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特開2024-127881地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127881
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/216 20140101AFI20240912BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20240912BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240912BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240912BHJP
【FI】
A63F13/216
A63F13/65
A63F13/69
A63F13/79 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024043247
(22)【出願日】2024-03-19
(62)【分割の表示】P 2023034608の分割
【原出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(71)【出願人】
【識別番号】521286422
【氏名又は名称】株式会社知財図鑑
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(74)【代理人】
【識別番号】100215267
【弁理士】
【氏名又は名称】古屋 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100215555
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】奥山 幹樹
(72)【発明者】
【氏名】荒井 亮
(72)【発明者】
【氏名】荻野 靖洋
(72)【発明者】
【氏名】永井 歩
(72)【発明者】
【氏名】松岡 真吾
(72)【発明者】
【氏名】福島 由香
(72)【発明者】
【氏名】能勢 武
(72)【発明者】
【氏名】吉田 孝
(57)【要約】
【課題】新たな地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】プログラムは、制御部40を、記憶手段41、演算手段42、送信手段43として機能させ、記憶手段41は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部60に予め記憶させ、演算手段42は、記憶部60に記憶されている特定エリア情報と、ゲームのプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および利用者によるゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づきゲーム処理情報を演算し、送信手段43は、演算手段42が演算したゲーム処理情報を、利用者端末および利用者がゲームにおいて使用する利用者端末とは別の作動機器の内少なくとも何れか一方に送信する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する、プログラム。
【請求項2】
前記演算手段は、前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置から前記支援者端末の位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記支援者端末の数、または前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に前記支援者端末の位置が入っている前記支援者端末の数に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記特定エリア情報に、人数に関する情報を関連付けて前記記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置から前記支援者端末の位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記支援者端末の数の割合、または前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に前記支援者端末の位置が入っている前記支援者端末の数の割合に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算する、請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを登録手段として更に機能させ、
前記登録手段は、前記支援者端末から登録情報を受け付けると、当該支援者端末を所持する前記支援者の識別情報である支援者識別情報を発行し、
前記第2位置情報には、前記登録手段により発行された前記支援者識別情報が関連付けられており、
前記演算手段が前記ゲーム処理情報を演算する際に、前記支援者端末の数として、前記支援者識別情報が異なる前記支援者端末の数が用いられる、請求項2または3記載のプログラム。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記支援者端末において指定された前記特定エリア情報を前記記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記利用者端末の位置から前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数、または前記利用者端末の位置が前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に入っている前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算する、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記支援者端末において指定された前記特定エリア情報を前記記憶部に予め記憶させるとともに、前記特定エリア情報に、人数に関する情報を関連付けて前記記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記利用者端末の位置から前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数の割合、または前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記利用者端末の位置が前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に入っている前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数の割合に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算する、請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記送信手段により前記利用者端末に送信される前記ゲーム処理情報は、前記ゲームに利用される第1ゲーム処理指令を含む、請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記第1ゲーム処理指令により前記利用者端末で行われる、前記ゲームの演出およびパラメータを含む前記ゲームの内容は、前記特定エリア情報に基づいて決められるようになっている、請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を前記支援者端末にも送信し、
前記送信手段により前記支援者端末に送信される前記ゲーム処理情報は、前記利用者端末で行われる前記ゲームの画面を前記支援者端末に表示させる第2ゲーム処理指令を含む、請求項7記載のプログラム。
【請求項10】
前記送信手段により前記作動機器に送信される前記ゲーム処理情報は、前記作動機器に利用される作動指令を含む、請求項1記載のプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを特典付与手段として更に機能させ、
前記記憶手段は、前記特定エリア情報に、特典に関する情報を関連付けて前記記憶部に予め記憶させておき、
前記特典付与手段は、前記利用者がプレイする前記ゲームの結果に応じて、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報に対応する前記特典を前記利用者に付与する、請求項1記載のプログラム。
【請求項12】
前記特典付与手段において前記利用者に付与される前記特典は、前記利用者がプレイする、前記ゲームの演出およびパラメータを含む前記ゲームの内容を変化させるものである、請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
前記送信手段は、前記プレイヤが前記利用者および前記支援者のうち何れであるかを選択させる選択画面を表示させる表示指示信号を端末に送信し、
前記プレイヤが前記利用者および前記支援者のうち何れかであるという選択指示が与えられると、前記演算手段は、与えられた前記選択指示に基づいて前記ゲーム処理情報を演算する、請求項1記載のプログラム。
【請求項14】
ゲームの観戦者の人数に応じてゲームのプレイヤが有利になる地方創生ゲームプログラムであって、
コンピュータを、記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能させ、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、前記プレイヤによる前記ゲームのプレイを観戦する1または複数の観戦者としての支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報に基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する、地方創生ゲームプログラム。
【請求項15】
