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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128087
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】マッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
A61H7/00 322Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024112189
(22)【出願日】2024-07-12
(62)【分割の表示】P 2023181940の分割
【原出願日】2019-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】西谷 信行
(72)【発明者】
【氏名】池部 宗清
(72)【発明者】
【氏名】岡本 貴之
(72)【発明者】
【氏名】泉中 健志
(72)【発明者】
【氏名】木村 三千代
(72)【発明者】
【氏名】山本 浩平
(72)【発明者】
【氏名】西堀 裕一
(57)【要約】
【課題】組み立てに関する作業効率が高くなるマッサージ装置を提供する。
【解決手段】マッサージ装置1は、前腕を支持する前腕支持部13Aと、前腕支持部13Aを支持する肘掛けベース13Bと、前腕支持部13Aに設けられるエアバッグと、前腕支持部13Aと肘掛けベース13Bとを結合する係合部と、エアバッグに繋がるように前腕支持部13Aに設けられる第1連結部と、ガスの供給路に繋がるように肘掛けベース13Bに設けられる第2連結部と、を備え、第1連結部および前記第2連結部は、係合部による前腕支持部13Aと肘掛けベース13Bとの結合に連動して結合するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前腕を支持する前腕支持部と、
前記前腕支持部を支持する肘掛けベースと、
前記前腕支持部に設けられるエアバッグと、
前記前腕支持部と前記肘掛けベースとを結合する係合部と、
前記エアバッグに繋がるように前記前腕支持部に設けられる第1連結部と、
ガスの供給路に繋がるように前記肘掛けベースに設けられる第2連結部と、を備え、
前記第1連結部および前記第2連結部は、前記係合部による前記前腕支持部と前記肘掛けベースとの結合に連動して結合するように構成される、
マッサージ装置。
【請求項2】
前記第1連結部は、前記前腕支持部の外面に対して窪むように構成される接続路を含み、
前記第2連結部は、前記接続路に挿入される接続管を含む、
請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記接続路の内径は、前記接続管の外径よりも大きい、
請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記接続路は、弾性部材をさらに備え、
前記弾性部材は、前記第1連結部と前記第2連結部とが結合された状態において、前記接続管の外面と前記接続路の内面との間で圧縮される、
請求項2または3に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
前腕を支持する肘掛けと、背中および肩等をマッサージする複数のエアバッグとを備えるマッサージ装置が知られている。特許文献1は、従来のマッサージ装置の一例を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-115657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、組み立てに関する作業効率が高くなるマッサージ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に関するマッサージ装置は、前腕を支持する前腕支持部と、前記前腕支持部を支持する肘掛けベースと、前記前腕支持部に設けられるエアバッグと、前記前腕支持部と前記肘掛けベースとを結合する係合部と、前記エアバッグに繋がるように前記前腕支持部に設けられる第1連結部と、ガスの供給路に繋がるように前記肘掛けベースに設けられる第2連結部と、を備え、前記第1連結部および前記第2連結部は、前記係合部による前記前腕支持部と前記肘掛けベースとの結合に連動して結合するように構成される。
【発明の効果】
【0006】
本発明に関するマッサージ装置によれば、組み立てに関する作業効率が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態のマッサージ装置の斜視図。
図2】マッサージ装置の構成を示すブロック図。
図3】マッサージ装置の部分拡大図。
図4】前腕支持部と肘掛けベースとが分離した状態を示す部分断面図。
図5】前腕支持部と肘掛けベースとが一部分離した状態を示す部分断面図。
図6】前腕支持部と肘掛けベースとが連結した状態を示す部分断面図。
図7】第1連結部および第2連結部が連結した状態を示す図。
