック報告リスト107が表示される。検索項目欄106には、拠点、担当者、発送月、チェック報告、の検索項目が表示される。発送月は、DM(車検)またはDM(点検)の発送月である。チェック報告は、チェック報告の有無である。“チェック報告”は、DM(車検)またはDM(点検)の発送の有無をチェックしたことの報告を意味する。検索項目を指定して検索をクリックすると、検索項目を満たすチェック報告リスト107が表示される。チェック報告リスト107には、拠点、担当者、機能権限、チェック報告(車検)、チェック報告(点検)の項目が表示される。機能権限は、拠点における担当者の権限であり、店長、営業担当、工場長/サービス、等が含まれる。
【0088】
(6-4)拠点明細
拠点明細がクリックされると、サービスDM画面101の表示内容は、図16Dに示すものに切り替わる。サービスDM画面101には、検索項目欄106、操作ボタン45、DM拠点明細リスト108が表示される。検索項目欄106には、拠点、発送月、の検索項目が表示される。操作ボタン45は、検索、クリア、CSVダウンロード、DM要・不要の顧客一覧、を含む。DM要・不要の顧客一覧は、DMの発送を必要とする顧客の一覧、及びDMの発送が不要な顧客の一覧を表示する場合に操作される。検索項目を指定して検索をクリックすると、検索項目を満たすDM拠点明細リスト108が表示される。DM拠点明細リスト108は、各拠点毎に、車検、点検の各送付リストのDM発送数を一覧表で表示するものである。DM拠点明細リスト108には、拠点、発送月、無料6ケ月、安心快適、法定12ケ月、車検、DM発送の総数、DM発送の不要総数、DM発送の必要総数、等が表示される。各拠点は、例えば、縦方向に並べて配置される。
【0089】
(7)本社管理
選択タブ71で本社管理がクリックされると、利用画面には、例えば、図17に示されるような本社管理画面100が表示される。本社管理画面100には、選択タブ85が表示される。選択タブ85は、アップロード、拠点、担当者、お知らせ、等の項目を含む。なお、選択タブ71の本社管理は、拠点端末の担当者とは異なる本社アカウントが、ステップS11で入力された場合に限り有効である。
【0090】
(7-1)
アップロードは、本社端末13から車両管理サーバ11へ情報をアップロードする場合に選択される。アップロードが選択されると、本社管理画面100にアップロード画面84が表示される。アップロード画面84は、CSVアップロード欄86、更新状況欄87を含む。CSVアップロード欄86には、アップロードする情報の種類として、例えば、顧客データ、TMR架電結果リスト、PIT管理作業明細、活動日報実績、査定結果データ、代替車検推進管理、リコール、保険データ等のCSVサンプルが表示される。各拠点の担当者は、CSVアップロード欄86に表示されるCSVサンプルの種類を選択し、かつ、ファイルを選択またはCSVデータを参照して、アップロードするデータを作成し、次いで、アップロード操作を行うと、選択したファイルが本社端末から車両管理サーバ11へアップロードされる。更新状況欄87は、本社端末13から車両管理サーバ11へアップロードした情報の種類・名称、件数、アップロード年月日、時刻、等の履歴が表示される。
【0091】
(7-2)
選択タブ85の拠点は、本社の担当者が、複数の拠点を管理する場合にクリックされる。拠点がクリックされると、本社管理画面100内に、図18に示す拠点画面88が表示される。拠点画面88は、検索項目欄89、操作ボタン45、拠点/一覧表90を含む。検索項目欄89の検索項目は、拠点コード、拠点名、新車拠点・中古車拠点、等を含む。検索項目を選択して検索をクリックすると、検索項目に沿った拠点/一覧が、拠点/一覧表90で表示される。拠点/一覧表90には、拠点名称が縦方向に並べて表示される。拠点/一覧表90には、各拠点名称毎に、拠点コード、拠点略称、新車拠点・中古車拠点、更新日時、更新者、等の項目が、横方向に並べて表示される。拠点/一覧表90の編集ボタン92をクリックすると、各拠点毎の表示項目を編集できる。また、拠点/一覧表90の新規ボタン91をクリックすると、拠点名称を追加でき、かつ、追加する拠点名称に対応する拠点コード、拠点略称、新車拠点・中古車拠点、更新日時、更新者、等の項目を追加できる。
【0092】
(7-3)
