(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128163
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】現像カートリッジ
(51)【国際特許分類】
G03G 21/18 20060101AFI20240912BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20240912BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G03G21/18 178
G03G21/16 176
G03G15/08 390Z
【審査請求】有
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024114355
(22)【出願日】2024-07-17
(62)【分割の表示】P 2020065658の分割
【原出願日】2020-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】楠田 晋也
(72)【発明者】
【氏名】深町 泰生
(57)【要約】
【課題】第1方向において現像カートリッジを小型化しつつ、ホルダがケーシングに対して移動している状態において、ホルダをアジテータギアに接触しない位置に配置した現像カートリッジを提供する。
【解決手段】突起212は、第1方向におけるケーシング21の一端から第1方向に延びる。突起212は、第1方向において、ケーシング21と大径ギア247との間に位置する。突起212は、第2方向において、小径ギア249から離れて位置する。突起212は、ケーシングとともに移動可能である。第1ホルダ34は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。第1ホルダ34は本体電気接点15を保持する。第1ホルダ34は、第1方向において、大径ギア247よりも突起212から離れて位置する。第1ホルダ34と電気的接触面15は、ケーシング21に対して移動可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像カートリッジであって、
現像剤を収容可能なケーシングと、
第1方向に延びる現像ローラ軸について回転可能な現像ローラであって、前記第1方向に交差する第2方向における前記ケーシングの一端に位置する現像ローラと、
前記第1方向に延びるアジテータ軸について回転可能なアジテータと、
前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置し、前記アジテータと共に前記アジテータ軸について回転可能なアジテータギアであって、大径ギアと、前記大径ギアよりも径が小さい小径ギアであって、前記第1方向において、前記大径ギアと前記ケーシングとの間に位置する小径ギアと、を有するアジテータギアと、
前記第1方向における前記ケーシングの前記一端から前記第1方向に延びる第1突起であって、前記第1方向において、前記ケーシングと前記大径ギアとの間に位置する第1突起であり、前記第2方向において、前記小径ギアから離れて位置する第1突起であり、前記ケーシングとともに移動可能な第1突起と、
第1電気的接触面を有する現像メモリと、
前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置する第1ホルダであって、前記第1電気的接触面を保持する第1ホルダであって、前記第1方向において、前記大径ギアよりも前記第1突起から離れて位置する第1ホルダと、を備える現像カートリッジであって、
前記第1ホルダと前記第1電気的接触面は、前記ケーシングに対して移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載の現像カートリッジであって、
前記第1突起は、前記第2方向における前記ケーシングの他端から、前記第2方向における前記ケーシングの一端に向けて押圧力を受けるように構成されていることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項3】
請求項2または請求項1に記載の現像カートリッジであって、
前記アジテータギアの少なくとも一部を覆うギアカバーであって、前記第1方向における前記ケーシングの前記一端に固定されるギアカバー、
をさらに備え、
前記第1ホルダは、前記第1方向において、前記ギアカバーよりも前記大径ギアから離れて位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項4】
請求項3に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ギアカバーに対して移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項5】
請求項4に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダを保持する第1ホルダカバーであって、前記第1方向における前記ギアカバーの外表面に固定される第1ホルダカバーをさらに備え、
前記第1ホルダは、前記ギアカバーと前記第1ホルダカバーに対して移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項6】
請求項5に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダカバーは、第1凹部または第1貫通孔を有し、
前記第1ホルダは、前記第1方向に延びる第1ボスであって、前記第1凹部または前記第1貫通孔の内部に挿入される第1ボスを有し、
前記第1ホルダカバーに対して前記第1ホルダが前記第1電気的接触面と交差する第3方向に移動するときに、前記第1ボスは、前記第1凹部または前記第1貫通孔の内部において前記第3方向に移動することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項7】
請求項6に記載の現像カートリッジであって、
前記第1凹部または前記第1貫通孔の前記第3方向の大きさは、前記第1ボスの前記第3方向の大きさよりも大きいことを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダカバーは、前記ギアカバーの内表面から挿入されるネジにより、前記ギアカバーに対して固定されていることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第1方向に移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第2方向に移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第2方向は、前記第1方向と直交することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第1電気的接触面と交差する第3方向の一端に位置する第1外表面であって、前記第1電気的接触面を保持可能な第1外表面を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項13】
請求項12に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第3方向の前記一端に位置する、第1ホルダ溝を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項14】
請求項13に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダ溝は、前記第1方向において、前記第1突起と前記第1外表面との間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項15】
請求項13または請求項14に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第1方向において、前記第1外表面と離れて位置するホルダ突起を有し、
前記第1ホルダ溝は、前記第1方向において、前記第1外表面と前記ホルダ突起との間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項16】
請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第3方向に移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項17】
請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向と交差することを特徴とする、トナーカートリッジ。
【請求項18】
請求項13から請求項17のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向と直交することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項19】
請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、
前記第3方向の他端に位置する第2外表面と、
前記第1外表面と前記第2外表面との間に位置する弾性部材であって、第1状態と第2状態との間で前記第3方向に伸縮可能な弾性部材と、
をさらに備えることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項20】
請求項19に記載の現像カートリッジであって、
前記弾性部材は、バネであることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項21】
請求項19または請求項20に記載の現像カートリッジであって、
前記第2外表面は、凸状の第1曲面を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項22】
請求項21に記載の現像カートリッジであって、
前記第2外表面は、凸状の第2曲面であって、前記第1方向において前記第1曲面と離れて位置する第2曲面を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項23】
請求項22に記載の現像カートリッジであって、
前記第2外表面は、前記第1方向において、前記第1曲面と前記第2曲面との間に位置する第2ホルダ溝を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項24】
請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダの少なくとも一部は、前記第1方向における前記大径ギアの投影領域に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項25】
請求項1から請求項24のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第2方向における前記ケーシングの他端に位置する第1ハンドル、
をさらに備え、
前記第1ホルダは、前記第2方向において、前記現像ローラと前記第1ハンドルとの間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項26】
請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第3方向における前記ケーシングの一端に位置する第1外表面と前記第3方向における前記ケーシングの他端に位置する第2外表面との間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項27】
請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第1外表面に前記現像メモリを保持することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項28】
