(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012820
(43)【公開日】2024-01-31
(54)【発明の名称】光導波路搭載基板、及び光通信装置
(51)【国際特許分類】
G02B 6/122 20060101AFI20240124BHJP
G02B 6/12 20060101ALI20240124BHJP
G02B 6/42 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
G02B6/122
G02B6/12 301
G02B6/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022114561
(22)【出願日】2022-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】000190688
【氏名又は名称】新光電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】山本 和尚
【テーマコード(参考)】
2H137
2H147
【Fターム(参考)】
2H137AA01
2H137AB12
2H137AC05
2H137BA32
2H137BA55
2H137BB02
2H137BB03
2H137BB12
2H137BB25
2H137BB32
2H137BB33
2H137BC51
2H137CA34
2H137CC05
2H137EA02
2H137EA05
2H137HA15
2H147AA01
2H147AB04
2H147AB05
2H147BG02
2H147CA13
2H147CB06
2H147CC14
2H147CD12
2H147DA09
2H147EA16A
2H147EA16B
2H147EA17A
2H147EA17B
2H147EA19A
2H147EA19B
2H147EA20A
2H147EA20B
2H147EA20C
2H147EA35A
2H147FA06
2H147FA09
2H147FB04
2H147FC07
2H147FE02
(57)【要約】
【課題】破損しにくい形状の金属膜形成用突起部を備えた光導波路を搭載する光導波路搭載基板を提供する。
【解決手段】本光導波路搭載基板は、配線基板と、前記配線基板上に形成された光導波路と、を有し、前記光導波路は、第1クラッド層と、上面、及び前記上面に接続し前記上面に対して傾斜する傾斜面を備え、前記第1クラッド層の上面に形成された第1金属膜形成用突起部と、前記第1金属膜形成用突起部の少なくとも前記傾斜面に形成された第1金属膜と、前記第1金属膜の一部を被覆するように、前記第1クラッド層の上面に形成されたコア層と、前記コア層の少なくとも上面及び両側面を覆うように、前記第1クラッド層の上面に形成された第2クラッド層と、を有し、平面視で、前記第1金属膜形成用突起部の前記上面と前記傾斜面とを含む第1領域は、前記傾斜面の前記第1クラッド層の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線基板と、
前記配線基板上に形成された光導波路と、を有し、
前記光導波路は、
第1クラッド層と、
上面、及び前記上面に接続し前記上面に対して傾斜する傾斜面を備え、前記第1クラッド層の上面に形成された第1金属膜形成用突起部と、
前記第1金属膜形成用突起部の少なくとも前記傾斜面に形成された第1金属膜と、
前記第1金属膜の一部を被覆するように、前記第1クラッド層の上面に形成されたコア層と、
前記コア層の少なくとも上面及び両側面を覆うように、前記第1クラッド層の上面に形成された第2クラッド層と、を有し、
平面視で、前記第1金属膜形成用突起部の前記上面と前記傾斜面とを含む第1領域は、前記傾斜面の前記第1クラッド層の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない、光導波路搭載基板。
【請求項2】
前記第1金属膜形成用突起部の前記上面は、前記傾斜面との境界をなす線分と、前記線分の両端に直接または他の線分を介して接続された曲線とで形成される、請求項1に記載の光導波路搭載基板。
【請求項3】
前記第1金属膜形成用突起部の前記上面は、半円形の部分を含む、請求項2に記載の光導波路搭載基板。
【請求項4】
前記第1金属膜形成用突起部の前記上面は、半楕円形の部分を含む、請求項2に記載の光導波路搭載基板。
【請求項5】
前記第1金属膜形成用突起部の前記上面は、前記傾斜面との境界をなす第1線分と、前記第1線分の一端に直接または他の線分を介して接続された第1曲線と、前記第1線分の他端に直接または他の線分を介して接続された第2曲線と、前記第1曲線と前記第2曲線の端部同士を接続する第2線分とで形成される、請求項1に記載の光導波路搭載基板。
【請求項6】
上面、及び前記上面に接続し前記上面に対して傾斜する傾斜面を備え、前記第1クラッド層の上面に形成された第2金属膜形成用突起部と、
前記第2金属膜形成用突起部の少なくとも前記傾斜面に形成された第2金属膜と、を有し、
平面視で、前記第2金属膜形成用突起部の前記上面と前記傾斜面とを含む第2領域は、前記傾斜面の前記第1クラッド層の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない、請求項1に記載の光導波路搭載基板。
【請求項7】