選択タブ85の担当者は、本社の担当者が、複数の拠点の担当者を管理する場合にクリックされる。担当者がクリックされると、本社管理画面100内に、図19に示す担当者画面93が表示される。担当者画面93は、操作ボタン45、検索項目欄94、担当者/一覧表95を含む。検索項目欄94の検索項目は、拠点名、担当者コード、機能権限、担当者有無等を含む。担当者コードは、各担当者を識別するために付与されている。検索項目を選択して検索をクリックすると、検索項目に沿った担当者の一覧が、担当者/一覧表95に表示される。担当者/一覧表95には、担当者(担当者名)が縦方向に並べて表示される。担当者/一覧表95には、各担当者毎に、拠点名、担当者コード、機能権限、更新者、更新日、最終ログイン日時、等の項目が、横方向に並べて表示される。また、担当者/一覧表95には、担当者(担当者名)に加えて、担当者の顔写真、及びサービスDM発送時に印刷するコメントも登録可能である。担当者/一覧表95には編集ボタン96が設けられており、編集ボタン96をクリックすると、各担当者毎の表示項目を編集できる。また、担当者/一覧表95には新規ボタン97が設けられており、新規ボタンを97をクリックすると担当者を新規に追加できる。
【0093】
(7-4)
選択タブ85のお知らせは、本社の管理者が、複数の拠点の担当者にお知らせを送信する場合にクリックされる。お知らせが選択されると、例えば、図20に示すお知らせ画面98が表示される。お知らせ画面98には、新規ボタン99、及び送信済みのお知らせ情報が表示される。送信済のお知らせ情報は、送信番号、送信日時、送信者、宛先の担当者、お知らせの件名、等を含む。個別のお知らせをクリックすると、お知らせの詳細を表示する画面が表示される。お知らせは、本社から各拠点へのお知らせ、各担当者宛の連絡事項、等を含む。新規ボタン99をクリックすると、新規なお知らせを作成及び送信する画面が表示される。
【0094】
(その他)
さらに、車両管理サーバ11から拠点端末12へ提供する利用画面に、制御部15が生成したレコメンドを付与することもできる。例えば、図4及び図5の表示領域57、図13の表示領域74のうち、レコメンドがある顧客に対応する統合車両管理番号、または、顧客コードを含む表示領域57,74の背景照度を、所定間隔おきに増減する処理を、交互に繰り返して行うことができる。視覚的には、表示領域57,74が点滅するように見える。
【0095】
そして、点滅している表示領域57,74をクリックすると、詳細画面の他に、レコメンド表示画面が表示される。レコメンドは、例えば、各担当者毎に、車両の買い替えに結び付く顧客への営業方針のレコメンド、自社車検及び自社代替を獲得するためのレコメンド、新たな保険への加入を促進させるためのレコメンド、売り上げが上昇している拠点は、○○拠点です、のレコメンド、売り上げが上昇している担当者は、○○拠点の○○さんです、のレコメンドを含む。
【0096】
車両管理サーバ11の制御部15のレコメンド生成部110は、本社端末13からアップロードされる情報、拠点端末12から取得する情報を処理及び蓄積し、拠点端末12へ提供するレコメンドを生成する。例えば、車検年月日から何日前に顧客に接触し、かつ、どのような提案及びセールストーク等を行った場合に、車両の買い替えにつながったか、または、自社車検を獲得できたか、または、自社代替を獲得できたか、新たな保険に加入したか等を判断できる。車検年月日から何日前に顧客に接触したかは、次回車検日及びTMR架電結果の情報、伝達事項の内容、等から判断できる。
【0097】
自社車検を獲得できたか、または、自社代替を獲得できたか、新たな保険に加入したか等は、TMR意向に含まれる項目、活動以降に含まれる項目、活動実績に含まれる項目、等から判断できる。そして、レコメンド生成部110は、車両の買い替え、または、自社車検の獲得、または、自社代替の獲得、新たな保険への加入、等に結び付く確率を上昇させ得る接触タイミング、提案内容、セールストーク等を、レコメンドとして生成し、記憶部17のデータベースへ記憶させる。
【0098】
また、制御部15は、車両の買い替えの有無、車両の買い替え件数、新たな保険の加入件数等を処理することにより、拠点毎の売り上げ金額、担当者毎の売り上げ金額等を人工知能で判断し、記憶部17のデータベースへ記憶させる。そして、レコメンド生成部110は、拠点毎の売り上げ金額、担当者毎の売り上げ金額等が、それぞれの平均値よりも高い拠点及び担当者が行った提案及びセールストーク、顧客への接触時期等を判断し、その判断結果に基づいて、拠点の売り上げ、及び担当者の売り上げを上昇させることが可能な提案及びセールストーク、顧客への接触時期等をレコメンドとして生成し、記憶部17のデータベースへ記憶させる。
【0099】
