(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127833
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20240912BHJP
【FI】
H10B12/00 671A
H10B12/00 681
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024033271
(22)【出願日】2024-03-05
(31)【優先権主張番号】10-2023-0030408
(32)【優先日】2023-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 根 楠
(72)【発明者】
【氏名】高 承 甫
(72)【発明者】
【氏名】金 鐘 ミン
(72)【発明者】
【氏名】金 熙 中
(72)【発明者】
【氏名】朴 相 在
(72)【発明者】
【氏名】朴 台 鎭
(72)【発明者】
【氏名】尹 燦 植
(72)【発明者】
【氏名】李 基 碩
(72)【発明者】
【氏名】李 明 東
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD24
5F083GA27
5F083HA02
5F083HA06
5F083JA03
5F083JA32
5F083JA35
5F083JA39
5F083JA40
5F083MA06
5F083MA16
5F083NA01
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR09
5F083PR39
5F083PR40
(57)【要約】 (修正有)
【課題】改善した電気的特性を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】基板100上でアクティブパターン105の側壁を覆う素子分離パターン110、前記パターンの上部を貫通するゲート構造物170、アクティブパターンの中央部及び素子分離パターン上に第2方向D2に延在し、第1方向D1に離隔したビット線構造物355と、アクティブパターンの末端部上の下部コンタクトプラグ430、下部コンタクトプラグ上の上部コンタクトプラグ485と、を有し、アクティブパターンは第1方向に離隔しアクティブパターン行を形成し、アクティブパターン行は第2方向に離隔しアクティブパターンアレイを形成し、アクティブパターンは第1、第2方向と鋭角をなす第3方向に延在、アクティブパターン行内のアクティブパターンは第1方向に配列され、第2方向の下部コンタクトプラグの下面間の距離は一定でなく下部コンタクトプラグの上面間の距離は一定である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成される複数のアクティブパターンと、
前記基板上に形成され、前記複数のアクティブパターンの側壁を覆う素子分離パターンと、
前記複数のアクティブパターン及び前記素子分離パターンの上部を貫通し、前記基板の上面に平行な第1方向にそれぞれ延在し、前記基板の上面に平行で、前記第1方向と直交する第2方向に沿って互いに離隔したゲート構造物と、
前記各アクティブパターンの中央部及び前記素子分離パターン上に形成され、前記第2方向にそれぞれ延在し、前記第1方向に沿って互いに離隔したビット線構造物と、
前記複数のアクティブパターンの末端部上にそれぞれ形成される複数の下部コンタクトプラグと、
前記複数の下部コンタクトプラグ上にそれぞれ形成される複数の上部コンタクトプラグと、を有し、
前記複数のアクティブパターンは、前記第1方向に沿って互いに離隔して配置されて複数のアクティブパターン行を形成し、前記アクティブパターン行は、前記第2方向に互いに離隔して配置されて複数のアクティブパターンアレイを形成し、
前記各アクティブパターンは、前記第1及び第2方向と鋭角をなす第3方向に延在し、前記各アクティブパターン行内に含まれた前記アクティブパターンは、前記第1方向に配列され、
前記第2方向に配置される前記下部コンタクトプラグの下面間の距離は一定でなく、前記下部コンタクトプラグの上面間の距離は一定であることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記各下部コンタクトプラグの前記第2方向への両側壁は、前記基板の上面に対して、いずれも正の勾配又は負の勾配を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2方向に互いに隣接する前記下部コンタクトプラグの1つの各両側壁は、前記基板の上面に対して正の勾配を有し、
前記下部コンタクトプラグの他の1つの各両側壁は、前記基板の上面に対して負の勾配を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2方向に配置される前記下部コンタクトプラグの間には、第1及び第2障壁パターンが交互に繰り返して形成され、
前記第1障壁パターンは、前記第1方向に互いに隣接する前記アクティブパターンの中央部の間に形成される前記素子分離パターン部分上に形成され、
前記第2障壁パターンは、前記第3方向に互いに隣接する前記アクティブパターンの末端部の間に形成される前記素子分離パターン部分上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1障壁パターンは、前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って順次積層される第1乃至第3部分を含み、
前記第1部分は、前記基板の上面から前記垂直方向に遠ざかるほど、前記第2方向への幅が大きくなり、
前記第2部分は、前記基板の上面から前記垂直方向に遠ざかるほど、前記第2方向への幅が小さくなり、
前記第3部分は、前記垂直方向に前記第2方向への幅が一定であり、
前記第2障壁パターンは、前記基板の上面から前記垂直方向に遠ざかるほど、前記第2方向への幅が大きくなってから、一定となることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
基板と、
前記基板上に形成される複数のアクティブパターンと、
前記複数のアクティブパターンの上部を貫通し、前記基板の上面に平行な第1方向に延在するゲート構造物と、
前記アクティブパターンの中央部上に形成され、前記基板の上面に平行で、前記第1方向と直交する第2方向に延在するビット線構造物と、
前記複数のアクティブパターンの末端部にそれぞれ形成される複数の下部コンタクトプラグと、
前記複数の下部コンタクトプラグ上にそれぞれ形成される複数の上部コンタクトプラグと、を有し、
前記第2方向に配置される前記複数の下部コンタクトプラグの上面の間の前記第2方向への距離は一定であり、
前記各下部コンタクトプラグの前記第2方向への一側壁がステップ形状を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
前記各アクティブパターンは、前記基板の上面に平行で、前記第1及び第2方向と鋭角をなす第3方向に延在し、前記アクティブパターンは、前記第1方向に沿って互いに離隔して複数形成され、
前記複数のアクティブパターンの前記第3方向への末端部は、前記第1方向に沿って互いに配列されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2方向に互いに隣接する前記下部コンタクトプラグの間には、第1障壁パターン及び第1障壁構造物が交互に繰り返して形成され、
上部から見た時、前記第1障壁パターンは、前記第1方向に互いに隣接する前記アクティブパターンの中央部の間に形成され、前記第1障壁構造物は、前記第3方向に隣接する前記アクティブパターンの末端部の間に形成され、
前記ステップ形状を有する前記下部コンタクトプラグの前記一側壁は、前記第1障壁構造物と接触することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
基板と、
前記基板上に形成される複数のアクティブパターンと、
前記複数のアクティブパターンの上部を貫通し、前記基板の上面に平行な第1方向に延在する複数のゲート構造物と、
前記アクティブパターンの中央部上に形成され、前記基板の上面に平行で、前記第1方向に垂直な第2方向に延在する複数のビット線構造物と、
前記複数のアクティブパターンの末端部にそれぞれ形成され、前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って、順次積層される第1導電パターン及び第2導電パターンをそれぞれ含む複数の下部コンタクトプラグと、
前記下部コンタクトプラグ上にそれぞれ形成される複数の上部コンタクトプラグと、を有し、
前記第1導電パターン間の前記第2方向への距離は一定でなく、
前記第2導電パターン間の前記第2方向への距離は一定であることを特徴とする半導体装置。
【請求項10】
前記第2導電パターンは、前記第1導電パターンと接触し、前記第2方向に前記第1導電パターンとずれて形成されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特に、改善された電気的特性を有する半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置であるDRAM装置は、アクティブパターンと、アクティブパターンの末端部上にそれぞれ形成された下部コンタクトプラグと、下部コンタクトプラグ上にそれぞれ形成された上部コンタクトプラグとを含む。
