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特開2024-127898地図表示制御装置、地図表示制御方法、及び地図表示制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127898
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】地図表示制御装置、地図表示制御方法、及び地図表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240912BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024099449
(22)【出願日】2024-06-20
(62)【分割の表示】P 2023035280の分割
【原出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】舘 豊
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サービスの利用に伴ってポイントの付与率の増加に係わる施設の利用を促進可能に、地図を表示させる地図表示制御装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】地図表示制御装置である地図アプリサーバのシステム制御部11は、施設とサービスとの対応関係を示す対応関係情報と、ユーザによるポイントプログラムに対応する2以上のサービス夫々についてポイント付与率を増加させる付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、ユーザが付与率増加条件を満たしてないサービスに対応する優先施設を特定する優先施設特定部と、ユーザが利用する端末装置の画面に表示される地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を端末装置により地図上に表示させる。地図表示制御装置は、それら複数の施設のうち、特定した優先施設を、その優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる地図表示制御部と、含む。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させる地図表示制御装置において、
前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、
それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、
前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、
前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、
前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定手段と、
前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする地図表示制御装置。
【請求項2】
前記非優先施設は、前記ユーザが前記付与率増加条件を既に満たしている前記サービスに対応する施設を含むことを特徴とする請求項1に記載の地図表示制御装置。
【請求項3】
前記非優先施設は、前記2以上のサービスの何れにも対応しない施設を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の地図表示制御装置。
【請求項4】
前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、
前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させることを特徴とする請求項1に記載の地図表示制御装置。
【請求項5】
前記2以上のサービスのうち少なくとも一の所定サービスにおいては、前記所定サービスについて会員としての前記ユーザのランクが高いほど、前記ポイント付与率の増加量が大きくなり、
前記ユーザの前記ランクを示すランク情報を取得するランク情報取得手段を更に備え、
前記増加量特定手段は、前記所定サービスの前記ポイント付与率の増加量を、前記取得されたランク情報に基づいて特定することを特徴とする請求項4に記載の地図表示制御装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記表示される地図上に施設を表示させるとともに、表示される前記施設に含まれる前記優先施設に関連付けて、前記ポイント付与率の増加量を示す増加量情報を表示させることを特徴とする請求項4又は5に記載の地図表示制御装置。
【請求項7】
前記ポイントプログラムに関係する施設は、前記施設で前記取引対象を購入したユーザに前記ポイントプログラムのポイントが付与される対象施設を含み、
前記対象施設は、前記複数のサービスの前記付与率増加条件の充足状況に係わらず、予め定められた第1ポイント付与率に応じた数のポイントが前記ユーザに付与される第1施設と、前記複数のサービスの前記付与率増加条件の充足状況に応じた増加量分、前記第1ポイント付与率から増加した第2ポイント付与率に応じた数のポイントが前記ユーザに付与される第2施設と、を含み、
前記表示制御手段は、前記優先施設が前記第1施設及び前記第2施設を含む場合、前記第2施設を前記第1施設よりも優先して表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の地図表示制御装置。
【請求項8】
前記2以上のサービスのうち少なくとも一のサービスについては、前記サービスに対応する施設を含む予め設定された領域内に前記端末装置が位置する状態で、前記ユーザが前記施設への訪問を示す操作を前記端末装置に対して行うことを条件として、前記ユーザが前記施設を利用したと判定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の地図表示制御装置。
【請求項9】
前記複数のサービスのうち前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしたサービスの数が多いほど、前記ポイント付与率が高くなることを特徴とする請求項1又は2に記載の地図表示制御装置。
【請求項10】
ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御方法において、
前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、
それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、
前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、
前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、
前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定ステップと、
前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御ステップであって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする地図表示制御方法。
【請求項11】
ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御プログラムにおいて、
前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、
それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、
前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、
前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、
前記コンピュータを、
前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定手段と、
前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とする地図表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品やサービス等の取引対象を購入したユーザに対してポイントを付与し、ユーザが保有するポイントを、取引対象の購入に利用可能としたポイントプログラムが知られている。また、ポイントを利用可能な施設を地図上に表示することも知られている。これにより、ユーザは、ポイントを利用可能な施設の場所を知ったり、ポイントを利用可能な施設が近くにあることを知ったりすることができる。そのため、ポイントを利用可能な施設の利用の促進が期待される。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザが携帯可能な端末装置は、ユーザが所有するポイントカードの発行店ごとに、発行店舗、位置情報、カード名称、カード番号、ポイント数、規定ポイント数、有効期限等のポイントカード情報を保存すること、端末装置は、ポイントの満了が近く且つ有効期限が近いポイントカードの発行店が端末装置の近くにある場合、その店舗の場所と現在位置とを示す地図を表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-318951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くのポイントプログラムにおいては、取引対象の購入金額に対して、予め決定された付与率の金額に相当するポイントを、購入者に付与することが一般的である。この付与率は固定である場合もある一方で、可変である場合もある。例えば、ユーザが、コンピュータネットワークを利用して提供される所定のサービスを利用するとともに、そのサービスに対応する所定の施設を利用することで、付与率が増加することが考えられる。一例として、美容院を予約するためのウェブサイトでユーザが美容院を予約し、予約した美容院にユーザが訪れて利用することで、付与率が増加することが挙げられる。一度増加した付与率は、例えば所定の期間維持される。その間、ユーザは、取引対象の購入に対して、増加した付与率でポイントを獲得することができる。そこで、ポイントが付与されるか否かとは別に、付与率が増加する施設の利用の促進が望まれる場合がある。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、サービスの利用に伴ってポイントの付与率の増加に係わる施設の利用を促進可能に、地図を表示させることを可能とする地図表示制御装置、地図表示制御方法、及び地図表示制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させる地図表示制御装置において、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定手段と、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される2以上のサービスのうち、ユーザが付与率増加条件をまだ満たしていないサービスに対応する施設が、優先施設として特定される。そのサービスの付与率増加条件は、ユーザがそのサービスを利用し且つそのサービスに対応する施設を利用することである。そして、そのユーザの端末装置が画面上に地図を表示するとき、優先施設が、その優先施設と異なる非優先施設よりも優先して地図上に表示される。優先施設は、現時点以降にユーザがその優先施設を利用することで、ユーザが付与率増加条件を満たす可能性がある施設である。すなわち、優先施設は、そのユーザのポイント付与率が増加する可能性がある施設である。一方、非優先施設は、ユーザがその非施設を利用しても、そのユーザのポイント付与率は増加しない施設である。そのため、優先施設とその優先施設が対応するサービスとの利用を、地図を見たユーザに促すことができる。従って、サービスの利用に伴ってポイントの付与率の増加に係わる施設の利用を促進可能に、地図を表示させることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記非優先施設は、前記ユーザが前記付与率増加条件を既に満たしている前記サービスに対応する施設を含むことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ユーザが付与率増加条件を既に満たしているサービスに対応する施設は、非優先施設として扱われる。従って、ユーザが現時点以降に利用することでポイント付与率が増加する可能性がある優先施設を、既にポイント付与率が増加しているためにユーザが現時点以降に利用してもポイント付与率が増加しないサービスに対応する施設よりも優先して地図上に表示させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記非優先施設は、前記2以上のサービスの何れにも対応しない施設を含むことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、ユーザが現時点以降に利用することでポイント付与率が増加する可能性がある優先施設を、何れのサービスにも対応しないためにユーザが利用してもポイント付与率が増加しない施設よりも優先して地図上に表示させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、ユーザが付与率増加条件を満たすことでポイント付与率が増加する量がサービスごとに定められており、サービスによって、その増加量が変わる場合がある。そして、ポイント付与率の増加量が高い施設ほどより優先して地図上に表示される。