前記第2金属膜形成用突起部の前記上面は、前記第1金属膜形成用突起部の前記上面と同一形状である、請求項6に記載の光導波路搭載基板。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の光導波路搭載基板と、
前記光導波路に光を出射する発光素子若しくは前記光導波路から出た光を入射する受光素子又はこれらの両方と、を有する、光通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光導波路搭載基板、及び光通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第1クラッド層と第2クラッド層によりコア層を挟持した光導波路を搭載する光導波路搭載基板において、金属膜形成用突起部に、コア層の光伝搬方向に対して略45度傾斜した傾斜面を形成し、傾斜面に金属膜を設ける技術が知られている。金属膜は、例えば、金属膜形成用突起部の上方に金属製等のマスクを配置し、マスクを介して蒸着等により金属膜形成用突起部に形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、金属膜形成用突起部の上方にマスクを配置する際に、金属膜形成用突起部にマスクが接触し、金属膜形成用突起部が破損する場合があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、破損しにくい形状の金属膜形成用突起部を備えた光導波路を搭載する光導波路搭載基板を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本光導波路搭載基板は、配線基板と、前記配線基板上に形成された光導波路と、を有し、前記光導波路は、第1クラッド層と、上面、及び前記上面に接続し前記上面に対して傾斜する傾斜面を備え、前記第1クラッド層の上面に形成された第1金属膜形成用突起部と、前記第1金属膜形成用突起部の少なくとも前記傾斜面に形成された第1金属膜と、前記第1金属膜の一部を被覆するように、前記第1クラッド層の上面に形成されたコア層と、前記コア層の少なくとも上面及び両側面を覆うように、前記第1クラッド層の上面に形成された第2クラッド層と、を有し、平面視で、前記第1金属膜形成用突起部の前記上面と前記傾斜面とを含む第1領域は、前記傾斜面の前記第1クラッド層の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。
【発明の効果】
【0007】
開示の技術によれば、破損しにくい形状の金属膜形成用突起部を備えた光導波路を搭載する光導波路搭載基板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の構造を例示する図である。
【
図2】第1実施形態に係る第1及び第2金属膜形成用突起部の部分拡大平面図である。
【
図3】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図(その1)である。
【
図4】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図(その2)である。
【
図5】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図(その3)である。
【
図6】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図(その4)である。
【
図7】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図(その5)である。
【
図8】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図(その6)である。
【
図9】第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図(その7)である。
【
図10】第1実施形態の変形例に係る第1及び第2金属膜形成用突起部の部分拡大平面図(その1)である。
【
図11】第1実施形態の変形例に係る第1及び第2金属膜形成用突起部の部分拡大平面図(その2)である。
【
図12】第2実施形態に係る光送受信装置を例示する断面図である。
【
図13】第2実施形態の変形例に係る光送受信装置を例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0010】
〈第1実施形態〉
[光導波路搭載基板の構造]
まず、光導波路搭載基板の構造について説明する。
図1は、第1実施形態に係る光導波路搭載基板の構造を例示する図であり、
図1(a)は、平面図、
図1(b)は
図1(a)のA-A線に沿う断面図である。なお、
図1(a)において、
図1(b)に示す第2クラッド層33の図示は省略されている。また、
図1では、参考のため、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向を規定している。以降の図においても、必要に応じて、同様の方向を規定する場合がある。
【0011】
図1に示すように、第1実施形態に係る光導波路搭載基板1は、配線基板10と、配線基板10上に形成された光導波路30とを有している。ここでは、一例として、配線基板10の平面形状が矩形であり、矩形の長辺がX方向に平行であり、矩形の短辺がY方向に平行であるとする。Z方向は、配線基板10を構成する各層の積層方向である。