プログラムを実行することにより記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する、コンピュータ。
【請求項16】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておく工程と、
前記制御部が、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算する工程と、
前記制御部が、演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
地方創生においては、人口の減少と大都市圏への一極集中が大きな問題となっている。例えば、東京等の大都市の人口は増加し続ける一方で、多くの地方都市では、人口の減少や高齢化が深刻な問題となっている。我が国の出生率および出生数は1970年代半ばから長期的に減少しており、人口減少に歯止めがかかっていない。そのような状況の中、地方都市では更に人口減少および高齢化が進んでいくと予想されている。また、出生地や出身地(地元)に働き先がない、または少ないことにより、地方都市から大都市部への人口の流出という現象もある。
【0003】
このような状況にかんがみ、我が国も様々な取り組みを行い、前述のような問題の解決を図ろうとしている。
【0004】
例えば、地方版総合戦略を策定して地方創生加速化給付金を活用、地方創生の深化を目指すローカル・アベノミクスの重点化や地方の自主的な発意への対応のための多額の活用が挙げられる。更に、各種交付金、事業費、その他政府の様々なプロジェクトに対して多額の予算が付けられている。しかし、これら施策があるにも関わらず、地方創生にはあまり繋がっていない。また、前述したような交付金は、主に一度限りの施策である。このため、交付金では、地方の生産性の向上や、国際競争力を強化していくことにより、地方企業が発展して人が集まり、地方経済が大きくなることが難しかった。
【0005】
少子高齢化の進展に的確に対応し、地方都市における人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏を含む大都市圏への人口の一極集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことが求められている。そのためには、まち・ひと・しごと創生を目指していく必要がある。また、日本人だけではなく、海外からの渡航者を含めた人々が我が国の地方都市に魅力を感じ、居住し、経済を作り上げていき、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な地域社会を創生することが大切であると思われる。
【0006】
稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにすること、地方との繋がりを築き、地方への新しい人の流れを作ること、結婚・出産・子育ての希望を叶えること、人が集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域を作ることが目標にされ得る。この目標を達成するために、地域資源・産業を活かした地域の競争力強化、専門人材の確保と育成、働き易い魅力的な就業環境と担い手の確保、テレワーク(リモートワーク)等を活用した地方移住の推進、魅力ある地方大学の実現と地域産業の創出・拡大による若者の修行・就業による地方への定着の推進、関係人口の創出・拡大、企業版ふるさと納税等による地方への資金の流れの創出・拡大、結婚・出産・子育ての支援、仕事と子育ての両立、地域の実情に応じた取り組みの推進、質の高い暮らしのための街づくりによる活力を生み、安心な生活を実現する環境の確保が求められている。上述の問題を解決するために、地域におけるSociety5.0の推進によって、デジタル技術を駆使した街づくりとして我が国が取り組むスーパーシティ構想の推進や、地域におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用、地方創生SDGsの実現等の持続可能な街づくりも地方創生に繋がり得る。
【0007】
近年では、コンピュータゲームでの対戦をスポーツ競技としてとらえたeスポーツ(electronic sports)が注目を集めており、このeスポーツを盛り上げるための技術が知られている。このようなeスポーツの運営システムとして、例えば、特許文献1には、プレイヤの位置と優遇属性との関係に応じて、ゲームの進行を優遇することができるものが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2022-137905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したeスポーツ等のゲームやeスポーツ以外の様々なゲームを活用して、少子高齢化の進展に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力のある日本社会を維持するために地方創生を推し進めることが求められている。
【0010】
本開示は、新たな地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の側面は、
コンピュータを、記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する、プログラムである。
【0012】
また、第1の側面において、
前記演算手段は、前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置から前記支援者端末の位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記支援者端末の数、または前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に前記支援者端末の位置が入っている前記支援者端末の数に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算することができる。
【0013】
また、第1の側面において、
前記記憶手段は、前記特定エリア情報に、人数に関する情報を関連付けて前記記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置から前記支援者端末の位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記支援者端末の数の割合、または前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に前記支援者端末の位置が入っている前記支援者端末の数の割合に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算することができる。
【0014】
また、第1の側面において、
前記コンピュータを登録手段として更に機能させ、
前記登録手段は、前記支援者端末から登録情報を受け付けると、当該支援者端末を所持する前記支援者の識別情報である支援者識別情報を発行し、
前記第2位置情報には、前記登録手段により発行された前記支援者識別情報が関連付けられており、
前記演算手段が前記ゲーム処理情報を演算する際に、前記支援者端末の数として、前記支援者識別情報が異なる前記支援者端末の数が用いられる。
【0015】
また、第1の側面において、
前記記憶手段は、前記支援者端末において指定された前記特定エリア情報を前記記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記利用者端末の位置から前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数、または前記利用者端末の位置が前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に入っている前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算することができる。
【0016】
また、第1の側面において、
前記記憶手段は、前記支援者端末において指定された前記特定エリア情報を前記記憶部に予め記憶させるとともに、前記特定エリア情報に、人数に関する情報を関連付けて前記記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記利用者端末の位置から前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数の割合、または前記特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、前記利用者端末の位置が前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に入っている前記特定エリア情報を指定した前記支援者端末の数の割合に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算することができる。
【0017】
また、第1の側面において、
前記送信手段により前記利用者端末に送信される前記ゲーム処理情報は、前記ゲームに利用される第1ゲーム処理指令を含むことができる。
【0018】
また、第1の側面において、
前記第1ゲーム処理指令により前記利用者端末で行われる、前記ゲームの演出およびパラメータを含む前記ゲームの内容は、前記特定エリア情報に基づいて決められる。
【0019】
第1の側面において、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を前記支援者端末にも送信し、
前記送信手段により前記支援者端末に送信される前記ゲーム処理情報は、前記利用者端末で行われる前記ゲームの画面を前記支援者端末に表示させる第2ゲーム処理指令を含む。
【0020】
また、第1の側面において、
前記送信手段により前記作動機器に送信される前記ゲーム処理情報は、前記作動機器に利用される作動指令を含む。
【0021】
また、第1の側面において、
前記プログラムは、前記コンピュータを特典付与手段として更に機能させ、
前記記憶手段は、前記特定エリア情報に、特典に関する情報を関連付けて前記記憶部に予め記憶させておき、
前記特典付与手段は、前記利用者がプレイする前記ゲームの結果に応じて、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報に対応する前記特典を前記利用者に付与することができる。
