(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127808
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】電子タグを有する収納ボックス
(51)【国際特許分類】
B65D 25/20 20060101AFI20240912BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20240912BHJP
G06K 19/077 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
B65D25/20 P
G06K19/07 090
G06K19/077 112
G06K19/077 220
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024028342
(22)【出願日】2024-02-28
(31)【優先権主張番号】112108426
(32)【優先日】2023-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】501123743
【氏名又は名称】振曜科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 潤生
(72)【発明者】
【氏名】潘 儀禎
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA01
3E062AB14
3E062AC02
3E062BA20
3E062BB10
3E062DA02
3E062DA08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子タグを有する収納ボックスを提供する。
【解決手段】電子装置と、ボックスと、電子タグモジュールと、を含んで構成され、電子装置の編集アプリケーションは物品情報を送信する。電子タグモジュールはボックスに設置され、且つ、物品情報を含む情報流を受信し、情報流は電流を含む誘導無線アンテナと、電流を収集すると共に安定させる整流回路と、情報流を受信すると共に物品情報に対しフォーマット変換を行うマイクロプロセッサと、整流回路が供給する電流を受電して電子インクスクリーンをトリガーし、マイクロプロセッサが送信した情報流を受信すると共に物品情報を表示する電子インクスクリーンと、を備えている。本発明は収納ボックスに電源を取り付けずに物品情報を更新すると共に表示することが可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
編集アプリケーション及びアンテナモジュールを含む電子装置であって、前記編集アプリケーションは物品情報を送信する電子装置と、
ボックスと、
前記ボックスに設置されている電子タグモジュールと、を備え、
前記電子タグモジュールは、
前記電子装置が接近した際に前記アンテナモジュールにワイヤレス接続され、前記物品情報を含む情報流を受信し、前記情報流は電流を含む誘導無線アンテナと、
前記誘導無線アンテナに接続され、前記電流を収集すると共に安定させる整流回路と、
前記誘導無線アンテナ及び前記整流回路に電気的に接続され、前記情報流を受信すると共に前記物品情報に対しフォーマット変換を行うマイクロプロセッサと、
前記整流回路及び前記マイクロプロセッサに電気的に接続される電子インクスクリーンであって、前記整流回路が供給する前記電流を受電して前記電子インクスクリーンをトリガーし、且つ、前記マイクロプロセッサが送信した前記情報流を受信すると共に前記物品情報を表示する電子インクスクリーンと、を含むことを特徴とする電子タグを有する収納ボックス。
【請求項2】
前記整流回路は、
前記誘導無線アンテナに接続され、前記電流を収集するためのエネルギー収集回路と、
前記エネルギー収集回路、前記マイクロプロセッサ、及び前記電子インクスクリーンに接続され、前記電流を整流すると共に電圧を安定させた後、前記電流を前記マイクロプロセッサ及び前記電子インクスクリーンに供給する整流電圧レギュレータ回路と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項3】
前記電子タグモジュールは、前記物品情報の情報流のフォーマットを変換するように前記誘導無線アンテナ及び前記マイクロプロセッサに接続されるワイヤレス送受信機を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項4】
前記ワイヤレス送受信機は近距離無線通信プロトコルの情報流を処理することを特徴とする請求項3に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項5】
前記アンテナモジュール及び前記誘導無線アンテナに採用される通信プロトコルは近距離無線通信プロトコルであることを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項6】
前記電子装置が前記電子タグモジュールに接近していない場合、前記電子インクスクリーンは給電がない状況において、前記物品情報の表示を維持することを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項7】
前記電子インクスクリーンは前記マイクロプロセッサが送信した前記情報流を受信した後、前記物品情報を表示するように表示画面を更新することを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項8】
前記電子タグモジュールは制御装置及びロック具を更に備え、前記制御装置は前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、前記ロック具は前記制御装置に電気的に接続され、前記マイクロプロセッサは前記制御装置に前記電流を送電し、前記ロック具のロックまたはロック解除を制御するように前記制御装置を駆動することを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項9】