請求項1から請求項27のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1突起は、前記第1方向において、前記大径ギアと前記ケーシングとの間であって、前記小径ギアよりも前記アジテータ軸から離れて位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項29】
請求項5に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダカバーは、第2凹部または第2貫通孔を有し、
前記第1ホルダは、前記第1方向に長さを有する第2ボスであって、前記第2凹部または前記第2貫通孔の内部に挿入される第2ボスを有し、
前記第1ホルダカバーに対して前記第1ホルダが前記第1電気的接触面と交差する第3方向に移動するときに、前記第2ボスは、前記第2凹部または前記第2貫通孔の内部において前記第3方向に移動することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項30】
請求項29に記載の現像カートリッジであって、
前記第2凹部または前記第2貫通孔の前記第3方向の大きさは、前記第2ボスの前記第3方向の大きさよりも大きいことを特徴とする、現像カートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、現像カートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドラムカートリッジに装着可能な現像カートリッジが記載されている。現像カートリッジは、現像剤を収容可能なケーシング、第1方向に延びる現像ローラ、現像剤を撹拌可能なアジテータ、アジテータギア、突起、現像メモリを有する。アジテータギアは、大径ギアおよび小径ギアを有する。大径ギアは、第1方向において、小径ギアよりもケーシングの一端から離れて位置する。突起は、第1方向において、ケーシングの一端と大径ギアの間に位置する。そのため、第1方向において現像カートリッジを小型化できる。現像メモリは、ケーシングとともに移動可能な電気的接触面を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現像カートリッジを画像形成装置に装着する際に、画像形成装置の本体電気接点に対する電気的接触面の擦れを抑制するために、特許文献1に記載の現像カートリッジに、さらに、電気的接触面を保持しつつ、ケーシングに対して移動可能なホルダを設けることが考えられる。しかしながら、特許文献1には、どのようにホルダを配置するかについて、検討されていなかった。現像カートリッジにホルダを設ける場合、ホルダがケーシングに対して移動している状態において、ホルダをアジテータギアに接触しない位置に配置することが求められる。
【0005】
本開示の目的は、第1方向において現像カートリッジを小型化しつつ、ホルダがケーシングに対して移動している状態において、ホルダをアジテータギアに接触しない位置に配置した現像カートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、第1態様は、現像カートリッジであって、現像剤を収容可能なケーシングと、第1方向に延びる現像ローラ軸について回転可能な現像ローラであって、前記第1方向に交差する第2方向における前記ケーシングの一端に位置する現像ローラと、前記第1方向に延びるアジテータ軸について回転可能なアジテータと、前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置し、前記アジテータと共に前記アジテータ軸について回転可能なアジテータギアであって、大径ギアと、前記大径ギアよりも径が小さい小径ギアであって、前記第1方向において、前記大径ギアと前記ケーシングとの間に位置する小径ギアと、を有するアジテータギアと、前記第1方向における前記ケーシングの前記一端から前記第1方向に延びる第1突起であって、前記第1方向において、前記ケーシングと前記大径ギアとの間に位置する第1突起であり、前記第2方向において、前記小径ギアから離れて位置する第1突起であり、前記ケーシングとともに移動可能な第1突起と、第1電気的接触面を有する現像メモリと、前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置する第1ホルダであって、前記第1電気的接触面を保持する第1ホルダであって、前記第1方向において、前記大径ギアよりも前記第1突起から離れて位置する第1ホルダと、を備える現像カートリッジであって、前記第1ホルダと前記第1電気的接触面は、前記ケーシングに対して移動可能である。
【0007】
第2態様は、第1態様の現像カートリッジであって、前記第1突起は、前記第2方向における前記ケーシングの他端から、前記第2方向における前記ケーシングの一端に向けて押圧力を受けるように構成されている。
【0008】
第3態様は、第2態様または第1態様の現像カートリッジであって、前記アジテータギアの少なくとも一部を覆うギアカバーであって、前記第1方向における前記ケーシングの前記一端に固定されるギアカバー、をさらに備え、前記第1ホルダは、前記第1方向において、前記ギアカバーよりも前記大径ギアから離れて位置する。
【0009】
第4態様は、第3態様の現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記ギアカバーに対して移動可能である。
【0010】
第5態様は、第4態様の現像カートリッジであって、前記第1ホルダを保持する第1ホルダカバーであって、前記第1方向における前記ギアカバーの外表面に固定される第1ホルダカバーをさらに備え、前記第1ホルダは、前記ギアカバーと前記第1ホルダカバーに対して移動可能である。
【0011】
第6態様は、第5態様の現像カートリッジであって、前記第1ホルダカバーは、第1凹部または第1貫通孔を有し、前記第1ホルダは、前記第1方向に延びる第1ボスであって、前記第1凹部または前記第1貫通孔の内部に挿入される第1ボスを有し、前記第1ホルダカバーに対して前記第1ホルダが前記第1電気的接触面と交差する第3方向に移動するときに、前記第1ボスは、前記第1凹部または前記第1貫通孔の内部において前記第3方向に移動する。
【0012】
第7態様は、第6態様の現像カートリッジであって、前記第1凹部または前記第1貫通孔の前記第3方向の大きさは、前記第1ボスの前記第3方向の大きさよりも大きい。
【0013】
第8態様は、第5態様から第7態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダカバーは、前記ギアカバーの内表面から挿入されるネジにより、前記ギアカバーに対して固定されている。
【0014】
第9態様は、第1態様から第8態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第1方向に移動可能である。
【0015】
第10態様は、第1態様から第9態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第2方向に移動可能である。
【0016】
第11態様は、第1態様から第10態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第2方向は、前記第1方向と直交する。
【0017】
第12態様は、第1態様から第11態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記第1電気的接触面と交差する第3方向の一端に位置する第1外表面であって、前記第1電気的接触面を保持可能な第1外表面を有する。
【0018】
第13態様は、第12態様の現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記第3方向の前記一端に位置する、第1ホルダ溝を有する。
【0019】
第14態様は、第13態様の現像カートリッジであって、前記第1ホルダ溝は、前記第1方向において、前記第1突起と前記第1外表面との間に位置する。
【0020】
第15態様は、第13態様または第14態様の現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記第1方向において、前記第1外表面と離れて位置するホルダ突起を有し、前記第1ホルダ溝は、前記第1方向において、前記第1外表面と前記ホルダ突起との間に位置する。
【0021】
第16態様は、第13態様から第15態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第3方向に移動可能である。
【0022】
第17態様は、第13態様から第16態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向と交差する。
【0023】
第18態様は、第13態様から第17態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向と直交する。
【0024】
第19態様は、第12態様から第15態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記第3方向の他端に位置する第2外表面と、前記第1外表面と前記第2外表面との間に位置する弾性部材であって、第1状態と第2状態との間で前記第3方向に伸縮可能な弾性部材とをさらに備える。
【0025】
第20態様は、第19態様の現像カートリッジであって、前記弾性部材は、バネである。
【0026】
第21態様は、第19態様または第20態様の現像カートリッジであって、前記第2外表面は、凸状の第1曲面を有する。
【0027】
第22態様は、第21態様の現像カートリッジであって、前記第2外表面は、凸状の第2曲面であって、前記第1方向において前記第1曲面と離れて位置する第2曲面を有する。
【0028】
第23態様は、第22態様の現像カートリッジであって、前記第2外表面は、前記第1方向において、前記第1曲面と前記第2曲面との間に位置する第2ホルダ溝を有する。
【0029】
第24態様は、第1態様から第2態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダの少なくとも一部は、前記第1方向における前記大径ギアの投影領域に位置する。
【0030】
第25態様は、第1態様から第24態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第2方向における前記ケーシングの他端に位置する第1ハンドル、をさらに備え、前記第1ホルダは、前記第2方向において、前記現像ローラと前記第1ハンドルとの間に位置する。
【0031】
第26態様は、第6態様から第8態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記第3方向における前記ケーシングの一端に位置する第1外表面と前記第3方向における前記ケーシングの他端に位置する第2外表面との間に位置する。
【0032】
第27態様は、第12態様から第15態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1ホルダは、前記第1外表面に前記現像メモリを保持する。
【0033】
第28態様は、第1態様から第27態様のいずれか1つの現像カートリッジであって、前記第1突起は、前記第1方向において、前記大径ギアと前記ケーシングとの間であって、前記小径ギアよりも前記アジテータ軸から離れて位置する。
【0034】
第29態様は、第5態様の現像カートリッジであって、前記第1ホルダカバーは、第2凹部または第2貫通孔を有し、前記第1ホルダは、前記第1方向に長さを有する第2ボスであって、前記第2凹部または前記第2貫通孔の内部に挿入される第2ボスを有し、前記第1ホルダカバーに対して前記第1ホルダが前記第1電気的接触面と交差する第3方向に移動するときに、前記第2ボスは、前記第2凹部または前記第2貫通孔の内部において前記第3方向に移動する。
【0035】
第30態様は、第29態様の現像カートリッジであって、前記第2凹部または前記第2貫通孔の前記第3方向の大きさは、前記第2ボスの前記第3方向の大きさよりも大きい。
【発明の効果】
【0036】