【0022】
また、第1の側面において、
前記特典付与手段において前記利用者に付与される前記特典は、前記利用者がプレイする、前記ゲームの演出およびパラメータを含む前記ゲームの内容を変化させるものである。
【0023】
また、第1の側面において、
前記送信手段は、前記プレイヤが前記利用者および前記支援者のうち何れであるかを選択させる選択画面を表示させる表示指示信号を端末に送信し、
前記プレイヤが前記利用者および前記支援者のうち何れかであるという選択指示が与えられると、前記演算手段は、与えられた前記選択指示に基づいて前記ゲーム処理情報を演算することができる。
【0024】
第2の側面は、
コンピュータを、記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能させ、ゲームの観戦者の人数に応じてゲームのプレイヤが有利になる地方創生ゲームプログラムであって、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、前記プレイヤによる前記ゲームのプレイを観戦する1または複数の観戦者としての支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報に基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する、地方創生ゲームプログラムである。
【0025】
第3の側面は、
プログラムを実行することにより記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する、コンピュータである。
【0026】
第4の側面は、
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておく工程と、
前記制御部が、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算する工程と、
前記制御部が、演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法である。
【発明の効果】
【0027】
本開示によれば、新たな地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本実施の形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。
図2】(a)本実施の形態におけるゲームシステムで支援者端末の数に基づいて演算処理が行われる場合の、特定エリアの位置と支援者端末の位置との関係を示す図である。(b)本実施の形態におけるゲームシステムで支援者端末の数に基づいて演算処理が行われる場合の、特定エリアの領域と支援者端末の位置との関係を示す図である。
図3】本実施の形態におけるゲームシステムでの動作フローを示す図である。
図4】本実施の形態におけるゲームシステムの登録手段の動作フローを表す図である。
図5】本実施の形態におけるゲームシステムの特典付与手段の動作フローを表す図である。
図6】本実施の形態におけるゲームシステムにより情報の処理が行われる際に操作端末のディスプレイに表示される画面を示す図である。
図7】(a)本実施の形態におけるゲームシステムで支援者端末の数に基づいて演算処理が行われる場合の、特定エリアの位置と利用者端末の位置との関係を示す図である。(b)本実施の形態におけるゲームシステムで支援者端末の数に基づいて演算処理が行われる場合の、特定エリアの領域と利用者端末の位置との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(地方創生)
上述したように、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことが求められている(まち・ひと・しごと創生法第1条)。
【0030】
稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにすること、地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れを作ること、結婚・出産・子育ての希望をかなえること、ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくることを目標とされている。
【0031】
この目標を達成するために、地域資源・産業を生かした地域の競争力強化、専門人材の確保と育成、働きやすい魅力的な就業環境と担い手の確保、テレワークなどを活用した地方移住の推進、魅力ある地方大学の実現と地域産業の創出・拡大による若者の修学・就業による地方への定着の推進、関係人口の創出・拡大、企業版ふるさと納税などによる地方への資金の流れの創出・拡大、結婚・出産・子育ての支援、仕事と子育ての両立、地域の実情に応じた取組の推進、質の高い暮らしのためのまちの機能の充実、地域資源を活かした個性あふれる地域の形成、安心して暮らすことができる街づくりによる活力を生み、安心な生活を実現する環境の確保が求められている。
【0032】
これを解決するために、地域におけるSociety5.0の推進によって、スーパーシティ構想の推進や、地域におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用、地方創生SDGsの実現などの持続可能な街づくりの実現が行われている。
【0033】
本発明者らは上記課題について鋭意検討した結果、ゲームを自治体等の開催地で開催しし地方創生を実現するための以下のような新たな地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法を想到するに至った。
【0034】
〔本実施の形態〕
本開示の実施の形態に係るゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
【0035】
<ゲームの説明>
本実施の形態に係るゲーム(以下、単に「ゲーム」ともいう)は、プレイヤキャラクタ同士が対戦する対戦ゲームであり、いわゆるeスポーツである。
【0036】
本実施の形態に係るゲームは、ゲームシステム1にて実行されるオンラインのアクションゲームである。このゲームでは、プレイヤは、1または複数のプレイヤキャラクタ(オブジェクトに相当)を仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたりする。図6は、本実施の形態に係るゲームシステム1により情報の処理が行われる際に操作端末のディスプレイに表示される画面を示す図である。また、本実施の形態に係るゲームは、プレイヤを含む利用者またはキャラクタの属性であってゲームの進行において優遇され得る属性(以下、「優遇属性」ともいう)が存在する。また、ゲームでは、地域活性化を図るため、この優遇属性と位置情報との関係に応じて、その進行が優遇される。
【0037】
「位置情報」とは、ゲームをプレイする際のゲームの利用者やゲームを観戦する観戦者などの支援者等(操作端末)の位置の情報を含む。位置情報は、例えば、ゲームをプレイする際のゲームの利用者やゲームを観戦する観戦者などの支援者の所持する操作端末2、3のGPS、Wi-Fi、ビーコン通信基地局、IPSなどにより検知される、ゲームの利用者の位置やゲームを観戦する支援者の位置の情報を含む。具体的には、位置情報は、操作端末2、3の位置、すなわちGPSなどを用いてゲームの開始前または進行中に測位された特定の時刻における操作端末2、3の緯度経度座標で表される情報を含む。また、他の例として、位置情報は、操作端末2、3にインストールされている他のアプリ(例えば、SNSアプリや地図アプリなど)から連携されてもよい。また、位置情報として、室内の位置情報を使用してもよい。例えば、ある施設内において、複数の支援者を同じフロアの異なる部屋に収容してもよい。また、複数の支援者を異なるフロアの異なる部屋に収容してもよい。さらに、球場や各種スタジアム等内における位置情報の活用として、例えば、ゲームの利用者がいるホーム席側に支援者がいる場合に、その支援者は利用者のプレイの観戦を目的にしていると定義し、利用者と対戦する相手がいるビジター席側に支援者がいる場合に、その支援者は利用者と対戦する相手のプレイの観戦を目的にしていると定義してもよい。また、位置情報は、ゲームの開始に伴い、ゲームをプレイする際のゲームの利用者情報やゲームを観戦する観戦者などの支援者情報として利用者・支援者DBに予め登録されてもよい。
【0038】
本実施の形態では、ゲームの大会でのプレイの場合、ゲームの利用者のプレイする位置(プレイ地)がゲームの大会の開催地(主催地や会場を含む)と一致する場合がある。例えば、優遇属性が優遇地であり、かつゲームの大会の開催地とこの利用者の優遇地が一致する場合、本実施の形態に係るゲームでは、この利用者によるゲームの進行を優遇することができる。ここで「優遇地」とは、利用者またはキャラクタに関する場所であって利用者またはキャラクタによるゲームの進行が優遇される場所を示す。優遇地の詳細は後述する。なお本実施の形態では、この場所を、一定のエリア(例えば、都道府県別または市区町村別など)で区分けして説明するが、これに限る趣旨ではない。
【0039】
このようなゲームは、据置ゲーム機、携帯ゲーム機、もしくは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置、を用いて実行される。以下では、ゲーム装置がスマートフォン(操作端末2、3)である場合を例示する。
【0040】
<ゲームシステム1の概要>
図1に示すように、本実施の形態のゲームシステム1は、ゲームの利用者としての利用者が所持する操作端末2と、ゲームの観戦者を含む支援者が所持する操作端末3と、操作端末2、3に対して送受信される各種情報を用いて各種の制御を行うサーバ装置4と、を備える。サーバ装置4は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置のゲームデータの管理を行う。
【0041】
