(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127878
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】グレースケールリソグラフィマスクをサイジングするための方法
(51)【国際特許分類】
G03F 1/00 20120101AFI20240912BHJP
G03F 7/20 20060101ALI20240912BHJP
G03F 1/70 20120101ALI20240912BHJP
G02B 3/00 20060101ALN20240912BHJP
【FI】
G03F1/00 Z
G03F7/20 501
G03F1/70
G02B3/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024035943
(22)【出願日】2024-03-08
(31)【優先権主張番号】2302191
(32)【優先日】2023-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】502124444
【氏名又は名称】コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ウジウォル・パランチョケ
【テーマコード(参考)】
2H195
2H197
【Fターム(参考)】
2H195BB02
2H195BB36
2H197BA11
2H197CE01
2H197CE10
2H197DB06
2H197HA08
(57)【要約】
【課題】感光性樹脂が露光される厚さについての誤差を最小にするための方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、グレースケールリソグラフィマスク(1)をサイジングするための方法に関し、このマスクは、第1の不透明ゾーン(120)を備え、第1の不透明ゾーンは露光放射に対して不透明であり、第1のマスク(1)格子(100)を形成する第1のピクセル(110)にある。第1の不透明ゾーンの第1の表面密度D
100の第1の目標密度D
100
*が、まず確立される。この第1の目標密度D
100
*は、樹脂(20)が第1の格子を通して放射にさらされるとき、第1の所与の目標厚さe
1
*にわたって樹脂(20)を露光することを可能にする。第1のピクセルの寸法P
x,1、P
y,1および第1の不透明ゾーンの寸法L
x,1、L
y,1は、第1の目標厚さe
1
*についての誤差の値、参照MEEF(e
1
*)が、第1の所与のしきい値よりも小さいように確立される。第1のマスク格子のサイジングのために取得された寸法が使用される。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グレースケールリソグラフィマスク(1)をサイジングするための方法であって、前記マスク(1)が主に、第1の方向(X)および第2の方向(Y)によって定義される水平面(XY)に沿って広がり、前記平面が、前記マスク(1)を通した感光性樹脂(20)の露光放射のメイン方向に垂直であり、前記マスク(1)が、複数の、前記放射に対する不透明ゾーンを含み、各不透明ゾーンが、ピクセルと呼ばれる前記マスク(1)のゾーンにあり、前記複数の不透明ゾーンが、第1のピクセル(110)にある第1の不透明ゾーン(120)を含み、前記第1のピクセル(110)が、前記マスク(1)の第1の格子(100)を形成し、前記方法が、
前記第1の格子(100)内の第1の不透明ゾーン(120)の第1の表面密度D
100の第1の目標密度D
100
*を確立するステップであって、前記第1の目標密度D
100
*が、前記樹脂(20)が前記第1のマスク(1)格子(100)を通して放射にさらされるとき、前記樹脂(20)が第1の所与の目標厚さe
1
*にわたって露光されることを可能にするように構成され、前記第1の目標厚さe
1
*が、前記放射の前記メイン方向で測定される、確立するステップと、
前記第1の目標密度D
100
*について、前記感光性樹脂(20)が、前記第1の表面密度D
100を有する前記第1の格子(100)を通した放射にさらされるとき、前記感光性樹脂(20)が露光される前記第1の厚さe
1の前記第1の表面密度D
100に関する導関数の第1の値を取得するステップであって、前記第1の値が、参照
【数1】
である、取得するステップと、
前記第1の目標厚さe
1
*についての誤差の前記値、参照MEEF(e
1
*)が第1の所与のしきい値よりも小さいように、前記第1の方向(X)の前記第1のピクセル(110)の第1の寸法P
x,1、前記第2の方向(Y)の前記第1のピクセル(110)の第1の寸法P
y,1、前記第1の方向(X)の前記第1の不透明ゾーン(120)の第1の寸法L
x,1、前記第2の方向(Y)の前記第1の不透明ゾーン(120)の第1の寸法L
y,1を決定するステップであって、MEEF(e
1
*)が以下の式、から計算され、
【数2】
ここで
【数3】
および
【数4】
であり、δL
x,1がL
x,1についての誤差であり、δL
y,1がL
y,1についての誤差である、決定するステップと、
前記第1のマスク(1)格子(100)の前記サイジングのために取得された前記寸法を使用するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
a1は0.8~1.2であり、好ましくはaが1に等しい、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記導関数の前記第1の値を取得する前記ステップが、
前記感光性樹脂(20)と同じ性質の2次樹脂(80)を提供するステップと、
前記2次樹脂(80)の複数の領域(81、82、83、84)を放射で露光するステップであって、各領域(81、82、83、84)が、異なる放射量(Q81、Q82、Q83、Q84)で露光される、露光するステップと、
前記2次樹脂(80)の各領域(81、82、83、84)について、前記放射の前記メイン方向において、前記領域(81、82、83、84)の前記放射の露光厚さを決定するステップと、
前記2次樹脂(80)の各領域(81、82、83、84)について、理論上のマスク上の理論上の不透明ゾーンの理論密度(D81、D82、D83、D84)を確立するステップであって、前記理論上のマスクが、前記理論上のマスクを通して前記領域(81、82、83、84)が放射にさらされる間、前記領域(81、82、83、84)がさらされる前記放射量(Q81、Q82、Q83、Q84)に前記領域をさらすことを可能にする、確立するステップと、
前記領域(81、82、83、84)の各々について取得された露光厚さおよび理論密度データ(D81、D82、D83、D84)から、前記2次樹脂層(80)の前記露光厚さを前記不透明ゾーン密度に結びつけるモデルを確立するステップと
を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記2次樹脂(80)の各領域(81、82、83、84)について、理論上の不透明ゾーンの前記理論密度(D
81、D
82、D
83、D
84)を確立する前記ステップが、少なくとも以下の式の適用によって行われ、
【数5】
ここで、iが前記2次樹脂(80)の前記異なる領域(81、82、83、84)を指し示し、D