図8】第1連結部および第2連結部の内部構造を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(マッサージ装置が取り得る形態の例1)
本発明に関するマッサージ装置は、肘掛けと、背もたれと、肩甲骨に対応するように前記背もたれに設けられる第1エアバッグと、二の腕の背面に対応するように前記背もたれに設けられる第2エアバッグと、肩の側面に対応するように前記背もたれに設けられる第3エアバッグと、膨張する前記第3エアバッグの力が前腕のうちの肘に近い部分または肘に伝達されにくくなるように、前記第1エアバッグ、前記第2エアバッグ、および、前記第3エアバッグの相対的な位置関係が決められる位置ずれ抑制構造とを備える。
上記マッサージ装置によれば、膨張する第3エアバッグの力が前腕における肘に近い部分または肘(以下「腕特定部」という)に伝達されにくくなり、腕特定部をマッサージ装置の幅方向の内方に押す力が小さくなり、第1~第3エアバッグが膨張する場合に肘掛けに対する腕特定部の位置ずれが抑制される。
【0009】
前記マッサージ装置の一例によれば、前記位置ずれ抑制構造では、前記第3エアバッグと前記第1エアバッグとの第1距離が前記第3エアバッグと前記第2エアバッグとの第2距離よりも短くなるように、前記第1エアバッグ、前記第2エアバッグ、および、前記第3エアバッグの相対的な位置関係が決められる。
上記マッサージ装置によれば、第1距離および第2距離により位置ずれ抑制構造が構成されるため、各エアバッグの形状等が位置ずれ抑制構造により制約されるおそれが小さくなる。
【0010】
前記マッサージ装置の一例によれば、前記第3エアバッグは、所定の辺、および、前記所定の辺に対向する頂部を含み、前記位置ずれ抑制構造では、前記所定の辺が前記頂部よりも前記第1エアバッグの近くに位置し、前記頂部が前記所定の辺よりも前記第2エアバッグの近くに位置するように、前記第3エアバッグの向きが決められる。
上記マッサージ装置によれば、膨張する第3エアバッグの力が腕特定部に一層伝達されにくくなり、肘掛けに対する腕特定部の位置ずれを抑制する効果が高くなる。
【0011】
前記マッサージ装置の一例によれば、前記背もたれは、背中に面する背壁、および、肩に面するように前記背壁から突出する肩壁を含み、前記第1エアバッグおよび前記第2エアバッグは前記背壁に設けられ、前記第3エアバッグは前記肩壁に設けられる。
上記マッサージ装置によれば、膨張する第3エアバッグの力が肩に効率的に伝達され、肩のマッサージ効果が高くなる。位置ずれ抑制構造により第3エアバッグから腕特定部への力の伝達は抑えられる。つまり、第3エアバッグにより肩を効率的にマッサージしながら、肘掛けに対する腕特定部の位置ずれを抑制できる。
【0012】
前記マッサージ装置の一例によれば、前記第2エアバッグは前記マッサージ装置の幅方向において前記第1エアバッグよりも外方に設けられる。
上記マッサージ装置によれば、膨張する第2エアバッグの力が二の腕に効率的に伝達され、二の腕のマッサージ効果が高くなる。
【0013】
前記マッサージ装置の一例によれば、前記マッサージ装置の高さ方向における前記第3エアバッグの上端部の位置は前記第1エアバッグの上端部よりも上方に突出しないように決められ、前記マッサージ装置の高さ方向における前記第3エアバッグの下端部の位置は前記第2エアバッグの下端部よりも下方に突出しないように決められる。
上記マッサージ装置によれば、膨張する第3エアバッグの力が肩に効率的に伝達され、肩のマッサージ効果が高くなる。位置ずれ抑制構造により第3エアバッグから腕特定部への力の伝達は抑えられる。つまり、第3エアバッグにより肩を効率的にマッサージしながら、肘掛けに対する腕特定部の位置ずれを抑制できる。
【0014】
(マッサージ装置が取り得る形態の例2)
マッサージ装置は、前腕を支持する前腕支持部と、前記前腕支持部を支持する肘掛けベースと、前記前腕支持部に設けられる第4エアバッグと、前記前腕支持部と前記肘掛けベースとを結合する係合部と、前記第4エアバッグに繋がるように前腕支持部に設けられる第1連結部と、ガスの供給路に繋がるように前記肘掛けベースに設けられる第2連結部とを備え、前記第1連結部および前記第2連結部は、前記係合部による前記前腕支持部と前記肘掛けベースとの結合に連動して結合するように構成される。
上記マッサージ装置によれば、係合部により前腕支持部と肘掛けベースを結合する作業にともない第1連結部と前記第2連結部とが結合するため、マッサージ装置の組み立てに関する作業効率が高くなる。
【0015】
前記マッサージ装置の一例では、前記第1連結部は前記前腕支持部の外面に対して窪むように構成される接続路を含み、前記第2連結部は前記接続路に挿入される接続管を含む。
上記マッサージ装置では、第1連結部と第2連結部とを結合する場合に、第2連結部の接続管が第1連結部に窪むように形成される接続路によりガイドされるため、第1連結部と第2連結部とを容易に結合できる。
【0016】
前記マッサージ装置の一例では、前記接続路の内径は前記接続管の外径よりも大きい。
上記マッサージ装置によれば、第1連結部と第2連結部とを結合する場合に、接続管を接続路に容易に挿入できる。
【0017】