そのため、ポイント付与率の増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、前記2以上のサービスのうち少なくとも一の所定サービスにおいては、前記所定サービスについて会員としての前記ユーザのランクが高いほど、前記ポイント付与率の増加量が大きくなり、前記ユーザの前記ランクを示すランク情報を取得するランク情報取得手段を更に備え、前記増加量特定手段は、前記所定サービスの前記ポイント付与率の増加量を、前記取得されたランク情報に基づいて特定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、所定のサービスについては、ユーザの会員としてのランクが高いほど、ポイント付与率の増加量が高くなる。従って、ユーザのランクに応じてポイント付与率の増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、前記表示制御手段は、前記表示される地図上に施設を表示させるとともに、表示される前記施設に含まれる前記優先施設に関連付けて、前記ポイント付与率の増加量を示す増加量情報を表示させることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、優先施設に関連付けて、その優先施設に対応するサービスのポイント付与率の増加量を示す情報が、地図上に表示される。従って、ポイント付与率の増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をよりユーザに促すことができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、前記ポイントプログラムに関係する施設は、前記施設で前記取引対象を購入したユーザに前記ポイントプログラムのポイントが付与される対象施設を含み、前記対象施設は、前記複数のサービスの前記付与率増加条件の充足状況に係わらず、予め定められた第1ポイント付与率に応じた数のポイントが前記ユーザに付与される第1施設と、前記複数のサービスの前記付与率増加条件の充足状況に応じた増加量分、前記第1ポイント付与率から増加した第2ポイント付与率に応じた数のポイントが前記ユーザに付与される第2施設と、を含み、前記表示制御手段は、前記優先施設が前記第1施設及び前記第2施設を含む場合、前記第2施設を前記第1施設よりも優先して表示させることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、施設で取引対象を購入したユーザにポイントプログラムのポイントが付与される場合がある。そのような施設は、第1施設と第2施設とを含む。第1施設は、ユーザが2以上のサービスの何れのサービスの付与率増加条件を満たしても、ポイント付与率が増加しない施設である。第2施設は、ユーザが既に付与率増加条件を満たしているサービスやサービス数に基づいて、第1施設で付与されるポイントのポイント付与率よりも高いポイント付与率で、ポイントが付与される施設である。そして、優先施設が第1施設及び第2施設を含む場合、第2施設が第1施設よりも優先して地図上に表示される。従って、施設での取引対象の購入に対して付与されるポイントの付与率がより高い施設の利用をユーザに促すことができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、前記2以上のサービスのうち少なくとも一のサービスについては、前記サービスに対応する施設を含む予め設定された領域内に前記端末装置が位置する状態で、前記ユーザが前記施設への訪問を示す操作を前記端末装置に対して行うことを条件として、前記ユーザが前記施設を利用したと判定されることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、少なくとも一のサービスについて、そのサービスに対応する施設の利用は、端末装置を所持したユーザが、その施設を含む予め設定された領域内に行って、その施設への訪問を示す操作を行うことと定められている。
【0023】
請求項9に記載の発明は、前記複数のサービスのうち前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしたサービスの数が多いほど、前記ポイント付与率が高くなることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、ユーザが付与率増加条件を満たしたサービスが多い多いほど、ポイント付与率が高くなる。そのため、より多くのサービスについて、それらのサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御方法において、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定ステップと、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御ステップであって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御ステップと、を備えることを特徴とする。
【0026】
請求項11に記載の発明は、ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御プログラムにおいて、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記コンピュータを、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定手段と、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、サービスの利用に伴ってポイントの付与率の増加に係わる施設の利用を促進可能に、地図を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】一実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図2】(a)は、ポイントアッププログラムに対応するサービスの例を示す図である。(b)は、或るユーザによる達成条件の充足状況の一例を示す図である。
図3】一実施形態に係る地図アプリサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図4】地図アプリサーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
図5】データベースに記憶される情報の例を示す図である。
図6】地図アプリサーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
図7】地図アプリにおける地図表示画面の一例を示す図である。
図8】各施設のサービス対応状況及びポイントアップキャンペーン実施状況の一例を示す図である。
図9】(a)は、或るユーザの達成条件の充足状況の一例を示す図である。(b)は、地図上の施設の表示例を示す図である。
図10】(a)は、別のユーザの達成条件の充足状況の一例を示す図である。(b)は、地図上の施設の表示例を示す図である。
図11】(a)は、更に別のユーザのサービスの達成条件の充足状況の一例を示す図である。(b)は、会員ランクの一例を示す。(c)は、地図上の施設の表示例を示す図である。
図12】(a)は、また更に別のユーザのサービスの達成条件の充足状況の一例を示す図である。(b)は、会員ランクの一例を示す。(c)は、地図上の施設の表示例を示す図である。
図13】一実施形態における地図アプリサーバ1のシステム制御部11におけるサーバ処理の一例を示すフローチャートである。
図14】一実施形態におけるユーザ端末5における端末処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0030】
[1.通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る通信システムSの構成及び機能概要について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、通信システムSは、地図アプリサーバ1と、会員情報管理サーバ2と、ポイント管理サーバ3と、複数のサービスサーバ4と、複数のユーザ端末5と、を含んで構成される。地図アプリサーバ1、会員情報管理サーバ2、ポイント管理サーバ3、各サービスサーバ4、及び各ユーザ端末5は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0031】
地図アプリサーバ1は、地図アプリに関する各種処理を実行するサーバ装置であってもよい。地図アプリは、各ユーザ端末5が実行可能なアプリケーションである。地図アプリは、ユーザ端末5により地図を表示させるとともに、その地図上に施設を表示させるためのアプリケーションであってもよい。地図アプリサーバ1は、地図に関する情報をユーザ端末5へ送信することにより、ユーザ端末5に地図を表示させてもよい。なお、地図アプリサーバ1は、地図アプリに加えて又は地図アプリではなく、ウェブブラウザを用いた地図の表示を可能とさせてもよい。
【0032】
地図上に表示される施設の例として、店舗、営業所、宿泊施設、運動施設等が挙げられる。地図上に表示される施設は、例えば所定のインターネット総合サービスに関連する施設であってもよい。このインターネット総合サービスは、複数のサービスを含んでもよい。これらのサービスは、例えばコンピュータネットワークを利用して提供されるサービスであってもよい。そのようなサービスはオンラインサービスを含んでもよい。オンラインサービスは、ウェブサイトを介して提供されてもよい。インターネット総合サービスに含まれるサービスの例として、ポイントプログラム、移動体通信サービス、キャリア決済、光回線接続サービス、クレジットカード、アプリ決済、電子マネー、ネット証券、施設の利用予約サービス、オンラインショッピング、レシート・ポイント交換サービス、チェックインサービス、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)等が挙げられる。移動体通信サービスは、例えばコアネットワークを利用して提供されてもよい。その他のサービスは、例えばインターネットを利用して提供されてもよい。
【0033】
地図上に表示される施設は、インターネット総合サービスに含まれる少なくとも一のサービスに対応するサービスであってもよい。施設がサービスに対応するとは、その施設をユーザが利用するにあたり、そのサービスをユーザが利用可能なサービスであってもよい。例えば、施設の利用前、利用中又は利用後に、ユーザは、その施設に対応するサービスを利用可能となっていてもよい。例えばポイントプログラムは、実店舗やオンラインにおける取引対象の購入代金の所定割合のポイントをユーザに付与するとともに、取引対象の購入にポイントを利用可能とするサービスであってもよい。取引対象は、商品及びサービスの少なくとも何れか一方であってもよい。ポイントプログラムに関係する施設は、ユーザがポイントを獲得すること及び利用することの少なくとも何れか一方が可能な施設を含んでもよい。こうした施設は、ポイントプログラムに対応する。また、ポイントプログラムに関係する施設は、後述するように、ポイント倍率の増加に係わる施設を含んでもよい。移動体通信サービスは、例えばインターネット総合サービスを提供する企業グループ内の移動体通信事業者により提供されるサービスであって、携帯電話機等の携帯用の端末装置間の音声通信を可能とするサービスであってもよい。移動体通信サービスに対応する施設は、例えばその移動体通信サービスの契約を可能とするキャリアショップ、携帯ショップ、電器店等であってもよい。クレジットカード、アプリ決済又は電子マネーに対応する施設は、例えばその施設での商品又はサービスの購入代金を、クレジットカード、アプリ決済又は電子マネーにて決済可能な施設であってもよい。施設の利用予約サービスに対応する施設は、例えばその利用予約サービスで予約可能な施設であってもよい。レシート・ポイント交換サービスは、例えばユーザが施設で取引対象を購入した際にその施設からもらったレシートの画像をアップロードすると、そのユーザにポイントを付与するサービスであってもよい。レシート・ポイント交換サービスに対応する施設は、例えばその施設のレシートの画像のアップロードに対してポイントの付与を許可している施設であってもよい。チェックインサービスは、そのチェックインサービスに対応する施設から予め設定された範囲のスポット領域内にユーザが入ったことを条件として、そのユーザにポイントを付与するサービスであってもよい。具体的に、設定されたスポット領域内にユーザが位置している状態で、ユーザがユーザ端末5を用いて、その施設へのチェックインの操作を行うことで、そのユーザにポイントが付与されてもよい。本実施形態におけるチェックインは、その施設の利用を開始する手続き、その施設を訪問したことをチェックインサービスに知らせること又は予め設定されたスポット領域内にユーザが入ったことをチェックインサービスに知らせる手続きであってもよい。ユーザがそのスポット領域内に位置するか否かは、そのユーザが所持するユーザ端末5の位置情報から特定可能である。位置情報は、ユーザ端末5の位置を示す情報である。チェックインサービスに対応する施設は、チェックインしたユーザに対してポイントを付与することを許可した施設であってもよい。ユーザは、地図アプリを用いることでチェックインサービスを利用可能であってもよい。すなわち、地図アプリでチェックインが可能であってもよい。この場合、地図アプリサーバ1は、チェックインサービスに関する処理を実行してもよい。SNSの例として、スポットSNSが挙げられる。スポットSNSは、スポットに関連する情報をコミュニティ内で交換するためのSNSであってもよい。スポットは施設であってもよい。スポットSNSは、コミュニティの開設者により予め設定された1又は複数のスポット領域の何れかの領域内にユーザが位置することを条件として、そのユーザがコミュニティのメンバになることを許可するSNSであってもよい。コミュニティのメンバとなるには、前述と同様にチェックインの操作が必要であってもよい。開設者は、コミュニティで情報交換される施設を含むようにスポット領域を設定してもよい。スポットSNSに対応する施設は、その施設についてのコミュニティがある施設又はその施設に対してスポット領域が設定されている施設であってもよい。