iが前記領域iに関連する前記理論密度、Q
iが前記領域iがさらされる放射量、Q
max=max(Q
i)とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記導関数の前記第1の値を取得する前記ステップが、
各々がテスト不透明ゾーンの異なる密度を有する複数のテスト格子を有するテストマスクを提供するステップと、
前記感光性樹脂(20)と同じ性質のテスト樹脂を提供するステップと、
前記テスト樹脂の複数の領域を、前記テストマスクを通して放射で露光するステップであって、各領域の前記露光が異なるテスト格子を通して行われる、露光するステップと、
前記テスト樹脂の各領域について、前記領域における前記放射の露光厚さを決定するステップと、
前記領域の各々について取得された露光厚さデータから、前記テスト樹脂層の前記露光厚さをテスト不透明ゾーンの前記密度に結びつけるモデルを確立するステップと
を含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の方向(X)の前記第1のピクセル(110)の前記第1の寸法Px,1および前記第2の方向(Y)の前記第1のピクセル(110)の前記第1の寸法Py,1が各々、前記放射(50)の主波長よりも小さい、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のピクセル(110)が、前記水平面(XY)において正方形状を有し、Px,1=Py,1=Pである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の不透明ゾーン(120)が、前記水平面(XY)において正方形状を有し、Lx,1=Ly,1=Lである、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
【数6】
である、請求項7および8の組み合わせに記載の方法。
【請求項10】
前記複数の不透明ゾーンが、少なくとも、第2のピクセル(210)にある第2の不透明ゾーン(220)を含み、前記第2のピクセル(210)が第2のマスク(1)格子(200)を形成し、前記方法が、
前記第2の格子(200)内の第2の不透明ゾーン(220)の第2の表面密度D
200の第2の目標密度D
200
*を確立するステップであって、前記第2の目標密度D
200
*が、前記樹脂が前記第2のマスク(1)格子(200)を通して前記放射にさらされるとき、前記樹脂が第2の所与の目標厚さe
2
*にわたって露光されることを可能にするように構成され、前記第2の目標厚さe
2
*が、前記放射の前記メイン方向で測定され、前記第2の目標厚さe
2
*が、前記第1の目標厚さe
1*とは異なる、確立するステップと、
前記第2の目標密度D
200
*について、前記感光性樹脂が、前記第2の表面密度D
200を有する前記第2の格子(200)を通して放射にさらされるとき、前記感光性樹脂が露光される前記第2の厚さe
2の前記第2の表面密度D
200に関する前記導関数の第2の値、参照
【数7】
を取得するステップと、
前記第2の目標厚さe
2
*についての誤差の前記値、参照MEEF(e
2
*)が第2の所与のしきい値よりも小さいように、前記第1の方向(X)の前記第2のピクセル(210)の第2の寸法P
x,2、前記第2の方向(Y)の前記第2のピクセル(210)の第2の寸法P
y,2、前記第1の方向(X)の前記第2の不透明ゾーン(220)の第2の寸法L
x,2、前記第2の方向(Y)の前記第2の不透明ゾーン(220)の第2の寸法L
y,2を決定するステップであって、MEEF(e
2
*)が以下の式から計算され、
【数8】
ここで
【数9】
および
【数10】
であり、δL
x,2がL
x,2についての誤差であり、δL
y,2がL
y,2についての誤差である、決定するステップと、
前記第2のマスク(1)格子(200)の前記サイジングのために取得された前記寸法を使用するステップと
をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の格子(200)が、前記水平面(XY)において、閉じた輪郭を形成し、その中に前記第1の格子(100)がある、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の格子(200)によって形成される前記閉じた輪郭が、実質的に円形である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の目標厚さe2
*についての前記誤差の前記第2のしきい値が、前記第1の目標厚さe1
*についての前記誤差の前記第1のしきい値よりも小さい、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
グレースケールリソグラフィマスク(1)を製造するための方法であって、
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法の実装によって前記マスク(1)をサイジングするステップと、
このようにしてサイジングされた前記マスク(1)を製造するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトリソグラフィの分野に関し、より詳細には、グレースケールリソグラフィの分野に関する。本発明は、かなり詳細には、この技法において使用されるマスクの最適化に関する。
【背景技術】
【0002】
グレースケールリソグラフィは、1つのシングルリソグラフィおよび現像ステップで3次元(3D)微細構造の製造を可能にする、フォトリソグラフィ技法である。グレースケールリソグラフィは詳細には、光学マイクロ素子、MEMS(微小電気機械システム)、MOEMS(光微小電気機械システム)、マイクロ流体デバイス、またはさらにテクスチャ表面の製造において使用される。
【0003】
この技法は、樹脂が受ける紫外線(UV)線量を、空間において調節することによって感光性樹脂が露光される厚さを寸法Zに沿って変化させるということに基づいている。露光された部分が現像されると、樹脂は3D構造化(
図1Bおよび
図1Dに表されている走査電子顕微鏡(SEM)で見られる)を獲得し、たとえば、3D微細構造体を製造するための型の役割を果たすことができる。
【0004】
樹脂が局所的に受ける紫外線線量は、詳細には、リソグラフィマスク(
図1Aおよび
図1C)上に存在する不透明ゾーンの寸法および配置で発射することによって調節され得る。これらの不透明ゾーンは、一般に、ガラスマスク上にクロムを付着させることによって作られる。
【0005】
グレースケールリソグラフィはこのようにして、10から数百マイクロメートルになる特徴的な高さを有する3D微細構造を取得することを可能にする。しかしながら、微細構造の各ポイントでの高さは、マスクにおける製造誤差に大きく左右される。
【0006】
文献US 2005/233228 A1、FR 2 968 780 A1、US 2021/255543 A1、US 2005/118515 A1は、グレースケールリソグラフィマスクを製造するための方法を開示しているが、これらのマスクを使用して製造される微細構造では、最適なZ解像度を取得することを可能にしていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/233228号明細書