さらに、制御部15は、全ての拠点、または、全ての担当者にレコメンドを出す他、拠点毎の売り上げ金額、担当者毎の売り上げ金額等が、それぞれの平均値より低い拠点、または、平均値より低い担当者に対して、拠点の売り上げ、または、担当者の売り上げを上昇させることが可能な提案及びセールストーク、顧客への接触時期等を、レコメンドとして出すこともできる。制御部15は、拠点の識別、各担当者の識別を、ステップS21で入力される担当者アカウントから判断できる。
【0100】
(実施形態の効果)
ディーラーが車両を販売した顧客のうち、車検の時期が近付いている顧客、自社で車検を実施する予定の客、または、車両を買い替える予定がある客の有無、保険の切り替え時期、加入保険の種類、車検に関して担当者が顧客に接触する進捗状況等を、見える化することができる。また、顧客に対する担当者の接触状況、進捗状況、ステータスを、枠56,77の有無、枠56,77の色、表示領域57,74の背景色で判断できる。したがって、顧客の状況に応じて車両の買い替えをタイムリーに案内でき、新車への買い替えを促進できる。また、車検を他社ではなく自社で行ってもらえるように、提案を行える。
【0101】
さらに、車両管理サーバ11から拠点端末12及び本社端末13へ提供される利用画面において、図4及び図5に示す複数の表示領域57、図13に示す複数の表示領域74は、進捗状況に応じて横方向における配置位置が、自動的に変更される。例えば、結果が出た顧客の表示領域57,74、手続きが完了した表示領域57,74を、横方向で右側にまとめて表示できる。このため、表示部25を右方向にスクロールせずに目視できる範囲内に、結果が出ていない顧客の表示領域57,74、手続きが未完である表示領域57,74を配置させることができる。また、制御部15は、表示部25,30に表示される利用画面において、拠点毎の売り上げ金額、または、担当者毎の売り上げ金額が高い順に、表示領域57,74を縦方向または横方向に並べて配置させることもできる。
【0102】
(補足説明)
本開示で説明した技術的事項の意味の一例は、次のとおりである。各拠点の担当者、及び本社の管理者は、販売者の一例である。拠点端末12及び本社端末13は、販売者端末の一例である。制御部15は、制御部の一例である。情報取得部18は、情報取得手段及び情報取得部の一例である。記憶部17は、記憶部の一例である。車両管理サーバ11は、車両管理装置の一例である。表示部25,30は、表示部の一例である。車両管理サーバ11の記憶部17に記憶されているソフトウェアは、車両管理ソフトウェアの一例である。情報処理部19は、情報処理部の一例である。情報提供部20は、情報提供部の一例である。活動進捗グラフ画面51は、車両管理画面の一例である。表示領域57,74は、表示領域の一例である。枠56,77は、枠の一例である。利用画面における横方向及び縦方向は、所定方向の一例である。所有者が行う他の車両への試乗、所有している車両の査定、車両の買い替えのための商談は、買い替え情報の一例である。ステップS15及びステップS18は、それぞれ記憶手段の一例である。ステップS15及びステップS18は、それぞれ情報処理手段の一例である。ステップS16及びステップS19は、それぞれ情報提供手段の一例である。接触情報は、販売者が顧客へ接触する履歴を含む。接触情報は、顧客に対する車両の買い替え及び保険の加入を提案するために、販売者が顧客へ接触する情報を含む。接触情報は、顧客が所有している車両から他の車両への買い替えに関連して、顧客へ接触する状況を含む。接触情報は、車両保険に関連して顧客へ接触する情報を含む。接触情報は、顧客に対する車両の買い替え及び保険の加入を提案するために、販売者が顧客へ接触する情報を含む。接触情報は、販売者と顧客との間で行われた電話の内容、接触情報は、販売者と顧客との間で行われたメールの内容、接触情報は、販売者と顧客との間で行われた書類の内容、接触情報は、販売者と顧客との間で行われた直接面談の会話の内容、等を含む。
【0103】
本開示では、拠点端末12及び本社端末13がそれぞれ設けられているが、何れの端末であるかに関わりなく、図2に示した拠点端末及び本社端末のステップを実行できる。例えば、拠点端末12を、本社アカウントを有する管理者が操作すると、図2の本社端末で行われるステップを、拠点端末12で行うこともできる。また、本社端末13を、担当者アカウントを有する担当者が操作すると、図2の拠点端末で行われるステップを、本社端末13で行うこともできる。単数の販売者端末が、図2に示される拠点端末及び本社端末の両方のステップを行うこともできる。つまり、販売者端末は、単数または複数の何れであってもよい。また、図3乃至図20に示される各利用画面において、縦方向に並べて配置されている項目を横方向に並べ、かつ、横方向に並べて配置されている項目を縦方向に並べて配置してもよい。なお、利用画面に表示される情報は、何れも表形式で見える化した例を説明しているが、情報をグラフを用いて見える化することもできる。