第1ホルダに保持される第1電気的接触面は、ケーシングに対して移動可能である。このため、現像カートリッジを画像形成装置に装着する際、画像形成装置の本体電気接点に対する第1電気的接触面の擦れを抑制できる。アジテータギアは、大径ギアおよび小径ギアを有する。小径ギアは、第1方向においてケーシングと大径ギアの間に位置する。第1突起は、第1方向において、ケーシングと大径ギアの間に位置する。第1ホルダは、第1方向において、大径ギアよりも第1突起から離れて位置する。すなわち、第1ホルダは、第1方向において、アジテータギアから離れて位置する。このため、第1ホルダがケーシングに対して移動している状態において、第1ホルダがアジテータギアに接触することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図2】実施形態の現像カートリッジの斜視図である。
【
図3】実施形態の現像カートリッジの中央断面図である。
【
図4】実施形態の現像カートリッジの第1方向における一端部を示す背面図である。
【
図5】実施形態の現像カートリッジの側面図である。
【
図6】実施形態の現像カートリッジの側面図であって、ギアカバーを外した状態を示す図である。
【
図8】
図7に示すA-A線に沿う第1ホルダの断面図である。
【
図11】現像カートリッジが装着されたドラムカートリッジの斜視図である。
【
図12】現像カートリッジが装着されたドラムカートリッジの側面図である。
【
図16】本体フレームにプロセスユニットが装着される様子を示す側面図である。
【
図17】本体フレームからプロセスユニットを取り外す様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本開示の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が簡略化して図示されている場合がある。
【0039】
<画像形成装置100>
図1は、実施形態の画像形成装置100の全体図である。画像形成装置100は、印刷用紙などの印刷媒体9に画像を形成する装置である。画像形成装置100は、装置本体10、現像カートリッジ20、およびドラムカートリッジ50を備える。現像カートリッジ20は、ドラムカートリッジ50に対して装着可能である。以下、現像カートリッジ20が装着されたドラムカートリッジ50で構成されるユニットを、プロセスユニットU1と称する。プロセスユニットU1は、装置本体10に対して装着可能である。装置本体10は、本体フレーム11、および本体基板13を備える。
【0040】
以下では、現像カートリッジ20における現像ローラ22の回転軸(現像ローラ軸A22)が延びる方向を「第1方向」と称する。現像ローラ22と第1アジテータ24(
図3参照)が並ぶ方向を「第2方向」と称する。現像カートリッジ20が備える第1電気的接触面33と交差する方向を「第3方向」と称する。第1方向、第2方向、および第3方向は、互いに交差し、より好ましくは、互いに直交する。
【0041】
<本体フレーム11>
図1に示すように、本体フレーム11は、箱状を有する。本体フレーム11は、開口110を有する。開口110は、第2方向における本体フレーム11の他端に位置する。本体フレーム11は、蓋部113を有する。蓋部113は、第2方向における本体フレーム11の他端に位置する。本体フレーム11は、第3方向における蓋部113の他端に、ヒンジ115を有する。蓋部113は、ヒンジ115について、開口110を閉じる閉位置と、開口110を開ける開位置との間で移動する。プロセスユニットU1は、開口110が開けられた状態で、本体フレーム11に装着可能である。
【0042】
<本体基板13>
図1に示すように、本体基板13は、本体フレーム11内に位置する。本体基板13には、印刷処理を実行するプロセッサ、および、各種情報を記憶する本体メモリ等を有している。
【0043】
本体フレーム11は、ガイドフレーム70を有する。ガイドフレーム70は、本体電気接点15および本体電気接点17を有する。ガイドフレーム70の構成については、後述する。
【0044】
<本体電気接点15および本体電気接点17>
本体電気接点17は、第2方向において、本体電気接点15よりも開口110の近くに位置する。換言すると、本体電気接点15は、第2方向において、本体電気接点17よりも開口110から離れて位置する。本体基板13は、本体電気接点15および本体電気接点17と電気的に接続されている。プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着された状態において、本体電気接点15は、現像カートリッジ20の第1電気的接触面33と接触し、本体電気接点17は、ドラムカートリッジ50の第2電気的接触面553と接触する。本体電気接点17は、本体電気接点15が第1電気的接触面33と電気的に接続する場合に、第2電気的接触面553と電気的に接続可能である。プロセスユニットU1が装置本体10に装着された状態において、後述する現像基板32は、本体電気接点15を介して本体基板13と電気的に接続され、後述するドラム基板552は、本体電気接点17を介して本体基板13と電気的に接続される。
【0045】
<現像カートリッジ20>
図2は、実施形態の現像カートリッジ20の斜視図である。
図3は、実施形態の現像カートリッジ20の中央断面図である。
図4は、実施形態の現像カートリッジ20の第1方向における一端部を示す背面図である。
図5は、実施形態の現像カートリッジ20の側面図である。
図6は、実施形態の現像カートリッジ20の側面図であって、ギアカバーを外した状態を示す図である。
図7は、実施形態の第1ホルダ34の斜視図である。
図8は、
図7に示すA-A線に沿う第1ホルダ34の断面図である。
【0046】
図2および
図3に示すように、現像カートリッジ20は、ケーシング21、現像ローラ22、供給ローラ23、第1アジテータ24、および第2アジテータ25を備える。
【0047】
<ケーシング21>
ケーシング21は、現像剤を収容可能である。現像剤は、例えばトナーである。ケーシング21は、第1方向に延びる。ケーシング21は、第1外表面215(
図2参照)および第2外表面216(
図4参照)を有する。第1外表面215は、第3方向におけるケーシング21の一端に位置する。第2外表面216は、第3方向におけるケーシング21の他端に位置する。現像カートリッジ20は、第1ハンドル213を有する。第1ハンドル213は、第2方向におけるケーシング21の他端に位置する。
【0048】
<現像ローラ22>
図5および
図6に示すように、現像ローラ22は、現像カートリッジ20が画像形成装置100(
図1)に装着された状態で、第1方向に延びる現像ローラ軸A22について回転可能である。現像ローラ22は、第1方向に交差する第2方向におけるケーシング21の一端に位置する。現像ローラ22は、現像カートリッジ20が画像形成装置100(
図1)に装着された状態で、ケーシング21内の現像剤を、ドラムカートリッジ50の感光体ドラム51の表面に供給する。
【0049】
図3に示すように、現像ローラ22は、現像ローラ本体221と現像ローラシャフト222とを備える。現像ローラ本体221は、第1方向に延びる円柱形状を有する。現像ローラ本体221は、導電性を有するゴムで構成される。
【0050】
現像ローラシャフト222は、現像ローラ軸A22に沿って延びる円柱形状を有する。現像ローラシャフト222は、金属製である。現像ローラシャフト222は、現像ローラ本体221の径方向において、現像ローラ本体221の内部に位置する。現像ローラシャフト222は、第1方向において、現像ローラ本体221を貫通する。なお、現像ローラシャフト222が現像ローラ本体221を貫通することは必須ではない。現像ローラシャフト222は、第1方向における現像ローラ本体221の両端にそれぞれ取り付けられてもよい。現像ローラ22は、現像ローラシャフト222について回転可能である。
【0051】
<供給ローラ23>
供給ローラ23は、ケーシング21内の現像剤を、現像ローラ22の外表面に供給する。供給ローラ23は、ケーシング21内に位置する。供給ローラ23は、現像ローラ22と接触する。供給ローラ23は、第1方向に延びる供給ローラ軸について回転可能である。
【0052】
図3に示すように、供給ローラ23は、供給ローラ本体231および供給ローラシャフト232を備える。供給ローラ本体231は、第1方向に延びる円柱形状を有する。供給ローラ本体231は、導電性のスポンジで構成される。供給ローラ本体231は、現像ローラ本体221と接触する。
【0053】
<第1アジテータ24>
第1アジテータ24は、現像剤を撹拌可能である。
図3に示すように、第1アジテータ24は、ケーシング21内に位置する。第1アジテータ24は、第1方向に延びるアジテータ軸A24について回転可能である。
図3に示すように、第1アジテータ24は、アジテータシャフト241および羽根243を有する。アジテータシャフト241は、アジテータ軸A24に沿って延びる。羽根243は、アジテータシャフト241に連結されている。アジテータシャフト241および羽根243は、アジテータ軸A24について回転可能である。羽根243が回転することにより、ケーシング21内の現像剤は撹拌される。羽根243は、例えば樹脂製またはフィルム製である。
【0054】
<第2アジテータ25>
第2アジテータ25は、現像剤を撹拌可能である。
図3に示すように、第2アジテータ25は、ケーシング21内に位置する。また、第2アジテータ25は、第2方向における第1アジテータ24の他方側に位置する。第2アジテータ25は、第1方向に延びるアジテータ軸A25について回転可能である。第2アジテータ25は、アジテータシャフト251および羽根253を備える。アジテータシャフト251は、アジテータ軸A25に沿って延びる。羽根253は、アジテータシャフト251に連結されている。アジテータシャフト251および羽根253は、アジテータ軸A25について回転可能である。羽根253が回転することにより、ケーシング21内の現像剤は撹拌される。羽根253は、例えば樹脂製またはフィルム製である。
【0055】
図4~
図6に示すように、現像カートリッジ20は、現像カップリング26、現像ローラギア223、供給ローラギア233、第1アイドルギア271、第2アイドルギア272、第3アイドルギア273、第1アジテータギア245、第2アジテータギア255、ギアカバー28、および現像メモリユニット30を備える。
【0056】
図6に示すように、現像カップリング26は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。現像カップリング26は、第2方向において、現像ローラ22と第1アジテータ24との間に位置する。現像カップリング26は、カップリング軸A26について回転可能である。カップリング軸A26は、第1方向に延びる。現像カップリング26は、カップリング部261とカップリングギア262とを有する。カップリング部261とカップリングギア262は、一体であってもよいし、別体であってもよい。カップリング部261は、第1方向に凹むカップリング穴を有する。
【0057】
図6に示すように、カップリング部261は、現像カートリッジ20が画像形成装置100(
図1)に装着された状態で、画像形成装置100から動力を受ける。カップリング部261は、画像形成装置100の本体カップリング(不図示)と係合することにより、本体カップリングとともに、カップリング軸A26について回転可能である。カップリング部261は、第1方向に延びる円筒形状を有する。
図6に示すようにカップリングギア262は、第1方向において、ケーシング21の一端に位置する。カップリングギア262は、カップリング部261とともに回転可能である。
【0058】
<現像ローラギア223>
図6に示すように、現像ローラギア223は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。現像ローラギア223は、現像ローラシャフト222に装着され、現像ローラシャフト222とともに回転可能である。現像ローラギア223は、カップリングギア262と噛み合う。
【0059】
<供給ローラギア233>