【特許文献2】仏国特許出願公開第2968780号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2021/255543号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2005/118515号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、グレースケールリソグラフィによって製造される3D微細構造のZ解像度を上げるために、感光性樹脂が露光される厚さについての誤差を最小にする必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、本発明の第1の態様は、グレースケールリソグラフィマスクをサイジングするための方法に関し、マスクは主に、第1の方向および第2の方向によって定義される水平面に沿って広がり、平面は、マスクを通る感光性樹脂の露光放射のメイン方向に対して垂直である。マスクは、複数の放射不透明ゾーンを含み、各不透明ゾーンは、いわゆるピクセルマスクのゾーンにあり、複数の不透明ゾーンは、第1のピクセルにある第1の不透明ゾーンを含み、第1のピクセルは第1のマスク格子を形成している。この方法は、以下のステップを含む。
a.第1の格子内の第1の不透明ゾーンの第1の表面密度D100の第1の目標密度D100
*を確立するステップであって、第1の目標密度D100
*は、樹脂が第1のマスク格子を通して放射にさらされるとき、樹脂が第1の所与の目標厚さe1
*にわたって露光されることを可能にするように構成され、第1の目標厚さe1
*は、放射のメイン方向で測定される、確立するステップ。
b.第1の目標密度D100
*について、感光性樹脂が、第1の表面密度D100を有する第1の格子を通して放射にさらされるとき、感光性樹脂が露光される第1の厚さe1の第1の表面密度D100に関する導関数の第1の値を取得するステップであって、上記の第1の値が、参照(referenced)
【0010】
【0011】
である、取得するステップ。
c.第1の目標厚さe1
*についての誤差の値、参照MEEF(e1
*)が第1の所与のしきい値よりも小さいように、第1の方向の第1のピクセルの第1の寸法Px,1、第2の方向の第1のピクセルの第1の寸法Py,1、第1の方向の第1の不透明ゾーンの第1の寸法Lx,1、第2の方向の第1の不透明ゾーンの第1の寸法Ly,1を決定するステップであって、MEEF(e1
*)が以下の式から計算される、決定するステップ。
【0012】
【0013】
ここで
【0014】
【0015】
および
【0016】
【0017】
、δLx,1がLx,1についての誤差であり、δLy,1がLy,1についての誤差であるものとする。
d.第1のマスク格子のサイジングのために取得された寸法を使用するステップ。
【0018】
これらの異なるステップは、目標厚さについての誤差を制限するために、水平面においてピクセルおよび不透明ゾーンのサイジングを最適化することを可能にする。実際、現在のサイジング方法は、単に不透明ゾーン密度の選択を制限する。この密度Dが固定されると、他の制約なしに、ピクセルのおよび不透明ゾーンの無限のサイジングが可能である。たとえば、辺Pの正方形ピクセルおよび辺Lの正方形不透明ゾーンの特定の場合では、L2/P2=Dを満たす任意のペア(L,P)が好適であり得る。しかしながら、これらのペアすべてが、形成された3D構造体において、メイン放射方向の満足のいく解像度につながるとは限らない。
【0019】
本発明による方法はしたがって、満足のいく誤差レベルにつながるピクセルおよび不透明ゾーンの寸法を決定することを可能にする。
【0020】
方法はこのようにして、グレースケールリソグラフィによって生成される3D構造体の質の大きな改善を得ることを可能にする。
【0021】
本発明の第2の態様は、以下のステップを含む、グレースケールリソグラフィマスクを製造するための方法に関する。
a.第1の態様による方法の実装によってマスクをサイジングするステップ。
b.このようにしてサイジングされたマスクを製造するステップ。
【0022】
本発明の目標、目的、ならびに特徴および利点は、以下の添付の図面によって示される、後の実施形態の詳細な説明から最も良く明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1A】異なる高さのプレートを有する3D構造体の製造に関係する、グレースケールリソグラフィマスクを表す図である。
【
図1B】
図1Aのマスクを通して露光され、次いで現像された樹脂の走査電子顕微鏡図である。
【
図1C】ドーム形状を有する3Dマイクロレンズの製造に関係する、グレースケールリソグラフィマスクを表す図である。
【
図1D】
図1Cのマスクを通して露光され、次いで現像された樹脂の走査電子顕微鏡図である。
【
図2A】グレースケールリソグラフィマスクを表す図である。
【
図2B】感光性樹脂を露光するために使用されるプロセスにおけるグレースケールリソグラフィマスクの断面図である。
【
図3】マスクを通過した光放射に異なる領域でさらされた、または不透明ゾーンの異なる密度を有する1つの同じマスクの領域でさらされた樹脂層の輪郭を示す図である。
【
図4】前記リソグラフィマスクにおける不透明ゾーン密度に従ったリソグラフィマスクを通して放射にさらし、次いで現像した後の残っている樹脂の高さの漸進的変化を示すグラフである。
【
図5】固定ピクセル寸法の場合の、不透明ゾーン密度に従った露光後の残っている樹脂の高さについての誤差およびコントラスト曲線の傾きの漸進的変化を示すグラフである。
【
図6】固定不透明ゾーン密度における、ピクセル寸法に従った露光後の残っている樹脂の高さについての誤差の漸進的変化を示すグラフである。
【
図7A】本発明による、本方法によるマスクのリサイジングを示す図である。
【
図7B】本発明による、本方法によるマスクのリサイジングを示す図である。
【
図8A】テストマスクなしで、現像後の樹脂の高さと不透明ゾーン密度との間のコントラスト曲線を確立することを可能にするステップを示す図である。
【
図8B】テストマスクなしで、現像後の樹脂の高さと不透明ゾーン密度との間のコントラスト曲線を確立することを可能にするステップを示す図である。
【
図8C】テストマスクなしで、現像後の樹脂の高さと不透明ゾーン密度との間のコントラスト曲線を確立することを可能にするステップを示す図である。
【
図8D】テストマスクなしで、現像後の樹脂の高さと不透明ゾーン密度との間のコントラスト曲線を確立することを可能にするステップを示す図である。
【
図8E】テストマスクなしで、現像後の樹脂の高さと不透明ゾーン密度との間のコントラスト曲線を確立することを可能にするステップを示す図である。
【
図8F】テストマスクなしで、現像後の樹脂の高さと不透明ゾーン密度との間のコントラスト曲線を確立することを可能にするステップを示す図である。
【
図9A】ピクセル格子のための本発明による方法の実装を可能にするステップのシーケンスを有するフローチャートである。
【
図9B】複数のピクセル格子のための本発明による方法の実装を可能にするステップのシーケンスを有するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面は、例として示され、本発明を限定するものではない。図面は、本発明の理解を容易にすることを意図した原理概略表現を構成し、必ずしも実際の適用例の縮尺であるとは限らない。詳細には、寸法は、現実のものを表していない。