【0034】
会員情報管理サーバ2は、インターネット総合サービスの会員に関する情報を管理するサーバ装置であってもよい。ユーザがインターネット総合サービスの会員になると、そのユーザにユーザIDが付与される。ユーザIDは、インターネット総合サービスにおいてそのユーザを識別する識別情報であってもよい。インターネット総合サービスの会員となったユーザは、そのインターネット総合サービスに含まれるサービスのうちの多くのサービスを利用することが可能となってもよい。一部のサービスを利用するために、ユーザは、インターネット総合サービスの会員であることを条件とした別途の会員登録を行う必要があってもよい。
【0035】
ポイント管理サーバ3は、ポイントプログラムにおける各ユーザのポイントや、ポイント倍率等を管理するサーバ装置であってもよい。各ユーザが現在保有するポイントの数を、利用可能ポイント数という。ポイント倍率とは、取引対象の購入金額に対するユーザへのポイントの付与率又は還元率に相当してもよい。例えば1倍のポイント倍率は、1%の付与率に相当してもよい。この場合、購入金額の1%に相当する数のポイントがユーザに付与される。ポイントと金銭との間の交換比率が予め定められてもよい。例えば、1ポイントが1円に相当してもよい。後述するように、ポイント倍率はユーザごとに決定されてもよい。
【0036】
各サービスサーバ4は、インターネット総合サービスに含まれるサービスのうち、そのサービスサーバ4が対応するサービスに関する情報を管理するサーバ装置であってもよい。例えば、各サービスサーバ4は、そのサービスサーバ4に対応するサービスのユーザによる登録状況、利用状況、利用履歴等の情報を記憶してもよい。少なくとも一のサービスサーバ4は、そのサービスサーバ4が対応するサービスをユーザに提供するための処理を実行するサーバ装置であってもよい。
【0037】
各ユーザ端末5は、インターネット総合サービスを利用可能なユーザが所持する端末装置であってもよい。ユーザ端末5の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。各ユーザ端末5には、地図アプリがインストール可能であってもよい。少なくとも一部のユーザ端末5は、そのユーザ端末5の位置情報を取得する機能を有してもよい。例えば、ユーザ端末5は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して、位置情報として経緯度を計算してもよい。また例えば、移動体通信事業者により、基地局を利用した位置情報がユーザ端末5に提供されてもよい。また例えば、ユーザ端末5は、Bluetooth(登録商標) Low Energy等の近距離無線通信を利用した位置情報の取得が可能であってもよい。例えば、所定の場所にビーコンが設置されてもよい。このビーコンは、近距離無線通信で、その場所を識別する識別情報又はそのビーコンを識別する識別情報を送信する。ユーザ端末5は、ビーコンから送信されてくる識別情報を、位置情報として取得してもよい。ユーザ端末5は、取得した位置情報を地図アプリサーバ1へ送信してもよい。例えば、ユーザ端末5は、位置情報の取得と送信を、周期的に実行してもよい。ユーザ端末5は、位置情報の取得及び送信を、地図アプリ又はその他のアプリケーションに従って実行してもよい。少なくとも一部のユーザ端末5は、据え置き型のコンピュータであってもよい。このユーザ端末5はウェブブラウザ内に地図を表示させてもよい。
【0038】
[2.ポイントアッププログラム]
次に、ポイントアッププログラムについて、図2を参照して説明する。ポイントプログラムに含まれるサービスとして、ポイントアッププログラムがある。ポイントアッププログラムは、インターネット総合サービスに含まれるサービスのうち、予め定められた複数のサービスに対するユーザの利用状況に基づいて、そのユーザのポイント倍率が増加するサービスである。各ユーザのポイント倍率の初期値が予め定められてもよい。例えば初期値は1倍であってもよい。予め定められた複数のサービスのうち、ユーザが利用するサービスの数が多いほど、そのユーザのポイント倍率が初期値よりも高くなってもよい。
【0039】
インターネット総合サービスに含まれるサービスのうち、増加したポイント倍率でユーザがポイントを獲得可能なサービスが予め定められていてもよい。ポイント倍率が増加した後であっても、ユーザが施設で商品の購入代金やサービスの利用料金を支払う場合に獲得可能なるポイントの倍率は、原則として初期値のままであってもよい。そして、例えば施設がポイントアップキャンペーンを実施することで、その施設を利用した際にユーザが獲得可能なポイントの倍率が、初期値ではなく、増加したポイント倍率となってもよい。
【0040】
各サービスについて、ポイント倍率を増加させるための達成条件が定められている。各サービスの達成条件は、例えばそのサービスをユーザが利用することを、必須の条件として含んでもよい。達成条件として、第一種達成条件及び第二種達成条件の2種類の達成条件あってもよい。第一種達成条件は、そのサービスを利用することであってもよい。達成条件を満たすためのサービスの利用態様も予め定められていてもよい。第二種達成条件は、そのサービスを利用し、且つ、そのサービスに対応する施設を利用することであってもよい。達成条件を満たすための施設の利用態様も予め定められていてもよい。施設の利用は、その施設自体を利用することを含んでもよい。また施設の利用は、その施設から商品又はサービスの提供をユーザが受けることを含んでもよい。また施設の利用は、その施設でユーザが商品又はサービスを購入することを含んでもよい。また、施設の利用は、その施設でユーザが所定の手続きをすることを含んでもよい。また施設の利用は、その施設について設定されたスポット領域内にユーザが入ることを含んでもよい。すなわち、ユーザが施設に近接することが、その施設の利用とみなされてもよい。例えば、前述したように、スポット領域内にユーザが位置している状態で、ユーザが前述したチェックインを行うことで、そのユーザはその施設を利用したと判定されてもよい。そのサービスに対応する施設が特にないサービスについては、第一種達成条件が定められてもよい。そのサービスに対応する施設が存在するサービスについては、第一種達成条件及び第二種達成条件のうちの何れかが定められてもよい。ポイントアッププログラムに対応する予め定められた複数のサービスは、達成条件が第二種達成条件であるサービスを2以上含んでもよい。予め定められた複数のサービスは、第二種達成条件が定められたサービスのみを含んでもよいし、これらのサービスに加えて、第一種達成条件が定められたサービスをも含んでもよい。
【0041】
各サービスについて、ポイント倍率の増加量が予め定められていてもよい。ポイント倍率増加量は、ユーザが達成条件を満たした場合に、ポイント倍率がどれだけの量、増加するかを示す。
【0042】
ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスのうち、ユーザが既に達成条件を満たしているサービスの数が多いほど、そのユーザのポイント倍率が高くなってもよい。例えば、ユーザが既に達成条件を満たしている全てのサービスのポイント倍率増加量が累積されてもよい。その累積されたポイント倍率増加量が、ポイント倍率の初期値に加算されて、そのユーザの現在のポイント倍率が計算されてもよい。
【0043】
各ユーザには、会員ランクが付与されてもよい。会員ランクは、インターネット総合サービス又はポイントプログラムにおけるユーザのランクを示す。会員ランクが高いほど、ユーザは、インターネット総合サービスにおいてより優遇を受けることが可能となっていてもよい。会員ランクの総数は特に限定されない。会員ランクの例として、ダイヤモンドランク、プラチナランク、ゴールドランク、シルバーランク及びレギュラーランクが挙げられる。ダイヤモンドランク、プラチナランク、ゴールドランク、シルバーランク及びレギュラーランクの順にランクが高い。会員ランクは、ユーザによるインターネット総合サービスの利用状況に応じて決定されてもよい。例えば、過去所定期間内にユーザが獲得したポイント数及びポイントを獲得した回数のうち少なくとも何れか一方に基づいて、会員ランクが決定されてもよい。例えば、月ごとに会員ランクが更新されてもよい。ポイントを獲得するためには、インターネット総合サービスに含まれるサービスを利用することが必要であってもよい。例えば、ユーザは、それらのサービスを利用して取引対象を購入することが必要であってもよい。ユーザが獲得したポイント数が高いほど、またはポイントの獲得回数が多いほど、会員ランクが高くなってもよい。
【0044】
予め定められた複数のサービスのうち特定のサービスのポイント倍率増加量は、会員ランクに応じて変化してもよい。例えば、会員ランクが高いほど、増加量が多くなってもよい。
【0045】
ユーザが達成条件を満たすことでポイント倍率が増加すると、増加したポイント倍率は、所定期間の間維持されてもよい。例えば、ポイント倍率は毎月再計算されてもよい。例えば、月の初日に、各ユーザのポイント倍率が初期値(例えば1倍)にリセットされてもよい。その後、ユーザが達成条件を満たすごとに、ポイント倍率が増加する。例えば、ユーザが、2つのサービスについて達成条件を満たし、それぞれのサービスのポイント倍率増加量が1倍及び2倍であるとする。この場合、そのユーザのポイント倍率は4倍となる。そこから月の末日までの間、ユーザが、ポイントアッププログラムに対応するサービス又は施設において、ポイントを獲得可能な取引を行うと、その取引における購入代金の4%に相当する数のポイントを獲得することができる。その後、次の月の初日になると、ポイント倍率は1倍に戻る。
【0046】
図2(a)は、ポイントアッププログラムに対応するサービスの例を示す図である。図2(a)に示すように、ポイントアッププログラムに対応するサービスとして、移動体通信サービス、キャリア決済、クレジットカード、投資信託、オンラインショッピング、アプリ決済、宿泊施設予約、レシート・ポイント交換、美容院予約、チェックインサービス等があってもよい。ポイントアッププログラムに対応するサービスは、図2(a)に示されるサービスに限定されない。また、ポイント倍率及び達成条件は、図2(a)に示されるものに限定されない。
【0047】
移動体通信サービスの達成条件は、例えばその移動体通信サービスを契約することであってもよい。契約により、ユーザはその移動体通信サービスを利用することとなる。ユーザは、例えばその移動体通信サービスのウェブサイト上で契約を行ってもよいし、店舗で契約を行ってもよい。すなわち、ユーザは、上述した第一種達成条件及び第二種達成条件のうちの何れかを満たせばよい。移動体通信サービスにおいて、会員ランクによってポイント倍率増加量が変化してもよい。例えば、ダイヤモンドランクのユーザに対する増加量は2倍であり、ダイヤモンドランク以外のランクのユーザに対する増加量は1倍であってもよい。
【0048】
キャリア決済、クレジットカード、投資信託、及びオンラインショッピングの達成条件は、第一種達成条件であってもよい。すなわち、施設の利用は不要である。キャリア決済の達成条件は、例えば月に2千円以上の料金をキャリア決済で支払うことであってもよい。クレジットカードの達成条件は、例えばオンラインショッピングを利用して購入する商品の代金を、所定クレジットカードで決済することであってもよい。投資信託の達成条件は、例えばネット証券において、月に3万円以上に相当する数のポイントを投資信託に投資することであってもよい。オンラインショッピングの達成条件は、例えばショッピングアプリを利用して買い物することであってもよい。ショッピングアプリは、オンラインショッピングで商品を購入するためのアプリケーションであってもよい。キャリア決済、クレジットカード、投資信託、及びオンラインショッピングそれぞれの、ポイント倍率増加量は、0.5倍、1倍、0.5倍及び0.5倍であってもよい。
【0049】
アプリ決済、宿泊施設予約、レシート・ポイント交換サービス、美容院予約、及びチェックインサービスの達成条件は、第二種達成条件であってもよい。すなわち、対応する施設の利用が必要である。アプリ決済の達成条件は、例えば店舗での取引対象の購入代金を、アプリ決済で支払うことであってもよい。宿泊施設予約サービスの達成条件は、例えばその宿泊施設予約サービスを利用して宿泊施設を予約し、且つ、予約した施設に宿泊し、且つ、月の宿泊料金の合計が5千円以上であることであってもよい。レシート・ポイント交換サービスの達成条件は、例えば対応する店舗で受領したレシートの画像を月に10枚分以上アップロードすることであってもよい。美容院予約サービスの達成条件は、例えば月に1回以上その美容院予約サービスを利用して美容院を予約し、且つ、予約した美容院を利用することであってもよい。チェックインサービスの達成条件は、例えば月に10回以上チェックインすることであってもよい。アプリ決済、宿泊施設予約、レシート・ポイント交換サービス、美容院予約、及びチェックインサービスそれぞれのポイント倍率増加量は、例えば1倍、1.5倍、0.5倍、0.5倍及び0.5倍であってもよい。
【0050】
図2(b)は、或るユーザによる達成条件の充足状況の一例を示す図である。例えば、ユーザは、移動体通信サービス、クレジットカード、投資信託、アプリ決済、宿泊施設予約、及び美容院予約について達成条件を満たし、その他のサービスの達成条件は満たしていない。また、ユーザの会員ランクはダイヤモンドランクである。この場合、移動体通信サービス、クレジットカード、投資信託、アプリ決済、宿泊施設予約、及び美容院予約それぞれのポイント倍率増加量は、2倍、1倍、0.5倍、1倍、1.5倍、及び0.5倍である。従って、ポイント倍率の増加量の合計は、6.5倍となる。ポイント倍率の初期値が1倍である場合、そのユーザのポイント倍率は7.5倍となる。