【0003】
DRAM装置に含まれた下部コンタクトプラグ間の間隔が一定でないため、これにそれぞれ形成される上部コンタクトプラグを形成する工程の難易度が高いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の半導体装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、改善した電気的特性を有する半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明による半導体装置は、基板と、前記基板上に形成される複数のアクティブパターンと、前記基板上に形成され、前記複数のアクティブパターンの側壁を覆う素子分離パターンと、前記複数のアクティブパターン及び前記素子分離パターンの上部を貫通し、前記基板の上面に平行な第1方向にそれぞれ延在し、前記基板の上面に平行で、前記第1方向と直交する第2方向に沿って互いに離隔したゲート構造物と、前記各アクティブパターンの中央部及び前記素子分離パターン上に形成され、前記第2方向にそれぞれ延在し、前記第1方向に沿って互いに離隔したビット線構造物と、前記複数のアクティブパターンの末端部上にそれぞれ形成される複数の下部コンタクトプラグと、前記複数の下部コンタクトプラグ上にそれぞれ形成される複数の上部コンタクトプラグと、を有し、前記複数のアクティブパターンは、前記第1方向に沿って互いに離隔して配置されて複数のアクティブパターン行を形成し、前記アクティブパターン行は、前記第2方向に互いに離隔して配置されて複数のアクティブパターンアレイを形成し、前記各アクティブパターンは、前記第1及び第2方向と鋭角をなす第3方向に延在し、前記各アクティブパターン行内に含まれた前記アクティブパターンは、前記第1方向に配列され、前記第2方向に配置される前記下部コンタクトプラグの下面間の距離は一定でなく、前記下部コンタクトプラグの上面間の距離は一定であることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による半導体装置は、基板と、前記基板上に形成される複数のアクティブパターンと、前記複数のアクティブパターンの上部を貫通し、前記基板の上面に平行な第1方向に延在するゲート構造物と、前記アクティブパターンの中央部上に形成され、前記基板の上面に平行で、前記第1方向と直交する第2方向に延在するビット線構造物と、前記複数のアクティブパターンの末端部にそれぞれ形成される複数の下部コンタクトプラグと、前記複数の下部コンタクトプラグ上にそれぞれ形成される複数の上部コンタクトプラグと、を有し、前記第2方向に配置される前記複数の下部コンタクトプラグの上面の間の前記第2方向への距離は一定であり、前記各下部コンタクトプラグの前記第2方向への一側壁がステップ形状を有することを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による半導体装置は、基板と、前記基板上に形成される複数のアクティブパターンと、前記複数のアクティブパターンの上部を貫通し、前記基板の上面に平行な第1方向に延在する複数のゲート構造物と、前記アクティブパターンの中央部上に形成され、前記基板の上面に平行で、前記第1方向に垂直な第2方向に延在する複数のビット線構造物と、前記複数のアクティブパターンの末端部にそれぞれ形成され、前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って、順次積層される第1導電パターン及び第2導電パターンをそれぞれ含む複数の下部コンタクトプラグと、前記下部コンタクトプラグ上にそれぞれ形成される複数の上部コンタクトプラグと、を有し、前記第1導電パターン間の前記第2方向への距離は一定でなく、前記第2導電パターン間の前記第2方向への距離は一定であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る半導体装置によれば、アクティブパターンの末端部上にそれぞれ形成された下部コンタクトプラグの上面間の間隔を一定に形成することができる。
これにより、下部コンタクトプラグの各上面上にそれぞれ形成される上部コンタクトプラグを形成する工程の難易度を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための平面図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図15】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図16】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図17】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図18】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図19】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図20】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図21】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図22】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図23】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図24】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図25】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図26】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図及び断面図である。
【
図27】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図及び断面図である。
【
図28】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図及び断面図である。
【
図29】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図及び断面図である。
【
図30】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための断面図である。
【
図31】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であって、対応する平面図のA-A’線に沿って切断した断面図である。
【
図32】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であって、対応する平面図のA-A’線に沿って切断した断面図である。
【
図33】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための断面図である。
【
図34】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であって、対応する平面図のA-A’線に沿って切断した断面図である。
【
図35】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であって、対応する平面図のA-A’線に沿って切断した断面図である。
【
図36】本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であって、対応する平面図のA-A’線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る半導体装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0012】
本明細書において、物質、層(膜)、領域、パッド、電極、パターン、構造物、又は工程が、「第1」、「第2」、及び/又は、「第3」に言及される場合、これらの部材を限定しようとすることではなく、単に、各物質、層(膜)、領域、電極、パッド、パターン、構造物、及び工程を区分するためである。そこで、「第1」、「第2」、及び/又は、「第3」は、各物質、層(膜)、領域、電極、パッド、パターン、構造物、及び工程についてそれぞれ選択的に又は交換的に使用可能である。
以下では、基板の上面に平行な水平方向の内の互いに直交する2つの方向をそれぞれ、第1及び第2方向(D1、D2)と定義し、基板の上面に平行で、各第1及び第2方向(D1、D2)と鋭角をなし、互いに直交する2つの方向をそれぞれ、第3及び第4方向(D3、D4)と定義する。
【0013】
図1~
図3は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための平面図及び断面図である。
具体的には、
図1は平面図であり、
図2は
図1A-A’線に沿って切断した断面図であり、
図3は、
図1B-B’線及びC-C’線に沿って切断した断面図である。
【0014】