【0012】
[配線基板]
配線基板10において、コア基板10Cの両面に配線層及び絶縁層が積層されている。具体的には、配線基板10において、コア基板10Cの一方の面(上面)には、配線層12と、絶縁層13と、配線層14と、ソルダレジスト層15とが順次積層されている。また、コア基板10Cの他方の面(下面)には、配線層22と、絶縁層23と、配線層24と、ソルダレジスト層25とが順次積層されている。
【0013】
コア基板10Cとしては、例えば、ガラスクロスにエポキシ系樹脂等の絶縁性樹脂を含浸させた所謂ガラスエポキシ基板等を用いることができる。コア基板10Cとして、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等の織布や不織布にエポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂等を含浸させた基板等を用いてもよい。コア基板10Cの厚さは、例えば、60μm~400μm程度とすることができる。コア基板10Cには、コア基板10Cを厚さ方向に貫通する貫通孔10xが設けられている。貫通孔10xの平面形状は例えば円形である。
【0014】
配線層12は、コア基板10Cの一方の面に形成されている。また、配線層22は、コア基板10Cの他方の面に形成されている。配線層12と配線層22とは、貫通孔10x内に形成された貫通配線11により電気的に接続されている。配線層12及び22は、各々所定の平面形状にパターニングされている。配線層12及び22、並びに貫通配線11の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。配線層12及び22の厚さは、例えば、10μm~30μm程度とすることができる。なお、配線層12と配線層22と貫通配線11とは一体に形成されたものであってもよい。
【0015】
絶縁層13は、コア基板10Cの一方の面に配線層12を覆うように形成されている。絶縁層13の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂を主成分とする絶縁性樹脂等を用いることができる。絶縁層13の厚さは、例えば30μm~40μm程度とすることができる。絶縁層13は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。
【0016】
配線層14は、絶縁層13の一方の側に形成されている。配線層14は、絶縁層13を貫通し配線層12の一方の面を露出するビアホール13x内に充填されたビア配線、及び絶縁層13の一方の面に形成された配線パターンを含んで構成されている。配線層14は、配線層12と電気的に接続されている。ビアホール13xは、ソルダレジスト層15側に開口されている開口部の径が配線層12の一方の面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。配線層14の材料や配線層14を構成する配線パターンの厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0017】
ソルダレジスト層15は、配線基板10の一方の側の最外層であり、絶縁層13の一方の面に、配線層14を覆うように形成されている。ソルダレジスト層15は、例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂等の感光性樹脂等から形成することができる。ソルダレジスト層15の厚さは、例えば15μm~35μm程度とすることができる。
【0018】
ソルダレジスト層15は、開口部15xを有し、開口部15xの底部には配線層14の一方の面の一部が露出している。開口部15xの平面形状は、例えば、円形とすることができる。必要に応じ、開口部15x内に露出する配線層14の一方の面に金属膜を形成したり、OSP(Organic Solderability Preservative)処理等の酸化防止処理を施したりしてもよい。金属膜の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属膜)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属膜)等を挙げることができる。
【0019】
開口部15x内に露出する配線層14上に外部接続端子19が形成されている。外部接続端子19は、例えば、はんだバンプである。はんだバンプの材料としては、例えばPbを含む合金、SnとCuの合金、SnとAgの合金、SnとAgとCuの合金等を用いることができる。外部接続端子19は、発光素子や受光素子と電気的に接続される端子である。
【0020】
絶縁層23は、コア基板10Cの他方の面に配線層22を覆うように形成されている。絶縁層23の材料や厚さは、例えば、絶縁層13と同様とすることができる。絶縁層23は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有することができる。配線層24は、絶縁層23の他方の側に形成されている。配線層24は、絶縁層23を貫通し配線層22の他方の面を露出するビアホール23x内に充填されたビア配線、及び絶縁層23の他方の面に形成された配線パターンを含んで構成されている。配線層24は、配線層22と電気的に接続されている。ビアホール23xは、ソルダレジスト層25側に開口されている開口部の径が配線層22の他方の面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい円錐台状の凹部とすることができる。配線層24の材料や厚さは、例えば、配線層12と同様とすることができる。