前記マッサージ装置の一例では、前記接続管の外面と前記接続路の内面との間で圧縮されるように前記接続路に設けられる弾性部材をさらに備える。
上記マッサージ装置によれば、第1連結部と第2連結部とが結合された状態において、弾性部材の弾性力により接続路に対する接続管の位置が強く保持される。
【0018】
(実施の形態)
図1および図2を参照して、マッサージ装置1の構成について説明する。
図1に示されるマッサージ装置1は、人体の対象部位をマッサージするために用いられる。人体の対象部位は、肩、腕、および、体幹に存在する筋肉である。対象部位の筋肉がマッサージされることで、使用者に対してリラックス効果を付与する。マッサージ装置1は、例えば人体を押圧して人体の対象部位をマッサージする。使用者は、所定の姿勢でマッサージ装置1を使用できる。所定の姿勢の一例は、着席姿勢である。マッサージ装置1を構成する主な要素は、本体部10、マッサージ部20、制御装置50、調節装置60、および、操作装置70である。マッサージ装置1は、例えば外部の商用電源から供給される電力により駆動する。
【0019】
本体部10は、使用者が着席するのに適した構成を備えている。一例では、本体部10は、椅子である。本体部10は、マッサージ装置1の使用者が着席できる座11、座11の後方に配置される背もたれ12、座11の側部に配置される一対の肘掛け13、および、座11の前方に配置されるオットマン14を備える。前方および後方は、使用者が本体部10に着座した状態において、使用者から見た方向と一致する。背もたれ12は、座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられる背壁12A、および、背壁12Aの側部に形成される一対の肩壁12Bを備える。肘掛け13は、使用者の前腕を支持する前腕支持部13A、および、前腕支持部13Aを支持する肘掛けベース13Bを備える。肘掛けベース13Bに対して前腕支持部13Aをスライドさせることで、肘掛けベース13Bに対して前腕支持部13Aを取り付ける。前腕支持部13Aは、肘掛けベース13Bと係合する底面部、操作装置70を取り付ける天面部、および、底面部と天面部とを接続する側面部を含む。
【0020】
オットマン14は、下肢の一部である脚を支持する脚支持部15、および、下肢の一部である足を支持する足支持部16を備える。脚支持部15は、脚の背面を支持する背壁15A、右脚の外側の部分を支持する側壁15B、左脚の外側の部分を支持する側壁15B、および、右脚の内側の部分と左脚の内側の部分とを支持する側壁15Bにより構成される。各側壁15Bは背壁15Aの正面に取り付けられる。
【0021】
足支持部16は、足裏を支持する底壁16A、右足の外側の部分を支持する側壁16B、左足の外側の部分を支持する側壁16B、右足の内側の部分と左足の内側の部分とを支持する側壁16B、および、足の背面を支持する背壁により構成される。底壁16A、各側壁16B、および、背壁は、一体的に形成される。
【0022】
マッサージ部20は、人体の対象部位を叩く、揉む、および、押圧するマッサージの少なくとも1つに適した構成を備えている。マッサージ部20は、押圧するマッサージに適したエアバッグ30を含む。エアバッグ30は、本体部10の所定場所に設けられる。本体部10の所定場所は、人体の対象部位と対面する場所と一致する。エアバッグ30は、内部に設けられる内部空間の空気量が変化することで膨張または収縮し使用者に対してマッサージ効果を与える。
【0023】
エアバッグ30は、人体の対象部位と対向する表面と、表面に対して人体の対象部位と反対側に形成される裏面と、表面と裏面とを接続する側面とを備えている。裏面は、本体部10に固定されている。側面は、エアバッグ30の膨張または収縮に適した構成を備える。一例では、側面は、蛇腹に形成される。エアバッグ30は、膨張または収縮するのに適した材料が選択される。一例では、エアバッグ30の材料は、ポリエチレンである。
【0024】
エアバッグ30は、第1エアバッグ31、第2エアバッグ32、および、第3エアバッグ33を含む。第1エアバッグ31、第2エアバッグ32、および、第3エアバッグ33は、人体の異なる対象部位をマッサージすることに適した場所に設けられる。第1エアバッグ31、第2エアバッグ32、および、第3エアバッグ33は、本体部10に複数設けられ、本体部10の幅方向における中心線に対して線対称の関係を有する。第1エアバッグ31、第2エアバッグ32、および、第3エアバッグ33が膨張したとき、各エアバッグ30の内部空間の空気密度は略同様になるように構成される。
【0025】
第1エアバッグ31は、人体の肩甲骨付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第1エアバッグ31は、背壁12Aに設けられる。肩甲骨付近に存在する筋肉の一例は、僧帽筋である。
【0026】
第2エアバッグ32は、人体の上腕付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第2エアバッグ32は、背壁12Aに設けられる。上腕付近に存在する筋肉の一例は、上腕筋である。
【0027】