【0051】
本実施形態において、地図アプリサーバ1は、地図アプリに従ってユーザ端末5が地図を表示する場合に、ポイント倍率の増加に係わる施設を、ポイント倍率の増加に係わらない施設よりも優先的に、地図上に表示させてもよい。ポイント倍率の増加に係わる施設は、ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスのうち、現時点においてユーザが達成条件を満たしていないサービスに対応する施設であってもよい。また、ポイント倍率の増加に係わる施設は、その施設を利用し且つその施設に対応するサービスを利用することで、達成条件により示される目標をユーザが達成し又はその目標にユーザが近付く施設を含んでもよい。達成条件により示される目標を達成することは、達成条件を満たすことと同義であってもよい。達成条件を満たすことでポイント倍率が増加する。こうした施設を地図上に優先的に表示させることで、ポイントアッププログラムに対応するサービスの利用と、そのサービスに対応する施設の利用とを、ユーザに促すことができる。ポイント倍率の増加に係わらない施設は、ユーザが既に達成条件を満たしている施設を含んでもよい。また、ポイント倍率の増加に係わらない施設は、ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスの何れにも対応していない施設を含んでもよい。これらの施設を現時点以降にユーザがいくら利用しても、ポイント倍率は増加しない。
【0052】
達成条件を満たすためには、サービスごとに定められた態様でそのサービスをユーザが利用することが少なくとも必要である。サービスを利用するために、ユーザは、例えばそのサービスに対応するウェブサイトにユーザ端末5でアクセスしてもよい。そのウェブサイトで、所定の操作を行うと、そのウェブサイトのサービスサーバ4は、その操作に対応するユーザによるオンライン上の行動を示す情報を、ユーザID若しくはユーザを識別するその他の情報と関連付けて記憶してもよい。サービスサーバ4は、こうした行動の情報に基づいて、予め定められた態様でそのサービスを利用したか否かを判定してもよい。
【0053】
ユーザによる所定の態様による利用が継続していることを達成条件に含むサービスが存在する場合がある。この場合、サービスサーバ4は、ユーザによる利用状態を示す情報を記憶してもよい。そして、サービスサーバ4は、ユーザによるオンライン上での行動に応じて、その利用状態を示す情報を変更してもよい。この情報から、ユーザによる所定の態様による利用が継続しているか否かを判定可能である。
【0054】
サービスが移動体通信サービスの場合、達成条件としてのそのサービスの利用は、例えば移動体通信サービスの契約である。オンラインで契約が実施される場合、前述と同様に、オンライン上の行動を示す情報に基づいて、ユーザが契約したか否かを判定可能である。店舗で契約の申し込みが行われる場合、その店舗には、移動体通信サービスのサービスサーバ4に接続可能な端末装置が設置されていてもよい。ユーザは、この端末装置に、そのユーザのユーザID及びパスワードを入力してもよい。店舗の従業員は、この端末装置に、契約の申し込み内容を入力してもよい。端末装置は、情報の入力に応じて、申込情報をサービスサーバ4へ送信してもよい。申込情報は、入力されたユーザID、パスワード、申し込み内容、申込日、その店舗の施設IDを含んでもよい。施設IDは、施設を識別する情報である。サービスサーバ4は、入力されたユーザID及びパスワードが、会員情報管理サーバ2に記憶されたユーザID及びパスワードと一致し、且つ、申し込みの内容が契約の条件を満たす場合、そのユーザが移動体通信サービスを契約したことを示す情報を記録してもよい。申込情報に基づいて、どのユーザがいつどの店舗で契約を行ったかを判定することができる。
【0055】
サービスがクレジットカード、電子マネー、アプリ決済等の決済サービスであって、そのサービスの達成条件が、施設での決済を含む場合がある。この場合、例えばそのサービスに対応する施設に設置され端末装置はそのサービスに対応するサービスサーバ4と接続可能であってもよい。例えば、幾つかの端末装置はPOS(Point of Sales)レジであってもよい。ユーザがサービスを利用して決済を行うと、その端末装置にユーザの識別情報が入力される。この識別情報の例として、クレジットカード番号、電子マネーの会員番号、インターネット総合サービスにおけるユーザIDが挙げられる。サービスサーバ4は、そのサービスを利用するユーザごとに、クレジットカード番号又は会員番号と、ユーザIDとを関連付けて記憶しておいてもよい。端末装置は、決済に応じて購買情報をサービスサーバ4へ送信してもよい。購買情報は、入力された識別情報、決済日時、決済された金額、その施設の施設ID等を含んでもよい。サービスサーバ4は、端末装置から受信した購買情報を記憶する。この購買情報から、どのユーザがいつどの施設でサービスを利用したかを判定することができる。
【0056】
サービスが施設の利用予約サービスである場合、ユーザが施設を予約したか否かは、前述と同様に、オンラインの行動から判定可能である。例えが、ユーザが予約を行うと、サービスサーバ4は予約情報を記憶する。この予約情報は、予約したユーザのユーザID、予約された施設の施設ID、利用が予定される日付又は期間を含んでもよい。そのサービスの達成条件が、予約した施設の利用を含む場合がある。この場合、そのサービスに対応する施設には、前述と同様に、サービスサーバ4と接続可能な端末装置が設定されてもよい。ユーザが施設の利用代金を支払ったとき、施設の従業員は、端末装置を操作して、そのユーザの予約情報をサービスサーバ4から検索してもよい。そして、従業員は、その利用代金が支払われたことを示す情報を端末装置に入力してもよい。この入力に応じて、サービスサーバ4は、検索された予約情報に関連付けて、ユーザが施設を利用したことを示す情報を記憶させてもよい。
【0057】
サービスがレシート・ポイント交換サービスである場合、ユーザは、そのサービスに対応する施設で商品又はサービスを購入して、施設からレシートをもらう。ユーザは、レシート・ポイント交換サービス用のアプリケーションを起動して、レシートの画像をユーザ端末5で撮影してもよい。撮影された画像及びそのユーザのユーザIDがサービスサーバ4へ送信される。サービスサーバ4は、文字認識を用いて、その画像から、ユーザが利用した施設の施設名を特定してもよい。サービスサーバ4は、特定した施設名が、レシート・ポイント交換サービスに対応する施設の施設名である場合、そのユーザにポイントを付与する処理を実行してもよい。
【0058】
サービスが、チェックインサービスやスポットSNS等、ユーザ端末5の位置情報を利用したサービスである場合、ユーザはチェックインの操作を行う必要があってもよい。この場合、そのサービスに対応する各施設に、スポット領域が設定されている。例えば、スポット領域は、その施設を中心とする所定半径の円に囲まれた領域であってもよい。この半径は全施設で共通であってもよい。或いは、施設又はコミュニティの管理者が半径を指定可能であってもよい。或いは、スポット領域の形状は円ではなくてもよい。例えば、施設又はコミュニティの管理者が、その施設を含むスポット領域の境界線を自由に指定することが可能であってもよい。施設ごとにスポット領域の面積や形状を設定可能である場合、サービスサーバ4は、施設ごとに、そのスポット領域の半径、若しくはその他のスポット領域の範囲を示すスポット領域情報を記憶してもよい。ユーザは、ユーザ端末5を所持して何れかの施設のスポット領域に入る。そして、ユーザは、そのサービスのアプリケーションで、そのスポット領域に対応する施設へのチェックインの操作を行う。ユーザ端末5は、ユーザID、そのユーザ端末5の位置情報、その施設の施設ID若しくはそのスポット領域を識別する情報を、サービスサーバ4へ送信してもよい。サービスサーバ4は、受信された情報に基づいて、ユーザ端末4がその施設のスポット領域内に位置するか否かを判定してもよい。ユーザ端末4がスポット領域に位置する場合、サービスサーバ4は、そのユーザがその施設を利用したと判定してもよい。
【0059】
[3.地図アプリサーバの構成]
次に、地図アプリサーバ1の構成について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る地図アプリサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、地図アプリサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0060】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0061】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0062】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、施設DB14a、施設対応サービスDB14b、施設グループ対応サービスDB14c等のデータベースが記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。
【0063】
図4は、地図アプリサーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。施設データベースには、インターネット総合サービスに関連する各施設に関する施設情報が記憶されてもよい。例えば、施設データベースには、施設情報として、施設ID、カテゴリ情報、施設グループ所属フラグ、施設グループID、施設名、住所、及び施設位置情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。施設IDは、施設を識別する識別情報である。カテゴリ情報は、その施設が属するカテゴリを示す情報である。カテゴリの例として、レストラン、カフェ、スーパーマーケット、コンビニ、ホテル、旅館、百貨店、携帯ショップ、電器店、ヘアサロン、ネイルサロン、エステサロン、ガソリンスタンド等が挙げられる。施設グループ所属フラグは、その施設が特定の施設のグループに所属するか否かを示す。施設グループの例として、フランチャイズチェーン、系列店、姉妹店等が挙げられる。施設グループ所属フラグがTRUEに設定されている場合、その施設は施設グループに所属する。施設グループ所属フラグがFALSEに設定されている場合、その施設は施設グループに所属していない。施設グループIDは、その施設が所属する施設グループを識別する識別情報である。施設グループIDは、施設グループ所属フラグがTRUEに設定されている場合に有効である。施設位置情報は、その施設の地理的位置を示す情報である。例えば、施設位置情報は、その施設の住所に対応する経緯度を示してもよい。
【0064】
施設対応サービスDB14bには、地図上に表示可能な施設のうち、施設グループに属さない各施設について、施設とサービスとの対応関係を示す施設対応サービス情報が記憶されてもよい。このサービスは、インターネット総合サービスに含まれる複数のサービスのうち何れかのサービスであってもよい。施設に対応するサービスは、ポイントアッププログラムに対応するサービス及び対応しないサービスの両方を含んでもよい。施設対応サービスDB14bには、施設対応サービス情報として、例えば施設ID及びサービスIDが互いに関連付けて記憶されてもよい。施設IDは、サービスに対応付けられる施設を示す。サービスIDは、その施設が対応するサービスを識別する識別情報である。一の施設が複数のサービスに対応する場合、その施設について複数のサービスIDが施設対応サービスDB14bに記憶されてもよい。
【0065】
施設グループ対応サービスDB14cには、施設グループ単位での施設とサービスとの対応関係を示す施設グループ対応サービス情報が記憶されてもよい。例えば、施設グループ対応サービスDB14cには、施設グループ対応サービス情報として、施設グループID及びサービスIDが互いに関連付けて記憶されてもよい。施設グループIDは、サービスに対応付けられる施設グループを示す。サービスIDは、その施設グループが対応するサービスを示す。一の施設グループが複数のサービスに対応する場合、その施設グループについて複数のサービスIDが施設グループ対応サービスDB14cに記憶されてもよい。
【0066】
記憶部14には、更にオペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、地図アプリに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0067】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、会員情報管理サーバ2、ポイント管理サーバ3、サービスサーバ4、またはユーザ端末5等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0068】
[4.他のサーバ装置のデータベースの構成]
次に、地図アプリサーバ1以外のサーバ装置に記憶されるデータベースの構成について、図5を参照して説明する。地図アプリサーバ1は、例えば会員情報管理サーバ2やポイント管理サーバ3を介して、それらのサーバ装置に記憶されたデータベースにアクセス可能であってもよい。地図アプリサーバ1の記憶部14には、それらのサーバ装置に記憶されたデータベースのコピーが記憶されてもよい。この場合、地図アプリサーバ1は、所定のタイミングごとにデータベースのコピーを更新して、コピーの内容を元のデータベースの内容に一致させてもよい。
【0069】
図5は、データベースに記憶される情報の例を示す図である。記憶手段としての会員情報管理サーバ2は、会員DB21を記憶してもよい。会員DB21には、インターネット総合サービスの各会員に関する会員情報が記憶されてもよい。例えば、会員DB21には、会員情報として、ユーザID、パスワード、氏名、性別、生年月日、電話番号、住所、会員ランク等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。