半導体装置は、基板100上に形成されたアクティブパターン105、ゲート構造物170、ビット線構造物355、導電性埋立パターン255、下部コンタクトプラグ430、第2オミックコンタクトパターン450及び上部コンタクトプラグ485を含むコンタクトプラグ構造物、及びキャパシタ570を含む。
また、半導体装置は、更に、素子分離パターン110、スペーサ構造物395、第4スペーサ440、第1オミックコンタクトパターン(図示せず)、第1及び第2障壁パターン(410、435)、第1及び第3絶縁パターン構造物(235、520)、及び第2エッチングストップ膜530を含む。
【0015】
基板100は、例えば、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウムなどのような半導体物質、又は、GaP、GaAs、GaSbなどのようなIII-V族化合物を含む。
他の実施形態によると、基板100は、SOI(Silicon On Insulator)基板、又はGOI(Germanium On Insulator)基板である。
アクティブパターン105は、基板100上に形成された素子分離パターン110により側壁が覆われ、これにより、基板100上に定義される。
【0016】
一実施形態において、アクティブパターン105は、第3方向(D3)に一定の長さだけ延在し、第1及び第3方向(D1、D3)に沿って、互いに離隔して複数形成され、アクティブパターンアレイを形成する。
一実施形態において、アクティブパターンアレイは、第1方向(D1)に配置されたアクティブパターン105を含むアクティブパターン行(row)を含み、アクティブパターン行は、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
ここで、各アクティブパターン行に含まれたアクティブパターン105は、第1方向(D1)に沿って、互いに配列される。
すなわち、各アクティブパターン行に含まれたアクティブパターン105の互いに対応する第3方向(D3)への末端は、第1方向(D1)に沿って、同一線上に配置される。
アクティブパターン105は、基板100と実質的に同一の物質を含み、素子分離パターン110は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
一方、アクティブパターン105の上部には、例えば、n型不純物あるいはp型不純物を含む不純物領域が形成され得る。
【0017】
ゲート構造物170は、アクティブパターン105及び素子分離パターン110の上部を貫通して、第1方向(D1)に延在する。
ゲート構造物170は、基板100の上面に垂直な垂直方向に沿って、順次積層された第1導電パターン140、第2導電パターン150、及びゲートマスク160を含み、これらの側壁及び第1導電パターン140の下面は、ゲート絶縁パターン130により覆われる。
第1及び第2導電パターン(140、150)は、ゲート電極を形成する。
ゲート絶縁パターン130は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含み、第1導電パターン140は、例えば、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどを含み、第2導電パターン150は、例えば、n型不純物あるいはp型不純物がドープされたポリシリコンを含み、ゲートマスク160は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0018】
一実施形態において、ゲート構造物170は、第1方向(D1)に沿って延在し、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
ここで、1つのアクティブパターン105の上部には、第2方向(D2)に互い離隔した2つのゲート構造物170が貫通する。
これにより、第3方向(D3)に延在したアクティブパターン105は、第2方向(D2)に互いに隣接する2つのゲート構造物170の間に形成された中央部、及び各ゲート構造物170に対して、中央部の反対側に形成された末端部を含む。
一実施形態において、ゲート構造物170の下面の高さは、素子分離パターン110の下面の高さよりも高い。
【0019】
導電性埋立パターン255は、アクティブパターン105の中央部、アクティブパターン105に第1方向(D1)に隣接した素子分離パターン110部分、及びアクティブパターン105に第2方向(D2)に隣接したゲート構造物170部分上に形成される。
ここで、導電性埋立パターン255は、1つのアクティブパターン105の上部を貫通する2つのゲート構造物170の第2方向(D2)に互いに対向する側壁、具体的に、ゲートマスク160の側壁に接触する。
一実施形態において、導電性埋立パターン255は、第1及び第2方向(D1、D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
導電性埋立パターン255は、例えば、不純物がドープされたポリシリコン、金属、金属窒化物などを含む。
【0020】
一方、アクティブパターン105の中央部の上部に形成された不純物領域と導電性埋立パターン255との間には、第1オミックコンタクトパターンが形成され得る。
第1オミックコンタクトパターンは、例えば、チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイドなどのような金属シリサイドを含む。
【0021】
第1絶縁パターン構造物235は、素子分離パターン110、及びこれに第2方向(D2)に隣接したゲート構造物170部分上に形成される。
一実施形態において、第1絶縁パターン構造物235は、第1及び第2方向(D1、D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
第1絶縁パターン構造物235は、垂直方向に沿って順次積層された第1~第3絶縁パターン(205、215、225)を含む。
ここで、各第1及び第3絶縁パターン(205、225)は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含み、第2絶縁パターン215は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0022】
ビット線構造物355は、導電性埋立パターン255又は第1絶縁パターン構造物235上において、垂直方向に順次積層された接着パターン305、第3導電パターン315、第1マスク325、第1エッチングストップパターン335、及びキャップパターン345を含む。
ここで、第1マスク325、第1エッチングストップパターン335、及びキャップパターン345は、第2絶縁パターン構造物を形成する。
【0023】
接着パターン305は、例えば、チタン窒化物のような金属窒化物、又は、例えば、チタンシリコン窒化物のような金属シリコン窒化物を含み、第3導電パターン315は、例えば、タングステンのような金属を含み、各第1マスク325、第1エッチングストップパターン335、及びキャップパターン345は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
ここで、第1マスク325、第1エッチングストップパターン335、及びキャップパターン345は、互いに同一の物質を含めて併合することもでき、これにより、第2絶縁パターン構造物は、単一膜構造を有する。
【0024】
一実施形態において、ビット線構造物355は、基板100上において、第2方向(D2)に延在し、第1方向(D1)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
スペーサ構造物395は、ビット線構造物355の第1方向(D1)への各両側壁から第1方向(D1)に沿って順次積層された第1スペーサ360、エアスペーサ375、及び第3スペーサ380を含む。
第1スペーサ360は、ビット線構造物355の第1方向(D1)への各両側壁、及び導電性埋立パターン255及び第3絶縁パターン225の上面を覆い、これにより、第1方向(D1)への断面は、L字状を有する。
エアスペーサ375は、第1スペーサ360の外側壁に形成される。
第3スペーサ380は、エアスペーサ375の外側壁、導電性埋立パターン255及び第1絶縁パターン構造物235の側壁、及びアクティブパターン105、素子分離パターン110及びゲート構造物170の上面に形成される。
一実施形態において、エアスペーサ375及び第3スペーサ380の最上面は、第1スペーサ360の最上面よりも低い。
【0025】
各第1及び第3スペーサ(360、380)は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含み、エアスペーサ375は、空気を含む。
但し、スペーサ構造物395は、空気を含むエアスペーサ375の代わりに、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む第2スペーサ370(
図27参照)を含むこともできる。
第4スペーサ440は、第1スペーサ360の上部外側壁、エアスペーサ375の上端、及び第3スペーサ380の上面及び上部外側壁を覆う。
また、第4スペーサ440は、第1及び第2障壁パターン(410、435)の第2方向(D2)への各両上部側壁上にも形成される。
第4スペーサ440は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0026】