第3エアバッグ33は、人体の肩付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第3エアバッグ33は、肩壁12Bに設けられる。肩付近に存在する筋肉の一例は、三角筋である。
【0028】
エアバッグ30は、第4エアバッグ34、第5エアバッグ35、第6エアバッグ36、第7エアバッグ37、および、第8エアバッグ38をさらに備える。第4エアバッグ34、第5エアバッグ35、第6エアバッグ36、第7エアバッグ37、および、第8エアバッグ38は、人体の異なる対象部位をマッサージすることに適した場所に設けられる。第4エアバッグ34、第5エアバッグ35、第6エアバッグ36、第7エアバッグ37、および、第8エアバッグ38は、本体部10に複数設けられ、本体部10の幅方向における中心線に対して線対称の関係を有する。
【0029】
第4エアバッグ34は、人体の前腕付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第4エアバッグ34は、前腕支持部13Aに設けられる。第4エアバッグ34の形状は、前腕付近に存在する筋肉を押圧するのに適した形状である。第4エアバッグ34の形状の一例は、楕円形状である。前腕付近に存在する筋肉の一例は、前腕伸筋群および前腕屈筋群の筋肉である。好ましくは、第4エアバッグ34は、前腕支持部13Aの長手方向に沿って設けられる。
【0030】
第5エアバッグ35は、人体の腰付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第5エアバッグ35は、背壁12Aに設けられる。第5エアバッグ35の形状は、腰付近に存在する筋肉を押圧するのに適した形状である。腰付近に存在する筋肉の一例は、大腰筋である。
【0031】
第6エアバッグ36は、人体の大腿付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第6エアバッグ36は、肘掛けベース13Bに設けられる。第6エアバッグ36の形状は、大腿付近に存在する筋肉を押圧するのに適した形状である。大腿付近に存在する筋肉の一例は、大殿筋および大腿四頭筋である。好ましくは、第6エアバッグ36は、肘掛けベース13Bの長手方向に沿って複数設けられる。
【0032】
第7エアバッグ37は、人体の脚付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第7エアバッグ37は、脚支持部15の背壁15Aおよび側壁15Bの少なくとも1つに設けられる。第7エアバッグ37の形状は、脚付近に存在する筋肉を押圧するのに適した形状である。脚付近に存在する筋肉の一例は、下腿三頭筋である。好ましくは、第7エアバッグ37は、背壁15Aおよび側壁15Bに沿って設けられる。
【0033】
第8エアバッグ38は、人体の足付近に存在する筋肉を押圧するのに適した場所に配置される。第8エアバッグ38は、足支持部16の底壁16Aまたは側壁16Bの少なくとも1つに設けられる。第8エアバッグ38の形状は、足付近に存在する筋肉を押圧するのに適した形状である。足付近に存在する筋肉の一例は、虫様筋である。好ましくは、第8エアバッグ38は、底壁16Aおよび側壁16Bに沿って設けられる。
【0034】
マッサージ部20は、叩くまたは揉むマッサージに適した施療機構40をさらに含む。施療機構40は、例えば背もたれ12の内部空間に設けられる。施療機構40は、複数の要素を収容する施療ブロック41、施療ブロック41に接続される一対のアーム、および、各アームの端部に取り付けられ、身体をマッサージ可能な揉み玉42を備える。人体の対象部位と揉み玉42とが接触することにより人体の対象部位がマッサージされる。施療機構40はさらに、背もたれ12の高さ方向に伸びるレールを備える。施療ブロック41はレールに沿って移動できるようにレールに取り付けられる。
【0035】
制御装置50は、マッサージ装置1の各種要素を制御する制御部51と各種情報を記憶する記憶部52とを備えている。制御部51は、プログラムを実行する演算処理装置により構成される。演算処理装置は例えばCPU(Central Processing Unit)およびMPU(Micro Processing Unit)の一方または両方により構成される。制御部51は、調節装置60を制御することにより、マッサージ装置1の各種要素を制御する。
【0036】
記憶部52は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリの少なくとも1つを備える。記憶部52は、各種制御に必要な情報を記憶する。一例では、記憶部52は、制御部51が調節装置60をどのように制御するかを規定する制御モードを記憶する。一例では、制御モードの一例は、使用者の体幹をストレッチするための体幹ストレッチモードである。別の例では、使用者の肩および腕をストレッチするための肩腕ストレッチモードである。制御モードは、制御部51が調節装置60を調節する時間および調節量を規定する。
【0037】
調節装置60は、制御部51の制御に従ってマッサージ装置1の各種動作を調節する。調節装置60は、本体部10を調節する第1調節部61、エアバッグ30を調節する第2調節部62、および、施療機構40を調節する第3調節部63を含む。