【0021】
ソルダレジスト層25は、配線基板10の他方の側の最外層であり、絶縁層23の他方の面に、配線層24を覆うように形成されている。ソルダレジスト層25の材料や厚さは、例えば、ソルダレジスト層15と同様とすることができる。ソルダレジスト層25は、開口部25xを有し、開口部25x内には配線層24の他方の面の一部が露出している。開口部25xの平面形状は、例えば、円形とすることができる。開口部25x内に露出する配線層24は、マザーボード等の実装基板(図示せず)と電気的に接続するためのパッドとして用いることができる。必要に応じ、開口部25x内に露出する配線層24の他方の面に前述の金属膜を形成したり、OSP処理等の酸化防止処理を施したりしてもよい。
【0022】
[光導波路]
光導波路30は、配線基板10のソルダレジスト層15上に形成されている。光導波路30は、第1クラッド層31と、コア層32と、第2クラッド層33と、第1金属膜形成用突起部35と、第2金属膜形成用突起部36と、第1金属膜351と、第2金属膜361とを備えている。
【0023】
第1クラッド層31は、例えば、感光性の材料により形成されている。具体的には、第1クラッド層31は、例えば、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリノルボルネン系樹脂等のポリマーにより形成できる。第1クラッド層31の厚さは、例えば、10μm~30μm程度とすることができる。第1クラッド層31は、配線基板10上に、配線基板10と略平行に配置されている。
【0024】
コア層32は、第1クラッド層31の上面に選択的に形成されている。コア層32は、第1金属膜351の一部、及び第2金属膜361の一部を被覆する。
図1の例では、第1クラッド層31の上面に、X方向を長手方向とする細長状の2本のコア層32が並置されているが、これは一例であり、コア層32は1本形成してもよいし、3本以上形成してもよい。並置されるコア層32のピッチは、例えば、200μm~300μm程度とすることができる。コア層32は、第1クラッド層31と同様の材料により形成できる。コア層32の厚さは、例えば、15μm~35μm程度とすることができる。コア層32の短手方向の断面形状は、例えば、正方形とすることができる。
【0025】
第2クラッド層33は、コア層32の少なくとも上面及び両側面を覆うように、第1クラッド層31の上面に形成されている。第2クラッド層33は、第1クラッド層31と同様の材料により形成できる。第2クラッド層33の厚さは、例えば、10μm~30μm程度とすることができる。
【0026】
上記のように、第1クラッド層31、コア層32及び第2クラッド層33は同一の材料から形成できるが、コア層32の屈折率は、第1クラッド層31及び第2クラッド層33の屈折率よりも高い。コア層32に、例えば、Ge等の屈折率制御用添加剤を含むことにより、コア層32の屈折率を第1クラッド層31及び第2クラッド層33の屈折率よりも高くすることができる。第1クラッド層31及び第2クラッド層33の屈折率は例えば1.5、コア層32の屈折率は例えば1.6とすることができる。
【0027】
第1金属膜形成用突起部35は、第1クラッド層31の上面に形成されている。第1金属膜形成用突起部35は、上面35a、及び上面35aに接続し上面35aに対して傾斜する傾斜面35bを備えている。第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、例えば、第1クラッド層31の上面と平行である。第1クラッド層31の上面と、傾斜面35bとのなす角度は、例えば、45度である。第1金属膜形成用突起部35は、上面35a及び傾斜面35bの他に、第1クラッド層31の上面に対して平行な面や垂直な面を備えてもよい。
【0028】
図2に示すように、平面視で、第1金属膜形成用突起部35の上面35aと傾斜面35bとを含む第1領域35cは、傾斜面35bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。なお、第1領域35cにおいて、破線で囲んだ2箇所は2本の線分が交わる屈曲部である。
【0029】
第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、例えば、傾斜面35bとの境界をなす線分L1と、線分L1の両端に直接接続された曲線L2とで形成される。第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、例えば、半円形である。第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、半楕円形であってもよい。第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、線分L1と曲線L2とで形成される半円形及び半楕円形以外の形状であってもよい。
【0030】