コンタクトプラグ構造物は、アクティブパターン105、素子分離パターン110、及びゲート構造物170上において、垂直方向に沿って順次積層された下部コンタクトプラグ430、第2オミックコンタクトパターン450、及び上部コンタクトプラグ485を含む。
下部コンタクトプラグ430は、第1方向(D1)に互いに隣接するビット線構造物355の互いに対向する側壁に形成されたスペーサ構造物395の間に形成され、ビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
【0027】
ここで、各下部コンタクトプラグ430は、アクティブパターン105の各末端部上に形成され、アクティブパターン105の上部に形成された不純物領域に接触する。
第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の末端部の間の第2方向(D2)への距離は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の第2方向(D2)に互いに対向する末端部間の距離よりも小さく、これにより、第2方向(D2)に配置されたアクティブパターン105の末端部の上面に接触する下部コンタクトプラグ430の下面間の距離は、一定ではない。
しかし、一実施形態において、第2方向(D2)に配置された下部コンタクトプラグ430の上面間の距離は、一定である。
【0028】
一実施形態において、各下部コンタクトプラグ430の第2方向(D2)への両下部側壁は、基板100の上面に対して垂直ではなく、互いに同一方向の勾配を有する。
すなわち、各下部コンタクトプラグ430の両下部側壁は、基板100の上面に対して、正の勾配又は負の勾配を有する。
一実施形態において、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の末端部上にそれぞれ形成された下部コンタクトプラグ430は、第1方向(D1)に延在する基準面に対して、互いに対称形状を有し、また、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の第2方向(D2)に互いに対向する末端部上にそれぞれ形成された下部コンタクトプラグ430は、第1方向(D1)に延在する基準面に対して、互いに対称形状を有する。
【0029】
これにより、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の末端部上にそれぞれ形成された下部コンタクトプラグ430の第2方向(D2)への両下部側壁は、互いに異なる方向の勾配、すなわち、1つは、正の勾配を有し、他の1つは、負の勾配を有し、また、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の第2方向(D2)に互いに対向する末端部上にそれぞれ形成された下部コンタクトプラグ430の第2方向(D2)への両下部側壁は、互いに異なる方向の勾配、すなわち、1つは、正の勾配を有し、他の1つは、負の勾配を有する。
【0030】
第1及び第2障壁パターン(410、435)は、第1方向(D1)に互いに隣接するビット線構造物355の互いに対向する側壁に形成されたスペーサ構造物395の間に形成され、第2方向(D2)に沿って、交互に繰り返して形成され、下部コンタクトプラグ430を互いに離隔させる。
第1障壁パターン410は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の中央部の間に形成された素子分離パターン110部分上に形成され、これに隣接したアクティブパターン105部分及びゲート構造物170部分上にも形成される。
【0031】
一実施形態において、第1障壁パターン410は、素子分離パターン110上に、垂直方向に沿って順次積層された第1~第3部分を含む。
第1障壁パターン410の第1部分は、素子分離パターン110上に形成され、第2方向(D2)への幅が、基板100から垂直方向に遠ざかるほど、大きくなる。
第1障壁パターン410の第2部分は、第1部分上に形成され、第2方向(D2)への幅が、基板100から垂直方向に遠ざかるほど、小さくなる。
第1障壁パターン410の第3部分は、第2部分上に形成され、第2方向(D2)への幅が一定である。
【0032】
第2障壁パターン435は、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の末端部の間に形成された素子分離パターン110部分上に形成され、これに隣接したアクティブパターン105部分上にも形成される。
一実施形態において、第2障壁パターン435は、第2方向(D2)への幅が、基板100から垂直方向に遠ざかるほど、大きくなり、一定である。
一実施形態において、第2障壁パターン435の下面は、下部コンタクトプラグ430の下面よりも低い。
各第1及び第2障壁パターン(410、435)は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物などを含み、互いに実質的に同一であるか、互いに異なる物質を含む。
【0033】
第2オミックコンタクトパターン450は、下部コンタクトプラグ430の上部に形成され、例えば、チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイドなどのような金属シリサイドを含む。
上部コンタクトプラグ485は、第3金属パターン475、及びこの下面を覆うバリアパターン465を含む。
上部コンタクトプラグ485は、第2オミックコンタクトパターン450、ビット線構造物355、第1及び第2障壁パターン(410、435)、及び第4スペーサ440上に形成される。
【0034】
一実施形態において、上部コンタクトプラグ485は、第1及び第2障壁パターン(410、435)の上面よりも低い高さに形成された下部、及びこれらの上面よりも高い高さに形成された上部を含む。
ここで、第2方向(D2)に配置された上部コンタクトプラグ485の下部間の第2方向(D2)への距離は、一定である。
一実施形態において、上部コンタクトプラグ485は、上部からすると、円状、楕円状、多角状、角が丸めた多角状などの形状を有し、第1及び第2方向(D1、D2)に沿って、例えば、ハニカムパターンに配列される。
【0035】
図25~
図27を共に参照すると、第3絶縁パターン構造物520は、上部コンタクトプラグ485、ビット線構造物355に含まれた第2絶縁パターン構造物の一部、スペーサ構造物395の一部、及び第4スペーサ440の一部を貫通し、上部から見た時、上部コンタクトプラグ485を取り囲む第7開口490の内壁に形成された第4絶縁パターン500、及び第4絶縁パターン500上に形成され、第7開口490の残りの部分を充填する第5絶縁パターン510を含む。
ここで、エアスペーサ375の上端は、第4絶縁パターン500により閉塞される。
【0036】
第4及び第5絶縁パターン(500、510)は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
第2エッチングストップ膜530は、第3絶縁パターン構造物520、及び上部コンタクトプラグ485上に形成される。
第2エッチングストップ膜530は、例えば、シリコン硼窒化物、シリコン窒化物などのような絶縁性窒化物を含む。
【0037】
キャパシタ570は、順次積層された下部電極540、誘電膜550、及び上部電極560を含み、下部電極540は、第2エッチングストップ膜530を貫通して、上部コンタクトプラグ485の上面に接触する。
各下部電極540及び上部電極560は、例えば、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどを含み、誘電膜550は、例えば、金属酸化物を含む。
【0038】
半導体装置において、第2方向(D2)に配置された下部コンタクトプラグ430の下面間の第2方向(D2)への距離は一定ではないが、下部コンタクトプラグ430の上面間の第2方向(D2)への距離は、一定である。
これにより、下部コンタクトプラグ430上にそれぞれ形成される上部コンタクトプラグ485を形成する工程の難易度を減少させることができる。
【0039】
【0040】
図4~
図6に示しているように、基板100の上部を除去して、第1リセスを形成した後、第1リセス内に、素子分離パターン110を形成する。
第1リセスが形成されることによって、基板100上には、アクティブパターン105が定義され、アクティブパターン105の側壁は、素子分離パターン110によって覆われる。
【0041】
一実施形態において、アクティブパターン105は、第3方向(D3)に一定の長さだけ延在し、第1及び第3方向(D1、D3)に沿って、互いに離隔して複数形成され、アクティブパターンアレイが定義される。
アクティブパターンアレイは、第1方向(D1)に配置されたアクティブパターン105をそれぞれ含み、第2方向(D2)に互いに離隔したアクティブパターン行を含む。
ここで、第2方向(D2)に互いに隣接するアクティブパターン行にそれぞれ含まれたアクティブパターン105は、第3方向(D3)に互いに対向する。
【0042】
以後、アクティブパターン105の上部に例えば、n型不純物あるいはp型不純物をドープして、不純物領域(図示せず)を形成する。
一実施形態において、不純物領域は、気相ドーピング(Gas Phase Doping:GPD)工程により形成される。