【0070】
記憶手段としてのポイント管理サーバ3は、利用可能ポイントDB31、サービス別ポイント倍率DB32、会員ランク別ポイント倍率33、条件達成状況DB34、ユーザ別ポイント倍率DB35、ポイントアップキャンペーンDB36等のデータベースを記憶してもよい。
【0071】
利用可能ポイントDB31には、各ユーザの利用可能ポイント数が記憶されてもよい。例えば、利用可能ポイントDB31には、ユーザID及び利用可能ポイント数等が互いに関連付けて記憶されてもよい。
【0072】
サービス別ポイント倍率DB32には、ポイントアッププログラムに対応する各サービスのポイント倍率増加量が記憶されてもよい。例えば、サービス別ポイント倍率DB32には、サービスID、会員ランク対応フラグ、及びポイント倍率増加量等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。会員ランク対応フラグは、サービスIDにより識別されるサービスのポイント倍率増加量が、会員ランクに応じて変化するか否かを示す。会員ランク対応フラグがTRUEに設定されている場合、ポイント倍率増加量は会員ランクに応じて変化する。会員ランク対応フラグがFALSEに設定されている場合、ポイント倍率増加量は会員ランクに応じては変化しない。サービス別ポイント倍率DB32に記憶されるポイント倍率増加量は、会員ランク対応フラグがFALSEである場合に有効である。
【0073】
会員ランク別ポイント倍率DB33には、ポイントアッププログラムに対応するサービスのうち、会員ランクに応じてポイント倍率増加量が変化するサービスについて、会員ランクごとのポイント倍率増加量が記憶されてもよい。例えば、会員ランク別ポイント倍率DB33には、サービスID、会員ランク、及びポイント倍率増加量等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。会員ランク別ポイント倍率DB33に記憶されるポイント倍率増加量は、サービスIDにより示されるサービスと会員ランクとの組み合わせに対応する増加量である。
【0074】
達成条件充足状況DB34には、各ユーザによる達成条件の充足状況をサービスごとに示す達成条件充足状況情報が記憶されてもよい。例えば、達成条件充足状況DB34には、達成条件充足状況情報として、ユーザID、サービスID、及び充足フラグ等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。充足フラグは、ユーザIDにより示されるユーザが、サービスIDにより示されるサービスの達成条件を満たしているか否かを示す。充足フラグがTRUEに設定されている場合、達成条件は満たされている。充足フラグがFALSEに設定されている場合、達成条件は満たされていない。
【0075】
ユーザ別ポイント倍率DB35には、各ユーザの当月における現時点のポイント倍率が記憶されてもよい。例えば、ユーザ別ポイント倍率DB35には、ユーザID及びポイント倍率が、互いに関連付けて記憶されてもよい。
【0076】
ユーザ別ポイント倍率DB35に記憶される各ユーザのポイント倍率は、月の初日に初期値にリセットされてもよい。また、達成条件充足状況DB34に記憶される各充足フラグも、月の初日にFALSEにリセットされてもよい。ポイントアッププログラムに対応する何れかのサービスのサービスサーバ4が、そのサービスの利用状況や利用履歴等の情報に基づいて、何れかのユーザが達成条件を満たしたと判定すると、その旨をポイント管理サーバ3へ通知してもよい。例えば、サービスサーバ4は、達成条件を満たしたユーザのユーザIDとそのサービスのサービスIDとの組み合わせをポイント管理サーバ3へ送信してもよい。ポイント管理サーバ3は、受信したユーザID及びサービスIDの組み合わせに関連付けて条件充足状況DB34に記憶されている充足フラグを、TRUEに変更してもよい。ポイント管理サーバ3は、そのサービスIDに関連付けられたポイント倍率増加量を、サービス別ポイント倍率DB32から取得してもよい。会員ランク対応フラグがTRUEである場合、ポイント管理サーバ3は、受信したユーザIDに関連付けられた会員ランクを、会員DB21から取得してもよい。ポイント管理サーバ3は、受信したサービスIDと取得した会員ランクとの組み合わせに関連付けられたポイント倍率増加量を、会員ランク別ポイント倍率DB33から取得してもよい。ポイント管理サーバ3は、サービス別ポイント倍率DB32又は会員ランク別ポイント倍率DB33から取得したポイント倍率増加量を、受信したユーザIDに関連付けられたポイント倍率に加算することにより、ユーザ別ポイント倍率DB35に記憶されたポイント倍率を更新してもよい。
【0077】
ポイントアップキャンペーンDB36には、施設や施設グループにより実施されるポイントアップキャンペーンに関するキャンペーン情報が、施設や施設グループごとに記憶されてもよい。例えば、ポイントアップキャンペーンDB36には、キャンペーン情報として、キャンペーンID、施設ID若しくは施設グループID、並びにキャンペーン期間等が、予め関連付けて記憶されてもよい。キャンペーンIDは、ポイントアップキャンペーンを識別する識別情報である。施設ID又は施設グループIDは、そのポイントアップキャンペーンを実施する施設又は施設グループを示す。キャンペーン期間は、ポイントアップキャンペーンが実施される期間を示す。
【0078】
[5.地図アプリサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、図6乃至図12を参照して、地図アプリサーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。図6は、地図アプリサーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図6に示すように、優先施設特定部1101、会員ランク取得部1102、ポイント倍率増加量特定部1103、及び地図表示制御部1104等して機能してもよい。
【0079】
優先施設特定部1101は、ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスの中で、達成条件が第二種達成条件である2以上のサービスのうち、地図アプリに従って地図を画面に表示するユーザ端末5を利用するユーザが達成条件を満たしていない施設を、地図上への表示が優先される優先施設として特定してもよい。ここで、優先施設特定部1101は、施設とサービスとの対応関係を示す対応関係情報と、ユーザによるサービスごとの達成条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、優先施設を特定してもよい。対応関係情報の例として、ポイント管理サーバ3が記憶する施設対応サービスDB14b、並びに、ポイント管理サーバ3が記憶する施設グループ対応サービスDB14cと施設DB14aとの組み合わせが挙げられる。充足状況情報の例として、ポイント管理サーバ3が記憶する達成条件充足状況DB34にそのユーザについて記憶された達成条件充足状況情報が挙げられる。
【0080】
優先施設特定部1101は、例えばユーザ端末5の画面に表示される地図に対応する地理的領域内に位置する施設の中から優先施設を特定してもよい。或いは、優先施設特定部1101は、画面に表示される地図に対応する地理的領域を含むより広い領域内に位置する施設の中から優先施設を特定してもよい。地図に対応する地理的領域とは、地図が表示される対象となる地理的領域であってもよい。ユーザ端末5は、地図が表示される対象となる地理的領域の範囲を示す表示範囲情報を、地図アプリサーバ1へ送信してもよい。表示範囲情報は、例えばそのユーザ端末5を利用するユーザのユーザID、地理的領域の中心の経緯度、地図の縮尺、そのユーザ端末5の画面の解像度及びアスペクト比等を送信してもよい。
【0081】
優先施設と異なる施設を、非優先施設という。非優先施設は、ユーザが既に達成条件を満たしているサービスに対応する施設を含んでもよい。また、非優先施設は、ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスの何れにも対応していない施設を含んでもよい。
【0082】
会員ランク取得部1102は、地図アプリに従って地図を画面に表示するユーザ端末5を利用するユーザの会員ランクを、会員情報DB21から取得してもよい。
【0083】
ポイント倍率増加量特定部1103は、施設に対応するサービスのポイント倍率増加量を施設ごとに特定してもよい。例えば、ポイント倍率増加量特定部1103は、優先施設特定部1101により優先施設として特定された施設について、ポイント倍率増加量を特定してもよい。前述の対応関係情報及びサービス別ポイント倍率DB32に基づいて、各施設のポイント倍率増加量を特定可能である。
【0084】
会員ランクに応じてポイント倍率増加量が変化するサービスについては、会員ランク取得部1102により取得された会員ランク、対応関係情報及び会員ランク別ポイント倍率DB33に基づいて、各施設のポイント倍率増加量を特定可能である。
【0085】
一の施設が、ユーザが達成条件を満たしていない2以上のサービスに対応している場合があるかもしれない。この場合、ポイント倍率増加量特定部1103は、例えばそれらのサービスのポイント倍率増加量のうち、最大の増加量を特定してもよい。或いは、ポイント倍率増加量特定部1103は、それらのサービスのポイント倍率増加量の合計を特定してもよい。
【0086】
地図表示制御部1104は、ユーザ端末5の画面に表示される地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち、少なくとも一の施設をそのユーザ端末5によりその地図上に表示させてもよい。地図上には、実際には施設を示す情報が表示されてもよい。施設を示す情報の例として、アイコン、マーク、その他の画像、記号、文字等が挙げられる。地図上への施設の表示方法は種々考えられる。例えば、地図表示制御部1104は、地図を示す地図画像に施設の情報を重畳させることで、施設を含む地図画像を生成してもよい。地図表示制御部1104は、生成した地図画像のデータをユーザ端末5へ送信してもよい。ユーザ端末5は、受信した地図画像データに基づいて、地図表示制御部1104により生成された地図画像をそのまま表示してもよい。或いは、地図表示制御部1104は、地図画像データと、各施設を地図上に表示させるための表示用情報と、を別々にユーザ端末5へ送信してもよい。これにより、地図表示制御部1104は、ユーザ端末5により地図上に施設を表示させてもよい。送信される各施設の表示用情報は、例えばその施設の施設名、カテゴリ情報、施設位置情報等を含んでもよい。ユーザ端末5は、例えば、各施設の施設位置情報に基づいて、画面に表示される地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設を抽出してもよい。ユーザ端末5は、画面に地図を表示するとともに、施設位置情報に応じた位置に、抽出した各施設の情報を表示させてもよい。このとき、ユーザ端末5は、カテゴリ情報により示されるカテゴリに応じた情報を表示させてもよい。また、ユーザ端末5は、施設の情報の近傍に施設名を表示させてもよい。
【0087】
地図表示制御部1104は、画面に表示される地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち、優先施設特定部1101により特定された優先施設を、非優先施設に優先して、ユーザ端末5により地図上に表示させてもよい。この優先表示は、例えば優先施設を全て表示し、且つ、非優先施設を全く表示しないことであってもよい。或いは、優先表示は、優先施設のうち所定数の施設を表示し、且つ、非優先施設を全く表示しないことであってもよい。或いは、表示可能な施設数の上限が予め定められていてもよい。この場合の優先表示は、その上限に収まる限り優先施設を表示するとともに、優先施設の数がその上限に達しない場合に、非優先施設も表示することであってもよい。表示可能な施設数の上限は、地図の全ての縮尺で共通であってもよいし、縮尺ごとに定められていてもよい。
【0088】
地図表示制御部1104が、地図画像データと表示用情報とをユーザ端末5へ送信する場合、表示用情報は、各施設が優先施設であるか否かを示す情報を含んでもよい。或いは、表示用情報は、各施設の表示優先度を含んでもよい。表示優先度は、その施設の表示がどれだけ優先されるかを示してもよい。表示優先度の値が大きいほど、その施設の表示が優先されてもよい。この場合、地図表示制御部1104は、優先施設の表示優先度を、非優先施設の表示優先度よりも高くしてもよい。ユーザ端末5は、表示用情報に基づいて、優先施設を優先して地図上に表示させてもよい。
【0089】
地図表示制御部1104は、優先施設特定部1101により優先施設が複数特定された場合、ポイント倍率増加量特定部1103により特定されたポイント倍率増加量に基づいて、それらの優先施設のうち、対応するサービスのポイント倍率増加量がより大きい施設をより優先して表示させてもよい。この場合、前述したように、ポイント倍率増加量特定部1103によるポイント倍率増加量の特定には、会員ランクが考慮される場合がある。
【0090】
地図表示制御部1104は、地図上に優先施設を表示させる際に、その優先施設に関連付けて、その優先施設のポイント倍率増加量を示す情報を地図上に表示させてもよい。施設に関連付けてポイント倍率増加量を示す情報を表示するとことの例として、その施設の情報の近傍にポイント倍率増加量を表示すること、その施設の情報内にポイント倍率増加量を表示すること等が挙げられる。地図表示制御部1104が、地図画像データと表示用情報とをユーザ端末5へ送信する場合、表示用情報は、各施設のポイント倍率増加量を含んでもよい。非優先施設を表示させる場合、地図表示制御部1104は、その施設が、たとえポイントアッププログラムに対応する施設であったとしても、その施設についてポイント倍率増加量を表示させなくてもよい。