図1に戻り、第2金属膜形成用突起部36は、第1クラッド層31の上面に形成されている。第2金属膜形成用突起部36は、上面36a、及び上面36aに接続し上面36aに対して傾斜する傾斜面36bを備えている。第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、例えば、第1クラッド層31の上面と平行である。第1クラッド層31の上面と、傾斜面36bとのなす角度は、例えば、45度である。第2金属膜形成用突起部36は、上面36a及び傾斜面36bの他に、第1クラッド層31の上面に対して平行な面や垂直な面を備えてもよい。
【0031】
図2に示すように、平面視で、第2金属膜形成用突起部36の上面36aと傾斜面36bとを含む第2領域36cは、傾斜面36bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。なお、第2領域36cにおいて、破線で囲んだ2箇所は2本の線分が交わる屈曲部である。
【0032】
第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、例えば、傾斜面36bとの境界をなす線分L3と、線分L3の両端に直接接続された曲線L4とで形成される。第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、例えば、半円形である。第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、半楕円形であってもよい。第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、線分L3と曲線L4とで形成される半円形及び半楕円形以外の形状であってもよい。第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、第1金属膜形成用突起部35の上面35aと同一形状であってもよいし、同一形状でなくてもよい。ここで、同一形状とは、一方を所定角度回転させると他方と一致する形状も含む。
【0033】
図1に戻り、第1金属膜351は、第1金属膜形成用突起部35の少なくとも傾斜面35bに形成されている。第1金属膜351は、傾斜面35bにおいて、コア層32に被覆される中央部に形成されると共に、コア層32から露出してY方向の両側に拡幅する。第2金属膜361は、第2金属膜形成用突起部36の少なくとも傾斜面36bに形成されている。第2金属膜361は、傾斜面36bにおいて、コア層32に被覆される中央部に形成されると共に、コア層32から露出してY方向の両側に拡幅する。
【0034】
傾斜面36bに形成された第2金属膜361は、傾斜面35bに形成された第1金属膜351と概ね対向している。コア層32と第1金属膜351との界面、及びコア層32と第2金属膜361との界面は、入射光の伝搬方向を変換する反射面となる。第1金属膜351及び第2金属膜361は、例えば、厚さが0.2μm~0.5μmの金(Au)膜である。
【0035】
[光導波路搭載基板の製造方法]
次に、光導波路搭載基板1の製造方法について説明する。
図3~
図9は、第1実施形態に係る光導波路搭載基板の製造工程を例示する図である。なお、
図4、
図5、
図6、及び
図8において、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【0036】
まず、
図3(a)に示す工程では、配線基板10を準備する。配線基板10は、例えば、周知のビルドアップ工法等により製造できる。配線基板10は、市販品の購入等により準備してもよい。
【0037】
次に、
図3(b)に示す工程では、配線基板10のソルダレジスト層15の上面に第1クラッド層31を形成する。第1クラッド層31の厚さは、例えば、10μm程度である。次に、
図3(c)に示す工程では、配線基板10のソルダレジスト層15の上面に、第1クラッド層31を被覆する紫外線硬化性樹脂300を積層する。紫外線硬化性樹脂300の厚さは、例えば、35μm程度である。
【0038】
次に、
図4(a)~
図6(b)に示す工程では、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36となる部分のみが残存するように、紫外線硬化性樹脂300をパターニングし、樹脂突起部350及び360を形成する。
【0039】
まず、
図4(a)及び
図4(b)に示すように、例えば、紫外線硬化性樹脂300上に、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36となる部分に対応する位置に開口部400xを有するマスク400を配置する。平面視で、開口部400xは、
図1に示す第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36に対応する形状である。
【0040】
次に、
図5(a)及び
図5(b)に示すように、マスク400を介して、紫外線硬化性樹脂300に紫外線を照射し、露光によりパターニングする。これにより、開口部400x内に露出する部分の紫外線硬化性樹脂300が硬化され、樹脂突起部350及び360となる。次に、
図6(a)及び
図6(b)に示すように、紫外線硬化性樹脂300の不要な部分を現像で除去し、樹脂突起部350及び360を形成する。
【0041】
次に、
図7(a)に示す工程では、樹脂突起部350及び360を、傾斜面が互いに概ね対向するように、例えば45度に切断する。切断は、例えば、ダイサーブレード410によるダイシングや、研磨板による研磨等により行うことができる。切断面である傾斜面35b及び36bにキズや凹み等が発生した場合、切断面にレーザ光の照射や樹脂液の塗布等を行い、傾斜面35b及び36bを平滑化することが好ましい。この工程により、第1クラッド層31の上面に対して傾斜する傾斜面35bを備えた第1金属膜形成用突起部35、及び第1クラッド層31の上面に対して傾斜する傾斜面36bを備えた第2金属膜形成用突起部36が形成される。