以後、上部に不純物領域が形成されたアクティブパターン105及び素子分離パターン110を部分的にエッチングして、第2リセスを形成する。
一実施形態において、第2リセスは、第1方向(D1)に延在し、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
ここで、各第2リセスの底面は、素子分離パターン110の底面よりも高い。
一実施形態において、各アクティブパターン105には、第2方向(D2)に互いに離隔した2つの第2リセスが形成される。
以下では、第3方向(D3)に延在する各アクティブパターン105において、第2リセスの間に形成された部分を中央部と称し、各第2リセスに対して、中央部の反対側に形成されたアクティブパターン105部分を末端部と称する。
【0043】
以後、第2リセス内にゲート構造物170を形成する。
ゲート構造物170は、第2リセスの内壁、アクティブパターン105の上面、及び素子分離パターン110の上面にゲート絶縁膜を形成した後、ゲート絶縁膜上に、第2リセスの下部及び中央部をそれぞれ充填する第1及び第2導電パターン(140、150)を形成し、第2導電パターン150及びゲート絶縁膜上に、第2リセスの上部を充填するゲートマスク膜を形成した後、アクティブパターン105及び素子分離パターン110の上面が露出するまで、ゲートマスク膜及びゲート絶縁膜に対して平坦化工程を行い、これらをそれぞれ、ゲートマスク160及びゲート絶縁パターン130に変換することで形成される。
平坦化工程は、例えば、化学機械研磨(CMP)工程及び/又はエッチバッグ工程を含む。
一実施形態において、ゲート構造物170は、基板100上において、第1方向(D1)に延在し、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
【0044】
図7~
図9に示しているように、アクティブパターン105、素子分離パターン110、及びゲート構造物170上に、第1絶縁膜構造物230を形成し、第1絶縁膜構造物230をパターニングした後、これをエッチングマスクとして用いて、下部のアクティブパターン105、素子分離パターン110、及びゲート構造物170の上部を部分的にエッチングすることで、第1開口240を形成する。
一実施形態において、第1開口240は、第1方向(D1)に延在し、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
ここで、各第1開口240は、第1方向(D1)に配置された各アクティブパターン105の中央部に、基板100の上面に垂直な垂直方向に重なり、第2方向(D2)への幅が、各アクティブパターン105の前記中央部の第2方向(D2)への幅よりも大きい。
これにより、各第1開口240は、各アクティブパターン105の中央部の上面、各アクティブパターン105に第2方向(D2)に隣接したゲート構造物170に含まれたゲート絶縁パターン130部分の上面及びゲートマスク160部分の上面、及び各アクティブパターン105の中央部に第1方向(D1)に隣接した素子分離パターン110部分の上面を露出させる
【0045】
以後、第1開口240を充填する導電性埋立膜250を形成する。
一実施形態において、導電性埋立膜250を形成する前に、第1開口240により露出したアクティブパターン105の中央部上に、金属シリサイドを含む第1オミックコンタクトパターンを更に形成することもできる。
ここで、第1オミックコンタクトパターンは、第1及び第2方向(D1、D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
導電性埋立膜250は、第1オミックコンタクトパターン及び第1絶縁膜構造物230上に、第1開口240を充填する第3導電膜を形成した後、第1絶縁膜構造物230の上面が露出するまで、第3導電膜に対して平坦化工程を行うことで、第1開口240内に形成される。
一実施形態において、導電性埋立膜250は、第1方向(D1)に延在し、第2方向(D2)に互いに離隔して複数形成される。
【0046】
図10~
図12に示しているように、第1絶縁膜構造物230及び第1導電性埋立膜250上に、接着膜、第4導電膜、第1マスク膜、第1エッチングストップ膜、及びキャップ膜を順次積層した後、キャップ膜340をエッチングして、キャップパターン345を形成し、これをエッチングマスクとして用いるエッチング工程を行って、第1エッチングストップ膜、第1マスク膜、第4導電膜、及び接着膜を順次エッチングする。
これにより、導電性埋立膜250及び第1絶縁膜構造物230上には、垂直方向に沿って順次積層された接着パターン305、第3導電パターン315、第1マスク325、第1エッチングストップパターン335、及びキャップパターン345が形成され、これらは、ビット線構造物355を形成する。
ここで、第1マスク325、第1エッチングストップパターン335、及びキャップパターン345は、第2絶縁パターン構造物を形成する。
一実施形態において、ビット線構造物355は、導電性埋立膜250及び第3絶縁パターン225上において、第2方向(D2)に延在し、第1方向(D1)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
【0047】
図13及び
図14に示しているように、ビット線構造物355、導電性埋立膜250、及び第1絶縁膜構造物230上に、第1スペーサ膜を形成した後、第1スペーサ膜上に、第2スペーサ膜を形成する。
以後、第1及び第2スペーサ膜に対して、異方性エッチング工程を行い、これにより、ビット線構造物355の第1方向(D1)への側壁には、第1方向(D1)に沿って積層された第1及び第2スペーサ(360、370)が形成される。
ここで、第1スペーサ360は、第1方向(D1)への断面がL字状を有する。
以後、ビット線構造物355及び第1及び第2スペーサ(360、370)をエッチングマスクとして用いるドライエッチング工程を行って、第1絶縁膜構造物230及び導電性埋立膜をエッチングすることで、アクティブパターン105、素子分離パターン110、及びゲート構造物170の上面を露出させる第2開口400を形成する。
一実施形態において、第2開口400は、第2方向(D2)に延在し、第1方向(D1)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
【0048】
ドライエッチング工程において、第1方向(D1)に延在する導電性埋立膜250は、第1方向(D1)に沿って、互いに離隔される複数の導電性埋立パターン255に分離され、第1方向(D1)に延在する第1絶縁膜構造物230は、第1方向(D1)に沿って、互いに離隔される複数の第1絶縁パターン構造物235に分離される。
ここで、各導電性埋立パターン255及び各第1絶縁パターン構造物235は、ビット線構造物355並びに第1及び第2スペーサ(360、370)の下に形成される。
第1絶縁パターン構造物235は、垂直方向に沿って順次積層された第1~第3絶縁パターン(205、215、225)を含む。
【0049】
図15及び
図16に示しているように、ビット線構造物355、第1及び第2スペーサ(360、370)、導電性埋立パターン255、第1絶縁パターン構造物235、及び第2開口400により露出されたアクティブパターン105、素子分離パターン110、及びゲート構造物170上に、第3スペーサ膜を形成した後、第3スペーサ膜を異方性エッチングして、第2スペーサ370の外側壁、導電性埋立パターン255の側壁、及び第1絶縁パターン構造物235の側壁を覆う第3スペーサ380を形成する。
これにより、ビット線構造物355の第1方向(D1)への側壁には、第1方向(D1)に沿って、順次積層された第1~第3スペーサ(360、370、380)を含む予備スペーサ構造物390が形成される。
以後、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、アクティブパターン105、素子分離パターン110、及びゲート構造物170上に、第1障壁膜405を十分な高さで形成した後、ビット線構造物355の上面が露出するまで、その上部を平坦化する。
一実施形態において、第1障壁膜405は、第2方向(D2)に延在し、第1方向(D1)に沿って、ビット線構造物355により互いに離隔して、複数形成される。
【0050】
図17~
図19に示しているように、第1方向(D1)にそれぞれ延在し、第2方向(D2)に互いに離隔された複数の第3開口を含む第2マスク(図示せず)を、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、及び第1障壁膜405上に形成し、これをエッチングマスクとして用いる第1エッチング工程を行って、第1障壁膜405をエッチングすることで、第4開口を形成する。
一実施形態において、第4開口は、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部、及びこれらの間に形成された素子分離パターン110部分の上面を露出させ、場合によって、ゲート構造物170の上面の一部も露出させる。
これにより、ビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に延在する第1障壁膜405は、第4開口により、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔される複数の第1障壁パターン410に分離される。