前記電子インクスクリーンは電子ペーパーであることを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【請求項10】
前記電子装置はスマートフォンであることを特徴とする請求項1に記載の電子タグを有する収納ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納ボックスに関し、より詳しくは、電子タグを有する収納ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
収納ボックスは物品を收納し整理するために用いられ、タッパーは食物を密封し、冷蔵庫に保管して食物の鮮度を維持するために用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、収納ボックスが不透明であり、数量が非常に多い場合、ユーザーは各位置にある収納ボックスにどの物品が収容されているか記憶するのが難しくなる。一般的には貼紙を使用して内容物が何であるか表記するが、収納ボックスの物品を入れ換えた場合、古い貼紙を剥がして新しい貼紙を貼らねばならず、非常に不便であり、且つ収納ボックスが古臭くなった。同様に、タッパー中の食物も貼紙を使用して保存期限を表記するが、同様に貼紙を剥がさなければならないという問題があった。
【0004】
また、現在は収納ボックスに電子タグを設置する技術が採用されているが、電子タグにバッテリーを取り付けねばならず、電子タグの体積が増加し、収納ボックスの重量も増加し、余計に不便になった。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的かつ効果的に課題を改善する本発明の提案の電子タグを有する収納ボックスに至った。
すなわち、上記目的を達成するための本発明の諸態様は、以下のとおりである。
【0006】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。換言すれば、本発明は、電子タグを有する収納ボックスを提供することを主目的とする。すなわち、近距離無線通信技術(Near-field communication, NFC)の特性を利用し、電子タグモジュールに電源の供給がない状況において、NFCを有している電子装置が電子インクスクリーンの表示内容を更新すると同時に、電子タグモジュールに電流を供給することで、先行技術における電子タグの体積が大きく、バッテリーを更換する必要があるという問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の電子タグを有する収納ボックスには、以下の構成が主に含まれる。
編集アプリケーション及びアンテナモジュールを含む電子装置であって、編集アプリケーションは物品情報を送信する電子装置と、ボックスと、ボックスに設置されている電子タグモジュールと、を備えている。前記電子タグモジュールは、電子装置が接近した際にアンテナモジュールにワイヤレス接続され、物品情報を含む情報流を受信し、情報流は電流を含む誘導無線アンテナと、誘導無線アンテナに接続され、電流を収集すると共に安定させるための整流回路と、誘導無線アンテナ及び整流回路に電気的に接続され、情報流を受信すると共に物品情報に対しフォーマット変換を行うマイクロプロセッサと、整流回路及びマイクロプロセッサに電気的に接続され、整流回路が供給する電流を受電して電子インクスクリーンをトリガーし、且つ、マイクロプロセッサが送信した情報流を受信すると共に物品情報を表示する電子インクスクリーンと、を含む。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、整流回路は、誘導無線アンテナに接続され、電流を収集するためのエネルギー収集回路と、エネルギー収集回路、マイクロプロセッサ、及び電子インクスクリーンに接続され、電流を整流すると共に電圧を安定させた後、マイクロプロセッサ及び電子インクスクリーンに電流を供給する整流電圧レギュレータ回路と、を備えている。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、電子タグモジュールは、物品情報の情報流のフォーマットを変換するように誘導無線アンテナ及びマイクロプロセッサに接続されるワイヤレス送受信機を更に備えている。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、アンテナモジュール及び誘導無線アンテナに採用される通信プロトコルは近距離無線通信プロトコルである。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、ワイヤレス送受信機は近距離無線通信プロトコルの情報流を処理する。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、電子装置が電子タグモジュールに接近していない場合、電子インクスクリーンは給電がない状況においても物品情報の表示を維持する。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、電子インクスクリーンはマイクロプロセッサが送信した情報流を受信した後、物品情報を表示するように表示画面を更新する。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、電子タグモジュールは制御装置及びロック具を更に備えている。制御装置はマイクロプロセッサに電気的に接続され、ロック具は制御装置に電気的に接続されている。マイクロプロセッサは制御装置に電流を送電し、ロック具のロックまたはロック解除を制御するように制御装置を駆動する。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、電子インクスクリーンは電子ペーパーである。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、電子装置はスマートフォンである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施例に係る電子タグを有する収納ボックスを示す概略構成図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る電子タグを有する収納ボックスを示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る電子タグを有する収納ボックスを示すフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施例に係る電子錠を含む電子タグを有する収納ボックスを示す概略構成図である。