【0042】
次に、
図7(b)~
図8(b)に示す工程では、第1金属膜形成用突起部35の少なくとも傾斜面35bに第1金属膜351を形成すると共に、第2金属膜形成用突起部36の少なくとも傾斜面36bに第2金属膜361を形成する。
【0043】
まず、
図7(b)に示すように、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36の上方に、第1金属膜351及び第2金属膜361を形成する位置に開口部500xを有するマスク500を配置する。マスク500は、例えば、金属製である。平面視で、開口部500xは、第1金属膜351及び第2金属膜361を形成するべき位置を露出していれば、円形や矩形の任意の形状としてよい。
【0044】
次に、
図7(c)に示すように、マスク500を介したスパッタや蒸着により、開口部500x内に露出する少なくとも傾斜面35b及び傾斜面36bに第1金属膜351及び第2金属膜361を成膜する。第1金属膜351及び第2金属膜361は、例えば、金膜である。第1金属膜351及び第2金属膜361の一部は、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36の上面や第1クラッド層31の上面に形成されてもよい。
【0045】
次に、
図8(a)及び
図8(b)に示すように、マスク500を除去する。なお、ここでは、2組の第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36を形成する例を示したが、これは一例であり、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36は1組形成してもよいし、3組以上形成してもよい。
【0046】
次に、
図9(a)に示す工程では、第1金属膜351の一部及び第2金属膜361の一部を被覆するように、第1クラッド層31の上面に感光性の樹脂によりコア層32を形成する。コア層32は、例えば、未硬化の感光性の樹脂フィルムを第1クラッド層31上に配置し、同一のマスクを用いて露光及び現像をすることにより形成される。コア層32の上面は、例えば、第1金属膜351及び第2金属膜361の上面と面一となる。第1金属膜351及び第2金属膜361の上面は、コア層32から露出してもよい。なお、ここでは、第1クラッド層31の上面に、X方向を長手方向とする細長状の2本のコア層32を形成するが、コア層32は、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36の組数に対応するように形成される。
【0047】
次に、
図9(b)に示す工程では、コア層32上に第2クラッド層33を積層する。第2クラッド層33は、例えば、未硬化の感光性の樹脂フィルムをコア層32の少なくとも上面及び両側面を覆うように第1クラッド層31の上面に配置し、露光及び現像することで、所定パターンに形成できる。以上の工程で、配線基板10上に光導波路30を搭載した光導波路搭載基板1が完成する。
【0048】
このように、光導波路搭載基板1では、平面視で、第1金属膜形成用突起部35の上面35aと傾斜面35bとを含む第1領域35cは、傾斜面35bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。また、平面視で、第2金属膜形成用突起部36の上面36aと傾斜面36bとを含む第2領域36cは、傾斜面36bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。
【0049】
仮に、平面視で、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36が矩形状であると、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36は各傾斜面と反対側に平面視で2本の線分が交わる略直角の屈曲部を有することになる。この場合、
図7(b)の工程で、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36の上方にマスク500を配置する際に、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36にマスク500が接触すると、屈曲部の近傍が破損しやすい。しかし、光導波路搭載基板1では、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36は各傾斜面と反対側に平面視で2本の線分が交わる屈曲部を有していないため、マスク500が接触したとしても、破損するおそれを大幅に低減することができる。すなわち、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36の曲線L2及びL4の部分は、マスク500が接触しても破損しにくい形状である。
【0050】
なお、本実施形態では、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36を設けたが、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36のうち何れか一方のみを設けてもよい。