図6に示すように、供給ローラギア233は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。供給ローラギア233は、供給ローラシャフト232に装着され、供給ローラシャフト232とともに回転可能である。供給ローラギア233は、カップリングギア262と噛み合う。
【0060】
<第1アイドルギア271>
図6に示すように、第1アイドルギア271は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。第1アイドルギア271は、第1方向において、第2アイドルギア272とケーシング21との間に位置する。第1アイドルギア271は、第1方向に延びるアイドル軸A27について回転可能である。第1アイドルギア271は、カップリングギア262と噛み合う。
【0061】
<第2アイドルギア272>
図6に示すように、第2アイドルギア272は、第1方向におけるケーシング21の一端に位する。第2アイドルギア272は、第2方向において、第1アイドルギア271よりもケーシング21から離れて位置する。第2アイドルギア272は、第2方向において、第1アイドルギア271に対してケーシング21の一端とは反対側に位置する。第2アイドルギア272の径は、第1アイドルギア271の径よりも小さい。第1アイドルギア271は、第2アイドルギア272とともにアイドル軸A27について回転可能である。第1アイドルギア271と第2アイドルギア272は、一体で回転する。第1アイドルギア271と第2アイドルギアとは、一体であってもよいし、別体であってもよい。
【0062】
<第3アイドルギア273>
図6に示すように、第3アイドルギア273は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。第3アイドルギア273は、第2方向において、後述する第1アジテータギア245の小径ギア249と第2アジテータギア255の間に位置する。第3アイドルギア273は、アイドル軸A273について回転可能である。第3アイドルギア273は、第1アジテータギア245の小径ギア249と噛み合う。
【0063】
<第1アジテータギア245>
図6に示すように、第1アジテータギア245は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。第1アジテータギア245は、第1アジテータ24のアジテータシャフト241に装着される。第1アジテータギア245は、第1アジテータ24とともにアジテータ軸A24について回転可能である。
【0064】
第1アジテータギア245は、大径ギア247と、小径ギア249とを有する。小径ギア249は、大径ギア247よりも径が小さい。
図4に示すように、小径ギア249は、第1方向において、大径ギア247とケーシング21との間に位置する。換言すれば、大径ギア247は、第1方向において、小径ギア249に対してケーシング21とは反対側に位置する。
【0065】
<第2アジテータギア255>
図6に示すように、第2アジテータギア255は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。第2アジテータギア255は、第2アジテータ25のアジテータシャフト251に装着される。第2アジテータギア255は、第2アジテータ25とともにアジテータ軸A25について回転可能である。第2アジテータギア255は、第3アイドルギア273と噛み合う。
【0066】
<突起211>
ケーシング21は、突起211(第1突起)を有する。
図4および
図6に示すように、突起211は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。突起211は、第1方向における現像ローラ22の一端から第1方向に延びる。突起211は、第1方向において、ケーシング21と大径ギア247との間に位置する。突起211は、第2方向において、小径ギア249から離れて位置する。突起211は、ケーシング21とともに移動可能である。突起211は、ケーシング21に対して一体であってもよいし、別体であってもよい。突起211は、小径ギア249(
図4参照)よりもアジテータ軸A24から離れて位置する。突起211は、第1アジテータギア245と接触しない。
【0067】
突起211は、現像カートリッジ20がドラムカートリッジ50(
図9参照)に装着されたときに、ドラムカートリッジ50により、第2方向に沿って、感光体ドラム51に向けて押圧される。突起211は、第2方向におけるケーシング21の他端からケーシング21の一端に向けて押圧力を受けるように構成されている。
【0068】
<突起212>
ケーシング21は、突起212を有する。
図4および
図6に示すように、突起212は、第1方向における現像ローラ22の一端から第1方向に延びる。突起212は、第1方向において、ケーシング21と大径ギア247との間に位置する。突起212は、第2方向において、小径ギア249から離れて位置する。突起212は、ケーシング21とともに移動可能である。突起212は、ケーシング21に対して一体であってもよいし、別体であってもよい。突起212は、小径ギア249(
図4参照)よりもアジテータ軸A24から離れて位置する。
【0069】
突起212は、非対応のドラムカートリッジに対する現像メモリユニット30の誤装着を抑制する。すなわち、現像カートリッジ20が対応するドラムカートリッジ50に装着される場合、突起212は、ドラムカートリッジ50の凹部(不図示)に嵌まる。一方、現像カートリッジ20が非対応のドラムカートリッジに装着される場合、突起212がドラムカートリッジの一部に接触する。これによって、非対応のドラムカートリッジに対する現像メモリユニット30の装着が妨げられる。
【0070】
<ギアカバー28>
図2および
図5に示すように、ギアカバー28は、カップリングギア262、供給ローラギア233、第1アイドルギア271、第2アイドルギア272、第3アイドルギア273、第1アジテータギア245、および第2アジテータギア255を覆う。なお、ギアカバー28は、各ギアの全てを覆う必要はなく、各ギアの一部のみを覆ってもよい。ギアカバー28は、第1方向におけるケーシング21の一端に固定される。
【0071】
<現像メモリユニット30>
現像メモリユニット30は、現像メモリ31、第1ホルダ34、および第1ホルダカバー35を有する。
図4に示すように、現像メモリユニット30は、第1方向におけるギアカバー28の一端に位置する。
【0072】
<現像メモリ31>
現像メモリ31は、現像カートリッジ20に関する各種情報を記憶している。現像メモリ31は、例えば、ID情報および寿命情報を記憶している。ID情報は、個々の現像カートリッジ20を識別するための識別情報であり、具体的にはシリアルナンバーである。寿命情報は、例えば現像ローラ22の累積回転数、現像ローラ22を用いての累積印刷枚数、および、累積ドット数等を含む。
【0073】
現像メモリ31は、現像基板32および第1電気的接触面33を有する。現像基板32は、第3方向における第1ホルダ34の一端に位置する。現像基板32は、板状の部材である。
【0074】
<第1電気的接触面33>
第1電気的接触面33は、第3方向における現像基板32の一端に位置する。第1電気的接触面33は、4つの薄板状の電極を含む。第1電気的接触面33は、現像メモリ31と電気的に接続されている。
図1に示すように、現像カートリッジ20が本体フレーム11に装着された状態において、第1電気的接触面33は、第3方向と交差する第2方向と平行である。第1電気的接触面33は、ケーシング21に対して、第1方向、第2方向、および第3方向に移動可能である。
【0075】
<第1ホルダ34>
図4に示すように、第1ホルダ34は、第1方向におけるケーシング21の一端に位置する。第1ホルダ34は、第1方向において、大径ギア247よりも突起211および突起212から離れて位置する。第1ホルダ34は、第1方向において、ギアカバー28よりも大径ギア247から離れて位置する。第1ホルダ34は、第1方向において、第1アジテータギア245よりケーシング21から離れて位置する。
【0076】
図2に示すように、第1ホルダ34は、第2方向において、現像ローラ22と第1ハンドル213との間に位置する。
図6に示すように、第1ホルダ34の少なくとも一部は、第1方向における大径ギア247の投影領域に位置する。
図5および
図6に示すように、第1ホルダ34は、第3方向において、ケーシング21における第1外表面215と第2外表面216の間に位置する。
【0077】
第1ホルダ34は、現像基板32を保持することにより、第1電気的接触面33を保持する。具体的には、
図7に示すように、第1ホルダ34は、第3方向の一端に位置する第1外表面413を有する。第1外表面413は、現像基板32が挿入可能な凹状を有する。現像基板32は、例えば、接着剤を介して、第1外表面413に固定される。第1外表面413は、現像メモリ31を保持可能である。換言すると、第1外表面413は、現像基板32を保持することにより、現像メモリ31および第1電気的接触面33を保持可能である。
【0078】
<第1ホルダカバー35>
第1ホルダカバー35は、第1方向におけるギアカバー28の一端に位置する。
図4に示すように、第1ホルダカバー35は、第1方向におけるケーシング21の一端から第1アジテータギア245よりも離れて位置する。第1ホルダカバー35は、ギアカバー28とともに第1ホルダ34の周囲を囲む略角筒状を有する。第1ホルダカバー35は、第1方向における第1ホルダ34の一方側、第2方向における第1ホルダ34の一方側および第2方向における第1ホルダ31の他方側を囲むU字状を有する。第1ホルダカバー35は、第1ホルダ34を保持する。第1ホルダ34は、第1ホルダカバー35に対して、第1方向、第2方向、および第3方向に移動可能である。
【0079】
図4に示すように、第1ホルダカバー35は、第1板部351を有する。第1板部351は、第1方向において、ギアカバー28から一方側に離れて位置する。第1ホルダ34は、第1板部351とギアカバー28との間に位置する。
【0080】
図4に示すように、第1ホルダカバー35は、ギアカバー28の内表面から挿入される2つのネジ353,353により、ギアカバー28に対して固定されている。2つのネジ353,353は、第2方向に離れた位置において、それぞれ第1ホルダカバー35をギアカバー28に対して固定する。なお、第1ホルダカバー35は、ギアカバー28に対して、1つまたは3つ以上のネジ353で固定されてもよい。
【0081】
図4および
図5に示すように、第1ホルダカバー35は、貫通孔354(第1貫通孔)を有する。
図4に示すように、ギアカバー28は、貫通孔355,356を有する。貫通孔354は、第1板部351に位置する。貫通孔354は、第2方向の一方側に向かって第3方向の一方側に延びる。貫通孔355,356は、ギアカバー28に位置する。貫通孔355,356は、貫通孔354と同じ形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。
【0082】
第1ホルダ34は、ケーシング21に対して移動可能である。第1ホルダ34に保持される第1電気的接触面33も、ケーシング21に対して移動可能である。第1ホルダ34は、ギアカバー28に対して移動可能である。
【0083】
図4および
図7に示すように、第1ホルダ34は、第1方向に延びる第1ボス411、第2ボス412、および第3ボス417を有する。
図7に示すように、第1ボス411は、第1方向における第1ホルダ34の一端に位置する。第2ボス412および第3ボス417は、第1方向における第1ホルダ34の他端に位置する。第3ボス417は、第3方向において、第2ボス412から一方側に離れて位置する。第3方向において、第1ボス411は、第2ボス412と第3ボス417の間に位置する。
【0084】
第1ボス411は、貫通孔354に対して、空間的に余裕のある状態で挿入されている。第2ボス412は、貫通孔355に対して、空間的に余裕のある状態で挿入されている。第3ボス417は、貫通孔356に対して、空間的に余裕のある状態で挿入されている。
図5および