【0091】
施設でユーザが取引対象を購入することによってポイントがそのユーザに付与される施設は、第1施設及び第2施設を含んでもよい。第1施設は、ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスの利用状況に係わらず、購入金額に対して予め定められた初期値のポイント倍率の金額に相当する数のポイントが付与される施設であってもよい。第2施設は、ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスの利用状況に基づくポイント倍率の増加量分、初期値から増加したポイント倍率の金額に相当するポイントが付与される第2施設であってもよい。第1施設は、ポイントアップキャンペーンを実施中ではない施設であってもよい。第2施設は、ポイントアップキャンペーンを実施中の施設であってもよい。地図表示制御部1104は、優先施設特定部1101により特定された優先施設が、ポイントアップキャンペーン実施中の施設とポイントアップキャンペーン実施中ではない施設とを含む場合、ポイントアップキャンペーン実施中の施設を、ポイントアップキャンペーン実施中ではない施設よりも優先して表示させてもよい。また、地図表示制御部1104は、ポイントアップキャンペーン実施中である施設を地図上に表示する際、その施設に関連付けて、その施設がポイントアップキャンペーン実施中であることを示す情報を地図上に表示させてもよい。また、地図表示制御部1104は、その施設に関連付けて、ユーザの現在のポイント倍率を地図上に表示させてもよい。地図表示制御部1104は、非優先施設を地図上に表示させる場合、非優先施設のうち、ポイントアップキャンペーン実施中の施設を、ポイントアップキャンペーン実施中ではない施設よりも優先して表示させてもよい。
【0092】
ポイント倍率増加量とポイントアップキャンペーンの実施有無とについて、施設の表示の優先度に対する影響度の違いが予め定められてもよい。例えば、ポイント倍率増加量の方がポイントアップキャンペーンの実施有無よりも影響度が高くなっていてもよい。
【0093】
図7は、地図アプリにおける地図表示画面の一例を示す図である。図7に示す例は、画面に表示される地図に対応する地理的領域内に位置する施設を、優先施設及び非優先施設の区別なく全て表示したと仮定した場合の画面例である。そのため、実際の表示とは異なる場合がある。図7に示すように、地図表示画面100は、地図表示領域200を含んでもよい。地図表示領域200には、地図画像210が表示されてもよい。また、地図表示領域200には、地図画像210に重畳して、施設アイコン220a、220b、220c、220d、220e、220f、220g、220h、220i、及び220jが表示されてもよい。各施設アイコンは、施設を示す情報である。各施設アイコン上には、例えばその施設のカテゴリを示す画像が表示されてもよい。また、各施設アイコンの近傍に施設名が表示されてもよい。施設アイコン220a、220b、220c、220d、220e、220f、220g、220h、220i、及び220jは、それぞれラーメン店A、レストランB、ガソリンスタンドC、ヘアサロンD、コンビニE、レストランF、ヘアサロンG、百貨店H、スーパーI、及びホテルJに対応する。
【0094】
図8は、各施設のサービス対応状況及びポイントアップキャンペーン実施状況の一例を示す図である。図8に示すように、ラーメン店Aは、チェックインサービスに対応する。レストランB及び百貨店Hは、レシート・ポイント交換サービスに対応する。ガソリンスタンドC、コンビニE、及びレストランFは、アプリ決済に対応する。ヘアサロンGは、美容院予約に対応する。ホテルJは、宿泊施設予約に対応する。ヘアサロンD及びスーパーIは、何れのサービスにも対応しない。また、ラーメン店A、百貨店H、及びスーパーIは、ポイントアップキャンペーンを実施中である。その他の施設はポイントアップキャンペーンを実施していない。
【0095】
図9(a)は、或るユーザの達成条件の充足状況の一例を示す図である。図9(a)に示すように、ユーザは、アプリ決済及び宿泊施設予約の達成条件を既に満たしている。その一方で、ユーザは、レポート・ポイント交換サービス、美容院予約及びチェックインサービスの達成条件を満たしてない。図9(b)は、地図上の施設の表示例を示す図である。以降においては、表示可能な施設数の上限が、5施設であるとする。図9(b)において、地図画像210が表示される地理的領域は図7の例の場合と同一である。図9(b)に示すように、このユーザが利用するユーザ端末5の地図表示画面の地図表示領域200には、施設アイコン220a、220b、220g、220h、及び220iが表示されてもよい。ラーメン店A、レストランB、ヘアサロンG、及び百貨店Hは、ユーザが達成条件を満たしていないサービスに対応する。従って、これらの施設は優先施設である。そのため、これらの施設に対応する施設アイコン220a、220b、220g、及び220hが優先的に表示される。これらのアイコンの近傍には、それぞれポイント倍率増加量230が表示される。残り1施設を表示可能である。そこで、非優先施設のうち、例えばポイントアップキャンペーンを実施中であるスーパーIに対応する施設アイコン220iが表示されてもよい。ポイントアップキャンペーンを実施中であるラーメン店A、百貨店H、及びスーパーIにそれぞれ対応する施設アイコン220a、220h、及び220iの近傍には、ポイントアップ情報240が表示される。ポイントアップ情報240は、ポイントアップキャンペーンが実施中であることを示す。
【0096】
図10(a)は、別のユーザの達成条件の充足状況の一例を示す図である。図10(a)に示すように、ユーザは、アプリ決済、宿泊施設予約、及びレポート・ポイント交換サービスの達成条件を満たしてない。その一方で、ユーザは、美容院予約及びチェックインサービスの達成条件を既に満たしている。図10(b)は、地図上の施設の表示例を示す図である。図10(b)において、地図画像210が表示される地理的領域は図7の例の場合と同一である。図10(b)に示すように、このユーザが利用するユーザ端末5の地図表示画面の地図表示領域200には、施設アイコン220c、220e、220f、220h、及び220jが表示されてもよい。レストランB、ガソリンスタンドC、コンビニE、レストランF、百貨店H、及びホテルJは、ユーザが達成条件を満たしていないサービスに対応する。優先施設の数が、表示可能な施設数の上限を超えている。ここで、図2に示すように、アプリ決済、宿泊施設予約、及びレポート・ポイント交換サービスのポイント倍率増加量は、それぞれ1倍、1.5倍、及び0.5倍である。そこで、ポイント倍率増加量が最も大きい宿泊施設予約に対応するホテルJが最優先で表示されてもよい。次に、ポイント倍率増加量が2番目に大きいアプリ決済に対応するガソリンスタンドC、コンビニE、及びレストランFが優先して表示されてもよい。レポート・ポイント交換サービスに対応する施設は、レストランB及び百貨店Hである。レストランBは、ポイントアップキャンペーンを実施していない一方で、百貨店Hはポイントアップキャンペーンを実施している。そこで、百貨店Hの方がレストランBに優先して表示されてもよい。
【0097】
図11(a)は、更に別のユーザのサービスの達成条件の充足状況の一例を示す図である。図11(a)に示すように、ユーザは、移動体通信サービス及び宿泊施設予約サービスの達成条件を満たしていない。図11(b)は、会員ランクの一例を示す。図11(b)に示すように、このユーザの会員ランクはレギュラーランクである。図11(c)は、地図上の施設の表示例を示す図である。このユーザが利用するユーザ端末5の画面に表示される地図に対応する地理的領域内に、ホテルK、L、M、N及びOと、キャリアショップPとが位置しているとする。ホテルK、L、M、N及びOは、何れも宿泊施設予約に対応する。キャリアショップPは、移動体通信サービスに対応する。この場合、図11(c)に示すように、地図表示領域200には、施設アイコン220k、220l、220m、220n、及び220oが表示されてもよい。施設アイコン220k、220l、220m、220n、及び220oは、それぞれホテルK、L、M、N及びOに対応する。ユーザの会員ランクはレギュラーランクであるので、図2に示すように、移動体通信サービスのポイント倍率増加量は1倍である。宿泊施設予約のポイント倍率増加量は1.5倍である。従って、ホテルK、L、M、N及びOの表示が、キャリアショップPの表示よりも優先される。
【0098】
図12(a)は、また更に別のユーザのサービスの達成条件の充足状況の一例を示す図である。図12(a)に示すように、このユーザも、移動体通信サービス及び宿泊施設予約サービスの達成条件を満たしていない。図12(b)は、会員ランクの一例を示す。図12(b)に示すように、このユーザの会員ランクはダイヤモンドランクである。図12(c)は、地図上の施設の表示例を示す図である。図12(c)において、地図画像210が表示される地理的領域は図11(c)の例の場合と同一である。この場合、図12(c)に示すように、地図表示領域200には、施設アイコン220k、220l、220m、220o、及び220pが表示されてもよい。施設アイコン220pは、キャリアショップ220Pに対応する。ユーザの会員ランクはダイヤモンドランクであるので、図2に示すように、移動体通信サービスのポイント倍率増加量は2倍である。従って、キャリアショップPの表示が、ホテルK、L、M、N及びOの表示よりも優先される。ホテルK、L、M、N及びOのうち何れか一のホテル(例えばホテルN)が地図上に表示されない。
【0099】
[6.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図13及び図14を参照して説明する。図13は、本実施形態における地図アプリサーバ1のシステム制御部11におけるサーバ処理の一例を示すフローチャートである。例えば、地図アプリが起動したとき、ユーザ端末5は、そのユーザ端末5の現在の位置情報を取得し、位置情報、縮尺等を含む表示範囲情報を生成してもよい。ユーザ端末5は、生成した表示範囲情報を地図アプリサーバ1へ送信してもよい。地図アプリの起動後、ユーザ端末5の位置が変化したり、地図の縮尺が変化したり、地図の表示範囲を変更するユーザ操作が行われたりすることで、地図を表示させる対象となる地理的領域の範囲が変化することがある。その結果、地図を表示するための追加の地図画像データが必要となったとき、ユーザ端末5は地図内の中心地となる位置の経緯度を示す位置情報を含む表示範囲情報を地図アプリサーバ1へ送信してもよい。また、ユーザが、地図を表示させたい場所の情報を入力して検索を要求する操作を行ったとき、ユーザ端末5は、入力された情報を検索条件情報として地図アプリサーバ1へ送信してもよい。検索条件情報を受信すると、地図アプリサーバ1は、検索条件情報を用いて、表示すべき場所の位置情報を検索してもよい。地図アプリサーバ1は、検索した位置情報を含む表示範囲情報を生成してもよい。システム制御部11は、ユーザ端末5から表示範囲情報を受信するごとに又はシステム制御部11が表示範囲情報を生成したときに、サーバ処理を実行してもよい。
【0100】
図13に示すように、地図表示制御部1104は、表示範囲情報に応じた地図画像データを、表示範囲情報又は検索条件情報の送信元のユーザ端末5へ送信する(ステップS101)。地図画像データは、例えば地図プラットフォームに記憶されていてもよい。地図プラットフォームは、例えばウェブブラウザやユーザ端末5のアプリケーションの画面に、地図を表示させることを可能とするサーバ装置であってもよい。地図プラットフォームは、地図アプリサーバ1自身であってもよいし、地図アプリサーバ1とは異なるサーバ装置であってもよい。地図プラットフォームは、例えば地図の縮尺ごとに地図画像データを記憶してもよい。例えば、縮尺ごとに、縦横の長さが所定ピクセル数である矩形の地図画像のデータが、その地図画像に対応する経緯度と関連付けて複数記憶されてもよい。地図表示制御部1104は、例えば表示範囲情報により示される地理的領域の範囲よりもより広い範囲の領域をカバーする複数の地図画像データを、地図プラットフォームから取得してもよい。このとき、地図表示制御部1104は、現在の縮尺に対応する地図画像データのみを取得してもよいし、現在の縮尺を含む複数の縮尺に対応する地図画像データを取得してもよい。地図表示制御部1104は、取得した各地図画像データを、その地図画像データに対応する経緯度及び縮尺に関連付けて、ユーザ端末5へ送信してもよい。
【0101】
次いで、地図表示制御部1104は、地図を表示させる地理的領域よりも広い範囲の領域内に位置する施設を抽出する(ステップS102)。例えば、地図表示制御部1104は、地図プラットフォームから取得した地図画像データでカバーされる領域の範囲を特定してもよい。地図表示制御部1104は、施設DB14aから、施設位置情報により示される経緯度がその領域の範囲内に含まれる施設IDを検索してもよい。次いで、地図表示制御部1104は、抽出された各施設の表示優先度をゼロに初期化する(ステップS103)。
【0102】
次いで、優先施設特定部1101は、抽出された各施設に対応するサービスを特定する(ステップS104)。例えば、優先施設特定部1101は、施設DB14aから、抽出された各施設の施設IDに関連付けられた施設グループ所属フラグを取得してもよい。優先施設特定部1101は、施設グループ所属フラグがFALSEである施設については、施設対応サービスDB14bから、その施設の施設IDに関連付けられたサービスIDを取得してもよい。一方、優先施設特定部1101は、施設グループ所属フラグがTRUEである施設については、施設DB14aから、その施設の施設IDに関連付けられた施設グループIDを取得してもよい。優先施設特定部1101は、施設グループ対応サービスDB14cから、その施設グループIDに関連付けられたサービスIDを取得してもよい。
【0103】