【0051】
〈第1実施形態の変形例〉
第1実施形態の変形例では、第1領域及び第2領域の平面形状の他の例を示す。なお、第1実施形態の変形例において、既に説明した実施形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0052】
図10は、第1実施形態の変形例に係る第1及び第2金属膜形成用突起部の部分拡大平面図(その1)である。第1領域35c及び第2領域36cは、
図10に示すような形状であってもよい。
【0053】
図10の場合も、平面視で、第1金属膜形成用突起部35の上面35aと傾斜面35bとを含む第1領域35cは、傾斜面35bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。また、平面視で、第2金属膜形成用突起部36の上面36aと傾斜面36bとを含む第2領域36cは、傾斜面36bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。
【0054】
図10では、第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、例えば、傾斜面35bとの境界をなす線分M1と、線分M1の一端に接続された線分M2と、線分M1の他端に接続された線分M3と、線分M2と線分M3の端部同士を接続する曲線M4とで形成されている。
【0055】
また、第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、例えば、傾斜面36bとの境界をなす線分M5と、線分M5の一端に接続された線分M6と、線分M5の他端に接続された線分M7と、線分M6と線分M7の端部同士を接続する曲線M8とで形成されている。
【0056】
このように、第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、傾斜面35bとの境界をなす線分M1と、線分M1の両端に他の線分を介して接続された曲線M4とで形成されてもよい。また、第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、傾斜面36bとの境界をなす線分M5と、線分M5の両端に他の線分を介して接続された曲線M8とで形成されてもよい。第1金属膜形成用突起部35の上面35a及び第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、半円形の部分を含んでもよいし、半楕円形の部分を含んでもよい。
【0057】
図11は、第1実施形態の変形例に係る第1及び第2金属膜形成用突起部の部分拡大平面図(その2)である。第1領域35c及び第2領域36cは、
図11に示すような形状であってもよい。
【0058】
図11の場合も、平面視で、第1金属膜形成用突起部35の上面35aと傾斜面35bとを含む第1領域35cは、傾斜面35bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。また、平面視で、第2金属膜形成用突起部36の上面36aと傾斜面36bとを含む第2領域36cは、傾斜面36bの第1クラッド層31の上面と接する側を除き、2本の線分が交わる屈曲部を有していない。
【0059】
図11では、第1金属膜形成用突起部35の上面35aは、傾斜面35bとの境界をなす線分N1と、線分N1の一端に線分N2を介して接続された曲線N4と、線分N1の他端に線分N3を介して接続された曲線N5と、曲線N4と曲線N5の端部同士を接続する線分N6とで形成されている。線分N1と線分N6とは、平行であってもよいし、平行でなくてもよい。曲線N4と曲線N5は、円弧状であってもよいし、円弧状でなくてもよい。また、線分N2及びN3を介さず、線分N1の一端に直接曲線N4が接続され、線分N1の他端に直接曲線N5が接続されてもよい。
【0060】
また、第2金属膜形成用突起部36の上面36aは、傾斜面36bとの境界をなす線分N7と、線分N7の一端に線分N8を介して接続された曲線N10と、線分N7の他端に線分N9を介して接続された曲線N11と、曲線N10と曲線N11の端部同士を接続する線分N12とで形成されている。線分N7と線分N12とは、平行であってもよいし、平行でなくてもよい。曲線N10と曲線N11は、円弧状であってもよいし、円弧状でなくてもよい。また、線分N8及びN9を介さず、線分N7の一端に直接曲線N10が接続され、線分N7の他端に直接曲線N11が接続されてもよい。
【0061】
図10及び
図11の構造でも、
図2の構造の場合と同様に、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36は各傾斜面と反対側に平面視で2本の線分が交わる屈曲部を有していないため、マスク500が接触したとしても、破損するおそれを大幅に低減することができる。なお、第1金属膜形成用突起部35及び第2金属膜形成用突起部36の各上面は、例えば
図2に示すように平面視で直線の部分を有していなく全体が曲線であることがより好ましい。最も強度を上げられるからである。
【0062】
〈第2実施形態〉