図6に示すように、貫通孔354の第3方向の大きさは、第1ボス411の第3方向の大きさよりも大きい。第1ホルダカバー35に対して第1ホルダ34が第3方向に移動するときに、第1ボス411は、貫通孔354の内部において第3方向に移動する。また、貫通孔355の第3方向の大きさは、第2ボス412の第3方向の大きさよりも大きい。第1ホルダカバー35に対して第1ホルダ34が第3方向に移動するときに、第2ボス412は、貫通孔355の内部において第3方向に移動する。
【0085】
図5に示すように、貫通孔354は、第2方向にも延びる。第2方向における貫通孔354の大きさは、第2方向における第1ボス411の大きさよりも大きい。第1ホルダカバー35に対して第1ホルダ34が第2方向に移動するときに、第1ボス411は、貫通孔354の内部において、第2方向に移動する。このため、第1ホルダ34は、ケーシング21に対して、第2方向に移動可能である。
【0086】
なお、貫通孔354は、第1ボス411の端部が挿入可能な凹状の部分(第1凹部)であってもよい。貫通孔354と同様に、貫通孔355も、第2ボス412の端部が挿入可能な凹状の部分(第2凹部)であってもよい。また、貫通孔356も、第3ボス417の端部が挿入可能な凹状の部分であってもよい。
【0087】
また、第1ホルダカバー35は、第1ホルダ34とギアカバー28の間に位置する第2板部を有してもよい。第2ボス412および第3ボス417は、第2板部に位置する2つの貫通孔に挿入されてもよい。第2板部の貫通孔は、ギアカバー28の貫通孔355,356と連続する。なお、第1ホルダカバー35において、第2板部を設けないことにより、第1ホルダカバー35を小型にできる。
【0088】
<ホルダ溝414>
図7に示すように、第1ホルダ34は、ホルダ溝414(第1ホルダ溝)を有する。ホルダ溝414は、第3方向における第1ホルダ34の一端に位置する。ホルダ溝414は、第1方向において、突起211と第1外表面413との間に位置する。ホルダ溝414は、第1方向において、突起212と第1外表面413との間に位置する。
【0089】
図7に示すように、第1ホルダ34は、第1方向において、第1外表面413と離れて位置するホルダ突起415を有する。ホルダ溝414は、第1方向において、第1外表面413とホルダ突起415との間に位置する。
【0090】
具体的には、
図7および
図8に示すように、第1ホルダ34は、第1部材41および第2部材43を有する。第2部材43は、第3方向において、第1部材41の他方側に位置する。第1外表面413は、第3方向における第1部材41の一端に位置する。第1部材41は、第3方向の他端に、筒部416を有する。筒部416は、第3方向に延びる角筒状を有する。
【0091】
図7および
図8に示すように、第2部材43は、本体部431、爪部432、凸部433、および凸部434を有する。
図8に示すように、本体部431は、第3方向に延びるととともに、第3方向の他方側に底部を有する角筒状を有する。本体部431は、筒部416の内側に挿入されている。第2部材43は、第1部材41に対して第3方向に移動可能である。
図7に示すように、爪部432の先端部は、第1部材41における筒部416の貫通孔に挿入されている。これにより、第2部材43は、第1部材41に対して抜け止めされている。
【0092】
凸部433,434は、第3方向における本体部431の他端から、第3方向の他方に突出する。凸部434は、第1方向において、凸部433から他方側に離れて位置する。換言すると、凸部434は、凸部433よりも第1方向におけるケーシング21の一端の近くに位置する。凸部434は、凸部433よりもギアカバー28の近くに位置する。凸部433は、曲面436(第1曲面)を有する。凸部434は、曲面437(第2曲面)を有する。曲面437は、第1方向において、曲面436から他方側に離れて位置する。換言すると、曲面437は、曲面436よりも第1方向におけるケーシング21の一端の近くに位置する。曲面437は、曲面436よりもギアカバー28の近くに位置する。曲面436および曲面437は、第3方向において、第1ホルダ34の他端に位置する第2外表面435を構成する。第2外表面435は、第3方向における第2部材43の他端に位置する。第2外表面435は、ホルダ溝438(第2ホルダ溝)を有する。ホルダ溝438は、第1方向において、曲面436と曲面437の間に位置する。
【0093】
<弾性部材45>
図7および
図8に示すように、第1ホルダ34は、弾性部材45を有する。弾性部材45は、第1外表面413と第2外表面435の間に位置する。弾性部材45は、弦巻バネである。弾性部材45は、第1状態と第2状態との間で伸縮可能である。具体的には、
図8に示すように、弾性部材45は、第1部材41の筒部416内、かつ、第2部材43の本体部431内に位置する。第3方向における弾性部材45の一端は、第1部材41に接しており、第3方向における弾性部材45の他端は、第2部材43に接している。
【0094】
第1ホルダ34が第3方向において縮められた場合、弾性部材45が第3方向に縮むことによって、弾性力(復元力)が発生する。弾性部材45は、弾性力によって、第3方向において、第2部材43を第1部材41から離れる方向(他方)に付勢する。第1ホルダ34は、弾性部材45によって、第3方向に伸縮可能である。
【0095】
図1に示すように、プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着された状態において、弾性部材45の弾性力により、第1ホルダ34は、第1電気的接触面33を、装置本体10の本体電気接点15に対して良好に接触させることができる。
【0096】
突起211は、ケーシング21とともに移動可能である。このため、突起211を押圧することにより、ケーシング21および現像ローラ22を位置決めできる。第1ホルダ34と第1電気的接触面33がケーシング21に対して移動可能である。このため、ケーシング21および現像ローラ22の位置に関わらず、第1電気的接触面33を、本体電気接点15と接触することが可能な位置に配置できる。
【0097】
第1ホルダ34に保持される第1電気的接触面33は、ケーシング21に対して移動可能である。このため、現像カートリッジ20を装置本体10に装着する際、本体電気接点15に対する第1電気的接触面33の擦れを抑制できる。
【0098】
第1アジテータギア245は、大径ギア247および小径ギア249を有する。小径ギア249は、第1方向においてケーシング21と大径ギア247の間に位置する。突起211は、第1方向において、ケーシング21と大径ギア247の間に位置する。第1ホルダ34は、第1方向において、大径ギア247よりも突起211から離れて位置する。すなわち、第1ホルダ34は、第1方向において、第1アジテータギア245から離れて位置する。このため、第1ホルダ34がケーシング21に対して移動している状態において、第1ホルダ34が第1アジテータギア245に接触することを抑制できる。
【0099】
<ドラムカートリッジ50>
図9は、ドラムカートリッジ50を示す斜視図である。
図10は、ドラムカートリッジ50の側面図である。
図11は、現像カートリッジ20が装着されたドラムカートリッジ50の斜視図である。
図12は、現像カートリッジ20が装着されたドラムカートリッジ50の側面図である。
【0100】
ドラムカートリッジ50は、本体フレーム11(
図1参照)に装着可能である。より詳細には、現像カートリッジ20がドラムカートリッジ50に装着された状態で、ドラムカートリッジ50は、本体フレーム11に装着可能である。ドラムカートリッジ50は、感光体ドラム51、ドラムフレーム53、およびドラムメモリユニット55を有する。
【0101】
図12に示すように、感光体ドラム51は、現像カートリッジ20がドラムカートリッジ50に装着された状態で、現像ローラ22と接触する。感光体ドラム51は、第1方向に延びるドラム軸A51について、回転可能である。感光体ドラム51は、ドラム本体511およびドラムシャフト513を備える。ドラム本体511は、第1方向に延びる円柱形状を有する。ドラムシャフト513は、ドラム軸A51に沿って延びる円柱形状を有する。ドラムシャフト513は、金属製である。ドラムシャフト513は、ドラム本体511の径方向において、ドラム本体511の内部に位置する。ドラムシャフト513は、第1方向において、ドラム本体511を貫通する。なお、ドラムシャフト513がドラム本体511を貫通することは必須ではない。ドラムシャフト513は、第1方向におけるドラム本体511の両端にそれぞれ取り付けられてもよい。感光体ドラム51は、ドラムシャフト513について回転可能である。
【0102】
ドラムフレーム53は、感光体ドラム51を回転可能に支持する。感光体ドラム51は、第2方向におけるドラムフレーム53の他端よりも第2方向におけるドラムフレーム53の一端の近くに位置する。
図9に示すように、ドラムフレーム53は、第1側板531および第2側板532を有する。第1側板531は、第1方向におけるドラムフレーム53の一端に位置する。第2側板532は、第1方向におけるドラムフレーム53の他端に位置する。感光体ドラム51は、第1側板531と第2側板532の間にて保持される。第1側板531および第2側板532は、第2方向に延びる。
【0103】
図11に示すように、現像カートリッジ20がドラムカートリッジ50に装着された状態において、第1側板531は、第1方向におけるギアカバー28の一方側に位置する。換言すると、現像カートリッジ20がドラムカートリッジ50に装着された状態において、第1側板531は、ギアカバー28よりも第1方向におけるケーシング21の一端から離れて位置する。第1側板531は、ギアカバー28の少なくとも一部を覆う。
【0104】
<ドラムメモリユニット55>
ドラムメモリユニット55は、第1方向におけるドラムフレーム53の一端に位置する。ドラムメモリユニット55は、ドラムメモリ551、第2ホルダ554、および第2ホルダカバー555を備える。
【0105】
ドラムメモリユニット55は、ドラムフレーム53外に位置する。具体的には、ドラムメモリユニット55は、第1方向において、ドラムフレーム53の第1側板531よりも一方側に位置する。すなわち、ドラムメモリ551および第2電気的接触面553を含むドラム基板552と、第2ホルダ554と、第2ホルダカバー555とは、第1方向において、ドラムフレーム53外に位置する。
【0106】
<ドラムメモリ551>
ドラムメモリ551は、ドラムカートリッジ50に関する各種情報を記憶している。ドラムメモリ551は、例えば、ID情報および寿命情報を記憶する。ID情報は、個々のドラムカートリッジ50を識別するための識別情報であり、具体的にはシリアルナンバーである。寿命情報は、例えば感光体ドラム51の累積回転数、感光体ドラム51を用いての累積印刷枚数を含む。
【0107】
ドラムメモリ551は、ドラム基板552および第2電気的接触面553を有する。ドラム基板552は、第3方向における第2ホルダ554の一端に位置する。ドラム基板552は、板状の部材である。
【0108】
<第2電気的接触面553>
第2電気的接触面553は、4つの薄板状の電極を含む。第2電気的接触面553は、ドラムメモリ551と電気的に接続される。
図1に示すように、ドラムカートリッジ50が本体フレーム11に装着された状態において、第2電気的接触面553は、第3方向と交差する第2方向と平行である。第2電気的接触面553は、ドラムフレーム53に対して、第1方向、第2方向、および第3方向に移動可能である。
【0109】
<第2ホルダ554>
図9に示すように、第2ホルダ554は、第1方向において、第1方向におけるドラムフレーム53の一端から離れて位置する。第2ホルダ554は、ドラムフレーム53に対して、第1方向、第2方向、および第3方向に移動可能である。第2ホルダ554は、現像カートリッジ20がドラムカートリッジ50に装着された状態において、ケーシング21に対して、第1方向、第2方向、および第3方向に移動可能である。
【0110】
第2ホルダ554は、第3方向に伸縮可能である。第2ホルダ554を伸縮させるための構成は、第1ホルダ34を伸縮させるための構成と同じである。具体的には、