次いで、会員ランク取得部1102は、会員DB21から、表示範囲情報又は検索条件情報の送信元のユーザ端末5のユーザのユーザIDに関連付けられた会員ランクを取得する(ステップS105)。
【0104】
次いで、ポイント倍率増加量特定部1103は、サービス別ポイント倍率DB32から、会員ランク対応フラグがFALSEである各サービスのポイント倍率増加量を取得する(ステップS106)。次いで、ポイント倍率増加量特定部1103は、会員ランク別ポイント倍率DB33から、会員ランク対応フラグがTRUEである各サービスについて、ステップS105で取得された会員ランクに関連付けられたポイント倍率増加量を取得する(ステップS107)。
【0105】
次いで、優先施設特定部1101は、達成条件充足状況DB34から、表示範囲情報又は検索条件情報の送信元のユーザ端末5のユーザのユーザIDに関連付けられた各サービスの充足フラグを取得する(ステップS108)。
【0106】
次いで、優先施設特定部1101は、抽出された施設のうち、ユーザが達成条件を満たさないサービスに対応する優先施設を特定する(ステップS109)。例えば、優先施設特定部1101は、各施設について、ステップS104で取得したサービスIDにより示されるサービスの充足フラグがFALSEであるか否かを判定してもよい。優先施設特定部1101は、充足フラグがFALSEである施設を特定してもよい。
【0107】
次いで、地図表示制御部1104は、ステップS109で特定された各優先施設の表示優先度に、その施設に対応するサービスのポイント倍率増加量に応じた値を加算する(ステップS110)。例えば、地図表示制御部1104は、特定された各施設について、ステップS104で取得したサービスIDにより示されるサービスのポイント倍率増加量として、ステップS106又はS107で取得したポイント倍率増加量を特定してもよい。地図表示制御部1104は、特定されたポイント倍率増加量をそのまま表示優先度に加算してもよい。
【0108】
次いで、地図表示制御部1104は、ステップS102で抽出された各施設のポイントアップキャンペーンの実施状況を特定する(ステップS111)。例えば、地図表示制御部1104は、施設グループ所属フラグがFALSEである施設については、ポイントアップキャンペーンDB36から、その施設の施設IDに関連付けられたキャンペーン期間を取得してもよい。一方、地図表示制御部1104は、施設グループ所属フラグがTRUEである施設については、ポイントアップキャンペーンDB36から、その施設が属する施設グループの施設グループIDに関連付けられたキャンペーン期間を取得してもよい。地図表示制御部1104は、今日の日付が、取得されたキャンペーン期間に含まれるか否かを判定することで、ポイントアップキャンペーンが実施中であるか否かを判定してもよい。
【0109】
次いで、地図表示制御部1104は、ステップS102で抽出された施設のうち、ポイントアップキャンペーンを実施中である施設の表示優先度に所定値を加算する(ステップS112)。例えば、地図表示制御部1104は、ポイントアッププログラムに対応するサービスのうち、ポイント倍率増加量の差が最も小さいサービス間でのそのポイント倍率増加量の差よりも小さい値を表示優先度に加算してもよい。図2に示す例では、ポイント倍率増加量の差の最小値は0.5である。この場合、地図表示制御部1104は、0.5未満の値を表示優先度に加算すればよい。これにより、ポイント倍率増加量が表示優先度に与える影響が、ポイントアップキャンペーンの実施有無が与える影響よりも大きくなる。
【0110】
次いで、地図表示制御部1104は、ステップS102で抽出された各施設について、表示用情報をユーザ端末5へ送信する(ステップS113)。例えば、地図表示制御部1104は、施設DB21から、各施設の施設名、施設位置情報及びカテゴリ情報を取得してもよい。地図表示制御部1104は、取得されたこれらの情報、表示優先度、ポイントアップキャンペーンを実施中であるか否かを示すキャンペーンフラグ等を含む表示用情報生成してもよい。このとき、地図表示制御部1104は、ユーザが達成条件を満たしていないサービスに対応する優先施設の表示用情報に、そのサービスのポイント倍率増加量を含めてもよい。生成された各表示用情報を地図表示制御部1104が送信すると、サーバ処理は終了する。
【0111】
図14は、本実施形態におけるユーザ端末5における端末処理の一例を示すフローチャートである。例えば、地図アプリが起動したとき、ユーザ端末5は地図アプリに従って端末処理を実行してもよい。
【0112】
図14に示すように、ユーザ端末5は、表示範囲情報を地図アプリサーバへ送信する(ステップS201)。例えば、ユーザ端末5は、そのユーザ端末5の現在の位置情報を取得し、位置情報、縮尺の初期値、ユーザ端末5の画面の解像度、ユーザID等を含む表示範囲情報を送信してもよい。
【0113】
次いで、ユーザ端末5は、表示範囲情報の送信に応じて地図アプリサーバ1から送信されてきた地図画像データ及び表示用情報を受信する(ステップS202)。次いで、ユーザ端末5は、地図画像データに基づいて、地図画像を画面に表示する(ステップS203)。例えば、ユーザ端末5は、表示範囲情報に基づいて、現在の縮尺に応じた各地図画像データに関連付けられた経緯度を、画面の座標系における座標に変換してもよい。ユーザ端末5は、変換された座標に基づき、少なくともその一部が画面に表示される地図画像を特定してもよい。ユーザ端末5は、特定された各地図画像を、その座標に対応する位置で画面に表示してもよい。
【0114】
次いで、ユーザ端末5は、表示範囲情報に基づいて、地図アプリサーバ1から受信した表示用情報が対応する施設から、画面に地図が表示される地理的領域内に位置する施設を抽出する(ステップS204)。例えば、ユーザ端末5は、各表示用情報に含まれる施設位置情報により示される経緯度を、画面の座標系における座標に変換してもよい。ユーザ端末5は、変換された座標が画面内の位置を示す施設を抽出してもよい。
【0115】
次いで、ユーザ端末5は、抽出した施設の中から、表示用情報に含まれる表示優先度が高い順に、表示可能な施設数の上限に相当する数の施設を選択する(ステップS205)。次いで、ユーザ端末5は、選択した各施設の施設アイコンを、画面の地図画像上に表示する(ステップS206)。例えば、ユーザ端末5は、選択した各施設について、表示用情報に含まれるカテゴリ情報に応じた施設アイコンを、変換後の座標で表示するとともに、その施設アイコンの近傍に施設名を表示してもよい。このとき、ユーザ端末5は、表示用情報にポイント倍率増加量が含まれる施設について、その施設アイコンの近傍にそのポイント倍率増加量を表示してもよい。また、ユーザ端末5は、表示用情報に含まれるキャンペーンフラグがポイントアップキャンペーン実施中であることを示す施設について、その施設アイコンの近傍にポイントアップ情報を表示してもよい。
【0116】
次いで、ユーザ端末5は、地図を表示させる地理的領域の範囲が変化したか否かを判定する(ステップS207)。例えば、ユーザ端末5の移動、縮尺の変更、ユーザ操作等により範囲が変化し得る。地図を表示させる地理的領域の範囲が変化した場合(ステップS207:YES)、ユーザ端末5は、追加の地図画像データが必要であるか否かを判定する(ステップS208)。追加の地図画像データが必要ではない場合(ステップS208:NO)、処理はステップS203に進む。そして、ユーザ端末5は、ユーザ端末5が現在保持している地図画像データ及び表示用情報を用いて地図の表示を継続する。追加の地図画像データが必要である場合(ステップS208:YES)、処理はステップS201に進む。そして、ユーザ端末5は、変化後の範囲の地理的領域に応じた表示範囲情報を地図アプリサーバ1へ送信する。
【0117】
地図を表示させる地理的領域の範囲が変化していない場合(ステップS207:NO)、ユーザ端末5は、地図アプリを終了させるか否かを判定する(ステップS209)。例えばユーザ操作によって地図アプリが終了する。地図アプリが終了しない場合(ステップS209:NO)、処理はステップS207に進む。地図アプリが終了する場合(ステップS209:YES)、端末処理は終了する。
【0118】
以上説明したように、本実施形態によれば、地図アプリサーバ1が、対応関係情報と充足状況情報とに基づいて、ユーザが達成条件を満たしてないサービスに対応する優先施設を特定する。また、地図アプリサーバ1が、そのユーザが利用するユーザ端末5の画面に表示される地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設をユーザ端末5により地図上に表示させる。ここで、地図アプリサーバ1が、それら複数の施設のうち、特定された優先施設を非優先施設に優先して表示させる。優先施設は、現時点以降にユーザがその優先施設を利用することで、ユーザが達成条件を満たす可能性がある施設である。すなわち、優先施設は、そのユーザのポイント倍率が増加する可能性がある施設である。一方、非優先施設は、ユーザがその非施設を利用しても、そのユーザのポイント倍率は増加しない施設である。そのため、優先施設とその優先施設が対応するサービスとの利用を、地図を見たユーザに促すことができる。従って、サービスの利用に伴ってポイントの倍率の増加に係わる施設の利用を促進可能に、地図を表示させることができる。
【0119】
ここで、非優先施設は、ユーザが達成条件を既に満たしているサービスに対応する施設を含んでもよい。この場合、ユーザが達成条件を既に満たしているサービスに対応する施設は、非優先施設として扱われる。従って、ユーザが現時点以降に利用することでポイント倍率が増加する可能性がある優先施設を、既にポイント倍率が増加しているためにユーザが現時点以降に利用してもポイント倍率が増加しないサービスに対応する施設よりも優先して地図上に表示させることができる。
【0120】
また、非優先施設は、ポイントアッププログラムに対応する2以上のサービスの何れにも対応しない施設を含まなくてもよい。この場合、ユーザが現時点以降に利用することでポイント倍率が増加する可能性がある優先施設を、何れのサービスにも対応しないためにユーザが利用してもポイント倍率が増加しない施設よりも優先して地図上に表示させることができる。
【0121】
また、地図アプリサーバ1が、施設ごとに施設に対応するサービスのポイント倍率増加量を特定してもよい。また、地図アプリサーバ1が、優先施設が複数ある場合、特定された増加量に基づいて、複数の優先施設のうち、優先施設に対応するサービスのポイント倍率増加量がより大きい優先施設をより優先して表示させてもよい。この場合、ポイント倍率増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことができる。
【0122】
ここで、地図アプリサーバ1が、ユーザの会員ランクを取得してもよい。また、地図アプリサーバ1が、移動体通信サービスのポイント倍率増加量を、会員ランクに基づいて特定してもよい。この場合、ユーザの会員ランクに応じてポイント倍率増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことができる。
【0123】
ここで、地図アプリサーバ1が、地図上に施設を表示させるとともに、表示される施設に含まれる優先施設に関連付けて、ポイント倍率増加量を示す増加量情報を表示させてもよい。この場合、ポイント倍率増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をよりユーザに促すことができる。
【0124】
また、地図アプリサーバ1が、優先施設がポイントアップキャンペーン実施中の施設とポイントアップキャンペーン非実施の施設を含む場合、優先施設がポイントアップキャンペーン実施中の施設をポイントアップキャンペーン非実施の施設よりも優先して地図上に表示させてもよい。この場合、施設での取引対象の購入に対して付与されるポイントのポイント倍率がより高い施設の利用をユーザに促すことができる。
【0125】
また、ポイントアッププログラムに対応する2以上のサービスのうち少なくとも一のサービスについては、そのサービスに対応する施設を含む予め設定されたスポット領域内にユーザ端末5が位置する状態で、ユーザがチェックインの操作をユーザ端末5に対して行うことを条件として、そのユーザが施設を利用したと判定されてもよい。
【0126】
また、ポイントアッププログラムに対応する複数のサービスのうちユーザが達成条件を満たしたサービスの数が多いほど、ポイント倍率が高くなってもよい。この場合、より多くのサービスについて、それらのサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことができる。
【0127】
(付記1)ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させる地図表示制御装置において、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定手段と、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする地図表示制御装置。
【0128】
(付記2)前記非優先施設は、前記ユーザが前記付与率増加条件を既に満たしている前記サービスに対応する施設を含むことを特徴とする付記1に記載の地図表示制御装置。
【0129】
(付記3)前記非優先施設は、前記2以上のサービスの何れにも対応しない施設を含むことを特徴とする付記1又は2に記載の地図表示制御装置。
【0130】
(付記4)前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させることを特徴とする付記1乃至3に何れか一に記載の地図表示制御装置。
【0131】
(付記5)前記2以上のサービスのうち少なくとも一の所定サービスにおいては、前記所定サービスについて会員としての前記ユーザのランクが高いほど、前記ポイント付与率の増加量が大きくなり、前記ユーザの前記ランクを示すランク情報を取得するランク情報取得手段を更に備え、前記増加量特定手段は、前記所定サービスの前記ポイント付与率の増加量を、前記取得されたランク情報に基づいて特定することを特徴とする付記4に記載の地図表示制御装置。