【0104】
さらに、本社端末13から車両管理サーバ11へCVFファイルをアップロードした後、CSVファイルを拠点端末12の表示部25で表示させ、拠点端末12でCSVファイルの内容の追加、変更、削除を行って更新し、更新したCSVファイルを車両管理サーバ11へ送信することもできる。さらに、本社端末13から車両管理サーバ11へCVFファイルをアップロードした後、CSVファイルを本社端末13の表示部30で表示させ、本社端末13でCSVファイルの内容の追加、変更、削除を行って更新し、更新したCSVファイルを車両管理サーバ11へ送信することもできる。
【0105】
さらにまた、図2に示されている操作及び処理を、単数のコンピュータ、例えば、本社端末13で行うこともできる。この場合、本社端末13の制御部26は、車両管理サーバ11の制御部15と同様に、情報取得部18、情報処理部19、情報提供部20、レコメンド生成部110を備える。また、本社端末13の記憶部28には、車両管理サーバ11の記憶部17に記憶されているソフトウェア、情報、データベース等が記憶される。そして、本社端末13は、各拠点の拠点端末12から車両情報をオンラインで取得し、ディーラーの本社の管理者が本社端末13を操作することにより、本社端末13の記憶部17において、車両情報の記憶及び更新を行うことができる。また、ディーラーの本社の管理者が、各拠点から車両情報をオフラインで取得し、ディーラーの本社の管理者が本社端末13を操作することにより、本社端末13の記憶部17において、車両情報の入力及び更新を行うこともできる。つまり、車両管理サーバ11が無くても、図2の処理及び操作を、本社端末13において実行できる。すなわち、本社端末13の表示部30において、図3乃至図20に示す利用画面を全て表示し、各種の操作、入力、更新等を行える。
【0106】
車両管理装置を構成するコンピュータは、サーバ、メインフレーム、スーパーコンピュータ、ワークステーション等を含む。車両管理装置を構成するコンピュータは、単数のコンピュータにより構成されていてもよいし、複数のコンピュータにより機能が分散されて構成されていてもよい。販売者端末は、固定型コンピュータまたは可搬型コンピュータの何れでもよい。固定型コンピュータは、デスクトップ・パーソナルコンピュータを含む。可搬型コンピュータは、ノートブック・パーソナルコンピュータ、タブレット・コンピュータ、スマートフォン等を含む。
【0107】
また、本開示には、次の特徴を有する車両管理方法が記載されている。例えば、車両を顧客に販売する販売者により操作される販売者端末へネットワークを介して接続され、かつ、前記販売者端末から取得する情報を処理する制御部と、前記制御部で処理した情報を記憶する記憶部と、を有する車両管理装置が、前記販売者が前記顧客へ販売した車両の車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車検情報を、前記販売者端末から取得して前記記憶部へ記憶させる記憶ステップと、前記販売者が前記車検情報に基いて前記顧客へ接触する接触情報を、前記販売者端末から取得することにより、前記記憶部に記憶されている前記車検情報を更新する情報処理ステップと、前記情報処理ステップが更新した前記車検情報を、前記販売者端末が備える表示部で表示できるように、前記販売者端末へ提供する情報提供ステップと、を実行する、車両管理方法である。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本開示の車両管理ソフトウェア及び車両管理装置は、販売者が客に販売した車両の車検、車両の点検及び自動車保険契約を含む車両情報の管理に利用できる。
【符号の説明】
【0109】
10…車両管理システム、11…車両管理サーバ、12…拠点端末、13…本社端末、15…制御部、17…記憶部、18…情報取得部、19…情報処理部、20…情報提供部、25,30…表示部、51…活動進捗グラフ画面、56,77…枠、57,74…表示領域
図1
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