図10に示すように、第2ホルダ554は、第1部材61および第2部材63を有する。第2部材63は、第3方向において、第1部材61の他方側に位置する。具体的には、第1部材61は、筒部611を有する。筒部611は、第3方向における第1部材61の他端に位置する。筒部611は、第3方向に延びる角筒状を有する。第3方向における第2部材63の一端部は、筒部611の内側に挿入されている。
【0111】
第2部材63は、第1部材61に対して第3方向に移動可能である。ただし、第2部材63は、爪部(不図示)を有する。第2部材63は、爪部によって、第1部材61に対して抜け止めされている。第2ホルダ554は、弾性部材(不図示)を有する。弾性部材は、第1部材61と第2部材63との間に位置する。弾性部材は、第3方向において、第1部材61および第2部材63を互いに離れる方向に付勢する。これにより、第2ホルダ554は、第3方向に伸縮可能である。
【0112】
第2ホルダ554は、ドラム基板552を保持することにより、第2電気的接触面553を保持する。第2ホルダ554がドラム基板552を保持するための構成は、第1ホルダ34が現像基板32を保持するための構成と同じである。具体的には、
図9および
図10に示すように、第2ホルダ554は、第3方向の一端に位置する第1外表面613を有する。第1外表面613は、第3方向における第1部材61の一端に位置する。第1外表面613は、ドラム基板552が挿入可能な凹状を有する。第1外表面613は、ドラム基板552を保持することにより、ドラムメモリ551および第2電気的接触面553を保持可能である。
【0113】
第2ホルダ554は、凸部633を有する。凸部633は、第3方向における第2ホルダ554の他端に位置する。凸部633は、第3方向における第2部材63の他端に位置する。凸部633は、外表面635を有する。外表面635は、第3方向における第2部材63の他端に位置する。外表面635は、曲面を有する。
【0114】
<第2ホルダカバー555>
第2ホルダカバー555は、第1方向における第1側板531の一端に固定される。第2ホルダカバー555は、第1ホルダカバー35と同様に、第2ホルダ554の周囲を取り囲む角筒状を有する。第2ホルダカバー555は、第2ホルダ554を保持する。
【0115】
第2ホルダカバー555が第2ホルダ554を保持するための構造は、第1ホルダカバー35が第1ホルダ34を保持するための構造と同じである。すなわち、第2ホルダ554に設けられた第1ボス615が、第2ホルダカバー555に設けられた貫通孔65に、空間的に余裕のある状態で挿入される。貫通孔65は、第2方向の一方側に向かって第3方向側の一方に延びる。第2ホルダ554は、第2ホルダカバー555に対して、第1方向、第2方向、および第3方向に移動可能である。
【0116】
図11および
図12に示すように、プロセスユニットU1において、ドラムメモリユニット55は、感光体ドラム51と、現像カートリッジ20の第1ハンドル213の間に位置する。プロセスユニットU1において、ドラムメモリ551、ドラム基板552、電気的接触面553、および第2ホルダ554は、感光体ドラム51と第1ハンドル213の間に位置する。プロセスユニットU1において、第2電気的接触面553およびドラムメモリユニット55は、感光体ドラム51と、第2方向におけるケーシング21の他端との間に位置する。
【0117】
プロセスユニットU1において(すなわち、ドラムフレーム53に現像カートリッジ20が装着された状態において)、第1ホルダ34は、ドラムフレーム53に対して第3方向に移動可能である。
【0118】
図11に示すように、プロセスユニットU1において、現像カートリッジ20のケーシング21は、ドラムカートリッジ50のドラムフレーム53内に位置する。詳細には、プロセスユニットU1において、ケーシング21は、第1側板531と第2側板532の間に位置する。
【0119】
プロセスユニットU1において、現像カートリッジ20の現像メモリユニット30は、第1方向において、第1側板531よりも一方側に位置する。すなわち、現像メモリユニット30の現像基板32、および第1ホルダ34は、ドラムカートリッジ50外に位置する。詳細には、プロセスユニットU1において、現像基板32、第1電気的接触面33および第1ホルダ34は、第1方向において、第1側板531よりも第2側板532から離れて位置する。
【0120】
プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33は、第1方向において、第1方向におけるドラムフレーム53の一端よりも第1方向におけるケーシング21の一端から離れて位置する。プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33は、第1方向において、ドラムフレーム53外に位置する。
【0121】
プロセスユニットU1において、現像メモリユニット30は、第2方向において、現像ローラ22とドラムメモリユニット55との間に位置する。すなわち、第1電気的接触面33は、第2方向において、現像ローラ22と第2電気的接触面553との間に位置する。これにより、第1電気的接触面33が、ドラムカートリッジ50に対する現像メモリユニット30の装着を阻害することを抑制できる。
【0122】
プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33および第2電気的接触面553は、第3方向の一方側を向く。プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33および第2電気的接触面553は、第3方向と交差する第2方向と平行である。プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33は、第2方向において、現像カップリング26と第2電気的接触面553との間に位置する。
【0123】
プロセスユニットU1において、現像カートリッジ20のケーシング21がドラムフレーム53内に位置し、現像メモリ31の第1電気的接触面33がドラムフレーム53外に位置する。この場合、第1電気的接触面33がドラムフレーム53内に位置する場合よりも、第3方向におけるプロセスユニットU1の厚さを薄くできる。また、第1電気的接触面33および第2電気的接触面553が、第1方向において同じ一方側に位置する。この場合、第1方向において、プロセスユニットU1を小型化できる。また、第2方向において、第1電気的接触面33が、現像ローラ22と第2電気的接触面553の間に位置する。これにより、第2方向において、現像ローラ22と第1電気的接触面33を近づけることができる。したがって、第2方向において、現像カートリッジ20を小型化できる。
【0124】
プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33は、第3方向において、現像ローラ22と第2電気的接触面553の間に位置する。このため、
図1に示すように、プロセスユニットU1を本体フレーム11に装着する際に、第1ホルダ34および第1ホルダ34に保持された第1電気的接触面33が本体電気接点17と不用意に当たらないように、第1ホルダ34を移動させることができる。
【0125】
図12に示すように、プロセスユニットU1において、第3方向における第1ホルダ34の長さは、第3方向における第2ホルダ554の長さよりも短い。
【0126】
図1に示すように、プロセスユニットU1において、第2方向における第1ホルダ34と第2ホルダ554の間の第1距離LE1は、第2方向における現像ローラ22と第1ホルダ34の間の第2距離LE2よりも短い。すなわち、プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33は、第2方向において、現像ローラ22よりも第2電気的接触面553の近くに位置する。したがって、装置本体10において、第1電気的接触面33が接触する本体電気接点15は、第2方向において、現像ローラ22よりも第2電気的接触面553が接触する本体電気接点17の近くに位置する。
【0127】
<ガイドフレーム70>
図13は、画像形成装置100の部分断面図である。
図13に示すように、本体フレーム11は、ガイドフレーム70を有する。ガイドフレーム70は、プロセスユニットU1が開口110を介して本体フレーム11へ装着される際に、ドラムカートリッジ50をガイドする。ガイドフレーム70は、第1方向におけるドラムカートリッジ50の一端部をガイドする。ガイドフレーム70は、第1方向におけるドラムシャフト513の一端部をガイドする。
【0128】
<第1ガイドフレーム71および第2ガイドフレーム73>
図13に示すように、ガイドフレーム70は、第1ガイドフレーム71および第2ガイドフレーム73を有する。第1ガイドフレーム71は、第3方向において、第2ガイドフレーム73と向かい合う。第3方向は、第1ガイドフレーム71と第2ガイドフレーム73が向かい合う対向方向である。本体電気接点15および本体電気接点17は、第1ガイドフレーム71に位置する。
【0129】
図14は、第1ガイドフレーム71の斜視図である。
図14は、第3方向の他方側から視た、第1方向における本体フレーム11の一端の内側を示す図である。
図15は、第2ガイドフレーム73の斜視図である。
図15は、第3方向の一方側から視た、第1方向における本体フレーム11の一端の内側を示す図である。
【0130】
図14および
図15に示すように、第1ガイドフレーム71および第2ガイドフレーム73は、本体フレーム11における第1方向に交差する内表面117に対して、第1方向に起立する板状を有する。換言すると、第1ガイドフレーム71および第2ガイドフレーム73は、内表面117から第1方向に延びる板状を有する。第1ガイドフレーム71および第2ガイドフレーム73は、所定の位置で適宜曲がりつつ、第2方向の一方側に向かって第3方向の他方側に延びる。
【0131】
図13に示すように、第1ガイドフレーム71と第2ガイドフレーム73が向かい合う距離は、装着方向(第2方向)において、開口110から本体電気接点15に近づくにつれて短くなる。
【0132】
第1ガイドフレーム71と第2ガイドフレーム73が向かい合う距離を、手前側(開口110側)を大きくし、奥側(本体電気接点15側)で小さくすることによって、徐々にプロセスユニットU1を位置決めできる。また、第1ガイドフレーム71と第2ガイドフレーム73が向かい合う距離を、奥側に向かって小さくすることによって、本体フレーム11に対してプロセスユニットU1を装着する際に、開口110側の本体電気接点17に、手前側の第1電気的接触面33が不用意に当たることを抑制できる。さらに、第1ホルダ34は、第3方向において、ケーシング21に対して移動可能であり、第2ホルダ554は、第3方向において、ドラムフレーム53に対して移動可能である。したがって、プロセスユニットU1を本体フレーム11に装着する際に、第1ホルダ34に保持された第1電気的接触面33および第2ホルダ554に保持された第2電気的接触面553が、本体フレーム11の一部に擦れることを軽減できる。
【0133】
<第1ガイド部>
図13~
図15に示すように、第2ガイドフレーム73は、第1ホルダ34の凸部433および凸部434が嵌まる溝731を有する。溝731は、プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着された状態において、第3方向における第1ホルダ34の他端をガイドする第1ガイド部の一例である。
【0134】
<第2ガイド部>
図13~
図15に示すように、第2ガイドフレーム73は、凸部633が嵌まる溝733を有する。溝733は、プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着された状態において、第3方向における第2ホルダ554の他端をガイドする第2ガイド部の一例である。
【0135】
本体電気接点15は、第3方向と交差する。具体的には、本体電気接点15は、第1電気的接触面33が有する4つの電極それぞれと接触する4つの接点部を有する。4つの接点部は、第3方向と交差する第2方向と平行な同一面内に位置する。本体電気接点17も、本体電気接点15と同様に、第3方向と交差する。
【0136】