【0025】
本発明の実施形態の詳細な検討を始める前に、関連してまたは代替として随意に使用され得る任意選択的特徴について以下で述べる。
有利な実施形態によれば、aは0.8~1.2であり、好ましくはaは1に等しい。
【0026】
一例によれば、導関数の第1の値を取得するステップは、以下のステップを含む。
a.同じ性質の2次樹脂を感光性樹脂として提供するステップ。
b.2次樹脂の複数の領域を放射で露光するステップであって、各領域が異なる放射量で露光される、露光するステップ。
c.2次樹脂の各領域について、放射のメイン方向において、上記の領域の放射の露光厚さを決定するステップ。
d.2次樹脂の各領域について、理論上のマスク上の理論上の不透明ゾーンの理論密度を確立するステップであって、理論上のマスクは、理論上のマスクを通して上記の領域が放射にさらされる間、上記の領域がさらされる放射量に上記の領域をさらすことを可能にする、確立するステップ。
e.領域の各々について取得された露光厚さおよび理論密度データから、2次樹脂層の露光厚さを不透明ゾーン密度に結びつけるモデルを確立するステップ。
【0027】
一例によれば、2次樹脂の各領域について、理論上の不透明ゾーンの理論密度を確立するステップは、少なくとも以下の式の適用によって行われる。
【0028】
【0029】
ここでiは2次樹脂の異なる領域を指し示し、Diは領域iと関連する理論密度、Qiは領域iがさらされる放射量、Qmax=max(Qi)とする。
【0030】
一例によれば、導関数の第1の値を取得するステップは、以下のステップを含む。
a.各々がテスト不透明ゾーンの異なる密度を有する複数のテスト格子を有するテストマスクを提供するステップ。
b.同じ性質のテスト樹脂を感光性樹脂として提供するステップ。
c.テスト樹脂の複数の領域を、テストマスクを通して放射で露光するステップであって、各領域の露光が異なるテスト格子を通して行われる、露光するステップ。
d.テスト樹脂の各領域について、上記の領域における放射の露光厚さを決定するステップ。
e.領域の各々について取得された露光厚さデータから、テスト樹脂層の露光厚さをテスト不透明ゾーンの密度に結びつけるモデルを確立するステップ。
【0031】
有利には、第1の方向の第1のピクセルの第1の寸法Px,1および第2の方向の第1のピクセルの第1の寸法Py,1は、各々放射の主波長よりも小さい。
【0032】
好ましくは、第1のピクセルは、水平面において正方形を有し、Px,1=Py,1=Pである。
【0033】
好ましくは、第1の不透明ゾーンは、水平面において正方形を有し、Lx,1=Ly,1=Lである。
【0034】
一例によれば、
【0035】
【0036】
である。
【0037】
好ましい実施形態によれば、複数の不透明ゾーンは、少なくとも第2のピクセルにある第2の不透明ゾーンを含み、第2のピクセルは第2のマスク格子を形成し、この方法は、以下のステップをさらに含む。
a.第2の格子内の第2の不透明ゾーンの第2の表面密度D200の第2の目標密度D200
*を確立するステップであって、第2の目標密度D200
*は、樹脂が第2のマスク格子を通して放射にさらされるとき、樹脂が第2の所与の目標厚さe2
*にわたって露光されることを可能にするように構成され、第2の目標厚さe2
*は、放射のメイン方向で測定され、第2の目標厚さe2
*は、第1の目標厚さe1
*とは異なる、確立するステップ。
b.第2の目標密度D200
*について、感光性樹脂が、第2の表面密度D200を有する第2の格子(200)を通して放射にさらされるとき、感光性樹脂が露光される第2の厚さe2の第2の表面密度D200に関する導関数の第2の値、参照
【0038】
【0039】
を取得するステップ。
c.第2の目標厚さe2
*についての誤差の値、参照MEEF(e2
*)が第2の所与のしきい値よりも小さいように、第1の方向の第2のピクセルの第2の寸法Px,2、第2の方向の第2のピクセルの第2の寸法Py,2、第1の方向の第2の不透明ゾーンの第2の寸法Lx,2、第2の方向の第2の不透明ゾーンの第2の寸法Ly,2を決定するステップであって、MEEF(e2
*)が以下の式から計算される、決定するステップ。
【0040】
【0041】
ここで
【0042】
【0043】
および
【0044】
【0045】
、δLx,2はLx,2についての誤差であり、δLy,2はLy,2についての誤差であるとする。
d.第2のマスク格子のサイジングのために取得された寸法を使用するステップ。
【0046】
有利な例によれば、第2の格子は、水平面において、閉じた輪郭を形成し、その中に第1の格子がある。
【0047】
好ましい例によれば、第2の格子によって形成される閉じた輪郭は、実質的に円形である。この例は、詳細にはマイクロレンズの製造において有利である。
【0048】
一例によれば、第2の目標厚さe2
*についての誤差の第2のしきい値は、第1の目標厚さe1
*についての誤差の第1のしきい値よりも小さい。
【0049】
本発明の範囲では、樹脂は、電子ビーム、光子ビーム、X線ビーム、紫外線、極紫外線(EUV)、もしくは深紫外線(Deep Uv)範囲の、一般的には193nm~248nmの波長の範囲の光ビーム、水銀ランプの放射光、すなわちI線の365nm、G線の435nm、およびH線の404nmにさらされることによって成形可能である有機または有機-無機材料とみなされる。
【0050】
本発明はまた、ポジ型樹脂に適用され、すなわちその露光部分は、現像剤に溶解できるようになり、露光されない部分は、溶解しないままであり、またネガ型樹脂に適用され、すなわちその露光されない部分は現像液に溶解できるようになり、露光された部分は溶解しないままである。
【0051】
樹脂のコントラスト、一般的に参照γは、樹脂の「しきい値で」として文献において言及される性能の有効性を伝える。コントラストが大きくなればなるほど、樹脂が現像されることがない状態から、現像され得る状態へ(またはネガ型樹脂の場合は逆に)移行するように、低線量変化がますます必要になる。樹脂のコントラストγの値は、それがポジ型色調であっても、ネガ型色調であっても、一般に以下の式による曲線の傾きによって決定される。
【0052】
【0053】
、ただしeは、露光および現像後の樹脂フィルムの厚さであり、e0は、最初の樹脂フィルムの厚さであり、Dは、適用される露光量であり、D0は、フィルムの厚さ全体が現像される線量である。
【0054】
樹脂などの材料の「性質」とは、これは、それの化学組成、すなわち、材料を構成する種の性質および割合を意味する。2つの層が同じ化学組成を有する場合、それらは1つの同じ樹脂から作られたと考えられる。
【0055】
本明細書では、表面単位あたりの樹脂が受けるエネルギーの量が、線量とみなされる。このエネルギーは、感光性樹脂では光子(フォトリソグラフィ)の形態であることがある。したがってこのエネルギーは、入射光放射の強度(一般的にワット/m2で表す)と露光の継続時間(秒で表す)の積である。したがって線量は通常、ジュール毎m2で、またはより多くの場合はミリジュール(mJ)毎cm-2(10-4m2)で、またはmJ/m2でも表される。このエネルギーは、電気感光性樹脂では電子(電子リソグラフィ)の形態であることもある。線量はしたがって、通常クーロン毎m2で、またはより多くの場合はマイクロクーロン(μC)毎cm-2(10-2m2)、すなわちμC/m2で表される。