【0038】
第1調節部61は、座11に対して本体部10を構成する要素の位置を調節する。一例では、第1調節部61は、座11に対して背もたれ12およびオットマン14の少なくとも1つの位置を調節する。第1調節部61は、座11と背もたれ12との接続部分に配置され、本体部10の幅方向に伸びる回転軸、および、複数の歯車を介して回転軸に接続されるモータを備える。制御部51がモータを一方に回転させることにより、背もたれが低い位置から高い位置に向けて回転する。制御部51がモータを他方に回転させることにより、背もたれ12が高い位置から低い位置に向けて回転する。第1調節部61は、座11とオットマン14との接続部分に配置され、本体部10の幅方向に伸びる回転軸、および、複数の歯車を介して回転軸に接続されるモータを備える。制御部51がモータを一方に回転させることにより、オットマン14が低い位置から高い位置に向けて回転する。制御部51がモータを他方に回転させることにより、オットマン14が高い位置から低い位置に向けて回転する。
【0039】
第2調節部62は、エアバッグ30の内部空間の空気量を調節する。一例では、第2調節部62は、エアバッグ30に空気を供給するエアポンプ、エアバッグ30の内部に空気を供給するための給気通路、エアバッグ30の空気を外部に排出するための排気通路、および、エアバッグ30における空気の給排状態を変更する電磁弁、を含む。電磁弁を介してエアバッグ30とエアポンプとが給気通路を介して接続されるとき、エアバッグ30の内部空間の空気量が増加し、エアバッグ30が膨張する。電磁弁を介してエアバッグ30と排気通路とが接続されるとき、エアバッグ30の内部空間の空気量が減少し、エアバッグ30は収縮する。
【0040】
第3調節部63は、背もたれ12に対する揉み玉42の位置を調節する。第3調節部63は、例えば施療ブロック41に設けられる。第3調節部63は、背もたれ12の上下方向、幅方向、前後方向の少なくとも1つの方向において揉み玉42を移動する移動機構を含む。移動機構は、背もたれ12の上下方向において施療ブロックを移動させる第1移動機構、背もたれ12の幅方向において施療ブロック41を移動させる第2移動機構、および、背もたれ12の前後方向において施療ブロック41を移動させる第3移動機構を含む。
【0041】
第1移動機構は、本体部10の幅方向に伸びる第1回転軸および複数の歯車を介して第1回転軸に接続される第1モータを備える。第1回転軸には、複数のピニオンが形成される。複数のピニオンは、背もたれ12の高さ方向に設けられるレールのラックとかみ合わされる。第1モータが回転することにより、揉み玉42はレールに沿って背もたれ12の上下方向に移動する。
【0042】
第2移動機構は、本体部10の幅方向に伸びる第2回転軸および複数の歯車を介して第2回転軸に接続される第2モータを備える。第2回転軸は、例えばボールねじで構成される。ボールねじは、ねじ軸およびナットを含む。揉み玉42は、アームを介してナットに取り付けられる。第2モータが回転することにより、ナットがねじ軸に対して移動し、揉み玉42が本体部10の幅方向に移動する。
【0043】
第3移動機構は、本体部10の幅方向に伸びる第3回転軸および複数の歯車を介して第3回転軸に接続される第3モータを備える。第3回転軸には、例えば本体部10の前後方向にアームを回転させるための歯車が設けられる。この歯車は、アームと一体的に回転する歯車とかみ合っている。第3モータが回転することにより、アームが本体部10の前後方向に回転し、揉み玉42が本体部10の前後方向に移動する。
【0044】
操作装置70は、制御装置50を操作するための操作信号を出力する。一例では、操作装置70は、リモコンである。操作装置70は、外部からの入力を受け付ける操作部71を備えている。操作部71は、制御装置50の電源のオンおよびオフを切り替える電源ボタン、および、動作モードを選択するモード選択ボタンの少なくとも1つを備える。モード選択ボタンにより動作モードが選択されることにより、制御部51がその動作モードを実行する。電源ボタンは、本体部10の任意の場所に設けられていてもよい。
【0045】
操作装置70は、マッサージに関する情報を表示する表示部72を備えている。マッサージに関する情報の一例は、マッサージ装置1が実行している制御モードおよび人体のどの対象部位に対してマッサージを実行しているかに関する情報である。表示部72は、タッチパネル機構を備え、電源ボタンおよびモード選択ボタンの少なくとも1つが表示部72に表示される構成であってもよい。
【0046】
操作装置70は、接続線73を介して制御装置50と接続される。接続線73は、例えば電力線搬送通信が可能になるように構成される。接続線73は、保護部を含む。保護部は、接続線73を折り曲げから保護する。一例では、保護部は、ナイロンで形成されたコードブッシュである。
【0047】
マッサージ装置1は、操作装置70を肘掛け13に対して支持する支持部80をさらに備える。支持部80は、操作装置70が本体部10に対して回動可能となるように構成される。支持部80は、アーム形状の本体81、肘掛け13に対して本体81を回動可能となるように支持する取付支柱82、および、支持部80に対して操作装置70を保持する保持部83を含む。