【0051】
第3マスクを除去した後、第4開口を充填する下部コンタクトプラグ膜を十分な高さで形成し、ビット線構造物355の上面が露出するまで、その上部を平坦化する。
これにより、第1方向(D1)に互いに隣接するビット線構造物355の間において、第1障壁パターン410により、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔した複数の予備下部コンタクトプラグ420が形成される。
一実施形態において、各予備下部コンタクトプラグ420は、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部、及びこれらの間に形成された素子分離パターン110部分の上面に接触する。
【0052】
図20に示しているように、第1方向(D1)にそれぞれ延在し、第2方向(D2)に互いに離隔した複数の第5開口を含む第3マスク(図示せず)を、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、第1障壁パターン410、及び予備下部コンタクトプラグ420上に形成し、これをエッチングマスクとして用いる第2エッチング工程を行って、予備下部コンタクトプラグ420をエッチングすることで、第6開口425を形成する。
一実施形態において、各第6開口425は、第1方向(D1)に互いに隣接するビット線構造物355の間において、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分を露出させ、これに隣接したアクティブパターン105の末端部をも部分的に露出させる。
これにより、各予備下部コンタクトプラグ420は、第6開口425により、第1方向(D1)に第2方向(D2)に沿って、互いに離隔された2つの下部コンタクトプラグ430に変換される。
一実施形態において、各下部コンタクトプラグ430は、対応するアクティブパターン105の末端部の上面に接触する。
【0053】
一実施形態において、第2方向(D2)に互いに隣接する下部コンタクトプラグ430間の距離は、実質的に同一である。
すなわち、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の末端部間の第2方向(D2)への距離は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の第2方向(D2)に互いに対向する末端部間の距離よりも小さく、これにより、第2方向(D2)に配置されたアクティブパターン105の末端部の上面に接触する下部コンタクトプラグ430の下面間の距離は、一定でない。
しかし、一実施形態において、第2エッチング工程を行って、第6開口425の位置及び幅を調節することで、第2方向(D2)に配置された下部コンタクトプラグ430の上面間の距離は、一定に形成される。
【0054】
図21及び
図22に示しているように、第3マスクを除去した後、第6開口425を充填する第2障壁膜を十分な高さで形成し、ビット線構造物355の上面が露出するまで、その上部を平坦化する。
これにより、第1方向(D1)に互いに隣接するビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔された複数の第2障壁パターン435が形成される。
【0055】
図23及び
図24に示しているように、下部コンタクトプラグ430の上部を除去して、ビット線構造物355の側壁に形成された予備スペーサ構造物390の上部を露出させた後、露出した予備スペーサ構造物390の第2及び第3スペーサ370、380の上部を除去する。
以後、下部コンタクトプラグ430の上部を更に除去する。
これにより、下部コンタクトプラグ430の上面は、第2及び第3スペーサ(370、380)の最上面よりも低くなる。
【0056】
以後、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、第1及び第2障壁パターン(410、435)、及び下部コンタクトプラグ430上に、第4スペーサ膜を形成し、これを異方性エッチングすることで、ビット線構造物355の第1方向(D1)への各両側壁に形成された予備スペーサ構造物390の上部を覆う第4スペーサ440を形成し、これにより、下部コンタクトプラグ430の上面が露出する。
第4スペーサ440は、第1及び第2障壁パターン(410、435)の第2方向(D2)への各両側壁の上部にも形成される。
【0057】
以後、露出した下部コンタクトプラグ430の上面に、第2オミックコンタクトパターン450を形成する。
一実施形態において、第2オミックコンタクトパターン450は、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、第4スペーサ440、第1及び第2障壁パターン(410、435)、及び下部コンタクトプラグ430上に、第1金属膜を形成し、これに対して熱処理して、第1金属膜に含まれた金属と下部コンタクトプラグ430に含まれたシリコンが互いに反応することで形成され、第1金属膜の内のシリコンと反応しない部分は、除去される。
【0058】
図25~
図27に示しているように、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、第4スペーサ440、第1及び第2障壁パターン(410、435)、及び第2オミックコンタクトパターン450上に、バリア膜を形成した後、バリア膜上に、ビット線構造物355の間の空間を充填する第2金属膜を形成する。
以後、第2金属膜上部に対する平坦化工程を更に行うこともできる。
平坦化工程は、例えば、化学機械研磨(CMP)工程及び/又はエッチバッグ工程を含む。
以後、第2金属膜及びバリア膜をパターニングすることで、上部コンタクトプラグ485を形成し、上部コンタクトプラグ485の間には、第7開口490が形成される。
【0059】
第7開口490は、第2金属膜及びバリア膜だけでなく、ビット線構造物355に含まれた第2絶縁パターン構造物、予備スペーサ構造物390、及び第4スペーサ440も部分的に除去することで形成される。
上部コンタクトプラグ485は、第2金属パターン475、及びこの下面を覆うバリアパターン465を含む。
一実施形態において、上部コンタクトプラグ485は、上部から見た時、円状、楕円状、多角状、角が丸めた多角状などの形状を有し、第1及び第2方向(D1、D2)に沿って、例えば、ハニカムパターンに配列される。
一方、基板100上に順次積層された下部コンタクトプラグ430、第2オミックコンタクトパターン450、及び上部コンタクトプラグ485は、コンタクトプラグ構造物を形成する。
【0060】
図28及び
図29に示しているように、第7開口490により露出した予備スペーサ構造物390に含まれた第2スペーサ370を除去して、エアギャップを形成し、第7開口490の底面及び側壁に、第4絶縁パターン500を形成した後、第7開口490の残りの部分を充填する第5絶縁パターン510を形成する。
第4及び第5絶縁パターン(500、510)は、第3絶縁パターン構造物520を形成する。
第4絶縁パターン500によりエアギャップの上端が覆われ、これにより、エアスペーサ375が形成される。
第1スペーサ360、エアスペーサ375、及び第3スペーサ380は、スペーサ構造物395を形成する。
但し、一実施形態において、第2スペーサ370は、除去されず、この場合、エアスペーサ375を含むスペーサ構造物395の代わりに、第2スペーサ370を含む予備スペーサ構造物390がそのまま維持される。
【0061】
再度、
図1~
図3を参照すると、第3絶縁パターン構造物520及び上部コンタクトプラグ485上に、第2エッチングストップ膜530及びモールド膜を順次形成し、モールド膜及び第2エッチングストップ膜530を貫通して、上部コンタクトプラグ485の上面を露出させる第8開口を形成した後、第8開口内に、下部電極540を形成する。
モールド膜を除去した後、下部電極540及び第2エッチングストップ膜530上に、誘電膜550及び上部電極560を形成し、これにより、下部電極540、誘電膜550、及び上部電極560を含むキャパシタ570を形成することで、半導体装置の製造を完成する。
【0062】
前述したように、ビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に延在する第1障壁膜405に対する第1エッチング工程を行う。
これにより、第1障壁膜405は、第1方向(D1)に互いに離隔した第1障壁パターン410に変換され、第1障壁パターン410の間には、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部、及びこれらの間に形成された素子分離パターン110部分の上面を露出させる第4開口415が形成される。
以後、第4開口415を充填する予備下部コンタクトプラグ420を形成し、予備下部コンタクトプラグ420に対する第2エッチング工程を行う。これにより、各予備下部コンタクトプラグ420は、第2方向(D2)に互いに離隔された2つの下部コンタクトプラグ430に変換され、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分の上面を露出させる第6開口425が形成される。
【0063】