操作端末2、3は、利用者および支援者の操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、操作端末2、3は、ネットワークNを介して、サーバ装置4または任意の外部装置からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。各利用者および支援者には、操作端末2、3に対応付けて、識別情報およびパスワードを含むアカウント情報が、利用者および支援者ごとに割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時、操作端末2、3からサーバ装置4に送信され、サーバ装置4における利用者および支援者の認証に利用される。
【0042】
利用者および支援者の認証を経て、サーバ装置4と操作端末2、3との相互通信が可能となる。ログイン時、操作端末2、3は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバ装置4から受信すると、利用者および支援者の操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイおよびスピーカに出力しながら、ゲームを進行させる。
【0043】
<ゲームシステム1の構成>
以下、図1などを参照して、サーバ装置4、利用者の操作端末2、支援者の操作端末3および管理端末5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数の操作端末2、3の各々は、互いに同じ構成を有する。
【0044】
ゲームシステム1では、サーバ装置4、複数の操作端末2、3、ゲームの大会の運営を行う管理者が保有する管理端末5がネットワークNを介して互いに通信可能に接続され、操作端末2、3においてゲームが実行される。サーバ装置4は、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム等のコンピュータを含む。なお、本明細書において、コンピュータはサーバ装置4として記載する。なお、管理端末5は、ゲームの管理者が保有する操作端末であり、ゲームの管理者、管理端末5のオーナーまたはそれに準じる権限を有する操作者によって使用される操作端末である。
【0045】
<操作端末2、3の構成>
操作端末2、3は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、パーソナルコンピュータ等、利用者および支援者によって操作される機器である。操作端末2、3は、ディスプレイ、スピーカおよびタッチパッドが外部接続または内蔵される。また、操作端末2、3は、ネットワークインターフェース、グラフィック処理部、オーディオ処理部、操作部、記憶部および制御部を有する。ネットワークインターフェース、グラフィック処理部、オーディオ処理部、操作部および記憶部は、バスを介して制御部と電気的に接続されている。操作端末2、3の位置情報は、GPSにより検知される。
【0046】
操作端末2、3のネットワークインターフェースは、操作端末2、3、サーバ装置4および管理端末5との間で各種データを送受信するために、ネットワークNに通信可能に接続される。
【0047】
グラフィック処理部は、制御部から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部は、例えば液晶型であるディスプレイと接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ上に表示される。
【0048】
オーディオ処理部は、スピーカと接続され、制御部の指示に従ってゲーム音声を再生および合成すると、これをスピーカから出力させる。
【0049】
操作部は、タッチパッドと接続され、操作入力に関するデータをタッチパッドとの間で送受信する。利用者および支援者は、タッチパッドをタッチすることで、操作端末2、3に操作信号を入力する。
【0050】
操作端末2、3の記憶部は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部には、サーバ装置4からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、アカウント情報などが格納されている。
【0051】
操作端末2、3の制御部は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、操作端末2、3の動作を制御する。
【0052】
操作端末2、3の制御部は、各種プログラムを実行することにより、通信手段、ゲーム実行手段および報知制御手段として機能する。
【0053】
―通信手段―
通信手段は、ネットワークインターフェースを介してサーバ装置4との通信を行う機能である。
【0054】
通信手段は、操作部がタッチパッドから受信した各種操作信号に応じて、サーバ装置4が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段は、アカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、ガチャ実行要求、クエスト実行要求などを、サーバ装置4に送信する。また、通信手段は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置4から送られてきた新たなゲームデータ、抽せん処理により選択されたゲーム媒体に関する情報などを、サーバ装置4から受信する。
【0055】
ここで、ゲーム媒体とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、プレイヤキャラクタとして使用するキャラクタの名称、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイテム(武器、防具、道具)などが含まれる。利用者および支援者は、ゲーム媒体を、課金による直接購入やクエストクリアの他、ガチャと呼ばれる抽せん方法によって入手することができる。入手したゲーム媒体は、そのゲーム媒体を所有することとなった利用者および支援者の識別情報と対応づけて、前記利用者・支援者DBに記憶され管理される。
【0056】
―ゲーム実行手段-
ゲーム実行手段は、操作端末2、3の利用者および支援者によるタッチパッドの操作に従って、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部から読み出すかまたはサーバ装置4から受信したデータを用いて、ゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部によって処理されることにより、ディスプレイには処理後のゲーム画像が逐次表示される。
【0057】
そして、ゲーム実行手段は、ゲーム画像上に、操作端末2、3の利用者および支援者による操作に従ってキャラクタを配置させ、その利用者および支援者による操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。例えば、ゲーム実行手段は、利用者および支援者のタッチパッドを介した操作に応じて、ゲームにおいてクエストを実行させる。
【0058】
―報知制御手段-
報知制御手段は、ゲームの実行にあたり、操作端末2、3の利用者および支援者による操作などに応じてディスプレイの表示制御およびスピーカの音声出力制御を行う。例えば、報知制御手段は、ゲーム中や抽せん処理の実行時に、別種の画面を、ディスプレイに表示させる。
【0059】
このように、操作端末2、3は、サーバ装置4との間で各種信号を送受信する。ゲームの利用者および支援者は、操作端末2、3を操作することで、ゲームシステム1に操作指令を入力する。操作指令として、例えば、操作のスタートとストップとの切換指令等が挙げられる。ゲームシステム1は、入力された操作指令に従って運転を開始・終了する。
【0060】
<サーバ装置4の構成>
サーバ装置4は、プログラムを実行することにより、ゲームシステム1の動作を制御する。図1に示されるように、サーバ装置4は、入力部50と、出力部70と、記憶部60と、制御部40と、を有する。ここで、記憶部60、入力部50、出力部70は何れも、バス80を介して制御部40に電気的に接続されている。また、サーバ装置4はネットワークインターフェース90を有し、操作端末2、3、および管理端末5との間で各種データを送受信するために、ネットワークNに通信可能に接続される。
【0061】
入力部50は、サーバ装置4の外部から、内部に各種データを取り込むために使用される装置である。例えば、入力部50は、ハードウェアスイッチ、入力キー、キーボード、マウス、タッチパネル、各種カメラ、スキャナおよびポインティングデバイス等の入力デバイスである。
【0062】
記憶部60は、各種プログラム、データを保存する装置である。記憶部60は、プログラムが処理をしている間に使用するデータ等を一時的に格納する。また、記憶部60は、データを恒久的に保存もする。
【0063】
記憶部60は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成される。
【0064】
記憶部60には、本実施の形態に係るゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、利用者・支援者DB、抽せんリストなどの各種データなどが記憶されている。また、記憶部60には、後述の制御部40によりプログラムがロードされる。そして、記憶部60は、制御部40の作業領域として用いられる。
【0065】
利用者・支援者DBには、ゲームをプレイする利用者の識別番号ごとに、利用者が操作するプレイヤキャラクタに関する情報(ステータスなど)、仮想ゲーム空間内にて使用可能な消費媒体の額などが、対応づけて記憶されている。
【0066】
ここで、消費媒体は、仮想ゲーム空間内で使用可能な通貨やポイントなどであって、ゲームを進めるにあたりゲーム内で消費される媒体である。消費媒体は、クエストのクリア報酬として、また、現実社会での課金により、利用者に付与される。
【0067】
抽せんリストは、一般にガチャと呼ばれる抽せん処理を抽せん実行手段が行う際に用いるものであって、選択対象となるゲーム媒体に関する情報を複数含む。抽せんリストには、ゲーム媒体に関する情報(名称、能力パラメータ、レアリティ、レベルなど)と、抽せんによる選択割合とが、対応づけられている。
【0068】