【0048】
図3を参照して、第1エアバッグ31、第2エアバッグ32、および、第3エアバッグ33の詳細について説明する。第1エアバッグ31は、肩甲骨に対応するように背もたれ12に設けられる。肩甲骨に対応するとは、第1エアバッグ31が膨張する場合に少なくとも身体の肩甲骨まわりの部分をマッサージできることをいう。第1エアバッグ31は、例えば身体の肩甲骨まわりの部分を後方から前方に向けて押すように構成される。第1エアバッグ31は、背もたれ12の背壁12Aに設けられる。第1エアバッグ31の背壁12Aの第1面に設けられる。第1面は、背中に対向する面である。第1エアバッグ31は、第1面の側部寄りの部分に設けられる。第1面の側部は、幅方向における第1面の端部である。第1エアバッグ31は、第1方向に長い。第1エアバッグ31は、第2方向に短い。第2方向は、第1方向に直交する。背もたれ12の正面視において、第1エアバッグ31の第1方向は背もたれ12の高さ方向に沿う。第1エアバッグ31は、上端部31Uおよび下端部31Lを含む。第1エアバッグ31の上端部31Uは、第1方向において上方に位置する。第1エアバッグ31の下端部31Lは、第1方向において下方に位置する。
【0049】
第1エアバッグ31は、膨張部31A、周囲部31B、ガス供給部31C、および、被固定部31Dを含む。膨張部31Aは、中空である。ガス供給部31Cには、ガス供給路が接続される。ガス供給路を流れるガスは、ガス供給部31Cを介して膨張部31Aの内部に流れる。膨張部31Aの内部にガスが供給されることにより膨張部31Aが膨張する。膨張部31Aの外部にガスが排出されることにより膨張部31Aが収縮する。周囲部31Bは、膨張部31Aの周囲に設けられる。周囲部31Bは、中実である。周囲部31Bは、膨張しない。被固定部31Dは、周囲部31Bの縁から背もたれ12の幅方向の外方に突出する。被固定部31Dは、固定部材により背もたれに固定される。固定部材は、例えばボルトである。
【0050】
第2エアバッグ32は、二の腕に対応するように背もたれ12に設けられる。二の腕に対応するとは、第2エアバッグ32が膨張する場合に少なくとも二の腕をマッサージできることをいう。第2エアバッグ32は、例えば二の腕の背面を人体の後方から前方に向けて押すように構成される。第2エアバッグ32は、背もたれ12の背壁12Aに設けられる。第2エアバッグ32は、背壁12Aの第1面に設けられる。第2エアバッグ32は、第1面の側部寄りの部分に設けられる。第2エアバッグ32は、第1エアバッグ31よりも第1面の側部の縁寄りに設けられる。第2エアバッグ32は、第3方向に長い。第2エアバッグ32は、第4方向に短い。第4方向は第3方向に直交する。背もたれ12の正面視において、第2エアバッグ32の第3方向は、背もたれの高さ方向に交差する。第2エアバッグ32の第1端部が第2エアバッグ32の第2端部よりも背もたれの幅方向の中心寄りに位置する。第2エアバッグ32は、上端部32Uおよび下端部32Lを含む。第2エアバッグ32の上端部32Uは、第3方向において上方に位置する。第2エアバッグ32の下端部32Lは、第3方向において下方に位置する。
【0051】
第2エアバッグ32は、膨張部32A、周囲部32B、ガス供給部32C、および、被固定部32Dを含む。膨張部32Aは、中空である。ガス供給部32Cには、ガス供給路が接続される。ガス供給路を流れるガスは、ガス供給部32Cを介して膨張部32Aの内部に流れる。膨張部32Aの内部にガスが供給されることにより膨張部32Aが膨張する。膨張部32Aの外部にガスが排出されることにより膨張部32Aが収縮する。周囲部32Bは、膨張部32Aの周囲に設けられる。周囲部32Bは、中実である。周囲部32Bは、膨張しない。被固定部32Dは、周囲部32Bの縁から背もたれ12の幅方向の外方に突出する。被固定部32Dは、固定部材により背もたれ12に固定される。固定部材は例えばボルトである。第2エアバッグ32の周囲部32Bは、第1エアバッグ31の周囲部31Bに繋がる。
【0052】
第3エアバッグ33は、肩に対応するように背もたれ12に設けられる。肩に対応するとは、第3エアバッグ33が膨張する場合に少なくとも肩をマッサージできることをいう。第3エアバッグ33は、例えば肩を人体の幅方向の外方から内方に向けて押すように構成される。第3エアバッグ33は、背もたれ12の肩壁12Bに設けられる。第3エアバッグ33は、肩壁12Bの第2面に設けられる。第2面は、肩の側面に対向する面である。第3エアバッグ33は、第2面の側部寄りの部分に設けられる。第2面の側部は、前後方向における前方の側部である。第3エアバッグ33は、第5方向に長い。第3エアバッグ33は、第6方向に短い。第5方向は、第6方向に直交する。肩壁12Bの正面視において、第3エアバッグ33の第5方向は、肩壁12Bの高さ方向に沿う。第3エアバッグ33は、上端部33Uおよび下端部33Lを含む。第3エアバッグ33の上端部33Uは、第5方向において上方に位置する。第3エアバッグ33の下端部33Lは、第5方向において下方に位置する。
【0053】