【0056】
所与の値「に実質的に等しい/よりも大きい/よりも小さい」パラメータによって、これは、このパラメータがその所与の値に等しい/よりも大きい/よりも小さい、この値のプラスマイナス20%、さらには10%であることを意味する。2つの所与の値「の実質的に間の」パラメータによって、これは、このパラメータが、最小として、最も小さい所与の値に等しい、この値のプラスマイナス20%、さらには10%であり、最大として、最も大きい所与の値に等しい、この値のプラスマイナス20%、さらには10%であることを意味する。
【0057】
本特許出願では、好ましくは層に対して厚さが言及され、構造体またはデバイスに対して高さが言及される。厚さは、層の主な延長平面に垂直な方向で測られ、高さは、水平面XYに直角に測られる。したがって、層は一般に、主として水平面XYに沿って広がるとき、いわゆる垂直方向Zの厚さを有する。「上に」、「下に」、「下にある」という相対的な用語は、好ましくは、垂直方向Zでとらえられた位置を指す。
【0058】
本発明の第1の目的は、グレースケールリソグラフィマスク1をサイジングする方法に関する。本発明による方法を使用してサイジングされたマスク1は、「最適化されたマスク」または「リサイジングされたマスク」と呼ばれ得る。
【0059】
マスク1は、
図2Aおよび
図2Bに表されている。マスク1は、主に(水平の例では)第1の方向Xおよび第2の方向Yによって定義される平面XYに沿って、広がっている。より詳細には、マスク1は、上面11と、下面12とを有し、各々水平面XYに実質的に平行に広がっている。
【0060】
マスク1の使用中に、それの下面12は、樹脂20と呼ばれることもある樹脂層20の上面21に面して置かれる。樹脂層20の上面21自体も、水平面XYに平行に広がっている。樹脂層20は、一般に支持基板40上にある。支持基板40と樹脂層20との間に、副層30が挿入され得る。
【0061】
マスク1の使用中に、樹脂層20は、マスク1を通して放射50にさらされる。この放射50は、水平面XYに実質的に垂直な、メイン方向を有する。放射50は、一般にUV(紫外線)放射であり、したがってこれは、約100nmから約400nmまでになる波長範囲、たとえば365nmに発光する放射であり得る。しかしながらこれは、この範囲外にある波長をもつ放射であることもある。一般に、約90nmから約500nmまでになる波長範囲に発光する放射が、非限定的に考えられ得る。
【0062】
理想的には、使用される樹脂20は、以下の特徴のうちの少なくとも1つを有する。
a.樹脂がさらされる放射量と樹脂が露光される厚さとの間の実質的に線形の反応。
b.グレースケールリソグラフィの実装を可能にするために十分に低い、たとえば2未満のコントラストであるが、露光時間が長すぎることを避けるために十分に高い、たとえば1を超えるコントラスト。有利には、コントラストは、1.1~1.5である。
c.たとえば、樹脂の組成に膜形成(filmogenic)剤があることによって保証される、優れた膜形成特性。
d.溶解の抑制が小さい。
【0063】
商用参照番号(commercial reference)P 1215G、ma-P 1225G、およびma-P 1275Gを有する、Micro Resist Technology社によって製造された樹脂が、詳細には、本発明の文脈で使用され得る樹脂として言及され得る。
【0064】
以下の段落は、
図2Aに関してマスク1をより詳細に説明することを目指す。
【0065】
リソグラフィマスクの設計中に一般的に行われるように、マスク1は、セルと呼ばれることがある複数のピクセルに分割される。これらのピクセルまたはセルは、水平面XYにおけるマーカーとして働き、1つの、唯一の不透明ゾーンを含むマスクのゾーン以外に、物理的実体がない。各ピクセルは、水平面XYにおいて理論的な閉じた輪郭を定義し、不透明ゾーンおよび透明ゾーンが位置している。不透明ゾーンおよび透明ゾーンは、それら自体が物理的実体を有する。透明ゾーンは、その組成が放射50を通すマスク1の領域に対応するが、不透明ゾーンは、その組成が放射50を通さないマスク1の領域に対応する。ゾーンは、たとえば、それが入射放射50の少なくとも90%を止めるとき、不透明と考えられる。ゾーンは、入射放射50の少なくとも60%を通すとき、透明と考えられる。
【0066】
たとえば、マスク1は、クロムが堆積されたガラスマスクであることがある。不透明ゾーンはしたがって、クロムが堆積されたマスク1のゾーンに対応し、透明ゾーンは、クロムがないままであるゾーンに対応する。
【0067】
グレースケールリソグラフィの原理に従って、マスク1の所与の領域では、この領域内の不透明ゾーンの表面密度Dは、下にある樹脂層20の領域が受ける放射量、したがって結果として、樹脂層20のこの領域が放射50によって露光される厚さeを決定する。この密度Dは、樹脂層20において露光される厚さを空間的に調節するために、一般にマスクの一方の領域から他方の領域まで調節される。
【0068】
マスク1の所与の領域では、不透明ゾーンの表面密度Dは、不透明ゾーンによって占められている領域の表面と領域の全表面の比率である。これらの表面は、たとえば、一般に材料(たとえば、クロム)の堆積が行われ、不透明ゾーンを形成する、マスク1の下面12で評価され得る。
【0069】
図2Aは、正方格子に配設されたピクセルの場合を示すが、後者は別のタイプであることが考えられ得る。これは、たとえば、三角格子または六角格子の中からの格子形状であることがある。
【0070】
図2Aはさらに、水平面XYにおいて正方形状の不透明ゾーンの場合を示すが、他の形状が考えられ得ることを理解されたい。不透明ゾーンは、たとえば、長方形、円形、三角形、またはさらに六角形であることがある。
【0071】
それに従ってピクセルが配置される格子のタイプおよび不透明ゾーンの形状は、マスク1の各領域内で所望の密度を得るように選ばれる。
【0072】
図2Aに示すように、不透明ゾーンは、複数の第1の不透明ゾーン120を含み、透明ゾーンは、複数の第1の透明ゾーン130を含む。これらの第1の不透明ゾーン120およびこれらの第1の透明ゾーン130の位置は、第1のピクセル110によってマークされる。第1のピクセル110は一緒に、マスク1の第1の格子100を形成する。この第1の格子100は、上記で説明したようなマスク1の領域に対応する。第1の格子100は一般に、5つ以上の第1のピクセル110を含む。
【0073】
格子100は、好ましくは連続している。言い換えれば、好ましくは格子100のピクセル110すべてが、連続して位置している。格子100は、場合によっては、水平面XYに中空形状を突出させることがあり得る。
【0074】
各第1のピクセル110が、閉じた輪郭を定義し、第1の不透明ゾーン120および第1の透明ゾーン130が位置している。
【0075】
第1の格子100内では、第1のピクセル110は、すべて同じ形状および同じ寸法を有する。第1の方向Xにおいて、第1のピクセル110は、第1の寸法Px,1を有し、第1の不透明ゾーン120は、第1の寸法Lx,1を有する。第2の方向Yにおいて、第1のピクセル110は、第2の寸法Py,1を有し、第1の不透明ゾーン120は、第2の寸法Ly,1を有する。さらに、第1の格子100内で、第1の不透明ゾーン120は、それらを囲むピクセル110に対してすべて1つの同じ位置にある。好ましくは、第1の不透明ゾーン120は、ピクセル110の中心にある。