なお、ガチャとは、サーバ装置4にて、抽せんリストの中から、所定の選択割合に基づき任意のゲーム媒体を抽せんにより選択する方法である。選択された任意のゲーム媒体は、利用者および支援者の操作端末2、3に付与される。“ガチャで選択したゲーム媒体を、利用者および支援者に付与する/利用者および支援者が所有する”とは、「抽せん処理で選択されたゲーム媒体を、利用者および支援者を示す識別情報と関連づける/関連づけられている」ことと同義である。
【0069】
記憶部60は、操作端末2、3から受け付けた、利用者の操作端末2(利用者端末)または支援者の操作端末3(支援者端末)によって指定された、1または複数の都道府県、市区町村等の特定エリアの位置または一定範囲を規定する領域に関する特定エリア情報を記憶する。
【0070】
また、記憶部60は、制御部40により関連付けされた、特定エリア情報および人数に関する情報を記憶することができる。また、記憶部60は、制御部40により関連付けされた、特定エリア情報および特典に関する情報を記憶することができる。
【0071】
特典に関する情報は、ゲームにおいて所定の条件を達成した場合に得られる特典を決定するために用いられる情報であり、特典の種類を規定する(例えば、ゲーム背景画像、サウンド等といった、ゲームにおける種類の異なる演出)。また、特典に関する情報は、特定エリア内に居る支援者の数によって変化する。
【0072】
また、特典は、特定エリアに所縁のある有形または無形の情報が反映されたものであり、例えば、北海道エリアであれば、雪に関連するものがある。また、特典は、利用者がプレイする、ゲームの演出およびパラメータを含む、ゲームの内容を変化させるものである。例えば、特定エリアにおいて木材が有名である場合に、ゲームキャラクタが木材に関連する形態変化をする。また、特定エリア情報に基づいてゲームの背景画像、サウンドが適宜変化する。
【0073】
また、記憶部60は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリを含む。記憶部60は、プログラムの他、制御部40の処理に用いられる種々のデータを記憶もする。
【0074】
記憶部60は、制御部40の指示に従って、制御部40によって利用されるデータを制御部40に供給する。また、記憶部60は、各手段から供給されたデータを記憶する。
【0075】
制御部40は、記憶部60からプログラムやデータを読み出し、各部を制御し、プログラムに書かれている命令を実行する。制御部40はプロセッサとして機能し、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)および半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、各種の演算処理、制御処理等を司る。
【0076】
また、制御部40は、記憶部60に保存されているプログラムやデータを読み出し、プログラムを実行することにより種々の機能を実現し、本開示に係る処理を実行する。具体的には、制御部40は、プログラムを実行することにより、記憶手段41、演算手段42、送信手段43、登録手段44、特典付与手段45、として機能する。
【0077】
―記憶手段―
記憶手段41は、記憶部60に各種情報を記憶させる処理を行う。本開示において、記憶手段41は、1または複数の都道府県、市区町村等の特定エリアの位置または一定範囲を規定する領域に関する特定エリア情報を記憶部60に記憶させる処理を行う。特定エリアは、位置に関する情報を持った地理空間情報により、その位置または一定範囲が規定される。
【0078】
また、記憶手段41は、特定エリア情報に、人数に関する情報を関連付けて記憶部60に記憶させる処理を行う。人数に関する情報は、特定エリア内毎に予め設定された人数、また特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数の割合をいう。また、人数に関する情報は、特定エリア情報に関連付けられる。この関連付けされた情報はゲームの特典を決定するために設定された閾値データとして機能し、特定エリア内における利用者端末・支援者端末の数、また特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する利用者端末・支援者端末の数の割合が、ゲームの特典を決定するための閾値(ボーダー)を超えたか否かの判断指標として用いられる。
【0079】
閾値データは、特定の数値または所定の数値範囲を有する。また、上述のように、人数に関する情報は、利用者端末・支援者端末から受け付けた特定エリア情報に関連付けられる。関連付けには、任意の識別タグが用いられる。
【0080】
また、記憶手段41は、支援者の操作端末3において指定された特定エリア情報を記憶部60に記憶させる処理を行う。また、記憶手段41は、特定エリア情報と、特典に関する情報と、を関連付けて記憶部60に記憶させる処理を行う。関連付けには、任意の識別タグが用いられる。
【0081】
―演算手段―
演算手段42は、記憶部60に記憶されている特定エリア情報と、利用者が所持する操作端末2の位置の情報である第1位置情報および利用者によるゲームのプレイを支援、観戦する支援者が所持する支援者の操作端末3の位置情報である第2位置情報のうち少なくとも一方とに基づいてゲーム処理情報を演算する。
【0082】
また、演算手段42は、特定エリア内に利用者端末・支援者端末が有るという判定をした場合、特定エリア内における利用者端末・支援者端末の総数を算出する。また、演算手段42は、特定エリア情報における特定エリアの位置(p1)から、支援者の操作端末3の位置(up)までの距離(d1)が所定の閾値で規定される距離以下の場合(図2(a))、または特定エリア情報における特定エリアの領域Rに支援者の操作端末3が有る場合(図2(b))には、支援者の操作端末3の数に基づいて、ゲーム処理情報を演算する。
【0083】
ここで、ゲーム処理情報は、利用者端末・支援者端末から受け付けた特定エリア情報に関連付けられた人数に関する情報が閾値データの範囲に含まれるか否かの判定に使用される。
【0084】
また、ゲーム処理情報は、各操作端末2、3の位置情報またはその数もしくは特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する利用者端末・支援者端末の数の割合に基づいて、ゲームの演出やパラメータ等に影響を与え得る情報である。そして、ゲーム処理情報は、演算手段42による判定結果に基づいて、ゲームの特典の種類(例えば、ゲームにおける演出の出力内容、演出の出力時間の違い等)を決定するために使用される。例えば、ゲーム処理情報は、特定エリア内における支援者の操作端末3の数や特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する支援者端末の数の割合によって、ゲームの背景画像、サウンド等の各種演出、キャラクタの強弱を規定するパラメータ等を所定の計算式に基づいてフレキシブルに、または予め定められたテーブルに基づいて段階的に変化させる。そして、演算手段42は、ゲームの各種パラメータを変化させた、パラメータ変化情報を作成する。
【0085】
また、ゲーム処理情報は、ゲームに使用される第1ゲーム処理指令および利用者の操作端末2で行われるゲームの画面を、支援者の操作端末3に表示させるための第2ゲーム処理指令を含む。また、ゲーム処理情報は、利用者が所持する作動機器に利用される作動指令を含む。ここで、作動機器とは、ラジコン、ドローン等の機器である。
【0086】
また、ゲーム処理情報は、集まった支援者の人数情報(特定エリアの領域に支援者の操作端末3の位置が入っている数の情報)を含む。この人数情報は支援者の操作端末3の数に基づいて設定される。例えば、演算手段42は、このゲーム処理情報を用いて、集まった支援者の数(特定エリアの領域に有る操作端末3の数)を算出する。そして、演算手段42は、所定の人数が集まった場合(特定エリアの領域に有る操作端末3の数が所定値以上の場合)にゲームプレイ許可をするための第1ゲーム処理指令を下す処理をする。
【0087】
また、演算手段42は、特定エリアの領域に支援者の操作端末3の位置が入っている場合において、支援者の操作端末3の数に基づいて、ゲーム処理情報を演算する。
【0088】
また、演算手段42は、特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、特定エリアの特定の位置(p1)から、支援者の操作端末3の位置(up)までの距離(d1)が所定の閾値で規定される距離(d2)以下の場合における、特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する支援者の操作端末3の数の割合に基づいて、ゲーム処理情報を演算する。
【0089】
また、演算手段42は、特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、特定エリアの領域に支援者の操作端末3の位置が入っている場合における、特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する支援者の操作端末3の数の割合に基づいて、ゲーム処理情報を演算する。
【0090】
また、演算手段42は、算出した特定エリア内における利用者端末・支援者端末の総数に応じて特典を決定する。これらによって、特定エリア情報に、特典に関する情報を関連付けることができる。
【0091】
また、演算手段42は、ゲーム処理情報を演算する際に、登録手段44により対応付けられた支援者識別情報の数に基づいて、支援者の操作端末3の数を判定する。これにより、複数の操作端末を保有する支援者による多重登録を防止することができる。
【0092】
また、演算手段42は、ゲームのプレイヤが利用者および支援者のうち何れかであるかという選択画面がディスプレイに表示されると、表示された選択画面に対するプレイヤの操作指示に基づいてゲーム処理情報を演算する。
【0093】
―送信手段―
送信手段43は、演算手段42により演算されたゲーム処理情報を、利用者の操作端末2および利用者がゲームにおいて使用する操作端末2とは別の作動機器のうち、少なくとも一方に送信する。
【0094】
また、送信手段43は、演算手段42により演算されたゲーム処理情報を支援者の操作端末3に送信する。
【0095】
また、送信手段43は、ゲームのプレイヤが利用者および支援者の何れであるのかを選択させる選択画面を表示させる表示指示信号を操作端末2、3に送信する。
【0096】
―登録手段―