第3エアバッグ33は、膨張部33A、周囲部33B、ガス供給部33C、および、被固定部33Dを含む。膨張部33Aは、中空である。膨張部33Aは、三角形のような形状を有する。膨張部33Aは、第1頂部P1、第2頂部P2、第3頂部P3、第1辺S1、第2辺S2、および、第3辺S3を含む。第1辺S1は、第1頂部P1と第2頂部P2との間の辺である。第2辺S2は、第1頂部P1と第3頂部P3との間の辺である。第3辺S3は、第2頂部P2と第3頂部P3との間の辺である。第1頂部P1は、第3エアバッグ33の下端部33Lを構成する。第2頂部P2、第3頂部P3、および、第3辺S3は、第3エアバッグ33の上端部33Uを構成する。ガス供給部33Cには、ガス供給路が接続される。ガス供給路を流れるガスは、ガス供給部33Cを介して膨張部33Aの内部に流れる。膨張部33Aの内部にガスが供給されることにより膨張部33Aが膨張する。膨張部33Aの外部にガスが排出されることにより膨張部33Aが収縮する。周囲部33Bは、膨張部33Aの周囲に設けられる。周囲部33Bは、中実である。周囲部33Bは、膨張しない。
【0054】
マッサージ部20の動作モードには、少なくとも第1~第3エアバッグが膨張する動作モードが含まれる。第1エアバッグ31は、肩甲骨を人体の後方から前方に向けて押す。第2エアバッグ32は、二の腕の背面を人体の後方から前方に向けて押す。第3エアバッグ33は、肩を人体の幅方向の外方から内方に向けて押す。第1~第3エアバッグが膨張する動作モードでは、前腕のうちの肘に近い部分または肘である腕特定部が第1~第3エアバッグの膨張にともないマッサージとは異なる好ましくない影響を受ける場合がある。例えば、第1~第3エアバッグの膨張にともない肘掛け13に対する腕特定部の位置がずれるおそれがある。
【0055】
マッサージ部20は、第1~第3エアバッグが膨張する場合における肘掛けに対する腕特定部の位置ずれを抑制する位置ずれ抑制構造を備えている。位置ずれ抑制構造では、膨張する第3エアバッグ33の力が腕特定部に伝達されにくくなるように第1エアバッグ31、第2エアバッグ32、および、第3エアバッグ33の相対的な位置関係が決められている。その位置関係は、例えば、第1エアバッグ31と第3エアバッグ33との距離(以下「第1距離L1」という)、および、第2エアバッグ32と第3エアバッグ33との距離(以下「第2距離L2」という)により特徴付けられる。位置ずれ抑制構造では、第1距離L1が第2距離L2よりも短くなるように各エアバッグの相対的な位置関係を設定している。
【0056】
第1距離L1および第2距離L2の規定の仕方について例示する。第1距離L1は、第1エアバッグ31を代表する部分(以下「第1代表部」という)と第3エアバッグ33を代表する部分(以下「第3代表部」という)との距離である。第2距離L2は、第2エアバッグ32を代表する部分(以下「第2代表部」という)と第3エアバッグ33の第3代表部との距離である。第1~第3代表部について例示する。第1例では、第1~第3代表部は非膨張状態のエアバッグの重心である。第2例では、第1~第3代表部は膨張状態のエアバッグにおける最も膨張した部分(以下「最大膨張部」という)の表面である。第1~第3代表部が非膨張状態のエアバッグの重心である場合、第1距離L1は、第1エアバッグ31の重心31Gと第3エアバッグ33の重心33Gとの距離であり、第2距離L2は、第2エアバッグ32の重心32Gと第3エアバッグ33の重心33Gとの距離である。第1~第3代表部が膨張状態のエアバッグの最大膨張部の表面である場合、第1距離L1は、第1エアバッグ31の最大膨張部と第3エアバッグ33の最大膨張部との距離であり、第2距離L2は、第2エアバッグ32の最大膨張部と第3エアバッグ33の最大膨張部との距離である。
【0057】
位置ずれ抑制構造ではさらに、膨張する第3エアバッグ33の力が腕特定部に伝達されにくくなるように背もたれ12に対する第3エアバッグ33の向きが決められている。第3エアバッグ33は、所定の辺である第3辺S3、および、所定の辺に対向する頂部である第1頂部P1を含む。位置ずれ抑制構造では、第3辺S3が第1頂部P1よりも第1エアバッグ31の近くに位置し、第1頂部P1が第3辺S3よりも第2エアバッグ32の近くに位置するように、第3エアバッグ33の向きが決められる。
【0058】
マッサージ装置1の作用について説明する。マッサージ装置1は、位置ずれ抑制構造を備えている。位置ずれ抑制構造では、第1距離L1が第2距離L2よりも短くなるように各エアバッグが配置される。つまり、第1距離L1が第2距離L2と等しい場合、または、第1距離L1が第2距離L2よりも長い場合と比較して、肩の側面を押す第3エアバッグ33が二の腕の背面を押す第2エアバッグ32から離れた位置に配置される。このため、膨張する第3エアバッグ33の力が腕特定部に伝達されにくくなり、腕特定部をマッサージ装置1の幅方向の内方に押す力が小さくなり、第1~第3エアバッグが膨張する場合に肘掛けに対する腕特定部の位置ずれが抑制される。
【0059】
図4から図6を参照して、肘掛け13の構成について説明する。図示される前腕支持部13Aは、底面部であり、側面部および天面部は省略されている。
【0060】