【
図5】本発明に係る電子錠を含む電子タグを有する収納ボックスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。ここで留意すべき点は、本明細書及び添付する特許請求の範囲において使用する「備える」及び「含む」という用語は、描写する特徴、全体、ステップ、操作、要素、及び/または部材の存在を指し、但し、1つまたは複数の他の特徴、全体、ステップ、操作、要素、部材及び/またはその集合の存在や添加も排除しない。なお、本明細書において使用する用語は特定の実施例を描写する目的で使用するのみであり、本発明を制限するものではない。本明細書及び添付する特許請求の範囲で使用するように、前後の文中で他の状況が明確に示されていない限り、単数形式の「1」、「1つ」及び「前記」は、複数形式も含む。さらに、本明細書及び添付する特許請求の範囲において使用する「及び/または」という用語は、列挙した関連項目中の1つまたは複数の任意の組み合わせ及び全ての可能な組み合わせを指し、且つそれらの組み合わせを含む。
【0019】
図1は本発明の一実施例に係る電子タグを有する収納ボックス10を示す概略構成図である。電子タグを有する収納ボックス10は、ボックス12と、電子タグモジュール14と、電子装置16と、を含んで構成されている。ボックス12は収納ボックス、タッパー、コンテナ等である。電子タグモジュール14はボックス12に設置され、設置方式は接着である。電子タグモジュール14は品名、期限等のボックス12の内容物の情報を表示するために用いられている。電子装置16は、電子タグモジュール14にワイヤレス接続され、電子タグモジュール14に表示する内容を編集し、それを電子タグモジュール14に表示するために送信するスマートフォンである。
【0020】
さらに、
図2を併せて参照し、
図2は本発明の一実施例に係る電子タグを有する収納ボックス10を示すブロック図である。電子装置16は、アンテナモジュール162と、編集アプリケーション164と、パワーモジュール166と、を含んで構成されている。アンテナモジュール162は電子タグモジュール14を感知し、物品情報を含む情報流を電子タグモジュール14に送信するために用いられている。ユーザーは編集アプリケーション164を使用して物品情報を入力し、且つアンテナモジュール162に送信する。パワーモジュール166は、情報流に電流を供給し、電子タグモジュール14を能動的に感知するための電子装置16のバッテリーである。
【0021】
電子タグモジュール14は、誘導無線アンテナ142と、整流回路と、マイクロプロセッサ147と、電子インクスクリーン148と、を含んで構成されている。誘導無線アンテナ142は周囲のワイヤレス信号を感知するために用いられている。こうすることで、電子装置16が電子タグモジュール14に接近すると、誘導無線アンテナ142がアンテナモジュール162にワイヤレス接続され、アンテナモジュール162が送信した物品情報を含む情報流を受信する。整流回路は情報流の電流を収集すると共に安定させるために用いられている。具体的に説明すると、整流回路はエネルギー収集回路144及び整流電圧レギュレータ回路146を備えている。エネルギー収集回路144は誘導無線アンテナ142及び整流電圧レギュレータ回路146に接続され、電流を収集した後に整流電圧レギュレータ回路146に送電する。整流電圧レギュレータ回路146はエネルギー収集回路144、マイクロプロセッサ147、及び電子インクスクリーン148に接続されている。整流電圧レギュレータ回路146は電流を整流すると共に電圧を安定させた後、マイクロプロセッサ147及び電子インクスクリーン148に電流を供給する。マイクロプロセッサ147は情報流を受信し、且つその中に含まれている物品情報に対しフォーマット変換を行い、電子インクスクリーン148が取り扱い可能なファイル形式に変換する。電子インクスクリーン148は整流電圧レギュレータ回路146及びマイクロプロセッサ147に電気的に接続され、整流電圧レギュレータ回路146が供給する電流を受電して電子インクスクリーン148をトリガーすると同時に、マイクロプロセッサ147が送信した情報流を受信し、且つ電子インクスクリーン148に物品情報を表示する。
【0022】
ある実施例では、電子タグモジュール14は、誘導無線アンテナ142及びマイクロプロセッサ147に接続されているワイヤレス送受信機143を更に備えている。ワイヤレス送受信機143は物品情報の情報流のフォーマットを変換すると共に情報流を送信するために用いられ、図中では破線矢印で示す。一例を挙げると、アンテナモジュール162及び誘導無線アンテナ142に採用される通信プロトコルは近距離無線通信プロトコル(Near-field communication, NFC)であり、よって、ワイヤレス送受信機143は近距離無線通信プロトコルの情報流を処理し、マイクロプロセッサ147が取り扱い可能なファイル形式に変換するために用いられている。その後、マイクロプロセッサ147は情報流の物品情報を電子インクスクリーン148が取り扱い可能なファイル形式に変換する。
【0023】