登録手段44は、支援者の操作端末3から受け付けた登録情報に基づいて、操作端末3を所持する支援者の識別情報である支援者識別情報を発行する。登録情報は、支援者の操作端末3を特定する識別情報を含む。登録手段44は、支援者の操作端末3から送信される登録情報を受け付ける。
【0097】
そして、登録手段44は、受け付けた登録情報に、支援者識別情報を新たに付与する。これにより、登録手段44は、支援者の操作端末3と、支援者識別情報と、を対応付ける。
【0098】
支援者識別情報は、複数の支援者を識別するための支援者のアカウントの情報であり、複数のアカウントにそれぞれ対応付けられる識別情報である。例えば、支援者識別情報に識別タグが付与されることにより、複数の支援者は識別される。
【0099】
また、登録手段44は、支援者の操作端末3の位置情報である第2位置情報に、支援者識別情報を関連付ける。関連付けには、任意の識別タグが用いられる。
【0100】
―特典付与手段―
特典付与手段45は、利用者がプレイするゲームの結果に応じて、記憶部60に記憶されている特定エリア情報に対応する特典を利用者に付与する。例えば、特典付与手段45は、利用者がゲームのクリア条件を満たした場合に、特定エリア情報に関連付けされている特典に関する情報によって特定される特典を利用者に付与する(利用可能とする情報を送信する)。
【0101】
特典付与手段45は、ゲームに予め設定されている任意の条件(例えば、ゲームのクリア条件)を、利用者のプレイによって満たされたか否かを判定する。満たされていないと判定した場合、特典付与手段45は所定の回数再試行をし、複数回の試行によっても条件が満たされていないと判定した場合、この判定処理を停止する。
【0102】
また、特典付与手段45は、前述の判定結果に基づいて、利用者に特典を付与するか否かを決定する。
【0103】
また、特典付与手段45は、決定した特典を規定する特典に関する情報を記憶部60から読み出す。この読み出された特典に関する情報は、利用者に提示される際には、出力部70によって、利用者および支援者に視認可能な形態で出力される。
【0104】
出力部70は、サーバ装置4の内部のデータを外部に送り出す。出力部70は、LED(Light Emitting Diode)、LCD(Liquid Crystal Display)等により形成されるディスプレイ等の表示デバイス、各種プリンタ類、各種プロジェクタ、ブザーおよびスピーカ等の出力デバイスを含む機構である。
【0105】
また、出力部70は、制御部40の指示に従って、送信手段43により送信される種々のデータ情報を、利用者および支援者に視認可能な形態で出力する。
【0106】
上述のようなハードウェア構成が協働することにより、ゲームシステム1は、ゲームの利用者、支援者の位置関係、数および、特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する利用者端末・支援者端末の数の割合に基づいて、ゲームの演出や各種の特典を適宜変更することができる。そして、ゲームシステム1は、ゲームにおける各種の変更を利用者、支援者、その他の人々に視認可能な状態に置くことにより、特定エリアに対する人々の興味や関心を惹起することができる。
【0107】
本開示におけるプログラムは、サーバ等の他の装置からネットワークNを介してゲームシステム1にダウンロードすることができる。また、プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、光磁気ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。そして、プログラムを特定のまたは汎用コンピュータにインストールすることにより、サーバ装置4を制御コントローラとして機能させることができる。
【0108】
<ゲームシステム1の動作の流れ>
次に、ゲームシステム1の動作について、図面を用いて説明する。
【0109】
図3に示すように、ゲームシステム1において、まず記憶手段41は、利用者端末および支援者端末のうち少なくとも何れか一方から受け付けた、1または複数の都道府県、市区町村等の特定エリアの位置または一定範囲を指定する領域に関する特定エリア情報を、予め記憶部60に記憶させる(ステップS1)。
【0110】
また、記憶手段41は、記憶部60において、特定エリア毎に予め設定された人数、また、特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数の割合に関する人数に関する情報を、利用者端末および支援者端末のうち少なくとも何れか一方から受け付けた特定エリア情報に関連付ける(ステップS2)。
【0111】
また、記憶手段41は、記憶部60において、特典に関する情報を、利用者端末および支援者端末のうち少なくとも何れか一方から受け付けた特定エリア情報に予め関連付ける(ステップS3)。
【0112】
ゲームの開始に関する信号を受け付けた場合に、演算手段42は、特定エリア内における、利用者端末・支援者端末の有無を判定する(ステップS4)。演算手段42は、利用者端末・支援者端末が特定エリア内に無いと判定した場合、演算手段42は所定の回数再試行をし、複数回の試行によっても条件が満たされていないと判定した場合、この判定処理を停止する。
【0113】
利用者端末・支援者端末が特定エリア内に有ると判定した場合、次に演算手段42は、ゲーム処理情報を演算する処理を行う決定をする(ステップS5)。
【0114】
なお、ゲームの開始にあたり、送信手段43は、プレイヤが利用者および支援者のうち何れであるかを選択させる選択画面を表示させる表示指示信号を、利用者の操作端末2または支援者の操作端末3に送信する。
【0115】
また、演算手段42は、プレイヤが利用者および支援者のうち何れかであるという選択指示が与えられると、与えられた選択指示に基づいて、ゲームを開始させるゲーム処理情報を演算する。
【0116】
次に、演算手段42は、特定エリアの特定の位置から支援者端末の位置までの距離から、支援者の操作端末3の位置までの距離が所定の閾値で規定される距離以下の場合、または特定エリア情報における特定エリアの領域Rに支援者の操作端末3が入っている場合、支援者端末の数、また特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する支援者端末の数の割合をそれぞれ取得する。演算手段42は、特定エリア情報における特定エリアの位置(p1)から、支援者の操作端末3の位置(up)までの距離(d1)が所定の閾値で規定される距離以下の場合、または特定エリア情報における特定エリアの領域Rに支援者の操作端末3が入っている場合には、支援者の操作端末3の数および特定エリアの人口に対する特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する支援者端末の数の割合の少なくとも何れか一方に基づいてゲーム処理情報を演算し、算出する(ステップS6)。
【0117】
次に、演算手段42は、算出したゲーム処理情報に基づいて、ゲームの各種パラメータを変化させ、変化後の情報をパラメータ変化情報として作成する(ステップS7)。このとき、ゲーム処理情報は、ゲームの画面を支援者端末に表示させる第2ゲーム処理指令を含む。
【0118】
送信手段43は、パラメータ変化情報を、利用者の操作端末2、支援者の操作端末3、これら以外の作動機器のうち、少なくとも一つに送信する(ステップS8)。
【0119】
送信手段43により各種端末、作動機器に送信されたパラメータ変化情報は、認知可能な形態で出力部70に出力される(ステップS9)。この出力にあたり、第2ゲーム処理指令により、認知可能な形態が実現される。これにより、処理が終了する。
【0120】
次に、一人の支援者が複数台の操作端末を保有する場合の多重登録回避のための施策について説明する。
【0121】
図4に示すように、ステップS1の処理の際、登録手段44は、支援者識別情報を発行する(ステップS10)。
【0122】
次に、登録手段44は、支援者の操作端末3から送信される登録情報を受け付け、支援者の操作端末3を支援者識別情報と対応付ける(ステップS11)。
【0123】
次に、登録手段44は、支援者の操作端末3の位置情報である第2位置情報を支援者識別情報と対応付ける(ステップS12)。
【0124】
ステップが進み、演算手段42がゲーム処理情報を演算する際に、演算手段42は、支援者識別情報の数を算出する(ステップS13)。
【0125】
演算手段42は、支援者識別情報の数を支援者の操作端末3の数として判定することにより、一人の支援者により保有される操作端末3を一対一対応させる。その後、前述したステップS7以降の処理が進む。
【0126】
次に、ゲームにおいて所定の条件が満たされた場合に付与される特典の付与処理の一例をより詳細に説明する。
【0127】
図5に示すように、ステップS6の処理の際、特典付与手段45は、利用者がプレイするゲームにおいて、ゲームに予め設定された任意の条件が満たされたか否かを判定する(ステップS14)。
【0128】
次に、特典付与手段45が任意の条件を満たすと判定する場合には、利用者に特典を付与するという判定をする(ステップS15)。
【0129】
そして、特典付与手段45は、利用者に付与することを決定した特典に対応する、特典に関する情報を記憶部60から読み出す(ステップS16)。
【0130】
読み出された特典に関する情報は、利用者に提示される際には、出力部70によって、図6のように、利用者および支援者に視認可能な形態で出力し、処理が終了する。
【0131】
以上をまとめると、プログラムは、制御部40(コンピュータ)を、記憶手段41と、演算手段42と、送信手段43として機能させ、記憶手段41は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部60に予め記憶させておき、演算手段42は、記憶部60に記憶されている特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および利用者によるゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算し、送信手段43は、演算手段42により演算されたゲーム処理情報を、利用者端末および利用者がゲームにおいて使用する利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信するものである。