【0076】
マスク1は、有利には、第2の不透明ゾーン220と、第2の透明ゾーン230とを各々含む第2のピクセル210の第2の格子200を有する。第2の格子200内では、第2のピクセル210は、すべて同じ形状および同じ寸法を有する。第1の方向Xにおいて、第2のピクセル210は、第1の寸法Px,2を有し、第2の不透明ゾーン220は、第1の寸法Lx,2を有する。第2の方向Yにおいて、第2のピクセル210は、第2の寸法Py,2を有し、第2の不透明ゾーン220は、第2の寸法Ly,2を有する。
【0077】
第1の格子100と第2の格子の相対位置は、製造されるよう求められる3D構造体の形状によって決まる。多数の適用例を有する一実施形態によれば、第2の格子200は、水平面XYにおいて閉じた輪郭を形成し、第1の格子100は、この閉じた輪郭内に含まれている。有利には、この閉じた輪郭は、実質的に円形形状を有する。たとえば、第2の格子200は、水平面XYにおいて、円冠(circular crown)の形状を有し、第1の格子100は、円盤の形状を有し、第1の格子100および第2の格子200は、好ましくは同心である。詳細には後者の場合は、マイクロレンズを形成することを可能にする。好ましくは、3つ以上の格子が、マイクロレンズを形成するために使用される。
【0078】
ピクセルは一般に、直線のエッジを有し、格子が完全に湾曲した、詳細には完全に円形の形状を有することは不可能であることに留意されたい。マスクの格子について説明する形状は、したがって一般的形状を意味し、そのピクセル化は容赦されなければならない。
【0079】
マスク1は、目標とする適用例が必要とするものと同数のピクセル格子および不透明ゾーンを有することができることを理解されたい。第1の格子について説明した特徴すべては、第2の格子および任意の他のさらなる格子に準用する。一方の格子を別の格子と区別するものは、一般に、それの中の不透明ゾーン密度となり、したがって、格子を通して放射にさらされるとき、露光される樹脂の厚さとなる。言い換えれば、マスク1の異なる格子は、一般に、樹脂20に作られる3D構造体内に異なる高さの領域を形成することを可能にすることになる。しかしながら、2つの格子が同じ不透明ゾーン密度を有し、したがって樹脂20に同じ高さの領域を形成することを可能にすることは除外されない。同じ不透明ゾーン密度を有する格子が、形成する3D構造体に従って併置される、または併置されないことがある。
【0080】
導入において述べたように、本発明の目的は、形成された3D構造体の垂直方向Zの解像度を上げるための解決策を提案することである。以下の段落はまず、ピクセルのおよび不透明ゾーンの水平面XYにおける寸法から、垂直方向Zで測定される、露光される樹脂の厚さ(または現像後の樹脂の高さ)についての誤差がどのように確立されるかを示すことを目指す。
【0081】
マスク1が寸法Lx,i、Ly,i(iは1からNまで変動する)のN個の不透明ゾーンを含み、各不透明ゾーンが寸法Px、Pyのピクセル内にある、一般的な場合では、マスク内の不透明ゾーンの理論密度(Dmask,theoretical)は、以下の式によって求められる。
【0082】
【0083】
この式は、マスク1を製造する際の潜在的誤差を考慮していない。そのような誤差は、実際には目標値に関して不透明ゾーンの寸法に変化をもたらす結果となる可能性がある。しかしながら、ピクセルは物理的実体がなく、製造誤差の対象を形成することができないと考えることが合理的である。δLx,iおよびδLy,i、すなわち不透明ゾーンのそれぞれ第1の寸法Lx,iおよび第2の寸法Ly,iの誤差を参照することによって、マスク内の実際の不透明ゾーン密度は、以下の式によって求められる。
【0084】
【0085】
さらに、不透明ゾーンのXに沿った寸法Lx,iの誤差δLx,iおよび不透明ゾーンのYに沿った寸法Ly,iの誤差δLy,iは、比例していると推定することが一般的である。
[数式3]
δLy,i=aiδLx,i
この仮定を行うことによって、数式2の式は、以下のように書き換えることができる。
【0086】
【0087】
したがって、マスク1内の不透明ゾーン密度の誤差は、不透明ゾーンの第1の寸法Lx,iの誤差δLx,iがすべての不透明ゾーンについて同じであることを考慮することによって、以下のように計算することができる。
【0088】
【0089】
すべて同じ寸法(任意のiについてLx,i=LxおよびLy,i=Ly、したがって任意のiについてai=a)を有する不透明ゾーンの場合、第1の方向のそれらの寸法と、第2の方向のそれらの寸法との間に比例リンク(proportionality link)を確立することが可能である。
[数式6]
Ly=βLx
この場合、現像後に残っている樹脂高さhについての垂直方向Zの誤差MEEFzは、以下の式によって求められる。
【0090】
【0091】
ピクセルはすべて、平面XYにおいて、辺P(Px=Py=P)の正方形の形状を有し、不透明ゾーンはすべて、平面XYにおいて辺L(Lx=Ly=L)の正方形の形状を有すると考えられる場合、現像後に残っている樹脂高さhについての垂直方向Zの誤差MEEFzは、次の式によって求められる。
【0092】
【0093】
このように、β=1である。
【0094】
数式8の式は、格子のピクセルの寸法を変化させることによって誤差MEEFzを調節することが可能であることを示す。
【0095】
さらに、a=1(すなわち、不透明ゾーンの第1の寸法Lx,iの誤差δLx,iおよび不透明ゾーンの第2の寸法Ly,iの誤差δLy,iは等しい)と仮定することによって、数式8の式は、さらに簡略化され得る。
【0096】
【0097】
樹脂への露光の影響を特徴づけるために、ともに垂直方向Zで測定される、2つの補完的寸法が考慮され得ることに留意されたい。
a.現像の前の、樹脂が露光される厚さe。
b.露光された部分の現像後に残っている樹脂の高さh。
eおよびhは、h20,initialを現像ステップ前の樹脂20の高さとすると、h=h20,initial-eという関係によって直接結びつけられる。したがって、「eの決定」は、hの測定を通過することができ、その逆も同様である。さらに、hとeとの間の既存の関係を考えると、eについての誤差は、hについての誤差に実質的に等しい。MEEFz、MEEF(h)、またはMEEF(e)は、このように等しく言及される。
【0098】
図5は、パラメータδh/δD
maskおよびマスクにおける不透明ゾーン密度に従ったMEEF
zの値の漸進的変化、および固定ピクセル寸法についてのこれを示す。引かれた曲線は、所与の構造について取得されたMEEF
zの値に対応する。透明ゾーン密度が減少すると、MEEF
zが増加することが観測される。したがって、かなり具体的には、低密度値に適用することができるMEEF
zを下げる解決策を見つけることが重要である。
【0099】
図6は、ピクセル(この場合、ピクセルは正方形である)の辺の長さに従ったMEEF
zの値の漸進的変化、および固定不透明ゾーン密度についてのこれを示す。ピクセルの辺が大きくなればなるほど、MEEF