【0132】
(付記6)前記表示制御手段は、前記表示される地図上に施設を表示させるとともに、表示される前記施設に含まれる前記優先施設に関連付けて、前記ポイント付与率の増加量を示す増加量情報を表示させることを特徴とする付記4又は5に記載の地図表示制御装置。
【0133】
(付記7)前記ポイントプログラムに関係する施設は、前記施設で前記取引対象を購入したユーザに前記ポイントプログラムのポイントが付与される対象施設を含み、前記対象施設は、前記複数のサービスの前記付与率増加条件の充足状況に係わらず、予め定められた第1ポイント付与率に応じた数のポイントが前記ユーザに付与される第1施設と、前記複数のサービスの前記付与率増加条件の充足状況に応じた増加量分、前記第1ポイント付与率から増加した第2ポイント付与率に応じた数のポイントが前記ユーザに付与される第2施設と、を含み、前記表示制御手段は、前記優先施設が前記第1施設及び前記第2施設を含む場合、前記第2施設を前記第1施設よりも優先して表示させることを特徴とする付記1乃至6の何れか一に記載の地図表示制御装置。
【0134】
(付記8)前記2以上のサービスのうち少なくとも一のサービスについては、前記サービスに対応する施設を含む予め設定された領域内に前記端末装置が位置する状態で、前記ユーザが前記施設への訪問を示す操作を前記端末装置に対して行うことを条件として、前記ユーザが前記施設を利用したと判定されることを特徴とする付記1乃至7の何れか一に記載の地図表示制御装置。
【0135】
(付記9)前記複数のサービスのうち前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしたサービスの数が多いほど、前記ポイント付与率が高くなることを特徴とする付記1乃至8の何れか一に記載の地図表示制御装置。
【0136】
(付記10)ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御方法において、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定ステップと、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御ステップであって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御ステップと、を備えることを特徴とする地図表示制御方法。
【0137】
(付記11)ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御プログラムにおいて、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記コンピュータを、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報と、前記ユーザによる前記2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件の充足状況を示す充足状況情報と、に基づいて、前記ユーザが前記付与率増加条件を満たしてない前記サービスに対応する優先施設を特定する特定手段と、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設のうち、前記特定された優先施設を、該優先施設と異なる非優先施設に優先して表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする地図表示制御プログラム。
【符号の説明】
【0138】
1 地図アプリサーバ
2 会員情報管理サーバ
3 ポイント管理サーバ
4 サービスサーバ
5 ユーザ端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a 施設DB
14b 施設対応サービスDB
14c 施設グループ対応サービスDB
15 通信部
21 会員DB
31 利用可能ポイントDB
32 サービス別ポイント倍率DB
33 会員ランク別ポイント倍率DB
34 達成条件充足状況DB
35 ユーザ別ポイント倍率DB
36 ポイントアップキャンペーンDB
1101 優先施設特定部
1102 会員ランク取得部
1103 ポイント倍率増加量特定部
1104 地図表示制御部
NW ネットワーク
S 通信システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させる地図表示制御装置において、
前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、
それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、
前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、
前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、
前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、
前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定手段と、
前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設の中に、前記地図上への表示が優先される施設として特定された優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする地図表示制御装置。
【請求項2】
前記2以上のサービスのうち少なくとも一の所定サービスにおいては、前記所定サービスについて会員としての前記ユーザのランクが高いほど、前記ポイント付与率の増加量が大きくなり、
前記ユーザの前記ランクを示すランク情報を取得するランク情報取得手段を更に備え、
前記増加量特定手段は、前記所定サービスの前記ポイント付与率の増加量を、前記取得されたランク情報に基づいて特定することを特徴とする請求項1に記載の地図表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記表示される地図上に施設を表示させるとともに、表示される前記施設に含まれる前記優先施設に関連付けて、前記ポイント付与率の増加量を示す増加量情報を表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の地図表示制御装置。
【請求項4】
ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御方法において、
前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、
それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、
前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、
前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、
前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、
前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定ステップと、
前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御ステップであって、前記複数の施設の中に、前記地図上への表示が優先される施設として特定された優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする地図表示制御方法。
【請求項5】
ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御プログラムにおいて、
前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、
それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、
前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、
前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、
前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、
前記コンピュータを、
前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定手段と、
前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設の中に、前記地図上への表示が優先される施設として特定された優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とする地図表示制御プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ポイント付与率の増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことが可能な地図表示制御装置、地図表示制御方法、及び地図表示制御プログラムを提供することにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一の側面は、ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させる地図表示制御装置において、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定手段と、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設の中に、前記地図上への表示が優先される施設として特定された優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明の別の側面は、前記2以上のサービスのうち少なくとも一の所定サービスにおいては、前記所定サービスについて会員としての前記ユーザのランクが高いほど、前記ポイント付与率の増加量が大きくなり、前記ユーザの前記ランクを示すランク情報を取得するランク情報取得手段を更に備え、前記増加量特定手段は、前記所定サービスの前記ポイント付与率の増加量を、前記取得されたランク情報に基づいて特定することを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
本発明の更に別の側面は、前記表示制御手段は、前記表示される地図上に施設を表示させるとともに、表示される前記施設に含まれる前記優先施設に関連付けて、前記ポイント付与率の増加量を示す増加量情報を表示させることを特徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
本発明の更に別の側面は、ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御方法において、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定ステップと、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御ステップであって、前記複数の施設の中に、前記地図上への表示が優先される施設として特定された優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
本発明の更に別の側面は、ポイントプログラムに関係する施設を地図上に表示させるコンピュータにより実行される地図表示制御プログラムにおいて、前記ポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザへ、前記取引対象の購入金額と前記ユーザのポイント付与率とに応じた数のポイントを付与することがあり、それぞれコンピュータネットワークを利用して提供される予め定められた複数のサービスそれぞれについて、予め定められた付与率増加条件を前記ユーザが満たすことに応じて、前記ポイント付与率が所定量増加し、前記複数のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用することを含み、前記複数のサービスのうち2以上のサービスそれぞれの前記付与率増加条件は、前記サービスを利用し且つ前記サービスに対応する予め定められた施設を利用することであり、前記2以上のサービスそれぞれについて、前記ポイント付与率の増加量が予め定められており、前記コンピュータを、前記施設と前記サービスとの対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記施設ごとに該施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量を特定する増加量特定手段と、前記ユーザが利用する端末装置の画面に表示される前記地図に対応する地理的領域内に位置する複数の施設のうち少なくとも一の施設を前記端末装置により前記地図上に表示させる表示制御手段であって、前記複数の施設の中に、前記地図上への表示が優先される施設として特定された優先施設が複数ある場合、前記特定された増加量に基づいて、前記複数の優先施設のうち、前記優先施設に対応する前記サービスの前記ポイント付与率の増加量がより大きい前記優先施設をより優先して表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
本発明によれば、ポイント付与率の増加量がより高いサービスに対応する施設の利用をユーザに促すことができる