第2実施形態では、第1実施形態に係る光導波路搭載基板と、光導波路搭載基板に搭載された光導波路に光を出射する発光素子若しくは光導波路から出た光を入射する受光素子又はこれらの両方とを有する光通信装置の例を示す。なお、第2実施形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0063】
図12は、第2実施形態に係る光送受信装置を例示する断面図である。
図12を参照すると、光送受信装置5は、光導波路搭載基板1と、発光素子110と、受光素子120と、アンダーフィル樹脂150及び160とを有する。
【0064】
発光素子110は、本体111と、バンプ112と、発光部113とを有しており、光導波路30に光を出射する。バンプ112及び発光部113は、本体111の配線基板10側に設けられている。バンプ112は、例えばAuバンプであり、配線基板10の外部接続端子19と電気的に接続されている。発光部113は、第1金属膜351に光を照射可能な位置に配置されている。発光素子110としては、例えば、面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等を用いることができる。
【0065】
アンダーフィル樹脂150は、発光素子110とソルダレジスト層15の一部及び光導波路30の一部との間に設けられている。アンダーフィル樹脂150としては、例えば、発光素子110から出射された光を透過できる光透過性樹脂を用いることができる。
【0066】
受光素子120は、本体121と、バンプ122と、受光部123とを有しており、光導波路30から出た光を入射する。バンプ122及び受光部123は、本体121の配線基板10側に設けられている。バンプ122は、例えばAuバンプであり、配線基板10の外部接続端子19と電気的に接続されている。受光部123は、第2金属膜361で反射された光を受光可能な位置に配置されている。受光素子120としては、例えば、フォトダイオードやアバランシェフォトダイオード(APD:Avalanche Photodiode)等を用いることができる。
【0067】
アンダーフィル樹脂160は、受光素子120とソルダレジスト層15の一部及び光導波路30の一部との間に設けられている。アンダーフィル樹脂160としては、例えば、受光素子120が受光する光を透過できる光透過性樹脂を用いることができる。
【0068】
図12において、発光素子110の発光部113から出射された光Lは、アンダーフィル樹脂150及び第2クラッド層33を透過してコア層32内に入射し、第1金属膜351に達して第1金属膜351で全反射され、光伝搬方向を略90度変換される。そして、コア層32内を伝搬し、第2金属膜361に達して第2金属膜361で全反射され、光伝搬方向を略90度変換される。そして、コア層32から外に出て第2クラッド層33及びアンダーフィル樹脂160透過し、受光素子120の受光部123に受光される。
【0069】
光送受信装置5は、破損しにくい形状の金属膜形成用突起部を備えた光導波路30を有するため、信頼性の高い装置を実現できる。
【0070】
図13は、第2実施形態の変形例に係る光送受信装置を例示する断面図である。
図13を参照すると、光送受信装置6は、光導波路30が光導波路30Aに置換された点、及び受光素子120に代えて信号伝達用の光ファイバ130が追加された点が、光送受信装置5(
図12参照)と相違する。
【0071】
光導波路30Aは、第2金属膜形成用突起部36及び第2金属膜361を備えていない点が、光導波路30と相違する。光ファイバ130は、光導波路30Aの第1金属膜351から遠い側の端面に光ファイバ130の入射面が僅かな間隔で対向するように、配線基板10のソルダレジスト層15上に配置されている。光ファイバ130の光軸は、光導波路30Aの光軸と一致している。
【0072】
発光素子110の発光部113から光導波路30Aに対して垂直に入射した光Lは、第1金属膜351により90度の角度で反射し、光導波路30Aのコア層32を通過し、光導波路30Aの端面より光ファイバ130に入射され、光信号の伝送が行われる。なお、発光素子110を受光素子に置き換え、光ファイバ130から光導波路30Aへ入射した光を第1金属膜351により90度の角度で反射させ、受光素子で受光させる構成とすることも可能である。
【0073】
光送受信装置6は、破損しにくい形状の金属膜形成用突起部を備えた光導波路30Aを有するため、信頼性の高い装置を実現できる。
【0074】
以上、好ましい実施形態について詳説したが、上述した実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0075】
1 光導波路搭載基板
5,6 光送受信装置
10 配線基板
10C コア基板
10x 貫通孔
11 貫通配線
12,14,22,24 配線層
13,23 絶縁層
13x,23x ビアホール
15,25 ソルダレジスト層
15x,25x 開口部
19 外部接続端子
30,30A 光導波路
31 第1クラッド層
32 コア層
33 第2クラッド層
35 第1金属膜形成用突起部
35a,36a 上面
35b,36b 傾斜面
35c 第1領域
36 第2金属膜形成用突起部
36c 第2領域
110 発光素子
111,121 本体
112,122 バンプ
113 発光部
120 受光素子
123 受光部
130 光ファイバ
150,160 アンダーフィル樹脂
300 紫外線硬化性樹脂
350,360 樹脂突起部
351 第1金属膜
361 第2金属膜
400,500 マスク
400x,500x 開口部