【0132】
<効果>
以上のような構成からなる本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法によれば、予め設定された特定エリア内における操作端末2、3に基づいて、ゲーム処理情報を演算することができる。より詳細に説明すると、従来技術では、ゲームの進行を優遇することを意図されているものであり、直接的に地域創生に繋がるものではなかった。これに対し、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータ、および情報処理方法では、予め設定された特定エリア内における操作端末に基づいて、ゲーム処理情報を演算することができるため、ゲームの開催地等に出向いてゲームに直接または間接的に参加した参加者の端末に、ゲームの経時的な変化に基づいて、各種の優遇処置を付与することができる。これにより、ゲームの開催地と所縁のある優遇処置をゲームの参加者に付与することができる。そして、参加者に対して、ゲームの開催地のことを周知させるとともに密着させる(関わりを持つ、興味を持つ)モチベーションを与えることができる。これにより、その土地の歴史、観光地、特産物や地元の人々との関わりを提供し、地方自治体のPR活動を促進することができる。
【0133】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、演算手段42は、特定エリア情報における特定エリアの位置から支援者端末の位置までの距離が所定の閾値の距離以下である支援者端末の数、または特定エリア情報における特定エリアの領域に支援者端末の位置が入っている支援者端末の数に基づいて、ゲーム処理情報を演算する。この場合は、特定エリアに位置する支援者の数に基づいてゲーム処理情報を演算することができる。これにより、参加者を支援する(推している)複数の支援者も特定エリアに集めることができ、その土地との関わりを提供することができる。
【0134】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、記憶手段41は、特定エリア情報に、人数に関する情報を関連付けて記憶部に予め記憶させておく。演算手段42は、特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、特定エリア情報における特定エリアの位置から支援者端末の位置までの距離が所定の閾値の距離以下である支援者端末の数の割合、または特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、特定エリア情報における特定エリアの領域に支援者端末の位置が入っている支援者端末の数の割合に基づいて、ゲーム処理情報を演算する。この場合は、特定エリアの人口に対する特定エリアに位置する支援者の数の割合に基づいてゲーム処理情報を演算することができる。これにより、その土地における人口や人口密度に応じた数の支援者を特定エリアに集めればよく、その地方の規模などを考慮してバランスの良いゲームを提供することができる。
【0135】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、プログラムはコンピュータを登録手段44として更に機能させ、登録手段44は、支援者端末から登録情報を受け付けると、支援者端末を所持する支援者の識別情報である支援者識別情報を発行する。第2位置情報には、登録手段44により発行された支援者識別情報が関連付けられる。演算手段42がゲーム処理情報を演算する際に、支援者端末の数として、支援者識別情報が異なる支援者端末の数が用いられる。この場合は、支援者の登録を行い、登録が行われた支援者の識別情報を用いることにより、一人の支援者が複数台のコンピュータを持ち多重登録することを防止することができる。
【0136】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、送信手段43により利用者端末に送信されるゲーム処理情報は、ゲームに利用される第1ゲーム処理指令を含む。この場合は、ゲーム処理情報は、利用者端末でゲームを行わせる指示情報として機能することができる。
【0137】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、第1ゲーム処理指令により利用者端末で行われる、ゲームの演出およびパラメータを含むゲームの内容は、特定エリア情報に基づいて決められるようになっている。この場合は、例えば、特定エリア情報に基づいてゲームの背景画像やサウンドなどが変化するようにすることができる。これにより、その土地の歴史、観光地、特産物や地元の人々との関わりを提供し、地方自治体のPR活動を促進することができる。
【0138】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、送信手段43は、演算手段42により演算されたゲーム処理情報を支援者端末にも送信する。送信手段43により支援者端末に送信されるゲーム処理情報は、利用者端末で行われるゲームの画面を支援者端末に表示させる第2ゲーム処理指令を含む。この場合は、支援者はゲームの利用者が操作している画像や映像を見ることができる。これにより、その土地の歴史、観光地、特産物や地元の人々との関わりを提供し、地方自治体のPR活動を促進することができる。
【0139】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、送信手段43により作動機器に送信されるゲーム処理情報は、作動機器に利用される作動指令を含む。この場合は、ゲーム処理情報が送信されるのは、スマートフォンなどの端末だけではなく、ラジコン、ドローン等の機器を含ませることができる。
【0140】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、プログラムはコンピュータを特典付与手段45として更に機能させ、記憶手段41は、特定エリア情報に、特典に関する情報を関連付けて記憶部に予め記憶させておく。特典付与手段45は、利用者がプレイするゲームの結果に応じて、記憶部に記憶されている特定エリア情報に対応する特典を利用者に付与する。この場合は、利用者がプレイするゲームにおいて所定の条件が満たされると、特定エリア情報に対応する特典を利用者に付与することができる。これにより、ユーザはその土地へ赴いて関わることでゲームにて特別な特典を得ることができ、その土地の歴史、観光地、特産物や地元の人々との関わりを提供し、地方自治体のPR活動を促進することができる。
【0141】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、特典付与手段45において利用者に付与される特典は、利用者がプレイする、ゲームの演出およびパラメータを含むゲームの内容を変化させるものである。この場合は、利用者に付与される特典は、利用者がプレイするゲームの内容を変化させるものとすることができる。これにより、その土地へ赴いて関わることでゲームが有利になり、その土地の歴史、観光地、特産物や地元の人々との関わりを提供し、地方自治体のPR活動を促進することができる。
【0142】
また、本実施の形態の地方創生ゲームプログラム、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法においては、上述したように、送信手段43は、プレイヤが利用者および支援者のうち何れであるかを選択させる選択画面を表示させる表示指示信号を端末に送信する。プレイヤが利用者および支援者のうち何れかであるという選択指示が与えられると、演算手段42は、与えられた選択指示に基づいてゲーム処理情報を演算する。この場合は、ゲームの参加者は利用者、支援者を選択して、ゲームを開始することができる。
【0143】
[他の実施の形態]
本実施の形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本開示、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本開示の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0144】
本実施の形態では、操作端末2、3がスマートフォンである場合を例示したが、操作端末2、3は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
【0145】
本実施の形態では、ゲームがアクションゲームである場合を例示したが、これに限定されない。ゲームは、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、カードゲームおよびパズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0146】
例えば、ゲームがカードゲームである場合、プレイヤキャラクタが描写された当該プレイヤキャラクタに対応するカードオブジェクトが、仮想空間上のデッキに設定され、そのカードオブジェクトに対応するプレイヤキャラクタが敵キャラクタと対戦する。もしくは、プレイヤキャラクタが、キャラクタが描写されたカードを保有し、そのカードをゲーム空間で使用して対戦する。
【0147】
本実施の形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具などの装備品)などであることができる。
【0148】
本実施の形態では、ゲームを無料または有料と区別することなく例示したが、何れかであってもよい。例えば、ゲームシステム1は、支援者がゲームに参加するための有料チケットを購入し、どのゲームを観戦するのかを選択できる画面を備えていてもよい。また、このチケットの収入を特定エリアの土地の地方自治体に分配できるように演算してもよい。
【0149】
本実施の形態では、記憶部60は、1または複数の都道府県、市区町村等の特定エリアの位置または一定範囲を規定する領域に関する特定エリア情報を、利用者端末・支援者端末によって指定される形態を例示したが、これに限定されない。例えば、1または複数の都道府県、市区町村等の特定エリアの位置または一定範囲を規定する領域に関する特定エリア情報を管理端末5から受け付け、記憶させてもよい。このとき、地図情報を取得して特定エリアを設定してもよい。