以後、第6開口425内には、第2障壁パターン435が形成され、下部コンタクトプラグ430上には、上部コンタクトプラグ485がそれぞれ形成される。
上記半導体装置において、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の末端部間の第2方向(D2)への距離は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の第2方向(D2)に互いに対向する末端部間の距離よりも小さく、これにより、第2方向(D2)に配置されたアクティブパターン105の末端部の上面に接触する下部コンタクトプラグ430の下面間の距離は、一定でない。
しかし、一実施形態において、第2エッチング工程を行って、第6開口425の位置及び幅を調節することで、下部コンタクトプラグ430の上面間の距離は、一定に形成することができる。
これにより、下部コンタクトプラグ420の上面間の距離が一定でない場合に比べて、下部コンタクトプラグ430上にそれぞれ形成される上部コンタクトプラグ485を容易に形成することができる。
【0064】
図30は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための断面図であって、
図2に対応する。
上記半導体装置は、下部コンタクトプラグ430の形状、及び第1障壁構造物438をさらに含むことを除くと、
図1~
図3で説明した半導体装置と同様であるので、重複する説明は、省略する。
【0065】
図30に示しているように、第1障壁構造物438は、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分上に形成される。
第1障壁構造物438は、順次積層された第3及び第4障壁パターン(413、437)を含む。
第3障壁パターン413は、第2方向(D2)への幅が、基板100の上面から垂直方向に遠ざかるほど、小さくなる。
第4障壁パターン437は、第2方向(D2)への幅が、基板100上面から垂直方向に遠ざかるほど、大きくなってから、一定となる。
ここで、第3障壁パターン413の上面の第2方向(D2)への幅は、第4障壁パターン437の下面の第2方向(D2)への幅よりも小さい。
すなわち、第1障壁構造物438は、全体として、第2方向(D2)への幅が小さくなってから、急激に大きくなった後、再度、一定になる。
【0066】
一実施形態において、各第3及び第4障壁パターン413は、シリコン酸化物のような酸化物、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物などを含み、互いに実質的に同一又は異なる物質を含む。
下部コンタクトプラグ430は、第1障壁パターン410及び第1障壁構造物438の間に形成され、これらと接触する。
これにより、第1障壁パターン410と接触する下部コンタクトプラグ430の一側壁の下部は、基板100の上面に対して傾斜しており、一側壁の上部は、基板100の上面に対して、垂直に形成される。
一方、第1障壁構造物438と接触する下部コンタクトプラグ430の他の側壁は、全体としてステップ形状を有する。
【0067】
図31及び
図32は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であって、これらは、対応する平面図のA-A’線に沿って切断した断面図である。
上記半導体装置の製造方法は、
図4~
図29及び
図1~
図3で説明した工程と同様な工程を含むので、これらに関する重複する説明は、省略する。
まず、
図3~
図19で説明した工程と同様な工程を行う。
【0068】
図31に示しているように、
図17~
図19で説明した工程とは異なり、第1方向(D1)にそれぞれ延在し、第2方向(D2)に互いに離隔した複数の第9開口を含む第4マスク(図示せず)を、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、及び第1障壁膜405上に形成し、これをエッチングマスクとして用いる第3エッチング工程を行って、第1障壁膜405をエッチングすることで、第10開口を形成する。
一実施形態において、第10開口は、アクティブパターン105の末端部の上面を露出させ、場合によって、これに隣接する素子分離パターン110及びゲート構造物170の上面の一部も露出させる。
【0069】
これにより、ビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に延在する第1障壁膜405は、第10開口により、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔する第1障壁パターン410及び第3予備障壁パターン411に分離される。
一実施形態において、第1障壁パターン410は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の第2方向(D2)に互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分、及びこれに隣接するゲート構造物170部分上に形成され、第3予備障壁パターン411は、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分上に形成される。
【0070】
一実施形態において、第1障壁パターン410及び第3予備障壁パターン411は、ビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に沿って、交互に繰り返して形成される。
第4マスクを除去した後、第10開口を充填する予備下部コンタクトプラグ420を形成する。
ここで、第2方向(D2)に配置された予備下部コンタクトプラグ420間の距離は、一定でない。
【0071】
図32に示しているように、第1方向(D1)にそれぞれ延在し、第2方向(D2)に互いに離隔した複数の第11開口を含む第5マスク(図示せず)を、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、第1障壁パターン410、第3予備障壁パターン411、及び予備下部コンタクトプラグ420上に形成し、これをエッチングマスクとして用いる第4エッチング工程を行って、第3予備障壁パターン411及び予備下部コンタクトプラグ420をエッチングすることで、第3リセスを形成する。
【0072】
一実施形態において、各第11開口は、第3予備障壁パターン411の上面、及びこれに隣接する予備下部コンタクトプラグ420の上面の一部に重畳する。
第4エッチング工程を行うことによって、第3予備障壁パターン411の上部がエッチングされて、第3障壁パターン413に変換され、各予備下部コンタクトプラグ420は、下部コンタクトプラグ430に変換される。
一実施形態において、第2方向(D2)に配置された下部コンタクトプラグ430の下面間の距離は、一定ではないが、第3リセスを形成することによって、第2方向(D2)に配置された下部コンタクトプラグ430の上面間の距離は、一定に形成される。
【0073】
第6マスクを除去した後、第3リセスを充填する第4障壁パターン437を形成する。
第4障壁パターン437は、第3障壁パターン413上に形成され、第3及び第4障壁パターン(413、437)は、第1障壁構造物438を形成する。
以後、
図23~
図29及び
図1~
図3で説明した工程と同様な工程を行って、上記半導体装置の製造を完成する。
【0074】
図33は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の概略構成を説明するための断面図であって、
図2に対応する。
上記半導体装置は、第1及び第2障壁パターン(410、435)の代わりに、それぞれ、第2及び第3障壁構造物(750、755)を含み、下部コンタクトプラグ430の代わりに、下部コンタクトプラグ構造物760を含むことを除くと、
図1~
図3で説明した半導体装置と同様であるので、重複した説明は、省略する。
【0075】
図33に示しているように、第2障壁構造物750は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する中央部の間に形成された素子分離パターン110上に形成される。
ここで、第2障壁構造物750は、垂直方向に沿って順次積層された第5及び第7障壁パターン(710、730)を含む。
一実施形態において、第5障壁パターン710は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する中央部の間に形成された素子分離パターン110部分上に順次積層された第1及び第2部分を含む。
【0076】
第5障壁パターン710の第1部分は、素子分離パターン110部分上に形成され、第2方向(D2)への幅が、基板100から垂直方向に遠ざかるほど、大きくなる。
第5障壁パターン710の第2部分は、第1部分上に形成され、第2方向(D2)への幅が、基板100から垂直方向に遠ざかるほど、小さくなる。
ここで、第5障壁パターン710の第1部分の上面の第2方向(D2)への幅は、第5障壁パターン710の第2部分の下面の第2方向(D2)への幅よりも小さい。
第7障壁パターン730は、第2方向(D2)への幅が、基板100上面から垂直方向に遠ざかるほど、小さくなり、以後、一定である。
一実施形態において、第5障壁パターン710の第2方向(D2)への最大幅は、第7障壁パターン730の第2方向(D2)への最大幅よりも大きい。