zが下がることが観測される。したがって、3D構造体のZの解像度を上げるためには、ピクセルの寸法を大きくすることが効果的な解決策であると推論される。この解決策は、どんな密度値にも適用可能であり、詳細には、特に問題がある(
図5参照)低密度値にも適用可能であり、いっそう興味深いと思われる。
【0100】
したがって一般に、垂直方向Zの優れた解像度を保証するために、ピクセルの最小寸法に対応する最小しきい値が、MEEFzに対して定義される。
【0101】
ピクセルの寸法を大きくしすぎると、許容レベルを超える水平面XYの解像度の減少を引き起こす可能性がある。したがって、第1の方向Xの満足のいく解像度および第2の方向Yの満足のいく解像度をかなえるために、最小しきい値に補完的に、MEEFzの最大しきい値が使用され得る。
【0102】
しかしながら、(第1の方向Xまたは第2の方向Yの)不透明ゾーンの寸法が、放射50の主波長よりも大きいまたはそれに等しい場合、不透明ゾーンは解像されるおそれがあり、それらの形状は、マスク1を使用してグレースケールリソグラフィによって形成される3D構造体に転写されるおそれがある。したがって、有利には、PxおよびPy(正方ピクセルの場合のP)は、放射50の主波長よりも小さい。MEEFzの最大しきい値は、これを保証する値に対応し得る。
【0103】
単色放射の場合、主波長は、表される唯一の波長を意味する。波長間隔を含む多色放射の場合、主波長は、この間隔の中央に位置する波長とすることができる。
【0104】
テストマスクを使用して不透明ゾーン密度および露光される厚さを結びつけるアバカス(abacus)を開発するための方法
以下の段落は、不透明ゾーンの密度および樹脂の露光される厚さ(または現像後の樹脂の高さ)を結びつけるアバカスを取得することが可能である第1の方法を提示する。この方法は、本発明による方法の結果、マスクの最適化サイジングを顧慮してテストを実行するために使用可能である、いわゆる「テストマスク」リソグラフィマスクが配設されるとき好都合である。同じデータを取得するために任意の他の方法が実装され得ることを理解されたい。
【0105】
この方法の異なるステップが、
図3および
図4に示されている。
【0106】
まず、テスト格子と呼ばれる、いくつかの異なる格子を有するテストマスクが、最適化されたマスクに関連して使用されるもの(樹脂層20)と同じ性質のテスト樹脂層を露光するために使用される。マスクの異なる格子は、各々異なる不透明ゾーン密度を有する。現像後、各不透明ゾーン密度に対して得られる樹脂高さが測定される。得られた実験結果は、
図3に示されている。
【0107】
次いで、テストマスクの結果得られた実験点から、傾向曲線が確立され、不透明ゾーン密度Dを理論上のマスクおよびこのマスクを通して樹脂が露光されたときの、現像後の樹脂高さhにつなげる。先行するステップから来る実験点、ならびにこれらの点から確立されたモデルは、
図4のグラフに表されている。コントラスト曲線に対応するこの傾向曲線は連続しており、テストマスクに存在しない密度値についてhとDとの間の関係を推定することを可能にする。
【0108】
この傾向曲線に対応する関数の導関数は、不透明ゾーン密度の変化が現像後の樹脂の高さに与える影響を伝える。この値は、現像後の樹脂の高さについての誤差の決定に関わる(数式7の式参照)。
【0109】
したがって、最適化されたマスクとともに使用される樹脂20と同じ性質の、テストマスクおよびテスト樹脂を使用する簡単なテストを使用して、この最適化されたマスクをサイジングするための主要パラメータが取得され得る。
【0110】
テストマスクを必要としない、不透明ゾーン密度および露光される厚さを結びつけるアバカスを開発するための方法
以下の段落は、不透明ゾーン密度および樹脂における露光される厚さ(または現像後の樹脂の高さ)を結びつけるアバカスを取得することが可能である第2の方法を提示する。この方法は、本発明による方法の結果、最適化されたマスクをサイジングすることを顧慮してテストを実行するために使用可能であるリソグラフィマスクが配設されないとき好都合である。同じデータを取得するために任意の他の方法が実装され得ることを理解されたい。
【0111】
この方法の異なるステップが、
図8Aから
図8Fに示されている。
【0112】
図8Aは、最適化されたマスクに関連して使用されるもの(樹脂層20)と同じ性質の2次樹脂層80を含むスタックの供給を示している。2次樹脂層80は、それの上面から露光放射にさらされる。樹脂80の異なるゾーン81、82、83、84は、露光される樹脂の一定の厚さeを各々含む、異なる線量Q
81、Q
82、Q
83、Q
84で露光される。これにより、露光された樹脂の現像後(
図8B)、2次樹脂層80は、異なるゾーン81、82、83、84において異なる高さh
81、h
82、h
83、h
84を有する。現像後に得られる樹脂高さは、したがって各線量に関連付けられ得る。
【0113】
次いで、このように得られた実験点から、樹脂に適用される線量と現像後の樹脂の高さを結びつける、傾向曲線が確立され得る(
図8C)。
【0114】
樹脂80の各ゾーンiについて、理論上のマスクにおける理論上の不透明ゾーン密度D
iを決定することがさらに可能であり、理論上のマスクは当該のゾーンを、理論上のマスクを通したそれの露光中に、
図8Aに示したキャリブレーションステップの間に実際に受けた線量Q
iで、露光することを可能にする。以下の式は、この密度D
i、キャリブレーションステップ中にゾーンiが受ける放射量に対応するQ
i、および最も露光された2次樹脂80のゾーンが受けた放射量に対応するQ
max(
図8Aに示す例では、Q
max=Q
81)を計算することを可能にする。
【0115】
【0116】
したがって、Qi=Qmaxの場合、理論上のマスクにおける不透明ゾーン密度はゼロであるという仮説が立てられる。これは、この理論上のマスクの使用中に、等しい露光時間texpoでは、マスクを通過する前の放射の強度I0は、線量Qmaxを得ることを可能にする強度Imaxに対応する(すなわち、Imax=Qmax/texpoとするとI0=Imax)と考えることに戻る。
【0117】
上記の式およびキャリブレーションによって得られた実験点の結果、理論上のマスクにおける不透明ゾーン密度Dと、樹脂がこのマスクを通して露光されたときの現像後の樹脂高さhをつなぐ、傾向曲線が確立され得る(
図8D)。コントラスト曲線に対応するこの傾向曲線は連続しており、キャリブレーション中にテストされない線量の値(したがって、理論上の密度)についてhとDとの間の関係を推定することを可能にする。
【0118】
この傾向曲線に対応する関数の導関数は、不透明ゾーン密度の変化が現像後の樹脂の高さに与える影響を伝える。この値は、現像後の樹脂の高さについての誤差の決定に関わる(数式7の式参照)。
【0119】
したがって、最適化されたマスクで使用される樹脂20と同じ性質の2次樹脂80上での簡単なキャリブレーションを使用して、この最適化されたマスクをサイジングするための主要パラメータが取得され得る。
【0120】
本発明によるサイジング方法の実装形態の第1の例
図7Aおよび
図7Bは、本発明による方法が不満足なZ解像度を有するグレースケールリソグラフィマスクをリサイジングするために使用され得る方法を示している。
【0121】
図7Aは、樹脂層を2つの異なる厚さにわたって露光し、したがってこれが現像されると、樹脂層に高さh