前腕支持部13Aおよび肘掛けベース13Bは、連結部90および係合部100によって取付けられる。連結部90は、前腕支持部13Aに設けられる第4エアバッグ34と肘掛けベース13Bに連なる本体部10に設けられるエアポンプとを連結する。第4エアバッグ34との間に連結部90が設けられることにより、ガスの供給路が形成される。係合部100は、前腕支持部13Aおよび肘掛けベース13Bを係合して、前腕支持部13Aを本体部10に対して固定する。連結部90は、前腕支持部13Aに設けられる第1連結部91および肘掛けベース13Bに設けられる第2連結部92を含む。係合部100は、例えば前腕支持部13Aおよび肘掛けベース13Bに設けられた互いに係合する切り欠き構造により構成される。係合部100の係合に伴い、第1連結部91および第2連結部92が連動して連結する。
【0061】
図7および図8を参照して、連結部90の構成について説明する。
第1連結部91は、接続路R1を介して、第4エアバッグ34と接続される。第1連結部91は、本体部91Aを備える。本体部91Aは、例えば樹脂で構成される。本体部91Aは、複数の大きさの内径を備える孔部91Bを含む。一例では、3段階の大きさの内径の孔部91Bが設けられる。3段階の大きさの内径の孔部91Bは、第2連結部92と連結する側から大きい順に設けられる。孔部91Bの少なくとも1つには、弾性部材91Cが設けられる。弾性部材91Cは、例えばゴムで構成される。弾性部材91Cの内径は、接続管T1の内径とほぼ同じ大きさである。弾性部材91Cは、接続管T1の外面と接続路R1の内面との間で圧縮されるように環状に形成される。
【0062】
第2連結部92は、接続管T1を介してエアポンプと接続される。接続管T1の外径は、接続路R1の内径よりも小さい。第2連結部92は、本体部92Aを備える。本体部92Aは、例えば樹脂で構成される。本体部92Aは、接続管T1を連通させる孔部92Bを含む。孔部92Bの内径は、接続管T1の径よりも大きく設けられる。孔部92Bの内径は、複数設けられる孔部91Bの少なくとも1つと一致する。本体部92Aは、本体部92Aに対して突出する突出部92Cをさらに備える。突出部92Cは、第1連結部91の孔部91Bと連結する。
【0063】
(変形例)
実施の形態に関する説明は本発明に関するマッサージ装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明は実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
【0064】
・エアバッグ30は、人体と直接接触するように構成されていてもよく、使用者が不快に感じない材料によってさらに覆われていてもよい。一例では、エアバッグ30は、牛革により覆われる。
【0065】
・エアバッグ30の構成は任意に変更できる。一例では第1エアバッグ31から第8エアバッグ38の少なくとも1つを省略できる。別の例では、第1エアバッグ31から第8エアバッグに加えて、さらに第9エアバッグを備える。第9エアバッグは、例えば座11に設けられ、使用者の臀部を押圧する。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明に関するマッサージ装置は、家庭用および業務用をはじめとする各種マッサージ装置に利用できる。
【符号の説明】
【0067】
1 :マッサージ装置
10 :本体部
11 :座
12 :背もたれ
12A:背壁
12B:肩壁
13 :肘掛け
13A:前腕支持部
13B:肘掛けベース
14 :オットマン
15 :脚支持部
15A:背壁
15B:側壁
16 :足支持部
16A:底壁
16B:側壁
20 :マッサージ部
30 :エアバッグ
31 :第1エアバッグ
31A:膨張部
31B:周囲部
31C:ガス供給部
31D:被固定部
31G:重心
31U:上端部
31L:下端部
32 :第2エアバッグ
32A:膨張部
32B:周囲部
32C:ガス供給部
32D:被固定部
32G:重心
32U:上端部
32L:下端部
33 :第3エアバッグ
33A:膨張部
33B:周囲部
33C:ガス供給部
33D:被固定部
33G:重心
33U:上端部
33L:下端部
34 :第4エアバッグ
35 :第5エアバッグ
36 :第6エアバッグ
37 :第7エアバッグ
38 :第8エアバッグ
40 :施療機構
41 :施療ブロック
42 :揉み玉
50 :制御装置
51 :制御部
52 :記憶部
60 :調節装置
61 :第1調節部
62 :第2調節部
63 :第3調節部
70 :操作装置
71 :操作部
72 :表示部
73 :接続線
80 :支持部
81 :本体
82 :取付支柱
83 :保持部
90 :連結部
91 :第1連結部
91A:本体部
91B:孔部
91C:弾性部材
92 :第2連結部
92A:本体部
92B:孔部
92C:突出部
100:係合部
L1 :第1距離
L2 :第2距離
R1 :接続路
T1 :接続管
P1 :第1頂部
P2 :第2頂部
P3 :第3頂部
S1 :第1辺
S2 :第2辺
S3 :第3辺
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8