一実施形態において、第2障壁構造物730は、全体として、第2方向(D1)への幅が、垂直方向に沿って、基板100上面から遠ざかるほど、大きくなってから、瞬間急激に大きくなり、以後、減少してから、一定となる。
【0077】
第3障壁構造物755は、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分上に形成される。
ここで、第3障壁構造物755は、垂直方向に沿って順次積層された第6及び第8障壁パターン(715、735)を含む。
第6障壁パターン715は、第2方向(D2)への幅が、基板100の上面から垂直方向に遠ざかるほど、小さくなる。
第8障壁パターン735は、第2方向(D2)への幅が、基板100の上面から前記垂直方向に遠ざかるほど、小さくなってから、一定となる。ここで、第6障壁パターン715の上面の第2方向(D2)への幅は、第8障壁パターン735の下面の第2方向(D2)への幅よりも小さい。
一実施形態において、第6障壁パターン715の第2方向(D2)への最大幅は、第8障壁パターン735の第2方向(D2)への最大幅よりも小さい。
一実施形態において、第1障壁構造物438は、垂直方向に沿って、基板100の上面から遠ざかるほど、全体として、第2方向(D1)への幅が小さくなってから、瞬間急激に大きくなり、以後、減少してから、一定となる。
【0078】
下部コンタクトプラグ構造物760は、アクティブパターン105の各末端部上に形成され、垂直方向に沿って順次積層された第4及び第5導電パターン(720、740)を含む。
各第4及び第5導電パターン(720、740)は、例えば、n型不純物あるいはp型不純物がドープされたポリシリコンを含み、互いに実質的に同一又は異なる物質を含む。
ここで、下部コンタクトプラグ構造物760は、第2障壁構造物750及び第3障壁構造物755の間に形成され、これらと接触する。
具体的には、第4導電パターン720は、第5及び第6障壁パターン(710、715)の間に形成され、第5導電パターン740は、第7及び第8障壁パターン(730、735)の間に形成される。
【0079】
一方、第5導電パターン740は、第4導電パターン720と接触し、第2方向(D2)にこれとずれて形成される。
これにより、第2障壁構造物730と接触する下部コンタクトプラグ430の各両側壁は、全体としてステップ形状を有する。
第2方向(D2)に配置されたアクティブパターン105の末端部上にそれぞれ形成された第4導電パターン720の間の距離は、一定ではないが、第4導電パターン720とそれぞれ接触し、これらと第2方向(D2)にずれて形成された第5導電パターン740の間の距離は、一定である。
これにより、下部コンタクトプラグ構造物750に含まれた第5導電パターン740上にそれぞれ形成される上部コンタクトプラグ485の形成工程が容易となる。
【0080】
図34~
図36は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であって、対応する平面図のA-A’線に沿って切断した断面図である。
上記半導体装置の製造方法は、
図4~
図29及び
図1乃至
図3で説明した工程と同様な工程を含むので、これらに対する重複する説明は、省略する。
まず、
図3~
図14で説明した工程と同様な工程を行う。
【0081】
図34に示しているように、
図15及び
図16で説明した工程とは異なり、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、アクティブパターン105、及び素子分離パターン110上に、第5障壁膜700を十分な高さで形成した後、その上部をエッチングする。
これにより、第5障壁膜700の上面は、ビット線構造物355の上面よりも低く形成される。
一実施形態において、第5障壁膜700は、第2方向(D2)に延在し、第1方向(D1)に沿って、ビット線構造物355により、互いに離隔して複数形成される。
【0082】
図35に示しているように、第1方向(D1)にそれぞれ延在し、第2方向(D2)に互いに離隔した複数の第12開口を含む第6マスク(図示せず)を、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、及び第5障壁膜700上に形成し、これをエッチングマスクとして用いる第5エッチング工程を行って、第5障壁膜700をエッチングすることで、第13開口を形成する。
一実施形態において、第13開口は、アクティブパターン105の末端部の上面を露出させ、場合によって、これに隣接する素子分離パターン110及びゲート構造物170の上面の一部も露出させる。
【0083】
これにより、ビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に延在する第5障壁膜700は、第13開口により、第2方向(D2)に沿って、互いに離隔される第5障壁パターン710及び第6障壁パターン715に分離される。
一実施形態において、第5障壁パターン710は、第1方向(D1)に互いに隣接するアクティブパターン105の第2方向(D2)に互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分、及びこれに隣接するゲート構造物170部分上に形成され、第6障壁パターン715は、第3方向(D3)に互いに隣接するアクティブパターン105の互いに対向する末端部の間に形成された素子分離パターン110部分上に形成される。
【0084】
一実施形態において、第5障壁パターン710及び第6障壁パターン715は、ビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に沿って、交互に繰り返して形成される。
第4マスクを除去した後、第10開口を充填する予備下部コンタクトプラグ420を形成する。
ここで、第2方向(D2)に配置された予備下部コンタクトプラグ420間の距離は、一定でない。
第6マスクを除去した後、第13開口を充填する第4導電パターン720を形成する。
ここで、第2方向(D2)に配置された第4導電パターン720間の距離は、一定でない。
【0085】
図36に示しているように、第5及び第6障壁パターン(710、715)、及び第4導電パターン720上に、第7障壁膜を十分な高さで形成した後、その上部を平坦化する。
一実施形態において、第7障壁膜は、第2方向(D2)に延在し、第1方向(D1)に沿って、ビット線構造物355により、互いに離隔して複数形成される。
以後、第1方向(D1)にそれぞれ延在し、第2方向(D2)に互いに離隔した複数の第14開口を含む第7マスク(図示せず)を、ビット線構造物355、予備スペーサ構造物390、及び第7障壁膜上に形成し、これをエッチングマスクとして用いる第6エッチング工程を行って、第7障壁膜をエッチングすることで、第15開口を形成する。
一実施形態において、第15開口は、第4導電パターン720の上面を部分的に露出させ、第1及び第2方向(D1、D2)に沿って、互いに離隔して複数形成される。
ここで、第2方向(D2)に配置された第15開口の間の距離は、一定である。
【0086】
第15開口が形成されることで、第1方向(D1)に互いに隣接するビット線構造物355の間において、第2方向(D2)に延在する第7障壁膜は、第2方向(D2)に沿って、交互に繰り返して配置された第7及び第8障壁パターン(730、735)に変換される。
ここで、第7及び第8障壁パターン(730、735)は、それぞれ、第5及び第6障壁パターン(710、715)上に形成される。
第5及び第7障壁パターン(710、730)は、第2障壁構造物750を形成し、第6及び第8障壁パターン(715、735)は、第4障壁構造物755を形成する。
【0087】
第7マスクを除去した後、第15開口を充填する第5導電パターン740を形成する。
第15開口の間の距離が一定であるので、第15開口内に形成される第5導電パターン740の間の距離も一定である。
第4及び第5導電パターン(720、740)は、下部コンタクトプラグ構造物760を形成する。
以後、
図23~
図29及び
図1~3で説明した工程と同様な工程を行うことで、上記半導体装置の製造を完成する。
【0088】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0089】
100 基板
105 アクティブパターン
110 素子分離パターン
130 ゲート絶縁パターン
140 第1導電パターン
150 第2導電パターン
160 ゲートマスク
170 ゲート構造物
205 第1絶縁パターン
215 第2絶縁パターン
225 第3絶縁パターン
235 第1絶縁パターン構造物
255 導電性埋立パターン
305 接着パターン
315 第3導電パターン
325 第1マスク
335 第1エッチングストップパターン
345 キャップパターン
355 ビット線構造物
360 第1スペーサ
370 第2スペーサ
375 エアスペーサ
380 第3スペーサ
395 スペーサ構造物
410 第1障壁パターン
430 下部コンタクトプラグ
435 第2障壁パターン
440 第4スペーサ
450 第2オミックコンタクトパターン
465 バリアパターン
475 第3金属パターン
485 上部コンタクトプラグ
500 第4絶縁パターン
510 第5絶縁パターン
520 第3絶縁パターン構造物
530 第2エッチングストップ膜
540 下部電極
550 誘電膜
560 上部電極
570 キャパシタ