1およびh
2の2つの異なる領域を形成するために使用される1つの同じマスク1(または場合によっては2つの異なるマスク1)の2つの格子R
1、R
2を示している。高さh
1およびh
2は、それらが不透明ゾーンの好適な表面密度を有するようにマスクをサイジングすることによって得られる。
図7Aでは、ピクセルおよび不透明ゾーンの寸法は、不透明ゾーンの表面密度が所望の樹脂高さを得ることを可能にするという必要性の唯一の制約を有して、任意に選ばれている。2つの格子は、辺Pの正方ピクセルを有する。樹脂高さh
1をもたらす格子R
1は、辺L
1の正方形不透明ゾーンを有し、樹脂高さh
2をもたらす格子R
2は、辺L
2の正方形不透明ゾーンを有する。
【0122】
本発明による方法は、樹脂高さh1、h2についての誤差を制限するために、2つの格子R1、R2の理想的な寸法は何であるかを決定することを可能にする。方法の結果によれば、格子R1に関係して、所望の精度レベルに達すること、P1’>Pとする辺P1’をピクセルに割り当てること、L1’>L1とする辺L1’を不透明ゾーンに割り当てることが必要である。当然ながら、高さh1がサイジングの前後で同じであるように、L1
2/P2=L1’2/P1’2が保持される。L1’=αL1およびP1’=αP1を書き込むことによって、スケールファクタαが確立され得る。
【0123】
格子R2に関して、本発明による方法の適用により、寸法PおよびL2がzに沿った満足のいく誤差につながることがわかる。これらの寸法はしたがって、最適化されたマスク1をサイジングするために保存され得る。
【0124】
したがって、
図7Aから
図7Bへの移行は、感光性樹脂において、ただし垂直方向Zのより小さい誤差を保証することによって、同じ3D構造体を得ることを可能にするマスク1のリサイジングを示している。
【0125】
本発明によるサイジング方法の実装形態の第2の例
以下の段落は、
図9Aに提示したフローチャートを参照して、マスク1の第1の格子100のサイジングを可能にするステップのシーケンスを説明する。これらのシーケンスは、第1の正方形状のピクセル110および第1の正方形状の不透明ゾーン120について説明されるが、任意の他の形状の第1のピクセル110および第1の不透明ゾーン120に適応され得ることを理解されたい。
a.ブロック1001: このステップでは、第1の目標厚さe
*にわたって感光性樹脂を露光することを可能にする第1の目標密度D
100
*が定義される。次いで、第1のピクセル110の辺P
1および不透明ゾーン120の辺L
1に対して、値の第1のペア(P
1
i=1、L
1
i=1)が選ばれる。値のペアを示すカウンタiが初期化される(i=1)。
b.ブロック1002: ペア(P
1
i,L
1
i)に対して第1の目標厚さe
*について誤差Δhが計算される。
c.ブロック1003: 前のステップで得られた誤差Δhが、あらかじめ固定された誤差しきい値Δh
thresholdに対して比較される。得られた誤差がこのしきい値よりも大きい場合、ブロック1004で説明するステップに渡される。他の場合、ブロック1005で説明するステップに渡される。
d.ブロック1004: ペア(P
1
i,L
1
i)に対する第1の目標厚さe
*についての誤差が満足のいくものではないので、第1のピクセル110の辺P
1および不透明ゾーン120の辺L
1に対して、P
1
i+1>P
1
iとし、同じ不透明ゾーン密度120を保つために(L
1
i)
2/(P
1
i)
2=(L
1
i+1)
2/(P
1
i+1)
2を守ることによって、値の新しいペア(P
1
i+1,L
1
i+1)が選ばれる。次いで、ブロック1002に渡される。ブロック1004からブロック1002に渡されるたびに、iが1増える。
e.ブロック1005: ブロック1002における最後の計算の対象を形成したペアに対する第1の目標厚さe
*についての誤差は、満足のいくものである。したがってこのペアは、マスク1の第1の格子100のサイジングのために保存され得る。
【0126】
本発明によるサイジング方法の実装形態の第3の例
以下の段落は、
図9Bに提示したフローチャートを参照して、マスク1がN個の格子を含むとき、マスク1のサイジングを可能にするステップのシーケンスを説明する。これらのシーケンスは、正方形状のピクセルおよび正方形状の不透明ゾーンについて説明されるが、それらは任意の他の形状のピクセルまたは不透明ゾーンに適用され得ることを理解されたい。
a.ブロック2001: この第1のステップでは、マスク内でサイジングされる格子の数Nが決定される。これらのN個の格子を示すカウンタjが初期化される(j=1)。
b.ブロック2002: このステップでは、目標厚さe
j
*にわたって感光性樹脂を露光することを可能にする格子n°jの目標密度D
j
*が定義される。次いで、格子n°jのピクセルの辺P
jおよび格子n°jの不透明ゾーンの辺L
jに対して、値の第1のペア(P
j
i=1,L
j
i=1)が選ばれる。
c.ブロック2003: 次いで、ペア(P
j
i,L
j
i)に対して目標厚さe
j
*について誤差Δhが計算される。
d.ブロック2004: 前のステップで得られた誤差Δhが、あらかじめ固定された誤差しきい値Δh
thresholdに対して比較される。得られた誤差がこのしきい値よりも大きい場合、ブロック2005で説明するステップに渡される。他の場合、ブロック2006で説明するステップに渡される。
e.ブロック2005: ペア(P
1
i,L
1
i)に対する第1の目標厚さe
j*についての誤差が満足のいくものではないので、格子n°jのピクセルの辺P
jおよび格子n°jの不透明ゾーンの辺L
jに対して、P
j
i+1>P
j
iとし、格子n°j内で同じ不透明ゾーン密度を保つために(L
j
i)
2/(P
j
i)
2=(L
j
i+1)
2/(P
j
i+1)
2を守ることによって、値の新しいペア(P
j
i+1,L
j
i+1)が選ばれる。次いで、ブロック2003に渡される。ブロック2005からブロック2003に渡されるたびに、iが1増える。
f.ブロック2006: ブロック2003における最後の計算の対象を形成したペアに対する第1の目標厚さe
j
*についての誤差は、満足のいくものである。したがってこのペアは、マスク1の格子n°jのサイジングのために保存され得る。
g.ブロック2007: j=Nかどうかが検証される。そうでない場合、jが1増え、ブロック2002に戻る。そうである場合、ブロック2008に渡される。
h.ブロック2008: N個の格子がサイジングされている。マスク全体が、サイジングされ得る。
【0127】
本発明は、上記で説明した実施形態に限定されず、本発明が対象に含める実施形態すべてに及ぶ。詳細には、本発明による方法の実装形態は、マイクロレンズの製造に限定されず、当然ながら、柱状のもの、円錐状のもの、傾斜格子、および階段構造体など様々な3D構造体の製造を可能にすることができる。
【符号の説明】
【0128】
1 グレースケールリソグラフィマスク
11 上面
12 下面
20 樹脂(層)
21 上面
30 副層
40 支持基板
50 放射
100 第1の格子
110 第1のピクセル
120 第1の不透明ゾーン
130 第1の透明ゾーン
200 第2の格子
210 第2のピクセル
220 第2の不透明ゾーン
230 第2の透明ゾーン
【外国語明細書】