【0150】
本実施の形態では、演算手段42は特定エリア情報に対応する特定エリア内における、利用者端末・支援者端末の有無を判定する形態を例示したが、これに限定されない。例えば、演算手段42は、管理端末5から受け付けた特定エリア情報に対応する特定エリア内における、利用者端末・支援者端末の有無を判定してもよい。この場合には、演算手段42は、ゲームの開始に関する信号を受け付けた場合に、管理端末5から受け付けた特定エリア情報および利用者端末・支援者端末から受け付けた特定エリア情報の対応付けが可能か否かを判定する。このとき、演算手段42は、両情報に予め付与されている識別情報を用いて合致を判定し、特定エリア内における利用者端末・支援者端末の有無を判定する。これにより、各都道府県、市区町村等の機関が予め特定エリアを指定しておき、ゲームの利用者や支援者が特定エリアを指定することで、間接的に特定の都道府県、市区町村等の創生に公的機関を介して貢献し得る。
【0151】
本実施の形態では、閾値データに特定エリアの特定の位置から支援者端末の位置に基づく情報を用いることにより、または特定エリアの領域Rに支援者の操作端末3が入っている場合に演算手段42が演算処理を行ったが、これに限定されない。例えば、演算手段42は、特定エリア情報における特定エリアの位置(p1)から、利用者の操作端末2の位置(up)までの距離(d2)が所定の閾値で規定される距離以下の場合(図7(a))、または特定エリア情報における特定エリアの領域Rに利用者の操作端末2が入っている場合(図7(b))には、特定エリア情報を指定した支援者の操作端末3(up)の数に基づいて、ゲーム処理情報を演算してもよい。これにより、近くにいるユーザから支援を受けていることを実感させることができる。
【0152】
また、演算手段42は、特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、特定エリアの特定の位置から、利用者の操作端末2の位置までの距離が所定の閾値で規定される距離以下の場合において、特定エリア情報を指定した支援者の操作端末3の数の割合に基づいて、ゲーム処理情報を演算してもよい。
【0153】
また、演算手段42は、特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、特定エリアの領域に利用者の操作端末2の位置が入っている場合において、特定エリア情報を指定した支援者の操作端末3の数の割合に基づいて、ゲーム処理情報を演算してもよい。
【0154】
例えば、記憶手段41は、支援者端末において指定された特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておく。演算手段42は、利用者端末の位置から特定エリア情報における特定エリアの位置までの距離が所定の閾値の距離以下である特定エリア情報を指定した支援者端末の数、または利用者端末の位置が特定エリア情報における特定エリアの領域に入っている特定エリア情報を指定した支援者端末の数に基づいて、ゲーム処理情報を演算する。この場合は、利用者の端末の位置が特定エリアに入っている特定エリア情報を指定した支援者の数に基づいてゲーム処理情報を演算してもよい。
【0155】
また、記憶手段41は、支援者端末において指定された特定エリア情報を記憶部に予め記憶させるとともに、特定エリア情報に、人数に関する情報を関連付けて記憶部に予め記憶させておく。演算手段42は、特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、利用者端末の位置から特定エリア情報における特定エリアの位置までの距離が所定の閾値の距離以下である特定エリア情報を指定した支援者端末の数の割合、または特定エリア情報に関連付けられている人数に対する、利用者端末の位置が特定エリア情報における特定エリアの領域に入っている特定エリア情報を指定した支援者端末の数の割合に基づいて、ゲーム処理情報を演算してもよい。この場合は、特定エリアの人口に対する特定エリアに位置する支援者の数の割合に基づいてゲーム処理情報を演算できる。このような割合に基づいて処理が行われることにより、特定エリアの人口に不均衡が生ずる場合であっても、付与される優遇処置に差異を生ずることがなくなり、ゲームの参加者に不均衡感を感じさせることを回避することができる。
【0156】
本実施の形態では、サーバ装置4、複数の操作端末2、3および管理端末5が一体となってプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。プログラムのすべての手段が、サーバ装置4単体、操作端末2、3各単体、サーバ装置4および操作端末2、3とは別の通信端末単体、これらのうち組み合わせられる装置、に備えられていてもよい。また、サーバ装置4、操作端末2、3、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0157】
2 利用者の操作端末
3 支援者の操作端末
4 サーバ装置
40 制御部
41 記憶手段
42 演算手段
43 送信手段
44 登録手段
45 特典付与手段
60 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-03-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信し、
前記特定エリア情報は、前記利用者端末または支援者端末に対する操作により指定された特定エリアの位置の情報であり、
前記演算手段は、前記第1位置情報および前記第2位置情報のうち少なくとも何れか一方が前記特定エリアに含まれていることに基づいてゲーム処理情報を演算する
プログラム。
【請求項2】
前記特定エリア情報は、1または複数の都道府県、市区町村等の特定エリアの位置の情報である、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記特定エリア情報は、1または複数の一定範囲を規定する領域に関する位置の情報である、請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記演算手段は、前記特定エリア情報における前記特定エリアの位置から前記支援者端末の位置までの距離が所定の閾値の距離以下である前記支援者端末の数、または前記特定エリア情報における前記特定エリアの領域に前記支援者端末の位置が入っている前記支援者端末の数に基づいて、前記ゲーム処理情報を演算する、請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記送信手段により前記利用者端末に送信される前記ゲーム処理情報は、前記ゲームに利用される第1ゲーム処理指令を含み、
前記第1ゲーム処理指令により前記利用者端末で行われる、前記ゲームの演出およびパラメータを含む前記ゲームの内容は、前記特定エリア情報に基づいて決められるようになっている、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記ゲーム処理情報は、前記特定エリア内における前記支援者端末の数や前記特定エリアの人口に対する前記特定エリア内毎に予め設定された人数に対応する前記支援者端末の数の割合によって、ゲームの背景画像、サウンドの各種演出、キャラクタの強弱を規定するパラメータのうち少なくとも一つを変化させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを特典付与手段として更に機能させ、
前記記憶手段は、前記特定エリア情報に、特典に関する情報を関連付けて前記記憶部に予め記憶させておき、
前記特典付与手段は、前記利用者がプレイする前記ゲームの結果に応じて、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報に対応する前記特典を前記利用者に付与する、請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記特典付与手段において前記利用者に付与される前記特典は、前記利用者がプレイする、前記ゲームの演出およびパラメータを含む前記ゲームの内容を変化させるものである、請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
プログラムを実行することにより記憶手段と、演算手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記記憶手段は、特定エリアの位置または領域に関する特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておき、
前記演算手段は、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方とに基づいてゲーム処理情報を演算し、
前記送信手段は、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信し、
前記特定エリア情報は、前記利用者端末または支援者端末に対する操作により指定された特定エリアの位置の情報であり、
前記演算手段は、前記第1位置情報および前記第2位置情報のうち少なくとも何れか一方が前記特定エリアに含まれていることに基づいてゲーム処理情報を演算する、
コンピュータ。
【請求項10】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、特定エリアの位置または領域に関する利用者端末または支援者端末に対する操作により指定された特定エリアの位置の情報である特定エリア情報を記憶部に予め記憶させておく工程と、
前記制御部が、前記記憶部に記憶されている前記特定エリア情報と、ゲームをプレイするプレイヤとしての利用者が所持する前記利用者端末の位置の情報である第1位置情報および前記利用者による前記ゲームのプレイを支援する1または複数の支援者が所持する支援者端末の位置の情報である第2位置情報のうち少なくとも何れか一方が前記特定エリアに含まれていることに基づいてゲーム処理情報を演算する工程と、
前記制御部が、前記演算手段により演算された前記ゲーム処理情報を、前記利用者端末および前記利用者が前記ゲームにおいて使用する前記利用者端末とは別の作動機器のうち少なくとも何れか一方に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。