プロセスユニットU1を本体フレーム11に装着する際に、第1ホルダ34および第2ホルダ554は、第1ガイドフレーム71と第2ガイドフレーム73の間に、第2方向の一方側へ向けて装着される。
【0137】
図13に示すように、プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着された状態において、本体フレーム11は、第3方向における本体電気接点15と第2ガイドフレーム73の間に第1ホルダ34を保持する。
図13に示すように、プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着された状態において、本体フレーム11は、第3方向における本体電気接点17と第2ガイドフレーム73の間に第2ホルダ554を保持する。換言すると、プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着された状態において、第2ホルダ554は、本体電気接点17と第2ガイドフレーム73の間に保持される。
【0138】
図14および
図15に示すように、第1ガイドフレーム71は、凸部711,713を有する。凸部711,713は、第3方向の他方に突出するとともに、第2方向に延びる板状を有する。
図14に示すように、凸部711は、第1方向における本体電気接点15の他端に位置する。
図14に示すように、凸部713は、第1方向における本体電気接点17の他端に位置する。
【0139】
プロセスユニットU1が本体フレーム11に対して第2方向に装着されると、凸部711が、第1ホルダ34におけるホルダ溝414(
図7参照)に嵌まる。これにより、第1ホルダ34が凸部711にガイドされつつ、第2方向に移動する。第2ホルダ554は、第3方向の一端にホルダ溝を有する。プロセスユニットU1が本体フレーム11に対して第2方向に装着されると、凸部713が、第2ホルダ554のホルダ溝に嵌まる。これにより、第2ホルダ554が凸部713にガイドされつつ、第2方向に移動する。
【0140】
図13~
図15に示すように、第1ガイドフレーム71は、傾斜面715,717を有する。傾斜面715は、第2方向において、本体電気接点15と本体電気接点17の間に位置する。傾斜面717は、第2方向における本体電気接点17の他方側(開口110側)に位置する。傾斜面715,717は、第2方向の一方側に向かって、第2ガイドフレーム73側へ傾斜している。換言すると、傾斜面715,717は、第2方向において、開口110から離れるにつれて、第2ガイドフレーム73に近づくように傾斜している。
【0141】
図13および
図15に示すように、第2ガイドフレーム73は、傾斜面735,737を有する。傾斜面735は、第2方向における溝731の他方側に位置し、溝731に接続している。傾斜面737は、第2方向における溝733の他方側に位置し、溝733に接続している。傾斜面735,737は、第2方向の一方側に向かって第1ガイドフレーム71側へ傾斜している。換言すると、傾斜面735,737は、第2方向において、開口110から離れるにつれて、第1ガイドフレーム71に近づくように傾斜している。
【0142】
図13に示すように、第2方向における本体電気接点15と本体電気接点17の間において、第3方向における第1ガイドフレーム71と第2ガイドフレーム73の間の間隔は、第2方向の一方側向かうにつれて第3距離LE3まで縮まる。具体的には、第2方向における傾斜面715の一端と、第2方向における傾斜面735の一端との間の、第3方向における間隔が、第3距離LE3である。本体電気接点15と第3方向に向かい合う溝731は、第3方向の他方側に凹む。このため、第3方向における、本体電気接点15と第2ガイドフレーム73の間の間隔は、第3距離LE3よりも大きい。したがって、プロセスユニットU1を本体フレーム11に挿入する際、第1ホルダ34は、第3方向において、一旦、第3距離LE3まで縮んだ後、最後に伸びることによって、第1電気的接触面33が本体電気接点15と接触する。このため、第1ホルダ34は、溝731に嵌まると、ガイドフレーム70から抜けにくくなる。また、本体電気接点15との接触による第1電気的接触面33の擦れを抑制できる。
【0143】
図13に示すように、第2方向における本体電気接点17の他方側において、第3方向における第1ガイドフレーム71と第2ガイドフレーム73の間の間隔は、第2方向の一方側へ向かうにつれて第4距離LE4まで縮まる。具体的には、第2方向における傾斜面717の一端と、第2方向における傾斜面737の一端との間隔が、第4距離LE4である。そして、第3方向において本体電気接点17と向かい合う溝733は、第3方向の他方側に凹む。このため、第3方向における本体電気接点17と第2ガイドフレーム73の間の間隔は、第4距離LE4よりも大きい。したがって、プロセスユニットU1を本体フレーム11に挿入する際、第2ホルダ554は、第3方向において、一旦、第4距離LE4まで縮んだ後、最後に伸びることによって、第2電気的接触面553が本体電気接点17と接触する。このため、第2ホルダ554は、溝733に嵌まると、ガイドフレーム70から抜けにくくなる。また、本体電気接点17との接触による第2電気的接触面553の擦れを抑制できる。
【0144】
第3距離LE3は、第4距離LE4よりも短い。これにより、本体フレーム11に対してプロセスユニットU1を装着する際に、第1ホルダ34が、本体電気接点17と第2ガイドフレーム73との間を、移動できる。
【0145】
プロセスユニットU1が本体フレーム11に装着されていない状態において、第3方向における第1ホルダ34の長さは、第3方向における第2ホルダ554の長さよりも短い。これにより、プロセスユニットU1を本体フレーム11に装着する際に、第1ホルダ34が本体電気接点17と干渉しないように、第1ホルダ34を移動させることができる。
【0146】
画像形成装置100によると、第1ホルダ34および第2ホルダ554が同じ側に位置するため、第1電気的接触面33および第2電気的接触面553が、同じ側に位置する。これにより、装置本体10において、第1電気的接触面が接触する本体電気接点15と、第2電気的接触面553が接触する本体電気接点17とを同じ側に配置できるため、装置本体10を小型化できる。また、本体電気接点15および本体電気接点17を本体基板13に接続するための配線を、第2方向の一方側に配置できる。このため、装置本体10を小型化できる。
【0147】
画像形成装置100によると、第1ホルダ34が現像ローラ22と第2ホルダ554との間に位置する。このため、第2方向に関して、現像カートリッジ20を小型化できる。また、第1ホルダ34が第2ホルダ554よりも現像ローラ22から離れた位置にある場合と比べて、プロセスユニットU1を小型化できる。
【0148】
<プロセスユニットU1の装着について>
図16は、本体フレーム11にプロセスユニットU1が装着される様子を示す側面図である。
図16(A)および
図16(B)は、本体フレーム11に装着される前のプロセスユニットU1を示しており、
図16(C)は、本体フレーム11に装着された後のプロセスユニットU1を示している。
【0149】
プロセスユニットU1が本体フレーム11内に挿入されると、
図16(A)に示すように、第3方向における第1ホルダ34の他端、および、第3方向における第2ホルダ554の他端が、ガイドフレーム70の第2ガイドフレーム73に接触する。
図16(A)に示す時点では、第1ホルダ34および第2ホルダ554は、第3方向において、最も伸びた状態である。さらにプロセスユニットU1を第2方向に移動させると、第3方向における第1ホルダ34の一端、および、第3方向における第2ホルダ554の一端が、第1ガイドフレーム71に接触する。
【0150】
プロセスユニットU1を、
図16(A)に示す位置から第2方向の一方へ移動させる。すると、第1ホルダ34および第2ホルダ554が、第1ガイドフレーム71の傾斜面715,717と、第2ガイドフレーム73の傾斜面735,737にそれぞれ接触する。これにより、第1ホルダ34および第2ホルダ554が、第3方向に縮みつつ、第2方向の一方へ移動する。そして、
図16(B)に示すように、第1ホルダ34の凸部433が、第2方向における溝731の他端に到達すると、第2ホルダ554の凸部633が、第2方向における溝733の他端に到達する。このとき、第1ホルダ34および第2ホルダ554は、第3方向において、最も縮まった状態となる。
【0151】
プロセスユニットU1を、
図16(B)に示す位置から第2方向の一方へ移動させる。すると、
図16(C)に示すように、凸部433および凸部633が、それぞれ第2ガイドフレーム73の傾斜面735,737を乗り越えて、溝731内および溝733内に嵌まる。このとき、第1ホルダ34および第2ホルダ554が、最も圧縮された状態(
図16(B))から溝731,733の深さ分だけ第3方向に伸びる。これにより、第1ホルダ34および第2ホルダ554が、ガイドフレーム70によって一定の位置に固定される。また、第1電気的接触面33が本体電気接点15と電気的に接続し、第2電気的接触面553が本体電気接点17と電気的に接続する。
【0152】
<プロセスユニットU1の取外しについて>
図17は、本体フレーム11からプロセスユニットU1を取り外す様子を示す側面図である。
図17(A)は、本体フレーム11に装着された状態のプロセスユニットU1を示しており、
図17(B)および
図17(C)は、本体フレーム11から取り外されたプロセスユニットU1を示している。
【0153】
プロセスユニットU1を、
図17(A)に示す位置から第2方向の他方へ移動させる。すると、
図17(B)に示すように、第1ホルダ34の凸部433、および、第2ホルダ554の凸部633が、第2ガイドフレーム73における溝731および溝733を、それぞれ乗り越えて、傾斜面735,737へ移動する。これにより、ガイドフレーム70による第1ホルダ34および第2ホルダ554の固定が解除される。また、第1電気的接触面33と本体電気接点15の間の電気的な接続、および、第2電気的接触面553と本体電気接点17の間の電気的な接続が解除される。
【0154】
プロセスユニットU1を、
図17(B)に示す位置から第2方向の他方へ移動させる。すると、
図17(C)に示すように、第1ガイドフレーム71から第1ホルダ34および第2ホルダ554が離れる。これにより、第1ホルダ34および第2ホルダ554は、第3方向において、最も伸びた状態となる。
【0155】
現像カートリッジ20が現像ローラ22を備えていることは必須ではない。例えば、現像ローラ22は、ドラムカートリッジ50に設けられていてもよい。
【0156】
プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33は、第2方向において、現像ローラ22と第2電気的接触面553の間に位置する。しかしながら、プロセスユニットU1において、第1電気的接触面33は、第2方向において、第2電気的接触面553よりも他方側に位置してもよい。換言すると、第2電気的接触面553は、第2方向において、現像ローラ22と第1電気的接触面33の間に位置してもよい。この場合、プロセスユニットU1を本体フレーム11に装着した状態において、本体電気接点15(第1本体電気接点)が第2電気的接触面553と電気的に接続するようにし、かつ、本体電気接点17(第2本体電気接点)が第1電気的接触面33と電気的に接続するようにしてもよい。
【0157】
本開示は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、本開示がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態および各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
【符号の説明】
【0158】
100 画像形成装置
10 装置本体
11 本体フレーム
15 本体電気接点(第1本体電気接点)
20 現像カートリッジ
21 ケーシング
211 突起(第1突起)
213 第1ハンドル
22 現像ローラ
245 第1アジテータギア
247 大径ギア
249 小径ギア
28 ギアカバー
31 現像メモリ
33 第1電気的接触面
34 第1ホルダ