ある実施例では、電子インクスクリーン148は電子ペーパーである。電子ペーパーの利点は、どのような場面でも、或いは屋外及び光線の強烈な場所でも、電子ペーパーに表示される文字は何れも明晰に識別可能であり、従来のスクリーン及び紙本は強い光の下では読むことが困難であるという問題を解決する。また、電子ペーパーの消費電力は非常に低く、電源の供給がなくとも文字が長時間表示され、その後に文字が徐々に消失してゆく。文字を更新する場合のみ電子ペーパーが微量の電流を消費する。よって、電子インクスクリーン148が電子ペーパーである場合、電子インクスクリーン148はマイクロプロセッサ147が送信した情報流を受信した後、表示画面を物品情報に更新する。その後、物品情報は電子インクスクリーン148に長時間持続的に表示され、電子装置16が電子タグモジュール14に接近していない場合、電子インクスクリーン148は給電がない状況においても物品情報の表示を維持する。ボックス12の内容物が変更され、電子インクスクリーン148に表示される文字も変更する必要がある場合、電子装置16は編集アプリケーション164を使用して新しい物品情報を再入力し、且つ電子タグモジュール14に接近させ、電子インクスクリーン148の表示内容を更新する。
【0024】
さらに、
図3を併せて参照し、
図3は本発明の一実施例に係る電子タグを有する収納ボックスを示すフローチャートである。ボックス12に物品を収容する場合、ステップS10によると、まず電子装置16の編集アプリケーション164を利用して物品情報を入力する。次に、ステップS12によれば、電子装置16を電子タグモジュール14に接近させ、誘導無線アンテナ142によりアンテナモジュール162を感知し、物品情報を含む情報流を受信する。この情報流には電流も含む。そして、ステップS14において、整流回路(エネルギー収集回路144及び整流電圧レギュレータ回路146を順次含む)により電流を収集すると共に安定させ、情報流はワイヤレス送受信機143によりマイクロプロセッサ147に送信される。その後、ステップS16において、整流回路の整流電圧レギュレータ回路146が電子インクスクリーン148に電流を送電すると同時に、マイクロプロセッサ147が電子インクスクリーン148に物品情報を送信する。こうすることで、電子インクスクリーン148が表示内容を更新するための十分な電力を確保し、表示内容をマイクロプロセッサ147が送信した物品情報に変更する。
【0025】
ある実施例では、物品情報は文字またはバーコードでもよい。バーコードはウェブサイトを含み、電子装置16のレンズを利用して前記バーコードをスキャンし、ウェブサイトに接続して内容を読み取る。物品情報は品名、有限期限、成分等を含む。いくつかの食品の成分は複雑であり、電子インクスクリーン148に全部は表示できない。よって、電子タグモジュール14に表示する物品情報が多すぎ、電子インクスクリーン148に全ての文字を表示できない場合、物品情報はバーコード形式で表示する。
【0026】
また、ボックス12を冷蔵庫に入れる際に物品情報を更新する場合、電子タグモジュール14が常温を回復してから更新しなければ、誘導無線アンテナ142がアンテナモジュール162を感知できない。
【0027】
図4は本発明の他の実施例に係る電子錠を含む電子タグを有する収納ボックスを示す概略構成図である。
図5は本発明に係る電子錠を含む電子タグを有する収納ボックスを示すブロック図である。本実施例では、電子タグモジュール14には電子錠が更に結合され、且つこの電子錠はパワーモジュールを有しておらず、電子装置16が供給する電流を直接利用してロックまたはロック解除を行う。
図4に示す如く、本発明のロック具18は電子錠であり、電子装置16が電子タグモジュール14に接近すると、電流を感知し、ボックス12をロックするか、ロック解除するようにロック具18を駆動する。
図5の例では、電子タグモジュール14は
図2のこれら前記部材以外、制御装置149及びロック具18を更に備えている。制御装置149はマイクロプロセッサ147及びロック具18に電気的に接続されている。電子装置16が電子タグモジュール14に接近すると、誘導無線アンテナ142がアンテナモジュール162にワイヤレス接続され、情報流の電流を受電する。エネルギー収集回路144は誘導無線アンテナ142が受電した電流を収集した後、整流電圧レギュレータ回路146に送電する。整流電圧レギュレータ回路146は電流を整流すると共に電圧を安定させた後、マイクロプロセッサ147、制御装置149、及びロック具18に電流を供給する。ロック具18は電磁誘導スイッチであり、電力により作動する。制御装置149はロック具18に電流を送電した後、ロック具18の状態を改変し、ロックされた状態からロック解除状態にするか、ロック解除された状態からロック状態にする。ロック具18及び電子タグモジュール14が結合されているため、ロック具18は一般的な電子錠とは異なり、電子インクスクリーン148により表示機能を有している。
【0028】
以上述べた如く、本発明に係る電子タグを有する収納ボックスは、その電子タグモジュール及び電子装置に近距離無線通信(Near-field communication, NFC)機能が設けられている。近距離無線通信の特性を利用し、電子タグモジュールに電源が供給されていない状況でも、NFCを有している電子装置は電子インクスクリーンに表示される内容を更新できると同時に、電子タグモジュールに電流を供給できる。よって、収納ボックスに十分に詳細な物品情報を表示するのみならず、先行技術では電子タグの体積が大きく、バッテリーを交換する必要があるという問題を解決する。
【0029】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0030】
10 電子タグを有する収納ボックス
12 ボックス
14 電子タグモジュール
142 誘導無線アンテナ
143 ワイヤレス送受信機
144 エネルギー収集回路
146 整流電圧レギュレータ回路
147 マイクロプロセッサ
148 電子インクスクリーン
149 制御装置
16 電子装置
162 アンテナモジュール
164 編集アプリケーション
166 パワーモジュール
18 ロック具