35 第1ホルダカバー
353 ネジ
354 貫通孔(第1貫通孔)
355 貫通孔(第2貫通孔)
411 第1ボス
412 第2ボス
413 第1外表面
414 ホルダ溝(第1ホルダ溝)
415 ホルダ突起
433,434 凸部
435 第2外表面
436,437 曲面(第1曲面、第2曲面)
438 ホルダ溝(第2ホルダ溝)
45 弾性部材
A22 現像ローラ軸
A24 アジテータ軸
【手続補正書】
【提出日】2024-08-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像カートリッジであって、
現像剤を収容可能なケーシングと、
第1方向に延びる現像ローラ軸について回転可能な現像ローラであって、前記第1方向に交差する第2方向における前記ケーシングの一端に位置する現像ローラと、
第1方向に延びるカップリング軸について回転可能なカップリングであって、前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置するカップリングであり、カップリングギアを有するカップリングと、
前記第1方向に延びる第1アイドル軸について回転可能な第1アイドルギアであって、前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置する第1アイドルギアであり、前記カップリングギアと噛み合う第1アイドルギアと、
前記第1方向に延びる第2アイドル軸について回転可能な第2アイドルギアであって、前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置する第2アイドルギアと、
前記第1方向に延びるアジテータ軸について回転可能なアジテータと、
前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置し、前記アジテータと共に前記アジテータ軸について回転可能なアジテータギアであって、前記第2アイドルギアと噛み合うアジテータギアと、
前記第1方向における前記ケーシングの前記一端から前記第1方向に延びる第1突起であって、前記第1方向において、前記ケーシングとともに移動可能な第1突起と、
第1電気的接触面を有する現像メモリと、
前記第1方向における前記ケーシングの一端に位置する第1ホルダであって、前記第1電気的接触面を保持する第1ホルダであって、前記第1方向において、前記アジテータギアよりも前記第1突起から離れて位置する第1ホルダと、を備える現像カートリッジであって、
前記第1ホルダの少なくとも一部は、前記第1方向における前記アジテータギアの投影領域に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載の現像カートリッジであって、
前記第1突起は、前記第2方向における前記ケーシングの他端から、前記第2方向における前記ケーシングの一端に向けて押圧力を受けるように構成されていることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項3】
請求項2または請求項1に記載の現像カートリッジであって、
前記アジテータギアの少なくとも一部を覆うギアカバーであって、前記第1方向における前記ケーシングの前記一端に固定されるギアカバー、
をさらに備え、
前記第1ホルダは、前記第1方向において、前記ギアカバーよりも前記アジテータギアから離れて位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項4】
請求項3に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ギアカバーに対して移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項5】
請求項4に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダを保持する第1ホルダカバーであって、前記第1方向における前記ギアカバーの外表面に固定される第1ホルダカバーをさらに備え、
前記第1ホルダは、前記ギアカバーと前記第1ホルダカバーに対して移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項6】
請求項5に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダカバーは、第1凹部または第1貫通孔を有し、
前記第1ホルダは、前記第1方向に延びる第1ボスであって、前記第1凹部または前記第1貫通孔の内部に挿入される第1ボスを有し、
前記第1ホルダカバーに対して前記第1ホルダが前記第1電気的接触面と交差する第3方向に移動するときに、前記第1ボスは、前記第1凹部または前記第1貫通孔の内部において前記第3方向に移動することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項7】
請求項6に記載の現像カートリッジであって、
前記第1凹部または前記第1貫通孔の前記第3方向の大きさは、前記第1ボスの前記第3方向の大きさよりも大きいことを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダカバーは、前記ギアカバーの内表面から挿入されるネジにより、前記ギアカバーに対して固定されていることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第1方向に移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第2方向に移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第2方向は、前記第1方向と直交することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第1電気的接触面と交差する第3方向の一端に位置する第1外表面であって、前記第1電気的接触面を保持可能な第1外表面を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項13】
請求項12に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第3方向の前記一端に位置する、第1ホルダ溝を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項14】
請求項13に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダ溝は、前記第1方向において、前記第1突起と前記第1外表面との間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項15】
請求項13または請求項14に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第1方向において、前記第1外表面と離れて位置するホルダ突起を有し、
前記第1ホルダ溝は、前記第1方向において、前記第1外表面と前記ホルダ突起との間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項16】
請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記ケーシングに対して前記第3方向に移動可能であることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項17】
請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向と交差することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項18】
請求項13から請求項17のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向と直交することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項19】
請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、
前記第3方向の他端に位置する第2外表面と、
前記第1外表面と前記第2外表面との間に位置する弾性部材であって、第1状態と第2状態との間で前記第3方向に伸縮可能な弾性部材と、
をさらに備えることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項20】
請求項19に記載の現像カートリッジであって、
前記弾性部材は、バネであることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項21】
請求項19または請求項20に記載の現像カートリッジであって、
前記第2外表面は、凸状の第1曲面を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項22】
請求項21に記載の現像カートリッジであって、
前記第2外表面は、凸状の第2曲面であって、前記第1方向において前記第1曲面と離れて位置する第2曲面を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項23】
請求項22に記載の現像カートリッジであって、
前記第2外表面は、前記第1方向において、前記第1曲面と前記第2曲面との間に位置する第2ホルダ溝を有することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項24】
請求項1から請求項23のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第2方向における前記ケーシングの他端に位置する第1ハンドル、
をさらに備え、
前記第1ホルダは、前記第2方向において、前記現像ローラと前記第1ハンドルとの間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項25】
請求項6または請求項7に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第3方向における前記ケーシングの一端に位置する第1外表面と前記第3方向における前記ケーシングの他端に位置する第2外表面との間に位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項26】
請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダは、前記第1外表面に前記現像メモリを保持することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項27】
請求項1から請求項26のいずれか1項に記載の現像カートリッジであって、
前記アジテータギアは、大径ギアと、前記大径ギアよりも径が小さい小径ギアであって、前記第1方向において、前記大径ギアと前記ケーシングとの間に位置する小径ギアと、を有し、
前記第1突起は、前記第1方向において、前記大径ギアと前記ケーシングとの間であって、前記小径ギアよりも前記アジテータ軸から離れて位置することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項28】
請求項5に記載の現像カートリッジであって、
前記第1ホルダカバーは、第2凹部または第2貫通孔を有し、
前記第1ホルダは、前記第1方向に長さを有する第2ボスであって、前記第2凹部または前記第2貫通孔の内部に挿入される第2ボスを有し、
前記第1ホルダカバーに対して前記第1ホルダが前記第1電気的接触面と交差する第3方向に移動するときに、前記第2ボスは、前記第2凹部または前記第2貫通孔の内部において前記第3方向に移動することを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項29】
請求項28に記載の現像カートリッジであって、
前記第2凹部または前記第2貫通孔の前記第3方向の大きさは、前記第2ボスの前記第3方向の大きさよりも大きいことを特徴とする、現像カートリッジ。